夏も終わったけど、オカルト系SSを。
下手ですが、支援してくれると嬉しいです。
2: 1:2011/10/16(日) 14:00:49 ID:coZ3jnnCPA
寒くなったな、と思う。
冬服になった制服でも寒いくらいなのに、これからもっと寒くなる冬を私は乗り切れるんだろうか。
朝のバスでくだらない思考と眠気に流されそうになりながらも、ペラペラと単語帳をめくる。
中間テスト最終日
考えるだけでめんどくなる言葉を単語帳が訴えてきた。溜め息を吐いて、眠気をグッと押さえ込む。あーあ。本当、嫌になるくらい寒い日だな。
3: 1:2011/10/16(日) 14:01:09 ID:coZ3jnnCPA
「あのー、先輩?」
肩を叩かれて振り返ると、知らない子が立っていた。私のことを先輩と呼んだからには、1つか2つ年下なんだろう。
「これ、落としましたよ。」
「あ、どうもありがとう」
後輩の手に握られていたのは、確かに私のバックに着いていた御守りだった。
あちゃあ、紐が切れたのか。
御守りをポケットに入れ、もう一度お礼を言う。
4: 1:2011/10/16(日) 14:01:32 ID:coZ3jnnCPA
スッと足の辺りに、寒い風が通り抜け体の体温を持っていかれた気がした。
「体調悪かったりしませんか?」
「?…大丈夫だけど」
初対面なのに、変なことを聞く子だ。季節の変わり目は風邪を引きやすいけども。
足元をじ、と見つめられる。
後輩はにやりと怪しい顔で笑っていた。
5: 1:2011/10/16(日) 14:03:13 ID:ipJaufw0BE
気持ち悪い。
勿論、キモイの方の気持ち悪い。
「それじゃあ」と言って、私は教室の方へ逃げるように歩きだした。
「先輩!気をつけてくださいね!!」
何にだ。君にか。
6: 1:2011/10/16(日) 14:04:08 ID:ipJaufw0BE
「あれ、御守りどうしたのー?」
「ごめん、朝取れちゃって」
「あらら」
「佳奈から貰ったやつだったのに、ほんとごめん」
「いいっていいって!」
友人が気にしないでと笑う。
ホームルームが始まるチャイムが鳴った。
7: 1:2011/10/16(日) 14:04:34 ID:ipJaufw0BE
開始のチャイムが鳴り、配られたテスト用紙を捲る。
形式ばかりのテストなんてやらなきゃいいのに。
3年の10月の中間テスト。
学校推薦は1学期までの成績で決まり、一般入試組は学校のテストなんてどうでもいい。
中途半端な暖房をつけた教室は生ぬるかった。気分が悪い。頭がボーっとして、吐き気と目眩で問題が霞んで見える。
カツンとシャーペンが落ちた音が鼓膜にぐわんぐわんと響いた。
8: 1:2011/10/16(日) 14:31:05 ID:OPjjzsSZjw
気がついた時には白いカーテンが見えた。
保健室だ。私は倒れたのか。
「先生ー」
「あら、起きたの。具合はどう?」
「大丈夫です。」
保健の先生が病院に行くか聞いてきたが、それを断ってもう一度ベッドに戻る。もうテストは終わる時間だろう。帰りのホームルームは出ないでもう帰ってしまおうか。
9: 1:2011/10/16(日) 14:43:34 ID:OPjjzsSZjw
カーテンが勢いよく開いて、朝の後輩が立っていた。
「大丈夫ですか」
「どうして君がここにいるの」
「僕、保健室の掃除当番なんですよ」
嫌な偶然。
にやにやと笑っている後輩がなんとなく気に食わない。イライラする。
「"やっぱり"テスト中に倒れたんですね、山岡先輩」
「名前、なんで知ってるの。ていうか"やっぱり"って…」
「先輩、吹奏楽部でしょ?去年あたり部長もやってた。吹部に友達いますもん。名前くらい知ってますよ。」
「ああそう」
「それでー、本題なんですけど。先輩最近恨まれるようなこと、しましたか」
10: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 14:59:00 ID:h16rtZcKgQ
C
11: 1:2011/10/16(日) 15:16:50 ID:53ZNTmD6fY
>>10
支援ありがとうございます!
ゾクッと気持ちの悪い寒けがした。恨まれるようなことなんて、してないつもりだ。私はかなり普通の人生を送ってきたし。
「友達から好きな人寝取ったりしませんでしたか?」
「そんなことしてないよ!」
「冗談です。なんでもいいですよ。あーそうだ。大学、もう合格してたりしますか?」
「大学…?うん、まあ。」
大学は学校推薦で最近決まった。そんなとこだろうと思いました、と後輩が言った。
12: 1:2011/10/16(日) 15:25:25 ID:DjOT1O.uW.
