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男「て、テケテケ……!?」
[8] -25 -50 

1: 郵便屋:2011/10/29(土) 01:31:32 ID:wnLpg.lGXw
季節は春――

出会いと別れの季節

今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。

後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」

男「だが断る。この男のもっとも――」

後輩「それじゃあ話しますね」

男「あれぇ!?」


※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。


799: 最近 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:53:00 ID:/V9mf56dZk
アマン「く、口裂け女!何でここにいるんでぇぇすかぁ!?」

口裂「怪人アンサーの難問から脱出できたのはいいのだけど、皆が私からはぐれて迷子になっちゃってね」

口裂「とりあえず放送室のありそうなところに行ったら、ここに着いたのよ」

アマン「それ、自分が迷子になってるってパターンでぇぇすよぉ」
800: 忙しくて ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:54:28 ID:IjkQq.6kjQ
スペード「おい、目に血が入ッたせいで見にくいが、どうやらそこにいるのは口裂け女らしいなァ」

スペード「都市伝説最強と言われているその実力、俺に見せてみやがれ!」

口裂「……おい」

スペード「あァ?」

口裂「誰の顔が醜いだってぇ!」

アマン「ええぇぇぇ!?」
スペード「ええェェェ!?」
801: 全然 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:55:57 ID:NFrK.IlW.w
スペード「ち、違う!俺が言ッた"みにくい"ッてのは、見えにくいッつー意味で、醜いとh」

口裂「黙らっしゃい!」

アマン(そういえば、口裂け女の初期登場時の設定は勘違いしやすいでぇぇしたねぇ)

口裂「そんな風に思うなら、殺して解して並べて揃えて晒してあげるわ!」
802: 更新 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:57:20 ID:k8tQKEuXQI
スペード(待てよ。もしかしてこれは、本気の口裂け女と戦うチャンスなんじャァねェのか?)

スペード(そう考えると、俺は運がいい!それに、もう目に入ッた血も落ちるし、俺も全力で戦える!)

スペード「来いよ口裂け女ァ!その醜い顔を、もッと醜く整形し……!」

死神スペードの目が見えるようになって一番始めに見たものは、まだ自分が喋っているにも関わらず、超至近距離まで近づいて攻撃しにきている口裂け女の姿だった
803: できなくて ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:59:05 ID:8nBkH.b5Bs
口裂け女の渾身の右ストレートが死神スペードの腹部にヒットし、吹っ飛ぶ

口裂「これは、お前達に囚われてた後輩ちゃんの分」

吹っ飛んだ死神スペードを素早く追いかけ、今度は渾身の左ストレートで床に叩きつける

口裂「これは、腕を失ったアマンちゃんの分」
804: すみません ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:02:33 ID:ysxUJk7sHM
続いて、床に倒れている死神スペードに、右腕と左腕から繰り出される渾身のストレートのラッシュが叩き込まれる

口裂「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

さらにその後、常に持ち歩いているナイフを死神スペードの左胸に突き刺した

口裂「……これが、醜いと言われた私の分よ!」

アマン「自分の分が一番強いぃ!」
805: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:04:34 ID:nHs2EqJfQk
死神スペードが最後に思うこと…それは同じ任務中の兄弟の事ではなかった
兄弟のことを深く思ってはいたが、最後に浮かんだ「奇妙な疑問」の前に、兄弟たちへの思いは頭から吹っ飛んだ

スペード(俺のペルランの先々の先は、相手の行動が手に取るように分かる…)

スペード(だが…今…ペルランは発動せず、いつの間にか殴られた…!?なぜ!?)

スペード(なぜペルランは発動しない…間合いに入ッたにも関わらず心が読めず、行動が読めず、半径20cmもない超至近距離で殴られたのか?なぜ…?)

