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勇者「あぶないみずぎ?」
[8] -25 -50 

1: :2012/2/1(水) 23:15:11 ID:u154Dzic7I
商人「はい、最近仕入れた極上の品でございますよ」

勇者「ほう?興味がある。見てみたい」

商人「いいですよ、しかし旦那も中々の二枚目なのに…隅に置けませんねぇ」

商人「こいつですよ」

勇者「ふむ…えらく露出してるな」

商人「なんせ水着ですからね」

勇者「だが…意外に防御力が高いな…」

商人「なんでも色々いじくり回したようですよ」

勇者「ふむ…これを貰おうか」

商人「え?本気ですか?」

勇者「俺は本気だぞ?」

商人「はあ…まあ、38000Gになります」

勇者「高いな…防御力相応か」チャリン

商人「毎度」

さっそく装備しますか?
はい←ピッ
いいえ

商人「え」



2: :2012/2/1(水) 23:18:51 ID:u154Dzic7I
勇者「ん?どうした?」

商人「いや…それ…水着…」

勇者「だから?」

商人「それ…女性専用で…」

勇者「買った防具は装備しなきゃ意味無いだろ」

商人「いや…え?」

勇者「ふむ…フィットしてて着心地がいいな」

商人「えー…」

勇者「いい品を売ってくれて感謝する。機会があればまた会おう」

ザッザッザッザッザッ

商人「・・・あの人大丈夫かな」
3: :2012/2/1(水) 23:25:25 ID:mUCDMF7VaQ
〜〜〜草原〜〜〜

勇者「そろそろ次の町に行くとするか…」

勇者「しかし、町から出ていく時に何故か町人からジロジロ見られたのはなぜだろう…」

勇者「中には怪訝な顔をしていた者もいるし…」

勇者「皆、魔王の恐怖で苛立ちを隠せないのだろうな…」

勇者「町人の笑顔を取り戻すため、俺はなんとしても魔王を討ち取らねば…」

ガサガサガサガサ

魔物「ヒャッハー!!勇者だな?魔王様のためにここで…」

勇者「現れたな…こい、相手をしてやる」

魔物「いやー!?変態ー!!」

魔物は逃げ出した!!

4: :2012/2/1(水) 23:28:06 ID:u154Dzic7I
勇者「な!?敵前逃亡!?」

勇者「何故戦わずに逃げたのか…まさか!!」

勇者「この装備、対魔の効果があるのか?」

勇者「だとしたら本当にいい買い物をしたな」

勇者「しかし、先程の効果もたまたま発動したのかもしれない…気を引き締めていかなければな…」

勇者「次の町が近いな…宿を取れるといいが…」
5: :2012/2/1(水) 23:31:15 ID:u154Dzic7I
こんばんはm(__)m

こんな感じで書いていきたいと思います
暇潰しくらいにはなれればいいと思います

少ないですが、投下を終了致します
明日からドバっとやる(予定)ので温かく見守ってください


6: 名無しさん@読者の声:2012/2/1(水) 23:39:44 ID:PVr34oZfRs
ニ、ニフラム!ニフラム!
7: 名無しさん@読者の声:2012/2/1(水) 23:51:50 ID:9IAOdG2/VE
勇者系が好きな私に目をつけられたな…?

完結までスレに貼り付くぞ!!
っCCCCCCC
8: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 00:19:48 ID:4ktcc4Nqk.
ヨソウガイデス(´・ω・`)
9: :2012/2/2(木) 08:14:44 ID:XwlCAHCuzs
>>6

マホカンター

>>7

つけられちゃいましたね

期待に応えられる内容ではないということだけは約束をしておきます
初支援感謝です

>>8

大丈夫、それが普通の反応
10: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 08:20:28 ID:em.Zk5zCh2

期待!支援!


11: :2012/2/2(木) 08:21:55 ID:XwlCAHCuzs
〜〜〜町〜〜〜

勇者「あの後出会った魔物皆に逃げられた…」

勇者「余計な殺生をしないでいいのは有り難いが…まるでこちらが悪者みたいに錯覚するな…」

勇者「それに逃げた魔物は皆、顔が青白かったし…」

勇者「まさか魔王の奴!!魔物に無理労働をさせた上に体調不良の状態でいかせているのか!?」

勇者「おのれ魔王!!許すまじ!!」

勇者「ともかくまずは宿だな」
12: :2012/2/2(木) 08:35:25 ID:XwlCAHCuzs
>>10

期待に応えられるように頑張りますが

期待に応えられる内容ではないということだけは約束をしておきます

テンプレ文句を言ったところで支援感謝です!!
13: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 09:52:38 ID:fUOS.dk1OY
CCC!!
続きwktk
14: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 10:22:44 ID:Sbys4aIzKQ
こいつ…無自覚の変態か…はたまたモラルが欠けているのか…

まぁ、なんにせよ支援で。
15: :2012/2/2(木) 13:02:22 ID:5tYfNPQVjY
>>13

支援感謝です

不定期更新申し訳ない


>>14

どちらかと言えば前者
だって男の子だもん

支援感謝です
16: :2012/2/2(木) 13:06:02 ID:5tYfNPQVjY
〜〜〜酒場〜〜〜

僧侶「うう…ますたぁ…いつもの下さい…」

主人「マスターじゃなくて主人ね、どうしたの僧侶ちゃん、また仲間断られた?」

僧侶「あう…戦士さんに怒られちゃいました」

主人「へー」

僧侶「戦士さんの体力が危なかったから、回復を唱えたら…魔物を回復させちゃって…」

主人「あー」

僧侶「魔物がいっぱいきたから援護しようと攻撃唱えたら、戦士さんに当たっちゃって…」

主人「そりゃ怒るわね」
17: :2012/2/2(木) 13:08:51 ID:5tYfNPQVjY
僧侶「やっぱり…こんな駄目僧侶誰も仲間にしないですよね…」

