「もうこんな仕事着いていけないです…」
屋台で二人の全身タイツマンの片方が吐き捨てるように言った。
「好きな時に辞めればいいと思うよ」
もう片方はタバコを吹かしながら言う。
「こんな時給が高いだけの仕事以外にも仕事は沢山あるさ」
2:🎏 名無しさん:2010/12/31(金) 17:35:42 ID:ZfWPauMvYQ
2
3:🎏 名無しさん:2010/12/31(金) 17:37:17 ID:HQ7c5a3Q9A
wktkたのしみな。
パーです。5ゲット
4:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 17:40:35 ID:VVmn2h4y/A
「俺、この仕事…、辞めます」
こうして、また一人仕事を辞め、屋台から去った。
「もう少しでこの仕事の良さが分かって貰えたのにな…」
全身タイツは、立ち去る背中にそうっと言葉を投げつけて、屋台の店主に酒を要求した。
5:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 17:46:18 ID:0LPkSTsaU.
次の日、工場から火の手が上がった。
消防や警察が現場に向かうが、現場に着いてから通信が途絶えた。
《また、あいつらが、……うわあぁぁ…! ドゴン!》
これが警察に届いた最後の通信だった。
6:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 17:56:33 ID:0LPkSTsaU.
「またお前らか! カフルス団!」
「出たな、サイバー戦隊! 今日こそ貴様らに絶望をくれてやるわ!」
(何回目だろうか、このやり取りは。この次は、)
「行け、我が手下ども!」
(ほら来た。こいつ等は飽きないものだな。)
こんなことを思いつつ、昨日の男はサイバー戦隊の面子に攻撃しに行く。
7:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 18:07:16 ID:0LPkSTsaU.
「はい、これ日当ね」
全身タイツの男達は、ナース服の少女から手当てと日当と癒しをもらう。この時が一番癒されるのかもしれない。
昨日の男もそうらしい。
8:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 18:08:21 ID:0LPkSTsaU.
彼の名は、『那由多 労低』。25歳で妻と娘と三人で生活している普通のサラリーマン。だが、それは表の顔で裏では、この様に悪の組織『カフルス団』の手下Aとなっている。
9:🎏 名無しさん:2010/12/31(金) 18:17:55 ID:Xb8uRofEf2
支援あげ
10:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 18:18:03 ID:VVmn2h4y/A
「ただいま〜」
「お帰り、あなた。…あなた、またあの仕事してきたの?」
そう言って労低を労るようにしゃべるのは、妻『道子』であった。
「仕方ないさ、俺らが生活する為さ」
そう言って労低は床に着く。
道子は、不安を顔に出して呟く。
「あの人だけに無茶はさせたくないのに…。ごめんなさいね、あなた…」
11:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 18:31:02 ID:0LPkSTsaU.
労働者の朝は大抵早い。労低も同じである。
「行ってくるよ」
まるで昨日の疲れを感じさせない彼に妻の道子は嘆息しつつも笑顔で送り出す。
「無理はしないでね…」
12:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2010/12/31(金) 18:34:00 ID:VVmn2h4y/A
今日はこれくらいにしてやろうww
では、サラダバ〜
13:🎏 名無しさん:2011/1/1(土) 10:15:44 ID:uds0t5s4X2
あげとく
14:🎏 枕:2011/1/1(土) 10:17:35 ID:GLdkpQmdpQ
あけおめ〜とww
>>13
さんくせww
鈍足だが書いてくぜ
15:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/1(土) 10:28:58 ID:cdZsIuGtRs
おはようございます。最近の新人は、こんな簡単なことも出来ないらしい。呆れたものだ。
「那由多さん、おはようございます。」
例外は、必ずやいる。新人でも飛びきりの娘で…、こんな事、道子にバレたら殺られるから考えない方が身のためだ。
16:🎏 名無しさん:2011/1/1(土) 11:09:15 ID:T2kk9rvpGo
支援あげ
17:🎏 名無しさん:2011/1/1(土) 16:17:53 ID:i57FJat2Pw
あげ
18:🎏 枕:2011/1/2(日) 08:36:07 ID:Y3jQYCeSEs
みんな、今日から三日間、俺は用事があるから書き込めるか分からん。
冬休みの宿題もできてないから凄く鈍足になるから許してくれm(_ _)m
19:🎏 名無しさん:2011/1/2(日) 15:24:00 ID:fmVm5SDO2A
了解
俺まだノータッチだww
20:🎏 名無しさん:2011/1/5(水) 22:47:15 ID:1ZhQPxZ0kM
3日たったぞ
21:🎏 名無しさん:2011/1/5(水) 22:48:56 ID:WRGcYSDNhM
>>20
明日からじゃね?
22:🎏 枕:2011/1/6(木) 06:41:50 ID:VXXsBaixik
すまねぇ、皆。宿題が大量だから携帯開いてる時間が正月から少ない。
ある程度終わったら来れると思う。少なくとも、11日までに提出なのは終わらさないといけないから
本当にすまねぇm(__)m
べ、別に
モンハン3が楽しいだけじゃないんだからね、勘違いしないでよね!!
23:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 12:15:52 ID:NkR3Idzh96
皆、久しぶりです( ´∀`)
宿題の途中だけど休憩がてら少し書きます。
手がかじかんでるから上手く書けないww
24:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 12:24:39 ID:DeKCaJKwag
悪の組織の手下をしている人間は意外と多い。
「また、ニュースで取り上げられましたねww」
俺の隣で笑っている『鳴滝 健』は会社の後輩であり、組織でも後輩に当たる。
「ここでは、カフルスの名前は出さないでくれ」
正直、会社では隠しているからカフルス団の話は避けたい。
こいつは、そんな事は考えてないみたいだが…。
(大変な後輩を持ってしまったな…)
実は、まんざらでもない。
25:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 12:31:54 ID:DeKCaJKwag
少し時間が経ってお昼時
(迷惑な連中がいるな…。コンビニの入り口は溜まり場じゃないんだから…)
そんな事を考えながら昼飯をコンビニで買う。
「止めてください!」
入り口の方から聞き覚えのある女性の声が聞こえた。
何かと思い、入り口を見る。家の社員である娘が入り口にたむろしていた連中に絡まれていた。
26:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 12:36:19 ID:NkR3Idzh96
「いいじゃんか、仕事なんかww」
馬鹿な連中の一人が家の社員の腕を掴み連れていこうとする。
周りの大衆は見て見ぬふり。そりゃそうだ。誰だって面倒事は避けたい。
だけど、家の社員が絡まれているなら別だ。
俺は、連中に声を掛けた。
27:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 12:56:06 ID:DeKCaJKwag
「なんだ、おっさん? こっち見んな」
俺のことに気づきガンを飛ばす連中。まったく、年上への礼儀を知らないのか?