「御守り、見せてください」
「え、なんで」
「いいから」
ポケットから御守りを取り出し、後輩に渡す。閉じられている御守りの口をを後輩は無理に開けた。
「ちょっと、なにして…」
「これが、僕が言った"やっぱり"の正体ですよ」
13: 1:2011/10/16(日) 16:04:24 ID:53ZNTmD6fY
御守りの中から取り出されたのは、一枚の小さな紙。
いや、何重にも折り畳まれて、小さくなった紙。
それをスッと後輩が引き伸ばす。
「!」
思わず息を飲んだ。
白い紙に赤いペンで書かれていたのは、私に対する暴言だった。
ウザイ、ズルい、酷い、受験落ちろ、いなくなれ、死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえ
死んじゃえ
14: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 16:04:24 ID:tMXuJA2ahY
ドキドキ…
C
15: 1:2011/10/16(日) 16:05:07 ID:53ZNTmD6fY
「朝から、おかしいと思ってたんです」
「バスの中で、真っ黒な人がいるから」
「最初は何かに取り憑かれてるのかなー、と思ってたんですけど」
「御守り拾って、ああ呪いかあって」
「寒かったでしょ?先輩。それも呪いの効果」
「ほんとは1学期のテストで、今日みたいなことしたかったんでしょうけど」
「ちょっと、うまくいかなかったみたいですね」
後輩がつらつらとそう言ってのける。
16: 1:2011/10/16(日) 16:05:39 ID:53ZNTmD6fY
いつの間にか握りしめたシーツに皺が寄っていた。
「まあ、あんまり気にしないで下さいね、先輩。僕たちが見たから呪いの効果はもうありませんよ」
「………」
「このくらいの被害で済んで驚きです。先輩が持ってれば持ってるほど、ヒートアップする類の呪いですよ、コレ」
「………」
「それに、跳ね返りがありますから。人を呪わば穴二つ、ってね」
悲しいとか、悔しいとか、ムカつくとか、全部見透かしたように後輩がそう言った。
17: 1:2011/10/16(日) 16:06:47 ID:cC7z/02pUY
>>14
支援ありがとうございます!!
次の日、佳奈は学校に来なかった。
次の日も次の日も。
先生は体調不良のため、と言っていた。
跳ね返り、てやつかもしれないなあと私はぼんやり思っている。
「山岡先輩ー」
「なんの用」
「一緒に帰りましょう」
「嫌」
「そう言わないで!」
佳奈がこなくなった以外にも、変化がもう一つ。
あの事件があった日から、どうしてか後輩が私に付きまとうようになった。
18: 1:2011/10/16(日) 16:07:29 ID:cC7z/02pUY
「そういえば、アレどうして呪いだなんてわかったの?」
「あー僕、霊感あるんですよ霊感」
不適な笑いを後輩が浮かべる。
「…へえ」
「うわ、興味無さそう」
「信じてないわけじゃないよ」
「まあいいですけど。そういえば思ったんですけど、先輩もあると思うんですよねー霊感」
「変なこと言わないでよ」
「マジですよ。だって、あの呪い効かなかったじゃないですか」
「まぐれだよ」
「いや、極端に強いんだと思います。だから今後一緒に付き合ってほしいところがあるんですけど」
不穏な流れだ。嫌な予感しかしない。
「心霊スポットとか、嫌だよ!」
「だあいじょぶですって!」
19: 1:2011/10/16(日) 16:07:56 ID:cC7z/02pUY
このあと、後輩から私はいろんなとこに連れ回されることになるのだが、
それはまた別の機会に。
20: 1:2011/10/16(日) 16:11:39 ID:.yw9LayCwY
とりあえず1つの話終了です。中間試験が終わり次第今回よりオカルトちっくな話が書きたいと思っています。
21: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 16:16:09 ID:W2StYRlO7.
こういうオカルトなSSを待っていた
22: 1:2011/10/16(日) 16:21:06 ID:cC7z/02pUY
>>21
ありがとうございます!
