お題【公園】
下記の順番でお願いします。
箱 ◆.QsccCfaFA
和紙 ◆HA/LxoPaMk
にこ ◆xZVja5sL2g
みずの ◆9WOdrWl6hY
マネー ◆XVIB4D0Otc
ぎっちゃん ◆sTUr.p2brI
16:🎏 みずの ◆9WOdrWl6hY:2012/3/6(火) 21:09:55 ID:IE9FPZTe0o
パスでお願いします(´;ω;`)マネーさん、すいません
17:🎏 マネー ◆XVIB4D0Otc:2012/3/6(火) 23:29:51 ID:R/KtnNj7lA
訳も分からず振りむくと、見覚えのある幼女が無表情に立っていた。
幼女はおもむろに口を開く。
「そう、あたしもしにがみだよ」
死神?この若さで死神とは驚いた。
というよりここに居るということは俺についてきたということか。
「おにいさんしにがみでしょ?わたししってるもん」
男は驚きながらも幼女を見つめる。
幼女は基山の方を向いて無表情のまま喋り続ける。
「おじさんもしにがみになりたいの?」
幼女の幼げな口調と基山の切迫した気持ちはとてもミスマッチで、ある種シュールだった。
18:🎏 箱 ◆.QsccCfaFA:2012/3/7(水) 12:41:42 ID:IE9FPZTe0o
男「おい、お前何言ってんだよ…変な希望を持たせるな。」
幼女「このままでいいの?このままでいいんだ?おじさんは死ぬまでずっとずっとずっとずっとずっと」
基山「…そ、それは」
男「おいっ!!」
俺は咄嗟に幼女の手を引っ張った
19:🎏 和紙 ◆HA/LxoPaMk:2012/3/7(水) 13:20:25 ID:Pb8nfFihjY
途端に頭の中がぐわっと広げられるような感覚がして、俺はその場に倒れた。
基山「お、おいっ大丈夫か」
幼女「さわらないで」
男「…」
床に頭をつけたまま、瞬きをする。一体今のはなんだったのか、幼女の手を掴んだ瞬間。頭の中が喧しくなった。
20:🎏 にこ:2012/3/7(水) 19:29:08 ID:8E/OsEWieY
幼女「わたしできるよ。そのおじさんのしたいこと」
男「おいやめろっ‥!」
男「‥」
起き上がれない。
なにか、得体の知れない物凄い力に押さえつけられているような感覚だ。
基山「ははっ‥こんな子供の言うことを。間に受けるほどバカじゃないさ‥」
基山は、何かを悟ったようにその場に力なく座り込んだ。
幼女「なあんだ。つまんないの。じゃあ、あのこうえんのおねえちゃんにしようかな。はやくちからをためしたいの」
男「何を言っているんだ‥
何をしようとしてるんだ!?」
力を試す?
人間を思い通りにする力なんか、俺たち死神にはないはずだ。
そもそもこの子は、本当に死神なのか‥?
21:🎏 みずの ◆9WOdrWl6hY:2012/3/8(木) 02:17:32 ID:9tYPEGlSJY
マネーさんすいません(´;ω;`)パスでお願いします
22:🎏 マネー:2012/3/8(木) 20:26:01 ID:R/KtnNj7lA
すいませんパスします。3/13まで自分は抜かしてくださいませ。
23:🎏 箱 ◆.QsccCfaFA:2012/3/8(木) 23:37:15 ID:fCrP/vAiJc
すいません…私もパスさせて下さい
ぎっちゃんきたらぎっちゃん書いてね
ごめんね
24:🎏 和紙 ◆HA/LxoPaMk:2012/3/9(金) 02:58:01 ID:LIH9xLQmeE
幼女「…あ」
ふと幼女は何かを思い出したように立ち尽くす。そして何事もなかったように
幼女「じかんだからかえらなくちゃ。おじさんにはしにがみになれるじょうけん、ひとつだけおしえるね」
と言った。そして基山に近付くと幼女はこしょこしょと耳打ちをした。基山の目が驚いたように見開かれる。
男「おい、何言って「ばいばい」
またフッと幼女の姿は見えなくなる。と同時に俺の体も自由になった。ゆっくり起き上がる。
男「…基山さん、何を聞きましたか」
基山はあぐらをかいたまま俯いていた。
基山「、俺は…死神には、ならない。なりたくない」
男「…しかし、先程は」
基山「意味がないからだ」
俺は死神になって娘の側にいたいと思ったと基山は話した。無念そうに。そして俺を見上げると目には、非難の色が浮かんでいた。
基山「君は殺したんだな」
男「?何の話ですか」
基山「あの女の子が言っていた。…死神になるには大切に思っていた人間を一人殺さなくてはならない。死神なるときはそんな記憶消されるらしいが」
そんなの俺はごめんだと言う基山の声を、俺はどこか遠くに聞いていた。
25:🎏 にこ ◆xZVja5sL2g:2012/3/9(金) 21:57:28 ID:cm06SJ0Ur2
基山「君も、もう行ってくれ。俺はもう大丈夫だ」
男「分かりました。じゃあ明日」
長居は無用だ。
納得したのなら、さっさと帰るとしよう。
すっかり暗くなった路地を、男は足早に歩いた。
(誰かを殺した‥か)
そんな過去があっても、おかしくない気はしていた。
なんせ死神だからな。
しかし何故、幼女はそれを知っている?
