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魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよ」
[8] -25 -50 

1: 少女:2011/9/15(木) 19:33:16 ID:VDKZMqcALE
***

壱国城、謁見の間

***

壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」

魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」

壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」

魔者「……おそれいります」


2: ゲットΖ:2011/9/15(木) 19:35:25 ID:kp1zQtGNfM
    2ダ2ダ♪
♪ ∧,_∧
  <丶`∀´> >>
(( ( つ ヽ、 ♪
  〉 とノ )))
  (__ノ^(_フ
    2ダ2ダ2ダ〜♪

   ∧,_∧
 << <丶`∀´>
 ♪ ノ ⊂ ) ))
 ((( ヽつ 〈
   (_)~ヽ_,フ
3: 名無しさん@読者の声:2011/9/15(木) 19:35:47 ID:yr6EEq7SPg
3ゲットと言わせていただきます
4: 少女:2011/9/15(木) 19:36:16 ID:BevCck1ffE
壱王「……この世界は200年前に突如として現れた魔物達に脅かされておる」

壱王「魔物は魔界からやって来ているという説が最も有力だが」

壱王「魔界と行き来するには魔力を持たなくてはならん」

壱王「実際に魔物は魔力を持っているそうだ」
5: 少女:2011/9/15(木) 19:38:24 ID:BevCck1ffE
>>2>>3
おめ(°∀°)
6: 少女:2011/9/15(木) 19:40:55 ID:BevCck1ffE
壱王「が、普通人間は魔力を持たない」

壱王「魔力を持つ子どもが新たに生まれて来るかはわからなかった」

壱王「また、魔物が魔力を持つために魔法自体を邪悪なものと疎む風習がある地域もある」

壱王「実際のそなたのように、魔力を持つ者は隠れすごしているかもしれないと考えられていた」

壱王「そなたが見つかったのは嬉しい驚きだった」
7: 少女:2011/9/15(木) 19:41:32 ID:VDKZMqcALE
壱王「さて本題に入ろう、そなたに頼みたいことがあるのだ」

魔者「……なんなりと」

壱王「うむ、魔王討伐の旅へと出てくれぬか」

魔者「…………」

壱王「聞いての通り、魔界には魔力を持たねば行けぬのでな」

壱王「勇者……つまり魔王を倒す者は、魔力を持つ者でなくてはならぬのだ」
8: 少女:2011/9/15(木) 19:46:49 ID:BevCck1ffE
壱王「さらにそれだけではないぞ、旅から無事戻った暁にはなんと!」

魔者(いつ旅に出ること決定したし)

壱王「さあおいで壱姫」

壱姫「はいお父様?」スッ

壱王「勇者よ、この壱姫を嫁にやろうではないか!」

魔者「」

壱姫「」
9: 少女:2011/9/15(木) 19:48:14 ID:VDKZMqcALE
ミスったあああああああ

ごめんなさい
>>8は無視してください
10: 少女:2011/9/15(木) 19:48:38 ID:BevCck1ffE
壱王「なに、悪いようにはせぬ」

壱王「軍資金は十分出すし、総国民をあげて英雄として見送ろう」

壱王「旅路の途中で弐国、参国、肆国へ立ち寄れば、各々協力することとなっておる」

壱王「行ってくれるな、『勇者』よ?」ドヤッ

魔者「…………」



魔者(面倒くせええええええ)
11: 少女:2011/9/15(木) 19:49:45 ID:VDKZMqcALE
壱王「さらにそれだけではないぞ、旅から無事戻った暁にはなんと!」

魔者(いつ旅に出ること決定したし)

壱王「さあおいで壱姫」

壱姫「はいお父様?」スッ

壱王「勇者よ、この壱姫を嫁にやろうではないか!」

魔者「」

壱姫「」
12: 少女:2011/9/15(木) 19:50:42 ID:BevCck1ffE
これが正しい順序でした、申し訳ないm(__)m

続きいきます
13: ◆0/ttBSlju.:2011/9/15(木) 19:51:28 ID:kp1zQtGNfM
支援(´・ω・`)
14: 少女:2011/9/15(木) 19:54:02 ID:BevCck1ffE
壱姫「この方が勇者様……ですか」チラ

魔者「………………!」

壱姫「………………」ジッ

魔者(いたたまれない……)

壱姫「…………ハッw」ボソ

魔者「」
15: 少女:2011/9/15(木) 19:55:11 ID:VDKZMqcALE
>>13
ありがとう(´∀`)

支援に答えられるよう頑張ります><
16: 少女:2011/9/15(木) 19:58:31 ID:VDKZMqcALE
魔者(今……鼻で笑われた……?)

壱姫「お父様、あまりに素敵な方で私には釣り合いません」ニコ

壱王「何を言う、お前は私の自慢の娘だよ」ハッハッハ

魔者「」

壱姫「…………」ジロ

魔者(睨んでくる……超怖えなこの女)
17: 少女:2011/9/15(木) 20:00:26 ID:BevCck1ffE
魔者(……うー、仕方ねえかな、俺も結婚とか嫌だし)ハア

魔者「……あー、お言葉ですが陛下」

壱王「何かな」

魔者「それは無理……かと思います」

壱王「なに? 何故だ勇者よ」

魔者「……あー、……私には既に将来を約束した女がおりますので」
18:
◆0/ttBSlju.:2011/9/15(木) 20:00:50 ID:HeSFCrSa16
>>15

俺のすべき事やSS更新そっちのけで張り付くからねっ!

<●> <●>
19: 少女:2011/9/15(木) 20:02:53 ID:BevCck1ffE
とりあえず今日はここまでで(´ω`)

長い話になると思われます
なんとも厨二臭い話ではありますが、もしよければ最後まで付き合って頂けたらと思いますm(__)m
20: 少女:2011/9/15(木) 20:07:04 ID:VDKZMqcALE
>>18
書き手さんだったんですか(°∀°)

今度覗きに行きます←
21: 少女:2011/9/16(金) 20:51:56 ID:DS4VYQodwk
***

壱国外れの山奥、魔者と村娘の家

***

魔者「……というわけでだな」

村娘「……ほほう」

魔者「しかし驚いた、俺が魔力持ってるって国にバレるとは思ってなかったから」
22: 少女:2011/9/16(金) 20:53:43 ID:DS4VYQodwk
なぜsageたし

再開age(´ω`)
23: 少女:2011/9/16(金) 20:54:01 ID:DS4VYQodwk
村娘「……私も驚いた……」

魔者「何が」

村娘「……お前に婚約者がいたなんて……」

魔者「なっ、ち、ち、ちがっ……それはっ、だから姫と結婚から逃れるための言い訳で……!」

村娘「……うろたえすぎ……」
24: 少女:2011/9/16(金) 20:54:59 ID:DS4VYQodwk
村娘「……けどそんな、その場しのぎの嘘が陛下に長く通用するとは思えない……」

魔者「ま、まあ、だからさ」

村娘「……何か解決策が……?」

魔者「ほっ、本当にすればいいんじゃないか!」

村娘「……何を……」

魔者「だ、だから……!」



魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよって言ってんだよ!」
25: 少女:2011/9/17(土) 13:07:40 ID:oA6i5xTWo.
ね、寝てしまっていた……!

今日テストだったのでお昼休みにやっと書き込めました(;´`)

また夕方か夜に来ますノシ
26: 少女:2011/9/17(土) 22:54:54 ID:u2BWYDNpUI
今日の分再開age(´∀`)↑↑

思ったより遅くなった…
すみません(´・ω・`)
27: 少女:2011/9/17(土) 22:56:24 ID:jIWxKTGpJQ
村娘「…………」キョト

魔者「……っだからあれだぞ!?」

魔者「お前のことが好きでたまんないとかそういう感じじゃなくてだな!?」

魔者「か、勘違いすんなよ!?」

魔者「あの気の強そうな姫との結婚がいやで仕方なくな!?」
28: 少女:2011/9/17(土) 22:57:06 ID:jIWxKTGpJQ
村娘「……わかった……」

魔者「だから、その…………えっ」

村娘「……確かにそれならしかたない……」

村娘「……謹んでお受けしましょう……」
29: 少女:2011/9/17(土) 22:57:51 ID:u2BWYDNpUI
村娘「……後の問題は旅に出なければならないことか……」

村娘「……正直今までどおりこの家でゆったり2人暮らしてたいけど……」

村娘「…………」

村娘「……さっきから何をニヤニヤしてるの……?」

魔者「ふへぁっ!? なななんでもねーよ話しかけてんじゃねーよ」ドキドキ
30: 少女:2011/9/17(土) 22:59:41 ID:u2BWYDNpUI

***

村娘「……正直今までどおりこの家でゆったり2人暮らしてたいけど……」

村娘「…………」

村娘「……さっきから何をニヤニヤしてるの……?」

魔者「ふへぁっ!? なななんでもねーよ話しかけてんじゃねーよ」ドキドキ
31: 少女:2011/9/17(土) 23:01:02 ID:u2BWYDNpUI
うおおあ二重投稿……!!

×>>29
>>30

ですorz
32: 少女:2011/9/17(土) 23:03:44 ID:u2BWYDNpUI

***

魔者「…………えーと、それなんだがな」

村娘「……うん……」

魔者「旅に壱姫も着いてくることになった」

村娘「……なんと……」

魔者「お前もう少しリアクションないのかよ」

村娘「……これが精一杯……」
33: 少女:2011/9/17(土) 23:06:03 ID:jIWxKTGpJQ
キリがいいのでここまでにして今日は寝ますm(__)m

ちまちまとした更新で申し訳ありません(´・ω・`)
34: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 00:30:09 ID:Bdvfznt9QE
こんなこと言っちゃ重荷になるのは分かってるけど期待してるよ!!
SHIEN!!
35: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 06:14:47 ID:g4YtplauG2
しぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!


∧_∧
( ・ω・)=っCつC
(っ=つCつC
`/ =っCつCつC
(ノ ̄∪ババババババ

36: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 06:15:45 ID:g/RC3zNpFY
orz耳がずれた(´・ω・`)

37: 名無しさん@読者の声:2011/9/18(日) 07:20:28 ID:H9HEh.P5tg
C(´∀`)
38: 少女:2011/9/18(日) 14:56:14 ID:EqOzQ7hij6
>>34
重荷なんかじゃないですとも(・ω・´)

嬉しいです
ありがとうございます!

>>35-36
ソッ
`つ∧_∧
 ( ・ω・)=っCつC
 (っ=つCつC
 / =っCつCつC
(ノ ̄∪ババババババ

支援ありがとうございます!(//∀//)

>>37
ありがとうございます! ≡這C⊂(・ω・´) キャッチ!
39: 少女:2011/9/18(日) 15:03:51 ID:ht7hEQk5/w
あああ書き忘れたああ

夜頃にまた来ますっ><!
40: 少女:2011/9/19(月) 07:50:07 ID:.gB2sDwzQY
あきゃああああ寝てしまったあああ

今から投下いきます(;ω;`)
申し訳ない申し訳ない
41: 少女:2011/9/19(月) 07:55:49 ID:aqZvmbwtMY
***

壱国城、謁見の間〜回想〜

***

壱王「なんと、するとそなたは妻帯者か!?」

魔者「あーえと、そのまだ口約束だけというか」

魔者(本当は俺の片想いなんだけど)

壱王「ふむ、つまりは婚約者がおるということか」

魔者「……はい」

魔者(やばいな王様に嘘ついちまった……村娘、うまく口裏合わせてくれっかな)
42: 少女:2011/9/19(月) 07:57:53 ID:aqZvmbwtMY
壱姫「あらまあ、それは残念ですわ」ニコニコ

魔者(うわあ姫様めっちゃにこやか)

壱姫「では私の出番はないようですn 壱王「聞いたか姫! まだチャンスはあるようだぞ!」

壱姫「」

壱王「いやーなんだなんだ、結婚はしてないんだろ?」

魔者「(それどころか告白すらしてねーよ)……はい」

壱王「ならいいじゃないか! そっちは断って姫と結婚するといい!」

魔者(……駄目だこいつ、早くなんとかしないと……)
43: 少女:2011/9/19(月) 07:59:08 ID:.gB2sDwzQY
壱姫「お父様、お言葉ですが」

壱王「どうした壱姫、なんなりと申せ」

壱姫「我が国では望まぬ結婚は認めておりませんわ」

壱王「えっ……2人とも結婚したいだろ?」

魔王「…………」

壱姫「…………」
44: 少女:2011/9/19(月) 07:59:55 ID:.gB2sDwzQY
壱姫「……お父様、勇者様は婚約者があられる身なのですよ、他の方とご結婚なさるはずないではありませんか」

壱王「なんと! では勇者よ、そなた我が娘を振る気か!」

壱姫「振られてねえよハゲ」ボソ

魔者「」

壱王「なにか言ったかい?」

壱姫「いいえ何も」ニコ

魔者「」
45: 少女:2011/9/19(月) 08:04:31 ID:.gB2sDwzQY
壱姫「……そういうことですから、勇者様に私を旅に連れていって頂いてもよろしいでしょうか、お父様?」

魔者「はあ!!?」

壱王「なっ!?」

壱姫「……このままでは私、勇者様が婚約者様とご結婚なさるのを待っているだけしか出来ませんわ……」ホロホロ

壱王「壱姫……」ウルウル

魔者「…………」
46: 少女:2011/9/19(月) 08:06:02 ID:.gB2sDwzQY
壱姫「一緒に旅し、勇者様の助けとなり、……出来ることなら勇者様と恋仲になりたい……そうなる努力をしてみたいのです!」

壱王「なんと壱姫……そこまで考えておったとは……」

魔者「」

壱王「よし、壱姫の勇者との同行を認めよう!」

壱姫「ありがとうございますわ」ニッコリ

魔者「…………」
47: 少女:2011/9/19(月) 08:08:43 ID:aqZvmbwtMY
***

〜魔者視点〜

***

壱姫「……そういうことですから、勇者様に私を旅に連れていって頂いてもよろしいでしょうか、お父様?」

魔者「はあ!!?」

魔者(何言ってんだこの女……ん? 何を手に持って……)

壱姫「……このままでは私、勇者様が婚約者様とご結婚なさるのを待っているだけしか出来ませんわ……」ホロホロ

魔者(目薬……)

魔者「…………」
48: 少女:2011/9/19(月) 08:09:03 ID:.gB2sDwzQY
壱姫「一緒に旅し、勇者様の助けとなり、……出来ることなら勇者様と恋仲になりたい……そうなる努力をしてみたいのです!」

壱姫「」ギンッ

魔者「」

壱王「よし、壱姫の勇者との同行を認めよう!」

壱姫「ありがとうございますわ」ニッコリ

魔者(今の睨み……勘違いすんなよってことかな……)

魔者「…………」
49: 少女:2011/9/19(月) 08:10:53 ID:aqZvmbwtMY
とりあえずここまでで(・ω・`)

また夜に来ます!
…今度は眠らないようにしなくちゃ(;´Д`)
50: 少女:2011/9/20(火) 05:31:38 ID:EldolKw27.
遅くなってしまった…

…と打ってるとこで寝てしまいましたorzアアアバカアアアアア

学校の準備があるので昨日の投下分は今夜に回しますm(_ _)m
申し訳ない…
51: 少女:2011/9/20(火) 21:08:53 ID:Wf5VG40xEI
今から投下しますage( ´∀`)
52: 少女:2011/9/20(火) 21:11:35 ID:Wf5VG40xEI

***

壱王「それでは勇者よ、近いうちに再び呼ぶ、下がれ」

魔者「はい」スッ

壱姫「お父様、私も下がらせて頂きます」

壱王「おお、いきなりの話ですまなかったな壱姫、ゆっくりと休むがよい」

壱姫「優しいお言葉かたじけなく思います」ペコ
53: 少女:2011/9/20(火) 21:13:59 ID:Wf5VG40xEI
***

壱国城、謁見の間 前 廊下

***

ギイイー…バタン

魔者(……あー疲れた)ハア

??「君さあ、さっきの話本当だろうね?」

魔者「……ん?」

壱姫「……だから婚約者がいるって話だよ」

魔者「…………え、……お……前? さっきとはえらいかわりようじゃないか!??」

壱姫「あれはお父様用だよ、こっちが地」フン
54: 少女:2011/9/20(火) 21:15:07 ID:Wf5VG40xEI
壱姫「で、どうなの? 本当なの?」

魔者「……ん、」

壱姫「……やっぱりその場しのぎのデタラメか、君モテなそうだもんね」ハア

魔者「……それはすみませんことで」ムカ
55: 少女:2011/9/20(火) 21:21:45 ID:Wf5VG40xEI
明日の予習があるので今日は申し訳ないですがここまでで(´` )

公式スペック需要あったら明日あげます
それともあえての非公開がいいですかね?

とりあえずおやすみなさいですノシノシ
56: 名無しさん@読者の声:2011/9/20(火) 21:25:22 ID:Nlnxoo0CcE
おやすみノシ
俺は出来れば公開してほしい!
57: 名無しさん@読者の声:2011/9/20(火) 22:02:54 ID:kZRDTsjnTs
おやすみ
公開してくださいm(__)m
58: 少女:2011/9/21(水) 09:44:51 ID:oA6i5xTWo.
>>56-57
おはようございますノシ

了解しました( ´∀`)!
59: 名無しさん@読者の声:2011/9/21(水) 11:25:53 ID:RPylxrZ56k
おはよう
頑張ってください
読みやすくて面白い
(*´∇`)
60: 少女:2011/9/21(水) 12:38:54 ID:1JDsmnnPMs
>>59
ふおおお……!
なんと嬉しいお言葉(/∀\*)
頑張りますううう!!
61: 少女:2011/9/21(水) 14:57:25 ID:DfhKTcw6ME
スペック
・年齢
・職業、身分、何をしているか
・武器
・身長
・体型
・髪型
・性格

このあたり書く予定です(・∀・)
追加希望ありましたらお願いします

ではまた夜に来ますノシ
62: 少女:2011/9/21(水) 21:44:13 ID:qZj.l0Zql6
特に無さそうなので投下いきます(・ω・´)

本編から先に投下しますね!
63: 少女:2011/9/21(水) 21:47:01 ID:fSgxHAMyE.
壱姫「まあでも即婚約を避けられただけでもよしとするよ」

魔者「お姫様も大変なんだ……、大変なんデスネ」

壱姫「え?」

魔者「いや、だって、見知らぬ奴といきなり結婚させられそうになるなんて……」

壱姫「まあね、ままあることだよ」

魔者「ゲェ……」ボソ
64: 少女:2011/9/21(水) 21:53:59 ID:qZj.l0Zql6
壱姫「とりあえず君、さっさと婚約者つくんなよ」

魔者「はあ?」

壱姫「あんな適当な嘘で誤魔化せると思ってるの? お父様にだってもう半分バレてるよ」

魔者「う……」

壱姫「今は嘘でもいいから、出来るだけすぐに真を『出して』よね」
65: 少女:2011/9/21(水) 21:54:45 ID:fSgxHAMyE.
魔者「簡単に言う……、言ワナイデ下サイヨ」

壱姫「簡単に言いもするさ、こっちは婚約者なんか軽く3人はいるんだよ」

魔者「……それ詐欺なんじゃ?」

壱姫「ああ、正確には婚約者候補かな、……まあ知ったこっちゃないよ、お父様が勝手にお決めになったんだから」フン
66: 少女:2011/9/21(水) 21:55:46 ID:fSgxHAMyE.
魔者(……大変なんだなあ)

壱姫「まっ、おとなしく結婚してやるつもりなんてさらさらないけどね」

魔者「……したたかだなあ」

壱姫「出てるよ口に」

魔者「おっと」
67: 少女:2011/9/21(水) 22:01:19 ID:fSgxHAMyE.
壱姫「だって困るんだよねぇ」グチグチ

魔者「……はあ」

魔者(何で愚痴聞かされてるんだろう俺)

壱姫「ほら、ボク好きな子いるからさあ」

魔者「」ブファッ

壱姫「なあに? きったないなあ」

魔者「好きな子って……」

魔者(普通だ……僕っ子お姫様なのに結婚を嫌がる理由がめちゃくちゃ普通だ……)
68: 少女:2011/9/21(水) 22:03:41 ID:fSgxHAMyE.
壱姫「ま、そういうことだから君も協力してね」

魔者「はあ!?」

壱姫「ボクも城内じゃ積極的にアピール出来ないじゃない?」

壱姫「そろそろボクも結婚出来る年だから、本命決められちゃうのも時間の問題だし」

壱姫「協力って言ったって簡単だよ、ボクが世話係としてその子のこと連れていくのを認めてくれたらいいだけだから」
69: 少女:2011/9/21(水) 22:05:52 ID:fSgxHAMyE.
魔者「……別にいい、……デスケド」

壱姫「ありがと」ニヤ

魔者(…………掴めない女だな)

壱姫「君も好きな子はいるんでしょ? 一緒に旅につれてきなよ」

魔者「えっ、な……うぇえ!?」ビクッ
70: 少女:2011/9/22(木) 05:26:10 ID:kl3KLDxpjk
今日は少し多目に更新です♪
切りが悪いですがここまでで!\(^o^)/

今日はとりあえず魔者と村娘のスペック投下しますね!

↑昨晩打とうとしていた文章

また寝てしまいました…
申し訳ないですがスペック投下は今夜になりそうです( ´Д`)すみません
71: 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 21:03:55 ID:GQ.4KR8dJ6
魔力が無いと云々は魔者1人いればぉkなの?
72: 少女:2011/9/22(木) 23:24:22 ID:SQiBWmtl1g
>>71
そゆことです(°∀°)
詳しくは本編で!

今日は(昨日の反省の意味も込めて)スペックから投下しますね
73: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 01:14:55 ID:33A37KNxe.
>>72
なるほどー
そしてこれは寝た感じですかね?w

とりあえず支援ッ
74: 少女:2011/9/23(金) 05:42:24 ID:EldolKw27.
>>73
 (´゚ω゚`) ……

(((´;ω;`)) す、すみません……! 爆睡してました!

支援ありがとうございます!oyz

今度こそ今からいきます!
75: 少女:2011/9/23(金) 05:45:48 ID:mnZXUIR5f6
魔者(18)
・魔力を持って生まれてきた少年。(=魔王を倒せる唯一の者であるため)勇者。
・魔術と槍、弓、銃、罠などが使える(主に狩猟用として鍛えたもの)。

・身長:171cm
・体型は端的に言うと細マッチョ。筋肉もりもりじゃないけどガリガリでもない。
・肩にかからない程度の髪を一部束ねている。
・発想はいいが不器用。口調は荒い。
76: 少女:2011/9/23(金) 05:48:45 ID:EldolKw27.
村娘(18)
・魔者と共に、ひそやかに暮らしていた少女。
・槍、弓、銃、罠などが使える(主に狩猟用として鍛えたもの)。

・身長:162cm
・きょぬーでグラマー。
・黒髪ロングのぱっつん娘。(ただし切り口が斜めだったりする、魔者に切ってもらっているから)
・機転はきくが、知識を備えていない。無口。
77: 少女:2011/9/23(金) 05:56:02 ID:mnZXUIR5f6
続いて本編更新いきますね!
78: 少女:2011/9/23(金) 05:59:29 ID:mnZXUIR5f6
壱姫「見てればわかるよ、さっきとっさにその言い訳をしたのもその子がいるからでしょ?」

魔者「ち、そ、そんなんじゃねえよ!」///カァ

壱姫「はいはい」

魔者「だ、大体言われなくても連れてく…………連レテキマス……」

魔者「罠や弓が得意……デスので心強い味方……デス……」
79: 少女:2011/9/23(金) 06:00:42 ID:mnZXUIR5f6
壱姫「ふんふん、連れていく理由として文句なしだね、それは」

魔者「…………」

壱姫「よし、お父様にはボクから話しておこう」

壱姫「近々防具の採寸のため城に呼ばれるだろうけど、その子も連れてくるといい」
80: 少女:2011/9/23(金) 06:02:35 ID:EldolKw27.
***

壱国外れの山奥、魔者と村娘の家

***

魔者「(色々と都合の悪い部分は飛ばして話したが……)まあこういうことだ」

村娘「…………」

魔者「……どうした村娘、具合でも悪いか」

村娘「……『心強い味方』……」ポソ

魔者「?」

村娘「……私は、魔者の役に立ててるようで嬉しい……」///ポソ

魔者「?」←聞こえてない
81: 少女:2011/9/23(金) 06:05:03 ID:EldolKw27.
***

壱国外れの山奥、魔者と村娘の家〜数日後〜

***

  コンコン

  ガチャ

魔者「陛下の使い……の方ですよね、どうも」

**「お目にかかれて幸せにございます、おっしゃるとおり壱国の使いとして参りました、勇者殿!」ハキハキ

魔者「は、はあ……」アッケ
82: 少女:2011/9/23(金) 06:07:12 ID:mnZXUIR5f6
あ、名前が『**』になってる人物はモブキャラです!
**って人物じゃないですのでご注意をw
83: 少女:2011/9/23(金) 06:08:17 ID:EldolKw27.
**「この度は……」ウンヌンカンヌン

***

魔者「あー……、つまり明後日顔見せに来いってことで……?」

**「その通りにございます勇者殿!」

魔者(回りくどい言い方しないでわかりやすく話せよ……)

**「それでは私、これで失礼させて頂きます!」

魔者「どーも……」

  バタン
84: 少女:2011/9/23(金) 06:10:11 ID:mnZXUIR5f6
  ガチャリ

村娘「……今、何か入り込んで来てなかった……?」

魔者「ヒトだヒト……国王からの使いだと」

村娘「……なんだ、泥棒狐か何か入り込んできたかと……」

魔者「捕ろうとするなよ……今日の晩飯なんだ?」

村娘「……魚、大きいのが捕れた……」

魔者「おーやったなー」
85: 少女:2011/9/23(金) 06:15:31 ID:mnZXUIR5f6
今朝はここまでで!

また夜に来ます!
今夜は起きとけるかな…(´・Д・`)

……根性で!何とか!更新します!(`・ω・´)ゝ
86: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 12:53:48 ID:MxOS5ew99c
楽しみしてます\(^O^)/
87: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 14:06:18 ID:yboG2oVRjw
>>74
可愛らしいwww

村娘も可愛いなー
更新頑張ってください!
88: 少女:2011/9/24(土) 00:10:24 ID:76QxiX3N5A
今から更新あげ↑↑

>>86
ありがとうございます!!
楽しんでもらえるように頑張ります!

>>87
実はbsikだったりするかもしれません☆←

うちの子を誉めて下さってありがとうございます!(/∀\*)キャッ
頑張ります(´ω`)!
89: 少女:2011/9/24(土) 00:14:29 ID:wq1h.mXsBw

***

  【グアアアアアッ】

**『う、うわああ!?』

***

村娘「……今の声……?」

魔者「────っ!」ダッ

村娘「…………」タタタッ
90: 少女:2011/9/24(土) 00:26:30 ID:wq1h.mXsBw
***

壱国外れの山奥

***

  【グルルル……】

**「ヒ、ヒイッ……ま、魔物っ……!」

魔者「チッ……」ザザッ
91: 少女:2011/9/24(土) 00:26:54 ID:wq1h.mXsBw
魔者「すー……はー……」

魔者「………………っ」ザアッ

  【グルル……、…………ッ!?】フワリッ

**「え……、えっ…………!?」

  【グ、ググ……】フワフワフワ

**「……? ……!!?」
92: 少女:2011/9/24(土) 00:28:51 ID:wq1h.mXsBw

***

  【グオウッ……グルグルグルグル……】フワフワフワ

魔者「……あの高さから落としたらさすがに死ぬだろ…………よし、《落とせ》っ!」

  【グ……ッ】スカッ

  ヒュウウウウオオオ

  【グアアアアアアアアアアアアアアア】

  バキッドガッミシミシミシッ……ドオオオン

  【グ……グア……】ピクピク
93: 少女:2011/9/24(土) 06:48:51 ID:BtmjvHsnqo
おはようございます…
またもや寝てました(´・ω・`)うちの毛布も魔力を持っているようです

どうしても厨二臭くなってしまう魔法パートがとうとうやって来てしまいました…あああ見放さないで(´;ω;`)

しかしコイツら一体いつになったら旅立つんでしょう
書いてるこっちが不安になるレベルです
94: 名無しさん@読者の声:2011/9/24(土) 21:07:37 ID:/dnrTm0hRM
C
爆眠女王・・・王女?の
>>1に萌えw
95: 少女:2011/9/24(土) 22:11:15 ID:EldolKw27.
今から更新します!(・∀・)

>>94
私のせいじゃないですよ!
毛布のせいなんですよ…!orzあああああ恥ずかしいいいいい
96: 少女:2011/9/24(土) 22:17:03 ID:EldolKw27.
魔者「チッ……まだ完璧に死なねえか、しぶといな」

村娘「……魔者……」ザザザッ

魔者「おっちょうどいい、その槍貸せ」

村娘「……ん……」パス

魔者「ありがとな、……おらっ」ドッ

  【グアア…………ッ】スウッ
97: 少女:2011/9/24(土) 22:17:45 ID:EldolKw27.
**「き、き、消えた……っ!」

魔者「ああ? アンタ魔物も見たことねえのかよ」

魔者「魔物は倒したら消え…………っ!?」バシッ

**「よ、よるな……化け物ッ……!! 」

魔者「…………!」
98: 少女:2011/9/24(土) 22:19:16 ID:EldolKw27.
村娘「…………」ピク

**「あんなのを倒すなんて……化け物、化け物ぉ!!」ガクガク

魔者「あー………………」

**「バケモノ……バケモノ……」ブツブツ

魔者「…………」ハア
99: 少女:2011/9/24(土) 22:20:43 ID:mnZXUIR5f6
魔者「……帰る」ザッザッ

村娘「…………」

**「バケモノ、バケ……ひっ!?」

  ドガッ

村娘「……うるさい、黙れ恥知らず……さっさと国へ帰れ……!」

**「」ピク…ピク…
100: 少女:2011/9/24(土) 22:21:09 ID:mnZXUIR5f6
100ゲト\(^o^)/
101: 少女:2011/9/24(土) 22:22:22 ID:EldolKw27.

***

村娘「……待って、魔者……」ザッザッ

魔者「……村娘」

村娘「……前よりもっと壱国に行くのに気が進まなくなった……」

魔者「……お前もしかして」

村娘「…………?」

魔者「……あの男、殺してないよな?」

村娘「……気絶させただけだもん……」ムウ
102: 少女:2011/9/24(土) 22:27:56 ID:mnZXUIR5f6
切りがいいので今日はここまでで!(・∀・)

とうとう>>100突破しました、嬉しいです!
支援くださる方はもちろん、ご閲覧くださる方、ありがとうございます!とても励みになります!
いつもいつも寝たりして、本当に申し訳ない限りです…orz

これからも頑張りますので、よろしくお願いします!
103: 名無しさん@読者の声:2011/9/24(土) 23:05:14 ID:33A37KNxe.
起きてからの>>1の書き込みに萌えるからいいんだ(*・ω・)
そしてやっぱり村娘好きですくださいww
明日も頑張ってねー(´`*)
おやすみ!!
104: 少女:2011/9/25(日) 22:05:56 ID:sGskfbDDd6
今から更新age↑↑

>>103
( ゚д゚)

( ゚д゚ )萌えだと……?

村娘は私もお気に入りです( ´ω`)嬉しいです
皆気に入ってるけど猫可愛がりしたくなるのはこの子

ありがとうございます頑張ります!
105: 少女:2011/9/25(日) 22:06:46 ID:sGskfbDDd6
***

壱国外れの山奥、魔者と村娘の家〜翌日〜

***

村娘「……本当に行くのか……?」ムウ

魔者「仕方ないだろ……ほら、お前も行くんだよ」

村娘「…………」ムウ
106: 少女:2011/9/25(日) 22:07:22 ID:Wf5VG40xEI
村娘「……明日じゃなかったのか……?」

魔者「明日に家を出たら、どう考えても時間までに城に着かないだろ」

村娘「……うー……」

魔者「ほら行くぞ」

村娘「……わかった……」シブシブ
107: 少女:2011/9/25(日) 22:08:03 ID:Wf5VG40xEI
***

壱国外れの山奥、魔者と村娘の家 前

***

村娘「……歩いていくのか……?」

魔者「いや、町の手前までは……」

  ピィイ…

魔者「丁度いい、あの鹿に乗っていこう」

村娘「……ん……」
108: 少女:2011/9/25(日) 22:09:39 ID:sGskfbDDd6
魔者「《動きを止めろ》」

  ピッ!?

魔者「……」スタスタ

  ピィッ!? ピィイイッ!!?

魔者「《大人しくしろ》」

  …………

村娘「……魔者、悪党みたいだ……」

魔者「う、うるせえな……! ……俺だってわかってんだよ……」orz

109: 少女:2011/9/25(日) 22:11:31 ID:sGskfbDDd6
魔者「……いいからほら、さっさと乗れ」

村娘「……うん……」ヒラリ

魔者「」ヒラリ

魔者「よし、《行くぞ》!」

  テクテク…ビクビク…

魔者「お、怯えてんじゃねーよ……!」ズキー

村娘「……怖がらないように魔法で暗示をかけたらいいものを……」
110: 少女:2011/9/25(日) 22:21:45 ID:Wf5VG40xEI
今日も切りがいいのでここまでにします!
ありがとうございました(・∀・)!
111: 少女:2011/9/26(月) 23:56:43 ID:EyhjJVRaOk
遅くなりました
今から更新します!
112: 少女:2011/9/26(月) 23:59:18 ID:EyhjJVRaOk
***

壱国、城下町、外壁門前

***

  ピィイ…

魔者「……さて、と」スタッ

村娘「…………」スタッ

魔者「よし、《自由にしろ》」

  ピ? ピィィイ♪

魔者「……それだけだと不便だろうな、《元いた場所まで帰りつけ》!」

  ピィ♪ ピィイイ♪ ……
113: 名無しさん@読者の声:2011/9/26(月) 23:59:18 ID:33A37KNxe.
(*・ω・)wktk
114: 少女:2011/9/27(火) 00:02:02 ID:EyhjJVRaOk
>>113
同時…だと…(°Д°)

期待に応えられるよう頑張ります(・ω・)!
115: 少女:2011/9/27(火) 00:02:52 ID:EyhjJVRaOk
村娘「……ここからは歩きか……?」

魔者「おう、……しかしすっかり夜だな……」


村娘「……ん……」ブルッ…

魔者「おら上着羽織れ」

村娘「……ありがと……」
116: 少女:2011/9/27(火) 00:03:47 ID:DfhKTcw6ME
魔者「あ、やべ……」

村娘「…………?」

魔者「この時間じゃ……やっぱりな、門が閉まってる」

村娘「……開けてもらえないのか……?」

魔者「この時間じゃ、な」

村娘「……それじゃ今夜は野宿か……?」

魔者「いや、水浴びも出来ないし、朝飯になりそうな動物もこの辺りには居なそうだから……」

村娘「……ヤドに行くのか……?」

魔者「そうだな、探しながら少し戻ろう」
117: 少女:2011/9/27(火) 00:04:53 ID:DfhKTcw6ME
***

壱国、古びた一件宿

***

カランカラン

**「いらっしゃい、遅くまでお疲れさまです」

魔者(宿屋ってこういうところなのか……)

魔者「えっ……と、ば、婆さん、一晩泊めてくれ……ないか」ガチガチ

**「はいはいわかりました、お二人ね」フフ
118: 少女:2011/9/27(火) 00:05:40 ID:EyhjJVRaOk
**「朝食はいかがなさいますか?」

魔者「……? …………??」???

**「ご注文なさいますか? それともご自分に準備がございますか?」フフ

魔者「あ、た、頼む」カミカミ

**「かしこまりました」
119: 少女:2011/9/27(火) 00:07:17 ID:DfhKTcw6ME
今日はここまでにします(´・ω・`)
もう少し早く来たいなあ……寝そうで怖い
120: 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 00:11:29 ID:ktZ3XkQ/5A
おつかれさまー
村娘可愛いと言ったが魔者も可愛いなwww
121: 少女:2011/9/27(火) 17:52:01 ID:y/kUWUqGvk
>>120
ありがとうございます!

魔者は強気に見えて内心めっちゃヘタレですねw
とてもいじめたくなります←

また夜に来ますねノシ
122: 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 17:56:47 ID:DvtX3S6YDo
>>121
壱姫にいっぱいいじられればいいかなとw
今日も楽しみにしてますっ
123: 少女:2011/9/28(水) 05:20:58 ID:ZPUj/J6KUY
また爆睡……!orzアギャアアアアア
寝てしまってました
申し訳ないです(´;ω;`)

>>122
そうですねwww
壱姫はいじめっ子です

申し訳ない申し訳ないorz
ちょっと時間に余裕があるので今から投下しますね……!
124: 少女:2011/9/28(水) 05:25:21 ID:kl3KLDxpjk
**「2500ωになります」

 ※ωはブーンと呼んでね☆

魔者「こ、これで足りるか?」

  チャリンチャリン バラバラ…

**「…………」

魔者「」ドキドキ
125: 少女:2011/9/28(水) 05:25:58 ID:kl3KLDxpjk
**「……これじゃ一人でも足りませんねえ」

魔者「えっ……」ガーン

**「貴方たちどこから来たの?」

村娘「……むこうの山奥から……」

**「あら、どこの?」

***

**「まあまあ、そんな遠いところから!」
126: 少女:2011/9/28(水) 05:26:48 ID:ZPUj/J6KUY
魔者「どーするよ……」

村娘「……野宿……?」

**「あら、いけませんよ!」

魔者「!?」

**「お代はいいからうちにお泊まんなさいな、今、この辺りで外は危ないわ」

村娘「……本当にいいのか……?」

**「部屋を貸すことは出来ないけれど、外よりは椅子と毛布のがいくらかましですよ」
127: 少女:2011/9/28(水) 05:32:06 ID:kl3KLDxpjk
村娘「……危ないってどういうことだ……?」

**「…………」

魔者「……何かあるのか?」

**「……最近魔物が出るのよ、この辺り」

村娘「…………!」

魔者「……それで?」
128: 少女:2011/9/28(水) 05:35:23 ID:ZPUj/J6KUY
今朝はここまでにします!

本当にすみませんでした……orz
早く来なくちゃって言ったそばからこれだ\(^O^)/
129: 少女:2011/9/28(水) 22:47:42 ID:tRTmqAdBu2
今から投下します!
更新age↑↑
130: 少女:2011/9/28(水) 22:56:21 ID:LjodZB36gU
**「それでって……それだけよ?」

村娘「…………?」??

