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P「アイドル達の呼び方を変えてみようと思う」
[8] -25 -50 

1: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:36:55 ID:fe5N/HgVSg

律子「……はい?」

P「いや、だから、アイドル達の呼び方を変えてみようと思う」

律子「はあ。唐突ですね」

P「昨日思いついたばかりだしな」

律子「本人達さえよければいいんじゃないですか? あ、でもあまり馴れ馴れしいと事務所外の人達に勘繰られちゃうかもですね」

P「その点は大丈夫だろう。事務所の中だけにするつもりだ」

律子「なら大丈夫ですかね。でもどうして急にそんなことを思いついたのですか? プロデューサー殿」

P「なんとなく」

律子「なんとなくってあなた……」



2: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:38:24 ID:fe5N/HgVSg
P「お、もうこんな時間か。外回り行ってきますね、りっちゃん」

律子「あ、はい……ってちょっと待った今なんて」バタン『ヨーシガンバルゾー』「……行っちゃった」

小鳥「あの、私は……」


 ――事務所前

春香「あっ、プロデューサーさん! おはようございます!」

千早「おはようございます。プロデューサー」

P「おう二人ともおはよう。今日はオフだろ? こんな早いうちから事務所にきて、何か用でもあるのか?」

春香「えへへ、今日は千早ちゃんとゆっくりしようかと思って」

千早「プロデューサーはこれからお仕事ですか?」

P「ああ。午前中には終わると思う」

千早「そうですか。お気をつけて」

春香「がんばってくださいねプロデューサーさん!ファイトですよ、ファイトっ!」

P「ああ、ありがとう二人とも。………」ジー

春香「?」

千早「どうかしましたか?」

P「いや、なんでもないよ。じゃ、俺はそろそろ行くな。またな、はるるん、ちーちゃん」ダッ

千早「」

春香「」
3: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:40:21 ID:fe5N/HgVSg
 ――765プロ事務所

春香「おはようございまーす」

千早「……おはようございます」

律子「あら、おはよう。あなたたち、今日はオフじゃなかった?」

春香「それはいいんですけど……」

千早「……」

律子「ど、どうしたの?」

春香「実は……かくかくしかじかまるまるうしうし」

律子「ああ……それ……」

4: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:41:53 ID:fe5N/HgVSg
春香「どうしちゃったんですかね、プロデューサーさん……」

律子「なんか『アイドル達の呼び方を変える』って息巻いていたわ」

春香「どうしてそんな」

律子「なんとなく、だそうよ」

春香「あはは……プロデューサーさんらしいといえばらしいかも」

千早「…………」

律子「……春香、千早はどうしたの?」ボソボソ

春香「……千早ちゃん、プロデューサーさんにちーちゃんって呼ばれたのが恥ずかしかったみたいで」ボソボソ

律子「ははぁ……なるほどね」

千早「……くっ」フルフル

5: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:44:01 ID:fe5N/HgVSg
雪歩「……おはようございますぅ」

真「おはよう、ございます……」

春香「おはよう……ってどうしたのその顔」

律子「このうえなく微妙な顔ね。さては……」

真「そこのコンビニの前でプロデューサーに会いまして……」

律子「やっぱり」

春香「真と雪歩はなんて呼ばれたの?」

雪歩「私は……そのぅ、ゆきぴょんって」

律子「それは……コンビニの前の地面が心配になるレベルね」

雪歩「それは危うかったですぅ……でも真ちゃんの方がもっとすごくって」

春香「真はなんて呼ばれたの?」

真「………………りーん」ボソ

春香「えっ?」

真「……まっこまっこりーん」

春香「うわ……」

律子「えげつないわね……」

雪歩「プロデューサーの顔、すっごく輝いてました……」

真「あんな場所で、あんな大声でっ、もうおヨメにいけないっ」ブワッ

雪歩「それは大丈夫だよ、真ちゃんは私の王子様になるから」

真「えっ」

小鳥「今のところ出番なし」

6: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 20:45:55 ID:2ulYpyB3Kg
期待、超期待
俺久々のC
7: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:46:08 ID:fe5N/HgVSg

 ――某テレビ局

ディレクター「……うん、いいね。キミんとこのアイドル使わせてもらおうかな」

P「ありがとうございます!!」

ディレクター「それじゃ詳しい話は後程」

P「はい。失礼します」ガチャ

  「!!」

ドン!!

  「痛っつ! 痛ぇな!」

P「あ、ああ、すまなかった」

  「ちっ、気をつけろ……って、アンタは765プロの……」

P「ん? そういうお前は……961プロの鬼ヶ島羅刹じゃないか」

羅刹「違えよ! ヶしか合ってねーじゃねーか! 天ヶ瀬冬馬だ、間違えんじゃねえ」

P「すまんすまん。ジュピターの仕事中か?」

冬馬「まあな」

P「そうか。他の二人はどうした?」

冬馬「北斗と翔太なら控室だ。これから収録があるからな。アンタとくっちゃべってる暇はねえんだ、悪いな」

P「別にいいよ。収録頑張れよ天ヶ崎竜馬」

竜馬「ふん……いや、だから天ヶ瀬冬馬だっつーの! 勝手に名前いじんな!」
8: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:49:47 ID:fe5N/HgVSg
>>6
ありがたやありがたや


ギャースカギャースカ

P「あまとうっておもしろいやつだよなぁ」

  「ウィ。あまりウチのアイドルに気安く接触しないでいただきたいものだな君ィ」

P「その変な口調は」

黒井「私だよ」

P「クロちゃん!!」

黒井「」ウィー

P「あ、もうこんな時間か。すいません、俺はこれで」

黒井「」ウィー

9: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:53:25 ID:fe5N/HgVSg
P「ふう。外回りはこれでおしまいか。事務所に帰る前に飯でも食っていこう」イラッシャイマセー

