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男「誰が先生だ」
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:33:36 ID:X5GbmHtnUQ
女「あなた以外に誰がいるんですか」

男「安西先生とか」

女「えっ」

男「えっ」


2:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:34:03 ID:X5GbmHtnUQ
女「申し遅れました、私、今度隣の部屋に越してきた者です」

男「それはご丁寧にどうも」

女「先生のお隣さんになれるなんて感激です」

男「だからその呼び方やめれ」

女「これ地元の名物饅頭ですが」

男「有り難く頂こう」
3:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:34:34 ID:X5GbmHtnUQ
男「はっ、騙されないぞ」

女「騙されませんか」

男「ていうか何で先生なんだ」

女「あ、先生今ニートでしたもんね」

男「何故それを」

女「痛いところを突きましたか」

男「ほっといてくれ」
4:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:35:02 ID:X5GbmHtnUQ
女「ではこれからよろしくお願いいたします」

男「はぐらかされた気がする」

女「お饅頭にはお茶ですよ、コーラとか合わせちゃ駄目ですよ」

男「しないから」
5:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:35:34 ID:X5GbmHtnUQ
男「何だったんだ今のは……」

男「……疲れた」

男「…………」

男「ゲームするか」
6:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:37:04 ID:8SLt8VcSPk
ピンポーン

男「…………」

男「……行ったか?」

男「何だったんだ……」

女「フェイントです」

男「なんと」
7:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:37:31 ID:8SLt8VcSPk
男「昨日の今日で何の用だ」

女「先生部屋汚いですね」

男「うるちゃい」

女「噛みました?」

男「うるさい」
8:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:38:17 ID:8SLt8VcSPk
女「アンタに笑顔を持ってきた」

男「冗談じゃない、そんなもん呼んだ覚えはない」

女「乗ってくれるなんて……嬉しい。きゃっ」

男「何の話だ」
9:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:38:43 ID:8SLt8VcSPk
女「というのは冗談で」

男「目が本気だった」

女「先生ちゃんとご飯たべてます?」

男「お前はオカンか」

女「その痩せ具合、悪寒がします」

男「オヤジだったのか」
10:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:39:14 ID:8SLt8VcSPk
女「という訳でカレーを作ってきました」

男「まず鍋の大きさに突っ込みを入れようか」

女「寝かせた後もたくさん食べられます」

男「カレー漬けフラグを立てるな」

女「駄目ですか?」

男「食わないから」
11:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:40:40 ID:heY7DG7pHY
女「女ちゃん渾身の手料理です、部屋に入れてください」

男「米がない」

女「そんなこともあろうかと」

男「炊飯器……だと……?」
12:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:40:59 ID:heY7DG7pHY
男「負けました」

女「さあ召し上がれ」

男「芋の姿が見当たらないんだが」

女「大切なものは目に見えないのです」
13:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:41:40 ID:heY7DG7pHY
女「……ご感想は」

男「正直に言っていいか」

女「うん」

男「全体的に水っぽい。芋が煮崩れてる。玉ねぎ焦げてる。チョコレートが隠れてない。林檎を煮込むな。あと」

女「泣きますよ」
14:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:42:17 ID:TqYSIblBoc
男「人に食わす代物じゃない」

女「じゃあお手本見せてください」

男「まさか最初からそれが狙いで」

女「ご想像にお任せします」
15:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 17:42:42 ID:TqYSIblBoc
女「ともかく頑張って食べきってください」

男「おい持ち帰れ」

女「引っ越しのご挨拶です」

男「挨拶の意味が違う」
16:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 18:02:06 ID:pwI8Vt2V2g
つC
17:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 18:15:40 ID:pyMmH1xWPo
史絵ん
18:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 18:23:58 ID:8SLt8VcSPk
>>16-17
支援ありがとうございます!
19:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 18:25:22 ID:d9aVWlWSys
男「煮詰めてパンに塗ればまだ何とかいけるが」

男「……鍋の中身が減らない」

男「突き返してやるか……」
20:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 18:26:03 ID:d9aVWlWSys
男「あっ」

女「あっ」

女「やだおはようございます先生、待ち伏せなんてそんなに私に会いたかったんですか?」

男「いや違う誤解だ」
21:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 19:33:50 ID:OJjsCOly7Q
女「カレーの匂いがします」

男「今食ってた」

女「まさか本当に食べてくれるなんて」

男「そのことなんだが」

女「ちょっと、……や、かなり嬉しいです。えへへ」

男「…………」
22:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 19:34:23 ID:OJjsCOly7Q
男「返しそびれた」

男「今から行くのも気分が悪い」

男「……食うか」
23:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/11(日) 19:35:06 ID:OJjsCOly7Q
女「よくこんなに食べましたね」

男「誰が食わせたと」

女「お鍋が綺麗になってる」

男「焦げ付いてた、落とすの大変だったからもう持ってくるな」

女「ありがとうございます、今度はタッパにします」

男「いらん」
24:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/11(日) 21:37:43 ID:n9/skE8h1M
面白い支援
25:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 15:41:26 ID:Iy0OV6pN/k
>>24
支援ありがとうございます
励みになります!
26:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 15:42:54 ID:OJjsCOly7Q
女「先生この辺案内してください」

男「だが断る」

女「この引きこもりニートめ」

男「あーあー聞こえない」
27:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 15:44:16 ID:X5GbmHtnUQ
女「先生だって買い物には行くのに」

男「コンビニまでだぞ」

女「スーパーも行ったでしょ」

男「何故それを」

女「共同ごみ捨て場に」

男「おまわりさんこっちです」
28:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 15:45:10 ID:xd.cgQebTY
女「そこに置いてあるバイクは?」

男「もう2年以上乗ってない」

女「二人乗りの青春の夢が……」

男「俺を巻き込むな」
29:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 15:46:02 ID:xd.cgQebTY
女「おっぱい押し付けてあげますよ」

男「そんなささやかな乳いらねえ」

女「先生ホモなんですか」

男「もう黙れお前」
30:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/12(月) 19:43:21 ID:/W08sWJM1I
支援
31:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 21:11:19 ID:heY7DG7pHY
>>30
支援ありがとうございます(´∀`*)
32:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 21:11:55 ID:TvyfzeJPCU
女「今度は肉じゃがです」

男「材料一緒じゃねーか」

女「お袋の味を目指しました」

男「相変わらず芋をどこにやった」
33:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 21:12:33 ID:TvyfzeJPCU
女「感想はオブラートに包んで言ってください」

男「独創的な味だな」

女「変なものは入れてませんが」

男「お前は肉じゃがを新手のスイーツと勘違いしている」
34:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 21:13:01 ID:TvyfzeJPCU
男「そういやお前なんでここ来たの」

