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仁王「嘘をついてはいけない」
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 09:18:14 ID:hlrOx1UxYc
立海三連覇に死角なし・・・
懐かしフレーズだ
あれからもう10年の月日が流れた
関東大会・全国大会その両方で青学に敗退したあの年から

コート上の詐欺師・仁王雅治
そう呼ばれた日々も懐かしい思い出ナリ

俺はこの春から立海大付属中学でテニス部の顧問をすることになった。
職業は詐欺師ではなく数学教師・・・


これはペテンとペテンで生徒を導く教師
サギセンの話である


118: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 19:41:33 ID:rkonRDQmhA
寺門「高橋っ・・・」

高橋が立ち上がった

高橋「がたがた・・・さわぐ・・・な」

しかし、そこで高橋は完全に意識を失う

寺門「高橋!」

倒れる高橋を誰かが支えた
越前である

越前「まだまだだね」

仁王「越前・・・」

審判「ダブルス1、立海選手試合続行不能により棄権。よって氷帝の勝利」


119: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 19:45:04 ID:rkonRDQmhA
跡部「勝利だ」
手塚「ああ」
石田銀「当然だ」
柳「それよりも・・・あいつは」
手塚「越前・・・」
跡部「帰国しているという噂は真実だったようだな」
手塚「プロを引退したらしいが」
乾「ああ、引退している」
跡部「あーん?そろそろシングルス3はじまるぜ」

審判「シングル3.選手はコートへ」
120: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 19:50:22 ID:rkonRDQmhA
シングルス3
馬場
ビッグサーバーであり、無我の境地の使い手でもある

対して氷帝は

仁王「あれは・・・」

氷帝シングル3は阿久津義和

仁王「怪物・・・阿久津にそっくりぜよ・・・」

乾「怪物阿久津の息子だ。天才的なテニスセンスを持っている。阿久津の勝率98%」

仁王「これは・・・相手が悪いぜよ・・・」

馬場「任せてくださいよ。仁王先生」

仁王「馬場・・・」
121: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:17:06 ID:rkonRDQmhA
シンスルス3がはじまった
サーブ権は氷帝が得ている

阿久津「いくぜ、ザコがぁ!!」

阿久津の鋭いサーブが飛んでくる

馬場「早く鋭い・・・しかし負けらんねぇんだよ」
阿久津「な・・・返した・・・ちゃちゃっと死ねよザコが」
馬場「負けるわけにはいかないのんでな」
阿久津「だがしかし・・・絶望する」
馬場「!!」

阿久津は馬場が動き始めてから打球の方向を変化させた
阿久津の柔らかな筋肉や才能によってなされる技である

馬場「なんで逆に・・・今、完全にこっちに打つモーションだったのに」
阿久津「才能がちげぇんだよ」

手塚「やはりすごいな阿久津は」

越前「やっぱ・・・いやーな感じ」

馬場「こっちが動いてから無理矢理逆に・・・」
阿久津「ボールに触らせなければテクニックもなにもないぜ」
阿久津の身体能力がじわじわと馬場を追いつめていく
試合が始まって15分で4−0となっていた

阿久津「このままじゃラブゲームだぜ?」
馬場「はぁ・・・はぁ・・・くそ・・・ボールに触れなきゃ、無我の境地も意味がない・・・」
阿久津「はっ・・・そうだな、無駄だぜあきらめな」
馬場「くそ・・・、考えろ・・・」
その時、馬場の脳内に光が満ちた

馬場「二球目・・・」
仁王「あ、あれは・・・」
手塚「才気渙発の極み」

阿久津「なんだ・・・?」
馬場「見えた・・・」
阿久津「くだらねぇ。はったりなんざ聞こえねぇな」
馬場「早くサーブを打ってこい」
阿久津「んだとっ!?黙らせてやんよ、はぁ!」
馬場「見えた通り・・・か。はぁ!」
阿久津「!?」

阿久津のサーブを馬場が返した
阿久津の逆サイドに返したのである

阿久津「あん?」

122: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:24:41 ID:rkonRDQmhA
馬場「これが・・・」

手塚「無我の奥の扉のひとつ・・・」

仁王「才気渙発の極みぜよ」

阿久津「なるほど見られているのか」
馬場「たったワンプレイで・・・」
阿久津「ぎりぎりのところで変えてやる」

才気渙発の極みを会得した馬場だったが遅すぎた
そして相手が悪すぎた

審判「ゲーム氷帝。6−3」

馬場「ちくしょう・・・!」

乾いた心の叫びがコートに響いた

阿久津「ザコは死んでろ。くそが」
跡部「やめろ、阿久津」
阿久津「・・・・・・指図すんじゃねぇよ」

123: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:26:59 ID:rkonRDQmhA
審判「シングルス2.はじめます」
124: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:35:08 ID:rkonRDQmhA
シングルス1は真田である
十年前の立海部長の息子
風林火影山雷と炎をつかう

たいして氷帝は網野
スピードとカウンター技を兼ね備えた選手
ポイントをとることが困難になってくる
125: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:37:35 ID:rkonRDQmhA
真田「いってくる」
仁王「頼むぜよ」
品川「頑張ってください」
真田「必ずお前にまわす」
品川「はい」

126: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:43:11 ID:rkonRDQmhA
跡部「あいつは・・・真田の」
ジャッカル「似てるんじゃねぇか?」
手塚「確かにな」
丸井「なかなか強そうだな」
乾「しかし、真田の足元にも及ばないだろう。ヤツは風林火山を使わないらしい」
柳「優秀な父へのコンプレックスなのか」