でも今回はあんまり怖くできなかったorz
23: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 17:04:01 ID:cC7z/02pUY
酉付けてみるテスト
24: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 17:47:46 ID:cC7z/02pUY
「学校の怪談?」
「はい」
後輩はずこーっとパックのコーヒー牛乳を啜った。昼休みの学食はずいぶん混んでいて、なんでこいつと偶然出会ってしまったのか謎なくらいだ。
「先輩、知らないんですか?テケテケのやつです」
「チラっと聞いたことはある気はするけど覚えてない」
「だめですねえ、まったく。テケテケは知ってますよね?」
テケテケ…
学校の七不思議とかで割とよく出ててくるスタンダードな幽霊じゃなかっただろうか。私は黙って頷いた。
25: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 17:48:33 ID:cC7z/02pUY
「うちの学校にも出るんですって」
「…うちの学校、築30年くらいだよ?」
「新校舎じゃなくて、旧校舎です」
旧校舎か。それなら納得できる。物置になっている旧校舎は確かにそういう噂が立っても可笑しくないような。
「夜の8時。旧校舎4階。一番端のA組から一番端のH組まで一気に走る。D組あたりから追いかけてくる足音が聞こえるらしいですよ」
「なんか、度胸試しみたい」
びびりを試すような話だ。
最後まで走れなかったら臆病者みたいな。
26: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 17:49:08 ID:cC7z/02pUY
にやりと後輩が笑う。
「てわけで、やりましょう」
「遠慮させていただきます」
「先輩、びびりなんですか」
「違うよ」
「幽霊信じてますか」
「あんまり」
「じゃあ大丈夫ですね。決行です」
「どうしてそうなるのかな」
「いちご牛乳おごりますから!」
「…仕方ないな。」
いちご牛乳の誘惑に負けた私は、ほんの数時間後激しく後悔することになる。
27: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 17:54:11 ID:QA351TjTuc
テケテケだと…怖いの苦手だけどおもしろい
つCCCC
28: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:03:58 ID:ipJaufw0BE
>>27
ありがとうございます!私は怖いの好きだけど寝れなくなるタイプですww
セキュリティーロックがかかるのが21時。生徒最終下校19時。20時って、なんとも微妙な時間だ。
いや、微妙な時間だからこういううわさは流行るんだろうか。
「暗い…。」
「暗いですねー」
「楽しそうだね」
「楽しいですもん」
鼻歌まで歌い出しそうな後輩は、相変わらずあのにやにやした笑顔を浮かべている。
暗い旧校舎はなんだか、来てはいけない場所に来てしまったみたいだ。
29: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 18:04:36 ID:cPmNuQJNtE
いちご牛乳とは可愛いじゃないかw
30: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:05:13 ID:OPjjzsSZjw
「AからHまで走って、向こうの階段から降りましょう。あ、先輩!そろそろ時間ですよ!」
後輩が腕時計を見る。ライト付きだ。…用意周到。4階に着いた時点で早くも帰りたくて仕方がなくなってきた。
カチ、カチ、と秒針の音がなる。
「8時まで。10秒前。…5、4、3、2、1」
後輩に手を引かれて走りだす。
A組。誰もいない。当たり前か。旧校舎だし。
B組も、誰もいない。
C組、
31: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:06:05 ID:53ZNTmD6fY
「あっ、あれ、」
「先輩黙って!」
叫び出したくなるのを、寸前で止める。
C組を覗いた時に、誰かが座っているのが見えた。いや、今も見えている。
腕を組んでいる、真っ黒な影のような人。
「やべ…っ」
後輩は口元だけに、笑顔を浮かべていた。
32: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:07:21 ID:rlDvAj2o/A
D組が見える。
後ろでガタンッ!!と大きな音がした。扉にぶつかったような、椅子が倒れたようなそんな音が。
「山岡先輩!振り向かないで下さいね!」
「振り向くわけ、ないでしょお!?」
通りでD組の前から足音が聞こえ始めるはずだ。だってC組から出てくるんだから。いや、足音じゃないけど!なんかガサガサいってるから!
「ひっ…」
走っている私達の足元に、手がチラリと見えた。
33: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:08:38 ID:53ZNTmD6fY
駄目だ、駄目だ、駄目だ。追いつかれる。早い。早い早い。
E組、F組を通りこす。
足元の手は、もう常に見えている状態だ。
後輩は口元からも笑みを消し、ただひたすらに走っている。
これ、捕まったらどうなるんだろう。異次元空間行きです、とか?もしくは次のテケテケはお前だ!とか?
粗い息を肺から絞り出す。
34: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:27:08 ID:joWeDhn5w.
G組を越し、H組の前を走る。
これが終われば階段。これが終われば階段。そう頭の中で唱えながら、走る。
「なんっで、…ッ!」
後輩の声に何事かと、手を見ていた視線を前に戻す。
階段が、ない…!?
35: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:28:52 ID:OPjjzsSZjw
頭の中が真っ白だ。階段があるはずの場所には壁があるだけ。もうだめだ。異次元空間行き決定だ。
「…左に寄ってください!」
「えっ!?」
訳がわからないまま、廊下の左側による。
「お先にどうぞ!!」
スピードを落とした後輩が叫ぶ。開いた右側を真っ黒な上半身だけの何かが通り過ぎる。意味がわからない。怖い。
「先輩、先輩」
「なに」
「ほら、階段」
どうやら異次元空間行きは免れたらしい。
36: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:30:23 ID:DjOT1O.uW.
