7月20日 天気 晴れ
今日から世界征服のための夏期訓練が始まった。
今期の訓練生は全部で200名。
僕は「五十六号」だから、なかなかの成績で入所できたということだ。
訓練所の入所式では、各教官の紹介があった。
一番怖そうなのはタランチュラ教官。
優しそうなのは、衛生部隊の櫻子さんだ。
86: 幸司郎 ◆cLDKWvNKBk:10/8/30 20:28 ID:PJNU6MCRko
9月16日 天気 いろいろ
アメリカで暗殺者を警察署まで連れて行った
オランダで溺れていた子どもを引き揚げた
アフリカの密猟者の銃を全て破壊した
太平洋で沈没しかけた船を安全な海域まで運んだ
お婆ちゃんをおんぶした
87: 櫻子 ◆cLDKWvNKBk:10/8/30 20:31 ID:se.4IpTuHA
9月17日
幸司郎くんの生存がわかっても、どうしたら見つけられるのか分からない。
あの羽は、世界中に散らばっているらしい。
88: 幸司郎 ◆cLDKWvNKBk:10/8/30 20:37 ID:7ggZvbikxI
9月18日 天気いろいろ
山火事を消した
核ミサイルを宇宙へ追いだした
小さな隕石を止めた
宇宙人に会った
「お前は何者だ?」
俺は応えた
「正義の味方だ」
宇宙人は言った
「正義とは何だ?」
89: 櫻子 ◆cLDKWvNKBk:10/8/30 20:40 ID:se.4IpTuHA
9月19日
私は、怪人たちの提案を受け入れた。
詳しく言えないが、一か八かの策だ。
準備に取りかかった。
90: 幸司郎 ◆cLDKWvNKBk:10/8/30 20:44 ID:9Ta8bCYEw.
9月20日 天気くもり
頭の中で声が響く。
あれを助けろ、これを止めろ、人を救え、地球を護れ。
頭が割れそうだ
91: ◆cLDKWvNKBk:10/8/30 20:44 ID:9Ta8bCYEw.
ちょい落ち
92: 名無しさん:10/8/30 22:24 ID:5zkEImsvYs
実に面白い。
イマジネーションを掻き立てられる。
93: 名無しさん:10/8/31 00:12 ID:PWh9fqLYuw
4時間がちょい……だと…?
奴はどんな時空を生きて居るんだ…
94: ◆cLDKWvNKBk:10/8/31 00:13 ID:Wwcx6rVQXI
あ、すまん今日は寝るわ
適当に雑談してて
95: 名無しさん:10/8/31 00:15 ID:8iH8vjLQ0I
あ、うん
お休み〜
96: 名無しさん:10/8/31 00:27 ID:VfUmzVwkZw
うわぁぁあんいいところで………!!!
策士よのう………
97: 名無しさん:10/8/31 00:29 ID:4xUa5bxasE
おもしろい
98: 名無しさん:10/8/31 00:33 ID:TJWk.ac8Fw
私は007が好きです
つまりこんな話が好きです
正義ってなんなんだろう
わくわくてかてか
99: 名無しさん:10/8/31 01:46 ID:mAEZiQB0Ys
これは面白い
100: 名無しさん:10/8/31 01:47 ID:c5FD2SDj4M
かっこいい…
101: 幸司郎 ◆cLDKWvNKBk:10/8/31 04:23 ID:dmSJr6DPHc
9月21日 天気 晴れ
北極をフラフラしてると、宇宙人が現れた。
「正義の味方って大変なんだな」
「そうだよ」
「全部を守るなんて無理じゃない?」
そうかもしれない。
何かを救ってる間に、地球の裏側では何かが失われてる。
それでも俺は、お婆ちゃんをおんぶした。
102: 幸司郎 ◆cLDKWvNKBk:10/8/31 04:24 ID:dmSJr6DPHc
9月22日 天気 晴れ
たまには街を歩きたくなって、プラプラした。
女の人が変な男に絡まれてたから、助けてやったら、名刺をもらった。
キャバクラの子だった。
宇宙人がまた付いてきた。
「なんで付いてくるの」
「ビッグバンでも起こせそうな高密度エネルギーを発見したんだけど、その監視役なんだよね俺」
意味ワカラン
103: 名無しさん:10/8/31 07:38 ID:ievgOKhfoQ
まままままさか………
うわあああああああ
やめ…うわああああああああ
104: 名無しさん:10/8/31 15:17 ID:SYKLxXMRh2
ほうほう……
しかしビッグバンとな……
105: ◆cLDKWvNKBk:10/8/31 17:52 ID:J8uBTtgFiA
9月25日
幸司郎は故郷の駅に降り立った。
商店街をあるくと、変わらない馴染みの顔ぶれが声をかけてくる。
「幸司郎ちゃん元気だったかい? 世界征服できなくて残念だったねぇ」
―― うん。
「おうコーシロじゃん! あとでサッカーしようぜ」
―― ばか。改造人間ナメんなよ?
「幸司郎兄ちゃんいつ帰ったの? あのゲームのラスボスの倒し方教えてよ!」
―― ゲームなんかより、自分と闘え。 なーんちゃってな。
「あ……兄貴…………」
「…………ただいま、眞純」
9月25日 天気 晴れ
実家に帰った。
たった1人の妹は、高校卒業してすぐに家を飛び出した俺を、ずっと待っててくれた。
肩身の狭い思いをさせてごめん。
そしてこれからも、俺は良い兄貴になれそうにない。
俺は頭の声に従って、家を飛び出した。
31.31 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】