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AKB柏木「この事件の謎は必ずあたしが解いてみせる…」
[8] -25 -50 

1: ◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:42:28 ID:7y2trLvBeU
大島「うぇ〜い!!やっと着いたぁ〜。長旅だったなぁ」

小嶋「ん…眩しーい!!」

篠田「日焼け止め持って来ておいて正解だったな」

高橋「おーい!みんなちゃんと船長さんにお礼言ってー!!」

AKB「ありがとうございました〜☆」

スタッフ「皆さんが宿泊するホテルはこの山を登ったところにありまぁ〜す!PVの撮影は明日からになりますので、今日はホテルに着いたらゆっくり休んでくださいね〜」

AKB「はぁ〜い!!」

宮澤「じゃあ実質明日までオフってことだね♪」

大島「ここ、無人島なんでしょ?いいロケーションだよね!楽しみぃ〜」


高橋「優子、あんまりはしゃがないでよ!迷子になったらしゃれにならないからね」

大島「はぁ〜い」


2:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:43:46 ID:7y2trLvBeU
5日間のPV撮影でやって来たこの無人島――その名も鬼神島。

この時のあたし達はまだ、想像すらしていなかった……。

この島でまさかあんな恐ろしい事件に巻き込まれるなんて……。
3:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:44:33 ID:7y2trLvBeU
ホテル到着――。

スタッフ「部屋は3人で1部屋になります。部屋割りはここに貼ってある通りでーす。夕食は6時からになりますので、その間は自由時間になります。では各自、荷物を持って部屋に移動してくださーい」

AKB「はーい」ガヤガヤ

宮崎「ねぇねぇ聞いた?この島、なんで人がいないのか」

渡辺「え?何?」

宮崎「ふふっ…あたしもさっきスタッフさんが話してるのを聞いちゃただけなんだけどさ…」

柏木「えー?何何?怖い話?」

宮崎「なんとこの島!鬼ヶ島伝説が残ってるらしいんだよ!」

渡辺「ぷぷっ…」

宮崎「あー今まゆゆ笑ったでしょ?冗談じゃないんだよ!」

柏木「…どういうこと?」

4:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:45:11 ID:7y2trLvBeU
宮崎「エヘンッ!なんとこの島、鬼を島の守り神として崇めてたんだって!」

柏木「鬼を?なんかそれって変じゃない?」

渡辺「昔ばなしだと、鬼は大抵悪者でしょ?」

宮崎「まぁまぁ聞いてよ!戦時中、この島はある国の領土になりかけたのよ。島には大勢の武装した外国人が乗り込んできて、殺戮を繰り返した。そこで困った島民は、島にいた鬼の力を借りることにした。鬼に助けられ、島は平和を取り戻すことができた」

柏木「へぇ〜だからこの島、鬼神島っていうのね」

宮崎「しかしこの時、村人は助けてもらう変わりに、鬼とある契約を結んでしまったの」

渡辺「契約?」
5:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:46:04 ID:7y2trLvBeU
宮崎「うん…年に一度、鬼に生け贄を捧げるという恐ろし〜い契約。鬼はまず、食べにくい頭だけを切り落とし、体は骨ごとバリバリ食べていたらしいよ」

柏木「なんか嘘っぽーい」

宮崎「でも現にこの島の裏側には鬼が捨てた生け贄の頭を供養するためのお寺があるんだって!」

渡辺「それでおしまい?…なんか怖い…」

宮崎「いやいや、伝説はここまでじゃないのよ。鬼を信仰する風習はしばらくの間島の中で続いてたんだけど、時代の流れとともにやがて廃れていったの。しかし数十年前、この島で謎の大量殺人が起こった。犯人はまだ捕まってない。一部では信仰を忘れた島民達が、鬼の怒りに触れ、祟りに遭ったっていわれてるんだよ…」

柏木「本当に?」

宮崎「マジだよマジ!!だから島民が逃げ出して、この島は無人島になったんだもん!!」

6:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:46:54 ID:7y2trLvBeU
渡辺「なんでわざわざそんな曰く付きの島をロケに選んだんだろう…」

宮崎「さぁ、わかんないけど、あたし荷物置いたら早速そのお寺とやらに行ってみようと思う!」

柏木「えーやめときなよー」

宮崎「なんで?面白そうじゃん!スタッフさんから借りたカメラもあるし♪」

柏木「それ、今回のPVメイキング用に撮影頼まれたやつでしょ?変なことに使っちゃ駄目だよ!」

宮崎「アハハ、ちょっとくらい平気だよ!この島ネットもテレビもないし、退屈じゃん」

柏木「もぉ〜後で怒られても知らないよ?」

7:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:47:32 ID:7y2trLvBeU
宮崎「大丈夫大丈夫♪あっ、2人も一緒に行く?」

渡辺「わたしはやめとく。気味悪いし…みゃおはほんとこういうホラー映画みたいなノリ好きだよね」

宮崎「えー?なんでー?絶対面白いよ☆」

渡辺「……」

8:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:48:00 ID:7y2trLvBeU
スタッフ「ほらそこの3人!お喋りは後にして、先に部屋に荷物運んで!」

3人「はぁ〜い」

柏木「もぉ、みゃおのせいで怒られちゃったじゃない!!行こ、まゆゆ。あたし達同じ部屋だよ」

渡辺「う、うん…」

宮崎(チェッ、つまんないの…)
9:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:48:40 ID:7y2trLvBeU
1号室――。

