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魔王「何で女の子が一人もいないんだよ!」
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1:🎏 :2011/9/14(水) 23:03:02 ID:8OHTIHnybw
初めてSSを書かせていただきます。
ギャグ物にしようと思ってまして、そのせいで世界観を無視した発言や行動が多くなると思います。
あと、最終的にはスレタイ詐欺のような展開になるかもしれません。今のところ、そのように予定しています。
以上のような感じで書き進めていこうと思ってます。
問題ないという方は、よければ最後までお付き合いください。
よろしくおねがいします。

※長いため、携帯から読むと途中から読めなくなる可能性があります。読めなくなった場合、こちらから読んでみてください→>>887-891


558:🎏 :2011/10/29(土) 23:37:26 ID:bEpZo/Xb/k
女魔法使いの小話

えっと、皆さん、こんばんは。挨拶は皆さんが読んでる時間帯で適切な物に変えてください。
私は女魔法使いです。
えっと、喋るのが苦手で、暗い性格なんですけど……
なんか……番外編?っていうのに出てくれと、1と名乗るイカ臭い男性から頼まれたんです。
普段何考えてるかわからない君の気持ちには需要があると思う、なんて言われちゃって。
淡々と自分のことを喋るだけでいいからって言われたんですけど……私、喋るの苦手だから……
長々とは喋れませんって頑張って伝えたら、じゃあ口に出さなくていいから心の中で喋ればいいよって言われて。
こうして今心の中で喋ってるわけです。……本当にこれ、皆さんに伝わってるのかなあ?
559:🎏 :2011/10/29(土) 23:37:53 ID:bEpZo/Xb/k
まあいいや……うん。そんな感じなんです。
……。
……ど、どうしよう。もう言うことないよぅ。
あの……こ、これ!私の友達のゼーくんです!可愛いですよね?
……あれ?これって……皆さんは見えるのかなあ?
見えてなかったらいけないので、ゼーくんの説明しますね。
ゼーくんは……私が育ててる植物です。
植物の容姿事情はよくわからないけど、きっとゼーくんはイケメンってやつなのです!モテモテです!
そんなゼーくんが私は大好きです。
560:🎏 :2011/10/29(土) 23:38:35 ID:bEpZo/Xb/k
女僧侶が、いつか動物とおしゃべりしたい、みたいなことを言ってましたけど……その時はゼーくんの通訳をお願いしたいです。
ゼーくんは私のことどう思ってるのかなあ。一緒に笑えたら嬉しいなあ。

「あら、女魔法使いさん。ゼラニウムのお世話ですか?」

あ、ちょうど話題の女僧侶が来ました。女僧侶は優しい方です。
綺麗な黒髪の美人です。ちょっと嫉妬しちゃいます。
とりあえず質問に対して頷いておきます。

「そうですか。ゼラニウムも嬉しそうですね」

女僧侶がそう言うと、本当にそうなんだろうなって気持ちになります。
私も嬉しくなります。私とゼーくん、二人一緒に同じ気持ちなんですね。嬉しいなあ。
561:🎏 :2011/10/29(土) 23:38:58 ID:bEpZo/Xb/k
私の家に来た女僧侶だけど、特に用事はないみたいです。
静かに読書なんか始めちゃって。私も魔道書読もうかなあ。ゼーくんに読み聞かせたらゼーくんも魔法使えるようになるんでしょうか?
……だけど読書は無理になっちゃいました。

「おーっす!遊びに来たぜー」

元気な女戦士が遊びに来たからです。
女戦士は明るくて綺麗でかっこいい女の子です。スタイルもよくて私にはない物をたくさん持ってて、やっぱり嫉妬しちゃいます。
本当にいい子なんだけど……ここだけの話、苦手なところもあります。

「相変わらず植物育ててんのな。食えるの、それ?」

こういうとんでもないことを言い出すからです。
562:🎏 :2011/10/29(土) 23:39:21 ID:bEpZo/Xb/k
私は一生懸命首を横に振ります。
それを見て女僧侶は私の気持ちを代弁してくれました。

「ダメですよ、女戦士さん。ゼーさんは女魔法使いさんの大切な家族なんですから」
「えー、でもなんか葉っぱ天ぷらにしたらおいしそうじゃねえ?薄いけど、トリコのオゾン草に見えないことも……」