魔者「…………? そんなに大きいヤツなのか?」

**「えっ? ……ああ、そりゃもう!」

村娘「……どれくらい……?」

**「そりゃあ、貴女なんかより一回りも二回りも大きいわよ!」
131: 少女:2011/9/28(水) 22:57:00 ID:LjodZB36gU
魔者「…………」

村娘「…………」

魔者「…………ぶ」

**「!?」

村娘「……婆さん……」

魔者「くっくくく……」プルプル

村娘「……そいつを私たちが退治すれば、それをお代にしてくれないか……」
132: 少女:2011/9/28(水) 23:00:15 ID:LjodZB36gU
**「!? 無茶よ、貴女みたいなお嬢ちゃんたちには!」

村娘「……大丈夫だ……」

魔者「……婆さん、朝飯は何がいい?」クククッ

**「!?」

魔者「ついでに何か捕まえてくるから、それで朝飯作ってくれよ」
133: 少女:2011/9/28(水) 23:04:34 ID:tRTmqAdBu2
今日はここまでにしますね!
ありがとうございました(・∀・)!
134: 少女:2011/9/30(金) 10:34:08 ID:kl3KLDxpjk
あばばばば寝てしまいました申し訳ない……!
しかも寝坊して朝更新出来なかったorz

夜までどうかお待ちください…!oyz
135: 少女:2011/9/30(金) 22:09:51 ID:LITCCciaQQ
今から更新します↑↑
136: 少女:2011/9/30(金) 22:10:07 ID:LITCCciaQQ
**「ついでって……何言ってるの、旅の戦士もお手上げで逃げるほどの魔物よ!」

魔者「…………!?」

**「おかげで客足も途絶えるし……だから無茶しないで?」

魔者「……ち、仕事しろよな戦士なら」ボソ

村娘「……私も腹がたってきた……」ボソ

**「?」
137: 少女:2011/9/30(金) 22:12:53 ID:LITCCciaQQ
魔者「安心していいぜ婆さん、明日からは客足も元通りだ」

**「えっ!?」

村娘「……魔物は私たちが倒す……」

**「な、……無理ですよ、やめてちょうだい!」

魔者「さて、無理かどうかは、」

村娘「……やってみなくちゃわからない……」
138: 少女:2011/9/30(金) 22:14:34 ID:LITCCciaQQ
**「な、あ……」パクパク

魔者「まあいいさ、どっちにしたって泊めてくれんだろ?」

村娘「……婆さん、毛布を貸してくれないか……」

**「え、ええ……、ちょっと待ってて……」パタパタパタ…

***

魔者「ありがとな、それじゃお休み」

**「あら、もう寝るの?」

魔者「んー、明日は早いからな」ウトウト
139: 少女:2011/9/30(金) 22:16:42 ID:oA6i5xTWo.
魔者「明日、楽しみにしとけよ婆さん……」ムニャムニャ

**「…………」ポカン

村娘「……婆さん、お休み……」

**「……貴女たち、本気なの? お代なんかいらないわよ?」

村娘「……婆さんあんたはいい人だな……」

**「え?」

村娘「……私たちは優しくしてくれたあんたの役にたちたいだけなんだ……」
140: 少女:2011/10/1(土) 22:24:56 ID:SnP2cyRSbc
こんばんは、昨日も途中で寝てしまいましたorz
洗濯ばさみでも顔につけるべきでしょうか

では今から投下しますね!
141: 少女:2011/10/1(土) 22:25:40 ID:SnP2cyRSbc
**「でも……」

村娘「……心配いらないよ……」

村娘「……私たちが住んでた山には魔物なんかウヨウヨいたんだ……」

村娘「……もう寝る、お休み……」

魔者「…………」スカー…スカー……

村娘「…………」クー…クー……

**「…………」ハア
142: 少女:2011/10/1(土) 22:28:08 ID:SnP2cyRSbc
***

壱国、古びた一件宿

***

  チュン…チチチ…

村娘「…………」ムクリ

魔者「おお、起きたか」

村娘「……ん……」モソモソ

魔者「大丈夫か?」

村娘「……んー、おはよ……」ズルズル
143: 少女:2011/10/1(土) 22:29:56 ID:nNpm8ZXgkM
魔者「向こうに井戸があったぜ」

魔者「さっさと顔洗ってこい」

村娘「……んー……」ズルズル

魔者(寝ぼけてんのかわいい)

村娘「……魔者……?」

魔者「な、何だよ」ドキ

村娘「……便所どこだ……」

魔者「俺のときめきを返せ」
144: 少女:2011/10/1(土) 22:30:50 ID:SnP2cyRSbc
***

壱国、古びた一件宿

***

  ガチャリ

魔者「よし行くかー」

村娘「……ん、夜明けだ……」



魔者「……綺麗だな」

村娘「……うん……」

魔者「おし、ますますやる気出てきた!」

村娘「……そうだね……」ニコ…
145: 少女:2011/10/1(土) 22:33:37 ID:SnP2cyRSbc
切りがいいのでここまでで(・ω・)!
ありがとうございました!
146: 少女:2011/10/2(日) 22:16:04 ID:TZ5or1PSAM
今から投下しますね!
147: 少女:2011/10/2(日) 22:18:08 ID:lEq.1G7bZU
***

壱国、古びた一件宿

***

**「…………」ムク

**「ああ、朝だわ……」ウーン

**「……そうだ、あの子たちは……」パタパタ

148: 少女:2011/10/2(日) 22:18:38 ID:TZ5or1PSAM
**「……! いない……!!」

**「まさか本当に魔物を倒しに……!?」

**「……まさかね」クス

**「きっとお金を払えと言われるのが嫌で逃げちゃったんでしょう」フフフ



**「…………そうであることを祈るしかないわね……」ハア
149: 少女:2011/10/2(日) 22:20:12 ID:lEq.1G7bZU
  ガタゴト

**(!!)

**(家の前で物音が……)

**(まさか…………魔物!?)

  ガチャ

**「!!?」

魔者「おっ……婆さん、起きてたのか」
150: 少女:2011/10/2(日) 22:21:03 ID:TZ5or1PSAM
**「あなたたち……!?」

村娘「……これ朝飯用に捕まえてきた……」

**「な、な、な…………」

魔者「やべえ、やっぱり怒ってるみてえだぞ」ボソボソ

村娘「……やっぱり井戸や便所を勝手に使ったからか……?」コソコソ

**「…………」
151: 少女:2011/10/2(日) 22:24:10 ID:TZ5or1PSAM
今日はここまでにします!
ありがとうございました(`・ω・)!

……雑談スレに誤爆してしまったorz
穴があったら入りたい/(^o^)\
152: 少女:2011/10/3(月) 21:13:06 ID:a9H/F.385s
今から更新します!
153: 少女:2011/10/3(月) 21:14:36 ID:Ii3Qum1e6U
**「……聞こえてますよ」

魔者「」ギク

村娘「……ごめん、婆さん……」ショボ

**「そんなことはいいのよ、……貴方たち、本当に魔物を倒しに行ってたの?」

魔者「えっ? あ、うんまあ……」

**「心配するでしょう!!」

魔者「!?」ビクッ
154: 少女:2011/10/3(月) 21:16:14 ID:a9H/F.385s
**「どこにも怪我はないの?」

村娘「……う、ん……」ポカン

魔者「大丈夫だけど……」ポカン

**「…………」ハア…

魔者「な、なんかごめん婆さん」

**「あのね、そんなただの服で……防具も身に付けずに魔物を倒しに行こうとするなんて、はっきり言って自殺行為よ」

魔者「いや、そんなことな……」
155: 少女:2011/10/3(月) 21:17:15 ID:a9H/F.385s
**「それでもこっちは心配するの!」

魔者「!!」

**「貴女もよ、お嬢ちゃん」

村娘「…………」キョト

**「女の子が魔物と戦いに行くなんて無謀すぎるわ」

村娘「……私のことも心配したのか……?」

**「もちろんです!」

村娘「……ありがとう、婆さんあんたは優しい人だ……」
156: 少女:2011/10/3(月) 21:18:00 ID:Ii3Qum1e6U
**「……おだてても機嫌はなおりませんよ、……とにかく貴方たちが無事でよかったわ」ハアー…

村娘「……おだてているつもりはない、本心だ……」

**「はいはい、いいから朝御飯にしましょう」

魔者「おう、これ使ってくれ」

**「すごいのねえ……ほら、魔物なんか倒せなくたって、こうやって狩りができたら十分よ」

村娘「……いや、倒してきたけど……」

**「えっ?」
157: 少女:2011/10/3(月) 21:19:07 ID:Ii3Qum1e6U
今日はここまでで(・∀・)ノ!
ありがとうございました!
158: 少女:2011/10/4(火) 20:47:07 ID:NnRfHQVYDI
今から投下します(・∀・)!
よろしくです!
159: 少女:2011/10/4(火) 20:47:30 ID:mKakzpdxWA
***

壱国、城下町、外壁門前

***

村娘「……婆さん信じてくんなかったな……」

魔者「まあこの国全体の戦士のレベルが低いみてえだし信じがたいのも仕方ねえだろ」

村娘「……婆さんいい人だったな……」ニコ

魔者「おう」ヘヘ…
160: 少女:2011/10/4(火) 20:48:34 ID:mKakzpdxWA
**「壱国城下町へようこそ!」ビシッ

魔者「門番に人員割く暇があるなら治安維持に回せよな」ボソボソ

村娘「……全くだ……」ボソボソ

**「ちょっと待ちなさい、そこの男女」

魔者(聞こえたかな、面倒くせ)

**「なんだその身なりは!」

魔者「…………は?」
161: 少女:2011/10/4(火) 20:49:07 ID:NnRfHQVYDI
**「そのような身なりの者達を城下町に入れることは出来ん、立ち去れい!」キリッ

村娘「…………」

魔者「…………」

村娘「……もう帰らないか、いい加減我慢できない……」イライラ

魔者「まあ俺も腹立つけどよ……」イライラ
162: 少女:2011/10/4(火) 20:50:11 ID:mKakzpdxWA
??「お待ち下さい、その方々は陛下よりお通しするよう頼まれています」

**「……ややっ、これはこれは……側近様!」

魔者「?」

**「しかしこの者共、このような姿で……」

側近「彼らは勇者様とそのご婚約者様です」

魔者「」ブフォ
163: 少女:2011/10/4(火) 20:51:19 ID:mKakzpdxWA
今日はここまでにします( ´∀`)
ありがとうです!
164: 名無しさん@読者の声:2011/10/4(火) 20:56:24 ID:klZmCv3cl2
シエンタ
165: 少女:2011/10/5(水) 06:31:40 ID:AMb5eGIBv2
おはようございます!

>>164
ありがとうございます(´`*)!
166: 少女:2011/10/5(水) 21:01:13 ID:CxrgMNh062
今から更新します!
167: 少女:2011/10/5(水) 21:02:47 ID:WceLfe4OIg
**「な、なな、なんと……」

側近「彼らのご機嫌を損ねて魔王討伐を断りなどされては、貴方の首はとても繋がったままいれませんよ」ニコ

**「」ゾーッ

**「も、申し訳ありません!」

側近「私に謝るんですか?」ニコニコ

**「う、…………勇者様方、誠に申し訳ありません……」

魔者「…………」

村娘「…………」
168: 少女:2011/10/5(水) 21:04:46 ID:WceLfe4OIg
***

壱国、城下町

***

側近「お初にお目にかかります、側近と申します」

魔者「おー……」

魔者(コイツ怖えーなあ……)

側近「先程は我が国の門番が誠に申し訳ありませんでした」ペコ
169: 少女:2011/10/5(水) 21:05:57 ID:CxrgMNh062
魔者「あー、まあ気にするなよ、……なあ」

村娘「…………」ムス

魔者「…………まだ怒ってんのか?」ハア

村娘「……当然だ……」

側近「ご婚約者様も申し訳ありません、どうかお許し下さい」フカブカ

村娘「……別に私はあんたに怒ってるわけじゃない、頭をあげろ……」
170: 少女:2011/10/5(水) 21:06:35 ID:CxrgMNh062
側近「いえ、私どもの不手際でございます、どうかご容赦ください」

魔者「いいじゃねーか、俺らの身なりだって確かに山賊紛いの酷えもんだろ」

村娘「……そういうことに腹が立ってるわけじゃない……」ムス

側近「平にご容赦を……」

村娘「……もういい、わかった……」



村娘「……あんた'ら'の不手際だって言うんなら、頭に言うのが一番だ……」ボソ
171: 少女:2011/10/5(水) 21:08:57 ID:CxrgMNh062
今日はここまでです!

こないだから試みておりますが、基本毎晩9時からの更新にしたいと思います(・∀・)!
今後ともよろしくお願いします!
172: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 00:46:33 ID:h16rtZcKgQ
9時か…はあくはあく
毎日何回も更新確認してるのは内緒…

というわけで久しぶりの村娘大好き支援。
173: 少女:2011/10/6(木) 21:03:17 ID:B4e878yC4E
>>172
ヒアアアアア嬉しすぎるお言葉…!

ありがとうございます!
村娘はご立腹中ですねーw

ちょっとご飯食べてくるので、もう少ししてから投下始めます(´・ω・`)
申し訳ない
174: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 21:17:48 ID:7.L4erKj7U
>>173
そこがまた可愛くてですね!!www

お座りして待ってます(`・ω・´)
175: 少女:2011/10/6(木) 21:18:05 ID:B4e878yC4E
お待たせしました!
今から投下します!
176: 少女:2011/10/6(木) 21:22:29 ID:6lMgH7lxvo
>>174
わかっていただけますか…!
村娘かわいい。あーかわいい。

お待たせしました(`・ω・´)
177: 少女:2011/10/6(木) 21:24:15 ID:B4e878yC4E
***

壱国城、廊下

***

魔者「まだ二回しか来てねえが、やっぱ城ってのはでけえな」

*1「それでは御婚約者様はこちらへ」

村娘「……魔者は……?」

*1「これから防具の採寸をいたします」

*2「男性はあちらに、女性はこちらにお通しすることになっておりますわ」

魔者「大丈夫か?」

村娘「……うん、また後で……」
178: 少女:2011/10/6(木) 21:26:05 ID:B4e878yC4E
***

壱国城、衣装室F

***

*1「こちらにお入りください」

村娘「…………」

*2「……? どうかされましたか?」

村娘「……この女も採寸するのか……?」

*2「え?」
179: 少女:2011/10/6(木) 21:28:26 ID:6lMgH7lxvo
村娘「……部屋の中に……」

*2「?」チラ

壱姫「」ニッコリ

*2「!!!?」

*1「ひ、ひひ姫様!?」

壱姫「騒がしいですよ、お静かになさい」

村娘「……ヒッヒヒ姫様というのか、よろしく……」

壱姫「違いますわ」キッパリニコニコ
180: 少女:2011/10/6(木) 21:29:25 ID:6lMgH7lxvo
*1「こ、このようなところで何をなさって……!?」

壱姫「私はこの方と少々お話をしてみたいんですの」

*1「!?」

壱姫「二人きりにしてくださいますわね?」ニッコリ

*2「し、しかし……」チラ

村娘「……、危害を加えられないなら私は手を出さないぞ……」

*2「……っ」ビクッ
181: 少女:2011/10/6(木) 21:31:08 ID:B4e878yC4E
壱姫「そういうことらしいですわ、問題ありませんわよね?」

*1「…………っ」チラ

*2「…………」チラ

壱姫「あら……もう一度申し上げなければなりませんかしら?」ニッコリ

*1「あ、し、失礼します!」

*2「え? あ、わ、私も失礼いたします!!」

  パタパタパタ…
182: 少女:2011/10/6(木) 21:34:35 ID:6lMgH7lxvo
村娘「…………」

壱姫「さってと、これで落ち着いて話が出来るね」

村娘「…………!?」キョロキョロ

壱姫「ああ……ボクだよボク、ボクが話してんの」

村娘「…………!!??」キョロキョロキョロ

壱姫「…………なんだか鈍い子だなあ……勇者ってこういう子がタイプなんだねえ」
183: 少女:2011/10/6(木) 21:36:03 ID:B4e878yC4E
今日はここまでにします(・ω・)!
ありがとうございました!
184: 名無しさん@読者の声:2011/10/6(木) 21:41:18 ID:dkhJ0keCEc
お疲れ様でしたー。
ちゃんと待ってましたよ(`・ω・´)

村娘はわりとアホなんですn...
村娘可愛い。少女さん可愛い。

また明日も見にきますね(。・ω・。)ノシ
185: 少女:2011/10/6(木) 21:58:01 ID:B4e878yC4E
>>184
ありがとうございます(・∀・)

壱姫とのコンビだと何故か村娘がボケキャラ化してしまう…(;´∀`)

ありがとうございます(´`*)
はい!明日もよろしくお願いします!m(__)m
186: 少女:2011/10/7(金) 21:24:24 ID:yCl96nADP2
遅くなりましたすみません!
今から投下します!
187: 少女:2011/10/7(金) 21:25:33 ID:EgJaIXV9H6
壱姫「はじめまして、ボクは壱姫だよ」

壱姫「君の名前はなんていうのかな?」

村娘「……村娘……」

壱姫「村娘ちゃんね、なかなか美人だね」

壱姫「あの男から話は聞いてるの?」

村娘「……大体……」

壱姫「なら話が早いかな」
188: 少女:2011/10/7(金) 21:27:12 ID:yCl96nADP2
壱姫「君に頼みがある」

壱姫「彼の求婚に答えを出すのはまだ待ってくれないか」

村娘「……求婚……?」

壱姫「プロポーズだよ」

村娘「…………」


──魔者「仕方ないから結婚してやるっつってんだよ!」──


村娘(……あれのことか……?)
189: 少女:2011/10/7(金) 21:28:04 ID:yCl96nADP2
村娘「……(あれは偽求婚だったけど)もう返事した……」

壱姫「えっ!?」

村娘「……ええ……」コクコク

壱姫「ちなみになんて返事したの?」

村娘「……(偽求婚だったけど)受けました……」

壱姫「えええっ!?」

村娘「……ええ……」コクコク
190: 少女:2011/10/7(金) 21:29:06 ID:yCl96nADP2
壱姫(おかしいな、ボクの想像だと……)

  魔者「結婚してください!」

  村娘「そういう対象に見れませんごめんなさい」

  魔者「嘘だろ!! じゃあ王様や姫様に何て言えば!」

  村娘「困っているのなら仕方ない、偽婚約者を演じてあげましょう」

  魔者「おおっ救いの神よ!!」

壱姫(ってな感じだったのに)
191: 少女:2011/10/7(金) 21:30:08 ID:yCl96nADP2
今日はここまでにしますね!

遅くなってすみませんでしたm(__)m
192: 名無しさん@読者の声:2011/10/7(金) 21:34:52 ID:BZtxKHno3Q
何だろう…
魔者が可哀想になってきたww

どれくらいの書き込みが迷惑にならないのかわからない(´・ω・`)

とりあえず今日もお疲れ様ですノシ
193: 少女:2011/10/8(土) 21:02:51 ID:wqKIwZCrUY
>>192
魔者はヤラレキャラですよw

迷惑なんかじゃないですよー
支援はいくらあっても嬉しいものですので(´`*)

では今から投下始めますノシノシ
194: 少女:2011/10/8(土) 21:04:39 ID:wqKIwZCrUY
壱姫「……あのさ、それもう誰かに言っちゃった?」

村娘「……今お前に言ったぞ……」

壱姫「ああいや……、それ以外じゃ?」

村娘「……魔者が言ってないなら誰も知らないはず……」

壱姫「ならなんとかなる……かな?」

村娘「……何の話だ……?」

壱姫「だから彼の求婚に答えを出すのは待って欲しいって話さ」
195: 少女:2011/10/8(土) 21:05:43 ID:ym1gDgXGNQ
壱姫「……いや、彼の求婚に答えを出したのを内緒にして欲しいって話になったのかな?」

村娘「……なぜ……?」

壱姫「……見せかけだけでいいんだ、この国を出るまで……」

壱姫「……それから村や町で公言したりそういう態度を取るのは控えてもらえたらと思ってる」

村娘「……そういうってどういう……?」

壱姫「簡単に言えばイチャつくなってことだね」クス
196: 少女:2011/10/8(土) 21:06:51 ID:wqKIwZCrUY
村娘「……なんで……?」

壱姫「いやまあぶっちゃけボクのワガママなんだけど」

村娘「……目に毒……?」

壱姫「そうじゃなくて……ボクに好きな子がいるのは聞いたかな?」

村娘「……ん……」

壱姫「ボクはその子と結婚したいんだよね」

村娘「……もっともだな……」
197: 少女:2011/10/8(土) 21:09:37 ID:wqKIwZCrUY
壱姫「うん、だから他の男と結婚させられるのは困るんだよ」

村娘「……ん……」

壱姫「ちなみに今の最有力婚約者候補は勇者ね」

  ブホッ

壱姫「おお……はじめて取り乱したね」

村娘「……それで……?」ゲホゲホッ
198: 少女:2011/10/8(土) 21:13:31 ID:ym1gDgXGNQ
壱姫「まあそれで、彼に他の女と結婚されると困るわけさ」

壱姫「ボクに次の婚約の話が来てしまうからね?」

壱姫「まあボクには他に何人か婚約者候補がいるんだけど」

壱姫「勇者の扱いは飛び抜けてるんだ……“勇者”ゆえにね」

壱姫「だから君が彼のプロポーズを受けてしまうと、ボクにとっては少し困ったことになる」
199: 少女:2011/10/8(土) 21:16:44 ID:ym1gDgXGNQ
壱姫「彼はボクとけして結婚はしないだろう」

壱姫「でもお父様にはボクを勇者と結婚させるつもりにさせておく」

壱姫「少なくとも今から出る旅が終わるまでは……」

壱姫「ボクにとってはそれがベストだ」

村娘「……なぜ魔者なんだ……?」

壱姫「それは彼にボクと結婚するメリットがないからさ」
200: 少女:2011/10/8(土) 21:17:01 ID:wqKIwZCrUY
200\(^o^)/
201: 少女:2011/10/8(土) 21:19:24 ID:ym1gDgXGNQ
とりあえず今日はここまでで!

とうとう200突破です!
コイツらマジで一体いつになったら出発する気なんでしょう
気長にお待ち頂けたらと思います

これからも何とぞよろしくお願いしますm(__)m
202: 名無しさん@読者の声:2011/10/8(土) 22:29:34 ID:LHj7VdGG5Q
>>193
何回もレスしてもいいものか不安がががが
あ、あと少女さんって
少女「仕方ないから全部持っていってあげるよ」書いた人…ですよね?
僕あれ大好きです。もちろんこのSSも少女さんも大好きです。

それだけですwww
また明日も頑張ってください!!ノシ
203: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 04:39:16 ID:Qkeb3Kk31s
こんなSSがあったなんて………お……俺は…orz
勝手につまらないと決め付けてたよ…1よスマンこ

おくれたが(`・ω・)つC
204: 少女:2011/10/9(日) 21:13:36 ID:1ftXwa1NiA
少し遅れましたすみません
今から投下します!

>>202
嬉しいですよ(´`*)!

そうですよー!
知っている人がいるとは……!←

ありがとうございます
頑張ります(^ω^)!

>>203
いえいえーw
やっぱり決めつけてた通りだったと思われなくて一安心です(`・ω・´;)

ありがとうございます!
205: 少女:2011/10/9(日) 21:14:25 ID:1ftXwa1NiA
壱姫「さっきも言ったけど、彼はボクとけして結婚しないだろう」

壱姫「他の婚約者候補は隣国の王子だとかそんなやつらばっかりだ」

壱姫「彼らにはボクと結婚するメリットがある」

壱姫「ひきかえ彼にそんなものは存在しない」

村娘「……そうか……?」

壱姫「え?」
206: 少女:2011/10/9(日) 21:15:33 ID:urZP35D5Xo
村娘「……メリットならあるだろ……」

壱姫「彼に?」

村娘「……ああ……」

壱姫「お金とか名誉とか?」

村娘「……そうじゃないけど……」

壱姫「そうだね、彼はあんまりそういうものには興味がなさそうだ」クス

壱姫(だから話を持ちかけたってのもあるしね?)
207: 少女:2011/10/9(日) 21:18:12 ID:1ftXwa1NiA
壱姫「でも他にメリットがあるにしたって、彼にはデメリットの方がはるかに大きいでしょ」

村娘「…………?」

壱姫「だって君と結婚できなくなるじゃない」キッパリ

村娘「……それ以外は……?」

壱姫「はあ?」

村娘(……あれは偽求婚だからな……)

壱姫(以外も何もそれが唯一最大のデメリットじゃないか)???
208: 少女:2011/10/9(日) 21:19:55 ID:1ftXwa1NiA
×唯一最大の〜
○唯一で最大の〜

脳内補完よろしくお願いしますm(__)m
209: 少女:2011/10/9(日) 21:21:49 ID:1ftXwa1NiA
壱姫「それに、どちらにしろ話を聞いてくれそうな婚約者は彼しかいなかったんだよ」

壱姫「他の婚約者候補には多大なメリットがあるし、結婚しなければ国家間のトラブルを生むしね」

壱姫「そういうしがらみがないってとこでも彼は最適だったからね」

村娘「……ふむ……」

壱姫「まあ本当に、ボクのワガママに過ぎない話さ」
210: 少女:2011/10/9(日) 21:23:52 ID:urZP35D5Xo
村娘「……理解はした……」

壱姫「まあ無理だよね、ああ気にしないでいいからね、君が彼に返事をしたって聞いた時点でもう諦めてたし大体新婚夫婦に」

村娘「……いーよ……」

壱姫「イチャつくなとか鬼畜過ぎるしそれに勇者はあんまり………………えっ」

村娘「……イチャつかなきゃいいんだな……?」
211: 少女:2011/10/9(日) 21:24:45 ID:urZP35D5Xo
壱姫「き、君はそれでいいの?」

村娘「……ん……」コクコク

村娘(……元々偽婚約者だしな……)

村娘(……イチャつくなんてあり得ないだろうしな……)

村娘(……勇者も異論ないだろうな……)

***

魔者「なんかものすごく勘違いされてる気がする」
212: 少女:2011/10/9(日) 21:25:45 ID:1ftXwa1NiA
側近「勇者様そろそろ……」

魔者「いや別にイチャイチャしたいわけじゃないけどさ」ブツブツ

側近「勇者様……」

魔者「するつもりもないけどさ」ブツブツ

側近「ゆう……」

魔者「したくないわけじゃないっていうかね」ブツブツ

側近「……」

魔者「なんかそんな気が……えっ」

側近「もうよろしいですか?」ニコ

魔者「えっ」
213: 少女:2011/10/9(日) 21:32:31 ID:1ftXwa1NiA
今日はここまでにします!(・∀・)
魔者がいつにも増して可哀想な感じに終わりました
魔者かわいいよ魔者

明日はちょっと来れるかどうかわかりません……(´・ω・`)すみません
出来る限り来れるように!頑張りますが、万一の時のために先に謝罪しておきます

それではお休みなさい!
よい夢を!ノシノシ
214: 少女:2011/10/9(日) 21:34:15 ID:1ftXwa1NiA
なんだか日本語おかしいな

×謝罪しておきます
○お詫びしておきます

の方がいいかしら?
駄目だ眠い寝よう

改めましてお休みなさいノシノシ
215: 名無しさん@読者の声:2011/10/9(日) 21:42:29 ID:3jXct7SwVY
>>204
そそそんな事言われたら毎日レスしたくなr..
リアルタイムで見れなかった事を残念に思います。
今ここでこの作品見れてるからいいんですけど(´`*)

>>213把握です!
側近もなかなか…
キャラ全員好きですww

っと、長くてごめんなさい!!
おやすみなさいですノシ
216: 少女:2011/10/11(火) 21:03:55 ID:WceLfe4OIg
九時ですよー!

やっぱり1日開いちゃいました申し訳ないです…
本当は昨日顔だすだけでもしたかったんですけどね…爆眠女王はダテじゃありませんですた

>>215
毎日支援とか嬉しすぎる\(^o^)/
応援ありがとうございます!

今から投下しますね!
217: 少女:2011/10/11(火) 21:04:44 ID:CxrgMNh062
***

壱国城、廊下

***

  コツコツコツ…

魔者「で、なんだ? 採寸は終わっただろ、もう王様に会いに行くのか」

側近「いえ、陛下にお会いになる前に、壱姫様が勇者様とお会いしたいと仰ったので」

魔者「ああ……」ハア
218: 少女:2011/10/11(火) 21:05:46 ID:WceLfe4OIg
側近「どうかなさいましたか?」

魔者「そりゃ……いや、やっぱなんでもない」

魔者(あの女と話すとなんか気疲れするんだよな……)

魔者(まあアイツには話したいこともあるしちょうどいいか……)

魔者「……なあところでよ」

側近「はい」

魔者「こんな服に着替える必要あったのか?」キラビヤカー

側近「姫様の御前ですからね」ニコ
219: 少女:2011/10/11(火) 21:06:24 ID:WceLfe4OIg
魔者(……そういえば、コイツはあの女の本性、知ってんのかな)

側近「?」

魔者(あと他のメイドとか……)

側近「なにか?」

魔者「あ、いや、……考え事だ」

魔者(……どっちにしたって余計なこと話すのはやめといた方がいいか)
220: 少女:2011/10/11(火) 21:07:05 ID:CxrgMNh062
***

壱国城、謁見室A

***

側近「ここで姫様をしばらくお待ちくださいませ」

魔者「こないだ王様と会った部屋とは違うんだな」

側近「謁見の間にございますか、あちらは陛下との謁見にのみ使われます」

魔者「なるほどなー」
221: 少女:2011/10/11(火) 21:11:13 ID:CxrgMNh062
今日はここでおしまいですー
ちょこっとで申し訳ない(;´д`)

男二人の絡みは面白くないですねー
まだ本音で話せてないからかなー(主に側近が)

それではおやすみなさいノシ
明日はもう少し投下できるといいなあ…
222: 名無しさん@読者の声:2011/10/11(火) 22:47:21 ID:cPmNuQJNtE
寝ちゃったorz
側近の本音が気になるww

そして明日が楽しみです。
壱姫と魔者の絡みッ……!

楽しみに待ってます(´`*)
おやすみなさい!!
223: 少女:2011/10/12(水) 21:04:51 ID:yKtndiNjVY
>>222
側近が地で話すのはまだまだ先ですねー
ほんとまだまだ……いつまで続ける気なんだろう私ってくらい……orz

壱姫出てきますよっお楽しみに!

それでは今から投下します!
224: 少女:2011/10/12(水) 21:06:29 ID:TSKjRXSWvs
  コンコンコンコン

側近「はい」

  カチャリ

壱姫「申し訳ないですわ、遅くなりましたわね」

側近「いえ、姫様をお待たせすることがなく、嬉しく思っております」フカブカ

魔者「……っ」カチンコチン

魔者(なんだこの空気苦しいぞ……っ!!)
225: 少女:2011/10/12(水) 21:08:06 ID:yKtndiNjVY
壱姫「……側近、この部屋にはあなたと勇者様だけかしら?」

側近「姫様のおっしゃる通りでございます」ニコリ

壱姫「なんだ、なら気にすることもないか」コロッ

魔者「」

壱姫「なんだい、勇者」

魔者「いや、切り替え早えーなと思…………あっ」

壱姫「?」
226: 少女:2011/10/12(水) 21:10:05 ID:TSKjRXSWvs
魔者「……早いなあと思イマシテ」

壱姫「ああ……いいよ別に敬語は」

魔者「……まじですか」

壱姫「ここから先の旅路でも、ずっとそんなカタコトで話されたらボクの方だって気分悪い」

魔者「……じゃ、オコトバにアマエテ。」
227: 少女:2011/10/12(水) 21:11:59 ID:TSKjRXSWvs
壱姫「さて、さっそく本題に入ろう」

壱姫「段取りが悪くて申し訳ないけど、君に聞いてほしいことがある」

魔者「俺もお前に聞いてほしい話……いや、条件がある」

壱姫「……ふむ、君にはえらくボクの無茶やわがままを聞いてもらってるからね、出来る限りのむことにするよ」

魔者「…………」

魔者(そんなに無茶言われてたっけ?)?? ←村娘と壱姫の会話を知らない
228: 少女:2011/10/12(水) 21:13:11 ID:yKtndiNjVY
今日はここまでです!
ありがとうございました!
229: 名無しさん@読者の声:2011/10/12(水) 21:57:51 ID:xYHv2yZO6M
壱姫いいよ壱姫

ぼくのレス、進行に支障あったら遠慮なく言ってくださいね
全力で自重しますのでっ
自分でもぶっちゃけ鬱陶s...

ではでは
明日も頑張ってください(。・ω・。)ノシ
230: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 07:50:04 ID:7.L4erKj7U
少女さんもフィルタリングかなー
戻ってくるの待ってます(´・ω・`)
231: 少女:2011/10/25(火) 19:34:29 ID:42tlHISsis
ω・) ……お待たせしました

ただいまさんですー
龍さんが移転してくださっているのに気づいた時喜びのあまり変な声が出たのは内緒ですw

本日9時より更新再開します!!

>>229
ありがとうございます!

いえいえお気になさらず!
ただ毎日のレスが大変でしたら
C←これ一つでもありがたいのです!!

>>230
お察しの通りです(´・ω・`)
ありがとうございます!
232: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 20:41:54 ID:qdHG6dVYtM
おかえりなさい!
また更新頑張ってください(´`*)
233: 少女:2011/10/25(火) 21:00:47 ID:k/G/mfZd1E
>>232
ありがとうございます!(´`*)

それでは今から投下しますね!
234: 少女:2011/10/25(火) 21:01:52 ID:hPOCZiyTz6
***

壱国城、謁見の間

***

  ギィイイ……

壱王「よくぞ参った勇者よ」

魔者「…………」ペコ

壱姫「お久しぶりにございます、勇者様」ニコ

魔者(……白々しいなー)
235: 少女:2011/10/25(火) 21:03:18 ID:hPOCZiyTz6
壱王「そしてお前が勇者の婚約者であるか」

村娘「……はい……」コク

壱王「なかなか美しい娘だ、勇者の目に留まるのもよくわかる」ウンウン

魔者「…………」//////カアアアア

壱姫「」ニヤニヤ

魔者(くっそあの女、にやにやしやがって……っ)//////ジトッ
236: 少女:2011/10/25(火) 21:06:05 ID:hPOCZiyTz6
壱王「それで二人の結婚はもう決まってるのかな?」

村娘「……えと……」

壱姫「」ヒラヒラ

村娘(……手はず通りに決められた台詞を言う……)コクコク

村娘「……イエ、マダデス……」

魔者「……」

壱王「なんと、何故だ!?」

村娘「……私ガ彼ノ気持チニ応エラレナイカラデス……」

魔者「」ザクッ

壱姫(あ、なんか刺さった……)
237: 少女:2011/10/25(火) 21:07:16 ID:hPOCZiyTz6
壱王「そうか、それでは魔者とは結婚しないということか!」

魔者「」ザクザクッ

村娘「……いやそうじゃなく……」

村娘「…………彼ヘノ気持チニ答エヲ出スタメニ、シバラク時間ガ欲シイノデス……」

壱王「ふむ……」

村娘「……幸イ魔者ニハソレデイイト言ッテモラエマシタ……」
238: 少女:2011/10/25(火) 21:08:56 ID:k/G/mfZd1E
×壱王「そうか、それでは魔者とは結婚しないということか!」
○壱王「そうか、それでは勇者とは結婚しないということか!」

すみません脳内補完お願いしますm(__)m
239: 少女:2011/10/25(火) 21:10:20 ID:hPOCZiyTz6
壱王「しかし、それでは待たされる壱姫が……」

壱姫「私は構いませんわ、お父様」ニッコリ

壱姫「彼女の返事を待たずとも、その間に勇者様を振り向かせることが出来ますもの」キラキラ

魔者(嘘八百……)オエッ

壱王「ううむ、壱姫がよいならばよいが……しかし、出来るだけ早い返事を頼むぞ」

村娘「…………」コクコク
240: 少女:2011/10/25(火) 21:13:44 ID:hPOCZiyTz6
壱王「して、魔王討伐についてだが」

壱王「連れていく兵の数は……」

魔者(…………!)

魔者「……陛下」

壱王「む、なんだ勇者よ?」

魔者「……そのことで、お話があるのですが──」
241: 少女:2011/10/25(火) 21:15:29 ID:hPOCZiyTz6
今日はここまでで!

最近寒いですので、皆様風邪をひかれませんようノシ

そのうち壱姫と側近のスペックもあげようと思います!
242: 名無しさん@読者の声:2011/10/25(火) 21:20:59 ID:8H6.ft1E.w
少女さんも体調崩さないように気を付けてくださいね

スペック楽しみにしてます!ノシ
243: 少女:2011/10/26(水) 21:04:44 ID:SnP2cyRSbc
9時ですね!

>>242
ありがとうございます!

