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魔王「何この子超弱い!」
[8] -25 -50 

1: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/3(火) 00:25:15 ID:GoOVcwF126
勇者「あ、あああああなたが魔王ね!!」
魔王「・・・1人でのこのこと殺されに来るとは殊勝な事だ。
ふむ、まさか勇者がこんな歳若い娘とはな・・・ククク」
勇者「う、うるさい!ここで会ったが百年目!世界に平和を取り戻すために
あなたを倒してみせる!」
魔王「いいだろう。倒せるものならしてみるがいい。・・・さぁかかってくるがよい!」
勇者「言われなくとも!てやー!!!」

ズルッ
ドテッ

勇者「ふぎゃっ」
魔王「えっ」



173: 名無しさん@読者の声:2012/1/14(土) 21:45:09 ID:OD/dcgKm2s
だがしかし戦士チャレェ

C
174: 名無しさん@読者の声:2012/1/14(土) 21:46:10 ID:huAFCDdjR.
>>172
普通の人間の反応だろうと一回戦士には勇者に土下座してもらわないと許さない
あとスライムにも
175: 名無しさん@読者の声:2012/1/14(土) 22:04:39 ID:pbBSj7o3Fs
なんであろうと戦士には戦死してもらう
176: 名無しさん@読者の声:2012/1/14(土) 22:09:27 ID:jowajketls
戦士嫌われすぎww
177: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 00:18:35 ID:UQPjzjChP2
戦士は死してこそだ。という訳で逝ってくれ
178: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 02:00:22 ID:5qvfeQjtIk
戦士超嫌われてるな
179:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:55:32 ID:GoOVcwF126

戦士「なんだよソレ!!ふざけんのも大概にしろよ!!!お前は勇者でコイツは魔王じゃねえのかよ!!何仲良くなってんだよ!!啀み合うべき敵じゃねえのかよ!!勇者は魔王を倒さなきゃなんねえだろ!!何が修行だ!!馬鹿じゃねえの!!遊びじゃねえんだよ!!」

勇者「あ・・・・の、それ、は・・・」

魔法使い「・・・ちょっと、落ち着きなさいよ」

戦士「これが落ち着いてられるかよ!どうしてこうなったのは分かんねえけど、魔王と修行、よもや仲良くなるなんてあってはならない事だろ!勇者、お前のすべき事はなんだ?魔王と仲良くなる事じゃないだろ?!世界を平和にする事じゃないのか!?違うか!?」

勇者「・・・」

戦士「・・・心配、したのに」ボソッ

勇者「え?」


180:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:55:51 ID:GoOVcwF126

魔王「おい待て、そいつばっかり責めたって仕方ないだろ。俺が悪いんだよ。俺が安易にそいつに稽古をつけさせようとしたからだ。責めるなら俺にしろ」

戦士「変わった野郎だ。敵を庇うだなんてな。お前それでも魔王か?何でそんな修行をつけさせようと思ったんだよ」

魔王「・・・あまりにも弱々しかったから。このままじゃ俺を倒すどころの問題じゃなさそうだったからな」

戦士「同情ってわけか?」

魔王「・・・ああ」

戦士「んだよそれ庇ったり同情したり仲良くなったり、魔物の癖に人間みたいな感情持ちやがって。気持ち悪ぃんだよ・・」

魔王「・・・悪かったな」

側近(人間ですからねえ)


181:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:56:12 ID:GoOVcwF126

賢者「戦士、俺にも責任がある。そもそもこの事は全部俺が悪いんだろう?お前言ってたよな。俺がそのまま転送させずに、一緒に旅をしてやれば良かったんだ」

戦士「そうだな。お前も悪いな。だがこの魔王も腐れ野郎だ」

勇者「ま、待って・・・!わ、私だって、魔王さん達の気持ちに甘えて・・!お兄ちゃんにだって迷惑かけて・・・!私が弱いから・・・!!私が強かったらこんな事には・・・!」

