田辺「どうも、店員の田辺です。今日も一日がんばろうと思いまっす。」
田辺「店長、店長」
店長「なんですか?」
田辺「お客が全然来ませんよ」
店長「じゃあ田辺くん、その辺で客引きしてきてくださいよ」
田辺「は!?」
店長「イヤなら文句言わないでください」
田辺「チッ」
7: 1:2013/1/5(土) 23:00:34 ID:jRZMMV0PZE
パアァン!
客1「………っ!……………………あれ?私達、無傷?」
客2「なんで?銃声が聞こえたのに」
強盗「くっ、なんだこの壁はぁ!!」
田辺「フィルターっす。銃はもちろん、人も通りません。完全に壁になっちゃってまっす。」
店長「これを開けられるのは警察か、私よりもっと上の権力者だけ」
「「もうにげられませんよ?」」
8: 1:2013/1/5(土) 23:15:19 ID:jRZMMV0PZE
田辺「つーことで無事逮捕ー。いえーい。祝杯、祝杯。のみましょー店長。あ、ちなみにここは飲み屋でーす」
店長「…私がお酒苦手なの知ってて言ってるんですか?」
田辺「俺、寂しいんすもーん。彼女いないし。ほら、ノンアルコール」
店長「…むう」ぐびっ
田辺「いーっきいっき」
店長「…顔が熱くなってきました」
田辺「えー、ノンアルなのに?(本当は酒なんだよね。強いやつ)」
9: 1:2013/1/5(土) 23:24:11 ID:jRZMMV0PZE
田辺「さーて、作戦成功。店長も酔ったようで寝てまーす」
店長「」
田辺「さーてそれでは、
俺だけ帰ってテレビ見よーっと」
すたこらさっさ
10: 1:2013/1/5(土) 23:25:59 ID:jRZMMV0PZE
続きます
今日は寝ます。
ありがとうございました。
11: 1:2013/1/6(日) 13:04:07 ID:jRZMMV0PZE
田辺「店長店長、今日バイトが新しく入るって本当っすか?」
店長「本当ですよ」
田辺「男?女?可愛い?」
店長「 可愛いんじゃないですか?」
田辺「何で疑問型?まぁいいや、でも本当に入るんですか?こんな田舎なのに?てかもうここコンビニじゃないすよね。フィルターとかなにそれチート」
店長「貴方も野暮ですね…」
カチャ
?「おはようございます」
12: 1:2013/1/6(日) 13:15:57 ID:jRZMMV0PZE
店長「…」
田辺「…」
オネエ「アタシ、今日からここで働くことになったオネエって言います!よろしくね!」
田辺「オカマじゃん」
オネエ「ち、違うわよ!オカマじゃないわ、オネエよ!」
店長「外見は男性ですしね」
田辺「どっちも同じですよ。てか、作者が誰かと同じ名字にして不快感を与えないよう、名前がオネエになったアンタって……w」
オネエ「メタ発言自重!」
13: 1:2013/1/6(日) 13:51:55 ID:jRZMMV0PZE
先程の強盗事件であったように、この店は非常に変わっている。
セキュリティーも万全であり、この系列の店の店員は、全員厳しく訓練されているという徹底ぶり。それ故にマスコミが押し寄せてくることもあった。
しかし。その企業のトップは一切取材も受け付けず、謎に包まれている。
かくいう俺も、そのトップの顔は知らない。
田辺「いやーでも、あの訓練のアレ。アレはきつかった」
オネエ「あら、アタシはアレのほうが……」
田辺「いやいや、それよりアレだろ。あの痛いやつ。わーかってねぇなあ、オカマさんはよぉ!」
オネエ「オネエよ!」
でも、何故そんなところにわざわざ強盗やらテロやらが来るかって?
