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男「みーつけた」
[8] -25 -50 

1:🎏 せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:43:33 ID:bIIsrLE4fw
男「何でそんなとこにいるの」

女「…………」

男「帰ろ?」

女「……うん」


2:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:43:54 ID:5tzXfudkYk
男「今度は市民センターの植え込みの隙間とはね」

男「隠れるスキル上がってるんじゃないの」

女「男さんも、見つけるスキル上がってる」

男「嬉しいね、それは」
3:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 20:43:59 ID:/X0pWY6/w.
にげと
4:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:44:09 ID:5tzXfudkYk
男「ついでにスーパー寄ってこうか」

女「牛乳とティッシュが切れてた」

男「じゃあそれと、適当に野菜」

女「うん」

男「食べたいものある?」

女「特にない」
5:🎏 3:2011/10/16(日) 20:44:23 ID:OoRBbSIjuQ
にゃぁぁぁぁ…

つC
6:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:44:24 ID:5tzXfudkYk
女「……キャベツ、安い」

男「本当。1個取って」

女「はい」

男「ん、ありがとう」
7:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:44:54 ID:5tzXfudkYk
男「余り物野菜で、炒め物とパスタどっちがいい」

女「……パスタ」

男「じゃあそうしよっか」

女「男さんが作るの」

男「久々にね」
8:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:45:09 ID:5tzXfudkYk
男「今日は何してたの」

女「お風呂のカビ取りの残り」

女「あと、トイレ掃除」

男「水回り強化週間って訳か」

女「うん」
9:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:45:26 ID:5tzXfudkYk
女「明日は台所」

男「精が出るねえ」

女「暇だから」

男「そっか」
10:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:46:40 ID:/VjY1d6A56
>>5
m9(´ω`*)プギャー
支援ありがとうございます!
11:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:48:23 ID:/VjY1d6A56
女「ただいま」

男「おかえりなさい、俺もただいま」

女「おかえりなさい」

男「ごはん作ろっか」

女「……私は」

男「お母さんに電話。今日は早くに済ませちゃいな」

女「…………」
12:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:48:37 ID:/VjY1d6A56
女「うん、……うん。分かってる。じゃあ切るね。うん。…………」

男「終わった?」

女「終わった」

男「お疲れ様。もうすぐごはんだよ」
13:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:48:51 ID:/VjY1d6A56
女「いただきます」

男「はい、いただきます」

女「……美味しい」

男「それは良かった」
14:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:49:16 ID:/VjY1d6A56
女「何入れたの」

男「余り物野菜茹でてアンチョビ入れて和えただけ」

女「……そんな高度なもの、使えない」

男「道理で瓶の中身が減らない訳だ」
15:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:49:35 ID:/VjY1d6A56
男「教えてあげるから使ってみよう」

女「やだ、難しそう」

男「じゃあ教えない」

女「それも嫌」

男「どっち」
16:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:51:19 ID:SCGnwLC0bk
女「ごちそう様でした」

男「お粗末様でした」

女「お皿洗う」

男「うん、ありがとう」
17:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:51:52 ID:SCGnwLC0bk
男「部屋行ってくるね」

女「持ち帰り仕事?」

男「うん、先にお風呂入ってて」

女「分かった」
18:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:52:08 ID:SCGnwLC0bk
男「……あ、もしもし叔母さん?」

母『ああ男くん。いつも有り難うね、娘を預かって貰って』

男「いえいえ」

男「俺にとっても、大事な従妹ですから」
19:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:52:26 ID:SCGnwLC0bk
母『あの子、どう?』

男「今日も急にいなくなって、外に隠れてましたよ」

男「また、嫌なことでもあったんでしょうね」

母『そう……』
20:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:52:47 ID:YAvYrPMcAM
母『あの子が不登校になって1年』

母『しばらく距離をおけば何か変わるかと思ったけれど、やっぱり無理だった』

母『全部、私のせいだわ』

男「……そんなこと、ないですよ」
21:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 20:52:49 ID:xGR/No6vHM
せんちゃんだぁああぁあ!!
楽しみヾ(*・ω・)ノワクテカ
支援!支援!

しかも"せん"まだ使ってくれてるとか嬉しいヽ(*´∀`)ノ
22:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:53:04 ID:YAvYrPMcAM
母『ごめんなさいね、気分が落ち着かなくて。更年期かしら』

男「いやいや」

男「……また、何かあったら連絡します」

母『ありがとう、よろしくね』
23:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:54:21 ID:Vu4dJaZiYU
女「……男さん」

男「はい、どうしたの?」

女「お風呂出たから」

男「もうそんなに時間が経ったか」
24:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:54:37 ID:Vu4dJaZiYU
女「お仕事大変?」

男「仕事は大変なものだよ」

女「……かわされた」

男「そのうち分かるよ」
25:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:54:53 ID:Vu4dJaZiYU
男「おやすみ」

女「おやすみなさい」

男「早く寝るんだよ」

女「……うん」

男「寝るんだよ?」

女「たぶん」
26:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 20:59:16 ID:f2kNfbK7/o
>>21
はい、自分ですw
折角人様に頂いた名前ですから大事に使い続けますよーヾ(`・ω・´)ノ

支援ありがとうございました!(´∀`*)
27:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/16(日) 21:01:15 ID:SCGnwLC0bk
男「……嫌なこと、か」

男「家であの子を預かってからも、まだあるのか」

男「不甲斐ない……」
28:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 15:39:07 ID:SCGnwLC0bk
女「おはよう……ございます……」

男「はいおはよう。で、何その隈」

女「黙秘する」

男「俺に通じるとでも?」
29:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 15:39:34 ID:SCGnwLC0bk
男「つまり本に夢中で夜更かししたと」

女「うん」

男「でこぴんの刑」

女「あうっ」
30:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 15:39:55 ID:SCGnwLC0bk
男「今日はお昼寝しときな。でも寝過ぎちゃ駄目だよ」

女「分かった」

男「俺は多分いつもの時間に帰ってくるから、ごはんよろしくね」

女「任せて」
31:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 17:35:37 ID:ZokmM1PE1E
こういうの待ってた
支援
32:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 21:19:16 ID:Ur8zpOk9GY
>>31
何て嬉しいお言葉を……w
こんなに淡々としてて良いのかと思わなくもなかったのですが、そう言って頂けると安心します(´ω`*)
支援ありがとうございました!
33:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 21:22:04 ID:8WrL1Un8GE
同僚「お前は子どもの母親か」

男「よく言われる」
34:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 21:23:52 ID:8WrL1Un8GE
同僚「女子中学生と同棲なんてシチュエーションなのに全然羨ましくない」

男「あの子を何だと思ってるロリコンめ」

同僚「思うも何も会わしてくんないし」

男「女ちゃんが汚れる」

同僚「この過保護!」
35:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 21:26:12 ID:8WrL1Un8GE
同僚「いいじゃん、別に見」

男「減る」

同僚「こいつ読みおった」

男「俺の心が磨り減る」
36:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 21:28:08 ID:GlQQNTFhlc
同僚「それにしても、本好きなんて今時珍しいな」

男「そうかな」

同僚「そうだよ」

男「本に夢中でっていうのも怪しいもんだけど」
37:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 21:29:12 ID:IteBxXaruU
男「泣いてたと思う」

同僚「そうか」

男「そう」

同僚「その子になんか言った?」

男「言ってない」
38:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/17(月) 21:31:12 ID:GlQQNTFhlc
同僚「難しいもんだな」

男「そうだね」

同僚「優しくしてやれよ」

男「してるし」
39:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 17:37:31 ID:EL/i/oK8C.
女「洗濯物は終わった」

女「お昼ごはん……食べなきゃ」

女「…………」

女「後で食べれば、いっか」
40:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 17:39:50 ID:IteBxXaruU
女「手紙の返事」

