狼(何故こんな森のはずれに子兎が一匹で…)
兎「…ZZZ」スピー
狼「……どうしたものか」
狼(しかし、こんな所に一匹で放り出しておくのは危険だな…)
狼「仕方ない…」
20: 名無しさん@読者の声:2011/12/27(火) 16:24:34 ID:BZzj2zjrf.
兎ちゃんきゃわわ支援
21: 1:2011/12/27(火) 16:30:51 ID:eAGcRsPD1k
兎「…ってちがいますー!」プンブン
リス「うおっいきなり暴れだした!」
兎「なんでいきなりおどかしたりするんですか!いたずらはいけないことなんですよ!」プンスカ
リス「うわーお前、怒っても全然怖くねーなぁ」プスー
兎「な、なにお!」
リス「だからさっきからごめんって言ってんじゃんか
オレのイタズラは親睦を深める手段なんだよ!」
兎「……むぅ…」
リス「それよりも、お前の話を聞かせてくれよ!
いつこの森に来たんだ?」
兎「……う、え、えっと…」
兎「よ、よくわかんないんです…」
リス「はぁ!?」
22: 1:2011/12/27(火) 16:37:04 ID:M17aQNLWVU
>>20
支援感謝です!ありがたやー(´ω`)
兎「ほぁ…、あ、ありがとうございますっ!」
23: 1:2011/12/27(火) 16:46:10 ID:eAGcRsPD1k
リス「何だそれ、わかんないってどういうことだよ」
兎「うぅ…ねむってるあいだに連れてこられたというか、なんというか…」
リス「連れてこられた?誰に?」
兎「えっと、あそこのおっきな木の下のおうちにすんでる、半獣の狼さんです」
リス「……あー…、狼かぁ…何となく理解できたわ…」
兎「へ?ど、どういう意味ですか?」
リス「アイツなぁ、ちっちゃくてか弱いものをほっとけないっつーか何つーか…」
リス「…お前もしかして、森のはずれとか獣や人間のよく通る場所で、一匹で寝てたんじゃないか?」
兎「!?な、なんでわかったんですか!?」
リス「…やっぱりか」
24: 1:2011/12/27(火) 17:05:12 ID:Xjydrs6GU2
リス「狼はな、町へ下りるために、よく森のはずれの道を使うんだ」
兎「ま、町に!?どうして人間のいっぱいいるきけんなところにいくんですか!?」
リス「…ま、アイツにもいろいろ事情があるのよ
んで、その森のはずれの道ってのが、よく半獣の子供が捨てられてる場所なんだけどさ」
兎「……!」ビクッ
リス「凶暴な獣や猟師が、よく獲物を狙ってやってくる場所だからかもしれないな」
リス「…お前が何でそこにいたのかはあえて聞かないけど…
とりあえず、狼がまた困ってヤツでさぁ」
兎「…困ったヤツ?」
リス「そう。捨てられた半獣の子供を見つけては、危ないからーとか何とか言ってホイホイ連れてかえってきちまうんだ」
兎「…で、でもわたし…狼は、こわくてあぶない動物だとおしえられました…」
リス「…他の狼がどうかはしらないさ
でもアイツは、あの狼は特別なんだ」
兎「とく、べつ…」
リス「そぉそぉ、それに実はアイツ、ロリコンだs」
狼「…喋りすぎだ」ゴン!
リス「あいってぇ!!」
兎「お、狼さん!?」
25: 1:2011/12/27(火) 17:40:36 ID:x2apvB4eTs
狼「…コラ、勝手に外に出てはダメだろう」
兎「…ご、ごめんなさい…」
リス「あーっもう!いってぇな!お前のゲンコツ痛いんだからもうちょっと加減しろよ!」
狼「…お前がペラペラと喋るのが悪い」
リス「何だとぉ!?」
狼「それに俺はロリコンじゃない
…ただ小さくてかわいい生き物が好きなだけだ」
リス「嘘つけ!それをロリコンっつーんだよ!」
狼「……ん」
兎(リスくんと狼さん…なかよしなんでしょうか…)
26: 1:2011/12/27(火) 20:04:29 ID:6CrHi9jo.I
狼「…兎、今日はもう家に戻れ
森の案内は、また明日俺がしてやる」
兎「…は、はい…すみません…」
狼「…別にいい。ほら…帰ろう」スッ
兎「…!」ビクッ
狼「………兎」
狼「…やっぱりまだ俺が、怖いのか…」
兎「…ご、ごめんなさい…」
リス「やーい怖がられてやんのーww」
狼「…………」シュン
リス(あ、やべぇ本気で落ち込んでる)
27: 1:2011/12/27(火) 23:17:20 ID:Xjydrs6GU2
リス「お、おーい狼…冗談だって、本気で落ち込むなよ…」
狼「…………」ショボン
兎「……!あっあの…わ、わたし、リスくんに狼さんは良い狼だってきいたんです」
狼「!……兎…」
兎「…狼さん、おいしいごはんつくってくれたし、あったかいおふとんにねかせてくれたし…そ、それに、よくわかんないけどわたしをたすけてくれたんですよね?」
狼「………」
兎「だ、だからその…狼さんはわるい狼じゃないって、おもって…でも、からだがかってにこわがっちゃって…」
兎「ほ、ほんとにごめんなさい…」ペコ
狼「………」
狼「……いいんだ、それはしょうがないことだから」
狼「……わるい狼じゃないって思ってくれて…ありがとう」
兎「……狼さん…」
リス(……あれ?よ、よくわかんないけどこれいい雰囲気ってやつなのか…?)
