女「…なんで?」
男「いや、なんで?じゃねーよ」
女「駄目?」
男「駄目だろ、常識的に考えろ」
男「こんな朝っぱらからドア開けたら包丁持った、美少女がいきなり死んでくれる?だぞ?おかしいだろ」
女「死んで欲しいのに…」
男「なんか恨みでもあんのか?」
女「特には」
男「帰れよ」
2: 1:2011/10/30(日) 21:13:22 ID:pr/vmPsHlc
【学校】
男「と、いうような事が朝からあったわけだ」
友「お前も随分ヘビーな朝を迎えたな」
男「ったく、これはもう一人の自分を召喚して影と戦うゲームじゃないっての」
友「まあ、確かにあれは最凶スキルだな」
男「だろ?」
友「でも、美人だったんだろ?」
男「あー、まあ美人っつーか可愛い系だな」
友「ほう?どんなだ?」
男「んー?まあ、背はちっこかったな」
友「お前もチビだがな」
男「氏ね、小顔でツインテールで…朝からパニクってたからな覚えてねーや」
3: 1:2011/10/30(日) 21:17:53 ID:pr/vmPsHlc
友「ふーん、じゃあクラスの奴に例えると?」
男「あ?そうだなー」
ガラガラガラガラ
女「・・・」
男「あー、あんな感じの奴…って」
男「はああああああ!?」
クラス一同「!?」
男「気にするな諸君、有意義な学園生活を過ごしたまえ」
友「だれ目線だよ」
女「・・・」スタスタスタ
女「ねぇ」ピタッ
男「なんだよ?」
女「死んでくれる?」
男「断る」
4: 1:2011/10/30(日) 21:24:14 ID:pr/vmPsHlc
女「そう」ガタッ
男「ちょっと待てこっちには色々と質問があるんだ」
女「なに?」
男「ひとつめ!!お前は誰だ?」
女「女」
男「あ、女っていうの?これはご丁寧に…じゃなくて!!二つ目!!」
男「なんでここにいる?」
女「自分の学校に来ちゃいけないの?」
男「あー、確かに学校には来なくちゃね…違う!!三つめ!!」
男「なぜこの場所にいる?」
女「自分のクラスだから」
男「あ!クラスメートなんだ、よろしく…って違うだろ!!」
友「なんだこの漫才」
5: 1:2011/10/30(日) 21:30:32 ID:pr/vmPsHlc
男「そして4つめ!!」
男「なぜ隣の席に座る?」
女「私の席だから」
男「なるほど、これは失礼な事を…違うぞ?俺の右隣は後藤の席だ」
男「ついでに言うなら左隣は佐藤で前は鈴木」
男「ちなみにこの三人は3バカと呼ばれている」
女「ちぇっ」スタスタスタ
女「そうだ」ピタッ
女「死んでくれる?」
男「断る」
6: 1:2011/10/30(日) 21:38:03 ID:YGMLEynOII
【帰り道】
友「しっかし驚いたわー」
男「な?言っただろ?」
友「いや、まさかあの女さんがなー」
男「有名人なのか?」
友「はあ!?お前女さんを知らないの!?」
男「知らない」
友「馬鹿野郎!!タクティシャンマントヒヒネバーキブアップ高校で女さんを知らないのお前だけだぞ!?」
男「くそ恥ずかしい高校名を長々とありがとう」
友「略してタマネギ高校!!」
男「もういいから」
友「そんで女さんはそのミスタマ高不思議部門の連続受賞者なんだよ!!」
7: 名無しさん@読者の声:2011/10/30(日) 21:39:28 ID:Kocpl1EPM2
キブアップ…
タマネキやで…ぷっ
支援ww
8: 1:2011/10/30(日) 21:47:47 ID:pr/vmPsHlc
男「あー、そいやあったなそんなの、不思議部門?」
友「ああ、まず最大の魅力はなんといっても小柄な体つきに相応な顔つき、しかしそんな見た目とは裏腹にスタイル抜群!!」
友「そして、何より何を考えてるのかわからない無表情っぷり!!」
男「それ遠回しに変人扱いされてないか?」
友「世の中には珍しい事もあるもんだな」
男「どうでもいい」
友「帰ったらなんかするのか?」
男「うんにゃ、PSP起動してモンハンかペルソナやる」
友「そうか、じゃモンハンやれよ」
男「なんで決めるんだよ、まあいいかちょうど神おま欲しかったし」
友「火山にいって顎主任に押し潰されてこいwww」
男「抜かせwww友は何をするんだ?」
友「俺か?家帰ったら参考書見ながら…」
男「うわー、ここに学生(学校生活)を普通に送ってる奴がいるよ」
友「突撃銃手にしてゾンビのお掃除かな」
男「お前なんかムキムキのカービィーに殴り飛ばされてこいwww」
9: 1:2011/10/30(日) 21:49:14 ID:YGMLEynOII
>>7
支援ありがとうございます
うん、そこに関しては突っ込まんといて
10: 1:2011/10/30(日) 21:55:43 ID:YGMLEynOII
「男ー!!友くーん!!」
二人「?」クルッ
友「幼ちゃん!!」
男「なんだ、幼か」
幼「なんだじゃないよ、二人は今帰り?」
友「そうだよ幼ちゃんは?」
幼「部活の走り込み」
友「そっか、陸上部だっけ、もうすぐ大会あるんだよね?」
幼「うん♪ってか、男陸上部に入りなよ!!」
男「断る」
友「前から思ってたけど、お前の断るって言い方無駄に格好いいよな」
11: 1:2011/10/30(日) 22:00:54 ID:pr/vmPsHlc
幼「なんでよー、男は足早いし体力もあるから絶対に即レギュラーだよ」
男「生憎だか、俺は部活動というなの徒労に精をだすくらいなら、ゲームに費やす!!」
友「それ、そんなに誇れないぞ」
幼「ぶー、折角誘ってるのに」
男「部活勧誘なら他所でやってくれ」
友「俺いまだに信じられねーや、こんなにいい子が男の幼なじみだなんて」
男「腐れ縁の間違いだろ?」
12: 1:2011/10/30(日) 22:10:26 ID:pr/vmPsHlc
幼「あ!そういえば聞いたよ〜、男、女さんに告白されたんだって?」
男「ブホッ!!」
友「はあ!?」
幼「え?知らないの二人とも、女さんが死んでくれる?って聞くのはその人が好きなんだよ?」
友「なん・・・だと?」
男「ジーザス…」
幼「ま、あくまで噂だけどね〜」
友「よっしゃーー!!」
男「いよっしゃーー!!」
幼「なんで二人ともそんなに喜ぶの?」
友「だって、まだチャンスはあるんだろ!?」
男「そんなふざけた話は噂なんだろ!?」