女「……まだ、書いてない」

女「書ける訳がない」

女「考えたくない」

女「早く、帰ってくればいいのに」
41:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 18:04:58 ID:SCGnwLC0bk
男「ただいま」

女「おかえりなさいっ」

男「この匂いはカレー?」

女「正解」
42:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 18:05:26 ID:8WrL1Un8GE
男「上手くできた?」

女「自信作」

男「待っててね、着替えてくるから」

女「うん」
43:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 18:05:55 ID:8WrL1Un8GE
男「うん、美味しい」

女「よかった」

男「上手くなったね」

女「…………!」

男「何その顔」

女「どや顔」
44:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 22:52:48 ID:bIIsrLE4fw
男「今日の電話は」

女「もうした」

男「本当?」

女「うん」

男「確認するよ?」

女「……今からする」
45:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 22:53:52 ID:bIIsrLE4fw
男「全くあの子はもう」

女「聞こえてる」

男「それは失礼」

女「絶対わざとだ」
46:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 22:55:06 ID:yY3nABhL3k
支援してやんよ
47:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 22:55:49 ID:EL/i/oK8C.
男「明日休みだけど行きたいとこある?」

女「…………」

男「そこまで真剣に悩まなくても」

女「……ええと」

男「そんな困った顔しない」
48:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 22:57:12 ID:bIIsrLE4fw
>>46
支援して頂きましたΣd(´ω`*)
ありがとうございます!
49:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 22:58:52 ID:bIIsrLE4fw
女「思いつかない」

男「そっか」

女「でも行きたい」

男「分かったよ」
50:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 23:01:24 ID:IteBxXaruU
男「じゃあ買い物でも行こうか」

女「スーパー?」

男「じゃなくて、もっと大きいとこ」

女「うん」

男「どう?」

女「行きたい」
51:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 23:03:51 ID:SCGnwLC0bk
男「欲しいものある?」

女「シャーペンの芯」

男「他には」

女「……シャンプーの詰め替え」

男「そうじゃなくてね」
52:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/18(火) 23:06:15 ID:SCGnwLC0bk
男「服とか鞄とか」

女「いいの?」

男「いいの」

男「君のお母さんからお金貰ってる」

女「そうなんだ」

男「このままじゃ横領になっちゃう」
53:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 14:18:57 ID:f2kNfbK7/o
男「という訳で来ましたショッピングモール」

女「去年できたとこ」

男「新しいね。混んでる」

女「…………」
54:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 14:20:26 ID:f2kNfbK7/o
男「最初は文房具屋?」

女「行きたい」

男「シャーペンなんて使ってたんだ」

女「…………」

男「行こうか」

女「うん」
55:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 14:22:02 ID:/VjY1d6A56
女「満足」

男「そっか」

女「実はノートも欲しかった」

男「買えてよかったね」
56:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 14:24:12 ID:/VjY1d6A56
女「シャンプー詰め替え用」

男「近所の薬局でいいよ」

女「サランラップ……」

男「主婦みたいなこと言わない」
57:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 14:27:53 ID:/VjY1d6A56
男「俺は鍋がほしい」

女「家にある」

男「中くらいの大きさがない」

女「なるほど」
58:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 22:10:35 ID:f2kNfbK7/o
女「……男さん」

男「どした」

女「白いの欲しかっただけでしょ」

男「うん」
59:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 22:12:41 ID:f2kNfbK7/o
男「ホウロウ鍋は焦げ付きにくい!」

女「どや顔」

男「新しい鍋って料理したくなるよね」

女「男さんのが主婦みたい」
60:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 22:16:13 ID:EL/i/oK8C.
男「ここから別行動」

女「なんで」

男「オジサンに女子中学生の服を選べと?」

女「ギリギリお兄さんでいける」

男「嬉しくないよそれ」
61:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/19(水) 22:19:35 ID:GlQQNTFhlc
男「本屋にいるから」

女「後で行く」

男「うん、いってらっしゃい」

女「いってきます」
62:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/20(木) 01:29:28 ID:1uexJx8LTY
つC


63:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/20(木) 13:29:00 ID:/VjY1d6A56
>>62
支援ありがとうございます(´ω`*)
64:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/20(木) 13:31:19 ID:GlQQNTFhlc
女「こういう場所、久しぶり」

女「緊張……する」

おばさん1「そうなのよぅ、家の息子本当に不真面目で」

女「!」
65:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/20(木) 13:34:36 ID:IteBxXaruU
おばさん2「あら、じゃあ学校は?」

おばさん1「それがねえ、あんまり行ってないみたいで」

おばさん2「やあねえ、ロクな大人にならないわよお」

女「…………」
66:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/20(木) 13:35:08 ID:IteBxXaruU
男「……意外と平気?」

男「いきなりハードル上げすぎたかと思ったけど」

男「割と楽しそうだし」
67:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/20(木) 23:38:06 ID:0MRnBcGkRk
男「と思った俺が馬鹿でした」

男「また忽然といなくなって……」

男「探すか」
68:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/20(木) 23:39:48 ID:0MRnBcGkRk
男「みっけ」

女「見つかった」

男「従業員用通路の柱の陰……」

女「意外と良い場所」

男「そっか」
69:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/20(木) 23:42:15 ID:0MRnBcGkRk
男「おいで。お腹空いたでしょ」

女「うん」

男「何か食べに行こ」
70:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 00:10:10 ID:bIIsrLE4fw
男「ジャンクフード食べるんだ」

女「マックおいしい」

男「意外な好みが発覚」

女「でも男さんのごはんのが好き」

男「それはどうも」
71:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 00:10:43 ID:bIIsrLE4fw
男「欲しいもの買えた?」

女「買えた」

男「帰ろっか」

女「うん」
72:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 00:11:05 ID:bIIsrLE4fw
男「と、その前に」

女「?」

男「おみやげです」

女「腕時計……」

男「持ってないって叔母さんに聞いた」
73:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 00:11:27 ID:bIIsrLE4fw
女「嬉しい」

男「うん」

女「すごく嬉しい」

男「はいはい」

女「ありがとう」

男「どういたしまして」
74:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 01:40:36 ID:2qn5Zc3e0I
なにこれおもしろい
っCCC
75:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 01:54:43 ID:xGR/No6vHM
男さんも女さんもほのぼのする(*´∀`*)
最後まで支援させていただく(・`ω・)キリッ
76:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 02:08:44 ID:lQOp7K4xOM
スレタイで犯罪臭がしたが別にそんなことはなかったぜ!
77:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 07:34:51 ID:8WrL1Un8GE
朝起きたらレスの多さに豆乳吹きそうになりましたwww
支援ありがとうございます!ヽ(´∀`*)ノ

>>74
そう言って頂けるのが何よりの喜びです
ありがとうございます!(>ω<*)

>>75
ほのぼのしてもらえて感謝!
自分も最後までご期待に沿えるよう頑張りますね(`・д・´)

>>76
犯罪臭www確かにwwwww
このSSは犯罪臭を漂わせつつ犯罪とは無縁に進んでゆきますのでご安心をΣd(´ω`*)
78:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 07:37:09 ID:GlQQNTFhlc
男「……って訳で、最後の方は喜んでたみたいなんだけど」

同僚「じゃあ良いじゃん」

男「何だかなあ」
79:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 07:38:58 ID:GlQQNTFhlc
男「突然いなくなって、見つけてもケロッとしてるのが分からない」

同僚「大したことないんじゃね」

男「気まぐれでそんなことする子じゃない」

同僚「知らねえよ」
80:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 07:40:09 ID:GlQQNTFhlc
男「事情聞いた方がいいのか」

同僚「フォローしてねえの」

男「してない」

同僚「過保護なんだか放任なんだか」
81:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 07:41:21 ID:GlQQNTFhlc
男「お前に言っても何にもならない」

