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私は私
[8] -25 -50 

1: ◆R.iBuJXktQ:2011/9/22(木) 23:41:14 ID:sZFT6sQ9z2
注意

このスレには捕食、虐殺、首跳ねのようなグロ成分が含まれています。

直接的な表現は極力減らしていますが、苦手な人はすぐに戻ってください。



74: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 12:52:22 ID:A44jxRf7zc
面白い
読んでますよーC
75: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 17:55:33 ID:Z/5gMg0gNA
続編きぼんぬ
76: 名無しさん@読者の声:2011/10/20(木) 00:25:49 ID:XKnEMUdELw
いつも支援してましたー
乙です!!
私も続編希望。
77: ◆MEIDO...W.:2011/10/20(木) 07:24:21 ID:weA6l9wvtU
>>74
ありがとうございます。

>>75
えっ、なんのことやら←

>>76
ありがとうございます。続編?何それ?美味しいの?←



続編は無いけど、私は私四部始めるよ!

一応sage進行ね!
78: ◆MEIDO...W.:2011/10/20(木) 07:26:12 ID:weA6l9wvtU
「お久しぶりね、皆さん。私の事覚えているかしら?『まともじゃない人間』でわかると良いんだけど。いかがだったかしら、今までの話は?一応はハッピーエンドなのかしらね?まあ、言いたいことは多々あると思うけど、物足りない気がしない?十分なら十分で良いけどね。ここから先に進めば、本当の結末までたどり着けるかもしれないわ。でも、世の中知らない方が良いこともあるわよ。ただ別のハッピーエンドにたどり着くかもしれないかもしれないし、とんでもないエンディングにたどり着くかもしれない。進みたいなら、ご自由に。じゃあ、私はこれで」
79: ◆MEIDO...W.:2011/10/20(木) 07:26:58 ID:weA6l9wvtU
日の出より早くに目が覚めた。雨だからわからないが、時間的には日の出前のはずだ。稀にあることだから、別に気にしないつもりだったのだが、何か嫌な予感がする。寝ている余裕もなさそうなので、さっさと着替えることにした。

日が昇った頃に雨は止んだが、やはり嫌な予感はまだ私の中にあった。それに、何かが足りない。視覚的には変化はないから、おそらく感覚的なものが足りない。
80: ◆MEIDO...W.:2011/10/21(金) 16:20:43 ID:C.YeTEqF1I
ルーシーが家にいなかった。日が昇ってからまだそれほど時間も経っていない。足りないものはスープの匂いだった。この時間にはもう作り始めているはずなのに。

また出かけるとも聞いていない。それに、家の中で僅かに血痕を見つけた。朝から感じていた嫌な予感はこれだったようだ。探そうにも、あまりにもヒントが無さ過ぎる。

そして、会いたくない奴に出会った。
81: ◆MEIDO...W.:2011/10/21(金) 16:21:05 ID:/4TxF8mZnI
「何しているの?」

怪しい場所にまともじゃない怪しい人間を足すと何か。簡単だ。容疑者だ。

「ルーシーはどこだ?」

「さあ?店じゃないのかしら?」

まず優先すべきはルーシーであり、こいつじゃない。言われた通りに店に急いで店に向かった。
82: ◆MEIDO...W.:2011/10/21(金) 16:21:28 ID:/4TxF8mZnI
店には鍵がかかっていた。人差し指を変形させて、強引に鍵を開けて、店に入った。店の中は薄暗くよく見えないが、中央に誰かが椅子に座っているのがわかる。ゆっくり近づいていくと、裸の女性が椅子に縛り付けられながら、うなだれていた。私はその女性を知っている。

「ルーシー……」

急いで縄をほどいて、商品の毛布でくるんで、床に寝かせた。所々に傷があるが、ちゃんと脈はある。
83: ◆MEIDO...W.:2011/10/22(土) 22:03:44 ID:YepzLr4ZbA
「あいつら自白剤まで使ったのね。一般人にまでこんな事をするとはね」

背後から先ほど聞いたばかりの声が聞こえてきた。

「あなたは!」

振り向いて、色々罵声やら何やらを浴びせたかったが、私が続きを言うより早くに口を手で押さえられた。

「今、私に色々言っている場合?このままじゃその子死ぬわよ?もし助かっても、廃人ね」

確かに、ルーシーの目は見開かれていたが、焦点が全くあっていなかった。端から見ても、普通の状態ではない。

「あなたに選択肢を提示してあげる。一つ目、このままこの子のそばにいて、この子が死ぬのを待つ。二つ目、この子を助ける方法を探す。三つ目、この子を置いて帰る」

ふざけた選択肢だ。二番目に決まっている。しかし、喋ろうにも未だに口を塞がれていて、喋ることが出来ない。

「四つ目、この子をこんな目に合わせた奴らを殺しに行く。その間に私がこの子を治療する」

その後、あいつは私の口から手を離した。
84: ◆MEIDO...W.:2011/10/22(土) 22:03:50 ID:5V2pnSlcCU
「……あなたはいったい何なの?何がしたいの?」

提示された選択肢に選択権があるようで無いようなものだ。それにこいつにルーシーを救う術があるというのか。

「私はあいつらが鬱陶しい。あなたはこの子を助けたい。利害の一致ね」

それにこいつの言う「あいつら」とは誰のことなのだろうか。

「で、行くの?行かないの?」

「……行く」

こいつに命令されるのはなんとなく癪だが、私にはルーシーを助ける方法を知らないからしょうがない。
85: ◆MEIDO...W.:2011/10/23(日) 16:20:56 ID:DjGow5sBJA
「敵は国の諜報部の雑魚二人。馬鹿だから、夫婦石持ってたわ。雑魚で馬鹿だけど、そこらの冒険者よりは強いから気をつけなさい」

