高校生の馬鹿馬鹿しくて、
ちょっぴりセンチメンタルな
青春グラフィティ───続行。
【前スレ目次】
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【登場人物】
>>2-3
【当スレ目次】
>>768-769
361: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:30:43 ID:SozvevFHAE
──文化祭当日
生徒1「ねぇねぇ、二年生の模擬店ヤバいらしいよ」
生徒2「ヤバいって何が?」
生徒1「超面白いんだって!オカマ喫茶!」
生徒2「何それ。そんなのやってんの?」
生徒1「ちょっと行ってみない?」
生徒2「キモいオネェ集団とかマジ勘弁なんだけどー」
生徒1「あはは!何それウケる!」
パタパタパタ…
清瀬「……」
鈴木「……」
362: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:33:04 ID:SozvevFHAE
一年女子「行きたくてうずうずしてるね、あの二人」
一年女子「フヒヒw実に分かりやすい子達よのうww」
一年女子「しゃーない、お友達が一肌脱いでやりますか!」
一年女子「いよっww媚売り名人www」
一年女子「おい、ふざけんな」
・
・
・
一年女子「……という訳で、行っておいでよ二人共」
清瀬「え、でもまだ……」
一年女子「勘違いはいけませんぞw二人はチラシ配りをする為に抜けるのだよww」
清瀬「W一年女子ちゃん、ありがとう……!」ギュウゥ
一年女子「纏めて呼ばれると悲しいです……」
鈴木(“という訳で”って、どういう訳なんだろう……)
363: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:36:26 ID:SozvevFHAE
──二年生教室
鈴木「……」
清瀬「な、なんか、看板も入り口もメルヘン過ぎて逆に禍々しく感じるんやけど……」
鈴木(可愛らしい……これがメイド喫茶……!)
男子A「もしかして、お客様?」
清瀬「へ?あ、えっと…………ひっ!?」
男子A「まあ、可愛らしいお嬢様だこと!大歓迎よー!」
清瀬(なんかお化粧してはる!お化粧してはるけど!)
鈴木「何だか口調が桃ちゃんに似てる」
男子A「あらやだ、アンタ達師匠の知り合いなの?早く言いなさいよ、んもうっ☆」
鈴木「師匠……成る程、それで似ているんですね」
男子A「オラァ野郎共!お嬢様のお帰りよー!(低音)」ガラガラ
364: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:38:05 ID:SozvevFHAE
野郎共「やーだ!お嬢様お帰りなさーい!」チュッ-☆
清瀬(このメイドさん達、怖いです……)プルプル
鈴木「……」
清瀬「す、鈴木さん大丈夫?ショックが大きすぎたやろか」
鈴木「フリフリが沢山……可愛らしい……」ゴクリ
清瀬「えっ」
鈴木「さあ、席に着こうか清瀬」
男子B「お嬢様方、ご注文がお決まりになりましたらお声を掛けて下さいね」ニコリ
清瀬(よかった。この人はまだまともや……見た目以外)
\ オジョウサマノオカエリヨー! /
男子B「いやーん!お帰りお嬢様ぁーん!」クネッ
清瀬「……」
365: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:42:03 ID:SozvevFHAE
男子C「……お水、どうぞ」
鈴木「どうもありがとうございます」
男子C(営業、スマイル……)ニヤリ
鈴木「……」ニヤリ
清瀬「鈴木さん対抗せんでええから!二人共なんか怖いから!」
清瀬「あ、あの、桃さん達は何処に居てはるんでしょうか……?」
男子C(……桃さん?)キョトン
男子C「……」
清瀬「あの、聞こえてはります……?」
男子C(……桃ちゃんの、事……かな)ニヤリ
清瀬「」ビクッ
※彼は微笑んでいるつもりです。
366: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:42:59 ID:yfib.ZCTQw
男子A「ちょっと男子C、いつまで時間掛かってるのよー!お嬢様のご注文は決まったのかしら?」
鈴木「じゃあ、このメロメロ☆メロンソーダで」キリッ
男子A「はぁーい、畏まりー☆」
男子A「そちらの可愛いうさぎちゃんは?」
清瀬(う、うさっ……!?)
