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魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよ」
[8] -25 -50 

1: 少女:2011/9/15(木) 19:33:16 ID:VDKZMqcALE
***

壱国城、謁見の間

***

壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」

魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」

壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」

魔者「……おそれいります」


927: 少女:2012/4/20(金) 08:16:14 ID:556jLL04L6
壱姫「……さて、そんな魔物に対して、昔の人々はどうしたか、だったね?」

村娘「…………」コク

壱姫「魔物の気性は今も、例外なく、荒いよね」

村娘「…………」コク

壱姫「近くに寄れば攻撃され、遠くに逃げても魔法を使われ……当然みんな魔物を怖がった」

村娘「…………」
928: 少女:2012/4/20(金) 08:16:54 ID:556jLL04L6
壱姫「……それでも、自分たちが生きるためには、怖くたって倒さなくちゃいけないよね?」

村娘「…………」コク

壱姫「だから頑張って頑張って、なんとか倒した」

村娘「……………………」

壱姫「何」

村娘「……そこだけえらく説明が雑じゃあないか……?」

壱姫「史実に詳しく残されてないから仕方ない」
929: 少女:2012/4/20(金) 08:20:00 ID:556jLL04L6
>>925-928
今朝はここまでに!

それでは明日、それからおそらく明後日もお休みを頂くかもしれません。
…本当にすみませんorz

また明明後日に、よろしくお願いします。
930: 少女:2012/4/22(日) 21:32:20 ID:hEL1ryUmTQ
今気づいたのですが、>>929は「明日と明後日」でなく、「今日と明日」ですね…orz

一昨日ぶりです。
今から投下しますね!
931: 少女:2012/4/22(日) 21:34:16 ID:y3moFeW55g
壱姫「昔の人たちは、倒した後は魔物を調べて、魔法をどうやって使っているのか調べるつもりだった」

村娘「……どうやって……?」

壱姫「解体して、かな」クス

村娘「…………、ああ……」

壱姫「そういうこと……昔の人たちは魔物が倒されたら消えてしまうって知らなかったんだ」

壱姫「──彼らはさぞ驚いたろうね、やっと倒したと思った魔物が、煙のように消えてしまったんだから」
932: 少女:2012/4/22(日) 21:34:53 ID:hEL1ryUmTQ
壱姫「とにかく、魔物を調べることは出来ずに、今もまだ詳細は不明ってことさ」

村娘「……生け捕りにはしなかったの……?」

壱姫「かわいい顔して物騒なこと言うねえ……」

壱姫「──ま、それはもちろん試したさ……人類の技術だって馬鹿にしたものじゃあない」

村娘「…………」

壱姫「でも駄目。 デタラメに魔法を使って、自分が傷つこうがお構い無しで周りをメチャクチャにするんだから」
933: 少女:2012/4/22(日) 21:35:18 ID:y3moFeW55g
壱姫「一番目が当てられなかったのは毒かな」

村娘「……毒……?」

壱姫「そう、毒。 その魔物に一目でも会った奴は死んだらしいよ」ニィ

村娘「…………!」

壱姫「しかも遅効性だったみたいで、国の上層部の人間はほぼ全滅。 その国は一気に傾いて、一時期は騒然としたそうだ」

村娘「…………」
934: 少女:2012/4/22(日) 21:36:11 ID:hEL1ryUmTQ
>>931-933
今日はここまでに。
明日もよろしくお願いします!
935: 少女:2012/4/24(火) 09:11:03 ID:aIfcTDVcic
また寝てしまった…orz
この間から本当にごめんなさいごめんなさいぃいい
時間が出来たので今から投下しますm(__)m
936: 少女:2012/4/24(火) 09:11:59 ID:aIfcTDVcic
壱姫「そういうことで、昔の人たちも、魔物を捕らえるのは諦めたんだね」