主人「そんなことないわよ、僧侶ちゃん可愛いんだから、すぐ仲間なんてがっぽりよ」

僧侶「使い方違う気がします…」

主人「細かい事は気にしないの」

カランカラン

主人「ほら、お客よ、頑張って勧誘なさい」

主人「いらっしゃ…」

勇者「邪魔をする」

僧侶「・・・?」クルッ

僧侶「へ、変態!?」
18: :2012/2/2(木) 13:19:32 ID:5tYfNPQVjY
勇者「誰が変態だ、いきなり失礼だな」

僧侶「いや…でも…」

主人「(あの格好じゃ説得力ないわな…ん?)」

主人「(あの剣…まさか)」

勇者「ふむ…酒場か…俺の町にはあまりなかったからな…」

僧侶「え…えと…お一人で旅をなされてるんですか?」

勇者「まあな…危険な旅だし、仕方ない」

勇者「ほう、この酒場では仲間を募集しているのか」

主人「・・・」
19: :2012/2/2(木) 18:25:56 ID:YvuzyYVhZU
主人「お一人ということは、かなり腕に自信があるようですね」

勇者「少なくともその辺の奴らには負ける気がしないな」

主人「流石勇者様、お見それ致しました」

勇者「・・・」

僧侶「え・・・ええええええ!?」

僧侶「勇者…様?」

勇者「別に隠していたわけじゃない、答えるのが面倒なだけだ」

主人「勇者様は仲間をお連れにならないので?」

勇者「・・・」

主人「仲間なら、この子を連れていっていってはどうですか?」

僧侶「うえ!?マスター!?」

主人「マスターちゃう、主人や」


20: :2012/2/2(木) 18:29:44 ID:YvuzyYVhZU
勇者「・・・」ジー

僧侶「あう…//」

勇者「折角だが…遠慮しておこう」

僧侶「あ…」

主人「参考までに理由を聞かせてもらえないかしら?」

勇者「魔王討伐の旅だからな…危険がいっぱいだからな、わざわざ危険な目には会わせられん」

勇者「ここには仲間を募集してる奴らが集まるのだろう、そいつらについていけば自ずと仲間が出来る筈だ」

勇者「少なくとも俺の旅には同行させられん…邪魔をしたな」

カランカラン

僧侶「・・・」
21: :2012/2/2(木) 18:32:31 ID:YvuzyYVhZU
僧侶「あはは…そう…ですよね…」

僧侶「勇者様みたいな強い人が私みたいな駄目僧侶を仲間になんてしてくれませんよね…」

僧侶「それなのに…期待しちゃって…馬鹿みたい」

主人「ごめんなさい…僧侶ちゃんに悪い事しちゃったわね」

僧侶「いいんですよ、私は一人があってるみたいですし…」

主人「・・・」

僧侶「・・・あれ?外が騒がしいですよ?」

主人「あら?本当ね」

僧侶「私、見てきますね」
22: :2012/2/2(木) 18:38:00 ID:UavECGF.sw
〜〜〜広場〜〜〜

僧侶「ちょっと…通して下さい…」

僧侶「!!」

魔物「おらぁ!!てめぇら、動くんじゃねーぞ!!」

少年「お母さーん!!」

魔物「ガキ!!騒ぐんじゃねぇ!!ぶっ殺されてぇのか!!」

少年「うわーん!!」

魔物「いいか!!今から三分以内にこの町の全部の金と食料を持ってこい!!さもなくば、このガキをバラバラにしてやるぜ!!」

少年母「助けて下さい!!息子が、息子が!!」

町人「そんなこと言ったってなぁ…」

町人「相手は魔物だぜ?勝ち目なんかねぇだろ」

僧侶「わ、私が…私が人質になれば…あの子が助かる…」

僧侶「ま、待ちなさい!!」

魔物「!?」
23: :2012/2/2(木) 19:05:58 ID:UavECGF.sw
魔物「なんだてめぇは!!」

僧侶「そ、その子を…は、離しなさい!!」

魔物「ああん!?」

僧侶「わ、私が代わりに人質になります!!だ、だから…」

魔物「・・・ほう」ジロジロ

僧侶「!!」ビクッ

魔物「ふん…面は中々だし、体も文句ねぇ…」

魔物「いいぜ、おらガキ、てめぇはもう用済みだよ」

少年「お姉ちゃーん!!」

僧侶「もう大丈夫だよ…怖かったね…」

少年母「あ、ありがとうございます!!でも…貴女が…!!」

僧侶「いいんです」

僧侶「私が…私が人質になれば…この子は無事ですから…」ニコ
24: :2012/2/2(木) 19:10:21 ID:YvuzyYVhZU
魔物「へっへっへ、食いもんは手に入るは、いい女は手に入るはで、今日はついてんなぁ…おら!!早く来やがれ!!」

僧侶「わ、わかりました…」

僧侶「(怖い…でも…私にはこれくらいしか出来ないし…)」スタスタ

魔物「どうすっかなぁ…どこから可愛がろうかな〜まずは調教からだろうな〜」

僧侶「(お父さん、お母さん、ごめんなさい…)」

魔物「そうそう、もう少し…やっべ、マジで今日ついてるわ〜」

「じゃあそのついてる日をお前の命日にしてやるよ」

魔物「!?」

僧侶「!!」

ザシューン!!
25: :2012/2/2(木) 19:12:53 ID:YvuzyYVhZU
魔物「うおっ!?」ヒョイ

魔物「誰だ!!てめ…」

勇者「俺か?俺はお前らが忌み嫌う…」

魔物「変態だー!!」

勇者「・・・」

僧侶「勇者…様…」

魔物「勇者!?」

勇者「よく頑張った…」

僧侶「あ…」

僧侶「(初めて…褒められた…)」

勇者「ここからは俺が相手になろう」チャキ
26: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 19:23:33 ID:NCugtmft1A
変態www
っC
27: :2012/2/2(木) 19:39:44 ID:Jf7QBBD9R6
>>26

常識は犠牲になったのだ…

支援感謝です!!
28: :2012/2/2(木) 19:44:52 ID:Jf7QBBD9R6
魔物「(あんな変態が勇者!?にわかには信じられんが…先程の一太刀…)」