「その娘、家の社員なんだけど」
「で、何? おっさんがこの娘に用があんの?」
「ある。その娘には、まだ仕事が残ってる。昼間からこんな所でたむろしているお前たちと違ってな」
この言葉があいつらには、どう刺さっただろうか。
連中は社員の娘を離し、俺に矛を、いや見覚えのある剣を突き出してきた。
「これ見て何か分かるよな、これ」
変な装飾が沢山ついた剣、確かサイバー戦隊が変身するときに使っているものだ。
「あんた達、サイバー戦隊か?」
「そうだ! 俺達は正義の味方さ! お前たち一般人を守ってやって…、ゴフッ」
そこから先は言わさなかった。
正義の味方も堕ちたものだ…。
28:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 13:02:01 ID:DeKCaJKwag
相手は男三人に女二人。
戦隊としては普通。
ナンパしていたのはレッドらしき男。
見た限り身のこなしは人並みか少し上。いつもの動きはスーツによるものらしい。
全員が全員、二十歳前後の若者で礼儀知らず、こんなのが正義の味方とは嘆かわしいぐらいだ
29:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 13:08:05 ID:DeKCaJKwag
勝負はすぐについた。
それも当たり前。普通の人間に悪の手下を倒すのは不可能と言う摂理があるからだ。
「くそ、覚えてやがれ、おっさん!」
捨て台詞まで小者だった。本当に堕ちたものだ。
「あの…、那由多さん。ありがとうございます」
社員の娘が頭を下げる。
「いいよ。当たり前の事なんだから」
たまには人助けも良いかも知れない。
30:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/10(月) 13:10:13 ID:DeKCaJKwag
今日は、これくらいで
待たせてすいません手下
これからもがんばりたいと思います
では、サラダバー( ´∀`)ノシ
31:🎏 名無しさん:2011/1/10(月) 20:11:27 ID:ArBUxqCC0s
サラバダー
支援
32:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/11(火) 09:33:11 ID:mFxGADI4kM
学校やけど暇やから書くわ
自称正義の味方達をやっつけた日の夕方
「今日の仕事は、古株であるAにやってもらうかw」
手下Aこと俺、那由多 労低は困惑していた。
だって、いきなり仕事を押し付けられたんだ。(仕事=悪事なことは言うまでもない)
「なんで俺なんですか?」
「もちろん、一番の古株だし、」
幹部は、一旦区切り言う。
「今日、変身前とはいえサイバー戦隊の奴等を追い返したじゃんかww」
周りの驚きは当たり前、俺も唖然だ。まさか見られてたとは…
33:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/11(火) 20:12:50 ID:NEPHODMxAU
仕事はすぐに終わった。
手頃な銀行で強盗をした訳だが、かなり胃がキリキリした。
今までは適当に手下Aとして会社の仕事と同じようにしていた。
それがいきなり幹部の仕事をする。上手くいくはずがない。
だが、現実は奇怪なものである。
理由は簡単。
今日に限ってサイバー戦隊が来なかったからだ。
(それで良いのか、サイバー戦隊…)
少なくとも手下Aである俺の信用度は格段に上がってしまった。
34:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/11(火) 20:15:04 ID:rAv/BIF3pY
今日は少ないけどこれで…
サラダバー( ´∀`)ノシ
モンハンしよww
35:🎏 名無しさん:2011/1/11(火) 22:37:22 ID:Y3jQYCeSEs
学校生活もがんばれ!
36:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/11(火) 22:38:55 ID:NEPHODMxAU
>>35
ありがとう
だが断ろうww
37:🎏 名無しさん:2011/1/11(火) 22:55:00 ID:8l/Duq4nXw
>>36
そんなww
なんかこええよww
悩みとかありゃいつでもききやすぜ(`・ω・´)
38:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 10:20:57 ID:UN9y8cEVAc
モンハン面白すww
狩猟笛でドスジャギィをリンチってww
書いてくゼヨ、次から
39:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 10:27:19 ID:gsXgseuz3c
「何だい、兄ちゃん! 最近、疲れてるじゃないか」
やや大きめな声で喋る屋台のおっちゃん。
「もしかして、会社で色んな事で目立って仕事、押し付けられてんのかい?」
ギクリ、こんな音が聞こえた。ほぼ当たっている。
あの日以来、俺はかなりの数の仕事を押し付けられていた。勿論、カフルス団でだ。
40:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 10:34:52 ID:UN9y8cEVAc
「もう俺とも20年の付き合いだな…」
急に何だ、おっちゃん…? と言う目をしていたら、おっちゃんは懐かしそうに空を見上げた。
「初めて兄ちゃんがここに来た日も満天の夜空だったよな〜」
思い出した。もう、20年も前のことを…。おっちゃんは記憶力が高いな…。
41:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 12:25:40 ID:UN9y8cEVAc
〜次からちょっとしてないかも知れない回想編〜
簡単に言うと20年前の那由多 労低を描くつもりですねww
少し落ちるから、また晩にでも見に来てな〜(・∀・)ノシ
42:🎏 名無しさん:2011/1/15(土) 15:44:21 ID:gG6I6VCI0g
9時頃にきます
43:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 17:55:43 ID:Wp4UAwd3P2
あの時は、まさか、こんなことになるとは思ってもいなかった。
そう、20年前…、あそこでどうして道を踏み間違えたのか…
〜どれだけ続くかわからない回想編〜
20年前、高校に入って間もないころの那由多 労低のお話
「那由多です。………、よ、よろしくお願いします」
しくじった…、最初の自己紹介からしくじった…
高校で華麗にデビューできるのは、美男美女に限る。ある偉い人が言いました。
(俺は、イケメンにはなれなかった…)
高校生活、こんなものに憧れを抱き入学し、そして、さっきの自己紹介。あれで俺には『ヘタレww』のレッテルを貼られただろう。……だが、そんなもの剥がせば良いだけの話だ。
俺は、手頃な奴に話しかけることにした。
44:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 18:07:48 ID:Wp4UAwd3P2
(やべぇ…、あの娘可愛いww)
俺が目を付けたのは、ポニーテールの女子で、確か…、『香月 道子』だっけな…。
「あのさ…、香月さんだっけ、君?」
「何? あんた、私に何か用なの?」
す、少し怖い…。だが、ここで退けば男が廃る!!
「俺は、那由多。あのさ………、」
長い間に彼女は疑問符を浮かべる。
やばい。そう思い、急いで言葉を紡ぐ。
「あのさ…、俺と………付き合ってくれ!」
アボーン
何言ってんだ、俺? 香月さんが見てる! 俺を殺す目で見てる! 俺オワタ…
これが、あいつとのファーストコンタクトだった……
45:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 18:24:07 ID:Jma2UravzE
あの後、香月 道子からは、手痛いビンタを、一部の男子からは金を巻き上げられた。
おかげで頬は熱いのに懐は寒い…。仕送りの金の大半が消えた。
そんな日の帰り道。
「ねぇ、君。悪の組織に入らない?」
すんごく怪しい人がいた。他の人に声をかけている。今なら、気付かれずに逃げれる!
「なぁ、学生。悪の組織に入らないか?」
(違う奴いたー!?)
「お断り……」
そんな言葉を相手は望まない。だから、声をかけるだけかけて変人は何処かへ消えた。
自分の手にはチラシ、それも手書き、があった。
《君も悪の組織に入らないか!? 老若男女、どんな人でも募集中! 時給は1000円! 当日中に手渡しで渡します。場所は…》
ここまで読んでやめた。
他にも良いところがあるはずだ…、うん。
46:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 18:44:43 ID:Wp4UAwd3P2
ごめん、さっき書いた奴がエラーで消えた
すんごく萎えた…
また、後で来る〜
47:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 23:50:26 ID:WtaISDBPw2
近くの駅でto〇n workを持って帰って電話、いいと思った所に電話をした。
人には向き不向きがある。どうやら、俺には不向きが多いようだ。
結果:全部、電話でボツ
48:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 23:54:28 ID:4RT34PA3DM
「畜生…」
物凄くへこみながら床に頭をぶつける。
目の前にハラリとチラシが降ってきた。どうやらテーブルから落ちたみたいだな。
片や《正義の味方募集中!》。片や《悪の組織に入らないか!?》
自分は決心することにした。
49:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/15(土) 23:58:51 ID:WtaISDBPw2
今日も頑張ったww
Good nightヽ(・∀・)ノシ
50:🎏 名無しさん:2011/1/16(日) 15:21:56 ID:08xWFNoxq6
更新しろーいボス
51:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/18(火) 08:39:40 ID:.VDUu.tq8Q
>>50
すまん
一昨日からYouTube漬けなんだww
なるべく早く見終わるから待ってくだされm(_ _)m
52:🎏 名無しさん:2011/1/18(火) 13:03:11 ID:vTrDAVtPP6
面白いw
期待してまする!
