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私は私
[8] -25 -50 

1: ◆R.iBuJXktQ:2011/9/22(木) 23:41:14 ID:sZFT6sQ9z2
注意

このスレには捕食、虐殺、首跳ねのようなグロ成分が含まれています。

直接的な表現は極力減らしていますが、苦手な人はすぐに戻ってください。



2:
◆R.iBuJXktQ:2011/9/22(木) 23:42:30 ID:m9S8aEy.Sk
――ココハ……ドコ?

すっかり日が落ちた森の中、少し赤が混じった青い塊がうごめいていた。あらゆる物理攻撃を弾き、触れたものを容赦なく溶かす、一般的にスライムと言われる魔物だった。

――ワタシハ……ダレ?

赤い液体が混じっている所から、何かを捕食した後のようだ。 スライムはうごめいてはいたが、その場からは動こうとはしなかった。

――ワタシ?ワタシハナニ?

しばらくすると、スライムは大きく広がったり、小さくなったり、一部を鋭く尖らせたりと次々と形を変えていく。端から見れば、十中八九近づきたくないというようなおぞましい光景だった。

――ワタシハ……わたしは……私は!

3: 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 23:43:31 ID:7vTIIhVuFE
しえん


っと
4: 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 23:43:36 ID:U/g2Hh.7Kc
おもしろそう
しえん!
放置はナシでおながいします
5:
◆R.iBuJXktQ:2011/9/22(木) 23:44:40 ID:sZFT6sQ9z2
>>3
支援ありがとうございます。というか、早いwww



私という存在を理解したのは、つい最近の事だが、私という存在の全てを理解したかと言うと、答えはノーだ。私があの日血まみれの女性を捕食する前の事は全く思い出せない。私が今こうして思考出来るのは、おそらく人間の知識を偶然手に入れたおかげだろう。先ほど、同族と言う奴と出会って、コミュニケーションをとってみたが、言葉と言うものは無いらしく、無反応だった。つまりはド低脳だ。昔の私もあんなド低脳だったと考えると、何とも言えない。

そんなこんな考えているうちに、森の開けた場所で日向ぼっこをしている一匹の狼を見つけた。何にも考えないで飛びつこうものならば、あっという間に気づかれて逃げてしまう。だが、幸い私はスライムだ。極限まで体を引き伸ばし、気配を悟られずに近づいて、頭を貫く事が出来る。そして、それをやるための知識もある。後はやる気と根気だが、それは食欲が無理にでも掻き立ててくれる。

そして、私は獲物への接近を始めた。

6:
◆R.iBuJXktQ:2011/9/22(木) 23:48:03 ID:m9S8aEy.Sk
>>4
ありがとうございます。だから、早いってwww




さらに数日経った後、私は私の体の可能性に気づいた。それは擬態だ。擬態したい物を思い浮かべて、集中すると、形を変えることが出来る。しかし、鳥に擬態したとしても、飛べるわけでもないし、色は相変わらず青いので、捕食の際には使う価値は無いだろう。しかし、移動の時には圧倒的に早い。まだ体積が小さいから、小動物程度にしか擬態出来ないが、なんとか体積を増やせば狼などの足の速い動物に擬態出来るだろう。ふと思いついたので、私の記憶――と言っても、おそらくあの女性のものだろうが――を頼りに、一度しか見たことのない人間に擬態してみようとしたが、頭から肩辺りまでしか擬態出来なかった。焦らずじっくりやっていけば良い。幸いじっくりやるのは得意だ。

7:
◆R.iBuJXktQ:2011/9/22(木) 23:52:42 ID:m9S8aEy.Sk
>>4
おっと、答え忘れました。放置はしないつもりです。書き溜めはまだありますし、放置したらとある方々に怒られそうなんで




雨上がりというものは好きだ。正確には雨上がりの後の狩りだが。少し開けた場所で薄く広がっていれば良いだけだからだ。そうすれば、単なる水溜まりと大差ない。後は獲物が入ってくるのを待つだけだ。自分から動く必要がないという点が非常に楽だ。それに薄く広がるのはちょっと意識した後、力を抜くだけだから、ほとんど休んでいると言っても良い。獲物が私の中程まで入ってきたら、捕まえればいい。気づいたときにはもう遅い。
8:
◆MEIDO...W.:2011/9/22(木) 23:56:43 ID:m9S8aEy.Sk
短いですが、今日はここまで

それと酉変わってますが、一応1です
9: みぃ:2011/9/22(木) 23:57:12 ID:PXOyrHiGBs
しえん(*^^*)
10: 名無しさん@読者の声:2011/9/22(木) 23:58:29 ID:ns0CSwIvSk
>>8
貴様か!