同僚「じゃあ話すなよ」

男「今日のごはんは筑前煮に挑戦するんだって」

同僚「自慢するし」
82:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 22:59:09 ID:Ur8zpOk9GY
女「失敗した」

男「今日の晩ごはん?」

女「うん」

男「しょぼーんて顔やめようか」
83:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 23:02:57 ID:GlQQNTFhlc
女「甘すぎる」

男「レシピの問題かな」

女「鶏肉固い」

男「まあ落ち込まないで」
84:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 23:05:37 ID:EL/i/oK8C.
男「そんなあなたにプレゼント」

女「なに」

男「取引先から貰ったプリン」

女「!」

男「たべる?」

女「たべる」
85:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 23:09:11 ID:EL/i/oK8C.
女「…………」

男「黙々と食べてます」

女「美味しい」

男「良かったね」
86:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 23:11:30 ID:EL/i/oK8C.
女「プリン最高」

男「甘いもの好き?」

女「干し梅とかも」

男「そっか」
87:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 23:16:40 ID:bIIsrLE4fw
男「じゃあ気分が良くなったところで」

女「ところで?」

男「お母さんに電話してきなさい」

女「不意打ちだ」
88:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 23:19:55 ID:bIIsrLE4fw
女「うん。……え、日曜?うん……楽しかったよ」

女「そっか……うん。分かってるから。じゃあ」

女「…………はあ」
89:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/21(金) 23:25:44 ID:Ur8zpOk9GY
男「お疲れ」

女「疲れた」

男「心配してるんだよ」

女「……知ってる」
90:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 06:37:07 ID:8WrL1Un8GE
女「男さん」

男「どうしたの」

女「明日の天気は晴れ」

男「それで」

女「お布団干したい」

男「把握した」
91:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 06:37:44 ID:8WrL1Un8GE
男「ひとりで出来る?」

女「できる」

男「重たいよ」

女「大丈夫」

男「じゃあ朝、シーツ剥がしておくね」

女「うん」
92:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 06:38:13 ID:8WrL1Un8GE
母『もしもし、男くん』

男「叔母さん。どうしました」

母『どうって訳でもないのだけれど、少し気になってね』
93:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 06:38:40 ID:8WrL1Un8GE
男「女ちゃんなら元気にやってますよ」

男「少し、落ち込むこともあるようだけれど」

母『……そう』
94:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 06:39:05 ID:Vu4dJaZiYU
母『男くん、本当に有り難いんだけどね』

母『もう、無理矢理あの子に電話させなくても良いのよ?』

男「何で……」

母『分かるもの。あの子が無理して話してるって』
95:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 06:39:27 ID:Vu4dJaZiYU
男「でも、叔母さんに俺の申し訳が立ちません」

母『貴方本当に律儀ねえ』

男「真面目に聞いてください」

母『姉さんとは大違い』
96:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 06:39:49 ID:Vu4dJaZiYU
母『……嫌になったらやめていいって、言えなくてごめんなさいね』

男「嫌になる予定はありませんよ」

母『ふふ、頼もしいわ』

母『……お願いね』
97:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 13:08:25 ID:YAvYrPMcAM
男「無理そうだったらやめるんだよ?」

女「でも平気」

男「じゃあ、いってきます」

女「いってらっしゃい」

女「……よし。」
98:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 13:09:16 ID:YAvYrPMcAM
女「布団重い」

女「でもいけなくもない」

女「今夜はふかふか」
99:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 13:10:09 ID:YAvYrPMcAM
女「風強い……」

女「あっ」

女「布団落ちた」

女「……拾いに行こ」
100:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 13:10:51 ID:YAvYrPMcAM
女「あんまり汚れてない」

女「よかった」

?「あれ、女じゃん」

女「!」

女「妹ちゃん……」
101:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 13:12:20 ID:8WrL1Un8GE
妹「お兄ちゃんの家にいるとは聞いてたけど」

女「久しぶり……」

妹「本当に学校行ってないんだ」

女「っ、」
102:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 13:12:56 ID:8WrL1Un8GE
妹「割と元気そうなのに」

女「……妹ちゃんは?今帰り?」

妹「そう、部活帰り」

女「そっか」
103:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 13:13:48 ID:8WrL1Un8GE
妹「相変わらずどっか悪いの?いじめとか受けてなかったでしょ」

女「……それは」

妹「それとも、またメンタル系?あんた打たれ弱いもんねえ」

女「、違っ……」

男「はーい、そこまで」
104:🎏 せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:29:25 ID:YAvYrPMcAM
今日はたくさん更新するのです(ノω・ヾ)
さっき決めたのです(ノω・ヾ)
105:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:30:08 ID:YAvYrPMcAM
妹「お兄ちゃん、やほー」

男「やほー。で、何でお前がここにいんの」

妹「気まぐれ」

男「気まぐれで女ちゃんにプレッシャーかけるのやめてくんない?」

妹「愛しの従姉と喋ってただけだよ」

女「う、うん」
106:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:31:10 ID:YAvYrPMcAM
男「なら良いけどね……」

妹「お兄ちゃんこそ帰ってくるの早いじゃん、楽な仕事なの?」

男「まさか。たまたまだよ、ねえ女ちゃん」

女「…………」
107:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:32:08 ID:YAvYrPMcAM
男「妹はもう帰ろうか」

妹「お兄ちゃんつれなーい」

男「ちょっと妹を駅まで追い返してくるから」

女「……いってらっしゃい」
108:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:33:41 ID:YAvYrPMcAM
男「来るなら連絡くらいしようよ」

妹「思い立ったら即行動」

男「お前はもう少し、口の利き方というものをね」

妹「そう言われましてもね」
109:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:34:20 ID:YAvYrPMcAM
妹「なんかイラつくんだもん」

男「じゃあ来るなよ」

妹「だってあの子甘えてる。メンタル弱すぎ」

妹「あんなだからすぐ淘汰されんのよ」
110:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:35:33 ID:bIIsrLE4fw
男「……色々、難しいんだよ」

妹「下らない奴に、付け込まれる隙を見せる方が悪い」

男「そういうのとは少し違うけど」

男「お前みたいにできない子もいるんだ」

男「分かってやろうよ」
111:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 15:36:40 ID:bIIsrLE4fw
妹「分かんない」

男「まあそうだろうよ。はい到着」

妹「ご丁寧にどーも」

男「来るときは連絡な」

妹「はいはい、じゃーね」
112:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 20:40:19 ID:Vu4dJaZiYU
男「で、やっぱり居なくなると」

男「今日はどこに行ったんだ……」
113:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 20:44:46 ID:YAvYrPMcAM
男「はっけーん」

女「いつもより時間、かかった」

男「灯台下暗しってね。家の裏にいるなんて」

女「意表を突いてみた」
114:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 20:48:12 ID:f2kNfbK7/o
男「もうちょっと見つけやすい場所にいてくれると有り難いんだけど」

女「…………」

男「あ、無理ならいいよ」

女「うん」
115:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 21:01:38 ID:GlQQNTFhlc
男「今日のごはんどうする?」

女「まだ何も」

男「一緒に作る?」

女「うん」
116:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/22(土) 21:13:06 ID:Vu4dJaZiYU
男「何にしよう」

女「じゃがいもが残ってる」

男「じゃあコロッケとか」

女「賛成っ」
117:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 10:02:35 ID:0MRnBcGkRk
男「……で、美味しく出来た訳なんだけど」

同僚「お前何でも俺に報告する癖やめねえ?」

男「黙って聞いてよ」

同僚「はいはい」
118:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 10:03:21 ID:0MRnBcGkRk
男「それで思ったのが」

同僚「ほいほい」

男「もっと人に慣らした方が良い気がする」

同僚「うんうん」

男「で、お前家来ない?」

同僚「はいは……え?」
119:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 10:03:43 ID:0MRnBcGkRk
同僚「断固拒否してたくせに」

