高校生の馬鹿馬鹿しくて、
ちょっぴりセンチメンタルな
青春グラフィティ───続行。
【前スレ目次】
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【登場人物】
>>2-3
【当スレ目次】
>>768-769
595: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:44:07 ID:S51Korxz1o
──小話
篠原「明けましておめでとうございまーす」
鳴海「2013年ー!」
桃山「……随分今更なご挨拶だこと」
橘「本編では既に年を越しているからな。ちゃんとした挨拶はしておくべきだろう」
篠原「あはは、本編はもう2月だからねー」
鳴海「年越し話も書こうと思ってたみたいだけど、俺達住んでる所バラバラだからな」
桃山「公立の中学生設定ならもう少しご近所さんになれたのに……なんて1は少し後悔していたみたいだけどね」
橘「そうすると俺達のセンチメンタル話に矛盾が生じるから無理らしいがな」
596: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:48:42 ID:1wpZF1u5xk
篠原「丁度良い機会だし、少し本編のおさらいを簡潔にしてみようと思います!」ビシッ
鳴海「最初のセンチメンタル話はオカマだったよな」
桃山「そう。アタシがまだ本当の自分を隠して“僕”って言ってた頃のお話ね。梅川さんっていう可愛い彼女まで居たのよ」
橘「結局、気持ち悪いオネエ口調で女装している所を見られて、全てがバレてしまった訳だ」
桃山「そうねぇ……あの時は本当に、全て終わったと思っていたの」
篠原「だけど違ったんだよね。梅川さんも桃ちゃんに好かれる為に大和撫子を演じて、本当の自分を隠してたんだっけ」
鳴海「で、前向きな梅川の発言に背中を押されて、地元から離れたこの学校でオカマ爆発。迷惑な話だよなー」
桃山「何が迷惑なのよ!アタシなりのケジメを付ける為に、高校生活の三年間は本当の自分を曝け出そうって決意しただけじゃない!」
桃山「まったく失礼しちゃうわね。ほら、とっとと次に行くわよ!」
597: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:49:53 ID:S51Korxz1o
橘「ふむ。次は俺の話だったか」
篠原「橘は年の離れた妹が居て、ずっと嫉妬してたんだよね」
鳴海「しかも母ちゃんのお腹には弟も居たんだよな。メガネはマザコンだから弟にも母ちゃんを取られると思って、全然喜んでねぇっつー最低兄貴」
桃山「酷い言い草ね。メガネだってまだ子供だったんだから仕方ないわよ」
橘「母さんは重い病気を患っていた。弟を出産するか、堕胎するか……選択を迫られていたんだ」
篠原「お母さんは前者だった。子供達への大きな愛を橘に教えて、亡くなったんだよね……」
橘「気付くのが遅すぎたがな。だから、俺はあの二人の為に出来る限りの事をしてやりたいと思っている」
鳴海「メガネは俺達の中で唯一バスも電車も必要ないぐらい学校の近くに住んでんだよな」
橘「妹と弟はまだ保育園児だからな。その為にランクの高い学校は選ばず、自宅から一番近い学校を選んだという裏設定がある」
桃山「なるほどね、学年一位の秀才くんがアタシ達と同じレベルの高校を受験したのには訳があったのね」
橘「そういう事だ。さあ、次に行くぞ」
598: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:50:21 ID:1wpZF1u5xk
鳴海「次は俺かー」
篠原「鳴海ん家は実はお金持ち!両親はブランドを立ち上げて成功したんだよね!」
桃山「そうそう、それにコンプレックスを感じてたのよ」
篠原「私立の良い学校に行く筈だったのに反抗して、自分の事を知らない地元から離れたこの学校に進路を変えたんだよね」
桃山「その辺は少し、アタシと似たような理由よね」
橘「俺と同じで親の愛情に気付けず、一人でいじけてた所を従妹の鳴子に喝を入れられたんだな。それも当時小学生だった小娘に」
鳴海「あん時は俺もガキだったんだよ。でも、変に物事考える年齢でさ。純真無垢な鳴子がうざくてしょうがなかったんだって」