貴音「おや、あなた様。奇遇ですね」ズルズル

P「うん、ラーメン屋に入った時点で予想はしていた」

貴音「どうやらお疲れの様子。店主、この方にちゃあしゅうめん特盛にんにく増し増しを」

P「すいません、味噌ラーメン一つ」アイヨーミソイッチョー

貴音「いけずです……」


10: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:56:19 ID:fe5N/HgVSg
P「ふー、ごちそうさん」

貴音「もう行ってしまわれるのですか?」ズルズル

P「ああ。勘定払っとくから、ゆっくり食べてていいぞ(五杯目のラーメンだが)」

貴音「それは真ですか! それでは店主、替玉を」アイヨー

P「」

P「ま、まあ、ほどほどにな。それじゃお先に、お姫ちん」

貴音「…………」ズルズル

貴音「…………」

貴音「っ!? 面妖なっ」バッ



11: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 20:59:19 ID:fe5N/HgVSg
書き溜め切れちゃった☆てへべろちゅう
飯食いながらかっぷらぁめん食べながらチャージしてくるわ
12: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:16:45 ID:fe5N/HgVSg
P「いやー予想以上にみんなの反応がおもしろい」

P「黒井社長なんかウィーウィー言いながら放心していたし」プークスクス

P「さて、だれか事務所に来てるかなぁ」

美希「あっ、ハニーなの!」

P「ん?」

P(美希か……困ったな、なんて呼べばいいものか)

美希「こんなところで会うなんて、ウンメイなの!」ダキッ

P「何言ってるんだか。ここは事務所の近所だし遭遇率高いだろ。いいから離れなさい」

美希「ヤなのーすぐそこまでだからこのままでもいいと思うなー」

P「ったく……」

P(美希、美希……困った時の亜美真美センセイか)

13: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:19:22 ID:fe5N/HgVSg
P「しょうがないな。本当にミキミキは甘えんぼうなんだから」

美希「だってぇ……待って、ハニーもっかい言ってほしいの」

P「へ」

美希「もっかい! なの!」

P「えーと……ミキミキ?」

美希「これはプロポーズなの! ハニー結婚しましょうなの!」

P「ごめんなさい間違えましたおにぎりさん」

美希「えっ」

P「おにぎりさん」

美希「で、でもさっきは……」

P「おにぎりさん」

美希「ミキミ」

P「おにぎりさん」キリッ

美希「そ、そんなのってないの〜……」

14: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:22:17 ID:fe5N/HgVSg
 ――765プロ事務所

P「ただいま帰りましたー」ガチャ

美希「ハニーお願いなの〜」ズリズリ

律子「お帰りなさい、プロデューサー殿」

P「新しい仕事取ってきたよ。多分、近いうちに連絡があると思う」

律子「そうですか。それで」

P「?」

律子「聞きましたよ。春香や千早、真に雪歩まで変な呼び方をしたそうじゃないですか」

P「変とは失敬な」

律子「アイドルではない私まで巻き込んで……」

P「えっ? りっちゃんは半分以上ウチのアイドルみたいなものだろ?」

律子「なっ、なにをっ…!? ごほん、そ、そんなことよりも!」

P(照れてるりっちゃんかわいい)
15: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:24:11 ID:fe5N/HgVSg
律子「大体、事務所の中だけじゃなかったんですか? 聞けばコンビニの前で堂々と呼んだらしいじゃないですか」

P「うん。ちなみに局とかラーメン屋でもやった。後悔も反省もしていない」

P(局はあまとうと黒井社長だけど)

律子「それでスキャンダルにでもなったらどうするんですか? まったく……プロデューサ

ーは危機管理意識が足りてません」

P(あー、あとは竜宮小町の面子と真美とやよいと響と……)

律子「そもそもプロデューサーは……」クドクド

P(竜宮小町はこれからレッスンかぁ。これを使わない手はないな)

律子「ですから……」

P「りっちゃん」

律子「ふぇっ!? や、だからそれはやめてくださいと……」

P「りっちゃん」ジッ

律子「うっ……ぷろ、でゅ、さ……」

P「りっちゃん……」ジーッ

律子「……っ! あ、そうだ私これから竜宮小町のレッスンがあるので失礼しますね!!」

P(かわええなぁ)

美希(律子ちょろすぎなの……あふぅ)

小鳥(ピヨピヨ……)

16: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:28:01 ID:fe5N/HgVSg
P「これからレッスンとなると、少し間を開けてから行った方がいいな。幸い美…おにぎり

さんは寝てしまってるし、アクションを取るか」

P「小鳥さん」

小鳥「ピヨッ!?」

P「竜宮小町と美希以外のみんなのスケジュール教えてもらえます?」

小鳥「あ、はい。春香ちゃん・千早ちゃん・真美ちゃん・貴音ちゃんがオフ、真ちゃん・雪

歩ちゃん・響ちゃん・やよいちゃんがダンスレッスンですね。春香ちゃんと千早ちゃんなら

さっき出かけましたよ」

P「ありがとうございます。……となると響とやよいは今は無理があるな……これから竜宮

のレッスンがあるなら真美がそろそろ……」ブツブツ

小鳥(私のことは普通に名前なんですね……)

真美「じゃ→ん! 真美ちゃん登場!!」ドン!