男「いきなり妹は刺激が強すぎた」

同僚「それで比較的マイルドな俺にと」

男「いささか疑問が残る所もあるけど、そう」
120:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 20:31:26 ID:bIIsrLE4fw
男「ただいま」

女「おかえりなさ……え?」

同僚「どーも、はじめまして」

男「連れて来ちゃった」
121:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 20:32:55 ID:bIIsrLE4fw
女「……はじめまして」

同僚「いきなり来ちゃって悪いね、で、お詫びと言ってはなんだけど」

女「?」

同僚「おみやげのケーキです」

女「!」

同僚「甘いものどう?」

男「餌付け禁止!」
122:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 20:36:05 ID:IteBxXaruU
同僚「ない、いきなりグーパンチはない」

男「ごはん1人増えて大丈夫だった?駄目なら残飯でも食わすけど」

女「へいき」

同僚「俺の扱いがひどい」
123:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 20:39:38 ID:IteBxXaruU
女「肉じゃがだから」

同僚「おお、お袋の味」

女「意識した」

男「意識したのか」
124:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/23(日) 20:47:47 ID:Vu4dJaZiYU
男「美味しそうにできたね」

女「そ、そうでもない」

男「何で?失敗した?」

女「ハードル上がる」

男「そういうことか」
125:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 00:50:41 ID:FUxrrucr4w
にっくじゃが〜♪にっくじゃが〜♪
しえんしえん
126:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 15:45:10 ID:Vu4dJaZiYU
>>125
にっくじゃが〜♪ヽ(´∀`*)ノ
余談ですが、我が家の肉じゃがは頻繁にじゃがいもが消滅します(`・ω・´)
支援ありがとうございました!

今日の更新分は、後で投下しにきます。
127:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 21:10:39 ID:GlQQNTFhlc
同僚「いただきます」

女「どうぞ」

同僚「ん、美味い。女ちゃん料理上手だね」

男「やらないよ」

同僚「いや口説いてないから」
128:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 21:16:46 ID:8WrL1Un8GE
同僚「いつも女ちゃんが作ってんの?」

男「帰り早いときと休みの日は俺も」

同僚「じゃあほぼ毎日か、偉いねえ」

男「それはどうも」

同僚「なあ女ちゃんと話させてくんない?」

男「だが断る」

女「……すみません」
129:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 21:20:49 ID:SCGnwLC0bk
同僚「まあ良いけどなー、男の親バカっぷりも見れたし」

男「やっぱ帰れ」

同僚「食後にケーキ食ってからな。ねーっ」

女「ねーっ」

男「まさかの餌付け完了」
130:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 21:29:14 ID:/VjY1d6A56
同僚「女ちゃん何がいい?」

女「いいの?」

男「いいの。好きなの選びなよ」

女「……モンブラン」

同僚「おー可愛いー。って殺意向けるのやめて殺意」

男「フォークって意外と鋭いんだよね」
131:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 21:38:21 ID:Ur8zpOk9GY
同僚「じゃあ俺タルト」

男「必然的にショートケーキ」

同僚「似合わねえ」

女「似合うよ?」

男「俺への認識にすごい差があることだけは分かった」
132:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 21:48:05 ID:bIIsrLE4fw
男「美味しーね」

女「うん」

同僚「女ちゃんこっちのタルトも食べる?」

男「ショートケーキあげるから我慢しようか」
133:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 21:58:07 ID:8WrL1Un8GE
男「うわタルト美味しい」

同僚「結局みんなで食うんだ」

女「楽しい」

男「ほら見たことか」

同僚「どや顔自重しろ」
134:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 22:04:22 ID:8WrL1Un8GE
同僚「という訳で邪魔者は退散します」

男「帰れ帰れ」

同僚「自分が呼んだくせに!」

男「二度と呼ばない」

女「また来てね」

男「待ってるからな」

同僚「変わり身早い」
135:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 22:05:02 ID:pVAPXBCwz2
しえんぬ
136:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 22:15:02 ID:5tzXfudkYk
男「……帰ったか」

女「男さん」

男「なあに女ちゃん」

女「キャラ違いすぎ」

男「知ってるよ」
137:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/24(月) 22:25:48 ID:5tzXfudkYk
>>135
なんだか優雅な響きに……w
しえんぬありがとうございます!(´ω`*)
138:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/24(月) 23:47:20 ID:xRHwX0R8QY
しえんぶ
139:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 06:31:18 ID:/VjY1d6A56
>>138

♪  ∧_∧  ♪
  (´・ω・) ))しえんぶ?
(( ( つ 丶   ♪
   〉とノ )))
  (_ノ(_)

   ∧_∧ ♪
 (( (・ω・` ) 大体こんなで
♪  / ⊂ ) )) ♪
 ((( 丶つ〈
  (_)丶_)

   ∧_∧ ♪
 (( (   ) あってるかしら…
♪  /   ) )) ♪
(( ( ( 〈
  (_)丶_)

しえんぶありがとうございましたヽ(´ω`*)ノ
140:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 07:28:46 ID:GlQQNTFhlc
男「今日はサバ味噌なんだ」

女「お袋の味強化週間」

男「……お袋の味?」

女「っぽいもの」
141:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 07:31:34 ID:EL/i/oK8C.
男「和食も良いよね」

女「でも男さん、洋食ばっか作ってる」

男「なんかお洒落だし」

女「女の子みたい」
142:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 07:34:19 ID:EL/i/oK8C.
男「ごちそう様でした」

女「お粗末様でした」

男「後片付け全部頼んでいいかな」

女「お仕事?」

男「うん、ごめんね」

女「分かった」
143:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 07:42:21 ID:f2kNfbK7/o
男「急に忙しくなるとか何なんだ」

男「ん?こんな時にメールが」

妹『今度遊びに行くからよろしく』

男「だが断る、っと」
144:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 23:24:34 ID:0MRnBcGkRk
妹『なんでー!?連絡入れろってお兄ちゃん言ったじゃん』

男『最近忙しいの、お前の見張りとかできない』

妹『勝手に行くからいいよ』

男『絶対来るな』
145:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 23:26:53 ID:0MRnBcGkRk
男「電源は切った」

男「さて持ち帰ったデータを」

男「パソコンに来た……だと……?」
146:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 23:33:05 ID:f2kNfbK7/o
妹『つれない』

男『ほっといてくれ』

妹『女には構ってあげてるのに』

男『それとこれとは別。急ぎの仕事あるから切るよ』

妹『はーい、頑張って』
147:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 23:35:01 ID:5tzXfudkYk
男「……終わった」

男「今は……2時か」

男「持ち帰り仕事にも限度がある」

男「流石に明日は残業かな……」
148:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 23:46:40 ID:Vu4dJaZiYU
男「おはよう」

女「男さん、今日すごく眠」

男「おはよう」

女「……おはよう」
149:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/25(火) 23:49:00 ID:Ur8zpOk9GY
男「女ちゃん、今日、帰ってくるの遅くなるから」

女「うん」

男「先にごはん食べて、寝ちゃってていいよ」

女「起きてる」

男「……そう。でも眠くなったら寝て」

女「うん」
150:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/26(水) 00:44:59 ID:y.Lm0WtXBU
しーえーんヽ(・ー`)ノ!トウッ
変身!!(ノ)・ω・(ヾ)モキュモキュ

さーて、女ちゃんとせんちゃんをプリンで釣るか
151:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 06:30:21 ID:5tzXfudkYk
>>150
プリンで釣るとは策士よのう<●><●>
支援ありがとうございました!
152:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 06:31:50 ID:bIIsrLE4fw
男「心配だ」

同僚「だったら手を動かせ」

男「心配で取り返しのつかない重大なミスをしそう」

同僚「冗談でもやめろ」
153:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 06:33:17 ID:bIIsrLE4fw
同僚「休憩行くか」

