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男「て、テケテケ……!?」
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1:🎏 郵便屋:2011/10/29(土) 01:31:32 ID:wnLpg.lGXw
季節は春――

出会いと別れの季節

今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。

後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」

男「だが断る。この男のもっとも――」

後輩「それじゃあ話しますね」

男「あれぇ!?」


※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。


779:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:05:06 ID:D4dNipLTso
ガイコツ「ラッキーセブンなのに、7が出るとダメ、か」

ハート「振るぞ……!」

画面内でサイコロが回り始める

ハート(大丈夫だ。7以下の方が確率的には高い……!だから大丈夫だ、出ろ7……!)

犬(8……!8……!)

花子(8→ハチ公→犬→人面犬さん……ハッ!こんなこと考えてないで応援しないと!)

ガイコツ「ここで終わらせておきたい……!頼む、出てくれ、8……!」

そして、サイコロの動きが止まる
780:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:07:26 ID:5awkCpOTJc
出た目は……8!

圧倒的、8……!

ハート「な…そんな……」グニャーン

死神ハート、資金は−10ドル

今回のモノポリーにおいて、最初で最後の脱落者となった
781:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:09:42 ID:9r/vdNO/Z6
ハート「私が……?この私が……!?」

ハート「…………まあ、確かに負けたよ。だが、私もただでは、死なん!」

死神ハートの手に、鎌が握られる

ハート「あなた達全員、道連れだ!」

桜「ま、そう来ると思ったよ。後は頼んだよ。影、七ちゃん」

突如、死神ハートの目の前に現れたのは、少年の形をした黒い影だった

影「ちぃーっす」

ハート「どうやら、あなたが一番初めに殺されたいようだな!」

影「いやいや、俺はただ出てきただけだって。後は全て任せたぜ
ア ン ラ ッ キ - セ ブ ン ス
"例外的七人の例外的七人目"!」
782:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:12:14 ID:NReeaDL5sc
影の後ろから現れた少女、七ちゃん

彼女の禁忌はチーム七不思議のメンバー全員に出会う

そして恩恵は

ハート「あ、ああぁぁ……!」

七不思議全員と出会った者の、地獄送り

七「……闇に惑いし哀れな影よ、人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の魂」

ハート「あ、あ、あ…」

七「……いっぺん、死んでみる?」

七ちゃんの後ろから現れる無数の手
それが死神ハートを掴み、引きずり込んでいく
783:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:13:36 ID:mPP2p7aBLM
ハート「私は、これからどこへ行くんだ?」

七「……少なくとも、安静なんて絶対にない場所」

影「つーか、地獄な」

ハート「う、うわあぁぁぁぁー……」

死神ハートは無数の手に完全に引き込まれ、そして、消えた
784:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:15:02 ID:TawR5zEV3A
ガイコツ「終わったか」

犬「いやー、しかしスターも恩恵持ってたんッスね!」

スター「あれ、全部リーダーの嘘よ」

花子「え?」

桜「うん。スターは恩恵持ってないよ」
785:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:16:36 ID:3EEr.qedWU
ガイコツ「じゃあ、共同基金やチャンスは運だったのか!?」

桜「違うよ。スターと死神がメールさせてる隙に影にハッキングしてもらったのさ。これでも彼…」

影「…………」

桜「いや、やっぱり何でもない」

犬「じゃあ、イカサマがどうのこうの言っといて、自分はイカサマしてたんスか!?」

桜「ま、そうなるね。イカサマはバレなきゃイカサマじゃない」
786:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:19:36 ID:2QGQhzuQC2
桜「それに、チームで勝ちたかったしね」

桜「僕は作戦を立て、ハッタリと言いくるめをし」

桜「人面犬、花子、ガイコツ、スターは僕の作戦を忠実にこなしてくれて」

桜「影はハッキングで盤上を支配し」

桜「七ちゃんは相手を地獄へ送る」

桜「僕達はただ七人いるだけじゃない。七人揃って一人になれる。それが、チーム七不思議だ」
787:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:25:34 ID:QDwQzh2m06
また時は戻り、学校一階の廊下にて

スペード「どうした?来ねェのか?じャァ、こッちから行くぜ!」

死神スペードは、勢いよくアマンに向かって走り、持っている剣で斬りかかる

アマン「せっかちでぇぇすねぇ。そう急がないでくださいよぉ」

アマンはその剣を自分の持つチェーンソーで受け止める

アマン「まだチェーンソーの電源を入れてないんでぇぇすからぁ!」

アマンはチェーンソーのリコイルスタータを勢いよく引っ張り、チェーンソーを始動させた
788:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:26:56 ID:0PkME/ZOQg
スペード「!」

それを危険だと判断した死神スペードは、即座にアマンから距離をとる

スペード「何だ?その剣は!?」

アマン「知らないんでぇぇすかぁ?私の武器チェーンソーはぁ、斬るのではなく、削る!あなたの剣のよぉぉに」

死神スペードの剣は、アマンのチェーンソーと触れていたところが少し削られていた
789:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:28:24 ID:y6GaTEADxc
スペード「ほう、世の中にはすげェ剣もあるもんだな」

