女「…なんで?」
男「いや、なんで?じゃねーよ」
女「駄目?」
男「駄目だろ、常識的に考えろ」
男「こんな朝っぱらからドア開けたら包丁持った、美少女がいきなり死んでくれる?だぞ?おかしいだろ」
女「死んで欲しいのに…」
男「なんか恨みでもあんのか?」
女「特には」
男「帰れよ」
51: 1:2011/11/1(火) 21:19:28 ID:UdCBQzYwOk
>>50
支援ありがとうございます♪
そういって頂けると
嬉しいです!!
52: 1:2011/11/1(火) 21:24:05 ID:m4Uz9RrgRI
ガチャ
男「ただいまー」
父「お帰り男君」
男「ただいま…」
父「お腹が空いたでしょ?ご飯にしようか」
男「ああ、そうするわ」
父「そっか、じゃあ椅子に座ってて」
男「ああ…」
カチャカチャカチャカチャ
父「頂きます」
男「・・・頂きます」
父「・・・」
男「・・・」
男「(静か…だな)」
父「男君」
男「!!」
53: 1:2011/11/1(火) 21:28:19 ID:UdCBQzYwOk
父「いつも苦労ばかりかけてすまないね」
男「だからっ!!」
父「わかってる…僕がこんなことを言っても、男君を不快にさせているだけだ」
男「・・・」
父「でも、これだけはどうしても譲れないんだ、母さんが…逝ってしまって、男君を守れるのはおこがましいけど、僕しかいないんだ」
父「だから、これは僕に対する戒めと母さんに対する謝罪、そして君に対する僕なりの精一杯だ」
54: 1:2011/11/1(火) 21:38:53 ID:UdCBQzYwOk
男「・・・違う」
父「!?」
男「ちがう、あんたは間違ってる」
父「男君…」
男「僕に対する戒め?違う!!あんたは自分に罪を擦り付けてその罪を償う事で自分が救われてると思い込んでるだけだ!!」
父「・・・」
男「母さんに対する謝罪?違う!!逝ってしまった母さんを忘れられなくて謝罪という名目でなにかしらの証拠を残したかっただけだ!!」
父「・・・」
男「俺に対する僕なりの精一杯?違う!!」
父「!!」
男「あんたは!!俺が怖くて逃げたんだ!!投げ出したんだよ!!俺と接するのを!!」
父「男君!!」
男「なんでいつも一人で背負うんだ!!」
父「!?」
55: 1:2011/11/1(火) 21:50:04 ID:UdCBQzYwOk
男「家族だろ!?もっと頼ってくれよ!!俺はこの家の息子なんだから!!」
父「でも…君はまだ」
男「自分の行動には責任を持てるよ!!」
父「でも…」
男「頼むよ…父さん」
父「!!」
男「もう…嫌なんだよ!これ以上父さんを見てるのは辛いのに無理に笑う父さんを見るのは!」
父「男君…」
56: 1:2011/11/1(火) 22:13:48 ID:UdCBQzYwOk
父「男君…ごめん」
男「っ!!」
父「僕が…いや、父さんが間違っていた」
男「!?」
父「父さんは…今までずっと…罪滅ぼしをしてきたつもりだった」
父「途中から気づいていたさ、男君がどんどん父さんから離れていくのを」
父「でも…父さんは罪滅ぼしをやめれなかった、母さんに対する謝罪を…」
男「謝罪なんかしなくていいだろ」
父「え…?」
男「逝っちまった母さんが望んでるのは謝罪なのか?俺達がすれ違う事なのか?違うだろ」
父「・・・」
男「母さんが望んでるのは、俺達が協力して助け合って生きていく事だろ?」
父「そう…かな」
男「それに、母さんが望んでるのは謝罪なんかじゃない、感謝だ」
父「!!」
57: 1:2011/11/1(火) 22:19:30 ID:m4Uz9RrgRI
男「母さんの最期、見ただろ」
父「・・・」
男「辛いのに、苦しいのに、あんなに笑って」
男「後は頼んだ、だぜ」
父「・・・」
男「強いよ…母さんは、普通は死にたくないとか泣くのに笑顔で頼むって」
父「・・・ヒグッグスッ」
男「逝っちまった母さんの為にも俺たちはここが切り替え時だろ?」
父「うん…うん…」
男「もう、寝よう…今日は疲れた」
父「うん」
男「お休み」
58: 1:2011/11/1(火) 23:20:20 ID:Xtx7gAHpjY
【自室】
男「結構ぶちまけちまったけど…大丈夫かな」
ピロリロピロリロ
男「メール?」パチッ
女『お父さんと仲直り出来ましたか?』
男『わからん、ただ言いたい事が言えてスッキリした、ところでなんでメアド知ってるんだ?』
女『それは良かったです禁則事項です』
男「そんな、某未来人みたいな切り返しされてもな…」
男『そうか…ところで明日一緒に学校いくか?』
女『らじゃー』
男『おいwwwおやすみ』
女『おやすみなさい』
59: 1:2011/11/1(火) 23:22:32 ID:Xtx7gAHpjY
今日の投下はこれで終わりにします
見てくださった方
ありがとうございました
明日は朝にちょろっとやったら夕方まで
投下出来ませんm(__)m
60: 名無しさん@読者の声:2011/11/1(火) 23:44:00 ID:s2OmKx7VOI
乙!
