商人「はい、最近仕入れた極上の品でございますよ」
勇者「ほう?興味がある。見てみたい」
商人「いいですよ、しかし旦那も中々の二枚目なのに…隅に置けませんねぇ」
商人「こいつですよ」
勇者「ふむ…えらく露出してるな」
商人「なんせ水着ですからね」
勇者「だが…意外に防御力が高いな…」
商人「なんでも色々いじくり回したようですよ」
勇者「ふむ…これを貰おうか」
商人「え?本気ですか?」
勇者「俺は本気だぞ?」
商人「はあ…まあ、38000Gになります」
勇者「高いな…防御力相応か」チャリン
商人「毎度」
さっそく装備しますか?
はい←ピッ
いいえ
商人「え」
533: 1:2012/2/21(火) 00:09:32 ID:Zje4slNxzY
・・・えーと、はい
勇者「あぶないみずぎ?」
これにて第一部はめでたく終了となります
約20日で終わるという異例の速さに私自身驚愕しています…まああの更新量ならしょうがないか
とにもかくにも
支援を下さった皆様
応援して下さった皆様
ご回覧になって下さった皆様
ありがとうございました!!
ここまでのご回覧
本当にお疲れ様でした
534: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 00:27:12 ID:bZDAvpTHq.
第一部ということは続きはあるとみたが
535: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 01:56:16 ID:aMwffahcKs
第二部もあるのか?
536: 1:2012/2/21(火) 07:06:09 ID:OXmxEE5H02
>>532
ありがとうございました!!お疲れ様でした♪
>>534
そうですね、魔王討伐のその後のお話となります
まあ、あまり期待はしないで下さいwww
>>535
That's right
537: 1:2012/2/21(火) 07:14:20 ID:oaV8sFVAmA
それは…突然だった
ズブリという音と共に私のお腹に深々と突き刺さる「それ」は凄まじい熱と激痛をもたらした
引き抜かれた「それ」は真っ赤に染まっていて、それを私の血だと認識した時には意識が霞んでいた
「〜〜〜〜〜!!」
戦士さんが何かを叫んでいるが…よく聞き取れない
薄れゆく意識の中、私が最後に見たのは
「勇者…様」
私の血で真っ赤に染まった剣を持って、冷たく私を見下ろす勇者様だった
538: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 12:43:30 ID:XUvetU6So.
えっ
539: 193:2012/2/21(火) 15:02:42 ID:SFi0c66N7.
通常板とSS板の違いが分からなくて、通常板を必死にさがしてますたm(._.)m
いつの間にかおわってるお。゜(゜´Д`゜)゜。
つ落書きは自由〜スレに
540: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 16:18:05 ID:FM94wc4.O6
面白かった!!!
第二部も期待しちゃうお←
541: 1:2012/2/21(火) 16:42:52 ID:ElWhNBG81s
>>539
拝見いたしました
即保存余裕でしたwww
ありがとうございました!!
>>540
期待をしたらとんでもないことになりますからね!!