友「あ?」
男「へ?」
友 「お ま え は それでも漢かーー!!」
13: 1:2011/10/30(日) 22:18:01 ID:pr/vmPsHlc
男「な、なんだよ…急に」
友「お前なぁ!!噂とはいえ、あの女さんがお前の事を好きなのかも知れないんだぞ!?」
男「え、面倒」
友「お前謝れ、今すぐ学校戻って男子生徒全員に土下座してこい」
幼「男、変わんないねー。顔はいいのに勿体ないwww」
男「知るかよ、んなもん」
幼「でも、その態度で傷ついちゃう人もいるから気を付けた方がいいよ?」
男「幼様のありがたい説教だ、感謝しろよ友」
友「俺かよ!?」
男「あ、ここで別れるな、じゃあな二人とも」
幼「じゃあね〜♪」
友「明日、学校でな」
14: 1:2011/10/30(日) 22:44:13 ID:YFbsvLyf9k
とりあえず今日の投下はここまでですかね
見てくださった皆さん
ありがとうございました
SS書くのは初めてじゃないですけど
結構緊張します(´・ω・`)
あ、ちなみにフィクションです
言うのを忘れてました
15: 1:2011/10/31(月) 06:23:41 ID:4N/yaiYbEA
【朝】
男「ん…朝か」
男「眠い…学校行かなきゃ」
男「準備して…と」ガサゴソ
男「あ・・・親父」
父「おはよう、男君学校かい?いってらっしゃい」
男「・・・いってきます」
ガチャ
男「!!」
女「あ・・・、」
男「何のようだ?女…さん」
女「女でいいよ、朝にやることは一つしかないでしょ?」
男「(へぇ、意外に常識的な面が…)」
女「死んでくれる?」
男「断る、っつーか昨日もやったぞこのやりとり」
16: 1:2011/10/31(月) 06:42:58 ID:r7uU1uvmEE
女「あと、おはよう」
男「一番抜かしちゃいけないことがついでとはな」
女「学校…いくんでしょ?」
男「まあな」スタスタ
女「・・・」トコトコ
男「(うん、可愛いなんて思ってないからな)」
女「ねぇ」
男「なんだ?」
女「今日って調理実習あったよね?」
男「あー、カレーを作れってやつか」
女「お料理上手?」
男「苦手ではないな」
女「そっか…」
男「女はどうなんだ?」
女「普通、かな」
男「ふーん」
女「カレー」
男「ん?」
女「食べさせてね?」
男「好きにしろ」
17: 1:2011/10/31(月) 06:52:09 ID:r7uU1uvmEE
【学校】
先生「それでは皆さん、これから調理実習を始めますので、二人組の班を作ってください」
友「男ーーーー!!」ズサー
友「調理実習の班!!まだ決まってないよな!?」
男「まあな、」
友「一緒にやろうZE☆」
男「いいぞ」
女子「え?男君って料理上手なの?」ヒソヒソ
男子「家庭環境が色々てややこしいらしくてな…」ヒソヒソ
女子「あっ、それ知ってるー、お父さんが無職なんでしょ?」ヒソヒソ
男「・・・」ギロッ
三人「!!」バタバタ
友「えと…男…すまん」
男「友が謝る事じゃないだろ、それに事実なんだし」
友「お前は強いな」
男「誉め言葉として受け取っておく」
鈴木「なんということだ!!」
男&友「!?」
18: 1:2011/10/31(月) 06:53:57 ID:r7uU1uvmEE
上げちまった…orz
sageで行くって決めてたのに…
でも、朝の更新は終わったしいいかな?
昼頃にまた来ます
m(__)m
19: 1:2011/10/31(月) 12:46:00 ID:4Nlnc0808U
鈴木「佐藤!!後藤!!僕たちは三人一緒じゃなかったのか!?」
佐藤「甘いね、鈴木。確かに僕らは三人一緒だが、今は二人一組だ。自然と一人が溢れても何もおかしい事はないよ」
後藤「はげどwww」
鈴木「なんだって!?おのれ〜裏切り者共め」
鈴木「友君!!」クルッ
友「・・・なんだ?」
鈴木「僕と組もうじゃないか!!僕と組んであの二人を見返してやる!!」
友「いや、俺もう男と組んで…」
鈴木「いいよね!?男君!!」
男「いんじゃね?」
友「おまっ!?」
鈴木「流石男君!!的確な状況判断だ!!」ガシッ
友「薄情者ー!!」ズリズリ
20: 1:2011/10/31(月) 12:51:57 ID:4Nlnc0808U
男「さて…一人になっちまったな…」
女「・・・」ジー
男「女?いたの?」
女「結構前から」
男「ふーん」
女「よかったら…」
男子「女さん!!もしよかった俺と組みませんか!?」
女子「女ー、あたしと組もうよ」
ピザ「ブヒッ、ぼ、僕と組めば、い、いいんだな」
女「・・・」チラッ
男「こっちを見るな、自分で決めろ」
女「・・・残念だけど、もう決まってるから」
男子「へ?」
女子「え?」
ピザ「ブヒッ?」
女「この人と…一緒になやるから」キュッ
男「服をつまむな、伸びる」
21: 1:2011/10/31(月) 12:57:58 ID:dz7ykgEFtY
男「そんじゃ、班も決まったしボチボチやってくか」
女「・・・」コクン
男「下ごしらえしといてくれ」
女「わかった」
男「・・・」トントントン
女「・・・」ジャーー
男「・・・」カチッカタカタ
女「・・・」ザバザバ
男「・・・」ジュー
女「・・・」カチャカチャ
女「・・・」ジー
男「包丁持ってこっちみんな、怖い」
女「ちぇっ」
男「ここは学校だからな?」
女「わかってる」
男「だといいんだがな」
22: 1:2011/10/31(月) 13:01:38 ID:dz7ykgEFtY
女「料理、上手だね」
男「そうでもない、女こそかなり上手いじゃないか」
女「それ、自分の腕に自信持ってるから言えるセリフだよね」
男「当たり前だ」
女「なんで料理上手なの?」
男「理由が必要か?」
女「出来れば」
男「いつかな」
女「そう…」
男「皿に盛り付けてくれ」
女「らじゃー」
男「(可愛いなんて思ってない、思ってない)」
23: 1:2011/10/31(月) 13:04:24 ID:4Nlnc0808U
うわーお、誤字の出現率が半端ない件について
見てる人いなさそうだしま、いっか☆
(´-ω-`)
昼の投下はこれで終了
夕方にこれでもかってほど、投下します
(´・ω・`)絶対にsage進行は止められないかな
