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特別病院〜○○科〜
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1: 名無しさん@読者の声:2011/11/12(土) 14:48:42 ID:3qfVj3OfXY

入院手続きですか?
そうですか。わかりました。

それでは此方に氏名だけの記入をお願いします。
え?他に書くことはないのかって?

いいえ。何もありませんよ。
アナタは何故この病棟にいるかご存じですか?
そうですか。存じ上げないんですね。それならいいんです。

では、病室にご案内させて頂きますね。
…おっと忘れるところでした。

此方に目を通しておいて下さい。この病棟の規則です。


――では、ご案内致します。




97: 名無しさん@読者の声:2011/12/7(水) 10:48:02 ID:qIymICtQKA

視線だけを動かし少年を見ると直ぐに記事に目を移す。
湯気が出ていたコーヒーは冷め始めていた。センセはそれを一口飲む。

「115号室の患者って…」

センセの一言にさっきまで項垂れていた少年は、顔を上げ背後から記事を覗き混み、首を左右に傾け頭上にはクエスチョンマークを浮かばせる。

「10年も前の被害者だったのか。見てみろ、小学校で起こった事件だ」


―"小学校にナイフを持った男乗り込み生徒殺害"―


98: 名無しさん@読者の声:2011/12/7(水) 11:08:17 ID:XIAVTAtKm2

「その中で足を切断する事になった男子生徒がいたんだ。……それが115号室患者、そして殺されたのは…」

「犯人ってわけ」

少年は無言だった。無表情であった。そして記事を再び見ると「へぇ」と笑った。

「僕、復讐とか嫌いじゃないよ」

患者の写真を手に取るとビリッと爽快な音を立て裂かれる。

破られた写真を見つめる少年の表情は今にも泣きそうで、そのまま壊れてしまうんじゃないかと思うほど痛々しくセンセの瞳には映った。

「大丈夫だから」

少年を撫でるセンセの背後でモニターは次の患者を映していた。


99: 名無しさん@読者の声:2011/12/7(水) 11:11:28 ID:XIAVTAtKm2

>>95
それは後悔することになりますww
センセと少年の会話で軽く雰囲気をぶち壊してるかもしれませんが、支援ありがとうございます!


そして今日の投下は以上です、次から再び患者のターン!あと少しで終わる気がします。多分
100: 名無しさん@読者の声:2011/12/8(木) 02:46:31 ID:vWFRRZFXl2
支援age(´∀`∩)↑↑
101: 名無しさん@読者の声:2011/12/9(金) 12:31:30 ID:VfupqGiafg
支援
102: 名無しさん@読者の声:2011/12/9(金) 18:12:58 ID:MvVpHIxlN.

  〜116号室患者〜

ゆらりゆらりと蝋燭の火が揺れる。そしてそれを見つめるは男性は、綺麗な容姿をしていた。

円を描くように置かれた沢山の蝋燭と焼かれた写真。
娘が1人と仲良さげに寄り添う2人の夫婦。下半分は燃やされていて、跡形もない。

ゆらりゆらり揺れる灯火が、写真を見つめる虚ろな瞳を照らす。しかし口角を吊り上げ、笑う。

「独りは寂しいねぇ」と穏やかな口調で語る。口角は吊り上げたまま。

「あの顔は忘れないねぇ」と穏やかな口調を保ったまま語る。やはり口角は吊り上げたままだ。

「もう要らないねぇ」と憎さを持った口調で語る。やはり口角は吊り上げている。

最後の1枚である写真を火に近付ける。パチパチと音をたて誘い込む。


「キエロ」


燃やされた写真は灰となり、男性の足元に散らばった。
そしてそれを見つめる瞳は虚ろであった。


103: 名無しさん@読者の声:2011/12/9(金) 20:11:37 ID:hoePZndJKg
支援
104: 名無しさん@読者の声:2011/12/9(金) 22:18:42 ID:tY8D9ZB9XA
まったりwktk(`・ω・´)つCC

105: 名無しさん@読者の声:2011/12/10(土) 01:10:15 ID:1tzHlngH1c

116号室患者結果
名前:梶木 雅人
入院から3ヶ月経過。
現在も生存中

薬の効果
特に無し
会話は可能
106: 名無しさん@読者の声:2011/12/10(土) 01:14:49 ID:1tzHlngH1c

>>100
age支援感謝です!

>>101
支援ありがとうございます!

>>103
支援ありがとうございます!

>>104
wktkするほどのものはないと思われますw
支援ありがとうございます

えっと記事を考えたり患者の色々を考えたりしますので、まったり更新になりますが勘弁してください(´・ω・`)
ではおやすみなさい!
107: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 16:08:28 ID:j8XRHVP9WY
支援ー!
108: 名無しさん@読者の声:2011/12/12(月) 10:06:08 ID:3D9c6KqdGQ
支援
109: 名無しさん@読者の声:2011/12/14(水) 14:25:06 ID:4cFvDuF3SA

>>107>>108
支援ありがとうございます!

更新全然出来なくてすいません、患者の話がなかなか思い浮かばないのです(´・ω・`)
センセと少年との会話なら浮かぶのに!と日々思っておるのだす
まだ更新まで時間はかかると思いますが、生暖かい目で見てください!
110: 名無しさん@読者の声:2011/12/15(木) 04:36:16 ID:/t3u.bxZ6I
今さらだけど8位おめでとう!
まったり支援しながら待ってますよ〜(*´ω`*)
111: 名無しさん@読者の声:2011/12/17(土) 18:36:51 ID:7fxGs1aA16
泗嚥
112: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 09:03:02 ID:Hs4RB8ND7c

  〜117号室患者〜

綺麗でとても心地よい歌声が聞こえた。

しかし内容はとても暗く、痛々しい。

少女の表情は上手く読み取れなくて何を思い歌っているのか分からなかった。

「右腕には煙草を押し付けられて、熱いと言っても止めてくれなかったねお父さん」

布から覗く右腕に残る火傷の痕。
いくつもあった。

「それを見てたのに知らんぷりのお母さん」

足には痣、左腕には何かに切りつけられた痕、しかもいくつも。

「大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い。大嫌い」

「お母さんは包丁でぐさぐさ刺して、お父さんは高いところから突き落とす」

頬には引っ掻かれたかの様な傷痕が消えていない。

「楽しいな。楽しいな。楽しいな。楽しいな。楽しいな」


大きく口を開けて、笑い声を響かせ歌い続ける彼女の頬には一粒の涙が流れていた。


113: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 09:07:47 ID:rZ3Ot24ApA

117号室患者結果
名前:青木 玲
入院から2週間経過。
現在も生存中

薬の効果
特になし
会話は可能


114: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 09:10:21 ID:Hs4RB8ND7c

>>110
ありがとうございます(*`ω´*)
はい、しかしまったりし過ぎ申し訳ない(´ω`;)

>>111
どうもです!
115: 名無しさん@読者の声:2011/12/18(日) 22:16:36 ID:LqVMaomzxU
支援
116: 名無しさん@読者の声:2011/12/20(火) 14:17:21 ID:hLf6S7yPz6

>>115
ありがとう!


投下にはまだ時間がかかりそうです。
見てくださってる方には申し訳ない(´;ω;`)
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