スペード(わ………わかッた………ぞ…な…なんてことだ……それしか考えられない………「無心」だ………やつ…は…何も考えずに殴りかかッてきたんだ……)
806: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:06:24 ID:lLdvyhCgaY
アマン「動かないところを見ると、死んだみたいでぇぇすねぇ」

アマン「まぁ、あの攻撃のラッシュをモロにくらってたから仕方ありませぇぇんがぁ」

口裂「このまま朝日を待てばちりになる……」

アマン「ならないと思いまぁぁすけどねぇ」

口裂「てめーの敗因は…たった"ひとつ"よ……死神…"たったひとつ"の
シンプル
単純な答えよ……」

口裂「てめーは私を怒らせた」

死神…『スペード』―――――完全敗北…死亡
807: 名無しさん@読者の声:2012/6/10(日) 15:27:54 ID:P.2CEtCP/s
ネタありすぎワロタwww
808: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 22:57:12 ID:zhgVShF89w

809: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 20:28:24 ID:dmljttPSHw
もうジョジョじゃないかwwwwww

支援
810: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:17:59 ID:JPvOOvBWCc
うわぁぁぁぁぁ!
インターンシップやら就活やら第四部の最後まで書いて充電切れて文全部消えてやる気なくしたとか、いろいろあり遅くなりました、申し訳ありません!

>>807ネタありすぎ?何を今更

>>808

>>809支援ありがとー!
もうジョジョじゃないか?何を今更

それでは、第四部クライマックス始まります
811: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:19:22 ID:JPvOOvBWCc
大家「やっと見つけたよ、クッチー」

口裂「何でそんなに馴れ馴れしいのよ」

大家「だって僕達は将r」

口裂「ま、どうでもいいわ。さて、あとは男になんとかしてもらいましょう」

その頃、放送室にて
812: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:20:39 ID:JPvOOvBWCc
男「ない!?何で!?」

男(初めて来たところならいざ知らず、俺が通ってる学校だぞ!場所を間違えるわけがない!)

男「じゃあ何でないんだ!?放送室の扉が!」

『声が丸聞こえだぞ、人間よ』

男「!?」
813: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:21:18 ID:JPvOOvBWCc
『私の名はクラブ。死神一族の長男だ』

『私の鎌は空間を切り取ることができる。私は、放送室の扉からの空間を切り取った』

『よって、この放送室に入ることはおろか、見つけることすらお前にはできない』

『この能力はダイヤ、ハート、スペードが死んだら発動するよう設定しておいた。まさか本当に死ぬとは思わなかったが、念には念を入れといて良かったというところか』

『どうせもう入ってこれんのだ、放送を止めてなくて殺しても構わんだろう。この学校に最後に流れる校内放送は、カタリヤの断末魔だ!』
814: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:21:58 ID:JPvOOvBWCc
『男さん、残念ですが、あなたは間に合わなかったみたいですね』

男「後輩!」

『死神クラブと言いましたね?僕は今、カタリヤの恩恵を使えない状態にあります。ですから最期に言いたいことがあるのですが、しゃべって構いませんね?』

『……いいだろう』

男「おい、後輩、最期なんて言うんじゃねぇよ!」

『男さん、カタリヤが僕を合わせて今現在二人いるのはご存知ですね?そのもう一人とは、男さん


あなたの妹です』
815: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:22:56 ID:.x/57tent6
男の妹の誘拐事件
その犯人は、死神だった!

男「……は?」

『妹さんは言いました。お兄ちゃんを助けてあげて、と』

だから後輩は、ラブホテル殺人事件の都市伝説の内容を変えてまで、男を助けた
だから後輩は、男が人間同盟のお守りを持っているという事前情報を元に、テケテケや鏡達を最初に男に合わせた

『そこまでだ、カタリヤ。なに、心配するな。痛みは感じないように殺してやる』
816: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:23:37 ID:JPvOOvBWCc
男「くそッ!殺されてたまるか!後輩が俺を助けるために頑張ってくれたんだったら、次は俺が助ける番だ!」

男「それに、妹を誘拐した糞野郎も一発ぶん殴りてぇ!」

男「なのに!くそッ!どうすりゃいいんだよ!」

?「男、諦めないで!私達がついてるから!」
817: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:24:19 ID:JPvOOvBWCc
教室にて

