ベジータ｢何の話だ、カカロット｣
悟空｢いやぁ、チチから働け働けって言われちまってよー、仕方ねぇから就活誌見てたんだ｣
悟空｢そしたらよー、ほら！『セーラー戦士募集中』って欄が！｣
ベジータ｢だからなんだ。働きたければ勝手に働け｣
悟空｢何いってんだ、おめぇだってブルマから働け働け言われてるだろ｣
ベジータ｢……｣
286：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 19:52:05 ID:Z2aP.X.1b6
やがて、円の光は巨大なものとなり、セーラー戦士たちを包みこんだ。
うさぎ(これだけパワーが集まれば…！)
手をつないでいるためムーンスティックは持てないが、心の中で浄化のイメージを思い浮べる。
ルナ｢──いけるわ！！｣
うさぎはカッと目を見開いた。
｢ムーン・ヒーリング―！！エスカレーション！！！！｣
その瞬間、巨大な光の球はゆっくりと宙へ浮かび、魔人ブウの眠るシェルターに向かって勢いよく突進した。
287：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 20:17:54 ID:Ywe3XSO2cQ
ﾌﾞﾜｱｱｱｱｱｧｧｧｯ!!!!!
光の球はシェルターにぶつかり、シェルターがピシピシと音を立ててひび割れていく。
うさぎ｢いっけええぇぇっ！！！｣
ドッカーン！！！
｢！！｣
シェルターが爆発すると、白くまばゆい光がそのまま中に進入し、魔人ブウを包み込む。
悟空｢ブウ…！！｣
ブウの表情はよく見えないが、目を瞑ったままで目覚める気配はない。
ジュワアアアアアァァ……
ブウはそのまま白く白く浄化され、キラキラと小さな煌めきを生じはじめた。
288：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 20:20:07 ID:RhZtreRMKk
｢……！！｣
ブウを包みこんだ光は、さらさらと砂のように崩れ、流れはじめた。
ブウの腕や足が、砂となってほどけていく。
ベジータ｢……浄化されているのか…｣
光の砂はゆっくりとセーラー戦士のまわりを１周すると、天に向かって消えていった。
───魔人ブウの姿は跡形もなく消え、破壊されたシェルターだけが残った。
289：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 20:27:14 ID:VpiD8FdmZY
ブルー将軍｢ふふ、セルやフリーザが死んだのなら、永遠の生は私がもらうしかないわね｣
ブルー将軍｢さぁて、ダーク・キングダム様にご報告にいかなくちゃ｣ﾀｯﾀｯﾀ
ｻﾗｻﾗｻﾗ...
ブルー将軍｢へっくし！！｣
ブルー将軍｢やだ、私としたことが、くしゃみなんて不潔だわ｣
ｻﾗｻﾗｻﾗ...
ブルー将軍｢あら、黄砂かしら？｣
ｻﾗｻﾗｻﾗ...
ブルー将軍｢な、なにこれ…！か、身体が…私の身体が…！！｣
ブルー将軍｢いっ……いやああああああぁぁ！！！！｣
ｼｭﾜｱｱｱｱｱｧ.....
290：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 20:43:51 ID:EscgjXxFj.
──────
─────────
うさぎ｢お…終わった……｣
レイ｢今度こそ、私たちの勝ちね…｣
セーラー戦士たちはぺたりとその場に座りこんだ。
ルナ｢みんな、よくやってくれたわ。お疲れさま｣
まこと｢疲れたぁ〜｣
亜美｢一時はどうなるかと思いましたね…｣
291：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 20:45:42 ID:Q9/S6nznDM
悟空｢──さて、オラたちがセーラー戦士として働くのはここまでだなぁ｣
ベジータ｢あぁ｣
｢！？｣
うさぎ｢え、どうして！？｣
ベジータ｢こいつを見てみろ｣
ﾎﾟｲｯ
うさぎ｢ベジータさんの変身ペン…？──え！？｣
レイ｢ちょ、ちょっと、割れてるじゃないのよ！｣
悟空｢オラのも割れてるぞ｣
ﾎﾟｲｯ
亜美｢い、一体どうして…｣
292：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 20:48:05 ID:ns0CSwIvSk
ベジータ｢大方、俺たちのサイヤパワーに耐えられなかったんだろう｣
悟空｢さっきセーラームーンにパワー送るとき、結構本気になっちまったからさー｣
ルナ｢し、信じられない…｣
悟空｢それに、オラたちはセーラー戦士なんてガラじゃねぇしよ。一緒に闘ってみてそう思った｣
ベジータ｢素直にコスチュームが嫌だと言ったらどうだ｣
悟空｢うるせー、そりゃベジータの方だろ｣
293：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 20:59:35 ID:V6eC.vVH1E
うさぎ｢で、でもっ…せっかく仲間になれたのに！友達になれたのに！｣