前田「うわっ、ここ大浴場ある!早速入りに行こうよっ」

板野「そうだね。もう山道歩いてきたから汗でベタベタ…」

前田「とも〜みちゃんは?」

河西「わたしはいいよ〜2人で行って来て」

10:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:49:35 ID:7y2trLvBeU
板野「とも〜みまた寝る気でしょ?船の中でも寝てたのに」

河西「…チユウ」

前田「じゃあ本当に行って来ちゃうよ?」

河西「ZZZ…」

板野「もう寝てる…。しばらく起きないから先行っちゃおうよ、あっちゃん」

前田「そうだね〜起こしちゃ悪いし」

11:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:50:12 ID:7y2trLvBeU
2号室――。

小嶋「ふぅ、疲れたぁ〜」

峯岸「(パタッ)あれ?冷蔵庫に飲み物入ってない」

高橋「マジかぁ〜。。ここ無人島だもんな。このホテルだって持ち主に交渉して借りただけで、従業員とかいないらしいし」

小嶋「え?じゃあごはんとかどうするの?」

高橋「今晩はスタッフさんがカレー作ってくれるって!」

12:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:50:35 ID:7y2trLvBeU
峯岸「じゃああたし、スタッフさんに言って飲み物もらってくる。多めにもらってくるから冷蔵庫で冷やしとこうよ」

高橋「あ、そもそも冷蔵庫電源入ってないじゃん!えーっと、コンセントは…あ、あった!(グサッ)」

小嶋「なんか冷えるまで時間かかりそうだね〜。不便な島だなぁ」
13:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:51:18 ID:7y2trLvBeU
3号室――。

篠田「クーラー効いてきたみたいだね。あ、珠理奈、窓際のベッド使いなよ」

松井珠「いいの?ありがとう麻里ちゃん」

佐藤亜「篠田さん優しい。良かったね、珠理奈ちゃん」

篠田「亜美菜ちゃんもあたしに気を使わないでいいからね!せっかく選抜入りしたんだし、今日はゆっくり休んで明日のPV撮影頑張って!」

佐藤亜「はい!でも亜美菜、撮影が心配だからダンスの練習しようと思います」

14:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:51:43 ID:7y2trLvBeU
篠田「じゃあ食堂の奥に大きめな鏡がかかってたから、持って来てあげるよ」

佐藤亜「本当ですか!でも…勝手に動かしちゃっていいのかな…」

篠田「いいんじゃない。この島にはうちらしかいないんだし。練習するのに鏡あったほうがいいでしょ?」

佐藤亜「はい!そうですね。ありがとうございます」

篠田「んじゃ、ちょっくら取ってくるわ〜(スタスタ)」

佐藤亜(やっぱり篠田さん優しいな…せっかく同じ部屋になれたんだし、仲良くなれるといいな♪)
15:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:52:15 ID:7y2trLvBeU
4号室――。

大島「いえーい、窓際のベッド取りぃ〜♪」

宮澤「あ!優子ずるいぞ!」

大島「いいじゃーんwwひょー海が見えるww」

宮澤「おっ♪マットレスふかふか(ピョンピョン)」

大島「いいねいいねぇ〜(ピョンピョン)」

横山「(ニコニコ)」
16:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:52:52 ID:7y2trLvBeU
宮澤「ゆいはんはどうすんの?ドア側のベッドでいい?」

横山「はい、うちどこでも寝れますし(ニコッ)」

大島「悪いねゆいはん、明日の夜は交代しよ」

横山「はい♪」

宮澤「っしゃ!!じゃああたしはちょっと展望台のほう行ってこようかな」

大島「えーせっかくだから泳ぎ行こうよぉ〜」

17:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:53:19 ID:7y2trLvBeU
宮澤「いや、せっかく山道を登って来たんだから頂上まで行ってみたいんだよ」

大島「じゃあたかみな達誘おうかな。ゆいはんはどうする?一緒に来る?」

横山「いいんですか?ほなら里英ちゃんとさっしーも誘って来ますわ(パタパタッ)」

大島「オッケーじゃああたしは水着に着替えちゃお(モゾモゾ)」

宮澤「うわっ!優子、窓閉めて着替えろよ(シャーッ)」

大島「なんだよ閉めんなよ〜。せっかく海が見渡せる絶好の景色なのに」
18:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:53:49 ID:7y2trLvBeU
5号室――。

指原「よっしゃ、空き時間も出来たことだし、早速家から持ってきたDVD鑑賞っと…」

高城「さっしーせっかくの旅行なのに東京にいる時とやってること変わらないね」

指原「いいじゃーん。旅行先で観るハロプロのライブDVDは格別なんだよ。そのためにパソコン持参で来たんだから」

高城「ふうん」

松井玲「でもちゃんと窓開けて光を入れないと、目が悪くなっちゃうよっ(シャーッ)」

19:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:54:15 ID:7y2trLvBeU
高城「うわぁーいい眺め!!」

松井玲「遮るものが何もないから、地平線まで一直線に見渡せるね。すごいなぁ…」

指原「うぉーっっ!!えりりんキターーー!!」

高城「さっしーDVDもいいけど、ちゃんと景色見なよぉ」

松井玲「ふふっ」
20:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:54:47 ID:7y2trLvBeU
6号室――。

(ギィ、ペタペタッ…)

北原「(クルッ)あー2人ともやっと来た〜。どこ行ってたの?」

柏木「きたりえ同じ部屋なんだ?」

北原「そうだよ〜。2人がなかなか来ないからあたし嫌われてるのかと思った」

柏木「そんなネガティブなww」

21:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:55:09 ID:7y2trLvBeU
渡辺「みゃおのオカルト話に捕まってたんだよ」

