シェゾ「な、何を言っているんだ!?」
ウィッチ「?」
シェゾ「よくも人前でそんな恥ずかしいことを!」
ウィッチ「……あなたがいつも言ってることじゃございませんこと?」
シェゾ「俺は、そんな……あるぇ?」
ウィッチ「全く、調子が狂いますわ」
166: 草食猫:2013/3/10(日) 16:42:08 ID:OzrDeVxB96
シグ(黒)「先手必勝」
フェーリ(白)「そういうわけでアミティさん、勝負です」
アミティ「シグなの……?」
クルーク「お前、シグに何をした!」
フェーリ(白)「私は何もしていませんよ?」
クルーク「そんなこと言ったって……まさか、この本の影響か?」
アミティ「なんかやばそうだよー」
167: 草食猫:2013/3/10(日) 16:42:21 ID:xpX7EU5Tr2
シグ(黒)「たまには本気で戦ってみたいな」
フェーリ(白)「そういうことです。あなた方は負ける運命なんです」
クルーク「ちっ……悔しいけど、あいつらの魔力は僕達よりずっと上だ」ヒソヒソ
アミティ「どうするの?」ヒソヒソ
クルーク「……とりあえず逃げて体勢を立て直そう」ヒソヒソ
アミティ「了解」ヒソヒソ
ドロン
シグ(黒)「?」
フェーリ(白)「うふふ、どうやら逃げられたみたいですね」
168: 草食猫:2013/3/10(日) 16:42:30 ID:gqUg3MUIR2
アミティ「はぁ、はぁ、逃げきれたかな?」
クルーク「あいつら追う気が無いのかな?とりあえずは安心だな」
アミティ「これからどうしよう」
クルーク「こっちも魔力を上げないと、正面から戦ったんじゃ勝てないな」
アミティ「そんな簡単には無理だよー」
クルーク「確かにね。何か本に書いてないかな」
169: 草食猫:2013/3/10(日) 16:42:46 ID:HJSVAii8Kk
アミティ「これは?」
クルーク「ヘヴンリング……魔力を吸収する性質がある指輪で、指にはめることでその魔力を解放し魔導師の力を増幅させるみたいだ」
アミティ「これ、最初の課題で私が手に入れた宝だよ!ほら!」
クルーク「なんだって!?……うーむ、確かに同じものみたいだな」
アミティ「これをはめれば良いの?えいっ!」
クルーク「お、おい!」
170: 草食猫:2013/3/10(日) 16:44:36 ID:JV6slRWFUY
アミティ「…………」ヴヴヴヴヴヴヴヴ
ボンッ!
クルーク「アミティ大丈夫か!?」
アミティ(赤)「クルーク?私、どうしたんだろう……凄い。力が溢れてる!」
クルーク「アミティ、少し大きくなったか?」
アミティ(赤)「ちょっとクルーク!どこ見て言ってるの!」
クルーク「あ、いや、これは別に胸を見てるとかそんなんじゃなくてだな、だから、背が大きくなったってことだよ!」
171: 草食猫:2013/3/10(日) 16:44:47 ID:mha5dF3h12
アミティ(赤)「んー、私は別に変わってない気が……あ!赤ぷよ帽が大きくなってる!」
クルーク「帽子が成長するのか?」
アミティ(赤)「わかんないけど、この帽子は不思議な力を持ってるんだよ!いつの間にか私の頭にあったし、外そうとしても外れないし……」
クルーク「まあ、なんにせよ魔力が上がったな」
アミティ(赤)「これならあの二人にも勝てる!気がする!」
172: 草食猫:2013/3/10(日) 16:44:58 ID:zvmvYV/J9s
クルーク「そういえば、フェーリも同じものを持ってるんじゃないか?」
アミティ(赤)「どうだろう……さっき見た時は指輪してなかったと思うけどな」
クルーク「だとしたらまずいな。あの状態から更に指輪で強化されたら勝ち目は無くなるだろう」
アミティ(赤)「とりあえず様子見で良いんじゃない?それより、この指輪に魔力をたくさん溜め込んでおいて戦いに備えた方が良いと思うよ」
クルーク「そうだな」
173: 草食猫:2013/3/10(日) 16:48:05 ID:4050UDITNo
ドラコ「ねーダーリン」
シェゾ「ムーミンみたいに呼ぶな!」
ドラコ「これからどうするの?」
シェゾ「……お前はここで待っていろ。俺が他の奴らを狩ってくる」
ドラコ「だめ!私も行く!」
シェゾ「しかしだな、お前が負けたら失格なんだぞ?」
ドラコ「そんなの別に良いもん。ただ……ダーリンと一緒にいたいんだもん」ショボ-ン
シェゾ(可愛いな畜生)
174: 草食猫:2013/3/10(日) 16:48:15 ID:Maxz3sKECQ
シェゾ「わかった。じゃあ、とりあえず明日まで待とう。ここなら隠れられるだろうし、あいつらが潰し合ってくれれば幸いだ」
ドラコ「じゃあずっとイチャイチャ出来るね///」
シェゾ「ん、まあな」
ドラコ「…………」
シェゾ「…………」
ドラコ「やっぱ二人だと恥ずかしい!向こう行って!」
シェゾ「な!?」
175: 草食猫:2013/3/10(日) 16:48:56 ID:DNmI8nMkiI
フェーリ(白)「私としては待ってみても良いと思ってるんですが、どうしましょう?」
シグ(黒)「君が負けたらおしまい。僕に任せて」