村娘「…………」

壱姫「被害は甚大、……魔物の調査の続行を希望する意見もあったらしいけど、大多数の人間により却下された」

村娘「…………そうまでして、どうして……?」

壱姫「ん?」
937: 少女:2012/4/24(火) 09:12:35 ID:aIfcTDVcic
村娘「……どうして、魔物を捕まえようと……?」

壱姫「……そうだね」

壱姫「──おそらく、次の魔物が現れた時の対策と、……兵器として用いるつもりっていう理由が大半じゃないかな」

村娘「…………」

壱姫「魔法とは未知なる強大な力だ」

壱姫「魔法の力で、巨大な武力を手に入れたいと考える者が居ても、おかしいことじゃない」
938: 少女:2012/4/24(火) 09:12:59 ID:aIfcTDVcic
村娘「…………」

壱姫「さて、いよいよ魔王の説明だ……いいかい?」

村娘「…………」コク

壱姫「よし、それじゃあよく聞いてね?」

壱姫「──魔王はね、魔物たちの長だとされている存在のことだよ」

村娘「…………魔王って、魔物なの……?」

壱姫「あー……、どうだろうね?」

村娘「…………?」
939: 少女:2012/4/24(火) 09:13:29 ID:TaoAl8AEQQ
壱姫「正直ね、魔王の詳細は全くの不明なんだ」

村娘「……どういうこと……?」

壱姫「……魔王は、魔物を魔界からこの世界に送り出している存在だとされている」

村娘「…………」

壱姫「当然、魔王は魔界にいるんだから……見たことがあるものはいない」

壱姫「──魔法が使えないボクたち人間には、魔界に行くことができないからね」
940: 少女:2012/4/24(火) 09:19:10 ID:TaoAl8AEQQ
>>936-939
今朝はここまでに!

この間から少し考えていたのですが、いっそ投下時間を朝にしようかと考えています。
バスやらの関係で、少し時間が空くので…。
8時〜8時半を想定しています。
土日は、私が凄く遅起きなのでどうなるか未定ですが…

一応連絡でした。
上手くいかなかったり反対意見が出たりしたら、また違う時間帯を考えてみますノシ
941: 少女:2012/4/25(水) 08:44:13 ID:f69tJEdB0c
遅くなりました!
今から投下します!
942: 少女:2012/4/25(水) 08:45:58 ID:..TuzkguBg
村娘「……見たことないのに、いるってわかるの……?」

壱姫「そうだね、確かに村娘ちゃんの言う通りだ」

村娘「…………?」

壱姫「魔王の存在は確認も確証も得られてない」

魔者「……は? おい、ちょっと待て」

壱姫「──でも、魔王という存在が居なければ、説明がつかないことがあるんだ」
943: 少女:2012/4/25(水) 08:46:31 ID:..TuzkguBg
魔者「お、おい……ちょっと待てよ……?」

村娘「……よくわからない……」

壱姫「そうだね、もう一回説明しよう」

壱姫「──一般に、魔王とは魔物を牛耳る存在だと思われてる」

魔者「……王ってくらいだしな」

壱姫「うん、名前から来るイメージだね……実際、間違ってるわけじゃないんだけど」
944: 少女:2012/4/25(水) 08:47:00 ID:f69tJEdB0c
壱姫「でも、正確に言えば、意味が少しズレる」

壱姫「──さっきも言ったように、魔王とは魔物を魔界からこの世界に送り出している存在でもあるんだ」

壱姫「──もし生物じゃなかったとしても、魔王ではあるんだよ」

魔者「……ますますわからん」

壱姫「頭が悪いな、……この世界と魔界を繋ぐ転送装置があるなら、それすら『魔王』と呼べ得るってことだよ」
945: 少女:2012/4/25(水) 08:47:59 ID:..TuzkguBg
>>942-944
今朝はここまでに!
ありがとうございました!!
946: 少女:2012/4/26(木) 08:35:41 ID:J1Hf0jadBc
おはようございます!
クソつまらない上に意味がわからない説明パートもようやくおわりそうです…orz
今から投下します!
947: 少女:2012/4/26(木) 08:38:57 ID:556jLL04L6
魔者「……? つまり魔王は機械ってことか?」??

