商人「はい、最近仕入れた極上の品でございますよ」
勇者「ほう?興味がある。見てみたい」
商人「いいですよ、しかし旦那も中々の二枚目なのに…隅に置けませんねぇ」
商人「こいつですよ」
勇者「ふむ…えらく露出してるな」
商人「なんせ水着ですからね」
勇者「だが…意外に防御力が高いな…」
商人「なんでも色々いじくり回したようですよ」
勇者「ふむ…これを貰おうか」
商人「え?本気ですか?」
勇者「俺は本気だぞ?」
商人「はあ…まあ、38000Gになります」
勇者「高いな…防御力相応か」チャリン
商人「毎度」
さっそく装備しますか?
はい←ピッ
いいえ
商人「え」
2: 1:2012/2/1(水) 23:18:51 ID:u154Dzic7I
勇者「ん?どうした?」
商人「いや…それ…水着…」
勇者「だから?」
商人「それ…女性専用で…」
勇者「買った防具は装備しなきゃ意味無いだろ」
商人「いや…え?」
勇者「ふむ…フィットしてて着心地がいいな」
商人「えー…」
勇者「いい品を売ってくれて感謝する。機会があればまた会おう」
ザッザッザッザッザッ
商人「・・・あの人大丈夫かな」
3: 1:2012/2/1(水) 23:25:25 ID:mUCDMF7VaQ
〜〜〜草原〜〜〜
勇者「そろそろ次の町に行くとするか…」
勇者「しかし、町から出ていく時に何故か町人からジロジロ見られたのはなぜだろう…」
勇者「中には怪訝な顔をしていた者もいるし…」
勇者「皆、魔王の恐怖で苛立ちを隠せないのだろうな…」
勇者「町人の笑顔を取り戻すため、俺はなんとしても魔王を討ち取らねば…」
ガサガサガサガサ
魔物「ヒャッハー!!勇者だな?魔王様のためにここで…」
勇者「現れたな…こい、相手をしてやる」
魔物「いやー!?変態ー!!」
魔物は逃げ出した!!
4: 1:2012/2/1(水) 23:28:06 ID:u154Dzic7I
勇者「な!?敵前逃亡!?」
勇者「何故戦わずに逃げたのか…まさか!!」
勇者「この装備、対魔の効果があるのか?」
勇者「だとしたら本当にいい買い物をしたな」
勇者「しかし、先程の効果もたまたま発動したのかもしれない…気を引き締めていかなければな…」
勇者「次の町が近いな…宿を取れるといいが…」
5: 1:2012/2/1(水) 23:31:15 ID:u154Dzic7I
こんばんはm(__)m
こんな感じで書いていきたいと思います
暇潰しくらいにはなれればいいと思います
少ないですが、投下を終了致します
明日からドバっとやる(予定)ので温かく見守ってください
6: 名無しさん@読者の声:2012/2/1(水) 23:39:44 ID:PVr34oZfRs
ニ、ニフラム!ニフラム!
7: 名無しさん@読者の声:2012/2/1(水) 23:51:50 ID:9IAOdG2/VE
勇者系が好きな私に目をつけられたな…?
完結までスレに貼り付くぞ!!
っCCCCCCC
8: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 00:19:48 ID:4ktcc4Nqk.
ヨソウガイデス(´・ω・`)
9: 1:2012/2/2(木) 08:14:44 ID:XwlCAHCuzs
>>6
マホカンター
>>7
つけられちゃいましたね
期待に応えられる内容ではないということだけは約束をしておきます
初支援感謝です
>>8
大丈夫、それが普通の反応
10: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 08:20:28 ID:em.Zk5zCh2
期待!支援!
11: 1:2012/2/2(木) 08:21:55 ID:XwlCAHCuzs
〜〜〜町〜〜〜
勇者「あの後出会った魔物皆に逃げられた…」
勇者「余計な殺生をしないでいいのは有り難いが…まるでこちらが悪者みたいに錯覚するな…」
勇者「それに逃げた魔物は皆、顔が青白かったし…」
勇者「まさか魔王の奴!!魔物に無理労働をさせた上に体調不良の状態でいかせているのか!?」
勇者「おのれ魔王!!許すまじ!!」
勇者「ともかくまずは宿だな」
12: 1:2012/2/2(木) 08:35:25 ID:XwlCAHCuzs
>>10
期待に応えられるように頑張りますが
期待に応えられる内容ではないということだけは約束をしておきます
テンプレ文句を言ったところで支援感謝です!!
13: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 09:52:38 ID:fUOS.dk1OY
CCC!!
続きwktk
14: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 10:22:44 ID:Sbys4aIzKQ
こいつ…無自覚の変態か…はたまたモラルが欠けているのか…
まぁ、なんにせよ支援で。
15: 1:2012/2/2(木) 13:02:22 ID:5tYfNPQVjY
>>13
支援感謝です
不定期更新申し訳ない
>>14
どちらかと言えば前者
だって男の子だもん
支援感謝です
16: 1:2012/2/2(木) 13:06:02 ID:5tYfNPQVjY
〜〜〜酒場〜〜〜
僧侶「うう…ますたぁ…いつもの下さい…」
主人「マスターじゃなくて主人ね、どうしたの僧侶ちゃん、また仲間断られた?」
僧侶「あう…戦士さんに怒られちゃいました」
主人「へー」
僧侶「戦士さんの体力が危なかったから、回復を唱えたら…魔物を回復させちゃって…」
主人「あー」
僧侶「魔物がいっぱいきたから援護しようと攻撃唱えたら、戦士さんに当たっちゃって…」
主人「そりゃ怒るわね」
17: 1:2012/2/2(木) 13:08:51 ID:5tYfNPQVjY
僧侶「やっぱり…こんな駄目僧侶誰も仲間にしないですよね…」
主人「そんなことないわよ、僧侶ちゃん可愛いんだから、すぐ仲間なんてがっぽりよ」
僧侶「使い方違う気がします…」
主人「細かい事は気にしないの」
カランカラン
主人「ほら、お客よ、頑張って勧誘なさい」
主人「いらっしゃ…」
勇者「邪魔をする」
僧侶「・・・?」クルッ
僧侶「へ、変態!?」
18: 1:2012/2/2(木) 13:19:32 ID:5tYfNPQVjY
勇者「誰が変態だ、いきなり失礼だな」
僧侶「いや…でも…」
主人「(あの格好じゃ説得力ないわな…ん?)」
主人「(あの剣…まさか)」
勇者「ふむ…酒場か…俺の町にはあまりなかったからな…」
僧侶「え…えと…お一人で旅をなされてるんですか?」
勇者「まあな…危険な旅だし、仕方ない」
勇者「ほう、この酒場では仲間を募集しているのか」
主人「・・・」
19: 1:2012/2/2(木) 18:25:56 ID:YvuzyYVhZU
主人「お一人ということは、かなり腕に自信があるようですね」
勇者「少なくともその辺の奴らには負ける気がしないな」
主人「流石勇者様、お見それ致しました」
勇者「・・・」
僧侶「え・・・ええええええ!?」
僧侶「勇者…様?」
勇者「別に隠していたわけじゃない、答えるのが面倒なだけだ」
主人「勇者様は仲間をお連れにならないので?」
勇者「・・・」
主人「仲間なら、この子を連れていっていってはどうですか?」
僧侶「うえ!?マスター!?」
主人「マスターちゃう、主人や」
20: 1:2012/2/2(木) 18:29:44 ID:YvuzyYVhZU
勇者「・・・」ジー
僧侶「あう…//」
勇者「折角だが…遠慮しておこう」
僧侶「あ…」
主人「参考までに理由を聞かせてもらえないかしら?」
勇者「魔王討伐の旅だからな…危険がいっぱいだからな、わざわざ危険な目には会わせられん」
勇者「ここには仲間を募集してる奴らが集まるのだろう、そいつらについていけば自ずと仲間が出来る筈だ」
勇者「少なくとも俺の旅には同行させられん…邪魔をしたな」
カランカラン
僧侶「・・・」
21: 1:2012/2/2(木) 18:32:31 ID:YvuzyYVhZU
僧侶「あはは…そう…ですよね…」
僧侶「勇者様みたいな強い人が私みたいな駄目僧侶を仲間になんてしてくれませんよね…」
僧侶「それなのに…期待しちゃって…馬鹿みたい」
主人「ごめんなさい…僧侶ちゃんに悪い事しちゃったわね」
僧侶「いいんですよ、私は一人があってるみたいですし…」
主人「・・・」
僧侶「・・・あれ?外が騒がしいですよ?」
主人「あら?本当ね」
僧侶「私、見てきますね」
22: 1:2012/2/2(木) 18:38:00 ID:UavECGF.sw
〜〜〜広場〜〜〜
僧侶「ちょっと…通して下さい…」
僧侶「!!」
魔物「おらぁ!!てめぇら、動くんじゃねーぞ!!」
少年「お母さーん!!」
魔物「ガキ!!騒ぐんじゃねぇ!!ぶっ殺されてぇのか!!」
少年「うわーん!!」
魔物「いいか!!今から三分以内にこの町の全部の金と食料を持ってこい!!さもなくば、このガキをバラバラにしてやるぜ!!」
少年母「助けて下さい!!息子が、息子が!!」
町人「そんなこと言ったってなぁ…」
町人「相手は魔物だぜ?勝ち目なんかねぇだろ」
僧侶「わ、私が…私が人質になれば…あの子が助かる…」
僧侶「ま、待ちなさい!!」
魔物「!?」
23: 1:2012/2/2(木) 19:05:58 ID:UavECGF.sw
魔物「なんだてめぇは!!」
僧侶「そ、その子を…は、離しなさい!!」
魔物「ああん!?」
僧侶「わ、私が代わりに人質になります!!だ、だから…」
魔物「・・・ほう」ジロジロ
僧侶「!!」ビクッ
魔物「ふん…面は中々だし、体も文句ねぇ…」
魔物「いいぜ、おらガキ、てめぇはもう用済みだよ」
少年「お姉ちゃーん!!」
僧侶「もう大丈夫だよ…怖かったね…」
少年母「あ、ありがとうございます!!でも…貴女が…!!」
僧侶「いいんです」
僧侶「私が…私が人質になれば…この子は無事ですから…」ニコ
24: 1:2012/2/2(木) 19:10:21 ID:YvuzyYVhZU
魔物「へっへっへ、食いもんは手に入るは、いい女は手に入るはで、今日はついてんなぁ…おら!!早く来やがれ!!」
僧侶「わ、わかりました…」
僧侶「(怖い…でも…私にはこれくらいしか出来ないし…)」スタスタ
魔物「どうすっかなぁ…どこから可愛がろうかな〜まずは調教からだろうな〜」
僧侶「(お父さん、お母さん、ごめんなさい…)」
魔物「そうそう、もう少し…やっべ、マジで今日ついてるわ〜」
「じゃあそのついてる日をお前の命日にしてやるよ」
魔物「!?」
僧侶「!!」
ザシューン!!
25: 1:2012/2/2(木) 19:12:53 ID:YvuzyYVhZU
魔物「うおっ!?」ヒョイ
魔物「誰だ!!てめ…」
勇者「俺か?俺はお前らが忌み嫌う…」
魔物「変態だー!!」
勇者「・・・」
僧侶「勇者…様…」
魔物「勇者!?」
勇者「よく頑張った…」
僧侶「あ…」
僧侶「(初めて…褒められた…)」
勇者「ここからは俺が相手になろう」チャキ
26: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 19:23:33 ID:NCugtmft1A
変態www
っC
27: 1:2012/2/2(木) 19:39:44 ID:Jf7QBBD9R6
>>26
常識は犠牲になったのだ…
支援感謝です!!
28: 1:2012/2/2(木) 19:44:52 ID:Jf7QBBD9R6
魔物「(あんな変態が勇者!?にわかには信じられんが…先程の一太刀…)」
魔物「ちっ、勇者がこんな変態だったとはな…」
勇者「誰が変態か」
魔物「ええい、自分の格好を見てから言え!!」
勇者「普通に防具を装備してるだけだが?」
魔物「駄目だこいつ」
勇者「お喋りは終わりだ」フッ
魔物「消えた!?」
勇者「動くな」ピタッ
魔物「い、いつの間に後ろに…!?」
勇者「ちなみにさっきのはわざと外した」
魔物「・・・」
勇者「すまんがお前を許してやるほど寛大ではないからな」
勇者「せめて…生まれ変わったら、幸せな人生を歩むといい」
ザクッ
29: 1:2012/2/2(木) 19:48:47 ID:S5h0xcTTFg
勇者「・・・」
僧侶「あ…あの…」
勇者「怪我はないか?」
僧侶「あ…はい」
勇者「いくぞ」グイッ
僧侶「ふえ!?ど、どこに!?」
勇者「酒場だ」
僧侶「ちょ、せめて手を…」
勇者「断る」ズンズン
僧侶「ふええええ…」
町人「僧侶ちゃんが変態に連れ去られてるぞ」
町人「あの変態、勇者らしいぞ」
町人「マジかよ」
町人「さっき魔物を斬って捨てたぜ、ありゃ本物だよ」
町人「水着勇者だな」
町人「女の子だったら萌えたのにな…」
町人「・・・ああ」
30: 1:2012/2/2(木) 19:54:08 ID:Jf7QBBD9R6
〜〜〜酒場〜〜〜
主人「僧侶ちゃん!!大丈夫!?」
僧侶「あ…なんとか…」
主人「さっき魔物に捕まりそうになったって聞いてね…心配したよ…」
僧侶「ご、ごめんなさい…」
主人「無事ならいいよ…あんたが助けてくれたのかい?」
勇者「・・・」
僧侶「は、はい!!勇者様、凄くかっこよくて強かったです!!」
主人「そう…で?何か用があるんだろ?」
僧侶「ふえ?」
勇者「ああ」
勇者「さっきの話だが…やっぱり飲もう」
勇者「僧侶を…仲間に連れていく」
僧侶「!!」
31: 1:2012/2/2(木) 19:57:53 ID:S5h0xcTTFg
主人「さっきは蹴ったくせに、なんでまた…それなりの理由がなきゃパンチ5発は覚悟しなよ」
僧侶「ご、5発も…」
勇者「惚れた」
僧侶「・・・え」
僧侶「ええええええええええ!?」
主人「この子のどこにだい?顔かい?体かい?」
僧侶「ちょ、マスター…」
主人「あんたは黙ってな」
僧侶「…はい」
主人「で、どうなんだい?」
勇者「・・・」
32: 1:2012/2/2(木) 20:04:15 ID:Jf7QBBD9R6
主人「余計なお節介と思ってるかもしれないけど、こればっかりは私も譲れないからね」
主人「私はこの子が小さい頃から面倒見てきたんだ、母親が死んだ時も、父親が魔物に殺された時も、魔法の練習をしている時もずっと一緒だったんだ」
僧侶「・・・」
主人「それをいきなり現れた男に惚れたがどうので自分の娘を持ってかれちゃこっちもたまったもんじゃないよ」
勇者「・・・僧侶は自らを犠牲にしてまでも…他人を守ろうとした」
僧侶「!!」
勇者「自分だって、怖くて、恐ろしいはずなのに、それを我慢して人の為に動けて、人質になろうとした」
主人「・・・」
勇者「俺には…とても真似出来ない芸当だ」
僧侶「そ、そんなこと…」
主人「だからなんだってんだい?だから守りたいとかそんな陳腐な台詞吐くようなら…」
勇者「学びたい」
主人「・・・」
僧侶「え?」
33: 1:2012/2/2(木) 20:08:58 ID:S5h0xcTTFg
勇者「俺は…卑怯者だ」
勇者「世界を守るとか、人を守るとかそんな大層な目標を掲げられるほど大した人間じゃない」
勇者「いつでも、自分が可愛いから、自分の身が大事だから、自分にとって安全で楽な道ばっかり通ってきた」
勇者「でも…僧侶は目の前で人を助け、自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとした…」
勇者「その強い心、勇気をもっと近くで見て、学びたい」
主人「・・・」
僧侶「///////」
勇者「だから…僧侶を仲間に連れていきたい」
34: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 20:12:16 ID:x0q3HRi1qM
やだ…かっこいい…
見てくれはアレだが
35: 1:2012/2/2(木) 20:12:57 ID:Jf7QBBD9R6
主人「・・・はぁ、そんな格好じゃなかったらドキッと来るんだけどねぇ…」
勇者「・・・」
主人「ちょいと顔貸しな」
バキッ!!
勇者「・・・」
僧侶「ま、マスター!?」
主人「今のは餞別、あんな臭い台詞吐かれたら思わず殴りたくなっちまうよ」
主人「いいよ、その子持ってきな」
僧侶「!?」
主人「ただし!!その子が断ったら諦めてもらうからね」
勇者「それは承知している」
主人「どうなんだい?僧侶」
僧侶「あ…えと…」
36: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 20:35:10 ID:Yj.03b4SUs
ふむ、支援だな
37: 1:2012/2/2(木) 20:59:54 ID:Jf7QBBD9R6
>>34
全くですよ、誰だこんな奴を作り出したの!!出てこい!!
>>36
ふむ、感謝だな
すいません調子乗りましたごめんなさい
支援感謝です!!
38: 1:2012/2/2(木) 21:06:51 ID:Jf7QBBD9R6
僧侶「さっきは…怖かったです…」
僧侶「酷い事されるかもって、殺されるかもしれないって…」
僧侶「でも勇者様が褒めてくれた時に…凄く嬉しかったんです」
僧侶「私…駄目だから…いつも怒られてばっかりで…だから…」
僧侶「勇者様が褒めて下さって…勇者様が私を必要としてくれて」
僧侶「私…勇者様に着いていきたいです…」
勇者「・・・」
僧侶「いい…ですか?」
勇者「断る理由が見つからないな」
勇者「これからよろしく頼む。僧侶」
僧侶「はい!!勇者様!!」
主人「(感動的なんだけど…勇者の格好がなぁ…はあ)」
39: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 21:31:51 ID:JV4RvwNaJ2
とりあえずあぶないみずぎは僧侶ちゃんに装備しようか
っCCC
40: 1:2012/2/2(木) 21:35:12 ID:Zje4slNxzY
主人「あー、お二方」
僧侶「?」
主人「今日は色々あったし、宿で休んできたら?今なら宿代くらい見逃してくれるだろうし」
勇者「・・・それもそうだな…」
主人「ほら、僧侶ちゃんもいったいった」
僧侶「ふえ?」
主人「いいから」
僧侶「は、はい…」
カランカラン
主人「さーて♪やりますか」
プルルプルル
主人「あー、宿屋?私だよ主人だよ、悪いけどさ、勇者が予約する部屋以外全部満室にしてくんない?予約が入ったとかで、あ?出来ない?あんたなめてんの?いいからやりなさいよ。え?稼ぎがなくなる?しるか、てめーの食いぶちくらいてめーで稼げや、何?お客は裏切れない?私だって客だけど?」
主人「あーもー!!埒があかないわ!!」
主人「・・・1ヶ月飲み放題」
主人「あ!!満室にしてくれる?ありがとー、あんたならやってくれると思ってたよ!!」
主人「じゃあねー♪」
主人「さて…明日が楽しみだ」
41: 1:2012/2/2(木) 21:37:58 ID:FsedaSvsrA
>>39
それは駄目だ!!
このSSが音を立てて崩れさってしまうので!!
まあ、男が水着っていうのも中々…
・・・無いわ
支援感謝です!!
42: 1:2012/2/2(木) 21:50:49 ID:Zje4slNxzY
〜〜〜宿〜〜〜
勇者「どういう事か、説明してもらおうか」
僧侶「あ、あのぅ…」
宿屋「ですから、勇者様が予約したお部屋以外にもう全てのお部屋が予約されてしまったんですよ」
勇者「なんで急に?」
宿屋「それまでは存じませんよ、飲み放…いえ、お客様のご都合までは把握しきれませんから」
勇者「・・・」
僧侶「わ、私は相部屋でも構いませんよ…?」
宿屋「ほ、ほら!!僧侶さんもそうおっしゃられてますし!!」
勇者「・・・わかった」
勇者「いくぞ…僧侶」
僧侶「はい」
宿屋「ふー、危うく飲み放題がパーになる所だった」
43: 名無しさん@読者の声:2012/2/2(木) 21:51:22 ID:H03.Cb48go
>>39
街中が賢者で溢れそうだ
44: 1:2012/2/2(木) 23:47:11 ID:Zje4slNxzY
誠に申し訳ありませんが
投下を終了したいと思います
レス数を見てる限りですと多くの人がこれをご覧になっているご様子
凄く嬉しいのと同時にもっと面白くしなきゃという焦りががが
まあ、ゆったりのんびり自分のペースでゆる〜くいきますけどね
45: 名無しさん@読者の声:2012/2/3(金) 00:09:01 ID:E1vvQmQ3Ms
なんやこのスレタイ
薄い本かいなパンツ脱いでええんか?
46: 1:2012/2/3(金) 06:42:29 ID:3inC/w3.6k
>>45
とりあえずまだ穿いていて下さい
そんな事態までは発展しないと思うので
47: 1:2012/2/3(金) 07:04:19 ID:3inC/w3.6k
〜〜〜寝室〜〜〜
僧侶「・・・」
勇者「・・・」
僧侶「(さ、さっきは…宿屋さんが困ってたみたいだから…相部屋でいいって言ったけど…勇者様も、男の人なんだよね…)」
僧侶「(ひ、ひょっとしたら…とんでもない選択をしてしまったんじゃ…)」
勇者「おい、僧侶」
僧侶「(ど、どうしよう…)」
勇者「僧侶!!」
僧侶「は、ふぁい!?」
勇者「話を聞いてたか?」
僧侶「え?えと…すみません聞いてません」
勇者「はぁ…お前がベッドで寝ろ、俺は床で寝るから」
48: 1:2012/2/3(金) 07:08:53 ID:3inC/w3.6k
僧侶「あー、なんだ、そんなことかぁ…って、駄目駄目駄目ですよ!!」
勇者「?」
僧侶「勇者様を床で寝かせる訳にはいきません!!私が床で寝ます!!」
勇者「アホか、お前の年頃の娘は肌を傷つけたら駄目だからな」
僧侶「うう…勇者様だって私とそんな大差ないですよ!!」
勇者「それに野宿でなれてるからな、お前はベッドを使え」
僧侶「慣れてるからって勇者様を床で寝かせられないですよ!!」
勇者「じゃああれか?お前は今日会ったばかりの誰かもわからない男と一緒に寝るつもりか?」
僧侶「なっ!?///」
49: 1:2012/2/3(金) 07:13:26 ID:UKHLqDlbGE
勇者「俺はお前をベッドで寝かせたい。お前は俺を床で寝かせたくない。お互いの間をとったらこういう事になるぞ」
僧侶「あう…それは」
勇者「とにかく、お前はベッドを使え、いいな」
僧侶「・・・はい」
勇者「・・・まあ、あれだ」
僧侶「?」
勇者「お前のその誰にでも気を遣えるその優しさは尊敬してるから」
僧侶「///////」
勇者「ほら、寝るぞ」
僧侶「まだ、日は明るいですよ?」
勇者「・・・休むぞ」
僧侶「(勇者様って意外と天然?)」
50: 1:2012/2/3(金) 07:18:09 ID:UKHLqDlbGE
僧侶「あ、じゃあお話しませんか?お互いの事を知る機会ですし」
勇者「それもそうだな」
僧侶「えっと…じゃあ、なんでそのみず…防具を買ったんですか?」
勇者「前にいた町の商人が極上の品だと言ったからな、防御力も高かったし購入した」
僧侶「へ、へー」
勇者「38000Gもしたが…まあ防御力相応だな」
僧侶「38000G…それでそんな見た目に…」
勇者「なんか言ったか?」
僧侶「いいえ!!なんにも!!」
51: 名無しさん@読者の声:2012/2/3(金) 08:16:42 ID:zL1WLCW5ps
さぎしさんかな?
