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私と私
[8] -25 -50 

1: ◆MEIDO...W.:2011/11/5(土) 23:37:52 ID:Kwo9hE/z3E
注意

この作品は前作、前々作との関係は全くありません。

だいたい一日二、三レスを目安にしています。


52:
◆MEIDO...W.:2011/11/29(火) 23:51:27 ID:9IAOdG2/VE
神社で目を覚ますのはこれで二回目だ。いちおう、賽銭を入れているが、特に何の変化もない。

何故かはわからないが、社殿には社殿の居間にテレビがあり、しかも映る。台所にあったお茶を飲みながら、時間を潰している。テレビがつまらない時は境内を掃除ついでに色々漁ってる。

そういえば、ここの神社は非常に綺麗だが、もしかして私の様な奴に掃除させているのではないだろうか。まあ、無いだろう。
53:
◆MEIDO...W.:2011/11/29(火) 23:51:38 ID:9IAOdG2/VE
そして次の日の朝。拝借した布団で寝ている所を、無理矢理布団を奪い取られた。

「これは………団……」

聞き覚えのある声がするが、まだ意識がはっきりしない所為かよく聞こえない。
「それ………も、何……こに?」

まだぼんやりしている頭を思い切り左右に振って、ボーッとしている意識を連れ戻す。

目の前に『私』がいた。ずっと探し回ってやっと見つけた。

「あー……」

頭の中では色々な考えが纏まっているのだが、言葉として、出すことが出来ない。

「何か言いたそうじゃな」

「ちょっと後ろ向いて」

阿須面は頭に疑問符を浮かべながらも、私に背中を見せてくれた。

私は阿須面の腰に手を回して、精一杯の力で持ち上げ、さっきまで私が寝ていた布団に向かってジャーマンスープレックスを決めた。
54:
◆MEIDO...W.:2011/11/30(水) 23:54:27 ID:9uEahCTKxM
「はっ!仕事が終わったら、挨拶なしに帰った罰よ!」

いくら布団がクッションになっているからと言え、結構痛いだろう。

「そ、それはすまんかった……」

阿須面は後頭部を押さえながら、ゆっくり起き上がった。

「で、どこに雲隠れしてたのよ」

「実家じゃ。無理矢理連れ戻されての。逃げてきたんじゃ。まあ、家庭の事情という奴じゃ」

神様というのも色々大変そうだ。違う。私はそんな事を言いに来たんじゃない。

「阿須面、あんた見ていると、たまにすごいムカつく時があった。けど、これが私なんだって思った。私の願いを叶えるだけじゃなくて、私の悪い所を客観的に見ることも出来た。その……なんだ……ありがとう」
これを言うためだけに、ここに来たのだ。言った後に急に恥ずかしくなってきた。

「わ、儂は自分の為にやったまでじゃ」

阿須面も恥ずかしそうに頭を掻いている。私もきっとこんな顔しているのだろう。

「短い間だったけど、楽しかった。……さようなら」

「ああ……」

もともと多くない荷物をまとめ、お互いに軽い挨拶を交わして、私は神社を後にした。
55:
◆MEIDO...W.:2011/12/1(木) 23:14:55 ID:XIAVTAtKm2
「ただいま……」

部屋の電気をつけて、背負っていたリュックを壁に立てかけてから、ソファに体を預ける。二、三回深呼吸した後、キッチンに向かい、鍋でお湯を沸かす。野菜は少しだけ残っていたが、それには目もくれずにうどんを取り出して、冷蔵庫の扉を閉める。お湯が沸くのを待つ間に、テーブルを拭いて、丼を用意して、めんつゆを入れ、お湯で割る。そして、沸騰したお湯にうどんと少量の塩を加えて、待つ。うどんが茹で上がったら、水で洗って、しっかり水切りをする。そして、それを丼に入れて、素うどんの完成だ。
56:
◆MEIDO...W.:2011/12/1(木) 23:15:13 ID:qIymICtQKA
作ったのは良いのだが、なんとなく食べるのが躊躇われた。食べようとする直前に、インターフォンが鳴って、また阿須面が戻ってくるのではないかという淡い希望が失われるのが怖かった。というか、私がこんなに別れにショックを受けているのに驚きだった。