フェーリ(白)「あら、優しいんですね。では私はここで待ってますので、夕方までには帰ってきてください」
シグ(黒)「うん、わかった」
176: 草食猫:2013/3/10(日) 16:49:15 ID:DD/tKqv1Do
シェゾ「まったく、女というやつはわからん!結局こうして俺は外に出てるわけだが……」
どんぐりガエル「ケーロケーロ♪」
シェゾ「のんきなカエルだな」
どんぐりガエル「ケーロ……ケロ!?」ピュ-ン
シェゾ「なんだ?何かに怯えて逃げ出した?」
ビリビリビリビリビリ
シェゾ「来るか!」
177: 草食猫:2013/3/10(日) 16:49:37 ID:DD/tKqv1Do
シグ(黒)「やあ、奇遇だね」ヴゥゥゥゥゥゥン
シェゾ「お前、随分と禍々しいオーラを放ってるじゃないか……何かあったか?」冷や汗ダラ-
シグ(黒)「普段は力を抑えてるのだ」
シェゾ「そうか……実は俺もそうなんだがな」ニヤリ
シグ(黒)「?」
シェゾ「俺も力を解放すればお前と同等かそれ以上の力が出せるぞ」ハッタリドキドキ
シグ(黒)「……」
178: 草食猫:2013/3/10(日) 16:50:00 ID:xNlkG28hIY
シェゾ「俺が力を解放する前に逃げた方が良いんじゃないか?」ドキドキ
シグ(黒)「じゃあ待ってるから解放して良いよ」
シェゾ「何!?」
シグ(黒)「久々に力を使うから、まだ加減がよくわからないんだ……」
シェゾ「そ、そうか。それは大変そうだな」冷や汗ダラ-
シグ(黒)「うん」
シェゾ(どうする、俺!奴は俺と同じ闇系の魔導師!そして向こうの方が格上だろう……まともにやって勝ち目は無いな。ここは逃げてやりすごす!方向的に滝とは逆になるが、後で合流すれば良いさ!)
179: 草食猫:2013/3/10(日) 16:52:17 ID:mha5dF3h12
シェゾ「そうだな……じゃあ向こうを見ててくれ。力の解放はちょっと企業秘密でな」
シグ(黒)「まあ、別に良いけど」クルッ
シェゾ(よし、これで逃げられる!)
シグ(黒)「あー、でもこれで大したことなかったら何か別のもので力試ししないとなー。滝でも切ってみようかな」
シェゾ(なんだと!?それではあいつが……だが、逃げなければ殺されるかもしれない……どうする、シェゾ!)
シグ(黒)「もういい?」
シェゾ「……ああ」
180: 草食猫:2013/3/10(日) 16:52:35 ID:JV6slRWFUY
シグ(黒)「あれ?何か変わった?」
シェゾ「それはだな……お前相手に全力を出すこともないということだ!」
シグ(黒)「へー」
シェゾ「来い!勝負だ!」
シグ(黒)「おー」
シェゾ「サンダーストーム!」
シグ(黒)「アシッド!」
シェゾ「スティンシェイド!」
シグ(黒)「セレスト!」
181: 草食猫:2013/3/10(日) 16:52:57 ID:3BcjXSuCyA
…………
シェゾ「はぁ、はぁ、気付けば彗星ぷよが乗っているか……だが、フィーバーで消し続けて返してやる!シャドウエッジ!アレイヤードスペシャル!」
シグ(黒)「……なかなか倒せない」
シェゾ「闇の剣よ!切り裂け!」
シグ(黒)「確かにやるね」
シェゾ「はぁ、はぁ」
シグ(黒)「だけど次の一撃で……あっ……」
シェゾ「?」
シグ(黒)「またね」ボンッ
シェゾ「なんだ?あいつ、逃げた……?」
182: 草食猫:2013/3/10(日) 16:54:48 ID:HJSVAii8Kk
シェゾ「帰ったぞ」
ドラコ「ちょっと、怪我してるじゃん!」
シェゾ「ん?ああ、このぐらい大丈夫だ」
ドラコ「大丈夫じゃないって!止血するからこっち来て!」
シェゾ「ああ、わかったよ」
ドラコ「ちゃんと頑張ったんだね……ありがとう」
シェゾ「まあな」
183: 草食猫:2013/3/10(日) 16:55:02 ID:HJSVAii8Kk
ドラコ「それで、誰を倒したの?」
シェゾ「うん?あ、ああ、シグと戦ったが、止めは刺さないでやったな。うん」
ドラコ「優しいんだねー」
シェゾ「そ、そうかな」
ドラコ「でも、止め刺しておいてくれたら楽だったのになー」
シェゾ「うっ」ギクッ
184: 草食猫:2013/3/10(日) 16:55:15 ID:HJSVAii8Kk
フェーリ(白)「あら、お帰りなさい」
シグ(黒)「ただいま」
フェーリ(白)「どうでした?」
シグ(黒)「シェゾと戦った」
フェーリ(白)「その様子だと勝ったみたいですね」
シグ(黒)「……」
フェーリ(白)「?」
185: 草食猫:2013/3/10(日) 16:55:30 ID:vT3NclO1Tk
シグ(黒)「……夕方までに帰ってきてって言ったから」
フェーリ(白)「あらあら、それで帰ってきてしまったんですか?」
シグ(黒)「ごめん」
フェーリ(白)「いいえ、怒ってなどいませんわ」
シグ(黒)「お腹空いてるかと思って、木の実取ってきたから」
フェーリ(白)「うふふ、ありがとう」
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