アンサー「放送を聞いたら、間に合わなかっただって?男君、我輩は確かに言ったはずだぞ」

アンサー「間に合う、と」

放送室内にて

死神クラブが今にも鎌を降り下ろそうとしている時、後輩の携帯電話が鳴り響いた

後輩「電話を無視するのも悪いので、出てもよろしいでしょうか?」

クラブ「……構わん」

後輩「ありがとうございます」ピッ




メリー「あたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」
818: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:26:19 ID:8SJ2pcjahM
男「待たせたな、後輩」

クラブ「何ッ!?」

後輩の後ろから、男、テケテケ、メリーが現れる

後輩「男、さん、遅いよ、バカッ!本当に、怖かったんだからね……」

男「後輩は怖くなるとキャラが変わるのか」メモメモ
819: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:27:07 ID:huMa12Pe32
男「さて、お前は一発ぶん殴りたいが、それは任せるぜ。テケテケ、メリー」

テケテケ「うん、任せて、男」

メリー「あたし非戦闘員なんだけど」

男「俺は今のうちに、願い事を」

クラブ「言わせんぞ!」

テケテケ「邪魔はさせないよ!」
820: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:28:04 ID:huMa12Pe32
テケテケとメリーが死神クラブの体を押し、窓にぶつける

よろめいている死神クラブに、テケテケは素早くしがみつき、間接技をかけ動けなくする

男「俺の願いは!」

クラブ「言わせんと言っただろ!」

死神クラブは器用にテケテケの間接技をふりほどき、テケテケを男に投げる

テケテケ「きゃっ!」
男「うわっ!」
821: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:28:56 ID:8SJ2pcjahM
クラブ「お前の願いが何だろうと、言わせるわけにはいかん!お前が願いを叶えると、カタリヤを解放したミスがバレるからな!」

クラブ「今カタリヤを殺せば、願いは叶えられない!死ねぇ!」

死神クラブが鎌を振るう直前、窓ガラスを突き破り一発の弾丸が死神クラブの腕を射ぬき、鎌を持つ力をなくした

クラブ「なん…だと…!」
822: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:29:39 ID:huMa12Pe32
友「俺と鏡の予想通り、窓からは入れるようだな」

鏡「切り取ったのは扉からだと言ってたしね」

女「だから私がお父さんを呼んだ」

女父「お前の仲間であろう死神ダイヤに付き合わされ、この学校の近くにいたからな。すぐに駆けつけることができた」

トリック「ですので、ワタクシが取り憑いた弾丸であなたを狙い撃ちましたの」

警察「まあ、窓のすぐそばにいましたから、充分当たってたでしょうがね」
823: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:30:43 ID:huMa12Pe32
男「みんな、美絵や首なしライダーまで……!」

クラブ「くそ…何故だ?お前達、人間や都市伝説ごときに、私が、この私がッ!」

男「人間や都市伝説ごときだぁ?自分のために他人や仲間を犠牲にするお前ごときに、負けてたまるかよ!」

男「生命の終わりはグッドエンドかもしれねぇ。バッドエンドかもしれねぇ。案外平凡にノーマルエンドってのもありかもな」

男「だけど、物語の最後はハッピーエンドって相場が決まってんだ!」

男「だから、この都市伝説という物語の終わりは、みんなが幸せになる願いだ!」
824: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:31:23 ID:huMa12Pe32
口裂「頼んだわよ、男」

大家「頼んだよ、男君」

アマン「頼みましたよぉ、男さぁぁん」

犬「頼んだッスよ、男さん!」

ガイコツ「しっかりしろよ、男!」

花子「はわわ!男さん!」

影「頼んだぜ、人間」

七「……男」

スター「頑張りなさい、男」

桜「任せたよ、男君」

アンサー「男君、君の願いは我輩達の希望だ!」

源十郎「ぶちかませ!男!」
825: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:32:21 ID:8SJ2pcjahM
警察「男さん!」