しかし、何故か急に考えが変わった。これを食べて、淡い希望を捨てることが、私がこれから生活するために必要なのではないだろうか。そして、少しだけ冷たくなった素うどんを一気に食べた。
57:
◆MEIDO...W.:2011/12/1(木) 23:15:27 ID:XIAVTAtKm2
鏡を見ながら、髪は跳ねていないか、化粧は変じゃないかを確認してから、朝の星座占いの途中でテレビの電源を消す。

そして、ブーツを履きながら、携帯で時間を確認してから、鞄を持ってドアを開けた。

「行ってきます」

私が私に見送られる。

「行ってらっしゃい」

私が私を見送った。最近まで良くあったことだ。

さて、今日も頑張ろう。
58:
◆MEIDO...W.:2011/12/1(木) 23:22:40 ID:SWTCEKXycc
あとがき

どうも、ストーリーと落ちの酷さに定評のあるメイドです。

今回はドッペルゲンガー?を書いてみました。まあ、ただシーンが浮かんだから書き進めただけなんですがね。

だから、何か書くことがあるのかと言われると、何もないと答えるしかないんだ。

とりあえず、ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

もし良かったら、次もよろしくお願いします。
59: ◆MEIDO...W.:2011/12/3(土) 22:32:34 ID:KfqTBR3FlY
裏話もあんまり無いので、今回は無し。

名前:大豆生田 真理
性別:女
種族:人間
年齢:18歳
身長:168cm
スリーサイズ:貧
長所:雀鬼、強運
短所:下戸
知性:普通
特技:一度通った道を忘れない

特徴:田舎から都会に出てきた大学一年生。右も左もわからない大学で、たまたま優しくしてくれた人に恋をした。

ネットで調べた恋愛の神がいるという神社で、性の神を拾い、半ば強制的に共同生活をする事になった。

恋愛対象は男も女も両方いける両刀である。だが、どちらかというと女の方が好き。

幽霊や神は信じるが、幽霊は見たくないと思っている。

かなりの強運であり、ジャンケンや福引きなどではそのスキルを大いに発揮している。1ヶ月懸賞生活は余裕で達成出来る。

小学校の頃のクラスの男の子には「暴力女」と呼ばれていた。今も昔もあまり変わらない。得意技はビンタ。よく手違いが起こる。

中学、高校とも新体操をやっていて、体はかなり柔らかい。
60: ◆MEIDO...W.:2011/12/3(土) 22:34:47 ID:KfqTBR3FlY
名前:阿須面(アスモ)
性別:両性
種族:神
年齢:不明
身長:自由
スリーサイズ:自在
長所:信仰心のある願いをしっかり叶える
短所:子供っぽい
知性:普通
特技:姿を自由に変えられる

一人称「儂」
二人称「おぬし」


容姿:真理と同じ

特徴:悪戯好きの性の神様。ある日、神社を訪れていた真理を脅かす為に、真理に変身して、近づいた所をフルボッコにされた。復讐と偽り、真理の家に行き、なんやかんやで同居が始まった。

副業としてドッペルゲンガーをやっている。神社の収入より副業の収入の方が高いらしい。

主食は精気。主にリンパ液に多く含まれている。あまり卑猥な液体を飲んだりはしない。

かといって人間の食事が食べられない訳でもない。好きな物は太くて長くて堅いラーメン。三分のカップラーメンは二分で開ける。

性の神様だが、四六時中エロいわけではない。

実はソロモン七十二柱の一柱のアスモデウスの娘。悪魔になるのが嫌で家出。その後、日本で神様になった。位は結構低い。



結構いい加減な設定だったりする。←
61: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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sage:


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