魔物「ちっ、勇者がこんな変態だったとはな…」

勇者「誰が変態か」

魔物「ええい、自分の格好を見てから言え!!」

勇者「普通に防具を装備してるだけだが?」

魔物「駄目だこいつ」

勇者「お喋りは終わりだ」フッ

魔物「消えた!?」

勇者「動くな」ピタッ

魔物「い、いつの間に後ろに…!?」

勇者「ちなみにさっきのはわざと外した」

魔物「・・・」

勇者「すまんがお前を許してやるほど寛大ではないからな」

勇者「せめて…生まれ変わったら、幸せな人生を歩むといい」

ザクッ
29: :2012/2/2(木) 19:48:47 ID:S5h0xcTTFg
勇者「・・・」

僧侶「あ…あの…」

勇者「怪我はないか?」

僧侶「あ…はい」

勇者「いくぞ」グイッ

僧侶「ふえ!?ど、どこに!?」

勇者「酒場だ」

僧侶「ちょ、せめて手を…」

勇者「断る」ズンズン

僧侶「ふええええ…」



町人「僧侶ちゃんが変態に連れ去られてるぞ」

町人「あの変態、勇者らしいぞ」

町人「マジかよ」

町人「さっき魔物を斬って捨てたぜ、ありゃ本物だよ」

町人「水着勇者だな」

町人「女の子だったら萌えたのにな…」

町人「・・・ああ」
30: :2012/2/2(木) 19:54:08 ID:Jf7QBBD9R6
〜〜〜酒場〜〜〜

主人「僧侶ちゃん!!大丈夫!?」

僧侶「あ…なんとか…」

主人「さっき魔物に捕まりそうになったって聞いてね…心配したよ…」

僧侶「ご、ごめんなさい…」

主人「無事ならいいよ…あんたが助けてくれたのかい?」

勇者「・・・」

僧侶「は、はい!!勇者様、凄くかっこよくて強かったです!!」

主人「そう…で?何か用があるんだろ?」

僧侶「ふえ?」

勇者「ああ」

勇者「さっきの話だが…やっぱり飲もう」

勇者「僧侶を…仲間に連れていく」

僧侶「!!」
31: :2012/2/2(木) 19:57:53 ID:S5h0xcTTFg
主人「さっきは蹴ったくせに、なんでまた…それなりの理由がなきゃパンチ5発は覚悟しなよ」

僧侶「ご、5発も…」

勇者「惚れた」

僧侶「・・・え」

僧侶「ええええええええええ!?」

主人「この子のどこにだい?顔かい?体かい?」

僧侶「ちょ、マスター…」

主人「あんたは黙ってな」

僧侶「…はい」

主人「で、どうなんだい?」

勇者「・・・」
32: :2012/2/2(木) 20:04:15 ID:Jf7QBBD9R6
主人「余計なお節介と思ってるかもしれないけど、こればっかりは私も譲れないからね」

主人「私はこの子が小さい頃から面倒見てきたんだ、母親が死んだ時も、父親が魔物に殺された時も、魔法の練習をしている時もずっと一緒だったんだ」

僧侶「・・・」

主人「それをいきなり現れた男に惚れたがどうので自分の娘を持ってかれちゃこっちもたまったもんじゃないよ」

勇者「・・・僧侶は自らを犠牲にしてまでも…他人を守ろうとした」

僧侶「!!」

勇者「自分だって、怖くて、恐ろしいはずなのに、それを我慢して人の為に動けて、人質になろうとした」

主人「・・・」

勇者「俺には…とても真似出来ない芸当だ」

僧侶「そ、そんなこと…」

主人「だからなんだってんだい?だから守りたいとかそんな陳腐な台詞吐くようなら…」

勇者「学びたい」

主人「・・・」

僧侶「え?」
33: :2012/2/2(木) 20:08:58 ID:S5h0xcTTFg
勇者「俺は…卑怯者だ」

勇者「世界を守るとか、人を守るとかそんな大層な目標を掲げられるほど大した人間じゃない」

勇者「いつでも、自分が可愛いから、自分の身が大事だから、自分にとって安全で楽な道ばっかり通ってきた」

勇者「でも…僧侶は目の前で人を助け、自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとした…」

勇者「その強い心、勇気をもっと近くで見て、学びたい」

主人「・・・」

僧侶「///////」

勇者「だから…僧侶を仲間に連れていきたい」
34: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 20:12:16 ID:x0q3HRi1qM
やだ…かっこいい…
見てくれはアレだが
35: :2012/2/2(木) 20:12:57 ID:Jf7QBBD9R6
主人「・・・はぁ、そんな格好じゃなかったらドキッと来るんだけどねぇ…」

勇者「・・・」

主人「ちょいと顔貸しな」

バキッ!!

勇者「・・・」

僧侶「ま、マスター!?」

主人「今のは餞別、あんな臭い台詞吐かれたら思わず殴りたくなっちまうよ」

主人「いいよ、その子持ってきな」

僧侶「!?」

主人「ただし!!その子が断ったら諦めてもらうからね」

勇者「それは承知している」

主人「どうなんだい?僧侶」

僧侶「あ…えと…」
36: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 20:35:10 ID:Yj.03b4SUs
ふむ、支援だな
37: :2012/2/2(木) 20:59:54 ID:Jf7QBBD9R6
>>34

全くですよ、誰だこんな奴を作り出したの!!出てこい!!

>>36

ふむ、感謝だな


すいません調子乗りましたごめんなさい

支援感謝です!!
38: :2012/2/2(木) 21:06:51 ID:Jf7QBBD9R6
僧侶「さっきは…怖かったです…」

僧侶「酷い事されるかもって、殺されるかもしれないって…」

僧侶「でも勇者様が褒めてくれた時に…凄く嬉しかったんです」

僧侶「私…駄目だから…いつも怒られてばっかりで…だから…」

僧侶「勇者様が褒めて下さって…勇者様が私を必要としてくれて」

僧侶「私…勇者様に着いていきたいです…」

勇者「・・・」

僧侶「いい…ですか?」

勇者「断る理由が見つからないな」

勇者「これからよろしく頼む。僧侶」

僧侶「はい!!勇者様!!」

主人「(感動的なんだけど…勇者の格好がなぁ…はあ)」
39: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 21:31:51 ID:JV4RvwNaJ2
とりあえずあぶないみずぎは僧侶ちゃんに装備しようか

っCCC
40: :2012/2/2(木) 21:35:12 ID:Zje4slNxzY
主人「あー、お二方」

僧侶「?」

主人「今日は色々あったし、宿で休んできたら?今なら宿代くらい見逃してくれるだろうし」

勇者「・・・それもそうだな…」

主人「ほら、僧侶ちゃんもいったいった」

僧侶「ふえ?」

主人「いいから」

僧侶「は、はい…」

カランカラン

主人「さーて♪やりますか」

プルルプルル

主人「あー、宿屋?私だよ主人だよ、悪いけどさ、勇者が予約する部屋以外全部満室にしてくんない?予約が入ったとかで、あ?出来ない?あんたなめてんの?いいからやりなさいよ。え?稼ぎがなくなる?しるか、てめーの食いぶちくらいてめーで稼げや、何?お客は裏切れない?私だって客だけど?」

主人「あーもー!!埒があかないわ!!」

主人「・・・1ヶ月飲み放題」

主人「あ!!満室にしてくれる?ありがとー、あんたならやってくれると思ってたよ!!」

主人「じゃあねー♪」

主人「さて…明日が楽しみだ」

41: :2012/2/2(木) 21:37:58 ID:FsedaSvsrA
>>39

それは駄目だ!!
このSSが音を立てて崩れさってしまうので!!