では先にスペックからいきますね!
244: 少女:2011/10/26(水) 21:05:19 ID:SnP2cyRSbc
壱姫(15)
・壱国の姫。
・たしなむ程度の武術は一通り出来る。

・身長:148cm
・ひんぬーロリ子。
・くるくるツインテール。
・僕っ子。頭はいいが体が小さいので運動は不向き(あくまでも不向きなだけでやれば出来る)
245: 少女:2011/10/26(水) 21:08:12 ID:nNpm8ZXgkM
側近(23)
・壱姫の側近。
・武術も剣術も何でもござれ。

・身長:182cm
・長身の割りに細身。
・横髪を伸ばしてる。後ろは短め。
・基本敬語。
246: 少女:2011/10/26(水) 21:10:15 ID:nNpm8ZXgkM
では本編いきますよー!
247: 少女:2011/10/26(水) 21:13:59 ID:nNpm8ZXgkM
***

壱国城、謁見室A〜回想〜

***

壱姫「とりあえず先にボクの話を聞いてもらってもいいかな」

魔者「おう」

壱姫「まあ、話っていうか相談だね」

壱姫「まず、こないだ君に話したボクの“事情”につき、旅に兵を連れていくのは反対なんだ」
248: 少女:2011/10/26(水) 21:16:07 ID:SnP2cyRSbc
魔者「……というかまず、連れていくことが前提なのか?」

壱姫「当たり前じゃないか、魔王討伐に行くんだよ? しかも姫であるボクを連れてさ」

魔者「いや、だからこそ要らねーだろ」

壱姫「は? なんで?」

魔者「だってここの兵弱すぎんだもん」

壱姫「……そーなの?」

魔者「そーなの」
249: 少女:2011/10/26(水) 21:17:45 ID:nNpm8ZXgkM
魔者「俺の頼みってのはそれだ、周辺の警備の強化と、警備する兵の強化」

壱姫「……それだけ?」

魔者「それだけって……あのなー結構重要な問題だぞ」

魔者「城内は安全かも知んねーが、城下は魔物が……」

壱姫「いや、それが大変な問題なのはわかるよ、これでも一国の姫なんだからさ」
250: 少女:2011/10/26(水) 21:19:08 ID:SnP2cyRSbc
壱姫「そうじゃなくて、君が欲しいものはいいのかい?」

魔者「?」

壱姫「ほら例えば、お金とか土地とか地位とか……」

魔者「なんだそれくっだんね」

壱姫「えー……」

魔者「いらねえよ別に、俺はそういうもんに束縛される方がごめんだ」

壱姫「…………」
251: 少女:2011/10/26(水) 21:27:21 ID:nNpm8ZXgkM

***

──壱姫「お金とか名誉とか?」

──村娘「……そうじゃないけど……」

──壱姫「そうだね、彼はあんまりそういうものには興味がなさそうだ」クス

***

壱姫(ボク見る目ありすぎ……ってかドンピシャすぎて自分で引くレベル)

252: 少女:2011/10/26(水) 21:28:41 ID:nNpm8ZXgkM
今日はここまでで!\(^o^)/

また明日ノシ
よい夢をー(*´`)
253: 少女:2011/10/27(木) 21:03:37 ID:WceLfe4OIg
9時ですねっ\(^o^)/
今から投下いきます!
254: 少女:2011/10/27(木) 21:04:36 ID:WceLfe4OIg
壱姫「……じゃあ君が欲しいものってないの?」

魔者「……いや」

壱姫「なんだ、あるなら言ってごらんよ」

魔者「…………」

壱姫「ほらほら」

魔者「…………村娘の」

壱姫「は?」

魔者「……いや、やっぱいいや」ハア
255: 少女:2011/10/27(木) 21:05:24 ID:CxrgMNh062
壱姫「……なーんだよォ、村娘ちゃんをくださいーってか?」ニヤー

魔者「は? ……あ……、いや、いやいやそうじゃねーよ!!」ガタッ

壱姫「美人だけど抜けてるよねー、そこがかわいいのかな?」ニヤニヤ

魔者「だからちが……っ、つーかなんでお前が村娘のこと知ってんだ!」

壱姫「だって会っちゃったからー」ニヤニヤ
256: 少女:2011/10/27(木) 21:06:12 ID:WceLfe4OIg
魔者「なっ……いつどこで……っ、お前余計なこといってねーだろーな!?」

壱姫「えーわっかんないなー♪」ニヤニヤ

  コンコン

側近「はい、どちらさまでしょうか?」

**『ご婚約者様をお連れいたしました』

側近「お通ししてください」
257: 少女:2011/10/27(木) 21:07:06 ID:CxrgMNh062
  ガチャリ

魔者「」

壱姫「あらあら、これは……」

村娘「…………?」

壱姫「大変お似合いですわ、そのドレス!」

側近「ええ、黒くてつやつやした髪によく映えていらっしゃいます」

壱姫「さあさお座りになってくださいませ」ニコニコ
258: 少女:2011/10/27(木) 21:07:47 ID:CxrgMNh062
側近「貴女は下がっていいですよ」

**「かしこまりました」

  バタン

村娘「……おいあんた、こんなズルズル着てよく動き回れるな……」

壱姫「あんたってボクのことかい? 生まれたときから身に付けてりゃ慣れもするさ」ニコ

側近「大変お似合いでございますよ、ご婚約者様」ニコ
259: 少女:2011/10/27(木) 21:08:45 ID:WceLfe4OIg
村娘「……そりゃどうも……」

壱姫「……で、さっきからそこで固まってるやつはなんなの」

魔者「…………」//////ピシーン

村娘「……魔者……?」

魔者「」ビクッ

村娘「…………」

魔者「あ……う、あうあ……」//////

壱姫「なにこれ面白い」プルプル

側近「姫様、失礼かと」ニコ
260: 少女:2011/10/27(木) 21:10:31 ID:CxrgMNh062
それでは本日はこの辺でノシ
おやすみなさい(^w^*)
261: 少女:2011/10/28(金) 21:04:16 ID:2OYw6gSvwg
さていつもの時間となりました\(^o^)/
はりきっていきましょー
262: 少女:2011/10/28(金) 21:05:57 ID:xfnCB85hMg
壱姫「えー…………まあ、そういうことで、だ」コホン

壱姫「勇者には話してなかったけど、あんたと村娘ちゃんには別れてもらうことにしたから」ニッコリ

魔者「はあああああああ!!!???」ガタガタッ

壱姫「お、起きたね」

魔者「はっ……ちょっ……おま……どうゆー……!?」!?!?
263: 少女:2011/10/28(金) 21:06:46 ID:xfnCB85hMg
壱姫「だからさあ、村娘ちゃんはあんたの告白にオーケーしたんでしょ?」

魔者「」//////プシュー

魔者「う、ま、まあな……」//////カアアア

壱姫「でもそれじゃボクが困るわけよ」

魔者「な、なんで……?」

壱姫「だから──」

***
264: 少女:2011/10/28(金) 21:07:26 ID:xfnCB85hMg

***

壱姫「……ってわけさ」

魔者「ああ……な、わかった……なるほど……うん……」

壱姫(めっちゃ落ち込んでるな……)

村娘「……そういうことらしいから、魔者、別れてくれ……」

魔者「」ザクッ

壱姫(あっなんか刺さった)
265: 少女:2011/10/28(金) 21:08:55 ID:2OYw6gSvwg
***

壱国城、謁見の間

***

魔者「…………まあ、というわけで……」ズーン

壱王「?」

壱姫(あ、あれ絶対余計なとこまで思い出してる)
266: 少女:2011/10/28(金) 21:09:38 ID:xfnCB85hMg
魔者「兵のレベルが低すぎて、連れていっても足手まといになります」

壱王「しかし魔王退治だぞ? 少しでも数があった方が……」

魔者「いえ、それだけじゃ……ではないのです」

魔者「今日ここに来る途中、魔物を数体倒して来たんだ……来たんですが」

壱王「!」

魔者「その中に一匹、近辺を荒らしているやつがいたらしく」
267: 少女:2011/10/28(金) 21:10:26 ID:xfnCB85hMg
壱王「……ふむ」

魔者「どれくらいの強さだったかは知らんが、旅の戦士が逃げ出すくらいの強さはあったみ……たいです」

壱王「…………」

魔者「定住する人をも襲う魔物を放っておかなければならないぐらい、この国には人手が足りてないです」

魔者「ましてや首都の近くでこれじゃあ……」
268: 少女:2011/10/28(金) 21:11:40 ID:2OYw6gSvwg
壱王「……なるほど、勇者の言い分はわかった」

魔者「! それじゃ……」

壱王「しかし我が兵の力がそんなものだとはどうしても思えん」

魔者「」イラ

壱王「どうかな、試しに一人と戦ってもらえないか」

壱王「勝てば勇者の要望を呑むことにしよう」
269: 少女:2011/10/28(金) 21:13:03 ID:xfnCB85hMg
魔者「あー、いいっすよわかりました」イライラ

魔者「つーか一人と言わず五人くらい一度に来てもいいっすよ」

  ザワザワ……

**「何だあの男……」ボソボソ

**「ばかにしてるのか……?」ボソボソ
270: 少女:2011/10/28(金) 21:13:41 ID:2OYw6gSvwg

  ザワザワ……

壱王「静かに」

  ……シン

壱王「ならば勇者の申す通り、五人と戦ってもらうことにしよう」

壱王「ただし、それを負けた言い訳に使うことがないように」

魔者「もちろん」ニヤ

壱姫(あいつ、今完璧に敬語忘れたな……別にいいけど)
271: 少女:2011/10/28(金) 21:18:13 ID:2OYw6gSvwg
ここ数日フィルタリングで来れなかった分、多目に投下してるのですが……
書き溜めに大打撃を与えています……みるみる減っていく……

それでは今日はこの辺でノシ
272: 少女:2011/10/29(土) 21:00:25 ID:04zBwiAkCA
ほいほいっ9時ですよー!
いきますぜダンナ!
273: 少女:2011/10/29(土) 21:01:46 ID:GV4BA/9fro
壱姫「お父様意見を申し上げてもよろしいでしょうか?」

壱王「なにかな壱姫?」

壱姫「勝負でしたらルールを設けませんと……そして審判も」ニッコリ

壱王「ふむ」

壱姫「……あなたは格闘技に明るかったでしょう、側近?」

側近「…………」ニコ

壱王「そうだな……ルールもお前が決めよ、側近」
274: 少女:2011/10/29(土) 21:02:24 ID:04zBwiAkCA
側近「かしこまりました」ペコ

魔者「で、どこで勝負するんだ?」

側近「試合場を使ってはいかがでしょうか?」

壱王「それがいいかもしれんな」

魔者「んなもんまであんのか……」

壱姫「ではそちらへ移動いたしましょうか」ニコ
275: 少女:2011/10/29(土) 21:03:19 ID:04zBwiAkCA
***

壱国城、試合場

***

側近「それでは僭越ながら審判を勤めさせていただきます」

側近「ルールは単純に、今、勇者様が中心にいらっしゃるその半径15メートルの円より出られた方、戦闘不能となった方は失格となります」

側近「それではよろしいでしょうか?」

魔者「いつでもいいぜー」

**「」コク

**「」ウンウン
276: 少女:2011/10/29(土) 21:04:19 ID:04zBwiAkCA
側近「……それでは、用意……はじめ!」



  ダダダダダダ

**(あまりなめやがって……)

**(五人で一斉にかかれば……)

**(どんなに強かろうと……)

**(防ぐことはできまい!)

**「でやああああああああ!!!」グオッ

魔者「……《動きを止めろ》」

  ビタッ
277: 少女:2011/10/29(土) 21:05:11 ID:GV4BA/9fro
**「……!?」グッ…ググッ…

**「な……!?」ググッ…グッグッ…

壱王「これは……!?」

壱姫「わお、やるじゃん」ボソ

村娘「…………」

魔者「おい、王様」

壱王「な、なんだ?」

魔者「たしか、魔法使うなとは言ってなかったよな?」
278: 少女:2011/10/29(土) 21:05:58 ID:04zBwiAkCA
壱王「……、ああ確かに」クッ

魔者「よし、そんじゃ《俺から離れろ》!」

**「うぅっ……」ジタバタフワフワ

**「くそぉ……」フワフワ

魔者「まーしかし、王様に兵の弱さを自覚してもらわなきゃなんねーからな」

壱王「……!?」

魔者「よし、お前……《来い》」

**「!」フワフワ…スイッ
279: 少女:2011/10/29(土) 21:07:06 ID:GV4BA/9fro
魔者「すまねえが、お前にゃ見せしめになってもらおうぜー」

**「なっ……」スーッ……ストッ

魔者「おら、どっからでもかかってこいやー」プラプラ

**「!!?」ビクビクキョロキョロ

魔者「安心しろよ、魔法はつかわねーからよ」

**「ぐっ……バカにしおってえぇ……っ!!!」グアアアアッ


280: 少女:2011/10/29(土) 21:09:57 ID:04zBwiAkCA
魔者がえらくかっこつけてますね!
それでは今日はこの辺りで\(^o^)/
281: 少女:2011/10/30(日) 21:05:42 ID:tMXuJA2ahY
ω・)チラ

いっくよー☆
282: 少女:2011/10/30(日) 21:07:20 ID:tMXuJA2ahY

***

 フワフワフワ…ストッ

魔者「……ま、こういうこった」

**「」キュー…

壱王「…………」

壱姫「……驚いたね、ホントにあの男強かったのか」ボソ

村娘「…………」
283: 少女:2011/10/30(日) 21:09:14 ID:GHouc4qzko
魔者「一応言っとくが、怪我はさせてないつもりだぜ」

壱王「?」

村娘「……わかんねえのか、これでも手加減してるってことだよ……」

壱王「……!」

壱王「……わかった、勇者の強さ、認めよう」

  オオー…

魔者「そりゃドーモ」ペコ
284: 少女:2011/10/30(日) 21:10:40 ID:tMXuJA2ahY
壱姫「当然って顔だね……」

村娘「……そりゃ当然だろ、あの弱さなら魔法使わなくたって倒せたろうからな……」

壱姫「……じゃ、なんでわざわざ使ったのさ?」

村娘「……そりゃ万一、予想外の抵抗があったときに間違えて殺さないようにだろ……」シラッ

壱姫「…………」

壱姫(……うーん、着飾ってるからかさらに迫力だなー)ポリポリ
285: 少女:2011/10/30(日) 21:16:54 ID:tMXuJA2ahY
今日はこの辺でー…(´・ω・`)

そろそろまじで書き溜めがあああああ
内容は決まってるのですが時間が…すみません
286: 少女:2011/10/31(月) 21:12:06 ID:CxrgMNh062
今日もちょこっとだけ更新ですー
287: 少女:2011/10/31(月) 21:12:46 ID:WceLfe4OIg
壱王「では警備の強化、そして兵の強化、近々検討しよう」

魔者「は?」

壱王「なにかな」

魔者「いや、検討……って」

壱王「勇者の言い分はわかったし受け入れるが、財政上に問題はある」

壱王「実現に時間がかかるのは避けられん」
288: 少女:2011/10/31(月) 21:13:44 ID:WceLfe4OIg
魔者「……じゃー、俺らの分の鎧とか武器とかいらないんで、それキャンセルして金まわしたらどうだ?」

壱王「……?」

魔者「今日採寸したばっかだしまだ作りはじめてはねえだろ」

魔者「おい村娘、お前もいらねーだろ?」

村娘「……ん……」

壱王「……むむ」
289: 少女:2011/10/31(月) 21:14:27 ID:CxrgMNh062
壱王「しかしそれでも足らんぞ」

壱姫「……旅費は?」

壱王「む?」

壱姫「鉄道で弐国までお送りする計画でしたでしょう?」

壱王「……ああ」

壱姫「宿泊費や食費のために、莫大なお金を回しているのではありません?」

壱王「うむ」

魔者「あー俺、それいらねーや」
290: 少女:2011/10/31(月) 21:15:43 ID:WceLfe4OIg
壱姫「」ニッコリ

  「!?」

  ドヨドヨ…

壱王「何を言う、そんなことはさせられん!!」

壱王「それに、それでどうやって旅をするつもりだ……!?」

魔者「それについても話がある」

魔者「もっとも、これは頼みじゃなくて宣言だけどな」

壱王「……申してみよ」ハア
291: 少女:2011/10/31(月) 21:16:29 ID:WceLfe4OIg
今日はここまでです!
ありがとうございました!
292: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:47:10 ID:JrqGbBqdhE
続きが気になるww支援支援しえーん(`・ω・´)ドキドキ
293: 少女:2011/11/1(火) 21:03:34 ID:HPGj8KGTJE
>>292
ありがとです(´`*)!

今からいきますね!
294: 少女:2011/11/1(火) 21:05:16 ID:HPGj8KGTJE
***

壱国城、謁見室A〜回想〜

***

壱姫「さて、話すこともこれくらいかな?」

魔者「いや、まだある」

壱姫「なんか問題あるっけ?」

魔者「……この旅の主旨って魔王討伐だろ?」

壱姫「そうだね、……今さら何言ってるの?」
295: 少女:2011/11/1(火) 21:07:22 ID:HPGj8KGTJE
魔者「その上で、いくつかの国をまわるんだよな?」

壱姫「うん……弐国、参国、肆国……我が国と合わせて『四大国』と呼ばれる国々へ向かうことになると思う」

壱姫「我が国が資源豊かであるように、弐国では産業が発展していて、参国では武術で有名だし、肆国じゃ歴史的なものが多く残されてる」

壱姫「魔王を倒す上で必要な情報や力を手に入れるための最短ルートだろう」
296: 少女:2011/11/1(火) 21:08:52 ID:HPGj8KGTJE
魔者「……なあそれ、回り道するわけにはいかないのか?」

壱姫「はあ!?」

魔者「……さっきも言ったように、この国にはたくさんの魔物がのさばってる」

魔者「俺はそいつらを倒しながら旅したい」

魔者「いや、旅する! もう決めた!」
297: 少女:2011/11/1(火) 21:10:46 ID:uXbwh/DWnY
壱姫「何言ってるんだい、魔王は君にしか倒せないんだよ?」

壱姫「雑魚なんか他のやつらに任せればいいだろう?」

魔者「その任せられるやつがいないから言ってんだろ?」

壱姫「…………」

魔者「大体な、雑魚を倒せなくて頭が倒せるわけねーだろが」

壱姫「わかってる……だから武術に秀でた参国で修行する計画なんだ」
298: 少女:2011/11/1(火) 21:13:48 ID:HPGj8KGTJE
魔者「それこそ時間がもったいねーな」

魔者「強くなるなら実戦が一番だ」

魔者「それに、でかいことするだけが国民を守る術じゃないだろ」

魔者「集団の頭は細かいとこまで考えられなきゃ駄目だろが」

壱姫「…………」
299: 少女:2011/11/1(火) 21:16:34 ID:uXbwh/DWnY
側近「確かに勇者様の仰ることにも筋が通っておいでかと」

壱姫「!」

魔者「おー、話がわかるなお前」

壱姫「…………」ムムム

壱姫「……出来ることは協力するって言ったしね」ハア

壱姫「わかったよ、お父様にお話するとき、僕からも言ってあげる」

魔者「!」
300: 少女:2011/11/1(火) 21:17:21 ID:HPGj8KGTJE
今日はここまでにします!
ありがとうございました(*´∀`*)
301: 少女:2011/11/1(火) 21:19:25 ID:uXbwh/DWnY
つかさりげに300ゲトしとるた(°Д°)キヅカナカッタ

ありがとうございます(・∀・)!
302: 少女:2011/11/2(水) 21:15:00 ID:gjgtFT0Dtk
九時過ぎたーあわわわ

今から行きます!
303: 少女:2011/11/2(水) 21:16:53 ID:P1xoGlWrdk
壱姫「でも自分で言いなよね」ジト

魔者「わーかってるって、サンキュなー」

壱姫「…………」イライラ

壱姫「!」

壱姫「……♪」ニヤー
304: 少女:2011/11/2(水) 21:17:50 ID:gjgtFT0Dtk
側近「皆様、もうしばらくで陛下と約束のお時間でございます」

壱姫「あら大変、それでは参りましょうか♪」

魔者「おー」ガタッ

村娘「…………」ガタッ

壱姫「ところで勇者様?」ニッコリ

魔者「な……なんだよ気持ちわりいな」ビクッ
305: 少女:2011/11/2(水) 21:18:32 ID:gjgtFT0Dtk
壱姫「……あれになんかコメントないわけ?」ズイッ

魔者「あれって……」チラ

村娘「…………?」

魔者「む、むらむすめ、が……?」サッ

壱姫(目を合わせることすら出来ないか……ヘタレめ)
306: 少女:2011/11/2(水) 21:19:35 ID:P1xoGlWrdk
壱姫「あの格好見てなんて思ったのかな?」ニッコリ

魔者「は……はあ?」

壱姫「誉め言葉のひとつも出ないのかっつってんだよ、この甲斐性なし」ボソ

魔者「」

壱姫「わかったらゴー!」ボソボソ

魔者「な……なんて言やいいんだよ」ボソボソ

壱姫「かわいいとかでいいから、とにかくいけっ!」ゲシッ

魔者「……っ」ヨロヨロ

村娘「……魔者、どうかした……?」

壱姫(よしよし)ピッ
307: 少女:2011/11/2(水) 21:20:33 ID:P1xoGlWrdk
魔者「む……っ、村娘……っ!」

村娘「……はい……」

魔者「に、にあ……っ、似合ってゆぞ……っ、き、綺麗だ……!」

壱姫(おしいな)

側近(おしかったな)

村娘「…………」//////カアアア

側近(気にしてないな)

壱姫(つよいなあの子)
308: 少女:2011/11/2(水) 21:20:59 ID:gjgtFT0Dtk
村娘「……あ、ありがとう……」//////

魔者「い、いや……つーか」

魔者「さっきからそこ! ジロジロ見んじゃねえよ!!」////

壱姫「」ギク

側近「では陛下の下まで参りましょうか」ニコニコ
309: 少女:2011/11/2(水) 21:21:35 ID:P1xoGlWrdk
***

壱国城、謁見の間

***


魔者「と、とゆーわけでっ……!」//////カアアア

壱王「?」

壱姫(あれ絶対余計なとこまで思い出してるな……)
310: 少女:2011/11/2(水) 21:26:23 ID:gjgtFT0Dtk
今日はここまででー!
お付き合いありがとうございました!
311: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 21:53:21 ID:qSwxP77vlw
もっと支援されるべき
C
312: 少女:2011/11/4(金) 07:32:48 ID:HPGj8KGTJE
昨日は更新できずにすみません…orz
風 邪 ひ き ま し た
熱つらい…

そういうわけで、申し訳ないのですが今日までお休みさせていただきます(´・ω・`)

>>311
ありがとうございます!
嬉しいです(/ω\*)キャッ←
313: 少女:2011/11/5(土) 21:16:33 ID:JlaWwk8fx.
9時けっこうすぎてしまったあああああげへっごほっ←

鼻水がつらい>>1ですこんばんは
2日もさぼったうえ遅刻で申し訳ない

今からいきます(´・ω・`)
314: 少女:2011/11/5(土) 21:17:23 ID:Kkh511QEhI
魔者「……そういうわけで、俺はゆっくりと旅を進めるつもりだ」

魔者「魔王を倒すだけが世界平和じゃあない」

魔者「各地で暴れまわる魔物たちを倒しながら、旅をしたいんだ」

壱王「むむむむ……」

魔者「もう一度言うが、これは宣言だ」

魔者「たとえ用意されてたって、俺は金は持っていかないし鉄道も使わないからな」
315: 少女:2011/11/5(土) 21:18:16 ID:Kkh511QEhI
魔者「旅費については心配ないだろ」

魔者「山賊やらを倒したり、魔物討伐の謝礼金でもちまちまもらったりして稼ぐさ」

壱王「…………」

魔者「まだ不満か?」

壱王「……いやよい、勇者の強さは十分見せてもらった」

壱王「ここで引き下がるのも品があるまい、……勇者の『宣言』、許可しよう!」

  オオー…

魔者「どーも」ペコ
316: 少女:2011/11/5(土) 21:23:12 ID:Kkh511QEhI
魔者「おっし、それじゃ行くかー」

村娘「……おー……」

壱姫「えっ」

壱王「まさかもう行く気か!?」

魔者「だって武器も防具も旅費も、鉄道の用意もいらねえもん」

魔者「ちんたら立ち止まってる意味なんかねえだろ」
317: 少女:2011/11/5(土) 21:28:39 ID:JlaWwk8fx.
壱王「……待て、さすがにここは譲れんぞ」ハアー

魔者「?」

壱王「大臣」

大臣「はい」

壱王「日程を変更だ、明日パレードを行う!」

大臣「かしこまりました」

魔者「ぱ、パレード?」

壱王「英雄となる者の旅立ちだ、これぐらいはしなければな」フン
318: 少女:2011/11/5(土) 21:29:09 ID:Kkh511QEhI
今日はここまでにします!
ありがとうございました!
319: 名無しさん@読者の声:2011/11/6(日) 01:46:18 ID:iQ9KWfBQEI
王にも面子があるしな

施\
320: 少女:2011/11/6(日) 21:19:40 ID:1.mlIeKsPs
>>319
支援ありがとうございます!
脇役の立場や心情まで汲み取っていただけてうれしいです!(*´∀`)

そうです、国王なりの最低限の面子です
壱王は王様にしてはわりかし頭やらかいみたいですが

それでは今から続き投下します!
321: 少女:2011/11/6(日) 21:21:06 ID:1.mlIeKsPs
***

壱国城、客室A

***

魔者「……で、朝なわけだが」

魔者「いつになったら部屋から出してもらえるのかな、と」

魔者「おーい?」

**『……先程から申し上げておりますように、もうしばらくお部屋でお待ちいただくようおおせつかっております』

魔者「……ち」イライラ
322: 少女:2011/11/6(日) 21:22:31 ID:1.mlIeKsPs
魔者「せめて村娘がどこにいるかくらい教えろよ、なあ?」

側近『……ご婚約者様でしたらこちらにいらっしゃいます』

魔者「……お?」

側近『失礼いたします』

  ガチャリ

村娘「……おはよう……」ヒョコ

魔者「」

村娘「……魔者……?」

魔者「」//////ビクッ

壱姫「もうその反応飽きた」ウンザリ
323: 少女:2011/11/6(日) 21:27:39 ID:1.mlIeKsPs
魔者「うおっ!?」

側近「おはようございます、壱姫様」

村娘「……あ、壱姫……」

魔者「いきなり現れんな、ビビるだろがっ!!」

壱姫「もう少しで準備できるから、あんたらも出発する支度しとけってさ」

魔者「シカト……」
324: 少女:2011/11/6(日) 21:32:55 ID:1.mlIeKsPs
今日は短いですがここまでで(´・ω・`)
おやすみなさいノシ
325: 少女:2011/11/7(月) 21:22:21 ID:6LYyU.x/2k
今から投下します!
326: 少女:2011/11/7(月) 21:28:07 ID:6LYyU.x/2k
壱姫「それからもう一つ、話がある」

魔者「……あんだよ」イジ

壱姫「ボクらの旅だけど、もう一人連れていかせてもらうよ」

壱姫「もう顔は見知ってると思うけど……この側近を、ボクのボディーガード兼世話役として紹介する」

魔者「……ああ、なるほどね」

魔者(それでコイツの前だけ素か)
327: 少女:2011/11/7(月) 21:29:03 ID:6LYyU.x/2k
村娘「…………」

壱姫「異論はないよね、どうせ認めないけど」

魔者「おい後半ちょっと待て」

壱姫「村娘ちゃんもいいよね?」

魔者「シカト……」

村娘「…………」コクコク
328: 少女:2011/11/7(月) 21:30:18 ID:6LYyU.x/2k
側近「お二方様、何とぞよろしくお願いいたします」ニッコリ

魔者「こっちこそよろしくなー」

村娘「……よろしく……」

側近「ありがとうございます」ペコ

  コンコンコンコン

**『失礼します、時間となりました』

壱姫「丁度いい感じですわね、それでは参りましょうか」ニコ
329: 少女:2011/11/7(月) 21:33:08 ID:6LYyU.x/2k
今日も少しですみませぬ(´・ω・`)
明日はいよいよ魔者たちが旅立っちゃいます!

俺、魔者たちが旅立ったら宣伝スレに書き込むんだ……

ではではおやすみなさい!
330: 名無しさん@読者の声:2011/11/7(月) 22:22:26 ID:8VY.2nWs8M
もしかして壱姫の想い人って……いや何でもない…
331: 少女:2011/11/8(火) 21:20:22 ID:gMBCdlvBpY
>>330
ふひひwww
まあそういうことです(・ω・)

では今から行きますー!
332: 少女:2011/11/8(火) 21:20:52 ID:gMBCdlvBpY
***

壱国城、城門

***

  ガヤガヤ…

魔者「外、騒がしいな」

村娘「…………」コク

**「出発の時間です、そろそろ音楽が鳴りはじめ……」

 ♪パーパ パッパッパッパッパッパー

  「!」
333: 少女:2011/11/8(火) 21:22:33 ID:gMBCdlvBpY

 ♪パーパ パーパ パパパパッパー

村娘「……おお……」

魔者「すげえ……」

**「……それでは、あちらへと勇者様からお進みください」

 ワーワー……ガヤガヤ……

魔者(うおおすげえ人だな)

村娘「……魔者、足下に気をつけて……」ボソ

魔者「あ、おお、すまん」ボソ
334: 少女:2011/11/8(火) 21:24:01 ID:gMBCdlvBpY

 ♪パーパパッパッパッパッパー

 ♪パパパパー パパパパッパッパッパッ

魔者(白馬……コイツに乗れと?)

 ブルル……フンフン

壱姫「どうかした? もしかして馬にも乗れないのかな?」ボソ

魔者「……なめんな、見てろよ」ボソ
335: 少女:2011/11/8(火) 21:26:09 ID:abfFXIg/oE
 ブルル……

魔者「よっと」

壱姫「わお」ボソ

魔者「どうだ、馴れたもんだろ?」ボソ

  ジジッ…カチッ…

壱王『ええー……、ゴホン』

魔者「!?」

壱王『親愛なる我が民よ!』
336: 少女:2011/11/8(火) 21:26:45 ID:gMBCdlvBpY
壱王『共に、記念すべき英雄の旅立ちを祝おう!』

  ワアアアア……

魔者「…………!」

側近「……それではゆっくりと道なりにお進みください」

魔者「了解……っと」

 ♪パー パパパパーパ パーパーパパパパッパッパッパッ

 ♪パーパパパパー パーパーパーパー

 ワーワー……ガヤガヤ……

 ♪パーパーパーパーパーパーパーパーパーパーパーパー

 ♪パーパパパパパパ パー パー パー……
337: 少女:2011/11/8(火) 21:46:28 ID:abfFXIg/oE
おっと忘れるとこだった(´・ω・`)
今日はこれで終了です!

……終了の連絡ってあった方がいいですよね?ね?←
338: 少女:2011/11/9(水) 21:32:55 ID:HWZfAtFH0.
遅くなりました(´・ω・`)!
今からいきます!
339: 少女:2011/11/9(水) 21:33:48 ID:aMwffahcKs
***

壱国城下町の外れ

***

魔者「……あー、しかし馴れないことすると骨がおれるな」

壱姫「君あがりすぎだよ、こっちがハラハラした」

魔者「うるせーな」

側近「……皆様、今夜はもうしばらく行ったところにあります宿に休む予定となっております」
340: 少女:2011/11/9(水) 21:36:07 ID:HWZfAtFH0.
村娘「……え、お金は……?」

魔者「賊狩りでもするか?」

壱姫「なに物騒なこと言ってんの……」

壱姫「あのねえ、『魔王討伐』に、さすがに一銭も持たさずに送り出すわけないじゃないか」

側近「壱王陛下より、ほんの三日ほどの旅費を賜っております」ニコ

魔者「まじでか」
341: 少女:2011/11/9(水) 21:37:33 ID:HWZfAtFH0.
壱姫「……言っておくけど本当に少しだよ?」

壱姫「自分で旅費、断ったんだから楽な旅にならないことくらい覚悟してよね」

村娘「……わかってる……」

魔者「とりあえず朝飯は俺に任せとけ、この辺には果物や鳥が多そうだから腕がなるぜ!」

壱姫「待ってそこまでじゃない」
342: 少女:2011/11/9(水) 21:38:26 ID:HWZfAtFH0.
***

壱国、古びた一軒宿

***

側近「こちらが今晩宿泊する宿になります」

壱姫「ずいぶん古びてるね、大丈夫なの?」

側近「位置的な関係で、こちらしか条件に当てはまらず……申し訳ありません」

壱姫「いや、ボクが言ってるのは安全面、セキュリティの問題……は心配いらないか、君がいる」

側近「……もったいなきお言葉です」
343: 少女:2011/11/9(水) 21:40:32 ID:aMwffahcKs
今日はここまでです!

風邪がなかなか治りません……
皆様もお気をつけください!
344: 少女:2011/11/10(木) 21:36:29 ID:0SZjb8GrIA
すみませぬ携帯がまいごになってました(´・ω・`)

遅くなりましたが今からいきます!
345: 少女:2011/11/10(木) 21:38:35 ID:0SZjb8GrIA
壱姫「さて、それじゃ入ろ……君たち?」

村娘「……なあ、やっぱり……」

魔者「ああ、ここは……」

壱姫「……何ブツブツ言ってるんだい? さっさと入るよ?」

  ガチャ

**「ああ、いらっしゃいま……あら!」

魔者「ばあさん!」
346: 少女:2011/11/10(木) 21:42:31 ID:tER3s5LWyU
村娘「……昨日ぶりだな……」

側近「……」

壱姫「え、なに? 知り合い?」

**「ああ、本当になんて言ったらいいか……」

**「あのあと、魔物が見当たらなくなったのよ!」

魔者「ほらみろ、言ったろー?」ニカ
347: 少女:2011/11/10(木) 21:44:51 ID:tER3s5LWyU
**「信じられない……本当にあなたたちみたいな子どもが……?」

村娘「…………」コクン

**「ありがとう!」ダキッ

魔者「うおっ!?」

村娘「……ひゃっ……!?」

**「あなたたちのおかげで助かったわ……!」

魔者「お、おう……」キョドキョド

村娘「…………」ドキドキ
348: 少女:2011/11/10(木) 21:46:59 ID:tER3s5LWyU
**「信じられなくてごめんなさいね」

**「私に出来ることなら何でもしますからね……!」

村娘「…………」チラ

魔者「……」チラ

壱姫「!」チラ

側近「……それでは、四人分の食事と、部屋を二部屋お願いします」ニッコリ
349: 少女:2011/11/10(木) 21:48:56 ID:tER3s5LWyU
今日もちょっとですがここまでで!

おやすみなさいですー
350: 少女:2011/11/11(金) 21:32:38 ID:nylk54VH.6
今からいきまっす!

むしろ更新時間を九時半からに変更するべきかなあ…(´・ω・`)
351: 少女:2011/11/11(金) 21:34:59 ID:Ep/rQ5.Aro
***

壱国、古びた一軒宿、ロビー

***

壱姫「……で、あの女主人は一体君たちの何なんだい?」

魔者「あー、ほら言ってたろ?」

側近「人を襲う魔物……の件でしょうか?」

魔者「おう、それそれ……倒した代わりに一晩寝させてもらったんだよ」
352: 少女:2011/11/11(金) 21:36:44 ID:nylk54VH.6
壱姫「……気のよさそうなひとだね」

村娘「……ん……」コクン

魔者「それにな、あのばあさんの飯は期待できるんだぜ」ニヤリ

村娘「…………」

壱姫「ふうん?」

側近「あと30分ほどで準備ができるそうですよ」

魔者「まじでか! うわ楽しみー!」

村娘「…………」
353: 少女:2011/11/11(金) 21:40:59 ID:nylk54VH.6
***

壱国、古びた一軒宿、食堂

***

壱姫「わ、ほんとだおいしい」

魔者「だろだろー!?」

壱姫「……なんで君が得意気なんだよ」イラ

**「ふふ、たくさん食べてねえ」

魔者「おう、おかわり!」

村娘「…………」
354: 少女:2011/11/11(金) 21:42:09 ID:nylk54VH.6
今日も短くってすみません(´・ω・`)
おやすみなさいですノシ
355: 少女:2011/11/12(土) 21:28:41 ID:ktUt9u0AiY
お知らせです!
やっぱり更新時間を九時半からにしたいと思います(´・ω・`)
(まあ半ばもう変更されてたようなもんですが……すみませぬ)

これからもその時の状況により変更していくことがあるかもしれませんが、とりあえずはこれで!

それでは今からいきますね!
356: 少女:2011/11/12(土) 21:30:57 ID:ktUt9u0AiY
***

壱国、古びた一軒宿、廊下

***

  ドヤドヤ

魔者「あー、食った食った!」ホクホク

壱姫「本当に美味しかったねえ、王宮で雇いたいくらいだ」ホクホク

側近「今すぐ雇っても姫様はしばらく食べられませんよ?」クス

壱姫「あ、そっか」
357: 少女:2011/11/12(土) 21:32:11 ID:ktUt9u0AiY
  ワイワイ

村娘「…………」

魔者「……どうかしたか? なんかぼーっとしてるぞ?」

村娘「……あ……」

壱姫「その子がぼーっとしてるのはいつものことじゃない?」

魔者「うっせーな、俺にはわかるんだよっ」
358: 少女:2011/11/12(土) 21:33:44 ID:ktUt9u0AiY
村娘「……ううん、大丈夫……」フルフル

魔者「お」

壱姫「ほらー」

魔者「」イラー

村娘「……魔者……?」ツンツン

魔者「おう?」

村娘「……私、頑張るから……」グッ

魔者「? お、おう……?」

魔者(…………何をだ?)???
359: 少女:2011/11/12(土) 21:41:23 ID:ktUt9u0AiY
今日も短いですがここまでで!

……やはり短いですかね?1日3レス……。
ご意見あればお願いします……m(__)m
360: 少女:2011/11/14(月) 04:03:30 ID:1.mlIeKsPs
ω・`)

…寝ちゃってました。
何故か9時前に…。

もも申し訳ないです(´;ω;`)
今から投下します…!
361: 少女:2011/11/14(月) 04:04:36 ID:1.mlIeKsPs
魔者「てかそういや、俺たち四人いるよな?」

魔者「部屋、2つしか取らなくていいのか?」

壱姫「経費削減、これに尽きるね」

側近「……大変申し訳ありません」

壱姫「ツインでしょ、十分だよ……それに君が謝ることじゃない」ハァ
362: 少女:2011/11/14(月) 04:06:03 ID:5t2.GNY3vw
魔者「部屋ってここ2つか?」

壱姫「みたいだね」

側近「それでは姫様、おやすみなさいませ」ペコ

壱姫「は?」

壱姫「何言ってるのここが僕たちの部屋でしょ?」

側近「…………」

魔者「えっ、部屋割りそういうつもりだったのか、側近?」

村娘「……だから部屋2つしか取らないんだねって……」

側近「…………」
363: 少女:2011/11/14(月) 04:06:49 ID:1.mlIeKsPs
***

〜多数決〜

***

魔者「」ノ

村娘「」ノ

壱姫「」ノ

側近「…………」
364: 少女:2011/11/14(月) 04:07:58 ID:1.mlIeKsPs
村娘「……だって知らない人と一緒に寝るなんて緊張するから……」

勇者「俺も」

壱姫「大体ボクの寝起きの世話誰がすると思ってるの?」

側近「…………」

壱姫「側近?」

側近「……姫様の仰せのままに」
365: 少女:2011/11/14(月) 04:09:54 ID:5t2.GNY3vw
今朝はここまでにします(´・ω・`)

今日も一日、元気に頑張りましょー
366: 少女:2011/11/14(月) 21:37:37 ID:BLweTTbNbQ
昨日はすみませんでした(´・ω・`)
今日はちゃんと起きてたよ!

今からいきますー!
367: 少女:2011/11/14(月) 21:38:25 ID:BLweTTbNbQ
***

壱国、古びた一軒宿、101号室

***

  シャワワワー…

村娘「…………」

  ガチャッ

魔者「あー、さっぱりした」ホカホカ

村娘「……おかえり……」
368: 少女:2011/11/14(月) 21:41:39 ID:BLweTTbNbQ
魔者「村娘、先サンキューな」

村娘「……ん……」

魔者「しかしすげえわ、シャワー……!」

魔者「はじめ使い方わかんなくて焦ったが!」

村娘「……山では基本水浴びだもんね……」

魔者「さっぱりさっぱり!」
369: 少女:2011/11/14(月) 21:42:29 ID:yHp6xpyjuo
魔者「あー……にしても今日は疲れたー」ボフッ

村娘「…………」クス

魔者「あん?」

村娘「……凄かったね……」

魔者「……なにが」

村娘「……パレード……」

魔者「……おう」
370: 少女:2011/11/14(月) 21:43:16 ID:yHp6xpyjuo
村娘「……派手で……みんなが見てくれて……応援してくれて……」

魔者「…………」

村娘「……嬉しかった……?」

魔者「………………おう」ボソ

村娘「…………」クス

村娘「……おやすみ……」ナデナデ

魔者「………み」ボソボソッ
371: 少女:2011/11/14(月) 21:45:37 ID:yHp6xpyjuo
今日はここまでにします(・ω・)

明日の朝は寒くなるそうですので、お布団は多めにかけといたがいいかもですよ!
ではではおやすみなさいノシ
372: 少女:2011/11/15(火) 21:38:29 ID:cPyZimQKa.
9時半すぎてもたー
今から行きますぜ!
373: 少女:2011/11/15(火) 21:39:07 ID:cPyZimQKa.