女「笑顔を届けに」

男「いやだから違くて」

女「冗談です」

男「お前の冗談が分からない」
35:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/12(月) 21:13:32 ID:TvyfzeJPCU
女「先生の体型改善計画は着々と進行中です」

男「カレーと肉じゃがのローテーションで改善すると思うなよ」

女「カップラーメンで生活するよりましです」

男「また人ん家のごみを……」
36:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/13(火) 23:19:14 ID:Iy0OV6pN/k
女「あっ先生ー、あの今度」

男「だが断る」

女「……まだ何も言っ」

男「断る」

女「…………」

男「痛い痛い蹴るなやめろ」

女「…………」

男「踏むな!」
37:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/13(火) 23:20:08 ID:Iy0OV6pN/k
女「何で意地悪したんですか」

男「お前と話すと面倒臭い」

女「今度やったらもっと面倒なことになりますよ」

男「たった今思い知った」
38:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/13(火) 23:21:09 ID:d9aVWlWSys
男「で、用件は何だ」

女「あっ、その……何だっけ☆」

男「…………」

女「痛い痛いぐりぐりしないで暴力反対です」
39:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:02:57 ID:TqYSIblBoc
女「本日のメニューは趣向を変えてラタトゥイユです」

女「横文字のお洒落な料理を作れる私カコイイ☆」

女「あれ、先生の部屋から何か良い匂いが……まさか」

女「先生!浮気は許しませんよ!!」

男「何の話」
40:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:03:33 ID:TqYSIblBoc
女「先生料理できたんですか」

男「気まぐれだ」

女「何作ってるんですか」

男「ホワイトアスパラのリゾット」

女「女子力負けた」
41:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:04:07 ID:TqYSIblBoc
女「自分馬鹿みたい」

男「馬鹿が落ち込むと不愉快だから立て」

女「先生酷い」

男「食う?」

女「……食う」
42:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:05:15 ID:TqYSIblBoc
女「おいしい」

男「そりゃどーも」

女「気まぐれ最高」

男「黙って食え」
43:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:05:53 ID:TqYSIblBoc
男「で、そのタッパは何だ」

女「この状況で出せと仰いますか」

男「この部屋では俺がルールだ」

女「セクハラです」
44:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:06:24 ID:TqYSIblBoc
男「赤い煮物」

女「まさかご存知ない」

男「ラタトゥイユ作ろうとして失敗した感じか」

女「一言余計です」

男「無理して背伸びするからこうなる」

女「何も言えない」
45:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:06:58 ID:TqYSIblBoc
女「今日はごちそう様でした」

男「そのタッパは置いてけ。俺が食う」

女「なにそれ怖い」

男「何だよ」

女「先生がデレてる怖い」
46:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/14(水) 17:08:54 ID:8SLt8VcSPk
男「そんなにあいつに冷たくしてたか」

男「……いや別に、だからどうって訳じゃないが」

男「それにしても不味い」

男「ていうか味がない」
47:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 13:23:40 ID:X5GbmHtnUQ
女「いっぱい食べるキミが好きー」

女「ほっぺにケチャッぷーぅ」

女「もう、先生、ついてますよっ」

女「ああ、悪いな……愛してるよ、女」

女「いっぱい食べるキミが好きー♪」

男「おいやめろ」
48:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 13:44:29 ID:Pvvxlb30Ew
つC(@▽@;)

普通におもしろい( ̄▽ ̄)
49:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:17:35 ID:d9aVWlWSys
>>48
すごく嬉しいです
支援ありがとうございます!

今日はさくさく投下していきますよーヽ(´ω`*)ノ
50:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:18:08 ID:d9aVWlWSys
女「映画を見ましょう」

男「出掛けねーよ」

女「想定の範囲内です」

男「レンタルDVDだと」
51:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:18:38 ID:d9aVWlWSys
男「最近流されやすい」

女「良い傾向です」

男「お前は俺をどこに連れてく気だ」

女「最終的には旦那さんに」

男「追い出されたいのか」
52:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:20:12 ID:xd.cgQebTY
女「ホラーとスプラッタと韓流がありますが」

男「何その微妙なチョイス」

女「先生が怖いの苦手だったらネタ的に面白いかなって」

男「ホラーで」
53:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:21:20 ID:xd.cgQebTY
男「始まったな」

女「先生先生肩揉んで」

男「やだよ何で俺が」

女「何のためにDVD借りてきたと思ってるんですか」

男「肩揉ませるためとは普通思わない」
54:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:22:10 ID:xd.cgQebTY
女「あー極楽極楽」

男「年寄りみたいな声を上げるな」

女「喘ぎ声をご所望ですか」

男「やめろ画がシュールすぎる」
55:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:23:01 ID:xd.cgQebTY
男「……映画、微妙だな」

男「おい?」

女「…………」

男「まさか寝るとは」
56:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:23:56 ID:xd.cgQebTY
男「何この意図的に据えられたような据え膳」

男「素直に食ってやるのは癪にさわる」

男「おい起きろ、映画終わったぞ」

女「ちっ……」

男「聞こえてる聞こえてる」
57:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:24:50 ID:xd.cgQebTY
女「途中までマジ寝でした」

男「別にどっちでもいい」

女「唇奪いましたか」

男「まだ寝てんのかお前」
58:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 17:25:37 ID:xd.cgQebTY
女「いや社会人って疲れが溜まるんですよ」

男「学生だと思ってた」

女「ちゃんと働いてますよ、どこぞのニートと違って」

男「うるせえ童顔」

女「あーやっぱ男の人の力で揉んでもらうと違いますねえ、肩が軽いー」

男「俺は腕が痛い」
59:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 22:38:33 ID:TvyfzeJPCU
男「何読んでるんだ?」

女「っきゃあああああ!?」

男「何その反応」

女「けけ気配を消さないでください!」

男「消してねえし」
60:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 22:39:56 ID:d9aVWlWSys
男「何かまずいものでも読んでたのか」

女「違います関係ないです」

男「隙あり」

女「あ――っ!!」
61:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/15(木) 22:40:19 ID:d9aVWlWSys
男「ツンデレな彼を落とす50の方法……」

女「本人に見られたら意味ないです」

男「俺ツンデレ違うし」

女「えっ」

男「えっ」
62:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/16(金) 00:31:23 ID:xxoKtpJZLo
面白いww

(`・ω・)⊃C
63:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 15:42:28 ID:X5GbmHtnUQ
>>62
支援ありがとうございます!
面白いと言って頂けると安心します(´ω`*)
64:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 15:44:12 ID:TqYSIblBoc
男「…………」

女「…………」

男「……及第点はやろう」

女「まじですか」

男「まじです」

女「ようやく先生の認めるカレーを作ることができました……!」

男「長すぎる道のりだったな」
65:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 15:44:59 ID:TqYSIblBoc
女「思えば苦節15年」