61: 1:2011/11/2(水) 07:45:11 ID:bTX/yIH.Mo
おいすー( *・ω・)ノ
朝が予想以上に忙しくて更新投下が出来そうにありません(´・ω・`)
見てくださる方には申し訳ないですが
夕方までお待ち下さい
m(__)m
その間になにかしらの
質問があればお答えしますので、質問お待ちしております(`・ω・´)
・・・あればの話ですが
62: 1:2011/11/2(水) 17:03:21 ID:xhfzhuhFdc
お待たせしました!!
今、書き溜めを追加して投下を開始していきます
(SS雑談と総合を覗いていて遅れたとは口が裂けても言えないな…)
63: 1:2011/11/2(水) 17:18:27 ID:E41Ru0zsdI
【朝】
男「ん…朝か…」
男「昨日は結局中途半端な場所で終わっちまったな」
男「学校…行くか」
ザバーバシャバシャ キュッ
男「ふー、スッキリした」
父「男君」
男「!?あ…」
父「・・・」
男「えと…」
父「今夜ゆっくり話そう」
男「!!」
男「わかったよ!!父さん」
父「学校だろう?いってらっしゃい」
男「いってきます!!」
ガチャ バタン
父「久しぶりに男君とまともに話したな」
父「母さん、僕は頑張ってみるよ」
父「それが逝ってしまった貴女に対する謝罪と、感謝だと思うから…」
64: 1:2011/11/2(水) 17:23:04 ID:29JW/UwDGk
女「あ…」
男「おう、悪い待たせたか?」
女「大丈夫、私もいまきた所だから」
女「えーと、おはよう?」
男「なんで疑問系なんだよwwwああ、おはよう」
女「それと、死んでくれる?」
男「またそれかwww断る」
女「なんで言っちゃうんだろ?」
男「わからん」
女「でも君にだけしか言わないんだよね」
男「恨みでもあるのか?」
女「ない」
男「そうか、学校行こうぜ」
女「うん」
65: 1:2011/11/2(水) 17:28:44 ID:E41Ru0zsdI
友「ういーす、男。珍しいな朝に会うなん…て…」
男「おはよう友…どうした?何か恐ろしいものを見るような目をして」
友「え…なんでお前ら一緒なの?」
男「え?ああ…昨日ちょっとな…」
友「昨日!?つまり俺達が別れた後、二人だけの時間を作っていたということか!?」
男「違うっての…」
女「うん」
男「!?」
友「なん・・・だと?」
友「くっそー、このイケメンめ!!幼ちゃんに言いつけてやる!!」
男「?別に幼に言ったっていいだろ?」
友「お前はとことん鈍感だな」
男「なにがだよ?別に俺は困らんぞ」
友「ああ…なんか、もういいわ」
66: 1:2011/11/2(水) 17:36:55 ID:E41Ru0zsdI
【学校】
先生「〜〜で、あるからにして、ここがこうなって〜〜」
男「暇だな…」
先生「おい、男聞いているのか?」
男「あーい」
先生「じゃあこの問題なんてチョチョイのチョイだな?」
男「・・・」チラッ
男「x=2y=5A=19です」
先生「・・・正解だ…」
ザワザワザワザワザワ
男子「すげぇな、やっぱ男って頭いいんだな」
女子「ホントホント、見て数秒で答えたよね」
ピザ「お、男君の脳内IQは軽く150をこ、越えているんだな…ブヒッ」
友「相変わらずの即答お見事」
男「そうでもないよ」
鈴木「男君のような友を持って僕は鼻が高いよ!!」
佐藤「相変わらずの手腕だね、見習いたい物だ」
後藤「はげど」
男「・・・いや、お前ら友達じゃねーし」
三人「!?」
67: 1:2011/11/2(水) 17:44:54 ID:E41Ru0zsdI
【昼休み】
友「今日も平和だ弁当が旨い!!」
男「そりゃ良かった」
友「弁当ねえの?」
男「空気」
友「・・・半分食うか?」
男「そいつは助かる、いい加減質量のある物を食べたかった」
女「・・・ねえ」
友「女さん!!」
男「よっす」
女「一緒に…いい?」
友「どうぞどうぞ!!」
男「いんじゃねーの」
女「ありがとう…」
女「お弁当は?」
男「空気」
友「それ、さっきもやった」
女「よかったら、食べる?」スッ
男「おー、いただき…」
友「アホか!!」ゴッ
男「痛い!!」
68: 1:2011/11/2(水) 17:50:38 ID:E41Ru0zsdI
友「女さん、コイツを甘やかしちゃいけません」
女「でも…」
友「既に俺の弁当を半分持っていってます、それで十分です」
男「えー!?俺まだ腹へっt」
友「それに、女さんの弁当がなくなってしまうじゃないですか」
女「それなら大丈夫」
女「ほら」スッ
男「おー、旨そう、なんで二つ?」
女「どっちも手作り、早起きしつ作った、食べて?」
男「んじゃー遠慮なく」
男「頂きます」パクパク
女「美味しい?」
男「ああ」
女「良かった」
友「この胸に込み上げるやり場のないもどかしい気持ちはなんですか?」
69: 1:2011/11/2(水) 18:13:08 ID:YcLkyE1L4E
女「君はお弁当持ってこないの?」
男「生活費が切羽詰まった時はな」
女「へー」モグモグ
友「ていうか女さんは男の家庭事情知ってるの?」
男「昨日洗いざらいぶちまけた」
女「洗いざらいぶちまけられました」
友「無理矢理!?」
男「おい友、へんな想像すんな」
70: 名無しさん@読者の声:2011/11/2(水) 18:21:41 ID:r2Blj5E7rE
慈円
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