本格的に寒くなってきましたが、こりずにオカルト系SSを
また支援していただけたら嬉しいです
2: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 18:33:29 ID:qSwxP77vlw
続編コター!!!
3: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:35:37 ID:BhHGk/K4Z6
このSSはhttp://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1318741216/l10の続編にあたります。
しかーし、読んでなくても大丈夫です。
また、実際の都市伝説などとは一部変わる場合がありますが、どうぞよろしくお願いします。
さあ本編はじまりです。
4: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:35:46 ID:BhHGk/K4Z6
「おはようございます。今日も肩になんか憑いてますね」
寒い朝に通学路で、後輩が嫌な事を言う。…この私の後輩は、少しだけ変わっている。
「塩でいいかな」
「いいと思います」
常備するようになった塩を取り出し、肩の辺りにかける。うん、こうしてると私も十分変な人間に見えるかもしれない。
「大丈夫です、見えなくなりました」
「そりゃあ良かった」
後輩は言わば、霊感少年である。
5: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:35:55 ID:BhHGk/K4Z6
「そういえば、村田先生が亡くなったらしいですね。先輩にも、学校から連絡来ましたか?」
「うん、来た。ちょっとびっくり。」
「ほんとですよ。聞けば、自殺らしいですし」
「へえ」
朝から残念なニュースだ。先生はなにを思い、そういう結果になってしまったんだろう。よく笑う先生だったのにな。
6: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:36:07 ID:BhHGk/K4Z6
暖房の効いたぬるい教室で、うとうとしながら授業を受ける。先生の声が子守歌のように聞こえてくる。頬杖をつき、もう寝てしまおうと黒板から床に視線を下げた。
目を閉じる。
クラスメートの話す声と先生の説明する声、それと空調の音に混じり、たっ、たっ、と机と机の間を歩く音が聞こえる。先生だろうか。
たっ、たっ、と後ろから歩いてくる音が近くなる。ああ、一応起きておこうかな。うっすらと目を開ける。瞬間、教室のざわめきがサアッと遠のいていった。ただひとつ、"足音"だけを除いて。
7: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:36:19 ID:BhHGk/K4Z6
たっ
たっ
ゆっくりとしたペースで、だけど確実に近くなるその音に、顔をあげてはいけない気がした。見ては、いけない。直感のようにそう感じる。しかし開いた目を閉じることはなぜか出来なかった。冷や汗が首筋を流れる。これはきっと先生なんかじゃ、ない。
一歩、
また一歩
床に落とした視界の端に、グレーのスーツと革靴が見えた。
8: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:36:26 ID:BhHGk/K4Z6
ガタンッと大きな音を立てて椅子から立ち上がる。極度に緊張した状態から解放され、乱れた息を整える。クラス中が私に注目してるのに気づいたのはその後だった。
「山岡、居眠りも寝ぼけるのもほどほどにしとけよ」
「すいません…」
「はい、座って座って。それじゃあ授業続けるからなー」
黒いスーツを着ている先生が言う。教室から笑いが起こった。ちくしょう顔から火が出そう。私はただ寝ぼけていただけだろうか。
9: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:36:34 ID:BhHGk/K4Z6
「先輩、今日授業中やらかしたそうですね」
「…情報早いね」
後輩がニヤニヤと笑いながら、放課後の教室までやってきた。委員会があるんで、と言っていた後輩を待っていたので、すでにクラスには人がいない。
「居眠りですか?」
「そんなところ。でも、一瞬おかしかったんだよ」
「おかしかった?」
「音が誰かの足音だけになって、それでグレーのスーツと革靴が…」
「ああ、それ。寝ぼけてませんよ」
「え」
10: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:36:48 ID:BhHGk/K4Z6
後輩がぴっと私の斜め後ろを差す。朝、塩をかけろと言われたところだ。
「消えてなかったみたいです。グレーのスーツで革靴を履いた男の人」
今更ながら、ずしりと肩が重くなった気がした。病は気から、と同じものだろうか。
「先輩、今日の朝踏切通って来ましたか?昨日そこで人身事故がありましたよね。」
「ああ、あったわね」
「それ、その人です。もっと言ってしまえば、村田先生、です。」
息を飲む。だから、私は足音を先生だと思ったのだろうか。そして先生は、昨日まで歩いていた教室を、授業を、もう昔のことのように懐かしんでいたのだろか。
11: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:36:57 ID:BhHGk/K4Z6
「どうしたら、いいかな」
「もう消えかかってるんで大丈夫です。多分、最後に教室くらい…と思ったんじゃないでしょうか」
「そっか。」
「それより早く帰りましょう。もっと寒くなりますよ」
「そうだね」
頭に浮かんだ昨日の先生の笑顔を思い出し、帰りには花でも、と思う。マフラーに顔を埋め、夕日の差し込む教室を出る。コンビニにでも寄って帰ろうか。
12: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 18:37:59 ID:JP3KYIqJtA
>>2
早いですwwまたよろしくお願いします(`・ω・´)
13: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 19:16:20 ID:uoyb.8XSIM
やったあああ楽しみにしてました!!
14: 1 ◆OFa0FInsIU:2011/11/14(月) 19:39:40 ID:N0nxWG/O6Y
>>13
いやっほおおおうありがとうございます!
15: 名無しさん@読者の声:2011/11/14(月) 21:05:45 ID:emIXT3i.Lo
お待ちしてました!!
では、さっそく…
先輩についちご牛乳
後輩につ豚角煮まん
1につCCCCC
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