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仁王「嘘をついてはいけない」
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 09:18:14 ID:hlrOx1UxYc
立海三連覇に死角なし・・・
懐かしフレーズだ
あれからもう10年の月日が流れた
関東大会・全国大会その両方で青学に敗退したあの年から

コート上の詐欺師・仁王雅治
そう呼ばれた日々も懐かしい思い出ナリ

俺はこの春から立海大付属中学でテニス部の顧問をすることになった。
職業は詐欺師ではなく数学教師・・・


これはペテンとペテンで生徒を導く教師
サギセンの話である


2: 1:2011/10/30(日) 09:38:38 ID:hlrOx1UxYc
キーンコーンカーンコーン


出会いの季節である。


テニス部員A「なぁなぁ、今日から新しい顧問が来るらしいぜ?」
テニス部員B「まじで?まぁ、でもウチのテニス部は部員が勝手に活動する感じ部活だからなぁ」
テニス部員A「たしかにw」
テニス部員B「立海の三連覇に死角なし、とか言ってた時代が懐かしいなぁ。たしかに全国大会の常連ではあるけど、優勝なんてできるきしねーw」
テニス部員A「あれだよな、幸村とかいう部長がいた時期だよな。10年くらい前の」
テニス部員B「なんかえげつないテニスするんだよなw」
テニス部員A「そうそう、その時期が強かったらしいな。皇帝・真田。妙技の丸井。四つの肺・ジャッカル。紳士・柳生。達人・柳。・・・んで・・・」
テニス部員B「あと一人・・・だれだっけ?・・・えっと」

??「・・・プリ」

テニス部員A「そうそうそんな口癖の・・・え!?」

??「プピーナ」
3: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 10:01:08 ID:hlrOx1UxYc
テニス部員C「プリ」
テニス部員A「お前かいィィィ!」
テニス部員C「仁王雅治だろ?思い出せなかったのって」
テニス部員B「あ、そうだそうだ。それそれ」
テニス部員C「仁王って先輩は」
テニス部員A「まて・・・・」
テニス部員B「え?」

4: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 10:09:43 ID:ymANbHLWcQ
テニプリ懐かしいなw
っCCC
5: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 10:14:21 ID:hlrOx1UxYc
テニス部員A「なんか、読みにくくね?」
テニス部員B「なにが?」
テニス部員A「AとkABとかCとかw」
テニス部員B「やめい!」
テニス部員C「何言ってんだよ英沢に馬場。俺は品川だけど」
テニス部員A改め英沢「ちょ、え?」
テニス部員B改め馬場「なんでいきなりw」
テニス部員C改め品川「いや、はじめっからじゃん?」
馬場「いや・・・まぁ・・うん。はじめっからか」
品川「そうだよ、B・・・馬場」
馬場「今、思いっきりBって言っただろ」
品川「うっせぇ馬鹿」
馬場「馬鹿じゃねぇ馬場だ」
英沢「ばばばばばばばばうっせーよ」
馬場「そうだよ、それより仁王ってどんな人だったの?」
品川「うん。コート上の詐欺師って呼ばれてて、誰かになりきって戦うんだ。馬鹿」
馬場「しつけーな、馬場だって言ってんだろ」
英沢「詐欺師か・・・つか無我の境地じゃね?なりきってって」
品川「それが違うんだよね〜。無我の境地みたいに変化しまくるんじゃなくて、ほぼ固定でなりきって戦うんだよ」
英沢「へぇ〜・・・演劇部とか入れよwww」
馬場「たwしwかwにw」

部長「集合!!」

英沢「おい、部長が集合かけたぞ」
品川「聞こえてるよ」

6: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 10:27:35 ID:hlrOx1UxYc
部長の隣には見慣れない男がいる
鋭い目つきの白髪の男・・・

品川「どこかで・・・?」
英沢「どうした?」
品川「いや、なんでも・・」
部長「うるさいぞ、そこぉ!!」
品川「す、すみません」
部長「たるんどる」
白髪「そこまで怒らなくてもいいナリ」
部長「おきになさらず。もう知っているものもいるかもしれんが、今日から新しい顧問の先生が来られた」
白髪「仁王・・・仁王雅治ぜよ」
品川「!!」
品川&英沢&馬場「コート上の詐欺師!」
白髪改め仁王「ほう・・・まぁ、有名じゃきのう」
部長「この方は、立海史上最強・・・と呼ばれた幸村さんがおられた時代の選手である。つまり俺の父親の戦友だ」
仁王「お前は・・・そうか・・・弦一郎の」
部長改め真田「はい」
仁王「そうかそうか・・・全員よう聞きんしゃい・・・立海は再び・・・王座に返り咲く。俺はそのために来たけんのう」
全員「!!」
7: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 10:47:45 ID:hlrOx1UxYc
真田「・・・し・・・しかし」
仁王「ほたえなや。立海に不可能はない」
品川「知らないのですか?」
仁王「なんじゃき?」
品川「今の王者・・・氷帝の強さを」
仁王「氷帝・・・?」
品川「監督に乾貞治と柳さん。フットワークコーチに神尾という男と忍足謙也を。スマッシュコーチに桃城武。パワーコーチに石田兄弟。カウンターコーチに不二周助。基礎練習コーチに白石を。オールラウンダーコーチに跡部・手塚」
英沢「ダブルスコーチに大石。スタミナコーチに海堂・ジャッカル先輩。ボレーコーチに芥川・丸井先輩」
馬場「財力により集められた氷帝コーチ陣。その英才教育により・・・どの学校も手出しができないんです・・・」
仁王「奴らが・・・困ったモンぜよ・・・」
8: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 10:52:07 ID:TFnbaEpyyg
それで赤也はいつ出てくるんですか?

支援
9: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 11:03:16 ID:hlrOx1UxYc
その日の練習に仁王は参加しなかった・・・。

仁王「そうか・・・奴らが・・・困ったぜよ」

参加せずに考えていた。立海が王者に返り咲く方法を。
そして、初日から遅刻した言い訳を。

仁王「こまったぜよ。初日から寝坊して、部活にだけ行くなんていう高校生みたいなことをしていまうとは」

しかし・・・

仁王「コート上の詐欺師・仁王・・・つけぬ嘘などない」

教頭「まったく・・・何を考えているのですか!?初日から遅刻だなんて。というか、もう欠席みたいなもんですよ。よく来れましたねこんな時間に」
仁王「申し訳ありません。母が・・・急に倒れて・・・。こんなことを言っても言い訳にしかならないのですが・・・」
教頭「・・・以後気を付けてください。それで?」
仁王「え?」
教頭「お母様は大丈夫でしたか?」
仁王「はい」
仁王(ちょれー、簡単にだまされてんのwチョビ髭ちょい禿げw)
教頭「そうですか。初日から遅刻するのは人として最低です」
仁王(なんかいいこと言おうとしてるw)
教頭「しかし、母を見捨てるものは人に非ず」
仁王「はい。ありがとうございます」
仁王(なんか言ったーーーw)