P「そろそろ来る頃だと思ってたよ……フフフ」

真美「うわ、兄ちゃんがあくどい顔をしてる→!?」

17: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:29:34 ID:fe5N/HgVSg
P(とはいってもだ。正直なんと呼べばいいのかわからん)

P(他のアイドルの一部は亜美真美から拝借しているくらいだし……うーん)

真美「ねえねえ、なんか兄ちゃんおかしくない?」

小鳥「……ええ、私はどうせ蚊帳の外ですよ。どうせ2×歳ですし? ふふ、ふふふ」

真美「おかしいにはピヨちゃんもだった」

真美「ねえねえ兄ちゃん兄ちゃん!」

P「なんだ今考えてる最中なんだが」

真美「だからぁ、何を考えてるのさぁ」

P「んー…んー…閃いた! お前は今日からとかち姉だッ!!」

真美「なんだって→!?」

真美「……どゆこと?」

P「ただ今絶賛アイドル達の呼称変更期間なのだよ」

真美「コショー? よくわかんないけど、とかちって?」

P「それは全国のPに聞くんだ」

真美「……兄ちゃん、ホント頭だいじょーぶ?」

P「おっとそろそろいい時間だ。小鳥さん、竜宮小町のレッスンを見に行ってきますね」

真美「あっ待ってよ兄ちゃん……行っちゃった」

小鳥「ピヨピヨ……」

18: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:57:01 ID:fe5N/HgVSg
P「たのもー」ガチャ

律子「うわ、プロデューサー」

P「うわ、はないだろりっちゃん。傷つくなぁ」

律子「はいはい、そうですか」

P(真面目に取り合わない作戦か……さすが律子、なかなか手強い)

律子「……はいみんな、ちょっと早いけど休憩にするわよー!」

亜美「あ、兄ちゃん!」

あずさ「あらあら〜、差し入れですか〜」

P「ああはい。手ぶらで来るのもなんだと思いまして。飲み物です」

伊織「あら、気が利くじゃない」

P「あ、ああ」

P(死ぬかもしれんが……やるぞ!)

P「喜んでくれるとこっちも嬉しいよ、デコちゃん」

伊織「……はっ?」

P(何今のはっ、めっちゃ冷たいはっだった)サー

19: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 22:58:21 ID:fe5N/HgVSg
亜美「んっふっふ〜、えいっ!」ダキッ

P「あ、おい、こら!」

亜美「兄ちゃんもいっしょに休もうYO!」

P「いや、俺は別に疲れてないし、もう帰るよ」

P(何より伊織が怖い)

亜美「え→、もう帰っちゃうの〜?」

P「悪いな。それじゃ、デコちゃん、どたぷんさん、とかち妹、りっちゃん、また」シュタ

伊織あずさ亜美「」

律子「はぁ……」
20: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 23:19:37 ID:fe5N/HgVSg
 ――スーパー前

P「ぜぇ…はぁ…殺気で死ぬかと思った」

やよい「あーっ、プロデューサー! こんにちはですー!」

響「はいさーい! こんなところで何してるんさー?」

P「おお、やよいに響。レッスンはもう終わったのか」

やよい「はいー! 今日は響ちゃんと伊織ちゃんをおうちに呼んでもやしパーティーするんですよー! うっうー! 楽しみですー!」

響「自分はやよいと同じスケジュールだったから、こうして買い出しの手伝いってわけさー!」

P「そ、そうか……」

P(荷物持ちくらいはしてやりたいが……伊織と鉢合わせが怖い)gkbr

21: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 23:20:37 ID:fe5N/HgVSg
やよい「あっ、プロデューサーもその、いっしょにどうですかっ?」

P「え、あー……すまない今日はこれから事務所で仕事しなきゃなんだ。遅くなるかもしれないから遠慮しとくよ」アセアセ

P(伊織も来るなら俺の処刑パーティーになっちゃう)

響「そっかー……あまり根詰めないようにな、プロデューサー」

やよい「残念ですー……あのっ、ごはんはちゃんと食べてくださいね! あとあと、あまり遅くまでがんばっちゃだめですよ!」

P「」

P(何この子ら、天使?)

P(くっ……情けは捨てろ甘えは捨てろ! P、お前は鬼だ! 鬼Pだ!)

P「あ、ああ、ほどほどにするよ。また機会があれば誘ってくれ。じゃあな、もやし、パイナップル」ダッシュ

P(サイテーだ俺……!)

響「………?」

やよい「もやし? ぱいなっぷる? プロデューサー、おなかすいてたんでしょーか?」

響「なんくるない…のか?」
22: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 23:43:38 ID:fe5N/HgVSg
 ――765プロ事務所

P「」カタカタカタカタ

P「」カリカリカリカリ

小鳥「あのー……私上がりますんで、戸締りお願いしますねー……」

P「お疲れ様でーす……」カタカタカタカタ

小鳥(なにあれこわい)

小鳥(竜宮のレッスンから帰ってきてからあの調子……飲みに誘えすらしなかった)

小鳥(はあ……今日は家で飲もう)

P「」カタカタカタカタ

P「ふう……」

P「今頃やよい達はパーティーも終え、遊んでいる頃か……」

P「正直、俺から始めたこととはいえ疲れたな……」

P「なんか途中から悪口みたいになっちゃってたし」

P「明日からは普通に直そう」カタカタ

 アイシテルーアイシテルー

P「メール? ピピン板橋からか」

 From:あまとう
 件名:ヽ(*`Д´)ノプンスカ
 本文:ムー(-_-メ)今日は散々名前でいじってくれたな!
    黒井のオッサンも放心状態だしよう
    マジふざけんなよな!(`ヘ′)あとでおぼえてろ!