53:🎏 名無しさん:2011/1/18(火) 18:35:55 ID:AVBpPxjKw.
枕あげ。
54:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/19(水) 08:03:15 ID:ABTOoL.Ipw
モンハンが止まったよ、また…
温泉クエがクリア寸前だったのにさ…
最近、自分の周りの電子機器がおかしい気がする
さて、更新するか
55:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/19(水) 08:08:56 ID:VXXsBaixik
俺が面接に行った所は創設間もない様子だった。
「ごめんねぇ、お茶菓子出せなくて…」
「いえ、大丈夫です」
面接室もとい居間でお茶をすする面接官。俺もそれに習う。
56:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/19(水) 08:18:36 ID:VXXsBaixik
「あ、これ美味しいですね…」
「良かった〜。いつもより高いお茶使ったから、上手に出来てたか分からなかったんだ〜」
そう言って胸を撫で下ろす試験官。
「ただいま戻りました、ボス〜」
「え?」
今、戻ってきた狼男っぽいのが試験官の人にむかって…、
「あぁ、ありがとね。あ、牛乳も買ってきてくれたんだ〜」
まさかの試験官がここのボスだったとは…。
何はともあれ、俺は‘最初’の悪の組織に入りバイトすることになった。
57:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/21(金) 17:35:51 ID:NkR3Idzh96
しかし、悪の組織と言っても何をするのかはわからない。
「おーい、那由多くーん」
思慮にふけていると、ここのボスである、
「カフルス様、なんですか?」
「やだなぁ、様、なんてww」
はっきり言って、この人がボスかどうか本当に怪しい。
悪の組織のボスは大抵、ハーッハッハッハ、と高笑いしながら部下に命令してるものだと思っていた。だが、このカフルス様は、どっちかと言うと『主夫』みたいな感じだ。
「僕のことは、さん付けでいいから。それより…、」 カフルス様…、もとい、カフルスさんが彼の腰に回していた手を自分の前に出す。
「じゃーんww」
58:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/21(金) 18:37:03 ID:7sLdf6eHp.
目の前に出されたのは、何かを形容しがたい服。強いて言うならば、全身タイツ…。
「これね、那由多君の制服兼戦闘服ねw」
唖然とするしかなかった。だって、配色は普通は『白黒』とかのはずなのに、何で、
「何で、黄色と赤と青の三原色なの!?」
しかも、ストライブとは…。
これを着て戦闘しろと!? そんなことしたら、戦闘する前にメルト状態だよ!
「ごめんね、生地がこれしかなくて…」
申し訳なさそうにこちらを見るボス。
「せめて、配色を考えてください…」
もう、嘆息するしかない。
ついでに、戦闘服は後日、白黒の地味なものになりました。
59:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/22(土) 15:09:23 ID:0z7MCrLKMA
最近、不定期な更新ですんませんwwあまり、時間が取れないです。しかし、3学期は2学期に比べてやることが少ない分、勉強の進行度が速い…(-_-;)
そのおかげで眠いですww
そして、持久走で瀕氏ですww
なるべく更新するようにしますので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
60:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/22(土) 15:14:12 ID:.nSeJwBfx.
下っ端って色々な雑用をこなす者じゃないのか?
そんな疑問を抱いて早一週間。俺こと那由多 労低は悪の組織兼カフルスさんの自宅でお茶を飲んでいた。
61:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/23(日) 17:13:38 ID:suNcx2q0B6
「な、那由多くーん、手伝ってー」
キッチンから声が聞こえた。声からして相当焦っている。
俺は、お茶を飲みきり、キッチンへ向かった。
62:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/23(日) 17:19:51 ID:VwcwtHS64A
人類が誕生するずっと前から存在している偉大で最悪なやつがカフルスさんの足下で蠢いていた。
黒光りするボディに二本の触角、そして、何にでもかぶりつくので付けられた名前、御忌かぶり、すなわちゴキブリだ。
俺は、呆れながらも無情の一撃をジョニーに振り下ろした。
63:🎏 名無しさん:2011/1/23(日) 17:49:42 ID:EPzmkGXYqM
支援age
64:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/24(月) 10:42:05 ID:mFxGADI4kM
「ごめんね〜。ゴキブリだけは苦手なの…」
控え目な照れ笑いをするカフルスさん。
しかし、ここでやってることのほとんど雑用だ。
例えば、キッチンの蛍光灯の取り替え、買い出しや掃除等々。
一週間で生活力が格段に上がったような気がする。
こんなことで給料を貰っても良いのだろうか?
65:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/24(月) 12:54:52 ID:ZgAl2p2BcU
ゴキブリ騒動の翌日、カフルスさんは組織の全員を集めて言った。
「明日の夜、サイバーの人達と戦うことになりました〜」
どうしてこうなった…。
怪人の中の一人が言う。
「あ、あっちがようやくその気になってくれたんですか?」
「うん。かなり嫌々そうだったけど…w」
サイバーってのは、戦隊なのだろう。しかし、本当に突然だ。
その時、電話がかかってきた。
どうやらサイバー戦隊との戦いは延期になったようだ。
66:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/25(火) 16:19:13 ID:J4I.nSkhJk
「サイバー戦隊。それは、政府が認める正義の味方。所謂、公的機関である。
それと対になる悪の組織にカフルス団はある……、はずなんだ。」
怪人による簡単な講義をしてもらっている俺なんだが、こんなにも自信無さげに言われたら、はぁ、としか言えない。
「あ、時間だ」
怪人が時計が10時を指していたことに気付き、講義を終了する。
「では、また」
別れのあいさつをして怪人は返っていった。
家に上がり込むのは止めてほしいものだ。
67:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/28(金) 07:47:20 ID:VXXsBaixik
悪の組織に入ってから2週間、世間ではGWに入ったばかりの昼下がり。那由多 労低は、自分の布団の中でぬくぬくしていた。
68:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/28(金) 07:51:58 ID:ABTOoL.Ipw
(貯めてた日当、かなりあるなぁww)
ついでに言うと、カフルス団は日当制でその日の内に手渡しと言う信頼できる給料である。
(しかし、GWに入って早々布団生活とは……、なんとも、むなしかな…(泣)) その時、家のチャイムがなった。
69:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/28(金) 07:59:27 ID:ABTOoL.Ipw
「どうせ、新聞の勧誘かセールスだろな…、ファ〜」
カフルスの怪人が来るには時間が早いしな、と思い戸を開ける。そこには、
「どうも、××新聞です。お宅に…」
ピシャン!
一瞬フラグだと思った自分がアホだった…。
(はぁ〜、宿題の筋トレしとこ…)
70:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/28(金) 08:07:53 ID:VXXsBaixik
それから何回か新聞勧誘とセールスが来た。はっきり言って疲れた。さっきなんか謝って帰ってもらったほどに。
またチャイムが鳴る。
最初は無視しようかと思ったが、もしかしたら、と言うことがあるので出た。
そこには、すごい美少女がいた。よく見たら香月 道子だったんだが、何故!?
71:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/1/28(金) 08:39:44 ID:ABTOoL.Ipw
多分、今日は終わり
そういや、昨日が龍さんの誕生日だったんだね…
おめでとう、おめでとう
おめでとう、おめでとう
おめでとうございます
おめっとさんやな、龍さん
72:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/2/1(火) 02:15:18 ID:jXkubC9c3g
人生には不可解なことが多い。
例えば、今、起きていることがそうだ。
何故、ファーストコンタクトに失敗した娘が休みの日に俺の家の玄関に居るか、だ。
73:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/2/2(水) 19:45:50 ID:1TeB1qx0ZM
しばらくの間、混乱し、尚、周りを見回す。
家の塀からやや髪がはみ出ている。
「香月さん、ちょっと待ってて…」
自分の言葉に疑問符を浮かばせる彼女。その彼女を尻目に塀に向かう。
ばっ! がしっ!