男「いや長い長い」

女「意地の悪い姑にいびられ続け何度もカレーの作り直しをさせられ」

男「俺が悪者か?」

女「でも初めて誉められました」

男「あーはいはい良かったな」
66:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 15:45:45 ID:TqYSIblBoc
男「よくそんなに頑張るな」

女「相手が先生ですから」

男「何でそんなに俺に構うの」

女「……まだ分からないんですか」
67:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 18:49:22 ID:TvyfzeJPCU
女「前に、何でここに来たのって聞かれましたよね」

男「……聞いたな」

女「私ね、先生を追いかけて来たんです」

女「苦しいときに先生の小説に助けてもらったから、今もし先生が苦しいなら、今度は私が助けてあげたいって」
68:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 18:49:49 ID:TvyfzeJPCU
女「4年前に某出版社の新人賞を獲得、期待の新人作家としてデビュー」

女「続けて2冊作品を出版するも、その後忽然と姿を消す」

男「それは……」

女「……先生の、ことですよ」
69:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 18:50:08 ID:TvyfzeJPCU
男「……知らないな」

女「じゃあ、知らなくて良いので、とりあえず聞いてください」

女「シンプルだけど丁寧で、素っ気ないけど温かみのある文体」

女「私は、その作家のファンでした」
70:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 18:50:27 ID:TvyfzeJPCU
女「辛いときとか苦しいときに、その人の本を読むんです」

女「もう何回も、今もずっと読んでいるけど、この先も何度でも読むと思う」

女「その人の物語は、静かで、あったかくて、読むと気持ちが落ち着いて、また頑張れるように思わせてくれるんです」

男「……そんなに、良いもんじゃない」

女「…………」

女「本当に、そう思うんですか」
71:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 18:52:05 ID:GhIWyzmQFc
男「もうこの話はやめないか」

女「仕方ないですね」

男「悪いな」

女「じゃあお詫びに今度、ごはんご馳走してください」

男「そう来るか」
72:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/16(金) 22:15:08 ID:EldolKw27.
まさかの展開
つCCCCC
73:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 23:21:15 ID:TqYSIblBoc
せせせ宣伝されているだと((;゚Д゚))))
こんな新参が良いのだろうかと思う反面、嬉しい気持ちで一杯です(´ω`*)
宣伝ありがとうございました!

折角ですので私からも少し……
このお話では、基本的に緩めの日常を書いていく予定です。
この先、少ししんみりする場面が出てくることもありますが、基本的にはまったりさっくり読んで頂けるものを目指しています。
更新が滞らない程度の書き溜めは用意してありますので、ちょっとした暇潰しに軽く覗いて頂けたら嬉しいです。
74:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/16(金) 23:22:12 ID:Iy0OV6pN/k
>>72
いきなりの展開にドン引かれるのではと、正直ガクブルしていました……(*ノ∀`)
支援ありがとうございます!
75:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:09:51 ID:BJmtlp3XME
男「久々に寝てるだけで1日が終わった」

男「今は5時か」

男「……朝の?夕方の?」
76:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:10:17 ID:BJmtlp3XME
男「なんとなく今は、あいつに会いたくない」

男「何だこれ、メモ?」

女『お詫びのごはんにはロールキャベツを希望します』

女『クリーム煮以外は認めません』

男「やっぱこいつ図々しい」
77:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:10:37 ID:BJmtlp3XME
男「ふて寝してやろうか」

男「……あれ、隣から話し声が」

女「いやあああっ、そこは駄目……!」

?「じゃあこっちはどう?」

女「やだ、やだあっ……あっ、そんなとこ……」

男「……何をやってるんだ」
78:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:10:56 ID:BJmtlp3XME
ピンポーン

女「こんにちは、珍しいですね先生から来てくれるなんて」

男「あれなんか普通」

?「女ちゃん、お客さん?」

女「あ、ごめんなさい先生が」
79:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:11:30 ID:BJmtlp3XME
?「よう男、久しぶり」

男「お前は……」

女「大学時代のご友人なんですよね」

友「そうそう」

男「何故ここにいる」
80:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:11:50 ID:BJmtlp3XME
女「一緒にジェンガしてました」

男「さっきの声はこれか」

友「女ちゃんの反応が楽しくてつい」

男「お前は黙ってろ」
81:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:12:26 ID:BJmtlp3XME
友「改めまして友です、駅前の不動産屋で働いてます、男よりはイケメンです」

男「誰に言ってる」

女「先生のお顔だって悪くはないですよ」

男「いやフォローいらんから」
82:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:13:42 ID:OJjsCOly7Q
女「友さんとはメル友です、先生の個人情報は友さんから入手しました」

友「女ちゃんの物件探しのときに知りあったんだよな」

女「不動産屋さんと本の話で盛り上がってたら、先生のご友人って言うんですもん」

友「愛されてんな、男」

男「なんかもうやめてくれ」
83:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:14:08 ID:OJjsCOly7Q
女「友さんごはん食べてきます?今なら絶品特製カレーもありますよ」

友「ああ、やっと及第点貰ったってやつでしょ」

男「どこまで話してるんだ」
84:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:14:40 ID:OJjsCOly7Q
男「あいつがチョコと林檎と蜂蜜とヨーグルトを持ち出してから早一時間」

男「何故か俺が台所に立っています」

女「先生まだですかー」

友「腹減ったんだが」
85:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:15:06 ID:OJjsCOly7Q
男「できた。食え」

女「ロールキャベツ採用ですか!」

友「あの引きこもりが買い物に行ってまで手料理を……」

男「やっぱお前には食わせない」
86:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:15:28 ID:OJjsCOly7Q
友「ごちそう様でした」

女「お粗末様でした」

男「お前が言うな」

女「それほどでも……」

男「照れるポイントが分からない」
87:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 15:16:12 ID:GhIWyzmQFc
友「また来るからなー」

女「美味しかったです、先生また明日」

男「嵐が去った」

男「……あれが、また来るのか?」
88:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 22:09:35 ID:xd.cgQebTY
男「……静かだ」

男「いやこれが普通だろ」

男「何言ってるんだ自分」
89:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 22:10:08 ID:xd.cgQebTY
女「先生」

男「…………」

女「どうしてまたカップ麺生活に逆戻りですか」

男「……ほっとけ」
90:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 22:10:27 ID:xd.cgQebTY
女「ほっとく訳ないでしょアンタ馬鹿ですか」

男「馬鹿で結構」

女「ミキサー買いますよ」

男「やめろ恐ろしい」
91:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 22:10:46 ID:xd.cgQebTY
女「せっかく野菜ジュース生活にしてあげようと思ったのに」

男「一応聞くが何を入れるつもりだったんだ」

女「ゴーヤとか」

男「罰ゲームかよ」
92:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/17(土) 22:11:14 ID:xd.cgQebTY
女「デキる女の料理を作りたいです」