壱姫「違う違う、だから……」ハア

側近「……生物かどうかすら不明なのです、機械かもしれないというのは可能性の一つに過ぎません」

村娘「……ほう……」

側近「『魔王』の詳細については様々な説があります」

側近「──物質であるとか、装置であるとか、生物であるとか……」
948: 少女:2012/4/26(木) 08:39:44 ID:556jLL04L6
側近「──しかし、魔物をこちらの世界に送り込む存在であることに違いはありません」

壱姫「魔物の意思に問わず、ね」

側近「魔物がこの世界に来るか否かは、魔王の意のままなのです」

側近「──ですから、魔物を支配している存在でもあるのでございます」

壱姫「まあ魔物には意思なんかないけど。 ……あるのは本能だけだ」
949: 少女:2012/4/26(木) 08:40:50 ID:J1Hf0jadBc
村娘「……じゃあ、魔王がいなくちゃ、説明がつかないことって……?」

壱姫「だから言ったでしょ、魔物に意思なんかないって」

壱姫「──魔界からこの世界にやって来るなんて、知能どころか意思すらない魔物には不可能だ」

魔者「……魔王には無理だから、この世界に送り出している存在がいるに違いないってことか」

壱姫「そのとおり、ようやく理解した?」
950: 少女:2012/4/26(木) 08:47:59 ID:556jLL04L6
>>947-949
今朝はここまでに!
また明日よろしくお願いします!
951: 名無しさん@読者の声:2012/4/27(金) 07:40:23 ID:OLX5dH7ghM
最近このSSの更新が楽しみで仕方ない
(`・ω・)っCCCCC
952: 少女:2012/4/27(金) 09:06:27 ID:bZnEgYqJoY
>>951
ありがとうございます(´;ω;`)!!
遅れてごめんなさいぃぃいちょっと寝坊しましたorz

次から投下します!

*以下、ちょっとしたまとめです
分かりにくくてごめんなさいorz

***説明まとめ***

一般の人々の認識
 魔界=魔王や魔物が住んでる世界
 魔王=魔物を使って自分たちを苦しめる張本人
    見た目は人形魔物?

本来(金持ちや、その直属の部下など、学識のある人々の常識)
 魔界=魔物が生まれる世界
 魔王=魔物をこの世界に送り出している存在
    見た目や性別はおろか、生物であるかさえ不明


壱姫と側近は本来の定義を理解してます。
魔者は一般人程度の認識がありました。
村娘は何も知りませんでした。(しいて言うなら「魔王=倒さなくちゃいけない奴」くらいにしか思ってませんでした)
953: 少女:2012/4/27(金) 09:07:32 ID:/apV9d2upc
魔者「……理解した、けど……それじゃあ結局、俺は何をすりゃいいんだ?」

壱姫「だから倒すんだよ、魔王を」

**「なっ……!?」

側近「」ドカッ

**「」キュー…

側近「勝手ながら、また騒ぎだしそうでしたので気絶させさせて頂きました」

壱姫「いいよ、ご苦労様」
魔者「こいつらひでえ」
954: 少女:2012/4/27(金) 09:07:58 ID:/apV9d2upc
壱姫「話を戻そうか、……もちろん君には魔王討伐をしてほしいんだよ」

魔者「でも機械を壊すだけなら普通の奴にも出来るんじゃねえか?」

壱姫「……君、前提条件を忘れてるだろう……魔法が使えないなら、魔界に行けないんだってば」

魔者「あ、そうか」

壱姫「本来、壱国は……というか四大国は、君の役目は魔界とこちらの世界を繋ぐくらいの役割しか期待していなかったんだよ」
955: 少女:2012/4/27(金) 09:08:48 ID:/apV9d2upc
魔者「ふーん……?」

壱姫「どうせ訓練を重ねた国直属の兵に比べたら、へなちょこだろうなと思ってたんだよね」

魔者「失礼な話だな」

壱姫「だからこないだはビックリさせられたよ……」ボソ

魔者「?」

壱姫「いや何でもない……とにかく、魔王討伐の際、『魔王』が魔物ならば兵たちの補佐をしてもらえたらいいかなぐらいに思ってたんだよ」
956: 少女:2012/4/28(土) 10:49:07 ID:ktoisjFL8k
>>953-955
昨日の分はここまでです!

