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男「て、テケテケ……!?」
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1: 郵便屋:2011/10/29(土) 01:31:32 ID:wnLpg.lGXw
季節は春――

出会いと別れの季節

今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。

後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」

男「だが断る。この男のもっとも――」

後輩「それじゃあ話しますね」

男「あれぇ!?」


※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。


647: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:30:40 ID:PtH21cG2bY
>>645支援ありがとー!

あなたも、朝早くから読んでくださりありがとうございます


>>646支援ありがとー!

たぶん、というか絶対にお乳がいます!

間違えました

絶対にオチ違います!

怪人アンサーに対しては、恩恵を回避するよりも、恩恵を利用するって感じになると思います

……たぶん

なので言ってくれちゃっていいのよ

648: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:31:35 ID:ResPR8T8fs
季節は冬――

人々が寒さから逃げ惑う季節

だが、クリスマスも目前に迫ったこの日、後輩は違う者から逃げていた


第四部 後輩編 START
649: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:32:44 ID:v5kCai5hlQ
路地裏にて

後輩(撒いた、か……?)

?「みーつけたー!」

後輩「!」

後輩は咄嗟に、近くにあったビール瓶を追跡者に投げつけ、怯んでいる隙に逃げ出した
650: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:34:07 ID:9SOWykGaXo
?「…つれないなー」

?「また逃がしたのか?ダイヤ」

ダイヤ「ハートは見つけてすらいないだろー」

ハート「私はお前と違い、見つければすぐに殺す」

ダイヤ「野蛮なことは嫌いなくせにー」

ハート「今回はまた別だ。何せあの女がこのままここにいられると、私達死神の一族の存亡に関わるからな」
651: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:35:25 ID:1AA1SO.fZY
学校にて

女「思ったんだけどさ」

友「?」

女「都市伝説が消えて、また現れた理由って何なのかな?」

男「今更だな」
652: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:36:52 ID:Crz6xJC852
友「まあでも、知りたいっちゃ知りたいよな」

鏡「あたいも知らないしね。気は進まないけど、あの男を呼んでみるかい?」

男「あの男?」

鏡「怪人アンサーさ」
653: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:39:02 ID:BzE0lQ9eHg
〜怪人アンサー〜

怪人アンサーとは、現代に相応しく携帯電話により呼び出される都市伝説です

十人が円形に並び、隣の人に電話をかけます

すると全員通話中になるはずが、一人だけは怪人アンサーに繋がります

怪人アンサーに繋がった人は、怪人アンサーにどんな質問でも答えてもらうことができますが、怪人アンサーからの質問にも答えなくてはいけません

もし答えられなかったら、体の一部分を持っていかれるようですね

?「知ってるよ」
654: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/13(火) 01:41:13 ID:Q7vttFqj3c
〜怪人アンサー part2〜

しかしここ最近、怪人アンサーは欲張りになりました

怪人アンサーは、自分に対して質問してきた人以外の九人に対して質問するようになったのです

?「なるほど、今回はずいぶんと攻撃的なカタリヤのようだな」

ちょっと短くなりましたが、これで話は終わりです

?「別に構わないさ。我輩は我輩の都市伝説の内容がどう頑張っても短く終わることを知っている」

?「まだ見ぬ未来も、忘れた過去も、宇宙の外側も、星の始まる瞬間も、生命の終わりも、都市伝説の存在理由も、我輩は全てを知っている」

?「何故なら我輩は、
アンサー
"答え"だからな」
655: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:35:40 ID:gJJmjmSKaM
男「で、テケテケ達を学校に呼んでみたものの……」

一人目、男
二人目、女
三人目、友
四人目、鏡
五人目、テケテケ
六人目、メリー
七人目、口裂け女
八人目、トリック
九人目、大家

男「一人足りねー!」
656: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:36:50 ID:0KIaSY0dT.
口裂「何、その怪談」

大家「皿よりかは重大な一足りないだけどね」

女「まあ、最初に気付くべきだったよね」

友「適当にモブ連れてくるか?」

?「おい、誰か忘れてないか?」

男「お、お前は……!」
657: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:38:09 ID:OV6VKvhVKQ
十人目、源十郎