女父「頼んだぞ、男君」

警官達「いけぇぇぇ!男ぉぉぉ!」(※彼らは場のノリです)

美絵「頼んだで、男ぉ!」

ライダー「フン、やれ小僧!」

トリック「頼みましたわよ、男さん」

女「頑張って!男君!」

友「あとはお前次第だぜ、男!」

鏡「あたいらの期待に応えなよ、男!」

メリー「みんな勢揃いすると、最終回って感じがするね!」

後輩「任せましたよ、男…先輩!」
826: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:33:09 ID:huMa12Pe32
テケテケ「……男」

男「どうした?テケテケ」

テケテケ「別に、私達のことは気にせず男の好きな願い事を叶えていいんだからね?」

男「……ありがとう、テケテケ。でも大丈夫さ。俺が好きなのは、お前だから」

テケテケ「お、おおお男!?」

男「じゃあ、言うぜ。俺の願いは……!」




第四部 後輩編 END
827: 名無しさん@読者の声:2012/6/23(土) 08:21:42 ID:aJdgDu/YPk
いよいよラストスパートか。
続きが気になるぜ。
828: 名無しさん@読者の声:2012/6/24(日) 22:50:20 ID:3KItBR4N42
やっと追いついた

続きが気になるぜ
829: 名無しさん@読者の声:2012/6/27(水) 11:17:43 ID:JzL8s9OgYs
続き……無し…?
830: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/27(水) 23:28:16 ID:3s8vzwTius
>>827-829
続きはありますが、今ちょいとポケモn…ゴホン、諸々の事情により更新が遅くなりそうです
すいません
831: 名無しさん@読者の声:2012/6/29(金) 18:26:25 ID:Cz/MVr90n6
>>830
気長に待ってるよ (´・◇・`)
832: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:50:11 ID:7MLvlpybbo
>>831待っててくれてありがとー!

今日やっと第一希望の就職先の面接終わったー!

実はポケモンするために更新しなかったのではなく面接練習のためにここを離れてました

まあ、ポケモンもしてたんですが

そのおかげで今日の面接は次の就職先を探した方がいいくらいの出来でした!

男「ダメだったんじゃねぇか」

面接は遠くまで行ってきたのでついでにポケモンのすれ違い通信もしてきました
っと、これ以上この話はスレ違いですね

では早速、エピローグを始めていきたいと思います
833: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:51:38 ID:tKfwJo/2bU
季節は巡り、再び春――

出会いと別れの季節

長かったこのSSとも、ついに別れる時がやってきた


epilogue START
834: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:52:35 ID:tKfwJo/2bU
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」

男「だが断る。この男のもっとも――」

後輩「それじゃあ話しますね」

男「あれぇ!?何かデジャヴを感じる!」
835: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:53:30 ID:7MLvlpybbo
後輩「改めて、去年の都市伝説解放の件はありがとうございます」

男「…もういいよ。何回その件でお礼言ってんだ」

後輩「でも、男先輩のおかげで、僕達は間違いなく幸せになれました」

男「そりゃあ分かったけどよ。そう何回も言うなよ。俺だって、お前の恩恵で幸せになれたんだ。お互い様だよ」

後輩「……ありがとうございます」

男「だから、礼はもういいって」
836: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:54:50 ID:tKfwJo/2bU
あの時にて

男「"全ての都市伝説は、恩恵も障害もない、ただの人間にしてくれ!"
都市伝説の中には反感する奴もいるかもしれねぇ。けど、これが俺の願いだ!」

その時、金色に輝く光が男にまとわりついた
その光は男から離れると、やがて天高く舞い上がり、都市伝説達の元へと飛び散っていった
837: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:55:59 ID:7MLvlpybbo
アマン「これはぁ!私の左腕がピッタリくっついちゃってまぁぁすねぇ」