24: 1:2011/10/31(月) 17:07:03 ID:qtzPYBHBoM
女「出来たー」
男「うん、お疲れ」
女「おいしそう」
男「まあ、旨そうに見えるな」
先生「はい!!皆さん、調理実習のお時間は終わりましたよ!!調理器具の片付け整頓を終わらせて料理を並べて下さい」
友「男ー」ゲンナリ
男「どうした?随分やつれてるな」
友「お前が死地に送り込んだんだろうが!!」
鈴木「なんなんだこれは!?辛いぞ!?」
佐藤「あ、甘い!?馬鹿な!!砂糖を入れたら美味しいはず!!佐藤なだけに!!」
後藤「はげど…うぷ」
男「正直すまんかった」
25: 1:2011/10/31(月) 17:11:49 ID:qtzPYBHBoM
友「しっかし…そっちはなんとまあ…旨そうなこって」
男「女がかなり料理が上手でな、正直助かった」
女「そんなこと…ない」
友「なに?この空気?ピンク色なんだけど」
先生「それでは皆さんのお料理の評価をつけます」
先生「ふむふむ、形は出来てますが辛みが足りませんねぇ、スパイスを効かせて下さい」
先生「こちらは味はいいですが、ややスープカレー気味ですね、ルゥの配分を考えてください」
先生「次に…佐藤君後藤君ペアですが…」
佐藤「ゴクリ」
後藤「ドキドキ」
男「擬音を口に出して言うなよ」
26: 1:2011/10/31(月) 17:24:59 ID:qtzPYBHBoM
先生「ふむ…中々に香ばしい香りですね…形もまずまず」
佐藤「(`・ω・´)」
後藤「(`・ω・´)」
先生「さて…肝心の味ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・甘」
佐藤「(´・ω・`)」
後藤「(´・ω・`)」
先生「さ、さて次に鈴木君友君ペアですが」
先生「味からいきますか・・・・・・・・・辛っ!!」
先生「い、いくらカレーライスと言ってもここまで辛くする必要ありませんよ!!」
鈴木「先生はこの辛さをわかってn」
友「先生後がつっかえてるんで、どんどんいってください」
鈴木「ヽ(*`Д´)ノ」
27: 1:2011/10/31(月) 17:37:39 ID:C.YeTEqF1I
先生「コホン、最後に…男君女さんペアですが…」
男「帰りてぇ」
女「・・・」
先生「これも味から…って、おお!?これは!?」
先生「お、美味しい!!文句無しの味ですよ!!店に出せるレベルですよ!!」
友「イケメンで料理出来て運動もそこそことか、汚いな男さすが男汚い」
男「ぶっ飛ばすぞ?」
先生「いやぁ、久し振りな美味しい物を食べさせていただきました」
先生「それでは皆さん、試食時間です!他の人のを食べるもよし、自分のを食べるもよし」
28: 1:2011/10/31(月) 19:48:44 ID:hnAX7VEYf2
男子「女さん!!カレー食べていいですか!?」
女子「えー、あたしが先だよ〜ね?女」
ピザ「ぼ、僕が食べれば、も、無問題なんだなブヒヒ」
友「男ー食べさせてくれ〜」
男「いいぞ、早く食え、食っちまえ」
友「いただきまー」
女「・・・パクッ」スッ
友「へ?」
女「ん」スッ
男「食えってか?」
女「・・・」コクン
男「いただきます」パクッ
女「どう?」
男「旨いよ」
女「良かった」
29: 1:2011/10/31(月) 19:49:17 ID:hnAX7VEYf2
また上げちまった…orz
30: 1:2011/10/31(月) 19:58:18 ID:hnAX7VEYf2
男「ほら、あっちで飢えた豚が腹空かせて待ってるぞ、自慢のカレー食わせてこい」
女「うん」タタッ
友「お前、いつの間にそんな関係に…」
男「まあ、料理が上手い奴に悪い奴はいないからな」
友「それ、俺にたいしての嫌味か?」
男「そう受け取ってくれても構わない」
友「(;´д⊂)」
男「ところで、お前のカレーはどうなんだ?」ヒョイ
友「あ!!馬鹿!!食うな!!」
男「・・・・・・・・・・・・うげ」
友「だから止めたのに…」
男「正直こんな不味いとは思わなかった」テキパキ
友「?なんでタッパに詰めてんだ?」
男「幼に頼まれた、カレー寄越せって」
友「お前さぁ、一体何本フラグ立てりゃあ気がすむの?」
男「立てるのはいいが、別に全部へし折っても構わんのだろう?」
友「出来るならやってみろ」
男「らじゃー…あ」
友「?」
男「うつった」
31: 1:2011/10/31(月) 20:12:39 ID:RlUlJdbPmc
【帰り道】
幼「お疲れー♪」
男「はい、これ」
幼「おおー!!待ってました!!これ男が作ったやつ?」
男「ああ(ほんとは友が作った奴だか)」
友「(こいつ、ガチでフラグをへし折る気でいやがる)」
幼「で?友君が作った奴は?」
男「は?」
幼「折角作ってくれたんだから食べ比べてみたいなーなんてwww」
男「あ、ああ…(まずい!!残ってるのは俺の作ったやつしかない!!)」
友「幼ちゃんはフラグブレイカー殺しの異名を持ってるのか?」
女「・・・」
幼「ところでさ、なんで女さんがいるのかなーなんて…あ、いや!!決して迷惑な訳じゃないよ!!ただ不思議だなーって」
男「成り行きでな、カレーは女と一緒に作ったんだ」
女「・・・」コクン
幼「(いつの間に呼び捨てに!?)そうなんだ」
男「ああ…」
32: 1:2011/10/31(月) 20:29:27 ID:RlUlJdbPmc
男「んじゃ、ここで別れるな」
友「じゃあな」
幼「また明日ねー」
女「バイバイ」
男「ああ」
男「ただいまー」
父「zzz」
男「寝てんのか…」
男「あ、いけね、今月の生活費計算しなきゃ」
男「えーと、バイトの収入がこれくらいで食費と電気代と、ギリギリだな…いいや昼飯代を削ればなんとかなるだろ」
父「男君…?」
男「・・・起きたか」
父「お帰り」
男「ただいま」
父「いつもすまないね、こんな役目をさしてしまって」
男「別に…」
父「男君…」
男「なんだよ」
父「僕が不甲斐ないばっかりに…ごめんね…」
父「僕が…もっとしっかりしてれば男君に楽させてあげれるのにね」
男「親父が気にする事じゃない、休んでろよ」
父「ごめんね…」
男「っ!!いいから休んでろよっ!!」
父「男君…」
男「くっ!!悪い!!ちょっと出てくる!!」
ガチャ、バタン!!