男「俺に話す時点で無理」

女「…………」
93:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 13:59:02 ID:6UXBYePb8s
これ読みやすくて好きだなー(*´ω`)
つ支援
94:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 14:15:23 ID:pyMmH1xWPo
なんか四コママンガみたい
95:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 16:41:26 ID:X5GbmHtnUQ
>>93
支援ありがとうございます!
読みやすい話を目指しているので、そう言って頂けるとものすごく嬉しいです(*・ω・)

>>94
4コマ良いですよねw
落ちが分からなくて難しいですが、ギャグのスキルを頑張って上げていこうと思います(`・ω・)
96:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 16:55:23 ID:TvyfzeJPCU
男「ネサフは時間泥棒」

男「だが自由人の俺には関係ない」

男「あ……この人新作出してたんだ」

男「本屋は2キロ先」

男「……アマゾンだな」
97:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 16:55:52 ID:TvyfzeJPCU
男「アマゾン在庫なし!?」

男「どうしたものか」

女「先生先生見てください!」

女「ゴーヤーチャンプルー!!」

男「それだ」
98:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 16:56:17 ID:TvyfzeJPCU
男「料理の批評代と食わしてやってる分、払う気はないか」

女「理不尽です」

男「ないならそのゴーヤは食わない」

女「体で……」

男「それはいらん」
99:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 16:56:36 ID:TvyfzeJPCU
女「何ですかこれ、アマゾン?」

男「在庫がない」

女「それを買ってこいと」

男「うむ」

女「だが断る」
100:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 16:56:54 ID:TvyfzeJPCU
女「送迎付きなら考えなくもないです」

男「贅沢な奴め」

女「デートしましょうよデート」

男「お前はそのノリを何とかしろ」
101:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 20:02:43 ID:d9aVWlWSys
男「どうしてこうなった」

女「絶好のデート日和ですよ先生」

男「知り合いに会いそうで嫌だ」

女「ヘルメットで店に入ればどうですか」

男「強盗か」
102:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 20:03:10 ID:d9aVWlWSys
男「バイク久々だから事故ったら悪い」

女「怪我したらヤンデレになります」

男「絶対安全運転するわ」
103:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 20:03:31 ID:d9aVWlWSys
男「無事に本屋に到着」

女「ヤンデレも興味あったのに」

男「さっさと行ってこい」
104:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 20:03:56 ID:d9aVWlWSys
女「人使いが荒いんだから」

女「あ……先生の本だ」

女「出版から結構経つのに平積みとは中々やりおるな」

女「…………」

女「頼まれた本を、探さなくちゃ」
105:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 20:04:25 ID:d9aVWlWSys
女「買ってきました」

男「なんだその量」

女「ついでに私が読みたかったのも」

男「一冊くらいなら奢ってやろうと思ったのに」

女「それもっと早くに言ってください」
106:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 20:04:44 ID:d9aVWlWSys
男「帰宅だ」

女「帰宅ですね」

男「さあ例の本を寄越せ」

女「余韻もクソもない」
107:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/18(日) 20:05:00 ID:d9aVWlWSys
男「ただの買い物に余韻が必要か」

女「ムードは大事です」

男「例えば」

女「別れ際のちゅー!」

男「ほざけ」
108:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/19(月) 11:42:58 ID:/QVXvET/rc
超絶支援

テンポがいい
109:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/19(月) 13:14:57 ID:xd.cgQebTY
>>108
超絶支援だと……(゚Д゚;≡;゚д゚)アワアワ
ありがとうございます!
110:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/19(月) 13:15:59 ID:X5GbmHtnUQ
男「わたが取れてない、苦い、味付けが薄い、ていうか苦い、ちゃんと水にさらしたか?」

女「ゴーヤ苦手なんですか」

男「苦いの嫌い」

女「やだちょっとかわいい」
111:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/19(月) 13:16:16 ID:X5GbmHtnUQ
女「甘いものはどうですか」

男「好きだな」

女「もっかい言ってください」

男「好き」

女「もっかい」

男「この変態め」
112:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/19(月) 13:16:37 ID:BJmtlp3XME
女「焼き菓子とクリーム系はどちらがお好みですか」

男「頼むからやめろ」

女「女子力アップを目指します」

男「残念だったな」
113:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:11:42 ID:heY7DG7pHY
男「…………」

女「…………」

友「……なんでクッキーがねちょねちょしてんの?」

女「宇宙の神秘です」

男「だから言ったのに」
114:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:12:05 ID:OJjsCOly7Q
女「生クリームつけたらいけるかも」

男「くれぐれも砂糖と酒とバニラエッセンスは入れるな」

女「もう注いじゃいましたけど」

友「注ぐものなの?」
115:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:12:23 ID:OJjsCOly7Q
女「泡立つまでもうちょっとお待ちくださいねえー♪」

男「ご機嫌だな」

友「なあ男、お前トイレ行け」

男「は?」

友「でもって、聞き耳立てとけ」

男「なんだそれ」

友「いいから」
116:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:12:40 ID:OJjsCOly7Q
女「あれ、先生は?」

友「トイレだってさ」

女「まさかさっきのクッキーでお腹を」

友「一応自覚あるんだ」
117:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:13:45 ID:d9aVWlWSys
友「なあ女ちゃん」

女「どうしました?」

友「大丈夫?」

女「……まあ平気、です」
118:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:14:03 ID:d9aVWlWSys
友「ただでさえキツいのに、あいつの相手とか疲れるっしょ」

女「むしろ先生が癒しですよ」

友「頑張るねえ」

女「愛してますから」
119:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:14:23 ID:d9aVWlWSys
女「先生、初めて会ったときはガリガリに痩せてたんですよ」

友「今も貧相な体してるけどな」

女「手厳しい。……でも、よかった」

女「ほんとに、よかった」
120:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:14:41 ID:d9aVWlWSys
友「うん、でも君も無理しちゃ駄目だよ」

女「しませんよ」

友「疲れたら言ってよ、俺じゃなくても良いから」

女「先生には、言えませんから」

友「……分かった。じゃあ俺に言って」

女「はい」
121:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:16:14 ID:8SLt8VcSPk
女「あっ先生、お帰りなさい」

男「……おう」

友「トイレ長い男は嫌われるぞ」

男「るっせ」
122:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 00:16:32 ID:8SLt8VcSPk
友「それじゃあ女ちゃん、ごちそう様」

女「はーい、また来てくださいね」

友「じゃあね、また今度」

男「…………」

友「…………」
123:🎏 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 07:51:14 ID:xd.cgQebTY
シリアス展開にすると需要なくなるのではと不安になります……
でも書いちゃう(`・ω・´)キニシナイ
124:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 07:53:16 ID:X5GbmHtnUQ
男「なあ友、今のは……」