遅れてしまってごめんなさいm(__)m
今から投下します!
957: 少女:2012/4/28(土) 10:51:53 ID:ktoisjFL8k
壱姫「だから君が、本当に一人で魔王を倒すつもりだってのには驚いたね」

魔者「……そうか?」

壱姫「そうさ、……ボクは本来、君に魔界とこちらの世界を繋いでもらったら、魔王討伐は側近にさせようと思ってたからね」

魔者「……お前そんなに強いのか?」チラ

側近「姫様が勝てと仰るのなら勝ちます」ニコ

魔者「うわあ……」
958: 少女:2012/4/28(土) 10:52:04 ID:ktoisjFL8k
壱姫「うちの国の兵を雑魚だと言い放ったかと思えば、本当に倒しちゃうし」フウ

魔者「いや雑魚とは言ってないだろ」

壱姫「似たようなものでしょ」

魔者「大分違うだろ……まあいい、それより」

壱姫「?」

魔者「俺、魔界とこの世界を繋げる魔法なんか使えないぞ……?」

壱姫「……あー」
959: 少女:2012/4/28(土) 10:52:30 ID:MtW.CbIlSM
壱姫「そうだね、説明してなかったね……大丈夫、心配ないよ」

魔者「え」

壱姫「これから四大国に行くって言ったじゃないか」

壱姫「──まさか、何もなしに行くわけないだろう?」

魔者「……どういうことだ?」

壱姫「四大国の国々へ行けば、今疑問に思っている様々なことがわかるはずだよ」
960: 少女:2012/4/28(土) 10:56:00 ID:MtW.CbIlSM
>>657-659
今日はここまで!
それではまた明日ノシ
遅れてすみませんでした…(´д`)
961: 少女:2012/5/1(火) 09:12:15 ID:buY.QArEr2
|ω・`)

…無断で更新停滞ごめんなさい……orz
休みにかこつけて惰眠を貪りまくりました
心配してくださった方、更新を楽しみにしていてくださった方がいらっしゃったら申し訳ありません…orz

三日分弱ですが、今から投下します(;´Д`)!
962: 少女:2012/5/1(火) 09:14:29 ID:KLMpaCsVQ2
壱姫「四大国の中には、まじないが文化となっている国や、魔法についての研究がなされてる国もある」

壱姫「──特に肆国では、魔法を莫大なエネルギーを発生させる手法として捉え、既に空間転移も理論だけなら完成されてる」

村娘「……壱姫が難しいこと言ってる……」

壱姫「ま、とにかく心配はないってことさ」ニコ

魔者「……」
963: 少女:2012/5/1(火) 09:14:52 ID:KLMpaCsVQ2
魔者「……相手の使う魔法についてもか?」

壱姫「?」

魔者「魔王に俺がこの間使った、人の動きを停止させる魔法を使われたらどうするんだ?」

壱姫「君、防げないの?」

魔者「わからん」

壱姫「なんで」ジト

魔者「今まで俺以外に動きを止める魔法使える奴なんかに会ったことねえんだから仕方ねぇだろっ」ムカー
964: 少女:2012/5/1(火) 09:15:19 ID:KLMpaCsVQ2
壱姫「……使えないなあ……でもまあ、多分大丈夫でしょ」フウ

魔者「何でだよ」イラー

壱姫「それも、肆国に行ったらわかるさ」ニィ

魔者「それ──」

村娘「……話、終わった……?」

魔者「!」

側近「そろそろこの方を起こしてもよろしいでしょうか」ニコ
965: 少女:2012/5/1(火) 09:16:26 ID:KLMpaCsVQ2
**「」グテッ

壱姫「側近」

側近「はい」ドガッ

**「はぐっ!?」ハッ

魔者「えええええええええ」

**「あ、あれ……? ど、どうなってんだ?」

壱姫「いきなり君が気絶したんだよ」

**「そ、そうか……?」

魔者「えええええ……」
966: 少女:2012/5/1(火) 09:16:50 ID:buY.QArEr2
壱姫「さ、聞かせてもらおうか……君が何者で、どこから来て、何故ボクたちを見て逃げ出したのか?」