33: 名無しさん@読者の声:2011/10/31(月) 23:16:08 ID:rlDvAj2o/A
見てないとでも思ったか!〈 ● 〉〈 ● 〉
C
34: 1:2011/10/31(月) 23:16:22 ID:vIGoGXjj4M
とりあえず
今日の投下はこれで
終了とします
ありがとうございました
ヾ(´ー`)ノ
35: 1:2011/10/31(月) 23:17:40 ID:vIGoGXjj4M
また上げちまった…orz
>>33
ちょ!!
見てくださる方が
いらっしゃった!!
凄い嬉しいです!!
36: 1:2011/11/1(火) 07:14:28 ID:WBLxVTeIbY
おはようございます
今朝はバタバタしてて
朝の投下は出来そうにありません(´・ω・`)
昼頃に2〜3レスを進めて 夕方にドバッと進めます
後、見てくれる方が
いらっしゃるので
今日から上げていきます
やめて!!現金な奴とか言わないで!!
37: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 09:39:47 ID:ncjmZgKz..
<●>Д<●>ゴラァ速く投下せんか〜!!プンプン
まったくそんなお前にはこれでもくってな。
∧_∧
( ・ω・)=っCつC
(っ=つCつC
`/ =っCつCつC
(ノ ̄∪ババババババ
38: 1:2011/11/1(火) 10:39:09 ID:q2dqERqijw
>>37
支援ありがとうございます♪
今日のお昼ご飯は
Cかな…
39: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 10:55:18 ID:EKSJzxcqmM
支援する
40: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 11:35:51 ID:a3CQQq6QN6
つ 私怨カレー
41: 1:2011/11/1(火) 12:54:03 ID:WpDpWV85XM
>>39
支援ありがとうございます!!
>>40
カレー美味しいです
( ̄〜 ̄)
投下を開始しますね
42: 1:2011/11/1(火) 13:00:35 ID:nky3KnsThQ
【公園】
男「はー、どうすっかなー…」
男「カッとなってつい出てきちまったけど…親父はなんも悪くなくて、俺がイライラしてるだけなのに」
男「どうすりゃいいんだよ…母さん」
女「・・・ねぇ」
男「うぉーい!?」
女「何してるの?」
男「いや、お前こそなんでこんなところにいるんだよ!!」
女「散歩」
男「・・・」
女「ごめん、嘘、君が走っていくのが見えたから…」
男「てことは、別れてから家の付近にずっといたってことか…それ、世間で何て言うか知ってるか?」
女「張り込み?」
男「お前は国家の犬か、そして俺は無実だ」
43: 1:2011/11/1(火) 13:06:43 ID:nky3KnsThQ
女「冗談は置いといて」
男「冗談言えたんだな」
女「何かあったの?」
男「別に…なんもねーよ」
女「嘘、辛そうな顔をしてる」
男「放っといてくれ」
女「家の事?」
男「お前には関係ないだろ!!」
女「・・・」
男「あ…悪い、怒鳴っちまった」
女「いいよ、慣れてるから」
男「慣れてる?」
女「家庭の事情」
男「え?」
女「私、お母さんいないんだ」
男「!!」
44: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 13:15:32 ID:AKEZMREro2
紫煙
45: 1:2011/11/1(火) 16:50:12 ID:OXmxEE5H02
>>44
支援ありがとうございます♪
うはー(*/□\*)
落ち着いたら投下を再開しますのでもうしばらくお待ちくださいな
46: 1:2011/11/1(火) 18:12:46 ID:qf2Xyjydl2
女「中学生の頃かな…家に泥棒が入ったんだ。二人組の」
女「そのとき、私とお父さんは学校とお仕事で家にはお母さん一人だけだったんだ」
女「その二人組に…お母さん、レイプされて殺されちゃったんだ…」
女「お父さん、それを聞いて大声で泣いたんだ、普段は滅多に泣かない人なのに」
女「その日からお父さん変わっちゃったんだ…」
男「・・・」
女「ごめんね、自分の事ばっかりで」
男「いや、そんなことない…いいのか?俺なんかにそんなこと話して」
女「なんでだろ?君だったらなんとなく聞いてくれる気がした。」
男「・・・そうか」
女「うん、ありがと…」
男「俺も、母親がいないんだ」
女「・・・」
47: 1:2011/11/1(火) 18:26:06 ID:qf2Xyjydl2
男「中学の頃だな、母さんが病気が進行して長くないって医者から宣告された翌日に死んだよ」
男「ガンだった」
男「別に治らない訳じゃなかったんだ、辛抱強く治療すれば治る可能性だってあったんだ」
男「家の両親、どうしようもない程にバカップルでさ…いつも名前で呼びあってた」
男「母さんが死んだ後、親父は俺を慰めながら泣いていた、俺は…その涙を忘れる事が出来ないんだ」
男「母さんがいなくなっても俺に不自由させないように親父は沢山頑張ったんだ」
男「でも…頑張り過ぎて…大事な会議の時に体を壊して休んだんだ」
男「親父はその後クビになって無職になった」
男「母さんが死んだのと、会社をクビになったショックでうつ病になったんだ」
男「今は安定してるけど、俺は親父と距離を置いている」
女「なんで?」
男「親父は悪くないんだ、ただ時折俺を見る目がどうしようもなく悲しくて申し訳ない目で見てきて、それが嫌なんだ」
男「親父は悪くないんだ、なのに全部自分のせいと言わんばかりに責任を被って、一番自分が辛いのに、俺を心配させないようにいつも笑ってて」
男「俺、知ってるんだよ!!寝静まった頃に親父がひっそりと起きて夜な夜な涙を堪えながら泣いているのを!!」
48: 1:2011/11/1(火) 18:33:12 ID:qf2Xyjydl2
男「それを聞いちまってから更に親父との距離は離れていった」
女「・・・」
男「悪い…お前に比べれば俺は恵まれてるのに」
女「君は…お父さんにどうして欲しいの?」
男「どうしてって…」
女「君は頼って欲しいんでしょ?お父さんに」
男「…わからない」
女「自分だけのせいじゃない、お父さんは悪くない」
男「!!」
女「そう、言いたいんでしょ?」
男「俺は…」
女「君のやってる事はただの子供の我が儘だよ」
女「見たくない、聞きたくない、知りたくない、だから距離を置く、自分は見なかったフリをする」
男「・・・」
女「でも、そうやって自分の意見は押し通す。そんなの子供の我が儘じゃない?」
男「いいのかな?」
女「・・・」
男「俺、親父に近づいていいのかな?また笑ってくれるかな?」
女「笑ってくれるよ、きっと」
49: 1:2011/11/1(火) 18:36:47 ID:MD.Og/oBiw
男「サンキュー、なんかすっきりした」
女「ん」
男「ありがとう」
女「どういたしまして」
男「なあ、一つだけ聞いていいか?」
女「なに?」
男「なんで、俺を死んで欲しいと思ってるんだ?」
女「・・・わからない」
女「でも、貴方だけにしか言わないから、恨みがある訳じゃないみたい」
男「じゃあ、なんで」
女「ごめん、時間だからもういくね」
男「あ、ああ」
女「じゃあね」タタタ
男「俺も帰るか…」
50: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 20:59:22 ID:ImZQ8qxWQY
面白いやないか〜い♪
CCCCC
51: 1:2011/11/1(火) 21:19:28 ID:UdCBQzYwOk
>>50
支援ありがとうございます♪
そういって頂けると
嬉しいです!!