「痛い、痛い! 那由多君!」
そこには、ツインテール……のかつらを着けた教育係の怪人がいた。
(やれやれ……、今日は疑問が尽きない日だ…。)
そう思い空を見上げた。
74:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/2/2(水) 19:57:54 ID:Eil4THsRhI
最悪な事に怪人とのやり取りを香月さんに見られた。そして、詰め寄られ家の中へ。今、ここなう。
「で、その人は誰? 変なマスクして女装してるけど…」
彼女の怪人を見る目は可視光線が出そうな程怖い。
まず、誤解を解かなければ…。
「えっと、この人は…「変人よね」」
言葉を聞かずに彼女は断言する。
そして、警察を呼ぼうとして、俺は、彼女を慌てて止めた。
誤解を解くのが難しそうだ。
75:🎏 名無しさん:2011/2/3(木) 00:06:50 ID:C3eyzHWtYU
私怨亜毛
76:🎏 名無しさん:2011/2/19(土) 11:05:09 ID:S2cKUGff36
支援
77:🎏 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
78:🎏 真・スレッドスターター:再開
再開しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
79:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/10(木) 09:48:44 ID:35K7ef.97.
久しぶりに書いてくぜ!
見てくれたら嬉しい
「あのぉ、よろしいでしょうか、香月さん?」
GWも中頃、俺、那由多 労低の家に香月 道子がやってきた。呆然としていると、運悪く俺のバイト先『カフルス団』の教師役の怪人が道子に見つかる。
警察に通報されかけるも、何とか阻止。そして、怪人と一緒に正座して説教されてます。今、ここ。
ちなみに、20年前の事である。
今、部活だからまた後で〜
80:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/10(木) 12:10:00 ID:cjmz5touQo
「何? 那由多君、質問なの?」
「い、いえ…。誤解の方を解きたくて…」
ギロッ、という目線が自分の体を射抜く。
「誤解の方を解く? なら、ちゃんとしてね」
(こ、怖い。これは、駄目だ。捕食者の目だよ…、那由多君〜)
怪人から小声で話しかけてくる。確かに、このままだとまともに言葉が紡げない。
そこで、俺は決断した。
「誤解の方を解く為に少しこっちで話をさせてくれ! 頼みます!!」
81:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/11(金) 08:21:04 ID:3b.55Hlj9U
(で、那由多君。あの娘に何を説明するの?)
部屋の隅、今の俺達の楽園、もとい、会議場が香月さんにより設けられた。
ついでに、香月さんは真ん中で堂々とお茶をすすっている。あの、俺の家なんですが…。あ! 楽しみにしていたポン柑が!
(那由多君!!)
俺は、怪人の人に肩を思いっきり揺すられて我に帰った。
そして、今まで気になっていたことを聞く。
(あの、あなたの名前って何でしたっけ?)
怪人の人は唖然としていた。でも、聞いていないのだから仕方がない。
ついでに、三毛屋 三多と言うらしい。
82:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/11(金) 08:31:38 ID:7en8rHLRV2
(何話そうか…。那由多君は、妙案ある?)
そこは名案じゃ…、と言うツッコミは無視されたが、確かに、今の香月さんはそんじゃそこいらの名案では、駄目な気がする。
(んじゃ、もう全部包み隠さず話しましょう)
その時、初めて現実で顔文字を見た。
83:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/13(日) 09:20:09 ID:i.3/WYykBk
(ぜ、全部って、全部?)
さっきから怪人の三毛屋さんがうるさい。何回も同じことを聞いてくる。
10回目の質問をスルーし、香月さんの前に座る。
彼女が、ようやく? と聞いてきたので頷いた。
賽は投げられた。だから、後には引けない。
意を決して俺は口を開いた。
84:🎏 枕:2011/3/13(日) 09:35:35 ID:i.3/WYykBk
全て話したつもりだ。バイト先のカフルス団の事、そこに自分が手下として働いていること、この教師役の怪人 三毛屋さんの事やカフルス団の宿敵であるサイバー戦隊の事。
香月さんは黙って聞いていてくれた。途中で呆れられて何処かに行くのでは? と思っていたのに。
全部話し終わると、目の前の彼女が肩と後頭部で結んだ髪を揺らしていた。
まさか、怒ってる?
85:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/14(月) 07:24:24 ID:Q3lwufwrUc
俺は恐怖するしかなかった。だって、さっきまで彼女は怒ってたんだ。その彼女が、今、目の前で肩を震わしている。
ほら、三毛屋さんも顔面蒼白で魂が口からチロッと出ているではないか。
時計の針の音がうるさく思える。
「ぷ、」
「ぷ?」
香月さんの言葉を復唱する。処刑の御言葉かもしれないからな。
「ぷあっははは、あはは、あはははははww」
何が起きたのか分からなかった? でも、なぜか彼女は爆笑していた。
しばらく、俺と三毛屋さんは硬直していた。香月さんは、まだ笑いの尾が引いているのかヒィヒィ言っている。
訳が分からん。
86:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/15(火) 12:13:56 ID:S/.B8nd9vU
香月さんが笑い始めてから落ち着くまで頭に疑問符を浮かべていた
「あ、悪の組織にバイトってww」
まだ笑ってる。どうしてだ。
「あの真剣に話してるんだけど、真剣に…」
大事な事なので二回言いました。このネタもそろそろダメかな。
「悪の組織だなんて、この世の中にないわよ」
三毛屋さんの方を見ると。あ、泣いてる。緊張の糸が切れたのかな?
「いや、本当なんだけど……。ちょっと待ってて…」
そう言い残して、俺は席を立つ。証拠を取りに行くために。
87:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/16(水) 09:33:36 ID:jJfr80yPWk
自分の部屋から証拠品を持って、居間に降りようと階段を降りていると、下から三毛屋さんの悲鳴が聞こえた。
「イワーク、いやー! やめて、そんなことしたら僕、お嫁に行けないよ〜」
いや、アンタは男じゃなかったのか? 自己紹介の時も男って言ってたし。
居間に入ると三毛屋さんが香月さんにバックマウントを取られていた。三毛屋さん、あんた、仮にも怪人なんだから一般人には負けるなよ……。
88:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/17(木) 09:03:12 ID:YQLA2uqn2g
「な、那由多君ー! た、Help me!」
何故、助けてと言いかけて英語に直した……。
「悪の組織なんてドッキリでしょ! なら、その仮面剥ぎなさいよ!」
「なんで脱ぐじゃなくて剥ぐんだ?」
思わず突っ込んでしまったが、仕方がない。
「香月さん、証拠品持ってきたよ」
彼女の前に自分がカフルス団を知るきっかけとなったチラシと自分が組織で着ている手下の服を出した。
「何これ? 悪の組織ってアルバイト募集していいの?」
別に悪の組織がアルバイトの募集をしてはいけないと言う法はどこにもない。
このチラシを見て三毛屋さんは、自分が作ったと自慢していた。
どっちかと言うと、絵は下手だった。
89:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/3/18(金) 10:49:01 ID:nZKCSnUdns
香月さんに悪の組織にバイトしている証拠を見せ、必死に説明したことが功となったのか、彼女は納得まではしていないものの、それ以上の追求は止めてくれた。
「あ、もうこんな時間」
時計を見ると短針は6を指していた。
「もう帰るね、また明日」
そう言って香月さんは、帰っていった。
(ん……? また、明日? 明日も来るのか?)
しかし、考えれば考えるほど不思議だ。なんで香月さんは、大事なGWを使って高校デビューに失敗した奴の家に来たのだろうか?