遅刻については、これでいい後は・・・

10: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 11:17:45 ID:hlrOx1UxYc
プルルルルルルルル
ガチャ


??「なんすか?」
仁王「俺じゃき」
??「あ、仁王先輩、で、なんすか?」
仁王「力を貸してほしいんじゃ」
??「ちから?」
仁王「そうじゃ。立海で氷帝を倒したいんぜよ」
??「氷帝!?今の氷帝には参謀達が・・・」
仁王「倒したいんぜよ。赤也」
赤也「そうっすか・・・結局、俺は参謀や部長、副部長に勝てなかった・・・あの時の雪辱・・・果たすのは今なのかもしれないっすね」
仁王「力をかしてくれるか」
赤也「はい・・・チャチャッと潰すぜ」
仁王「懐かしいのう」
赤也「今、仁王先輩、今立海の監督なんすよね?」
仁王「そうじゃき。赤也は?」
赤也「テニスクラブの運営っすね」
仁王「運営?」
赤也「正確には運営してるのは観月さんすけど。俺の名前で運営してるんすよね」
仁王「観月・・・あぁ、あのルドルフ」
赤也「ええ、でもそれだけじゃないっすよ。氷帝はオールスター。対抗できるのはオールスターしかいないっしょ」
仁王「しかし、俺と赤也、観月だけじゃき・・・」
赤也「切原テニスクラブなめないでもらいたいっすね・・・」
仁王「え?」
11: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 11:55:55 ID:hlrOx1UxYc
赤也「とりあえず、明日、あつまらないっすか?打倒氷帝の為に。そのときに連れて行きますよ彼らを」

赤也はそういって電話を切った
集合場所は立海の敷地内にある木の下
そう、柳生と戦略を語り合ったあの場所・・・

仁王「柳生か・・・」

プルルルルルルルルルル
ガチャ

??「もしもし?」
仁王「柳生か?俺じゃき」
柳生「仁王クンですか。懐かしいですね」
仁王「そうおじゃのう」
柳生「で、なんの御用ですか?」
仁王「そうじゃ。今、俺は立海の監督をしていての。今の中学テニスは氷帝の一強らしいんじゃ」
柳生「氷帝の・・・」
仁王「そうじゃき」
柳生「それで?」
仁王「氷帝には参謀までコーチにおるらしい。オールスターコーチのようじゃ」
柳生「柳クンが・・・」
仁王「そこでじゃ、力をかしてくれんか?王座を奪回したいんじゃ」
柳生「嫌です」
仁王「え!?」
柳生「私はテニスを辞めました。今は企業を起こし成功しているのです」
仁王「IT界の革命児・・・じゃったかいのう?」
柳生「おや、ご存じで?」
仁王「今の日本におまんをしらんヤツはおらんきの」
柳生「光栄ですね・・・それでは」
仁王「まったれ。柳生。悔しくないんか。王者と呼ばれたのは、もう思い出と呼ばれとるんじゃき」
柳生「・・・関係ありませんね」
仁王「柳生」
柳生「悲しそうな声をだしても無駄です。あなたのペテンは聞き飽きてますから」
仁王「見損なったぜよ・・・柳生。王者の誇りなど・・・もう存在せんのか?」
柳生「王者よりもお金です」

ガチャ
ツー・・・ツー・・・

無機質な音が虚しく響く・・・
12: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 12:02:40 ID:hlrOx1UxYc
いやぁぁぁぁぁぎゅう

ヤツはもう、テニス選手ではない
頼れない

そう、今は明日に備えて寝るとするか
13: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 12:21:47 ID:hlrOx1UxYc
お前が天才ならば俺はアーティスト
変幻自在の物まねで

ピッ

仁王「目覚ましか・・・あれ?4時?まだ寝れる・・・って!?」

外は明るい

仁王「ま・・・まさか午後4時!?」

どうやら目覚まし時計の設定を間違えたようだ

仁王「またあの禿げに嘘をつかなければならんぜよ」

今度は手術とかにしとくかな


教頭「また・・・ですか?」
仁王「す・すみません。母の手術が緊急で行われまして」
教頭「・・・!?」
仁王「また、言い訳にしかなっていませんが・・・」
教頭「あなたは、お母様思いなんですね。生徒にも同じく愛を注いでください」
仁王「はい」
仁王(ちょろっwwww)

さて、木の下に向かうとするか
14: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 13:07:42 ID:hlrOx1UxYc
あそこの角を曲がれば、あの木がある

品川「仁王先輩・・・あ、いえ仁王先生」
仁王「おまんは・・・俺が仁王であるといち早く気付いた・・・」
品川「品川です」
仁王「そうだ、品川。で、なんの用ぜよ?」
品川「さきほど、ある人から渡されて」
仁王「ん?」

手紙だった。

仁王クン。
柳生です。
先日の話ですが、あなたが私にテニスで勝てるならば、考えてみましょう。
明日、5時に切原テニスクラブで待っています。

仁王「柳生・・・」
品川「これって、柳生先輩ですよね。仁王先生のダブルスパートナーの」
仁王「そうじゃのう」
品川「紳士・柳生・・・あの人が」
仁王「そうじゃ。手紙ありがとう。じゃあの」

とにかく赤也のもとへ向かおう
15: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 13:15:51 ID:hlrOx1UxYc
赤也「おそいっすね、仁王先輩」

16: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 13:18:34 ID:hlrOx1UxYc
そこへ仁王が現れた。

観月「久しぶりですね仁王クン。んっふ」
仁王「すまんのう、遅れて」
赤也「先輩、それよりも・・・どうですか?オールスターっすよ?」
仁王「こ・これは・・・全員切原テニスクラブの?」
赤也「コーチっす」
17: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 13:31:31 ID:hlrOx1UxYc
樺地「ウス」
仁王「樺地・・・」
向日「もっと早くよんでみそ」
侑士「岳人、日本語おかしいで」
向日「うっせぇな侑士」
仁王「おまんらまで」
侑士「謙也と決着つける良い機会やしな」
仁王「しかし、おまんらは氷帝だったぜよ」
向日「強いやつらと戦うには、外に出なきゃな」
侑士「だいたい、昔の話や。跡部を敵に回すなんてええ感じや」
天根「容赦はないようしゃ・・・プッ」
黒羽「やめとけダビデ」
天根「勘弁、バネさん」
千歳「白石は氷帝のコーチか」
坂田「HAHAHAHAHA」
木手「うるさいですよ。リチャード・坂田クン。私がいるからには負けは許されません」
仁王「木手までが。感謝するぜよ」
金色「まちなさい、ワタシをわすれてるやんか」
仁王「・・・おう」
金色「忘れてる!?小春よ小春。四天宝寺だった」
仁王「はじめまして」
金色「はじめてじゃないの!」
観月「まぁ、いいじゃないですか。そんなことより・・・このオールスター、素晴らしい」
18: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 13:48:25 ID:hlrOx1UxYc
仁王「ああ、おまんらとなら、氷帝を倒せるぜよ!」
観月「それでは・・・いまの立海から、才能ある選手を7人集めましょうか?」
金色「いえ、8人よ。補欠も必要やからね」
黒羽「そうだな」
木手「では、行きましょうか?」
千歳「そうたいね」