**「……」

壱姫「黙秘は敵対と見なすけど」

  シャキーン

**「……短刀っ!?」

魔者「おどすなよ」

壱姫「脅しじゃなくて本気だよ?」ニコ

**「」ビクー
967: 少女:2012/5/1(火) 09:17:17 ID:KLMpaCsVQ2
**「お、俺は……村人だっ、この、村の……!」

壱姫「……!」

側近「では何故、我々を見て逃げ出したのでしょう?」

**「……」

壱姫「正直に言いなよ」ギロ

**「ヒッ……あ、怪しくて」

壱姫「……君は中々失礼だね」ニコ

村娘「……横暴だー……」
968: 少女:2012/5/1(火) 09:18:07 ID:buY.QArEr2
側近「貴方が本当にこの村の村人だとおっしゃるなら……お教えいただけませんか」

**「な、何を……」

側近「他の村人の行方です」

**「……!」

壱姫「村がすっかり空だ……一体何があった?」

**「…………」

魔者「大丈夫か、顔が真っ青だぞ……」
969: 少女:2012/5/1(火) 09:18:45 ID:KLMpaCsVQ2
**「……アンタたち、魔王の手先じゃないんだよな?」

壱姫「まだ言ってるの、それ……」ウンザリ

側近「違いますよ、それに先程申し上げましたように、危害を加えるつもりはございません」

**「……そ、……うか……」

壱姫「? どうしたのさ」

**「…………──占いなんだ」ボソ

魔者「え?」

**「……占いに出たんだよ! 魔王が魔界からやって来るって! もう人間はおしまいだ!」
970: 少女:2012/5/1(火) 09:25:14 ID:KLMpaCsVQ2
>>962-969
今朝はここまでに!
また明日…はちゃんと更新しますよ…(;´・ω・`)?
971: 名無しさん@読者の声:2012/5/1(火) 12:49:30 ID:IS81pGRAtA
待ってたよー

っC
972: 少女:2012/5/2(水) 08:24:10 ID:EcSRoBqRFY
>>971
うわあああごめんなさい
嬉しいですありがとうございます!

…昨日ああ言っときながら申し訳ないのですが、寝坊したので更新はお昼に…!
面目ない(・ω・`)
973: 少女:2012/5/2(水) 15:43:04 ID:41PJuyi/w.
遅くなりましたー(;´・ω・`)
今から投下します!
974: 少女:2012/5/2(水) 15:44:44 ID:41PJuyi/w.
魔者「……はあ?」

**「だから、占いだ! 魔王が来るんだよ!」

壱姫「ちょっと……、落ち着いたらどう?」

**「そう言ってられるか、今この場にも魔王が来るかもしれないってのに!」

側近「……それで、他の方々は避難されたということでしょうか」

壱姫「そうみたいだね……」
975: 少女:2012/5/2(水) 15:45:38 ID:loCEC/hn4Y
**「もうアンタらが村長の家何してたかなんてどうでもいい、いいから早いところ逃げよう、な!?」

壱姫「そうは言ってもねえ、たかが占いじゃないか」

**「……た、たかが……!?」ダンッ

壱姫「うお」ビク

**「駄目だ、わかってないんだ、お前らは……! もういい、頼むから離してくれ、俺は逃げ──」

側近「──それは困りますね」

**「……っ!?」グンッ
976: 少女:2012/5/2(水) 15:46:29 ID:41PJuyi/w.
側近「もう貴方には尋ねません、他の方々に訊ねることに致します」

魔者「え、おい側近……?」

側近「──他の方々がいらっしゃる場所まで、案内していただけますね?」ニコー

**「………………」コクコク

魔者「……何か怒ってんのか?」

側近「勇者様、何か異論が?」クル

魔者「…………何でもねぇ」
977: 少女:2012/5/2(水) 15:48:28 ID:41PJuyi/w.
>>974-976
今日はここまでに!
また明日、よろしくお願いします!
978: 少女:2012/5/3(木) 14:29:01 ID:LJlRNNysec
おそようございます
本日もまた惰眠を貪りまくっておりました(´・ω・`)すみません
今から投下します!
979: 少女:2012/5/3(木) 14:29:59 ID:LJlRNNysec
***

