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姉「弟が変になってしまった」
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1: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/2(日) 17:09:28 ID:52PP2t7zb2
姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」

弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」

姉「起きていたのか」

弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」

姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」

弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」

姉「いいやがったよこいつ」


598: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 18:21:29 ID:x3KWHfBD2A
弟「運命やIfについて考えていた」

お嬢様「・・・」

弟「俺が姉と姉弟じゃなかった運命。俺が姉以外の女性と交際していた運命。女と交際していた運命」

弟「それらはほんのちょっとの選択で、いくらでも変わってしまうとな」

弟「お前との出会いもだ。俺かお前、どちらかが合コンに参加しないという選択をしてれば、今こうしてここにいることはなかった」

お嬢様「何がおっしゃりたいのですの?」

弟「運命は…残酷だなと」

お嬢様「そうでもありませんわ」

お嬢様「運命なんて、所詮人間が作ったレール。わたくしはその上をはいそうですかと歩くつもりは更々ありません」

お嬢様「わたくしは自分の意思で、選択をし、未来を作りますわ」

弟「・・・強いな」

お嬢様「強いのではありませんわ。ただ、迷ってる時間が惜しいだけですわ」

弟「・・・そうか」
599: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 18:24:50 ID:04i3aITIXg
お嬢様「それにわたくし、もしも話は一番嫌いですの」

弟「それはすまなかったな」

お嬢様「構いませんわよ」

お嬢様「心配してないなら、別の事を考えるのは当たり前ですし」

弟「お前なら、何故俺が心配しないかわかってるんじゃないか?」

お嬢様「さあ?発言は控えさせてもらいますわ」
600: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/5(土) 18:30:35 ID:04i3aITIXg
ウィィーン

友「きた!!」

弟「!!」

医師「・・・」

友「先生!!姉さんは!?」

女「ちょ、それ弟のセリフ!!」

医師「手術は成功です」

友「っっ!!よし!!」

女「だから!!なんで!!あんたが!!喜ぶの!!」

友「ぐはっ!!」

弟「・・・」

男「弟?どうした?」

医師「後遺症も、ありませんよ」

弟「・・・ありがとうございます」
601: 名無しさん@読者の声:2013/1/5(土) 23:21:13 ID:iM2L5FqJfI
もう600ですか。早いですね。
支援
602: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 00:48:20 ID:Q1oDtCSZsQ
>>600

ここまでくるとどう終わらせようか悩んでます

支援感謝

はい、今日はなんやかんやで少量更新申し訳ありませんでした

明日はもうちょいマシンにはなると思いますので

今日の投下を終了します
603: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 12:17:02 ID:7Z2YiUeokA
医師「一応面会出来る状態ですが…面会します?」

友「もち…」

女「あ、ん、た、は!!」

男「友、ここは弟にいかせてやれよ」

お嬢様「そうですわ。わたくし達の出番はここまでですわ」

友「・・・それもそうだな」

友「弟!!バシッと決めてこいよ!!」

弟「・・・何を決めるかわからんが、行ってくる」
604: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 12:24:04 ID:kTp6neQotk
姉「・・・」

弟「姉」

姉「弟か…」

姉「終わったよ…全部」

弟「・・・」

姉「お前がこうして私を入院させなかったら…私はきっと死を選んでいただろうな」

姉「今だから言えるよ。私は怖かったんだ。お前に嫌われるのが、お前が離れていくのが」

姉「お前を…ずっと…独占したかった…」ポロポロ

弟「・・・」

姉「でも、その度に私は姉だと。弟は弟だと…言い聞かせて…」

姉「でも…やっぱり無理…自分の気持ちに嘘つけない…」

姉「お前に辛い選択を迫って。未来を奪って…それでも私は…お前の事が…」

弟「姉…よく頑張ったな」

姉「!!」

姉「私は…頑張って…ない…頑張ったのは…お前の…」

弟「皆まで言うな…」



医師「(うーん…入りづらい)」
605: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 12:44:02 ID:7Z2YiUeokA
弟「姉の退院はいつになる?」

医師「え?ああ…」

医師「様子見、精密検査等で…三日後くらいかな」

弟「三日後か…定期試験の直後だな」

弟「必ず迎えにくる」

姉「弟…」

医師「(うわ…いづらい)」
606: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 12:47:26 ID:7Z2YiUeokA
ウィィーン

友「弟!!どうだ!?」

弟「三日後、定期試験の直後に退院らしい」

友「・・・Oh」

男「なんか、謀ったようなタイミングだな」

弟「全くだな」

お嬢様「わたくしたちは、定期試験を頑張らないといけませんね」

女「うん…お姉さんの為にも」
607: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 12:52:02 ID:kTp6neQotk
弟「皆、今日はご苦労だった。これで解散だ」

友「はぁ…なんか心臓に悪い1日だったぜ…」

男「主にお前だけな」

友「酷い事を言いやがる」

女「なんていうか…疲れたわ」

男「お前はこれからどうするんだ?」

弟「別に、家に戻るだけだが?」

友「あり?今日はバイトないの?」

弟「店長が来るなと」

女「へぇ〜あんた頼りにされてたのに?」

弟「何か訳ありらしいな」
608: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 12:55:38 ID:kTp6neQotk
友「んじゃま、とにかく俺は帰らせてもらうわ」

男「俺もだ。じゃあな、皆」

女「ごめん。あたしも帰らないと。また明日ね」

弟「ああ…」

弟「さて…どうする?」

お嬢様「どうするとはなんですの?」

弟「立ち話もなんだ、喫茶店にでも入るか?」

お嬢様「エスコートはお任せしますわ」

弟「じゃあ…いくか」
609: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 13:00:41 ID:kTp6neQotk
カランカラン