まあ、男が水着っていうのも中々…

・・・無いわ

支援感謝です!!
42: :2012/2/2(木) 21:50:49 ID:Zje4slNxzY
〜〜〜宿〜〜〜

勇者「どういう事か、説明してもらおうか」

僧侶「あ、あのぅ…」

宿屋「ですから、勇者様が予約したお部屋以外にもう全てのお部屋が予約されてしまったんですよ」

勇者「なんで急に?」

宿屋「それまでは存じませんよ、飲み放…いえ、お客様のご都合までは把握しきれませんから」

勇者「・・・」

僧侶「わ、私は相部屋でも構いませんよ…?」

宿屋「ほ、ほら!!僧侶さんもそうおっしゃられてますし!!」

勇者「・・・わかった」

勇者「いくぞ…僧侶」

僧侶「はい」



宿屋「ふー、危うく飲み放題がパーになる所だった」
43: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 21:51:22 ID:H03.Cb48go
>>39
街中が賢者で溢れそうだ
44: :2012/2/2(木) 23:47:11 ID:Zje4slNxzY
誠に申し訳ありませんが

投下を終了したいと思います

レス数を見てる限りですと多くの人がこれをご覧になっているご様子

凄く嬉しいのと同時にもっと面白くしなきゃという焦りががが

まあ、ゆったりのんびり自分のペースでゆる〜くいきますけどね
45: 名無しさん@読者の声:2012/2/3(金) 00:09:01 ID:E1vvQmQ3Ms
なんやこのスレタイ

薄い本かいなパンツ脱いでええんか?
46: :2012/2/3(金) 06:42:29 ID:3inC/w3.6k
>>45

とりあえずまだ穿いていて下さい

そんな事態までは発展しないと思うので
47: :2012/2/3(金) 07:04:19 ID:3inC/w3.6k
〜〜〜寝室〜〜〜

僧侶「・・・」

勇者「・・・」

僧侶「(さ、さっきは…宿屋さんが困ってたみたいだから…相部屋でいいって言ったけど…勇者様も、男の人なんだよね…)」

僧侶「(ひ、ひょっとしたら…とんでもない選択をしてしまったんじゃ…)」

勇者「おい、僧侶」

僧侶「(ど、どうしよう…)」

勇者「僧侶!!」

僧侶「は、ふぁい!?」

勇者「話を聞いてたか?」

僧侶「え?えと…すみません聞いてません」

勇者「はぁ…お前がベッドで寝ろ、俺は床で寝るから」
48: :2012/2/3(金) 07:08:53 ID:3inC/w3.6k
僧侶「あー、なんだ、そんなことかぁ…って、駄目駄目駄目ですよ!!」

勇者「?」

僧侶「勇者様を床で寝かせる訳にはいきません!!私が床で寝ます!!」

勇者「アホか、お前の年頃の娘は肌を傷つけたら駄目だからな」

僧侶「うう…勇者様だって私とそんな大差ないですよ!!」

勇者「それに野宿でなれてるからな、お前はベッドを使え」

僧侶「慣れてるからって勇者様を床で寝かせられないですよ!!」

勇者「じゃああれか?お前は今日会ったばかりの誰かもわからない男と一緒に寝るつもりか?」

僧侶「なっ!?///」
49: :2012/2/3(金) 07:13:26 ID:UKHLqDlbGE
勇者「俺はお前をベッドで寝かせたい。お前は俺を床で寝かせたくない。お互いの間をとったらこういう事になるぞ」

僧侶「あう…それは」

勇者「とにかく、お前はベッドを使え、いいな」

僧侶「・・・はい」

勇者「・・・まあ、あれだ」

僧侶「?」

勇者「お前のその誰にでも気を遣えるその優しさは尊敬してるから」

僧侶「///////」

勇者「ほら、寝るぞ」

僧侶「まだ、日は明るいですよ?」

勇者「・・・休むぞ」

僧侶「(勇者様って意外と天然?)」
50: :2012/2/3(金) 07:18:09 ID:UKHLqDlbGE
僧侶「あ、じゃあお話しませんか?お互いの事を知る機会ですし」

勇者「それもそうだな」

僧侶「えっと…じゃあ、なんでそのみず…防具を買ったんですか?」

勇者「前にいた町の商人が極上の品だと言ったからな、防御力も高かったし購入した」

僧侶「へ、へー」

勇者「38000Gもしたが…まあ防御力相応だな」

僧侶「38000G…それでそんな見た目に…」

勇者「なんか言ったか?」

僧侶「いいえ!!なんにも!!」
51: 名無しさん@読者の声:2012/2/3(金) 08:16:42 ID:zL1WLCW5ps
さぎしさんかな?
違ったらごめんなさい支援
52: :2012/2/3(金) 13:11:37 ID:qWiM/K5756
>>51

[壁]_-)<何故わかったし

え?口調とか変えましたよね?敬語は…置いといて

ふんいきか?
雰囲気か?
HUN☆IKIか?

あってますから大丈夫ですよ〜

支援感謝です♪
53: :2012/2/3(金) 17:27:05 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「ええっと…」

勇者「差し支えなければ、お前の事が知りたいが…いいか?」

僧侶「ふえ?私ですか?」

勇者「お前以外に誰がいる」

僧侶「あう…そうですよね、すみません」

勇者「その謝る癖も止めた方がいいな…」

僧侶「・・・///」
54: :2012/2/3(金) 17:32:31 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「私は…生まれも育ちもこの町なんです」

勇者「だろうな、酒場の主人とも長い付き合いみたいだし」

僧侶「はい、私がお父さんとお母さんの間に生まれて、幸せな家族でした」

僧侶「その時にお父さんは旅商人、お母さんはシスターをやっていたんです」

僧侶「だから、お父さんに会えるのは1ヶ月に一回くらいでいつもそれが楽しみでした」

僧侶「帰ってきたお父さんは私の事をたくさん甘やかしてくれて、大きな手で、いつも私を撫でてくれました」


55: :2012/2/3(金) 17:45:42 ID:vmIGY5yfM.
僧侶「・・・その日は黒い雲が空を覆ってました」

僧侶「予定日なのに帰ってこないのはいつもの事でしたが…何故かその日は胸騒ぎがしました」

僧侶「数時間後…お父さんさんは帰ってきました…もう動かない状態で」

勇者「・・・」

僧侶「身体中に…爪や…牙で切り裂かれたり…食いちぎられたりした痕が…いっぱい…いっぱいありました…」

僧侶「お母さんは必死に私を励ましてくれました、お母さんが一番辛いのに…幼い私を抱きしめ必死に言い聞かせるように」

僧侶「その時くらいから、自分の無力さを呪いました」

僧侶「お父さんが死んでから、お母さんは必死に働きました」

僧侶「町の人達は皆優しくて、毎日のように差し入れを持ってきてくれたり励ましの言葉をかけ続けてくれました」

56: :2012/2/3(金) 17:51:25 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「でも…お母さんも遂に連日の無理が祟って倒れてしまいました」

