男「何でそんなとこにいるの」
女「…………」
男「帰ろ?」
女「……うん」
239: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 23:11:44 ID:/VjY1d6A56
同僚「子離れできない親パターンか」
男「親じゃないしできるし」
同僚「でも寂しいんだろ?」
男「寂しくないし」
同僚「お前ツンデレだっけ」
男「ニヤつくのやめろ」
240: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/10/31(月) 23:18:15 ID:Vu4dJaZiYU
同僚「俺の胸で泣けよ」
男「きもい」
同僚「なんだよ折角人が親切に」
男「お前の場合嫌がらせ」
241: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:12:03 ID:QZJczNwe4M
女「あ、雨」
女「洗濯物取り込んでおいて良かった」
女「……男さん、傘持ってたっけ」
女「…………」
242: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:15:59 ID:QZJczNwe4M
女「駅まで来ました」
女「時間的にもう来るはず」
男「あれ、え、女ちゃん!?来てくれたんだ」
女「どんぴしゃ」
243: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:19:08 ID:YEY72tQYGM
男「助かったよ、これ以上ビニール傘が増えるのも嫌だったし」
女「良かった」
男「ありがとう、帰ろっか」
女「うん」
244: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:21:37 ID:YEY72tQYGM
男「雨だね」
女「だね」
男「雨って好き?」
女「音が」
男「いいね、それ」
245: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:23:42 ID:BD5gqboGtA
女「男さん」
男「なあに女ちゃん」
女「今度、お母さんに会いに行きたい」
246: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:26:17 ID:cdu7xIBYa.
男「随分といきなりだね」
女「それで、一緒に来てほしいの」
男「うん、休みの日で良いなら一緒に行くよ」
女「ありがとう」
247: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:28:17 ID:BD5gqboGtA
男「叔母さんの都合聞かなきゃな」
女「私が聞く」
男「最近ますますしっかりしてきたね」
女「うん」
248: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/1(火) 09:35:32 ID:/h1J5f9sxg
男「頼もしくって困るな」
女「どうして?」
男「大人の矜持が……」
女「元からあんまりない」
男「えっ」
249: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:08:14 ID:YJIMGSU7Oo
男『なあ俺そんなに風格ない?』
妹『急にメールしてきたと思ったら』
男『大人の矜持って言ったら、女ちゃんに元からないって言われた』
妹『まんまじゃん』
男『ひどい』
250: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:09:51 ID:YJIMGSU7Oo
妹『あの子も意外と言うんだ』
男『言うでしょ意外でしょ』
妹『あたしにはいっつもビクビクしてるのに』
男『いやだってお前怖いし』
妹『怖くナイヨー優しいヨー』
男『分かってやってるだろ』
251: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:11:43 ID:YJIMGSU7Oo
妹『私が悪いみたい』
男『意外と気にしてる?』
妹『知らない』
男『そっか』
252: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 00:14:35 ID:wPFCMzneoQ
男『また会いに来てやってよ』
妹『邪魔者扱いするくせに』
男『確かに面倒だけど邪魔者じゃない』
妹『なにそれ微妙』
男『気後れしても嫌ってないよ、女ちゃんは』
妹『……考えとく』
253: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:26:00 ID:wPFCMzneoQ
母「いらっしゃい。後、おかえりなさい、女」
女「……ただいま」
男「お久し振りです」
母「しばらく会っていなかったものね。どうぞ、上がって」
254: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:27:29 ID:wPFCMzneoQ
母「元気にしてた?」
女「うん」
母「そうよね、男くんの家だものね」
男「そんなことないですよ」
母「嫌ね、聞いてるわよ。自分より料理が上手いって、姉さんが嘆いてたわ」
男「母さんの料理が壊滅的なだけじゃ……」
255: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:29:22 ID:wPFCMzneoQ
男「女ちゃんのごはんも上手くなったよね」
女「そうかな」
母「うちにいた頃は料理なんてしなかったのにね」
女「……お母さんの家に、戻ったら、するよ」
256: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 06:29:58 ID:wPFCMzneoQ
男「……戻ることに、するの?」
女「まだ。でも」
母「いつか、戻ってきてくれるのね」
女「うん」
257: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:01:09 ID:CDn3vnH7O.
決めた。
本日完結します(*゚ω゚)
258: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:03:21 ID:vaPRAZHb9M
女「あの、……あのね、」
女「私……」
女「…………」
男「ゆっくり、話してごらん」
女「……うん」
259: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:05:50 ID:vaPRAZHb9M
女「まだ、男さんの家にいたい」
女「でも学校は、元の学校に戻りたい」
女「転校しない」
260: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:08:10 ID:/h1J5f9sxg
母「……元の学校?」
男「女ちゃん、本当に?」
女「うん」
261: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:08:47 ID:/h1J5f9sxg
女「手紙、貰ったの」
女「みんなに酷いことを言って、学校に行かなくなった頃に」
女「気にしてないよって」
女「学校おいで、って」
女「普段喋ってた皆のうちひとりだけ、こっそり、ポストに」
262: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:11:38 ID:vaPRAZHb9M
女「病気だったから同情かも、先生に書かされたのかも、って思ってたけど」
女「そんなこと絶対にしない子だった」
女「今もそう思ってくれてるかは、分からないけど、でも」
女「そんな子にひどいこと言ったまま、転校なんてできない」
263: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:16:07 ID:/h1J5f9sxg
母「本当に、そう思うの」
女「うん」
母「……通うの、大変よ?」
女「大丈夫」
母「優しい子ばっかりとは限らないわ」
女「それでも良い」
女「駄目かもしれなくても、頑張ってみたいの」
264: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 19:17:33 ID:cPyZimQKa.
