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魔王「何この子超弱い!」
[8] -25 -50 

1: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/3(火) 00:25:15 ID:GoOVcwF126
勇者「あ、あああああなたが魔王ね!!」
魔王「・・・1人でのこのこと殺されに来るとは殊勝な事だ。
ふむ、まさか勇者がこんな歳若い娘とはな・・・ククク」
勇者「う、うるさい!ここで会ったが百年目!世界に平和を取り戻すために
あなたを倒してみせる!」
魔王「いいだろう。倒せるものならしてみるがいい。・・・さぁかかってくるがよい!」
勇者「言われなくとも!てやー!!!」

ズルッ
ドテッ

勇者「ふぎゃっ」
魔王「えっ」



247: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 15:46:52 ID:GoOVcwF126

−−−

魔王「側近はよく図書室に篭るな」

スライムナイト「はい!何やら調べ物があるそうで!」

魔王「いやまあそんな気はするけど」

ナイト「はい!それで側近様以外の如何なる者も図書室に入室してはいけないと仰せられました!」

魔王「俺も?」

ナイト「はい!」

魔王「俺の城なのに・・・」


248: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 15:47:07 ID:GoOVcwF126

魔王「本が読みたいから入りたいんだが」

ナイト「お言葉ですが、いくら魔王様の命と言えど無理です!」

魔王「無理言うな!!ってか何で側近の命は聞けて魔王の命は聞けないんだ!」

ナイト「はい!それは私が側近様の豚、即ち家畜だからです!!!」

魔王「胸を張って言うな!このドM野郎!!」

ナイト「ハッ」

魔王「何で鼻で笑ったんだ」



249: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 15:47:23 ID:GoOVcwF126

ナイト「此処を通りたくば私を嬲ってから行くといいですよ!拷問も可!今ならアヘ顔ダブルピースもつけちゃいます!」

魔王「いらんいらんノーセンキューだ!!ええい寄るな来るな近づくな!!ドM菌が伝染る!!!」

ナイト「私はドMじゃあありませんよ!!タダ、嬲られたり弄られたり罵られたり冷たい目で見られたりするのが大好きなノーマル!!!」

魔王「お前のソレはアブノーマルだよ!!!」

ナイト「失敬な!アブノーマルと一緒にしないで下さいませんか!!幾ら魔王様といえど許すまじ!!」

魔王「何でそこでキレるんだよ!もうお前やだ!!」



250: 名無しさん@読者の声:2012/1/22(日) 16:07:10 ID:sGwPd7s8CQ
スライム族は総じて良いキャラしてる
251: 名無しさん@読者の声:2012/1/22(日) 16:23:45 ID:nFUwUyBQA2
一位おめ
っCCCCC
252: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 17:53:52 ID:GoOVcwF126

ナイト「いいですか魔王様。そもそもマゾヒズムというのはですね。被虐趣味とも言われるわけですが、起源はというとですね」

魔王「誰も頼んでいないのに、Mの講義を始めるな」

ナイト「知っていますか?ドMってオーストリアの作家、マゾッホに由来するらしいですよ。ちなみにSは」

魔王「いや知らんしどうでもいいし、その講義に全く価値は見出せない。いいからそこ通してくれよ」

ナイト「差し出がましいことを申し上げまするが、部下とマトモに会話を出来ないようでは王の名が廃りますよ!そもそも如何なる会話も全て熟し盛り上げるというのが王というものです!そんなのではコミュ障乙と言われるのが掉尾ですよ」

魔王「そんなお下劣な会話をするくらいなら廃れた方が数十倍、いや数百倍マシだし、何かもう色々とお前の言うことは間違っている!」

ナイト「フフフ、まぁ私がMでは無いという事を諳んじておいてさえいてくれれば、前述は別にどうでもいいのですがね!」

魔王「どうでもいいのかよ!!」


253: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 18:02:23 ID:GoOVcwF126

魔王「お前何で俺の部下なんだよ・・・」

ナイト「おや!お忘れになりましたか嘆かわしい!!なんたる薄弱な脳味噌でしょう!部下との思い出を忘れる等全くなんともいやはや!!」

魔王「お前本当はドSだろ・・・」

ナイト「何度も申し上げるように私はノーマルでございます!ドSでもドMでもドLでもありません!!」

ガチャッ
ドンッ

ナイト「むぎゅっ!!」

側近「あ、ごめん」



254: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 19:21:08 ID:GoOVcwF126

ナイト「側近様!!側近様ではないですか!!側近様が開け放った扉に私の後頭部が見事にクリーンヒットしてささやかな痛みを伴いましたがそんなものは一抹の問題!!さして問題ではありません!!ありがとうございます!!!!」

側近「魔王様、何の御用ですか?僕は今ちょっと小躍りしたい程嬉しい出来事があったので用は手短にお願いします」

魔王「見事に会話をしていないな、お前ら」

ナイト「無視されるのは本来ならば嫌な部類に属される行為では御座いますが、側近様のように丹精な顔立ちで若者言葉で言う所謂イケメンに無視をされるのは成る程いい気持ちです!!」

側近「キミは煩いから少し黙っていようか」ムギュ

ナイト「いたっ・・・くない!!全然痛くない!!底の厚いブーツで蹴られようと痛くない!!何故ならば私は側近様の行為行動振舞行儀全てを受け止める自信があるからです!!!あ、でもちょっといたっ、あっグリグリやめっいややめないで!!!」