僧侶「私はその時から私だけにあった魔法の力で僧侶を目指していました」

僧侶「私はお母さんを必死に看病しました」

僧侶「町の人達も入れ替わり立ち替わりきてくれて、いっぱい助けてくれました」

僧侶「・・・お母さんは、お父さんの後を追って逝きました」

僧侶「とっても安らかでした…自分が死ぬのがわかっているのに…」

僧侶「それでもお母さんは最期まで笑顔で私に笑いかけて、『優しくなりなさい』って言ってくれました」


57: :2012/2/3(金) 17:57:56 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「その後は勇者様がご存知の通り、酒場のマスターに拾われて住み込みで働きながら僧侶の勉強をして、なんとか僧侶になれたんです」

僧侶「でも…いつも迷惑をかけてばっかりで、これじゃあなんのために僧侶になったか、わかりませんよね、あはは」

勇者「母親との約束を守るため」

僧侶「!!」

勇者「母親は死ぬ間際までお前に優しくなれと語り続けた、それはお前のその真っ直ぐで純粋な優しさを失ってほしくなかったからだ」

勇者「そしてお前が僧侶になり、たくさんの人達を助ける事で、その約束は果たされる」

僧侶「でも…本当に駄目なんですよ?回復は魔物にやっちゃうし、攻撃は仲間の人に当てちゃうし…」

勇者「ならば努力をすればいい」

勇者「百で足りないなら千の、千で足りないなら万の努力を」
58: :2012/2/3(金) 18:02:29 ID:VtaVdMdf4E
勇者「生まれつき才能を持った奴なんてほんの一握りしかいない、更にその才能を持った奴らの中で偉業を達成した者も、そんの一握りの中の一握りだ」

勇者「才能を持つ奴の多くは自分の力を過信し、慢心する」

勇者「先人の大賢者達も労せずしてあの地位に登り詰めたわけではない」

勇者「影で、それこそ想像を絶するような血の滲む努力を続けたんだ」

勇者「いつの時代も、努力する奴は強い」

勇者「俺やお前も強くなれる。今よりもっと」

僧侶「・・・」
59: :2012/2/3(金) 18:06:46 ID:vmIGY5yfM.
僧侶「すいません…」

勇者「更に、理由はどうあれ俺達は仲間だ」

僧侶「!!」

勇者「これから助け合ったりするのにいちいち謝ったりしてたらキリがない」

勇者「だから、助けても助けられても、謝るな」

勇者「笑ってありがとうと言え」

僧侶「・・・はい」

勇者「さて…大分暗くなってきたな、そろそろ寝るか」

僧侶「あの…勇者様」

勇者「なんだ?」

僧侶「やっぱりベッドに…」

勇者「また討論を繰り広げるつもりか?」

僧侶「じゃ、じゃあ…」

僧侶「一緒に…寝ます?」

60: 51:2012/2/3(金) 18:13:45 ID:zL1WLCW5ps

さぎしさんは、レス返の際の改行の仕方が特徴的なのでw
あとは1レスが長めなこと、キャラのセリフの言い回し等から判断しましたww
決め手はIDですね(笑)
それでは色々失礼しましたε=┏( ・_・)┛
61: :2012/2/3(金) 18:46:37 ID:bYbkJjNr/E
>>60

改行の仕方…ああ、ひょっとして繋げずに一行開けてやるやつですかね

支援感謝です♪

↑みたいな感じで

個人的な繋がってると見づらそうだなぁって思うんですよね、だから無意識に一行開けちゃうのかな?