542: 1:2012/2/21(火) 16:48:37 ID:ElWhNBG81s
〜魔王討伐から二年後〜
下町『グランバト』
決して大きくはないこの町だが、特有の賑やかさがあり私はこの賑やかさが大好きだ
道行く人達に挨拶を交わしながら酒場に向かう
今日も頑張って働くのと、主人に有給を貰うためだ
といっても有給を取ろうと決意したのはつい最近の事でそれまで日常を送っていた
だが、チャンスは今しかない事に気づいた私は着々と準備を整え(所要日数1日)実行に移しにきたのだ
「よし…いくらでも粘りますよ」
そんな固い決意を胸に、私は酒場の扉を開けた
543: 1:2012/2/21(火) 16:55:52 ID://Pq5MFqdI
カランカラン
主人「いらっしゃい僧…じゃなくて、賢者ちゃん!!」
賢者「もう僧侶じゃないって言ってるじゃないですかぁ」
主人「ごめんごめん」
あれから二年、私は僧侶から賢者へと職業を変えていた
世間では昇格と言われているらしいが、少しでも自分の力を高められるなら別になんでもよかった
客「よ、賢者ちゃん」
賢者「こんちには〜」
客「相変わらずいい胸してるね〜」ニヤニヤ
主人「こら、うちの看板娘にそんなエロい目を向けない」
客「なっはっは、そりゃ無理だよ主人さん」
客「賢者ちゃんに目を移らない男なんて数えるくらいしかいないんじゃないのかい?」
客「そりゃそうだ、賢者ちゃんを射止める男は現れんのかねぇ…」
544: 1:2012/2/21(火) 17:00:30 ID://Pq5MFqdI
主人「何言ってんだい、うちの賢者はとっくに勇者様にお熱だよ」
賢者「しゅ、主人さん!!////」
客「いいねいいね!!世界を救った者同士お似合いだね!!」
主人「そりゃもう毎日のように手紙のやり取りをしててそれを私に見せてくるくらいだからね…」
客「ヒューヒュー」
酒場が笑いと活気に包まれる、だが私は羞恥で真っ赤になるしかなかった
客「しっかしマジでいい体だなぁ…尻もしっかりして」スッ
ドン!!
客「いてぇ!?」
「この酒場では看板娘のおさわりは禁止じゃなかったかい?」
545: 1:2012/2/21(火) 17:07:42 ID://Pq5MFqdI
聞き慣れた声がしたので思わず入り口を見る
賢者「銃士さん!!」
銃士「やあ、賢者」
緑の髪を後ろで束ね、ゆったりとしたローブで体を隠し、時折覗く足には拳銃が収納されている
そして手には今しがた発射したであろう銃が握られていた
銃士さんはそれを慣れた手つきでしまうと
銃士「すまないね、ゴム弾だからそこまで威力はないと思うが…一応医者に見せてもらった方がいいよ」
客「へ、へえ…」
すっかり銃に怯えてしまったお客さんを無視して銃士さんは
銃士「さて…まずは久しぶりだね、賢者」
賢者「はい!!お久しぶりです!!」
銃士「しばらく見ない内に背が伸びたんじゃないのかい?」
賢者「ありがとうございます!!銃士さんは…」
銃士「ん?」
賢者「あ…えと…その」
546: 1:2012/2/21(火) 17:14:00 ID://Pq5MFqdI
銃士「ふふ、別に隠さずに言ってくれても構わないよ…あまり伸びてないって」
賢者「す、すみません!!すみません!!」
銃士「僕がそんなことを気にしない性格なのは君が一番よくわかってるだろう?」
賢者「あう…はい」
銃士さんは本当に気にしてない様子で私に笑いかけてくれた
銃士さんのこういう所に私はひそかに憧れていたりする。何があっても自分を見失わないその強さは私には無いものだった
銃士「ところで戦士は?見たところいないみたいだが…」
賢者「弟さんによりますと手紙をもらってすぐに出発しちゃったらしいです」
銃士「ああ…彼女らしいよ」
賢者「ふふ、本当ですね」
547: 1:2012/2/21(火) 20:13:54 ID:VtaVdMdf4E
賢者「喉乾いてませんか?何か飲みます?」
銃士「そうだね…カクテルでも頂こうかな」
賢者「良かったです、銃士さんのお話聞きたかったですし」
銃士「そんなに面白い事はないさ…賢者が作るの?」
賢者「え?あ、はい!!最近作らせてもらえるようになったんですよ」
銃士「そうか…それは期待出来るね」