まぁ、寝ながら考えよ。
「那由多君、お風呂沸いたよ〜」
そう言えば、三毛屋さんがまだ居たか。
………………
えーと、誰が見てるか、誰も見ていないかもしれないけど、連絡
明日から三連休、四国の方に行くので、ここに来れてもSSは書けないと思います。m(_ _)m
サラダバー(´з`)ノシ
90:🎏 名無しさん:2011/3/18(金) 12:31:57 ID:McH/7foGJk
サラダバーノシ
91:🎏 名無しさん:2011/4/10(日) 15:55:24 ID:S8TNKRDKGA
あげ
92:🎏 名無しさん:2011/4/29(金) 15:46:07 ID:2MVgRCJYRU
もしかしたら君は未来から来た少年なのかも…
93:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/11(水) 07:48:51 ID:ukyba.E4ms
ここ最近、携帯使うのを忘れて失踪していた枕です
このまま消えても〜、みたいな事を思っていた時期が僕にもありました。
しかし、読んでる人っているんだって思い、再起動する予定(・ω・`)
稚拙な文ですが、読んで楽しんでいただいてるようで幸いです。
さぁ、考えてくる
94:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/11(水) 07:57:17 ID:lnqZSHLZiE
>>92
あんたは何が言いたかっんだ……
→→→→→→→→→→→→
香月さんは、GWの間ずっと俺の家に来てカフルス団のことについて尋問してくる。どんな所か、どんな人がいるのか、と悪の組織に興味を持ったとしか思えないように。
そして、GW最終日、彼女はとんでもない事を言い出した。
「悪の組織に連れてって!」
いや、どこぞの甲子園アニメじゃないんだから……
95:🎏 枕:2011/5/11(水) 07:58:58 ID:ukyba.E4ms
だあぁぁぁ!
上げてもーたぁ!
隅でこそこそやるつもりやったのに…(T皿T)
96:🎏 枕:2011/5/11(水) 08:32:51 ID:niBLPsEw5.
あげるかsagaるか、どっちにしようか
━━━━━━━━━━━
「と言うわけで半ば、もとい、完全に脅されてここに来ました」
カフルス団のボス、カフルスさんに事情を説明してる後ろで香月さんが心外ね、とか言っていたが色んなナイフを突きつけられたのだから仕方がない。
97:🎏 名無しさん:2011/5/11(水) 08:59:42 ID:g2fNv8Ekec
上げたらいいと思うの
98:🎏 名無しさん:2011/5/11(水) 21:50:31 ID:03RSFML4GU
あげてほしいおノシ
99:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/13(金) 07:35:41 ID:w76pveeMSI
いやはや、部室に携帯を忘れるとは不甲斐ないww
充電無いから帰って余裕があったら投下すると思うよ┐(・ω・)┌やれやれ…
んじゃ、グッバイ
100:🎏 枕:2011/5/14(土) 09:17:36 ID:JgTOfrPYk.
テス勉もしなきゃいけないから書くの少なめだが、許して(;´д`)
━━━━━━━━━━━
「あ、あの〜。香月さんでしたっけ。私、ここ、カフルス団のボスをやっているカフルスと申します」
「どうも、那由多君のクラスメートの香月 道子です」
(何か思ったより穏やかな感じだ……。でも、これは社交辞令。いつ、香月さんが言葉のナイフを出すか……)
なんて思っていたら、彼女はとんでもない事を言い出した。
「カフルス団に入れてください!」
どんな流れでこうなったか分からなかったが、カフルスさんは勿論、了承した。
101:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/14(土) 09:27:08 ID:eLxqUHk5uw
その時の彼女は、物凄く新世界の神みたいな顔をしていた。
「て事でよろしくね、那由多君(ハァト」
香月さんじゃなかったら殴ってしまいそうな顔をされたよ……。しかし、彼女だから胸に来る。
「か、香月さんは、何処に所じょくするの?」
噛んでしまった。そんな俺を見て、彼女は笑いながらこう言った。
「医務課よ」
その時の俺の顔は、かなり鼻が伸びていたらしい。だが、俺は舌から血が出ていて鉄の味を噛み締めていたので、それどころじゃなかった。
102:🎏 枕:2011/5/15(日) 07:39:24 ID:iVVTlb76UY
ついに100越えた……。飽き性の俺がよくここまで来れたものだww
━━━━━━━━━━━
「カフルス様、ニュースです!」
和やかなムードになっていた居間に慌ただしく入って来たのは、あの三毛屋さんだった。
「三毛屋君〜、どうしたの? そんなに慌てちゃって〜ww」
これを、と言って三毛屋さんが渡したのは新聞。しかし、『故・ランダー氏は、勇敢だった!』と、怪人の写真が一面を飾っていた。
その普通じゃない新聞を読んでいたカフルスに電撃が走った。
103:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/16(月) 08:25:03 ID:hBUfKwWLQ.
「三毛屋君!! 早速、あそこに連絡を!! 事実確認して!!」
「は、はい!!」
突然のことについて行けない自分と香月さんの新人二人組。そこにカフルスさんから叱咤が飛ぶ。
「香月ちゃんは医務室に行って、あっちの人の指示に従って!! 那由多君は、服着てきて!!」
生返事をして散らばる俺たち。
何が起きたのだろうか……
104:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/18(水) 08:13:33 ID:74fAsGUS96
少しテストヤバイから
来れないと思う(;ω;)
すいませんでした
後で一人、ジャンピング土下座しとく
105:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/22(日) 17:50:06 ID:Y5bUPMbUks
テス勉休憩中(-.-)y-~
頭いたいが久し振りに書くぜ
━━━━━━━━━━━
「カフルスさん、着替えてきましたよ」
カフルスさんに話しかけると、彼はいつもは背負わない杖を持って、振り返った。
「那由多君、君の初めての仕事だよ。しっかり手下Aを務めてね」
仕事と聞いて体が緊張するのが分かった。
しかし、俺はまだ何をするのかが分からずに頭に疑問符を浮かべていた。
106:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/22(日) 18:19:46 ID:Y5bUPMbUks
アジト(家)を出て公園に着いてゆっくりお茶を飲んでいると、忘れていたことを思い出した。
「カフルス様、結局あのニュースって何だったのですか?」
あぁ、アレねと言って新聞紙を手渡してくる。
「ここね、5面の右下の」
何々……、『サイバー戦隊 2年ぶりに総入れ換え!?』
「カフルス様、これって」
「うん、ようやく那由多君も仕事が出来るよ!!」
つまり、今までのサイバー戦隊は、カフルス団に興味なしだったけど、入れ換えがあったから勝負してくれるかも、と言うことらしい。
しばらくしてサイバー戦隊が現れたのだが、まさか全員が男だったとは思いもしなかったよ。
「癒しがねぇ」
107:🎏 名無しさん:2011/5/22(日) 18:28:30 ID:igyixJnrhA
支援
108:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/23(月) 07:36:57 ID:pR2NgTz5U2
裏路地。それは冬は寒く、梅雨の時期はじめじめして嫌な場所だが、まだGWな今はひんやりして気持ち良かった。
簡単に言うと完敗。まぁ、初めてにしては善戦したとカフルスさんは言っていた。三毛屋さんなんか定型句言った直後にやられてたし……。
やられた後、皆散り散りになって退却していた。今、ここ。
「あぁ、痛ぇ〜。あいつら加減無しすぎだろ……」
ぼやきながら裏路地を進むとこの町の一級河川に出た。
橋の下に屋台を見つけた。
(そういや、晩飯食べてないなー)
なんて思い、屋台に向かっていった。
そこで屋台のオヤジと知り合ったんだ。
109:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/23(月) 07:46:22 ID:Xq/E3HpzX6
「な感じでしたよね、おやっさん」
笑いながらおやっさんに振る。
「まぁ、そうなんだが……、回想だけで3/4語るのはいかんだろ」
さすがに長すぎたかと反省しつつ、残っていた酒を喉の奥に流し込む。
明日はどうなるかな……
━━━━━━━━━━┛
(;゚д゚)気がついたら90以上過去話
明日から元の35歳の労低に戻りますぜ´д`
懐かしいな〜ww
期待するもしないも貴方次第!