魔王「うわ・・・」



255: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 19:21:26 ID:GoOVcwF126

魔王「いや、お前に用は無いんだ。ただ、俺は本を読みに来ただけなんだ」

側近「暇潰しにですか」

魔王「そうだ。やる事何も無いからな」

側近「・・・勇者さんの相手をする必要が無くなりましたからね」

魔王「・・・」

側近「ちょっと睨まないで下さいよ。怖いですう」

魔王「それうざい」


256: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 19:21:48 ID:GoOVcwF126

−−−

側近の部屋


側近「ふぅ・・・魔王様も未練がましい男で」

側近「まぁいいや。それよりやっと見つけたんだ」

側近「やっぱり魔界の書物は万能だな。何でも載っている」

側近「いや、何でもは少し過大しすぎだな」

側近「・・・ただ、この方法」



257: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 19:22:12 ID:GoOVcwF126

魔王様が何故魔王になったのか。
魔王様は元人間、それも世界を平和へと導く勇者だ。
先代の魔王にかけられた呪いより魔王様は人ならざぬモノになった。
膨大な魔力と強靭な肉体。
元々勇者としての素質もあり、先代の魔王とは比べ物にならない程に強大な力を持ち合わせる事になる。
僕は魔王様に恩義がある。魔物だし僕の性格上でも異な事だけど。
この人の為に何か出来ないかと考えていた。
ならば呪いを解く方法を捜そうと思ったのだ。
様々な書物を読してきた。極稀ではあるが、人間に模してそのような解呪の方法が無いか訊ねたりした。
魔王様には気付かれないように、解呪の本は本棚の隅、本来ならば目も通さない場所に保管していた。
まぁ魔王様はそこまで読書家では無いから杞憂だったようだが。
そして今、魔界から持って来た書物に魔王様にかけられた呪いが記載されていた事を知った。
ようやく見つけた。魔王様が人間に戻ったら僕達は雲散するが、城の者達は既に了承済みだ。
後は解呪するだけだが、この方法は

「勇者さんの力が、必要なのか・・・」


258: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 20:47:38 ID:GoOVcwF126

側近「解呪には相当の魔力が必要になる・・・。魔王様程とはいかないが、それに近い魔力が」

側近「勇者にしか解けないなんてな・・・盲点だった」

側近「・・呪いも勇者、倒すのも勇者。勇者と魔王は切ってはいけない縁でもあるのか。どんなしがらみだよ・・」

側近「しかし困った。手詰まりとまではいかないが、折角見つけたのに、難しいな」

側近「・・・まぁ、どうとでもなると言えば、なる・・・のか?」

側近「ふむ・・・」


259: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 22:31:31 ID:GoOVcwF126

−−−

図書室


魔王「ふむぅ・・・」

魔王「何となく小説が読みたくて図書室に来たのはいいが、何を読めばいいのやら」

魔王「あまり文章が緻密なのは読めないんだよね、眠くなって・・っていうか語彙とか頭に入らない・・・簡単に読めるライトノベル程度じゃないと読めない・・」

魔王「くそっ、こういう時に自分の教養の無さを恨むな!」

魔王「・・・」

魔王「本当にやる事がないな・・・」


260: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 22:31:49 ID:GoOVcwF126

魔王「ゲーム・・今日はゲームしんどいな・・・漫画とかアニメとかは興味無いし・・・なんか俺とことん趣味が中途半端だな・・・」

魔王「部下に"魔王様ってにわかっすよねー"って言われた事を思い出した・・・」

魔王「・・・はぁ」

魔王「ずっと、アイツの相手をしていたからなぁ・・・」

魔王「まぁ、俺が勝手に追いだした様なものだし。今更どうしようもないけど」

魔王「強くなってたらいいけど、そうじゃないと魔物も居なくならないわけだし・・・」


261: ◆Gw31v9ceXw:2012/1/22(日) 22:32:07 ID:GoOVcwF126

魔王「魔物・・・そういや、最近やたら魔物が凶暴化、増殖しているのは何故なんだろう」

魔王「最近っつーか・・まぁ数年前から徐々に凶暴化・・・とまではいかないけど、少しずつ強くなっていっているんだよな・・・」

魔王「これが動物の生きていくための進化という事か?魔物だけど」

魔王「それに、今まで気付かないフリをしていたけど・・・俺の魔力も増力していってるんだよな・・・」

魔王「・・・俺の魔力が強力になれば成る程、魔物も凶暴化する・・っていう事か・・?」

魔王「・・・可能性は否めないな」

魔王「そうだとしたら、いよいよ時間が無いな・・・」



262: 名無しさん@読者の声:2012/1/23(月) 20:28:56 ID:2gxkR.B2dQ
CC
263: 名無しさん@読者の声:2012/1/23(月) 23:35:46 ID:rMARLPkUmY
つCCC
264: 名無しさん@読者の声:2012/1/24(火) 00:29:50 ID:w0y4/CrD5Y
CCCC
265: 名無しさん@読者の声:2012/1/24(火) 00:33:10 ID:2c0xmgTsyY
追い付いた
つCCC
266: 名無しさん@読者の声:2012/1/24(火) 08:07:24 ID:PlpNruQFh6
追い抜いた
210.61 KBytes

名前:
sage:


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