北原「みゃお、船の中からすでにカメラ回して張り切ってたね」

渡辺「そうなの〜。これからこの島の伝説にあるお寺に行くらしいよ」

柏木「祟りがどうのって言ってたけど、大丈夫かな…」

北原「祟り?」

柏木「うん…それがね…」
22:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:55:36 ID:7y2trLvBeU
7号室――。

宮崎「(ポイポイッ)よーし、荷物は片付いたっと♪あたしこれからお寺行くけど、2人も一緒に来るよね?ね?」

小森「え?お寺って今言ってた生首を供養してるとかいう所ですよね?行きませんよそんなとこ」

宮崎「えー!?なんで?いいじゃん行こうよこもり〜ん!(グイグイッ)」

小森「ちょっと引っ張らないでください!1人で行って来てくださいよ!あ、わかった♪宮崎さん1人でお寺行くのが怖いんだぁ〜(ニヤニヤ)」

23:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:56:01 ID:7y2trLvBeU
宮崎「怖くないよ!!あたしが今までどれだけのホラー映画を観てきたか知ってるでしょ!?」

小森「あ、あたしそういうの興味ないんで」

宮崎「こもりん、むかつくなぁ。じゃあじゃあ倉持さん!一緒に行きましょ♪」

倉持「お寺かぁ…気乗りしないなぁ」

宮崎「うぅ〜仕方ない1人で行ってくるかぁ。。」
24:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:56:39 ID:7y2trLvBeU
数分後、大島は――。

大島「(トントン、カチャ)あっちゃん?ともちーん?(キョロキョロ)あれ、いない…。とも〜みは寝てるし、2人ともどこ行ったんだろう…」

峯岸「(ヒョコッ)優子?何やってるの?」

大島「みいちゃん!いやさ、あっちゃん達泳ぎに誘おうと思って探してたんだけど…あ、ジュース!!」

峯岸「飲む?ぬるいけど」

大島「サンキュー♪(プシュッ、ゴクゴク)」
25:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:57:07 ID:7y2trLvBeU
峯岸「それにしてもあっちゃん達、鍵もかけないで出ちゃうなんて物騒だね」

大島「なんで?だってここ、あたしらしかいないんだよ?自由に部屋を行き来したいからみんな鍵なんかかけてないよ」

峯岸「そういえばそうだよね…あ、優子もう海行っちゃう?」

大島「ゆいはん達が来たら一緒に行こうと思ってるんだけど、なんで?みぃちゃんも行く?(ウキウキ)」

26:
◆r3nmejKTPY:2011/9/29(木) 14:57:32 ID:7y2trLvBeU
峯岸「行く行く!たかみなと陽菜ちゃんも誘おうよ」

大島「いいねいいね〜。にゃんにゃんの水着姿…(ゴクリ)」

峯岸「まったくぅ、優子ってほんと中身オヤジだよねww」
27:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:52:32 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、高城は――。

高城「…この色合い…形…すごい完璧♪この石はお土産に持って帰ろうかな。よいしょっと☆」

小森「(ヒョコッ)高城さん、何してるんですか?」

高城「あぁこもり〜ん♪ちょうど良かった、こもりんも一緒に石拾いしよっ?」

小森「それ、楽しいんですか?」

高城「楽しいよ。こうやって石を触っていると落ち着くというか元気が出るというか、宇宙の神秘…なんか宇宙と通じている気分に…」

小森「あのぉ…」
28:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:53:02 ID:7y2trLvBeU
高城「とにかく石というものは世界に同じ形、同じ色合いというものが1つもなくて…」

小森「あのっ、石を語ってるところ申し訳ないんですが、さっきから倉持さんが高城さんの耳を触ってますけど…」

倉持「あきちゃ〜耳ぃ〜…(フガフガ…)」

高城「うーん、もっちぃはいつもこうだから」

小森「石マニアに耳フェチ…そんなんでフレンチキスは大丈夫なんですか?」

高城「ゆきりんがしっかりしてるから大丈夫だよ?(キョトン)」

小森「そうですか。わたしフレンチキスに入らなくて本当に良かった」
29:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:53:42 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、柏木と渡辺は――。

柏木「(テクテク)あ、カレーの匂いがする!キッチンからだ!ちょっと覗いてみようか」

渡辺「カレーの匂いって嗅ぐとお腹すいてきちゃうね」

スタッフ「あ、2人!夕飯はまだだよ〜」

柏木「エヘヘッ、ちょっと見に来ただけですよ(ウインク)」

スタッフ「アハハ、ちょっと味見してみるかい?」

柏木「えー!?いいんですかぁ!?じゃあメンバーには内緒でちょっとだけ…」

30:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:54:06 ID:7y2trLvBeU
渡辺「あれあれ?紙皿の数足りなくないですか?」

スタッフ「あぁ、それは僕らのだよ。ホテルに備え付けのお皿が少なくてね…」

柏木「なんかすみません…あたし達ばっかり…あ、あたしも紙皿でいいですよっ」

スタッフ「大丈夫だよ。紙皿も少ないからスタッフ分しかないんだ。メンバーの子達は備え付けのお皿使って」

柏木(せめて使ったお皿洗うくらいはしなくちゃな。スタッフさんには明日の撮影でもお世話になるんだし…)
31:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:54:49 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、篠田と松井珠理奈は食堂にて――。

松井珠「わーい、メロンソーダおいしい」

篠田「珠理奈〜そのまま目線だけちょうだい。ブログに載せる用の写真撮るから」

松井珠「はい〜」

(カシャッ、カシャッ)

篠田「よしっと。あとは海で遊んでる優子達を撮って来ようかな♪」

(ギィッ、ペタペタ…)

32:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:55:21 ID:7y2trLvBeU
松井珠「あ、玲奈ちゃん!」

篠田「お〜みんな遊びに行っちゃったから、残ってるのうちらだけかと思ったよ」

松井珠「亜美菜ちゃんもダンスの練習で残ってるよ」

篠田「おっ、そうだった!これ飲み終わったら何か差し入れしてあげよ」

松井玲「柏木さんとまゆゆさんも残ってますよ。今、キッチンにいます。わたしは食堂に飲み物が用意されてるってスタッフさんから聞いて…」

33:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:55:51 ID:7y2trLvBeU
篠田「そっか、何飲む?(ガタッ)」

松井玲「あ、あ、そんな、自分で用意するから大丈夫ですっ(アセアセ)」

篠田「そう…(ストン)」

松井玲「皆さん、どちらに行かれたんですか?」

篠田「海に泳ぎに行ってるよ」

34:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:56:45 ID:7y2trLvBeU
松井玲「そういえばさっき由依ちゃんがさっしーを誘いに来てたような…」

松井珠「玲奈ちゃんはなんで一緒に行かなかったの?」

松井玲「わたしはトイレ行ってたから…出てきたらみんないなくなってて。今からでも、海のほう行ってみようかな」

篠田「そうだよ。行ってきなよ」

松井玲「は、はい…でも景色とか写真も撮りたいなーっと思ってて…」

35:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:57:18 ID:7y2trLvBeU
篠田「あ、玲奈ちゃんのデジカメ、あたしのと似てるね!ほら(サッ)」

松井珠「ほんとだぁ〜」

松井玲「あ、なんか…すみません…」

篠田「アハハ、なんで謝るの?」

松井玲「(ガタッ)じゃあわたし、外行ってきますね」

松井珠「うん、またね玲奈ちゃ〜ん(ヒラヒラ)」

36:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:57:40 ID:7y2trLvBeU
(………)

松井珠「(コソッ)玲奈ちゃん、何も気付いていないみたい…」

篠田「うまくいってるんだね…」

松井珠「はい、麻里ちゃんも例のやつ、お願いしますね。くれぐれも玲奈ちゃんにはバレないように…」

篠田「うん、まかせて…」
37:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:58:14 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、大島達は海にて――。

大島「(ザバッ)アハハハハ、また勝ったぁ〜♪」

峯岸「もぉ〜優子強すぎだよぉ」

高橋「どれだけ潜ってられるの?」

大島「さぁわかんない。みんな肺活量なさすぎなんだよ」

38:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:58:41 ID:7y2trLvBeU
指原「すごいなぁ〜優子ちゃん」

北原「さっしーが根性なさすぎなんだよww」

指原「素潜り対決なんて勝てるわけないじゃん!そういう里英ちゃんだってすぐに顔出しちゃったくせに」

北原「さっしーよりは潜ってられたもん」

指原「…クッ…こんなことなら部屋でおとなしくDVD観てれば良かったぁ〜」

北原「インドアだなぁ。。」
39:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:59:12 ID:7y2trLvBeU
指原「あれ?そういえば横山は?」

横山「……」

北原「あ?え?横山まだ潜ってるよ」

指原「嘘?あ、ほんとだ。優子ちゃーん!!横山まだ潜ってますー!!」

大島「嘘だろ?あたしの負けかよぉ〜」

40:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 07:59:34 ID:7y2trLvBeU
横山「(プファッ)あ、皆さんもう出てたんですか?うちが最後…?」

北原「横山すご〜い」

高橋「優子、意外なライバル登場だねww」

大島「うーん…」
41:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:00:01 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、柏木と渡辺は6号室にて――。

渡辺「あれ?(ゴソゴソ)あれぇ〜ないなぁ…」

柏木「どうしたの?」

渡辺「鏡がないの。バッグに入れてたはずなのに」

柏木「鏡ってあの、いつも持ち歩いてる大きなやつ?」

渡辺「うーん…(ゴソゴソ)」
42:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:00:25 ID:7y2trLvBeU
柏木「あの大きさの鏡ならバッグの中で行方不明になるわけないし、どこかに置き忘れたんじゃない?」

渡辺「そうかなぁ〜いつも櫛とセットでしまってるのに…あれがないと前髪直せないよ。。」

柏木「ひとまずあたしのコンパクト貸してあげるから」

渡辺「ありがとう」
43:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:00:47 ID:7y2trLvBeU
柏木「ちょっと待ってね…(ゴソゴソ…)あれ?ないや…ポーチに入れてたはずなのに」

渡辺「え?ゆきりんも?」

柏木「他の子の荷物に紛れこんでるのかもね…まあ今は取りあえず洗面所の鏡使いなよ」

渡辺「うん、そうする」
44:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:01:42 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、前田と板野は脱衣所にて――。

板野「まさか大浴場にお湯が入ってなかったなんてね」

前田「よく考えたらこのホテル、従業員いないんだもんね」

板野「これじゃあホテルじゃなくて合宿所だよ〜」

前田「でもシャワーは使えて良かった!お陰ですっきり〜♪」

45:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:02:20 ID:7y2trLvBeU
板野「あっちゃんちょっと髪の毛後ろで留めてくれない?」

前田「いいよ〜」

板野「さてと、ネックレスネックレスと…あれ?ない!!」

前田「どうしたの〜?」

板野「シャワー浴びるとき外したネックレス…ここに置いたはずなのになくなってる」

前田「あ、あたしのブレスレットもないよ〜」
46:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:02:53 ID:7y2trLvBeU
板野「おかしいな、なんでだろう」