友「お前気付けなかったの?」

男「何だよ」

友「女ちゃん、職場でイジメ受けてる」
125:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 07:53:36 ID:X5GbmHtnUQ
友「……そんな激しい物では、ないらしいんだけどな」

男「何で黙ってた」

友「あの子が絶対言うなってさ」
126:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 07:54:09 ID:X5GbmHtnUQ
友「先生の方が苦しいだろうから、今は私がしっかりしなくちゃって」

友「健気だよね、こんな駄目男のために」

男「何であいつはそう思ったんだ」

友「まだ書いてないんだろ?」

男「…………」

友「そういうことだよ」
127:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 07:54:33 ID:X5GbmHtnUQ
男「……作家はやめた」

友「休業中だろ」

男「もう書きたくない」

友「お前は子供か」
128:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 07:54:58 ID:X5GbmHtnUQ
友「お前が拗ねてたって俺には関係ないけど、女ちゃんが可哀想だろ」

男「あいつのために書けと?」

友「さあどうだか」
129:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/20(火) 07:55:16 ID:X5GbmHtnUQ
男「友にはあんなこと言われたが」

男「……書けないんだよ」

男「どうしろって言うんだ」
130:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/20(火) 14:26:08 ID:xd.cgQebTY
面白い

支援
131:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/20(火) 20:25:09 ID:iZVgCE03oA


支援!



132:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:02:28 ID:GhIWyzmQFc
>>130-131
支援ありがとうございます!
書く糧になります(´∀`*)ガンバルー
133:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:03:16 ID:BJmtlp3XME
ピンポーン

女「先生ー?もう寝ちゃいました?」

男「……どうした」

女「あ、いえお腹……壊しちゃったかなって。胃薬を」

男「自覚あるのか」
134:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:04:09 ID:72v/uDZ8Ls
男「いや平気だ、お前もさっさと寝ろ」

女「じゃあおやすみのちゅーを!」

男「誰がするか」
135:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:04:28 ID:72v/uDZ8Ls
女「先生つれない」

男「帰れ」

女「はいはい邪魔者は退散しますよーっだ。おやすみなさい」

男「……その、何だ」

女「?」

男「無理とか、してねえ?」
136:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:04:45 ID:72v/uDZ8Ls
女「いきなり何ですか気色悪い」

男「真顔で言うな」

女「変なもんでも食べましたか」

男「いつも食わしてる奴が言うか」
137:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:05:02 ID:72v/uDZ8Ls
女「ご心配には及びませんよ」

男「そうか」

女「あ、でも……」

男「何だよ」

女「強いて言うならオムハヤシが食べたくて胸が苦しい」

男「また俺にたかる気か」
138:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:36:19 ID:X5GbmHtnUQ
男「……夢か」

男「昔の夢とか久々に見た」

男「多分友のせいだ」

男「気分悪い」
139:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:36:42 ID:X5GbmHtnUQ
女「先生何やってるんですか」

男「ゲームだな」

女「こんな暗い部屋で」

男「画面は明るい」

女「またカップ麺生活になってる!」
140:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:37:02 ID:X5GbmHtnUQ
女「カップ麺禁止です」

男「お前に言われる筋合いはない」

女「今度カップ麺生活に戻ったら毎日押しかけて世界中の珍妙な料理を自己流にアレンジしたものを食べさせます」

男「おい脅すな」
141:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 01:37:21 ID:X5GbmHtnUQ
女「元気ないですか」

男「知らん」

女「漫才のDVDでも借りてきましょうか」

男「そういう問題か」
142:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:47:56 ID:BJmtlp3XME
女「先生」

男「駄目だ」

女「まだ何も言ってないです」

男「見りゃ分かる」

女「酷い人……あなたもそう思いますよねえ?」

猫「にゃあ」
143:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:48:25 ID:BJmtlp3XME
女「雨に打たれて軒下で凍えてました」

男「ペット禁止だ」

女「先生の血は何色ですか」

男「何とでも言え」
144:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:48:54 ID:BJmtlp3XME
女「この子お上品な感じがします」

女「きっと家猫に違いない」

男「それがどうした」

女「飼い主さんが探してるはずです」

男「面倒事の予感」
145:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:49:13 ID:BJmtlp3XME
男「どうも、流されやすさに定評のある俺です」

女「子猫だから遠くなはずがありません、この近所を回って飼い主さんを探しましょう」

男「雨が止んだのがせめてもの救いか」

女「降ってても先生の部屋でお世話するまででした」
146:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:49:31 ID:BJmtlp3XME
男「そう簡単に見つかるものか?」

女「回らないよりましです」

男「そんなものか」

女「さあご近所デートです」

男「やめれ」
147:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:52:21 ID:d9aVWlWSys
猫「うにゃー、なー」

女「うごうごしてます」

男「嫌がってるんじゃないか」

女「そんな訳がない、先生抱っこしてみてください」

男「貸せ」

猫「にゃあ……」

女「……大人しくなった」
148:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:52:40 ID:d9aVWlWSys
女「先生にすら負けるなんて、私に母性が足りないと言うのでしょうか」

男「確かにお前よりは良い嫁になる自信があるな」

女「料理以外できない癖に」

男「やればできる子なんだよ」
149:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:53:27 ID:d9aVWlWSys
女「猫派でしたか」

男「別にどっちでもいい」

女「素っ気なく繕っても分かります、先生の雰囲気がピンク色に和んでます」

男「フィルターって恐ろしい」
150:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:53:49 ID:d9aVWlWSys
女「そんなことをしている内に飼い主さんが見つかり帰宅しました」

男「やけにあっさりと」

女「決して書くのが面倒になった訳ではありません」

男「おい言わなくていいことを」
151:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 12:54:08 ID:d9aVWlWSys
女「寂しいですか」

男「お前は俺をどうしたいんだ」

女「私がいますよ」

男「寂しくないから」
152:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/21(水) 16:53:07 ID:rMHO5Kl4qg
続きはまだか?
153:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 17:17:16 ID:KWmdh9GvI.
>>152
嬉しいお言葉をありがとうございます(´ω`*)
それではちょっとだけ小ネタを投下……
154:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 17:17:43 ID:KWmdh9GvI.
女「私の料理も随分と上達しました」

男「カレーがまともになっただけだ」

女「形が出来たら次はアレンジです」

男「最初からやっておいて何を言う」

女「料理にいちばん必要なのは個性」

男「お前の料理に最も要らない物だ」

女「ちょっと先生黙っててください」
155:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 17:18:00 ID:KWmdh9GvI.
男「お前はレシピ通りに作ることを身に付けろ」

女「誰かの敷いたレールの上を歩く人生なんて嫌だッ!!」

男「だめだこいつ手に負えない」
156:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:23:17 ID:X5GbmHtnUQ
女「汚い」