そしてテニスコートに向かった
11人のお眼鏡にかなった8人

真田弦二
品川翔
馬場啓太
英沢良太
寺門潤
藤村夏
高橋竜太
瀬野隼人

であった

品川「俺たちが、氷帝を?」
真田「倒す。ということですか?」
仁王「そうじゃ」
観月「これが、皇帝真田の息子さんですか」
向日「似てる似てるw」
侑士「やめとき岳人」
千歳「とにかく。素質ある8人を選んだたい」
木手「皆さん、勝ちますよ。そのために明日から地獄の特訓です」
金色「木手クンこわーい」
木手「うるさいですね」
天根「いらいらきてる木手」
黒羽「やめとけ」
19: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 15:03:42 ID:hlrOx1UxYc
翌日練習は始まった

真田には忍足侑士と天根がついた
品川には仁王、千歳
馬場には黒羽
英沢には観月
寺門には向日
藤村には金色小春、樺地
高橋には木手
瀬野には坂田
それぞれコーチがついた


真田の練習


侑士「お前はあの皇帝の息子なんやてなぁ」
天根「ブロークンした暴君の息子か」
侑士「つっこめへんで天根。それより、お前はあの風林火山を使えるんか?」
真田「いや、あれは父上の技。ゆえに盗むワケにはいかんのでな」
侑士「使えるもんはつこたらええのにな」
天根「たいりょーに利用」
侑士「黙っとき。さよか、なら、新しい技が必要やな。才能も血筋もあるやろうからな」
真田「新しい・・・」
侑士「せや」
真田「ひとつ・・・あることにはある」
侑士「お、優秀やな」
真田「・・・」

20: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 15:09:42 ID:hlrOx1UxYc
品川の練習

千歳「お前が品川と?」
品川「あ、はい」
仁王「そうじゃのう・・・アグレッシブベースライナーじゃったか」
品川「あ、はい。あの・・・」
仁王「なんぜよ?」
品川「ちょっとなまられると・・・」
仁王「しゃあないぜよ」
品川「そうですか」
千歳「それよか、品川」
品川「はい」
千歳「無我の扉・・・開けたばいか?」
品川「無我の境地ですか?」
千歳「そうばい」
品川「いえ・・・」
千歳「そうか・・・では今から開いてもらう」
品川「え?」
千歳「仁王、今から様々な者になりきって品川を圧倒すると」
仁王「なるほど、なかなかの策士ぜよ」
品川「え?」
仁王「コートへ入るぜよ。・・・いこうか風の止まないうちに」
品川「え?」

21: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 15:26:20 ID:hlrOx1UxYc
それぞれがそれぞれに鍛えていく練習はいいようにまわっていた
一か月後
真田「一か月よく耐えた。今日は青学との練習試合だ」
仁王「ゆくぜよ」
品川「はい」
青学にて
仁王「お久しぶりぜよ竜崎先生」
竜崎「よくきたね仁王」
仁王「今日はよろしくたのむき」
竜崎「まったく・・・敬語をつかいな」
仁王「すまんのう」
竜崎「時間も勿体ないはじめるとするか」
仁王「ではダブルス2からじゃのう」
ダブルス2
瀬野・高橋
瀬野「坂田さんに教わったスピード・・・いってきます」
高橋「とにかく瀬野は、俺のいう通りに動いてくれ・・・まずは速さで圧倒だ」
瀬野「りょーかいっ」
高橋「行くぞ」
青学はのダブルス2は・・・
神尾と富樫
神尾・・・?

仁王「あの神尾は・・・」

神尾「リズムにのってくぜ!」

仁王「やはり」
審判「ベストオブワンセットマッチ青学サービスプレイ」

瀬野「行くぞ」
高橋「おう」
富樫「はぁ!」
高橋「早い!・・・しかしお前のスピードなら!」
瀬野「HAHA!余裕だぜ!」
富樫「打ち返してきたっ!?200キロは出てるはずなのだがな・・・しかし」
神尾「俺のリズムもなめんなよ!」
瀬野「くっ早いな・・・でも、坂田さんの比じゃない」
神尾「な・・・」

速さで圧倒した瀬野・高橋がダブルス2をとった
スコアは6−2

神尾「く…親父に教わったリズムで親父をこえなきゃならないのに」
瀬野「いや、なかなかのスピードだったぜ・・・」
神尾「お前は・・・?」
瀬野「瀬野、瀬野隼人だ」
神尾「瀬野か・・・関東大会で必ずお前を破る!」
瀬野「楽しみにしてるぜ。俺も成長していくがな」
仁王「まずは一勝ぜよ」
審判「続いてダブルス1」
22: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 15:33:06 ID:hlrOx1UxYc
ダブルス1
馬場・英沢

青学は河村と村尾のペアである

仁王「二世が続くぜよ」

英沢「この試合6−3でうちが勝つ。んっふ」
馬場「その笑いやめとけ」
英沢「うっせぇなうつるんだよ」
馬場「とにかく俺のサーブで黙らせよう」
英沢「Tゾーンを狙え。ちゃんと打てても打ち返せないという事実を突き付けてやれ」
馬場「りょうかい」

河村「ヘイ!なにやってんだベイビーども!」

仁王「二重人格は息子にまでうつったか」
23: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 17:17:29 ID:hlrOx1UxYc
馬場「はぁぁぁ」
河村「早いっ!」

河村のラケットがはじかれる

村尾「大丈夫か河村。俺に任せろ」
河村「頼むぜ」
村尾「おう」

村尾のラケットもはじかれる

村尾「な・・・」
英沢「呑まれたな」
河村「・・・強い・・・」


審判「ゲーム立海!6−4」
英沢「ちっ・・・少し読みが甘かったか」
河村「強いね」
馬場「それほどでも。君も強かったよ。波動球・・・あれは怖いね」
河村「何度も打てるワケじゃないけどね」
馬場「でもまだ成長途中のようだった」
河村「君もね」
英沢「それにしても、君はおもしろいなぁ」
村尾「え?」
英沢「試合途中から急に成長した。あれでデータがくるったんだ」
村尾「勝っといて言うなよな」
英沢「ですね」

仁王「二勝目ぜよ」

審判「シングルス3の選手、コートへ」

仁王「藤村、ゆくぜよ」
藤村「はい」
24: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 17:43:57 ID:hlrOx1UxYc
仁王「藤村おまんなら勝てるぜよ」
藤村「はい」

