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女「死んでくれる?」男「断る」
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1: 雑談スレの115:2011/10/30(日) 21:06:44 ID:pr/vmPsHlc
女「…なんで?」

男「いや、なんで?じゃねーよ」

女「駄目?」

男「駄目だろ、常識的に考えろ」

男「こんな朝っぱらからドア開けたら包丁持った、美少女がいきなり死んでくれる?だぞ?おかしいだろ」

女「死んで欲しいのに…」

男「なんか恨みでもあんのか?」

女「特には」

男「帰れよ」


792: :2011/11/26(土) 20:07:47 ID:O9oYtu06ZI
【手術室】

助手「お断りします」

医者「!?」

助手「ここまで来たら我々もお供しますよ!!」

麻酔医「先生にだけいい格好はさせませんよ!!」

助手「皆一緒ですからね!!」


医者「皆さん…」

医者「分かりました、これより腫瘍の摘出を開始します!!メス」

全員「はい!!」
793: :2011/11/26(土) 20:12:16 ID:O9oYtu06ZI
【待合室】

女「遅れ…ました」

友「女さん!!」

幼「何かあったの!?」

女「家で、これ作ってて…」

佐藤「これは…ミサンガかい?」

女「うん」

父「こんなに可愛らしい物を…どうもありがとうございます」

女「いえ…私が勝手に作っただけですから…」

ウィィィィィィン

医者「申し訳ありませんが、一名代表の方、お越し願えないでしょうか?」


794: :2011/11/26(土) 20:17:48 ID:O9oYtu06ZI
父「どういう事ですか?」

医者「男君の腫瘍が予想以上に悪性でしたので切除が困難になりました、そこで誰かが男君の側で彼を応援していただければあるいは」

幼「女さん、いきなよ」

女「え!?」

友「女さんしかいないだろ」

後藤「はげど」

鈴木「いきなよ」

佐藤「頼んだよ」

先生「行ってこい」

理事長「頼みましたよ」

女「あ…えと…」

父「男君をお願いします」

女「は、はい!!」
795: :2011/11/26(土) 20:20:48 ID:m5A7HqHqoI
医者「では、これに着替えて、消毒をしっかりして下さい」

女「は、はい!!あ、それと」

医者「なんですか?」

女「これ…持ってっていいですか?」

医者「・・・構いませんよ」

女「ありがとうございます!!」

医者「さあ、早く」

女「はい!!」
796: :2011/11/26(土) 20:24:06 ID:m5A7HqHqoI
【手術室】

医者「こちらに来て下さい」

女「はい」

医者「見えますか?これが切除する腫瘍です」

女「・・・はい」

医者「手を握って、なんでもいいです。応援してください」

ピピピピピピピピピ

助手「先生!!患者の容態が!!」

医者「貴女にしか出来ません、頼みましたよ」

女「分かりました」

医者「摘出します、ガーゼとルーペを!!」
797: :2011/11/26(土) 20:34:10 ID:O9oYtu06ZI
女「男君…」

女「初めて会ったときの事を覚えてる?」

女「あの時は男君凄く困ってたよね」

女「あの時は私もかなり緊張しててね、つい」

女「死んでくれる?」

女「って聞いちゃったんだ」

女「今じゃ、考えられないよね」

女「でも、今でも死んでほしいって思ってる」

女「だって、男君の事が好きだから」

女「ずるいよね、今言うなんて」

女「だからね、早く目をさまして?」

女「私の気持ち、ちゃんと伝えたいから」


798: :2011/11/26(土) 20:39:27 ID:m5A7HqHqoI
助手「先生患者の容態が安定しました!!」


麻酔医「信じられない…奇跡か?」

医者「危ない所を越えただけです!!何が起こるかわかりません!!皆さん気を抜かないように!!」


全員「はい!!」

女「男君…まってるからね?」

医者「女さん、退室するんですか!?」

女「伝える事は伝えました、後は起きてから伝えます」

医者「・・・わかりました」

ウィィィィィィン
799: :2011/11/26(土) 20:43:53 ID:m5A7HqHqoI
〜〜〜1週間後〜〜〜

女「あの日からもう1週間が経った」

女「私は今でも花を置き続けている」

女「無意味なことはわかっている」

女「でも…病室に向かう私の足は止まらない」

女「だって…君に会えるから」

女「そして私は今日も花を置きにいく」

女「君に会いたいから」