前田「なんでだろうね〜あ、部屋で外してきたのかな、アハッ☆」

板野「勘違いってこと?」

前田「そうだよ勘違いだよ〜。とも〜みちゃん寂しがってるかもしれないし、早くお部屋戻ろ!」

板野「う、うん…」

板野(絶対勘違いじゃない…あたし確かにここでネックレス外したんだから…)
47:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:03:32 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、篠田と松井玲奈は山の中にて――。

篠田「あ、いたいた!玲奈ちゃーん!!」

松井玲「あ、篠田さん(タタッ)どうしたんですか?」

篠田「玲奈ちゃん間違えてあたしのデジカメ持ってっただろ?」

松井玲「え?え?(ゴソゴソ…)あ、ほんとだ!すみません…」

48:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:04:00 ID:7y2trLvBeU
篠田「いいよいいよ。しっかしここ、いい眺めだなぁ〜」

松井玲「はい。ブログに載せて、少しでもこの景色をファンの方に伝えられたらなと思って…」

篠田「あたしも1枚撮っておこう(カシャッ)んじゃ、もうちょっとあたしは島の周りを巡ってくるよ」

松井玲「はい」

篠田「道悪いから、玲奈ちゃん気をつけてね」

松井玲「はい、篠田さんも」

49:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:04:31 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、宮崎は島の裏側で――。

宮崎「…フゥ…フゥ……着いた…ここが伝説のお寺…ってただのボロ小屋じゃーん(ガックリ)あ、鍵壊れてる!(キョロキョロ)ちょっとくらい覗いたって、バチ当たらないよね…おじゃましまーすっと…(ギギィ…)」

宮崎(うわぁ〜中も埃だらけ…手入れする人がいないだもん仕方ないか…一応カメラ回しておこう)

(ジーーーーー…)

宮崎「ケホケホ…空気悪いなぁ。あ!!これもしかして、古い文献!?伝説について何か書いてあるかも♪見てみよーっと」
50:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:05:03 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、宮澤は展望台にて――。

宮澤「うーーん、やっぱり頂上は気持ちがいいなぁーみんなも来れば良かったのに!あ〜見晴らしも最高!!…んん!?」

宮澤(あの2人、あんなところで何やってるんだろう…)
51:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:05:36 ID:7y2trLvBeU
午後6時、食堂――。

スタッフ「今日の夕飯はカレーになりまーす。柏木が味見しておいしいって言ってたから味はお墨付きでーす」

小嶋「あ〜ゆきりん味見させってもらったのぉ?ずるいよー」

柏木「ちょっとスタッフさんバラさないでくださいよー!あ、そうだ!ちょっと皆さんに聞きたいんですけど、あたしのコンパクトと麻友の鏡が行方不明になってて…誰か荷物に紛れこんでないですかー?」
52:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:06:05 ID:7y2trLvBeU
峯岸「え?そうなの?あたしのとこにはなかったと思うよ」

小嶋「あたしのとこにもないと思うよー」

指原「(ゴソゴソ…)ない…ないなぁ…誰か、指原の携帯知りませんか?」

柏木「携帯、なくしちゃったの?」

指原「海に行くまでは持ってたはずなんだけど…」

53:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:06:37 ID:7y2trLvBeU
前田「はーい、はーい!!あたしのブレスレットとともちんのネックレスも行方不明ですー」

高橋「まったくみんなだらしないんだから。部屋に帰ったらそれぞれもう一度荷物を確認して、間違って持ってる人いたらすぐに持ち主に帰すこと!いいね?」

AKB「はーい」

小森「あ、でもまだ来てない人達いますよ?(キョロキョロ)」

高城「篠田さんいないねぇ」

渡辺「あ、みゃおもいない…」

高橋「そうかぁ、何してるんだろう、2人…」
54:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:07:16 ID:7y2trLvBeU
松井玲「あの、篠田さんはさっき島の周りを写真に撮るって言ってました」

松井珠「あ、言ってた言ってた!あと、優子ちゃん達の写真を撮りに海に行くとかも言ってた気がする」

大島「えー、麻里子は来なかったよ。ねえ?(チラッ)」

峰岸「うん」

高橋「麻里子マイペースだからなぁ。待ってても仕方ないし、先食べようか」

前田「そうだよお腹すいたよ〜」
55:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:07:47 ID:7y2trLvBeU
高橋「じゃあ作ってくれたスタッフさんにも悪いし、食べようか」

前田「わ〜い!あ、キュウリもあるキュウリ」

小森「指原さん、あたしの人参あげますよ」

指原「げぇ〜嫌いなもの人に押しつけないでよ小森」

小森「(ニヤニヤ)」

(ガヤガヤガヤ…)
56:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:08:08 ID:7y2trLvBeU
柏木(みゃおが食事の時間に来ないなんておかしい…何かあったのかな…)

渡辺「…ゆきりん?どうしたの?食べよ?」

柏木「う、うん…」
57:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:08:42 ID:7y2trLvBeU
夕食後――。

高橋「ふぅ〜満腹満腹…(ポンポン)」

前田「あ、トランプある!たかみなババ抜きしよババ抜き♪」

峯岸「あ、あたしもやりたーい!」

前田「ともちんはー?」
58:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:09:08 ID:7y2trLvBeU
板野「あたしはいいよ。ちょっと外に出て、夜風に当たってくる」

前田「ふぅん。じゃあにゃんにゃん!」

小嶋「いいけど、あたしこういうの強いよ?」

高橋「陽菜、運が必要になってくるゲームだけはなぜか妙に強いよね」

前田「えーそうなのー?」
59:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:09:35 ID:7y2trLvBeU
15分後――。