清瀬「……で」カァ
男子A「なぁに?恥ずかしがらなくてもいいのよー?」
清瀬「お、オレンジの黄金汁でっ……!///」
男子A「よく出来ました。すぐに持ってくるから待ってて頂戴ね」ニッコリ
男子A「オラァ野郎共!お嬢様の命令よー!(低音)」
野郎共「イエス!マイロード!」
清瀬「と、とんでもない所に来てしもた……」
367: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:44:20 ID:yfib.ZCTQw
鈴木「面白い所だね。メイド服も可愛らしいし」キラキラ
清瀬「ああ、うん……メイド服はそうやね、うん……」
清瀬(鈴木さん、えらい楽しそうやなぁ……)
鈴木「あれ?今、廊下に──…」
女子B「お待たせ致しました、お嬢様」
清瀬「……し、執事、さん」
清瀬(女の子なんは分かるけど、でも……素敵!)キラキラ
女子B「め、メロメロ☆メロンソーダとオレンジの黄金……ございます///」ゴニョゴニョ
女子A「ちょっと女子B、いつまで照れてんのー……って、あれ?」
鈴木「?」キョト
女子A「この子達見た事ある!」
清瀬「へ?う、うちらが何か……」
368: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:45:23 ID:yfib.ZCTQw
女子A「気にしないで、お嬢様方。すぐにご用意致しますので」
鈴木「用意、とは?」
女子B「お客様により美味しく召し上がって頂く為に、当店ではメイドによる魔法のサービスを行っております」キリッ
清瀬「メイド……執事さんやなくて、メイド……」
女子B「申し訳ございません、わたくし共では萌えをご提供出来かねますので」
女子B「ああ、来ましたね。お嬢様、私は失礼させて頂きます」
清瀬「え、あ……執事さん……!」
??「やだ!絶対やだ!離せったら!」
女子A「あんたメイドでしょ!なに隠れてんのよ!」
女子C「ほらほら、お嬢様が待ってるよー」ニヤニヤ
清瀬「!」
369: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:47:44 ID:yfib.ZCTQw
女子A「お嬢様方のお知り合い、連れて来ましたよー!」
女子C「ちゃんと魔法掛けたげなよ、メイドちゃん。じゃあね」ニヤニヤ
清瀬「鳴海くん!」
鳴海「……おう」
鈴木「桃ちゃん達の姿が見えないけれど、もしかして休憩中だったかな」
鳴海「あー……いや、うん。休憩中っつーか、まあ……」
清瀬(他のメイドさんを見過ぎた所為で、鳴海くんのメイド姿がもの凄い安定してはる……!)
清瀬「鈴木さん!鳴海くん、この中で一番男の娘してはるな!」キラキラ
鈴木「鳴海くんは可愛らしいよ、普段のままで十分ね」
鳴海「おとこの……?褒めてんのか、それ」
清瀬(いや、鈴木さんは寧ろ口説いてるような……)
370: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:49:26 ID:SozvevFHAE
女子C「鳴海ちゃーん?魔法の言葉が聞こえてこないけどー?」
鳴海「……」
清瀬「そういえばさっき、執事さんが魔法とか言うてたような」
鈴木「照れる事ないよ、鳴海ちゃん。美味しく召し上がる為の魔法なんだから」
鳴海「鳴海ちゃんって言うな!あー……クソッ、やりゃあいいんだろ!」
鳴海「……お嬢様に愛のトッピング、」スッ
鳴海「も、萌え萌え☆ビィィーム……!」
清瀬「……」
鈴木「おおー」パチパチ
鳴海「……」プルプル
鳴海「〜〜っ」ダッ
鈴木「あれ……逃げる事ないのに」
清瀬「行かせてあげよ、鈴木さん……」
371: ◆UTA.....5w:2012/10/30(火) 01:50:27 ID:SozvevFHAE
──隣の教室(控え室)
鳴海「何だアレ!何だあの恥ずかしい呪文!」
鳴海「よりによってあの二人の前でとかふざけんなよ!クソッ!クソッ!」ジタバタ
男子B「恥ずかしいのは分かるけど大丈夫だよ、鳴海が一番可愛いもん」
鳴海「そんな事ねぇよ、お前らも十分可愛いって」
男子B「そ、そうかな?女子達に化粧してもらったのがよかったのかも」テレ
男子A「ちょっとぉ、俺は?俺はどう?」
鳴海「ちょっと頬っぺた赤すぎだけど、いんじゃね?可愛い可愛い」
男子A「やだもう、照れちゃう!ありがと///」
男子C(思考がもう、オカマ……)
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