大家「…口裂さん」

口裂「分かってるわよ…」

口裂け女は恐る恐るマスクを外し、自分の口元を指でなぞる

口裂けてない女「治っ、てる。やった…私の口が治ってる!」
838: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:57:22 ID:tKfwJo/2bU
スター「ま、私達はそんなに変わらないわね。大きく変わったのは」

肉のあるガイコツ「おお!付いてる!肉が付いてる!筋肉も!」

人面犬の人の方「人の肌だ!すべすべな女の子の肌だ!って裸じゃん!花子ちゃん、着るもの着るもの!」

人面犬の犬の方「わんわんお。わんわんお」

花子「ふぇぇ、そう言われましても、赤フンぐらいしか……」

人面犬の人の方「むしろ何でそれがあるの!?」
839: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:58:21 ID:7MLvlpybbo
スター「あの二人ぐらいね」

桜「そうでもないさ。君は棒読みじゃなくなった」

スター「……それもそうね」

影「で、これからどうします?」

桜「ま、各々好きに生きればいいと思うけど、どうせ皆行く宛てなんてないんだろう?」

七「……」コクン

桜「だったら皆で暮らそうか。ま、二回目の人生だ。面白おかしく生きていこうぜ」
840: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:59:21 ID:7MLvlpybbo
アンサー「我輩は分かっていたよ。この結末は」

アンサー「しかし、我輩に付いていた余分なパーツはどこに行ったのかは分からない」

アンサー「分からない、分からないか、クフフ!分からない、分からないぞ!」

アンサー「長らく忘れていたこの感覚!分からない、知らないというこの感覚!いい、いいぞ!すごく知的好奇心をくすぐられる!」

アンサー「……だが、我輩は行かねばならんな。怪人アンサーの間に見ておいた未来。"二年後のあの惨劇"を起こさないように、未来を救わねばならん!」
841: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:00:24 ID:7MLvlpybbo
鏡「あんまり、あたいは変化がないね」

友「だけどよ、これでやっと一緒になれた。これでやっと、俺とお前は同じ時間が過ごせるようになったんだ。これは、大きな変化だと思うぜ」

鏡「……そうだね」

女「私の中から、あの人が消えた。やったよトリック!私はあの人から解放されたよ!」

トリック「…………」

女「トリック……?」

気付いたらもう、トリックはそこにはいなかった

源十郎「就活でもすっかな」
842: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:01:20 ID:tKfwJo/2bU
首ありライダー「フッ、やってくれるじゃねぇか、小僧。ハハハ!ハーハッハッハ!」

警官達「ひぃっ!首が生えた!?」

美絵「やっと、やっとウチは人に見てもらえるようになったんやな!ヨッシャー!」

警官達「ひぃっ!突然現れた!?」

警察「さて、もうそろそろ戻りましょうか」

女父「ん、そうだな。おいお前ら!今回の件はうまいことボカして報告書に書けよ!」
843: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:02:33 ID:tKfwJo/2bU
メリー「これから普通の暮らしができるよ!やったねあたし!」

男「おいやめろ」

クラブ「あぁ、失敗したか。これでもエリートだったんだがな……人間になったのだったらもう殺す意味がない。そして、人間になったのだったら謝らねばならないな。今まで本当にすまなかった、カタリヤ!」

男「あのなぁ、死神。そいつはもうカタリヤじゃなくて俺の後輩だ」

後輩「そして謝ってる暇があるんでしたら」

男「さっさと俺の妹を返しにこい!」
後輩「さっさと僕の親友を返しにきてください!」

クラブ「……!あぁ、承知した!」
844: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:03:28 ID:7MLvlpybbo
メリー「いやー、ハッピーエンドって感じだね!テケテ……!?テケテケ!足が生えてる!」

テケテケ「そりゃ私だって元通りになるよ」

男「テケテケ」

テケテケ「男……一つ、聞きたいことがあるの」

男「何だ?」

テケテケ「男のさっきの言葉が本当だとして、私をずっと好きでいてくれますか?」
845: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:04:06 ID:tKfwJo/2bU
男「はぁ?真面目な顔で何を聞いてくるかと思いきや、そんなことかよ」