やっぱり女戦士は良くも悪くも明るい人です。絶対にいいことだろうけど、振り回されるとちょっと疲れるかなあ。
でも、いたずら好きなのは勘弁してほしいかなあ。うまいからって言われて何かの料理を食べさせられた時も、実は激辛料理だったってこともありました。
この恨みは墓場まで持ってってやる!って何気に思ってます。神様に言って、もーダメでしょーって叱ってもらおうって思ってます。
……あと女僧侶、さすがにゼーくんをさん付けしなくていいよ。ゼーくんはゼーくんなんだから。
563:🎏 :2011/10/29(土) 23:39:51 ID:bEpZo/Xb/k
……この二人が来たってことは、あの人も来るんだろうなあ。
って思ってたら、案の定来ました。

「女魔法使い、遊びに来たよー……あれ?皆揃ってるね」

今来たのは女勇者です。私達のリーダーで、しっかり者です。
容姿も綺麗で、女の私でもドキドキするレベルです。嫉妬せずにはいられません。
頑張り屋さんで、私も目標とするところが多いんですけど、最近はある存在に夢中です。

「おーう、女勇者。魔王は落とせそうか?」
「な、何言ってんの!?べ、別に魔王とはそんなんじゃないって!その……とにかく違うって!///」

この通り、今は魔王に夢中です。とうとうファンクラブにも入ったみたいで、どんどんはまってます。
そのくせ本人はその事実を隠してるつもりのようで、私達が気付いたことにびっくりしてました。あれで隠してたのかとこっちがびっくりです。
でも、魔王は優しくてかっこいいし、女勇者とならお似合いのカップルだと思うから、私は応援してます。
564:🎏 :2011/10/29(土) 23:40:30 ID:bEpZo/Xb/k
「……ごめんね、女魔法使い。騒がしくなっちゃったね」

女勇者が私に謝ります。私は首を横に振りました。
確かに私は静かなのが好きですけど、皆の賑やかな空気も好きです。
女勇者と女戦士が何か喋ってて。女僧侶が二人のアシストしてて。そして私はそれを聞いてて。
そんな日常が私はとても好きなんです。

「でもよー、なーんか女魔法使いの家って落ち着くから来ちゃうんだよなー」
「女魔法使いさんの家は片付いてて良い雰囲気ですからね。皆で集まる時は自然とここになってしまいますね」
「女魔法使いのおおらかな空気が家の中にもできあがってるのかもね」

3人で言葉を連ねたあと、再び女勇者が騒がしくてごめんね、と謝ってきました。
私はそれを許します。そもそも悪いことされたって思ってないですから。
565:🎏 :2011/10/29(土) 23:41:02 ID:bEpZo/Xb/k
魔王討伐を王様に命じられた女勇者に、私達3人がメンバーに選ばれて出会いました。
全くの偶然で知り合った私達ですが、今となっては本当によかったと思います。
個性が全く違う4人で、静かな時間が好きな私だけど、この4人での賑やかな一時は宝物です。
魔王討伐の度は終わりましたが、これからもずっと仲良くできたらいいなって、そう思ってます。

「……あー、もうこんな時間か。帰っかなー」
「結局女戦士が……ゼーくんだったっけ?」

女勇者が訊いてきたので私は頷きます。そうだよ、ゼーくんだよ。植物界きってのイケメンさんなんだよ。

「……そのゼーくんを食べるって女戦士が騒いだだけだったね」
「んだよ、いいじゃんよー。なんかさ、おいしそうじゃねえ?」
「普通、おいしそうとは思わない植物だと思いますが……」

最後まで愉快なやり取りをしながら3人は帰っていった。……いや、ゼーくん食べようっていうのは阻止しないと……女戦士ならやりかねない。
566:🎏 :2011/10/29(土) 23:41:45 ID:bEpZo/Xb/k
3人の賑やかな空気がなくなって、少しさびしくなりました。
私はゼーくんの方を見ます。ゼーくんは3人の会話で楽しんだと思います。

「……楽しかったね」

私はゼーくんに語りかけました。ゼーくんも頷いてくれたように感じました。

……私には、とてもすごい仲間が3人います。
私には勿体無い仲間です。でも、それでも彼女達は私を仲間に入れてくれます。
そんな彼女達との時間は尊い物で、これからも大切にしたいなって思ってます。

……これ、いつまでやるんだろ?一回1さんに確認しに行こうかなあ。
でもあの人イカ臭いし、息も臭いから苦手だなあ……まあでも一回確認しに行きます。
皆さん、私はこれで失礼します。機会があればまた私の心の声を聞いてあげてください。
それじゃ……1さんはどこに行ったかなー……
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