小嶋「わぁ〜勝った勝ったぁ♪」

前田「ほんとだ強ーい」

高橋「ね?すごいでしょ陽菜」

峯岸「もう一回やろ!カード混ぜるね(ザッザッザッ)」

60:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:09:55 ID:7y2trLvBeU
小嶋「あ、そういえばさ、結局麻里ちゃん現れなかったね」

高橋「そうだった!ババ抜きしてる場合じゃないや!あたしちょっとスタッフさんに報告してくる(タタタッ)」

峯岸「麻里ちゃん、道に迷ってるのかなぁ…」

前田「……」
61:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:10:37 ID:7y2trLvBeU
一方その時、柏木と渡辺は――。

柏木「麻友、そっちのお皿も集めちゃって!まとめてキッチンに運ぼう」

渡辺「うん」

柏木「……(カチャ、カチャ)」

松井玲「(スッ)……」

柏木「?あぁ玲奈ちゃん、いいよ、ここはあたしと麻友で片付けちゃうから」

松井玲「でも…」

62:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:11:16 ID:7y2trLvBeU
渡辺「平気だよ?あたし達でも皿洗いくらいはできるし☆」

指原「(タタッ)いたいた、玲奈ちゃーん、指原お風呂行くけど、一緒に行く?」

松井玲「うん行くー(パタパタ)あ、じゃあ柏木さん渡辺さん、片付けすみません、お願いします」

柏木「うん、まかせてー」

渡辺「私達もこれ終わったらお風呂行くね」

松井「(ペコリ)あ、待ってよさっしー(タタタッ)」
63:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:11:44 ID:7y2trLvBeU
(………)

柏木「いつも思うんだけど、玲奈ちゃんあんなにあたし達に気を遣わなくてもいいのにね…」

渡辺「楽屋でもみんが椅子に座るまでは、立って待ってたりするよね。いつまで経っても敬語だし…なんか寂しい…」

柏木「同じSKEでも珠理奈ちゃんは自然とみんなに溶け込んでるのに」

64:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:12:05 ID:7y2trLvBeU
渡辺「あ、でも玲奈ちゃん、さっしーとは敬語抜きで話せるみたいだから良かったよね」

柏木「不思議だよね、あの2人、趣味とか全然違いそうなのに」

渡辺「(ハッ!!)もうこんな時間!」

柏木「よし、これキッチンに持って行っちゃおう(ガチャ)」

渡辺「うん」
65:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:12:36 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、河西は1号室にて――。

河西「……(ゴソゴソ)」

河西(あれ?ないなぁ髪留め…あれお気に入りだったのに)

河西「仕方ない。誰かに借りよう(ギィ、タタタッ)」
66:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:13:27 ID:7y2trLvBeU
倉持「……(テクテク)」

河西「あ、ちょうど良かったもっちぃ」

倉持「ん?どうしたの?」

河西「もっちぃ今からお風呂?」

倉持「うん。とも〜みちゃんも?」
67:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:13:55 ID:7y2trLvBeU
河西「ねぇもっちぃ、髪留め2つ持ってない?あたしなくしちゃったみたいで」

倉持「持ってるよ(ササッ)はい、どうぞ」

河西「ありがとー☆助かったよ」
68:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:14:29 ID:7y2trLvBeU
一方その頃、小森は7号室にて――。

小森(先にメイクだけ落としちゃおっかな〜)

小森「(ゴソゴソ)フンフフンフフーン…♪」

小森(!!…あれ?)

(ギィ…ハァ…ハァ…ハァ…)

69:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:14:52 ID:7y2trLvBeU
小森「(ビクッ)宮崎さん!!」

宮崎「た、ただいま…ハァ…ハァ…」

小森「どうしたんですか?泥だらけじゃないですか!あ、みんな先にごはん食べちゃいましたよ?」

宮崎「えぇーそうなの?あたしのぶん残ってるかなぁ」

小森「はい、たぶん」
70:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:15:27 ID:7y2trLvBeU
宮崎「それより聞いてよ〜お寺に行ったはいいけど帰り道迷っちゃってさぁ、山道を転がるようにして歩き回ってやっとここに辿り着いたんだよ!!」

小森「それで泥だらけなんですね」

宮崎「あ〜お腹すいたなぁ〜」

小森「ごはんより先にお風呂入ったほうがいいんじゃないですか?あ、宮崎さんわたしの手鏡知りません?」

宮崎「知らないよ」
71:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:15:59 ID:7y2trLvBeU
小森「そうですか。今ポーチの中見てたんですけど、なくなってるんですよねぇ」

宮崎「ふぅん」

小森「柏木さんのコンパクトとまゆゆの鏡もなくなったらしくて、あちこちで物が行方不明なんですよ」

宮崎「!!!!ね、それって鏡ばっかりなくなってるんだよね!?」

小森「え…あぁそういえばそうですね…でも前田さんはブレスレット、板野さんはネックレス、指原さんは携帯がなくなってますよ?」

宮崎「そう…ブレスレットにネックレスかぁ…(ニヤニヤ)」

72:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:16:30 ID:7y2trLvBeU
小森「?宮崎さん…?何ですか気持ち悪い。それより早くドア閉めてくださいよ、わたしこれから着替え、」

(キャーーーーー…!!!!)