実は、とある噂がある。
この企業の裏には、何よりも膨大な資金があるという、噂。その話に更に尾ひれが付き…いつの間にか、どこかその企業に関係する店に埋蔵金が埋まっているという『思想』になっていった。
強盗達はそれをまんまと信じて狙っているのだ。
14: 名無しさん@読者の声:2013/1/6(日) 14:14:43 ID:jRZMMV0PZE
まぁ現実にはそんな夢みたいなことはなくて。今日も俺達店員は、セキュリティーを駆使して気楽に過ごしちゃってます。
店長「今日は母の日フェアですね。ということで、田辺くんはそこにあるカーネーション、飾って下さい。」
オネエ「店長、アタシは?」
店長「そうですね…」
\うわぁあああぁ/
店長「?泣き声…?」
15: 1:2013/1/6(日) 14:16:01 ID:jRZMMV0PZE
すいません、>>14は>>1です。
16: 名無しさん@読者の声:2013/1/8(火) 20:42:31 ID:MLbJUdG/2U
コンビニVS強盗の攻防戦にwktk
つC
17: 1:2013/1/13(日) 09:41:22 ID:nfdsqSzp7s
>>16 支援ありがとうございますすすす
まさか本当に貰えるとは思っていませんでしたよ…
子供「びゃああああ!」
店長「子供、ですか…」
田辺「ド×モ?携帯っすか?」
オネエ「子供よ!あー…ここのコンビニに迷いこんじゃったのかしら?」
店長「他にお客もいないようですしね…」
店長「どうします?交番に連れていきますか?」
田辺「そっすねー戦闘しか能のない俺らには手に負えないし」
オネエ「ちょっと待ってよ…」
18: 1:2013/1/13(日) 09:50:07 ID:CCCw43xpGw
オネエ「なにも交番連れていくのは泣き止んでからでもいいんじゃないの?!可哀想じゃない!」
田辺「だーかーらーぁ、俺らは子供とか慣れてないの!マニュアルにも載ってないの!」
店長「やめなさい田辺くん、それにオネエくんも。子供が怖がりますよ。…いいでしょう。オネエくん、子供が泣き止むまで世話をお願いします」
田辺「チッ、やってみやがれ」
オネエ「任せなさい!さ、こっちおいで。裏にお菓子あるからさ」
19: 1:2013/1/13(日) 10:00:55 ID:YCoJZBy05A
子供「ううぅ…ひっく、知らないひとにお菓子もらっちゃいけ、ないんだよ」
オネエ「えっ」
子供「うわぁぁぁぁぁ」
オネエ「………」
オネエ「じゃあ、アナタのお名前は?年いえる?」
ハル「うえ?…ハルっていうの。五歳」
オネエ「ハルちゃんか…素敵なお名前ね。それに…とっても可愛いワンピース」
ハル「えへへ…あ、おにーちゃんのお名前は?」
オネエ「…おにーちゃんじゃないわよ…。アタシはオネエっていうの。よろしくね」
ハル「よろしく…」
オネエ「さ、これでもうアタシたちは知らない人同士じゃない。友達よ?いきましょう」
ハル「え…」
ハル「うん」
田辺「店長、もう子供泣き止んじゃいましたけど」
店長「いいじゃないですか。もう少し見ていましょう」
田辺「…はーい」
20: 1:2013/1/13(日) 10:10:56 ID:Pkd8FJLc2I
田辺「それにしても手慣れてますねー。さすがオネエ」
店長(オカマと言わなくなりましたね…)
店長「まぁ、オネエであるだけでもないみたいですよ?」
店長「彼…彼女と言ったほうがいいんでしょうか、とにかくオネエくんは大家族だったらしいですからねぇ…」
田辺「なーる」
田辺「ところで店長、俺アレ見てたらIbのゲームやりたくなってきました」
店長「…なんですかそのゲーム。まさか怖いやつじゃないでしょうね」
田辺「(ばれたか)ちがいますよー、面白いですよ?店長もやります?泣けますよ、凄く」
店長「…考えておきます」
田辺(店長は泣けるのが好きなんだよなー、んでもって男のくせに怖いのキライ…)
店長「あ、田辺くん!カーネーション飾っちゃって下さい!私も手伝いますから。」
田辺「はいはーい」
(あれ?開店前なのに何で子供が…?まぁいいか)
21: 1:2013/1/13(日) 10:22:27 ID:Pkd8FJLc2I
オネエ「まってねー、お茶淹れるから。あ、ジュースのほうがいいかしら?りんごとオレンジがあるけど…」
ハル「りんご…」
オネエ「OK、わかったわ………はいどうぞー」
ハル「ありがとう」ニコッ
ハル「おに…おねーちゃんがたべてるの何?」
オネエ「お煎餅よ。塩気がきいてて美味しいわー。ハルは、いる?」
ハル「…塩…ううん、やっぱりいいや」
オネエ「あらそ。クッキーは食べる?」
ハル「うん!」
22: 1:2013/1/13(日) 10:32:28 ID:X6zMWzLjX6
ハル「おねーちゃんはなんで男の人なのに、女の子の言葉をつかうの?テレビに出てるオカマさんみたいに、女の子のかっこうはしてないよね?」