トントントンとリズムよく階段を降りる。ケータイを取り出し、時間を確認すると8時15分だった。永遠に感じたあの時間は30分にも満たなかったらしい。
「ねえ、なにあの最後の終わり。お先にどうぞって…」
「続きです、怪談の。"「お先にどうぞ」って先に通らせれば追いかけてこない"」
「先に言いなさいよ先に」
「先に言ったら先輩E組あたりで言っちゃうでしょ。どうせなら最後まで行きたいじゃないですか」
「最低」
笑顔に戻った後輩は、愉快そうに声を出して笑う。そのくせ、結構怖がっていたじゃないか。
「先輩、なにが見えました?」
「なにって…上半身だけの黒い影、みたいな」
「ああ、そうだったんですか」
「そうだったんですかって…君も見たでしょ?」
「僕には、男の顔まで見えましたよ」
にっこりと後輩は笑った。
37: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 18:32:48 ID:C98SaZwlWc
また明日ー、と後輩が大きく手を振った。恥ずかしいから止めてくれと明日伝えなければ。
明日があると信じ切っていた私達のはなしは、もう少しだけ続く。
38: 名無しさん@読者の声:2011/10/16(日) 19:42:05 ID:joWeDhn5w.
なんという意味深な終わりかた…
つCCCCC
39: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/16(日) 19:49:41 ID:DjOT1O.uW.
>>38
支援ありがとうございます!
見てる人少ないと思いますが、この怖い話(都市伝説とか心霊スポットとか)やってくれーみたいなのあったらよろしくお願いします。続きは明日か明後日に。
40: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 15:00:10 ID:cC7z/02pUY
「なにしてるの」
「あ、山岡先輩ー」
夕方。一人、公園でブランコを漕ぐ後輩を見つけた。彼が案外近くに住んでいることを私は最近知った。小学校と中学校はギリギリ学区が違うらしい。
「先輩もブランコ乗りますか?」
「はあ?」
「たまには童心に帰るのもいいですよ」
ほらほらと後輩がブランコの方から手招きをする。時間もあるし、付き合うのもいいかもしれない。
41: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 15:00:55 ID:cC7z/02pUY
「コンビニ帰りですか?」
「うん」
「もう肉まんがおいしい季節ですもんね」
「肉まんは買ってないけどね」
「なあんだ」
半分貰おうと思ったのにと後輩が少し拗ねる。図々しいぞ。
ブランコまで行く。公園はこんなに狭かったかな。私が大きくなっただけか。
「ブランコ、座るんなら俺から一つ開けて座って下さい」
「なんで?」
「いいからいいから」
指示された通り、後輩からひとつ開けてブランコに座る。私、誰も座ってないブランコ、後輩。なんとも可笑しな図だ。
42: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 15:02:16 ID:cC7z/02pUY
キイコキイコと頼りない音を出すブランコに身を任せる。簡単に足が着いてしまうブランコ。なんだか寂しい。
「先輩はこの公園で遊んだこと、ありますか?」
「小学校1、2年のときなら」
「僕はないですねー」
間延びした声が勢いよく揺らされたブランコの上から降ってくる。思い出の場所でも無いのに、一人で座ってたのか。暇人め。
43: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 15:26:26 ID:qdHG6dVYtM
先輩→女
後輩→男
でおk?
44: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 15:28:21 ID:f79T6dgeUQ
>>43
おkです(・ω・´)
「通るたびに大きい公園なのに、おかしいなと思ってたんですよ。僕が遊んだことないの」
「確かに」
池まである大きな公園だ。近所に住んでいたのに遊んだことないなんて変な話だ。
「だけど、理由わかりました」
意味深に後輩がまたにやりと笑う。
「先輩は、どうですか?」
45: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 15:44:42 ID:53ZNTmD6fY
先輩は、どうですか?
なにがどうなんだろう。
この公園は小学校低学年のうちは遊んでいたんだ。
あれ?じゃあなんで高学年になってこなくなったんだ?
多分、それは家で遊ぶことの方が多くなったからだろう。
本当にそれだけか?もっとなにか大事な、
大事な、
「あ、」
――――…、ふと風が私の髪を揺らす。ひとつ開いたブランコが柔らかに揺れた。キイとなったそこに、小さな女の子が見えた気がした。
池の側に、瓶に入った綺麗な花。
46: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 17:28:31 ID:joWeDhn5w.
