ある時代の、ある世界。
ここは東の国の【商いの街】。
新鮮な果実や、美しい布、珍しい宝石、異国の書物。そのような中、『商品』として人も売られておりました。
何処からか連れて来られたであろうその『商品』の前に立つ、一人の男。
先程の台詞は彼からの物でしょう。
喧騒の中、静かに放った一言は、物語とも言えぬお話しの始まりの一言でありました。
240: 1 ◆4O/QUf00mI:2011/10/29(土) 22:35:54 ID:.yw9LayCwY
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殺し屋「まったく……久しぶりにシャウトしてしまったよ、流浪娘君」
流浪娘「……シャウトさせて、すみません」ショボーン
殺し屋「いや、そこじゃねぇよ。いいよ別にシャウトに関しては」
流浪娘「わ、わかってます……」
殺し屋「一応聞くけど、何でまた盗みなんかしたんだ?」ハァ
流浪娘「その、癖、と言いますか……」
殺し屋「癖って……」
流浪娘「あまり意識しなくても、こう手がササッと……」
殺し屋「『ササッと』じゃないよ。なんでそんな軽いんだよ。大体、林檎に関しては意図的じゃねぇか」
流浪娘「あの、殺し屋と一緒に食べたいなぁって思ったら……」カァアア
殺し屋「やだこの娘健気」
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