男「えっ」

女「部屋が汚いです」

男「今に始まったことじゃないだろ」

女「我慢の限界」

男「そんな不満を抱えていたのか」
157:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:23:41 ID:X5GbmHtnUQ
女「掃除機持ってきます」

男「待て床の上のものを全部吸う気か」

女「吸われたくなければ片付けることです」

男「血も涙もない」
158:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:24:02 ID:X5GbmHtnUQ
女「とりあえず部屋のものを全部外に出しましょう」

男「そんな本格的な」

女「段ボールならここに」

男「俺に選択権はないのか」
159:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:24:19 ID:X5GbmHtnUQ
男「終わらない」

女「本が多いです」

男「ブックオフに売るか」

女「せっかくの宝の山を」

男「持ってく?」

女「ぜひ」
160:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:32:39 ID:xd.cgQebTY
女「料理のレシピ系とめぼしい文庫を幾つか」

男「その本はやめとけ、こっちにしろ」

女「猿でもできる簡単おつまみ……」

男「よく本格イタリア料理なんて持ってく気になったな」
161:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:32:57 ID:xd.cgQebTY
女「全部出し終えました」

男「引っ越し以来の広い部屋だ」

女「ゴキブリがいなかったのが不思議なくらいです」

男「その名前を言うな」
162:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:33:14 ID:X5GbmHtnUQ
女「名前を言ってはいけないあの人の脅威が去ったところで」

男「なんか違う」

女「雑巾をかけるフォイ」

男「もうやだこの人」
163:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:33:31 ID:X5GbmHtnUQ
女「私は台所汚れを優雅に落とすので先生は床に這いつくばって部屋中を磨いてください」

男「嫌な言い方だな」

女「だって雑巾がけしたらぱんつ見えちゃう」

男「はいはい」

女「狙ってましたか」

男「狙わないから」
164:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/21(水) 21:34:47 ID:X5GbmHtnUQ
女「綺麗になりましたね」

男「見違えるな」

女「唯一の心残りはエロ本が見つからなかったことです」

男「残念、パソコンを漁ることだな」

女「ロックかかってました」

男「なんと捜索済み」
165:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 10:56:28 ID:GhIWyzmQFc
女「本日のメニューは猿でもできる簡単おつまみより、リッツのチーズ乗せです」

女「…………」

女「虚しい」
166:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 10:56:56 ID:GhIWyzmQFc
女「悔しいから一手間かけてトースターで焼いてやりました」

女「チーズは溶けず、リッツが焦げました」

女「まあ問題はないです、さあ召し上がれ」

男「お前は猿以下か」
167:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 11:05:32 ID:M0JV6mJe/Y
もう誰も読んでないんだ…休んでいいんだぞ?な?

この後俺は読んでいるよと書く奴が出てくるに8万ジンバブエドル
168:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 11:06:45 ID:eVl1nnf2hM
更新きた
支援
169:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:13:37 ID:d9aVWlWSys
>>167
残念でした( ̄ー ̄*)ドヤッ
8万ジンバブエドルは私が頂こうw

>>168
支援ありがとうございます!(´ω`*)
まだまだもう少しいきますよー
170:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:18:44 ID:d9aVWlWSys
女「それとこれ、お借りした本で読み終わった奴です」

男「お前にやったんだけど」

女「私は借りただけです、簡単に人様の書いた本を手放すもんじゃありません」

男「……そうか」
171:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:19:20 ID:d9aVWlWSys
女「これ三部作になってますよね」

男「続き持ってくか」

女「別の作品ともリンクしてますよね」

男「そっちもあるぞ」

女「もう私先生の家に住む」
172:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:23:06 ID:d9aVWlWSys
友「なんか男の部屋が綺麗になってる」

女「どや顔できるレベルですか」

友「できるできる」

女「どやっ」
173:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:23:30 ID:d9aVWlWSys
男「それで友は何の用だ」

友「男のゲームのセーブデータ消しに」

男「冗談でもやめろ」

女「お供します」

男「乗るな」
174:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:24:00 ID:d9aVWlWSys
女「ゲームばっかしてないで、本読んだらいいのに」

友「そうだよ馬鹿になるぞ」

男「うるさい」

女「本はもうお嫌いですか」

男「そういう問題じゃない」
175:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:24:21 ID:d9aVWlWSys
女「怒りましたか」

男「怒った」

女「嘘、怒ってない」

男「怒ったって言ったろ」

女「優しい人なの知ってるんだから」

男「何か激しく誤解をされてる」
176:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 11:24:42 ID:d9aVWlWSys
女「先生が怒ったと言うなら仕方ないです、怖いので退散します」

男「ちゃっかり大量の本を抱えてか」

女「それはそれ、これはこれ」

友「女ちゃんもう行っちゃうの?」

女「今度マフィンでも焼きますから」

友「それはいらない」
177:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 17:10:43 ID:llUSa5aCBY
C
178:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/22(木) 22:12:05 ID:GhIWyzmQFc
>>177
支援ありがとうございます!(*・ω・)
179:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 22:15:17 ID:n9/skE8h1M
みんなかわいいよー!
しえん
180:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 09:01:20 ID:BJmtlp3XME
>>179
かか可愛いだなんてそんな……(゚Д゚*≡*゚д゚)
すごく嬉しいです、支援ありがとうございます!(>ω<*)
181:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 09:04:17 ID:xd.cgQebTY
友「女ちゃんは男にベタ惚れだねえ」

男「迷惑甚だしい」

友「ちゃんと優しくしてるか?」

男「どうでもいいだろ」
182:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 09:04:35 ID:xd.cgQebTY
友「お前も丸くなったじゃん」

男「……そんなことない」

友「前は本の話するだけで怒ったのにさあ」

男「いつの話だ」
183:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 09:04:55 ID:xd.cgQebTY
友「あれからまじで書いてないの」

男「お節介も程々にしろ」

友「俺とお前の仲じゃーん☆」

男「アッーな展開は勘弁な」
184:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 09:05:18 ID:xd.cgQebTY
友「だってそうだろう?」

友「好きな奴がいて?そいつのこと思って書いて?それが売れて?」

友「陰でキモいって笑い者にされて?」

友「それだけだろ」

男「……お前には分からないだろうな」
185:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 09:05:35 ID:xd.cgQebTY
友「そーやって痛がっててもいいけどさあ、長すぎるだろ」

友「あんな楽しそうに女ちゃんと話せてんじゃん」

友「本当は傷なんて治ってる」

友「お前はもう書けるんだよ」
186:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 09:05:52 ID:xd.cgQebTY
男「今さら急に出てきて、分かったように言われたって不愉快だ」

友「それもそうだな」

男「…………」

友「ただ、女ちゃんを悲しませるなよ」

友「あの子、これ以上何かあったら、多分折れるから」
187:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 21:08:03 ID:X5GbmHtnUQ
男「……やっと一人」