青学のシングルス3は藤堂である

仁王「藤堂か・・・聞いたことあるなあ。個人戦中学ナンバー3だとか・・・なぜシングルス3に・・・」
藤村「いってきます」

藤堂のサーブで試合ははじまった
必死にボールを拾う藤村だが、藤堂の巧みな試合運びに苦戦する
現在スコアは4−3で藤堂が勝っている

仁王「ふふふ、それでいいぜよ。そうチャンスを」
藤堂「くっ、ついてくるな、くらえ!」
藤村「いける」
仁王「いまぜよ!」
藤村「遊びはおしまいです!」

藤村の打球が敵コートに突き刺さった

藤堂「は、はやい」

竜崎「これは」

仁王「プリ」

竜崎「レーザービーム!?」

仁王「柳生・・・」
25: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 17:54:06 ID:hlrOx1UxYc
一か月前の翌日
つまり柳生と仁王が会う約束をしていた日である

切原「あ、仁王先輩。おまちかねっすよ」
柳生「お久しぶりですね・・・仁王クン」
仁王「柳生」
千歳「感動の再開たいね」
品川「あ、あれは柳生先輩?」
観月「品川クンといいましたか?」
品川「あ、はい」
観月「知っているんですか?彼を」
品川「あ、はい。パートナーですよね?仁王先輩の」
観月「ですね」
柳生「手紙は読んでくれましたか?」
仁王「ああ」
柳生「では、話は早い。試合・・・です」
仁王「ほたえなや・・・柳生」

金色「まっていたわよ二人とも」

仁王「フィッチ?」
柳生「スムース」
仁王「ラフぜよ」

金色「ベストオブワンセットマッチ仁王サービスプレイ」
26: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 18:16:42 ID:hlrOx1UxYc
仁王「はぁ!」
柳生「甘いです」
仁王「動くこと雷霆のごとく!」
柳生「!?」
仁王「たわけが」
柳生「そうですか・・・真田クンの技までも・・・丁度いい私も見せましょう」
仁王「ラケットに穴が開かなければいいがな」
柳生「ハイレーザー!!」
仁王「な・・・フレームで!?」
柳生「このレーザーの重さは真田クンでも返せませんよ?」
仁王「・・・ならば・・・羆落とし」
柳生「・・・やりますね・・・あなたは・・・戦えば戦うほど強くなれる」
仁王「プリ」
柳生「私は・・・私の居場所はビルの最上階などではありませんでした。私が私であれるのはコートの中だけです」
仁王「柳生」
柳生「仁王クン・・・私にも打倒氷帝、協力させてください」
仁王「じゃが、まだ勝っては」
柳生「今の一球でわかりましたよ。私はあなたには勝てません」
仁王「そうか」
柳生「はい。しかし、まだペテンの時に声のトーンが下がる癖なおっていませんね」
仁王「やめるぜよ」
柳生「最強と呼ばれた立海を取戻しましょう」
仁王「そうじゃの」
27: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 18:20:14 ID:hlrOx1UxYc
藤村「金色先輩の頭脳、樺地先輩のパワーと技のレパートリー、そして」
藤堂「なんだったんだ、今の球は」
藤村「柳生先輩のレーザービームだ!」

審判「ゲーム立海!6−4」

仁王「勝ったぜよ柳生」
28: 誰も読んでないのか:2011/10/30(日) 18:22:40 ID:hlrOx1UxYc
仁王「次のダブルス2は品川、おまんぜよ」
品川「はい」
仁王「覚えているな・・・?あの感覚」
品川「はい・・・無我を・・・」
仁王「ゆくぜよ」
品川「りょうかい」

審判「ダブルス2はじめます」
29: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 18:38:29 ID:hlrOx1UxYc
>>28
ダブルスじゃなくてシングルスだった
30: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 21:46:15 ID:xiQzfvIcMQ
青学は野茂という選手である
平均的な能力ととびぬけたスタミナ
そのスタミナで敵のミスを誘う
31: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 21:48:36 ID:xiQzfvIcMQ
品川「行くよ?」
野茂「気合入ってる奴ほどミスが多いんだよ。気をつけなよ?」
品川「せいぜい気を付けるよ」
野茂「言ってろ」

審判「ベストオブワンセットマッチ青学サービスプレイ」

野茂「はぁ!」

32: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 21:51:32 ID:xiQzfvIcMQ
品川「早いっ!?」
仁王「なぜだ?あいつは平均的な能力にスタミナなはずぜよ」

竜崎「どうだ・・・鳳」
鳳「ええ、いいサーブが打ててますね。コントロールも定まってる」

品川「はやい・・・でも!」

竜崎「!?返した」
33: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:02:29 ID:xiQzfvIcMQ
品川「でもな・・・仁王先生がなりきった乾貞治の方が・・・」

仁王「そうじゃき」

品川「早かったよ」
野茂「・・・くそ」

仁王「テニスは身体能力もさることながら、メンタルが左右するスポーツぜよ。シングルス2もとったぜよ」

審判「ゲーム立海6−0」

瀬野「・・・ラブゲームかよ・・・」
高橋「ああ、しかもところどころで不規則に変化するプレイスタイル・・・これは・・・負けない・・・」

品川「真田部長・・・仁王先生、勝ちました」
真田「ああ、それでいい」
仁王「上出来ぜよ」
真田「立海王座奪回に死角なし」
仁王「そうじゃきの」
真田「10年前の雪辱・・・この場で果たしておこう・・・勝ってくる」
仁王「これぜよ・・・立海の・・・立海の強さじゃ」

審判「シングルス1はじめます」

真田「はい」
34: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:15:11 ID:xiQzfvIcMQ
真田「サーブはやろう・・・俺の・・・俺だけの技をみせてやる」

青学のシングルス1は阿部である
完璧なオールラウンダーと呼ばれている
データと身体能力のシンクロをすることで理想のプレイを実現する

阿部「そうか・・・ならいくぞ・・・はぁ!」
真田「これしきっ!」

阿部のスピードあるサーブを難なく返す真田
阿部のいる逆サイドにボールを落とした

阿部「いいテクニックだ。だがしかし・・・これしき・・・」
真田「なに!?」

阿部は追いつきボールを返す」


野茂「あ!?」
瀬野「ロブをあげてしまった」

真田「ちょうどいい・・・みせてやろう」

仁王「あの体勢は?」
侑士「風林火山の火・・・グランドスマッシュや・・・」
仁王「忍足?」
侑士「弟子の戦いが気になってな」
仁王「しかしあれは真田の?」
侑士「たしかに、あのままじゃあ火や」
仁王「回転しながら飛んだ!?」
侑士「火プラス全体重」

真田「炎だ」
阿部「なに!?」
真田「風と火でより強大な炎になる」

真田の打球が阿部のラケットをへし折った

阿部「・・・これは?」
真田「どうした?ラケットの上部分がないぞ?