違ったらごめんなさい支援
52: 1:2012/2/3(金) 13:11:37 ID:qWiM/K5756
>>51
[壁]_-)<何故わかったし
え?口調とか変えましたよね?敬語は…置いといて
ふんいきか?
雰囲気か?
HUN☆IKIか?
あってますから大丈夫ですよ〜
支援感謝です♪
53: 1:2012/2/3(金) 17:27:05 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「ええっと…」
勇者「差し支えなければ、お前の事が知りたいが…いいか?」
僧侶「ふえ?私ですか?」
勇者「お前以外に誰がいる」
僧侶「あう…そうですよね、すみません」
勇者「その謝る癖も止めた方がいいな…」
僧侶「・・・///」
54: 1:2012/2/3(金) 17:32:31 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「私は…生まれも育ちもこの町なんです」
勇者「だろうな、酒場の主人とも長い付き合いみたいだし」
僧侶「はい、私がお父さんとお母さんの間に生まれて、幸せな家族でした」
僧侶「その時にお父さんは旅商人、お母さんはシスターをやっていたんです」
僧侶「だから、お父さんに会えるのは1ヶ月に一回くらいでいつもそれが楽しみでした」
僧侶「帰ってきたお父さんは私の事をたくさん甘やかしてくれて、大きな手で、いつも私を撫でてくれました」
55: 1:2012/2/3(金) 17:45:42 ID:vmIGY5yfM.
僧侶「・・・その日は黒い雲が空を覆ってました」
僧侶「予定日なのに帰ってこないのはいつもの事でしたが…何故かその日は胸騒ぎがしました」
僧侶「数時間後…お父さんさんは帰ってきました…もう動かない状態で」
勇者「・・・」
僧侶「身体中に…爪や…牙で切り裂かれたり…食いちぎられたりした痕が…いっぱい…いっぱいありました…」
僧侶「お母さんは必死に私を励ましてくれました、お母さんが一番辛いのに…幼い私を抱きしめ必死に言い聞かせるように」
僧侶「その時くらいから、自分の無力さを呪いました」
僧侶「お父さんが死んでから、お母さんは必死に働きました」
僧侶「町の人達は皆優しくて、毎日のように差し入れを持ってきてくれたり励ましの言葉をかけ続けてくれました」
56: 1:2012/2/3(金) 17:51:25 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「でも…お母さんも遂に連日の無理が祟って倒れてしまいました」
僧侶「私はその時から私だけにあった魔法の力で僧侶を目指していました」
僧侶「私はお母さんを必死に看病しました」
僧侶「町の人達も入れ替わり立ち替わりきてくれて、いっぱい助けてくれました」
僧侶「・・・お母さんは、お父さんの後を追って逝きました」
僧侶「とっても安らかでした…自分が死ぬのがわかっているのに…」
僧侶「それでもお母さんは最期まで笑顔で私に笑いかけて、『優しくなりなさい』って言ってくれました」
57: 1:2012/2/3(金) 17:57:56 ID:VtaVdMdf4E
僧侶「その後は勇者様がご存知の通り、酒場のマスターに拾われて住み込みで働きながら僧侶の勉強をして、なんとか僧侶になれたんです」
僧侶「でも…いつも迷惑をかけてばっかりで、これじゃあなんのために僧侶になったか、わかりませんよね、あはは」
勇者「母親との約束を守るため」
僧侶「!!」
勇者「母親は死ぬ間際までお前に優しくなれと語り続けた、それはお前のその真っ直ぐで純粋な優しさを失ってほしくなかったからだ」
勇者「そしてお前が僧侶になり、たくさんの人達を助ける事で、その約束は果たされる」
僧侶「でも…本当に駄目なんですよ?回復は魔物にやっちゃうし、攻撃は仲間の人に当てちゃうし…」
勇者「ならば努力をすればいい」
勇者「百で足りないなら千の、千で足りないなら万の努力を」
58: 1:2012/2/3(金) 18:02:29 ID:VtaVdMdf4E
勇者「生まれつき才能を持った奴なんてほんの一握りしかいない、更にその才能を持った奴らの中で偉業を達成した者も、そんの一握りの中の一握りだ」
勇者「才能を持つ奴の多くは自分の力を過信し、慢心する」
勇者「先人の大賢者達も労せずしてあの地位に登り詰めたわけではない」
勇者「影で、それこそ想像を絶するような血の滲む努力を続けたんだ」
勇者「いつの時代も、努力する奴は強い」
勇者「俺やお前も強くなれる。今よりもっと」
僧侶「・・・」
59: 1:2012/2/3(金) 18:06:46 ID:vmIGY5yfM.
僧侶「すいません…」
勇者「更に、理由はどうあれ俺達は仲間だ」
僧侶「!!」
勇者「これから助け合ったりするのにいちいち謝ったりしてたらキリがない」
勇者「だから、助けても助けられても、謝るな」
勇者「笑ってありがとうと言え」
僧侶「・・・はい」
勇者「さて…大分暗くなってきたな、そろそろ寝るか」
僧侶「あの…勇者様」
勇者「なんだ?」
僧侶「やっぱりベッドに…」
勇者「また討論を繰り広げるつもりか?」
僧侶「じゃ、じゃあ…」
僧侶「一緒に…寝ます?」
60: 51:2012/2/3(金) 18:13:45 ID:zL1WLCW5ps
さぎしさんは、レス返の際の改行の仕方が特徴的なのでw
あとは1レスが長めなこと、キャラのセリフの言い回し等から判断しましたww
決め手はIDですね(笑)
それでは色々失礼しましたε=┏( ・_・)┛
61: 1:2012/2/3(金) 18:46:37 ID:bYbkJjNr/E
>>60
改行の仕方…ああ、ひょっとして繋げずに一行開けてやるやつですかね
支援感謝です♪
↑みたいな感じで
個人的な繋がってると見づらそうだなぁって思うんですよね、だから無意識に一行開けちゃうのかな?
1レスが長めか…こればっかりはなんとなくもったいない精神ががが
言い回しも同じく
IDばっかりは見逃してくだしゃあwww
62: 1:2012/2/3(金) 18:50:13 ID:OHenw44lQM
勇者「・・・は?」
僧侶「・・・」
勇者「何を馬鹿な事を…」
僧侶「・・・」
勇者「・・・わかった」
僧侶「それでは…よろしくお願いします」
勇者「何をだ」ギシギシ
僧侶「(わ…勇者様、意外に背中大きいなぁ…)」
勇者「大丈夫か?狭くないか?」
僧侶「あ、はい」
勇者「狭くなったら言えよ…」クルッ
僧侶「・・・あ」
勇者「・・・すまん」
僧侶「(バッチリ…目があっちゃった…)」
63: 1:2012/2/3(金) 18:54:14 ID:OHenw44lQM
僧侶「あ、あのぅ…」
勇者「なんだ?」
僧侶「向き合う形に…なんないんですか?」
勇者「・・・」
僧侶「そっちの方が勇者様も楽な体勢になれるかと…」
勇者「お前が楽ならそれでいい」
僧侶「・・・」
勇者「早く寝るぞ」
僧侶「はい…」
勇者「俺が邪魔だったら突き落としていいからな」
僧侶「そ、そんなことしませんよ!!」
64: 1:2012/2/3(金) 20:21:38 ID:KdRzS59wow
勇者「・・・」
僧侶「勇者様〜?」
勇者「・・・」
僧侶「寝ちゃいました…かね」
僧侶「勇者様、私本当に嬉しかったんです。必要だって言ってくれて、褒めてもらって、こんな駄目な私でも今より頑張れるって言ってくれて。」
僧侶「最初はかなり変な人だと思ってましたけど…勇者様は私にいろんな事を教えてくれます」
僧侶「勇者様がお誘いになられるまで私、ずっと一人でした…」
僧侶「でも、今はもう勇者様がお側にいます」
僧侶「頑張りますから、それまでお側にいてくださいますか?勇者様」
勇者「・・・」
僧侶「・・・おやすみなさい」
僧侶「・・・」スヤスヤ
勇者「・・・やれやれ」
65: 1:2012/2/3(金) 20:41:18 ID:l5Pa902z2Y
〜〜〜翌日〜〜〜
僧侶「ふわぁ…朝ですか…」
勇者「おはよう、早起きだな」
僧侶「勇者しゃまも早起きで…わきゃああ!?」
勇者「どうした?」
僧侶「あ、いや、なんでも!!」
僧侶「(朝からあの格好だから…凄く怖いなぁ…)」
勇者「そうか、準備が出来たら出発するぞ」
僧侶「え…あ、はい」
勇者「・・・挨拶回り、行くか?」
僧侶「ほえ?」
勇者「ここで生まれ育ったんなら別れを言うのは当然だろたう…帰ってこれるかわからないのに」
僧侶「・・・」
勇者「まあ、そんなことさせないけどな」
僧侶「え?」
66: 1:2012/2/3(金) 20:45:44 ID:KdRzS59wow
勇者「ほら、早くしろ」
僧侶「あわわ、待ってくださいよ!!」
勇者「やれやれ」
僧侶「(さっきの台詞…あんな格好じゃなかったらなぁ…)」チラッ
勇者「うん?」
僧侶「勇者様…その装備、どうにかなんないんですか?」
勇者「防御力が高いからな…まあ、他に高いやつがあったらそれにするが…」
僧侶「(なんとしてもこれからの旅で格好いい装備見つけてあげなきゃ!!)」
勇者「なんでガッツポーズしてんだ?」
僧侶「なんでもありません、さあいきましょう」
勇者「ああ」
67: 1:2012/2/3(金) 20:52:19 ID:KdRzS59wow
〜〜〜酒場〜〜〜
主人「お、来たなご両人」
僧侶「ご、ごごご、ご両人!?」
勇者「短い間だったが、色々世話になった」
主人「へー、意外に律儀なんだね」
勇者「礼を失してはいかんからな」
主人「(格好をどうにかしろよ…)」
僧侶「あ、あの…マスター」
主人「だからマスターじゃ…いいやもう、何?」
僧侶「私、マスターと一緒にいれて良かったです私をここまで育ててくれて、お母さんを思い出すように優しくしてくれて」
僧侶「私、マスターに会えて良かったです」
主人「・・・そう」
68: 1:2012/2/3(金) 20:57:33 ID:l5Pa902z2Y
僧侶「えと…その」
主人「ん?」
僧侶「あう…」チラッ
勇者「・・・いいんじゃないか?」
僧侶「です…よね」
僧侶「マスター、私強くなります。誰よりも強くなって沢山の人を助けます。そして魔王を倒します」
主人「・・・」
主人「全く、一晩の間に別人になっちゃってまあ」
主人「いいよ、その代わり、泣いて帰ってきたら遠慮なくビンタするからね」
僧侶「び!?ふええ〜」
主人「勇者も、この子の事を任せたよ」
勇者「任せろ、絶対に死なせない」
勇者「俺が必ず守る」
僧侶「勇者様…」
主人「(だから格好をどうにかしろっつの)」
69: 1:2012/2/3(金) 21:09:19 ID:KdRzS59wow
僧侶「それじゃあ、私達いきますね」
主人「もういいのかい?」
僧侶「はい♪一通り回り終わってマスターの所を最後にしようって」
主人「そう、とんだ孝行娘だね」
僧侶「えへへ…勇者様、いきましょう」
勇者「・・・」
僧侶「勇者様?」
勇者「すまん、先に行っててくれ」
僧侶「はあ…わかりました」
カランカラン
70: 1:2012/2/3(金) 21:28:59 ID:KdRzS59wow
主人「なんだい?これから口説かれるのかい?」
勇者「宿屋…」
主人「・・・」
勇者「覚えておけよ」
主人「気づいてたか…怖いねぇ」
勇者「飲み放題でピンときた」
主人「あの馬鹿」
勇者「まあ、世話になったことは事実だ。僧侶を助けてくれてありがとう」
主人「あの子から聞いたのかい?」
勇者「ああ」
主人「そう、じゃ約束してくれ、あの子を死なせないのは大前提で、あんたも死ぬんじゃないよ」
主人「大切な人が目の前でいなくなる…その辛さを一番わかってるから…」
勇者「ああ」
71: 1:2012/2/4(土) 00:13:52 ID:m5A7HqHqoI
主人「これからどこかいく宛でもあるのかい?」
勇者「バルザラックに行こうと思う」
主人「バルザラックね、あの子を庇いきれるかい?」
勇者「そんな長居はしないさ」
主人「ふーん、ま、あんたを信じてるからね」
勇者「任せろ」
主人「おっと、あの子にこれを渡しといてくれる?」
勇者「これは?」
主人「しんぴのメイス、あの子の母親が現役だった頃に使ってた物さ」
主人「攻撃力はないけど、呪文の効果を高める効果がある」
勇者「僧侶にぴったりだな」
主人「初めからこれを予想してたのかもしれないね」
主人「とにかく、あの子の事頼んだよ」
勇者「ああ」
72: 1(明日から更新率下げます):2012/2/4(土) 00:17:29 ID:m5A7HqHqoI
僧侶「あ、勇者様!!」
勇者「待たせたな」
僧侶「そんなに待ってませんよ、何を話してたんですか?」
勇者「ああ、これを」
僧侶「これ…お母さんの」
勇者「主人がこれをお前にって」
僧侶「マスター…」
勇者「・・・」
僧侶「・・・大丈夫ですよ、マスターと約束しましたから」
僧侶「強くなって帰るって、魔王を必ず倒すって」
僧侶「絶対に、足を止めません」
勇者「・・・ああ」
勇者「長い旅になるぞ、着いてこい」
僧侶「はい!!」
73: 1:2012/2/4(土) 00:22:48 ID:m5A7HqHqoI
どうも皆様1でございます
なんやかんやで話題にあげさせてもらって小躍りをしてしまいそうな気分です
さて、このSSは僧侶編(仮)つまり、序章が終わりましたね
我ながら綺麗な落ちだと自画自賛してますよ
だって誉めてくれる人がいませんからね
(´-ω-`)
それで>>72のコテにも書きましたが、明日からちょいと更新自重します
立ててから2日で70ちょいってどう考えても進みすぎだと、内容薄いのにね
まあ、なんやかんやで更新率しか取り柄のない私から更新率を奪ってみようかと、そんなに大差ないですけどね
長くなりましたが報告は以上です
ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
74: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 00:42:03 ID:nqXimMOCzg
CCCCC
僧侶ちゃんに水着をッ!
75: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 00:50:58 ID:ImZQ8qxWQY
か弱い僧侶にはいい防具(つまり水着)をつけるべきだと思います(`・ω・´)つC
76: 1:2012/2/4(土) 14:24:19 ID:gP4JtfV4Ig
>>74
なんとなく私の頭の中で「そうりょ」と書かれたスク水を来ているイメージが、うわなにするやめ…
支援感謝です!!
>>75
>>75さんとは旨いサイダーが飲めそうですね
僧侶とお買い物イベントはもちろんありますよ
ですが…水着を着させるかは未定ですね
支援感謝です!!
77: 1:2012/2/4(土) 14:41:18 ID:gP4JtfV4Ig
僧侶「あの…これからどこにいくんですか?」
勇者「バルザラックに向かう」
僧侶「ば、バルザラック…ですか…」
勇者「ああ、名うての戦士がいるとの情報を掴んでな」
僧侶「・・・」
勇者「心配するな、そんなに長居はしない、それにお前は俺が守る」
僧侶「勇者様…」
78: 1:2012/2/4(土) 14:44:00 ID:hwWDAEBxtk
勇者「それにしてもさっきから魔物に遭遇しないな…何故だ?」
僧侶「な、何故って…」
勇者「無駄な殺生をしなくて済むのはありがたいが、お前の経験が積めないな」
僧侶「わ、私はそんなに焦らなくても」
勇者「強くなるのだろう?」
僧侶「・・・はい」
勇者「とりあえずその辺をもう少し歩いてみよう」
79: 1:2012/2/4(土) 14:49:02 ID:hwWDAEBxtk
魔物「お、おい!!あれ見てみろよ!!」
魔物「ハアハア、僧侶たん萌え」
魔物「ちげーよ!!隣の奴だよ!!」
魔物「うわ!?変態?」
魔物「どうするべ?あいつら弱そうだがや」
魔物「いやいや、あんな変態にはお近づきになりたくねぇよ」
魔物「でも僧侶たん萌え」
魔物「確かに…僧侶は可愛いな、上手くすれば…グヘへ」
魔物「じゃこうすっべ、誰かがあの変態を足止めして、その隙に僧侶を拐うべよ」
魔物「お、おさわりしても…いいんだよね?」
魔物「好きなだけしろよ。じゃ、俺とお前で僧侶を拐おう」
魔物「じゃあオラに変態は任せるっべ〜」
80: 1:2012/2/4(土) 14:52:26 ID:gP4JtfV4Ig
僧侶「(な、なんか…視線を感じるなぁ…)」
勇者「・・・」
僧侶「(勇者様…気づいてないのかな…教えた方がいいよね?)」
僧侶「あの…」
勇者「見られてるな」
僧侶「ふえ?」
勇者「数は…三か」
僧侶「(凄い…数はわかんなかったのに…)」
勇者「構えろ、来るぞ」
僧侶「は、はい!!」
81: 1:2012/2/4(土) 14:56:08 ID:gP4JtfV4Ig
ガサガサガサガサ
魔物「うおりゃー」ブン
僧侶「きゃああああ!?」
魔物「うほっ、近くで見るとまためんこい娘だがや…」
勇者「僧侶、下がれ」
魔物「ウホッ、変態の方もイイ男やない」
僧侶「・・・」
勇者「・・・」
魔物「ほれほれどうしたー?オラが怖いっぺかー?」
僧侶「こ、怖いです…」
勇者「確かに怖いな…ある意味」
魔物「そんな真面目に答えんでも」
82: 1:2012/2/4(土) 14:58:46 ID:gP4JtfV4Ig
魔物「おい…大丈夫か?」コソコソ
魔物「ハアハア、僧侶たんハアハア」
魔物「わかってるな?俺達は足止めを引き受けてくれたあいつのためにも素早く僧侶を拐うんだぞ」
魔物「さ、拐った後はもちろん…」
魔物「「おさわりタイム!!」」
魔物「魔物、出る!!」
魔物「魔物、いっきまーす!!」
ガサガサガサガサ
83: 1:2012/2/4(土) 15:02:28 ID:hwWDAEBxtk
僧侶「!?」
魔物「そーい」ガシッ
僧侶「ふあ!?」
僧侶「きゃああああ!!」
勇者「僧侶!!」
魔物「よそ見はいかんべ!!」
ガキン!!
勇者「くっ!!」ギチギチ
魔物「おい、急げ!!」
魔物「ハアハア、僧侶たんのタイツ…クンカクンカしたいお」
僧侶「やー!!離して!!離して下さい!!」
魔物「も、もう我慢出来ない!!πタッチー!!」
僧侶「いやああああ!!」
魔物「おま、落ち着け!!こんな所で理性崩壊させんな!!」ガシッ
魔物「うおおお、俺は人間をやめるぞー!!」
魔物「お前最初から人間じゃねーし!!」
84: 1:2012/2/4(土) 15:07:39 ID:gP4JtfV4Ig
勇者「しょうがない、疾風剣!!」ヒュン
魔物「うおっ!!」
魔物「な、なんだがや今の…」
勇者「僧侶!!」ダッ
魔物「あ、しまった!!」
僧侶「やーん、離してくださーい!!」
魔物「魔物!!今すぐ僧侶たんを降ろせ!!そしてπタッチをさせろ!!」
魔物「落ち着けって!!今暴走したら…」
魔物「楽園を目の前にして我慢でき…うっ」
勇者「・・・離せ」
魔物「ひ、ひぃぃぃ!!」
僧侶「勇者様!!」
85: 1:2012/2/4(土) 15:11:37 ID:hwWDAEBxtk
勇者「今すぐ僧侶を離せ、さもなくば…」
魔物「わ、わかった!!わかったから剣を降ろしてくれ!!」
勇者「・・・」スッ
魔物「と、みせかけて!!」
魔物「逃走!!」ダッ
魔物「やーいやーい、ばーかここまでおいでー!!」
勇者「・・・はぁ」
魔物「やーい!!やーいやー…ふぎゃ!!」ビタン!!
僧侶「よいしょ」モゾモゾ
僧侶「勇者様ー」タタタ
勇者「頑張ったな…」
僧侶「はい♪」
86: 1:2012/2/4(土) 15:15:47 ID:gP4JtfV4Ig
魔物「うう…なんで…」
勇者「簡単な事だ」
魔物「ひっ!!」
勇者「お前が走り出した時に素早く僧侶に石を持たせた、後は走ってる最中に進行方向に石を投げておけば、お前がそれにつまづき転倒した」
勇者「僧侶を担いでたのが失敗だったな」
魔物「うう…」
勇者「よくも仲間を拐おうとしてくれたな」
魔物「ま、待ってくれ!!話せば分かる!!」
勇者「黙れ」スラリ
僧侶「勇者様…向こうも反省しているみたいですし…」
勇者「・・・」
87: 1:2012/2/4(土) 15:19:25 ID:hwWDAEBxtk
魔物「も、もうこんなことしないから!!」
僧侶「勇者様…」
勇者「・・・」チャキ
勇者「行くぞ、僧侶」
魔物「!!」
僧侶「はい」
僧侶「もう、こんなことしちゃ駄目ですよ?」
魔物「・・・はい」
勇者「僧侶?」
僧侶「今いきまーす」
魔物「・・・」
魔物「優しい娘だっぺな」
魔物「僧侶たん…慈愛に満ちているんだね…」
魔物「・・・ああ」
88: 1:2012/2/4(土) 15:24:03 ID:gP4JtfV4Ig
僧侶「あの…勇者様…ごめんなさい」
勇者「なにがだ」
僧侶「えっと…魔物を逃がしちゃって…」
勇者「構わない」
僧侶「本当は許しちゃいけないんですよね…でもなんか可哀想で…」
勇者「優しい所がお前のいいところだ、俺はそれを責める権利はない」
僧侶「・・・」
勇者「必ずしも敵を倒す事が強さじゃないからな、お前にはお前の強さがある」
勇者「それに無駄な殺生はしたくなかったから助かった、ありがとう」
僧侶「わ、私はそんな…」
勇者「次の町に急ぐぞ」
僧侶「ま、待ってくださいよー」
89: 1:2012/2/4(土) 15:56:21 ID:oXJpTUulPQ
〜〜バルザラック〜〜
僧侶「つ、着きましたね…」
勇者「バルザラック、通常無法者の天国地帯」
勇者「ここには法や秩序なんてのはない、あるのは剥き出しの本能だけだ」
勇者「だが死者は一人も出してない、つまりこの町は悪く言われてても自分達のスタンスを貫いているという事だ」
僧侶「凄いですね…私だったら自分の町を悪く言われたら怒っちゃいます」
勇者「ここの住人はこの町がそんな所だって受け入れているのさ、良い所も悪い所も全部」
僧侶「そうですね」
勇者「まずは買い物だな、お前の防具を見繕わないと」
90: 1:2012/2/4(土) 16:00:34 ID:VGq6gHEdG.
防具屋「へい、らっしゃ…」
勇者「すまないがいくつか防具を見せてくれ」
防具屋「(なんだこいつ!?)わ、わかりやした」
勇者「ふむ…意外に多いな…」
僧侶「(はわわ…あの防具…露出が…あ、あんな形のもある…)」
僧侶「(ひょっとして…ああいうのを着なくちゃいけないのかな…勇者様の指示なら…うう)」
勇者「賢者のローブをくれ」
僧侶「へ?」
防具屋「毎度(あるぇ?チョイスはまともだ)」
91: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 16:36:32 ID:cPyZimQKa.