手下A 第2部(?)に続く
110:🎏 名無しさん:2011/5/23(月) 08:03:36 ID:iVVTlb76UY
確かに過去話なげえなww
期待
111:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/23(月) 12:03:05 ID:RQB4QMwr5Y
今思えば
これSSじゃなくね?ww
112:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/24(火) 07:28:22 ID:TawR5zEV3A
第二部(笑)始まるよww
━━━━━━━━━━┓
「ただいま〜」
いつもより早く会社が終わり手下としての仕事もなかったので、玄関で靴を脱ぐのがいつもより4時間ぐらい早くなった。
「あら? あなた、今日は早いのね」
台所で飯の準備をしてたであろう嫁が顔を出す。その顔は何故か疑惑の目が……。
「まさか会社の方で何かあったの?」
取り合えずリストラではないことを話しておいた。
113:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/24(火) 07:44:59 ID:TawR5zEV3A
「んで、有給たまってるから消費する日程決めてこいって言われたんだよ」
ある程度かいつまんで話すと道子も納得してくれたみたいだ。
「丁度良かったじゃない」 やべぇ、道子の笑顔が怖く見える。さすがにもう少し早く取った方が良かったか……。
114:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/24(火) 07:47:00 ID:OKUNWt4WYE
大変なことに気がついた!!
那由多達の年齢が……!
最初書いたんがミスってるよ!!ww
正しくは35歳なww
115:🎏 名無しさん:2011/5/24(火) 09:09:27 ID:deeuMUbyUo
サンレッドをもっとリアルにした感じだな
116:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/25(水) 21:03:51 ID:benMV.xEKs
>>115
まぁモデルはサンレッドだしww
━━━━━━━━━━
「そういや、丁度良かったって何が良かったんだ?」
怖い笑顔に圧倒されて聞くのをためらってしまう。
すると道子は口元を緩めて空気を緩和させて話す。
「明日、授業参観なのよ。娘の」
そういえば言ってたな。忙しかったからほとんど気が回らなかった。
「だから、丁度良いのよ」 機嫌が治ったのか鼻歌を歌いながら晩ごはんの準備をする道子。
取り合えず危機は去った。
━━━━━━━━━
やべぇww娘の名前、決めてねぇww
どうしよか……
まぁ、おやすみなのさ〜
117:🎏 名無しさん:2011/5/26(木) 08:14:10 ID:n9a8Bmkpa.
大事な娘の名前をwww
支援
118:🎏 名無しさん:2011/5/26(木) 16:13:37 ID:2ztT.NB/Uc
内容にちょこちょこ書き手のコメントついてるのが邪魔。分けてよ
119:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/26(木) 17:20:26 ID:h0hsrhQH2E
>>118
そうか、すまないm(__)m
次からは気をつけるよ
しかし、娘の名前どうしよww
120:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/27(金) 07:44:20 ID:m0TZmD/dp6
すまん、今日から家の用事でinしにくくなる( ̄〜 ̄;)
空いた時間に書きためやら投下してくから超鈍亀になる
121:🎏 名無しさん:2011/5/27(金) 17:19:02 ID:2QGQhzuQC2
気になる…
はやく読みたい
122:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/27(金) 19:51:29 ID:ujkaiuUJN6
「とーさん、どうしたの!? こんな早くに」
トイレから出てきた10になる娘が目を大皿にしている。
「ひどいな、千奈はww父さんが帰ってきたら嫌なのか?」
大抵は遅くに帰ってくる父親が7時に家に居たら多分驚くな、と思う。
「そそ、そんなことないよ。でも、何か会社であったのかな〜って」
何故この母娘は同じこと考えているのか不思議だ。
「で、何かあったの?」
そういえば道子が前に、学校でリストラのことを習ったとか言ってたな。それで心配なのかもしれないな。
「大丈夫だよ。今日は、たまたま仕事が早く終わっただけさ。それよりも……」
娘の興味を引くために焦らす。何なにって身を乗り出して聞くのは良いがTシャツの襟のとこから可愛いのが見えているぞ。
流石に不味いので切り出す。
「明日、千奈は授業参観だろ? だから、父さんは明日から3日お休みを取りました」
「え゛……。参観に来るの?」
その時、俺は光の速さに匹敵したに違いない。その速度で廊下のトイレに駆け込んだ。
(娘に嫌われるって……、こういう事だったんだな………。しょっぺぇ……)
123:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/28(土) 09:03:23 ID:9r/vdNO/Z6
トイレの中で10分ぐらい籠城していると道子から晩ごはんの準備が出来たから出てこいと言われ、渋々無条件降伏をしテーブルに着いた。
「とーさん、ごめんね。いきなり、とーさんが参観に来るって言ったからあせっちゃって…………」
ごめんね、と謝る娘。感動の余りまた泣き出す父親。フフッと笑いながら箸を並べていく母親。そこには、素朴ながらも温かい料理があった。
124:🎏 名無しさん:2011/5/28(土) 09:28:32 ID:FxNXgJ83s.
これは親父なら切実にわかるな…支援
125:🎏 名無しさん:2011/5/29(日) 18:58:48 ID:igyixJnrhA
支援あげ
126:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/30(月) 08:11:01 ID:VHNNli46ko
〜翌日〜
「ふ……、あ〜ぁ……」
寝ぼけ眼のまま近くにあった目覚ましを見る。
5時29分
よりにもよって仕事のない日に、いつもより早く起きるとは……。
リビングに行くと道子が弁当の準備をしていた。
「今日、俺ー、休みぃ〜」
「あなた…………。いつもより早いと思ったら、まだ寝ぼけてるの?」
取り合えず道子のされるがままに寝室に戻される。ふと、枕傍にあった携帯が鳴る。
「はい〜、もしもし……。那由多ですが……、ヒゥ」
全くこんな朝早くから誰だ。普段なら怒鳴っても……。
『!! 那由多君? 朝早くごめんね〜! 今、すごい大変なの、今すぐき……アッー!』
ツーッツーッツー
さっきのはカフルスさん? 何かすごいピンチみたいだったな……。
手早く着替えテーブルに向かう。
「一番良い朝食を頼む……(キリッ」
「無理。はい、トースト」
断られた……(´・ω・)
127:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/5/31(火) 07:08:18 ID:G.Jvlc25iE
カフルス団の創始者で初代ボス(今もだが)であるカフルスさん。那由多達が高校生の時、正義の味方には地味な嫌がらせを、近所の方には最大限の親切をする。それがポリシーの人。
だが、迫り来る老いと言う波には逆らえず、ただいま隠居生活中である。
128:🎏 名無しさん:2011/5/31(火) 08:04:56 ID:7b2wMPmORU
毎日あがるたびにWKTKしています
支援
129:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/1(水) 06:20:01 ID:wVqHRPkxoA
泣きっ面に蜂って本当にあるんだねww
剣道の大会前であまり練習できなかった。そして、練習再開とほぼ同時に風邪ひいたww
やから、SSも治るまで休みますm(__)m
130:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/4(土) 08:10:14 ID:aMnElbRRrg
プルルルル……
(朝早くから他人に連絡するのは初めてだな……。)
そう思いながらカフルス団本部に急ぐ。あいつが電話に出なければ、俺独りで本部に出向く。
しかし、カフルスさんにいったい何があったんだろうか? せっかくの休暇で娘の参観なのによ。
ガチャ
『もしも〜し……、誰っすか、こんな早くに……』
やっと出たか。そう思い自分の名前と急いでカフルス団本部に来るよう電話の先に伝えた。
131:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/4(土) 08:20:20 ID:aMnElbRRrg
「三毛屋さん!! カフルスさんから連絡ありましたか!?」
本部に入って三毛屋さんを見つけたので開口一番そう行った。ついでに三毛屋さんは、今のカフルス団の参謀役である。
「あぁ、那由多君〜。あったよ。今、あっちに何人か怪人が行って様子見に行ってるから安z……」
『ぐあぁぁぁぁ、何だ奴等は。今までの奴等の比じゃな……。カフルスさん、にげ……』
モニターから阿鼻叫喚の地獄が伝わってきた。しかも、その後に炸裂音が聞こえて……。
「三毛屋さん……?」
「ごめんね、行ってくれる?」
その時、モニター室のドアがけたたましい音と共に開いた。
「那由多先輩、何かあったんすか!?」
132:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/4(土) 13:57:45 ID:6gJdDcRjSM
最近、気になってるんだがSS多いな(´・ω・)
キュウコンさん、かわいいよキュウコンさん
133:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/5(日) 07:09:30 ID:ZpXrMDv/zs
息を上がらせながら入ってきたのは『鳴滝 健』。 俺の会社の後輩でもあり、カフルス団での後輩でもある。急いで来たのであろう、寝癖と着衣の乱れが激しい。
俺は事情説明の為、三毛屋さんの方に目を向けた。
目の前には
「あぁ、カフルスさんが〜。どうしよう、誰を派遣しよう」
パニックになっている三毛屋さんの姿があった。
134:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/7(火) 07:05:35 ID:GExFSGpLbE
「7時か……。千奈はもう起きてるかな」
カフルスさんの隠居先に向かう途中、こんなことを呟いてしまう。
「娘さんのことで何かあるんすか?」
一人言のつもりが鳴滝にも聞こえるぐらいの声で言っていたらしい。話題もこれしかないので話す。
135:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/7(火) 09:41:47 ID:R0yH.EHpis
〜一方、那由多家では〜
「ん〜、一番い……あしゃご……。む〜、おとーしゅんは?」
私は周りを見回してもおとーさんの姿はない。まだ寝てるのかな?