「…なつみちゃん」
思い出した。
小学2年の頃。
1つ年上の友達だった、女の子。夏休み明けた頃から、学校で会わなくなって、公園には一時期黄色テープが貼ってあった。
誰かの噂で聞いたのは、なつみちゃんが溺れて、それきり…だと。
「思い出しましたか」
「…知ってたの?」
「親から昔聞いたことがありましたから」
なんてことのない声で後輩が言う。後輩の乗るブランコは高くまで揺れていた。
47: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 17:32:23 ID:cC7z/02pUY
「帰りましょっか」
「あ、うん」
速度を落としたブランコから後輩が飛び降りる。夕焼けにきらきらと輝く彼の髪はずいぶん綺麗だった。
「昔からずっといますよ」
「昔…」
「彼女の時間は動きませんから」
「…そうだね」
ブランコから公園の出口に歩き出す。振り返った、1つ開けてたブランコはぐっしょり塗れていた。
「ばいばい」
次は、花を持ってこよう。
肉まんも買って、花と一緒に。
そろそろ秋になったっていいじゃないか。
48: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 19:16:49 ID:K9qNJO3ZaM
CCC
一つだけ、ふと思ったんだけど「お先にどうぞ」って言うのはテケテケじゃなくてべとべとさんじゃなかったっけ?
間違ってたらすみません
どちらにしろこれは好きなのでCCC
49: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 19:31:06 ID:OPjjzsSZjw
>>48
支援ありがとうございます(´∀`*)
べ、べとべとさん…!?
そうなんですか!!
テケテケの話は私の通ってた学校の七不思議の設定をそのまま持ってきたので、いろいろ可笑しいところが多いかもしれません…。ちょっとべとべとさん調べてきます!
50: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 19:54:09 ID:53ZNTmD6fY
俺もべとべとさんだった気がする。でも、土地や時代ごとに変化していくものが、伝承だったり怪奇だったりするから、別にいいんじゃないかと。
51: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 20:11:57 ID:rlDvAj2o/A
>>49、>>50
調べたらべとべとさんでした。すいません…!
>>50さん
そう言って貰えると救われます…or2
べとべとさん…テケテケより可愛らしいじゃないか!
52: 48:2011/10/17(月) 21:38:17 ID:gQcuutKZ3M
>>50さんの言う通りだと思うのでお気になさらず!
53: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/17(月) 21:43:37 ID:DjOT1O.uW.
>>52さん
ありがとうございます!
54: 名無しさん@読者の声:2011/10/17(月) 22:47:44 ID:u.qZdwGW4Q
支援!!
どのやつでも良いので鏡に関する怪談(合わせ鏡とか紫の鏡など)を書いて頂けるとうれしい!
55: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 07:22:10 ID:C98SaZwlWc
>>54
支援ありがとうございます(´ω`*)
鏡ですか!ちょっと考えてきますー!
56: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 13:07:45 ID:3jXct7SwVY
先輩愛してる支援
57: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 17:57:31 ID:cC7z/02pUY
>>56
山岡「ありがとうございます!」
四話目、始めていきます。
58: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 17:58:09 ID:cC7z/02pUY
どうしてこうなったんだろう。後悔で答えの出ない問いをさっきからずっと考えている。
また、旧校舎だ。この前と違うのは、もうすでに日付を跨いでいるということだろうか。
「帰りたい」
「でも先輩、ほんとはちょっと楽しみでしょ」
「そんなこと…」
"ない"と言い切れないのは心の何処かで少しだけ、何かを期待してるからだろうか。
59: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 18:03:31 ID:DjOT1O.uW.
「旧校舎の怪談、もう1つあるんですよ。」
「…で?」
放課後に教室までやってきた後輩が言った。バックに荷物を詰めながら私は軽く受け流す。
「先輩…ノリ悪いですよ」
「全然悪くない。」
「僕が言いたいこと、わかってますよね?」
「残念ながらエスパーじゃないからわからないわ」
「………」
少し拗ねた様子の後輩を置いて、廊下を歩き出す。すぐにパタパタと後ろから追いかけてくる上履きの音がする。
「確かめに行きませんか」
「またあんな思いをするのは嫌です。」
「いちご牛乳おごりますよ」
「しにたくない」
「仕方ない…ビスコも付けます。」
「危ないのは嫌」
「危なくなったら、僕が先輩を助けます」
「………今度は何時?」
「さすが先輩!」
嬉々とした声が後輩から上がる。なんか癪に触るからビスコは2つ買わせよう。
60: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 18:09:21 ID:OPjjzsSZjw
後輩が持つ懐中電灯の、灯りが目に眩しい。
薄灯りに照らされた旧校舎はこの間よりさらに不気味だった。
「それより君、なんで校門の鍵なんて持ってるの」
「先代の部長がくれたんですよー」
「…君、何部?」
「オカルト研究部。略してオカ研!代々、夜中の学校に忍び込むのが伝統らしくて」
何やってんだオカルト研究部。頼むからそんな伝統作らないで欲しかった。
「えーと、ああ2階と3階の間だから…ここで待機しましょうか」
2階の階段前で後輩がにやりと笑った。
61: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 18:23:04 ID:DjOT1O.uW.