戦士「・・・・魔王"さん"だって・・?」

勇者「!」ビクッ

魔法使い「・・・責任という点ならあたし達にも反省すべき所があるわ。賢者の行動を止めなかった事も。後を追いかければ良かったのに」

戦士「それは・・」


182:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:56:29 ID:GoOVcwF126

側近「・・・ちょっと、いつまでその茶番続ける気ですか」

魔王「おい、空気読めよ・・・」

側近「読んでるからこその発言ですよ」

側近「誰が悪いとか誰が正しいとかそんな眠たい冗談もういいです。聞き飽きました。自己犠牲精神素晴らしいです。泣けます。泣きました。これでいいでしょう?」

戦士「はあ?何言ってやがるんだテメエ・・・!」

側近「此処で責任の押し付け合いしたら魔物が居なくなるとでも?それは実に簡単ですね凄いですお手軽万歳です」

魔法使い「・・ふざけてるの?」

側近「・・・人間は本当に面倒くさいですね。自分の事ばかりで目先の事は何も考えていないんだから。今こうして諍いをしている間にも魔物は増えているんでしょ?」

側近「僕お腹がすきました。キリの良いところでその茶番終わらせて下さいよ。迷惑です」


183:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:56:49 ID:GoOVcwF126

魔法使い「・・・」

賢者「・・・」

戦士「チッ」

勇者「・・あの、私」

魔王「もういい。とりあえずこの件に関しては一先ず終了だ」

勇者「魔王さん・・・」

魔王「おい賢者とやら。妹を探しに来たんだろ?持って帰れよ」

勇者「!?魔王さん!」


184:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:03 ID:GoOVcwF126

勇者「し、修行は」

魔王「俺に教えてもらうよりコイツらに教えてもらった方がいいんじゃないか?魔王と修行するなんてオカシイと最初から思ってただろ?」

勇者「・・・最初は思ってましたけど、でも、今は・・!」

魔王「それに、余計な感情もついてしまったみたいだしな。今の状態じゃどちらにせよ俺を倒すなんて到底不可能だ。・・・悪かったな、余計な真似してよ。破門・・で、いいのか?」

勇者「ま、おうさん・・・!」

戦士「全くだな。お前がいらん事をしなければ」

魔王「悪かった」


185:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:22 ID:GoOVcwF126

賢者「・・・とりあえず、勇者。帰ろう。此処に居座る事は間違ってるんだから」

勇者「私、魔王さん・・・」

魔王「また強くなったら此処に来ると良い。いつでも相手してやるよ。まあその時は今度こそ倒して欲しいんだけどな」

勇者「!!」

魔法使い「帰りましょう、勇者」

側近「今のうちに帰った方が身のためですよ?」

勇者「側近さん・・」

側近「魔王様が破門したんだから、今の貴女は敵ですよ。勇者さん」

勇者「・・・・そんな」


186:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:41 ID:GoOVcwF126

−−−

側近「やっと帰りましたね。勇者達」

魔王「そうだな」

側近「本当、人間は面倒くさい。アンタもあんなんだったんですか?」

魔王「どうだろな・・・。もう何百年も前の話だしな。まあでも恐らく、あんな繊細な人間では無かったかな。今も昔も適当野郎だよ俺は」

側近「・・しかしスライム達遅いですね。もう帰ってきてもいい頃合いなのに。一向に帰ってくる気配が無い」

魔王「・・・そういえばそうだな。忘れてた」

側近「僕、見てきます」

魔王「ああ」


187:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:57:57 ID:GoOVcwF126

魔王城近くの森


スライムA「・・・・」

スライムC「・・・・」


側近「・・・・」

側近「成る程、ね」

側近「そりゃ、死んでたら来るわけないな」


188:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:58:22 ID:GoOVcwF126


側近「・・・十中八九、さっきの保護者達がやったんだろうけど」

側近「こりゃまた見事無残な死骸」

側近「傷を見る限り、あの戦士だろうな」

側近「ふむ・・・」


189:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/15(日) 03:58:40 ID:GoOVcwF126




魔王「そうか、スライム達死んだのか・・・」

側近「えぇ。保護者達の仕業でしょうが。・・・生憎ですが僕には慈しむ心が無いので泣いてやる事が出来ません。魔王様、僕の変わりに泣いて下さい」

魔王「・・・俺だって魔物歴長いんだよ。今更部下の一匹や二匹死のうと涙が枯れてるよ」

側近「そうですか?」

魔王「それに元々アイツの修行につき合わせた時から死が決まってたようなもんだろ」

側近「時間の問題だったという事ですか?」

魔王「ああ」

側近「それにしては哀しそうですね」

魔王「・・・」



190: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 12:18:45 ID:ESEv7C/AiU
ス、スライム〜〜〜!!(涙)

くそぅ、戦士の奴許せねぇ!!
確かに勇者ちゃんを心配してた気持ちとかも分かるが、それでも腹が立つぅぅぅぅぅ。

スライム達に安らかな眠りを……。
つ【キノコ山盛り】
191: 名無しさん@読者の声:2012/1/15(日) 23:51:50 ID:4c6./S/36M
CCCCC
192:
◆Gw31v9ceXw:2012/1/16(月) 17:49:17 ID:df6KsqOD5c


魔王「やっぱり埋葬とかはするべきなのかな」

側近「さぁ?魔王様の好きにしたらいいんじゃないですか?僕には分かりません」

魔王「・・・お前がもし死んだら埋葬とか、火葬とか棺桶とかに入れられたいか?」

側近「普通そういう事聞きます?」

魔王「魔物に普通言われてもな・・・」

側近「とりあえず、僕はそんな事しなくていいです。放っておいて下さい」

魔王「そうか・・・」

側近「まあそれは僕の個人的な意見なんで、スライム達の供養は魔王様にお任せします」



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