男「うう」

同僚「コーヒー奢ってやんよ」

男「優しさが気持ち悪い」

同僚「失敬な」
154:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 06:35:42 ID:bIIsrLE4fw
男「染み渡る……」

同僚「そりゃ良かった」

同僚「……なあ」

同僚「何であの子に執着すんの?」
155:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 06:38:54 ID:EL/i/oK8C.
男「大事だから」

同僚「いや違くてさ、普通の子じゃん」

同僚「不登校って言うけどよく笑うし、強いて言うならちょっと無口なだけで何も変じゃない」

同僚「預かって囲い込んで可愛がるほどのことかよ?」
156:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 06:42:42 ID:bIIsrLE4fw
男「……心のリハビリ期間、てことになってる」

同僚「何、いじめでも受けてたの?」

男「そこまでのことじゃないよ」

男「俺らにとっては、すごく些細に思えること」
157:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:10:26 ID:EL/i/oK8C.
男「あの子、昔から体が弱くてね」

男「入院しがちで、学校に行っても気がつくと自分以外で仲良しグループができてる」

同僚「ぼっちだったのか」

男「ざっくり言うとね」
158:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:12:05 ID:EL/i/oK8C.
男「だんだん病気も良くなってきて、中学になる頃には普通に通えてた」

男「ほんの少しでも仲良しの子もできて、割と楽しんでたみたいなんだけど、その頃に病気が悪化してね」

同僚「あー、そういうこと」

男「うん、前の状況に逆戻り」
159:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:14:47 ID:0MRnBcGkRk
同僚「友達は?ハブったの?」

男「いや、心配してくれたって。普通に喋ってたらしいけど」

男「会話が噛み合わないんだって。何を話しても」

同僚「そりゃ当然だ」

男「……居たたまれなく、なっちゃったんだろうね」
160:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:17:51 ID:0MRnBcGkRk
同僚「で、それで不登校に?」

男「問題はその後だよ」

男「叔母さんがさ、仲良くしてた子の家を一軒ずつ頭を下げて回ったらしいんだ」

男「娘と仲良くしてやってくれ、って」
161:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:21:18 ID:Ur8zpOk9GY
同僚「うっわ、正直引くわー」

男「屈辱だよねえ」

同僚「良かれと思ってやったんだろうけどさ」

男「で、女ちゃんマジギレ」

同僚「あの子が?」

男「あの子が」
162:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:28:24 ID:f2kNfbK7/o
男「元々大人しい子だったから、叔母さんは相当ショックだったろうねえ」

男「女ちゃんの方は友達まで拒否し始めちゃってね、本当にひとりになった」

男「担任も良い先生じゃなかったらしくてね、何でもいいから教室に来いとしか」

男「で、お母さんともぎくしゃくしたままで、家にいられなくなって」

同僚「それで今に至ると」
163:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:38:39 ID:Ur8zpOk9GY
同僚「なーんか、もどかしいな」

男「うん」

同僚「どうすんの?」

男「さあねえ」
164:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/26(水) 22:48:06 ID:GlQQNTFhlc
同僚「さあねってお前」

男「こればっかりは俺にはどうしようもないもん」

同僚「それはそうだが、手助けとか」

男「できないよ」

男「俺だって、それくらい分かってるんだよ」
165:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 13:12:58 ID:0MRnBcGkRk
男「……どうして執着するのか、か」

男「そんなこと言われてもなあ」

男「ただいま」

男「…………」

男「流石に寝たよな?」
166:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 13:15:31 ID:Ur8zpOk9GY
男「あれ、部屋に電気がついてる」

男「女ちゃん?」

女「…………」

男「待ってる間に寝落ちた感じか」
167:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 13:16:02 ID:Ur8zpOk9GY
男「全くもう、風邪引くよ……ん?」

男「……ノートに、数学の教科書」

男「…………」

男「結局、学校行きたいんじゃないか」
168:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 13:16:49 ID:Ur8zpOk9GY
男「おはよう。勝手にベッド運んだよ」

女「おはよう。ごめんなさい」

男「いいよ、眠かったでしょ」

女「見たよね?」

男「寝顔なら」

女「やっぱいい」
169:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 13:17:17 ID:Ur8zpOk9GY
女「今日も遅くなる?」

男「かな」

女「待ってる」

男「床で寝ない程度にね」

女「……努力する」
170:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 22:47:26 ID:YAvYrPMcAM
女「男さんの帰りが遅くなって4日目」

女「ひとりの晩ごはんにも慣れた」

女「……慣れました。」
171:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 22:56:48 ID:/VjY1d6A56
女「今日は……世界史にしよう」

女「学校では今頃……」

女「…………」

女「やっぱり、後で」
172:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 23:04:35 ID:f2kNfbK7/o
女「手紙の返事」

女「まだ、書いてない」

女「分かってるんだ」

女「このままじゃ、いけないことは」
173:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 23:11:01 ID:GlQQNTFhlc
男「ただいま」

女「おかえりなさい」

男「今日は起きてたね」

女「男さんも早かった」

男「でも寝よっか」

女「うん」
174:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 23:14:59 ID:/VjY1d6A56
男「あ、女ちゃん」

女「?」

男「明日妹が来るって」

女「妹ちゃん」

男「貴重な休日を潰して……今から気疲れがするよ」
175:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/27(木) 23:20:27 ID:/VjY1d6A56
女「おやすみなさい」

男「ちゃんと寝なよ」

女「分かってる。男さんも」

男「はいはい」

女「本当?」

男「本当。おやすみなさい」
176:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 11:36:17 ID:8WrL1Un8GE
母『……そう。じゃあここ何日かは、あの子が自分で電話してくれてたのね』

男「ちゃんと電話、してたんですか」

母『ええ』
177:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 11:38:17 ID:/VjY1d6A56
母『相変わらず声は強張っているけれど、毎日欠かさず』

男「良かったじゃないですか」

母『喜んで、良いのかしら。無理してそうじゃない?』

男「大丈夫ですよ」
178:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 11:39:27 ID:SCGnwLC0bk
男「前よりは随分と、よく笑うようになりました」

男「ここ何日かは、寂しい思いをさせているかもしれないけれど」

母『あの子は段々立ち直っているのね』

男「俺には、分かりません」
179:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 11:40:19 ID:SCGnwLC0bk
母『……少し、相談しても良いかしら』

男「構いませんよ」

母『ありがとう。あの子に直接尋ねていいものか、まだ分からなくて』

男「それで、何ですか」

母『あのね――』
180:🎏 CCC:2011/10/28(金) 19:06:36 ID:vVMeHDWAeE
あのねぇぇえええっっ!
続きが気になります!
支援!
181:🎏 せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 20:52:26 ID:GlQQNTFhlc
>>180
なんかそういう反応頂けると嬉しさで発狂しそうになります(´;ω;`)ブワッ
支援ありがとうございます!
182:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 20:59:37 ID:bIIsrLE4fw
妹「お兄ちゃん、やほー」

男「やほー。本当に遠慮なく来るねお前は」

妹「遠慮する理由が分からない。お兄ちゃんは何かげんなりしてるね」

男「誰のせいだと」
183:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:04:28 ID:bIIsrLE4fw
妹「お邪魔しまーす」

女「……いらっしゃい」

妹「どーも。ていうか、そんな怯えなくても」

男「お前は自分の言動を振り返ろうか」

妹「いじめてないし」
184:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:07:31 ID:SCGnwLC0bk
男「お茶淹れてくるから」

妹「私ミルクティーね」

男「いじめるなよ」

妹「いじめないって」
185:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:11:16 ID:f2kNfbK7/o
妹「……ねえ女」

女「う、うん」

妹「いちいちキョドるのやめて。お兄ちゃん帰ってくるまでだから、そんな怖い話する気ないし」

女「うん」

妹「いつまでお兄ちゃんの家にいるの?」
186:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:26:27 ID:Vu4dJaZiYU
女「いつまで……」