支援
11: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 00:57:41 ID:lq6otw775o
リョナ期待支援
12:
◆MEIDO...W.:2011/9/23(金) 06:53:48 ID:YpSYz7Wow6
>>9
ありがとうございます

>>10
私だ!ありがとうございます

>>11
残念ながら、リョナは無いです

多分
13: 軽く作ってみた:2011/9/23(金) 08:35:20 ID:pyMmH1xWPo
展開楽しみ。
 

>>1) l(-/- )lくらえっ!






☆ ☆ ☆ ☆ //
☆ ☆ \ __M\^M\ //
  >>1)<Σ<Σ<Σ<Σ< LL(θ/θ)支援ビィィィィィィムッッ!!
☆ / ---W/"W/ \\
☆ ☆  ☆    ☆ \\
14:
◆MEIDO...W.:2011/9/23(金) 17:02:04 ID:sdub.KGbck
>>13
ありがとうございあべしっ!←




私は生まれて――私が知識を得た日を私は生まれた日としている――二回目となる、人間を捕食した。雨上がりの狩りで、たまたま人間が入ってきてくれたから、簡単に捕まえることが出来た。初めての時とは違い、何かが流れ込んでくるような感覚は全くなかったが、食べる前に、何かが私の中で食べてはいけないと警鐘を鳴らしていた。それはあの女性の心というものが、私の中に存在していて、同族を食べるという事を酷く嫌がっているように感じた。そうは言っても、私とて食べなければ死ぬ。しかし、食べ終わった今、大きな喪失感が私の中にある。何故そんなものを感じるのかしばらく考えてみたが、全くわからなかった。

15:
◆MEIDO...W.:2011/9/23(金) 17:02:57 ID:sdub.KGbck
新たに人間を捕食したことにより、擬態する時の問題だった、体積と色素を同時に解決出来た。スライムというものは単純で、食べたら食べた分だけ大きくなる。当然、食べなければ食べない分だけ小さくなる。だが、スライムは何気に燃費が良いのか、しばらく食べなくても、ちょっと小さくなったかな程度しか小さくならない。まあ、そんなことは置いといて、体積は人間に擬態した時は膝の少し上までは出来るようになった。色素の方は、大量の血液とそこら中に生えている草で三原色と呼ばれるものは私の中に揃った。青はもともと青いので、特に必要なかった事に気づいたのは最近の事だが。もう少しで、人間に完璧に擬態が出来る。

16: 名無しさん@読者の声:2011/9/23(金) 23:58:55 ID:XjALGJJ0GI
ちょっと改行ほしいかも
17:
◆MEIDO...W.:2011/9/24(土) 00:12:16 ID:0ojlinXn6A
>>16
すいません。こんな感じでどうですか?




数日かけて狼二匹と兎三匹を捕食したことで、必要な体積を手に入れた。


早速擬態してみたところ、バランスが取れずに見事に転んだ。地面にぶつかった衝撃で右腕は少し離れた所に吹っ飛び、頭から腰にかけて見るも無惨な姿となった。体を修復して、右腕を回収し、手足を使って立ち上がろうとしてみるが、手足は震えるばかりで、手が地面から離れない。


一度諦めて、擬態を解いて、近くの木まで移動する。そして、木によりかかる形で擬態する。今度は木が支えとなり、なんとか足で立つことは出来た。しかし、それまでだ。いくら記憶に二足で歩いていた記憶が有ろうが、それは昔から経験してきたからで、記憶だけでどうにもならないものだった。これはまた根気が必要になりそうだ。

そして私は歩く練習を始めた。

18:
◆MEIDO...W.:2011/9/24(土) 01:08:50 ID:gMo5ZK9GTE
今日はここまで。どの位のテンポで更新したら良いのか決行悩んでます。




歩く練習をして、失敗して、体が見るも無惨な姿になるのは何回目だろうか。先ほどまでならば、すぐに元に戻り、再び練習に戻るのだが、そんな気持ちは私の中に突然生まれた疑問によってねじ伏せられた。

しかし、ぐちゃぐちゃになった姿で考えるのもなんだから、一度擬態を解いて考えることにした。

何故私は人間に擬態しようとしているのだろうか?

簡単だ。寂しいからだ。誰かと一緒にいた記憶の所為かはわからないが、とても寂しい。スライムのまま近づいても、ただの人間に害をなすものでしかない。だから人間になりすます。いや、なる。私はスライムである私を捨て、いつかこんな自問自答をしていたのを忘れる位に馴染みたい。だから私は努力する。

そして、私は再び練習に戻った。
19:
◆MEIDO...W.:2011/9/24(土) 23:55:10 ID:vGNDYF/Vdo
まだ足取りは覚束無いが、なんとか普通に歩けるようにはなった。

しかし、私はバカだった。私は人間の外部は知っているが内部は知らない。口があっても、声を発する事が出来ない。また、人を襲うしかない。残酷な殺し方になるが、しょうがない。

20:
◆MEIDO...W.:2011/9/24(土) 23:57:46 ID:Z2aP.X.1b6
基本的に一日一回にだいたい二レス位で更新していくつもりです