***

魔者「……」

村娘「……魔者、寝ちゃったの……?」

魔者「……」スースー

村娘「……ねえ、起きてない……?」

魔者「……」スースー

村娘「…………」

村娘「……よし……」グッ
374: 少女:2011/11/15(火) 21:39:56 ID:cPyZimQKa.
***

壱国、古びた宿屋、管理人室

***

  コンコン

**「……あら?」

村娘『……ばあさん、村娘だ……』

**「あらあら、どうかなさいました?」
375: 少女:2011/11/15(火) 21:41:25 ID:kl8E2gL2EM

  ガチャリ

村娘「……あ、寝るとこだったか……」

**「いえ構いませんよ、それでどういったご用件かしら?」

村娘「……た、頼みがあるんだ……」

**「?」

村娘「……あ、あのさ、ばあさん……」

村娘「……り、料理、教えて……?」

**「……ええ?」ポカン
376: 少女:2011/11/15(火) 21:42:08 ID:cPyZimQKa.

***

**「はい、これ私が作ったレシピ集よ」

村娘「……こんなに……?」

**「ふふ、こまめに書き溜めてたかいがあったわ」

村娘「…………」

**「けれど、それだけじゃあ初心者には辛いだろうから、料理の基本的な注意も簡単にメモしておきましょうかね」カキカキ
377: 少女:2011/11/15(火) 21:45:12 ID:cPyZimQKa.
なんだかおばあちゃんが考えてた以上に前に出てきて、私がビックリです……

それでは今日はここまでにして、おやすみなさい!
378: 名無しさん@読者の声:2011/11/16(水) 06:25:22 ID:Lnjzi0A3ek
ずっとROMってたけど、ひっそり支援…。

このSSを素晴らしい形で完結させて!!
379: 少女:2011/11/16(水) 21:37:45 ID:uXbwh/DWnY
>>378
支援ありがとうございます(;ω;)!
毎日ちまちまとした更新で申し訳ありません

それはあなたの支援にかかってげふんげふんなんでもないです
了解しました(・∀・)!!期待を裏切らないよう精一杯頑張らせて頂きますm(__)m


ではではいまから更新いきます!
380: 少女:2011/11/16(水) 21:38:54 ID:HPGj8KGTJE
村娘「…………」

**「」カキカキ

村娘「……ばあさん……」

**「どうかした?」カキカキ

村娘「……本当にこれ、もらってもいいもんなのか……?」

**「ええ、もちろんよ」キッパリ
381: 少女:2011/11/16(水) 21:39:36 ID:uXbwh/DWnY
村娘「…………」

**「あら、やっぱり気が引けるかしら?」カキカキ

村娘「…………」コクン

**「そうねえ、何て言ったらいいか……」

**「……このレシピをね、私だけのものにするのはとってももったいないと思うのよ」
382: 少女:2011/11/16(水) 21:40:12 ID:uXbwh/DWnY
**「たとえば、貴女がまた、誰かに受け継いだとして」

**「それがずっとずっと後にまで続いていけば、このレシピにとってこれ以上の幸せはないと思うのよ」

村娘「…………」

**「……なんてね、……でもそれは、私にとっても幸せなの」

村娘「……そうなの……?」

**「ええ」
383: 少女:2011/11/16(水) 21:42:26 ID:HPGj8KGTJE
**「……だって、めぐりめぐって、誰かがこれを受け取ってくれたとしたら、そのひとと私は繋がってるわ」

村娘「…………」

**「……ああやだ、恥ずかしいわねえ、この年にもなると、つい語ってしまって」

村娘「……ううん……」フルフル
384: 少女:2011/11/16(水) 21:44:10 ID:HPGj8KGTJE
**「……ふふ、そう言ってもらえるとありがたいわ」

**「……これでよし、と……はい、これメモね」

村娘「……ありがとう……」

**「いいえ、おやすみなさい、体冷やさないように寝てくださいね」

村娘「…………」
385: 少女:2011/11/16(水) 21:45:05 ID:uXbwh/DWnY
今日はここまでにします!
ありがとうございましたー(・∀・)
386: 名無しさん@読者の声:2011/11/17(木) 22:06:35 ID:l18uzx.kt2
T H E S H I E N !!
387: 少女:2011/11/18(金) 08:16:21 ID:hZxxguy9nA
>>386
ありがとうございます(;ω;)!!

昨夜は眠ってしまい申し訳ないです(;´Д`)
遅くなりましたが今から投下させていただきますoyz
388: 少女:2011/11/18(金) 08:17:26 ID:hZxxguy9nA
村娘「…………あの……!」

**「え?」

村娘「……あの、唐突、かもしれない……けど……」

**「どうかした?」

村娘「……あ、あの……」

村娘「……ばあさんは、魔法って、どう……思う……?」

**「!?」
389: 少女:2011/11/18(金) 08:18:11 ID:hZxxguy9nA
村娘「…………」ドキドキ…

**「魔法って……あの、魔法?」

村娘「…………」コクン

**「……っ」

**「どういうつもりで私にそれをきいたのか、わからないけれど……」

村娘「…………」ドキドキ…

**「魔法は恐ろしいものだと思うわ」

村娘「────」
390: 少女:2011/11/18(金) 08:20:45 ID:4c7JgGAuz6
**「魔法で攻撃されたらわたしたちはなにも抵抗できないし」

**「暴れるときに魔法を使われたら、被害は何倍にも拡大するし……」

**「それに、魔法自体邪悪だと──」

  ギロッ

**「──っ!?」ビクッ

村娘「…………」

**「ど、どうし……、──っ!!?」

村娘「…………」ポロポロ…
391: 少女:2011/11/18(金) 08:23:01 ID:4c7JgGAuz6
今朝はここまでにします!
続き夜に(´・ω・`)ノシ

今日も一日頑張っていきましょー
392: 名無しさん@読者の声:2011/11/18(金) 16:36:20 ID:q6w8J/Ar7Y
このSSの世界はそう言う風潮なのか…

魔者も村娘も気兼ねなく暮らせる世界へ変わることを願って…
支援
393: 少女:2011/11/18(金) 21:53:28 ID:DvniWZ/Avk
遅くなりましたー
今から投下します!
394: 少女:2011/11/18(金) 21:53:39 ID:DvniWZ/Avk
**「……ど、どうしたの?」オロオロ

村娘「……っ、そんなこと、ない……!!」

**「なにが……?」オロオロ

村娘「……ま、まほーは、邪悪じゃ、ない……!」ヒック、ヒック…

**「……」

村娘「……魔法使いは、邪悪なんかじゃ……」ヒック

**「え?」
395: 少女:2011/11/18(金) 21:54:02 ID:p3vEpZeNwk
村娘「……っく、……へ……?」

**「魔法使い?」

村娘「…………」コクン

**「魔物じゃなくて?」

村娘「…………」



村娘「…………」//////カアアアア
396: 少女:2011/11/18(金) 21:54:45 ID:p3vEpZeNwk
村娘「……ば、ばあさん魔物の話のつもり、だったのか……」///

**「え、ええ……ほかになにか?」

村娘「……だから、魔法使い……」

**「魔法使い?」

村娘「……えっと、魔法が使える人間、のこと……」

**「……ああ、おとぎ話にでてくるような?」クス

村娘「…………まあ、うん……」
397: 少女:2011/11/18(金) 21:55:34 ID:DvniWZ/Avk
**「そうねえ、お話に出てくるような魔法使いって、恐ろしいのばかりよねえ……」

村娘「……そ、そんなことないんだ……!」

**「え?」

村娘「……魔法使いだって、同じ人間なんだよ……!」

村娘「……私、……ば、ばあさんにはわかって欲しいんだ……!」
398: 少女:2011/11/18(金) 22:00:14 ID:p3vEpZeNwk
**「…………」

村娘「…………」ドキドキ

**「…………ぷ」

村娘「……えっ……?」

**「ふふ、ごめんなさいね……あなたくらいの年の子でも、まだ魔法使いなんて信じてるのねえ」クスクス

村娘「……いや信じてるというか実際にいるんだけど……」ボソ

**「?」
399: 少女:2011/11/18(金) 22:13:47 ID:DvniWZ/Avk
今日はここまでにします!
ありがとうございましたー

>>392
基本的に魔物は邪悪、魔法も邪悪、と考えられています
魔法使いも悪者だという考え方ですが、あくまで架空の存在だとされています
(現実でいう悪のドラゴンとか、魔法使いとか、そんなイメージ)

レスで捕捉とかないですよね…(--;)
まああくまで予備知識ということで。

本日更新分を読む上で、このレスが内容的に差し支えると判断したため、一時スルーした形になってしまったことをお詫びいたします。

ありがとうございます!
私も早くのほほんと過ごすこの子たちが書きたいです(´ω`)
400: 少女:2011/11/18(金) 22:55:09 ID:p3vEpZeNwk
ω・) ……


400げと!
ではおやすみなさいですノシ
401: 少女:2011/11/19(土) 22:06:36 ID:JV4RvwNaJ2
遅くなりましたー(;´Д`)
今からいきますね!
402: 少女:2011/11/19(土) 22:08:55 ID:JV4RvwNaJ2
**「ふふ、魔法使いなんていないわよ」

村娘「……あ、いや……」

**「?」

村娘「…………いや、……じゃあもし、居たら……?」

**「魔法使いが?」

村娘「…………」コクン

**「そうねえ、本当に居たら恐いわねえ」クス
403: 少女:2011/11/19(土) 22:09:53 ID:JV4RvwNaJ2
村娘「……ちが……!」

**「──でもあなたは良い魔法使いも居るかもしれないって思うのね」

村娘「…………!?」

**「ね?」

村娘「…………」コクン

**「だったら私もそんな風に考えてみようかしらねえ」ニッコリ

村娘「…………!」

404: 少女:2011/11/19(土) 22:10:43 ID:JV4RvwNaJ2
**「言われてみればあなたの言うとおり、魔法使いだって同じ人間だものねえ」

**「魔法だって、もしも良いことに使えるなら、それは悪いものじゃないでしょうし」

**「ねえ……──っ!」

村娘「……うんっ……」ニコオッ

**「……」///ポッ

**(……顔の整った子だとは思っていたけど……どうしましょ、笑うと本当に可愛いわこの子)
405: 少女:2011/11/19(土) 22:11:09 ID:JV4RvwNaJ2
村娘「……ばあさんありがとう……」

**「いいえ私は何にもしてませんよ……、ってあらもうこんな時間!」

村娘「……あ、明日朝早いんだ私……」

**「あら、そうなの……?」

村娘「……ん……」

**「……だったら早く寝なくちゃねえ」
406: 少女:2011/11/19(土) 22:11:48 ID:JV4RvwNaJ2
村娘「……うん、……あ、レシピありがとう……」

**「いいえ、どういたしまして」

**「それじゃああったかくして寝てくださいね、おやすみなさい」ニコ

村娘「……おやすみなさい……」
407: 少女:2011/11/19(土) 22:12:26 ID:zfchevwTOw

***

  ……ね、忘れないで

  永遠に滞るものなんか、ないのよ

  みんなみんな、いつかはめぐっていくんだわ……

***


408: 少女:2011/11/19(土) 22:13:10 ID:JV4RvwNaJ2
今日はきりもいいのでこのあたりで!
ありがとうございましたー!
409: 少女:2011/11/20(日) 21:38:59 ID:zaTV1AxVlc
また遅刻(ノД`)あー

今からいきますねー!
410: 少女:2011/11/20(日) 21:42:47 ID:zaTV1AxVlc
***

壱国、古びた一軒宿

***

  チュン、チチチ…

魔者「……さて、忘れ物はねーな」

壱姫「まず、忘れ物するほど荷物もないだろう?」

魔者「それもそっか」
411: 少女:2011/11/20(日) 21:43:32 ID:zaTV1AxVlc
**「早い出発ですねえ」

魔者「ほんとはもうちょいゆっくりしたかったんだけどなあ」ハハ…

**「これからどちらへ?」

側近「長旅を……とりあえずは弐国へ」

**「まあ……、お気をつけてくださいね」

村娘「……ん……」コクン
412: 少女:2011/11/20(日) 21:46:10 ID:2InLNvisZA
壱姫「……それじゃいこうか」

村娘「……お世話になりました……」ペコ

魔者「ばあさんありがとな、またなー」

**「いいえ、ご利用ありがとうございました」ペコ

  ワヤワヤ……──

**「……またのご利用をお待ちしてますよ」ニッコリ
413: 少女:2011/11/20(日) 21:48:21 ID:2InLNvisZA
あうあー(ノД`;)短いですが今日はここまでで。
また明日、よろしくお願いします(´ω`)
414: 少女:2011/11/21(月) 21:41:01 ID:kl8E2gL2EM
遅刻ですがあげ(´・ω・`)
今からいきまするー

415: 少女:2011/11/21(月) 21:42:15 ID:cPyZimQKa.
***

壱国外れの山奥

***

魔者「さーて、弐国にいくんだよな?」

側近「はい、その予定でございます」

壱姫「あの女主人の話じゃ、この辺りにはもう人に危害を与えるような魔物は居ないらしいからね」
416: 少女:2011/11/21(月) 21:44:09 ID:cPyZimQKa.
魔者「そうか……うーん」

壱姫「なんだい、何か問題でも?」

魔者「んー、ちょっとな……」

魔者「なあ村娘、俺らがいきなり居なくなってたら……」

村娘「……怒り狂うと思う……」

魔者「だよなー……」

村娘「……地獄絵図……?」

魔者「……後が怖いなあ」
417: 少女:2011/11/21(月) 21:44:41 ID:cPyZimQKa.
側近「……何の話でございましょうか?」

魔者「あー、俺らの……」

壱姫「?」

魔者「俺らの…………何なんだろうあいつら?」

壱姫「ボクに訊かれてもね」
418: 少女:2011/11/21(月) 21:45:15 ID:kl8E2gL2EM
魔者「味方?」

村娘「……仲間……?」

魔者「うーん、知り合い?」

村娘「……友人……?」

魔者「……それはなんか気持ちわるいわ、……やめてくれ」ウェッ

壱姫「……結局何の話な訳さ」イライラ
419: 少女:2011/11/21(月) 21:45:42 ID:cPyZimQKa.
魔者「ああもう、あいつらなんか知り合いだ知り合い、知り合いで十分だ」

壱姫「で、その知り合いが何だって?」

村娘「……暴れるかも……」

壱姫「……は?」

村娘「……怒り狂って暴れるかも……」

壱姫「いや言い直されても意味わかんないから」
420: 少女:2011/11/21(月) 21:46:33 ID:kl8E2gL2EM
壱姫「つまり、君たちの知り合いが、君たちが突然居なくなってたら驚くだろうってこと?」

魔者「まあそういうことだな」

壱姫「というか君たち、知り合いなんて居たの?」

魔者「どういう意味だコラ」
421: 少女:2011/11/21(月) 21:48:37 ID:cPyZimQKa.
今日は少しキリが悪いですがこの辺で(´ω`)
おやすみなさいましー
422: 少女:2011/11/22(火) 21:40:52 ID:yan9zBwNCM
遅くなりましたー(;´`)
更新いきます!
423: 少女:2011/11/22(火) 21:41:42 ID:1t5Nfnd7FI
壱姫「だって君たち、二人で生活してきたんだろう?」

側近「……自給自足、他とは交流がなかったとお聞きしておりますが」

魔者「ああ、まあなかったな」

村娘「…………」

側近「それで、『お知り合い』が、ですか?」

魔者「そりゃああいつら……もがっ!?」

村娘「……魔者、めっ……」
424: 少女:2011/11/22(火) 21:43:47 ID:1t5Nfnd7FI
村娘「……秘密、って約束した……」

魔者「──ぶはっ、……あーそうだったな、すまん」

村娘「……わかればよし……」コクコク

壱姫「え、何?」???

村娘「……だめ、秘密……」フルフル
425: 少女:2011/11/22(火) 21:48:45 ID:1t5Nfnd7FI
村娘「……魔者ちょっと……」コソコソ

魔者「おう」コソコソ

壱姫「……内緒話?」

側近「……何なんでしょう」

壱姫「うーん……」

***

魔者「家まで行って帰ってくるだけだろ?」

村娘「……でもこの時期……」

魔者「うーん、しかしぴったり鉢合わせるか?」

***

壱姫「よくわかんないな……何やってんだろ」

426: 少女:2011/11/22(火) 21:52:34 ID:yan9zBwNCM
今日はここまでです(´ω`)
短くてすみませぬ…

おやすみなさい!
427: 名無しさん@読者の声:2011/11/22(火) 23:20:42 ID:x07hoQdDXs
あーもー気になるだろ!!
支援!!
428: 少女:2011/11/23(水) 21:33:26 ID:Bz5Vxk9m2I
>>427
おおっ(°∀°*)
意味わかんねーよハゲなどと罵られるのを覚悟していたので支援いただけるなんて…(´;ω;`)ブワッ
ありがとうございます!

今から投下します!
429: 少女:2011/11/23(水) 21:34:46 ID:Bz5Vxk9m2I

***

魔者「……と、まあ話し合った結果」

村娘「……何も聞かず私たちについてきてくれないか……」

壱姫「何がどうしてそうなった」
430: 少女:2011/11/23(水) 21:36:05 ID:Bz5Vxk9m2I
壱姫「ついてこいって……何する気なんだよ」

魔者「だから詳しくは話せない事情があるんだよ」

壱姫「話せないような事情ってなんだよ」

魔者「だからそれが話せな」

村娘「……壱姫、すまん……」

壱姫「……」

魔者「おいなぜ村娘には反論しない」
431: 少女:2011/11/23(水) 21:36:53 ID:Bz5Vxk9m2I
側近「姫様はみにくいものがお嫌いですから」ニッコリ

魔者「おいちょっと待て、それは俺がみにくいってことか」

側近「いえ、御婚約者様がお美しいということでございます」

村娘「……私と魔者だけの秘密なんだ、壱姫……」←聞いてない

村娘「……お願いだから……」

壱姫「……〜〜っ」
432: 少女:2011/11/23(水) 21:48:36 ID:Bz5Vxk9m2I
壱姫「あーもういいよ、わかったよ」

魔者「おっ」

壱姫「でもどこに行くかくらい教えなよね」

村娘「……それはもちろん……」

魔者「そういや側近、あんたは場所聞いてるかもな」

側近「と、言いますと──」

魔者「俺たちの家さ」
433: 少女:2011/11/23(水) 21:54:49 ID:Bz5Vxk9m2I
今日はここまでにします!
ありがとうございましたー!
434: 少女:2011/11/24(木) 21:49:59 ID:Kkh511QEhI
あぶぶぶ遅くなりました

こんばんは(´・ω・`)
今から投下しますね!
435: 少女:2011/11/24(木) 21:51:04 ID:JlaWwk8fx.
***

壱国外れの山奥

***

壱姫「……で、一体どこまで歩くわけさ?」ウンザリ

魔者「あと少し」

壱姫「さっきからそれしか聞いてないよ……」ハア
436: 少女:2011/11/24(木) 21:52:26 ID:Kkh511QEhI
魔者「文句言うなよな……大体お前は歩いてもねえだろが、側近に抱えてもらってよ」

側近「」ニッコリ

壱姫「側近は護衛なんだから当たり前じゃないか」

魔者「どんな当たり前だよ」

壱姫「側近」

側近「はい」
437: 少女:2011/11/24(木) 21:52:51 ID:JlaWwk8fx.
壱姫「ボクを下郎から守るのは?」

側近「護衛の仕事でございます」

壱姫「ボクを雨風や空腹から守るのは?」

側近「護衛の仕事でございます」

壱姫「ボクを筋肉痛から守るのは?」

側近「護衛の仕事でございます」
438: 少女:2011/11/24(木) 21:53:24 ID:JlaWwk8fx.
壱姫「つまり全部?」

側近「私の仕事でございます」

壱姫「ほらね?」

魔者「いや引くわ」
439: 少女:2011/11/24(木) 21:56:45 ID:Kkh511QEhI
今日はここまでにします!

村娘が無口すぎて話させるのに苦労します…
側近も無駄に口を開かないので存在感薄いかも…

ちなみに抱っこはもちろん姫抱っこですよ。
440: 少女:2011/11/25(金) 21:32:06 ID:OxfdlXW7XU
9時半ですよっ\(^o^)/
投下いきます!
441: 少女:2011/11/25(金) 21:33:16 ID:G021L50jqw
壱姫「何にだよ」

魔者「全部にだよ……」

壱姫「あーもういいよ、ところでまだつかないの?」

魔者「あと少しだって」

壱姫「さっきも聞いたよ」ブーブー

魔者「あーったく、ぶちぶち文句ばっか言いやがって……これだから連れてきたくなかったんだよな」
442: 名無しさん@読者の声:2011/11/25(金) 21:34:39 ID:8tIoIzX.M6
何かヤバいな…
今日の俺いやにツイてる…
明日が怖い…

取り合えず支援
443: 少女:2011/11/25(金) 21:35:36 ID:OxfdlXW7XU
壱姫「ちょっと待って、何の話?」

魔者「……ぱっと行って帰ってくるだけだから、お前らには待機してもらおうと思ってたんだよ」

壱姫「なんだよそれ、そんなのはじめから言いなよね」ブチブチ

壱姫「ボクらだってこんな山道登って大まわりするより、下の道使って先に弍国まで行ってた方がよかったよ」ブチブチ
444: 少女:2011/11/25(金) 21:36:14 ID:G021L50jqw
村娘「……ごめん壱姫……」

村娘「……説明もしないのに残していくなんて出来ないし……」

村娘「……そんな状況で壱姫は是が非でも残らないだろうと思ったから……」

壱姫「……うんまあそれもそうだね」

魔者「やっぱり村娘には反論しないのかよ」
445: 少女:2011/11/25(金) 21:42:22 ID:G021L50jqw
>>442
何がでしょう!?(゚∀゚;ノ)ノ
とりあえずおめでとうございます…(?)

ありがとうございます!!

今日はここまでにしときますね(´ω`)
明日はやっとこさ魔者と村娘のおうちに着きそうかなー?
おやすみなさいノシ
446: 名無しさん@読者の声:2011/11/25(金) 21:46:52 ID:8tIoIzX.M6
いや、初リアタイとかその他もろもろあったんだよ。

今日でいろんなイイ思いしちまったら明日から相当イヤーなことがあるんじゃねーかと…。


取り合えず今日も乙!!
447: 少女:2011/11/25(金) 21:56:51 ID:OxfdlXW7XU
>>446
まさかリアタイ更新をいいこと扱いして頂けるとは…(゚Д゚*)

>>446さんに明日以降も今日以上の幸運が訪れますように(´ω`)

ありがとうございます!
おやすみなさいませー。
448: 少女:2011/11/27(日) 14:02:50 ID:6G.p9Oyn4E
すみません昨夜は寝てしまっていたようです(´・ω・`)
しかも今日は朝からテストなのに寝坊してしまい…orz

昨日の更新分は今夜にまわしたいと思います
連絡が遅くなり本当に申し訳ないですm(__)m
449: 少女:2011/11/27(日) 21:33:58 ID:1t5Nfnd7FI
こんばんはー!
昨日は本当にすみません(´・ω・`)

今から投下します!
450: 少女:2011/11/27(日) 21:35:25 ID:1t5Nfnd7FI
壱姫「それで、まだつかないの?」

魔者「だからもうすぐだって──」

  ザワザワ…ザザザッ

魔者「!!」
451: 少女:2011/11/27(日) 21:35:57 ID:1t5Nfnd7FI
壱姫「……なんだい?」

村娘「……まさか……」

側近「おそらく──」

  ザザッ

**「よお兄さんら、有り金全部おいてきなー」

**「安心しな、抵抗しなけりゃ怪我さしゃしないからさあ」

側近「──山賊、のようですね」
452: 少女:2011/11/27(日) 21:36:55 ID:1t5Nfnd7FI
壱姫「さっそく下郎、か」フン

側近「……姫様、よろしいでしょうか?」

村娘「……私は嫌だ、逃げよう……?」

壱姫「……いや、まあやっちゃっていんじゃない?」

側近「では──」
453: 少女:2011/11/27(日) 21:38:01 ID:1t5Nfnd7FI
魔者「──ちょっと待った!」

側近「」ビタッ

壱姫「えっ?」

村娘「……あーあ……」

魔者「……おいお前ら、何してんだ?」

**「……あ?」

**「その声……」
454: 少女:2011/11/27(日) 21:38:44 ID:1t5Nfnd7FI
魔者「俺だ俺、マント脱がなきゃわかんねーのかよ」バサッ

**「魔者じゃねえか!」

**「何やってんだお前?」

魔者「おいおまえら、むやみに人を襲わないんじゃなかったのか──」

  ゴスッ

魔者「──〜〜っ!?」ジンジン
455: 少女:2011/11/27(日) 21:39:40 ID:yan9zBwNCM
??「誰に向かって口きいてんだよ、このクソガキがっ」

魔者「女頭っ……くっそ、この馬鹿力っ!!」ズキズキ

壱姫「……ちょっと、どういうことなんだい? まさかまた知り合い?」

魔者「ああ、まあな……こいつらは警戒しなくていいぜ」
456: 少女:2011/11/27(日) 21:40:22 ID:1t5Nfnd7FI
女頭「ちょっと魔者、コイツら誰?」

魔者「あー……うー……、知り合い?」

女頭「はあ? アンタら知り合いなんか居たの?」

魔者「おい待てどっかで聞いたぞそのセリフ」
457: 少女:2011/11/27(日) 21:43:45 ID:1t5Nfnd7FI
今日はここまでに(´ω`)

ついに新キャラ出せましたー!
姉御系、女頭をよろしくお願いしますw
458: 名無しさん@読者の声:2011/11/27(日) 21:49:15 ID:E1vvQmQ3Ms
CCC
459: 少女:2011/11/27(日) 21:55:10 ID:1t5Nfnd7FI
>>458
支援ありがとうございます(´ω`)!
460: 少女:2011/11/28(月) 21:32:30 ID:UjlvJJHC8I
今から投下しますね!
461: 少女:2011/11/28(月) 21:33:22 ID:UjlvJJHC8I
側近「……失礼ですがそれで、一体貴女方は何者でいらっしゃるのでしょう?」

女頭「失礼だってわかってんだったら自分から名乗んな坊っちゃん」

側近「…………坊っちゃんというような年に見えますでしょうか」ニコ

女頭「ふん、見たとこいくらか私のが年上だろ? だったらいくつだろうと一緒だよ」
462: 少女:2011/11/28(月) 21:34:05 ID:ToB0CGufwE
女頭「そう呼ばれるのが嫌ならさっさと目上の者に誠意を見せたらどうだい、『坊っちゃん』?」ニコ

側近「……」ニッコリ

壱姫「おお……いつになく側近が怒っている」

魔者「やべえこの二人すげえ相性悪い……!」
463: 少女:2011/11/28(月) 21:35:00 ID:ToB0CGufwE
??「──そのくらいにしとけ、女頭」

村娘「……あ、盗賊……」

魔者「た、助かった……」
壱姫「この人がボスなの?」

魔者「いや──」
464: 少女:2011/11/28(月) 21:36:20 ID:UjlvJJHC8I
女頭「ああん? 誰に命令してんだよ」グイッ

山賊「す、すみません……」

**「お、お頭やめてやってよ……!」

  ワヤワヤ

魔者「──山賊が代わりにヤラレてくれるんだ!」

壱姫「……」
465: 少女:2011/11/28(月) 21:37:34 ID:ToB0CGufwE
改行ミスった(;ω;`)

今日はここまでにしますね!
おやすみなさいーノシ
466: 少女:2011/11/29(火) 21:37:52 ID:xhfzhuhFdc
>>464
山賊→盗賊
です

今気づいた…改行より大変なとこ間違ってるよorz
すみません…

それでは今から投下しますね!
467: 少女:2011/11/29(火) 21:38:47 ID:5RiZkxhOv2

  ワヤワヤ

壱姫「……まったく、これじゃキリがないな」フウ

側近「!」

壱姫「──はじめまして、ミセス、ミスター」ニコッ

女頭「!?」
468: 少女:2011/11/29(火) 21:40:08 ID:5RiZkxhOv2
魔者「い、壱姫!?」

女頭「……」ポカン

壱姫「壱姫と申します、お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」

魔者「お、おい……お前いつになく高貴に見えんぞ」

壱姫「高貴なんだよ」コロッ
469: 少女:2011/11/29(火) 21:42:13 ID:5RiZkxhOv2
女頭「ふーん……」ポリポリ

盗賊「……」

女頭「……いや、こちらこそ失礼したね、お嬢さん」

壱姫「!」

女頭「ご丁寧にどうも、アタシは女頭って名前だ」
470: 少女:2011/11/29(火) 21:43:26 ID:5RiZkxhOv2
女頭「こちとら職業柄喧嘩腰になっちまうけど、魔者らの知り合いにいさかい吹っ掛けたい訳じゃない」

女頭「容赦してくれると嬉しいね」

壱姫「職業って──」

魔者「げ」

女頭「──お察しの通り、山賊さ」
471: 少女:2011/11/29(火) 21:44:17 ID:xhfzhuhFdc
本日はここまでに。
ありがとうございました!
472: 少女:2011/11/30(水) 21:42:26 ID:mnXuUV.EGc
ちょっと遅れちゃった(´・ω・`;)すみませんー
今から投下します!
473: 少女:2011/11/30(水) 21:42:55 ID:mnXuUV.EGc
村娘「……あーあ……」

魔者「やっちまった……!」

女頭「何ぶつぶつ言ってんの? アンタら」

魔者「いいから逃げろお前ら!」アセアセ

盗賊「なんだなんだ? ちゃんと説明しろよ」

村娘「……この二人、国の人間なんだ……!」
474: 少女:2011/11/30(水) 21:43:43 ID:p/GRFYV3vs
盗賊「!」

**「おいおい」

**「マジかよ」

  ザワ…

壱姫「ちょっ──」

女頭「──……で?」シラッ
475: 少女:2011/11/30(水) 21:44:17 ID:p/GRFYV3vs
魔者「!?」

女頭「話してわかったけど、その子相当賢いね?」

女頭「アタシらが危害さえ加えなきゃ、捕まえたりなんかしやしないよ」

女頭「別段後ろめたいこともしてないしね」

魔者「でも……!」

村娘「…………」
476: 少女:2011/11/30(水) 21:44:45 ID:p/GRFYV3vs
壱姫「──その方の言うとおりだよ」

魔者「!」

壱姫「やれやれ、いきなり大声あげるから何かと思ったら……」

魔者「だ、だっていきなり知り合いが山賊だって言ったら、こいつらのこと悪いヤツだって思うだろ……!?」

壱姫(…………!)
477: 少女:2011/11/30(水) 21:45:37 ID:mnXuUV.EGc
壱姫「……まあそりゃあいきなりならね」

側近「しかし勇者様のお知り合いですし」

壱姫「他人の善悪を見た目で判断するのは趣味が悪いと言えるしね」

魔者「…………!」パァア…

壱姫「喜ぶな気持ち悪い」

魔者「辛辣」
478: 少女:2011/11/30(水) 21:48:55 ID:p/GRFYV3vs
今日はここまでに(´ω`)

よく考えると盗賊の扱いがひどい(私が)
名前間違えるし
女頭の時と違って初登場時もスルーだし

……と、盗賊のこともよろしくお願いしますね!
479: 名無しさん@読者の声:2011/12/1(木) 11:08:03 ID:3EPWydNmto
面白い…

CCCC
480: 少女:2011/12/1(木) 21:33:34 ID:o6D2/o4bEU
>>479
その言葉が励みになります!ありがとうございます(´`*)!

それでは今から投下しますね!
481: 少女:2011/12/1(木) 21:34:48 ID:o6D2/o4bEU
壱姫「それから──」

壱姫「──女頭様」コロッ

女頭「!」

壱姫「後ろめたいことをしていないとおっしゃったお言葉、信じてよろしいのですね?」

女頭「……」

女頭「……ああ、もちろんだ」
482: 少女:2011/12/1(木) 21:35:29 ID:g4lCkLBiEw
女頭「あんたらの許容範囲がどこまでかは知らないが、自分達で決めた決まりは守ってる」

側近「具体的におっしゃると?」

女頭「相手に攻撃しない、必要最低限の必需品はのこしておく……あとは自己防衛なんかかな」
483: 少女:2011/12/1(木) 21:37:29 ID:o6D2/o4bEU
壱姫「自己防衛?」

盗賊「俺達も怪我しないこと、になるね……この条件を考えたのは魔者なんだよ」

壱姫「……!」チラ

魔者「ああ……うん、こいつらと会ったばかりの頃にな」

女頭「怪我は、してもさせても駄目なのさ」
484: 少女:2011/12/1(木) 21:38:27 ID:g4lCkLBiEw
今日はちこっと短いですがここまでに…(´・ω・`)
おやすみなさいー
485: 少女:2011/12/2(金) 21:45:42 ID:1eRjVZpXZM
遅れてごめんなさい
今日もちょっとですが投下します(´・ω・`)
486: 少女:2011/12/2(金) 21:47:37 ID:rbt6JJ7wE2
盗賊「家族のために、けして死んではならない」

女頭「あと、盗むのも金持ちからだけ……しかもさっきも言ったように有り金まるまま持っていくのは禁止」

壱姫「……」

女頭「厳しい条件だろ?」

魔者「ごめんって」
487: 少女:2011/12/2(金) 21:50:31 ID:rbt6JJ7wE2
女頭「とてもコイツら養えないから、最近じゃ副業もやってるくらいだよ」

壱姫「……と、言いますと?」

盗賊「うーん……まあ簡単に言えば」

女頭「同胞狩り、だよ」
488: 少女:2011/12/2(金) 21:53:53 ID:rbt6JJ7wE2
すみません落ちますー(;´Д`)ね、ねむい…
明日頑張って投下しますのでご容赦くださいノシ
489: 名無しさん@読者の声:2011/12/3(土) 07:42:57 ID:W.YwX.TgTA
(´∀`)っC
490: 少女:2011/12/3(土) 21:48:46 ID:56vhmFPfX6
遅くなりまして申し訳ありません(´・ω・`)

>>489
支援ありがとうございます!!
今から投下します!
491: 少女:2011/12/3(土) 21:49:21 ID:6iuxfNo7OE
壱姫「同胞と言うと……山賊を?」

女頭「そそ」

盗賊「悪さしてるヤツら捕まえて、近くの村や町につきだすんだよ」

壱姫「それでお金を?」

女頭「それも極めて良心的な価格でね」

盗賊「旅の剣士やらもやってるだろう?」
492: 少女:2011/12/3(土) 21:51:38 ID:56vhmFPfX6
壱姫「ふーん……なるほどねえ」

魔者「いいよな? な? 悪いやつらじゃないだろ?」アセアセ

壱姫「何が」

魔者「だから……」

壱姫「もしかしてまだ、捕まえようとするんじゃないかって心配してるの?」

魔者「……」
493: 少女:2011/12/3(土) 21:51:58 ID:56vhmFPfX6
壱姫「あのねえ、だからはじめからそんな気はないっていってるじゃないか」

魔者「え」

壱姫「大体どうやって側近一人でこんな大人数捕まえろっていうの」

魔者「そ、そうか……」

壱姫「非人道的なことやってるわけじゃなし、面倒くさいし捕まえたりなんかしないよ」

魔者「面倒くさいっておい」
494: 少女:2011/12/3(土) 21:52:30 ID:6iuxfNo7OE
側近「その上、たとえ捕らえましても拘束する手段がございませんし……」

女頭「そりゃあそんなひょろっちい体してて捕まえるなんて無理さね」

側近「……もちろん我が主のご命令とあれば何人たりとも仕留める所存ではございますが」

村娘「……頼むから落ち着け……」
495: 少女:2011/12/3(土) 21:53:43 ID:56vhmFPfX6
ううーん(´・ω・`;)あんまり書けなかった…
それでは今日はここまでにしますノシノシ
496: 少女:2011/12/4(日) 21:46:25 ID:6iuxfNo7OE
今から投下いきまするー
遅くなってすみませぬ(´・ω・`)
497: 少女:2011/12/4(日) 21:46:55 ID:56vhmFPfX6
村娘「……ところで、いつまでここで立ち話する気だ……?」

魔者「あー、そういやそうだな」

村娘「……私達の家までもうすぐそこだし、移動しないか……」

壱姫「……それは本当にすぐそこなんだろうね」

村娘「……すぐそこすぐそこ……」
498: 少女:2011/12/4(日) 21:48:22 ID:56vhmFPfX6
盗賊「ちょっとその前にいいか」

壱姫「?」

盗賊「で」グイ

魔者「わ」

村娘「…………」

盗賊「おたくらは魔者のどういう知り合いな訳?」
499: 少女:2011/12/4(日) 21:50:55 ID:56vhmFPfX6
女頭「……おい盗賊」

盗賊「別にアンタらが俺らを捕まえるんじゃないか、なんて疑ってるわけじゃない」

盗賊「が、そう簡単に警戒を解くわけにはいかない……職業柄、な」

女頭「……」
500: 少女:2011/12/4(日) 21:51:56 ID:56vhmFPfX6
盗賊「文句あるか?」

壱姫「……いや、もっともだと思うね」

盗賊「……──」

  ガンッ

盗賊「〜〜〜〜っ!!!!?」

女頭「だが私は文句ある」

壱姫「」
501: 少女:2011/12/4(日) 22:00:16 ID:56vhmFPfX6
今日はここまでですー
女頭と盗賊のスペックも後々投下すると思いますのでお楽しみに(´∀`)
んなもんいらねーよという方はスルーしてあげて下さい

それではおやすみなさいノシ
502: 少女:2011/12/4(日) 22:10:25 ID:6iuxfNo7OE
ω・)

…あと、ようやく500を超えました!
とてもあと500で終了出来る気がしませんので、2スレ目までいくかもしれません…

だらだらと長ったらしい話ですがどうか完結まで見守ってくださればと願いますm(__)m
503: 名無しさん@読者の声:2011/12/4(日) 22:14:12 ID:D5RR5P0qOU
2スレ目まで試演
504: 名無しさん@読者の声:2011/12/4(日) 23:15:31 ID:x2apvB4eTs
こんな長くなるとはなwwww 支援だ
505: 少女:2011/12/5(月) 21:40:34 ID:aduN8GDWuU
>>503
あばばありがとうございます!///

>>504
本当にそうですよね(´∀`;)私が一番驚いてるっていう
ありがとうございます(*´ω`)!