妹「大体いきさつは聞いてるけどさあ、あれだけで1年もグダグダ悩むとかありえない」

妹「お兄ちゃんも大変なのよ、どーせ薄々分かってるでしょ?」

妹「絶対お兄ちゃんは、まだ居てもいいって言うだろうけどさ」

妹「そろそろ頃合いなんじゃない」
187:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:32:02 ID:Ur8zpOk9GY
女「……そう、かもしれない」

妹「何だ分かってるの」

女「このままじゃいけない、てことは」

妹「随分ざっくり行くね」

女「でも、」

妹「……まあいいけど」
188:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:50:19 ID:0MRnBcGkRk
男「……お前また何か言ったろ」

妹「何その私が悪者みたいな」

女「みたいな」

男「女ちゃんまで」

妹「それ見たことか」
189:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:54:01 ID:f2kNfbK7/o
男「俺の味方はいないのか」

妹「ここに可愛い妹がひとり」

女「従妹もひとり」

妹「わあすごい、ハーレムだよお兄ちゃん」

男「なんかね、虚しい」
190:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 21:58:07 ID:Ur8zpOk9GY
妹「そういえば、お母さんがたまには家にも顔出せって」

男「お盆と正月帰るんだからいいでしょ」

妹「親不孝者」

男「何とでも言うがいいさ」
191:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 22:04:03 ID:SCGnwLC0bk
妹「あ、そだそだこれが本題」

女「?」

妹「お爺ちゃんの家から蜜柑が箱で届きました」

男「その怪しげな段ボールはそれか」
192:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/28(金) 22:07:00 ID:0MRnBcGkRk
妹「ふたりで食べてって」

男「それにしては多くない?」

妹「3箱届いたから」

女「うわあ」

男「うへえ」
193:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:12:13 ID:bIIsrLE4fw
男「妹は去り、多大な疲労感と大量の蜜柑だけが残りました」

女「ほんとに多い」

男「毎日地道に消費してこうか」

女「うん」
194:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:16:26 ID:8WrL1Un8GE
女「仕事?」

男「今日は大分少ないけどね」

女「どのくらい」

男「晩ごはんまでには終わるかな」

女「じゃあ買い物行ってくる」

男「うん、よろしく」
195:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:20:49 ID:IteBxXaruU
男「……まだ帰ってきてないのか」

男「ぬかった」

男「いくら何でも遅すぎる」

男「いつも突然いなくなるのに、何で今日だけ……」

男「……探しに行こう」
196:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:21:33 ID:IteBxXaruU
男「見つからない」

男「行きそうな場所は全部探したはずなのに」

男「いつもは絶対、見つけてたのに」

男「何か……」
197:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:23:10 ID:SCGnwLC0bk
母『もしもし、男くん?』

男「叔母さん、すみません、女ちゃんがいなくなりました」

母『いつもの?平気よ、いつも見つけてくれるじゃない』

男「……見つからないんです。今日に限って」
198:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:24:43 ID:f2kNfbK7/o
男「女ちゃんの財布がなかった」

男「買い物鞄は残ってたから、きっと遠くに行くためだ」

男「どこかあの子が行きそうな場所、知りませんか」

母『そう言われても……』
199:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:27:04 ID:/VjY1d6A56
母『あの子がいちばん思い入れがあるのは、男くんの家でしょう』

男「いつもそこから逃げ出しますけどね」

母『……好きな場所にいたくない、ってことかしら?』

男「…………!」
200:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 06:28:52 ID:/VjY1d6A56
男「もう少し探してみます」

母『私も色々当たってみるわ』

男「すみません、俺が預かってる子なのに何かあったら」

母『いいえ、きっと見つかるもの』
201:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 13:46:02 ID:f2kNfbK7/o
男「もしかしたらって思ったけど」

男「いないかもしれない」

男「電車で30分と、バスを乗り継いだところにある」

男「女ちゃんが通ってた中学校……」
202:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 13:49:14 ID:5tzXfudkYk
男「あの子のことだから、来たは良いけど入れなくて」

男「校門が見えるくらいのところに、きっといるんだろう」

男「隠れるとしたら、そうだな」

男「人が通らなくて、薄暗くて、狭くて奥まった場所」

男「例えばこの公園とか……ほら」



男「みーつけた」
203:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 14:05:24 ID:Ur8zpOk9GY
男「女ちゃん」

女「…………」

男「出ておいで」

女「……やだ」
204:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 14:07:43 ID:YAvYrPMcAM
男「びっくりしたよ、急に行動範囲広げるんだから」

男「帰ろっか」

女「……帰るの?」

女「また、男さんの家に?」

男「……女ちゃん?」
205:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 14:11:12 ID:0MRnBcGkRk
女「怖くなった」

女「男さんの家を出てったら、自分はどうなるのか」

女「ここに、学校に戻るの?本当に戻れるの?」

女「想像したら、すごく怖くなった」
206:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/29(土) 16:50:16 ID:pn4uxYm/Ww
(´;ω;)っCCC
207:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:27:18 ID:Ur8zpOk9GY
>>206
支援ありがとうございます
展開が展開なのでテンション抑えめですがすごく喜んでます

さあ続きを投下だ。
208:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:28:57 ID:f2kNfbK7/o
女「親不孝だし」

女「色んな人にひどいこと、言っちゃった」

女「行きたくない」

女「まともにやっていける自信がない」

女「このままじゃいけないのは分かってる、でも」

女「まだ、出て行きたくないよ」
209:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:31:56 ID:YAvYrPMcAM
男「……出て行かなくていいよって、言っても?」

女「男さんはきっとそう言う、って」

男「妹が言ったの?」

女「うん、私も、分かってた」
210:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:34:08 ID:bIIsrLE4fw
女「ずっと、男さんに頼って、なんとなくでいるのも」

男「…………」

女「嫌、なんだ」

男「そっか」
211:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:36:31 ID:f2kNfbK7/o
男「……女ちゃん」

女「…………」

男「すごく、簡単なことなんだよ」

女「……?」
212:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:39:15 ID:YAvYrPMcAM
男「このままじゃ嫌で、出て行きたくないんでしょ」

女「うん」

男「じゃあ、出て行かなければいいよ」

男「俺の家で暮らして、変わっていけばいいじゃないか」
213:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:43:06 ID:SCGnwLC0bk
男「君のお母さんから、話があったよ」

女「話?」

男「転校しないか、って」
214:🎏 CCC:2011/10/29(土) 18:44:06 ID:jFGI/.r5Dw
従兄妹って普通にけっこn…おっと誰かが来たようだ。
215:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:46:49 ID:IteBxXaruU
男「俺の家から歩いて通える学校に、新しく通い直すんだ」

男「もしまた失敗しても、すぐ高校に上がるから、遠くの学校に入ってやり直せばいい」

女「やり直し……」

男「うん、やり直せるんだよ」

男「まだ誰も君のことを知らない、新しい場所で」
216:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 18:50:53 ID:YAvYrPMcAM
>>214
いやいやいやいやw
それも楽しそうですけどねw
支援ありがとうございます
217:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 19:56:26 ID:IteBxXaruU
男「急にこんなこと言ってごめんね」

男「すぐに決めなくても、いいから」

男「だからさ、とりあえず出ておいで?」

男「本当に君がいなくなると、俺が困るんだよ」

女「……うん。」
218:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 19:58:42 ID:IteBxXaruU
男「やっと出てきたね」

女「やっと出てきた」

男「出てきたところで、でこぴんの刑」

女「はうっ」

男「時間稼ぎまでして逃げようとするなんて……心配させた罰だから」

女「ふいうちだ」
219:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 20:03:10 ID:SCGnwLC0bk
男「おかえりなさい」

女「家じゃないよ」

男「いいんだよ」

女「……ただいま」
220:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 20:06:48 ID:Vu4dJaZiYU
男「ごはん何にしよっか」

女「時間遅くなっちゃった」

男「大丈夫だから気にしない。食べたいものある?」

女「えっと……」

男「なければいいよ」

女「……シチュー、食べたい」
221:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 20:09:39 ID:/VjY1d6A56
男「シチューか……出来るまで我慢できるね?」

女「一緒に作る」

男「りょーかい。ルー買って帰ろっか」

女「うん!」
222:🎏 せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/10/29(土) 20:19:34 ID:5tzXfudkYk
これで暗い話は終わりです(´ω`*)ちかれたー
明日からはまた、多分のんびりな日常に戻りますので多分
今日はこれで!ノシ
223:🎏 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 11:51:11 ID:y.Lm0WtXBU
せんちゃん4位おめでとーうヽ(*´∀`)ノ!!!