さぎしさんキター(゚∀゚)
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCH
92: 1:2012/2/4(土) 18:50:06 ID:yUqErVkrqI
>>91
どうもwww
毎回無駄に長い話を作り出し、かつ内容が薄く
自称更新率最速(大爆笑)
そんな私ですよwww
支援感謝です♪
支援が来ると書きたくなる不思議
93: 1:2012/2/4(土) 18:56:51 ID:Nl3v1xjPJg
僧侶「あ…ありがとうございます…」
勇者「別に…」
僧侶「(ちゃんと考えてたんだ…あの格好は趣味なんじゃなくて、本当に防御力が高いから装備してるだけなんだな…)」
僧侶「(それなのに…私ったら一瞬でも勇者様の事を疑って…馬鹿だなぁ)」
僧侶「(もう勇者様を疑うのは止めよう…勇者様が正しかったんだから…)」
勇者「おい…聞いてるか?」
僧侶「ふぁい!?」
勇者「出来れば装備して見てくれないか?」
僧侶「あ、わかりま…」
僧侶「・・・ここでですか?」
勇者「む…待ってろ」
94: 1:2012/2/4(土) 19:01:08 ID:Nl3v1xjPJg
勇者「できたぞ」
僧侶「か、簡易更衣室ですか…」
勇者「いい装備を拾った時とかはこれで着替えを済ませてるからな」
僧侶「はあ…じゃあ、お邪魔します」ゴソゴソ
勇者「どうだ?」
僧侶「うーん…普通ですね」
勇者「だろうな、着替え終わったか?」
僧侶「待ってください…胸が…きつくて」
勇者「・・・」
僧侶「終わりましたー」
勇者「ん」
カラカラカラカラ
僧侶「どう…ですか?」
95: 1:2012/2/4(土) 19:05:26 ID:Nl3v1xjPJg
勇者「胸が強調されてるな」
僧侶「はわっ!?あ、あまり見ないで下さいぃ」
勇者「ふむ…似合ってるぞ」
僧侶「あう…そうですか?」
勇者「僧侶はなに着ても似合うな」
僧侶「//////」
勇者「さて…装備も買ったし…そろそろ情報を集めよう」
僧侶「はれ?勇者様は何も買わないんですか?」
勇者「特に魅力的な防具が無かった」
僧侶「え」
僧侶「(ほ、本当に趣味じゃないんですよね…?勇者様?)」
96: 名無しさん@読者の声:2012/2/4(土) 21:30:40 ID:NCugtmft1A
天然の変態は危険すぎることをここで学んだ
つC
97: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 00:11:49 ID:vvONCa47Kc
っCCCMC
胸がキツい、か……
よし、胸部を少し切って余裕を持たせよう
98: 1:2012/2/5(日) 00:17:38 ID:/FPw2cAcBE
>>96
そうですよね…素で言っちゃうから怖いんですよね
支援感謝です♪
>>97
それどんなポロリですか
参考までに僧侶ちゃんはDはあります…後は…分かるな?
支援感謝です♪
99: 1:2012/2/5(日) 00:24:04 ID:HFamDqVsHc
あらくれ「名うての戦士?ああ、闘技の女王の事かな」
勇者「女王?」
あらくれ「ああ、二ヶ月前くらいにこの町にふらっと現れ瞬く間にごろつきやあらくれどもをのしちまいやがった」
勇者「なるほど」
あらくれ「あんたら、女王に用があるのか?」
勇者「そんなところだ」
あらくれ「ま、闘技の女王の単語で大抵の奴はペラペラ喋ってくれるぜ」
あらくれ「じゃあな〜」
勇者「なるほど…想像以上に腕が立つらしいな」
僧侶「勇者様の格好にまるで突っ込みませんでしたね…」
勇者「突っ込まれる格好なのか?」
僧侶「・・・大分」
勇者「まあいい、聞き込みを続けるぞ」
僧侶「はい」
100: 1:2012/2/5(日) 00:32:35 ID:HFamDqVsHc
あらくれA「えらく強いぜ、見ろよこれ。そんときに殴られたのがまだ治らないんだぜ」
あらくれB「ああ、なんでも賭けをして戦ってるらしいぜ、挑戦料1000Gで負けたら10000Gとられるらしい…ありゃわりのいい小遣い稼ぎだな」
ごろつきA「ああ、えらく美人だよ。なんで戦えるのかわからないくらいにね、それでいて戦う姿は美しいんだから、唯一の欠点は胸かな…小さいんだよあれが。ところでお連れさん随分胸が大きry」
ごろつきB「今も連勝中だよ、確か199勝だっけな?で、次の挑戦者に勝てば200勝なんだけど…もう誰も挑まないんだよね〜そんなことより、ヤ ら な い か?」
101: 1:2012/2/5(日) 00:45:32 ID:/FPw2cAcBE
勇者「かなり情報が得られたな」
僧侶「な、何人か変な人がいましたね…」
勇者「スルーという言葉がある」
僧侶「はあ…」
勇者「あまりサイズの小さい奴は駄目だな…」
僧侶「何か言いました?」
勇者「何も言ってない」
勇者「闘技場にいるらしいからな…闘技場に行くぞ」
僧侶「わかりました」
102: 1:2012/2/5(日) 01:00:23 ID:/FPw2cAcBE
どうも、昨日投下を自重するとか言っときながら安定の大量投下をしちゃう1です
なんか止められない止まらないかっぱえ○せんみたいですね
まあ、暇人なだけなんですけどね
僧侶ちゃん人気で作った本人としては嬉しい限りです。でも主人公は勇者なんで勇者も忘れないであげて下さい
今日の投下はこれで終了です
見てくださった方々ありがとうございました!!
ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
103: 75:2012/2/5(日) 01:05:35 ID:0qZR4WaDOM
そりゃあハンネまで貰った仲ですから( ´艸`)
「大分(だいぶ)」を「おおいた」と読んでしまうなんて勇者に頭をやられてるようです(´・ω・`)チクショウ
誰かは答えませんよ(・∀・)つCCCCC
104: 1:2012/2/5(日) 13:49:44 ID:iuXlfLsjlI
>>103
そう言われると気になっちゃう、悔しいビクンビクン
大分…確かに読みますねwww
支援感謝です♪
投下はもうしばらくお待ちくだされ
105: 1:2012/2/5(日) 15:46:43 ID:qgiF/MRZ3c
勇者「闘技場はこっちか…僧侶?」
僧侶「・・・」
勇者「何を見て…」
よろず屋「いらっしゃい弟君、いつものだね」
少年「ありがとうございます、おじさん」
よろず屋「いいよいいよ、弟君はいつも来てくれるからサービスしちゃうよ〜」
少年「こんなにいっぱい…本当にありがとう」
よろず屋「大丈夫かい?無理せずにね?家まで送ろうか?」
少年「大丈夫ですよ、慣れてますから…ゴホッゴホッ!!」
少年「それじゃあ」
よろず屋「・・・」
106: 1:2012/2/5(日) 15:51:46 ID:qgiF/MRZ3c
勇者「あの少年…病に冒されているな…」
僧侶「・・・」タタタ
勇者「・・・やれやれ」
僧侶「あの…大丈夫ですか?」
少年「え?ああ…平気ですよ…ゴホッ」
僧侶「じっとしててください…治癒術」ポワン
少年「あ…」
僧侶「少しは楽になりましたかね?」
少年「はい、かなり楽になりましたよ」
僧侶「大丈夫ですか?かなりふらついてますけど…」
少年「大丈夫ですよ、すぐそこなので」
勇者「・・・」ヒョイ
少年「うわわ!?」
107: 1:2012/2/5(日) 16:00:00 ID:qgiF/MRZ3c
勇者「僧侶、荷物を頼む」
僧侶「はい」
少年「だ、大丈夫ですよ…」
勇者「残念ながら目の前にふらついてる人間がいて見てみぬ振り出来ないお節介でな」
僧侶「そうですよ、任せて下さい」
少年「じゃあ…家まで…お願いします…」
108: 1:2012/2/5(日) 16:15:52 ID:qgiF/MRZ3c
〜〜〜少年の家〜〜〜
少年「ありがとうございました」
勇者「礼なら僧侶に言ってくれ」
僧侶「ふえ!?いや!!勇者様に…」
勇者「・・・」
僧侶「あう…そんな目で見ないでくださぃ」
少年「勇者様でしたか、どうりで…」
僧侶「(主にどの辺がなんだろ…)」
少年「こんな町にどういった御用件で?」
勇者「この町に名うての戦士がいると聞いて、闘技場に」
少年「ああ…姉さんに会いにいくんですか」
僧侶「お姉さん?」
戦士弟「はい、申し遅れました、僕は戦士弟といいます」
109: 1:2012/2/5(日) 16:31:59 ID:qgiF/MRZ3c
戦士弟「闘技場にいる戦士は僕の姉です」
勇者「なるほど…」
戦士弟「あの…姉に会いに行くんですよね?」
僧侶「そうですよ」
戦士弟「一つ…頼み事を聞いてくれますか?」
勇者「なんだ?」
戦士弟「僕は見ての通り病に冒されています。決して治らない訳ではないんですが…治療費が高くて…」
戦士弟「姉さんが闘技場で戦ってお金を稼いでるのは僕の治療費の為なんです」
戦士弟「でも姉さんは僕の治療費を稼ぐために毎日戦って、自分の体を壊しちゃいそうなんです」
戦士弟「そのせいで姉さんは自分のやりたいことを出来ないんです」
110: 1:2012/2/5(日) 16:45:39 ID:v61gFz7xyw
戦士弟「だからお願いします!!姉にこれ以上戦うのをやめるように説得してくれませんか?」
戦士弟「姉には自分のやりたいことをやってもらいたいんです…僕のために苦しい思いをさせるのを見るのはもう辛いんです」
僧侶「弟さん…」
勇者「恐らく姉も同じ気持ちだろう」
戦士弟「・・・」
勇者「お前に早く元気になってほしいからこそ戦い続けるんだ」
戦士弟「それでも、僕は姉さんに戦ってほしくないんです」
勇者「・・・わかった」
勇者「その依頼、確かに引き受けた」
戦士弟「ありがとうございます!!」
勇者「いくぞ…僧侶」
僧侶「はい」
111: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 17:10:36 ID:eCsBSFeLfk
サギ○さんだったのか
いくらでも更新してくれ
いくらでもみるから
112: 1:2012/2/5(日) 17:30:51 ID:FoW3zwzG66
>>111
何故に隠したしwww
ええ、無駄に長い(以下略)私ですよ
更新するのは構わないが…別に読者を置いていってしまっても構わんのだろう?
嘘ですごめんなさい
あと、凄くどうでもいい事なんですけど表記するときにはひらがなでお願いしますm(__)m
本当にどうでもいい事でしたね
113: 1:2012/2/5(日) 17:34:51 ID:FoW3zwzG66
〜〜〜闘技場〜〜〜
勇者「ふむ、随分賑やかだな」
僧侶「・・・」ビクビク
勇者「僧侶?」
僧侶「ふぁ、ふぁい!?」
勇者「大丈夫か?」
僧侶「あうう…こ、この空気は苦手ですぅ…」
勇者「確かにあまり長居はしたくないな、さっさと要件を済ますぞ」
僧侶「でも…戦士さんってどこにいるんでしょうか…」
勇者「それなら心配ない」
僧侶「ほえ?」
勇者「あそこだ」
僧侶「・・・あ」
114: 1:2012/2/5(日) 17:40:17 ID:QP6X0Gynu.
司会「さあ!!皆様お待たせしました!!」
司会「闘技の女王こと、戦士さんの入場です!!」
戦士「・・・」
司会「戦士さんはいままでに199勝という偉大な連勝記録を保持しています!!200勝を勝ち取るのか、それとも挑戦者に負けてしまうのか!?」
司会「新たなチャンピオンは…君だ!!」
司会「それではここで戦士さんからコメントをいただきたいと思います」
司会「戦士さん、もしかしたら今夜歴史的快挙を達成するという事ですが、お気持ちは?」
戦士「・・・この辺の男共はみーんな葛だからね…200勝目は強い奴と戦いたいよ…アタシを燃え上がらせるような奴が出てくる事を期待してるよ」
115: 1:2012/2/5(日) 17:43:47 ID:QP6X0Gynu.
司会「とても力強いコメントをいただきました。それでは、ファイト開始です!!」
ごろつき「どうする?」
あらくれ「どうするも何も、もう誰も挑まないだろ…挑むとしたら酔狂な奴か余程の変態か…」
ごろつき「そんなもんか」
僧侶「な、なんか…強そうですね…大丈夫でしょうか勇者様…」
僧侶「あれ?勇者様?」
勇者「・・・」ツカツカ
僧侶「あ!!」
116: 1:2012/2/5(日) 17:56:11 ID:FoW3zwzG66
勇者「すまないが挑戦したいんだが」
司会「おぉーっと!?皆様!!勇気ある挑戦者が…」
勇者「・・・」
司会「・・・ゆ、勇気ある挑戦者が現れました!!せ、盛大な拍手を!!」
ザワ…ザワ…ザワ…
あらくれ「マジかよ…」
ごろつき「本当にいるんだな…変態」
僧侶「あわわ…勇者様…」
勇者「・・・」
戦士「ふん、久しぶりに挑戦者がでたと思ったら…変態か」
勇者「人を見た目で判断すると痛い目を見るぞ」
戦士「うっさい変態、格好をなんとかしてから言いな」
勇者「・・・お前もそんなに大差ないがな」
戦士「う、うるっさいな!!いいから闘るよ!!」
117: 1:2012/2/5(日) 18:32:41 ID:FoW3zwzG66
戦士「で?殴り合いかい?斬りあいかい?」
勇者「斬り合いだな」
戦士「オーケー、じゃ闘ろうか」スラリ
勇者「・・・」チャキ
戦士「(一発で終わらせてやる!!)」ダッ
勇者「!?」
ガキン!!
戦士「・・・へー、アタシの剣を受けるなんて、あんたやるね」
勇者「お前もな、予想外に速かった」
戦士「ただの変態じゃないみたいだね」
勇者「だから変態じゃない」
戦士「久しぶりにマジになれそうだ!!」
118: 1:2012/2/5(日) 18:37:24 ID:QP6X0Gynu.
勇者「その前にいいか?」
戦士「あん?なんだよ?」
勇者「確か、お前に負けたら10000G払うんだったな」
戦士「そうだよ、ちなみに降参しても払ってもらうからね」
勇者「そうか」ゴソゴソ
ドサッ
戦士「!?」
勇者「300000Gある」
勇者「俺に勝ったらそいつをくれてやる…だが俺が勝ったら」
勇者「こちらの頼みを一つ聞いてもらう」
戦士「・・・いいよ、勝てるならな」
勇者「勝つさ、約束したからな」
119: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 18:42:30 ID:A36.rRUHjU
>>112
いや公言していいのかわかんなかったから
色々表記変えてみた
さぎしさん愛してる
イメージボディビルダーな勇者もらってく
120: 1:2012/2/5(日) 19:31:33 ID:oaV8sFVAmA
>>119
公言も何も初期の方で見事に見破られましたからだいじょ…え?
え?え?告…白?
あ、はい…あの、その…嬉しいです
そしてボディビルダーな勇者と一緒に旅してる僧侶ちゃんェ
顔が真っ赤だぞどうしてくれる
121: 1:2012/2/5(日) 19:36:33 ID:oaV8sFVAmA
〜〜〜10分後〜〜〜
戦士「はあ…はあ」
勇者「・・・」
戦士「あんだけ動いて…息一つ切れないのかよ…」
勇者「・・・負けられないからな」
戦士「・・・」
司会「み、皆様!!我々は、歴史的瞬間の立会人になるやもしれません!!」
司会「あの…闘技の女王が、押されています!!」
司会「もしや、これは初の敗北なのか!?」
戦士「・・・ざけんじゃないよ」
勇者「・・・」
戦士「アタシだって、アタシだって負けらんないんだよ!!」
ガキン!!
122: 1:2012/2/5(日) 19:40:02 ID:oaV8sFVAmA
戦士「アタシは!!アタシは勝たなきゃいけないんだ!!」
キン!!
戦士「アタシが金を稼いで!!あいつの為に、金を稼がなくちゃいけないんだよ!!」
ギン!!
勇者「病気の弟の為か」
戦士「!?」
戦士「な…なんで…」
勇者「さっき会ってな、お前を止めるように頼まれた」
戦士「・・・勝手な事をしやがって」
勇者「だから、俺はお前を止める」
123: 1:2012/2/5(日) 19:47:00 ID:OXmxEE5H02
戦士「断ると言ったら?」
勇者「弟の頼みなのにか?」
戦士「っ!!アタシが止まったら、一体誰があいつを守るんだよ!?」
勇者「・・・」
戦士「あいつは昔から体が弱かった!!でもいつもあいつは笑顔で、アタシを心配させないように笑ってた!!」
戦士「いまだってそうだ!!アタシよりずっと辛くて苦しいのにいつもアタシの心配をしてくれる!!」
戦士「アタシしかあいつを守ってやれない!!身勝手な母親も父親もアタシらを捨てた!!」
勇者「・・・」
戦士「だからアタシはあいつの為に金を稼がなくちゃいけない!!今まで心配かけてきた分返さなくちゃいけないんだ!!」
戦士「裕福な家庭で育った奴に、アタシらの気持ちが解るかよ!!」
ザシュ!!
124: 1:2012/2/5(日) 19:52:44 ID:oaV8sFVAmA
僧侶「!!」
司会「!!」
戦士「!?」
勇者「・・・ぐっ」
僧侶「勇者様!!」ダッ
勇者「来るな!!」
僧侶「っ!!」
勇者「一対一の…勝負だ…お前が入ったら…反則負けになる…」
戦士「お、お前…なんで…」
勇者「お前の…弟に対する想いは…よくわかった」
勇者「だが…俺もお前と同じくらいの強い想いを…弟に託された」
勇者「だから…勝たなくちゃいけない…負けられない!!」ダッ
戦士「あ、アタシだって負けられないんだよ!!」
キーン!!ドスッ!!
125: 1:2012/2/5(日) 19:59:19 ID:OXmxEE5H02
勇者「・・・」
戦士「・・・」
勇者「・・・ぐ」ヨロ
戦士「あーあ、せっかくの連勝記録も、打ち止めか…」
戦士「ごめん…弟、アタシ…負けちゃった…」
バターン!!
勇者「・・・」
司会「ぶ、ブラボー!!」
パチパチパチパチパチパチ
司会「皆様!!割れんばかりの祝福を!!今夜新たなチャンピオンが誕生いたしました!!彼の勇気あるファイトに惜しみ無い拍手をお願いします!!」
126: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 21:29:17 ID:7LQ0uvegIY
貧乳ビキニアーマー戦士、ありだな
127: 1:2012/2/5(日) 22:06:28 ID:ukYnZMTnuU
>>126
良かった、賛同してくれる方がいてくれて
アンソロとか同人誌とか見てるとどうしても戦士ちゃんはきょぬーに描かれてるんですよね
まあ、胸は無限の可能性を秘めているとどっかの偉い先生が言ってたような言ってなかったような
でもひんぬーでもいいじゃない、人間だもの
128: 1:2012/2/5(日) 22:09:46 ID:dOfZ1I1ro.
〜〜〜戦士弟の家〜〜〜
戦士「んん…」
勇者「気がついたか?」
戦士「こ、ここは…」
勇者「お前の家だ…」
戦士「アタシの…!!」
戦士「そうだ!!闘技場!!」
勇者「落ち着け」
戦士「あの後、あの後どうなった!?」ユサユサ
勇者「説明するから揺さぶるな、傷口が開く」
戦士「あ…悪い」
129: 1:2012/2/5(日) 22:14:38 ID:ukYnZMTnuU
勇者「お前を気絶させた後、お前を担いでこの家に運んできた」
戦士「気絶って…アタシに勝ったんだろ?チャンピオンの座は?」
勇者「蹴った」
戦士「はぁ!?」
勇者「俺にはチャンピオンの座なんてどうでもいい」
戦士「お前って…変な奴だな」
勇者「この家に運んだ後弟に手当てされて、お前を寝かし今に至る訳だ」
戦士「面倒かけちまったな…」
勇者「気絶させたのはこっちだ、そんなに気を負うことはない」
戦士「お前、変態のくせに強いな」
勇者「変態じゃない」
戦士「ぷっ、自分の格好を見てから言えっての」
勇者「そんなに変か?」
戦士「かなり」
130: 1:2012/2/5(日) 22:20:20 ID:ukYnZMTnuU
戦士「そいや弟は?それにお前の連れの…ええと」
勇者「僧侶か?あの二人は買い物だ」
戦士「あ、そう」
勇者「さて…俺はお前に勝ったから一つ頼みを聞いてもらおうか」
戦士「・・・そうだな、負けは負けだしな」
戦士「なにすりゃいいんだ?ご奉仕でもするかい?」ニヤリ
勇者「いや、二人が帰ってきてからにしよう」
戦士「は?」
勇者「その方が色々都合がいい」
戦士「・・・」
131: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 22:23:57 ID:VtaVdMdf4E
ご奉仕てww
戦士ビッチww
132: 1:2012/2/5(日) 22:24:06 ID:ukYnZMTnuU
みなさーん、1でーす
そろそろ戦士編を終わらせなきゃと思う今日この頃、そして私は更新を自重するという単語が辞書に無いみたいですね
毎日大量投下されて見てる方も嫌気が指す頃合いかと存じます
文句とか、言っちゃってもいいのよ?
今日の投下はこれで終了です
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
133: 1:2012/2/5(日) 22:26:44 ID:dOfZ1I1ro.
>>131
この物語が終わった時
果たして同じことが言えるかな?
まあ、ビッチかはさておき
きっとあれですよ
表面は冷静だけど内心心臓バクバクの彼女なんですよ
134: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 22:37:34 ID:NCugtmft1A
果たして戦士から見てそのほうが都合がいいとはどのように都合がいいとなるのだろうか
っC
135: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 22:47:44 ID:vvONCa47Kc
更新終了……だと……!?
いっぱい更新したっていいじゃない、SSだもの
1日で1000レスいってもいいのよ
戦士のビキニアーマーを着用させた僧侶はいただいていきますね
136: 名無しさん@読者の声:2012/2/5(日) 23:06:47 ID:OibDCAXY0c
支援
ビキニ僧侶が取られた…
じゃあ俺はごろつきBをいただいていきますね
137: 1:2012/2/6(月) 07:05:57 ID:CFz6aP7Usc
>>134
弟君と僧侶ちゃんを巻き込んで輪k…
流石にその方向には持ってかないので大丈夫だと思います…多分
支援感謝です♪
>>135
1日1スレは流石に無理ですニャア、100なら頑張れそうですけど
僧侶ちゃんにはやっぱり法衣かローブでしょう!!
清楚な色気ってのがまたry
>>136
支援感謝です♪
ちょ!!おまっ!!
早まるな!!思い直せ!!