小森「何…今の悲鳴…」

宮崎「たかみなさんの声だ!!行ってみよう!!(ダダッ)」
73:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:17:12 ID:7y2trLvBeU
スタッフルーム前にて――。

高橋「…あ…あ……(ガクガク)」

(バタバタバタバタバタ…)

前田「たかみな?どうしたの〜?(タタタッ)」

峯岸「たかみな今の声って…」

小嶋「何何何ぃ〜?」

高橋「(ハッ!!)駄目だ3人とも!来るな!!」
74:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:17:48 ID:7y2trLvBeU
前田「(ビクッ)どうしたの…」

高橋「なんでかわかんないけど、スタッフさんがみんな…倒れてる…」

峯岸「え?助けなきゃ!!(タタッ)」

高橋「みぃちゃん来るな!!もう…遅いんだよ…全員、死んでるんだ…」

前田「!!!!」

75:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:18:16 ID:7y2trLvBeU
小嶋「嘘ぉ〜アハハ」

高橋「(ガクガクガク…)嘘じゃない…全員……ウゥ…」

前田(フラフラ〜)ガクリッ

峯岸「(ガシッ)あっちゃん!?あっちゃんしっかりして!!」

76:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:18:43 ID:7y2trLvBeU
宮崎「(バタバタッ)たかみなさーん、どうしたんですか?」

小森「あ、前田さん倒れてる!!」

高橋「みゃお帰ってたのか!!ちょうど良かった、2人は至急メンバーを全員食堂に集めてくれ!」

宮崎小森「はい(ダダダッ)」

高橋「陽菜は警察に電話!みぃちゃんはあたしと一緒にあっちゃんを部屋まで運ぼう!」

峯岸「わ、わかった…」
77:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:19:19 ID:7y2trLvBeU
数分後、食堂にて――。

高橋「みんな集まった!?」

北原「(キョロキョロ)前田さんがいませんけど」

高橋「あっちゃんはいいんだ…」

(ギィ…パタパタ…)

板野「あれ?(キョロキョロ)みんな揃ってどうしたの?ミーティングだったっけ?」

78:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:19:44 ID:7y2trLvBeU
高橋「ともちん!!いいから取りあえず座って」

板野「?うん…(ガタッ)」

宮崎「お腹すいたなぁ…」

高橋「みんなに伝えなきゃいけないことがある。落ち着いて聞いて…」

AKB(ゴクリ…)
79:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:20:12 ID:7y2trLvBeU
高橋「さっきスタッフさんの部屋に行ったら、全員亡くなっていた」

大島「え?はぁ?どういうこと!?」

高橋「理由はわからないけど、全員倒れてたんだ…」

河西「本当なの?」

高橋「あぁ信じられないだろうけど、本当だ」

河西「そんなぁ…なんで…」
80:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:20:45 ID:7y2trLvBeU
高橋「スタッフさんの部屋にはカレーを食べた後の紙皿が残ってた。つまり、スタッフさんはカレーを食べた後に亡くなったことになる。そのことから考えると、恐らく…」

峯岸「(ガタッ)食中毒!?」

北原「やだ、あたしカレーお代わりしちゃったよ」

佐藤亜「亜美菜、なんか気持ち悪くなってきた…」

指原「今から吐き出せないかな?ゲッヘ、うわぁ無理だぁぁ」
81:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:21:10 ID:7y2trLvBeU
(ザワザワザワ…)

高橋「みんな落ち着いて!いい?気分が悪くなったり、体に異変を感じた人はすぐにあたしに申し出ること!いいね!?」

大島「あ、警察に連絡しようよ!(ガタッ)」

高橋「今、陽菜が電話しに行ってる」

小嶋「……(ギィ…)」

高橋「ほら戻って来た。どうだった?すぐ来てくれるって?」

82:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:21:52 ID:7y2trLvBeU
小嶋「それが…何度もやってるんだけど、全然かからなくて…電話、故障してるみたい…」

高橋「えぇ!?」

峯岸「じゃあ携帯で…って無理か…ここ圏外だったっけ」

高橋「船が迎えに来るは4日後……くそっ、どうしたらいいんだよ…」

83:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:22:38 ID:7y2trLvBeU
(ポツポツポツ…ザザーーー……)

松井珠「この音…雨?」

板野「あぁそういえばさっき、なんか降りだしそうな空気だったな」

松井珠「麻里ちゃん、大丈夫かな…」

松井玲「え?篠田さん、まだ戻って来てないの?」

高橋「珠理奈それ本当か?麻里子、何やってるんだろう…」

84:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:23:11 ID:7y2trLvBeU
大島「探しに行くにしてもこの雨だし、いつあたし達も食中毒で倒れるかかわからないしな…」

宮澤「……(コクリ)」

板野「この雨だから、どこかで雨宿りでもしてるんじゃない?」

河西「そ、そうだよ…小雨になったら戻ってくるよ」

(ザワザワザワ…)

85:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:23:35 ID:7y2trLvBeU
高橋「みんな静かに!!仕方ないなぁ、麻里子が帰って来たら誰かあたしに教えて!後で説教しなきゃ。ひとまず今日はみんなもう休んで。船が来るのは4日後なんだ、それまで体力を落とすようなことがあったら大変だからね」

AKB「はーい」
86:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:24:05 ID:7y2trLvBeU
その夜、1号室では――。

板野「あっちゃん、大丈夫?」

前田「うん、横になったらだいぶ落ち着いたよ」

河西「怖いよね…まさかここで集団食中毒が発生するなんて…」

板野「でもさ、なんで同じカレーを食べたあたし達は平気なんだろ?」

河西「年齢とか免疫力の面で何か違ってくるんじゃない?あたし達みんなまだ若いし…」

板野「そうなのかなぁ〜なんか変な感じ」
87:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:24:39 ID:7y2trLvBeU
一方、2号室では――。