仁王「真田・・・弦一郎」

真田「弦二です」

仁王「・・・いける・・・勝てるぜよ」
35: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:18:11 ID:xiQzfvIcMQ
竜崎「今日は負けました」
仁王「今日は勉強になったぜよ」
竜崎「こんどくるまでに敬語勉強しときな」
仁王「プリ」

こうして新生立海が始まった
立海再生編終
36: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:36:38 ID:W2StYRlO7.
面白い
支援
37: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:38:18 ID:xiQzfvIcMQ
>>36
仁王「感謝ぜよ」
品川「何言ってるんですか?」
仁王「好きな選手とか教えてくれるんじゃったら出すぜよ」
品川「何言ってるんですか?俺に見えないものでもみえてるんですか?」
38: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:42:00 ID:xiQzfvIcMQ
品川「仁王先生が来てから・・・俺たち強くなったよな・・・」
馬場「そうだな」
英沢「なつかしいな・・・一か月前がさ・・・なぁB・・・馬場」
馬場「はっきりBって言ったじゃないか!?」
品川「うるさいよ馬鹿・・・じゃなくて馬場」
馬場「デジャヴ!?」
39: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:53:43 ID:xiQzfvIcMQ
仁王「ピリーン」
品川「なんですか?」
柳生「あれはですね。何かを企んでいる仁王クンの口癖ですね」
品川「何をたくらんでいるんですか?」
柳生「そうですね・・・どこかの選手との練習試合ですかね?」
品川「なるほど」
柳生「ときに品川クンでしたっけ?仁王クンはあなたがお気に入りのようですね?」
品川「え?」
柳生「あなたに何かの才能を見出したのかもしれません」
品川「俺に?」
柳生「ええ」
品川「そうですか・・・」
柳生「新生立海の柱・・・それはあなたかもしれませんね」
品川「柱・・・ですか?」
柳生「ええ・・・かつての越前クンのような・・・」
40: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 22:56:14 ID:xiQzfvIcMQ
空が青い

こんな日にはあの青を思い出す・・・
かつての戦いの相棒・・・レギュラージャージを・・・

??「ふっ・・・まだまだだね」


41: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 23:08:13 ID:xiQzfvIcMQ
品川「あー、こないだの青学戦でラケットのガット消費しちゃったなぁ」

品川「そうだ、スポーツ店にいこうか」

商店街へ向かった品川翔
商店街には様々な店が軒を連ねている
八百屋、CDショップ、服屋・・・その先にスポーツ店がある

品川「そうだなぁ、リストバンドも買おうかな」
通行人「きゃーーひったくりよ!」
品川「え?!」
??「あーあ、ばかだなぁ」
品川「え?」
??「ツイストサーブ!」

ツイストサーブ、と放たれたのはテニスボールだった
そのボールは地面で大きくツイストし、ひったくりに命中
ひったくりは荷物を落とし去っていった

??「まだまだだね」
品川「あなたは?」
??「リョーマ・・・越前リョーマだけど?」
品川「やっぱり」
越前「しってるの?」
品川「そりゃ・・・」
42: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 23:33:08 ID:xiQzfvIcMQ
品川「越前さんは・・・日本を代表するトッププロですから」
越前「正確には、だった、だけどね」
品川「引退なされたんですよね」
越前「先週、ね」
品川「なんでなんですか?」
越前「勝ったから」
品川「え?」
越前「親父に勝ったからね」
品川「そんな理由で!?」
越前「それが俺の最終目標だ」
品川「そうですか」
越前「君もテニスプレイヤー?」
品川「はい。一応立海のレギュラーです」
越前「へぇ、あの」
品川「はい」
越前「テニスしてるなら、またどこかで会うかもね」
品川「はい。あ、あの越前さんのツイストサーブすごかったです」
越前「まだまだだね。でも、thankyou」
品川「いえ」
越前「じゃ・・・」

伝説のプレイヤーは人ごみに消えていった
43: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 23:54:41 ID:xiQzfvIcMQ
仁王「プピーナ」
44: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 00:11:34 ID:xiQzfvIcMQ
千歳「品川・・・翔・・・」
観月「どうかしましたか?千歳クン」
千歳「たった一か月で無我を操るなんて・・・」
45: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 00:14:36 ID:xiQzfvIcMQ
千歳「天衣無縫・・・たどり着けるたいか?」
観月「そう甘くはありませんよ・・・そうですね。一度天衣無縫を目にすれば・・・あるいは」
千歳「そうたいね」
46: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 00:35:32 ID:pYGoy9VNr6
仁王「そうじゃのう。天衣無縫ぜよ。優勝するには天衣無縫の極みぜよ」
観月「きいていたんですか?」
千歳「しかし、簡単じゃなかとよ?」
仁王「テニスにおいての天衣無縫は」
千歳「楽しむことばいね」
仁王「そうじゃき」
観月「楽しみよりも勝つことが大切ですけどね」
千歳「観月は変わらんたいね」
観月「んっふ」
千歳「ほめとらんたい」
仁王「極みの扉を開くぜよ。品川」
千歳「強者との戦いの最中なれば開けるたい」
仁王「そうじゃのう」

47: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 00:57:32 ID:jyp58Z6w46
品川「はっくしゅん!だらぁぼけぇ」
馬場「きたねーな唾とばすなよ」
品川「あ、すまん」
馬場「しかも、だらぁぼけぇってオッサンか」
品川「それは謝らん」
馬場「いや、別に謝っていらんがな」
品川「風邪かなぁ?」
馬場「馬鹿なのに風邪ひくか?」
品川「馬鹿はお前・・・あ、馬場か」
馬場「馬鹿じゃなくて馬鹿!ってデジャヴ!?」
48: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 00:59:40 ID:3WxtW4VB7g
品川「つか、お前、馬鹿って言っんじゃん」
馬場「間違えた」
品川「別に熱もないんだがなぁ」
馬場「噂じゃねーの?」
49: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 01:13:00 ID:RM1o4NGta6
品川「越前リョーマさん、かっこよかったなぁ」
仁王「?・・・品川、おまんはあの男を?」
品川「はい。偶然ですけど街で会いました」
仁王「!?・・・帰ってきたのか日本に・・・」
品川「え?あ、はい」
仁王「そうか・・・精市・・・帰ってきたぞ。ヤツが」
50: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 01:27:06 ID:IrfKoGehyE
幸村「ボウヤ」

51: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 08:18:00 ID:9TKb6tgblk
幸村「あの時の約束、覚えているかい?」
52: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 18:42:59 ID:Wu9k/NQS6c
幸村「君がテニスを極めし時、もう一度、僕と戦うという約束を・・・」

幸村はそう呟いた
今は亡きチームメイトの墓前で

真田家之墓

幸村「真田・・・立海に負けは許されない。僕はボウヤを越えてくる・・・。君の息子、そして彼が率いる立海も越えるはずさ。最強を」

幸村は目を閉じた

幸村「五感がなければ、だれも勝てはしない。完全無欠の僕のテニス。そして、勝利を真田に捧ぐ」
53: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 18:50:43 ID:Wu9k/NQS6c
柳生「次の対戦相手はどこですか?」
仁王「柳生・・・来てたんか」
柳生「一応、コーチですからね」
仁王「そうか。対戦相手なんじゃがな。ここぜよ」
柳生「ここは!?」
54: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 21:27:28 ID:Ea7Ve24pqk
仁王「ルドルフぜよ」
柳生「なぜルドルフに?」
仁王「ルドルフはいたって普通のレベルぜよ。しかし一人だけ飛びぬけた男がいる。不二優斗・・・天才の血筋の者ぜよ」
柳生「不二クンの弟、祐太クンの息子・・・ですか?」
仁王「良い読みじゃのう」
柳生「しかし、相手が一人なのでは団体戦にならないですね」
仁王「一人で十分ぜよ。。今回の目的は品川もレベルアップじゃき」
柳生「品川クンですか?」
仁王「そうじゃ。ヤツには才能が感じられる、実際一か月で無我の境地をマスターしたぜよ」
柳生「無我を一か月で!?」
仁王「ああ。千歳の力もあるがな」