P「相変わらず使いこなしてんなぁ」

P「ふん、ふん」パキポキ

P「さてと、昼間さぼった分頑張るか」
23: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/8(月) 23:46:26 ID:fe5N/HgVSg
一段落ついたし寝る……
上げるのがためらわれるほど下がってなかったら明日続きかく
24: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 00:10:44 ID:wYrxALydyY
みてるよー

お疲れ様でした
つFED
25: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:22:52 ID:fe5N/HgVSg
>>24
ありがてう…

それでは早朝からぱっぱと書いたの投下
26: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:25:08 ID:fe5N/HgVSg
―――
――


P「ぐぅ……すぅ……」スピースピー

P「はっ」パチン

P「まずい……座りながら寝てた」

P「書類は…しわになってないか」

P「うぅさむっ」ブルッ

P(目の前に律子……小鳥さんもいるし、ソファの方にもみんなが見える)

P「寝すぎたかっ!? あいたたた」

P「座ったまま寝てしまったから全身の節々が痛い……」

P「それに寒気が……春香や雪歩が来てるならタオルケットくらい掛けてくれそうなものだが……」

27: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:26:40 ID:fe5N/HgVSg
P「まあ願望を押しつけても仕方がない。情けないとこ見せちゃったし、とりあえず元気にあいさつして、それから昨日のことを謝ろう」

P「やあ、みんなおはよう!!」

伊織「ほら、やよい。寝癖ついてるわよ?」

やよい「ホントですかー!? 伊織ちゃん、ありがとー」

春香「ほら、やっぱり真にはこっちだって」

雪歩「真ちゃんにはこっちですぅ!」

真「二人ともわかってないなぁ。ボクにはこれだよこれ」

春香雪歩「それはない」

真「」

美希「zzz」スピー

P「…………」

P「………あ、あれ?」
28: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:28:03 ID:fe5N/HgVSg

P(俺結構デカい声であいさつしたよな? なんでみんな無反応なんだ?)

P「お、おーい、みんなー?」

伊織「はい、直ったわよ」

やよい「ごめんね伊織ちゃん、ありがとー」

伊織「どういたしまして」

真「ひどいよ二人とも……」

春香「あーでもない」

雪歩「こーでもない」

美希「zzz」スピー

P「…………」

P「…………」ジワッ

P(やばい泣きそう。なにこれなんだこれなんなんだこれ。いじめ? 春香や雪歩、やよいまでもが俺のこと嫌いになったのか?)
29: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:29:58 ID:fe5N/HgVSg

 ソレデー ヤダワー

P「応接間の方から声が」

P「貴音、響、千早、あずささんか」

P「他はともかく、あずささんなら……!」

P「お邪魔しま〜す……」カチャ…キィ

貴音「昨日の夜に頂いたらぁめんは真に美味でした」

あずさ「あらあら〜、貴音ちゃんったら〜。どうしてそんなに食べても太らないのか不思議だわ〜」

響「そうだそうだー! 完璧な自分でも、さすがにそんなアブラっこいものばっかりだと太っちゃうぞー……」

千早「くっ……」

P(千早のやつ……なんでこんな魔境に迷い込んでるんだ……)

P(ビッグサイズに囲まれちゃって……明らかに苦行だろ)

P(ガールズトーク中っぽいけど……いくっきゃない)

30: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:31:15 ID:fe5N/HgVSg
P「お前たちはこっちでお話か〜。なんの話してるんだ?」

貴音「………」

あずさ「………」

響「………」

千早「………」

ハム蔵「………」

P「………」

P「……すまん、邪魔したな」ジワッ

P「………」バタン

P「なんなのあの冷たい目……特にあずささんのあの目は放送できねえよ……」

P「ごほっ、ごほっ! ぅげほっ、がは!!」

アイドル「「「!?」」」バッ

P「ぅう……咳が血の味する……やばい、風邪引いたかな」

31: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:33:32 ID:fe5N/HgVSg
真美「おっはよ→!」

亜美「おっはよ→!」

P「!!」

P「お、おお、お前たち! 遅かった……」スルー

真美「……はるるん、何読んでんの→?」

春香「え、あっ、ファッション雑誌、だよ! 真に似合うのはどれかって選んでて……」チラッ

亜美「へぇ〜。あ、これなんかどお!?」

真「い、いやー……ちょっとハデかな……」チラッ

雪歩「あぅ……」チラッ

P「……な……」フルフル

P「………」ゼェヒュゥ

32: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:35:08 ID:fe5N/HgVSg

律子「……プロデューサー」

P「……え、ぅあ、なんだ律子!」パァァ

律子「うっ……あー、その。風邪を引いたなら帰っていただけます? アイドルたちにうつされても困りますし」

P「………」

律子「幸い、今日は近くのお店で取材を受けるくらいしかお仕事もありませんし」

P「………」ゼェ

律子「プロデューサーがいなくとも大丈夫ですので」

P「………」ヒュウ

P「……そう…だな。そうだよな! 病人に居られても……困るだけ、だよな……それじゃ……帰るな………おつかれさま、でした……」トボトボ
33: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:36:33 ID:fe5N/HgVSg
春香「……」チラッ

真「……」チラッ

雪歩「……」チラッ

やよい「……」チラッ

伊織「……」チラッ

真美「……」チラッ

亜美「……」チラッ

貴音あずさ響千早「……」ジーッ

小鳥「……」チラッ

P「………」ガチャ

P「………」チラッ

 しーん

P「………ぅぐっ……!」

 バタン タッタッタ ガタガタンドガッ
34: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:37:44 ID:fe5N/HgVSg