138: 1:2012/2/6(月) 08:22:31 ID:6WPIlMnLYs
ガチャ
戦士弟「ただいまー、姉さんは起きましたか?」
勇者「お帰り、さっき起きたばっかだ」
戦士「・・・ただいま」
戦士弟「お帰り、姉さん」
戦士「お、おう…」
勇者「僧侶はどうした?」
戦士「すぐ来ますよ」
僧侶「ま、待ってくださーい」ヨロヨロ
勇者「随分大荷物だな」
戦士弟「自分が全部持つって言ったのに、無茶はさせれないって荷物を半ば無理矢理奪ったんですよ。それで今に至る訳です」
僧侶「こ、これくらいどうってこと…ないです!!」
勇者「凄いプルプルしてるな」
139: 1:2012/2/6(月) 16:29:37 ID:GUEAzaQzlA
勇者「さて…話を元に戻すか、お前を家まで運んだのはいくつか理由がある」
戦士「・・・」
勇者「一つ目は先程も漏らしたが、戦うのを止めるように説得する」
勇者「後は弟自身から聞け」
戦士弟「姉さん…戦うのはもうやめてよ」
戦士「そいつは出来ない相談だ」
戦士弟「僕のせいで姉さんが辛い思いをするのはもうたくさんなんだ」
戦士「別にいいだろ、アタシの勝手だ」
戦士弟「姉さんには姉さんのやりたいことをやってほしいんだよ!!」
戦士「これがアタシのやりたい事だよ!!口出しすんな!!」
戦士弟「違う!!」
140: 1:2012/2/6(月) 17:24:29 ID:GUEAzaQzlA
戦士「何が違う!?あんたの為にアタシは…」
戦士弟「なんで一人で頑張るんだよ!?」
戦士「!!」
戦士弟「僕達…姉弟だろ…家族だろ…?ゴホッゴホッ!!」
勇者「無理するな」
戦士弟「はあ…いつも一人で突っ走る、それが姉さんだってわかってる…でも、僕だって姉さんの為に何かしたいんだ…僕は姉さんに返しきれない恩をもらったんだから…」
戦士「それはアタシが好きでやってる…」
戦士弟「お願いだよ…僕にも手伝わせてよ…」
戦士「・・・」
141: 1:2012/2/6(月) 17:28:09 ID:zL1WLCW5ps
勇者「そろそろいいか?」
戦士「?」
勇者「弟の想いはわかっだろう、それでもお前は戦うというなら…」
勇者「俺はお前を止めなければならない…」
戦士「・・・」
戦士「はぁ…もう少しだったのにね…」
戦士「あんたの治療費、稼げなかったよ」
戦士弟「いいよそんなの…二人で頑張ろう?」
戦士「・・・今まで迷惑かけて、ごめん」
戦士弟「いいんだよ…姉さん」
勇者「いくぞ…僧侶」
僧侶「はい」
戦士「すまないな…ざっくり斬っちまって」
勇者「そのうち治るさ、邪魔したな」
僧侶「お大事に」
バタン
142: 1:2012/2/6(月) 17:31:45 ID:zL1WLCW5ps
戦士「全く…変態に助けられるとはね…アタシも焼きが回ったもんだ」
戦士弟「・・・あれ?この袋は…」ジャラ
戦士「な!?これ!?」
戦士弟「お金!?勇者さんの忘れ物かな?」
カサカサ
戦士「これは…」
『頼み事を忘れてたな、頼み事はその金で弟を治療してやってくれ』
戦士弟「300000G…」
戦士「・・・最初からそのつもりだったのかい」
143: 1:2012/2/6(月) 17:39:37 ID:GUEAzaQzlA
戦士「・・・」ウズウズ
戦士弟「ついてったら?姉さん」
戦士「な!?だ、誰があんな変態勇者に!!」
戦士弟「ふふ、姉さんが名前を覚えるなんて、その人強いんだね」
戦士「く…、ああそうだよ!!強かったよ!!」
戦士弟「姉さんはどうしたいの?」
戦士「あほ、お前の側にいてやるよ」
戦士弟「全く…姉さんは相変わらず意地っ張りだな」
戦士「ああ!?」
戦士弟「言ったよね?やりたいことをやってほしいって」
戦士「ぐぬ…」
戦士弟「お金なら勇者様が置いていったので足りるからさ」
144: 1:2012/2/6(月) 17:44:22 ID:zL1WLCW5ps
戦士「お前を置いていけるかよ…」
戦士弟「僕、待ってるからね」
戦士「人の話を聞けよ!?」
戦士弟「その言葉、そのまま姉さんに帰すよ」
戦士「あぐ…」
戦士弟「もう一度聞くよ?姉さんはどうしたいの?」
戦士「・・・勇者についていけば、強い奴と戦えるかもしれない…アタシは強くなりたい」
戦士「強くなって…あんたを守りたいし」
戦士弟「今も守ってもらってるけどね」
戦士「・・・」
戦士弟「いってらっしゃい」
戦士「・・・悪い、いってきます!!」
バタン!!
戦士弟「・・・後は頼みましたよ、勇者様」
145: 1:2012/2/6(月) 18:13:39 ID:qf2Xyjydl2
僧侶「良かったんですか?戦士さんを置いてきちゃって」
勇者「二人っきりは嫌か?」
僧侶「ふ!?ふふふ、二人っきり!?」
勇者「冗談だ」
僧侶「あ…そうですか」
勇者「半分本気だったがな」
僧侶「うえええ!?」
勇者「やっぱり冗談だ」
僧侶「どっちなんですかぁ!!」
戦士「おい、そこのラブコメ」
僧侶「!?」
勇者「・・・」
146: 1「僧侶の水着妄想なう」:2012/2/6(月) 18:19:44 ID:qf2Xyjydl2
僧侶「せ、戦士さん!?」
戦士「よ」
僧侶「なんで来たんですか!?弟さんは?」
戦士「置いてきた」
僧侶「!?」
戦士「ピーピー小姑みたいにやかましいからよ、飛び出してきた」
僧侶「弟さんをみてあげれるのは戦士さんだけなんですよ!?」
戦士「うっせーな、そんなに勇者と二人っきりになりたかったのかよ」
僧侶「なななな、何を言ってるんですか!?」
147: 1:2012/2/6(月) 18:26:29 ID:qf2Xyjydl2
勇者「僧侶、少し静かに」
僧侶「う…はい」
戦士「よう、お礼を言いに来てやったぜ」
勇者「その割りには冒険をする気満々の格好だな」
戦士「あー、これはあれだ、買い物だよ」
勇者「・・・」
戦士「な、なんだよ…」
勇者「別に、暇だからその買い物に付き合ってやる」
戦士「!!」
戦士「ま、荷物持ちにはなるかな」
勇者「よろしく頼む、戦士」
戦士「ああ」
148: 名無しさん@読者の声:2012/2/6(月) 18:29:21 ID:oUrZxx2jaQ
リアルタイムで更新に立ち合えるとはww
更新楽しみにしてるぜ。1のペースで構わん。
っCCCCC
149: 1:2012/2/6(月) 19:37:19 ID:MD.Og/oBiw
>>148
そしてレス返をリアルタイムで出来ない私
(´・ω・`)ちくせう
私のペースですか…
ある日50くらい進んでいても構わないなら突き進んじゃいますが…
期待に応えられるように頑張ります!!
支援感謝です♪
150: 1:2012/2/6(月) 19:41:18 ID:MD.Og/oBiw
僧侶「よろしくお願いしますね、戦士さん」
戦士「・・・」
僧侶「ほえ?どうしたんですか?」
戦士「・・・牛乳(うしぢち)が」ボソッ
僧侶「?」
勇者「ふっ」
戦士「てめぇ!!今なんで笑った!?」
勇者「いや、見事に対比されているなと」
戦士「てんめぇぇぇ!!」
僧侶「お、落ち着いてくださいぃ!!」
戦士「お前は揺らしてんじゃねえよ!!」
僧侶「何をですか!?」
勇者「くくく…」
戦士「笑うなぁ!!」
151: 名無しさん@読者の声:2012/2/6(月) 20:29:51 ID:sGsKplNHPk
確かにDは巨乳だが、デカいとか牛とか揺れるとか言われるほどじゃないはず
つまり、僧侶は小さくサバをよんでいるんだ!!!奴の乳はまだ無限の可能性を秘めているんだ!!!!
……あ、支援です
152: 1:2012/2/6(月) 20:32:08 ID:NHcPp6t4no
>>151
・・・胸が小さい人はね、たとえDとわかっていても妬んじゃうんですよ…
戦士の気持ちはわかりますよ…だって…同じ
ひんぬーですから…
ちくしょおおおお!!
あ、支援感謝です
153: 151:2012/2/6(月) 20:50:21 ID:J4D2kHYRFU
さっちゃんに一言物申す
たとえDされどD。私は決してDは嫌いでない、否、好きだ!しかし、もっとデカいのも好きだ。だからといってひんぬ〜が嫌いなわけでもない、否、好きだ!
【結論:おっぱいはおっぱいだからいい。全てのおっぱいにそれぞれ良さがある】
あ、乳持論いらないッスね、さーせんw
じゃ、宿屋貰って帰りますんで
154: 1:2012/2/6(月) 21:34:47 ID:WdcfcM3W0U
>>153
惚れた
そして宿屋を持っていくな
155: 1:2012/2/6(月) 21:39:37 ID:gWo5pRD/ec
勇者「さて…コントも終わった事だし」
戦士「アタシがいつコントしたんだよ!!」
勇者「そろそろ次の町に向かうぞ」
僧侶「はい!!」
戦士「くそっ、納得いかねーが、まあいいか」
勇者「無論だ、俺は魔王討伐という使命があるんだからな」
戦士「魔王討伐…ねぇ」
戦士「その割には面子がおかしいだろ、水着勇者に僧侶って…」
勇者「お前がその分働けばいいだろ」
戦士「別に構わないけどよ…お前がどうにかなんねーの?」
勇者「なにがだ?」
戦士「その格好のことを言ってるんだよ!!」
156: 1:2012/2/6(月) 21:44:27 ID:gWo5pRD/ec
勇者「どこがだ、防御力の高い装備をして何が悪い」
戦士「防御力低くてもいいから見た目考えろよ!!」
戦士「どうなんだよ、僧侶?」
僧侶「へ?あ、いや…」
勇者「・・・」
僧侶「えーと…見慣れたと言おうか…勇者様がいいならいいかと」
戦士「よくねーよ!!アタシらまで変態扱いされるぞ!!」
勇者「だから変態じゃない」
戦士「だから格好をどうにかしろー!!」
157: 1:2012/2/6(月) 21:48:34 ID:WdcfcM3W0U
勇者「しょうがないな…これでいいか…」
戦士「おおー、それなら見た目が…ってオイ」
戦士「全然変わってねぇよ!!ただマントを羽織っただけじゃねーか!!」
勇者「やかましいな…」
戦士「はあ…はあ、もうやだこいつ」
勇者「ほら、先に急ぐぞ」
戦士「あんなん実用性あんのかよ?」
僧侶「勇者様は無駄な殺生をしなくて助かるって言ってましたよ」
戦士「そういう問題か?」
158: 1:2012/2/6(月) 21:52:59 ID:WdcfcM3W0U
魔物「ピギャアー!!」カサカサ
魔物「ムギュー!?」ズリズリ
魔物「ギョギョ!!」ヌメヌメ
戦士「・・・魔物がえらい勢いで逃げてくな」
勇者「当たり前だ、この装備には加護がついてるんだから」
戦士「お前今すぐ神様に謝れ、土下座しろ」
僧侶「てい!!やあっ!!たー!!」
魔物「ハアハア」ハアハア
戦士「おい、僧侶がエロそうな魔物に絡まれてんぞ」
勇者「やれやれ」ジリ
魔物「グギャアアア!!」
ダダダダダダダ
戦士「口から血を吐きながら逃げていったな…」
159: 1:2012/2/6(月) 21:59:58 ID:gWo5pRD/ec
僧侶「ふー、疲れましたね…」
戦士「何もやってないけどな…そいや僧侶はなんで勇者についてってんだ?」
僧侶「私ですか?」
戦士「正直お前みたいな性格の奴は結構あからさまに嫌悪感出すと思うんだけどな…」
僧侶「最初は私も勇者様を変な人だなって思っちゃいました」
戦士「それが普通の反応」
僧侶「でも…勇者様はそんなこと気にならなくなるぐらい強くて…ちょっとぶっきらぼうだけど…優しいんです」
戦士「へー、勇者がね…」
僧侶「戦士さんはまだ仲間になったばかりですから勇者様の事を上手く理解出来ないだけだと思います、理解できたら勇者様に対する見方が変わると思いますよ」
160: 1:2012/2/6(月) 22:04:02 ID:gWo5pRD/ec
戦士「随分あいつを高く買うんだな」
僧侶「それはもちろん!!なんども助けてもらいましたから」
戦士「お前ってさ…勇者の事好きなの?」
僧侶「へ?・・・」
戦士「どうなの?」
僧侶「な、な…」
戦士「?」
僧侶「なに言ってるんですか!?私は勇者様に確かに憧れを抱いてますけどそういう恋愛感情は持ち合わせてなくそもそも勇者様は私にとっての師匠さんみたいなお方ですから師弟愛みたいなのはあると思いますしそもそも勇者様に好きになろうなど考えるだけでおこがましく…!!」
戦士「わかったから、落ち着いてくれ」
161: 1:2012/2/6(月) 22:12:07 ID:WdcfcM3W0U
戦士「でも意外だな…勇者は見た目アレだけど顔はいいし」
僧侶「ま、まあ…確かにかっこいいですよね」
戦士「本当に惜しいな」
僧侶「そういう戦士さんはどうなんですか?」
戦士「アタシ?アタシは勇者の事好きだよ?」
僧侶「!?」
戦士「強い男は好きだし、顔も言うことないしね」
僧侶「あう…あ…」
戦士「(へえ?)じゃ、アタシが勇者と付き合ってもなんも思わんね」
僧侶「え!?」
戦士「いやぁ、良かった。実は僧侶が一番のライバルになると思ってたけど、脈ナシじゃねぇ」
僧侶「え…えと…」
162: 名無しさん@読者の声:2012/2/6(月) 22:13:28 ID:qf7Rx7Huy.
しんじられない!さぎしさんのリアル更新に
エンカウントした…
んーと、いいたいことはあるがそれを書くには余白が足りない。
↑レスを抱えて溺タヒしないでね!
立て前はこのくらいで…
読んで面白いから つCC
みんなたくさん更新期待でまってるよ多分w
163: 1:2012/2/6(月) 22:15:34 ID:gWo5pRD/ec
戦士「ちょいと今から勇者に好きな奴がいるか聞いてくる」タタッ
僧侶「ええ!?戦士さん!?」
戦士「勇者ー」
勇者「ん?」
僧侶「(はわぁ!!ど、どうしよう!?)」
戦士「今好きな奴っているか?」
勇者「・・・」
勇者「戦士」
戦士「え」ドキッ
僧侶「(な…)」
勇者「あと僧侶、二人とも大切な仲間だからな」
戦士「お、おお…」
僧侶「(はー、良かった〜)」
僧侶「(あれ?なんで私安心してんだろ?)」
164: 名無しさん@読者の声:2012/2/6(月) 22:18:46 ID:OLJrvwOaM2
くそっ、勇者の野郎、リア変態の癖にリア充だなんて
やっぱ顔か?顔なんか?
いや、あいつを見習えば俺にも……
ちょっと俺もあぶない水着買って装備してくる
165: 1:2012/2/6(月) 22:19:28 ID:gWo5pRD/ec
勇者「くだらん茶番繰り広げないで、さっさといくぞ」
勇者「僧侶」
僧侶「ふぁい!?」
勇者「いく…おいで」
僧侶「!!」
僧侶「はい!!」
勇者「次は大都市グレスプリアだ、そこで情報収集だな」
勇者「長くなるぞ、ついてこい」
僧侶「はい!!」
戦士「(・・・なんでアタシさっきドキッとしたんだろう…)」
僧侶「戦士さーん、いきますよー」
戦士「おう、今いく」
戦士「(まさか…な)」
166: 1:2012/2/6(月) 22:33:55 ID:WdcfcM3W0U
>>162
YOU、恥ずかしがらずにさらけ出しちゃいなYO
エンカウントってwww
私はモンスターか何かですかwww
溺タヒは大丈夫です多分
そんなもんですかね?
ちなみにさっき計算したら1日30ちょい更新してるのが出ました
ナンテコッタ…
支援感謝です♪
>>164
やっぱ顔なんかなぁ…
ちなみに私は一緒にいて安らぐ人がいいです
誰も聞いてないねサーセン
お巡りさんこいつです
167: 1:2012/2/6(月) 22:42:24 ID:gWo5pRD/ec
〜〜〜森〜〜〜
僧侶「うわぁ…不気味な森ですね…」
勇者「そうだな」
戦士「ま、不意討ちには気を付けろって事だ」
僧侶「うう…頑張ります」
勇者「戦士」ヒソヒソ
戦士「ん?」
僧侶「うにゃああ!?虫!?」
勇者「僧侶はかなり甘い性格でな…魔物が襲いかかってきても反省の色を見せれば許してしまうんだ」
戦士「まあ、だろうよ」
僧侶「うわーん、来ないでーきゃふ!!」ビタン
勇者「この辺りの魔物は狡猾で悪知恵が働く…俺一人じゃ捌ききれないかもしれん」
戦士「考えたくないけどな…」
僧侶「うう…鼻が痛いでふ…」
勇者「もしも俺が守りきれなかった場合、代わりに僧侶を守ってくれ」
戦士「なんだい?えらく弱気だね」
勇者「最悪の可能性は避けたいからな」
戦士「いいよ」
僧侶「あれ?この花なんでし…」
ガサガサガサガサガサ
僧侶「え?きゃああー!!」
戦士&勇者「!?」
168: 1:2012/2/6(月) 22:47:33 ID:gWo5pRD/ec
テレッテッテー、1は
焦らしプレイを覚えた!!
はい、というわけで
投下終了ですね
うーん…なんかこう
必ず勇者系にはまあ、なんというか…触手なりのそういったものを連想させる表現がつきものじゃないですか
ただ、私には文才がないからどう書けばいいのかわからない、そして空気をぶち壊す為にギャグに走る
このSSの9割はギャグでできています、多分
そんなわけで見てくださった方々ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
169: 名無しさん@読者の声:2012/2/7(火) 00:59:48 ID:OibDCAXY0c
冒険系、特に勇者系は触手はつきものなの
だから勇者=触手といっても過言ではないと思うの
すなわちその表現をエr…鮮明にしなかったら勇者は成り立たないの
良い作品を作りたかったら書かなきゃダメなの!
書かなかったら俺は絶対に許さない!書いてよ!
お願いだよ…ごろつきB返すから…
170: 1:2012/2/7(火) 05:57:15 ID:BI5nI7D34A
>>169
自分、エロ書けない人間なんでドヤッ?
でもそういう表現も確かに重要ですよね…難しい
あ、ごろつきは持って帰って貰ってもいいですよ
171: 1:2012/2/7(火) 17:12:24 ID:S20/xVf06Q
ウネウネウネウネ
僧侶「な、なんですかこれぇ!!」
戦士「食人植物!!」
勇者「よりにもよってこんな時に!!」
僧侶「ひゃあ!!なんかヌメヌメしてます!?」
戦士「まずい!!僧侶!!それは溶解液だ触れたら溶けるぞ!!」
僧侶「そんなこと…言われても…縛られてうまく…」
勇者「戦士、片っ端から蔓を斬ってくれ」
戦士「了解!!」
僧侶「た、助けてくださ…むぐ!?」
戦士「僧侶!?」
僧侶「んー!!んー!!…ぷはっ!!」
172: 1:2012/2/7(火) 17:18:36 ID:S20/xVf06Q
僧侶「はれ?なんか…力が入らな…い」
勇者「麻痺毒か…急げ戦士!!」
戦士「わかってるよ!!」
ザシュ、ズバッ、ズシュ、ザム、ドス!!
僧侶「あ…それは勇者様に買ってもらった服…」
僧侶「お願い…止めて」
戦士「こ、れ、で、どうだ!!」
ドズン!!
僧侶「!!」ブン
勇者「僧侶!!」ガシッ
僧侶「勇者…様…」
勇者「大丈夫か?」
僧侶「は…い」
173: 1:2012/2/7(火) 17:24:30 ID:S20/xVf06Q
戦士「おい!早く手伝…」
シュルル
戦士「しまった!!」
勇者「戦士!!」
戦士「だー!!噛み切ってやろうか!?」
勇者「落ち着け!!溶解液が出てるんだぞ」
戦士「アタシはいい!!僧侶は!?」
勇者「所々溶けかけてるが大丈夫だ!!」
戦士「わかった!!少し離れてろ!!巻き添え食らっても責任とれんからな!!」
174: 1:2012/2/7(火) 17:28:24 ID:S20/xVf06Q
勇者「それはどういう…」
戦士「はぁぁぁぁぁ!!」
戦士「力の解放!!」
勇者「!!」
ドーン!!
勇者「くっ…戦士!!」
戦士「あいよ」
勇者「無事か?」
戦士「問題ないよ、少しかかっちまったがね」
勇者「さっきのは…」
戦士「別に、アタシの必殺技とでも思ってくれ」
勇者「・・・まさか」
戦士「そんなことより、僧侶は?」
175: 1:2012/2/7(火) 17:31:42 ID:TtEmcv5bDI
勇者「問題ない、服が微妙に溶けてるがそれ以外は目立った…」ズルリ
勇者「・・・ズルリ?」
僧侶「・・・ううん」
勇者「っ!?///」
戦士「ば、おま何やってんだ!!」
勇者「違う、わざとじゃない!!」
戦士「いいから僧侶を隠せ!!」
勇者「そ、そうだな!!」
バサッ
勇者「これでいいか?」
戦士「あ、ああ…とりあえず隠せたな」
176: 1:2012/2/7(火) 17:34:28 ID:S20/xVf06Q
勇者「迂闊だった…まさか溶解液があそこまで染み込んでいたとは」
戦士「代えの服や装備はないのか?」
勇者「あるにはあるが…」
戦士「じゃ、それで」
勇者「本当にいいのか?」ピラッ
戦士「・・・なんだそれ」
勇者「異国の耐水装備ですくーるみずぎという装備らしい」
戦士「アホかぁぁぁぁ!!」
僧侶「うーん…」
戦士&勇者「!?」
177: 1:2012/2/7(火) 17:38:52 ID:TtEmcv5bDI
僧侶「・・・ふにゃ?」
勇者「き、気がついたか?」
戦士「だ、大丈夫か?」
僧侶「あれ…私、植物に巻き付かれてヌメヌメしてて…!!」
僧侶「な、な、なん…」
僧侶「なんで私上半身下着なんですか!?////」
勇者「落ち着け!!それには深いわけが…」
僧侶「ふ、服を下さい!!////」
戦士「ど、どうするんだよ!?」
勇者「どうするって…これを渡すしかないだろ…」
戦士「こ、これをか」
僧侶「///////」
178: 1:2012/2/7(火) 17:42:33 ID:S20/xVf06Q
戦士「おい、たびびとの服があったぞ!!」
勇者「でかした!!」
勇者「僧侶、これを着ろ」
僧侶「わ、わかりました…」
僧侶「勇者様、いつものお願いしますね」
勇者「任せろ」
戦士「いつものってなんだ?」
カチャカチャ、ウイーン、プシュー、ガガガ、ドゴン、キュラキュラ
勇者「出来たぞ、簡易更衣室」
僧侶「いつもありがとうございます」
戦士「・・・簡易?」
179: 名無しさん@読者の声:2012/2/7(火) 18:54:43 ID:sGsKplNHPk
勇者は世界を平和にした後でも大工に転職出来るから将来安泰だな
180: 1:2012/2/7(火) 20:59:10 ID:LIrhX9.mL.