55: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 21:29:13 ID:Ea7Ve24pqk
柳生「無我を・・・たった一か月で?ありえるのですか?」
仁王「さぁのう」
柳生「しかし、そういったことがあるから、テニスは面白い」のですよ」
仁王「そうぜよ」
56: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 21:35:11 ID:Ea7Ve24pqk
対青学戦の翌日、品川に不二と戦うことが告げられた

品川「お・俺があの天才とですか!?」
仁王「そうぜよ」
品川「無理ですよ!?」
仁王「嘘をついてはいけない」
品川「え?」
仁王「勝つための嘘は必要だ、しかし、謙遜や卑下の嘘はいけないぜよ」
品川「いや・・・」
仁王「今のおまんなら天才の鼻を明かせるぜよ」
品川「そうですか?」
仁王「そうぜよ」
仁王(レベルアップには自分より強い者との試合が不可欠ぜよ)
品川「わかりました・・・やってみます!」
仁王「プリ」
57: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 21:43:24 ID:Ea7Ve24pqk
越前「へぇ・・・あいつ・・・無我が使えるんだ・・・ふーん」

越前は立海のテニスコートにいる品川を見ていた

越前「やるじゃん。荒削りだけど・・・まぁ・・・悪くない」
??「気になる?」
越前「いや?まだまだだね。もっと・・・うまくなるはずだ」
??「そうだね・・・あの頃の越前を見ているようだよ」
越前「そうっすか?・・・不二先輩」
不二「声だけで気づかれるなんて」
越前「わかりますよ。その独特なしゃべり方」
不二「そうかな?」
越前「そんなことより、先輩は氷帝のコーチなんすよね?」
不二「そうだね」
越前「部長も乾先輩も桃先輩も」
不二「それに海堂に大石もね」
越前「へぇ」
不二「中学テニス界の実力の底上げ・・・それをするには、高いハードルを越えさせなきゃね」
越前「それが氷帝っすか?」
不二「そうだよ」
越前「そのハードル・・・越えられるかもよ?」
不二「楽しみだよ・・・彼」
58: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 21:46:24 ID:Ea7Ve24pqk
品川「ぶわっくしょん。だらぁぼけぇ」
馬場「いい加減、おっさんくさいクシャミやめろよ・・・」
59: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 21:49:14 ID:Ea7Ve24pqk
不二「それじゃあ・・・僕はいくね」
越前「うぃーっす」
不二「あ、それと。お帰り越前」
越前「どーも」
不二「あの時の決着・・・あの雨の日の決着・・・つけたいね」

そう言い残して不二は去っていった
越前はただ品川の練習を眺めていた
60: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 21:52:29 ID:Ea7Ve24pqk
越前帰国編スタート
61: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:01:17 ID:Ea7Ve24pqk
仁王「それじゃあ、いこうか」

今日は品川の練習試合の日である
ルドルフが提示してきた日程に合わせた

品川「はい」
品川(あれは・・・)

ルドルフの敷地内のベンチにふてぶてしく座っている男がいる
越前だ

品川「先生、あれ」
仁王「越前ぜよ」
品川「なんでこんなところに?」
仁王「さあのう」
品川「今日は俺の試合だけですよね?」
仁王「そうじゃのう・・・どこから聞きつけたのか」

冷たい空気が流れていた
試合前の血が凍りそうな空気が・・・
62: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:02:48 ID:klZmCv3cl2
C
63: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:15:43 ID:Ea7Ve24pqk
ルドルフテニスコート
両選手がコートに入った

審判「両者、握手」

両選手がコート中央に歩み寄る


優斗「お前が品川翔か?」
品川「そ・そうだけど?」
優斗「調子にのるなよ?」
品川「え?」
優斗「無我の境地だかなんだか知らないがな。生まれついての才能がちげーんだよ」
品川「・・・そう」
優斗「どうせ負けるんだから、あんまあがくなよ」
品川「天才の血筋ねぇ」
優斗「あ?」
品川「お前は天才なのか?」
優斗「あ?当然だろ?」
品川「天才は一回潰れてしまうと脆いんだよ」
優斗「は?」
品川「負けない」
優斗「言うのは簡単だがな」
品川「天才って謳うのも簡単だ」
優斗「言ってろ」

審判「試合を始めます!」

心臓が跳ねる
64: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:21:59 ID:Ea7Ve24pqk
越前「心臓の音がこっちまで聞こえてくるけど?」
品川「え?」
越前「嘘だよw」

心臓が静かにリズムを刻む

65: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:27:06 ID:Ea7Ve24pqk
審判「ベストオブワンセットマッチ不二サービスプレイ」

審判が開始のコール・・・

優斗「いくぜ・・・はぁ!」

高くトスされたボールがラケットに押され飛んできた
66: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:39:12 ID:Ea7Ve24pqk
品川「大したスピードはないが・・・」

仁王「良いサーブだ」

品川「スライスサーブか・・・横へ跳ねる・・・」
優斗「そのサーブを拾えば逆サイドが開く・・・さぁどうする?」

次の瞬間不二のコートにボールが突き刺さっていた

越前「へぇ・・・やるじゃん」

優斗「ライジング・・・」
品川「いや?違う・・・スーパーライジングだ」
優斗「お父さんの・・・」
品川「俺のプレイスタイルは無限大だ」

越前「仁王がいる・・・なるほど。イリュージョンと無我の境地の合わせ技・・・そして仁王のイリュージョンにより様々なプレイスタイルを見せる・・・相性の良いコーチと生徒」

品川「さぁ・・・お前の弱点を見せてみろ。確実に突く」
67: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:46:10 ID:Ea7Ve24pqk
優斗「卑怯だっ!」

越前「もろかったね」
仁王「そうじゃのう」
越前「うわっ、急に背後に立たないでほしいね」
仁王「すまんのう」
越前「で、なんすか?」
仁王「精市との約束覚えているか?」
越前「ああ」
仁王「ならいい」

去ろうとする仁王

越前「あ!」
仁王「?」
越前「良い選手だね」
仁王「プリ」

審判「ゲーム品川6−2」

優斗「ありえない・・・」
品川「テニスは才能じゃない努力だ」
優斗「うっせぇ・・・負けるわけがないんだ・・・俺は不二だぞっ!天才・・・なんだ・・・」

仁王「みじめ・・・ぜよ」

こうして立海の柱は実力を示した

仁王「それにしても・・・」
仁王(・・・予想以上ぜよ・・・品川)

68: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 22:59:08 ID:Ea7Ve24pqk
品川は朝早くに立海テニスコートに向かった
誰もいないコートで打つのは爽快なものである

品川「さぁて、サーブの練習でも・・・あれ?」

誰かがコートにいる

品川(仁王先生・・・?それと越前さん?)