氷帝は真田が風林火山を会得していることを知らない

乾「おそらく網野の勝利だ」
127: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:52:24 ID:rkonRDQmhA
サーブ権は立海真田が得た

仁王「ゆけ、真田」

幸村「見てるかい?真田・・・」
幸村は空に語りかけた

真田「ゆくぞ・・・はぁ!」
網野「なんのっ!」
真田「動きが素早いっ・・・だが、ついてこれるかな」

真田が居合切りのように構えた

跡部「あーん?」
柳「あれは」

真田「はやきこと風の如く!」

打球が網野の横を通過した

網野「はやい・・・」

ジャッカル「つかえるじゃねぇかよ風林火山」
乾「何故だ・・・」

幸村「ふふ・・・」

丸井「あ、あれは・・・」
手塚「幸村・・・」
跡部「あいつが、真田に・・・」
柳「まずい・・・」
乾「網野の勝率4%」

真田「さぁ、次だ」

風林火山という誤算が真田を勝ちへ導いた
128: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:54:35 ID:rkonRDQmhA
審判「ゲーム立海。6−1」

仁王「やったぜよ」
品川「す・すごい・・・真田部長・・・」
真田「約束通り勝ってきた」
品川「はい」
真田「次はお前だ・・・王者の首をはねてこい」
品川「はいっ!」
129: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:58:25 ID:rkonRDQmhA
審判「シングルス1を開始します」

仁王「品川。かつぜよ」
品川「はい」
真田「お前が立海の柱だ」
品川「はい」


越前「ふーん。やっぱアイツが柱なんだ・・・対戦相手は・・・!?」

130: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:03:40 ID:rkonRDQmhA
越前「あいつは・・・兄貴の・・・」

シングルス1は品田翔

そして氷帝のシングルス1は
越前リュートである

越前「まじかよ・・・」

越前リョーマの兄リョーガの息子リュートなのである
131: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:06:13 ID:rkonRDQmhA
リュート「たいして強くもない奴に負けんなよ」
網野「なんだと?」
リュート「あんたらが負けるから、俺が出なきゃならねぇじゃん」
網野「くっ・・・」
リュート「尻拭い・・・してきてやるよ」
網野「なんだよ・・・」

132: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:10:53 ID:rkonRDQmhA
試合前は両選手が握手するのが礼儀である

品川「どうも」
リュート「夢見て破れて・・・めんどくさくない?」
品川「はぁ?」
リュート「どうせなら戦わなきゃいいじゃん」
品川「ふざけんなよ」
リュート「やるんならやればいいけどさ」
品川「勝ってやるよ」
リュート「おまえがどんなもんかしらないけど、無理だよ。俺に勝てるのはリョーマおじさんぐらいさ」
品川「越前さんか・・・」

品川は怪しく笑みを浮かべた
133: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:12:13 ID:rkonRDQmhA
リュート「俺がサーブか・・・いくぜ」
品川「ああ」
リュート「はっ!」

リュートがサーブを放った
134: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:25:49 ID:H6mdcGME.s
今さらだけど、たった十年で中学生の息子っておかしくないか?
いや、面白いから細かいことはいいんだけどね
135: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:37:22 ID:rkonRDQmhA
越前「へぇあいつも打てるんだ」

リュートの放ったサーブはバウンド時に変化し品川の顔面めがけて跳ねた

越前「ツイストサーブ」

品川「これは・・・」

仁王「それは・・・練習したな?」

品川「仁王先生に教わった・・・阿久津さんの動きで・・・」
リュート「へぇ返すんだ」
品川「はぁ!」

品川がツイストサーブを打ち返した

リュート「ちぇ・・・なら、ドライブBだ」

リュートがスライディングしてからジャンプしてドライブボレーを放つ

品川「これは・・・回転数が多いから・・・蜻蛉包みで」

不二「あれは僕の」

リュート「これも返された!?・・・なら・・・クールドライブ!」
品川「厚めに握ったグリップに強いドライブ回転・・・」
リュート「くらえ」
品川「やはり跳ねない球、ならば・・・ツバメ返し」

バウンド前にラケットの面で拾い超スライスを放つ品川

不二「あれも僕の技だね。クス」

リュート「!?」

品川「跳ねないよ」

打球は跳ねずにリュートの横を通過した


136: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:37:45 ID:rkonRDQmhA
リュート「・・・なぜだ・・・」
品川「どんな状況にも対応しうるスタイルそれが仁王のテニスだ!」

仁王「プリッ」

手塚「テニスはメンタル面が左右するスポーツ・・・終わったな」
跡部「ちっ・・・」

審判「ゲーム立海。6−0」

高橋「か、勝った」
瀬野「ああ」
寺門「王者に・・・」
英沢「あの氷帝はに・・・」
馬場「立海が・・・」
藤村「ああ・・・」
真田「よくやった・・・」

リュート「なぜだぁぁぁぁぁ!!」

跡部「驕りだ」
手塚「油断だな」
跡部「王者は下の者に負けないように努力せねばならない。それが王者の誇りだ」
手塚「リベンジマッチは、全国で、だな」
跡部「あーん?当然だ」
137: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 21:40:17 ID:rkonRDQmhA
>>134
気づいたんだけど、すでに時遅しだったOrz
そろそろ完結させよかな
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