「あら千奈、起きてたの? あなたもお寝ぼけさんなの?」
「おとーさんは?」
「お父さんはね、ちょっとした用事ができたから出掛けたわよ」
出掛けた? 今日、お仕事はお休みじゃないの?
頭の中がくらくらする。
取り合えずトーストをくわえることにした。
136:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/9(木) 06:56:31 ID:2Spu4LuhD2
更新が不定期になってごめんなさい( ´△`)
しかし、剣道の大会や体育祭が一週間の内に入ってるってww6月忙しすぎるww
137:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/9(木) 07:08:41 ID:06VbkKPXl2
「娘さんの参観の時にこんな事ですかww」
あー、話さない方が良かった。
鳴滝に娘と今日のことを話したのを後悔しつつ、少し先を見る。赤い屋根の民家が見える。カフルスさんの隠居先だ。相変わらず屋根で判断しなければ普通の民家と思って通り過ぎそうだった。
鳴滝は、まだ娘のことを話していた。
「参観の日に用事ってフラグじゃないっすか?」
それを考えないようにしてたのに言いやがった。
138:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/9(木) 08:12:30 ID:K5ohjjgLG6
いらないことを言った鳴滝のボディーに取り合えずブローを打ち込み、カフルスさんの隠居先の前に立つ。
「外からだと変わったことはないな……」
「そうっすね……、ゲホッゴホッ」
扉に手をかけようとしたとたんに何かビチャと言う音と共に扉が内から赤く染まった。
「…………、中は異常アリっすね……」
139:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/10(金) 07:22:13 ID:O9qc58c4hQ
これからはSSを書き始めるとき一行開けようと思うんだが、どうだろう。
取り合えず書いてくね
140:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/10(金) 07:28:15 ID:O9qc58c4hQ
玄関を抜けるとそこは阿鼻叫喚の地獄絵図だった。つか、本当に血生臭い。
「惨状だな……」
「先輩! これって三田さんの……」
そこには三田さんと言ううちの怪人の首が転がっていた。
「っ! とにかくカフルスさんを探すぞ!!」
「了解っす!」
141:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/10(金) 07:40:32 ID:O9qc58c4hQ
結論から言うと見つかった。カフルスさんを見つけ、謎の襲撃者に見つかった。相手は一人みたいだ。
「ち……、釣れたのは、単なる雑魚の手下×2だけか……。もっと釣れると思ったんだがな」
と襲撃者は肩をすくめ落胆した。
「鳴滝! カフルスさんを連れて本部に戻れ!!」
「え、あ……、はい」
カフルスさんに肩を貸し居間から出ていく鳴滝。普通ならここで「俺も戦います!!」みたいなこと言ってくれるんだがな〜。
142:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/10(金) 07:51:18 ID:O9qc58c4hQ
「おいおいwwただでさえ弱い手下×2が1になっちまったじゃねぇか」
明らか舐められてる。ぶん殴ってやる……。
「仕方ねぇか。あんたをぷちっと潰して追いかけるかな。」
謎の襲撃者がポーズを取り始める。え、これって……。
「変身!」
呆気に取られてる間に襲撃者は変身完了。まさか……、それって。
「ふっ! 仮面ライダー ビー推参」
わー!! 戦隊ものにライダーがinしてきた!?
143:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/12(日) 07:14:04 ID:OwLIw6bJ36
ライダーが必殺キックを決め、背後の壁を爆散させる。
「おい! いきなり必殺技を炸裂させんんな! 寿命縮む!」
ライダー野郎にそんな罵倒をぶつける。だが、奴は何処吹く風のように、
「仕留めれるときに仕留める。それが俺のポリシー」
とか言っていやがる。
とにかく今は避けて時間を稼ぐしかない。
ライダー野郎に背を向けないよう我流の構えで奴を睨み付ける。
(今日、千奈の参観行けるかな……)
144:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/13(月) 08:39:27 ID:mqZWbQxoWM
「ふべっ!」
結果から言ったらアウト。顔蹴られて仮面が爆散した。今までどんな攻撃にも耐えてきた材質不明の仮面が……?
「良い動きだったな、オッサン。まあ、その歳で良く頑張ったんじゃないか」
何かプチッて音がして目の前が赤く染まる。
額が割れたのか、それとも歳のことを言われたからか、はたまたどちらもか。
取り合えず目の前のライダーをぶん殴る!
145:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/14(火) 08:31:31 ID:jx03x7CKQg
世界には色んな法則がある。
一般人は悪の組織には無力なこと。正義の味方の止めは必殺技。
そして、正義の味方の前には悪の組織の手下は無力なこと。分かってる、分かってるが……、
「そんな法則、ブチ壊してやる!!」
思いきって振り抜いた右手がライダーの蹴りにぶつかる。
そして、意識は白く染まっていった。
146:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 07:27:22 ID:rqmFK/P65E
考えたらただの悪の組織の手下Aが主人公に敵うはずがない……。
何故あそこでつまらない意地を張って戦ったのか、そう思慮にふけていると頬が叩かれる感触がした。ピチピチ、ピチピチと何回も、何回も。
「あー! 人の眠り、邪魔するな!」
「うぉあ!! ビックリした〜」
勢い良く起きると、目の前に見知った顔があった。
「いや〜、危なかったっす。あと少しで先輩とハプニングキスするとこだったっすww」
「鳴滝……、ここは?」
苦笑が滲み出てくる。確かに危なかった。
147:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 07:48:49 ID:bQQa7LLfJI
あいつ曰く、カフルスさんを本部に連れ帰った後、隠居先に戻ってきたらしい。だが、そこには右手が変な方向に曲がった俺とライダーの装甲の破片しかなかった。血が爆散された壁の外にあったのだが、辿っていくと途中で途切れていたらしい。仕方なく鳴滝は俺を背負って本部に戻ったとのこと。
「仕方なくってどういうことだ? 先輩の怪我より手柄ってか?」
少し心が傷ついたが、娘に嫌がられた時よりかはマシだ。お返しに俺は声色に凄みを入れる。すると、鳴滝はしどろもどろになりながら弁解していたが、それをスルーして手元の腕時計を見る。
正午丁度。
「ヤバい! 鳴滝、俺の服!」
腕の痛みを我慢し、着替え終わったのは12時15分。急いで本部から発つ。途中、カフルスさんに止められたが、そんな事より千奈の参観の方が先だ。
148:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 08:01:41 ID:bQQa7LLfJI
本部からダッシュで千奈の通う小学校に向かう。しかし、そんなときに限ってよく信号に捕まる。
イライラが募る。だが、まだ大丈夫なはず。今は、子供たちはドッチボール大会をやっているのだから。
信号が青に変わった瞬間、全速力で駆け抜ける。例え人にぶつかったりしても謝らない。俺の方が痛いからな。
小学校まであと半分。時計は13時前を指していた。
149:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 08:12:02 ID:rqmFK/P65E
結局着けたのは、5時間目が終わってからだった。
「あ、あなた遅かったわね。右は……、後で聞くわ…………。」
「面倒事は……、終わら……してきた……から…………、ハァハァ」
もう息絶え絶えだ。千奈が心配してこっちを見ていたから手を振っておいた。
息を整えると同時にチャイムが鳴る。
「では皆さん。昨日、一生懸命に書いた作文を何人かに発表してもらいましょう。」
先生、あなたは最高だ。
150:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 08:24:44 ID:rqmFK/P65E
6人目が終わり、6回目の拍手が起こる。
もうこれはフラグだろ。最後に千奈が当てられるフラグだろ。もう心臓が待ちきれずにはち切れそうだ。
「えーと、時間も押してますのでこれで最後にしましょう。では……」
来たか、キタか?
「城山君、お願いしますね?」
キタ─って、あら?(゚д゚ )
その日、最大の絶望が俺を包んだ。
151:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 19:15:18 ID:muRYQT.caY
参観の帰り道、3つの影があった。1つは肩を震わせ笑う女性の影。1つは肩を大きく落としトボトボ歩く男性。そして、その影に寄り添う子供の影。家に着いた時、その影たちは長く永く伸びていたとさ。
「おとーさん、帰ったら作文、読んであげるから」
「本当!? やった、がぁ!」
「その痛々しい右手の話は作文の後ね……」
152:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 20:45:22 ID:BHOxyRAvMw
エピローグと言うか後日談。
娘の作文にホクホクしていたせいか、娘の前で赤裸々にその日の事を語ってしまった。道子は呆れていたが、千奈は純粋に興味を持ったらしくカフルスさん達に会いたいと言い出してしまった。
そして、日が再び登ってきたから家族でカフルス団本部に来ていた。
「カフルスさん、うちのおとーさんがいつもお世話になってます」
「あら、あなたが千奈ちゃん? 可愛いわね〜。道子さんもお久しぶり〜」
何故か疎外感を感じたので廊下に出る。喫煙所は……、と。
「那由多君、ちょっといい? 話があるの」
「カフルスさん、どうしたんですか? つか、二人は?」
「二人は三毛屋君と話してるわ。それよりも今後の大切な話……。こっちに来てちょうだい」
促されるままに付いていくと会議室の前に来た。
カフルスさんが入って、と手招きする。
いったい何だろうか。
153:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/15(水) 20:59:57 ID:muRYQT.caY
会議室には三毛屋さんを除く重役の怪人たちが勢揃いしていた。そして、カフルスさんが席に着き口を開く。
「うん、揃ってるね。皆知ってると思うけど、そろそろ誰かにここの椅子を渡そうと思うの」
奥の隅っこで立っている自分とボスの目が合う。
「昨日話した通り彼、那由多 労低君を新たなボスにしようと彼を連れてきました。」
開いた口が閉まらない。どうしてこうなった。
「那由多は、俺たちの中でも古参で腕っぷしもあるから文句ないぜ!!」
「人間らしい嫌がらせ方とかも分かるだろうしね」
え、何で皆こんなに賛成してるんだ!? 普通逆だろ!?
困惑している俺にカフルスさんが助け舟を出してくれる。
「急でごめんね。皆がこれだけど、那由多君が最終的に決めてほしいな。無理になれって言わないから」
しばし閉口し、「しばらく時間をください」と言うしかなかった。
会議室の状態から早めに結論は出した方が良いのかも知れないな。
154:🎏 名無しさん:2011/6/15(水) 21:20:14 ID:MnIlH7buM6
支援
.∧_∧
(*・ω・)
.(__)ノシ
155:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/16(木) 07:07:07 ID:RX6ejfAZHw
>>154
支援さんくす
なんか久々に支援を見た気がするやww
156:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/16(木) 07:28:54 ID:RX6ejfAZHw
心の整理のために一旦家族の元に戻った。流石に一人で決める度胸は持ち合わせていないからな。
「と、言うことなんだ。どうしたら言いと思う?」
正直どちらでも良かった。道子ならズバッとこの事に助言してくれるかと思ったが、我が妻はかなり返答に窮していた。
「昇進は嬉しいのだけど、いきなり手下Aからボスっていうのはねぇ……」
二人でウンウン言いながら悩んでいると下の方から声がした。
157:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/16(木) 07:40:41 ID:6gJdDcRjSM
「おとーさん、えらい人になっちゃうの?」
下を見ると塗り絵をしていた千奈が心配そうに見上げている。その下の塗り絵が上手いのは見なかったことにする。
「うん、もしお父さんがいいよって言ったら、ここの一番偉い人になるんだ」
俺はしゃがみこんで話をする。しかし、娘はより心配そうな顔をして言った。
「えらい人になっちゃったら、あまりおとーさんの顔、見れなくなるって犬くんが言ってた……」
確か犬くんのお父さんは大手会社の重役だったかな。だが、確かに考えてみたら仕事は増えると思う。
ただ単に敵に突っ込んでいく仕事から組織の全部を抱え込むのは、ただのオッサンには無理な話だ。それに休みも減るかもしれない。せめて…………、
158:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/16(木) 07:51:58 ID:6gJdDcRjSM
家族会議から15分後、俺は千奈と共に会議室にいた。カフルスさんも含めた全員が開いている口が塞がらないようだ。
「ななななんでなの?」
カフルスさんが明らか動揺して言葉を出す。まさか断られるとは思っていなかったらしい。
「おお給料もすごく跳ね上がるんだよ、それでも?」
「はい。この件は無しにしてほしいです、今は。」
「今は?」
「はい。まだ家の娘はこの通り幼くまだまだ私との、家族との交流が大切なねです。」
会議室が大いにざわめく。異様な雰囲気に千奈が俺の顔を見る。その心配そうな頭を手のひらで髪を優しく撫でた。
159:🎏 名無しさん:2011/6/16(木) 07:56:47 ID:KeDVb.lmqA
支援
160:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/16(木) 08:00:29 ID:6gJdDcRjSM
会議の結論は、活躍過多の俺には何かしらの報酬が必要だ、ということになり、1つだけ願いを叶うようと何処かの神の龍みたいなことを言い出した。
「で、結局どんなことをお願いしたの?」
帰り際に妻が聞いてくる。それには些か返答に困ったが言うことにした。
「カフルス団に新しい怪人が欲しいって言った。今までより断然人間に近くしてって。ネコミミ、巨乳、猫シッポを条件で」
夕暮れ時に痛快な音が響いて消えていった。
fin
161:🎏 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/6/16(木) 08:02:44 ID:6gJdDcRjSM
>>159
支援のとこ、すまないがこの作品はこれでfinishだ……。
枕 先生の次回作をお楽しみに!ww
つーか、最近SS多すぎだろww
162:🎏 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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