ガララ
800: :2011/11/26(土) 21:00:24 ID:O9oYtu06ZI
【病室】

女「おはよう」

女「お花、置いとくね」

女「今日も色々あったんだよ」

女「鈴木君が佐藤君にお仕置きされてたよ」

女「あれは皆でわらったなぁ」

女「先生も変わらずに怒ってばっかりだったよ」

女「友君も幼ちゃんもうんざりしてた」


女「・・・男君」
801: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 21:29:15 ID:n4AEQEozV.
え?
802: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 21:32:10 ID:CT7VV0836g
(´・ω・)??????
803: :2011/11/26(土) 22:00:13 ID:m5A7HqHqoI
男「・・・あのさ、いい加減人が死んだみたいな一人語り止めない?」


女「つまんないんだもん」

男「勝手に殺すな」

女「ごめんwww」

男「大分笑うようになったな」

女「男君のせいだよ?」

男「責任取れってか?無茶苦茶だなオイ」

女「いいじゃん」

男「じゃあ、責任取って…俺はお前の事を一生守るから」

女「・・・」

男「だから側にいてくれ」

女「・・・うん」
804: :2011/11/26(土) 22:04:03 ID:m5A7HqHqoI
女「どこにも行かないでね?」

男「約束だな」

女「うん」

女「今日退院なんだよね」

男「ああ、簡単な検査をしてめでたくバイバイだ」

女「外でまってるからね?」

男「どこにも行くなよ?」

女「いかないよ」

女「待ってるね」

ガララ
805: :2011/11/26(土) 22:07:25 ID:m5A7HqHqoI
看護師「検査の時間よ」

男「ん」

看護師「・・・寂しくなるわね」

男「しょうがないだろ」

看護師「わかってるわよ」

男「あー、まあこれはなんというか…礼儀は通さないとな」

看護師「?」

男「今までお世話になりました」

看護師「・・・」

看護師「敬語、似合わない」

男「うるさいwww」

看護師「早くいきなさい」

男「はいはい」

ガララ

看護師「じゃあね…」
806: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 22:09:26 ID:ZwYLXgVxwU
看護師は俺の嫁
807: :2011/11/26(土) 22:10:11 ID:O9oYtu06ZI
【病院玄関】

男「お待たせ」

父「遅かったね」

男「ちょいとな」

父「まあ、いいや。二人とも乗って」

男「おう」

女「はい」

父「出すよ」
808: :2011/11/26(土) 22:17:38 ID:O9oYtu06ZI
【家】

久し振りに見る我が家に思わず息を飲んでしまう
二週間いないとこんなに感慨深い物なのかと改めてしみじみ俺は思った

隣を見ると女は何故か緊張した面持ちでいる
俺の視線に気がつくと照れくさそうに

女「なんか照れちゃうね…」

うーむ、可愛い
俺が一番好きであろう存在だから顔が綻んでしまう

女「なんで笑ってるの?」

男「お前が好きだから」

女「・・・私も、好きだよ」

男「ああ」

声を小さくしながらも必死に返してくれる姿にいじらしくて、つい手を絡ませてしまう

ぎこちないながらも答えてくれる

そして、家の扉に手をかけた

「「ただいま」」

809: :2011/11/26(土) 22:19:32 ID:O9oYtu06ZI
女「あ、そうだ」

男「?」

女「えーと…」

男「なんだよ」

女「死んでくれる?」

男「・・・」




男「断る」

fin
810: :2011/11/26(土) 22:22:54 ID:O9oYtu06ZI
これにてこのSSは終了となります

見てくださった方々

支援してくださった方々
応援してくださった方々
本当にありがとうございました!!

最後の方は急ぎ足となってしまいましたが

無事に完結出来て
良かったです

皆様、本当にお疲れ様でした

また、どこかでお会いしましょう!!
811: 名無しさん@読者の声:2011/11/26(土) 22:24:47 ID:JPOJYwW2Gc
おつ!
佐藤は私がもらう!
326.20 KBytes

名前:
sage:


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うpろだ
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