ラストにむけて(`;ω;)っCCC
265: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 19:26:53 ID:QZJczNwe4M
>>264
支援ありがとうございます!(`;ω;´)
今から塾なので時間は飛び飛びになりますが、深夜になる前には完結させたいと思います
最後まで、どうか彼らにお付き合いください。
266: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:02:17 ID:1Mn.ULmtuc
母「分かったわ」
女「……!」
男「良いんですか?」
母「ええ、……私も応援する」
母「でも条件がふたつ」
母「たまには家にも、帰って来てね」
267: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:05:43 ID:BD5gqboGtA
母「あなたいつも、電話だけなんですもの」
女「会いに行くよ。もっと」
母「是非そうしてほしいわ。男くんも」
男「俺ですか」
母「姉さんの愚痴はもう聞き飽きました」
268: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:10:21 ID:BD5gqboGtA
母「もうひとつは、無理しないこと」
女「無理なんて」
男「辛いことがあったら、隠さないで全部言う」
男「……って、ことですよね」
母「分かってるじゃないの」
269: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:14:37 ID:CDn3vnH7O.
母「男くんで良いから言いなさい」
男「どうせ叔母さんに筒抜けになるしね」
女「包囲網……」
母「それくらいは多目に見てね」
母「心配くらい、させてほしいもの」
270: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:29:10 ID:RXwsYJSRA.
男「あれから一週間か」
男「女ちゃん、朝ごはん出来たよ」
女「ごめんなさい、支度できなくて」
男「良いよ、遠いんだから急いで」
271: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:35:48 ID:RXwsYJSRA.
男「制服似合うね」
女「ずっと着てたから」
男「似合って当然か」
女「そういうこと」
272: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:40:05 ID:1Mn.ULmtuc
男「定期持った?」
女「持った」
男「お弁当は」
女「持った」
男「ハンカチティッシュ」
女「持ってるから」
273: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:44:04 ID:vaPRAZHb9M
女「男さん過保護」
男「すいませんね、子離れできない親で」
女「何それ」
男「同僚に言われた」
274: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/2(水) 22:51:16 ID:VwxIAK9LCQ
女「いいよ、できなくて」
女「私も暫くはできない」
男「じゃあもう少し、このままでいよっか」
女「うん」
男「……いってらっしゃい」
女「いってきます!」
おわり。
275: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 23:34:32 ID:kTjCrXkBAI
追い付いたら終わってた
なんだかじーんとしました…
素敵な作品ありがとうございました!!
276: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 23:46:01 ID:w7nclR6Oqs
よかった!本当によかった!お疲れ様でした!
277: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 23:49:27 ID:zs6HkdJN8o
おつ。次回作を待ってあげなくもないんだからね!
278: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 00:46:28 ID:NkcF/Q9mp6
>>1おつ!
279: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 09:23:02 ID:CDn3vnH7O.
>>275
追いかけてくださったんですか!(*゚∀゚)
素敵だなんてとても嬉しいお言葉……
こちらこそ、楽しんで頂けて有難いです。
ありがとうございます!
>>276
自分もそのレスを頂けてよかった!
こう、終わった後に肯定して貰えるのは何とも言えない嬉しさがありますね(´ω`*)
ありがとうございました!
>>277
ツンデレ乙wありがとうございます!
この酉での次回作は少し先になるかと思いますが、また書くつもりなので気長にお待ちください(*´艸`)
>>278
終わりましたよーヽ(´∀`*)ノ
爽快感の真っ只中でレスしておりますw
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
280: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 09:27:18 ID:/h1J5f9sxg
皆さん本当に読んでくださってありがとうございました!ヽ(´∀`*)ノ
さて、この物語もお陰様で無事に完結した訳なんですが
保管庫依頼……してもいいかな?(ノω・ヾ)チラッ
281: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 10:01:33 ID:fzO5g6C0DE
ランキング4位とか保管娘どころか作者名鑑を申請してもいいレベル
282: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 10:27:21 ID:aFLpXIlUeE
保存庫!保存庫!!
完結本当におめでとう!
でも読めなくなるのが寂しいよぉお!
283: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 14:24:30 ID:TKQezqcdlg
>>281
それなら安心して保管庫依頼に行けます(´ω`*)ありがとうございます!
名鑑ですか……最初から気になってたけど、ちょっと考えてみようかな(*゚ω゚)
>>282
ありがとうございます!正直自分も寂しいです!(´;ω;`)
でもこんなに寂しがって頂けて幸せだあ(´∀`*)
284: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 14:43:03 ID:ubLLAeewcY
妹→男←女のハーレムルートまだぁ〜?
285: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 14:45:33 ID:vaPRAZHb9M
>>284
(*´ω`){……
(*´ω`)っ【脳内補填】
286: 284:2011/11/3(木) 14:49:27 ID:H03.Cb48go
女が…!?妹が…!! ビクンビクンガクガグズキューン
次回作品と作者名鑑楽しみにしてます!
287: せん ◆EOQ3BRAmq.:2011/11/3(木) 14:55:59 ID:TKQezqcdlg
>>286
一体どんな妄想がっ!?Σ(´ω`;)
なんだかサービス精神の少ない作者ですみませんw
ありがとうございます!ご期待に沿えるか不安ですが次回も頑張ります(*゚ω゚)b
288: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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