52: 1:2011/11/1(火) 21:24:05 ID:m4Uz9RrgRI
ガチャ
男「ただいまー」
父「お帰り男君」
男「ただいま…」
父「お腹が空いたでしょ?ご飯にしようか」
男「ああ、そうするわ」
父「そっか、じゃあ椅子に座ってて」
男「ああ…」
カチャカチャカチャカチャ
父「頂きます」
男「・・・頂きます」
父「・・・」
男「・・・」
男「(静か…だな)」
父「男君」
男「!!」
53: 1:2011/11/1(火) 21:28:19 ID:UdCBQzYwOk
父「いつも苦労ばかりかけてすまないね」
男「だからっ!!」
父「わかってる…僕がこんなことを言っても、男君を不快にさせているだけだ」
男「・・・」
父「でも、これだけはどうしても譲れないんだ、母さんが…逝ってしまって、男君を守れるのはおこがましいけど、僕しかいないんだ」
父「だから、これは僕に対する戒めと母さんに対する謝罪、そして君に対する僕なりの精一杯だ」
54: 1:2011/11/1(火) 21:38:53 ID:UdCBQzYwOk
男「・・・違う」
父「!?」
男「ちがう、あんたは間違ってる」
父「男君…」
男「僕に対する戒め?違う!!あんたは自分に罪を擦り付けてその罪を償う事で自分が救われてると思い込んでるだけだ!!」
父「・・・」
男「母さんに対する謝罪?違う!!逝ってしまった母さんを忘れられなくて謝罪という名目でなにかしらの証拠を残したかっただけだ!!」
父「・・・」
男「俺に対する僕なりの精一杯?違う!!」
父「!!」
男「あんたは!!俺が怖くて逃げたんだ!!投げ出したんだよ!!俺と接するのを!!」
父「男君!!」
男「なんでいつも一人で背負うんだ!!」
父「!?」
55: 1:2011/11/1(火) 21:50:04 ID:UdCBQzYwOk
男「家族だろ!?もっと頼ってくれよ!!俺はこの家の息子なんだから!!」
父「でも…君はまだ」
男「自分の行動には責任を持てるよ!!」
父「でも…」
男「頼むよ…父さん」
父「!!」
男「もう…嫌なんだよ!これ以上父さんを見てるのは辛いのに無理に笑う父さんを見るのは!」
父「男君…」
56: 1:2011/11/1(火) 22:13:48 ID:UdCBQzYwOk
父「男君…ごめん」
男「っ!!」
父「僕が…いや、父さんが間違っていた」
男「!?」
父「父さんは…今までずっと…罪滅ぼしをしてきたつもりだった」
父「途中から気づいていたさ、男君がどんどん父さんから離れていくのを」
父「でも…父さんは罪滅ぼしをやめれなかった、母さんに対する謝罪を…」
男「謝罪なんかしなくていいだろ」
父「え…?」
男「逝っちまった母さんが望んでるのは謝罪なのか?俺達がすれ違う事なのか?違うだろ」
父「・・・」
男「母さんが望んでるのは、俺達が協力して助け合って生きていく事だろ?」
父「そう…かな」
男「それに、母さんが望んでるのは謝罪なんかじゃない、感謝だ」
父「!!」
57: 1:2011/11/1(火) 22:19:30 ID:m4Uz9RrgRI
男「母さんの最期、見ただろ」
父「・・・」
男「辛いのに、苦しいのに、あんなに笑って」
男「後は頼んだ、だぜ」
父「・・・」
男「強いよ…母さんは、普通は死にたくないとか泣くのに笑顔で頼むって」
父「・・・ヒグッグスッ」
男「逝っちまった母さんの為にも俺たちはここが切り替え時だろ?」
父「うん…うん…」
男「もう、寝よう…今日は疲れた」
父「うん」
男「お休み」
58: 1:2011/11/1(火) 23:20:20 ID:Xtx7gAHpjY
【自室】
男「結構ぶちまけちまったけど…大丈夫かな」
ピロリロピロリロ
男「メール?」パチッ
女『お父さんと仲直り出来ましたか?』
男『わからん、ただ言いたい事が言えてスッキリした、ところでなんでメアド知ってるんだ?』
女『それは良かったです禁則事項です』
男「そんな、某未来人みたいな切り返しされてもな…」
男『そうか…ところで明日一緒に学校いくか?』
女『らじゃー』
男『おいwwwおやすみ』
女『おやすみなさい』
59: 1:2011/11/1(火) 23:22:32 ID:Xtx7gAHpjY
今日の投下はこれで終わりにします
見てくださった方
ありがとうございました
明日は朝にちょろっとやったら夕方まで
投下出来ませんm(__)m
60: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 23:44:00 ID:s2OmKx7VOI
乙!
61: 1:2011/11/2(水) 07:45:11 ID:bTX/yIH.Mo
おいすー( *・ω・)ノ
朝が予想以上に忙しくて更新投下が出来そうにありません(´・ω・`)
見てくださる方には申し訳ないですが
夕方までお待ち下さい
m(__)m
その間になにかしらの
質問があればお答えしますので、質問お待ちしております(`・ω・´)
・・・あればの話ですが
62: 1:2011/11/2(水) 17:03:21 ID:xhfzhuhFdc
お待たせしました!!