男「どこだ‥」
無意識に、男は幼女を探していた。
26:🎏 みずの ◆9WOdrWl6hY:2012/3/10(土) 03:18:51 ID:GnN7FW4ixc
男「っと、探してどうする」
俺は自分に呆れ、ため息をはいた。まったく、下らない。
人を一人殺してようが、それを今更知って何になるというのだ。そいつを生き返らせることができる訳でもないのに。
男「帰るか」
空を見上げれば、うっすらとだが、明るくなってきていた。基山のところで長居しすぎたか。
俺は足早に路地を歩き、いるべき場所へと向かった。
男「(気になるのは……)」
男「(基山の“意味がない”という言葉)」
男「それから……」
ふと、あるものが目に留まった。
男「公園……」
女『明日も此処で待っててやる!来ないとまた泣いちゃうから!』
まさか、行く気など……、ないよな?
胸のうちに問いかける。しかし、答えは返ってこなかった。
27:🎏 箱 ◆.QsccCfaFA:2012/3/10(土) 16:28:54 ID:tcdpPh7h0s
――地獄の死神喫茶――
男「あーやってらんねえ、マスター、コーヒーにミルク3倍増しで」
マスター「…あいよ」
俺は明日の夜までの間、ここで休憩することにした
一休みというやつも必要だろう
マスターは初老の自称元死神だ。死神に元なんてあるのかわからないが
人間の世界にいると疲労する。今回の基山も面倒そうだし、幼女は一体なんなんだ。それにあの公園女…
男「はあ…」
?「ちょっと何?湿気た顔してさ」
男「はぁ?ぶっっ!」
?「ははん?さては、この死神喫茶の看板娘、モモ様が恋しくなったのかなあ?おら、おらー!」
ムニムニ
男「おい、ぶっ、ちょ!」
モモは胸を顔に押し付けてきやがった。嬉し(ryいや、その前に息が出来ない。死ぬ。いや、死んでるけど。
俺は隙を見つけて大声をだした
男「モモ肉!」
モモ「あ゛?」
男「お前のむね肉が当たってんだよこのホルスタイン!」
モモ「…あ゛はっ?☆」
あ、やばい。モモ肉が切れた
28:🎏 和紙 ◆HA/LxoPaMk:2012/3/10(土) 16:34:49 ID:q69KncFfMo
パスです。申し訳ない。
29:🎏 にこ ◆xZVja5sL2g:2012/3/10(土) 21:20:57 ID:9iFRvzsqLU
モモ肉「で☆て☆け(#´∀`)」
こうして俺はあっけなく休息の場を失っ‥‥‥
ってたまるか!
俺は疲れてるんだ。
そうだ、肉塊は放っておこう。
俺にはマスターに聞かなくてはならないことがある。
俺「マスター、ちょっと聞きたいことが」マスター「断る」
俺「エエエ(´д`)エエエ」
肉塊「ちょっと聞いてる!?」ギャース
マスター「冗談だよ。さあ聞こうか」
肉塊「自分語りがはっじまっるよー」
俺「黙れ」
30:🎏 みずの ◆9WOdrWl6hY:2012/3/11(日) 08:49:29 ID:u2n6hRT87c
マスター「で?何が聞きたいんだい?」
まだぶつくさ文句をいっているモモの隣で、俺は頭の中を整理する。
聞きたいこと……、ありすぎていやになりそうだ。
死神になる条件のこと、それからあの幼女のこと、そして、
男「なぁ、マスター。天国ってあるのか?」
その瞬間、その場の空気が音をたてて凍りついた。
限りなく軽いつもりで聞いたはずが、聞いちゃいけないことだったか?