 しーん

一同「………」

律子「……行った、わね……」

春香「はぁ〜……プロデューサーさん、大丈夫でしょうか……?」

真「今にも死にそうな顔してたね……」

雪歩「風邪の方も心配ですぅ……」

真美「さすがに亜美と真美がスルーした時の顔やばかったね……」

亜美「ちょっと笑えない表情してたね……」

貴音「こちらに来た時も相当なものでした……」ガチャ

千早「半泣きでしたね」

あずさ「プロデューサーさんに悪いことしちゃったわね〜……」

響(あずさの目が一番怖かったさ……)
35: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:39:18 ID:fe5N/HgVSg
やよい「い、伊織ちゃん! 今からでも追いかけよう!? プロデューサーさんもきっと反省してるよ!」

伊織「だめよ。……この伊織ちゃんをコケにしたんだもの。これくらいじゃ許さない」

やよい「伊織ちゃぁん……」

春香(伊織こわい)

真(伊織こわい)

雪歩(伊織ちゃんこわい)

真美「けどさけどさ、やっぱ最後のりっちゃんのが効いたねー」

亜美「秘技! 期待させてからの帰れコール!!」

律子「バカ、そんなんじゃないわよ。ただ、本当の事を伝えただけよ……状況のせいできつく聞こえちゃうかもしれないけど」

響「でも、プロデューサーの泣きそうなのを我慢してた顔、やばかったさー。自分、何かに目覚めそうだったぞ」

律子「たしかに破壊力あったわねあれ」

一同「うんうん」

小鳥「ふっふっふ……こんなこともあろうかと、ビデオカメラを仕込んでましたよ!」

亜美「おお→、さっすがピヨちゃん!」

真美「やるぅ!!」
36: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:41:16 ID:fe5N/HgVSg
千早「水瀬さん、あとでプロデューサーの様子を見に行きたいのだけれど」

伊織「だめ。少なくとも今日明日は控えてちょうだい」

千早(多分怒ってるのは水瀬さんだけだと思うけど……)

春香(はるるんって呼ばれてむしろ嬉しかったし……///)

真(プロデューサーのあの輝いてた笑顔、また見たいなぁ)

雪歩(ゆき……ぴょん……うふ、うふふ……)

亜美(とかちってなんだったんだろ)

真美(全国のPって誰だったんだろ)

やよい(ちゃんと何か掛けてあげれば風邪も引かなかったのかなぁ……。と、とにかく伊織ちゃんにないしょでもやしとぱいなっぷるを差し入れしよう!)

貴音(らぁめんと『お姫ちん』の恩を仇で返してしまいましたね……申し訳ありません、あなた様)

あずさ(お見舞いに行きたいけど……一人だとまた道に迷いそうね〜)

響(やっぱりなんくるなくなかったなー……)

小鳥「うぇっへっへ……いい映像が取れたわ〜」

律子「小鳥さん、そういうのはせめて心の声でやってください……」

伊織(ふんっ、あいつが悪いのよ……いおりん、って呼んでくれさえすれば、そしたら……)

 パタ…ポタポタ ザァーーー

あずさ「あらあら〜……雨ね〜」

雪歩「天気予報じゃ曇りだったんですけど……」

律子「濡れてなければいいけどね……」

美希「zzz」スカピー

37: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 07:45:22 ID:fe5N/HgVSg
>>35のやよいは偽物ですね。やよいはPにさんをつけないはずっ
続きは夜にまた
38: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 09:50:40 ID:7sIL7TZOwU
CCCCC!!
39: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 18:56:57 ID:fe5N/HgVSg

 ――P宅

P「どうしてこうなった」

P「アイドルに無視されるわ、冷たく睨まれるわ、同僚にすげなく帰されるわ……」

P「挙句に、雨にまで降られて風邪悪化。まあ自業自得ですけど」

P「完全にドン底転落フラグですどうもありがとうございましたP先生の次回作にご期待ください」

P「……ふっ、次回作…か…」

P「さぶ……とりあえずあったまろう」

P「ストーブつけて……はふう。テレビもつけよう。さみしいし」ピッ

 オッヒルヤースミハ ウッキウッキウォッチン

P「いい○もかー……リアルタイムで見るの久々だなあ……」

P「竜宮小町がテレフォンショッキングに出て以来かな……」

P「あの時は他のみんなも暇で、事務所のボロテレビにたかって見てたっけ……」

P「…………」

P「一人の家ってのもさみしいもんだね」

40: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 18:58:22 ID:fe5N/HgVSg

 ジュピターノサンニンデス キャーキャー

P「あまとうか」

P「ふーん……やっぱテレビ映りはいいな。さすがだ」

P「……一人、だな」

P「…………飯つくろ」

 ガチャ

P「げっ……冷蔵庫何も入ってねーし」

P「昨日買って帰る予定だったからな……そりゃ何もねーか」バタン

P「………」

P「春香の焼いたクッキーが食いたい」

P「雪歩の淹れたお茶が飲みたい」

P「………はあ」

P「寝よ」ゲホッゲホッ
41: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:00:32 ID:fe5N/HgVSg
>>38
トンクス 投下前のお礼忘れてたゼ