決行の日。と言っても、そう宣言するのはこれで三回目だ。別に臆した訳ではない。私はなるべく人里に近づきたくない。だから、向こうから来るのを待っている。だから、宣言したとしても、相手がいなければ当然失敗に終わる。

狼姿でそこら中を走り回っていると、運良く一人の人間を見つけた。後は簡単だ。

この姿のまま、人間まで一気に近づく。人間はまだ気づいていない。勢いを殺さないように、狙いを定め、人間が腰に下げていたソードベルトに食いつき、口の中を酸性に変えてベルトだけを溶かし、後ろ足で蹴りを入れて、人間を突き放す。人間は一瞬呆気にとられていたが、すぐに私を追ってきた。

人間の足では四足動物の足に追いつく事は出来ない。あっという間に見えなくなってしまった。だが、まだ追ってきているのが音でわかる。もうこの剣に用はない。完全に溶かしつくし、私は四足動物から人間へと姿を変える。

21: 16:2011/9/25(日) 00:05:57 ID:58mqZ7lybA
ありがとう!読みやすくなりました。
支援しましゅ('∀'●)
22:
◆MEIDO...W.:2011/9/25(日) 23:29:47 ID:Bds4Lk9iDQ
>>21
それは良かった。ありがとうございます。




私のする事は至って簡単。私は人間の姿でただ倒れてれば良い。

追ってくる人間が近くまで来ているのがわかる。人間が気づくように少し草を揺らす。音に気づいたらしく、ゆっくり近づいてきていたが、私に気づいたのか駆け寄ってきた。私を二、三回揺すって、うつ伏せで倒れている私を仰向けにする。

この人間には聞こえていないのだろうが、先ほどから、頭の中で何かが騒ぎ立てる所為で、頭が痛い。

私は気づいたふりをして、ゆっくり目を開ける。人間が色々話しかけてくるが、全く聞いていない。私は腕を上げて、人間の顔に触る。そして、五本の指を全て鋭くして、人間の頭を貫いた。

23:
◆MEIDO...W.:2011/9/25(日) 23:30:31 ID:RAD9T3j30U
用を済ませた後の人間は食べずに、その場に置いてきた。これ以上大きくなる必要はないので、森の住人達に処分は任せることにした。

内部の情報を手に入れたから、声を手に入れる練習だ。これまた根気のいる作業となりそうだ。そろそろ私の根気もすり減って、茎にでも到達するかもしれない。

24:
◆MEIDO...W.:2011/9/27(火) 06:48:05 ID:1jYvfY3Xzo
数日の練習でなんとか喋れるようになった。声は喉を少し変えれば高さが変わる事には気づいた。今の私は人間のメスだから、とりあえず少し高めの声で固定した。

「あー……」

これが私の声かと思うと、感動を覚える。考えてみろ、ちょっと前の私はコミュニケーションもとれないようなド低脳だったのだ。それが人間になり、声まで手に入れたのだ、明らかな成長に感動を覚えないのはおかしい。
25:
◆MEIDO...W.:2011/9/27(火) 06:49:28 ID:ec6YgYxxRE
「私は……誰だ?」

ふと頭をよぎった言葉が口から出てきてしまった。確かに私という存在は今ここに存在しているが、私が誰であるか私は知らない。それは私が名前を持ってないからなのかもしれない。

私は人間になるのだから、名前を持っておかないと、怪しまれるだろう。記憶の中から私に一番合う名前を探すことにした。

26: 名無しさん@読者の声:2011/9/27(火) 07:02:06 ID:jIWxKTGpJQ
支援
27:
◆MEIDO...W.:2011/9/28(水) 07:04:54 ID:krZyOmcs06
>>26
ありがとうございます




「私はミシェル・アンデルセン」

何故かはわからないが、一番しっくりくる。私の体も知識もあの女性が元になっているから、あの女性の名前だったのかもしれない。

誰かの名前だったとしても良い。これが一番合うのだから、これが私の名前だ。

後で、名前を連呼しながら、くるくる回っていた私の姿を思い出すと、実に馬鹿らしい。
28:
◆MEIDO...W.:2011/9/28(水) 07:06:13 ID:rYWbqL4UpM
私が最も長期間やっているが、なかなかうまくいかない練習がある。それは、転んだ時に形を崩さない練習だ。スライムがいくら物理攻撃が効かないとは言っても、強い衝撃を受ければ、体が飛び散ってしまう。そんな所見られたら隠しようがない。

しかし、これが面白いくらいにうまくいかない。歩けなかった頃はまあ良い。歩けるようになると、意識的に転ぶのに少なからず恐怖を覚える。別に痛くもないが、どうも二の足を踏んでしまう。私自身がこの練習で核に傷がつくのを恐れているのかもしれない。練習してたら、核が傷ついて、死にました。なんてなったら笑い話にもならない。

策が無いわけでもないので、この練習はこれまでとしよう。
50.61 KBytes

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