書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
475:🎏 1:2012/10/21(日) 22:50:50 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「……それで、私達にも協力してほしいということですか」
女勇者「魔法陣の解明と言ったら、二人の協力は必要でしょ」
女僧侶「そうですね……私も魔法学の知識については自信がありますし、女魔法使いさんは今なお勉強する真面目な御方ですからね」
女魔法使い「……」ピース
女僧侶「ただ……異世界の住人である魔道師さんのオリジナル魔法陣ですからね……解明し、改良できるかは未知数ですよね」
女勇者「やってみるだけやってみようよ!駄目ならその時に次なる手を考えよう!」
女僧侶「……そうですね。じゃあとりあえず資料があるかどうか、魔道師さんの家を確認してみましょう」
女勇者「そうだね。家の場所は……街の人に訊けばわかるよね。早速行ってみよう!」
476:🎏 1:2012/10/21(日) 22:52:29 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「ここが魔道師の家か。何か普通だね」
女勇者「何かこう……カラスが一斉にカーッみたいな、そういうの想像してたよ」
女僧侶「要領は得ませんけど、何となくわかります。私もそんな想像してました」
女勇者「さてと……入ってもいいんだよね?」
女僧侶「この家の主である魔道師さんは既に死亡し、この街の代表者にも許可を得ました。問題ないでしょう」
女勇者「そっか……よし!お邪魔しまーす!」ギイィ
女勇者「うっわ!何この資料や本の山!?生活感ゼロじゃない!」
女僧侶「これら全部がオリジナル魔法に関する資料なのでしょうか?」
女勇者「え?この中からあの魔法陣の資料を探し当てろっていうの?うっわ〜……」
女僧侶「これは……骨の折れる作業になりそうですね。今から気落ちしてしまいますね……」
女勇者「女戦士がいたら速攻酒場に逃げ込んでるとこだよ……」
女魔法使い「……」キラキラ
女僧侶「……あれ?女魔法使いさん、どうしました?」
女勇者「何か目が輝いてるけど……」
女魔法使い「魔法の資料があんなに……」キラキラ
女勇者「女魔法使いさんがやる気になってらっしゃる……!」
女僧侶「女魔法使いさん、魔法学の勉強好きですからねえ……」
477:🎏 1:2012/10/21(日) 22:55:02 ID:6xWpg1Pyas
女魔法使い「……」メラメラ
女勇者「燃えてる……資料を読むのに燃えてる……!」
女僧侶「やる気になってるのは助かりますけど、それでも目的の魔法陣に関する情報が集まるかどうか……」
女勇者「もうちょっと人手が欲しいのが本音だよね。さすがにこれを私達三人で捌くのはちょっと……」
側近「苦戦してるみたいだな」
女勇者「あ、側近」
側近「そんなお前らに助っ人だ。ほら、入ってこい」
ウィッチ「え、えっと……はじめまして」
女勇者「わー、綺麗な魔女さんだね!彼女も協力してくれるの?」
ウィッチ「側近様から話を伺いました。魔法学の知識でなら私でも貢献できると思います」
ウィッチ「私は以前、魔王様にご迷惑をおかけしてしまいました……」
ウィッチ「死後ではあまりにも遅いかもしれませんが、それでも魔王様への償いをしたいと思ってます」
ウィッチ「なので、女勇者さんの計画に協力したいと思ってます。よろしいでしょうか?」
女勇者「当たり前ですよ!魔法陣の解明、よろしくお願いしますね!」
478:🎏 1:2012/10/21(日) 22:55:57 ID:6xWpg1Pyas
ウィッチ「それで、今は何をしているんでしょうか?」
女勇者「目的の魔法陣に関する情報を探しているんです。一緒に探してもらえますか?」
ウィッチ「もちろんです!一生懸命探します!」
女勇者「ご丁寧に受け答えしてもらって、ありがとうございます」
女僧侶「ウィッチさんは見た目同様に心も美しい方ですね」
ウィッチ「美しいだなんて、そんな……私は一年前には戦争派だった女ですよ」
女勇者「あ、そうなんですか……でも今は改心して、優しい御方になられてるじゃないですか」
女勇者「過去を悔いて改めることが出来る方は、立派で素敵だと思いますよ」
ウィッチ「ありがとうございます……そう言ってもらえると救われます」
側近「……」
側近(魔王様が生きてたら、この光景を見て喜んでただろうな)