お祝いだぁあああああ(*´∀`*)

更新楽しみにしてます!
つ支援
224:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 13:37:03 ID:f2kNfbK7/o
ちょっと朝起きたら信じられないものが目に入って動揺していた私です((;゚Д゚)))アワアワ

ランキングが発表され、お陰様でこのSSも4位に押し上げて頂きました
皆さん本当にありがとうございます!ヽ(´∀`*)ノ

正直確実に圏外だなーとか、セコムさんに順位聞くの怖いなーとか考えてましたから、
めちゃくちゃ嬉しいのと同時にものすごく驚いています(´ω`*)

このSSも一区切りとはなりましたが、もう少し続いてゆきますので、
これからも暫く、どうぞよろしくお願いしますm(_ _*)m
225:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 13:41:55 ID:8WrL1Un8GE
>>223
支援とお祝いありがとうございました
本当に皆さんのお陰ですね!(*゚ω゚)
ご期待に沿えるよう、引き続き頑張っていきます(`・ω・´)

今日の投下は、後ほどまた来ますねノシ
226:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 20:13:10 ID:0MRnBcGkRk
母『そう、あの子中学校に……』

男「お騒がせしました」

母『いいえ、ありがとう』

男「あと、伝えました、転校のこと」
227:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 20:16:23 ID:YAvYrPMcAM
母『……あの子、何て?』

男「まだ何も」

母『いきなりだものね』

男「でも、女ちゃんなりに色々考えていたみたいですよ」

男「変わらなきゃって、だから、煮詰まっちゃったみたいで」
228:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 20:18:20 ID:YAvYrPMcAM
母『ふふ、負けてられないわね』

男「そうですね」

母『そうよね、このままじゃいけないのは、私も同じだもの』

母『……明日は、私からあの子に電話するわ。伝えてくれる?』

男「はい、分かりました」
229:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 20:22:26 ID:IteBxXaruU
男「珍しいね、居間で勉強なんて」

女「机いっぱいに使えるから便利」

男「おやつ要る?蜜柑とか」

女「蜜柑……」
230:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 20:27:19 ID:/VjY1d6A56
男「そんな嫌そうな顔しなくても」

女「いくら食べても減らない」

男「実家にクレーム送ろうか」

女「それはいい」
231:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/30(日) 20:34:54 ID:/VjY1d6A56
男「蜜柑の処理には困るものの」

男「女ちゃんはやる気だなあ」

男「それで家事もこなしてるんだから大したものだよな」

男「……俺もお仕事頑張りますか。」
232:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 11:58:55 ID:/VjY1d6A56
男「本日の晩ごはんは豚のしょうが焼きです」

女「いただきます」

男「いただきます」

女「お腹空いた」

男「たくさん勉強してたからね」
233:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 12:01:09 ID:YAvYrPMcAM
男「俺も学生時代はよく食べてたな」

女「そうなんだ」

男「こう見えて運動部だったから」

男「まあ動いてる分食べないと、っていうのも……女ちゃん?」

女「…………太る……!」
234:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 12:05:19 ID:Ur8zpOk9GY
女「運動しなきゃ」

男「何するの」

女「……歩く?」

男「あー……」
235:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 12:08:09 ID:GlQQNTFhlc
女「男さんは」

男「毎日歩いてるからねえ」

女「駅から家まで」

男「なかなか長距離だよ?」

女「…………」

男「いや、そんな目で見られても俺どう反応すればいいの」
236:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 12:10:44 ID:IteBxXaruU
女「買い物のついでに散歩してみる」

男「なるほど」

女「これで健康的に」

男「ならないでしょ」
237:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 23:04:27 ID:SCGnwLC0bk
同僚「へえ、女ちゃんが前向きにねえ」

男「頑張ってるみたい」

同僚「喜ばしいことじゃん」

男「なんだけどさ」
238:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 23:07:56 ID:SCGnwLC0bk
同僚「何だよ、何か問題でもあんの?」

男「ていう訳じゃないんだけど」

同僚「じゃあ何」

男「……俺の問題、ていうか」

同僚「ははあ」
239:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 23:11:44 ID:/VjY1d6A56
同僚「子離れできない親パターンか」

男「親じゃないしできるし」

同僚「でも寂しいんだろ?」

男「寂しくないし」

同僚「お前ツンデレだっけ」

男「ニヤつくのやめろ」
240:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 23:18:15 ID:Vu4dJaZiYU
同僚「俺の胸で泣けよ」

男「きもい」

同僚「なんだよ折角人が親切に」

男「お前の場合嫌がらせ」
241:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:12:03 ID:QZJczNwe4M
女「あ、雨」

女「洗濯物取り込んでおいて良かった」

女「……男さん、傘持ってたっけ」

女「…………」
242:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:15:59 ID:QZJczNwe4M
女「駅まで来ました」

女「時間的にもう来るはず」

男「あれ、え、女ちゃん!?来てくれたんだ」

女「どんぴしゃ」
243:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:19:08 ID:YEY72tQYGM
男「助かったよ、これ以上ビニール傘が増えるのも嫌だったし」

女「良かった」

男「ありがとう、帰ろっか」

女「うん」
244:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:21:37 ID:YEY72tQYGM
男「雨だね」

女「だね」

男「雨って好き?」

女「音が」

男「いいね、それ」
245:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:23:42 ID:BD5gqboGtA
女「男さん」

男「なあに女ちゃん」

女「今度、お母さんに会いに行きたい」
246:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:26:17 ID:cdu7xIBYa.
男「随分といきなりだね」

女「それで、一緒に来てほしいの」

男「うん、休みの日で良いなら一緒に行くよ」

女「ありがとう」
247:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:28:17 ID:BD5gqboGtA
男「叔母さんの都合聞かなきゃな」

女「私が聞く」

男「最近ますますしっかりしてきたね」

女「うん」
248:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:35:32 ID:/h1J5f9sxg
男「頼もしくって困るな」

女「どうして?」

男「大人の矜持が……」

女「元からあんまりない」

男「えっ」
249:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:08:14 ID:YJIMGSU7Oo
男『なあ俺そんなに風格ない?』

妹『急にメールしてきたと思ったら』

男『大人の矜持って言ったら、女ちゃんに元からないって言われた』

妹『まんまじゃん』

男『ひどい』
250:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:09:51 ID:YJIMGSU7Oo
妹『あの子も意外と言うんだ』

男『言うでしょ意外でしょ』

妹『あたしにはいっつもビクビクしてるのに』

男『いやだってお前怖いし』

妹『怖くナイヨー優しいヨー』

男『分かってやってるだろ』
251:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:11:43 ID:YJIMGSU7Oo
妹『私が悪いみたい』

男『意外と気にしてる?』

妹『知らない』

男『そっか』
252:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:14:35 ID:wPFCMzneoQ
男『また会いに来てやってよ』