2階と3階の踊場の全身鏡。
下から階段を上っていくと普通なら下から登ってくる自分が映るはずだが、深夜2時、その時間だけ上から降りてくる自分が映るらしい。
鏡の中で二人が出会ってしまうと、鏡に取り込まれてしまう。
鏡の中から、階段を見ると、にやりと笑った自分が映る………後輩が語ったのはそんな内容の話だった。
「鏡の中の自分は、こっちと入れ替わる機会をいつも伺ってる…ていう割とよくある話ですね」
「丸パクリして、この学校の話にしただけみたい」
「実際、そうだと思いますよ。他でもよく聞く話ですから。でも、それが嘘だとは限りません」
ニヤニヤと口元歪みっぱなしの後輩が言う。嘘から出た真、ってか。そんなのあってたまるか。
62: 需要あるんだろうか… ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 18:46:38 ID:WM.6ZBGSjg
「さ、そろそろ良いですかね」
2を指した時計の針を見ながら、後輩が言う。まだなにも映らない鏡を見ながら、ゆっくりと私は階段を上がり始めた。
「なんで来ないの?」
「一人の方が上手くいきそうじゃないですか?」
「じゃあ君が行きなよ?!」
「先輩の方が守護霊強いですから」
「いや、ほんとわけわかんないから」
ひらひらと階段下で手を降る後輩に頭が痛くなる。どうせ言ったってこないだろう。諦めて、早く帰るためにも階段を登る。
63: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 19:18:33 ID:3jXct7SwVY
>>62
少なくとも僕は毎日更新楽しみにしてますよー
64: 名無しさん@読者の声:2011/10/18(火) 19:23:30 ID:tMXuJA2ahY
>>62
>>63さんと同じく、です
65: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 19:45:07 ID:rlDvAj2o/A
>>63、>>64
ありがとうございます(´;ω;`)ブワッ
一段、二段、と進む度に少しずつ鏡に映るようになっていく。
…なんだ、やっぱりデマじゃないか。
一向に映らないもう一人の私にホッと胸を撫で下ろす。かつんかつんと靴を慣らしながら、八段目を上がる。
「先輩、止まってください!」
「え、なん…」
「いいから!それで、こっち向いて。はい、そのまま振り返らないで降りてきて下さい」
ぐい、と彼が私の手を勢いよく引く。ぐらりとよろけた私の体を後輩が受け止めた。
「なんで急に」
「すいません」
「あ……」
振り向いて見上げた鏡には、べったりと"鏡の向こう"からべったりと鏡に手をつけて私たちを見下ろす"私"が映っていた。
66: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/18(火) 20:08:48 ID:C98SaZwlWc
↑上最初のべったりといらないですorz
67: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 00:05:53 ID:drVSjBkMFA
紫煙〜
イラスト描いてもいいですか?
68: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 00:17:52 ID:ipJaufw0BE
>>67
支援ありがとうございます(´ω`*)
イラスト!!全然大丈夫ですむしろ描いていただけたら嬉しくて発狂します!!
69: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 19:38:55 ID:xYHv2yZO6M
今日は更新ないのかな
しえんー
70: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 21:18:37 ID:WM.6ZBGSjg
>>69
支援ありがとうございます!