男「源十郎!」

鏡「最近目立ちすぎじゃないかい?」

口裂「というか、結局こいつはいったい何なの?」

トリック「まさか、同じタイプのスタンド……!」

男「ねぇよ、ねぇ」
658: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:39:39 ID:tZenqkdHEI
メリー「実は、源十郎は1人かくれんぼに使用されたぬいぐるみらしいよ」

口裂「へぇーそう。さっさと怪人アンサーを喚びましょうか」

男「自分から聞いといてスルー!?」

テケテケ「じゃあ、みんな携帯用意して!」

メリー「せーのっで隣の人に電話してね!」

女「じゃあ、いくよ。せーのっ!」
659: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:41:25 ID:Crz6xJC852
Prrr…

アンサー「やあ、君達が我輩を喚ぶことは知っていたよ」

電話からではなく、九人と一体の目の前から響く声

男「……こいつがッ!」

鏡「そうさ、こいつが奇人、変人、怪人アンサー」

口裂「私達都市伝説の間では、バラバラ紳士とも呼ばれているわ」
660: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:43:02 ID:ssZq/TH9Vg
長さの違う十本の腕
生えてるところは肩に背中に腹部に腰に

長さの違う六本の足
生えてるところは下半身にも上半身にも

大きさの違う口五つ
声が違うのは仕様です

いろんな形の目鼻眉
顔には一切ついていない

シルクハットに特注品の燕尾服
その中身は禁即事項

彼の正体怪人アンサー
奇人変人怪人アンサー

自分に足りないものを求め
今日も体を奪います
661: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/16(金) 06:44:35 ID:tZenqkdHEI
アンサー「という紹介文を我輩自ら作ったんだが、こいつを聞いてどう思う?」

大家「すごく…長いです…」

メリー「覚えきれないね」

テケテケ「最大の特徴である何でも知ってるっていうのがないしね」

アンサー「そういう感想をもらえることは、知っていたよ」

男(何故聞いたし)
662: 名無しさん@読者の声:2012/3/17(土) 01:14:24 ID:SRJWFPMCbs
>>647実はこっちも恩恵を利用したやり方でwwとりあえず待ってる

紫燕
663: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/19(月) 12:43:05 ID:2r75fYVaHg
>>662支援ありがとー!

怪人アンサー編はもう終わるので、恩恵回避方法聞かせてくださいね!
664: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/19(月) 12:43:30 ID:sdOKoiAXn.
アンサー「紹介文はまた考えるとして、さて、今回質問に答えてもらえる幸運な人間は、君だ」

そう言って指をさしたところには、男がいた

アンサー「さて、何を聞く?我輩は何でも答えてやるぞ。と言っても」

アンサー「我輩はもう、何を聞かれるかは知っているのだがな」

男「都市伝説の全てを教えてくれ」

アンサー「よろしい。答えてやろう。都市伝説の全てを」
665: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/19(月) 12:44:52 ID:CxAn0VppZI
〜都市伝説〜

都市伝説の全て、と言っても、具体的には何から話そうかな?

そうだな、やはり
初めは、始まりこそが相応しい

君は死神を信じるかな?
……今、卍解の方を想像したね?

死神というのは、いわば魂の回収業者
自ら生命を殺す存在ではない

死神が捕らえた魂は、神々の腹に入り浄化され、新たに生まれる生命に宿る

……数千年前のことだった
その年は、魂が集まりにくかった

魂が集まりにくいということは、新たな生命が生まれにくいということ

これを危惧した死神達は一人の子供を拐い、都市伝説の生みの親、カタリヤに造り上げた
666: 郵便屋 ◆jWU.FEbXOc:2012/3/19(月) 12:46:31 ID:ElXyDhEUa6
〜都市伝説 part2〜

カタリヤの話した都市伝説は現実に現れる

その時は都市伝説という呼び名ではなく、妖怪というものだったがね

しかしカタリヤは、死神達の予想に反して強すぎた

そのためその年のカタリヤは、死神達のワガママにより殺された

次にカタリヤが造られたのは、四年前
その時も、魂はなかなか集まらなかった

新しい世代の死神達は、カタリヤの恐ろしさを知らず、造ってしまった

初めはいいものを手に入れたと思い、更に二人の女の子を拐いカタリヤに仕上げた

だが、すぐに間違いだと気付く
カタリヤの強さを目の当たりにした死神達は、すぐに彼女を殺しにいった
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名前:
sage:


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