テケテケ「そ、そんなことって、私は」

男「ずっと好きに決まってんだろ?ったく、言わせんなよ、恥ずかしい」

テケテケ「お、男ー!」ギュー

男「わっ!急に抱きつくなよ!」

メリー「いやー本当、ハッピーエンドだね!」ニヤニヤ

後輩「ですね」
846: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:05:58 ID:a/rvYKhhdg
そして現在にて

男「懐かしいな。あれからもう約四ヶ月か」

後輩「そうですね。本当にあの時は」

男「待った!言うなよ、そっから先は!」

後輩「分かってますよ」

男「本当かよ」
847: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:06:49 ID:IYRKJm8/f6
後輩「今回はお礼をしにきたのではなく、ある情報を伝えにきました」

男「情報?」

後輩「はい。元首なしライダー、"竜崎悠哉"から聞いた死神ダイヤのことを死神クラブに話したところ、"弟はそんな性格にはならない。そもそも、我々死神が魂の記憶をなくすことなんて不可能だ"、という返答がきました」

男「その死神ダイヤって奴は、操られてたってことか?」

後輩「もしかしたら、死神達は何者かの掌の上で踊らされていただけなのかもしれませんね」

男「黒幕は他にいる可能性がある、ってわけか」
848: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:07:33 ID:IYRKJm8/f6
後輩「はい。もしかしたらまた、事件に巻き込まれる可能性があるかもしれません」

男「……まあでも、大丈夫だろ。これから先、どんな事件が起きようと、あいつと一緒なら乗り越えられる」

後輩「そうですか。それを聞いて、少し安心しましたよ」

後輩(そして、そんなにも想われているあの人に少し嫉妬します)
849: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:08:28 ID:a/rvYKhhdg
妹「あ!やっと見つけた!後輩ちゃん、もう授業始まるよ!」

後輩「え、もうそんな時間!?ごめんね、妹ちゃん!」

妹「もう…あ、お兄ちゃん!私今日後輩ちゃんと遊んで帰るから遅くなる!」

男「おう、気をつけて帰ってこいよ。んで、たくさん楽しんでこい」

妹「うん!」
850: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:09:27 ID:IYRKJm8/f6
男「次は数学だっけな」

友「やっと帰ってきたな男ォ!頼む!数学の宿題見せてくれ!」

男「いきなりだな。てか、お前は鏡に見せてもらえよ」

鏡「あたいが友に見せるわけないだろ?友にはもっと、大きな人間になってもらいたいからね」

男「そうか、じゃあ俺も見せれないな」

友「チクショオー!かくなるうえは、女!」

女「私がやってきてると思ってるの?」

友「ですよねー」
851: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:10:08 ID:IYRKJm8/f6
男「よお、女。やっぱり、トリックは帰ってこないのか?」

女「……うん」

男「女の中にいた奴が消えたから、安心して違うところへ取り憑きに行ったのかもな」

女「そうだといいんだけどね」

女「はあ、心配だよ。心配しすぎて宿題が手につかないぐらい心配だよ」

男「トリックを言い訳に使うなよ」

女「ですよねー」
852: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:11:04 ID:IYRKJm8/f6
放課後にて

鏡「あたいは宿題忘れた二人の補習が終わるまで待ってるけど、あんたはどうする?」

男「俺はちょっと寄りたいとこがあるから先に帰るよ」

鏡「そうかい。ところで、忘れてないだろうね」

男「来週の土曜日の、大家さんと口裂さんの結婚式だろ?忘れるわけねぇよ」

鏡「ならいいんだ。それじゃあ、また明日」

男「おう、また明日」
853: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:11:48 ID:IYRKJm8/f6
とある雑居ビルにて