弐国、森の中、村人たちのキャンプ

***

魔者「へえ、ここかー」

壱姫「避難したって割には、村からそれほど離れてないじゃないか」

**「き、今日みんなで村を出たばかりなので……とりあえず今日休む場所はここということで」ビクビク
980: 少女:2012/5/3(木) 14:30:43 ID:Ntoa1Hpjuk

  …ザワ…

魔者「なんか、村人のやつらざわついてないか?」

**「──……あいつら、誰だ?」

**「知らないやつらがこっちに来てるぞ……」

**「まさか魔王か……?」

  …ザワザワ…

壱姫「……もしかして、また誤解を受けてるのかな」ハァ
981: 少女:2012/5/3(木) 14:31:20 ID:Ntoa1Hpjuk
側近「……これは困ったことになりましたね」チラ

**「……!」ビク

側近「説得、お願いできますか?」ニコ

**「…………はい」ゾッ

魔者「……脅かしすぎじゃねえか?」ジロ

側近「そんなまさか、私がいつ脅しなどしましたでしょう」ニコー
982: 少女:2012/5/3(木) 14:35:46 ID:LJlRNNysec
>>979-981
今日はここまでに!

次スレが近づいてまいりましたね…
スレタイ少し変えようか、2をつけるだけにしようか迷っております(*´ω`)
もし意見がございましたら反映するかもしれませんw
983: 少女:2012/5/4(金) 23:03:24 ID:D4dNipLTso
すみません、予定が詰まってしまっているので、しばらく投下できません
次に来るのは早くて6日の夜、遅ければ7日の夕方になりそうです
申し訳ありませんが、お休みさせていただきます
984: 少女:2012/5/10(木) 21:45:58 ID:Rl1rZW541Y
7日どころじゃありませんでした。
すすすみませ…(((;Д;`))!!

今から投下します!
985: 少女:2012/5/10(木) 21:47:30 ID:Rl1rZW541Y
**「……」チラ

側近「」ニコ

**「……お、おーい皆、俺だー」

  ザワザワ…

**「なあ、あいつ……」

**「ああ、なんであんなところに居るんだ?」

**「たしか、忘れ物を取りに行くとか言って、一人戻ってたぞ」

**「待て、一緒に誰かいるぞ」
986: 少女:2012/5/10(木) 21:48:03 ID:Rl1rZW541Y
**「そこで止まれー、そいつら、一体誰だー!?」

壱姫「……誰なんだ、だって」

魔者「誰って……『勇者一こ──」

壱姫「あああああああああああ」

魔者「いきなりなんだよ!?」

壱姫「馬鹿か君は」ボソボソ

魔者「何がだよ」ジロ

壱姫「いちいち簡単に身分を明かすんじゃないよ」ボソボソ

魔者「お前が言うか?」
987: 少女:2012/5/10(木) 21:48:36 ID:Rl1rZW541Y
魔者「お前、女頭たちにはペラッと喋ってたじゃねえかよ」ジト

壱姫「あれはあれ、これはこれ」

魔者「えー……」

壱姫「大体あの時は顔見知りの上に、ボクたちのことを他人に軽々と話すことがない人たちだったじゃないか」

魔者「…………」

壱姫「ほらね?」
988: 少女:2012/5/10(木) 21:49:25 ID:Rl1rZW541Y
壱姫「一方ここは森の奥とはいえ人里……みたいなもの、になるのかな? しかも知らない人しかいないでしょ」

魔者「……」

壱姫「わかったかい?」

魔者「……どうしてバレたら駄目なんだよ」ムス

壱姫「…………あのねえ」ジロ

魔者「お、おう……?」ビク
989: 少女:2012/5/10(木) 21:50:50 ID:WfoabuWr4g
壱姫「勇者なんて、名前だけなら誰でも知ってるだろ?」イライラ