側近(魔物と人の和解的な意味でも、綺麗な女性がたくさんいる的な意味でも)
479:🎏 1:2012/10/21(日) 22:59:17 ID:6xWpg1Pyas
こうして女勇者パーティ三人にウィッチを加えて、魔法陣解明を目指す日々が始まった。
とはいえ、魔道師が残した魔法学の資料の数は尋常ではなく、目的の資料を探すだけでも数日が経過してしまった。
その間に女勇者達とウィッチは仲良くなり、敬語もいつしか消えて親しく喋れる間柄となっていた。
女勇者「ウィッチー、一つの資料に時間かけ過ぎだってー」
ウィッチ「待ってよー。この資料とか、本当に興味深いんだよ。ねー、女魔法使い」
女魔法使い「……」コクコク
女勇者「魔法馬鹿が二人……」
女僧侶「しかし本当に資料が多いですね。異世界の魔法学はかなり進んでるんですね」
女勇者「いや、ほとんどが魔道師のオリジナルらしいからさ、魔道師だけが凄かったんじゃないの?」
ウィッチ「これらを学んで活かせば魔女族のレベルもうんと上がるよね……」
女勇者「ウィッチー、私達の目的は魔法陣の解明だからねー」
ウィッチ「わ、わかってるって!やだなーあははは……」
480:🎏 1:2012/10/21(日) 23:00:23 ID:6xWpg1Pyas
女魔法使い「……」クイクイ
ウィッチ「ん、どうしたの?服なんか引っ張って」
女勇者「服を引っ張るのは聞いてほしいことがある時だね」
ウィッチ「そうなんだ。何かあったの?」
女魔法使い「魔法陣の情報……これじゃない?」ピラッ
ウィッチ「この紙?……この魔法陣は確かに見たことのない型ね」
女勇者「見せて。……あー、何か見覚えあるような。文章は……一族秘伝の魔法陣としか書かれてないわね」
女僧侶「あの時、魔法陣の全景を確認できたのは魔王さんと側近さんだけでしたね。側近さんに確認してもらった方がいいのではないでしょうか?」
女勇者「そうね。ちょっとあいつ呼んでくるね」
481:🎏 1:2012/10/21(日) 23:02:08 ID:6xWpg1Pyas
側近「……間違いないな。これはあの時魔道師が使用した魔法陣だ」
女勇者「やっぱり……これが戦争派の多くの命を奪った……」
側近「そして、異世界へ行くための最重要魔法だ」
女僧侶「これを解明し、改良しなければならないわけだが……出来そうか?」
女勇者「うーん……資料にもこれ以上詳しいことは書いてないっぽいしなあ」
女勇者「ああもう!何で一族秘伝の魔法なのに、こうも情報が書いてないの!?」
側近「一族秘伝の魔法だからこそだろ。無駄に情報を残すと他の奴に技術が盗まれるかもしれない。今俺達がそうしようとしてるしな」
側近「それを防ぐために最低限のことしか記されてないんだろう。魔法陣の詳しい構造などは魔道師の頭の中に保管されたんだろうな」
女勇者「くっ……陣の形しか記されてなくて、解明なんか出来るのかなあ?」
ウィッチ「出来るよ!」
女勇者「うわっ!……ウィッチ、やけにやる気だね?」
ウィッチ「魔女族は魔力と魔法学に長けた一族だもん。私は覚えてる魔法は少なく弱いけど、魔法の知識では負けない!」
ウィッチ「世界のために、前魔王様のために、過ちを犯した罪を償うためにも全力で解明してみせるわ!」
女魔法使い「私も頑張る……」
女僧侶「お二方はやる気ですね。魔法陣解明の方はお二人に任していいのではないでしょうか?」
女勇者「そうだね。正直私は魔法陣の形だけでどう解明するの?って状態だし……」
482:🎏 1:2012/10/21(日) 23:03:31 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「それでは私達は異世界とこの世界を繋げる魔法に関する資料を探しましょう。こちらも重要な魔法ですから」
女勇者「そうだね。私達は引き続き捜索を……」
側近「いや、女勇者には用事がある。ちょっと共存の街まで来てくれ」
女勇者「え?魔法探しは?」
側近「女僧侶に任せればいいだろう」
女僧侶「えっ」
側近「女勇者は共存の街の件に関しては発案者で代表みたいなもんだろ。そんな代表者の意見を仰ぎたいことがあるんだ」
女勇者「代表なんて気はないけど……まあいいや。わかった、すぐに行くよ。女僧侶、任せたよ」
女僧侶「え、あ、はい……」
女僧侶「……」
女僧侶「この資料の山を一人で探すんですか……」
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