篠原「だけど鳴子ちゃんのお陰で両親に言えたじゃん、将来の夢。カラーコーディネーターとか格好良いと思うよ」
桃山「なるみんが制服を着崩してあれこれ着るっていう設定は、此処にあったのよねぇ」
鳴海「ん、まあな。もういいだろ!次!」
599: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:52:12 ID:S51Korxz1o
篠原「あはは、次は俺でーす」
桃山「篠くんにはハルくんっていう、双子のお兄ちゃんが居たのよね」
鳴海「篠原は劣等感の塊だったからなー。化けの皮が剥がれた時は別人すぎてビビったわ」
篠原「今の俺は殆どハルのコピーだからねー」
橘「互いに欺き合って一人の女を愛す双子の兄弟……考えれば考える程気持ち悪い設定だったな」
篠原「喘息持ちのハルを真冬の夜に置き去りにして死なせちゃったんだ。幼馴染みのナツも俺の母さんも、その所為で壊れちゃった」
桃山「だから篠くんは自分自身である“アキ”を殺して、“ハル”として生きようと決意した……重い話だったわね……」
鳴海「篠原も結局、自分の事を知ってる人が居ないこの学校を選んだんだっけ?皆似たようなもんだな」
篠原「俺は皆と違って二次試験で滑り込みセーフ!って設定だけどね」
600: 600レス突破! ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:52:58 ID:S51Korxz1o
清瀬「あ、あのう……うちらも居るんやけど気付いてはります……?」
鳴海「居たのかよ!何か言えよ!」
鈴木「実は最初から居たんだよ、しょんべんくん」
篠原「あはは、二人もこのSSには欠かせない重要人物だもんねー」
橘「二人共さっさと告白でもして終われ。今の展開は俺とオカマには関係なさすぎてつまらん」
桃山「あら、アタシは本編で二人の気持ちに気付いてるから蚊帳の外って訳じゃないわよ?」
橘「鈴木に関しては最近まで気付いていなかったくせに」
篠原「橘は何にも知らないくせにー」ヘラヘラ
鳴海「お前も人の事言えねぇだろ」
桃山「寧ろアンタ達全員に言われたくないわよ。鈍感なんだからっ」
601: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:55:33 ID:S51Korxz1o
鳴海「ピヨは分かりやすいけど、鈴木は全然分かんねぇよ。お前いつの間に俺に惚れてんだよ」
鈴木「それは本編で考えるから此処では語らない」
篠原「清瀬さんは俺の事が好きなんだよね?」
清瀬「うひ!?は、はい!///」
橘「肝心の鳴海と篠原はどうなんだよ。お前達はこの女共に惚れているのか?」
鳴海「いや、本編の俺は何も気付いてねぇから。つーか、こんな番外編でそんな重要な事言っちゃっていいのかよ」
篠原「俺はよく分かんないよね。分かってても流石に此処では秘密だけど」
橘「そうやって曖昧にするからだらだらといつまでも終わらないんだよ、このSSは」
桃山「もはやSSと呼んでいいのか分からない作品になってるわよね」
602: ◆UTA.....5w:2013/1/9(水) 03:56:39 ID:S51Korxz1o
清瀬「で、でも、着実に完結に向かって進行していますよ……!」
鈴木「バレンタインが終わったらそろそろ──」
桃山「ストーップ!ネタバレ駄目!絶対!」
鳴海「これだけメタ発言しといて今更……」
橘「まあ、1はリクエストでもしてくれれば小話を幾つか書いて終わりたいと思っているようだがな」
篠原「そうなんだ。皆さん、何かリクエストがあればいつでも受付中でーす!」
桃山「完結が近付いたら改めて募集させて貰うわね。なければ適当に1が何か書くかもしれないけれど」
鈴木「じゃあ、そろそろ本編に戻ろう」
清瀬「そうやね。本編では新しくうちの──」
桃山「だから!ネタバレ駄目!絶対!」
篠原「前回の更新は>>570-581だったよね」
鈴木「随分間が空いてしまった事をお詫び申し上げます」
清瀬「が、頑張ります……!」
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