1レスが長めか…こればっかりはなんとなくもったいない精神ががが
言い回しも同じく

IDばっかりは見逃してくだしゃあwww
62: :2012/2/3(金) 18:50:13 ID:OHenw44lQM
勇者「・・・は?」

僧侶「・・・」

勇者「何を馬鹿な事を…」

僧侶「・・・」

勇者「・・・わかった」

僧侶「それでは…よろしくお願いします」

勇者「何をだ」ギシギシ

僧侶「(わ…勇者様、意外に背中大きいなぁ…)」

勇者「大丈夫か?狭くないか?」

僧侶「あ、はい」

勇者「狭くなったら言えよ…」クルッ

僧侶「・・・あ」

勇者「・・・すまん」

僧侶「(バッチリ…目があっちゃった…)」
63: :2012/2/3(金) 18:54:14 ID:OHenw44lQM
僧侶「あ、あのぅ…」

勇者「なんだ?」

僧侶「向き合う形に…なんないんですか?」

勇者「・・・」

僧侶「そっちの方が勇者様も楽な体勢になれるかと…」

勇者「お前が楽ならそれでいい」

僧侶「・・・」

勇者「早く寝るぞ」

僧侶「はい…」

勇者「俺が邪魔だったら突き落としていいからな」

僧侶「そ、そんなことしませんよ!!」
64: :2012/2/3(金) 20:21:38 ID:KdRzS59wow
勇者「・・・」

僧侶「勇者様〜?」

勇者「・・・」

僧侶「寝ちゃいました…かね」

僧侶「勇者様、私本当に嬉しかったんです。必要だって言ってくれて、褒めてもらって、こんな駄目な私でも今より頑張れるって言ってくれて。」

僧侶「最初はかなり変な人だと思ってましたけど…勇者様は私にいろんな事を教えてくれます」

僧侶「勇者様がお誘いになられるまで私、ずっと一人でした…」

僧侶「でも、今はもう勇者様がお側にいます」

僧侶「頑張りますから、それまでお側にいてくださいますか?勇者様」

勇者「・・・」

僧侶「・・・おやすみなさい」

僧侶「・・・」スヤスヤ

勇者「・・・やれやれ」
65: :2012/2/3(金) 20:41:18 ID:l5Pa902z2Y
〜〜〜翌日〜〜〜

僧侶「ふわぁ…朝ですか…」

勇者「おはよう、早起きだな」

僧侶「勇者しゃまも早起きで…わきゃああ!?」

勇者「どうした?」

僧侶「あ、いや、なんでも!!」

僧侶「(朝からあの格好だから…凄く怖いなぁ…)」

勇者「そうか、準備が出来たら出発するぞ」

僧侶「え…あ、はい」

勇者「・・・挨拶回り、行くか?」

僧侶「ほえ?」

勇者「ここで生まれ育ったんなら別れを言うのは当然だろたう…帰ってこれるかわからないのに」

僧侶「・・・」

勇者「まあ、そんなことさせないけどな」

僧侶「え?」
66: :2012/2/3(金) 20:45:44 ID:KdRzS59wow
勇者「ほら、早くしろ」

僧侶「あわわ、待ってくださいよ!!」

勇者「やれやれ」

僧侶「(さっきの台詞…あんな格好じゃなかったらなぁ…)」チラッ

勇者「うん?」

僧侶「勇者様…その装備、どうにかなんないんですか?」

勇者「防御力が高いからな…まあ、他に高いやつがあったらそれにするが…」

僧侶「(なんとしてもこれからの旅で格好いい装備見つけてあげなきゃ!!)」

勇者「なんでガッツポーズしてんだ?」

僧侶「なんでもありません、さあいきましょう」

勇者「ああ」
67: :2012/2/3(金) 20:52:19 ID:KdRzS59wow
〜〜〜酒場〜〜〜

主人「お、来たなご両人」

僧侶「ご、ごごご、ご両人!?」

勇者「短い間だったが、色々世話になった」

主人「へー、意外に律儀なんだね」

勇者「礼を失してはいかんからな」

主人「(格好をどうにかしろよ…)」

僧侶「あ、あの…マスター」

主人「だからマスターじゃ…いいやもう、何?」

僧侶「私、マスターと一緒にいれて良かったです私をここまで育ててくれて、お母さんを思い出すように優しくしてくれて」

僧侶「私、マスターに会えて良かったです」

主人「・・・そう」
68: :2012/2/3(金) 20:57:33 ID:l5Pa902z2Y
僧侶「えと…その」

主人「ん?」

僧侶「あう…」チラッ

勇者「・・・いいんじゃないか?」

僧侶「です…よね」

僧侶「マスター、私強くなります。誰よりも強くなって沢山の人を助けます。そして魔王を倒します」

主人「・・・」

主人「全く、一晩の間に別人になっちゃってまあ」

主人「いいよ、その代わり、泣いて帰ってきたら遠慮なくビンタするからね」

僧侶「び!?ふええ〜」

主人「勇者も、この子の事を任せたよ」

勇者「任せろ、絶対に死なせない」

勇者「俺が必ず守る」

僧侶「勇者様…」

主人「(だから格好をどうにかしろっつの)」
69: :2012/2/3(金) 21:09:19 ID:KdRzS59wow
僧侶「それじゃあ、私達いきますね」

主人「もういいのかい?」

僧侶「はい♪一通り回り終わってマスターの所を最後にしようって」

主人「そう、とんだ孝行娘だね」

僧侶「えへへ…勇者様、いきましょう」

勇者「・・・」

僧侶「勇者様?」

勇者「すまん、先に行っててくれ」

僧侶「はあ…わかりました」

カランカラン
70: :2012/2/3(金) 21:28:59 ID:KdRzS59wow
主人「なんだい?これから口説かれるのかい?」

勇者「宿屋…」

主人「・・・」

勇者「覚えておけよ」

主人「気づいてたか…怖いねぇ」

勇者「飲み放題でピンときた」

主人「あの馬鹿」

勇者「まあ、世話になったことは事実だ。僧侶を助けてくれてありがとう」

主人「あの子から聞いたのかい?」

勇者「ああ」

主人「そう、じゃ約束してくれ、あの子を死なせないのは大前提で、あんたも死ぬんじゃないよ」

主人「大切な人が目の前でいなくなる…その辛さを一番わかってるから…」

勇者「ああ」
71: :2012/2/4(土) 00:13:52 ID:m5A7HqHqoI
主人「これからどこかいく宛でもあるのかい?」

勇者「バルザラックに行こうと思う」

主人「バルザラックね、あの子を庇いきれるかい?」

勇者「そんな長居はしないさ」

主人「ふーん、ま、あんたを信じてるからね」

勇者「任せろ」

主人「おっと、あの子にこれを渡しといてくれる?」

勇者「これは?」

主人「しんぴのメイス、あの子の母親が現役だった頃に使ってた物さ」

主人「攻撃力はないけど、呪文の効果を高める効果がある」

勇者「僧侶にぴったりだな」

主人「初めからこれを予想してたのかもしれないね」

主人「とにかく、あの子の事頼んだよ」

勇者「ああ」


72: 1(明日から更新率下げます):2012/2/4(土) 00:17:29 ID:m5A7HqHqoI
僧侶「あ、勇者様!!」

勇者「待たせたな」

僧侶「そんなに待ってませんよ、何を話してたんですか?」

勇者「ああ、これを」

僧侶「これ…お母さんの」

勇者「主人がこれをお前にって」

僧侶「マスター…」

勇者「・・・」

僧侶「・・・大丈夫ですよ、マスターと約束しましたから」

僧侶「強くなって帰るって、魔王を必ず倒すって」

僧侶「絶対に、足を止めません」

勇者「・・・ああ」

勇者「長い旅になるぞ、着いてこい」

僧侶「はい!!」
73: :2012/2/4(土) 00:22:48 ID:m5A7HqHqoI
どうも皆様1でございます

なんやかんやで話題にあげさせてもらって小躍りをしてしまいそうな気分です

さて、このSSは僧侶編(仮)つまり、序章が終わりましたね

我ながら綺麗な落ちだと自画自賛してますよ
だって誉めてくれる人がいませんからね
(´-ω-`)

それで>>72のコテにも書きましたが、明日からちょいと更新自重します
立ててから2日で70ちょいってどう考えても進みすぎだと、内容薄いのにね

まあ、なんやかんやで更新率しか取り柄のない私から更新率を奪ってみようかと、そんなに大差ないですけどね


長くなりましたが報告は以上です

ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
74: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 00:42:03 ID:nqXimMOCzg
CCCCC
僧侶ちゃんに水着をッ!
75: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 00:50:58 ID:ImZQ8qxWQY
か弱い僧侶にはいい防具(つまり水着)をつけるべきだと思います(`・ω・´)つC


76: :2012/2/4(土) 14:24:19 ID:gP4JtfV4Ig
>>74

なんとなく私の頭の中で「そうりょ」と書かれたスク水を来ているイメージが、うわなにするやめ…

支援感謝です!!

