モノクマ「えー、このスレを開いたオマエラ、ボクは学園長のモノクマです」
モノクマ「皆さんにボクの学園がどんなに愉快か知ってもらおうと思ってスレ立てしました!」
モノクマ「スレタイの通り、原作とは違う偽物なんだけどね!うぷぷぷぷ!」
モノクマ「そうそう、入学の際には>>2を読んでからお願いします。守れない生徒にはおしおきしちゃうぞー!クマー!」
159: 1:2013/7/23(火) 02:01:17 ID:HKT.6or5os
良子を発見すると同時に、俺の思考は止まってしまった。
「嘘……だよな?」
嘘だと信じたかった。
食堂の床には良子がうつ伏せに横たわっていた。それだけなら寝ているだけと思えたかもしれない。
だが、良子がただ寝ているだけではないのは明確だった。何故なら、横たわる良子の制服は真っ赤に染まっていたのだから。
背中の部分の服がボロボロになってて露出していた。その露出している部分もまた、刺し傷でボロボロだ。体の中まで見えて、気持ち悪くなってしまった。
そして良子の傍に落ちている包丁。これまた真っ赤に染まっている。
これを見て嘘だと思える奴はよっぽどの馬鹿だ。それほど悲惨な現実が唐突に俺の前に現れた。
百目鬼良子が、何者かに背部をめった刺しにされて、死んだ。
160: 1:2013/7/23(火) 02:02:44 ID:HKT.6or5os
「うあああああああ!」
気付けば俺は叫んでいた。叫ばずにはいられなかった。
そんな俺の叫び声を聞いて、他のメンバーが駆け付ける。そして各々が待ち受けた現実に恐怖し、取り乱した。
中でも一番取り乱していたのは、普段から仲良くしていた佑子である。
「百目鬼さん!?百目鬼さん!いやあああああ!」
死体を前にして佑子は泣いた。激しく取りみだす彼女を俺達はただただ見つめることしかできなかった。
佑子の泣き声だけが響く重苦しい空気の食堂。そんな空気をぶっ壊す放送の音が耳に届いた。
言うまでもなくモノクマの放送だ。しかし、今回は少し様子が違っていた。
161: 1:2013/7/23(火) 02:04:34 ID:HKT.6or5os
ピンポンパンポーン、といういつものチャイム音とは違うものが流れた後に、
「死体が発見されました!」
「一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!」
「あ、そうそう。今回、初めての学級裁判となりますので、説明したいと思います!」
「というわけでオマエラ。至急体育館に集合してください。待ってまーす!」
という、モノクマの放送がモニター越しに流れた。
それだけを告げて、モニターはプツンと切れてしまった。
学級裁判だか何だか知らないが、昨日どうにか抑えたはずの怒りがまた蘇ってしまった。
俺達希望ヶ峰学園の仲間が、誘いに乗って殺し合いなんかするはずがない。こんなもの、モノクマがやったに違いないんだ。
体育館に呼び出すということは、あいつが直接出てくるのだろう。この怒りをぶつけたくて仕方なかった俺は、足早に体育館へと向かった。
意図は知らんが、他の皆も体育館へと歩を進めている。こうして俺達は体育館へと向かった。
……崇の死体を見たくなくて、あれから避け続けていた体育館。俺達は今、あの体育館に再び足を踏み入れた。
946.66 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】