男「…………」

男「晩飯……は、カップ麺でいいか」

男「……いや、あいつのお仕置きが怖いな」

男「寝よう」
188:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 21:08:29 ID:X5GbmHtnUQ
女「あのですね、先生」

男「……はい」

女「私は確かにカップ麺生活をやめろと言いました」

女「が、決して断食しろと言った訳ではありません」

男「すいませんでした……」
189:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 21:08:48 ID:X5GbmHtnUQ
女「挙げ句に熱まで出して……今日は絶対安静ですよ」

男「うい」

女「お腹が空いたらそこの鍋にお粥がありますから」

男「お粥って……」

女「大丈夫レトルトです」

男「分かってらっしゃる」
190:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 21:09:06 ID:X5GbmHtnUQ
男「……しんどい」

男「知恵熱か?」

男「駄目だ頭働かない」
191:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 21:09:25 ID:X5GbmHtnUQ
男「友は知らないから言えるんだ」

男「全部忘れて、吹っ切って、もう大丈夫だと思って、立ち直ろうとして、パソコンに向かって」

男「そこで一文字も書けなかったときの気持ちを」
192:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/23(金) 21:09:42 ID:X5GbmHtnUQ
男「もう二度と、あんな思いは……」

男「…………」

男「……腹減った」
193:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/24(土) 06:34:27 ID:d9aVWlWSys
女「ただいま帰りましたー、先生生きてますか?」

女「あら寝てる」

女「これって人にうつすと治る系ですかね」

男「治んないから」

女「寝顔盗撮のチャンスが!」
194:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/24(土) 06:35:28 ID:8SLt8VcSPk
男「復活した」

女「それは良かった」

男「お粥美味かった」

女「レトルト褒められても嬉しくないです」

男「今までで一番美味かった」

女「嫌がらせですか」
195:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/24(土) 12:46:00 ID:Iy0OV6pN/k
男「なあ今夜こっち来る?」

女「ついに初夜ですか」

男「お前の脳内構造はどうなってる」

女「優しくしてくださいね」
196:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/24(土) 12:46:22 ID:Iy0OV6pN/k
男「そんな痴女に食わせるオムハヤシはないな」

女「えっ食べる食べる」

男「変わり身が早い」

女「覚えててくれたんですね」

男「何のことだか」
197:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 03:51:30 ID:YKpi5GSFHg
大好きだー(´ω`#)CCCCC
198:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 09:03:19 ID:ga.9jeuoho
ランク入りおめでとー

支援ー
199:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 09:08:14 ID:/3x4kwN5WA
テンポがよくて読みやすい!
日常も和んで好きだけどシリアスのが好きな私ガイル…(´゚Д゚`)

女「どやっ」に萌えたww
支援!
200:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 09:45:44 ID:X5GbmHtnUQ
>>197
支援ありがとうございます!
自分は応援してくださるあなた方が大好きです……(>ω<*)

>>198
まさかのランクインでポカーン状態でしたw
これも皆さんのお陰です、どれだけ感謝してもし足りない……(´ω`*)
ありがとうございます!

>>199
読みやすさ至上主義なのですごく嬉しいです、支援ありがとうございます!
この先シリアス多めの予定で不安でしたが、シリアスおkなら心置きなくいけますね(`・ω・´)

皆様、支援や投票等、本当にありがとうございましたヽ(´∀`*)ノ
そろそろこのお話も終わりに向かって行きます。
どうか最後まで、お付き合いくださいm(_ _)m
201:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 09:52:58 ID:OJjsCOly7Q
男「さあ食え」

女「いただきます」

男「…………」

女「おいしい」
202:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 09:53:23 ID:OJjsCOly7Q
男「なあ、お前さ」

女「はい」

男「お前は俺に、どうしてほしいの」
203:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 09:53:56 ID:OJjsCOly7Q
男「助けに来たって言ってたけど、俺はどうしたらいいの」

男「俺が何したら、お前は満足なの」

女「…………」

女「本当は、書かせに来たんです」

女「……そう言ったら、先生は私を拒みますか」
204:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 09:54:20 ID:OJjsCOly7Q
男「……別に、何となく分かってたし」

女「ですよね」

男「書けるか分かんねえし」

女「承知の上です」

男「お前のこと嫌いになるかも」

女「現在嫌われてないことが驚きです」
205:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 10:03:04 ID:KWmdh9GvI.
男「分かった。書いてみる」

女「まじですか」

男「ただし交換条件付きだ」

女「と言いますと」

男「隠し事禁止。少しは俺にも背負わせろ」

女「……先生が頼れるくらいにしっかりしてくれたら、その時は考えますよ」
206:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 10:03:22 ID:KWmdh9GvI.
男「で、もういっこ」

女「まだあるんですか」

男「しばらく部屋に来ないでくれ」
207:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 10:03:59 ID:KWmdh9GvI.
女「え、なんでまたそんな」

男「いや、もだもだしてるの見られんの、なんかハズいし」

女「気にしませんよ」

男「俺が気にする」

女「カッコつけたいお年頃なんですね……」

男「しばくぞ」
208:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/25(日) 11:58:57 ID:4AY7chDUOU
すごいサクサク読めちゃうw
展開が上手です
みんな可愛いし(*^^*)

支援します(`・ω・)ノC
209:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 17:48:35 ID:KWmdh9GvI.
>>208
有難いお言葉……支援ありがとうございます(´ω`*)
続きもサクサクいきますよ!(`・ω・´)
210:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 17:49:59 ID:Iy0OV6pN/k
男「……と、いう訳なんだが」

友「馬鹿じゃねーの」

男「もっと罵ってくれ」

友「気持ち悪いわ」
211:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 17:50:21 ID:Iy0OV6pN/k
友「お前に会わなくなってから、女ちゃんやべえよ?」

男「どんな風に」

友「メールがやたら元気」

男「それは深刻だ」
212:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 17:50:41 ID:Iy0OV6pN/k
友「で、お前はどうなの」

男「書けません」

友「馬鹿か」

男「馬鹿です」
213:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/25(日) 17:51:03 ID:Iy0OV6pN/k
友「いいから女ちゃんと話せ、ちょっとで良いから会ってこい、でもって寝ろ」

男「嫌だカッコ悪い」

友「共倒れんぞ」

男「だってカッコ悪い」

友「お前が潰れんのは全くもって自業自得でいい気味だが女ちゃんを巻き込むな」

男「酷い言われようだ」
214:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:14:35 ID:72v/uDZ8Ls
男「友には罵倒されたが書けない」

男「やっぱ正直に書けないって言って……」

男「いや駄目だろ、違う駄目なのは俺だ、ああもう訳わかんねえ」
215:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:15:00 ID:72v/uDZ8Ls
男「妥協して電話をかけることにしました」