アマン「ようぅぅこそぉ。あなたの恋人の浮気、不倫をバラしますぅ。バラし屋アマンへぇ!ってぇ、あなたでぇぇしたかぁ」

男「よお、久しぶりだな、アマン」

アマン「そぉぉでぇぇすねぇ。それよりぃ、どぉぉしたんでぇぇすかぁ?まさか、あの人が浮気はしないでしょうぅぅ?」

男「いや、久しぶりに後輩とあの時の話したからさ。会ってみたくなった」

アマン「こっちは一応商売なんでぇ、冷やかしなら帰ってくださぁぁい」

男「てか、儲かってんの?ここ」
854: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:12:42 ID:IYRKJm8/f6
アマン「先月で約60人、今月はぁまだ頭だというのにぃもう8人も来てまぁぁすよぉ」

男「へぇ、意外と多いんだな」

アマン「まぁ、所詮愛なんてぇどれもこれもパチモンでぇぇすからねぇ」

男「ふーん、俺はそうは思わねぇんだけどな」

アマン「それはぁ、あなたが手にいれた愛は本物だからでぇぇすよぉ」

男「ん……そっか。じゃ、俺はもう帰るよ。また暇なときに遊びにくるよ」

アマン「いや、冷やかしなら来んな」

男「流暢にしゃべった!?」
855: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:13:41 ID:a/rvYKhhdg
とある喫茶店にて

美絵「いらっしゃいませ!って、男やないか!」

男「よお、美絵。てか、お前とは昨日も会ったのに、何でそんなにオーバーリアクションなんだよ」

美絵「まあまあ、友達に会うっちゅうのは、嬉しいもんなんやって!」

男「そういうもん?」

美絵「そういうもんや!」
856: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:14:37 ID:IYRKJm8/f6
美絵「ところで、学校帰りやろ?他の三人はどうしたんや?」

男「あいつらは補習。鏡は付き添い」

美絵「ハッハー、あいつら相変わらずアホやなぁ!友はもっとちゃんとせんと、いつか鏡ちゃん取られてまうで!」

男「本当になー。鏡かなりモテる方みたいだし」

美絵「うわー、マジでやばいんちゃうん?」

男「マジでやばいかもなー」

美絵「ま、それはしゃあないわ。因果応報、自業自得や!」

男「割と厳しいお言葉」
857: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:15:34 ID:a/rvYKhhdg
美絵「でも、それぐらいされんと分からん思うで、あいつ」

男「確かに」

美絵「おっと、そういやオーダーまだやったな。何する?」

男「んじゃ、アイスコーヒーで」

美絵「それだけや、ないやろ」ギロリ

男「……ホットケーキ追加で」

美絵「毎度!」
858: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:16:26 ID:IYRKJm8/f6
家にて

男「無駄に時間くったせいで帰るのちょっと遅くなったな」

男「ただいま」

メリー「おかえり、男!」

源十郎「おう、おかえり、男」

男「ただいま、メリー、源十郎さん」

メリー「聞いてよ男!源十郎また不採用通知来たんだよ!」

源十郎「ああ、メリー!それは言わないって約束だっただろ!」
859: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:17:11 ID:a/rvYKhhdg
男「いやまあ、最近は大不況みたいだし、仕方ないよ」

源十郎「そう!仕方ないんだよ!それに、履歴書に大学卒業までは書けるけど、都市伝説やってたせいでそれからが書けないんだよ!」

メリー「開き直らないの!」

男「まあ確かにそういう事情があって就職しにくいのは仕方ありませんが、せめてバイトはしてください」

源十郎「……なるべく善処します」
860: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:17:56 ID:IYRKJm8/f6
男「あれ?あいつは?」

メリー「いつも通り、料理に夢中になってるよ」

源十郎「今までできなくて、最近になって上達してきたし、楽しいんだろうな」

男「……仕方ないな」
861: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:19:22 ID:a/rvYKhhdg
テケテケ「ふんふふーん♪」

男「よっ、テケテケ」

テケテケ「わっ!男!帰ってたの?」

男「ああ。まあ、料理に夢中になるのはいいけど、せめて俺が帰ってきたのは気づいてくれよ」

テケテケ「ん、ごめんね、男。それから」
862: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:19:59 ID:a/rvYKhhdg
テケテケ「おかえりなさい、男!」