ともう一人・・・

品川「どこかで・・・」

仁王「ここでいいのか?」
越前「どこでもいいよ」
幸村「そうだね」
越前「始めようよ・・・神の子」

品川(神の子?・・・!!)
品川「幸村さん!?」

幸村「おや?」
仁王「なんじゃき?こんな時間に」
品川「いや・・・あの練習を」
仁王「関心ぜよ。しかし、ちょっと待つぜよ」
幸村「十年前の雪辱戦・・・だよ」
越前「根に持つタイプなんだ」
幸村「ふふ・・・その態度・・・変わらないねボウヤ」
越前「ボウヤじゃないよ」
仁王「それぐらいにして始めるぜよ」
越前「うぃーす」
品川「伝説の試合・・・この目で見れるっ」
69: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:01:39 ID:Ea7Ve24pqk
仁王「ベストオブワンセットマッチ幸村サービスプレイ・・・よく見とくぜよ品川」
品川「はい」

幸村「いくよ」
越前「どうぞ」
70: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:07:29 ID:Ea7Ve24pqk
幸村「はっ!」

幸村がサーブを放った

品川「あれが神の子のサーブですか?」
仁王「たいしたスピードではないがな・・・精市の怖さはこれからぜよ」
品川「え?」

ラリーがいつまでたっても終わらない

品川「長いラリーですね」
仁王「ああ、そして相手は恐怖を覚える・・・どこに返しても返される、もう返したくない・・・と」
品川「え?」

越前の動きがぎこちなくなった

品川「越前さん・・・見えていないかのような動きを・・・?」

長かったラリーが終わった
全く難しくない打球を越前が取りこぼした

仁王「イップス・・・あれが精市のテニスぜよ」
71: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:13:21 ID:Ea7Ve24pqk
品川「イップス?」
仁王「五感を奪うテニスぜよ」
品川「そんな。じゃあ、越前さんに勝ち目は?!」
仁王「十年前・・・越前は精一に勝ったぜよ」
品川「え?」


越前「相変わらず怖いテニスだよね」
幸村「ふふ・・・」
72: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:17:08 ID:Ea7Ve24pqk
越前「天衣無縫の極み・・・発動」
幸村「きたね」

品川「越前さんの動きが・・・戻った!?」
73: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:29:48 ID:Ea7Ve24pqk
そこからは越前の圧倒的な攻撃だった

幸村「はぁはぁはぁ・・・やっぱり強いね・・・」
越前「どーも」

品川「神の子が・・・」
仁王「ゲーム越前6−0」
品川「負けた・・・やっぱり強い越前さん」
仁王「そうじゃのう」

幸村「ありがとう越前」
越前「引退試合に付き合ってくれて・・・っすか?」

品川「え?」

幸村「ばれていたか」
越前「ばればれだよ」

仁王「どういうことぜよ?」

幸村「もう・・・体がついていかなくてね」
仁王「え?」
幸村「年かな?」
品川「そんな・・・あんなにすごいプレイだったのに」
幸村「ピークはもうすぎているんだよ」
越前「そうかな?」
幸村「納得のいくプレイができなくなったら引退・・・そう決めていたんだよ」
仁王「そうか」
幸村「ボウヤ・・・いや、越前リョーマ・・・ありがとう」
越前「どういたしまして」

こうして神の子はコートから離れた・・・

仁王「精市・・・引退するならコーチになってみないか?」
幸村「え?」
仁王「真田の言っていた三連覇・・・果たしたいんぜよ」
幸村「しかし」
品川「お願いします」
幸村「君は」
仁王「立海の柱ぜよ」
幸村「・・・しかたないね・・・こんな純粋な目で言われたら・・・」
仁王「精市」
幸村「真田・・・立海に新しい風が吹いているよ。君は風になったのかな?」

神の子はコートの外に立った

越前帰国編完結
74: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:35:17 ID:Ea7Ve24pqk
幸村「仁王・・・懐かしいね・・・立海」
仁王「そうじゃき?」
幸村「ああ」
仁王「そうじゃの」
幸村「勝よ・・・氷帝に・・・」
仁王「嘘をついてはいけない」
幸村「え?」
仁王「真実にしよう・・・三連覇を」
幸村「ああ」

75: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:45:50 ID:Ea7Ve24pqk
負けないから王者なのだ

跡部「あーん?立海が動いているみたいだな」
手塚「そのようだな」
桃城「ほっとけねぇな、ほっとけねぇよ」
乾「立海の勝率「「2%」」
柳「と、お前はいう」
海堂「フシュー。相手じゃねぇ」
白石「でも油断は禁物や」」
謙也「せやな」
手塚「油断せずいこう」
跡部「かわらねぇな手塚」
ジャッカル「跡部も変わってねーよ」
跡部「あーん?」

君臨せし王者である
76: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:50:10 ID:Ea7Ve24pqk
地区大会編始まるよー
あつまれー

品川「地区大会、神奈川県大会、関東大会、全国大会・・・か」
仁王「そうじゃのう」
品川「勝ちましょうね」
仁王「プリ」
77: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:54:53 ID:Ea7Ve24pqk
地区大会・・・目立った選手もいない

品川「楽勝ですね」
仁王「油断は禁物ぜよ」
高橋「まぁさくっと勝ちましょう」
英沢「なおかつ確実にね」
馬場「ずばっと勝てば良い」
瀬野「スピーディにな」
寺門「ああ」
藤村「そうだな」
真田「ゆくぞ」
品川「はい!」
仁王「勝ってくるぜよ」
78: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:05:04 ID:jB9oSNXzzQ

今年の立海は桁が違う

十年前を思い出す


そんな声がちらほら聞こえ始めた
結果立海は地区大会を圧倒的な強さで優勝した


仁王「第一関門、突破ぜよ」

79: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:09:59 ID:jB9oSNXzzQ
品川「次は県大会か」

80: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:17:05 ID:jB9oSNXzzQ
馬場「ちっくしょう」

地区大会決勝戦

ダブルス2藤村・寺門6−2で勝利
ダブルス1瀬野・英沢6−1で勝利
シングルス3馬場7−6で勝利
シングルス2品川6−0で勝利
シングルス1真田6−0で勝利

馬場「俺だけ・・・ぎりぎりだった・・・負けられねぇ・・・」
81: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:21:59 ID:jB9oSNXzzQ
真田「強くなったな品川」
品川「いえ」
真田「そう謙遜するな」
品川「いえぇ」
真田「今後の試合・・・」
品川「え?」
真田「シングルス1にいくか?」
品川「え?」
真田「お前が立海の柱だからな」
品川「え?」
82: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:26:53 ID:jB9oSNXzzQ
品川「おれがシングルス1か・・・」
真田「たのんだぞ」
品川「はい・・・俺、必ず勝ちます」
真田「あぁ、それがシングルス1の役目だ」
品川「はい」