今、書き溜めを追加して投下を開始していきます
(SS雑談と総合を覗いていて遅れたとは口が裂けても言えないな…)
63: 1:2011/11/2(水) 17:18:27 ID:E41Ru0zsdI
【朝】
男「ん…朝か…」
男「昨日は結局中途半端な場所で終わっちまったな」
男「学校…行くか」
ザバーバシャバシャ キュッ
男「ふー、スッキリした」
父「男君」
男「!?あ…」
父「・・・」
男「えと…」
父「今夜ゆっくり話そう」
男「!!」
男「わかったよ!!父さん」
父「学校だろう?いってらっしゃい」
男「いってきます!!」
ガチャ バタン
父「久しぶりに男君とまともに話したな」
父「母さん、僕は頑張ってみるよ」
父「それが逝ってしまった貴女に対する謝罪と、感謝だと思うから…」
64: 1:2011/11/2(水) 17:23:04 ID:29JW/UwDGk
女「あ…」
男「おう、悪い待たせたか?」
女「大丈夫、私もいまきた所だから」
女「えーと、おはよう?」
男「なんで疑問系なんだよwwwああ、おはよう」
女「それと、死んでくれる?」
男「またそれかwww断る」
女「なんで言っちゃうんだろ?」
男「わからん」
女「でも君にだけしか言わないんだよね」
男「恨みでもあるのか?」
女「ない」
男「そうか、学校行こうぜ」
女「うん」
65: 1:2011/11/2(水) 17:28:44 ID:E41Ru0zsdI
友「ういーす、男。珍しいな朝に会うなん…て…」
男「おはよう友…どうした?何か恐ろしいものを見るような目をして」
友「え…なんでお前ら一緒なの?」
男「え?ああ…昨日ちょっとな…」
友「昨日!?つまり俺達が別れた後、二人だけの時間を作っていたということか!?」
男「違うっての…」
女「うん」
男「!?」
友「なん・・・だと?」
友「くっそー、このイケメンめ!!幼ちゃんに言いつけてやる!!」
男「?別に幼に言ったっていいだろ?」
友「お前はとことん鈍感だな」
男「なにがだよ?別に俺は困らんぞ」
友「ああ…なんか、もういいわ」
66: 1:2011/11/2(水) 17:36:55 ID:E41Ru0zsdI
【学校】
先生「〜〜で、あるからにして、ここがこうなって〜〜」
男「暇だな…」
先生「おい、男聞いているのか?」
男「あーい」
先生「じゃあこの問題なんてチョチョイのチョイだな?」
男「・・・」チラッ
男「x=2y=5A=19です」
先生「・・・正解だ…」
ザワザワザワザワザワ
男子「すげぇな、やっぱ男って頭いいんだな」
女子「ホントホント、見て数秒で答えたよね」
ピザ「お、男君の脳内IQは軽く150をこ、越えているんだな…ブヒッ」
友「相変わらずの即答お見事」
男「そうでもないよ」
鈴木「男君のような友を持って僕は鼻が高いよ!!」
佐藤「相変わらずの手腕だね、見習いたい物だ」
後藤「はげど」
男「・・・いや、お前ら友達じゃねーし」
三人「!?」
67: 1:2011/11/2(水) 17:44:54 ID:E41Ru0zsdI
【昼休み】
友「今日も平和だ弁当が旨い!!」
男「そりゃ良かった」
友「弁当ねえの?」
男「空気」
友「・・・半分食うか?」
男「そいつは助かる、いい加減質量のある物を食べたかった」
女「・・・ねえ」
友「女さん!!」
男「よっす」
女「一緒に…いい?」
友「どうぞどうぞ!!」
男「いんじゃねーの」
女「ありがとう…」
女「お弁当は?」
男「空気」
友「それ、さっきもやった」
女「よかったら、食べる?」スッ
男「おー、いただき…」
友「アホか!!」ゴッ
男「痛い!!」
68: 1:2011/11/2(水) 17:50:38 ID:E41Ru0zsdI
友「女さん、コイツを甘やかしちゃいけません」
女「でも…」
友「既に俺の弁当を半分持っていってます、それで十分です」
男「えー!?俺まだ腹へっt」
友「それに、女さんの弁当がなくなってしまうじゃないですか」
女「それなら大丈夫」
女「ほら」スッ
男「おー、旨そう、なんで二つ?」
女「どっちも手作り、早起きしつ作った、食べて?」
男「んじゃー遠慮なく」
男「頂きます」パクパク
女「美味しい?」
男「ああ」
女「良かった」
友「この胸に込み上げるやり場のないもどかしい気持ちはなんですか?」
69: 1:2011/11/2(水) 18:13:08 ID:YcLkyE1L4E
女「君はお弁当持ってこないの?」
男「生活費が切羽詰まった時はな」
女「へー」モグモグ
友「ていうか女さんは男の家庭事情知ってるの?」
男「昨日洗いざらいぶちまけた」
女「洗いざらいぶちまけられました」
友「無理矢理!?」
男「おい友、へんな想像すんな」
70: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 18:21:41 ID:r2Blj5E7rE
慈円
71: 1:2011/11/2(水) 18:25:05 ID:x4x9i9Nzlc
女「もうそろそろ時間だから、行くね」
男「おう、じゃあな」
女「また、お弁当作ってくるね」タタタ
友「(゚Д゚)」
男「おかしな奴だな、自分も大変だっていうのに」
友「お前の頭の中に女心という単語を書き足したいよ…なんか意味深な発言だな」
男「俺の家庭事情話した時に聞いた」
友「なんだって!?」
男「俺と似たような境遇だったな…俺の方が随分マシだったけど…」
友「そうか…」
男「ただ、アイツに父さんと仲直りするキッカケを貰った、今夜話してみる」
友「親父さんと、仲直り出来るといいな…」
男「ああ…」
72: 1:2011/11/2(水) 18:26:24 ID:x4x9i9Nzlc
>>70
支援ありがとうございます!!