「いらっしゃいませー」

お嬢様「・・・」

弟「・・・」

お嬢様「で?話ってなんですの?」

弟「お前なら何か知ってそうな気がしてな」

お嬢様「・・・」

弟「ランジェリーショップから、妙にお前だけ静かだったな」

お嬢様「気のせい、とは思わないんですの?」

弟「思いたかった。だな」

お嬢様「・・・」

お嬢様「隠し事は無駄なようですわね…いいですわ。しばらくお待ちくださる?」

お嬢様「もしもし?わたくしです。待ち合わせの場所を変更しますわ…場所は…はい。待ってますわ」

弟「待ち合わせをしてたのか?」

お嬢様「ええ、場所をこちらに変更しましたわ」

弟「いいのか?」

お嬢様「構いませんわよ。関係してますし」
610: 名無しさん@読者の声:2013/1/6(日) 13:51:08 ID:r2FnmB6dc2
つ 支援
つ 私怨
つ 紫煙
つ sien
つ 豆乳
611: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 17:33:16 ID:n8gUqnX.1k
カランカラン

弟「来たみたいだな」

お嬢様「ええ」

店長「お待たせ…って、え?」

店長「なんで…いるの?」

弟「それはこちらのセリフだ。心臓に悪い」

店長「全然悪そうじゃないわね…友達だったからまさかとは思ったけど…」

お嬢様「因みに、今日の事は偶然ですからね」

弟「なるほど…今日来なくていいというのはこういう事か」

店長「ま、話したい事は色々あるでしょうけど、まずはこちらを終わらせてね」
612: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 17:37:59 ID:n8gUqnX.1k
店長「で?どういう魂胆なの?」

お嬢様「魂胆も何も、利害が一致してるだけの話ですわ」

店長「ほんっと、好きになれないわ…」

お嬢様「誉め言葉、として受け取って起きますわ」

店長「仮にその話、乗ったとして、うちのスタッフ達はどうなるの?」

お嬢様「さあ?本社に回収されるんじゃないですの?」

店長「あの子も、私を慕ってついてきてくれたのよ?」

お嬢様「スタッフはこちらでも用意しますわ。どこも同じようなものです」
613: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 17:44:13 ID:n8gUqnX.1k
弟「すまん。話がよく読めないのだが」

お嬢様「・・・」

店長「一応、この子もスタッフなんだけど、どうするの?」

お嬢様「本社と契約してるなら…解雇という形になりますわね。アルバイトですし」

店長「契約はしてないわ。私とだし」

お嬢様「なら、問題はありませんわね」

弟「なあ、本当になんなんだ?」

店長「・・・この子が、うちの店の経営権を買い取るって言うのよ」

弟「!!」

お嬢様「何か不都合でもありますの?」

店長「不都合っていうか…不都合だらけで逆に無いわよ」

弟「店の経営権を買い取って何をするつもりなんだ?」

お嬢様「・・・言わせる気ですの?」

弟「大体想像はついてるがな」

お嬢様「なら言いませんわ」
614: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 17:50:37 ID:n8gUqnX.1k
弟「よくは分からんが、いいのではないか?」

店長「は!?」

弟「俺達が目指す理想に近づくと思うし、俺は別に構わないぞ」

弟「ただ、お嬢様が用意するスタッフとやら次第だがな」

お嬢様「最高の人員を保証しますわ」

店長「そうね…確かに…理想的な条件なのよね…」

店長「でも、長年一緒にやってきたあの子達を裏切るような感じがして…」

弟「もしも店員達を案じてるなら…条件を飲むべきだと思う」

弟「長年一緒にやってきたなら、きっとついてくるだろうし、少なくとも給料やら扱いやらは改善はされるぞ?」

店長「・・・」
615: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 23:38:27 ID:.f1NH6m4X6
店長「ここが、決断の時かもね…」

店長「いいわ。その条件飲みます」

店長「でも、いくつか条件があるわ」

お嬢様「なんですの?」

店長「まず、店員店にはそれなりの優遇をすること。次に勝手に人員移動しないこと。最後にうちの経営方針に口出ししないこと。出来る?」

お嬢様「わかりましたわ」

店長「交渉成立、ね」

616: ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 23:43:50 ID:.f1NH6m4X6
店長「でも、どうやって買い取るつもり?」

お嬢様「金に物を言わせれば楽勝ですわ」

店長「・・・そう」

お嬢様「それで?弟さんは?」

弟「ん?まあ、なんというか…大部分は理解できたな」

お嬢様「察するに、私と店長さんの関係って所ですか?」

弟「まあ」

お嬢様「確かに出会うまでは他人でしたわ」

弟「まあいいか。職場がなくなるわけではないし」

弟「そうだ。姉は無事に手術成功しました」

店長「あら、良かったじゃない。これでうちで働く理由は無くなったんじゃない?」

弟「とりあえず期限いっぱいまでは頑張らせてもらう」

店長「期待してるわよ〜じゃ、私はこれで」

カランカラン
617: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/6(日) 23:48:18 ID:OVSWlYCIKk
皆さんこんばんは

早速ですがお嬢様、>>610を見てくれ。こいつをどう思う?

お嬢様「しえん。という字を変換したみたいですわね…」

違う違う。一番下

お嬢様「豆乳…ですわね?」

そう。それ

お嬢様「これがどうかなさいましたの?」

ぶっかけていい?


お嬢様「何故ですの?」

いやぁ、白くてベタベタした液体まみれのお嬢様を想像いたしましてね

お嬢様「牛乳風呂に浸かってるのではないんですの?」

・・・ああ、うん。やっぱりお嬢様には意味が通じないか

お嬢様「?」

今日の投下を終了します
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