では今からいきますね!
506: 少女:2011/12/5(月) 21:41:19 ID:aduN8GDWuU
盗賊「〜〜ってーなあ!」

女頭「ははーんだ、わかったかバーカ」

盗賊「いきなり何すんだよ!?」

女頭「私がいいっつってんのにゴチャゴチャ抜かすからだボケ」

盗賊「なっ……」
507: 少女:2011/12/5(月) 21:41:48 ID:D01qK3LUfU
女頭「しかも私のセリフパクりやがってよー!?」

盗賊「別にいいだろ!?」

女頭「私がよくねえ!」

盗賊「おっ前横暴にもすぎんぞ!」

女頭「うるせー私が頭だぞ、ここじゃ私がルールだ!!」
508: 少女:2011/12/5(月) 21:42:20 ID:aduN8GDWuU

  ギャアギャア

壱姫「……なにこれ」

**「なんだかんだイチャついてるだけだぜ嬢ちゃん、しばらく放っときなー」
壱姫「……へえ、ボクには取っ組み合いの喧嘩にしか見えないけどね」
509: 少女:2011/12/5(月) 21:45:55 ID:aduN8GDWuU
村娘「……2人ともどうどう……」

魔者「ぎゃあぎゃあうるせえぞ、ちったあ大人しくしろよ」

  ガツーン

魔者「いってえええ!!」

女頭「誰に向かって口きいて」

  ギャアギャア


510: 少女:2011/12/5(月) 21:46:34 ID:aduN8GDWuU
村娘「……2人ともどうどう……」

魔者「ぎゃあぎゃあうるせえぞ、ちったあ大人しくしろよ」

  ガツーン

魔者「いってえええ!!」

女頭「誰に向かって口きいて」

  ギャアギャア

壱姫「カオス……」
511: 少女:2011/12/5(月) 21:48:03 ID:D01qK3LUfU
ああ間違えたああ
×>>509
>>510
512: 少女:2011/12/5(月) 21:55:10 ID:D01qK3LUfU
壱姫「……」ハア

  ギャアギャア

壱姫「────静粛に!」

  ピタッ

魔者「……お、おい壱姫?」

壱姫「お初にご覧にかかりますれば、ご挨拶が遅れまして大変申し訳ございません」スラスラ
513: 少女:2011/12/5(月) 21:56:14 ID:aduN8GDWuU
壱姫「壱国第一王女、壱姫と申しますわ」

  ポカン

壱姫「──ま、ってことでひとつよろしくね」コロッ

  シーン…



  「「「────姫ぇ!!!???」」」
514: 少女:2011/12/5(月) 21:57:26 ID:D01qK3LUfU
今日はここまでに(´・ω・`)
おやすみなさいノシ
515: 少女:2011/12/6(火) 21:35:38 ID:tY8D9ZB9XA
こんばんはー今から投下します!
516: 少女:2011/12/6(火) 21:35:56 ID:tY8D9ZB9XA
**「王女って王女って……!」

**「壱国のひ、姫様ぁ!?」

女頭「姫ってアンタ……」ジロジロ

壱姫「あ、信用ならない? これ壱国王家の紋章だけど」

**「俺、アレ見たことある気がする!」
517: 少女:2011/12/6(火) 21:36:44 ID:8FHcx/UHis
**「ま、まじで壱国の姫……!?」

  ザワザワ

魔者「……」

村娘「…………」

魔者「なあ側近」

側近「はい」

魔者「お姫様ってこんなに簡単にバラしていいもんなんだなー」

側近「…………全ては姫様の御心のままに」
518: 少女:2011/12/6(火) 21:37:36 ID:tY8D9ZB9XA
盗賊「──で」

壱姫「!」

盗賊「その『お姫様』が、うちの仲間に何の用だって?」

女頭「盗賊」

盗賊「横から口出すんじゃ」

  ガツーン

盗賊「〜〜〜〜っ!!」

女頭「うるさい黙れ」
519: 少女:2011/12/6(火) 21:38:08 ID:tY8D9ZB9XA
盗賊「また文句言うなってのかよ……」

女頭「……あのなあ、さすがに事情が変わったに決まってんだろ」

盗賊「……!」

女頭「はじめは魔者らにもやっとお友達が出来たかーくらいの気持ちだったが」

魔者「おいその言い方は何か俺らが寂しくなるからやめてくれ」
520: 少女:2011/12/6(火) 21:40:44 ID:tY8D9ZB9XA
女頭「人里離れた山の中で一国の姫と偶然出会ってお友達になりました、なんて不自然だろう?」

壱姫「……至極もっともですわ」ニコ

女頭「だから、私もそこは聞いてみたい」

盗賊「……」

女頭「わかるよな、だからって喧嘩腰になるんじゃないよ」

盗賊「……すまん」
521: 少女:2011/12/6(火) 21:41:21 ID:8FHcx/UHis
今日はここでおしまいです!
おやすみなさいノシ
522: 少女:2011/12/7(水) 21:55:35 ID:NljsUnKRpo
書き溜めが…消えた…orz

すみません…ほんとすみません…
ちょっと今日の更新はお休みにさせていただきます…
遅くなった上にすみません…(´;ω;`)ブワッ
523: 少女:2011/12/8(木) 21:35:04 ID:6iuxfNo7OE
昨日は本当に申し訳ありませんでした…orz

今から投下しますね!
524: 少女:2011/12/8(木) 21:35:39 ID:6iuxfNo7OE
壱姫「……どこからお話しすれば?」

女頭「必要なとこからさ」

壱姫「……」

村娘「……壱姫……」

壱姫「……わかりました、全てお話し致します」
525: 少女:2011/12/8(木) 21:36:11 ID:6iuxfNo7OE

***

女頭「なるほどねえ……」

**「魔者が世に言う勇者だってことはわかっちゃいたが」ククク

**「まっさかマジで王様に会っちゃうレベルとはなあ」ケタケタ

魔者「ちっ……、ぎゃあぎゃあ騒ぐなよっ」カアア
526: 少女:2011/12/8(木) 21:37:48 ID:56vhmFPfX6
盗賊「おい、魔者の言う通りだ……騒ぐなよ」

**「あー? 暗いな盗賊ー」

**「上手くいけば魔者の野郎、玉の輿だぜ!?」ギャハハ

壱姫「む」

側近「ヤりますか」ニコ

壱姫「……放っておきなさい」
527: 少女:2011/12/8(木) 21:38:09 ID:56vhmFPfX6
盗賊「……そんなことはどうでもいい、問題はそこじゃねえ」

盗賊「笑って済む話じゃねえだろ、この女──」

壱姫「……」

盗賊「魔者に、魔王とかいうやつ倒すための旅をしろって言うんだぞ!?」
528: 少女:2011/12/8(木) 21:42:22 ID:56vhmFPfX6
今日はここまでにします

絵スレの方に落書きを投下するかもですが…イメージと違ってもあんまり気にしないでくださいね(;´ω`)あくまで私版イメージということで。
529: 少女:2011/12/10(土) 12:28:45 ID:ZfWPauMvYQ
昨晩は寝過ごしてしまい申し訳ないです…(´・ω・`)
また、今日は学校でして報告が遅くなりましたorz

昨日の分は今夜まとめて更新します
530: 少女:2011/12/10(土) 22:54:01 ID:QN1MbA/.l.
寝過ごしてしまったああああ

何たる失態…遅くなりましたが今から投下しますorz
531: 少女:2011/12/10(土) 22:54:36 ID:VDnmVVyoTk
女頭「まあね、確かにとんでもない話だわ」

壱姫「しかし彼でなければ魔王を倒すことなど出来ないでしょう」

盗賊「……」

壱姫「ご理解願います」
532: 少女:2011/12/10(土) 22:55:26 ID:VDnmVVyoTk
盗賊「駄目だ」

壱姫「……」

村娘「……盗賊……」

盗賊「駄目に決まってるだろ!? いきなり干渉してきたかと思えば……身勝手すぎる!」

壱姫「それでも世界には彼の力が必要なのです」
533: 少女:2011/12/10(土) 22:56:08 ID:QN1MbA/.l.
女頭「……だけどそれはそっちの都合だろう」

壱姫「!」

盗賊「女頭」ホ

女頭「魔者が旅に出るかどうかなんて、アンタらが決めることじゃない」

壱姫「……」
534: 少女:2011/12/10(土) 22:57:12 ID:VDnmVVyoTk
盗賊「……ほらこの通りだ、魔者は旅に──」

女頭「──でも、私らが決められることでもない」

盗賊「──……は?」

女頭「……決めるのはアンタだろ、魔者」
535: 少女:2011/12/10(土) 22:58:44 ID:QN1MbA/.l.
魔者「!」

盗賊「……な、何言ってるんだ女頭!? 魔者を旅に出してもいいって言う気かよ!!」

女頭「いいも悪いも魔者が決めることだろ、魔者のことなんだから……お前こそ何言ってんだ?」

盗賊「そうじゃなくて、お前はそれが許せるのかって……」

女頭「……黙りな、今はそんな話はしてないよ」

盗賊「…………っ!」
536: 少女:2011/12/11(日) 21:34:27 ID:uQq9cpfbZ.
昨日はあのまま寝てしまいました(;´`)情けなー

ではでは今から投下しますね!
537: 少女:2011/12/11(日) 21:37:09 ID:ZfWPauMvYQ
壱姫「……お取り込み中失礼致しますが」

女頭「なんだよ」

壱姫「彼の同意なら既に頂いておりますわ」

女頭「……いきなり王様や貴族どもの元に参上させられ、混乱中の魔者の同意を私らに信じろと?」

壱姫「……しかし」

女頭「しかしもくそもないよ」
538: 少女:2011/12/11(日) 21:38:04 ID:ZfWPauMvYQ
壱姫「……」

女頭「おい魔者」

魔者「あ、……俺?」

女頭「そうアンタ」

女頭「アンタは本気で同意したの」

壱姫「……ですから脅しでも何でもなく」

女頭「アンタにゃ聞いちゃいないよ」

壱姫「……」
539: 少女:2011/12/11(日) 21:39:42 ID:uQq9cpfbZ.
魔者「お、俺行くって…………」

女頭「……」

壱姫「」フン

魔者「行くって……」

村娘「……魔者……」

魔者「行くって……………………言ってない気がする……」

壱姫「!!?」
540: 少女:2011/12/11(日) 21:41:22 ID:ZfWPauMvYQ
壱姫「は、はあ!?」

魔者「いや……よく考えたら、なんか王様が勝手に納得して旅に出るって決定してたような」

壱姫「…………お、お父様ッ……!」クラ…

側近「……」ガシ
541: 少女:2011/12/11(日) 21:45:38 ID:ZfWPauMvYQ
今日はここまでに!

ところで更新の件ですが、今みたいに毎日ちょこちょこ更新するのと数日に一度ドバッと出すのとどちらがいいのでしょうか?
まあ理想は毎日ドバッといけたらいいんですけどね……(´・ω・`)
542: 名無しさん@読者の声:2011/12/12(月) 13:07:55 ID:TX3Vm8VZdI

面白いよー(;∀;)b


つC
543: 名無しさん@読者の声:2011/12/12(月) 17:12:30 ID:3EPWydNmto
面白いからゆっくりでいいさ〜

でもちょこちょこの方が毎日見に来てるからいいかも…

つC

544: 名無しさん@読者の声:2011/12/12(月) 20:51:14 ID:Pqk.e4g50I
つC

今のままでいいかと思いますよ。
毎日更新になれちゃいましたし(^o^)
545: 少女:2011/12/12(月) 21:33:29 ID:Hs4RB8ND7c
ふおお…こんなにレスがついている…(°Д°;)
ありがとうございます!

>>542
あばばありがとうございます!
支援感謝です(*´ω`)

>>543
面白い…(ノ∀\*)ウレシハズカシー/////
やっぱりちょこちょこ更新の方がいいですかね?
支援ありがとうございます!

>>544
支援どうもです!
ご意見感謝します(^ω^*)
それはもしや馴れてくださるほど読んでいただけているということですか…(°Д°*)ありがとうございます!

今のままで大丈夫みたいなのでこれからも(ゆるゆるペースとはいえ)毎日更新していこうと思います!どうかお付き合いくださいな

それでは今から投下しますね!
546: 少女:2011/12/12(月) 21:34:22 ID:rZ3Ot24ApA
盗賊「これで決定だな」フン

壱姫「……っ」

盗賊「魔者は連れていかせない」

魔者「と、盗賊……!」オロオロ

村娘「……落ち着け……」
547: 少女:2011/12/12(月) 21:36:25 ID:rZ3Ot24ApA
女頭「──いや、まだだよ」

  「!」

盗賊「……まだなにか文句があるのかよ?」

女頭「確かに魔者は、今までで旅に出るとは認めていないと言ったさ」

魔者「……」

女頭「でもそれは今までの話だろ?」

女頭「……魔者、今のアンタはどう考えてるか、答えな」
548: 少女:2011/12/12(月) 21:37:03 ID:Hs4RB8ND7c
魔者「今の、俺の考え……?」

女頭「それもよく考え抜いた答えだよ」

魔者「?」

女頭「……必要とされてるのは魔者の能力だけなんだろ?」

側近「はい」
549: 少女:2011/12/12(月) 21:37:30 ID:Hs4RB8ND7c
女頭「そんで村娘、アンタは魔者がどんな答えを選ぼうとついていくな?」

村娘「…………」コクン

女頭「さて、村娘を巻き込んでもアンタは旅に出るのか」

魔者「……!」
550: 少女:2011/12/12(月) 21:43:24 ID:rZ3Ot24ApA
今日はここまでで(´ω`)

ところで今回のランキングで、このSSが22位だったそうです…(*´ω`)
投票してくださった方ありがとうございます!もっともっと面白い作品となるよう頑張りますね!
551: 名無しさん@読者の声:2011/12/13(火) 18:08:09 ID:3R25jpF2So
おもしれー
やっぱ俺魔王SSと勇者SSには弱いな

支援
552: 少女:2011/12/13(火) 21:39:12 ID:TB46slJDBo
>>551
ありがとうございます(ノω\*)
魔王が出てくるのは一体いつになるのやら…orz

ゆっくり更新申し訳ないですが、今日もいきますよー!
553: 少女:2011/12/13(火) 21:39:38 ID:.QyRd6Y4Ew
魔者「……俺、は」

壱姫「……」

側近「……」

村娘「…………」

魔者「…………俺は、元から旅に出たくなんかなかったんだ……」
554: 少女:2011/12/13(火) 21:40:02 ID:TB46slJDBo
壱姫「……」

魔者「時々、女頭たちが顔見せに来て」

側近「……」

魔者「村娘と2人、人知れず静かに暮らしていけたら」

村娘「…………」

魔者「それでよかった……けど」

女頭「……」
555: 少女:2011/12/13(火) 21:40:57 ID:TB46slJDBo
盗賊「よっしゃ、なら決まりだな、魔者は旅には出ない」

壱姫「……っ!」

盗賊「ほら、出てった出てった、アンタらはさっさと山を降りな」フフン

女頭「……」
556: 少女:2011/12/13(火) 21:42:07 ID:.QyRd6Y4Ew
**「兄貴無茶ッスよ、もう日暮れッスよ」

**「そうだな、真っ暗な中下手に動き回りゃあ俺らでも怪我するぜ」

**「一晩泊めてあげましょうや?」

盗賊「……」チッ
557: 少女:2011/12/13(火) 21:43:06 ID:TB46slJDBo
今日はここまでにします!
ありがとうございました(´∀`)!
558: 少女:2011/12/14(水) 21:43:10 ID:AXHvj7glAs
こんばんはーノシ
今から投下します!
559: 少女:2011/12/14(水) 21:44:55 ID:AXHvj7glAs
壱姫「──で、君は本気なわけ?」

魔者「……」

壱姫「……」

魔者「……行かないよ」

壱姫「村娘ちゃんも?」

村娘「……私は魔者と一緒にいる、旅に出ても、残ることになっても……」

壱姫「……」ハア

女頭「…………」
560: 少女:2011/12/14(水) 21:47:47 ID:AXHvj7glAs

  ダァン!!

  「「「!!?」」」ビクッ

女頭「よし、お嬢ちゃん! アンタにチャンスをやろう」

壱姫「!?」
561: 少女:2011/12/14(水) 21:48:46 ID:AXHvj7glAs
魔者「……は、はあ?」

盗賊「……何する気なんだよ、女頭?」

女頭「どうせ一晩は泊まっていかなきゃならないんだ、そうだろ?」
562: 少女:2011/12/14(水) 21:49:58 ID:i20aHeWQRM
魔者「まあそうなるだろうな」

女頭「だったら……どうだいお嬢ちゃん、魔者を説得してごらん」

壱姫「説得……?」

女頭「一晩のうちに魔者を説得できれば勝ち、できなきゃアンタの負けだ」
563: 少女:2011/12/14(水) 21:54:44 ID:i20aHeWQRM
今日はここまでに!

最近1レス分の文の量を短めにしてるのですが、長い方が見易いでしょうかね?
なんだか質問(というよりアンケートか?)ばかりですみません…(;´ω`)
564: 名無しさん@読者の声:2011/12/14(水) 22:49:22 ID:3R25jpF2So
少女さんの心の赴くがままに・・・


支援
565: 名無しさん@読者の声:2011/12/14(水) 22:54:50 ID:1F5QczKvnc
個人的には長い方が見やすいですw
なにはともあれ支援!
566: 茄子:2011/12/15(木) 21:16:32 ID:zU2hd4v9Yo
私も長いほうが見やすいかな〜。今のままでも問題ないですが^^

そして事後報告ですが絵スレにて絵を書かせていただきました・▽・
これからも応援してます!CCCCCCC
567: 少女:2011/12/15(木) 21:37:15 ID:O.M8pmHLw6
>>564
嬉しいお言葉です(*´Д`)
支援ありがとうございます!

>>565
短い方がいいかなあと思ったのですが裏目ですね(´・ω・`)あらー
たずねてみてよかったです*ありがとうございます!

>>566
やはりそうですか(・ω・´)!?
それではちょっとだけ長めにすることにします!

ほあああああ(゜Д゜)!?
見てきました素敵でしたありがとうございました!!
素晴らしい絵と嬉しいお言葉感謝です(*´ω`)


それでは今日も投下しますね!
568: 少女:2011/12/15(木) 21:38:08 ID:er1kGvKtyM
女頭「私らは魔者が納得してるなら何も文句はないわけだ」

女頭「だからといって、壱国に説得だ説得だと後々魔者の周りをうろつかれてもうるさくてかなわないからね」

壱姫「負ければ一切手を引けと?」

女頭「話が早いね、そういうことさ」

壱姫「……」
569: 少女:2011/12/15(木) 21:40:04 ID:O.M8pmHLw6
女頭「言っておくがお嬢ちゃんがこれを断るなら私らは全力で魔者たちを渡さない」

壱姫「!」

女頭「わかるね、魔者が必要ならチャンスはこれ限りだ」

壱姫「……」

女頭「……」

壱姫「……わかりました、受けてたちましょう」ニコ

女頭「そうこなくちゃ」ニヤ
570: 少女:2011/12/15(木) 21:40:59 ID:O.M8pmHLw6
女頭「よっしゃあ、聞いたか野郎共!!」

  オォォオオ!!

壱姫「!?」ビクッ

女頭「さっさと準備だ準備!」

  ドタドタ、ワヤワヤ!!

壱姫「……あ、あの、何がはじまるのでしょう?」

女頭「そりゃあもちろん」

  「何はともあれ、新入りの歓迎会さ!」
571: 少女:2011/12/15(木) 21:42:06 ID:er1kGvKtyM
今日はここまでに(´ω`)
ありがとうございました!
572: 茄子:2011/12/16(金) 22:39:05 ID:FGq0e0WmdU
絵スレで絵を描かせていただいた者です。
突然ですが、サイトで魔者ssの絵を書きたいなと思うのですが許可していただけますか…?(´・ω・)つ【サイトURL http://nanos.jp/nasu1/
また、許可していただける場合このss掲示板リンクを貼りたいのですが大丈夫でしょうか?

573: 少女:2011/12/17(土) 15:26:11 ID:Tuzq.bAvvc
昨夜はすみません、寝てしまいました(;´Д`)
金曜日は疲れが溜まっているせいでしょうか
毎度のことながら大変申し訳ありません

…ところで。
センターまで後30日をきっていることをご存知でしょうか?
実は私高三でしてwww受験生でしてwww
ギリボーダーなので楽観視していたのですが、さすがに勉強しなきゃやばいかなあと。課題的な意味で。
ハイ、冬休みの課題が半端ないのです(;´∀`)
…とかなんとか私情をたらたら言い訳しましたが、何が言いたいかといいますと

ものっそい不定期更新になるかも

ということなのです(´・ω・`)
本当に申し訳ないのですがあと数日で完結出来る長さではありませんし、一時未完庫も考えましたが魔者たちを全く書けなくなるのは寂しすぎるという超個人的な理由で上記のような結論に達しました…。
最低でも週に一回は顔を見せる予定ですので!
本当にすみません、こういうことでよろしくお願いします。

長文読みにくくてごめんなさい

>>572
サイトを確認させていただきました

どうぞ構いませんよー、というよりとても光栄です(*´∀`*)
ありがとうございます
574: 茄子:2011/12/17(土) 19:20:31 ID:dqvzbTqV8Y
>>少女さん
ありがとうございます!
そう言っていただけると嬉しいです(*´∀`)
センターまで、どうか体調にお気をつけて!

575: 名無しさん@読者の声:2011/12/19(月) 23:58:59 ID:ZE4udjmZ36
気長に待ってるから安心して勉強してきてくだせぇw                          支援
576: 少女:2011/12/25(日) 21:40:14 ID:jDz5CPdzHI
お久しぶりです!
本当に一週間ぶりで申し訳ないです(´・ω・`)
今日発覚したのですが親より正月休みが短い、初めての冬休みになりそうです

>>574
いえいえこちらこそ(´∀`*)
ありがとうございますー

>>575
ありがとうございます!嬉しいです(´ω`)
実は余裕ぶっこいてたら模試で大ゴケしまして…(((゚Д゚))そう言って頂けるととても頑張ろうという気がします
ありがとうございます!

では今からほんの少しですが投下しますね!
577: 少女:2011/12/25(日) 21:44:11 ID:ngbn11fXs6
***

壱国外れの山奥、木々に囲まれた空地

***

  ドンチャンドンチャン

  ワイワイ、ガハハハハ!!

女頭「おらおらお前らぁあ! 呑んでっかゴルァ!!」ギャハハハハ

盗賊「あーあー……ったく、すっかり酔っちまって……」
578: 少女:2011/12/25(日) 21:47:18 ID:ngbn11fXs6
魔者「つーか俺らも呑んでもいいのかよ」

女頭「だあめー! 魔者と村娘はおとなになるまでだあめぇええ」ハアアアア

魔者「うおっぷ、酒臭っ!?」

村娘「……落ち着け女頭……」

  ガヤガヤ…

壱姫「……」
579: 少女:2011/12/25(日) 21:48:37 ID:jDz5CPdzHI
女頭「どおしたのよおおお暗い顔しちゃってさあ」ガバッ

壱姫「ヒッ!?」ビクッ

側近「──」

女頭「……あれ、ビックリしちゃった?」パッ

魔者「誰だって驚くだろ、正面からったって、そんないきなり抱きつかれりゃよ」

女頭「……ん」

壱姫「……いえ、平気です」

女頭「……、ごめん」
580: 少女:2011/12/25(日) 21:50:56 ID:ngbn11fXs6
壱姫「……少し、彼と二人きりに」

盗賊「魔者と?」

女頭「いや……」

壱姫「……ね、側近?」

側近「……仰せのままに」

  ザッザッザッ…

女頭「……」

村娘「…………」
581: 少女:2011/12/25(日) 21:52:36 ID:jDz5CPdzHI

***

  ドンチャンドンチャン

村娘「…………」

女頭「……」

魔者「……2人ともさっきから押し黙って、どうしたんだ?」

女頭「……あの子」

村娘「…………」

魔者「?」
582: 少女:2011/12/25(日) 21:53:33 ID:jDz5CPdzHI
女頭「……なんでもないよーん」ニカッ

魔者「はあ? なんだそり……うおっ!?」

**「オラオラァ! 呑もうぜ魔者ー!」

  ドンチャンドンチャン…

村娘「…………」

──壱姫「……」カタカタ

村娘「……怯えてた……?」
583: 少女:2011/12/25(日) 21:59:42 ID:jDz5CPdzHI
今日はここまでにします!
次は…大晦日?正月?w
まあ一週間以内には。

実はクリスマス学パロも書きたかったのですがネタがないので諦めましたー(´・ω・`)
バレンタインは出来るかなあ…
というかその前に需要はあるのかどうか。←
584: 名無しさん@読者の声:2011/12/29(木) 15:42:30 ID:rJcQ8ahNgc


供給してください('∀')
585: 少女:2012/1/2(月) 22:15:24 ID:HRQ8xIAunA
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いしますm(__)m

どうやら日付間違えてて八日ぶりになったようです(´・ω・`)すみませぬー

>>584
了解しました(・ω・´)
バレンタイン楽しみだなあ(´ω`)非リアだけど


ではでは今から投下します!
586: 少女:2012/1/2(月) 22:16:11 ID:HRQ8xIAunA
***

壱国外れの山奥、森の中

***

壱姫「……」カタカタ

側近「姫様、そこに腰掛けられそうな切り株が」

壱姫「……うん」カタカタ

  ドサ

壱姫「……」
587: 少女:2012/1/2(月) 22:16:54 ID:.cEX9H328w
側近「……」

壱姫「ダメだね、やっぱりいきなりはキツいな」

側近「……姫様」

壱姫「ちょっと休むね、手離していいよ」

側近「……はい」パ

壱姫「…………」ギュ

側近「……」

側近(……トラウマ、か)
588: 少女:2012/1/2(月) 22:17:44 ID:.cEX9H328w

***

壱姫「……はあ」

側近「……」

壱姫「もう平気みたい」ニコ

側近「……よかった」

壱姫「ふふ……、はい、手握って」クスクス

側近「仰せのままに……」キュ
589: 少女:2012/1/2(月) 22:21:57 ID:.cEX9H328w
今日はここまでに!
少なくてすみません(´・ω・`)

センター終わったらまたちょいちょい投下しますゆえどうかご容赦をm(__)m
590: 少女:2012/1/16(月) 21:38:40 ID:kcr/clrm.w
センター終了しましたね!
携帯没収くらってしまい、時間が開いてしまったことお詫び申し上げますm(__)m

それでは今から投下しますね!
591: 少女:2012/1/16(月) 21:41:31 ID:.L0le3Mb.s
壱姫「さて、君と二人きりになった理由にはもうひとつあってね」

側近「はい」

壱姫「わかってると思うけど、勇者のことだ」

側近「……はい」

壱姫「困ったことになったよねえ」ハァ

側近「……」
592: 少女:2012/1/16(月) 21:43:09 ID:kcr/clrm.w
壱姫「そりゃ策がないわけじゃないんだけどさあ」

側近「策ですか?」

壱姫「……うん、まあちょっとね」ニタァ

側近「左様ですか」ニコ
593: 少女:2012/1/16(月) 21:44:58 ID:kcr/clrm.w
壱姫「でも、これは強行策になるからさ、出来れば使いたくないんだよね」

側近「……」

壱姫「……側近?」

側近「……はい」

壱姫「どうかしたの」

側近「……いえ、少々意外に思いまして」
594: 少女:2012/1/16(月) 21:46:12 ID:.L0le3Mb.s
壱姫「何が」

側近「出会って間もないというのに、随分勇者様を思いやって差し上げていらっしゃることでございます」

壱姫「……そうだっけ?」

側近「少なくとも普段の姫様でしたら、手段などお選びになさらないかと」

壱姫「……まあ確かにね」
595: 少女:2012/1/16(月) 21:46:51 ID:.L0le3Mb.s
壱姫「でもこれは、彼だからというわけじゃないさ」

側近「……左様ですか」ニコ

壱姫「……本当だってば」ジト

側近「嘘ではないかと疑っているなどとは申し上げておりませんが」

壱姫「…………」ジト

側近「……」ニコ

壱姫「……まあいいけどね」ハア
596: 少女:2012/1/16(月) 21:49:50 ID:.L0le3Mb.s
本日はここまでにしたいと思います(´ω`)

まだ二次、私立一般が残っておりますゆえ通常営業とまではいきませんが、
また数日に一回は投下したいと思います!

ではではおやすみなさいませ。
597: 名無しさん@読者の声:2012/1/16(月) 21:52:03 ID:wfm2.VqjDI
(二次)頑張れ!!
(私立一般)頑張れ!!
(更新)頑張れ!!
っCCCCCCCCCCCCC
598: 少女:2012/1/22(日) 21:38:10 ID:Wcjz2f/lU6
>>597
ありがとうございます!!
私立はあと10日ほどしかなくて、内心ビビっております(;´ω`)
英語がなあ…


ちょこっと書き溜め出来ましたので、今から投下しますね!
599: 少女:2012/1/22(日) 21:44:53 ID:EDf04Jpibk
壱姫「話がずれた、本題へ戻ろう」

側近「申し訳ありません」

壱姫「怒ってないから」

側近「……」

壱姫「それより何か良い考えはない?」

側近「申し訳ありません」

壱姫「……」ハァ
600: 少女:2012/1/22(日) 21:46:14 ID:Xwg2zBPOZE
壱姫「……引っ掛かってることがないわけじゃないんだけどね」

側近「と、申しますと」

壱姫「あの黒い肌の男……盗賊といったかな」

側近「はい」

壱姫「あの男が邪魔したから聞けなかった勇者の言葉の続き……」

側近「……」

壱姫「……少し、気になってね」
601: 少女:2012/1/22(日) 21:47:26 ID:Xwg2zBPOZE
側近「……では、それを勇者様にお訊ねしては?」ニコ

壱姫「え、……あー、うん」

側近「何か問題でも?」ニコ

壱姫「……」

側近「……」ニコニコ

壱姫「……何か怒ってる?」

側近「とんでもございません、私などが姫様に怒るなど」ニコ
602: 少女:2012/1/22(日) 21:49:28 ID:Xwg2zBPOZE
壱姫「……」

側近「何か?」

壱姫「ちょっとこっちに来なさい」

側近「はい?」

  グイッ


603: 少女:2012/1/22(日) 21:50:26 ID:EDf04Jpibk
側近「……」

壱姫「」ナデナデ

側近「……姫様」

壱姫「何?」ナデナデ

側近「これは一体……?」

壱姫「側近のご機嫌取り」ナデナデ

側近「……」
604: 少女:2012/1/22(日) 21:51:18 ID:EDf04Jpibk
壱姫「機嫌直った?」

側近「……元より私には姫様を相手に機嫌を損ねたりなど、恐れ多い所業でございます」

壱姫「はいはい」

側近「……」

壱姫「機嫌、直った?」

側近「……」

壱姫「……じゃ、ボクのお願いきいてくれる?」ニコー

側近「……姫様の仰せのままに」
605: 少女:2012/1/22(日) 21:53:09 ID:EDf04Jpibk

***

壱姫「さて、それじゃあそろそろ戻ろうか」

側近「姫様」

壱姫「ん?」

側近「……今といい先程といい、私のために姫様のお顔をつぶす様な真似をしてしまい……」

壱姫「先程?」

側近「……女頭様との件にございます」

壱姫「ああ、あの口喧嘩ね」
606: 少女:2012/1/22(日) 21:54:13 ID:Xwg2zBPOZE
壱姫「いいよボクは気にしてないし」

側近「しかし……」

壱姫「珍しい君が見れてむしろ満足さ」

側近「……姫様の寛大なる御心に感謝を」チュ

壱姫「どういたしまして」クス
607: 少女:2012/1/22(日) 21:55:02 ID:EDf04Jpibk
壱姫「むしろ気になったのは──」

側近「はい」

壱姫「──……いや」


──魔者「だ、だっていきなり知り合いが山賊だって言ったら、こいつらのこと悪いヤツだって思うだろ……!?」

壱姫(……やれやれ、呆れたことだね、あの男の仲間思いの程は)
608: 少女:2012/1/22(日) 21:57:09 ID:EDf04Jpibk
今日はここまでにしたいと思います。

ではではおやすみなさいませノシ
609: 名無しさん@読者の声:2012/1/31(火) 18:42:53 ID:zJ64RIrZ7.
壁|o^)し…支援。
610: 少女:2012/1/31(火) 21:41:01 ID:fmVm5SDO2A
>>609
支援ありがとうございます!
いつもより間が開いてしまいすみません…orz

では今から投下しますね!
611: 少女:2012/1/31(火) 21:41:40 ID:fmVm5SDO2A
***

壱国外れの山奥〜回想〜

***

壱姫「し、『新入りの歓迎会』……?」

女頭「だからそうだっつってるじゃないか」

壱姫「いえその、ですが私たちは山賊になるわけではありませんので……」
612: 少女:2012/1/31(火) 21:44:03 ID:fmVm5SDO2A
女頭「でも、アンタは魔者の仲間になるつもりなんだろ?」

壱姫「……まあ、はい」

女頭「じゃあ仲間ってことでいいじゃないさ、……はい、それじゃあ準備準備!」

壱姫「え、でも、それとこれとは話が……?」??

魔者「壱姫、いいから聞き流しとけって」

壱姫「……!」
613: 少女:2012/1/31(火) 21:45:16 ID:fmVm5SDO2A
魔者「コイツら、何かにかこつけて飲みたいだけなんだからよ」

**「そうそう」ダハハハ

**「気にしなくていいんだよ〜お姫さん」ガハハ

女頭「ええい、アンタら無駄口叩く暇があるならさっさと準備しな!」

**「うわっ、すんませんお頭〜」バタドタ

壱姫「……」

側近「……ひ、」
614: 少女:2012/1/31(火) 21:46:53 ID:5KnGeuT2aU
村娘「……壱姫……」

壱姫「!」

側近「……、」

村娘「……料理の準備、手伝って……」

壱姫「え?」

魔者「女頭の中で新入りってことになってるんだもんなあ……お前も手伝わねえと怒られるぞ」

壱姫「手伝い……?」
615: 少女:2012/1/31(火) 21:47:32 ID:fmVm5SDO2A
側近「……お待ちください、姫様は」

壱姫「側近」

側近「……はい」

壱姫「いい、ボク『お手伝い』やってみたい」

側近「……姫様、」

魔者「そんじゃお前はこっちなー」グイー

側近「!」
616: 少女:2012/1/31(火) 21:52:12 ID:fmVm5SDO2A
魔者「俺らは食い物狩りに行くぞー」

側近「勇者様、私は姫様と……」

魔者「適材適所ってあるだろ、壱姫に魔者の狩りは難しいぞ」

側近「……ご婚約者様ならば可能では?」

魔者「あん?」

側近「ご婚約者様ならば、勇者様と狩りに出掛けるという大任も、こなすことがお出来になるのでは?」
617: 少女:2012/1/31(火) 21:52:38 ID:5KnGeuT2aU
魔者「……」

側近「……」

魔者「……そりゃ、お前が料理にまわるってことか?」

側近「はい」

魔者「……お前、料理したことあんの?」

側近「経験はございませんが上手くやってみせます」

魔者「……どこから来るんだよその自信は」
618: 少女:2012/1/31(火) 21:54:08 ID:5KnGeuT2aU
魔者「駄目だって、お前と壱姫一緒にしたら、なんだかんだで壱姫の仕事全部やっちまうだろ」

側近「まさかそのようなことは」ニコ

魔者「……」ジト

側近「何か」ニコ

魔者「……もういいから付き合えよ」ハア

側近「……そのご命令には従いかねます」
619: 少女:2012/1/31(火) 21:55:23 ID:fmVm5SDO2A
壱姫「……側近」

側近「はい」

壱姫「ボク頑張るから、おいしい食べ物期待してるよ」グッ

側近「……」

魔者「ほら、それに、お前が戦えるってんなら実力と戦い方もみたいからさ」

壱姫「いってらっしゃい、側近」ニコッ

側近「…………姫様の仰せのままに」
620: 少女:2012/1/31(火) 22:05:39 ID:5KnGeuT2aU
今日はここまでにします。

>>570>>577間で飛ばしたエピソードを投下しました。
…話を入れるのを忘れてた訳じゃないんですよ!大分時間が開いたのでそう思えちゃうかもしれませんが!
一応演出のつもりです、わかりにくかったらすみません


実は明後日私大一般なのです!
それが終わっても、まだ国公立が残ってるのですが…(;´∀`)
出来れば土日にまた投下したいと思っています。

読んでくださっている皆さんには、お待たせして本当に申し訳ありません
良ければもうしばらくお待ちくださいm(__)m

それではおやすみなさい
良い夢を(´ω`)ノシ
621: 名無しさん@読者の声:2012/2/1(水) 17:11:44 ID:gS.JagODl6
壁|ω・)入試ガンバッテ!
622: 名無しさん@読者の声:2012/2/7(火) 18:07:00 ID:yyocuBr4So
(;ω;)まだかなぁ…
623: 少女:2012/2/8(水) 21:38:36 ID:tkBS9rLKlY
土日どころか一週間以上すぎてしまいました申し訳ないです(´・ω・`)

>>621
ありがとうございます
お陰さまで無事受けてくることができました!
発表はバレンタインだったりします
世間の男女がドキドキな日に私も違う意味でドキドキです

>>622
あうううお待たせして本当にごめんなさいoyz
今から投下しますoyzoyz
624: 少女:2012/2/8(水) 21:41:02 ID:tkBS9rLKlY

***

村娘「……壱姫……」テクテク

壱姫「なんだい?」テクテク

村娘「……お手伝い、したことないの……?」テクテク

壱姫「うん」コクン

村娘「……大丈夫、やる気があるんだから、きっと上手く出来るよ……」

壱姫「うん!」
625: 少女:2012/2/8(水) 21:41:45 ID:tkBS9rLKlY

***

壱姫「……これは?」

村娘「……まずは、この皿を運ぶ……」

壱姫「こんなにたくさん!?」

村娘「……みんなたくさん食べるからね……」
626: 少女:2012/2/8(水) 21:42:18 ID:1mgK1wytf6

***

壱姫「……これは?」

村娘「……次に、この調理道具を運ぶ……」

壱姫「こんなにたくさん!?」

村娘「……みんなたくさん食べるからね……」
627: 少女:2012/2/8(水) 21:42:47 ID:tkBS9rLKlY

***

壱姫「……これは?」

村娘「……今度は、この野菜を運ぶ……」

壱姫「こんなにたくさん!?」

村娘「……みんなたくさん食べるからね……」
628: 少女:2012/2/8(水) 21:43:31 ID:tkBS9rLKlY

***

壱姫「…………はー」ドサッ

村娘「……お疲れ様……」ガチャガチャ

壱姫「何で村娘ちゃんは平気なの……」グッタリ

村娘「……慣れてるから……」ザー

壱姫「ふーん……」

村娘「…………」ザバザバ
629: 少女:2012/2/8(水) 21:44:18 ID:tkBS9rLKlY
壱姫「…………で、さっきから何やってるの?」

村娘「……食器とか、調理道具とか洗ってる……」ザバザバ

壱姫「…………それ、今運んできたやつ全部?」

村娘「……うん……」

壱姫「」サーッ

村娘「……壱姫はいいよ……」

壱姫「え?」
630: 少女:2012/2/8(水) 21:45:05 ID:1mgK1wytf6
村娘「……初めてだし疲れてるなら仕方ないよ……」ザバザバザー

壱姫「……」

村娘「……休んでて……?」

壱姫「」スック

村娘「…………?」

壱姫「ボクも手伝う」スタスタ

村娘「…………」キョト

壱姫「言い出したからには最後までやるよ」ジロ
631: 少女:2012/2/8(水) 21:47:01 ID:1mgK1wytf6
村娘「…………」キョト

壱姫「……何?」

村娘「……びっくりしてる……」

壱姫「なんで?」

村娘「……魔者みたいだから……」

壱姫「……なにが?」

村娘「……疲れてても頼らないところ……」

壱姫「……へえ」
632: 少女:2012/2/8(水) 21:52:54 ID:tkBS9rLKlY
村娘「……みんなは疲れてるとき、私がやっておくって言うとありがとうって笑う……」

村娘「……魔者は疲れてるとき、私がやっておくって言うと自分でやるって怒る……」

壱姫「……彼は頼ってくれないんだ?」

村娘「……ううん……」

壱姫「?」

村娘「……魔者は、自分が向いてないってわかってることや、私の方が得意なことなら頼ってくれる……」
633: 少女:2012/2/8(水) 21:53:06 ID:1mgK1wytf6
壱姫「……ふーん」

村娘「……でも、自分で出来ることは、一人でやったり、私と一緒にやってくれたりする……」

壱姫「……皿洗いとか?」クス

村娘「……うん……」ニコ

壱姫「」

村娘「…………?」

壱姫(笑うとかわいいのか……不覚だ)///クッ
634: 少女:2012/2/8(水) 21:54:31 ID:1mgK1wytf6
今日はここまでにします!
ありがとうございました!
635: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 22:39:27 ID:yyocuBr4So
更新きたー!あと結果ドキドキだね!
636: 名無しさん@読者の声:2012/2/9(木) 10:42:26 ID:qt.iPt1kok
追いついた
俺も受験生だけどついつい読んでしまった
受験頑張ろうぜ
CCCCC
637: 少女:2012/2/14(火) 21:36:19 ID:xhfzhuhFdc
お久しぶりです!
皆さんハッピーバレンタイン!
今日はバレンタイン学(?)パロを投下しようと思います!
(なぜ(?)なのかは見ればわかると思います…)

>>635
一つは合格、もう一方は補欠合格でした…なんとも言えません
ありがとうございます!

>>656
おお…仲間が!
二次まであと少しですね(´・ω・`)
お互い気を引き締めていきましょう!

ではではまず軽いキャラ設定からいきますねノシ
638: 少女:2012/2/14(火) 21:42:03 ID:gdsRLqBUn.
魔者(18)
・下宿中の高校3年生。
・勉強は並。運動は球技以外なら得意。(不器用だから)

村娘(18)
・下宿中の高校3年生。
・大抵のことはやれば出来るが、やらない。運動神経はいい。

壱姫(15)
・通っている私立中学の理事長令嬢。中学三年生。
・お嬢様学校だが学年上位をキープしている秀才。


側近(23)
・壱姫の学校の保険医。

639: 少女:2012/2/14(火) 21:43:01 ID:gdsRLqBUn.

