女「あなた以外に誰がいるんですか」
男「安西先生とか」
女「えっ」
男「えっ」
217: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:15:40 ID:72v/uDZ8Ls
女『先生、今、部屋のどのへんにいますか』
男「え……窓際で、そっち側の壁にもたれてるけど」
女『んーと、ここですか?壁叩きますよ』
男「ああ、そこそこ」
女『それじゃあ、これで背中合わせですね』
218: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:15:56 ID:72v/uDZ8Ls
女『分かりますか』
男「……なんとなく」
女『先生情けない声してますよ』
男「まだそんなことを言うか」
219: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:17:53 ID:d9aVWlWSys
男「正直言うと、さ」
女『はい』
男「あんま書けてなくて」
女『はい』
男「分かんねえ」
220: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:18:09 ID:d9aVWlWSys
女『良いですよ、それでも』
男「そうなんだ?」
女『書いてほしいのは、私の我が儘だから』
男「そうか」
女『でもね、覚えててください』
男「うん?」
女『私ね、ずっと先生の傍にいますよ』
221: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:18:27 ID:d9aVWlWSys
男「いてくれんの?」
女『勿論ですとも』
男「本当かよ」
女『それはもうメリーさん張りに』
男「気持ち悪いわ」
222: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:18:45 ID:d9aVWlWSys
女『気持ち悪くてもめげません』
男「半端ねえな」
女『私を誰だと思ってるんですか』
男「隣の食材クラッシャー」
女『ひどい』
223: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:19:05 ID:d9aVWlWSys
男「なんか書ける気がする」
女『まじですか』
男「まじまじ」
女『ハッタリじゃなくて?』
男「切るぞてめえ」
224: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 01:19:52 ID:Iy0OV6pN/k
女『それじゃあ頑張ってください』
男「おう」
女『その前におやすみのちゅーを』
男「しねえよ」
女『今ならいけると思ったのに』
男「……書けたら、な」
225: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 19:03:49 ID:FcsDZjzCnc
今の雰囲気とても好きだー(*´ω`*)
支援!
226: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:50:37 ID:GhIWyzmQFc
>>225
支援ありがとうございます!
気に入って頂けたなら良かったです……自分もこういうのは書きやすい(*・ω・)
この話も、あと少し
もう少しだけ、彼らにお付き合いくださいな
227: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:00 ID:heY7DG7pHY
男「本当に書けたんだが」
男「何これどうしよう俺どうしたらいいの?」
男「とりあえずあいつに……いや、やっぱその前に」
男「確認に行ってみるか」
228: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:21 ID:heY7DG7pHY
友「よう、お帰り」
男「なんでお前が家の前にいんの」
友「女ちゃんからのメールで、そろそろかなって思って、来てみたらドンピシャ」
男「お前はエスパーか」
229: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:39 ID:heY7DG7pHY
友「どこ行ってきたの」
男「……出版社」
友「成果は」
男「担当さん、喜んでた」
230: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:53:59 ID:heY7DG7pHY
友「ほんとお前むかつく」
男「何でだよ」
友「冴えないニートからリア充への華麗なる転身」
男「戻っただけだし」
友「そういうとこむかつく」
231: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:54:18 ID:heY7DG7pHY
友「爆発しろ」
男「はあ」
友「女ちゃんと末永く爆発しろ」
男「お前酔ってる?」
友「素面だバカヤロー」
232: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:54:39 ID:heY7DG7pHY
友「言っとくけど、親身に女ちゃんの相談に乗るフリをして奪うこともできたんだからな」
男「え、あれ、お前あいつのこと好きだったの?」
友「鈍すぎる」
233: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 20:55:01 ID:heY7DG7pHY
友「女ちゃん悲しませたら今度は本気で奪うから」
男「いや無理だろ」
友「俺よくあの子の部屋に一人で遊びに行くんだけど」
男「絶対させねえ」
234: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 23:28:37 ID:BJmtlp3XME
男「さて、友は帰ったし何をしようか」
男「飯でも作るか」
男「メニューは……カレーだな」
男「一番でかい鍋で。」
235: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 23:35:27 ID:OJjsCOly7Q
男「隣の部屋から物音が……帰ってきたのか」
男「そういえば最初と状況が逆だな」
男「……鍋ごと押しつけてやろう」
236: 1 ◆EOQ3BRAmq.:2011/9/26(月) 23:38:57 ID:GhIWyzmQFc
ピンポーン
男「あー、俺俺」
女『詐欺師の方ですか?』
男「しばくぞ」
女『冗談ですよ』
女「先生おかえりなさい!」
おわり。
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