>>179
手先が器用なイケメンはモテるってどこかに書いてあったような気がしないでもないような…格好はともかく
181: 1:2012/2/7(火) 21:02:26 ID:NI0Centdy6
僧侶「どう…ですか?」
戦士「・・・なあ」
勇者「何も言うな…」
僧侶「ちょっと…胸がキツイかな…」
戦士「・・・」ビキッ
僧侶「まあ、そのうち慣れるよね、うん」
戦士「・・・」ギチギチ
僧侶「どうですか?勇者様」
勇者「何故俺に聞くのかわからないが…似合ってるぞ」
僧侶「ありがとうございます♪」
僧侶「戦士さんはどうですか?」
戦士「・・・普通だな」
僧侶「はえ?」
僧侶「戦士さん、なんか気分が悪いんですか?」
勇者「・・・まあ、そんなもんだ」
僧侶「はあ…」
182: 1:2012/2/7(火) 21:07:43 ID:NI0Centdy6
〜〜グレスプリア〜〜
僧侶「ここが…大都市グレスプリア…」
戦士「ああ、相変わらずだだっ広いな」
僧侶「お、おっきいです…」
勇者「なんだ、僧侶は初めてか?」
僧侶「あ、はい…話は聞いた事がある程度で…」
僧侶「・・・」
勇者「どうした?」
戦士「あれ?あんたみずぎは?」
勇者「流石に大都市とあってそれなりの格好をしないと自警団がうるさくてな」
戦士「防御の高い装備をしなくていいのか?」
勇者「町の中で戦闘はしないだろう」
僧侶「・・・」
勇者「僧侶?」
僧侶「へ?は、はわわわわ!!なんでもありません!!」
勇者「?」
183: 1:2012/2/7(火) 21:12:39 ID:NI0Centdy6
僧侶「(び、びっくりした…)」
僧侶「(普段はあんな格好してるけど…キチンとしたら勇者様かっこいいんだよな…)」
僧侶「・・・//」
戦士「おい、そこの恋する乙女」
僧侶「だ、誰がですか!?」
戦士「人の話聞いてた?」
僧侶「え?…あれ?勇者様は?」
戦士「はー、情報屋に寄るから自由行動だってよ。アタシはあんたの護衛」
僧侶「そうなんですか…戦士さんはいきたい所とかないんですか?」
戦士「んー、無いかな。あんたについてくだけで面白そうだし」
僧侶「それ、どういう意味ですか…」
戦士「気にすんなよ、いこうぜ」
僧侶「はい」
184: 名無しさん@読者の声:2012/2/7(火) 21:48:52 ID:H03.Cb48go
戦士はジンオウ一式ですか?(スキル的な意味で)
185: 1:2012/2/7(火) 22:24:35 ID:QP6X0Gynu.
>>184
あー、そういえばありましたね
ま、結果から言っちゃうと戦士さんは皆大好きビキニアーマーです
力の解放はただの思いつきでイメージとしてはきあいだめの発展?って感じですね、まあ力の解放好きだから全然構いませんが…
186: 1:2012/2/7(火) 23:30:34 ID:QP6X0Gynu.
ギィィィィィ
勇者「・・・相変わらずボロいな…邪魔するぞ」
勇者「・・・いないのか」
「入ってきて第一声がそれじゃ、応対する気も失せるというものだよ、勇者」
勇者「いたのか、返事くらいしろよ。情報」
情報「入ってくるなり廃れてる発言をした君に言われたくないね」
勇者「はぁ…相変わらず減らず口のない」
情報「これが僕の在り方だからね…まあ座りなよ、コーヒーでも淹れるよ」
勇者「悪いな」
情報「気にすることはないよ、君と僕の仲じゃないか」
187: 1:2012/2/7(火) 23:38:07 ID:FoW3zwzG66
情報「それで?今日は一体どんなご用件ですか?勇者様?」
勇者「お前に様付けされると気持ち悪い」
情報「酷いな、尊敬を込めて言ったのに」
勇者「お前の性格知ってるから素直に頷けないんだよ」
情報「やれやれ、君は変わらないね」
勇者「お前もな、それにここに来る理由なんてそんなにないだろ?」
情報「僕に会いに来たとか?」
勇者「・・・」
188: 1:2012/2/7(火) 23:42:32 ID:FoW3zwzG66
情報「そんな怖い顔をしないでくれよ」
勇者「なんでわざわざお前に会いにいく必要がある。ここでしか出来ない事もあるだろう」
情報「ここでしか出来ない事…密室、人気のない、二人っきり」
勇者「おい」
情報「なるほど、つまり僕に欲情して押し倒し好き放題蹂躙するという訳か」
勇者「いい加減にしろ」
情報「ごめんごめん、些か悪ふざけが過ぎたね」
情報「でも僕は相手が君なら何されても構わないよ」
勇者「・・・」
189: 1:2012/2/7(火) 23:53:01 ID:FoW3zwzG66
勇者「本題に入るぞ」
情報「ん」
勇者「ここ最近の町や都市の自警が激しくなってないか?」
情報「そりゃあ、目と鼻の先に魔物がいるんだからね、備えあれば憂いなしだよ」
勇者「それに関しては同意見だが、流石に大砲まで持ち出す事ないだろ」
情報「それは僕に言われても対処出来ないね。結界魔術を張れないなら自衛しか手段は無いだろ」
勇者「・・・何か隠してるな?」
情報「なんの事だい?」
勇者「とぼけるな、昔からならともかく最近の話だ。何か裏があるだろう」
情報「・・・流石に君を騙すのは骨が折れそうだ」
情報「オーケー、知ってる情報を話そう」
190: 1:2012/2/7(火) 23:57:42 ID:QP6X0Gynu.
情報「最近、といってもわずか数週間前の話だ」
情報「魔物が凶暴化しているとの情報が入ってね、都市の騎士団が調査に赴いたらしい」
情報「そして帰ってきた騎士の一人は半狂乱になって喚いたらしい」
情報「魔王が…魔王が帰ってきた」
勇者「帰ってきた?つまりどこかに行ってたのか?」
情報「そこまではわからないけど、ここ数年は魔物の被害が少なかったのに、わずか数週間で被害が大幅に増えた」
情報「町に侵入するなんて日常茶飯事。まれに町娘や村娘を連れ去るらしい」
情報「ま、恐らくは慰み物にされるだけだろうけどね」
勇者「・・・」
191: 1:2012/2/8(水) 00:00:11 ID:FoW3zwzG66
新キャラ出現させた所で今日の投下終了ですぬ
またダラダラと長引きそうな悪寒(´・ω・`)
ま、なるようになるだけですけどね
見てくださった方々ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
192: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 01:08:37 ID:OibDCAXY0c
>>186のギィィィィィが
ンギモッヂィィィィィに見えた
支援
193: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 04:28:41 ID:vs1J6Bpbok
>>1さん
お初にお目にかかるまする 通りすがりの名無しだす
差し支えなければこのスレのキャラを SSイラスレに投下させては頂けませんでしょうか?
おイヤでしたら いや〜んとおっしゃって下さいませ
無駄レス失礼しましたm(._.)m
続き楽しみにしてます(*´∀`*)
194: 1:2012/2/8(水) 06:28:41 ID:ukpSrCgcpI
>>192
いやいやwww
確かに毎回ほぼそのネタを使ってますけどwww
まあ…見えなくもない…か
支援感謝です♪
>>193
な ん で す と !?
ありがとうございます!!
凄く嬉しいです!!
是非お願いします!!>>193さんのイラストを楽しみに待ちつつ投下していきますね
195: 1:2012/2/8(水) 06:32:38 ID:UYNYISK/jE
情報「珍しいね、君がそんなに真剣になるなんて」
勇者「まあな…流石に魔王討伐を引き受けた手前そんな楽観は出来ないだろ」
情報「どこまで本気かわからないのが君の魅力だったのに…真剣な君も中々そそるものがあるね」
勇者「お前の場合本心は二割もないだろうな」
情報「ふふ、違いない。話はこれで終わりかい?」
勇者「おう、邪魔した」
情報「待ちたまえ」
勇者「?」
196: 1:2012/2/8(水) 08:31:38 ID:svXBI68Hng
情報「例の件、そろそろいい返事を聞かせて貰えるかな?」
勇者「・・・例の件か、答えはいつも言ってるだろう?断る」
情報「相変わらずつれないね」
勇者「大体あの話を受けたとしても何になる、お前に得があるのか?」
情報「あるさ、僕が幸せになれる」
勇者「俺が乱暴を働いたとしても?」
情報「君はそんな男じゃないのは僕が一番よくわかっているつもりだが?」
勇者「やれやれ」
情報「それに僕は執念深い女だからね。それは君がわかってるだろ?」
勇者「あー、はいはい」
197: 1:2012/2/8(水) 13:39:22 ID:uI2Wh2UJdg
情報「で?婚儀はいつにする?」
勇者「勝手に決めるな」
情報「いいじゃないか」
勇者「俺はこの旅が終わるまでは独りでいる」
情報「む…ならばこうしよう。僕がその魔王討伐に同行しよう」
勇者「なんだと?」
情報「そうすれば君は魔王討伐を早く出来るし僕は君の傍にいれるで良いことづくめだろ?」
勇者「本気で言ってるのか?」
情報「不服かい?」
勇者「・・・戦力が増えるのは助かるな」
情報「素直じゃないねぇ」
198: 1:2012/2/8(水) 13:42:23 ID:k81ksGofh2
勇者「ついてくるのは構わないが…腕は落ちてないよな?」
情報「鍛練は続けてるさ」
情報「大丈夫、君は僕が守る」
勇者「・・・普通逆じゃね?」
情報「細かい事は気にしない、それより…」
ドカーン!!
情報「!?」
勇者「!!」
情報「今の爆発…」
勇者「くそっ!!」
バタン!!タタタ
情報「おい!!勇者!!」
199: 1:2012/2/8(水) 13:56:20 ID:k81ksGofh2
〜〜〜広場〜〜〜
魔物「お前ら!!女を全員取っ捕まえろ!!」
手下「キャピーー!!」
魔物「へっへっへ、中々の上玉揃いだぜ」
手下「ヒャッハー生け捕りだー…ニギャ!!」
戦士「ったく!!いきなり現れてうるさいんだよ!!」
僧侶「ま、町の人を襲うのを止めなさい!!」
手下「頭!!抵抗するやつらが!!」
魔物「なにぃ?」
魔物「・・・戦士に僧侶か…」
戦士「あん?文句あんのか?」
僧侶「戦士さん!!挑発しないで!!」
魔物「僧侶は俺のドストライクゾーンなんだが…戦士は」
魔物「貧乳」ボソッ
戦士「てめぇ!!ぶっ殺す!!」
200: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 14:04:19 ID:AY51fdUhxg
貧乳な私としては魔物を倒すことに賛成!
しえんCC
201: 1:2012/2/8(水) 14:19:05 ID:uI2Wh2UJdg
>>200
ひんぬー仲間がいた
ヽ(*´▽)ノ♪
あれだよね!!やっぱり大きければいいってもんじゃないよね!!
確かに男は皆大きい方が好きだって人は多いけどちっぱいもいいもry
支援感謝です♪
この魔物はどういう屈辱に晒してあげようか
202: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 14:21:35 ID:5jbboPhPb.
|壁|ω・`)つ――C
203: 1:2012/2/8(水) 14:25:00 ID:k81ksGofh2
戦士「ぐっ!!」ガキン!!
僧侶「戦士さん!!」
戦士「お前は下がってろ!!」
僧侶「でも!!」
魔物「戦士なあ…胸が小さいのは好きくないんだけど…顔と体はいいしなぁ…」
戦士「まだ言うか!!」
ガキン!!キン!!
戦士「ぐっ…こいつ…強い」
魔物「決定、連れ帰って手下にくれてやろう」
204: 1:2012/2/8(水) 14:35:18 ID:k81ksGofh2
僧侶「戦士さん!!」
手下「ヒャッハー!!いい女だぜー!!」
僧侶「っ!?」
手下「頭が好きそうな顔と体をしてるでごわす」
手下「でも…頭だけ楽しむのは理不尽っすよね…」ニヤリ
僧侶「い…いや…」
手下「ヤっちまえー」
僧侶「いやぁぁぁ!!」
ドドンドンドドンドン!!
手下「ぎゃ!!」
手下「ぐへ!!」
手下「ごわすなり!!」
僧侶「!!」
205: 1:2012/2/8(水) 14:44:26 ID:uI2Wh2UJdg
>>202
可愛いなちくせう
でておいで、ナデナデしてあげるから
支援感謝です♪
206: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 15:19:34 ID:7vN09aVDKU
おおきいおっぱい
ちいさいおっぱい
そんなのおとこのかって
ほんとうにおっぱいがすきなら
どんなむねでもうけいれてあいするべき
ポケモンのカリンの名言を改変してみた
そしてこれが真理だと俺は思う
支援
207: 1:2012/2/8(水) 16:27:29 ID:k81ksGofh2
>>206
カリン…やらしい子!!
ある意味真理ですけど…
うーん…まあいいか
支援感謝です♪
208: 1:2012/2/8(水) 16:30:26 ID:k81ksGofh2
勇者「僧侶!!伏せろ!!」
勇者「雷鳴剣!!」
手下「グギャアア!!」
僧侶「勇者様!!」
勇者「大丈夫か!?」
僧侶「私は大丈夫です!!でも、戦士さんが!!」
情報「怪我人は任せた!!」
勇者「わかってる!!」
209: 1:2012/2/8(水) 16:35:32 ID:uI2Wh2UJdg
戦士「はあ…はあ…くそ!!」
魔物「お、そろそろ頃合いかな…ほか…」
ズキューン!!
戦士「!!」
魔物「ぬ?」
情報「ここからは僕が相手になろう」
戦士「だ、誰だお前…」
情報「なに、ただの通りすがりの情報屋さ」
戦士「情報…あんたが」
魔物「銃士か…でも」
魔物「うは、メガネがまたまた俺のストライク」
魔物「さっきの僧侶にかけさせてみるか…それはそれでいい…」
情報「いい加減相手にしてくれないか?待つのは疲れるんだ」
魔物「心配しなくてもすぐに可愛がってやるよ」
情報「そうか…それは楽しみだ」ニヤリ
210: 1:2012/2/8(水) 16:38:05 ID:k81ksGofh2
戦士「ぐ…」
勇者「戦士、しっかりしろ」
戦士「あ…勇者…」
戦士「悪い…あいつ強いよ」
勇者「わかってる、動くな」
戦士「アタシはいい…それより…あの情報屋に加勢してやってくれ」
戦士「あの小さい銃じゃ…ダメージが…」
勇者「大丈夫だ」
戦士「?」
勇者「認めるのは癪だが、あいつは強いよ」
戦士「・・・」
211: 1:2012/2/8(水) 18:24:57 ID:svXBI68Hng
情報「・・・」ドンドン
ジャコッ!!カシャ!!
魔物「おーい、全然聞いてないよーちゃんと当ててるか〜?」
情報「おかしいね、確かに当たってるはずなんだけど…」
魔物「ちゃんと当てなきゃな、お持ち帰りするぞ」
情報「そうか…じゃあ」
ガシャン!!
情報「蜂の巣がお望みかい?」
魔物「え…おま、それ機関…」
ドドドドドドドドド!!
212: 1:2012/2/8(水) 18:28:56 ID:9IAOdG2/VE
情報「…ふぅ」ジャコ
戦士「な…」
僧侶「す…凄いです…」
勇者「(どっから取り出してんのか未だにわからん)」
情報「大丈夫?怪我はない?」
戦士「あ…アタシは大丈夫…」
勇者「嘘つけ、身体中傷だらけじゃないか」
戦士「いでで!?引っ張んな!!」
勇者「薬を塗るだけだ」
戦士「ちょ、やめ…ああ!!」
勇者「変な声を出すな」
213: 1:2012/2/8(水) 18:32:39 ID:9IAOdG2/VE
僧侶「あ、ありがとうございました…」
情報「大したことはしてないよ、友人の友人を助けるのは当然の事だ」
僧侶「は…はあ…」
情報「ふむ…ゆっくり話したいけど…ここじゃ無理だね」
情報「場所を移そう、勇者!!僕の家にいくよ」
勇者「わかった」
戦士「だー、もう離せ」
情報「・・・家についたら僕が手当てするから」
勇者「それは助かるな」
214: 1:2012/2/8(水) 18:37:09 ID:9IAOdG2/VE
〜〜〜情報屋〜〜〜
情報「どうぞ」コト
僧侶「ありがとうございます」
戦士「すまねぇ」
情報「さて…どこから話そうか」
僧侶「あの…失礼ですけど、勇者様とのご関係は?」
情報「僕かい?勇者の顔馴染みで剣の師匠で絶賛求婚中さ」
僧侶「うええええ!?き、求婚!?」
戦士「剣の師匠!?」
情報「面白い反応をするね」
勇者「まあ、言うなればただの友だそんなに深い関係じゃない」
215: 1:2012/2/8(水) 18:40:35 ID:9IAOdG2/VE
情報「酷いな…二人であんなに濃厚な夜を…」
僧侶「え!?」
戦士「え」
勇者「過ごしてない」
情報「ふふ、過ごしたいと思っている哀れな女さ」
僧侶「えっとじゃあ…なんで僕って言うんですか?」
情報「・・・そうだね、気がついたらこんな感じだったからね」
情報「僕っ娘は嫌いかい?」
僧侶「いや!!そんなことありません!!寧ろ雰囲気が似合ってるっていうか!!」
情報「ありがとう」
216: 1:2012/2/8(水) 18:44:09 ID:9IAOdG2/VE
勇者「そろそろいいか?」
戦士「おう」
僧侶「は、はい!!」
勇者「本当なら今日にでも出発したかったが…戦士が負傷したからな、1日宿を取る」
戦士「あ、アタシは別に…っ!!」
勇者「・・・」
戦士「こ、こんな傷!!耐えて見せるさ!!」
勇者「ベッドに縛り付けられたくなかったら黙って言うことを聞け」
戦士「・・・はい」
情報「ふむ」
217: いち:2012/2/8(水) 18:49:26 ID:svXBI68Hng
情報「じゃあ僕もお邪魔しよう、もちろん宿泊費は出す」
勇者「くるのか、じゃあ二部屋でいいな」
僧侶「はあ…」
情報「いや、ここは公平にくじ引きなんてどうだい?」
勇者「は?」
情報「ほら、ここに二本ある。この中で印を引いた者同士が相部屋、印がなかった者同士が相部屋になろう」
勇者「いや、ふざけ…」
情報「はーい、ドン!!」
僧侶「わわ!!」バッ
戦士「よっと」
情報「それ、勇者は残ったのね」
勇者「・・・印付きだな、相部屋は>>217か」
218: いち:2012/2/8(水) 18:50:15 ID:svXBI68Hng
訂正します!!
>>219です!!
吊ってきます…
Σ(ノд<)
219: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 18:56:12 ID:oUrZxx2jaQ
僧侶
220: 1:2012/2/8(水) 19:51:07 ID:1.PrppOx/o
情報「・・・ちっ」
僧侶「あう…あわわ」
勇者「とりあえず宿屋にいくぞ」
戦士「意義なーし」
情報「(こんなことなら細工をしておけばよかったな…)」
戦士「(なんか進展あるかな〜ま、ないだろうけど)」
僧侶「(ゆ、勇者様と相部屋…勇者様と…)」
僧侶「/////」
勇者「お前ら面白いな」
221: 1:2012/2/8(水) 19:57:19 ID:DhzqO8ss.s
〜〜〜部屋〜〜〜
僧侶「・・・」
勇者「・・・」
僧侶「・・・」
勇者「・・・なあ」
僧侶「は、はひ!!」
勇者「そんなに追い詰められた兎みたいな顔をするな」
僧侶「あ、すいませ…」
勇者「思わず虐めたくなるだろ」
僧侶「ひ、ひぃぃぃぃ!!」
勇者「嘘だ」
僧侶「お、驚かさないで下さいよぅ!!」
222: 1:2012/2/8(水) 20:14:37 ID:1.PrppOx/o
勇者「お前とこんな風になるのは二回目か?」
僧侶「え…ああ、そうですね」
勇者「思い出したら段々ムカついてきた」
僧侶「だ、誰にですか!?」
勇者「お前はしらなくていい」
僧侶「・・・あの。情報さんとはどういったご関係で?」
勇者「大方あいつの言う通りだ」
僧侶「剣のお師匠さんなんですね」
勇者「まあな、立ち回りとかはあいつに教わった」
僧侶「お師匠のお師匠さんかぁ…」
勇者「何か言ったか?」
僧侶「な、何にも!!」
223: 1:2012/2/8(水) 20:31:16 ID:1.PrppOx/o
僧侶「あの…さっきの…求婚というのは?」
勇者「あいつが吹いているホラだ気にするな」
僧侶「でも、嘘をついている様には見えませんでしたよ?」
勇者「なんでわかる」
僧侶「あ…えと…」
僧侶「女の…勘です」
224: いち:2012/2/8(水) 20:34:51 ID:1.PrppOx/o
勇者「そうだな…確かに嘘はついてないな」
僧侶「あう…情報さんのことはどう思ってるんですか?」
勇者「いい仲間だとは思っている」
僧侶「そう…ですか」
勇者「・・・」
僧侶「あ…えと…」
勇者「話してばっかで疲れただろう。どうだ?気分転換は出来たか?」
僧侶「気分転換…あ!!」
225: 1:2012/2/8(水) 20:37:59 ID:DhzqO8ss.s
勇者「どうした?」
僧侶「確か…ここに」ゴソゴソ
僧侶「ありました!!」
勇者「つまりなんだ?」
僧侶「あ…あの…これ」
勇者「シルバーアクセサリー?」
僧侶「///」コクン
勇者「僧侶が買ったのか?」
僧侶「…はい///」
226: 1:2012/2/8(水) 20:40:53 ID:DhzqO8ss.s
勇者「いいセンスだな」
僧侶「!!」
僧侶「は、はい!!」
勇者「だが…なんで二つだけなんだ?」
僧侶「え」
勇者「三人は必要だろ」
僧侶「あの…」
勇者「つけていいのか?」
僧侶「ど、どうぞ!!」
227: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 21:02:49 ID:K58u2u4ecI
楽しませてもらってます
しえんヽ(・∀・)ノC
228: 1:2012/2/8(水) 21:42:46 ID:1.PrppOx/o
>>227
こちらこそ支援を楽しみに待ってまry
支援感謝です♪
229: 1:2012/2/8(水) 22:23:05 ID:RKYfkzbfdU
勇者「たまにはいいものだな、こういうのをあまりつけた覚えが…」
僧侶「ど、どうされました?」
勇者「・・・付け方がわからない」
僧侶「え…ええ!!」
勇者「あ、あまりこういうのをつけたことがないんだ」
僧侶「あ…えと…じゃあ」
僧侶「つけましょうか?」
勇者「是非頼む」
僧侶「即答!?」
勇者「いいだろ、減るもんじゃないし」
僧侶「は、はい」
230: 1:2012/2/8(水) 22:27:17 ID:OEv/Nma8qg
僧侶「(ゆ、勇者様にアクセサリーをつけるなんて…考えてなかった…)」
僧侶「あ、あの…ひょっとしてご迷惑でしたか?」
勇者「そんなことはない」
僧侶「そう…ですか」
僧侶「(あうう…絶対に気を遣わせてるよね)」
僧侶「(そういや…勇者様って髪サラサラだなぁ…)」
僧侶「(髪には自信あるけど…)」
勇者「おい」
僧侶「ひゃい!?」
勇者「そんなに黒髪が珍しいか?」
僧侶「そんなことないですよ?」
勇者「お前の髪色は地毛か?」
僧侶「そうですね」
勇者「ふーん」
231: 1:2012/2/8(水) 22:31:25 ID:OEv/Nma8qg
勇者「・・・まあ、あれだ」
僧侶「?」
勇者「俺達は同じ目的で旅してる仲間だし、性別の関係で言いにくい事もあるかもしれんが…そのなんだ、悩みがあるなら聞いてやるぞ」
僧侶「勇者様…」
勇者「・・・」
僧侶「ふふ、ありがとうございます」
勇者「やっぱり笑った顔が一番いいな」
僧侶「えと…その…」
僧侶「つけ終わりました…///」
232: 1:2012/2/8(水) 22:35:24 ID:RKYfkzbfdU
勇者「ありがとう」
僧侶「いえ…凄く似合ってますよ」
勇者「お前のセンスがいいからな、少し目を瞑れ」
僧侶「?」
勇者「この辺かな…」
僧侶「ふえ?勇者様何を…」
勇者「いいから瞑ってろ」
僧侶「(か、髪を優しく触られてるから…くすぐったい)」
勇者「よし…出来た」
僧侶「え…あ」
233: 1:2012/2/8(水) 22:40:51 ID:OEv/Nma8qg
僧侶「髪…飾り」
勇者「まあ、僧侶に似合いそうだなって…買ってきた」
僧侶「私の為に…ですか?」
勇者「まあな」
僧侶「・・・えへへ」
勇者「喜んでもらえてよかった」
僧侶「一生大事にしますね♪」
勇者「そこまで大事にしなくていいぞ。さて、寝るか」
僧侶「はい♪」
234: 1:2012/2/8(水) 22:46:06 ID:OEv/Nma8qg
〜〜〜おまけ〜〜〜
戦士「・・・」ジー
情報「?」
戦士「・・・」ジー
情報「どうしたんだい?そんなに見つめて」
戦士「B…ってとこか」
情報「だから一体…ああ、そういうことか」
戦士「う、なんだよ言いたいことあるなら言えよ」
情報「いやなに、僕は実は悩んでいてね…同じ苦しみを分かち合える友ができて良かったよ」
戦士「お前…いいやつだな!!」
戦士「お前の事はアタシが守ってやるよ!!」
情報「ありがとう」
情報「(本当はゆったりした服で隠してるんだが…まあ、いいか)」
235: 1:2012/2/8(水) 22:49:04 ID:RKYfkzbfdU
今日は昨日できなかった分含め約40ちょい更新したニダ
疲れたといえば嘘になるニャ
本音を言えばまだまだ更新出来ますでおじゃる
まあ、結局は投下終了なんですけどね
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
236: 名無しさん@読者の声:2012/2/8(水) 22:49:37 ID:E59jL8z.KM
ああぁぁぁぁぁぁっんま!