今日も今から更新始めますよー
71: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 21:19:04 ID:WM.6ZBGSjg
「うわ、寒っ」
「もう冬なのかな…」
声を上げた後輩の気持ちがわからないでもない。肌を撫でる風が刺すように冷たく感じる。あったかいココアが飲みたい。
「コンビニよって帰ろうよ。寒いし。」
「何買うんですか?肉まん?」
「君、コンビニと言えば肉まんなの?」
「先輩は違うんですか?」
「からあげクンおいしいよ」
Lチキでもいいけど。不服そうにそうですか、と呟いた後輩は肉まんの回し者なんだろうか。
72: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 21:19:38 ID:WM.6ZBGSjg
コンビニに行くために横断歩道で信号が青に変わるのを待つ中、後輩がガサガサとバックを覗いて何かを探している。なにしてるんだか。
ゾクリと背筋を寒い風が吹き抜ける。
横断歩道の向こう側に視線をやると、真っ赤なワンピースを着た女の人がぼんやりと立っていた。なんとなく視線が私達を見ている気がする。
「ねえ、あの人こっち見てない?」
「あー、ありました。先輩これ持ってて下さい」
「なにこれ」
「御守りです。それと、あの人はこっちを見てませんよ」
「え、思いっきり見てるでしょ」
「見てませんったら」
見てないどころか睨んでるよ、と言おうと思ったが興味が無さそうな後輩に、自分の気のせいな気がして言うのを止めた。
73: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 21:21:07 ID:WM.6ZBGSjg
後輩が渡してきた小さい御守りは、赤い巾着のような袋だった。
「コレ開けてもいい?」
「良いですけど、中身ただの塩ですよ?」
「塩だけ?」
「塩だけでも結界とかお祓いの効果ありますから」
にやにやと笑う後輩に、一応礼を言う。いやあ、しかし塩だけで身を守れるもんなのか。
「てか、先輩最近かなりいろいろ見えてますよね」
「君と関わるようになってからね」
「良かったじゃないですか」
「なにも良くない」
「でも霊感強い同士とかだと、お互いのそういう感性が高まるらしいですよ」
「もう君と合わない」
「う、嘘ですから!そんなこと言わないでください!」
少し慌てた後輩を見て、私が今度はにやにやする番だ。
74: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 21:23:41 ID:OPjjzsSZjw
信号が赤から青に変わる。大きな横断歩道だからたくさんの人が行ったり来たりだ。
だけど、赤いワンピースの女の人は綺麗に真っ直ぐこっちに来ているように見える。なんか嫌な感じだ。
「山岡先輩?」
「なに」
「いや…なんでもないです」
「そ。」
「あ、そうだ。今度、お化け屋敷行きましょう」
「"本物"見てるから行きたくない」
「まあまあそう言わないで」
視界の端にちらちらと赤いワンピースが見えた。もう凄く近くなっていたようだ。バチリと合った目は血走っていて、ギと私を睨んだ。
「見えてるくせに」
赤いワンピースの女の人の唇がそう動く。頭に響くような気持ちの悪い声が鼓膜を揺らす。
75: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 21:25:15 ID:f79T6dgeUQ
すれ違い、通り過ぎてから振り返る。目立つ赤いワンピースはどこにも見えなかった。
「今のって」
「たちの悪い"本物"ですよ。悪霊みたいな?」
「そんな…」
またニヤニヤしながら後輩が言う。世の中にはそんなにそういうもので溢れかえっているのだろうか。
「事故とか引き起こしたりしますね、ああいうのは。だから、この横断歩道は事故が多い」
「嫌なこと聞いた」
「要は、気にしなければいいんですよ。先輩みたいにガン見してたら向こうも突っかかってきますし。」
それに好きの反対は無関心、でしょう?
そう笑う後輩に、いつものことながら少し呆れる。人間だけじゃなくて、それは幽霊にも通じるのか甚だ疑問である。
なにがともあれ、からあげクンが私を待っているから早く暖かいコンビニに行こう。
76: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 21:33:11 ID:f79T6dgeUQ
更新だー(*´∀`)
あ、先輩はいただいていきますね
代わりにこれをつCCCCC
77: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 21:43:39 ID:cPmNuQJNtE
更新してた!
山岡先輩はぼくが頂きます。
78: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 22:30:48 ID:DjOT1O.uW.
>>76
支援ありがとうございます(´∀`*)
先輩「いちご牛乳とびすこをくれるなら貰われるのも考えるよ」
>>77
後輩「僕はいりませんか」
先輩「君はお呼びでないのだよ」
先輩人気だなあ
79: 名無しさん@読者の声:2011/10/19(水) 23:00:32 ID:CvKkESkAd6
後輩ほしい!!
ホラー苦手だけど後輩がほしい!肉まん買ってあげるからおいでー…
っCCC
80: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/19(水) 23:26:56 ID:53ZNTmD6fY
>>79
支援ありがとうございます!ホラー苦手なのにほんとありがとうございます
後輩「………」
先輩「ニヤニヤしないで」
81: 名無しさん@読者の声:2011/10/20(木) 13:13:09 ID:b4XTnJVifI
支援。あなたの小説好きです。
82: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/20(木) 15:19:04 ID:cC7z/02pUY
>>82
わあああありがとうございます(;ω;)
83: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/20(木) 20:59:54 ID:OPjjzsSZjw
今日は更新出来なさそうなので、またあした!