オネエ「そうねえ…いつからだったかしら」
オネエ「…アタシねぇ、大家族の長男だったのよ。昔は普通に男の人だった」
オネエ「でもね、突然両親が事故で死んじゃって…アタシが全員面倒見ることになっちゃったの」
オネエ「だからお父さんとお母さんの役、両方しなくちゃいけなくなって…そこからかしら。好きなのは女の人だけど、こんな話し方になっちゃったのよ。…気持ち悪いでしょう?」
ハル「…ううん」
ハル「気持ち悪くないよ。おねーちゃんはすごいよ!」
ハル「だから泣かないで!」
オネエ「え?」
オネエ「あらやだ…いつの間に泣いてたのかしら…」
オネエ「子供相手に励まされて、アタシったら本当ダメねぇ…ハル、ありがとう」
23: 1:2013/1/13(日) 10:50:55 ID:p4YRyHxyUk
ハル「ううん!だいじょーぶ!」
オネエ「そういえば、ハルのお父さんとお母さんは…?」
\ぎゃああああ!/
オネエ「!」
ハル「…なに、いまの」
オネエ「ちょっと見にいきましょう。まさか強盗?しつこいわねぇ」
・
・
・
店長「」gkbr
田辺「店長大丈夫っすか?…大丈夫なわけないか、突然のモノホン幽霊の襲来だもんなー」
幽霊「…カエセ…」
田辺「埋蔵金とか金目当てなら無いよ」ポチッ
フィルターガシャン
幽霊「ゥォォォ…」
田辺「あれー、すり抜けちゃったー」
幽霊「カエセ…カエセ…」
田辺「何をだよ…」
幽霊「コドモ…」
幽霊「コドモカエセエエエエエエエエエエエ!!!!!」
田辺「子供?あの迷子の?」
オネエ「悲鳴が聞こえたけど…ってぎゃああ!」
ハル「あのひと、私を追いかけてきたひとだ」
田辺「こいつお前のお母さん?」
ハル「…ううん、違う。だってお母さんは…」
24: 1:2013/1/13(日) 10:58:43 ID:vrYIn5Cd4w
ハル「お母さんは生きてるもん」
田辺「あ、やっぱお前死んでたんだー。じゃあこの幽霊の人違いってことか」
田辺「あ、てことは俺ら全員幽霊見えてたんだー、すげぇ」
オネエ「ハル…」
ハル「騙すつもりはなかったの。あの人に追いかけれてて逃げてきたのがここだったの」
ハル「安全だって聞いたから。…ごめんなさい」
オネエ「あなたが気に病むことじゃないわよ、大丈夫」
オネエ「田辺くん、今の状況は?」
田辺「そっすね。幽霊ともなるともうコンビニ関係なくなってきましたけど…まぁ戦うコンビニ店員ってことでいいかと。設定ファンタジーだし」
オネエ「じゃなくて!」
田辺「じょーだんじょーだん。幽霊にはフィルターは効かないようです。すり抜けちゃいました」
田辺「幽霊には武器も効かなそうっす。店長はあの通り泡吹いてるよ」
田辺「てことで、オネエには2択選択権があります。子供をこいつに引き渡してこのまま平穏に店員やってるか、子供を守り太刀打ちできそうもない幽霊に勝利するか」
25: 1:2013/1/13(日) 11:08:38 ID:X6zMWzLjX6
ハル「…」
オネエ「勿論、勝利してみせるわ」
オネエ「というか、こっちから攻撃出来ないんだったら、アタシたちにも危害を加えることなんて出来ないんじゃないかしら?」
ハル「…だめ!」
オネエ「え?」
田辺「うわ、こっちくんな幽霊」
幽霊「ゥォォォ…」
田辺「えっ」
ハル「おにーちゃん逃げて!」
ヒュン
オネエ「……あれ?幽霊がいなくなった…?」
ハル「違う、あのおにーちゃんの中にひょういしちゃったの!!」
オネエ「なんですって!」
ハル「こっちから攻撃しても、あのおにーちゃんが痛いだけで、幽霊には効かないんだよ。おふだかなにかないと勝てないよ…」
ハル「ここにはおふだなんてないでしょ?…だから」
ハル「わたしをあのひとに引き渡して…」
26: 1:2013/1/13(日) 11:19:07 ID:p4YRyHxyUk
田辺「……」ヒュン
オネエ「うわ、肉まん投げてきた…」
ハル「なんで渡さないの?」
オネエ「人を助けるのに理由なんていらないわよ。そんなことより、あの幽霊のこと教えて」
ハル「…!」
ハル「…ありがとう…じゃあ説明するね。さっきいったとおり、あのお兄ちゃんに攻撃しても、幽霊には全く効かないの。」
ハル「ひょういしてる時は幽霊は疲れないんだけど、ひょういされてるほうのお兄ちゃんはスッゴク疲れちゃうの。死んじゃうかもしれない」
ハル「だからおふだがいるの。あのお兄ちゃんにおふだを当てなきゃならないの」
オネエ「…わかったわ…御札ねぇ…あるかしら」
田辺「……かえせ」
田辺「わたしの赤ちゃんをかえせ」
オネエ「探すにも、時間稼ぎが必要ね…店長に御札の場所を聞くにも気絶してるし…」
オネエ「うーん…あ、そうだわ!」
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