甘党の僕でも嫌気……いや、にやけが出る甘さだな
237: 1:2012/2/9(木) 06:53:30 ID:RKYfkzbfdU
>>236
ん?何故にやけているのかな?(・∀・)ニヤニヤ
238: 名無しさん@読者の声:2012/2/9(木) 07:34:25 ID:fVaxdanGF2
気持ちは分かるけど、まとめられたやつを読みたい気分になるな。>>1のコメントを全部消したバージョン。
239: 1:2012/2/9(木) 08:15:59 ID:5VD59INVTw
〜〜〜翌朝〜〜〜
勇者「皆、準備出来たか?」
僧侶「大丈夫ですよ」
戦士「準備完了だ」
情報「僕は大丈夫だよ」
僧侶「・・・あれ?情報さん?」
情報「ああ、いい忘れてたね、僕も旅に同行することになった」
僧侶「え?はあ…」
情報「魔王討伐までの間よろしく頼む」
僧侶「あ、はい!!こちらこそ」
240: 1:2012/2/9(木) 08:19:02 ID:5VD59INVTw
勇者「情報、少し気になる事が」
情報「わかっている」
情報「名前、だろ?」
僧侶「ふえ?」
勇者「情報は裏の世界では名前が一人歩きするくらい有名なんだ」
情報「お陰で命を狙われるのなんて日常茶飯事さ」
僧侶「ええ!?だ、大丈夫なんですか!?」
情報「だから、僕の二つ名で通そうと思う」
僧侶「二つ名?」
情報「そう、今から僕は」
銃士「銃士と呼んでくれ」
241: 1:2012/2/9(木) 08:22:34 ID:sEfoXHz.V2
僧侶「銃士さん…ですか…」
銃士「そうだね、これなら君達に迷惑はかけないだろ」
戦士「まあ、いいじゃねーか。アタシ達と旅するのは変わんねーだろ」
銃士「・・・ありがとう」
僧侶「じゃあ…改めてよろしくお願いしますね、じょう…あ!!銃士さん!!」
勇者「早速間違えているな」
僧侶「うう…すみません…」
242: 1:2012/2/9(木) 08:34:49 ID:u154Dzic7I
銃士「それはそうと…随分可愛らしい髪飾りをしているね」
僧侶「ああ、これは…」
勇者「・・・」
僧侶「(い、痛い痛い!?勇者様の視線が痛いです!!)」
僧侶「あ、あはは、自分で買いました…」
銃士「・・・そう」
僧侶「(う、嘘をついちゃいました…)」
243: 名無しさん@読者の声:2012/2/9(木) 09:13:23 ID:Bz5Vxk9m2I
追いついた!
CCCCCCCCC
CCCCCCCCC
244: 1:2012/2/9(木) 17:20:18 ID:WpDpWV85XM
銃士「じゃあ…勇者のこのアクセサリーは何かな?」
勇者「買ったんだ。文句あるか?」
銃士「ふーん?そのての装飾品を滅多につけない君が?」
勇者「・・・」
銃士「まあ…そういう事にしておいてあげるよ」
勇者「いいから早く出発するぞ」
銃士「はいはい」
245: 1:2012/2/9(木) 17:24:46 ID:WpDpWV85XM
〜〜〜草原〜〜〜
銃士「ここらへんはあまり魔物が現れないね」
勇者「そうだな」
銃士「次はどこに…」
勇者「どうした?」
僧侶「そろそろ新しい武器とか欲しいですね〜」
戦士「ああ、アタシも剣が欲しいな…」
勇者「じゃあ次は鍛冶町ソードムラに…」
銃士「まちたまえ」
三人「?」
246: 1:2012/2/9(木) 17:29:30 ID:WpDpWV85XM
銃士「いくつか確認したい事がある」
銃士「まず勇者、君のその格好はいったいなんだ?」
勇者「防具を装備してるだけだが?」
銃士「・・・君はそれを防具と呼ぶのか?」
勇者「もちろんだ」
銃士「・・・」
銃士「僧侶と戦士も、何故何も思わない?」
戦士「んなこと言われても」
僧侶「えっと…勇者様ならいいんじゃいかと」
銃士「考えてみたまえ、大の男が水着でウロウロしてるのをどう思う?」
戦士「そりゃまずいだろ?」
僧侶「あまりよくはありませんね…」
247: 1:2012/2/9(木) 17:44:05 ID:nky3KnsThQ
銃士「さっきまで普通の格好だったのに…何故」
勇者「別に問題ないだろ」
銃士「おおありだ、目のやり場に困る」
勇者「防御力が高いからな、それに追加効果がある」
銃士「?」
勇者「余計な殺生をしなくてすむ」
銃士「そりゃあね…」
248: 1:2012/2/9(木) 20:12:02 ID:QsZCryh2P.
魔物「ウギャアアア!!」
魔物「ビャアアア!!」
魔物「く、来るなー!!」
勇者「・・・」
銃士「なあ、これが追加効果なのかい?」
勇者「もちろんだ、他に何がある?」
銃士「いや…モラルとかの問題というものがあってね」
勇者「魔物を殺してる時点でモラルも関係ないだろう」
銃士「そうだね…そう考えたら…って、それとこれとは話が別だろ?」
勇者「・・・」
249: 1:2012/2/9(木) 21:34:41 ID:DGaa3FR.z2
僧侶「で、でも!!余計な戦闘をしなくて済むならそれに越したことはないんでしょうか?」
僧侶「中には話し合えばわかりあえる魔物がいるかもしれませんし…」
僧侶「無差別に殺すのはよくないと思います」
銃士「僧侶…」
僧侶「甘い考えだって事はわかってます、ですが!!殺す事だけが解決法ではないと思います!!」
戦士「ま、アタシらの目的は魔王討伐であって魔物殲滅じゃないからな」
銃士「それに関しては十分承知しているさ…僕が言いたいのは」
銃士「こんな格好をする必要があるかのかということだ」
僧侶「・・・」フイ
戦士「・・・」フイ
勇者「おい、なんで目をそらす」
250: 1:2012/2/9(木) 21:39:35 ID:DGaa3FR.z2
銃士「とにかく、その格好は色々と目に毒だ、着替えて貰おうか」
銃士「異論はないな?」
勇者「おおありだ、防御力が…」
銃士「当たらなければどうという事はない」
勇者「他人事だと思って…」
銃士「僧侶も戦士も、こんな格好では困るだろう?」
僧侶「あ…えと…」
銃士「町に入る度に変人の仲間扱いされるんだぞ?」
僧侶「それは…嫌です」
戦士「(銃士みたいに意見をはっきりと言う奴がいなかったからな…)」
銃士「さあ、着替えて貰おうか」
251: 名無しさん@読者の声:2012/2/9(木) 21:40:15 ID:Kkh511QEhI
これやるから僧侶は貰ってくぜ
( ・∀・)つ---CCDCC
252: 1:2012/2/9(木) 21:44:32 ID:v6l4HiRCsk
勇者「・・・しょうがないな」ゴソゴソ
デロリロデロリロデロリロデロリロデーロ
勇者「・・・」
銃士「・・・」
戦士「・・・」
僧侶「い、今…不吉な音楽が聞こえたような」
銃士「き、気のせいだ!!」
銃士「勇者!!早く脱げ!!」
勇者「・・・脱げん」
銃士「・・・は?」
勇者「ちょっと引っ張ってくれ」
銃士「こうか?」
にぎゅー
銃士「くっ!!取れん!!」
253: 1:2012/2/9(木) 22:13:49 ID:k81ksGofh2
銃士「はあ…はあ…これは…もしかしなくても呪いか?」
僧侶「その可能性は高いですね」
戦士「呪いってなんだ?」
銃士「説明しよう」
銃士「この世には強い恨みや怨念を残して去っていった人や、魔物による強力な呪いをかけられた装備が存在する」
銃士「その装備には装備した者に呪いをかけ災いをもたらすらしい」
銃士「さらに、この装備は一度つけると強力な呪いにより自力では外せない」
銃士「教会で呪いを解かない限りはな」
254: 1:2012/2/9(木) 22:20:18 ID:uI2Wh2UJdg
戦士「ふーん、要するに呪いを解かないと勇者はこの装備のまんまだと」
銃士「そういうこと…ん?待てよ?」
銃士「グレスプリアの時はまともな格好をしていたが?」
勇者「この上から着てたからな」
銃士「・・・ああ」
戦士「つーか、僧侶が呪い解けるんじゃねーの?」
銃士「それだ!!」
僧侶「ええ!?私ですか!?」
銃士「頼む僧侶!!君しか頼れないんだ!!」
銃士「僕のため、ひいては勇者の為にやってくれ!!」
僧侶「勇者様の…ため」
僧侶「解呪はあまり得意じゃありませんが…やってみます!!」
255: 1:2012/2/9(木) 22:35:35 ID:k81ksGofh2
僧侶「我等が母なる神よ、その聖なる力を持ってこの者蝕みし呪いを昇天させよ」
僧侶「・・・ええ!?」
銃士「どうした?」
僧侶「呪いが…かかってないそうです」
銃士「なん・・・だと?」
戦士「じゃあ呪いじゃねーんじゃねーの?」
銃士「呪いの装備ではないのに装備を外せない…実に興味深いな」
銃士「今後の研究対象に…」
魔物「ギャピー!!」バッ
銃士「!?」
ザシュ!!
256: 1:2012/2/9(木) 22:38:38 ID:k81ksGofh2
勇者「・・・」
魔物「プギャア…」ガク
銃士「す、すまない…」
勇者「何かに集中すると何も見えなくなる…お前の悪い癖だ」
勇者「別に知ろうとする事は間違いじゃない、だが場所を考えろ」
銃士「・・・」
勇者「俺も人の事は言えんがな…」
僧侶「?」
勇者「次の町に急ぐぞ」
僧侶「はい♪」
戦士「あいよ」
銃士「・・・ああ」
257: 1:2012/2/9(木) 22:47:03 ID:uI2Wh2UJdg
とりあえずは更新を中断します
かなり遅くなりましたが
>>238
レス返ばかりで更新を疎かにしてしまい不快にさせてしまったみたいで申し訳ありません
このレス含め、これからは更新に力を入れようと思います
本当に申し訳ありませんでした
>>245
支援ありがとうございます
>>251
僧侶ちゃんは皆のアイドルですからね…代わりにこれを
つ勇者
支援ありがとうございます
258: 1:2012/2/9(木) 22:49:07 ID:k81ksGofh2
>>257は
>>245ではなく>>243でしたね
すみませんでした
259: 1:2012/2/10(金) 00:02:19 ID:3inC/w3.6k
〜〜〜おまけ〜〜〜
僧侶「あの〜銃士さん」
銃士「なんだい?」
僧侶「銃士さんは銃を使うんですよね?」
銃士「ああ、そうだね」
僧侶「いったいどんな銃をお使いになられてるんですか?」
銃士「うん?そうだね」
銃士「拳銃、大型拳銃、散弾銃、狩猟銃、砲銃、機関銃、突撃銃、子銃ってとこかな」
僧侶「随分いっぱいありますねぇ」
銃士「敵やその場の状況に応じて弾や武器を変えられるからね」
僧侶「つまり…臨機応変に立ち回れるということですか」
銃士「そういう事になるね」
260: 1(投下終了):2012/2/10(金) 00:05:33 ID:3inC/w3.6k
僧侶「あの…えっと…じゃあもうひとついいですか?」
銃士「なんだい?」
僧侶「その…銃とかはどこから取り出してるんですか?鞄とか見当たらないし…服の中から取り出している様にしか見えないんですけど…」
銃士「・・・」
銃士「企業秘密ということにしておいてくれ。まだ誰にも話してないんだ」
僧侶「はあ…」
僧侶「(うう〜気になる…)」
261: 1:2012/2/10(金) 18:56:38 ID:eg2a1iEexU
〜〜〜ソードムラ〜〜〜
僧侶「うわぁ…ここが鍛冶町ソードムラ?」
勇者「ああ、この町は鍛冶に力をいれていてありとあらゆる武器を生産強化できる」
勇者「この町で装備を整えて、魔王討伐に備えるぞ」
戦士「・・・」ソワソワ
僧侶「戦士さん?」
戦士「うわぁ!?な、なんだよ!!」
銃士「随分とキラキラした目をしているね」
戦士「う…///」
勇者「そんなに慌てなくても、剣は逃げないぞ」
戦士「わ、わかってるよ!!」
262: 1:2012/2/10(金) 19:04:41 ID:fLSctY7Zi.
鍛冶「いらっしゃい!!今日はどんな用だい?」
戦士「あう…えと…剣の生産を…」
鍛冶「あいよ!!」
勇者「さて…戦士の装備が出来るまで、俺達は店を覗いてるか」
戦士「は!?側にいてくれるんじゃないのか!?」
勇者「自分の装備だろ?」
戦士「うぐ…」
勇者「僧侶は強化できそうだな…銃士は?」
銃士「僕は今のままで満足してるからね」
勇者「わかった…じゃあ僧侶の武器を強化しよう」
勇者「いくぞ、僧侶」
僧侶「はい」
263: 1:2012/2/10(金) 19:09:11 ID:eg2a1iEexU
カーン、カーン!!
戦士「・・・」ソワソワ
カーン!!カーン!!
戦士「・・・」イジイジ
カーン!!カーン
戦士「・・・」ウロウロ
鍛冶「・・・お客さん」
戦士「うわぁあああ!?」
鍛冶「そんなびっくりしなくても」
戦士「な、ななななんだよ!?」
鍛冶「ひょっとしなくても、鍛治屋は初めてかい?」
戦士「そうだよ!!なんか文句あっか!?」
鍛冶「ははは、皆そうだよ、おいで。近くで見なよ」
戦士「お…おう」
264: 1:2012/2/10(金) 19:13:28 ID:fLSctY7Zi.
勇者「邪魔をする」
鍛冶「いらっしゃいませ〜♪」
僧侶「あ、あの!!つ、杖の強化をお願いしたいんですけど!!」
鍛冶「わかりました〜♪こちらへ〜♪」
僧侶「は、はい!!」タタタ
銃士「君はどうするんだい?」
勇者「・・・少し寄るところがある」
勇者「僧侶を頼む」
銃士「了解」
265: 1:2012/2/10(金) 19:17:33 ID:eg2a1iEexU
鍛冶「貴女、鍛冶は初めて?」
僧侶「そ、そうです!!」
鍛冶「あらら、やっぱり〜?」
僧侶「わ、わかるんですか!?」
鍛冶「熟練者の勘ってやつよ〜、この杖全然使ってないのね〜綺麗だわ〜」
僧侶「あ、ありがとうございます!!」
鍛冶「ふ〜ん、この杖はあまり実戦には向いてないわね…いいわ、魔法石強化しましょう」
僧侶「魔法石?」
鍛冶「こ、れ、よ」
266: 1:2012/2/10(金) 19:21:43 ID:fLSctY7Zi.
僧侶「…綺麗」
鍛冶「そ、綺麗でしょ?この綺麗さから装飾品にも使われてるのよ〜?でもこんな見かけとは裏腹にかなりの魔力を秘めてるの」
僧侶「な、なるほど!!」
鍛冶「だからね〜、貴女の杖を元にして、この石の魔力を注ぎ込むのよ〜」
僧侶「注ぎ込んだらどうなるんですか?」
鍛冶「貴女の魔法の手助けが出来るくらいの魔力が増えるわね〜」
267: 1:2012/2/10(金) 19:24:55 ID:fLSctY7Zi.
鍛冶「ま、説明されてもよくわからないわね〜」
僧侶「そ、そんなことないですよ!!」
鍛冶「大丈夫大丈夫、聞くより見た方が早いからね…」
鍛冶「じゃ、いくわよ」
僧侶「(雰囲気が変わった!?)」
カーン!!カーン!!バチィ!!
僧侶「ひぃ!!」
鍛冶「動かないで!!下手に動いたら魔力が逆流するわ!!」
僧侶「は、はい!!」
268: 1:2012/2/10(金) 19:29:01 ID:eg2a1iEexU
カーン!!カーン!!
鍛冶「・・・」
カーン!!カーン!!
僧侶「(す、凄い)」
僧侶「(物腰が柔らかそうな人だったのに…雰囲気がまるで違う…)」
僧侶「(これが…職人)」
銃士「(僧侶にはいい勉強になったかもね…)」
銃士「(戦士の方が気になるね…様子を見に行ってみるか)」
269: 1:2012/2/10(金) 19:32:43 ID:fLSctY7Zi.
銃士「・・・」
戦士「どりゃああああ!!」
カーン!!
鍛冶「お客さん!!上手いねぇ!!戦士にしとくには勿体ないよ!!」
戦士「はっ!!アタシにかかればこんなの…」
鍛冶「今だ!!水!!」
戦士「え!?うわっとと!!」
ジューーーー!!
鍛冶「ありゃ、やっぱり水のタイミングがぎこちないね」
戦士「くっそー!!」
270: 名無しさん@読者の声:2012/2/10(金) 19:39:29 ID:BlrKqtJxIg
リアルタイムで遭遇とは!
CCCCCCCCCC
CCCCCCCCCC
CCCCCGCCCC
CCCCCCCCCC
271: 1:2012/2/10(金) 19:41:45 ID:eg2a1iEexU
銃士「何をしてるんだい?」
戦士「お、銃士!!」
銃士「鍛冶の真似事かい?素人がやったら大変な事に…」
鍛冶「いや、それがそうでもないのさ、この戦士さん、中々筋がいいよ」
戦士「ま、アタシは万能だからな!!」
鍛冶「残る工程は後少しだから、このまま自分で打つかい?」
戦士「ああ!!このまま最後までやるさ!!」
272: 1:2012/2/10(金) 19:51:38 ID:eg2a1iEexU
僧侶「・・・」
鍛冶「よーし…これで魔力は注入完了♪」
鍛冶「お疲れ様♪疲れたでしょ…立ちっぱなしは」
僧侶「ふえ…はい!!」
鍛冶「(あら…今時の若い子には珍しい集中力ね…)」
鍛冶「最後の工程だけど…貴女に手伝ってもらおうかしら」
僧侶「わ、私にですか!?」
鍛冶「そ、やってみる?強制じゃないけど…」
僧侶「や、やります!!やらせてください!!」
273: 1:2012/2/10(金) 20:08:17 ID:eg2a1iEexU
僧侶「そ、それで…何をお手伝いすれば…」
鍛冶「そんな難しい事をやらせないわよ〜」
鍛冶「言うなれば魔力のコントロールね」
僧侶「魔力の…コントロール」
鍛冶「そ、簡単には言うと主は私だ!!って、魔力に主人を覚えさせるのよ」
鍛冶「(別にそんなことしなくてもいいけど…誓約と覚悟で魔力が増大するかもしれないし〜どっちに転んでも損はないわね)」
僧侶「・・・わかりました」
鍛冶「そんな構えなくても大丈夫よ〜、言うことを聞けー!!って命令すればいいだけなんだから…」
僧侶「・・・」
鍛冶「さ、杖に手を当てて…」
274: 名無しさん@読者の声:2012/2/10(金) 20:08:55 ID:ahOFnJIgJc
憧れのさぎしsに遭遇!
( ^^) _C~~デキタテシエンドゾー!
275: 1:2012/2/10(金) 20:15:59 ID:fLSctY7Zi.
僧侶「・・・」スッ
鍛冶「杖に語りかけるように念じるの」
鍛冶「主人は私、主人は私って」
僧侶「(主人は私…主人は私…)」
僧侶「(でも…主人ってなんだろ…私の為に戦ってくれるの?違う…)」
僧侶「(この杖はお母さんの形見…だから私が主人なのはおこがましい、でも杖は使う人がいなきゃただの棒きれと同じ)」
僧侶「(私は…なんのためにこの杖を使う?)」
僧侶「(魔王討伐…こんな杖じゃろくに攻撃もできないし)」
僧侶「(私がこの杖を使う理由…強くなって、皆を守れるくらいに…)」
僧侶「(皆を…守る)」
276: 1:2012/2/10(金) 20:20:50 ID:eg2a1iEexU
僧侶「(私は主人さんと約束した、強くなって戻ると)」
僧侶「(勇者様は言ってくれた、私の優しさが強さだと)」
僧侶「(だったら私は…皆を守りたい!!)」
僧侶「(今より強くなる!!その為に…力を…一緒に戦って!!)」
カカッ!!
僧侶「きゃっ!?」
鍛冶「!?」
鍛冶「(杖が覚悟と誓約を受け止めた!?そしてこの段階は!!)」
277: 1:2012/2/10(金) 20:24:31 ID:fLSctY7Zi.
鍛冶「名前!!」
僧侶「え!?」
鍛冶「名前を言うんだ!!この杖の名前を!!」
僧侶「で、でも名前なんて…」
シュー
鍛冶「光が消える!?急いで!!」
僧侶「杖の…名前」
僧侶「(この杖の…名前)」
僧侶「ミカエル!!」
278: 1:2012/2/10(金) 20:38:22 ID:fLSctY7Zi.
鍛冶「・・・」
僧侶「・・・」
鍛冶「おめでとう、この杖は確かに貴女の覚悟を受け止めたわ」
鍛冶「このミカエルスタッフ、恐らく貴女しか使いこなせないわ」
鍛冶「貴女がどんな覚悟を込めたかわからないけど…きっとその杖は貴女を助けてくれるわ」
僧侶「鍛冶さん…」
僧侶「ありがとうございました!!」
鍛冶「いいの、仲間さんが待ってるんでしょ?はやくいきなさいな」
僧侶「はい!!」
タッタッタッタッタ
鍛冶「・・・たまにあんなのが起こるからこの仕事をやめられないのよね」
279: 1:2012/2/10(金) 20:52:43 ID:CT7VV0836g
戦士「おらぁ!!」
カーン!!