  ピピピピッピピピピッ

魔者「38度7分……」

村娘「…………」ゲホゴホ

魔者「ほれ見ろ、昨日遅くまで外うろついてるから」ジロ

村娘「…………」

魔者「今日は一日安静にしとかなきゃダメそうだな」

村娘「…………!?」ガッ
640: 少女:2012/2/14(火) 21:43:41 ID:gdsRLqBUn.
魔者「仕方ないだろ……遊びに行く予定は、来週にしようぜ」

村娘「…………!!」ブンブン

魔者「わがままいうなよ……」

村娘「……で、も……」ケホコホ

魔者「いい加減にしろ、お前が体調に気を付けてないからからだろ?」

村娘「…………」ムス

魔者「……なんだよ」
641: 少女:2012/2/14(火) 21:44:21 ID:gdsRLqBUn.
村娘「……今日……」ケホ

魔者「今日?」

村娘「……何日……?」ケホケホ

魔者「は?」

村娘「…………」ジー

魔者「え、今日?」

村娘「…………」ジー

魔者「えーっと……14日?」

村娘「…………」コク
642: 少女:2012/2/14(火) 21:45:05 ID:VCHgmReH86
魔者「が、どうかしたか?」

村娘「…………」

魔者「……?」

村娘「……引き出し……」

魔者「あ?」

村娘「……引き出し、開けて……」

魔者「こ、ここか?」

村娘「……上から、二番目……」コホッ
643: 少女:2012/2/14(火) 21:45:43 ID:gdsRLqBUn.
魔者「……なんか箱が入ってるぞ?」

村娘「……る……」ポソ

魔者「は?」

村娘「……あげる……」

魔者「これを?」

村娘「…………」コク

魔者「なんで?」

村娘「………………」
644: 少女:2012/2/14(火) 21:47:02 ID:gdsRLqBUn.
魔者「……な、なんだお前、怒ってんのか?」

村娘「……2月、14日……」

魔者「?」??

村娘「……バレン、タイン……!」

魔者「……へ、は?」

村娘「……チョコ……!」ビシッ

魔者「あ、これ……?」

村娘「…………!」コクコク
645: 少女:2012/2/14(火) 21:47:45 ID:VCHgmReH86
魔者「……あ、あー、そっか、今日バレンタインか」ハ、ハハ…

村娘「…………」ジー

魔者「あ、ありがとうございます……」

村娘「…………」

魔者「……あ、もしかしてコレ買ってくるのに昨日遅くなったのか?」

村娘「…………」コク
646: 少女:2012/2/14(火) 21:48:22 ID:VCHgmReH86
魔者「そっか、すまん……」

村娘「……謝ること、ない……」

魔者「へ」

村娘「……私が、体調に関して、無用心だった……ごめん、なさい……」ケホケホッ

魔者「いや……てか、もういいから寝とけ」

村娘「……ん……」モソモソ
647: 少女:2012/2/14(火) 21:48:51 ID:VCHgmReH86
魔者「……村娘」

村娘「…………?」

魔者「出かけんの、来月に延期な」

村娘「……来、月……?」

魔者「3月14日」

村娘「…………!」

魔者「……が、ホワイトデー……だったよな?」

村娘「……うん……!」ニコッ
648: 少女:2012/2/14(火) 21:50:18 ID:tkBS9rLKlY

一方、学校では……


649: 少女:2012/2/14(火) 21:51:04 ID:1mgK1wytf6
壱姫「ふざけてると思わない?」

側近「何がでしょう」

壱姫「だって学パロとか言いながら、あの二人は時期的に登校してないからって自宅だよ?」

側近「その辺りは現実的なんですね」ニコリ

壱姫「おかげで当初ボクの執事になる予定だった君も、保険医になっちゃったしね」
650: 少女:2012/2/14(火) 21:52:35 ID:1mgK1wytf6
壱姫「ふざけてると思わない?」

側近「何がでしょう」

壱姫「だって学パロとか言いながら、あの二人は時期的に登校してないからって自宅だよ?」

側近「その辺りは現実的なんですね」ニコリ

壱姫「おかげで当初ボクの執事になる予定だった君も、保険医になっちゃったしね」

側近「執事という時点で学パロとは言えない気が
651: 少女:2012/2/14(火) 21:53:09 ID:1mgK1wytf6
***

少々お待ちください

***
652: 少女:2012/2/14(火) 21:57:08 ID:tkBS9rLKlY
壱姫「……大人の事情ってのもめんどくさいもんだね」

側近「壱姫さん先生には敬語を使って話しましょうか」ニコ

壱姫「……なりきるね」

側近「はい?」

壱姫「いえ、なんでもございませんわ?」ニコ

側近「左様ですか」

壱姫「側……先生は生徒に敬語でもよろしいんですの?」

側近「敬語キャラですので」ニコ
653: 少女:2012/2/14(火) 21:58:00 ID:tkBS9rLKlY
壱姫「そういえば本日はバレンタインですわね」

側近「そのようですね」

壱姫「世間は製菓業社の戦略にのせられているようですが」

側近「……それを言ってしまいますか」

壱姫「まあそれにのせられるというのもまた一興、ということで私もチョコレートを用意したのです」

側近「そうですか」
654: 少女:2012/2/14(火) 21:58:56 ID:tkBS9rLKlY
壱姫「……が」

側近「……が?」

壱姫「奇しくも本日は平日、学校です」

側近「はあ、そうですね」

壱姫「もちろん学校にお菓子など持ち込めませんでしょう?」

側近「……」

壱姫「……」ニコニコ

側近「……そうですね」
655: 少女:2012/2/14(火) 22:00:59 ID:tkBS9rLKlY
壱姫「仕方ありませんから、せっかく用意したチョコレートも廃棄するしかありませんわ」ハア

側近「……左様ですか」

壱姫「はい」ニコニコ

側近「……それだけですか?」

壱姫「はい、それでは失礼します」ニコ

  ガラガラバタン

側近「……」

おしまい☆
656: 少女:2012/2/14(火) 22:03:25 ID:1mgK1wytf6
***

おまけ

**

側近「……」ガチャガチャ…バタン……カチャカチャ…

側近「さて、すっかり遅くなってしまいましたが、帰りますか……」スタスタ

壱姫「側近」ヒョコ

側近「……おや、壱姫さんまだ残ってらしたのですか」
657: 少女:2012/2/14(火) 22:04:02 ID:1mgK1wytf6
壱姫「もう学校の外でしょ」

側近「……仰る通りでございますね」

壱姫「『お菓子を持ってきてはいけない』のは学校の中の話だよね?」

側近「……はい」

壱姫「じゃ、これをどうぞ」

側近「……ありがとうございます」

壱姫「……」クス
658: 少女:2012/2/14(火) 22:05:44 ID:tkBS9rLKlY
側近「……たしかホワイトデーは、三倍返しと申しますよね?」

壱姫「ああそういやそうだね、……期待してるからね?」クス

側近「……はい、御覚悟下さいね?」ニコ

壱姫「……?」ゾク



おしまい☆
659: 少女:2012/2/14(火) 22:13:50 ID:tkBS9rLKlY
途中二重投稿してしまいました…すみません…!
×>>649
>>650
でした!

なんかあんまりイチャコラという空気にもならず私としては不完全燃焼感バリバリなのですが少しでも楽しんでいただけると幸いです
…つまんなかったらすいません

それからランキングの話ですが、こんな不定期更新だというのに投票してくださり、本当にありがとうございます…!
もっともっと楽しんでいただけるよう精進いたします(´ω`)

それではおやすみなさいませ(*´`)ノシ
660: 名無しさん@読者の声:2012/2/14(火) 23:45:33 ID:y7GqlufAew
頑張って!
見てますから
C
661: 少女:2012/2/26(日) 20:58:18 ID:JY6V4dC4Js
二週間近い更新停滞申し訳ないですorz
本当は昨日更新する予定だったのですが寝てしまい…orzすみません

ようやく前期終了ですー(´ω`)
あとは後期…!

>>660
ありがとうございます(´;ω;`)!
頑張ります!!


ではでは、ちょこっとなので本当に申し訳ないのですが…orz
久しぶりの本編投下です!
662: 少女:2012/2/26(日) 20:59:41 ID:JY6V4dC4Js

***

  ザバザバザー

壱姫「……ねえ村娘ちゃん」

村娘「…………?」

壱姫「本当にいいのかな……歓迎会なんて」

村娘「……どうして……」

壱姫「だって別に山賊の一味になるわけでもないのに」
663: 少女:2012/2/26(日) 21:00:39 ID:JY6V4dC4Js
村娘「……そんなこと、関係ない……」

壱姫「……でも」

村娘「……私たちも、してもらった……」

壱姫「……」

村娘「……山賊には、ならなかったけど……」

壱姫「え?」

村娘「…………?」

壱姫「山賊じゃないの?」

村娘「……うん……」
664: 少女:2012/2/26(日) 21:01:41 ID:JY6V4dC4Js
壱姫「……なんだ、ボクてっきり」

村娘「……私と魔者は、ずっと二人でこの山に住んでるだけ……」

村娘「……女頭たちは時々、通りすがりに顔を見せにくるだけ……」

壱姫「そっか……」

村娘「……女頭も、盗賊も、みんなも、強いけど……」

壱姫「……けど?」
665: 少女:2012/2/26(日) 21:03:23 ID:s5bmV8mIXM
村娘「……みんな、すごくさみしんぼなんだよ……」

壱姫「……」

村娘「……だから、お祭り騒ぎにかこつけて、仲良くしたいだけだと思う……」

壱姫「そう、か……」

村娘「…………」コクン

壱姫「……じゃあ、全力で楽しまなくちゃ、だ」グッ

村娘「……うん、それがいい……」コクン
666: 少女:2012/2/26(日) 21:11:00 ID:JlaWwk8fx.
今日はこれでおしまいにします!
明日は来れるんじゃないかな…?と思います、多分…

ではでは、おやすみなさいませー。
667: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 22:17:28 ID:1mgK1wytf6
楽しみにしてました

つCCCCC
668: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 22:33:07 ID:vN72Yw7jVw
待ってました!
669: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 07:29:57 ID:nHtxpoh1uw
まってた!つCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
670: 少女:2012/2/27(月) 21:33:42 ID:peBMWugcX6
ひやあああこれは夢か…!
みなさんありがとうございます!!

>>667
楽しみなんて嬉しすぎる…!
ありがとうございます!

>>668
お待たせして申し訳ないですううう
少しずつ更新率を戻していこうかと思います!

>>669
お待たせして(ry
ありがとうございます!


それでは今日も少しですが投下しますね!
671: 少女:2012/2/27(月) 21:35:34 ID:6LYyU.x/2k

***

側近「」ドスッ

  グオオォォォ…

  …ズズン

側近「……これでよろしいでしょうか」

魔者「おー、さすがだな」

側近「もったいなきお言葉でございます」
672: 少女:2012/2/27(月) 21:36:35 ID:6LYyU.x/2k
側近「それでは戻……」

魔者「こんだけでかいヤツなら、あいつらにも鼻が高いぜ」ルンルン

側近「……あいつら、と申しますと?」

魔者「ああ、他にも二人一組で狩りに出てるやつらがいるんだよ、三チームくらい」

側近「……」

魔者「どうした?」

側近「ならば私などの出る幕などなかったのでは?」
673: 少女:2012/2/27(月) 21:37:13 ID:peBMWugcX6
魔者「?」

側近「……私が姫様から離れずとも済んだのでは?」

魔者「……何が言いたいんだよ」ハア

側近「……」

魔者「あのなあ、そんなに壱姫が心配か?」

側近「……」
674: 少女:2012/2/27(月) 21:38:09 ID:6LYyU.x/2k
魔者「心配しなくたって、あいつらは壱姫を殺したりなんかしないさ」

側近「……っ」ギリッ

魔者「?」

側近「……お言葉ですが勇者様」

魔者「お、おう」

側近「壱姫様は、王家の人間にございます」

魔者「おう……?」
675: 少女:2012/2/27(月) 21:38:53 ID:6LYyU.x/2k
側近「……そのお立場ゆえ、御命を狙われることも少なくはございません」

魔者「……」

側近「かつて、……これは極秘の話ですが……血を分けし王家の人間に、殺されかけたこともございます」

魔者「!?」

側近「壱姫様を思う我々臣下の気持ちも、どうか汲みやっていただけますれば嬉しくございます」

魔者「……」
676: 少女:2012/2/27(月) 21:40:23 ID:peBMWugcX6
側近「……私などの話に耳を傾けてくださりありがとうございます、今の話はどうか他言無用でお願い致します」

魔者「……」

側近「戻ってもよろしいでしょうか?」

魔者「……」

側近「……それでは、先に失礼致します」

  スタスタ…

魔者「……」
677: 少女:2012/2/27(月) 21:41:15 ID:peBMWugcX6
今日はここまでに!
ありがとうございました!
678: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 21:47:38 ID:sO.j3XTpmo
乙です!
明日も楽しみにしてます!

つC
679: 名無しさん@読者の声:2012/2/28(火) 23:55:06 ID:PXIa8lk0OM
まぁまったりしろよ つ旦
680: 少女:2012/2/29(水) 05:28:52 ID:0VQbs4Y8tE
うわあああああすみません寝ちゃってましたあああorz

>>678
ごめんなさいすみません
昨夜の分は今日の投下分に回します(´;ω;`)

>>679
まったりしすぎて寝ちゃってごめんなさいoyz

また夜に来ます(´;ω;`)
681: 少女:2012/2/29(水) 21:34:09 ID:OxfdlXW7XU
改めまして昨日はすみませんでしたorz

今から投下します!
682: 少女:2012/2/29(水) 21:35:05 ID:OxfdlXW7XU
魔者「……ちょっと待て」

側近「……」ピタ

魔者「事情は、分かった……けど」

側近「……」

魔者「それでもあいつらを疑う理由にはならないだろ」

側近「……そうでございましょうか」
683: 少女:2012/2/29(水) 21:35:57 ID:G021L50jqw
魔者「俺はあいつらは殺しをしないって言ったじゃねえか」

側近「……はい」

魔者「……それは、俺を疑ってるってことだな」

側近「……」

魔者「答えろ」

側近「……勇者様を疑っているのではございません」
684: 少女:2012/2/29(水) 21:36:41 ID:G021L50jqw
魔者「……」

側近「主君たる壱姫様のみを信じているだけにすぎぬのでございます」

魔者「……」

側近「ご無礼をご容赦くださいませ」ペコ

魔者「……いいのかよ」

側近「……と、申しますと」
685: 少女:2012/2/29(水) 21:37:48 ID:OxfdlXW7XU
魔者「壱姫は俺と、村娘……それから多分女頭のことも信頼しはじめてる」

側近「……」

魔者「壱姫の信頼してる奴を疑うってことは、壱姫を疑うのと同じだろ」

側近「……あの方が信じたものを疑い、御身を守るのが臣下の勤めにございます」

魔者「……」

側近「……」
686: 少女:2012/2/29(水) 21:38:48 ID:G021L50jqw
魔者「……ひとつ確認したい」

側近「なんなりと」

魔者「お前は壱姫に危害を加えようとしないかぎり、俺たちと敵対するつもりはないんだな?」

側近「……おっしゃるとおりでございます」

魔者「……わかった」ハア
687: 少女:2012/2/29(水) 21:39:59 ID:G021L50jqw
魔者「……それならいい、お前が余計な心配して気疲れしようが俺は知ったことじゃねえからな」

側近「……ご理解感謝致します」

魔者「……」ジッ

側近「どうかなさいましたか?」

魔者「……さみしくないか?」

側近「……お言葉の意味がわかりかねます」

魔者「……誰も信用できないってことは、さみしくないか?」
688: 少女:2012/2/29(水) 21:41:55 ID:G021L50jqw
側近「……!」

魔者「……」

側近「いえ、けしてそのようなことは」ニコ

魔者「……そうか」

側近「はい、……壱姫様を、信用しておりますゆえ」

魔者「…………ああ、そうか……」
689: 少女:2012/2/29(水) 21:42:22 ID:OxfdlXW7XU
側近「……よろしいでしょうか?」

魔者「おう、引き留めて悪かったな……戻ろう」スッ

側近「はい」スッ

魔者「……側近」

側近「はい」
690: 少女:2012/2/29(水) 21:43:01 ID:G021L50jqw
魔者「信じられないなら信じなくていい」

側近「……」

魔者「でも俺は、あいつらがたとえ壱姫やお前に襲いかかったとしたら、俺は絶対にお前らの味方につくからな」

側近「……」

魔者「……なんだよっ」カアッ

側近「……いえ、かしこまりました」ニコ
691: 少女:2012/2/29(水) 21:51:08 ID:OxfdlXW7XU
なんだかちょっと友情が芽生えたようなそうでもないような様子の二人でした
次の更新では壱姫と村娘に視点を戻す予定です
…しかし長い回想ですね。

明日はちょっと更新できなそうです(´・ω・`)すみません
明後日は多分大丈夫だと思われます…多分

それではまた明後日にノシ
692: 名無しさん@読者の声:2012/2/29(水) 21:55:38 ID:sO.j3XTpmo
乙!
明後日楽しみにしてます!

つCCCC
693: 少女:2012/3/2(金) 22:04:29 ID:Q7vttFqj3c
>>692
ありがとうございます!
遅れてすみません(´・ω・`)

今から投下します!
694: 少女:2012/3/2(金) 22:05:02 ID:oZWiamn3Xg

***

  ザバザバザー…

村娘「……これでいいな……」フウ

壱姫「」

村娘「……壱姫、大丈夫……?」

壱姫「うぅ……」グッタリ

村娘「……すごく駄目そう……」
695: 少女:2012/3/2(金) 22:05:51 ID:oZWiamn3Xg
村娘「……じゃあ、少し休んでおけ……」

壱姫「……村娘ちゃんは何やるの?」

村娘「……料理……」

壱姫「」

村娘「……いい、壱姫は休んで……」

壱姫「…………でもっ」
696: 少女:2012/3/2(金) 22:06:24 ID:oZWiamn3Xg
村娘「……これは、明らかに壱姫にはできないこと、だろ……?」

壱姫「……やったことがないだけで、できるかもしれない」

村娘「…………」

壱姫「……」

村娘「……『疲れてる壱姫に、手伝われても邪魔』……」

壱姫「な……っ!?」
697: 少女:2012/3/2(金) 22:07:41 ID:Q7vttFqj3c
村娘「……魔者なら、こう言ってる……」

壱姫「……っ」

村娘「……休んで……」

壱姫「…………わかった」ハア
698: 少女:2012/3/2(金) 22:08:18 ID:Q7vttFqj3c
村娘「…………」スクッ

村娘「…………」トコトコ

村娘「…………」ゴソゴソ

村娘「…………!」ジャーン!!

村娘「…………」ホクホク

  パラ…パラ…

壱姫(……何やってるんだろ)
699: 少女:2012/3/2(金) 22:10:17 ID:oZWiamn3Xg
村娘「…………」

  パラ…パラ…

村娘「…………」

  パラ…パラ…

村娘「…………」スクッ

壱姫「……?」

村娘「…………」スタスタスタ

壱姫「……っ?」??
700: 少女:2012/3/2(金) 22:12:08 ID:oZWiamn3Xg
村娘「……壱姫……」

壱姫「……な、なに?」

村娘「……これ、読んで……」

壱姫「……『手作りレシピ集』?」

村娘「……ちがう、中身を……」フルフル

壱姫「え?」

村娘「……私、読めない……」プルプル

壱姫「……はい?」
701: 少女:2012/3/2(金) 22:16:13 ID:Q7vttFqj3c
今日はここまでにします!
申し訳ないのですが、明日からまたちょっとお休みします
6日には一回戻ってきます
次の日お休みしたら察してくださげふんげふん

それではまたしあさってに!
702: 少女:2012/3/2(金) 22:22:08 ID:Q7vttFqj3c
それからとうとう700突破しましたー!
いつまでもまったりしてるこの子たちを見守ってくださる読者様方、本当に感謝しています
至らないところはございますが、どうかこの先もお付き合いくだされば幸せですm(__)m
703: 名無しさん@読者の声:2012/3/3(土) 00:58:00 ID:UdcWHIyE0A
支援支援
704: 名無しさん@読者の声:2012/3/3(土) 10:37:04 ID:RmY3CPXVfg
同じく支援
705: 少女:2012/3/6(火) 21:46:53 ID:SL6/QfI5Us
遅くなりました!

>>703
支援ありがとうございます(・ω・´)!
>>704
支援ありがとうございます(´ω`)!!

更新が遅くて申し訳ないですorz
皆様の支援のおかげで力がでます(`・ω・´)


そして報告ですが、
なんとか国公立合格いたしました(´・ω・`*)!

そしてこれはお詫びですが、
3日も更新停滞したというのに少ししか書き溜めが出来ていませんorz

とりあえず今から投下していきます…(;ω;`)
706: 少女:2012/3/6(火) 21:47:57 ID:SL6/QfI5Us

***

壱姫「……ふーん、あの女主人がね」パラパラ

村娘「……読めるか……?」

壱姫「当然」

村娘「……じゃあ、頼む……」ペコ

壱姫「じゃあ頼まれる」クス
707: 少女:2012/3/6(火) 21:49:03 ID:2csgTXzvVI
壱姫「それで、どこを読めばいいの?」

村娘「……まず、これを……」

壱姫「メモ?」

村娘「…………」コク

壱姫「……ふーん、簡単な道具の解説とかみたいだ」

村娘「…………」

壱姫「これ、絵が描いてあって分かりやすいよ、ほら」ピラ
708: 少女:2012/3/6(火) 21:49:58 ID:SL6/QfI5Us
村娘「…………!」

壱姫「しかもすごく上手い……多彩な女性だな」

村娘「…………」キラキラ

壱姫「……村娘ちゃん?」

村娘「……これなら、私もわかる……」キラキラ

壱姫(目が輝いてる……)

村娘「…………」キラキラ

壱姫「……よかったね」クス
709: 少女:2012/3/6(火) 21:50:48 ID:SL6/QfI5Us
壱姫「さて、メモの方はともかく、レシピはそうもいかないんだろう?」

村娘「……ん……」コク

壱姫「どのページの料理?」

村娘「……ここ……」スッ

壱姫「大人数用の料理だね」

村娘「…………」コク

壱姫「それじゃあ読むよ、まず、『下ごしらえは、……」

***


710: 少女:2012/3/6(火) 21:59:56 ID:2csgTXzvVI
今日はここまでに!


それからランキングを見ていて驚いたのですが、

6位……!?

本気で目を疑いました。

6位!?6位って!?
あ、夢かコレ!

隣に妹が居なかったら多分本当に口に出してました。
テンションあがって跳び跳ねてたら不気味がられました。

みなさん本当にありがとうございます!
ちっとも思い通りに動いてくれないうちの子たちに悩まされつつ、
支援や投票にすごくはげまされています。

明日からは通常運転に戻します!
(通常と言っても、もとからまったりなのですが)

これからもよろしくお願いします。
711: 名無しさん@読者の声:2012/3/6(火) 22:42:51 ID:67CEghovMM
乙です!
これからもまったり更新がんばってください!

つC
712: 名無しさん@読者の声:2012/3/6(火) 23:04:46 ID:RmY3CPXVfg
しえーんでーすわ
713: 少女:2012/3/7(水) 22:01:15 ID:KtXl4uq3uo
二日連続遅刻すみません(>Д<;)!

>>711
ありがとうございます!
これからまた思う存分書けると思うとによによしてしまいます(*´ω`)ニヨニヨ

>>712
ありがとうございます!
何のリズムかわからない私を許してくださいw

今から投下します!
714: 少女:2012/3/7(水) 22:02:10 ID:KtXl4uq3uo

***

魔者「……お前ら、こんなとこで何やってんだ?」

**「おう、お前が獲ってきた動物の回収……ってもしかして、それが?」

側近「はい、こちらでございます」スッ

魔者「おう、でけえだろ」ニカー
715: 名無しさん@読者の声:2012/3/7(水) 22:02:45 ID:Zl6/kKfzlY
待ってましたー!!
716: 少女:2012/3/7(水) 22:02:54 ID:KtXl4uq3uo
**「相変わらずすっげえな、お前」ペシペシ

**「魔者、ガキのくせに強えんだもんなあ」ハア

魔者「ガキっていうなよっ」ムー

側近「……」クス
717: 少女:2012/3/7(水) 22:03:40 ID:9SOWykGaXo
魔者「それに、仕留めたのは俺じゃないぜ」

**「は?」

魔者「コイツだよ」

側近「……」ニコ

**「……はっは、冗談言うなよ、コイツが?」

**「そりゃ背はあるけどよ、無理あるだろーこんなヒョロヒョロした奴に」
718: 少女:2012/3/7(水) 22:04:47 ID:KtXl4uq3uo
魔者「ばーっか、そんなんだからお前らは弱いんだよ」

側近「……!」

**「ああん、なんだよ?」

魔者「お前らなんか、コイツの足下にも及ばないっつの」

**「……そんなに強いの?」

魔者「だから、コレを倒すのに俺は手出してないって」

**「ひゃー……」
719: 少女:2012/3/7(水) 22:10:16 ID:KtXl4uq3uo
今日はここまでに!

>>715
ありがとうございます!
待たせてしまったわりにちょこっとで申し訳ないです……。

また明日よろしくお願いします!
720: 少女:2012/3/8(木) 21:22:30 ID:HOpXabpFhc
今から投下します!
721: 少女:2012/3/8(木) 21:24:10 ID:HOpXabpFhc
魔者「そんじゃともかく、こいつ頼むぞ」

  ズンッ…

**「うはあ……でけえなあ……」

**「まあ任せろ」

魔者「血抜きも頼んでいいのか?」

**「……いや、村娘がやりたいらしいぞ?」
722: 少女:2012/3/8(木) 21:25:51 ID:HOpXabpFhc
側近「!」ピクッ

魔者「なんだそりゃ?」

**「いや知らねえけどなんかやる気満々でさ……」

側近「……壱姫様はどうなさっていらっしゃるかご存じですか?」グイッ

**「!?」ビクッ

側近「ご婚約者様のお手伝……」

魔者「うわあああああああ!!!!」
723: 少女:2012/3/8(木) 21:26:34 ID:HOpXabpFhc
**「ゴコンヤ……?」??

 ※婚約云々については女頭たちには話していません。

魔者「と、とにかく壱姫は今何やってんだ!?」

**「ああ、姫さんなら村娘に本読んでやってるみたいだぜ」

側近「……」

魔者「…………は?」
724: 少女:2012/3/8(木) 21:27:23 ID:HOpXabpFhc
**「いや、マジだって……何の本かは教えてくれなかったけど」

魔者「……ふーん?」

**「じゃあとりあえず預かっていくぞ、コレ」

側近「いえ、私も壱姫様の下へ……」

**「手のあいてるヤツは薪割りだとよ」

魔者「おう了解ー」

側近「……」
725: 少女:2012/3/8(木) 21:29:13 ID:1AA1SO.fZY
魔者「いくぞ側近」

側近「……しかし」

魔者「大丈夫だよ、村娘がいる」

側近「しかし……」

魔者「……」ジー

側近「……」

魔者「…………おいお前ら、コイツも連れてってやってくれー」ハア

側近「!」
726: 少女:2012/3/8(木) 21:30:47 ID:1AA1SO.fZY
**「ああ?」

**「でもよお」

魔者「いいから連れてけって、じゃあ俺は薪割り行くからな!」タタッ

**「……あーあ、行っちまったよ」

**「まあいいだろ、……ほらアンタ、こっちに来なー」

側近「……はい」

**「よろしくなー」ハハハ

側近「……」
727: 少女:2012/3/8(木) 21:33:35 ID:1AA1SO.fZY
今日はここまでに!
ありがとうございました!

(ちなみに>>722で側近が言いかけたのは、「ご婚約者様のお手伝いをなさっていらっしゃるでしょうか?」です。壱姫が一人になっていないかどうか心配したようです)
728: 名無しさん@読者の声:2012/3/9(金) 06:37:58 ID:T5oBtfpACg
つC
729: 少女:2012/3/9(金) 21:49:14 ID:UsbuU8CQ/I
>>728
ありがとうございます!
遅くなってすみません(´・ω・`)

今から投下します!
730: 少女:2012/3/9(金) 21:50:02 ID:UsbuU8CQ/I

***

魔者「……で、こりゃなんだ?」

壱姫「料理」

魔者「そんなことはわかってんだよ!」

村娘「……作った……」ホクホク

  キラキラジャーン

魔者「……まじでか」
731: 少女:2012/3/9(金) 21:50:36 ID:0KIaSY0dT.
**「うまそおおおお!!」

**「すげえな村娘!」

村娘「……ありがと、……」チラ

魔者「?」

**「……お先に一口」スッ

村娘「…………っ!」

  ガツーン!!

**「いってええぇえ!?」ジンジン
732: 少女:2012/3/9(金) 21:53:02 ID:UsbuU8CQ/I
女頭「行儀が悪いんだよ、黙って全員揃うのを待ちなっ!」

**「……すいやせぇん」グスッ

村娘「…………」ホ

魔者「馬鹿だなアイツ……」

壱姫「……」ジッ

魔者「……なんだよ」

壱姫「ねえ勇者様?」コロッ

魔者「……それ気色悪いぞ」ゾッ

壱姫「余計なお世話だよ」チッ
733: 少女:2012/3/9(金) 21:56:59 ID:UsbuU8CQ/I
今日はここまでに!

ちょっと少なめですみません(;´Д`)
また明日よろしくお願いします!
734: 名無しさん@読者の声:2012/3/10(土) 00:26:26 ID:RmY3CPXVfg
ゆっくりでもいいのでがんばってくさい!
735: 名無しさん@読者の声:2012/3/10(土) 21:37:08 ID:at390TEmh.
そろそろかな
736: 少女:2012/3/10(土) 21:51:16 ID:exvtmU8mFk
風邪気味のようで、頭がくらくらします(xдx*)
みなさんも気を付けてくださいね!

>>734
ありがとうございます頑張ります!

>>735
遅くなってすみません(;´`)
今から投下します!
737: 少女:2012/3/10(土) 21:55:27 ID:exvtmU8mFk
魔者「で、なんだよ?」

壱姫「こちらのお料理の味見をしてくださいませんこと?」コロッ

魔者「……毒か?」

壱姫「まさかまさか、ご婚約者様のお料理ですし」

魔者「は?」

村娘「…………!」
738: 少女:2012/3/10(土) 21:56:07 ID:8Y9fTMZCO6
壱姫「いいから食えって言ってんだよこの甲斐性無し」グイグイ

魔者「あ、え……?」

壱姫「」ギロ

魔者「う……わかったって……」ヒョイパク

村娘「…………っ」ジー

壱姫「……」フン
739: 少女:2012/3/10(土) 21:58:28 ID:8Y9fTMZCO6
魔者「……あ、うまい」

村娘「…………!」パアアア

壱姫「よかったね、村娘ちゃん?」ニコッ

村娘「…………」コク

魔者「あ、うん、美味しいぞ村娘」テレ

村娘「……あ、ありがと……」カア

壱姫「……若いっていいねぇ」ボソ
740: 少女:2012/3/10(土) 22:07:50 ID:exvtmU8mFk
今日はここまでに。
1日3レスが平均化してますねw
まあもとからこんなものでしたが。

明日は普通に更新出来ると思いますが、
12、13、14日はお休みするかもしれません
ただでさえまったりなのにごめんなさい(´・ω・`)
理由は作文を書かなくてはならないためなのですが、
そちらが完成し次第こっちに来るつもりです!

それではまた明日ノシ
741: 名無しさん@読者の声:2012/3/10(土) 22:20:59 ID:Zl6/kKfzlY
無理せずにちゃんと治してくださいね!

つC
742: 少女:2012/3/11(日) 22:10:18 ID:tUL89Adi.s
>>741
ありがとうございます(´;ω;`)!

遅くなってごめんなさい(´・ω・`)
今からいきますね!
743: 少女:2012/3/11(日) 22:13:16 ID:lqlmnXPa..
**「あーっ! お頭ァ、魔者がつまみ食いしてますぜ!!」

魔者「!!」ギクッ

女頭「ああ?」

村娘「…………」

女頭「まじか魔者?」ズイッ

魔者「いや……っ」ゾー
744: 少女:2012/3/11(日) 22:14:25 ID:lqlmnXPa..
壱姫「いいえ女頭様、これは味見ですわ」ニッコリ

女頭「なんだ味見か」

**「えええええええええええええええ」

女頭「紛らわしいこと言ってんじゃねえよ」ガッ

**「いだっ、…………すいやせぇん」グスグスッ
745: 少女:2012/3/11(日) 22:15:10 ID:lqlmnXPa..
村娘「…………」フウ

魔者「……村娘」

村娘「……、何……?」

魔者「すげーうまかった、ばあさんの料理みたいな」

村娘「……うん、ばあさん直伝だからな……」
746: 少女:2012/3/11(日) 22:15:58 ID:tUL89Adi.s
魔者「まじでか、どうりでなー」

村娘「…………」

魔者「頑張ったな、今回限りにしないで、また作ってくれよ」ニカ

村娘「…………!」

魔者「村娘?」

村娘「……うん……!」ニコッ
747: 少女:2012/3/11(日) 22:21:01 ID:tUL89Adi.s
今日はここまでに!
ありがとうございました!

次の更新は時系列を戻して>>607の続きからになると思います
また15日によろしくお願いします!
748: 少女:2012/3/15(木) 21:49:52 ID:25K21tG77g
お久しぶりです!
またちょいちょい投下します〜
749: 少女:2012/3/15(木) 21:50:32 ID:dup4gf7dzA
***

壱国外れの山奥、木々に囲まれた空地

***

  ザッザッ

女頭「おっ?」

壱姫「女頭様」

女頭「やほーっお嬢ちゃん、お帰りー」

壱姫「ただいま戻りました」ニコ
750: 少女:2012/3/15(木) 21:53:01 ID:25K21tG77g
壱姫「このようなところでどうなさったのです?」

女頭「ん?」

壱姫「みなさんのところに行かないのですか?」

女頭「……うーん、ちょっと酔い醒まし中かな」

壱姫「あれだけのんでらっしゃいましたから……」
クス
751: 少女:2012/3/15(木) 21:55:32 ID:dup4gf7dzA
女頭「……さっきは驚かしちゃったみたいでごめんね」

壱姫「……」

側近「……」

女頭「酒癖悪くってさあ……ついノリで絡んじゃうんだよねぇ」

壱姫「いえ、お気になさらず」ニコ
752: 少女:2012/3/15(木) 21:57:53 ID:25K21tG77g
壱姫「あら……?」

女頭「どしたの?」

壱姫「勇者様が見当たりませんので……」キョロ

女頭「ああ、魔者ならさっきむこうに行くのを見たよ」

壱姫「そうなのですか? ありがとうございますわ」
753: 少女:2012/3/15(木) 21:58:15 ID:25K21tG77g
側近「……」

壱姫「側近」

側近「……承知致しました」スッ

女頭「あれ、お嬢ちゃんが行かないの?」

壱姫「はい」ニーッコリ

754: 少女:2012/3/15(木) 21:59:38 ID:25K21tG77g
今日はここまでに!
1レスが短くてすみません…(;´-ω-`)
続きはまた明日!
755: 少女:2012/3/16(金) 21:37:16 ID:8E/OsEWieY
こんばんはっ(`・∀・)ノシ
今から投下しますね!
756: 少女:2012/3/16(金) 21:38:35 ID:hy9iyTUKhM
村娘「……壱姫……」トコトコ

壱姫「村娘ちゃん? なあに?」

村娘「……側近に、頼まれた……」

壱姫「何を?」

村娘「……壱姫を……?」?

壱姫「……、へーえ」

女頭「……」クス
757: 少女:2012/3/16(金) 21:40:05 ID:8E/OsEWieY
村娘「……ね、壱姫、水浴びしよ……?」

壱姫「えぇ!?」

村娘「…………?」?

壱姫「だってもう夜だよ?」

村娘「…………」コク

壱姫「さ、寒いし……」

女頭「この辺にはね、お湯が湧いてるところがあるんだよ」

壱姫「……!?」
758: 少女:2012/3/16(金) 21:41:21 ID:hy9iyTUKhM
村娘「……さー、行こー……」

  グイグイ

壱姫「……!!」

***

村娘「……じゃーん……」

  ホカホカ

壱姫「う、そ……」

女頭「すごいっしょ、私らで整備したんだよー」
759: 少女:2012/3/16(金) 21:42:17 ID:8E/OsEWieY
村娘「……さー入ろー……」

壱姫「……っ」ズサッ

女頭「……お嬢ちゃん?」

壱姫「……、私は、遠慮させていただいてもよろしいでしょうか」

村娘「…………」

女頭「……」

壱姫「……っ」
760: 少女:2012/3/16(金) 21:43:28 ID:hy9iyTUKhM
村娘「……いいよ……」コクン

壱姫「……!」

女頭「初対面で裸の付き合いっつーのも恥ずかしいかねー」ニカ

壱姫「……」ホ

村娘「……入らなくてもいいから、おしゃべりしよ……?」

壱姫「は、はい……」

女頭「……」
761: 少女:2012/3/16(金) 21:50:20 ID:8E/OsEWieY
>>756-760(←その日最後のレスに、更新分をメモすることにしました)
今日はここまでに!
ありがとうございました!
762: 少女:2012/3/17(土) 21:53:09 ID:lhVHwnq4ok
すっかり遅刻ですね…すみません…
今から投下します!
763: 少女:2012/3/17(土) 21:54:10 ID:lsB7J5IztA

***

  ホカホカ

村娘「……本当に、入らなくていいの……?」

壱姫「はい、足だけでも十分ありがたいですわ」ホカホカ

村娘「…………」

女頭「へっへー、気持ちいいでしょー」ニカニカ

壱姫「はい」ニッコリ
764: 少女:2012/3/17(土) 21:56:06 ID:lhVHwnq4ok
女頭「……しっかし、村娘〜」ガバッ

  ザバッ

村娘「…………!」

壱姫「!?」

女頭「また胸でかくなったんじゃないのー!? 私なんかすっかり追い抜いちゃってさー!」グイー

村娘「……やめろ……」ググググ…
765: 少女:2012/3/17(土) 21:57:19 ID:lhVHwnq4ok
女頭「いいじゃんいいじゃんこのやろー! うりうりー!」

村娘「……酔っぱらいめ……」ムー

壱姫「────」

村娘「…………?」

女頭「……あれ、お嬢ちゃん?」

村娘「……壱姫……?」

壱姫「──じ……」

女頭「じ?」
766: 少女:2012/3/17(土) 21:59:55 ID:lsB7J5IztA
壱姫「……女性がそういった話をするのはよくないだろう!」カアア

女頭「……」

村娘「…………」

壱姫「……」///カアア

女頭「…………あー、やっぱ、お姫様はこういう話には免疫なかったかね?」ハハ…

壱姫「いや……、そういうことじゃあなく……!」///

村娘「…………?」
767: 少女:2012/3/17(土) 22:01:26 ID:lsB7J5IztA
壱姫「そういった下世話な話を女性がするべきじゃあないんじゃないかと……」///

女頭「……」キョト

壱姫「……?」///

村娘「……どうして……?」

壱姫「……へ?」///

女頭「そうさー、女だって男と同じ、下世話な生き物さあ」

壱姫「……」
768: 少女:2012/3/17(土) 22:03:04 ID:lhVHwnq4ok
村娘「……いや、私はそうは言ってないぞ、女頭……」

女頭「えぇー?」

村娘「……私は、女だから、っていうのがよくわからないだけだ……」

女頭「ぶー」

村娘「……息が酒臭い……」ムウ

壱姫「……??」グルグル

女頭「考えてるねー」

村娘「…………」
769: 少女:2012/3/17(土) 22:04:14 ID:lsB7J5IztA
壱姫「──……わかりました」

女頭「お」

壱姫「そうですね……私の考えは男女差別的ですね」

村娘「…………」

壱姫「考えを少し改めようと思います」

女頭「固いねえ……ま、ガールズトークの続きでもしましょー!」

壱姫「……ああいった話もガールズトークに含めてもよいのでしょうか」

女頭「女が集まって喋りゃー何だってガールズトークだって」ニカニカ
770: 少女:2012/3/17(土) 22:09:39 ID:lhVHwnq4ok
>>763-769今日はここまでに!