 ――翌日

P「やばい……死ぬ……」

P「期待してなかったけどいやしてたけど、765プロのみんなからは何もなかった」

P「メールも電話も。お見舞いなんてあるはずもない」ズズッ

P「……嫌われたなあ」ズビズビ

P「死ぬ時もこんな感じなんだろうなあ……看取ってくれる人もいない」グズグズ

P「………」ゼェハァ

 アイシテルーアイシテルー

P「!?」ガバッ

 From:あまとう
 件名:なし!だぜ!
 本文:雨、ひどいな
    せっかくのオフなのに
    憂鬱だぜ
42: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:02:19 ID:fe5N/HgVSg

P「………」

P「あまどお……」グス

P「………」ピッピッピッピ

 To:あまとう
 件名:かゆ…うま…
 本文:風邪で死にそうなう
    さみしいしはらへったし
    ほんとうにやばひ

P「送信……と」

P「はあ」

 アイシテルーアイシテルー

P「早っ」

 From:あまとう
 件名:なし
 本文:どういううことだよ待ってろ

P「どんだけ動転してんだあいつ」



43: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:04:29 ID:fe5N/HgVSg
 ――三十分後

冬馬「大丈夫かよっ!!」

P「いや、お前が大丈夫か。びしょ濡れじゃん」

冬馬「お、おう……」

P「まあ上がれよ……さみしかったところだ」

冬馬「お、おう……」

冬馬「とりあえずいろいろ買ってきたぞ」

P「ありがたやありがたや」

冬馬「ゼリーにポカリ、冷えピタにレトルトたまごがゆ」

冬馬「とりあえず冷蔵庫に入れとくからよ」

P「すまんねえ……」

冬馬「気にすんなよ。困った時はお互い様だ」

P(あまとうが想像をはるかに超えていいやつ過ぎて困ってます)

44: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:06:01 ID:fe5N/HgVSg

冬馬「しかし意外だよな。アンタのとこのアイドルならこんな状況、一も二もなく見舞いに押しかけてきそうなものをよ」

P「は……はは……そうね……」

冬馬「? なんかあったのか?」

P「いや、なんかみんなに嫌われちゃってさ……」

 カクカクシカジカ コレコレウマウマ 

冬馬「はあ!? 呼び方を変えただけで無視!?」

P「情けないけど……これ、事実なのよね……」

45: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:07:42 ID:fe5N/HgVSg

冬馬「今の765プロがあんのはアンタのおかげみたいなもんなんだろ……? それをちょっと有名になったら手のひら返すのかよ……!」

冬馬「ゆるせねえ! 絶対に! だぜ!」ギリッ

P「いや、そんな熱血振るわなくてもいいから」

冬馬「お、おう……? そうか?」

P「別にいいんだ。元をただせば俺が悪いんだし」

P「それよりさみしくて死にそうだったのもまた事実」

P「お前が来てくれて助かったよ」ニコッ

冬馬「お、おう……」

 ――P宅窓の外

小鳥「こっここここっこっこけこっここれは」ガクガク

46: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:12:02 ID:fe5N/HgVSg
 ――翌日、765プロ事務所

小鳥「……皆さん」

律子「ど、どうしたんですか小鳥さん? こんな朝早くにみんなを呼び出して」

小鳥「大事な……とても大事なお話……いえ、報告があるんです」

  ざわ・・・    ざわ・・・

春香「報告って……?」

小鳥「私…昨日見ちゃったんですよ」

真「何をさ」

伊織「はっきりしなさいよ」

小鳥「……プロデューサーさんの家に、961プロのジュピター所属、天ヶ瀬冬馬君がいるのを!!!!」

一同「!?」

47: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:13:11 ID:fe5N/HgVSg
響「またピヨコの妄想じゃないのかー?」

小鳥「そうくると思いましてね……ばっちりとコレに証拠を収めてきましたよ!」

真美亜美「おお、ピヨちゃんやるぅ!」

貴音「でじかめですか……たしかにこれならば揺るがぬ証拠に成り得ましょう」

律子「貸してください」ピッピッ

あずさ「なんだかドキドキするわねえ〜」

雪歩「うぅ〜……」チラッチラッ

律子「あったわ……これね……」

伊織「……なにこれ、手ブレしてるじゃない」

小鳥「寒いわ緊張するわで震えが止まらなかったんですよ!!」

やよい「あ、でもお顔はなんとか見えますねー」

真「プロデューサー、つらそうだね……」

千早「やっぱりすぐにでも様子を見に行ったほうが良かったみたいね」

伊織「…………」

48: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:14:55 ID:fe5N/HgVSg

春香「うーん……これってやっぱり……」

雪歩「あの人……だよね……?」

貴音「……天ヶ瀬、冬馬」

美希「あふぅ……あー、ハニーなのー! 久しぶりなのー!」

律子「なぜ961のホープ、ジュピターの天ヶ瀬冬馬がウチのプロデューサーと……」

あずさ「――風邪と一連の出来事で心も体も衰弱しきったプロデューサーさんを引き抜くために」ボソ

一同「!!!!???」

あずさ「……だったりしてね〜」

美希「えっ、ハニー引き抜かれちゃうの!? ゼッタイやなの!」

千早「マズイわね……プロデューサーはもう私たちにとって仕事を取ってきてくれるだけの人じゃない」

貴音「あの方が辞めたら最後、765ぷろは瓦解していくのみ……」

真美「えっ、やだよ……兄ちゃんは真美たちを見捨てないよね!?」

亜美「ずっと一緒にいてくれるよね!?」

律子「……もし彼が向こうを選んでも、私たちには彼を責められないわ……」

雪歩「そ、そんなぁ〜……」

真「プロデューサー……!」

49: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:16:43 ID:fe5N/HgVSg

やよい「伊織ちゃん……」

伊織「………っ」

小鳥「ど、どうしたら……ピヨ……」

響「ぎゃー! もうどうしたらいいのかわかんないぞーっ! たすけてぷろでゅーさー!!」

春香(プロデューサーさん……そんな、そんなことないですよね……!?)