73: 1:2011/11/2(水) 19:23:16 ID:qWiM/K5756
【帰り道】
幼「へー、私のいないところでそんなことがあったんだー」
友「もう、俺もわからない」
幼「ていうか、男なんで教えてくれなかったの?」
男「お前に教える必要があるのか?」
幼「必要は無いけど…気になるジャン」
男「断る、お前は俺の保護者か」
幼「未来のお嫁さんだよ」
友「(゚Д゚)」
男「幼稚園の頃の約束持ってくるなよ…第一あれはもう時効だ」
幼「えー、いいジャン」
男「どうでもいいが、そのジャンってのは流行ってるのか?」
幼「私のマイブーム」
男「消え去れよ…ん?」
74: 1:2011/11/2(水) 19:33:02 ID:0YxcWEDMGI
チャラ男「ねー、いいじゃん、彼女可愛いからさ〜俺と一緒に遊ばない?」
女「離して…下さい」
チャラ男「いやいやいや、君みたいな可愛い子さ、絶対に他の男に言い寄られて迷惑してるでしょ?俺みたいな質実剛健な男と一緒なら迷惑かかんなくなるし、君はイケメンと付き合えるし、俺も嬉しいしで一石二鳥じゃーん」
友「あー、女さん、酷く古いナンパに引っ掛かってんな」
幼「しかもえらくベタだよ?あれ」
男「しゃーねーな」スタスタ
友「男?」
幼「男?」
男「そこのお兄さん」
チャラ男「ああ?んだ?テメェ?」
女「あ…」
男「悪いね、その子離してやってくれない?」
チャラ男「カンケーねぇだろ?誰だよ、お前」
男「クラスメートだよ」
チャラ男「テメェみたいなのがいるからこの子が迷惑がるんだろ?消えろよ」
男「離せって言ってんのが聞こえないのか?」
チャラ男「!!」ビクッ
75: 1:2011/11/2(水) 19:39:28 ID:qWiM/K5756
男「とっとと、離せよ俺の彼女」
女「!!」
友「(゚Д゚)」
幼「(゚Д゚)」
チャラ男「は?さっき…クラスメートだって…」
男「しょうがないだろ?お前みたいなチャラ男がいるから迂闊に彼氏ですなんて言えないんだから」
チャラ男「え?いや…だから」
男「読解力が欠如してる奴だな、いいから失せろって言ってんの」
チャラ男「テメェ、調子に乗ってんじゃねーぞ?お?」
男「調子に乗ってるのはどっちだよ、失せるのが嫌なら強制的にどかすけど?」
チャラ男「ああ!?」
男「やるのか?やらないのか?」
チャラ男「あう…」
チャラ男「っち、覚えてろよビッチ!!」
76: 1:2011/11/2(水) 19:44:36 ID:0YxcWEDMGI
友「男、大丈夫か?」
男「問題ない、少しでも理解力があるやつで助かった、あのままじゃ殴ってた」
幼「ていうかなんなの!?アイツ!!女の子に向かってビッチとか!!ふざけてるにも程があるでしょ!?」
友「全くだ、女さん大丈夫ですか?乱暴とかされてませんか?」
女「大丈夫…ところで」
女「ビッチってなに?」
友「・・・」
幼「・・・」
男「まあ、女の子に対する最上級の罵倒みたいなもんだ」
女「そうなんだ…ビッチ…」
77: 1:2011/11/2(水) 19:51:25 ID:0YxcWEDMGI
男「悪かったな、助けるためとはいえ、こんな奴の彼女にしちまって」
女「別にいいよ」
女「…嬉しかったし」
男「?なんか言ったか?」
女「なんでもない」クスリ
友「駄目だ、俺今すぐ男を絞め殺してぇ…」
男「怖いこと言うなよ」
女「でも…良かった」
男「何が?」
女「殴りあいになんなくて」
男「あー、確かに」
友「殴りあいじゃなくて一方的な暴力になっちまうもんな」
幼「男、えらく喧嘩強いからね〜」
男「昔の話だ、でも今でもあんなチャラ男に負ける訳がないがな」ニヤリ
78: 1:2011/11/2(水) 19:58:54 ID:0YxcWEDMGI
男「そして恒例のお別れtime」
幼「まったねー♪」スタスタ
友「明日な」スタスタ
女「・・・」
男「・・・帰らないのか?」
女「ありがとう」
女「男…君」
男「!!」
女「じゃあね」タタタ
男「ああ…」
男「マジかよ…名前呼ばれただけでこんな」
男「うわぁ…」
79: 1:2011/11/2(水) 20:02:48 ID:0YxcWEDMGI
投下を一時休憩します
ここまで見てくださった方々、ありがとうございました!!
再開は10時を目安にします
あ…でもSS総合の話し合いがあったら
それと平行してやるので更新スピード遅れると思います(´・ω・`)
80: 1:2011/11/2(水) 21:49:40 ID:6WPIlMnLYs
なんかSS総合の話し合いなくなったらしいので
こっちに専念していきます(`・ω・´)
えーと、どこまで書いたっけ?
あ、親父さんとの
決着つけるんでしたっけ
マンドクセ
81: 1:2011/11/2(水) 21:54:41 ID:tII4jXRnG2
男「ただいまー」
父「お帰り男君、待っていたよ」
男「父さん…」
父「まずは座ってお茶でも飲みながら話そうか」
男「ああ…」
男「・・・」
父「・・・」
男「なあ」
父「すまなかった」
男「・・・」
父「こんなに近くにいて、ちっとも君の気持ちに気づいてやれない…こんな不甲斐ない父親を許してくれ」
男「父さん…」
父「僕は今日、ずっと考えていた」
父「母さんが最期に託してくれた言葉の意味を」
男「・・・」
82: 1:2011/11/2(水) 22:00:53 ID:6WPIlMnLYs
父「でも、僕は頭が弱くてね、母さんの言葉を表面上でしか理解していなかった」
父「後は頼んだ」
父「この言葉は僕は、自分の代わりに男君を守ってくれという意味に捉えた」
父「もちろん、それも含んでるんだろうけどなんとなく違うような気がした」
父「今日、母さんの所に行ったんだ」
男「!!」
父「お墓の前で大声で泣いてしまったよ、いい大人なのにみっともない」
父「でも、そうしてると、なんだか母さんが語りかけてるような気がして」
父「そこで、僕はこの言葉の意味を理解した」
父「頼んだのは僕じゃない、僕達二人なんだ」
83: 1:2011/11/2(水) 22:07:54 ID:6WPIlMnLYs
父「母さんは、強い人だったね」
男「いつも尻に敷かれてたな」
父「父親の威厳形無しだね」
男「でも、好きだったんだろ?」
父「うん…大好き…」
父「この世で最も愛している人だよ」
男「・・・」
父「話を戻そうか、言葉の意味を理解したはいいけど、それを行動に移すのに時間がかかったんだ」
父「僕は意気地無しの臆病者だからね」
父「男君と、どう接しよう?それだけを考えていた」
父「だけど、その考えがそもそもの間違いだったんだ」
父「僕は自分の事を押し付けているばかりで男君の事をまるきり考えてなかった」
父「だから、自分から変わろうと思った」
84: 1:2011/11/2(水) 22:20:46 ID:tII4jXRnG2
男「それでこの話し合いに戻る訳か」
父「うん」
男「じゃあ、とりあえず俺の言い分な」
父「・・・」ゴクリ
男「もっと頼ってくれ」
父「・・・へ?」
男「?」
父「いや…他にもっと言うことがあったんじゃないかなーって」
男「父さんの決意を聞いて、これ以上掘り起こすのは意味ないだろ」
男「父さんが頑張るって言うなら俺だって全力で役に立つし父さんの手助けもする」
男「なんでもかんでも一人で背負うんじゃなくて少しでいいからわけて欲しい」
男「だから…もっと頼ってくれ」
父「・・・」
85: 1:2011/11/2(水) 22:26:11 ID:YcLkyE1L4E
男「頼むよ…」
父「そこまで言うなら…頼りにするぞ、わが息子よ」
男「父さん!!」
父「とりあえず僕は明日から仕事を探してみるよ、友人のコネて子会社に入れるかもしれないんだ」
男「うん、頑張ってくれよ」
父「すっかり遅くなってしまったね」
男「え…?うわっ!!一時間も経ってる!?」
父「用事があるのかい?」
男「そういうわけじゃない」
父「そうか…もう寝ようか?」
男「そうだな、こんな時間だし」
父「おやすみ」
男「おやすみ」
86: 1:2011/11/2(水) 22:33:05 ID:x4x9i9Nzlc
【自室】
男「ふぅ、なんだかんだで話し込んでたな」
ピロリロピロリロ
男「おうふ、メール?」
女『お父さんとの話し合いどうでしたか?』
男『え?お前、ひょっとしてエスパー?』
女『違います、なんとなくそんな雰囲気がしました』
男『いや、でもタイミング良すぎじゃ…』
女『実は家に盗聴器を仕掛けさせてもらいました』
男『犯罪の片棒を担いでどうする』
女『ふざけましたすみません』
男『わかればいい』
女『明日も一緒に学校に行きましょう』
男『わかった』
女『おやすみなさい・・・・・・あ!』
男『おやす…どうした?』
女『死んでくれる?』
男『断る』
87: 1:2011/11/2(水) 22:34:36 ID:x4x9i9Nzlc
今日で20も進めちゃった (´・ω・`)
どんだけ暇人なんだろ
自分
今日の投下はこれで
終了します
見てくださった方々
ありがとうございました♪
88: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 23:26:43 ID:s2OmKx7VOI
>>さぎしさん
乙!