品川はシングルス1になった
83: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:29:24 ID:jB9oSNXzzQ
立海大付属・・・絶対王座に再臨なるか・・・


そんな噂が流れはじめていた
84: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:34:31 ID:jB9oSNXzzQ
そんな中立海テニス部で問題が起き始めていた
85: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:40:01 ID:jB9oSNXzzQ
馬場「うるせぇよ、そりゃ・・・良いよな・・・無我の境地なんて使えるヤツはよ」
品川「はぁ!?」

86: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:43:32 ID:jB9oSNXzzQ
些細な言い合いから馬場と品川が衝突したのである
87: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:46:26 ID:jB9oSNXzzQ
品川に馬場が嫌味を言い、それに品川が反発した
馬場は自分だけが弱く、急成長していく品川に嫌悪感や劣等感があったのだろう
88: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:51:55 ID:jB9oSNXzzQ
馬場「いいやなぁ、最強の扉を開けたやつは」
品川「努力もしないでいうな!」

所詮中学生

仁王「ぶつかりあった男は強くなるぜよ」

仁王は微笑んだ
89: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 00:56:55 ID:jB9oSNXzzQ
数時間後

馬場「すまなかった・・・」
品川「こっちこそ。お前も無我の境地・・・めざさないか?」
馬場「いいのか?」
品川「当たり前だろ」


仁王「良い流れぜよ」
90: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 01:03:45 ID:jB9oSNXzzQ
互いが互いを刺激しあう
そんな流れが個人もチームも強くする
仁王はそれを知っていたのだ

91: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 01:45:44 ID:2qcHEwghtQ
この流れのまま全国大会へ
悲願の王座奪回へ
立海の心はひとつになっていた

仁王「ゆくぜよ県大会」
品川「はいっ」
馬場「いこうぜ品川」
品川「おう」

92: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 08:27:17 ID:gdsRLqBUn.
神奈川県大会
神奈川県某所で行われた中学テニス選手権

その大会で中学テニス界が震撼した

立海には凄い選手がいる
自らのプレイスタイルを持たず、敵に合わせてプレイスタイルを変える選手
しかも、それに合わせ、無我の境地で限界を越えた技をまぜてくる

その噂は前からあった

しかし、もうひとり
同じく立海から無我の境地を操る選手が現れたのである

同じチーム内に現れた無我を操るふたり

今年の立海は違うと周りに見せ付けた
そんな衝撃からはじまった関東大会である

馬場「注目されたみたいだな」
品川「同じチーム内に無我使いがふたりも居るからなぁ」
真田「無我があるから勝てるのかもしれん。だが、無我がつかえるだけでは勝てん。気をひきしめていくぞ」
品川「はい」
馬場「あとは準々決勝に準決勝、そして決勝」
真田「そうだ」
品川「それに勝てば関東だな」
真田「全国まではたいしたことないだろう。だが」
品川「油断せずに、ですよね」
真田「そうだ」
馬場「氷帝・・・倒すのは関東大会ですね」
真田「ああ、とにかく、今を勝たねば先はない行くぞ」
品川「はいっ!」
93: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 08:34:25 ID:VCHgmReH86
準決勝、準決勝、決勝
古豪立海にとって県大会では死角はなかった

仁王「圧倒的ぜよ」
真田「はい」
品川「次は関東大会・・・ですね」
仁王「ああ」
真田「ここで氷帝てあいまみえるのだな」
品川「そうですね」
真田「腕が鳴る」
品川「不思議と、負ける気がしませんよ」
真田「ああ。王座が見えてきたようだ」
仁王「プリ」
品川「立海が王者になりましょう」
真田「ああ」
仁王「嘘はいけないからな」
94: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 09:10:35 ID:FcXX514EYM
幸村「ふふ・・・強いじゃないか立海」

県大会を観戦しながら幸村は呟いた

幸村「だが、真田はまだ伸びる」


95: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 09:35:27 ID:Drdi/RDOBg
立海テニスコート
今日も関東大会に向けて練習していた

幸村「真田」
真田「幸村さん?」
幸村「本当に似ている」
真田「え?」
幸村「こっちの話だよ。ふふ」
真田「それで、何か?」
幸村「ああ、そうだったね。君の炎、風林火山の風と火を合わせたあの技は素晴らしい」
真田「ありがとうございます」
幸村「でも、風林火山の方が強い」
真田「!?」
96: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 09:40:28 ID:Drdi/RDOBg
幸村「真田の、君の父親の技は究極だった」
真田「・・・」
幸村「まず、それを認めるべきだ」
真田「それは認めています・・・ですが・・・」
幸村「勝つことが大切なのではないのかい?」
真田「そうですが・・・」
幸村「ならば、極めようよ、風林火山。その先の陰と雷を」
真田「陰と・・・雷」
幸村「風林火山の続きってヤツだよ」
真田「父上の技を・・・」
幸村「考えておくんだね」


幸村は怪しい笑みを浮かべて去っていった
97: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 09:47:47 ID:ckuIzWtpdw
真田「風林火山・・・究極奥義・・・風林火山」

真田の瞳には沈みゆく夕日と心の奮えが映っていた
98: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 09:57:30 ID:PaFxDBrc/M
今日も関東大会、打倒氷帝に燃え練習している立海

真田「品川、ちょっといいか?」
品川「あ、はい。なんですか?真田部長」
真田「少し・・・試合をさせてくれないか?」
品川「試合・・・ですか?」
真田「ああ」
品川「いいですけど」
真田「全力でこい」

真田と品川の試合がはじまった
部内のNo.1と2の試合だけあってギャラリーがふえていく

真田「いくぞ、はぁ!」
品川「はぁ!」

瀬野「部長のサーブを返した」
高橋「それだけじゃない、深く低い、良い打球だ」
寺門「流石、品川だな」

真田「動くこと・・・雷霆の如く!」
99: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 10:00:39 ID:rw3I/rAGFo
品川「!?」

真田の打球は品川のラケットを貫いた

瀬野「品川のガットが!」
高橋「破れた・・・」

品川「なんて打球・・・」
100: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 10:08:19 ID:KK1vNqvVQ6
真田「これが究極奥義だ」

試合を見ていた仁王が微笑む

仁王「精市の仕業か」
幸村「皇帝、再臨だ」
仁王「そうだな。皇帝は必要ぜよ」

真田「品川。大丈夫か?」
品川「ええ。それにしても凄まじい打球ですね」
真田「ああ。父上が死ぬ前に書にして残してくださった風林火陰山雷。風林火山の完成形だ」
品川「でも、部長は風林火山を使わないのでは」
真田「負けることは許されないからな」

幸村「眠れる皇帝が目覚めた」
仁王「目覚めさせるためにひと芝居うったようぜよ?おまんこそ詐欺師じゃき」
幸村「ふふ」
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