 コンコン

一同「!!!??」

律子「……」メクバセ

一同「……」コクン

律子「はい、今出ます」

 ガチャ

律子「あなたは……」

冬馬「よう」

50: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:19:44 ID:fe5N/HgVSg

律子「えっと……ピピン板橋……だったかしら?」

冬馬「どんな名前だよ!? 天ヶ瀬冬馬だ!」

貴音「天ヶ瀬冬馬」ズイ

冬馬「うっ…な、なんだよ」

貴音「如何な用があってきたのですか?」

律子(貴音……そうか、このタイミングでの来訪が意味するのは……!)

貴音「あなた方の謀略はすでに看破しています」

美希「ハニーはあなたたちなんかに渡さないのー!」ベー

冬馬「はあ? ……まあ、なんでもいいけどよ」

冬馬「俺ぁ、アンタたちに一言言ってやりたくてきただけだ」

一同「?」

51: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:21:08 ID:fe5N/HgVSg

冬馬「新しい呼び方が気に食わなかったのかどうか知らねえけどな」

冬馬「今まで世話ンなった人が弱ってんのに無視だのなんだのガキみてえなことして」

冬馬「見舞いの一つも寄越さねえなんて、そりゃあんまりじゃねーのか!?」

冬馬「あいつ言ってたぞ! 『一人なのはこんなにもさみしいものなのか』って……」

冬馬「こんな時こそ、傍に居てやるのがせめてもの恩返しってもんじゃねえのかよっ!!」

亜美真美「あまとう……」

貴音「……それを、あの方があなたに?」

冬馬「……いや。あいつはあくまでもアンタらには何も言うなって」

冬馬「『悪いのは自分だから』って……『あいつらは悪くない』って」

春香「ぷろでゅ…さー…さん……」ポロポロ

雪歩「……ぅぅ……」グスン

52: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:22:46 ID:fe5N/HgVSg
冬馬「大分良くなってきてるみたいだが、まだつらそうだった。アンタらがまだあいつのために泣けるってんなら、行ってやれよ」

春香「……うんっ!」

 ドタバタ ドタバタ

律子「………」

冬馬「アンタは行かねえのか?」

律子「いえ……ありがとね。天ヶ瀬君」ダッ

冬馬「へっ」

冬馬「ガラにもないことやっちまったぜ」テクテク

黒井「ウィ。このバカめ」スッ

冬馬「うおっ!? おっさんかよ……ビビらせんなよ」

黒井「ウィ。敵に塩を送るとはな。黙っていれば765プロは空中分解さながらに脆くも崩れ去っていたであろうに」

冬馬「敵……か」

冬馬「もちろん、敵だけどよ」

冬馬「同時に、メル友だからな!」

黒井「……ふん。帰るぞ」

冬馬「おう」
53: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:23:54 ID:fe5N/HgVSg

小鳥「また蚊帳の外ですかそーですか」

小鳥「事務所を空けるわけにもいかないしね……」

小鳥「耐えるのよ、小鳥……!」

小鳥「あまとう×Pで孤独にも負けない!」フンス

54: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:25:17 ID:fe5N/HgVSg
 ――P宅

P「どうしてこうなった」

真「プロデューサー! ちゃんと暖かくして、水分も細めに補給して、それからえっと……」

真美「兄ちゃん汗拭いたげよっか?」ムフフ

亜美「丁寧にゴホウシしまっせ〜」ムフフ

美希「ハニー、ミキにちゅーしてうつせばカイケツ! なの!」

 ポカ ポカ ポカ

律子「あんたたちは本当に……迷惑かけるくらいなら帰りなさい!」

真美「うわーん、りっちゃんがぶった〜」

亜美「うえーん、兄ちゃん〜」

P「おお、よしよし……」

美希「いたた……なにも、ぶつことないと思うな!」

律子「ぶたれるようなことするほうが悪いんでしょうが!」

55: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:26:35 ID:fe5N/HgVSg

P「騒がしい」

雪歩「ぷ、プロデューサー……」オズオズ

P「ん?」

雪歩「そのぅ……お茶……」オズオズ

P「ああ。さんきゅ。ちょうど喉が渇いてたんだ」フーフー ゴクゴク

P「んん……やっぱ雪歩のお茶だな。お湯加減もちょうどいいし」

雪歩「……っ」パァァ

雪歩「あのっ、お茶は風邪にもいいので、その、よろしければいつでも、その……」

響「はいさーい!」

やよい「うっうー!」

春香「アイドルおかゆの完成でーすっ! プロデューサーさん! おかゆですよ、おかゆ!」

P「あ、ああ。頼むから転んでくれるなよ?」

春香「大丈夫ですよ、もう……あっ」ツルッ

P「」

一同「」

春香「っとと……えへへ、危ない危ない」

P「危ない危ないじゃないよ! 言ってるそばから!」

春香「のヮの」

P「目をそらすな」
56: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:28:51 ID:fe5N/HgVSg
千早「春香。私が持っていくわ。一応、念のためね」

春香「あーっ、千早ちゃんまでひどーい」プクー

千早「どうぞ」

P「ありがとな、千早」ニコッ

千早「……っ、いえ……」

あずさ「それじゃあ、熱いと思うので私がふーふーしてあげますね〜」フーフー

P「えっ」

P(なにこのご褒美)