>>75

>>75さんとは旨いサイダーが飲めそうですね

僧侶とお買い物イベントはもちろんありますよ
ですが…水着を着させるかは未定ですね

支援感謝です!!
77: :2012/2/4(土) 14:41:18 ID:gP4JtfV4Ig
僧侶「あの…これからどこにいくんですか?」

勇者「バルザラックに向かう」

僧侶「ば、バルザラック…ですか…」

勇者「ああ、名うての戦士がいるとの情報を掴んでな」

僧侶「・・・」

勇者「心配するな、そんなに長居はしない、それにお前は俺が守る」

僧侶「勇者様…」

78: :2012/2/4(土) 14:44:00 ID:hwWDAEBxtk
勇者「それにしてもさっきから魔物に遭遇しないな…何故だ?」

僧侶「な、何故って…」

勇者「無駄な殺生をしなくて済むのはありがたいが、お前の経験が積めないな」

僧侶「わ、私はそんなに焦らなくても」

勇者「強くなるのだろう?」

僧侶「・・・はい」

勇者「とりあえずその辺をもう少し歩いてみよう」
79: :2012/2/4(土) 14:49:02 ID:hwWDAEBxtk
魔物「お、おい!!あれ見てみろよ!!」

魔物「ハアハア、僧侶たん萌え」

魔物「ちげーよ!!隣の奴だよ!!」

魔物「うわ!?変態?」

魔物「どうするべ?あいつら弱そうだがや」

魔物「いやいや、あんな変態にはお近づきになりたくねぇよ」

魔物「でも僧侶たん萌え」

魔物「確かに…僧侶は可愛いな、上手くすれば…グヘへ」

魔物「じゃこうすっべ、誰かがあの変態を足止めして、その隙に僧侶を拐うべよ」

魔物「お、おさわりしても…いいんだよね?」

魔物「好きなだけしろよ。じゃ、俺とお前で僧侶を拐おう」

魔物「じゃあオラに変態は任せるっべ〜」
80: :2012/2/4(土) 14:52:26 ID:gP4JtfV4Ig
僧侶「(な、なんか…視線を感じるなぁ…)」

勇者「・・・」

僧侶「(勇者様…気づいてないのかな…教えた方がいいよね?)」

僧侶「あの…」

勇者「見られてるな」

僧侶「ふえ?」

勇者「数は…三か」

僧侶「(凄い…数はわかんなかったのに…)」

勇者「構えろ、来るぞ」

僧侶「は、はい!!」
81: :2012/2/4(土) 14:56:08 ID:gP4JtfV4Ig
ガサガサガサガサ

魔物「うおりゃー」ブン

僧侶「きゃああああ!?」

魔物「うほっ、近くで見るとまためんこい娘だがや…」

勇者「僧侶、下がれ」

魔物「ウホッ、変態の方もイイ男やない」

僧侶「・・・」

勇者「・・・」

魔物「ほれほれどうしたー?オラが怖いっぺかー?」

僧侶「こ、怖いです…」

勇者「確かに怖いな…ある意味」

魔物「そんな真面目に答えんでも」
82: :2012/2/4(土) 14:58:46 ID:gP4JtfV4Ig
魔物「おい…大丈夫か?」コソコソ

魔物「ハアハア、僧侶たんハアハア」

魔物「わかってるな?俺達は足止めを引き受けてくれたあいつのためにも素早く僧侶を拐うんだぞ」

魔物「さ、拐った後はもちろん…」

魔物「「おさわりタイム!!」」

魔物「魔物、出る!!」

魔物「魔物、いっきまーす!!」

ガサガサガサガサ
83: :2012/2/4(土) 15:02:28 ID:hwWDAEBxtk
僧侶「!?」

魔物「そーい」ガシッ

僧侶「ふあ!?」

僧侶「きゃああああ!!」

勇者「僧侶!!」

魔物「よそ見はいかんべ!!」

ガキン!!

勇者「くっ!!」ギチギチ

魔物「おい、急げ!!」

魔物「ハアハア、僧侶たんのタイツ…クンカクンカしたいお」

僧侶「やー!!離して!!離して下さい!!」

魔物「も、もう我慢出来ない!!πタッチー!!」

僧侶「いやああああ!!」

魔物「おま、落ち着け!!こんな所で理性崩壊させんな!!」ガシッ

魔物「うおおお、俺は人間をやめるぞー!!」

魔物「お前最初から人間じゃねーし!!」
84: :2012/2/4(土) 15:07:39 ID:gP4JtfV4Ig
勇者「しょうがない、疾風剣!!」ヒュン

魔物「うおっ!!」

魔物「な、なんだがや今の…」

勇者「僧侶!!」ダッ

魔物「あ、しまった!!」

僧侶「やーん、離してくださーい!!」

魔物「魔物!!今すぐ僧侶たんを降ろせ!!そしてπタッチをさせろ!!」

魔物「落ち着けって!!今暴走したら…」

魔物「楽園を目の前にして我慢でき…うっ」

勇者「・・・離せ」

魔物「ひ、ひぃぃぃ!!」

僧侶「勇者様!!」
85: :2012/2/4(土) 15:11:37 ID:hwWDAEBxtk
勇者「今すぐ僧侶を離せ、さもなくば…」

魔物「わ、わかった!!わかったから剣を降ろしてくれ!!」

勇者「・・・」スッ

魔物「と、みせかけて!!」

魔物「逃走!!」ダッ

魔物「やーいやーい、ばーかここまでおいでー!!」

勇者「・・・はぁ」

魔物「やーい!!やーいやー…ふぎゃ!!」ビタン!!