意外と恥ずかしがり屋(?)な壱姫でした
(でも本人は下ネタでも平気で話します)

壱姫は自分も女のくせに、女の子に対する理想のようなものを持ってますねw
話している内容より、女の子が下品なことを言っているという状況が恥ずかしいみたいです
771: 名無しさん@読者の声:2012/3/18(日) 08:39:29 ID:NZ0gmpkD7I
つCCCC
772: 少女:2012/3/18(日) 15:48:06 ID:xZgsXzpN3.
すみません!
今日は用事ができてしまったので来れないと思いますorz
また明日m(__)m
773: 少女:2012/3/19(月) 21:57:18 ID:5DJx43eGmI
昨日は突然お休みしてすみませんでした!
用事をすっかり忘れてまして……orz

そして、遅れてすみませんorzorz

>>771
ありがとうございます!
今から投下しますね!
774: 少女:2012/3/19(月) 21:58:03 ID:gJJmjmSKaM
壱姫「そういえば、質問をしてもよろしいでしょうか?」

女頭「ん、私? いいよ、どうぞ」

壱姫「どうして山賊をやってらっしゃるのでしょうか」

女頭「……そりゃまた、いきなりな質問だね」

壱姫「すみません、……けれど正直な疑問です」

村娘「…………」
775: 少女:2012/3/19(月) 21:58:40 ID:5DJx43eGmI
壱姫「山賊の仕事は割に合わないとおっしゃってらしたでしょう?」

女頭「まあねー」

壱姫「そして、察するに討伐屋が主な収入源……」

女頭「……」

壱姫「山賊をやめて討伐屋に専念した方が、稼ぎはいいでしょうに」

女頭「……お嬢ちゃん」

壱姫「はい」
776: 少女:2012/3/19(月) 22:00:35 ID:gJJmjmSKaM
女頭「世の中、頭で考えるようにはうまくいかないもんじゃない?」

壱姫「……」

女頭「そーゆーことさねー」

壱姫「……納得出来ません」

女頭「…………、んー」

壱姫「……」

女頭「……アンタには、立場的に言いにくいけどさ」
777: 少女:2012/3/19(月) 22:01:15 ID:gJJmjmSKaM
女頭「……ほら、公に行動してたら色々なものに縛られちゃうでしょ」

壱姫「……ああ」

女頭「守るべき立場や、土地と財産、周りとの関係とか……あるじゃない」

壱姫「……」

女頭「そんなのに邪魔されて、したいことが出来ないのは嫌だからね」
778: 少女:2012/3/19(月) 22:02:16 ID:5DJx43eGmI
壱姫「……しかし、集団で行動している以上、そのようなものをどうやってもついてくるのでは?」

女頭「んー、あいつらはほら、家族だからさあ」

壱姫「……?」

女頭「そりゃ血は繋がっちゃいないけど……家族は、他人とは少し違うじゃない」

壱姫「……」

女頭「出来が悪かろうとひねくれてようと、嫌いにはならないよ」

壱姫「────」
779: 少女:2012/3/19(月) 22:04:28 ID:gJJmjmSKaM
女頭「まあ、私らのはなりたくてなった『家族』なんだから、本物の家族とは違うだろうけどさ」

壱姫「──あ、はい……」

女頭「わかってくれるかね?」

壱姫「はい……、なんとなくですが」

女頭「よかったよかった」ニカニカ

村娘「……難しい……」

壱姫「はは、ボクも」クス

女頭「……」

女頭「──……それに、「『正義の味方』なんて反吐がでるしね」ボソ
780: 少女:2012/3/19(月) 22:05:56 ID:gJJmjmSKaM
>>774-779今日はここまでに!
ありがとうございました!
781: 名無しさん@読者の声:2012/3/20(火) 19:54:46 ID:J/QHWuCNKY
追いついた!面白い!つCCC
気づいたら、1のレスが壱姫に脳内変換されたw
782: 少女:2012/3/20(火) 21:45:12 ID:SHIfJkK4AE
>>781
うおおお!最初からとか…長ったらしくてすみません!oyz
嬉しいです、ありがとうございます!

どうしてそうなった
姫口調の壱姫ですか敬語だからですか

>>all
敬語壱姫と被ってるので、私の口調素に戻した方がいいんでしょうか……(大分レス返の内容が下品になる気がするが)
というかレス返は私が返してますが魔者たちに返させたがいいんでしょうかね

よかったらご意見お願いします
783: 少女:2012/3/20(火) 21:46:05 ID:SHIfJkK4AE

***

  タタン、トンッ…

魔者「……さて、と……到着だな」

魔者「この辺だったかな……うお、砂ぼこりやべぇ!」ガサガサ、ゲホッゴホッ

魔者「んー、結構時間かかるかもなあ……」ハア

側近「お手伝い致しましょうか?」

魔者「おう頼…………って、うわあああああああおおおええおおあああ!!!??」
784: 少女:2012/3/20(火) 21:47:39 ID:eycZAGN556
側近「……」

魔者「うぇ、え……あ、そ……側近?」ドキドキバクバク

側近「……」

魔者「な、なんだよ驚かすなよ……ってかなんでここにいるんだ?」ハアハア

側近「……」

魔者「そ、側近?」

側近「……いえ、驚かせして申し訳ございません」プルプル

魔者「さっきから必死で手をつねってるのはなんでだ」
785: 少女:2012/3/20(火) 21:48:48 ID:eycZAGN556
側近「このような洞穴があったのですね」ニコ

魔者「……おう、ちょっと登らないと入り口がわからないから、普通にしてたらまず見つからない」

側近「ほう……」フムフム

魔者「……」

側近「……それで、このような洞窟で、何をしてらしたのでしょう?」

魔者「え、そりゃ……」

側近「……」
786: 少女:2012/3/20(火) 21:49:18 ID:SHIfJkK4AE
魔者「……、そ、それはいいから、なんでここにいるのか答えろよ」

側近「それは……」

魔者「……」

側近「……壱姫様の御心のままに、勇者様の説得に参りました」ニコ

魔者「……お前って笑ってごまかすよな」

側近「これ以上無くはっきりと申し上げたつもりでございますが……」

魔者「いや、気まずさとかそういう……まあいいか」
787: 少女:2012/3/20(火) 21:54:31 ID:SHIfJkK4AE
>>783-786
今日はここまでに!

言ってるそばからごまかされてますね
でもお互いコイツには勝てないと思い始めてる様子(もちろん違う意味で)

それではまた明日!ノシ
788: 名無しさん@読者の声:2012/3/20(火) 22:26:35 ID:J/QHWuCNKY
>>782
あ…ただ個人的に楽しむ為の妄想なんで
気にしないでw
今の文が好きなんだw
789: 名無しさん@読者の声:2012/3/21(水) 21:29:16 ID:OgdlDKSoRE
そろそろかな、まだかな。
790: 少女:2012/3/21(水) 21:40:03 ID:aG9Ww59lt6
危ない寝るところだった…(・ω・´;)!

>>788
そうですかw了解しましたー
より壱姫に似た口調がよろしければそちらにいたしますけれど?…なんちゃってw

>>789
すみません、遅くなりましたー
布団の魔力怖い(((°Д°;))

今から投下します!
791: 少女:2012/3/21(水) 21:40:46 ID:aG9Ww59lt6
魔者「説得って何言う気だよ」

側近「……そうですね、旅に出ることの利点と、魔王を倒した暁に贈られる品々についてご説明を」

魔者「いらね」

側近「作用ですか」ニコ

魔者「驚かないんだな」

側近「私もそれらに興味はありませんので」

魔者「ふーん」
792: 少女:2012/3/21(水) 21:41:51 ID:aG9Ww59lt6
魔者「あれ? じゃあなんでそんなもんで説得しようとしたんだよ」

側近「あくまでも一般的に価値があると思われるものを挙げさせていただこうかと」

魔者「あー……そんじゃお前の価値あるものって」

魔者「──壱姫か、了解」ハア

側近「……、よくお分かりになりましたね」ニコ

魔者「……慣れた」
793: 少女:2012/3/21(水) 21:42:37 ID:SpmsIsOPoU
側近「それでは、勇者様の価値あるものとは何かお訊ねしてもよろしいでしょうか」

魔者「えあ?」

側近「……」ニコニコ

魔者「そりゃ村……うぅ、な、何でもいいだろ!?」

側近「なるほど、ご婚約者様、女頭様、盗賊様、その他山賊の方々ですか」ニコ

魔者「うわあああああ!!!! 誰もそんなこと言ってねぇだろうがあああああ!!!」///
794: 少女:2012/3/21(水) 21:45:10 ID:aG9Ww59lt6
>>791-793
今日は少なめですが、きりもいいのでここまでに。
ありがとうございました!
795: 名無しさん@読者の声:2012/3/21(水) 22:03:45 ID:OgdlDKSoRE
側近と魔者のやり取り好きだわ

っCCCC
796: 少女:2012/3/22(木) 21:37:29 ID:8EzdbQEYJk
>>795
ありがとうございます!
私も結構好きだったりします…というのも、壱姫がいると側近は自重して喋んなくなりますからねーw
村娘もですが、側近が喋ってくれるとほっとしますw

では今日も少なめですが、投下いきます!
797: 少女:2012/3/22(木) 21:38:18 ID:xZgsXzpN3.
側近「そうですね……それならば金品ではなく、勇者様にとって有用だと思われるものをご用意させていただくことも出来ますが」

魔者「あ?」

側近「例を挙げさせていただきますならば、ご婚約者様の衣装ですやら……」

魔者「衣装?」

側近「壱国城でお召しになったような服になります」

魔者「ああ……べ、別にいらねーよ!」///
798: 少女:2012/3/22(木) 21:39:17 ID:8EzdbQEYJk
側近「それから、この土地の所有権を勇者様にお譲り申し上げますことも可能でしょう」

魔者「所有権?」

側近「ここは国境近くの、人里離れた山の中です。 ゆえに誰が手を出すこともなく、壱国が所有しています」

魔者「……よくわかんね」

側近「簡単に申し上げますと、この土地はそもそも壱国のものであり、勇者様がここに住まれていらっしゃることは違法なのです」

魔者「……まじか」

側近「まじにございます」
799: 少女:2012/3/22(木) 21:40:08 ID:8EzdbQEYJk
側近「ですから、所有権をお渡しするということは、正式にこちらの土地を勇者様のものとするということでございます」

魔者「そんなめんどくせーもんがあんのか……」

側近「はい」

魔者「……で、それだけか?」

側近「他にお望みのものがおありでしたらなんなりとご用意させていただきますが」

魔者「……いや、いいよ」

側近「!」
800: 少女:2012/3/22(木) 21:42:44 ID:xZgsXzpN3.
>>797-799
今日はここまでにします
ありがとうございました!

そして800げと(`・ω・´)!
801: 名無しさん@読者の声:2012/3/22(木) 21:46:36 ID:qMisZYQcHE
なんと言うところで終わるんだwww続き気になるww
っCCCCCCC
802: 名無しさん@読者の声:2012/3/23(金) 10:48:17 ID:J/QHWuCNKY
ん?保管庫にあった少女って同じ人かな?
803: 少女:2012/3/23(金) 21:40:57 ID:FP/uf.9xpk
>>801
きりがわるくてごめんなさいw
ありがとうございます!

>>802
そうですよ、変えようかとも思ったんですが前スレに便乗してスレタイつけよう!と思い付きましてw
知ってらっしゃる方案外いらっしゃったんですね(・Д・;)ありがとうございます!

ではでは今から投下します!
804: 少女:2012/3/23(金) 21:42:17 ID:FP/uf.9xpk
魔者「そんなもん、あってもなくても、俺は行かない」フン

側近「……理由をお聞きしてもよろしいでしょうか」

魔者「嫌だ」

側近「……、壱国の意思次第では、ここら一帯を立ち入り禁止にすることも出来るのですが」

魔者「関係ない」

側近「……そして、何らかの施設などを建設することもありうるかもしれません」

魔者「……!」
805: 少女:2012/3/23(金) 21:43:46 ID:FP/uf.9xpk
側近「……」ニコ

魔者「そりゃ、脅しか?」

側近「さあどうでしょうか」

魔者「……、じゃあ適当に姿をくらますまでだな」

側近「!」

魔者「なんだよ」

側近「ご婚約者様とここで静かに暮らすことをご希望されていたのでは?」

魔者「!」
806: 少女:2012/3/23(金) 21:44:59 ID:0zpmZ1Q4P2
側近「先程おっしゃってらしたでしょう?」

魔者「……関係ねーよ」

側近「……わかりません、何故行かないことにこだわられるのか」

魔者「うるせーな……! 俺の勝手だろ!?」

側近「女頭様方にご遠慮なさっていらっしゃるのですか?」

魔者「関係ねぇっつってんだろ!」
807: 少女:2012/3/23(金) 21:46:10 ID:FP/uf.9xpk
側近「……、?」

魔者「……どいつもこいつも、俺を何だと思ってやがんだ」ハア

側近「……」

魔者「魔法が使えるからって追い出したかと思えば、今度は利用できるからってご機嫌取りしたり脅したり」ボソ

側近(……追い出した?)
808: 少女:2012/3/23(金) 21:54:37 ID:0zpmZ1Q4P2
>>804-807今日はここまでに!

触れないようにしてきましたが、みんなバンバン伏線張りまくってくれてますねー…
(どうしてくれるこの野郎…!回収するのは私なんだぞ…!)

まあ公開される日をお待ちくださいw
夏までには…回収できるかな…(低い目標)

それではまた明日!
809: 名無しさん@読者の声:2012/3/23(金) 21:55:43 ID:wyiq/WzH/Y
お疲れ様!
側近さん好きだ!
っCCCC
810: 少女:2012/3/24(土) 21:40:35 ID:QGhM1jtmRs
>>809
ありがとうございます!
側近さんは本来もっと冷静に見える人だったはずなんですけどね…中身暑苦しい人(壱姫に関してのみ)ってのがにじみでてますね…
まあこれはこれで好いてくださる方もいらっしゃるようで嬉しい限りです(´`*)

それでは今から投下しますね!
811: 少女:2012/3/24(土) 21:42:39 ID:Qql3TNKUgY
魔者「……もういい、絶対行かねえ」フン

側近「……最後に一つお訊ねしても?」

魔者「……」フン

側近「……──」

──壱姫「引っ掛かってることがないわけじゃないんだけどね」──

側近「……“俺は、元から旅に出たくなんかなかったんだ”」
812: 少女:2012/3/24(土) 21:43:57 ID:QGhM1jtmRs
魔者「?」

──壱姫「あの黒い肌の男……盗賊といったかな」──

側近「“時々、女頭たちが顔見せに来て……村娘と2人、人知れず静かに暮らしていけたら”」

魔者「…………あ……っ!」

──壱姫「あの男が邪魔したから聞けなかった勇者の言葉の続き……」──

側近「“それでよかった”」

魔者「やめ……」
813: 少女:2012/3/24(土) 21:46:54 ID:QGhM1jtmRs
──壱姫「気になるんだよね……」──

側近「──“『けど』”」

魔者「……っ」フイ

側近「この続きは、何なのでしょう」

魔者「……」

側近「お答えください」ニコ

魔者「……」

側近「……無視ですか」
814: 少女:2012/3/24(土) 21:49:44 ID:QGhM1jtmRs
今日はここまでに。
また明日よろしくお願いします〜(*´ω`)
815: 少女:2012/3/24(土) 21:51:19 ID:QGhM1jtmRs
>>811-813
自分で言い出しといてわすれてたw/(^o^)\

816: 少女:2012/3/25(日) 21:29:18 ID:6HFVrt4Uww
今から投下しますー
817: 少女:2012/3/25(日) 21:30:11 ID:6HFVrt4Uww
魔者「……」フン

側近「勇者様」

魔者「……なんだよ」

側近「……女頭様の仰るとおり、どうしても行きたくないと貴方が仰るならば、無理に連れていくことなど出来ません」

魔者「……」

側近「しかし、……お願いします」ペコ

魔者「!」
818: 少女:2012/3/25(日) 21:31:05 ID:6HFVrt4Uww
側近「どうか魔王討伐に、一緒に行ってくださいませ……!」

魔者「……っ」

側近「どうしても、魔王を倒す旅には貴方が必要なのです……!」

魔者「──お、」

側近「……?」ヒョコ

魔者「お前、わざとやってんだろ……!」///カアアアア

側近「──………………は?」??
819: 少女:2012/3/25(日) 21:32:00 ID:6HFVrt4Uww
魔者「俺が何言いたかったかわかってやってんだろー!?」///

側近「……お待ちください」

魔者「いーよ、そーだろ、そーなんだろ!? あー恥ずかしいぃぃいい!!」///

側近「……、お教え願えますか、……何がどうなっているのでしょう?」

魔者「あーうるせーうるせー! もういいもういいー!」///ウワアアア
820: 少女:2012/3/25(日) 21:33:08 ID:Z.rFMziDCI

──魔者「それでよかった……けど」──

魔者(お前らがどうしてもって頼むなら、行ってやらなくもねえぞ……なんて)

魔者「……、言わなくてよかった……」///ボソ

側近「すみません、状況が掴めないのですが」??

魔王「あー、いいよいいよ、そうやって言ってろ! くそー!」///
821: 少女:2012/3/25(日) 21:37:11 ID:6HFVrt4Uww
>>817-820今日はここまでに。
ありがとうございました!
822: 少女:2012/3/26(月) 22:04:27 ID:8E/OsEWieY
遅刻すみません!
今から投下します!
823: 少女:2012/3/26(月) 22:07:52 ID:8E/OsEWieY
***

壱国外れの山奥、木々に囲まれた空地

***

壱姫「……で、どういうこと?」

魔者「うるせーな、とにかく行くことにしたっつてんだろ」フンッ

壱姫「……何があったの、側近」
824: 少女:2012/3/26(月) 22:08:24 ID:hy9iyTUKhM
側近「申し訳ありません、正直に申し上げまして、私も勇者様のお心変わりの理由が全くわかりません」

魔者「あーあー言ってろ! どうせ腹の中じゃ笑ってんだろ!」///

壱姫「……なんだいあれは」??

側近「……さて」??
825: 少女:2012/3/26(月) 22:09:28 ID:8E/OsEWieY
盗賊「……ちょっと待て」

魔者「げ……」

盗賊「今のはどういうことだ?」

村娘「……どうどう……」

盗賊「魔者ー!」

魔者「……おう」

盗賊「さっきお前、行かないって言ったじゃねえかー!」

魔者「いや、うん……やっぱ行くわ」

盗賊「」ガーン
826: 少女:2012/3/26(月) 22:10:50 ID:hy9iyTUKhM
女頭「ありゃー、ころっと説得されちゃったの」

盗賊「女頭あああああ」ウワアアア

女頭「なにさ」

盗賊「お前が余計なこと言わなきゃ……説得なんか……」ウッウッ

女頭「はいはいよちよち、さびしいでちゅねー」

盗賊「赤ん坊扱いすんじゃねえ……」ウッウッ
827: 少女:2012/3/26(月) 22:12:14 ID:8E/OsEWieY
>>823-826
今日はここまでにします。
ありがとうございました!
828: 少女:2012/3/27(火) 21:34:23 ID:/M3MmV683k
こんばんは!
今から投下します!
829: 少女:2012/3/27(火) 21:35:20 ID:Crz6xJC852

  ギャアギャア

村娘「……魔者……」トコトコ

魔者「……、悪いな村娘、やっぱり行くことにしたわ」

村娘「……わかった……」コク

魔者「いつもいつも……ごめんな」

村娘「……何が……?」

830: 少女:2012/3/27(火) 21:36:07 ID:/M3MmV683k
魔者「行くとか行かないとかころころ変えたり、俺の勝手で決めたりさ……」ショボ

村娘「……私はどっちでもいいから……」

魔者「……別に、着いてこなくてもいいんだぞ?」

村娘「…………」ム

魔者「……」

村娘「……怒るぞ……」

魔者「……う、悪かった」
831: 少女:2012/3/27(火) 21:36:46 ID:/M3MmV683k
村娘「……『約束』なんだから、仕方ないだろ……」

魔者「……おう」ニカ

村娘「…………」ニコ

  …シャラン…


──「これ、やるから……──」──



832: 少女:2012/3/27(火) 21:40:59 ID:Crz6xJC852
>>829-831
今日はここまでに!
ありがとうございました。
833: 名無しさん@読者の声:2012/3/28(水) 11:51:16 ID:at390TEmh.
つCCCCC
834: 少女:2012/3/28(水) 21:50:24 ID:QGhM1jtmRs
>>833
支援ありがとうございます!
遅くなってすみません…oyz

今から投下します!
835: 少女:2012/3/28(水) 21:57:00 ID:Qql3TNKUgY
***

壱国外れの山奥、木々に囲まれた空き地

***

  チュンチュン

女頭「いい朝だねぃ」ウーン

壱姫「おはようございますわ、女頭様」ニコ

女頭「おー早いねぇお嬢ちゃん、準備できたの?」ニカ

壱姫「はい、お気遣い感謝します」ニコ
836: 少女:2012/3/28(水) 21:59:46 ID:QGhM1jtmRs
盗賊「うう……頭痛い」グスグス

**「しっかりしてくださいや兄貴……もう魔者たち出発するってのに」

女頭「バッカだねー、そんなんなるまで飲むから」ケラケラ

盗賊「これが飲まずにやってられるかあ……」ヒックヒック

魔者「泣くなよ盗賊……」

盗賊「うっうっ、魔者のばかやろう……」

村娘「……はいはい……」
837: 少女:2012/3/28(水) 22:02:35 ID:QGhM1jtmRs
側近「……名残惜しいのはわかりますが、そろそろ出発を」

魔者「ああ、うん」

**「おーい、集まれ! 魔者たちが出るってよーお!!」ビリビリ

盗賊「やめろ、頭に響く……」ガンガン

女頭「あー、待った待った」

村娘「…………?」

女頭「2人ともおいで、最後に一言」

魔者「おう」トコトコ
838: 少女:2012/3/28(水) 22:03:28 ID:QGhM1jtmRs
女頭「魔者」

魔者「うん」

女頭「村娘」

村娘「……ん……」

女頭「……がんばれ、私らはいつでもアンタらの味方だよ」ニカ

魔者「おう」ニカ

村娘「……私も……」

女頭「ん、ありがと」ガシガシ

村娘「…………」ボサボサ
839: 少女:2012/3/28(水) 22:07:29 ID:QGhM1jtmRs
>>835-838
今日はここまでに!

長かった夜も明けて、とうとう出発です。
盗賊が当初考えていた以上に空気+ヘタレで私がびっくりです。

それではまた明日、よろしくお願いします
840: 少女:2012/3/29(木) 21:33:20 ID:25K21tG77g
こんばんは!
今から投下しますー
841: 少女:2012/3/29(木) 21:35:22 ID:25K21tG77g
女頭「ほら! アンタからも代表で一言!」

盗賊「うう……行くなよう」グス

女頭「この期に及んで言うことがそれかよ!」ゲシッ

盗賊「うう……痛い……寂しい……」グスグス

魔者「大げさだな……」

村娘「……一生の別れじゃあるまいし……」

盗賊「あれお前ら魔王討伐とかいうたいそうなもんに行くんじゃなかったっけ」
842: 少女:2012/3/29(木) 21:36:09 ID:25K21tG77g
魔者「まあ……でも、そんなもんで死なねーよ」

盗賊「……」ジト

村娘「……信じろ……」ヨシヨシ

魔者「無理かどうかは、やってみないとわからないんだから」

盗賊「……、そうだな」プ

女頭「ま、寂しいのはどうにもなんないけどね」ケラケラ

盗賊「うん……あーなんか今、娘を嫁に出す父親の気分がわかった気がする」

魔者「娘でも嫁でも父親でもないけどな?」
843: 少女:2012/3/29(木) 21:37:35 ID:dup4gf7dzA
壱姫「……ふーん」

側近「どうかなさいましたか?」

壱姫「いや、……ここに来る前の会話を覚えてるかい?」

側近「……どの会話のことでしょう」

壱姫「彼らと二人の間柄が、何といえばいいかわからないって」

側近「はい、記憶しております」
844: 少女:2012/3/29(木) 21:38:13 ID:dup4gf7dzA
壱姫「簡単じゃないか、昨日の女頭殿の言葉にぴったり当てはまる」

側近「?」

壱姫「……ああ、君が勇者を説得しに行ってる間に、村娘ちゃんと三人で水浴びしたんだよ」

側近「……左様でございますか」

壱姫「うん……見てごらん」


壱姫「まさしく、『家族』じゃないか」

845: 少女:2012/3/29(木) 21:44:51 ID:dup4gf7dzA
>>841-844
今日はここまでに!
一応これで里帰り編(?)は終了です。
…が、実はちょっとしたおまけがあります。
明日の更新をお待ちくださいなノシ
846: 名無しさん@読者の声:2012/3/29(木) 22:59:17 ID:BbaxKm3gIw
明日の楽しみができました

つCCCCC
847: 少女:2012/3/30(金) 21:57:21 ID:Y038A0Kxjs
>>846
ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*ノノ)
悪ノリしすぎておまけというには少々長くなってしまったのですがw

遅くなってしまいすみません、今から投下しますね!
848: 少女:2012/3/30(金) 21:58:18 ID:RXvz35mO86
盗賊「……でもやっぱ寂しい」ウルー

村娘「……まだ言うのか……」

魔者「一言どこいった」

壱姫「そうですわね……それでしたら、こちらに良いものがございますけど」ニッコリ

女頭「?」

壱姫「ボイスレコーダーと言いまして、人の音声を録音、再生する我が国の機械ですわ」

村娘「……そんなもんがあるのか……」
849: 少女:2012/3/30(金) 21:59:20 ID:RXvz35mO86
壱姫「こちらをプレゼント致します」

盗賊「……それで何すりゃいいんだよ」グス

壱姫「再生は何度でも出来ますから、寂しい気分になったときなどに勇者様方のお声をお聞きください」ニコニコ

盗賊「……へーえ」

**「ええー、兄貴だけずりーなあ!」

盗賊「やらねえからな、俺のだぞ」フフン
850: 少女:2012/3/30(金) 22:00:06 ID:Y038A0Kxjs
魔者「あーよかった、盗賊の機嫌治って……」

側近「それでは、録音をしなければ」

壱姫「いい、もうしてある」

側近「…………、もしや」

盗賊「え? これもう聞けるのか?」

壱姫「お聞きになります?」ニーッコリ

側近「…………」
851: 少女:2012/3/30(金) 22:00:30 ID:Y038A0Kxjs
壱姫「こちらが再生ボタンになります」

盗賊「……、押すぞ?」

  …カチャッ………ザー…

盗賊「……? 何も……」

壱姫「しーっ」

  …………ム………

**「あ、今!」

  ……ムラムスメ…………

女頭「すげえ、魔者の声だ……」
852: 少女:2012/3/30(金) 22:01:16 ID:RXvz35mO86

  ……ハイ………………

村娘「……私だ……」

魔者「いつこれ録ったんだ?」

壱姫「今わかる」ニコー

  …………ニ……

女頭「……『に』?」

  ……ニアッテユゾ…!………

盗賊「……え?」
853: 少女:2012/3/30(金) 22:01:43 ID:RXvz35mO86

  ──ガタガタドサーッ

壱姫「あらどうなさったんですか、いきなり椅子から落ちたりして」ニッコリ

魔者「い、い、今のまさか……」

  ……キ……キレイダ…………

魔者「うわああああああああああああああああああああ!!?」

側近「……姫様、やはりあれは」

壱姫「そ、昨日言ってた最終兵器。 ……ね、非人道的でしょ?」
854: 少女:2012/3/30(金) 22:02:55 ID:RXvz35mO86
盗賊「ありがとうお嬢さん、これを毎晩寝る前に聞いて耐えてみるよ」キラキラ

魔者「毎晩って元からそんな頻度で会ってないだろうが!!」

壱姫「いえ、つまらない物ですが、お心をお慰め出来たようでよかったですわ」ニコニコ

魔者「本当につまらないと思ってるなら贈るな! つーか贈らないでくれ頼むから!」

盗賊「頑張れよ魔者、俺はいつでもお前を応援してるぞ!」キラキラ

魔者「お前もさっきからその無駄に爽やかな笑顔やめろ!!」
855: 少女:2012/3/30(金) 22:04:00 ID:Y038A0Kxjs
女頭「あー、魔者も成長したなあぁ……」グスグス

**「まだ子どもだったあの頃が懐かしいですねえ」オイオイ

魔者「そこはそこで泣くな! 昔を懐かしむな! なんとも言えない表情で俺を見るな!!」

**「大きくなって……」

魔者「待てお前新入りだろ! むしろ小さい俺を知らねえだろ!」

盗賊「」ニコニコキラキラ

魔者「……まじで今からでいいから、データ消してくれええええええっ!!!!」
856: 少女:2012/3/30(金) 22:04:25 ID:Y038A0Kxjs
側近「相当恥ずかしがってらっしゃいますね」

壱姫「いざというとき役に立つかなと思って録音しといたんだけど、やっぱり知人が一番ダメージ大きかったみたいだね」ニコー

側近「ご婚約者様の方はなんということもなさそうですね」

村娘「………………」ボソ

壱姫「え?」

村娘「…………は、恥ずかしい……」///カアア

側近「…………」

壱姫「…………、なんかごめん……」
857: 少女:2012/3/30(金) 22:16:16 ID:Y038A0Kxjs
次から、下山中の会話を少しだけ。
858: 少女:2012/3/30(金) 22:16:39 ID:RXvz35mO86
***

壱国外れの山奥

***

魔者「……」

村娘「…………」

壱姫「……二人とも大分気分が沈んでるね」

魔者「お前が言うな……」

側近「気恥ずかしくていらっしゃるのですよ」

魔者「そいつのせいだ……」
859: 少女:2012/3/30(金) 22:17:35 ID:Y038A0Kxjs
魔者「あー、結局秘密もなにもかも意味なかったし、……アレだし、行かない方が良かった気がする……」

村娘「……まあ久々に会えたし、……アレだけど……」

壱姫「ん?」

魔者「あ?」

壱姫「秘密って?」

魔者「あー、昨日ここに来る前話したろ? 女頭たちのこと、『秘密』だって」

壱姫「なんだ……それだけなの……。 てっきりラブい事情があるのかと……」
860: 少女:2012/3/30(金) 22:25:54 ID:RXvz35mO86
>>848-856
>>858-859(下山中)
今日はここまでに!
長いオマケですみません…w

それと、ランキングを見たのですが…五位…!!?

きっとガタ落ちなんだろうなと思っておりましたので、今度こそ変な声を出してしまいました。

ありがとうございます!
今後も頑張りますのでどうかお付き合いください(*´ω`)
861: 少女:2012/3/31(土) 21:34:44 ID:lhVHwnq4ok
すみません!
用事ができてしまったので投下の時間が遅くなります。
(場合によっては明日になるかも…)
申し訳ありませんm(__)m
862: 少女:2012/3/31(土) 23:01:58 ID:Y038A0Kxjs
遅くなりましたー
今から投下します!
863: 少女:2012/3/31(土) 23:02:46 ID:RXvz35mO86
***

壱国外れの山奥

***

魔者「さて、弐国に行くんだっけ」

壱姫「うん」

村娘「……どんな国……?」

魔者「たしか前に、商業が発展した国だとか言ってなかったか?」

壱姫「ああ、よく覚えてたね」
864: 少女:2012/3/31(土) 23:03:06 ID:RXvz35mO86
側近「はい、気候は壱国に比べ温暖で、様々な人々が集まります」

壱姫「壱国から肆国までを繋ぐ鉄道会社の親元があるのも弐国だね」

魔者「ふーん、なんかすげえなあ」

壱姫「もうそろそろ弐国の領土に入るよ」

村娘「……もう……?」

側近「この山が丁度国境となっておりますので」
865: 少女:2012/3/31(土) 23:03:44 ID:Y038A0Kxjs
壱姫「そろそろ国境を越えたんじゃないかな」

魔者「へえ、もうここは弐国なわけか……不思議な感覚だ」

壱姫「弐国との国境には何もないからね」

村娘「……何かあるところもあるのか……?」

側近「参国と肆国の間などにはありますよ」

壱姫「肆国なんかはチェックが厳しいからねー」
866: 少女:2012/3/31(土) 23:12:32 ID:Y038A0Kxjs
>>863-865
今日はここまでに。
遅くなった上にちょこっとでごめんなさい…orz

実は少しお話があります…。

明日から学校が始まるのですが、
この春からアルバイトも始めたいと考えておりまして、
正直慣れるまでに時間がかかると思われます。

…様子を見つつになりますが、
もしかすると更新が不定期になるかもしれません。

大学生活というものがどういうものかまだわからないため、
なんとも言えないのですが…。

もし実際にそうなった場合が申し訳ないので、
先に一応お知らせしておきます。

今日もありがとうございました。
また明日よろしくお願いします!
867: 名無しさん@読者の声:2012/3/31(土) 23:21:10 ID:sy4TdTqfb6
ゆっくりでいいですよー

つCCCCCCC
868: 名無しさん@読者の声:2012/3/31(土) 23:24:48 ID:qMisZYQcHE
1のペースで良いさ!
っCCCCC
869: 少女:2012/4/1(日) 21:44:31 ID:qu9Hb.cXIk
>>867
優しいお言葉ありがたいです(⊃Д`)
今までも十分すぎるほどゆっくりだったので、なおさら申し訳ないのですが…

>>868
ありがとうございます!
今後の見通しがつき次第、また連絡させていただきますね

それでは今から投下します!
870: 少女:2012/4/1(日) 21:48:54 ID:ppNg7NEquc
村娘「……じゃあ、壱国も弐国も、厳しくないってことか……?」

側近「壱国と申しますより、弐国への入国に、厳しい規制がかからないのでございます」

壱姫「というかね、基本的に四大国の領土に入るのは簡単なんだよ」

魔者「そんなんでもいいのか?」

壱姫「領土が大きすぎて隅々まで把握できないんだって、無人地帯だってあるしね」

魔者「あー……そういうとこに俺が住み着いてたわけね……」
871: 少女:2012/4/1(日) 21:49:33 ID:qu9Hb.cXIk
側近「しかし、首都にはそうそう入ることはできません」

魔者「まあそりゃそうだろうな」

村娘「…………」ム

魔者「思いだし怒るなって……」

壱姫「弐国の面白いところはね、首都も解放してるところなんだよ」

魔者「ふーん?」

壱姫「……よくわかってなさそうだね」
872: 少女:2012/4/1(日) 21:49:56 ID:qu9Hb.cXIk
壱姫「いいかい? 普通首都ってのは出入りが制限されてるわけだ」

魔者「うん」

壱姫「でも、それでさえ人が集まってくるわけだろ?」

魔者「ふーん?」

側近「仕事が多いですから、収入が地方よりも多くなるため、人が集まってくるのです」

村娘「……ほう……」フムフム
873: 少女:2012/4/1(日) 21:50:31 ID:ppNg7NEquc
壱姫「で、弐国はその首都を解放してるわけだ。 出入りを自由にしてるってことだよ」

魔者「そりゃ……もっと人が集まるんじゃないか?」

壱姫「そゆこと」

村娘「…………?」

壱姫「裕福な人間も貧しい人間もごった返してる、すると商売の幅も広がる」

側近「弐国が最大の商業国と言っても過言ではないほどに成長した大きな要因でしょう」
874: 少女:2012/4/1(日) 21:57:34 ID:ppNg7NEquc
>>870-873
今日はここまでに!

それからまたもやランキングに入れたようで、
皆様には本当に感謝しています(*´ω`)
8位だそうです!

皆様の支援や投票が、このSSだけでなく私の生活全体の励みとなっています
いつも本当にありがとうございますm(__)m

これからもどうかよろしくお願いします!
875: 少女:2012/4/3(火) 07:39:20 ID:aIfcTDVcic
すみません
昨夜は寝てしまったようです(;´;ω;`)

本当に申し訳ないのですが、学校がありますので昨夜の投下分は今夜にまわしたいと思いますoyz
本当にすみませんごめんなさい
876: 名無しさん@読者の声:2012/4/3(火) 17:18:16 ID:Chwu08M8rs
雨やばい支援
877: 少女:2012/4/3(火) 21:33:58 ID:t48jc3UmG.
>>876
雨大丈夫ですか?
洪水にならないといいですが(´・ω・`)
支援ありがとうございます!

今から投下しますね!
878: 少女:2012/4/3(火) 21:38:02 ID:t48jc3UmG.
村娘「……へー……」

魔者「それで、それがどう面白いんだよ」

壱姫「普通と違ってて面白いじゃないか」

魔者「うーん……そうか?」

側近「実際に行ってみればお分かりになりますよ、多種多様に混在し、競い合って高められた文化は目を見張るものがございます」

魔者「ふーん」

壱姫「いや、……まあいいか」
879: 少女:2012/4/3(火) 21:39:04 ID:H3fq3065b2
***

弐国外れの平原

***

壱姫「……さて、ようやく平らな場所に出たみたいだね」

村娘「…………」キョロキョロ

側近「どうかなさいましたか?」

村娘「……弐国は……?」

壱姫「? ここが弐国だよ?」
880: 少女:2012/4/3(火) 21:41:09 ID:t48jc3UmG.
魔者「だって何もないぞ?」キョロキョロ

壱姫「は?」

側近「首都はまだ先でございますよ」

村娘「……あ、そうか……」

壱姫「?」

魔者「てっきり森を抜けたら首都かと……」ガックリ
881: 少女:2012/4/3(火) 21:42:13 ID:t48jc3UmG.
壱姫「ここから首都まで、また数日かかるよ」

魔者「そんなにか……」

側近「本日はもう遅くなりましたし、近隣の村の宿に宿泊いたしましょう」

魔者「このあたりに村なんかあるのか」

村娘「……見当たらないぞ……」

側近「今はあちらに見えます森に隠れておりますから」

壱姫「よく知ってるね」
882: 少女:2012/4/3(火) 21:43:55 ID:t48jc3UmG.
***

弐国、森のそばの集落

***

壱姫「本当に小さな村だね」

魔者「そうか? こんなもんだろ」

壱姫「……君の基準じゃそうかもね」

魔者「なにがだよ」

壱姫「この村、君と村娘ちゃんと山賊みんなを合わせたぐらいしか住んでなさそうだし」
883: 少女:2012/4/3(火) 21:45:43 ID:t48jc3UmG.
壱姫「本当に宿なんてあるの?」

側近「……正直に申し上げますと、何分遠い昔訪れたきりですので今も運営しているかどうかはわかりかねます」

壱姫「……そっか、まあ仕方ないね」

側近「申し訳ございません」

壱姫「気にしない気にしない」

魔者「で、どこにあるんだ?」

側近「ご案内致します」
884: 少女:2012/4/3(火) 21:52:29 ID:t48jc3UmG.
>>878-883それでは今日はここまでに!
場所が切り替わる際に『弐国』と書くのがとても新鮮ですw

それではまた明日よろしくお願いしますoyz
885: 少女:2012/4/4(水) 19:30:43 ID:UKr5fwkiG6
すみません、ちょっとドタバタするので明日までお休みします(´・ω・`)
ごめんなさいm(__)m
886: 少女:2012/4/6(金) 22:23:58 ID:2cs7O2ee1U
うおおおお大遅刻ごめんなさいoyz
今から投下します!!
887: 少女:2012/4/6(金) 22:25:11 ID:YvdtUw2.Mw
***

弐国、森のそばの集落、村長の家

***

  ギィィイ…

側近「失礼いたします」

  シン…

村娘「……静かだな……」

壱姫「誰もいないみたいだね」
888: 少女:2012/4/6(金) 22:25:38 ID:YvdtUw2.Mw
魔者「これ勝手に入っていいのか? 確かに看板はあったけど、見た目完璧に民家だぞ」

側近「こちらはこの村の村長様のお宅でございますから」

魔者「ど、どういうことだ?」??