戦士「はあ…はあ…意外に体力使うのな…」
鍛冶「飛び散る汗が美しいねぇ…」
戦士「なんか言ったか?」
鍛冶「なんも」
鍛冶「初めてでそれだけ打てれば表彰物だよ」
戦士「中途半端は嫌なんだよ」
戦士「そうさ…アタシは中途半端じゃ駄目なんだ…中途半端じゃ、弟を守れない…」
鍛冶「・・・」
280: 1:2012/2/10(金) 20:59:43 ID:CT7VV0836g
鍛冶「強い決意…いや、覚悟かな?」
戦士「あんだよ?」
鍛冶「その剣にさ、名前をつけてみないかい?」
戦士「なんで?」
鍛冶「いやいや、自分で打った剣に名前をつけるって結構感動するよ?」
戦士「ふーん…」
戦士「バルムンク」
戦士「こいつの名前は、バルムンクだ」
鍛冶「随分と大層な名前をつけたね…」
戦士「わ、悪いかよ…」
鍛冶「いいんじゃない?気の持ちようだし」
281: 1:2012/2/11(土) 00:19:16 ID:svXBI68Hng
鍛冶「まあ、その剣をどう使うかは貴女に任せるよ」
鍛冶「誰かを殺したり、守ったり」
鍛冶「武器は道具、使う人がいなければただの物だ」
鍛冶「覚えておいてほしい、どう使うかで武器は表情を変える」
鍛冶「その剣を英雄にするか、罪人にするかは貴女次第だ」
戦士「・・・」
282: 1:2012/2/11(土) 00:22:53 ID:9IAOdG2/VE
鍛冶「辛気くさい話をしちゃったね」
鍛冶「仲間さんが待っているんだろう?さっきの緑髪の眼鏡のお嬢さんが」
戦士「あ、ああ…」
戦士「なんか…ありがとな」
鍛冶「いいよ、久しぶりに面白いものが見れた」
戦士「?」
鍛冶「いかないとまずいんじゃない?」
戦士「そうだな」
タッタッタッタッタ
鍛冶「剣が発する声なき声…彼女は果たして耳を傾けられるだろうか…」
鍛冶「まあ、僕に出来るのは武器を作り出すことだけだし、どうでもいいけどね」
鍛冶「でも…あの剣」
鍛冶「いい声してたなぁ…」
283: 1:2012/2/11(土) 00:27:18 ID:svXBI68Hng
>>270
リアルタイムで遭遇って確率低いんですかね?
私の場合しょっちゅう遭遇出来そうですけどwww
支援感謝です♪
>>274
憧れだなんて///
私そんな大層な事してませんよ
すいません、リアルタイムで気づいたんですけど更新に力を入れてました
出来立て支援冷めちゃいましたかね…(´・ω・`)
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました!!
ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
284: 名無しさん@読者の声:2012/2/11(土) 00:31:41 ID:H03.Cb48go
確かにさっちゃんのエンカウント率は高い
だがそれがいい支援
285: 1:2012/2/11(土) 12:16:26 ID:u154Dzic7I
勇者「・・・」
「開いてるよ、入ってきたらどうじゃ?」
勇者「失礼する」
キィィィ
鍛冶「久しぶりじゃの、お主がここにくるのは」
勇者「普段は利用しないからな」
鍛冶「ま、普通の用事なら表で十分じゃからの」
勇者「前置きはいい、始めるぞ」
鍛冶「やれやれ、久しぶりに会ったかと思えば、せっかちじゃの」
286: 1:2012/2/11(土) 12:19:23 ID:mUCDMF7VaQ
勇者「武器の強化と誓約強化を頼む」
鍛冶「あいよ、じゃあいつも通りに手を」
勇者「・・・」
鍛冶「始めるぞい」
カーン!!カーン!!
勇者「魔王を…殺す」
鍛冶「・・・」
カーン!!カーン!!
287: 1:2012/2/11(土) 12:22:21 ID:mUCDMF7VaQ
鍛冶「お前さん、少し静めたらどうじゃ?体からわかるくらいの憎しみが…」
勇者「構わない」
鍛冶「・・・ま、そんなに強ければ剣も強化しやすいだろうて」
カーン!!カーン!!
鍛冶「わかっておるの?この剣を…」
勇者「使うのは俺次第」
鍛冶「・・・」
勇者「ある意味これは呪われた剣だな、俺の憎しみや怒りが詰まっている」
勇者「魔王討伐後は、封印するさ」
鍛冶「・・・」
288: 1:2012/2/11(土) 12:26:16 ID:u154Dzic7I
鍛冶「出来たぞ」
勇者「ああ」
鍛冶「相変わらず恐ろしさを感じるくらいの誓約だの」
勇者「これしかないからな」
鍛冶「ま、剣に溺れないように注意することじゃ」
勇者「・・・」
鍛冶「ほれ、用が無いならいったいった」
勇者「世話になった」
鍛冶「ほいほい」
289: 1:2012/2/11(土) 16:01:00 ID:u154Dzic7I
鍛冶「・・・恐ろしい程の憎悪じゃったの…」
鍛冶「あれで斬られたら…想像したくはないの」
鍛冶「絶対にそれを人に向けてはならんぞ…勇者よ」
鍛冶「さ〜て、妾も仕事仕事っと」
290: 1:2012/2/11(土) 16:06:37 ID:u154Dzic7I
勇者「待たせたな」
僧侶「お帰りなさい、勇者様」
勇者「僧侶…その杖」
僧侶「鍛冶さんに強化してもらったんです♪」
勇者「そうか…」
勇者「(あの杖をまともに見れないのは…何故だ?)」
勇者「戦士も剣を変えたのか?」
戦士「おう、アタシが打ったんだ」
戦士「バルムンクっていうんだぜ」
僧侶「私はミカエルスタッフっていいます」
勇者「そうか…」
291: 1:2012/2/11(土) 16:14:20 ID:u154Dzic7I
勇者「二人には期待出来るな」
僧侶「そんなことないですよ〜」
戦士「勇者よりも働けるかもな」
銃士「・・・勇者」
勇者「なんだ?」
銃士「その剣は…」
勇者「・・・いくぞ」
戦士「あ、おい!!待てよ!!」
僧侶「待ってくださーい」
銃士「・・・」
292: 1:2012/2/11(土) 16:17:52 ID:mUCDMF7VaQ
僧侶「・・・」
戦士「どうした?僧侶」
僧侶「いや…勇者様が持っている剣…凄く…禍々しかったので」
戦士「禍々しいねぇ…」
戦士「アタシにはいまいちわかんねーな」
僧侶「・・・」
僧侶「(凄く…嫌な予感がします…)」
僧侶「勇者様…」
293: 1:2012/2/11(土) 20:38:41 ID:OSGANJ/Nfc
勇者「皆、聞いてくれ」
勇者「これから次の町で休息をとった後、魔王城に向かう」
僧侶「・・・」
勇者「ここからはかなりの激戦になるだろう…だが、皆と一緒なら必ず魔王を討伐出来ると信じている」
勇者「いくぞ!!」
戦士「ああ!!」
僧侶「はい!!」
銃士「(その格好じゃなかったらね…)了解した」
294: 1:2012/2/11(土) 20:44:47 ID:OSGANJ/Nfc
銃士「ただ…気になる事が」
勇者「?」
銃士「察するに、君達はここまでにあまり魔物を倒してないみたいだけど…経験とかは大丈夫なのかい?」
戦士「・・・」
僧侶「・・・えと」
勇者「・・・」
銃士「無駄な殺生をしないその心意気は立派だけど、正直このままじゃ魔王に虫けらのように殺られるのが落ちだよ」
銃士「おっと、僕達はヤられるかな?」
僧侶「!!」ビクッ
銃士「とにかく、なんらかの対策を…」
勇者「それに関しては問題ない」
295: 1:2012/2/11(土) 21:39:55 ID:OSGANJ/Nfc
勇者「次の町…どこにいくかわかるか?」
銃士「次の町…確かここから近いのは…」
銃士「オリンポスか」
戦士「オリンポスだって!?」
僧侶「なんですか?オリンポスって」
勇者「別名闘技町オリンポス。その名の通り闘技のメッカだ」
勇者「1日中あらゆる方法で闘技が開始される」
勇者「勝てば栄光、負ければ屈辱が約束される」
戦士「アタシが死ぬまでに行きたかった町だよ、もうそんな距離を歩いたんだね…」
296: 1:2012/2/11(土) 21:45:46 ID:apt6p77LGE
勇者「次の町なら経験も詰めるし武器の素振りにはちょうどいいだろ」
僧侶「・・・」
勇者「・・・魔物の中には人間と似たような思考をするやつだっている、そんな奴が可哀想だからっていちいち同情してたらきりがない」
僧侶「わかってます…」
銃士「まあ…妥当な判断かな…」
勇者「後、無駄な殺生をしないんじゃない」
銃士「?」
勇者「魔物が勝手に逃げていくんだ」
銃士「・・・」
297: 1:2012/2/11(土) 21:58:59 ID:apt6p77LGE
勇者「よほど臆病なのか…それとも人間と友好を結びたいのか…」
勇者「まあ、戦わなくて済むならそれに越したことはない、魔王に無理矢理働かされている魔物もいるだろうし」
銃士「僕はいつ突っ込めばいいんだい?」
戦士「今更無理だろ…」
僧侶「ここまで来ちゃいましたからねぇ…」
298: 1:2012/2/11(土) 22:03:41 ID:OSGANJ/Nfc
勇者「さて…早速オリンポスに向かうと言いたい所だが…」
勇者「そこにいる奴、隠れてないで出てきたらどうだ?」
僧侶「!?」
「ほう、見かけに騙されるなという事か…」
戦士「一体いつから!?」
銃士「ソードムラから出た辺りからだろうね、何が目的だい?」
盗賊「そんなに難しい注文はしない…金目の物、武器、全てを置いていけ」
299: 1:2012/2/11(土) 22:07:19 ID:apt6p77LGE
勇者「断ると言ったら?」
盗賊「・・・置いていく物に命が増えるだけだ」
戦士「てめぇ、いい加減に…」
銃士「戦士、相手はかなりの手練れだ、気を抜かない方がいい」
戦士「・・・ちっ」
盗賊「どうする?」
僧侶「勇者様…?」
勇者「前哨戦、と言ったところか」
勇者「気を抜くなよ、戦うぞ!!」
盗賊「・・・愚かな」
300: 1(300突破支援感謝):2012/2/11(土) 22:15:28 ID:apt6p77LGE
ガキン!!カン!!
戦士「こんのぉ!!」
ギチギチギチギチギチ
盗賊「・・・ふん」
勇者「そこだ」ブン
盗賊「ふんぬ!!」バシッ
僧侶「け、剣を払った!?」
戦士「くそっ!!こいつ本当に人間か!?」
勇者「人間しかないだろ」
盗賊「・・・」
銃士「中々狙いにくいね…」
僧侶「銃士さん…」
銃士「安心したまえ、あの二人には当てないよ」
銃士「(しかしあの盗賊…もしかしてな…)」
301: 1:2012/2/11(土) 22:22:16 ID:apt6p77LGE
勇者「・・・」
戦士「おい!!何やってんだ!!」
勇者「戦士、俺が隙を作る。その時に斬りかかれ」
戦士「は?」
勇者「はっ!!」
ガキン!!
盗賊「くっ…」
勇者「そこ!!」ズム
盗賊「ぬ!?」ガシッ
勇者「突きをかわしたか…戦士!!」
戦士「こ、れ、で、どうだ!!」
ザンッ!!
盗賊「ぐっ…」
302: 1:2012/2/11(土) 22:24:39 ID:apt6p77LGE
戦士「よっしゃ!!今のうちに追撃を…」
勇者「いや、もういい」
戦士「は!?」
盗賊「!!」
戦士「何言ってんだよ?こいつはアタシたちを襲ったんだぞ?」
勇者「お前…元王国騎士団だな?」
盗賊「・・・」
戦士「な!?」
僧侶「王国騎士団!?」
銃士「やっぱりか…」
303: 1:2012/2/11(土) 22:30:40 ID:apt6p77LGE
戦士「なんで王国騎士団が盗賊に成り下がってんだよ!?」
盗賊「それは…」
勇者「所属していた王国が魔王に滅ぼされたから」
盗賊「!!」
僧侶「魔王に…」
盗賊「その通り…私は元王国騎士団、王室側近だった」
盗賊「勇者殿の言う通り、我が王国が魔王に攻め滅ぼされ…こうして盗賊になり日を生き延びてきた」
盗賊「それしか方法が無かった…この手を血に染めようと…生きるしか」
勇者「お前の気持ちはよくわかる」
勇者「俺も…その滅ぼされた王国の生き残りだ」
盗賊「!!」
304: 1:2012/2/11(土) 22:44:59 ID:OSGANJ/Nfc
僧侶「勇者様が?」
勇者「元々俺は選ばれた人間じゃなかった…ただ、魔王に滅ぼされた国の生き残りというだけで祭り上げられた哀れな生き残りさ」
勇者「だが、魔王に復讐するには絶好の機会だった」
勇者「だから俺は勇者になった、魔王を倒すため、両親の仇を取るために」
盗賊「・・・私は、国を滅ぼされてから、そんなことを考えもしなかった…」
盗賊「途方にくれて、いく宛もなくさまよって…」
盗賊「敵討ちなど…思いつきもしなかった…」
勇者「誰だってそうさ」
盗賊「すまない…許してもらえるとは思ってないが…」
305: 1:2012/2/11(土) 22:48:24 ID:apt6p77LGE
勇者「いや…寧ろ礼を言わせてくれ」
勇者「生きていてくれて、ありがとう」
盗賊「!!」
勇者「ここから東に小さいが王国がある」
勇者「そこは騎士を実力で募集してるらしい」
勇者「お前の実力なら近衛隊長は余裕だろう」
盗賊「ありが…とう」
勇者「皆の敵は必ずとる」
盗賊「すまない…ありがとう…すまない」
306: 1:2012/2/11(土) 22:54:37 ID:apt6p77LGE
戦士「よかったのかよ、あの盗賊見逃して」
勇者「騎士というのは忠義に厚い奴がたくさんいる。恐らくあいつも葛藤しながら1日を生き抜いてたんだろう…」
勇者「甘いと言われるかもしれんが…同じ生き残りを手にかけるなんて俺には無理だ」
勇者「同じ苦しみを…味わったからな」
僧侶「勇者様…」
勇者「これ以上は傷の舐めあいだ、先に急ごう」
307: 1:2012/2/11(土) 23:08:23 ID:tP/EhEtJvg
>>284
支援感謝です♪
エンカウント率高くてすみま…え?いいの?
大丈夫なの?
投下終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
308: 名無しさん@読者の声:2012/2/11(土) 23:42:43 ID:0qZR4WaDOM
これいらないからやるよ
ポイッ(-_- )ノ⌒C
309: 1:2012/2/12(日) 18:02:50 ID:dOfZ1I1ro.
〜〜〜オリンポス〜〜〜
勇者「ついたな」
僧侶「あ、あうう…強そうな人がいっぱいいますぅ…」
戦士「片っ端から勝負を申し込んでもいいのかな!?」
銃士「・・・同じ女性でもこうも反応が違うといっそ面白いね」
戦士「早く!!早く選手登録しようぜ!!」
僧侶「選手登録?」
勇者「ああ、それは…」
戦士「オリンポスで闘技に参加する場合はまず選手登録をしないといけないんだ!!」
勇者「・・・」
戦士「参加人数、得意武器、出身、etc」
戦士「そして試合前の軽い腕試しで実力を見せて見事認められれば本選手になる」
戦士「要はアタシたちの力を見せてやればいいんだよ!!」
僧侶「力…ですか」
310: 1:2012/2/12(日) 18:12:20 ID:ukYnZMTnuU
勇者「別に力といってもただ殴りあうのを見せればいいだけじゃない」
勇者「技の練度や性能、それから汎用性に長けているかどうか」
勇者「そんなに構えずに自分が一番上手く出来ると思う術を使えばいい」
僧侶「はい」
銃士「説明はもういいかい?早く登録に…」
ドン
ごろつき「って〜」
銃士「すまない」
ごろつき「すまないじゃないだろ、こりゃ完璧に骨折れたわー」
銃士「ほう?それは大変だ、診てあげよう」グイッ
ごろつき「おうふ」
ごろつき「あ、いててて!!」
銃士「・・・」
311: 1:2012/2/12(日) 18:17:34 ID:ukYnZMTnuU
ごろつき「てめぇ!!こちとら骨が折れてんだよ!!」
銃士「へぇ?じゃあさっきのでさらに折れたのかな?」
ごろつき「あ、あれは…ぶつかってすぐ治ったけど、お前に引っ張られてまた折れたんだよ!!複雑骨折だよ!!」
銃士「一回折れてまた治ったのか、それは凄い治癒能力だ。その調子でその複雑骨折とやらも治してくれたまえ」
ごろつき「てめぇ…女だからって調子に乗りやがって…」
銃士「・・・」
ごろつき「さっさと慰謝料なりなんなり払いやがれ!!」
銃士「断る、持ち合わせが無いのでね」
ごろつき「金が無いなら体で支払…」
ジャコ
ごろつき「!!」
312: 1:2012/2/12(日) 18:22:06 ID:ukYnZMTnuU
銃士「すまないがあまり僕を怒らせない方がいい…ゴム弾とはいえこの至近距離なら…気絶は確実だよ?」
ごろつき「マジ…かよ」
銃士「それともうひとつ、最近の女の子は護身用に銃を持つなんて当たり前だ」
銃士「僕はたまたま装填してたのがゴム弾だったからよかったけど…他の女の子だったら有無を言わさず能天を撃ち抜かれてたよ?」
ごろつき「くっ…」
銃士「これにこりたら女の子をあまり襲わない方がいい」
勇者「いや、それはお前だけだから」
313: 1:2012/2/12(日) 18:36:44 ID:dOfZ1I1ro.
ごろつき「お、覚えてろ!!」
銃士「・・・少し、大人げなかったかな?」
勇者「かなりな…あのごろつきの失禁しなかった勇気を褒め称えたい」
銃士「そんなにかい?」
戦士「少なくとも笑いながら銃を突きつけられたら怖いだろ」
銃士「傷つくね…」
僧侶「で、でも!!銃士さん凄い格好よかったです!!思わずドキッとしちゃいました」
銃士「ありがとう、僕が男だったらきっと僧侶を押し倒してるね」
僧侶「ふ、ふえええええ!?」
銃士「冗談だよ、可愛いなぁ」
僧侶「じょ、冗談か本気か、わかりません!!」
314: 1:2012/2/12(日) 21:19:33 ID:FoW3zwzG66
勇者「僧侶をからかうのはその辺にしておけ」
銃士「ふふ、すまない」
勇者「素直だからなんでもかんでも信じてしまうだろう」
僧侶「それ…なんか引っ掛かります」
勇者「誉めてるんだ」
銃士「ほらほら、選手登録をするんだろ?」
戦士「それだ!!」
勇者「わかったから急かすな」
315: 1:2012/2/12(日) 21:28:24 ID:FoW3zwzG66
受付「いらっしゃいませー、ここでは闘技にご出場なさる方の仮選手登録を行っています」
受付「この奥で行われる選手認定試験を通過しましたら、隣の本選手登録受付にてご登録して下さい」
受付「それではこちらにお名前、職業、使用武器、参加人数をお書き下さい」
勇者「これで頼む」
サラサラサラサラ
受付「かしこまりました、勇者ご一行様ですね」
受付「それでは奥の待合室にてお待ちください」
316: 1:2012/2/12(日) 21:36:10 ID:FoW3zwzG66
〜〜〜待合室〜〜〜
僧侶「あう…皆さんとっても目がギラギラしてます」
勇者「10…いや、18といったところか」
僧侶「な、何を数えてるんですか?」
勇者「ここに来ても一回戦負けしそうな奴」
僧侶「し、失礼ですよ!!」
勇者「事実だ」
戦士「早く呼ばれねーかな?体が疼いてしょうがねーや」
銃士「さっきエントリーしたばっかだからそんな早く…」
受付「勇者ご一行様、ビルダーマッスル様、闘技場にお越しください」
銃士「・・・」
317: 1:2012/2/12(日) 21:43:22 ID:FoW3zwzG66
〜〜〜闘技場〜〜〜
司会「さあ皆様!!今日も闘技の祭典、バトルオリンピアに出場しようと夢見る熱き挑戦者が現れました!!」
司会「果たして彼らは栄光をその手につかめるのか!?」
司会「それでは闘技内容をご説明いたしましょう」
司会「闘技内容はズバリ、4対4による総当たり戦です!!」
司会「いかに相手を素早く全滅させるかが鍵となります」
司会「それでは…レディーファイト!!」
318: 1:2012/2/12(日) 21:47:00 ID:QP6X0Gynu.
ビルダー「ぬふぅ…」
僧侶「いやぁああああ!?筋肉です!!ガチムチです!!気持ち悪いです!!」
マッスル「ふんがー」
僧侶「いやぁああああ!!こっちこないで下さいぃ!!」ブンブン
ビュゴォォォ!!
ビルダー「ぐはぁ!!」
マッスル「兄貴!!」
ハッスル「狼狽えるなマッスル!!」
マッスル「だが…兄貴が!!」
ボディー「犠牲はつきもの…それより前の敵に…!?」
戦士「ふん!!」
ドゴ!!
ボディー「が…あ」
戦士「剣を使うまでもないね」
319: 1:2012/2/12(日) 21:50:51 ID:QP6X0Gynu.
マッスル「ボディー!!」
ハッスル「おのれ!!よくもボディーを!!許さん!!」
ハッスル「うおおお!!」
勇者「来るか…」
ハッスル「潰れてしまえぃ!!」
パーン!!
ハッスル「な…が」
勇者「・・・」
銃士「余計なお節介だったかな?」
勇者「いや、いいHSだった、実弾でやるなよ?」
銃士「ま、後の一人は任せましたよ、勇者様」
勇者「わかっている」
マッスル「ひっ!く、来るなぁ!!」
バキッ!!
320: 1:2012/2/12(日) 21:57:06 ID:QP6X0Gynu.
司会「試合終了ー!!」
司会「神速!!そして圧倒的なパワー!!」
司会「これほどまでにあっけない試合を我々は指折り数えるくらいしか目撃しておりません!!」
司会「彼らなら、彼らならきっとオリンピアチャンピオンになれるでしょう!!」
司会「魅せる試合をしてくれた彼らに盛大な拍手を!!」
パチパチパチパチパチ
司会「これをどうぞ」
司会「これを本選手登録受付に渡せば晴れて本選手てなります」
司会「オリンピアチャンピオン目指して頑張ってください!!」
勇者「ありがとう」
勇者「(別に目指さないけどな)」
321: 1:2012/2/12(日) 22:22:44 ID:QP6X0Gynu.
戦士「これが…認定証」
勇者「本選手のな」
戦士「・・・」
僧侶「戦士さん?」
戦士「いや…ガキの頃はオリンポスのことばっか考えてたからさ…こうやって認定証を手にしてみると…なんかな」
戦士「アタシ…やっぱり勇者についてきて正解だったな…」
勇者「・・・早くいくぞ」
僧侶「勇者様…すこしそっけないですね」
銃士「まあ、彼も照れてるんだそっとしておいてやろう」
戦士「全く…本当に素直じゃない奴…」
322: 1:2012/2/12(日) 22:27:45 ID:FoW3zwzG66
>>308
是非下さい!!