リス(うわぁ…狼めっちゃ尻尾振ってるし…居心地悪ぃぃぃ!)
28: 1:2011/12/27(火) 23:33:16 ID:6bZnwfxYfA
リス「い…いやぁハハハ!よ、良かったなぁ狼!これもオレのおかg…」
狼「…あぁ、そうだな
感謝する、リス」
リス「うぇ!?や、やめろよそういう返しが一番困るんだよ!」
兎「わ、わたしからも、ありがとうです!
…あ、でも、もういたずらはしないでくださいね?」
狼「…なに?リス、お前何かしたのか?」ジトッ
リス(!!や、やべぇ…!)
リス「ああっ!も、もうこんな時間かーあはは!オ、オレ帰らないと!じゃじゃじゃじゃあまた!」ピュン
狼「あ……」
狼「…アイツ…逃げ足だけは速いな」
兎「あらしのようにさっていきました…」
狼「………」フゥ
狼「……兎」
兎「ほぁ?は、はい!」
狼「……帰ろうか、今度こそ」ニコ
兎「!」
兎「……はい!」
29: 1:2011/12/27(火) 23:42:15 ID:8bDNuZt/kI
わたしは子兎
ひろったあなたは狼さん
おおきな木の下の
ちいさなおうちをめざして
でこぼこなふたりは
トコトコあるく
さすがにまだ手は
つなげないけれど
狼さんのとなりは
とってもぽかぽかあったかい
わたしは子兎
ひろったあなたは狼さん
森をまっかにそめていく
ひぐれの光をあびながら
でこぼこなふたりは
トコトコあるく
30: 1:2011/12/28(水) 00:03:55 ID:x2apvB4eTs
とりあえず一区切りです
なんだか成り行きで伏線張りまくってしまって、いつ回収すればいいのやら…ww
明日の更新からもうちょっとギャグや新キャラ増やしていきたいです(´ω`*)
それでは、支援くださった皆さんありがとうございました!
おやすみなさいノシ
31: 1:2011/12/28(水) 12:48:32 ID:W.YwX.TgTA
兎「……ZZZ」スピースピー
ガチャ…
狼「…ん、起きろ兎
もう朝だぞ」
兎「むにゃ…」スピースピー
狼「………」
狼「………」ピコピコ
兎「…うむぅ…」
狼「………」ピコピコピコピコ
兎「むうう…」
狼「………」ピコピコピコピコピコピコ
兎「ほわああわたしの耳ピコピコするのやめてくださいいいい!」ガバッ
狼「おはよう」
32: 1:2011/12/28(水) 16:52:03 ID:6CrHi9jo.I
兎「ふわぁ…」ボーッ
狼「…まだ眠いかもしれないが、
食事の準備ができてしまったからな
起きてもらわないと困る」
兎「うぅ…だ、だいじょぶです…」ゴシゴシ
狼「……ほら、椅子に座れ」
兎「は、はい…よいしょっ…」
兎「…!うわぁ、おいしそうです…!」
狼「……早く食べなさい」
兎「はい!」ムグムグ
兎「……!お、おいしいです!」パァァ
狼「……そうか、良かった」
兎「お、狼さんはとってもお料理がじょうずなんですね!」
狼「…もう1人で暮らすようになって長いからな」
兎「にんじんおいひい…」ホワー
狼(…キャロットスープ、すっかり気に入ってくれたようだ)
33: 1:2011/12/28(水) 20:15:44 ID:6CrHi9jo.I
狼「…さて、今日は忙しくなるな」
兎「むぐ…、?何がですか?」
狼「…お前に森を案内しなければならないし、色々と話さなきゃいけないことがある」
兎「ほあっ、そういえばそうでした!」
狼「…だから、食事はしっかりとっておけ」
兎「わかりました!…あっ、そういえば狼さん」
狼「?何だ?」
兎「…あの、昨日リスくんに、狼さんはよく町に下りてるってきいたんですけど」
狼「………」
兎「な、なんでそんなあぶないところに自分から…?」
狼「………はぁ」
狼「………リスめ、本当にアイツはお喋りだな…」
兎「…あっ、あの!いうのがいやなら、いいんです、けど…」ワタワタ
狼「…………」
狼「…いや、別に構わないよ」
34: 1:2011/12/28(水) 21:30:01 ID:35K7yLKyUg
狼「お前も知っていると思うが…俺たち半獣は、あまり歓迎された存在じゃない」
兎「……」