壱姫「その村で一番大きな家が、旅人を泊めたり宿屋を営んだりすることが、宿屋のない小さな村にはよくあるらしいよ」

村娘「……へえ……」

側近「よくご存知で」ニコ
889: 少女:2012/4/6(金) 22:26:19 ID:YvdtUw2.Mw
魔者「……しっかし静かだな」

  ……シン…

村娘「……やっぱり誰もいないんじゃ……?」

壱姫「でもこんな時間に出かけるかい?」

側近「……」

  ……シン

壱姫「……他の家にも回ってみようか」
890: 少女:2012/4/6(金) 22:34:27 ID:YvdtUw2.Mw
>>887-889
今日はここまでに…
二日ぶりなのにちょっとでごめんなさいorz

それで申し訳ないのですが、明日もお休みさせていただきます…ちょっと余裕がなさそうでorz
明後日には投下出来ると思います。よろしくお願いします
891: 少女:2012/4/8(日) 21:06:08 ID:jdXNiJlz7g
ちょっと遅くなりますm(__)m
892: 少女:2012/4/9(月) 07:54:15 ID:O5Oik1LOUY
すみません本当すみませんorz
昨夜は寝てしまったようでorz
本当にごめんなさい!!
大学があるので夜に更新します!すみません!!oyz
893: 少女:2012/4/9(月) 21:39:51 ID:..TuzkguBg
遅くなりました…
昨夜は本当にすみません……orz

今から投下しますね!
894: 少女:2012/4/9(月) 21:40:54 ID:..TuzkguBg
***

弐国、森のそばの集落

***

  ガチャ…

壱姫「……!」

魔者「何立ち止まってるんだよ」

壱姫「変だ」

村娘「…………?」

側近「……確かに」
895: 少女:2012/4/9(月) 21:41:18 ID:f69tJEdB0c
魔者「何がだ?」

壱姫「君たちもご覧よ……もうすっかり日も沈んでいるのに、家に明かりが灯ってない」スッ

魔者「……本当だ」キョロキョロ

村娘「……真っ暗……」

壱姫「何があったのかな」

魔者「廃村になったんじゃないのか?」

側近「それにしては綺麗すぎるかと……、人のいない場所は荒れますから」
896: 少女:2012/4/9(月) 21:41:39 ID:f69tJEdB0c
壱姫「とりあえずみんな外に出……」

  ガサッ

村娘「────」ピクッ

魔者「……!」ピクッ

壱姫「側近」

側近「はい」ダッ

**「……ッ」

  ガササッ

側近「捕らえました」

魔者「早ぇなオイ!」
897: 少女:2012/4/9(月) 22:10:55 ID:f69tJEdB0c
今日はここまでに…orz少なくて本当すみません

申しわけないのですが、またしばらくお休みさせていただきますorz
次は金曜日に更新する予定です
よろしくお願いします
898: 名無しさん@読者の声:2012/4/11(水) 20:37:03 ID:oKPL3Zdgqo
しえん
はやく続きみたい
(*^^*)っC
899: 少女:2012/4/13(金) 21:37:09 ID:t48jc3UmG.
>>893-896
前回更新分です!

>>898
支援ありがとうございます!
お休みしちゃってすみませんm(__;)m
しかも書き溜め少ししか出来な(ry

本当にごめんなさい…orz
とりあえず投下しますね!
900: 少女:2012/4/13(金) 21:37:33 ID:t48jc3UmG.
あと、900げと!
901: 少女:2012/4/13(金) 21:38:06 ID:H3fq3065b2
壱姫「それで、貴方はどちら様かしら?」

**「うぅ……っ」ビク

魔者「変わり身も早えーな……」

壱姫「何かおっしゃいまして?」ジロッ

魔者「……イイエ」

**「……ぃ」ボソボソ

壱姫「!」
902: 少女:2012/4/13(金) 21:38:41 ID:H3fq3065b2
**「──い、命だけは助けて下さ……」ブルブル

壱姫「……」キョト

魔者「……はあ?」

**「ヒッ」ビクッ

魔者「…………」

村娘「……よしよし……」ポンポン

壱姫「怯えられたくらいでいちいち落ち込まないでください」ニコ
903: 少女:2012/4/13(金) 21:39:37 ID:H3fq3065b2
壱姫「ご心配なさらずとも、危害を加えるつもりはございませんわ」ニコ

**「……ッ」ゾーッ

壱姫「ちょっと待ってよ今のは安心するとこなんじゃないの」イラッ

**「ヒィッ」

魔者「ころころ口調変えんな、怯えてんぞ」

壱姫「む」

魔者「あとさっきの言い方はビビる……」
904: 少女:2012/4/13(金) 21:41:15 ID:H3fq3065b2
壱姫「まあいいや、だったらこっちでいこう」

魔者「わざわざ威圧感ある方を……」

壱姫「うるさいな」

魔者「はい」

**「……?」キョドキョド

側近「ご安心下さい、危害を加えるつもりはございません」

**「……」ホ

壱姫「ちょっと引っ掛かる反応だけど話が進まないからまあいいよ」イラー

905: 少女:2012/4/13(金) 21:50:56 ID:t48jc3UmG.
>>901-904
今日はここまでに!

とうとうラスト100レス切りました!
これも皆様の応援のおかげです。ありがとうございますm(__)m!

だというのに本編の方はゆたっとしたペースの更新で…(__;)すみません

授業が始まって一週間を過ぎ、なんとか調子が掴めてきたようです。
明日は一日用事が入ってしまったため更新出来なそうですが(言ってるそばからごめんなさい)、
日曜日からは毎日更新に戻せるんじゃないかなーと考えています。

皆様本当にありがとうございます!
今後もどうかお付き合いくだされば幸せです。
906: 少女:2012/4/15(日) 21:35:39 ID:RwPkrsR9eA
一昨日ぶりです!
今から投下します!
907: 少女:2012/4/15(日) 21:35:55 ID:RwPkrsR9eA
**「……あ、アンタ方、一体何者なんだ?」

魔者「お」

村娘「……喋った……」

壱姫「……それを訊いてるのはこっちなんだけどね」

**「ヒィッ」ビクッ

魔者「怯えてんな」

壱姫「」チッ

村娘「……どうどう……」
908: 少女:2012/4/15(日) 21:36:15 ID:RwPkrsR9eA
壱姫「いいからさっさと何者か名乗ってくれない?」

**「あ……、アンタらやっぱり……」

壱姫「?」

**「ま、魔王の手先なんだろ!!」

魔者「……」

村娘「…………」

側近「……」

壱姫「──はあ?」
909: 少女:2012/4/15(日) 21:36:36 ID:zxAAmrCPCM
壱姫「なんでそうな──」

**「わ、わかってんだ、何でもする……だから命だけは──」

壱姫「うるさいちょっと黙ってろ」

**「」

魔者「しかし……どういうことだよ、魔王の手先って?」

村娘「…………」
910: 少女:2012/4/15(日) 21:40:24 ID:RwPkrsR9eA
>>907-909
今日はここまでに!
ありがとうございました!
911: 少女:2012/4/16(月) 20:56:51 ID:lkw/3/B24Q
ごめんなさい
ちょっと遅くなりますm(__)m
912: 名無しさん@読者の声:2012/4/16(月) 21:00:43 ID:WdzoTpBrDE
ちゃんと読んでるよ、頑張ってください!


っCCCCC
913: 少女:2012/4/16(月) 23:17:30 ID:HFfkNRJW3o
>>912
ありがとうございます!!
更新遅くて本当にすみませんorz
頑張ります!

遅くなりましたが、今から投下します!
914: 少女:2012/4/16(月) 23:25:48 ID:uR9kbYC9Ws
側近「勇者様」ボソ

魔者「あ?」

側近「……この辺りで魔法をお使いになりました?」ボソ

魔者「……使ってねえけど?」

側近「……」

魔者「大体、昨日からずっとお前らと一緒に行動してるんだからわかってるだろ?」

側近「……そうですね」
915: 少女:2012/4/16(月) 23:26:14 ID:uR9kbYC9Ws
魔者「なんでそんなこと訊くんだ?」

壱姫「君が魔王だと勘違いされている可能性があるかもしれないからでしょ」

魔者「はあ?」

壱姫「一般に魔法は悪だとかいう安易な考えだってあるわけだし、魔法を使えるということは魔王って考える人間がいてもおかしくないでしょ」

魔者「……あー、そういうことか」
916: 少女:2012/4/16(月) 23:28:32 ID:uR9kbYC9Ws
村娘「…………」ツンツン

魔者「……どうかしたか、村娘?」

村娘「……今さら、だけど……」

壱姫「?」

村娘「……そういえば、『魔王』って一体何なの……?」

魔者「……あー……そっか、詳しく説明したことなかったよな……」

壱姫「……」フーム
917: 少女:2012/4/16(月) 23:29:44 ID:HFfkNRJW3o
>>914-916
今日はここまでに(´ω`)
また明日、よろしくお願いします!
918: 少女:2012/4/17(火) 21:27:23 ID:F6yfYkk/aU
ちょこっとフライングですが、今から投下します!
919: 少女:2012/4/17(火) 21:29:09 ID:F6yfYkk/aU
壱姫「……村娘ちゃんは、魔王を知らないんだ?」

魔者「壱姫」

村娘「……倒さなきゃいけないやつってことは、なんとなくわかってる、けど……」

壱姫「そうか……じゃあ、ボクから説明しても構わない?」

村娘「…………」チラ

魔者「……?」キョト

村娘「…………、頼む……」コクン

壱姫「……」クス
920: 少女:2012/4/17(火) 21:29:36 ID:F6yfYkk/aU
壱姫「よし、じゃあまずは、魔界ってわかるかな?」

村娘「……あんまり……」

壱姫「そうか、だったらそこから説明しよう」

村娘「…………」コク

壱姫「魔界っていうのはね、魔物たちの生まれる場所だと言われてる世界のことだよ」

村娘「……魔物はこの世界の生き物じゃないの……?」

壱姫「うん、そうだ」コク
921: 少女:2012/4/17(火) 21:29:57 ID:F6yfYkk/aU
壱姫「ボクたちの生まれるずっとずっと前に、魔物は突然この世界に現れて、奇妙な力でいろんなものを破壊したんだ」

村娘「…………」

壱姫「昔の人たちは、その奇妙な力を『魔法』と呼んだ」

村娘「…………」

魔者「……」

側近「……」

壱姫「……ここまではいいかな?」
922: 少女:2012/4/17(火) 21:34:29 ID:F6yfYkk/aU
>>919-921
今日はここまでに!

駆け足ですみませんm(__;)mちょっとこの後一仕事あるので…
ではでは、おやすみなさいませ!
923: 少女:2012/4/18(水) 21:47:25 ID:xfi7A3QILk
夕方携帯落として(先程見つかりました)
ちょっと投下する余裕がありませんorz
(お風呂も晩御飯もこれからなので)
申し訳ありませんが今日はお休みさせて頂きますm(__)m
924: 少女:2012/4/20(金) 08:12:54 ID:J1Hf0jadBc
すみません寝てしまいました(°Д°;;)
しかも今日から合宿で今夜も書き込めそうにありませんorz
申し訳ありませんm(__)m

時間が少し開いたので、今から昨夜分を投下します!
925: 少女:2012/4/20(金) 08:13:21 ID:J1Hf0jadBc
**「待ってくれ」

壱姫「よし、じゃあ次は昔の人がそんな魔物に対してどういう対応をしたのか話すね」

**「無視!?」

壱姫「……一体何なんだい、横から口を挟んで」ハア

**「村長の家に入り込んでるし、いきなり組みふせてくるし、かと思えば誰でも知ってるような常識を解説しはじめるし……」

壱姫「長いまとめて」
926: 少女:2012/4/20(金) 08:13:47 ID:J1Hf0jadBc
**「──あんたたち、一体何者なんだ!?」

壱姫「後で説明するから黙ってろ」

**「」

壱姫「さて、どこまで話したかな」

**「いや、いやいや待てよ!」

壱姫「側近」

側近「はい」

**「」モゴモゴフガフガ

魔者「うわあ……」
927: 少女:2012/4/20(金) 08:16:14 ID:556jLL04L6
壱姫「……さて、そんな魔物に対して、昔の人々はどうしたか、だったね?」

村娘「…………」コク

壱姫「魔物の気性は今も、例外なく、荒いよね」

村娘「…………」コク

壱姫「近くに寄れば攻撃され、遠くに逃げても魔法を使われ……当然みんな魔物を怖がった」

村娘「…………」
928: 少女:2012/4/20(金) 08:16:54 ID:556jLL04L6
壱姫「……それでも、自分たちが生きるためには、怖くたって倒さなくちゃいけないよね?」

村娘「…………」コク

壱姫「だから頑張って頑張って、なんとか倒した」

村娘「……………………」

壱姫「何」

村娘「……そこだけえらく説明が雑じゃあないか……?」

壱姫「史実に詳しく残されてないから仕方ない」
929: 少女:2012/4/20(金) 08:20:00 ID:556jLL04L6
>>925-928
今朝はここまでに!

それでは明日、それからおそらく明後日もお休みを頂くかもしれません。
…本当にすみませんorz

また明明後日に、よろしくお願いします。
930: 少女:2012/4/22(日) 21:32:20 ID:hEL1ryUmTQ
今気づいたのですが、>>929は「明日と明後日」でなく、「今日と明日」ですね…orz

一昨日ぶりです。
今から投下しますね!
931: 少女:2012/4/22(日) 21:34:16 ID:y3moFeW55g
壱姫「昔の人たちは、倒した後は魔物を調べて、魔法をどうやって使っているのか調べるつもりだった」

村娘「……どうやって……?」

壱姫「解体して、かな」クス

村娘「…………、ああ……」

壱姫「そういうこと……昔の人たちは魔物が倒されたら消えてしまうって知らなかったんだ」

壱姫「──彼らはさぞ驚いたろうね、やっと倒したと思った魔物が、煙のように消えてしまったんだから」
932: 少女:2012/4/22(日) 21:34:53 ID:hEL1ryUmTQ
壱姫「とにかく、魔物を調べることは出来ずに、今もまだ詳細は不明ってことさ」

村娘「……生け捕りにはしなかったの……?」

壱姫「かわいい顔して物騒なこと言うねえ……」

壱姫「──ま、それはもちろん試したさ……人類の技術だって馬鹿にしたものじゃあない」

村娘「…………」

壱姫「でも駄目。 デタラメに魔法を使って、自分が傷つこうがお構い無しで周りをメチャクチャにするんだから」
933: 少女:2012/4/22(日) 21:35:18 ID:y3moFeW55g
壱姫「一番目が当てられなかったのは毒かな」

村娘「……毒……?」

壱姫「そう、毒。 その魔物に一目でも会った奴は死んだらしいよ」ニィ

村娘「…………!」

壱姫「しかも遅効性だったみたいで、国の上層部の人間はほぼ全滅。 その国は一気に傾いて、一時期は騒然としたそうだ」

村娘「…………」
934: 少女:2012/4/22(日) 21:36:11 ID:hEL1ryUmTQ
>>931-933
今日はここまでに。
明日もよろしくお願いします!
935: 少女:2012/4/24(火) 09:11:03 ID:aIfcTDVcic
また寝てしまった…orz
この間から本当にごめんなさいごめんなさいぃいい
時間が出来たので今から投下しますm(__)m
936: 少女:2012/4/24(火) 09:11:59 ID:aIfcTDVcic
壱姫「そういうことで、昔の人たちも、魔物を捕らえるのは諦めたんだね」

村娘「…………」

壱姫「被害は甚大、……魔物の調査の続行を希望する意見もあったらしいけど、大多数の人間により却下された」

村娘「…………そうまでして、どうして……?」

壱姫「ん?」
937: 少女:2012/4/24(火) 09:12:35 ID:aIfcTDVcic
村娘「……どうして、魔物を捕まえようと……?」

壱姫「……そうだね」

壱姫「──おそらく、次の魔物が現れた時の対策と、……兵器として用いるつもりっていう理由が大半じゃないかな」

村娘「…………」

壱姫「魔法とは未知なる強大な力だ」

壱姫「魔法の力で、巨大な武力を手に入れたいと考える者が居ても、おかしいことじゃない」
938: 少女:2012/4/24(火) 09:12:59 ID:aIfcTDVcic
村娘「…………」

壱姫「さて、いよいよ魔王の説明だ……いいかい?」

村娘「…………」コク

壱姫「よし、それじゃあよく聞いてね?」

壱姫「──魔王はね、魔物たちの長だとされている存在のことだよ」

村娘「…………魔王って、魔物なの……?」

壱姫「あー……、どうだろうね?」

村娘「…………?」
939: 少女:2012/4/24(火) 09:13:29 ID:TaoAl8AEQQ
壱姫「正直ね、魔王の詳細は全くの不明なんだ」

村娘「……どういうこと……?」

壱姫「……魔王は、魔物を魔界からこの世界に送り出している存在だとされている」

村娘「…………」

壱姫「当然、魔王は魔界にいるんだから……見たことがあるものはいない」

壱姫「──魔法が使えないボクたち人間には、魔界に行くことができないからね」
940: 少女:2012/4/24(火) 09:19:10 ID:TaoAl8AEQQ
>>936-939
今朝はここまでに!

この間から少し考えていたのですが、いっそ投下時間を朝にしようかと考えています。
バスやらの関係で、少し時間が空くので…。
8時〜8時半を想定しています。
土日は、私が凄く遅起きなのでどうなるか未定ですが…

一応連絡でした。
上手くいかなかったり反対意見が出たりしたら、また違う時間帯を考えてみますノシ
941: 少女:2012/4/25(水) 08:44:13 ID:f69tJEdB0c
遅くなりました!
今から投下します!
942: 少女:2012/4/25(水) 08:45:58 ID:..TuzkguBg
村娘「……見たことないのに、いるってわかるの……?」

壱姫「そうだね、確かに村娘ちゃんの言う通りだ」

村娘「…………?」

壱姫「魔王の存在は確認も確証も得られてない」

魔者「……は? おい、ちょっと待て」

壱姫「──でも、魔王という存在が居なければ、説明がつかないことがあるんだ」
943: 少女:2012/4/25(水) 08:46:31 ID:..TuzkguBg
魔者「お、おい……ちょっと待てよ……?」

村娘「……よくわからない……」

壱姫「そうだね、もう一回説明しよう」

壱姫「──一般に、魔王とは魔物を牛耳る存在だと思われてる」

魔者「……王ってくらいだしな」

壱姫「うん、名前から来るイメージだね……実際、間違ってるわけじゃないんだけど」
944: 少女:2012/4/25(水) 08:47:00 ID:f69tJEdB0c
壱姫「でも、正確に言えば、意味が少しズレる」

壱姫「──さっきも言ったように、魔王とは魔物を魔界からこの世界に送り出している存在でもあるんだ」

壱姫「──もし生物じゃなかったとしても、魔王ではあるんだよ」

魔者「……ますますわからん」

壱姫「頭が悪いな、……この世界と魔界を繋ぐ転送装置があるなら、それすら『魔王』と呼べ得るってことだよ」
945: 少女:2012/4/25(水) 08:47:59 ID:..TuzkguBg
>>942-944
今朝はここまでに!
ありがとうございました!!
946: 少女:2012/4/26(木) 08:35:41 ID:J1Hf0jadBc
おはようございます!
クソつまらない上に意味がわからない説明パートもようやくおわりそうです…orz
今から投下します!
947: 少女:2012/4/26(木) 08:38:57 ID:556jLL04L6
魔者「……? つまり魔王は機械ってことか?」??

壱姫「違う違う、だから……」ハア

側近「……生物かどうかすら不明なのです、機械かもしれないというのは可能性の一つに過ぎません」

村娘「……ほう……」

側近「『魔王』の詳細については様々な説があります」

側近「──物質であるとか、装置であるとか、生物であるとか……」
948: 少女:2012/4/26(木) 08:39:44 ID:556jLL04L6
側近「──しかし、魔物をこちらの世界に送り込む存在であることに違いはありません」

壱姫「魔物の意思に問わず、ね」

側近「魔物がこの世界に来るか否かは、魔王の意のままなのです」

側近「──ですから、魔物を支配している存在でもあるのでございます」

壱姫「まあ魔物には意思なんかないけど。 ……あるのは本能だけだ」
949: 少女:2012/4/26(木) 08:40:50 ID:J1Hf0jadBc
村娘「……じゃあ、魔王がいなくちゃ、説明がつかないことって……?」

壱姫「だから言ったでしょ、魔物に意思なんかないって」

壱姫「──魔界からこの世界にやって来るなんて、知能どころか意思すらない魔物には不可能だ」

魔者「……魔王には無理だから、この世界に送り出している存在がいるに違いないってことか」

壱姫「そのとおり、ようやく理解した?」
950: 少女:2012/4/26(木) 08:47:59 ID:556jLL04L6
>>947-949
今朝はここまでに!
また明日よろしくお願いします!
951: 名無しさん@読者の声:2012/4/27(金) 07:40:23 ID:OLX5dH7ghM
最近このSSの更新が楽しみで仕方ない
(`・ω・)っCCCCC
952: 少女:2012/4/27(金) 09:06:27 ID:bZnEgYqJoY
>>951
ありがとうございます(´;ω;`)!!
遅れてごめんなさいぃぃいちょっと寝坊しましたorz

次から投下します!

*以下、ちょっとしたまとめです
分かりにくくてごめんなさいorz

***説明まとめ***

一般の人々の認識
 魔界=魔王や魔物が住んでる世界
 魔王=魔物を使って自分たちを苦しめる張本人
    見た目は人形魔物?

本来(金持ちや、その直属の部下など、学識のある人々の常識)
 魔界=魔物が生まれる世界
 魔王=魔物をこの世界に送り出している存在
    見た目や性別はおろか、生物であるかさえ不明


壱姫と側近は本来の定義を理解してます。
魔者は一般人程度の認識がありました。
村娘は何も知りませんでした。(しいて言うなら「魔王=倒さなくちゃいけない奴」くらいにしか思ってませんでした)
953: 少女:2012/4/27(金) 09:07:32 ID:/apV9d2upc
魔者「……理解した、けど……それじゃあ結局、俺は何をすりゃいいんだ?」

壱姫「だから倒すんだよ、魔王を」

**「なっ……!?」

側近「」ドカッ

**「」キュー…

側近「勝手ながら、また騒ぎだしそうでしたので気絶させさせて頂きました」

壱姫「いいよ、ご苦労様」
魔者「こいつらひでえ」
954: 少女:2012/4/27(金) 09:07:58 ID:/apV9d2upc
壱姫「話を戻そうか、……もちろん君には魔王討伐をしてほしいんだよ」

魔者「でも機械を壊すだけなら普通の奴にも出来るんじゃねえか?」

壱姫「……君、前提条件を忘れてるだろう……魔法が使えないなら、魔界に行けないんだってば」

魔者「あ、そうか」

壱姫「本来、壱国は……というか四大国は、君の役目は魔界とこちらの世界を繋ぐくらいの役割しか期待していなかったんだよ」
955: 少女:2012/4/27(金) 09:08:48 ID:/apV9d2upc
魔者「ふーん……?」

壱姫「どうせ訓練を重ねた国直属の兵に比べたら、へなちょこだろうなと思ってたんだよね」

魔者「失礼な話だな」

壱姫「だからこないだはビックリさせられたよ……」ボソ

魔者「?」

壱姫「いや何でもない……とにかく、魔王討伐の際、『魔王』が魔物ならば兵たちの補佐をしてもらえたらいいかなぐらいに思ってたんだよ」
956: 少女:2012/4/28(土) 10:49:07 ID:ktoisjFL8k
>>953-955
昨日の分はここまでです!

遅れてしまってごめんなさいm(__)m
今から投下します!
957: 少女:2012/4/28(土) 10:51:53 ID:ktoisjFL8k
壱姫「だから君が、本当に一人で魔王を倒すつもりだってのには驚いたね」

魔者「……そうか?」

壱姫「そうさ、……ボクは本来、君に魔界とこちらの世界を繋いでもらったら、魔王討伐は側近にさせようと思ってたからね」

魔者「……お前そんなに強いのか?」チラ

側近「姫様が勝てと仰るのなら勝ちます」ニコ

魔者「うわあ……」
958: 少女:2012/4/28(土) 10:52:04 ID:ktoisjFL8k
壱姫「うちの国の兵を雑魚だと言い放ったかと思えば、本当に倒しちゃうし」フウ

魔者「いや雑魚とは言ってないだろ」

壱姫「似たようなものでしょ」

魔者「大分違うだろ……まあいい、それより」

壱姫「?」

魔者「俺、魔界とこの世界を繋げる魔法なんか使えないぞ……?」

壱姫「……あー」
959: 少女:2012/4/28(土) 10:52:30 ID:MtW.CbIlSM
壱姫「そうだね、説明してなかったね……大丈夫、心配ないよ」

魔者「え」

壱姫「これから四大国に行くって言ったじゃないか」

壱姫「──まさか、何もなしに行くわけないだろう?」

魔者「……どういうことだ?」

壱姫「四大国の国々へ行けば、今疑問に思っている様々なことがわかるはずだよ」
960: 少女:2012/4/28(土) 10:56:00 ID:MtW.CbIlSM
>>657-659
今日はここまで!
それではまた明日ノシ
遅れてすみませんでした…(´д`)
961: 少女:2012/5/1(火) 09:12:15 ID:buY.QArEr2
|ω・`)

…無断で更新停滞ごめんなさい……orz
休みにかこつけて惰眠を貪りまくりました
心配してくださった方、更新を楽しみにしていてくださった方がいらっしゃったら申し訳ありません…orz

三日分弱ですが、今から投下します(;´Д`)!
962: 少女:2012/5/1(火) 09:14:29 ID:KLMpaCsVQ2
壱姫「四大国の中には、まじないが文化となっている国や、魔法についての研究がなされてる国もある」

壱姫「──特に肆国では、魔法を莫大なエネルギーを発生させる手法として捉え、既に空間転移も理論だけなら完成されてる」

村娘「……壱姫が難しいこと言ってる……」

壱姫「ま、とにかく心配はないってことさ」ニコ

魔者「……」
963: 少女:2012/5/1(火) 09:14:52 ID:KLMpaCsVQ2
魔者「……相手の使う魔法についてもか?」

壱姫「?」

魔者「魔王に俺がこの間使った、人の動きを停止させる魔法を使われたらどうするんだ?」

壱姫「君、防げないの?」

魔者「わからん」

壱姫「なんで」ジト

魔者「今まで俺以外に動きを止める魔法使える奴なんかに会ったことねえんだから仕方ねぇだろっ」ムカー
964: 少女:2012/5/1(火) 09:15:19 ID:KLMpaCsVQ2
壱姫「……使えないなあ……でもまあ、多分大丈夫でしょ」フウ

魔者「何でだよ」イラー

壱姫「それも、肆国に行ったらわかるさ」ニィ

魔者「それ──」

村娘「……話、終わった……?」

魔者「!」

側近「そろそろこの方を起こしてもよろしいでしょうか」ニコ
965: 少女:2012/5/1(火) 09:16:26 ID:KLMpaCsVQ2
**「」グテッ

壱姫「側近」

側近「はい」ドガッ

**「はぐっ!?」ハッ

魔者「えええええええええ」

**「あ、あれ……? ど、どうなってんだ?」

壱姫「いきなり君が気絶したんだよ」

**「そ、そうか……?」

魔者「えええええ……」
966: 少女:2012/5/1(火) 09:16:50 ID:buY.QArEr2
壱姫「さ、聞かせてもらおうか……君が何者で、どこから来て、何故ボクたちを見て逃げ出したのか?」

**「……」

壱姫「黙秘は敵対と見なすけど」

  シャキーン

**「……短刀っ!?」

魔者「おどすなよ」

壱姫「脅しじゃなくて本気だよ?」ニコ

**「」ビクー
967: 少女:2012/5/1(火) 09:17:17 ID:KLMpaCsVQ2
**「お、俺は……村人だっ、この、村の……!」

壱姫「……!」

側近「では何故、我々を見て逃げ出したのでしょう?」

**「……」

壱姫「正直に言いなよ」ギロ

**「ヒッ……あ、怪しくて」

壱姫「……君は中々失礼だね」ニコ

村娘「……横暴だー……」
968: 少女:2012/5/1(火) 09:18:07 ID:buY.QArEr2
側近「貴方が本当にこの村の村人だとおっしゃるなら……お教えいただけませんか」

**「な、何を……」

側近「他の村人の行方です」

**「……!」

壱姫「村がすっかり空だ……一体何があった?」

**「…………」

魔者「大丈夫か、顔が真っ青だぞ……」
969: 少女:2012/5/1(火) 09:18:45 ID:KLMpaCsVQ2
**「……アンタたち、魔王の手先じゃないんだよな?」

壱姫「まだ言ってるの、それ……」ウンザリ

側近「違いますよ、それに先程申し上げましたように、危害を加えるつもりはございません」

**「……そ、……うか……」

壱姫「? どうしたのさ」

**「…………──占いなんだ」ボソ

魔者「え?」

**「……占いに出たんだよ! 魔王が魔界からやって来るって! もう人間はおしまいだ!」
970: 少女:2012/5/1(火) 09:25:14 ID:KLMpaCsVQ2
>>962-969
今朝はここまでに!
また明日…はちゃんと更新しますよ…(;´・ω・`)?
971: 名無しさん@読者の声:2012/5/1(火) 12:49:30 ID:IS81pGRAtA
待ってたよー

っC
972: 少女:2012/5/2(水) 08:24:10 ID:EcSRoBqRFY
>>971
うわあああごめんなさい
嬉しいですありがとうございます!

…昨日ああ言っときながら申し訳ないのですが、寝坊したので更新はお昼に…!
面目ない(・ω・`)
973: 少女:2012/5/2(水) 15:43:04 ID:41PJuyi/w.
遅くなりましたー(;´・ω・`)
今から投下します!
974: 少女:2012/5/2(水) 15:44:44 ID:41PJuyi/w.
魔者「……はあ?」

**「だから、占いだ! 魔王が来るんだよ!」

壱姫「ちょっと……、落ち着いたらどう?」

**「そう言ってられるか、今この場にも魔王が来るかもしれないってのに!」

側近「……それで、他の方々は避難されたということでしょうか」

壱姫「そうみたいだね……」
975: 少女:2012/5/2(水) 15:45:38 ID:loCEC/hn4Y
**「もうアンタらが村長の家何してたかなんてどうでもいい、いいから早いところ逃げよう、な!?」

壱姫「そうは言ってもねえ、たかが占いじゃないか」

**「……た、たかが……!?」ダンッ

壱姫「うお」ビク

**「駄目だ、わかってないんだ、お前らは……! もういい、頼むから離してくれ、俺は逃げ──」

側近「──それは困りますね」

**「……っ!?」グンッ
976: 少女:2012/5/2(水) 15:46:29 ID:41PJuyi/w.
側近「もう貴方には尋ねません、他の方々に訊ねることに致します」

魔者「え、おい側近……?」

側近「──他の方々がいらっしゃる場所まで、案内していただけますね?」ニコー

**「………………」コクコク

魔者「……何か怒ってんのか?」

側近「勇者様、何か異論が?」クル

魔者「…………何でもねぇ」
977: 少女:2012/5/2(水) 15:48:28 ID:41PJuyi/w.
>>974-976
今日はここまでに!
また明日、よろしくお願いします!
978: 少女:2012/5/3(木) 14:29:01 ID:LJlRNNysec
おそようございます
本日もまた惰眠を貪りまくっておりました(´・ω・`)すみません
今から投下します!
979: 少女:2012/5/3(木) 14:29:59 ID:LJlRNNysec
***

弐国、森の中、村人たちのキャンプ

***

魔者「へえ、ここかー」

壱姫「避難したって割には、村からそれほど離れてないじゃないか」

**「き、今日みんなで村を出たばかりなので……とりあえず今日休む場所はここということで」ビクビク
980: 少女:2012/5/3(木) 14:30:43 ID:Ntoa1Hpjuk

  …ザワ…

魔者「なんか、村人のやつらざわついてないか?」

**「──……あいつら、誰だ?」

**「知らないやつらがこっちに来てるぞ……」

**「まさか魔王か……?」

  …ザワザワ…

壱姫「……もしかして、また誤解を受けてるのかな」ハァ
981: 少女:2012/5/3(木) 14:31:20 ID:Ntoa1Hpjuk
側近「……これは困ったことになりましたね」チラ

**「……!」ビク

側近「説得、お願いできますか?」ニコ

**「…………はい」ゾッ

魔者「……脅かしすぎじゃねえか?」ジロ

側近「そんなまさか、私がいつ脅しなどしましたでしょう」ニコー
982: 少女:2012/5/3(木) 14:35:46 ID:LJlRNNysec
>>979-981
今日はここまでに!

次スレが近づいてまいりましたね…
スレタイ少し変えようか、2をつけるだけにしようか迷っております(*´ω`)
もし意見がございましたら反映するかもしれませんw
983: 少女:2012/5/4(金) 23:03:24 ID:D4dNipLTso
すみません、予定が詰まってしまっているので、しばらく投下できません
次に来るのは早くて6日の夜、遅ければ7日の夕方になりそうです
申し訳ありませんが、お休みさせていただきます
984: 少女:2012/5/10(木) 21:45:58 ID:Rl1rZW541Y
7日どころじゃありませんでした。
すすすみませ…(((;Д;`))!!

今から投下します!
985: 少女:2012/5/10(木) 21:47:30 ID:Rl1rZW541Y
**「……」チラ

側近「」ニコ

**「……お、おーい皆、俺だー」

  ザワザワ…

**「なあ、あいつ……」

**「ああ、なんであんなところに居るんだ?」

**「たしか、忘れ物を取りに行くとか言って、一人戻ってたぞ」

**「待て、一緒に誰かいるぞ」
986: 少女:2012/5/10(木) 21:48:03 ID:Rl1rZW541Y
**「そこで止まれー、そいつら、一体誰だー!?」

壱姫「……誰なんだ、だって」

魔者「誰って……『勇者一こ──」

壱姫「あああああああああああ」

魔者「いきなりなんだよ!?」

壱姫「馬鹿か君は」ボソボソ

魔者「何がだよ」ジロ

壱姫「いちいち簡単に身分を明かすんじゃないよ」ボソボソ

魔者「お前が言うか?」
987: 少女:2012/5/10(木) 21:48:36 ID:Rl1rZW541Y
魔者「お前、女頭たちにはペラッと喋ってたじゃねえかよ」ジト

壱姫「あれはあれ、これはこれ」

魔者「えー……」

壱姫「大体あの時は顔見知りの上に、ボクたちのことを他人に軽々と話すことがない人たちだったじゃないか」

魔者「…………」

壱姫「ほらね?」
988: 少女:2012/5/10(木) 21:49:25 ID:Rl1rZW541Y
壱姫「一方ここは森の奥とはいえ人里……みたいなもの、になるのかな? しかも知らない人しかいないでしょ」

魔者「……」

壱姫「わかったかい?」

魔者「……どうしてバレたら駄目なんだよ」ムス

壱姫「…………あのねえ」ジロ

魔者「お、おう……?」ビク
989: 少女:2012/5/10(木) 21:50:50 ID:WfoabuWr4g
壱姫「勇者なんて、名前だけなら誰でも知ってるだろ?」イライラ

魔者「」コク

壱姫「世の中にはね、有名ってだけで襲おうとする輩もいるんだよ?」イライラ

魔者「な、なんで!?」

壱姫「そりゃ金持ってそうだからでしょ」

魔者「……」ガーン
990: 少女:2012/5/10(木) 21:52:38 ID:WfoabuWr4g
壱姫「君、ボクたちが襲われないように常に警戒していてくれるかい? 寝てる間に荷物が盗まれないよう、不寝番をしていてくれるのかい?」

魔者「……イイエ」

壱姫「じゃあ黙っててね」

魔者「……ハイ」

側近「それでは代わりになんと名乗ることにしましょうか?」ニコ

村娘「……『旅人』とか……?」

側近「……そうですね、そのようなところでしょうか」ニコ
991: 少女:2012/5/10(木) 21:55:44 ID:WfoabuWr4g
**「お、おーい……ただの『旅人』だー、一晩泊めて欲しいそうだー」

  ザワ…

**「どうする?」

**「あんなこと言ってるが、魔王の仲間じゃないのか?」

**「怪しいよなあ……」

  ザワザワ…

壱姫「君、信頼無いね」

**「……」

壱姫「冗談だよ」
992: 少女:2012/5/10(木) 22:01:00 ID:Rl1rZW541Y
壱姫「……さて、信じてもらえないならどうしようか」

**「」ビクッ

魔者「……次の村探すしかないんじゃねえか?」

側近「近隣に村があるなどとは記憶にありませんが」

壱姫「……あったとしても、この村みたいに門前払いも有りうるしね」

**「……」
993: 少女:2012/5/10(木) 22:05:41 ID:WfoabuWr4g
村娘「……野宿……?」

**「……!」

魔者「それしかねえかなあ」

側近「……しかし」チラ

壱姫「……、ボクなら平気だよ」

側近「……」

魔者「決まりだなー」

側近「……私の責任で、皆様の時間を無駄に割いてしまい申し訳ありません」
994: 少女:2012/5/10(木) 22:14:17 ID:WfoabuWr4g
壱姫「誰も気にしてないから、無駄に自分を責めないでよね」

側近「……仰せのままに」

魔者「……さてと、コイツは──」

**「──」ビクッ

壱姫「まだ怯えてるの……」ウンザリ

**「ヒッ……! こ、ここ殺さな……!」ブルブル

魔者「はいはい、じゃあな」スタスタ
995: 少女:2012/5/11(金) 08:52:18 ID:bEx./ytD4s
**「……えっ」

村娘「……じゃあな……」スタスタ

壱姫「ぼーっとしてないでさっさとあっちに戻りなよ」スタスタ

側近「それでは失礼いたしました」ニコ

**「……え、あ……ど、どこに……」

壱姫「入れてもらえないみたいだから、野宿するんだよ」

魔者「しかたねえもんなあ」ハァ
996: 少女:2012/5/11(金) 08:52:37 ID:pCS051j/os
**「……」

魔者「じゃあなおっさん、コイツが脅して悪かったよ」

側近「……」ニコ

**「」ビクッ

村娘「……だから脅すなって……」

壱姫「それじゃ、迷惑かけて悪かったね」

  スタスタ…

**「…………」ポカン
997: 少女:2012/5/11(金) 08:53:30 ID:bEx./ytD4s
>>985-996
昨夜は寝てしまいました…不覚……orz
大変切りが悪く申し訳ないですが、次スレ立ててきますね
998: 少女:2012/5/11(金) 08:56:07 ID:bEx./ytD4s
次スレ立ててきました!
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1336694097/l10
999: 少女:2012/5/11(金) 08:56:44 ID:pCS051j/os
999
1000: 少女:2012/5/11(金) 08:57:09 ID:pCS051j/os
1000!

みなさんありがとうございました!
http://i2.upup.be/wS3FHEIPyB
次スレでもよろしくお願いします!
1001: 1001:Over 1000 Thread
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
   / 0
   し´

えっ…と、
1001はここかな…と
 ∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
  |_=`  |_|
  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
  (  ) _n_
  /  つ 終了|
〜′ /´  ̄|| ̄
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