私の聞き間違いでなければ、こいつは「国」と言った。いったい何者なのだろうか。だが、今はそんなことはどうでも良い。

「本当にルーシーは助かるんでしょ?」

「もちろん。なんなら契約書でも書きましょうか?」

「行ってくる」
86:
◆MEIDO...W.:2011/10/23(日) 16:21:25 ID:ldp/oNwss.
雨上がりというものは好きだ。正確には雨上がりの後の狩りだが。そんな事を考えていたのはいつだっただろうか。狩りも久しくしていない。

人里近くになると色々面倒だが、人里に入られるとさらに面倒になる。奴らが人里に着く前になんとか追いつきたい。

なんと言っても、私の一番好きな狩り条件なのだから。

87: ◆MEIDO...W.:2011/10/24(月) 13:55:56 ID:4Nlnc0808U
馬という生物は速いのは良いのだが、非常に乗りにくい。私がただ乗り慣れていないだけなのかもしれないが、なかなか思うように言うことを聞いてくれない。時たま私を振り落とそうとしてくる。スピードが出ているときに振り落とされたら、核も無事ではないだろう。

夫婦石の引き付けが徐々に弱くなってきた。少しずつ離されているのがわかる。少し荒っぽいが馬には無理やり言うことを聞いてもらおう。
88: ◆MEIDO...W.:2011/10/24(月) 13:57:25 ID:dz7ykgEFtY
馬が振り落とそうとしてくる度に、ほんの少しずつ皮膚を溶かしてやったら、大人しく走ってくれた。曇り空で太陽の位置はわからないが、だいたい昼頃だろう。

人里までに追いつくことは出来なかったが、どうやら人里で休息を取っているようだった。馬を一旦預けて、人里の中を探すことにした。

89: ◆MEIDO...W.:2011/10/24(月) 13:57:41 ID:dz7ykgEFtY
人里の中央付近にある酒場で奴らを見つけた。夫婦石が常に奴らの方に引きつけられるから間違いないだろう。細身の男と髭面のデカい男の二人。二人とも一般的な商人の格好をしていた。

それを確認して店を出ようとしたが、店主に色々言われたので、酒を一杯だけ頼んだ。金は近くにいた奴からくすねた。

90:
◆MEIDO...W.:2011/10/25(火) 22:00:44 ID:s2iZiCbKVc
人里を後にして、王都に続く道で奴らを待っている時に、再び雨が降ってきた。私は雨上がりは好きだが、雨はあまり好きではない。雨音で微かな足音や呼吸音が聞こえなくなってしまって、取り逃がすことがあるからである。

だが、それはただの杞憂だったようだ。馬の足音は雨でも良く聞こえる。馬には恨みはないが犠牲になってもらおう。

91: ◆MEIDO...W.:2011/10/25(火) 22:01:57 ID:negvAIp2jI
奴らの乗った馬がほぼ同時に私の中に入った。スピードは速かったが、なんとかアキレス腱を切り裂けた。

馬はバランスを崩して、奴らを振り落として、倒れた。奴らは何が起こったか分からないような顔をして、地面に倒れている。気づかれないように髭から夫婦石を奪い、持ち物を全て溶かす。奴らは起き上がって、自分達の馬を確認し始めた。

生憎、まだ私の中にいるのだ。さて、そろそろ狩りの始まりだ。
92: ◆MEIDO...W.:2011/10/25(火) 22:03:02 ID:negvAIp2jI
「お困りですか?」

狩りと言っても、私はスライムの状態でこいつらを殺す気はない。私は元に戻る前に少し変化を加えてから、形を変えた。

「いや、馬が……」

私を見て、細身の方の顔みるみる変わっていく。

「どうした……?なっ!」

髭も今の私の姿に驚きを隠しきれなかったようだった。

「何ですか?私の顔に何かついてますか?それとも、見覚えのある顔なんですかね?」

今の私はルーシーだ。自分達で廃人のようにした人間が自分達の前に立っているのだから、驚かない方が難しいだろう。

「くそっ!」

「……俺の杖がねえ!」

奴らは何かを抜こうと、腰のあたりを探すが、何も見つからなかったようだった。私はそれをただクスクス笑いながら見下ろしていた。

「どうしたんですか?そんなに怯えて。私、そんなに酷い顔していますか?」

私はゆっくり近づいていく。細身が懐からナイフを取り出したかと思うと、私の左目と首に刺さっていた。

「あらあら。本当に酷い顔になっちゃいましたよ」

スピードを変えることなく、笑顔を絶やさず、さらに近づいていく。細身は腰を抜かしたようで、立てずに震えていた。

「クソが!」

髭は私の顔に殴りかかってきた。それを少し首を傾けてかわしてから、しっかりと腕を掴む。

「女性に殴りかかってくる精神を疑いますよ」

そのまま思い切り腕を捻った。髭が悲鳴をあげたが、私の知ったことではない。左目のナイフを引き抜いて、髭の右足に深くさしてやった。そして、髭を細身の隣に突き飛ばした。

「覚悟は出来たか?」

私は体の中にしまっておいた剣を取り出した。私がルーシーにもらったあの剣だ。

「そ、そうかわかっ……」

髭が色々言っているが、私には聞こえない。また頭の中で何かが騒いでいる。今回は今まででも最大の音だった。あまりの音量に一瞬意識を失いそうになったが、無理矢理離れていく意識を引き戻した。剣を鞘から抜き、奴らに向けた。

「タヒね」

93: ◆MEIDO...W.:2011/10/26(水) 15:00:37 ID:um8Iuczxw.
後処理は癪だったが、全部溶かしておいた。血は雨が流してくれるだろう。もうここには用はない。さっさと戻るとしよう。
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