狼「人間からは気味悪がられ、動物たちには迫害される、どちらの世に生まれたって絶対認められない存在なんだ
…俺も、生まれてからずっとそうだった」
兎「…狼、さん」
狼「…生まれた群れからは子供のときに追い出された
死にかけだった俺は、それでも必死で生き延びようとしたよ
自分の命を繋ぐために、まだろくに狩りの方法も覚えてないくせして死ぬ気で小動物たちを捕まえて食らってた」
狼「物心ついた時には、もう目に入るもの全部が憎く思えて、意味もなくたくさんの命を奪った
動物も、人間も…半獣もな」
兎「………!」ビクッ
狼「……怖いか、兎」
兎「……!そ、そんなことないです!その、わたしだって同じ半獣で、きもちはわかりますから…」
狼「…………ありがとう」
35: 1:2011/12/28(水) 21:50:41 ID:6bZnwfxYfA
狼「…でも、そんな生活を続けてたら、やっぱり人間からも動物からももちろん半獣からも俺は恐れられるようになって、そのうち誰もよりつかなくなった」
狼「……1人になったんだ」
狼「…でも、ある時そんな俺のことを気に掛けてくれる物好きな人間の女の子が現れたんだ」
兎「……にんげん、の?」
狼「……あぁ
もう随分前に、死んでしまったけれど」
兎「……そうなんですか…」
狼「…兎、お前が悲しむ必要はないよ」
兎「…でも、やっぱりだれかがしぬのは、かなしいです…」
狼「……お前は優しいんだな」
兎「ほあ!?そ、そんなことは…!」カァァ
狼「…あと、わかりやすいな」
兎「うう……」プシュー
36: 1:2011/12/28(水) 22:13:00 ID:35K7yLKyUg
狼「…それから、その人間のおかげで俺は、もう誰かを傷つけるのはやめようと思えたんだ」
狼「…まぁそういうわけで今は、自分の食い扶持を稼ぐために町に下りて働かせてもらってる」
兎「!?ははは、はたらいてるんですか!?」
狼「あぁ、半獣に理解のある店があってな
色々と縁があって、表向きには人間として働いているんだ
耳と尻尾を隠せば、見た目は人間と大差ないし」
兎「ほわぁ…す、すごいですね、狼さん…わたしにはとてもマネできそうもないです…」
狼「…そりゃあ、お前みたいなチビを雇ってくれる店はまだないだろうな」
兎「!?ひ、ひどい!わたしちびじゃないですよ!そりゃ、ち、ちょっとだけちいさいかもですけど、お、おとなになれば、きっとぼんきゅっぼんです!」プンプン
狼「…ほう、ボンキュッボンねぇ」
兎「あっ!そっその顔はばかにしてますね!」
37: 1:2011/12/29(木) 00:38:19 ID:lQK1J33lwk
狼「…まぁ、そういうわけで俺は時々家を空けるから、お前にはこの家に1人でいてもらわなければならないんだが…平気か?」
兎「…は、はいそれくらいなら…
…はっ!そっそれよりも、狼さんははたらいてるのにわたしがなにもせずにおいてもらうわけにはいけません!」
狼「……余計な気遣いをするな
お前は俺が拾ったんだ
何も気にせず、ここにいればいい」
兎「あう…で、でも、それでもわたしだってなにかおてつだいしたいんです!」
狼「……兎……」
狼「……わかった
じゃあ、お前には俺がいない間家を守ってもらいたい
……難しい仕事だ、頼めるか?」
兎「……!は、はい!わたし、このおうちを守れるように、がんばります!」
狼「……ふふ、頼んだぞ」
狼「さぁ、話はここまでだ
早く食べて森を見に行かなければ、日が暮れてしまうぞ」
兎「はいっ!」
38: 1:2011/12/29(木) 00:45:58 ID:72Oo58upPU
今日の更新はここまでで…!
なかなか森にいけませんね…
つ、次こそようこそどうぶつの森的な話を書きたいですww
おやすみなさい!ノシ
あ、あと…もしも誰か見てくださってる方いましたら、キャラのスペックとか需要ありますかね…?
39: 名無しさん@読者の声:2011/12/29(木) 08:25:09 ID:1sFWJKg1r2
っCCCCCCCCCC
スペックkwsk
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