高橋「2人とも大丈夫?気分悪くなってない?」

峯岸「うん、平気」

小嶋「大変なことになっちゃったね…やっぱりカレーの中のお肉が原因かなぁ〜」

峯岸「でもさ、なんであたし達は平気でスタッフさんは…」

高橋「……」
88:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:25:04 ID:7y2trLvBeU
小嶋「変だよねぇ。まだ誰もメンバーの中に食中毒起こした人がいないんだよぉ?ゆきりんなんて先に味見までしてたのに…」

高橋「(ハッ!!)あたしちょっと柏木のとこ行って来る!!(タタタッ)」

小嶋「え?急にどうしたの?」

峯岸「たかみな?」

89:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:25:23 ID:7y2trLvBeU
高橋「ちょっと気になることがあるんだ!!2人は先に寝てて!」

(バタバタバタ…)

小嶋「行っちゃった…変なたかみな」

峯岸「……」
90:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:25:55 ID:7y2trLvBeU
一方、3号室では――。

(ザーザーッ…)

佐藤亜「本格的に降りだしちゃったね、雨…」

松井珠「麻里ちゃん、一体何やってるんだろう…(ハッ!!)まさか怪我でもして動けないんじゃ…(ガバッ)」

佐藤亜「待って珠理奈ちゃん!どこ行くの?」

松井珠「わからないけど、麻里ちゃんを探さないと!」
91:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:26:27 ID:7y2trLvBeU
佐藤亜「こんな雨だよ!?山道はすべるし、第一みんないつ食中毒で倒れるかわからないんだよ!?危険すぎるよ…」

松井珠「でも…でも…(グッ)」

佐藤亜「今は篠田さんを信じて待とう?きっとそのうちひょっこり帰って来るよ…」

松井珠「じゃああたし、寝ないで待ってる!」

92:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:26:49 ID:7y2trLvBeU
佐藤亜「珠理奈ちゃん…フッ…仕方ないなぁ、亜美菜も付き合うよっ♪」

松井珠「え?」

佐藤亜「1人で待ってても不安になるだけだもんね!待ってて、ミルクティーでも淹れて来るから」

松井珠「亜美菜ちゃん…ありがとう…」

佐藤亜「(ニコッ)じゃあ、ちょっと食堂行って来るね(タタッ)」
93:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:27:25 ID:7y2trLvBeU
一方、4号室では――。

大島「食中毒かぁ〜困ったことになったよねぇ」

宮澤「そうだね」

大島「スタッフさん…」

横山「撮影も出来なくなりましたし、うちら明日からどないしましょ」

94:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:28:03 ID:7y2trLvBeU
大島「船が来るまでは体調に気をつけておとなしくしてるしかないね」

宮澤「優子、おとなしくしてられるのかよ?」

大島「今はさすがに遊ぶ気力も失せたよ…佐江ちゃんのほうこそ、顔色悪いよ?」

宮澤「そ、そうかな…」
95:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:28:32 ID:7y2trLvBeU
大島「さっきも、なんかいつもより口数少なかったし、大丈夫なの?気分悪いんじゃない?」

横山「あ、うちたかみなさんに報告してきましょうか?(ガタッ)」

宮澤「いいよ、ゆいはん。大丈夫だから」

横山「でも…ほんまに顔色悪いですよ?」

宮澤「……うるさいなぁ〜あたし地黒なだけだよ!!平気平気!アハハ、もう寝ようぜ(バサッ)」

大島「う、うん…」
96:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:29:13 ID:7y2trLvBeU
一方、5号室では――。

指原「あ、窓開けっ放しだった!(タタタッ)うわっ、雨が降り込んじゃってるよぉ〜最悪だぁ」

松井玲「さっしーこれ使って!」

指原「ありがと玲奈ちゃん(フキフキ)良かったパソコンには雨かかってないや」

高城「さっしーのパソコン、なんか光ってるね」
97:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:29:38 ID:7y2trLvBeU
指原「(フフンッ)この間秋葉のメイドカフェ行った帰りに衝動買いしたんだっ☆この鏡面加工がめっちゃオシャンティーじゃないすかぁ〜(ナデナデ)」

高城「?あきちゃそういうのわかんな〜い」

松井玲「あ、かっこいいと思うよ(汗)」

指原「ほんとにぃー?ありがとー」
98:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:30:00 ID:7y2trLvBeU
高城「ねぇねぇ、もう電気消していい〜?」

指原「あ、寝る?指原は平気だけど、玲奈ちゃんは?」

松井玲「うん平気。あ、でもわたしのベッドに石が乗ってるんだけど」

指原「……あきちゃ?(チラリ)」

高城「ごめんなさーい」
99:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:30:38 ID:7y2trLvBeU
一方、6号室では――。

北原「……(ゴソゴソ)」

渡辺「怖いなぁ、食中毒だって」

柏木「ね?あたし達が見たときは何も腐ったような臭いとかしてなかったよねぇ」

渡辺「臭いだけじゃなんともいえないんじゃない?カレー粉の香りで消されちゃうし」

柏木「そっかぁ…」
100:
◆r3nmejKTPY:2011/9/30(金) 08:31:07 ID:7y2trLvBeU
(トントンッ)

柏木「あれ?誰だろう…(ガチャ)あぁ!たかみなさん、どうしたんですか?」

高橋「ちょっと聞きたいんだけど、柏木、カレーを味見したとき、なんか変なことなかったか?」

柏木「あ、今あたし達も同じこと話してたんですけど、特に変なことはなかったと思います」

高橋「じゃあ質問を変えよう。カレー鍋は2つなかったか?」

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