妹『邪魔者扱いするくせに』

男『確かに面倒だけど邪魔者じゃない』

妹『なにそれ微妙』

男『気後れしても嫌ってないよ、女ちゃんは』

妹『……考えとく』
253:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:26:00 ID:wPFCMzneoQ
母「いらっしゃい。後、おかえりなさい、女」

女「……ただいま」

男「お久し振りです」

母「しばらく会っていなかったものね。どうぞ、上がって」
254:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:27:29 ID:wPFCMzneoQ
母「元気にしてた?」

女「うん」

母「そうよね、男くんの家だものね」

男「そんなことないですよ」

母「嫌ね、聞いてるわよ。自分より料理が上手いって、姉さんが嘆いてたわ」

男「母さんの料理が壊滅的なだけじゃ……」
255:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:29:22 ID:wPFCMzneoQ
男「女ちゃんのごはんも上手くなったよね」

女「そうかな」

母「うちにいた頃は料理なんてしなかったのにね」

女「……お母さんの家に、戻ったら、するよ」
256:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:29:58 ID:wPFCMzneoQ
男「……戻ることに、するの?」

女「まだ。でも」

母「いつか、戻ってきてくれるのね」

女「うん」
257:🎏 せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:01:09 ID:CDn3vnH7O.
決めた。
本日完結します(*゚ω゚)
258:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:03:21 ID:vaPRAZHb9M
女「あの、……あのね、」

女「私……」

女「…………」

男「ゆっくり、話してごらん」

女「……うん」
259:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:05:50 ID:vaPRAZHb9M
女「まだ、男さんの家にいたい」

女「でも学校は、元の学校に戻りたい」

女「転校しない」
260:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:08:10 ID:/h1J5f9sxg
母「……元の学校?」

男「女ちゃん、本当に?」

女「うん」
261:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:08:47 ID:/h1J5f9sxg
女「手紙、貰ったの」

女「みんなに酷いことを言って、学校に行かなくなった頃に」

女「気にしてないよって」

女「学校おいで、って」

女「普段喋ってた皆のうちひとりだけ、こっそり、ポストに」
262:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:11:38 ID:vaPRAZHb9M
女「病気だったから同情かも、先生に書かされたのかも、って思ってたけど」

女「そんなこと絶対にしない子だった」

女「今もそう思ってくれてるかは、分からないけど、でも」

女「そんな子にひどいこと言ったまま、転校なんてできない」
263:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:16:07 ID:/h1J5f9sxg
母「本当に、そう思うの」

女「うん」

母「……通うの、大変よ?」

女「大丈夫」

母「優しい子ばっかりとは限らないわ」

女「それでも良い」

女「駄目かもしれなくても、頑張ってみたいの」
264:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 19:17:33 ID:cPyZimQKa.
ラストにむけて(`;ω;)っCCC
265:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:26:53 ID:QZJczNwe4M
>>264
支援ありがとうございます!(`;ω;´)
今から塾なので時間は飛び飛びになりますが、深夜になる前には完結させたいと思います
最後まで、どうか彼らにお付き合いください。
266:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:02:17 ID:1Mn.ULmtuc
母「分かったわ」

女「……!」

男「良いんですか?」

母「ええ、……私も応援する」

母「でも条件がふたつ」

母「たまには家にも、帰って来てね」
267:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:05:43 ID:BD5gqboGtA
母「あなたいつも、電話だけなんですもの」

女「会いに行くよ。もっと」

母「是非そうしてほしいわ。男くんも」

男「俺ですか」

母「姉さんの愚痴はもう聞き飽きました」
268:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:10:21 ID:BD5gqboGtA
母「もうひとつは、無理しないこと」

女「無理なんて」

男「辛いことがあったら、隠さないで全部言う」

男「……って、ことですよね」

母「分かってるじゃないの」
269:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:14:37 ID:CDn3vnH7O.
母「男くんで良いから言いなさい」

男「どうせ叔母さんに筒抜けになるしね」

女「包囲網……」

母「それくらいは多目に見てね」

母「心配くらい、させてほしいもの」
270:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:29:10 ID:RXwsYJSRA.
男「あれから一週間か」

男「女ちゃん、朝ごはん出来たよ」

女「ごめんなさい、支度できなくて」

男「良いよ、遠いんだから急いで」
271:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:35:48 ID:RXwsYJSRA.
男「制服似合うね」

女「ずっと着てたから」

男「似合って当然か」

女「そういうこと」
272:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:40:05 ID:1Mn.ULmtuc
男「定期持った?」

女「持った」

男「お弁当は」

女「持った」

男「ハンカチティッシュ」

女「持ってるから」
273:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:44:04 ID:vaPRAZHb9M
女「男さん過保護」

男「すいませんね、子離れできない親で」

女「何それ」

男「同僚に言われた」
274:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:51:16 ID:VwxIAK9LCQ
女「いいよ、できなくて」

女「私も暫くはできない」

男「じゃあもう少し、このままでいよっか」

女「うん」

男「……いってらっしゃい」



女「いってきます!」



おわり。
275:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 23:34:32 ID:kTjCrXkBAI
追い付いたら終わってた

なんだかじーんとしました…
素敵な作品ありがとうございました!!
276:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 23:46:01 ID:w7nclR6Oqs
よかった!本当によかった!お疲れ様でした!
277:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 23:49:27 ID:zs6HkdJN8o
おつ。次回作を待ってあげなくもないんだからね!
278:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 00:46:28 ID:NkcF/Q9mp6
>>1おつ!
279:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 09:23:02 ID:CDn3vnH7O.
>>275
追いかけてくださったんですか!(*゚∀゚)
素敵だなんてとても嬉しいお言葉……
こちらこそ、楽しんで頂けて有難いです。
ありがとうございます!

>>276
自分もそのレスを頂けてよかった!
こう、終わった後に肯定して貰えるのは何とも言えない嬉しさがありますね(´ω`*)
ありがとうございました!

>>277
ツンデレ乙wありがとうございます!
この酉での次回作は少し先になるかと思いますが、また書くつもりなので気長にお待ちください(*´艸`)

>>278
終わりましたよーヽ(´∀`*)ノ
爽快感の真っ只中でレスしておりますw
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
280:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 09:27:18 ID:/h1J5f9sxg
皆さん本当に読んでくださってありがとうございました!ヽ(´∀`*)ノ
さて、この物語もお陰様で無事に完結した訳なんですが
保管庫依頼……してもいいかな?(ノω・ヾ)チラッ
281:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 10:01:33 ID:fzO5g6C0DE
ランキング4位とか保管娘どころか作者名鑑を申請してもいいレベル
282:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 10:27:21 ID:aFLpXIlUeE
保存庫!保存庫!!
完結本当におめでとう!
でも読めなくなるのが寂しいよぉお!

283:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 14:24:30 ID:TKQezqcdlg
>>281
それなら安心して保管庫依頼に行けます(´ω`*)ありがとうございます!
名鑑ですか……最初から気になってたけど、ちょっと考えてみようかな(*゚ω゚)

>>282
ありがとうございます!正直自分も寂しいです!(´;ω;`)
でもこんなに寂しがって頂けて幸せだあ(´∀`*)
284:🎏 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 14:43:03 ID:ubLLAeewcY
妹→男←女のハーレムルートまだぁ〜?
285:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 14:45:33 ID:vaPRAZHb9M
>>284
(*´ω`){……

(*´ω`)っ【脳内補填】
286:🎏 284:2011/11/3(木) 14:49:27 ID:H03.Cb48go
女が…!?妹が…!! ビクンビクンガクガグズキューン


次回作品と作者名鑑楽しみにしてます!
287:🎏 せん
◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 14:55:59 ID:TKQezqcdlg
>>286
一体どんな妄想がっ!?Σ(´ω`;)
なんだかサービス精神の少ない作者ですみませんw
ありがとうございます!ご期待に沿えるか不安ですが次回も頑張ります(*゚ω゚)b
288:🎏 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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