あずさ「はいあなた、あ〜ん」

P「あ、あーん」モグモグ

P「うめえ!」

P「春香、響、やよいの三人が集えば世界を救えるよ!!」

春香「そ、そんな〜」テレテレ

響「大げさだぞ〜」テレテレ

やよい「おにいちゃんにそう言ってもらえると嬉しいですー!」ペカー

律子「ちょっと待った。今あずささんから邪な気を感じたような」

あずさ「気のせいです〜」

律子「……?」
57: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:30:34 ID:fe5N/HgVSg
真美「ヨコシマといえば!」

亜美「いえば!」

貴音「あなた様あなた様」クイクイ

P「うん? どうした貴音」

貴音「あーん」

P「………」

貴音「あーん」

P「………」

貴音「あ、あなた様。こちらも恥ずかしいのですから……」

P「じゃ、おねだりして」

貴音「? えっと、くださいませ」

P「……物足りないが、まあよかろう」

貴音「……」モッキュモッキュ

貴音「真に…美味ですね……ふう」ウットリ

P(色っぺえなにあれ)
58: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:31:54 ID:fe5N/HgVSg

真美「じゃ→ん! ぼいすれこーだー!」

亜美「再生すいっち、おん!」

機械『りっちゃんも立派なアイドルだよ……』

律子「!?」

機械『なーんてっ……くふ、くふふ〜〜〜〜〜っ!』

律子「ちょっ、亜美真美!! それ、それこっちに寄越しなさい!!」

真美「やだよ〜〜〜〜!」

亜美「りっちゃんに取られたらピヨちゃんに怒られるもん!」

P「ははっ……あんま暴れないでくれると助かるんだがな……」

P「無駄か……悪い雪歩、お茶のおかわりもらえるか」

雪歩「は、はいぃ! そ、その、すぐに! あ、あの、…ぃ情たっぷりいれます……!」

P「ん?」

雪歩「……っ!!」ドヒュン

真「聞いてますかプロデューサー!? プロデューサーは体がなってないから、今度からボクとジョギングしましょう! ね!」

P「ああ、うん。わかったわかった」

59: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:33:40 ID:fe5N/HgVSg

P「……伊織」

伊織「……なによ」

P「…………」

伊織「い、いっとくけど謝んないから――」

P「正直すまんかったぁ!!」ドゲザァッ

伊織「えっ、ちょっ……!?」

P「ごめんな……その、心にもないこと言っちゃって。ホント、このと〜〜〜りっ!」

伊織「………」

伊織「ぷっ」

伊織「あっはははは!」

P「伊…織?」

60: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:34:50 ID:fe5N/HgVSg

伊織「あ〜おかし……謝らなきゃいけないのはこっちなのにね……」

P「伊織……」

伊織「うん、そうね。お互い様、ってことで許したげるわ」

P「……おう、さんきゅ、いおりん」

伊織「んな〜〜〜〜〜!?」

美希「あ〜、デコちゃん顔まっかなの」

伊織「ぅぅぅうるっさいわねこれは違うわよそうだわあのバカに風邪うつされたのよあーやだわ!!!」

P「え〜俺のせいかよ」

伊織「うっ……」

61: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:36:13 ID:fe5N/HgVSg

P(なんかいろいろあった気がするけど)

P(……なんかいろいろ忘れている気もするけど)

P(バカな真似してわかった)

P「やっぱりいつも通りが一番だ」


 おしまい


 オマケのピヨちゃん

小鳥「『はぁ…P、いくぜ…』」

小鳥「『もう…やめてくれ…羅刹…!』」

小鳥「『俺は……』」

小鳥「『天ヶ瀬冬馬だっつってんだろーーーーっ!!』」

小鳥「『アッーーーーー!』」

小鳥「なんてなんて!」hshs

 prrrrrr

小鳥「はい、こちら765プロダクション事務所です。はい、はい、番組の出演ですね? はい…」


62: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:39:49 ID:fe5N/HgVSg
というわけでおしまいです
ぶっちゃけ名前の通りにわかでしかも初ssだったので
至らない点も多かったかと
つか終わるの早いねすんまそん
63: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 19:43:03 ID:wEbN/6Druo

いやいや、面白かったよww
ε≡⊂⌒つ゚ω゚)つ乙

小鳥さんぇ……
64: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 19:53:25 ID:fe5N/HgVSg
>>63
ありがとうww
ちょっと1から見返してみるw
65: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 20:22:41 ID:fe5N/HgVSg
まぁなんとか形になっとるわな…
またなんかネタ考え付いたら懲りずに書くかも
ところで終わったら放置はあかんよね?
普通に削除依頼出したらいいのかな教えてえろいP

66: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 21:28:57 ID:iXNFax.ISY

ウネウネ
これで終わりにするなら、保管娘依頼、又は削除依頼
ウネウネ
この物語に関連するようなストーリーなら、そのまま続けても大丈夫
ウネウネ
          イ
個人的には保管娘に挿入れてほしい
ウネウネ
67: にわかP ◆6MA9BFz/HA:2012/10/9(火) 23:22:23 ID:fe5N/HgVSg
すんまそん寝ちまってただ
>>66
とりあえずこの話は終わりなんで
保管娘にぶっこんでもらえるならしあわせですな
んじゃちょっちゅ行ってくるね
68: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 22:18:38 ID:4lwlIiMvrE
乙!!
楽しめたよ
また書いてくれ
69: 名無しさん@読者の声:2012/10/10(水) 22:41:56 ID:T7ibhP/1Jo
空気を読まずに今日は我那覇クンの誕生日
70: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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sage:


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