悟空｢なにいってんだ、別にもう会えねぇわけじゃねぇだろ｣
まこと｢だ…ダークキングダムはどうすんだよ！まだ奴ら自体は倒してないんだぞ！｣
悟空｢おめぇらなら倒せるって。魔人ブウより強いような敵なんて多分もう出てこねぇだろうし｣
ベジータ｢そうだな｣
レイ｢……ベジータ！｣
ベジータ｢？｣
294：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 21:03:23 ID:g4YtplauG2
レイ｢は…、はじめあんたのこと馬鹿にしたりしてごめん。一緒に闘えて凄く心強かった｣
ベジータ｢…フン、くだらん｣
レイ｢く、くだらないですって！？｣
ベジータ｢困ったことがあったら呼べ｣
レイ｢あ…う、うん｣
──────
ルナ｢──セーラーゴクウ、セーラーベジータ。短い間だったけど本当にありがとう。あなたたちがいなかったら妖魔を倒すことはできなかったわ｣
悟空｢そんな堅苦しいこと言わなくていいって｣
ルナ｢いいえ、本当に感謝しているの。──本当に、ありがとう｣
悟空｢おう、こちらこそサンキューな！！｣
295：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 21:10:18 ID:KoXipgAQ02
レイ「あなたを殺してブルマさんの出方を見る！」
296：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 21:15:40 ID:iiildWft16
>>295
ビビらせんなよ
297：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 21:18:05 ID:nIGtfe6Tqc
ﾊﾞｯ
悟空とベジータが空へ舞い上がる。
うさぎ｢悟空さん、ベジータさん、また会おうね―！！｣
レイ｢２人とも奥さん大事にすんのよ―！｣
まこと｢絶対、ダークキングダムを倒してみせるからな―！！｣
亜美｢身体に気をつけて―！｣
悟空｢おう、おめぇらこそ頑張れよ―っ！｣
ベジータ｢──フン｣
セーラー戦士たちに手を振ると、２人は勢いよく風を切り、彼女たちのもとを去った。
うさぎ｢……行っちゃったね…｣
レイ｢うん｣
──これからも地球には手強い敵が現われ、多くの危機が訪れるだろう。
でも大丈夫、Ｚ戦士と、セーラー戦士がいるのだから！！
＜完＞
298：🎏 ろん ◆e.A1wZTEY.：2011/9/15(木) 21:28:10 ID:jlmirKLVJk
皆さん、今までお付き合い頂きありがとうございました。
ここ数日で一気に更新したので、良ければさかのぼって読んでやってください。
感想等いただけると泣いて喜びます。
たくさんの支援ありがとうございました！m(__)m
299：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 21:48:02 ID:GKx4rYKbCc
ロンさん乙
たのしかったぜ
個人的にはギャグパートが良かったな
300：🎏 ゲットΖ：2011/9/15(木) 21:57:38 ID:j957ksmNdM
ゲ ッ ト ア ホ ウ ニ
○ ○ ○
ﾉ/丶 ﾉ/丶 ﾉ/丶
く＼ く＼ く＼
ミ ル ア ホ ウ ！
――∧∧∧∧∧―――
＜の ゲ ３＞
＜予 ッ ０＞
＜感 ト ０＞
＜!! ＞
――∨∨∨∨∨―――
ド―ン!! ド―ン!!
＼○／ ○／
∫ (((○√∫
／＼ ｜｜ ／＼
オ ナ ジ ア ホ ナ ラ
ヽ○ﾉ ヽ○ﾉ ヽ○ﾉ
/ / /
ノ) ノ) ノ)
ゲットラニャソンソン
301：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 22:17:36 ID:AjwNNJJpcg
ろんさん乙したｗｗ
面白かった(゜∀゜)
302：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 22:53:59 ID:UJCSgRYTVU
ろんさん、毎朝見に来てたけどすげぇ楽しかったよ!もう見れないのね(´；ω；`) ありがとう!
303：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 23:31:34 ID:Enq95IjiG.
面白かった！
>>1になら掘られてもいい。
304：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/15(木) 23:44:18 ID:d9aVWlWSys
続編とかあれば読みたいｗ
なかなか面白かった!!!
305：🎏 名無しさん＠読者の声：2011/9/16(金) 00:07:02 ID:eaCtbeWBe.
乙です!!
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