死神スペードは、死神として生まれたその時から剣の修行ばかりをして育った

つまり剣術以外は何も知らない

スペード「お礼に俺も見せてやるよ。俺のとっておきをなァ!」

だからこそ、死神スペードは剣での試合では負けない

いや、負けられないのだ
790:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:29:49 ID:5X5M7Nmz4o
スペード「所詮剣は消耗品。使えなくなったら仕方ねェ、捨てるしかねェ」

死神スペードは剣を投げ捨て、今度は刀を取り出した

アマン「それがとっておきでぇぇすかぁ?」

スペード「あァ、そうだ」

アマン「どんな名刀か知りませぇぇんが、早く鞘から抜いてくださぁぁいよぉ」

スペード「律儀に待ッてんのかァ?向かッて来やがれ」

アマン「それではぁ、お言葉に甘えてぇ!」
791:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:31:30 ID:5hyD6vFIJM
アマンは死神スペードに向かい走る

スペード「その技は、どんな物でも切り裂いた」

死神スペードに向かって走るアマンは、違和感を感じた

――じャァ、こッちから行くぜ!

こっちが来なければ自分から向かってくるほどの奴が、向かって来いと言ってきた

違和感の正体に気付いたアマンは、嫌な気配を感じ後ろに跳ぶ

スペード「一刀両断、最速最強、その名も、ペルラン!」
792:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:33:21 ID:3zkvHOwY32
チェーンソーの刃が切断され落ちる

スペード「ほう、咄嗟に後ろに跳び、更にその剣でガードしたか。なかなかいい判断だ」

アマン「な、何ですかぁ!?その刀はぁ!名刀なんてレベルじゃないでぇぇすよぉ!」

スペード「この刀は、ある国でペルランを教わった時に貰ったものだ」

ペルランとは、超高速の居合い

しかしまだ完全にペルランを扱えない死神スペードは、その構えから動くことができない
793:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:04:15 ID:0PkME/ZOQg
アマンは持っているチェーンソーを地面に置き、指を鳴らして新しいチェーンソーを出す

アマン「今回は二人分の魂が貰えるのでぇ、チェーンソーを二つ使えるんでまだ良かったでぇぇすよぉ」

そして、チェーンソーの電源スイッチを押し、チェーンソーを始動させた

アマン「でもせっかく二つ使えるからチェーンソー二刀流と洒落こむ計画はぁ、台無しでぇぇすけどねぇ!」
794:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:05:36 ID:3U78BNLlI.
アマン(居合い切りがどのよぉぉなものかはよく分かりませぇぇんがぁ、弱点はおそらく)

アマンは再び死神スペードに向かって走り、今度は間合いギリギリで跳躍し、死神スペードの頭を飛び越え着地する

狭い廊下で後ろを取るには上を飛び越すしかない

それが分かっていても、そんな跳躍力のある奴がいるなんて、普通は考えられない

だから意表をつけるのだ
795:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:07:09 ID:rBPFzPgsNU
アマン「さぁぁ、これでぇ……!」

スペード「何をそんなに驚いてんだ?」

しかし、死神スペードはすでに、アマンの方を見ていた

アマン(避けn)

スペード「ゼタ遅ェ」

一度間合いに入れば、その攻撃から逃れることはできない

スペード「足りねェ、足りねェぞォ!テメェに足りねェものォ、それはァ!情熱 思想 理念 頭脳 気品 優雅さ 勤勉さ!そしてェ何よりもォーーーー速さが足りない!」
796:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:09:15 ID:0hTDGJpSMM
アマン「あぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

後ろに跳んで避けられないと判断したアマンはすぐさま、当たると一発で殺られてしまう頭から先に、まるでマトリックスのように下に逃げた

その結果、殺されずにすんだが、アマンは二本目のチェーンソーと、左腕を一本失った

アマン「がぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

スペード「あまりいい声で鳴くなよ。興奮するだろ」

そして幸か不幸か、あまりにも至近距離だったため、死神スペードは目に血が入り、目が見えない状態となった
797:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:11:44 ID:HI5K2R757E
アマン(まだ……まだ、勝てる可能性はありまぁぁす。目が見えない内に、刃をあいつに突き刺せばぁ!)

スペード「俺の目が見えなければ勝てるとでも思ッてんのか?」

アマンの動きが止まる

スペード「居合いッつうのは先々の先。敵の攻撃する意思を読むことにより、実際に相手が動く前に斬るッていうもん、らしい」

スペード「ペルランとは、体中の感覚を研ぎ澄まし、先々の先をより強力なものにすること、らしい」

アマン「ずいぶんと、曖昧なんでぇぇすねぇ」

スペード「俺が欲しいのは剣の技術のみ。知識なんざァ二の次なんだよ」
798:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:13:40 ID:0jpgEyre6U
アマン「それでぇ、何故それを私にぃ?」

スペード「今、俺に突撃しようとしてただろ?その場合、テメェがペルランで死ぬか、俺が殺されるかの二択。その程度で終わるなんてつまらねェ。俺はもッと楽しみてェのさ!」

アマン(何でぇぇすかぁ、それは!どっちにしろ、私は死ぬってことじゃぁぁないでぇぇすかぁ!)

?「あら、お困りのようね」

我々は、この声を、知っている!

アマン「あ、あなたはぁ!」

口裂「都市伝説最強である私、口裂け女が、この勝負を代わってあげるわ」
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