84: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 21:03:40 ID:OPjjzsSZjw
マンションの階段を登る。薄暗いような階段はあんまり人の住んでいないような雰囲気だ。
「ねえ、ここ来てなにするの」
「もうちょっとでわかりますよー」
暢気な声が階段を先に登る後輩から聞こえてくる。7階立てのマンションの非常階段は人一人ぐらいしか通れないくらい狭く、結構急だ。そろそろ息が切れるぞ。
85: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 21:04:48 ID:cC7z/02pUY
「つ、疲れた…」
「お疲れ様です」
余裕な後輩の体力が羨ましい。10階を登りきった先はなかなか見晴らしがいい。まだ続く階段の上にある扉が、屋上へ行けることを物語っていた。
「んー、もう少しですかね」
「なにが」
「後のお楽しみってことで」
ニヤニヤと後輩が笑う。嫌な予感。
ぎい、と扉の開く音がする。誰もいないのにどうしてだ。
「お、来ましたね」
86: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 21:05:32 ID:joWeDhn5w.
ひゅうっと開いたままの扉が風が吹き抜ける。
「先輩、見るなら左側ですよ」
「見るってなにを」
扉から視線を外し、外が見える左側を向く。案外高くてどきどきする。
「ねえ、なにがある―…ッ!?」
一瞬、ほんの一瞬。見開かれた瞳と目が合った。重力に逆らってそのままの髪とふわりと揺れた白いスカートが脳裏に焼き付く。ドンという鈍い音が下から響いた気がした。
「な、うそ、飛び降り…?」
「はい。て、言っても「救急車呼ばないと!」…先輩、人の話は最後まで聞いてください」
119に掛けようとする私の手からケータイを奪い、後輩が溜め息を吐く。
87: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 21:07:23 ID:rlDvAj2o/A
「君、事の重大さ分かってる!?」
「先輩、気持ちはわかりますが、まずはここから下を覗いてみて下さい。」
ポンポンと肩を叩かれながら言われ、黙って階段の手すりから身を乗り出し下を見る。正直グロいものは見たくな…
「…あれ?」
「わかりましたか?」
あるはずの"モノ"が無い。血溜まりを予想していた私には普通の道路にかなり衝撃を受けた。
88: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 21:08:11 ID:cC7z/02pUY
「3年前くらいですよ、飛び降りがあったのは」
「そう、なんだ」
放心状態の私に後輩が言う。
「自殺者の霊、っていうのは何回も何回も死ぬ事を繰り返すんです。半永久的にずっとずーっと。」
いつものニヤニヤ笑いでなく、後輩は少し険しい顔をしながらそう言い切った。白いワンピースの彼女は何を思って落ち続けているのだろうか。また開いた扉に心のどこかが締め付けられる気がした。
89: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 21:48:19 ID:WM.6ZBGSjg
更新されてた!!(*・∀・*)
毎日楽しみに待ってるよー
つC
90: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 22:07:38 ID:qdHG6dVYtM
更新だー!
明日も頑張ってください!
つC
ついちご牛乳
91: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 22:42:21 ID:cC7z/02pUY
>>89
ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです(´∀`*)
>>90
支援ありがとうございます!明日も頑張るつもりです!
山岡「いちご牛乳は私が貰った!」
92: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 23:22:34 ID:WM.6ZBGSjg
二人のスペックって需要あるかな。寝れないから投下しようかな。
93: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 23:28:59 ID:WM.6ZBGSjg
>>92
ちょっと気になる
94: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 23:30:08 ID:cC7z/02pUY
ID被ったwwww
95: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 23:33:22 ID:EXjY2ApqEg
>>92
是非お願いしますー!
96: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/21(金) 23:47:38 ID:ipJaufw0BE
>>93、>>95
無いと思ったら需要あった嬉しいです(・ω・*)
先輩
・女
・162cmくらい
・高3(18歳)
・元吹奏楽部部長
・綺麗系
・成績上、体力中の下
・好物いちご牛乳
・霊関係は見えるときと見えないときがある
・犬派
後輩
・男
・177cmくらい
・高2(16歳)
・オカルト研究部
・ひょろい
・成績中、体力上
・好物肉まん
・霊関係ははっきりばっちし見える
・ぬこ派
みたいな感じです。他になにかあったかな。
97: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 00:08:20 ID:8H6.ft1E.w
>>96
作品が好きなのでキャラの事も気になるのですよっ
あ、よかったら先輩の髪の長さを…w
98: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/10/22(土) 00:13:06 ID:.yw9LayCwY
>>97
なんと嬉しいお言葉を…!!
先輩はボブなイメージですねー。でも見た目のイメージは正直全然決まってないですww
99: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 00:24:56 ID:EXjY2ApqEg
>>98
毎日更新楽しみにしてますよー。
ありがとうございます!
もっと先輩が好きになりましたw
明日(今日?)も更新待ってます!
おやすみなさい(。・ω・)ノシ
100: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 01:05:47 ID:P6NKs4j.xY
主が好きすぎて生きるのがつらいよ…
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