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975： 名無しですが何か？：2012/5/27(日) 02:55:22 ID:THVbRF3Hn2
こうしてやつが去った世界はちいとばかし寂しいものとなった――――――…‥。
‥…――――それから間もなく2年の月日が経とうとしていた。
人々はかつての神との戦いで失った平和を取り戻そうと大地を肥やし草木を植え家を立て子を産み毎日を着々と歩みを進めていた。
そんな中ある一人…いや、独りの男が現れた。
その男は酷く弱りボロボロ身なりで町の入口に歩いてきた。
それを見つけたのは畑で両親の仕事を手伝っていた一人の娘だった。
娘は男に駆け寄った。
「ちょっとあんた勝手に町に入って来てどういうｔ…て、あんた怪我してんじゃない！」
「…(ｶﾞｸｯ」
男は娘の声を聞き安心したのか気を失った。
976： 名無しですが何か？：2012/5/27(日) 03:08:36 ID:olkDuESerk
「…うおああっ！！！」
夢でうなされた男は飛び起きた。
「どこ…だ…？」
辺りは真っ暗だったが埃くさいのはわかった。
酷く痛んだ左腕の傷を見ると包帯が巻かれていた。
すると部屋のドアが開いた。
40前後の女性が水を運んできたのだ。
「あら、もう起きて平気なの？」
「あ、はい。あのここはいったい」
「私の家よ」
と女性は微笑んだ。
「なぜ俺はあなたの家に…？」
「昼間畑のそばで娘が傷ついて倒れたあなたを運んできたんですよ。それで家に連れて帰り娘がうなされるあなたを寝ないで看病してたんですよ」
「はぁ…」
「あとでお礼を言っといてね」と笑いながら部屋をでていった。
977： 名無しですが何か？：2012/5/27(日) 03:33:36 ID:ghJEeQMFrU
男は再び枕に頭を落とした。
「あぁ…名乗り忘れた…」
目潰ると2年前の出来事が頭を過ぎった。
天上の世界「天界」から神々がいきなり宣戦布告をしたのだ。
今だに理由(わけ)はわかっていない。
だが怒り狂う神々になす術もなく数を減らされていった
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