男「……あ、もしもし」

女『あれ?先生?』

女『もう来るなって言ったの、先生の方なのに』

男「うるせ」

女『駄目だな、嬉しい』
216:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:15:18 ID:72v/uDZ8Ls
女『どうしたんですか』

男「察してくれ」

女『やっぱり。本当にしょーもない人ですね』

男「おい刺さったんだが」
217:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:15:40 ID:72v/uDZ8Ls
女『先生、今、部屋のどのへんにいますか』

男「え……窓際で、そっち側の壁にもたれてるけど」

女『んーと、ここですか?壁叩きますよ』

男「ああ、そこそこ」

女『それじゃあ、これで背中合わせですね』
218:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:15:56 ID:72v/uDZ8Ls
女『分かりますか』

男「……なんとなく」

女『先生情けない声してますよ』

男「まだそんなことを言うか」
219:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:17:53 ID:d9aVWlWSys
男「正直言うと、さ」

女『はい』

男「あんま書けてなくて」

女『はい』

男「分かんねえ」
220:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:18:09 ID:d9aVWlWSys
女『良いですよ、それでも』

男「そうなんだ?」

女『書いてほしいのは、私の我が儘だから』

男「そうか」

女『でもね、覚えててください』

男「うん?」

女『私ね、ずっと先生の傍にいますよ』
221:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:18:27 ID:d9aVWlWSys
男「いてくれんの?」

女『勿論ですとも』

男「本当かよ」

女『それはもうメリーさん張りに』

男「気持ち悪いわ」
222:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:18:45 ID:d9aVWlWSys
女『気持ち悪くてもめげません』

男「半端ねえな」

女『私を誰だと思ってるんですか』

男「隣の食材クラッシャー」

女『ひどい』
223:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:19:05 ID:d9aVWlWSys
男「なんか書ける気がする」

女『まじですか』

男「まじまじ」

女『ハッタリじゃなくて?』

男「切るぞてめえ」
224:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:19:52 ID:Iy0OV6pN/k
女『それじゃあ頑張ってください』

男「おう」

女『その前におやすみのちゅーを』

男「しねえよ」

女『今ならいけると思ったのに』

男「……書けたら、な」
225:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 19:03:49 ID:FcsDZjzCnc
今の雰囲気とても好きだー(*´ω`*)
支援!
226:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:50:37 ID:GhIWyzmQFc
>>225
支援ありがとうございます!
気に入って頂けたなら良かったです……自分もこういうのは書きやすい(*・ω・)

この話も、あと少し
もう少しだけ、彼らにお付き合いくださいな
227:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:00 ID:heY7DG7pHY
男「本当に書けたんだが」

男「何これどうしよう俺どうしたらいいの?」

男「とりあえずあいつに……いや、やっぱその前に」

男「確認に行ってみるか」
228:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:21 ID:heY7DG7pHY
友「よう、お帰り」

男「なんでお前が家の前にいんの」

友「女ちゃんからのメールで、そろそろかなって思って、来てみたらドンピシャ」

男「お前はエスパーか」
229:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:39 ID:heY7DG7pHY
友「どこ行ってきたの」

男「……出版社」

友「成果は」

男「担当さん、喜んでた」
230:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:59 ID:heY7DG7pHY
友「ほんとお前むかつく」

男「何でだよ」

友「冴えないニートからリア充への華麗なる転身」

男「戻っただけだし」

友「そういうとこむかつく」
231:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:54:18 ID:heY7DG7pHY
友「爆発しろ」

男「はあ」

友「女ちゃんと末永く爆発しろ」

男「お前酔ってる?」

友「素面だバカヤロー」
232:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:54:39 ID:heY7DG7pHY
友「言っとくけど、親身に女ちゃんの相談に乗るフリをして奪うこともできたんだからな」

男「え、あれ、お前あいつのこと好きだったの?」

友「鈍すぎる」
233:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:55:01 ID:heY7DG7pHY
友「女ちゃん悲しませたら今度は本気で奪うから」

男「いや無理だろ」

友「俺よくあの子の部屋に一人で遊びに行くんだけど」

男「絶対させねえ」
234:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 23:28:37 ID:BJmtlp3XME
男「さて、友は帰ったし何をしようか」

男「飯でも作るか」

男「メニューは……カレーだな」

男「一番でかい鍋で。」
235:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 23:35:27 ID:OJjsCOly7Q
男「隣の部屋から物音が……帰ってきたのか」

男「そういえば最初と状況が逆だな」

男「……鍋ごと押しつけてやろう」
236:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 23:38:57 ID:GhIWyzmQFc
ピンポーン

男「あー、俺俺」

女『詐欺師の方ですか?』

男「しばくぞ」

女『冗談ですよ』



女「先生おかえりなさい!」



おわり。
237:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 08:02:12 ID:SQiBWmtl1g
ハッピーエンドすなぁ(*´∀`*)
乙!

238:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 15:54:58 ID:xxoKtpJZLo
個人的には女ちゃんのいじめの解決までやって欲しかったが…

でも、めっちゃ楽しかった!

乙です!
239:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/27(火) 17:13:52 ID:Iy0OV6pN/k
>>237
まごうことなきリア充エンドです(`・ω・´)爆発しろ!
読んで頂いて、ありがとうございました(´ω`*)

>>238
個人的に重くなりすぎちゃうのが嫌なのと、自分がいじめ現場に遭遇したことがなくて……(ノ∀`)
ご期待に添えず申し訳ありませんが、この終わりはあくまでもお話としての一区切りですので、続きは脳内補填でお願いします(*´艸`)
楽しんで頂けて良かったです!ありがとうございました(´∀`*)
240:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 17:16:07 ID:HppTWYYKHs
読んでほっこりしちゃいましたww
お疲れさまでした(*^^*)
241:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/27(火) 17:16:45 ID:xd.cgQebTY
これは、保管庫に入れて貰って良いのかな……?(゚Д゚*≡*゚д゚)
依頼までの間に、質問感想おまけのリクエスト等あれば出来るだけ対応しますので、
何か書き込んでくれたら嬉しい……かも、です(*ノωノ)
242:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/27(火) 17:18:59 ID:KWmdh9GvI.
>>240
ほっこりありがとうございますw
初めてのSSで、ちゃんと完結できるか不安でしたが、皆さんの支援で書き切れて良かったです(´ω`*)
243:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 21:07:52 ID:CmICk3ZdCU
>>1に惜しみない拍手を送るぜ
244:🎏 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 22:02:19 ID:yr6EEq7SPg
保管お願いしますノシ
245:🎏 1
◆EOQ3BRAmq.:2011/9/27(火) 22:47:30 ID:TvyfzeJPCU
>>243
惜しみない拍手おひとり様分頂きましたー!ヽ(´∀`*)ノワーッ
ありがとうございます!

>>244
それは良かった(´ω`*)ありがとうございます
では安心して保管庫依頼に行って参りますねノシ
246:🎏 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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