魔者「」コク

壱姫「世の中にはね、有名ってだけで襲おうとする輩もいるんだよ?」イライラ

魔者「な、なんで!?」

壱姫「そりゃ金持ってそうだからでしょ」

魔者「……」ガーン
990: 少女:2012/5/10(木) 21:52:38 ID:WfoabuWr4g
壱姫「君、ボクたちが襲われないように常に警戒していてくれるかい? 寝てる間に荷物が盗まれないよう、不寝番をしていてくれるのかい?」

魔者「……イイエ」

壱姫「じゃあ黙っててね」

魔者「……ハイ」

側近「それでは代わりになんと名乗ることにしましょうか?」ニコ

村娘「……『旅人』とか……?」

側近「……そうですね、そのようなところでしょうか」ニコ
991: 少女:2012/5/10(木) 21:55:44 ID:WfoabuWr4g
**「お、おーい……ただの『旅人』だー、一晩泊めて欲しいそうだー」

  ザワ…

**「どうする?」

**「あんなこと言ってるが、魔王の仲間じゃないのか?」

**「怪しいよなあ……」

  ザワザワ…

壱姫「君、信頼無いね」

**「……」

壱姫「冗談だよ」
992: 少女:2012/5/10(木) 22:01:00 ID:Rl1rZW541Y
壱姫「……さて、信じてもらえないならどうしようか」

**「」ビクッ

魔者「……次の村探すしかないんじゃねえか?」

側近「近隣に村があるなどとは記憶にありませんが」

壱姫「……あったとしても、この村みたいに門前払いも有りうるしね」

**「……」
993: 少女:2012/5/10(木) 22:05:41 ID:WfoabuWr4g
村娘「……野宿……?」

**「……!」

魔者「それしかねえかなあ」

側近「……しかし」チラ

壱姫「……、ボクなら平気だよ」

側近「……」

魔者「決まりだなー」

側近「……私の責任で、皆様の時間を無駄に割いてしまい申し訳ありません」
994: 少女:2012/5/10(木) 22:14:17 ID:WfoabuWr4g
壱姫「誰も気にしてないから、無駄に自分を責めないでよね」

側近「……仰せのままに」

魔者「……さてと、コイツは──」

**「──」ビクッ

壱姫「まだ怯えてるの……」ウンザリ

**「ヒッ……! こ、ここ殺さな……!」ブルブル

魔者「はいはい、じゃあな」スタスタ
995: 少女:2012/5/11(金) 08:52:18 ID:bEx./ytD4s
**「……えっ」

村娘「……じゃあな……」スタスタ

壱姫「ぼーっとしてないでさっさとあっちに戻りなよ」スタスタ

側近「それでは失礼いたしました」ニコ

**「……え、あ……ど、どこに……」

壱姫「入れてもらえないみたいだから、野宿するんだよ」

魔者「しかたねえもんなあ」ハァ
996: 少女:2012/5/11(金) 08:52:37 ID:pCS051j/os
**「……」

魔者「じゃあなおっさん、コイツが脅して悪かったよ」

側近「……」ニコ

**「」ビクッ

村娘「……だから脅すなって……」

壱姫「それじゃ、迷惑かけて悪かったね」

  スタスタ…

**「…………」ポカン
997: 少女:2012/5/11(金) 08:53:30 ID:bEx./ytD4s
>>985-996
昨夜は寝てしまいました…不覚……orz
大変切りが悪く申し訳ないですが、次スレ立ててきますね
998: 少女:2012/5/11(金) 08:56:07 ID:bEx./ytD4s
次スレ立ててきました!
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1336694097/l10
999: 少女:2012/5/11(金) 08:56:44 ID:pCS051j/os
999
1000: 少女:2012/5/11(金) 08:57:09 ID:pCS051j/os
1000!

みなさんありがとうございました!
http://i2.upup.be/wS3FHEIPyB
次スレでもよろしくお願いします!
1001: 1001:Over 1000 Thread
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ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
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   し´

えっ…と、
1001はここかな…と
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∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
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  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
  (  ) _n_
  /  つ 終了|
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