モノクマ「えー、このスレを開いたオマエラ、ボクは学園長のモノクマです」
モノクマ「皆さんにボクの学園がどんなに愉快か知ってもらおうと思ってスレ立てしました!」
モノクマ「スレタイの通り、原作とは違う偽物なんだけどね!うぷぷぷぷ!」
モノクマ「そうそう、入学の際には>>2を読んでからお願いします。守れない生徒にはおしおきしちゃうぞー!クマー!」
318: 1:2013/8/23(金) 02:27:56 ID:8.93g9grjQ
寝たからモノクマ劇場が始まるんだろうな、とメタフィクション的にそう思ってた俺だが、その予想は外れた。
突然鳴らされた激しいチャイム連打で目覚めたのだ。部屋の時計を確認すると深夜一時十分頃だ。ふざけんなよ。
この部屋で音が鳴るなんて、モノクマの糞放送を除けばドアのチャイムくらいである。そんなわけで俺はよろよろとドアへ向かった。眠いんだよ。
ドアを開けると、それはそれは慌てた様子の笑が立っていた。
「た、大変なんです!左雨くん、やばいんです!やばいんですってば!」
うん、やばいのは態度でわかりきってる。出来れば何がどうやばいのかを教えてほしいんだが。
「起こったんです!起こってしまったんです……殺人が!死んでるんですよ!」
319: 名無しさん@読者の声:2013/8/23(金) 18:10:18 ID:l5qOMUz4oM
そんな…誰が…(;_;)っCCC
320: 1:2013/8/24(土) 01:05:20 ID:8.93g9grjQ
その言葉を聞いて、眠気は一気に消えてった。
それほど衝撃的で脳を呼び起こすような言葉だった。殺人?何で?何でそんなのが起こるんだ?
だって、俺達は再び一つになる日を迎えるんじゃなかったのか?
「笑、どこだ!?案内しろ!」
気付けば俺は怒鳴っていた。笑は返事をしないまま俺に背を向けて走っていった。俺はそれを追う。
どれほど走るのかと不安になったが、現場までの距離は短くて息切れはしないで済んだ。
笑が案内した場所は、寄宿舎エリアの各個室、場明日虎美の部屋の前。
そこには、腹部に包丁を突き立てて、苦痛に表情を歪めて横たわっている虎美がいた。
既にお腹周りに血だまりが出来ている。体はピクリとも動かない。表情も苦痛を描いたまま晴れはしない。
確認こそまだしてないが、笑が言った通りと断言してもいいだろう。場明日虎美が、死んだ。
321: 1:2013/8/24(土) 01:06:32 ID:8.93g9grjQ
「何で……何でこんなことに……」
呟くしかなかった。だってそうだろう?
不仲騒動のラスボスである兎も、虎美とのやり取りの中で絆を取り戻しつつあった。
これから俺達の希望が始まろうとしてただろ。なのに何で、虎美がこんな……。
「さ、ささ左雨くん。こ、こここれどうすればいいですか?」
笑の発言で我に返った俺は、とりあえず皆を集めることにした。
「皆を起こそう。皆で状況整理して……裁判に備えるんだ」
自分で言って、嫌気が差した。
またあの狂った裁判をやらなくてはならないのか。
仲間を犠牲にして、その仲間を疑い、命をかけて探り合う、あの狂った裁判を。
真実に辿り着いたところで絶望しかない、あのふざけた裁判を。
でも、やらなくてはならない。でなければ……死ぬのは自分だ。
心も体も重くなったが、そんな自分に鞭打って、俺と笑は皆を起こすため呼び鈴を押して回った。
322: 1:2013/8/24(土) 01:08:09 ID:8.93g9grjQ
恐らくほとんどが寝てるんだろうが、そんなことは関係無しにピンポンダッシュをしていく。
各部屋を回る時に気付いたが、廊下に衣服が散乱している。何だこれ?
よく見ると洗濯カゴも倒れていて、夜中に笑がランドリールームから洗濯物取り行って死体を見つけたのかな、なんてことを考えた。
いや、そんなん考えてる場合じゃない。逃げる気のないピンポンダッシュを繰り返したおかげで、全員が起きて惨劇を知るところとなった。
全員がショックを示したのは言うまでもないが、その衝撃が一番大きかったのはあの男のようだ。
「場明日ぅ!!嘘だ、嘘だろぉ!?」
叫んだのは兎だ。
死体の状況を徒に変えてしまうのは良くないということを理解してるのか、駆け寄ったり抱き上げたりはしなかったが。
それでもその場にうずくまって、嗚咽して虎美の死を悲しんでいた。
そんな兎を全員が見ていた。かける言葉も見つからず、ただ見るしかできなかった。
323: 1:2013/8/24(土) 01:10:48 ID:8.93g9grjQ
「死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!」
モノクマの死体発見アナウンスが流れたかと思うと、遺体を見ている俺達の後ろ側にモノクマ本人が登場した。俺達全員の注目が虎美と兎からモノクマに移る。
モノクマ「久しぶりの学級裁判だね!よっ待ってました!」
左雨瑞樹「モノクマ……やはりこれも、俺達の誰かが犯した事件なのか?」
モノクマ「おやおや?最初の事件はあんなにボクを疑ってたと言うのに、今回はすんなりそう考えるんですね?」
モノクマ「共同生活の中でボクを信じる清い心を得たんだね!学園長として、ボクはオマエラの成長に涙します。ぐっすん……」
左雨瑞樹「いいから答えろ!」
モノクマ「もうほとんど言ってるようなもんでしょ。物分かりが悪いなあ……そうですよ。今回の事件も、皆の中に紛れたクロの仕業です」
モノクマ「オマエラの誰かが、場明日さんを殺したんだよ!うぷぷぷぷ!おかしくて笑わずにはいられないね!」
モノクマ「あんだけ皆で協力してボクに対抗するって言ってたのにね!それでこの様とか、おかしくてしょうがないよね!」
白鳥輝穂「そんな……こんなことって……」
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