僧侶「よいしょ」モゾモゾ

僧侶「勇者様ー」タタタ

勇者「頑張ったな…」

僧侶「はい♪」
86: :2012/2/4(土) 15:15:47 ID:gP4JtfV4Ig
魔物「うう…なんで…」

勇者「簡単な事だ」

魔物「ひっ!!」

勇者「お前が走り出した時に素早く僧侶に石を持たせた、後は走ってる最中に進行方向に石を投げておけば、お前がそれにつまづき転倒した」

勇者「僧侶を担いでたのが失敗だったな」

魔物「うう…」

勇者「よくも仲間を拐おうとしてくれたな」

魔物「ま、待ってくれ!!話せば分かる!!」

勇者「黙れ」スラリ

僧侶「勇者様…向こうも反省しているみたいですし…」

勇者「・・・」
87: :2012/2/4(土) 15:19:25 ID:hwWDAEBxtk
魔物「も、もうこんなことしないから!!」

僧侶「勇者様…」

勇者「・・・」チャキ

勇者「行くぞ、僧侶」

魔物「!!」

僧侶「はい」

僧侶「もう、こんなことしちゃ駄目ですよ?」

魔物「・・・はい」

勇者「僧侶?」

僧侶「今いきまーす」

魔物「・・・」

魔物「優しい娘だっぺな」

魔物「僧侶たん…慈愛に満ちているんだね…」

魔物「・・・ああ」
88: :2012/2/4(土) 15:24:03 ID:gP4JtfV4Ig
僧侶「あの…勇者様…ごめんなさい」

勇者「なにがだ」

僧侶「えっと…魔物を逃がしちゃって…」

勇者「構わない」

僧侶「本当は許しちゃいけないんですよね…でもなんか可哀想で…」

勇者「優しい所がお前のいいところだ、俺はそれを責める権利はない」

僧侶「・・・」

勇者「必ずしも敵を倒す事が強さじゃないからな、お前にはお前の強さがある」

勇者「それに無駄な殺生はしたくなかったから助かった、ありがとう」

僧侶「わ、私はそんな…」

勇者「次の町に急ぐぞ」

僧侶「ま、待ってくださいよー」
89: :2012/2/4(土) 15:56:21 ID:oXJpTUulPQ
〜〜バルザラック〜〜

僧侶「つ、着きましたね…」

勇者「バルザラック、通常無法者の天国地帯」

勇者「ここには法や秩序なんてのはない、あるのは剥き出しの本能だけだ」

勇者「だが死者は一人も出してない、つまりこの町は悪く言われてても自分達のスタンスを貫いているという事だ」

僧侶「凄いですね…私だったら自分の町を悪く言われたら怒っちゃいます」

勇者「ここの住人はこの町がそんな所だって受け入れているのさ、良い所も悪い所も全部」

僧侶「そうですね」

勇者「まずは買い物だな、お前の防具を見繕わないと」
90: :2012/2/4(土) 16:00:34 ID:VGq6gHEdG.
防具屋「へい、らっしゃ…」

勇者「すまないがいくつか防具を見せてくれ」

防具屋「(なんだこいつ!?)わ、わかりやした」

勇者「ふむ…意外に多いな…」

僧侶「(はわわ…あの防具…露出が…あ、あんな形のもある…)」

僧侶「(ひょっとして…ああいうのを着なくちゃいけないのかな…勇者様の指示なら…うう)」

勇者「賢者のローブをくれ」

僧侶「へ?」

防具屋「毎度(あるぇ?チョイスはまともだ)」
91: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 16:36:32 ID:cPyZimQKa.
さぎしさんキター(゚∀゚)

CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCH
92: :2012/2/4(土) 18:50:06 ID:yUqErVkrqI
>>91

どうもwww

毎回無駄に長い話を作り出し、かつ内容が薄く
自称更新率最速(大爆笑)

そんな私ですよwww

支援感謝です♪

支援が来ると書きたくなる不思議
93: :2012/2/4(土) 18:56:51 ID:Nl3v1xjPJg
僧侶「あ…ありがとうございます…」

勇者「別に…」

僧侶「(ちゃんと考えてたんだ…あの格好は趣味なんじゃなくて、本当に防御力が高いから装備してるだけなんだな…)」

僧侶「(それなのに…私ったら一瞬でも勇者様の事を疑って…馬鹿だなぁ)」

僧侶「(もう勇者様を疑うのは止めよう…勇者様が正しかったんだから…)」
勇者「おい…聞いてるか?」

僧侶「ふぁい!?」

勇者「出来れば装備して見てくれないか?」

僧侶「あ、わかりま…」

僧侶「・・・ここでですか?」

勇者「む…待ってろ」


94: :2012/2/4(土) 19:01:08 ID:Nl3v1xjPJg
勇者「できたぞ」

僧侶「か、簡易更衣室ですか…」

勇者「いい装備を拾った時とかはこれで着替えを済ませてるからな」

僧侶「はあ…じゃあ、お邪魔します」ゴソゴソ

勇者「どうだ?」

僧侶「うーん…普通ですね」

勇者「だろうな、着替え終わったか?」

僧侶「待ってください…胸が…きつくて」

勇者「・・・」

僧侶「終わりましたー」

勇者「ん」

カラカラカラカラ

僧侶「どう…ですか?」

95: :2012/2/4(土) 19:05:26 ID:Nl3v1xjPJg
勇者「胸が強調されてるな」

僧侶「はわっ!?あ、あまり見ないで下さいぃ」

勇者「ふむ…似合ってるぞ」

僧侶「あう…そうですか?」

勇者「僧侶はなに着ても似合うな」

僧侶「//////」

勇者「さて…装備も買ったし…そろそろ情報を集めよう」

僧侶「はれ?勇者様は何も買わないんですか?」

勇者「特に魅力的な防具が無かった」

僧侶「え」

僧侶「(ほ、本当に趣味じゃないんですよね…?勇者様?)」
96: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 21:30:40 ID:NCugtmft1A
天然の変態は危険すぎることをここで学んだ
つC
97: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 00:11:49 ID:vvONCa47Kc
っCCCMC

胸がキツい、か……
よし、胸部を少し切って余裕を持たせよう
98: :2012/2/5(日) 00:17:38 ID:/FPw2cAcBE
>>96

そうですよね…素で言っちゃうから怖いんですよね

支援感謝です♪


>>97

それどんなポロリですか

参考までに僧侶ちゃんはDはあります…後は…分かるな?

支援感謝です♪
99: :2012/2/5(日) 00:24:04 ID:HFamDqVsHc
あらくれ「名うての戦士?ああ、闘技の女王の事かな」

勇者「女王?」

あらくれ「ああ、二ヶ月前くらいにこの町にふらっと現れ瞬く間にごろつきやあらくれどもをのしちまいやがった」

勇者「なるほど」

あらくれ「あんたら、女王に用があるのか?」

勇者「そんなところだ」

あらくれ「ま、闘技の女王の単語で大抵の奴はペラペラ喋ってくれるぜ」

あらくれ「じゃあな〜」

勇者「なるほど…想像以上に腕が立つらしいな」

僧侶「勇者様の格好にまるで突っ込みませんでしたね…」

勇者「突っ込まれる格好なのか?」

僧侶「・・・大分」

勇者「まあいい、聞き込みを続けるぞ」

僧侶「はい」
100: :2012/2/5(日) 00:32:35 ID:HFamDqVsHc
あらくれA「えらく強いぜ、見ろよこれ。そんときに殴られたのがまだ治らないんだぜ」

あらくれB「ああ、なんでも賭けをして戦ってるらしいぜ、挑戦料1000Gで負けたら10000Gとられるらしい…ありゃわりのいい小遣い稼ぎだな」

ごろつきA「ああ、えらく美人だよ。なんで戦えるのかわからないくらいにね、それでいて戦う姿は美しいんだから、唯一の欠点は胸かな…小さいんだよあれが。ところでお連れさん随分胸が大きry」

ごろつきB「今も連勝中だよ、確か199勝だっけな?で、次の挑戦者に勝てば200勝なんだけど…もう誰も挑まないんだよね〜そんなことより、ヤ ら な い か?」
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