男「ただいま、テケテケ」



"男「て、テケテケ……!?」"
〜HAPPY END〜
863: 名無しさん@読者の声:2012/7/11(水) 06:23:00 ID:CuAOeiU4P2
"二年後のあの惨劇"が気になるな・・・。
まぁ 取り敢えず乙でした。

都市伝説が好きなおれとしてはとても楽しめました。
864: 名無しさん@読者の声:2012/7/11(水) 20:55:34 ID:nhK0QlaiyI
普通の日常みたいな感じで終わってすごく良かったです
郵便屋さん乙!
865: 名無しさん@読者の声:2012/7/11(水) 21:42:26 ID:v5N6hyO0uY
乙でした
866: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/12(木) 18:43:35 ID:IYRKJm8/f6
>>863最後まで読んでくださってありがとー!

二年後の惨劇は今は関係ないですが伏線です


>>864最後まで読んでくださってありがとー!

何だかんだで普通の日常が彼らにとっては一番ハッピーなんだと思います


>>865最後まで読んでくださってありがとー!


今までに支援、コメントしてくれた方、ROM専の方、絵を描いてくださった方、音声をつけてくれた方、このSSに関係した方皆さん、本当にありがとうございました!

またいつの日か、お会いしましょう!(^^)ノシ
867: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/12(木) 18:44:24 ID:a/rvYKhhdg
男「て、テケテケ……!?」

目次

第一部 男編
・一章 人間同盟編
>>1->>161

・二章 見えてるくせに編
>>162->>234

・第一部番外編
>>239->>242


第二部 女編
・一章 ラブホテル殺人事件編
>>248->>424

・一章番外編
>>431->>441

・二章 学校の七不思議編
>>443->>491

・二章番外編
>>494->>499

第三部 友編
・一章 首なしライダー編
>>509->>560

・二章 解し屋アマン編
>>564->>632

・第三部番外編
>>638->>644
868: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/12(木) 18:45:18 ID:IYRKJm8/f6
第四部 後輩編
・一章 カタリヤ編
>>648->>687

・二章 VS怪人アンサー編
>>688->>701

・三章 VS死神ダイヤ編
>>702->>728

・四章 VS死神ハート編
>>734->>786

・五章 VS死神スペード編
>>787->>806

・六章 VS死神クラブ編
>>811->>826


エピローグ
〜ただいま、日常〜
>>833->>862




……次回作、制作中ッ!
869: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/12(木) 18:46:36 ID:IYRKJm8/f6
くそwww最後の最後で目次ミスったww
870: 仕切り直し ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/12(木) 19:00:07 ID:QVLP/Vlg4g
男「て、テケテケ……!?」

目次

第一部 男編
・一章 人間同盟編
>>1-161

・二章 見えてるくせに編
>>162-234

・第一部番外編
>>239-242


第二部 女編
・一章 ラブホテル殺人事件編
>>248-424

・一章番外編
>>431-441

・二章 学校の七不思議編
>>443-491

・二章番外編
>>494-499

第三部 友編
・一章 首なしライダー編
>>509-560

・二章 解し屋アマン編
>>564-632

・第三部番外編
>>638-644
871: バイバイ!また会おう! ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/12(木) 19:01:45 ID:2fnrklCaJg
第四部 後輩編
・一章 カタリヤ編
>>648-687

・二章 VS怪人アンサー編
>>688-701

・三章 VS死神ダイヤ編
>>702-728

・四章 VS死神ハート編
>>734-786

・五章 VS死神スペード編
>>787-806

・六章 VS死神クラブ編
>>811-826


エピローグ
〜ただいま、日常〜
>>833-862




……次回作、制作中ッ!
872: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 19:53:40 ID:CuAOeiU4P2
>>871 期待して待ってるおっ!
873: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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名前:
sage:


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