一瞬、不安になった俺。すると、
モモ「……プッ……ふっふふっ……」
俺「?」
モモ「ふふっ、ふふふふっ、も、だめっ、」
俺「は?」
モモ「ふっ、あははははっ、てっ、天国っふっ、死神が天国とかっ!あははははっ」
モモが大爆笑をし始めた。
31:🎏 箱 ◆.QsccCfaFA:2012/3/12(月) 04:05:01 ID:bfKAa5dNW6
男「何だよ!…笑うとこかよ!」
モモ「それはもう。ここで笑わずにどうすんの。うひゃうひゃ笑ってやるわ」
男「うわ最低」
モモ「あんた最高うひゃうひゃ」
男「っち!ますたぁ!モモ肉叩いて柔らかくしちゃっていいですかね」
マスター「…一応看板娘なんでね。傷物にはしないでくれるかな」
男「あーむかつく」
マスター「はい、注文のコーヒーミルク3倍増し」
男「お、どうも」
モモ肉「素直にカフェオレと注文したらいいのに」
男「うっせぇ。これは誰がどう見てもコーヒーだ。」
モモ肉「お子様だ。砂糖どか入れするくせに。コーヒー飲めないんじゃないのぉ〜」
男「……モモ肉のくせに」
モモ肉「…おっぱいびんたくらいたいの」
男「望むところだこの野郎」
マスター「一体君は何をしに来たんだ( ゚Д゚)」
32:🎏 和紙 ◆HA/LxoPaMk:2012/3/12(月) 15:52:38 ID:RydGfsarWc
マスターはぽかんとしながら二人を見ていた。相変わらず騒がしい。しかしマスターは思った。
(ああ…二人とも…)
自分の店がこんなにがらんどうだから、二人とも気を利かせて騒がしくしてくれているのか。そう思うとマスターはじんわりと温かい気持ちになった。そして涙が出て来た。
(いかんいかん…歳をとると涙脆くなるな…)
マスター「ずびっ」
男・モ「「えっ」」
二人は呆気にとられて顔を見合わせた。
男「お、お前何マスター泣かせてんだよ!」
モモ「し、知らないわよ!あんたがいきなり……なぁマスター、天国ってあるのか?(アヘッ、とか聞くからでしょ!」
男「俺がいつそんな汚いアヘ顔晒したよ」
モモ「やだ鏡持ってないの?可哀相〜」
マスター「…ずびっ」
33:🎏 にこ ◆xZVja5sL2g:2012/3/12(月) 19:11:24 ID:5iV2Q/EkDA
マスター「ふじこふじこ‥」ズビズバ
男「マスターwww」
モモ肉「マスターwww」
しまった。何を勘違いしてマスターが泣きじゃくっているのかは分からないが、聞きたい事も聞けなくなってしまった。
モモ肉「ところで、その公園女なんだけどさ」
男「えっ」
モモ肉「あ、ごめんね。心読めちゃう設定なの」
男「なにそれ怖い」
モモ肉「まぁ、たまにしか読めないからさ。気にしないで!話をさっさと進めるための能力らしいからw
その公園女、なんで男が見えたのかしらね?」
そうなのだ。まだ俺のリストに彼女の名前はない。
何故俺が見えたのか‥。
気になる。
モモ肉「なんだか、胸騒ぎがするわ。会ってきた方がいいかもよ」
マスター「」ズビズバ
男「そうか‥」
素直な俺は、公園に向かうことにした。
34:🎏 みずの ◆9WOdrWl6hY:2012/3/13(火) 16:01:11 ID:9tYPEGlSJY
(遅くなってごめんなさい(´;ω;`))
次の日の夜、俺は仕事の前にあの公園に向かっていた。
男「モモの言う通りにしてると思うと……癪だな」
ぶつくさ文句を言いながら、夜道を歩く。
ふと、目にあの寂しい公園が飛び込んできた。安っぽい電灯に照らされるそこには――
男「いない?」
あれ?と辺りを見回しても、誰もいない。昨日揺れていたブランコも無人だ。
俺はなんだか腹が立つやら、力が抜けるやら……。
男「こんなことならもう少し家でな」
ため息混じりに吐き出し、ブランコの柵に腰かける。
空を見上げれば、星が爛々と輝いていた。
月の、ない夜だった。
キイ、キイ、キイ……。
ブランコが、揺れる音がする。
35:🎏 箱 ◆.QsccCfaFA:2012/3/14(水) 12:55:12 ID:phUFhS7wzc
確かにさっきまで誰もいなかった
俺は死神だ。
普通の人間なら俺が見えないから、俺の存在など気にせず動くはずなんだ
じゃあ何故
俺が後ろを向いた途端に
そこに考えが行き着いた途端、ぞわりと鳥肌がたち、空間が膨張したような感覚がした
真っ暗で星灯りしか光がない
電灯はどこにいった?
キイキイ
ブランコノオトガスル
俺は睨み付けるようにゆっくり後ろを向いた
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