89: 1:2011/11/2(水) 23:49:29 ID:gP4JtfV4Ig
>>88
あり(´・ω・`)?
なんでわかったん?
あ、そいや雑談で
こぼしちゃったっけ
お疲れ様でした♪
90: 1:2011/11/3(木) 01:21:29 ID:QP6X0Gynu.
私とした事が大事な事を忘れてました!!
明日の投下ですが
明日は文化の日・・・
つまり、わ か る な ?
そうです!!時間構わずガンガン投下します
明日で終わらせる勢いで書いていきますので
よろしくお願いします
m(__)m
91: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 08:38:41 ID:rVwgDI2mjg
おっしゃあああああ!
文化の日万歳!
昭和天皇ありがとう!
更新楽しみに待ってるんだぜ!
92: 1:2011/11/3(木) 09:37:41 ID:x4x9i9Nzlc
朝から病院たらい回しとか…(・A・)マンドクセ
>>91
わわっ!!待ってくだしゃるとは!!
更新がんばります!!
93: 1:2011/11/3(木) 13:28:31 ID:3MT/HFyZ1E
【朝】
男「ふぁ…よく寝た…」
男「おはようーって、誰もいないのか?」
男「ん?メモ?」
カサッ
「今日、友人の所に行きます、朝御飯はパンがあるのでそれを食べてください」
「PS、学校いってらっしゃい 父」
男「父さん…」
男「っし、行くか…」
ガチャ
女「おはよう」
男「なんで家の前にいつも立ってるんだよ
女「遅れちゃいけないって思って」
男「ドア開ける度にびっくりするんだよ、心臓に悪い」
女「そう…死んでくれる?」
男「KOTOWARU」
94: 1:2011/11/3(木) 13:34:09 ID:3MT/HFyZ1E
友「ういーす、おはようー」
男「よう、友」
友「また女さんと登校か?見せつけるねぇwww」
男「そうでもないだろ」
友「お前のその無自覚なところに時たま本気で殺意を覚えるよ」
男「止めてくれ」
幼「よーっす!!男!!友君!!女さん!!」
友「おはよう、幼ちゃん」
男「朝っぱらからうるせーな、オイ」
女「おはよう…」
幼「女さんが返してくれた!?」
男「珍しくもなんともないだろ」
幼「いや、アタシてっきり嫌われてるかと」
女「そんなこと…ないよ」
友「幼ちゃん、いいなー(´・ω・`)」
95: 1:2011/11/3(木) 13:38:15 ID:q2dqERqijw
幼「あ!!そいやさそいやさ!!もうすぐ文化祭だよね!?」
男「そのテンションの高さを分けてくれ、まあそうだな」
幼「今年はうちのクラスは何をするのかな?」
友「去年は酷かったな…」
男「全くだ、あんな屈辱忘れる訳がない」
女「なにしたの?」
幼「あ、女さんは一年の時違うクラスだったっけ?」
友「女さんは聞かない方がいいかと」
男「はげど…俺は後藤か?」
幼「ぬっふっふ〜うちらが去年やったのは…」
96: 1:2011/11/3(木) 13:45:00 ID:3MT/HFyZ1E
幼「喫茶店!!」
女「普通…だね」
男「ちゃう、そのあと」
幼「男子は女装、女子は男装する性別変更喫茶!!」
女「・・・」
友「おーっと、女さんがフリーズしましたー」
幼「でねでね!!男がスッゴい可愛いかったんだよ!!」
女「・・・」ピクッ
幼「なんと男がメイd」
男「いい加減にしろ」ゴッ
幼「あだ!!」
男「人の過去を根掘り葉掘りするもんじゃありません」
幼「えー、あの時の男は本当に女の子みたいだったよ?」
友「確かに、先輩やら他の高校生やらにナンパされまくってたな」
幼「それで、強引な人には鉄拳喰らわせてたよね」
97: 1:2011/11/3(木) 14:30:09 ID:9OlYbe6a82
男「まあ、あんな格好してればそうなるわな、でもそれを差し引いたとしてもアイツらは弱すぎた」
友「なんでお前そんなに強いの?」
男「才能」
幼「頭もいいよね」
男「天才」
女「それに…かっこいいし、男君」
友「(゚Д゚)」
幼「(゚Д゚)」
男「おお…そうか…いや、ありがとう…」
友「なんなんだよこの二人!!」
幼「わからない!!わからないよー!!」
男「何やってんだお前ら?」
98: 名無しさん@読者の声:2011/11/3(木) 15:39:33 ID:h4F3elAXVw
ピタッ
…(゚д゚)つC゙
99: 1:2011/11/3(木) 16:05:25 ID:0YxcWEDMGI
>>98
支援?ですよね、これ
え?自演?まさか…
何はともあれ支援ありがとうございます!!
100: 1:2011/11/3(木) 16:09:59 ID:qWiM/K5756
【学校】
先生「えー、毎年恒例だがー、文化祭の話し合いをしたいと思う」
先生「なんか意見ある奴言ってみろ、話くらいは聞いといてやる」
先生「忘れんなよー、すべての決定権は先生にあるんだからなー」
クラス一同「横暴過ぎるだろ!!」
先生「なんだー?誰もいないのか?」
先生「しゃーねーなー、ここは先生が案を出してやるか…」
先生「先生、メイドが見たいなぁー女子のー」
女子「先生、ここはありきたりですがお化け屋敷をやりましょう」
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