賢者「あまり期待しないで下さいよ〜じゃ、ちょっとお待ちください」
銃士「ああ」
548: 1:2012/2/21(火) 20:20:49 ID:VtaVdMdf4E
賢者「どうぞ」コト
銃士「ありがとう」
銃士「・・・」
賢者「どう…ですか?おいしくないなら別に無理しなくても…」
銃士「賢者」
賢者「は、はい!!」
銃士「凄く美味しいよ」
賢者「あ、ありがとうございます!!」
主人「その子もう、私より上手いかもね〜」
賢者「しゅ、主人さん!!そんなことないです!!」
主人「あはは、まあ当然だけどね」
賢者「え…」
主人「冗談だよ、はいこれ、そのカクテルに合うラッカー、サービスだよ」
銃士「ありがとうございます」
主人「んじゃま、ごゆっくりー」
銃士「・・・主人とは仲良くなれそうだな」
賢者「主人さん、誰とでも仲良しですよ〜」
銃士「そういう意味じゃないんだけどね…」
549: 1:2012/2/21(火) 20:28:44 ID:VtaVdMdf4E
賢者「それより、どうなんですか?何かありましたか?」
銃士「ふむ…何かね」
銃士「大体の事は手紙に書いた通りの事かな…後は暴漢が襲い掛かってきたり、悪漢に待ち伏せされたり、つけ回されたり…」
賢者「い、色々はしょってましたね…」
銃士「手紙に書くのが面倒なだけなんだよ」
賢者「でも、特にお変わりなくて良かったです…心配するような事ばっかりでしたけどね」
銃士「僕がそんな奴らに遅れをとるわけにはいかないからね」
一瞬銃士さんの持ってる銃の安全装置の音が外れたような気がしたけど…気のせいという事にしておいた
銃士「ところで戦士は?彼女ともやり取りをしてるんだろう?」
賢者「実は…戦士さんじゃなくて戦士さんの弟さんなんですよね」
銃士「弟が?なんでまた」
賢者「戦士さん、ああ見えてかなり恥ずかしがりやさんなんですよ、だから手紙書こうとしたら何書いていいかわかんねー!!って真っ赤になって走り出しちゃったみたいです」
銃士「・・・実に戦士らしいシャイさだな」
「シャイで悪かったな、シャイで」
550: 1:2012/2/21(火) 20:36:24 ID:VtaVdMdf4E
賢者「戦士さん!!」
戦士「よっ、僧侶…じゃなくて、賢者だったか」
賢者「もー、なんで皆さん間違えるんですか?」
銃士「僧侶だった頃が懐かしいんだよ…」
賢者「・・・」
戦士「・・・なんだよ、この空気」
戦士さんが微妙に狼狽えているこういう所は変わらないでいて自然と顔が綻んでしまう
戦士さんはビキニアーマーと呼ばれる装備に金具を付けて、背には身の丈を越える大剣を背負っている。戦士さんは
戦士「片手だと力が上手くはいんねーから両手でぶったぎる事にした」
だそうだ。実に戦士さんらしい理論である…別に馬鹿にしてる訳じゃありませんよ?
551: 1:2012/2/21(火) 22:06:40 ID:29JW/UwDGk
銃士「君は未だに戦士なんだね」
戦士「ああ?悪いかよ」
銃士「いや、実に君らしいなと思って」
戦士「お、おう…」
戦士「そいや一週間前に騎士になんねーかって通知が来たんだけどよ」
賢者「それで…どうしたんですか?」
戦士「断ったよ、アタシはそんな固っ苦しいのは苦手でね」
賢者「こ、断ったんですか…」
戦士「それよりお前こそどうなんだよ、確か神官になるかならないかで悩んでたって」
賢者「今の私が答えですよ」
戦士「まあ…そうだわな」
銃士「二人とも、そろそろ本題に入ろうか」
戦士「おっといけね」
賢者「は、はい!!」
552: 1:2012/2/21(火) 22:09:47 ID:E41Ru0zsdI
そう…肝心の本題、それは
賢者「主人さん」
主人「どうしたの?賢者ちゃん」
賢者「勇者様に会いに王国に行ってきていいですか!?」
主人「いいわよ」
賢者「お願いし…え?」
主人「だから、いいって」
賢者「え、いや…」
主人「さては…私が止めるとでも思った?」
賢者「あう…はい」
主人「・・・まあ、確かに普通だったら止めるわね…でも」
主人「賢者ちゃんは最近いっぱい頑張ってるから特別だよ?」
賢者「あ、ありがとうございます!!」
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