支援感謝です♪
今日は思うように時間が取れずあまり更新出来ませんでしたね…
楽しみにしててくださった(?)方々には申し訳ないです
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
323: 1:2012/2/13(月) 07:00:16 ID:9uEahCTKxM
受付「いらっしゃいませ…ここでは本選手登録を行っております」
受付「本選手認定証を提示して下さい」
受付「・・・確認いたしました。それではこちらを受け取り下さい」
受付「無事をお祈りしております…ご武運を」
324: 1:2012/2/13(月) 07:05:49 ID:wUf5zKLk5A
僧侶「無事を祈るって言ってますけど…恐ろしい程に機械的な声と表情でしたね」
戦士「まあ認定試験はある意味お遊びみたいなもんだからな」
僧侶「そうなんですか?」
勇者「認定試験では与えられた課題をクリアすればいいだけだが…闘技では毎回死者が出るからな」
僧侶「え」
銃士「まあ、これから死にに行くような人にいちいち愛想なんて振り撒いてられないからね」
戦士「その点認定試験受付は気が楽だな、怪我はするけど絶対に生きて帰ってくるんだから」
僧侶「・・・」
325: 1:2012/2/13(月) 07:11:21 ID:9uEahCTKxM
勇者「心配するな」
僧侶「勇者様…」
勇者「そんなことにはならない、俺達なら大丈夫だ」
勇者「それに…俺がそんな事態には絶対にさせない」
僧侶「・・・はい」
戦士「おうおう、見せつけてくれるねぇ」ニヤニヤ
銃士「全くだ」
勇者「何を言ってるんだ?お前たちもだぞ?」
戦士「な…」
銃士「…ありがとう」
戦士「れ、礼は言っといてやるよ…守ってもらう必要ないけどな!!」
326: 1:2012/2/13(月) 18:00:20 ID:CWEklJ2PMs
勇者「そして早速一回戦の相手だが…」
戦士「もう組まれたのか」
僧侶「き、緊張します…」
銃士「気楽にいこう、気楽に」
勇者「まあ一回戦とだけあってかなり楽に倒せる相手だ…そこで」
勇者「今回は僧侶をメインにして戦う」
僧侶「えええ!?わ、私がですか!?」
勇者「俺達がなんらかの負傷を負って、まともに動けるのがお前しかいないというのを想定して戦うからな…無闇に突撃は禁止だ、戦士」
戦士「わかってるよ!!」
勇者「では…いくぞ」
327: 1:2012/2/13(月) 18:04:03 ID:a/d3N7/7Ow
〜〜〜闘技場〜〜〜
ワーワーワーワーワー!!
僧侶「ふにゃああ!!」
戦士「ちょ、ちょっと規模がでかいな…ちょっとだけな…」
銃士「二人ともすっかり呑まれてるね」
戦士「こ、こんなの呑まれない方がおかしいだろ!?お前らどうなんだよ!?」
勇者「別に…」
銃士「耳元で銃を発射している僕にとっては静かだね」
戦士「くそ…この化け物共め」
328: 1:2012/2/13(月) 18:09:35 ID:CWEklJ2PMs
剣士「おい見ろよ!!あいつ水着着てるぜ?」
勇者「・・・」
武道家「ふっ、大方我々を油断させる罠だろう」
芸人「誤算だったね、オイラ達に怖いものなんてないよ」
狂戦士「オレサマ、アイツ、ナマスギリ!!」
剣士「しかもあいつら僧侶を前衛にしてるぜ?大丈夫なのかよwww?」
武道家「今まで運よく生き延びてこれたのだろう…世の中そんなに甘くないということを教えてやるいい機会だ」
狂戦士「バラバラ、ニクヒキサク!!」
329: 1:2012/2/13(月) 18:14:34 ID:a/d3N7/7Ow
戦士「おい、言いたい放題言われてんぞ」
勇者「挑発だろ、そんな簡単に乗るな」
戦士「お前の事言われてんだぞ!?」
勇者「問題ない」
戦士「問題ないって…」
銃士「まだわからないかい?なんで僧侶を前に出したのか…」
勇者「あいつらはいい生け贄だな」
戦士「はあ…?」
330: 1:2012/2/13(月) 18:21:07 ID:a/d3N7/7Ow
剣士「行くぜ変態!!」
狂戦士「バラバラ!!バラバラ!!」
僧侶「勇者様を…」
タンッ!!
僧侶「馬鹿にしないでください!!」
ビシャーン!!
剣士「うぎゃあああ!!」
狂戦士「ニギャアアア!!」
武道家「!?」
芸人「!?」
僧侶「勇者様はあなたたちが思っている以上に優しくて格好よくて頼りになるお人なんです!!馬鹿にしたりしたら私が許しませんよ!?」
武道「くっ…」
僧侶「貴方達も勇者様を冒涜するんですか!?」
331: 1(メンタルが強い人が羨ましい):2012/2/13(月) 18:25:48 ID:CWEklJ2PMs
戦士「想われてるねぇ…」
勇者「・・・」
僧侶「どうなんですか!?」
銃士「あんなに怒る僧侶も珍しいね…」
芸人「せ、せっかくだから、オイラは逃げるぜ!?」
武道家「おい!?下手に動いたら…」
僧侶「逃がしません!!」
僧侶「激流術!!」
バッシャーン!!
芸人「うんぎゃあああ!!」
332: 名無しさん@読者の声:2012/2/13(月) 18:30:37 ID:sswJdfAYmU
メンタル強いのが羨ましいって…1どうしたww
まぁ無理のないようにな。
っC
あ、僧侶はもらっていきますね。
333: 名無しさん@読者の声:2012/2/13(月) 18:43:02 ID:EKSJzxcqmM
勇者と銃士はもらっt
334: 名無しさん@読者の声:2012/2/13(月) 18:56:01 ID:abfFXIg/oE
戦士と銃士の拳銃一丁もらいます
っC
335: 1:2012/2/13(月) 19:29:40 ID:JfGY8W0o7c
ちょっと席を外している間にキャラのバーゲンセールが始まっている…
>>332
多分日頃思ってる事がつい出ちゃったんですね
まあ、構ってちゃんのぼやき程度に思っていただければと思います
ご心配をおかけしてしまいすみませんでした
支援含め感謝しております
ムリナンテシテナイヨ、ハハハムリナンテシテルワケガナイヨ
後、僧侶ちゃんの人気に嫉妬
>>333
おお!!銃士が初のご指名入りました!!
>>334
出来れば銃士本人をお持ち帰りしてくだしゃあ
毒吐くけどいい子なんで
支援感謝です♪
336: 1:2012/2/13(月) 19:33:11 ID:JfGY8W0o7c
武道家「・・・かなりの手練れとお見受けいたした、数々のご無礼お許しいただきたい…」
武道家「だが!!これも何かの縁!!貴殿と死合えば更なる高みに…!!」
ドゴン!!
僧侶「前置きが長いです!!いちいち遠回し過ぎです!!」
戦士「うわ、見事な不意討ち」
勇者「戦術としてはこの上ない冷静な判断だ」
銃士「今の僧侶に冷静な判断が出来てるかわからないけどね」
337: 1:2012/2/13(月) 20:24:06 ID:eg2a1iEexU
戦士「結局僧侶一人だけで倒しちまったな」
僧侶「・・・///」
銃士「凄い迫力だったよ、鬼気迫るね」
僧侶「あう…」
僧侶「(私ったら…凄い剣幕で一体何を口走ってたんだろ…恥ずかしい!!)」
僧侶「(あんなに人がいるまえで…勇者様を…)」
僧侶「(あうう…絶対に…迷惑だよね…)」
勇者「僧侶」
僧侶「はひぃ!?」
勇者「いい術式だった…よく頑張ったな」
僧侶「!!」
僧侶「は、はい!!がんばります!!」
338: 1:2012/2/13(月) 20:30:00 ID:eg2a1iEexU
勇者「さて…二回戦からは…」
戦士「ああ…一筋縄じゃいかねーだろうな」
勇者「いや?戦士、お前がいけ」
戦士「は?」
勇者「一回戦で俺達の主力は僧侶だと大部分の奴が勘違いしたはずだ、そこを突く」
戦士「・・・てことは?」
勇者「好きなだけ暴れてこい」
戦士「・・・よっしゃー!!」
勇者「乗せやすいな」
銃士「素直なのが戦士のいい所じゃないか」
僧侶「それ…なんとなく引っ掛かります」
339: 1:2012/2/13(月) 20:34:03 ID:fLSctY7Zi.
〜〜〜二回戦〜〜〜
貴族「ふん!!この私が愚民のお遊びに参加してやってるのだ、せいぜい私を引き立てるがよい」
戦士「なんだありゃ」
勇者「おそらく金を詰んで無理やり挑戦権を取った貴族だろう」
戦士「まじかよ…」
勇者「自分の地位だから楽に勝ち上がれると思っているだろう…だが」
銃士「ここはバトルオリンピアだ、貴族のお坊っちゃまは来る場所を間違えたね」
勇者「戦士、あのボンボンに世間の厳しさを教えてやれ」
戦士「了解♪」
340: 1:2012/2/13(月) 20:37:44 ID:fLSctY7Zi.
戦士「よう貴族様、来る場所を間違えて…」
貴族「ふん!!話題の僧侶が来るかと思えば…貧乳戦士か!!」
戦士「・・・」ブチッ
貴族「そんな貧相な胸で私の前に立ちはだかるなぞ、分をわきまえろ!!」
貴族「早くあの僧侶を出…」
ドゴッ!!
僧侶「あ、殴りました」
341: 1:2012/2/13(月) 20:42:40 ID:eg2a1iEexU
貴族「き、貴様ぁ!!皇帝の末裔と名高いこの貴族を殴るなど!!」
戦士「あ?んなもん知ったこっちゃねーな」
貴族「お、おのれぇ!!私の華麗なる剣舞で貴様を断罪してくれる!!」
貴族「雷鳴剣!!」スカッ
戦士「久しぶりに本気になれそうだ…力の解放!!」
貴族「ひ、ひぃ!!」
戦士「魂の殴打!!」
バキッ!!ドカッ!!グチャ!!ビキッ!!ペキッ!!パリーン!!
戦士「おらおらおらおらおらおらおら!!」
勇者「・・・」スッ
僧侶「ふわぁ!?なんで目隠しするんですかぁ!?」
銃士「お願いだから僧侶は見ないで」
342: 1:2012/2/13(月) 20:45:58 ID:fLSctY7Zi.
貴族「あ…が…な…」
戦士「・・・ふん!!」
ベキッ!!
貴族「なぁぁ!?おこづかいで買った剣が!?」
戦士「うるせぇ!!男なら自分の武器くらい自分で作りやがれ!!」
貴族「ひぃぃぃぃ!!」
僧侶「お、男らしいですね…」
銃士「・・・漢らしいの間違いじゃないのかい?」
戦士「ちっ、興が冷めたよ…」
343: 1:2012/2/13(月) 20:54:05 ID:eg2a1iEexU
戦士「おい勇者!!まさかてめぇあいつが出ることをわかっててアタシをだしたんじゃないだろうな!?」
勇者「まさか…だが、いい憂さ晴らしにはなっただろ?どうだ?貴族を殴った気分は?」
戦士「・・・気持ちよかった」
勇者「仮にあの貴族が訴えても俺達は無罪放免だ…なぜならここはオリンポスだからな」
勇者「さて…次は銃士の番だが…」
銃士「ようやくかい?体が鈍りそうで怖かったよ」
勇者「抜かせ」
銃士「実弾は使っていいのかい?」
勇者「殺さない程度にな」
銃士「了解」
344: 1:2012/2/13(月) 21:01:41 ID:eg2a1iEexU
〜〜〜三回戦〜〜〜
紳士「我々は紳士による紳士のための紳士道を貫きます!!」
紳士「そのため、お嬢さんとは我々は戦えません!!おとなしく後ろの変態を出しやがってください!!」
僧侶「勇者様を…」ユラリ
銃士「なるほど、確かに紳士だね」
銃士「でも、僕が怖いのかい?」
紳士「そういう訳ではありません!!しかし、紳士として女性に手を…しかも貴女のような可憐で見目麗しき女性に手を出すなど」
銃士「相手が決闘を申し込んでるのに逃げるのは紳士のすることかい?」
紳士「!!」
銃士「もしそうだとしたらとんだ紳士道を歩んでるね…そんなものゴミと一緒に道端に捨ててきたらどうだい?」
345: 1:2012/2/13(月) 21:06:53 ID:eg2a1iEexU
紳士「・・・今の発言を撤回していただきたい」
銃士「それは君達次第だね」
紳士「・・・わかりました、私たちも紳士の端くれ」
紳士「その決闘を受け入れましょう!!」
銃士「いいね、好きだよ。覚悟を決めた目は」
ジャコ!!
銃士「でも残念…君達には僕の相手は荷が重いようだ…」
銃士「銃式、其の参」
銃士「百花繚乱演舞!!」
紳士「ぬおおお!!」
銃士「おや、耐えたか…流石に三回戦まで勝ち上がってはないということか…」
346: 1:2012/2/13(月) 21:14:43 ID:fLSctY7Zi.
銃士「やれやれ…決勝まで残しておきたかったけどね」
勇者「(絶対に嘘だな)」
紳士「く…ならばこちらも…お見せしよう!!」
紳士「紳士道を極めし者が使える、賢者モードを!!」
銃士「!?」
紳士「この大衆の前で己をさらけ出すのはかなりの苦行!!しかし!!それを越えてこそ我々の紳士道を極める道に繋が…」
銃士「・・・」ジャコ
紳士「!!」
347: 名無しさん@読者の声:2012/2/13(月) 23:21:07 ID:wfet.hi7A.
誰か僧侶の絵を書いてくれないかな〜
[壁]_°)チラッ
348: 1:2012/2/14(火) 00:39:56 ID:uI2Wh2UJdg
銃士「・・・君の紳士道を否定するつもりはないが…その醜い物をさらけ出した瞬間…君はこの世にいないと思え」
紳士「・・・くっ、参りました」
銃士「・・・」スッ
紳士「一つだけ教えてください!!貴女のその強さの源は一体!?」
銃士「・・・」
銃士「愛、さ」スタスタ
紳士「・・・愛」
349: 1:2012/2/14(火) 00:43:32 ID:k81ksGofh2
銃士「ただいま」
僧侶「・・・」スス
銃士「僧侶?」
僧侶「!!」ビクッ
銃士「一体何を…」
僧侶「あ…あう…その…」
銃士「なんで涙目なんだい?」
勇者「お前…さっきの自分の顔をもう一度思い返してみろよ…」
僧侶「こ、怖かったです…」
戦士「ありゃ、間違いなく目で人を殺せるくらいだったな」
銃士「そんなかい?」
勇者「お前はもうちょい自分の武器がいかに周りに恐怖を与えるか考え直してくれ」
350: 1:2012/2/14(火) 00:45:56 ID:uI2Wh2UJdg
皆様、1でございます
本日は久しぶりに大量投下出来ました
我ながら誇らしい気分ですね
やっぱり何かしらのコメントを頂けるとご覧になっていらっしゃる方がいると認識でき、書く意欲が沸いてきますね
現金ですみません
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
351: 名無しさん@読者の声:2012/2/14(火) 01:36:47 ID:mjzUWfVgXI
何があったかは存じませんが、私はこのお話とても好きですよ
これからも無理のないようにやってって欲しいです
はっぴーばれんたいん。
[チョコ]CCヽ(´▽`)/
352: 1:2012/2/14(火) 08:14:34 ID:NrNVsrSms6
>>351
ご心配をお掛けしたみたいで申し訳ありません
私にはもったいないお言葉ですがそういって頂けると嬉しいです
ハハハ、ダイジョウブ、ムリ?ナニソレオイシイノ?
支援&チョコ感謝です♪
本当はあげなきゃいけない立場なのにな…ま、いっか
つチョコ
☆ハッピーバレンタイン☆
353: 1:2012/2/14(火) 17:46:29 ID:5Hag5NEFy2
勇者「さて…次はいよいよ俺の番か…」
僧侶「勇者様…」
勇者「心配だな…」
僧侶「(そうですよね…楽に勝てるとはいえ…油断したら負けちゃうかもしれないんですよね…)」
僧侶「勇…」
勇者「殺っちゃわないように手加減出来るかわからんな」
僧侶「・・・」
銃士「うん、相手は人間だしね」
戦士「貴族を殺らないように殴るのは大変だったぜ…」
僧侶「なんなんですかこの人達はぁ!!」
354: 1:2012/2/14(火) 17:52:48 ID:5Hag5NEFy2
勇者「ふむ…次は素手でいくか…」
銃士「それは止めた方がいい…君の素手は下手な鈍器より硬い」
戦士「じゃあなんかはめたらどうだ?手袋とかグローブとか」
勇者「それはそれで格好悪い」
戦士「お前の格好に比べたら死ぬほどましだよ」
勇者「とにかく、何かしらの手を打たないと…」
僧侶「あ…あの」
勇者「?」
僧侶「こんぼうとか、ひのきのぼうとかどうですか?」
355: 1:2012/2/14(火) 17:59:02 ID:tVDyKCFPzs
勇者「・・・僧侶」
僧侶「は、はい!!」
勇者「それだ」
僧侶「っ!!・・・へ?」
勇者「ちょっとよろず屋行ってくる」
僧侶「は、はあ…」
銃士「それでも撲殺しないか心配だよ」
戦士「流石に武器が壊れるだろ」
勇者「ただいま」
戦士「早!?」
勇者「たけのやりを買ってみた」
僧侶「た…たけのやりですか…」
勇者「多分これで大丈夫だ」
勇者「じゃ、殺ってくる」
三人「字が違う」
356: 1:2012/2/14(火) 18:11:39 ID:5Hag5NEFy2
〜〜〜四回戦〜〜〜
勇者「四回戦か…流石に気を緩められないな…一体誰が…ん?」
魔法使い「あ〜、つっかれた〜」
賢者「魔法使い、気を抜かないで」
魔法使い「だって〜、今まで楽勝だったじゃん」
賢者「もう四回戦だから…どんな相手が来てもおかしくないのよ?」
魔法使い「わかってますよーだ、私と賢者だったら勝ち抜けるよ!!」
賢者「・・・魔法使い//」
魔法使い「さー!!次は誰が相手!!さっさとかかってきな…」
勇者「・・・」
魔法使い「・・・」
賢者「・・・」
魔法使い「へ、へ…」
魔法使い「変態だーーーーーーーー!!!!」
357: 1:2012/2/14(火) 18:14:50 ID:tVDyKCFPzs
魔法使い「何!?なんなのあれ!?」
賢者「は、破廉恥な…」
魔法使い「無理!!やだ!!私あんなのと戦いたくない!!」
賢者「で、でも…倒さないと勝ち上がれない…」
魔法使い「あんなの嫌ぁー!!」
魔法使い「後ろに女の子がいるじゃん!?あのこ達じゃ駄目なの?」
勇者「あいつらと戦いたいなら…」
勇者「俺を倒してからにするんだな…」チャキ
魔法使い「・・・」
魔法使い「なんかイケメンだけどやっぱ嫌!!」
358: 1:2012/2/14(火) 18:18:52 ID:tVDyKCFPzs
賢者「覚悟を、決めよう」
魔法使い「う〜、あいつを倒せばお金…お金」
魔法使い「よし、頑張る!!」
賢者「いこう!!」
魔法使い「よーっし!!」
魔法使い「雷鳴業火!!」
賢者「疾風水冷!!」
勇者「くっ!!」
魔法使い「へへーん!!私達の魔法は最強なんだから!!」
賢者「怪我をするまえに降参した方が身のためですよ」
359: 1:2012/2/14(火) 18:25:11 ID:tVDyKCFPzs
勇者「なるほど…確かにこれは本気をださなければいけないみたいだな…」
魔法使い「本気を出す前にさっさと倒しちゃうから!!」
魔法使い「躍動地神!!」
賢者「吹き荒ぶ紅の風、その力を示せ」
賢者「紅蓮旋風!!」
勇者「神槍術…参式」
勇者「鳴動斬破!!」
ザシューン!!
魔法使い「な!?」
賢者「魔法が…斬られた?」
360: 1:2012/2/14(火) 19:45:08 ID:tVDyKCFPzs
勇者「神槍術…奥義」
勇者「牙狼天破衝!!」
魔法使い「うにゃあああ!!」
賢者「きゃああああ!!」
勇者「・・・」バキッ
勇者「やはり耐えきれなかったか…」
魔法使い「う…うぐ」
賢者「はあ…はあ」
勇者「たけのやりで良かったな…これがそこそこの武器だったら…お前たちを殺していた」
魔法使い「・・・」
賢者「・・・」
勇者「お前たちの魔法は悪くない…更に磨いていけばいつか大魔法使いになれるだろう」
勇者「俺から言えるのはそれだけだ」
361: 1:2012/2/14(火) 19:54:19 ID:5Hag5NEFy2
僧侶「お…お疲れ様です」
勇者「・・・ああ」
銃士「どうしたんだい?勝ったのに浮かない顔だね」
勇者「あの二人…鍛練次第ではかなり伸びる…だが今回の一件で折れなきゃいいが」
戦士「珍しいな、お前が人の事を気にするなんて」
勇者「まあな…」
僧侶「(なんだかなぁ…って、なんでこんなこと思うんでしょうか?)」
僧侶「うーん…」
勇者「僧侶はさっきから百面相だな」
銃士「(誰のせいだと思ってるのか)」
戦士「(多分気づいてねーよ)」
362: 1:2012/2/14(火) 20:51:35 ID:tVDyKCFPzs
勇者「ともかく、次でラストだ」
僧侶「はえ?まだ五回戦ですよ?」
勇者「俺達の目的は魔王討伐だ…」
僧侶「あ…」
勇者「それになんだかんだ皆実戦を積んで成長しただろうし、いい経験になっただろ」
勇者「次は全員で戦う…お互いをサポートしながらいくぞ」
363: 1:2012/2/14(火) 20:55:54 ID:5Hag5NEFy2
〜〜〜五回戦〜〜〜
戦士「全員で戦うのはいいんだけどよ、なんか嫌な予感しかしねーんだけど」
銃士「そこも柔軟に対処していこうじゃないか」
僧侶「そうですよ、皆さんが一緒なら大丈夫です♪」
勇者「ともかく何が来てもいいように各自準備を…」
グォォォォォォォ!!
勇者「・・・」
戦士「お、おい…」
銃士「・・・戦士が変なこと言うから…」
戦士「アタシのせいかよ!?」
364: 1:2012/2/14(火) 21:19:47 ID:JGzeeerFDo
ドラゴン「グルル」
僧侶「五回戦のお相手さんはドラゴンさんですか!!お手柔らかにお願いします!!」
戦士「僧侶!!逃げろ!!」
銃士「そいつは野生(?)のドラゴンだ!!」
僧侶「ふえ?」
ドラゴン「ガァァァ!!」
バシュ!!
僧侶「っ!?」
バーン!!
勇者「僧侶、大丈夫か?」
僧侶「勇者様…腕が!?」
勇者「大した事ない」
僧侶「大有りですよ!!すぐに治療を!!」
勇者「いい、目の前の敵に集中…」
僧侶「お互いをサポートしろと言ったのは勇者様です!!」
勇者「・・・」
365: 1:2012/2/14(火) 21:24:23 ID:VXxlo6gc.U
僧侶「神秘なる精霊達の祈りよ、その聖なる輝きを我に与えよ」
勇者「おい…僧侶」
ゴン
勇者「いたっ!!」
戦士「一人でかっこつけてんじゃねーよ」
銃士「時間稼ぎなら僕達に任せたまえ」
勇者「二人とも…」
僧侶「生命出でる楽園の雫、その壺持ちし天使の微笑みを」
僧侶「治癒術!!」
パァァァァァ
勇者「・・・」
僧侶「どうですか?」
勇者「完全に治ってる…流石だな」
勇者「無理だけはするなよ?いくぞ」
僧侶「はい!!」
366: 1:2012/2/14(火) 23:28:59 ID:bTX/yIH.Mo
ドラゴン「グォォ」ノシノシ
戦士「へっ!!でかい図体だから動きもノロいな!!」
銃士「僕にとっては格好の的だけど…あまり出過ぎないようにね」
戦士「わかってる…うおっと!?」
ブン!!
戦士「くそ、意外に細かい動きもすんな」
銃士「やれやれ…しょうがないな」カチャ
戦士「なんだそれ?」
銃士「集中してるから少し静かに」
銃士「・・・そこだ」
パーン!!
ドラゴン「グギャアアア!!」
ドシーン!!
367: 1:2012/2/14(火) 23:33:09 ID:T77F4lTOsc
戦士「うお!!すげー」
銃士「足に爆薬を詰めた弾を撃ち込んだ、しばらくは動けないはず」
戦士「へっへ、いっちょやりますか…」
勇者「だったら素早く息の根を止めろ」バッ
戦士「勇者!?腕は大丈夫なのかよ?」ザン!!
勇者「お陰様でな!!」ドスッ!!
戦士「そうかよ!!」ズシャ!!
僧侶「天空より降り注ぎし聖なる槍」
僧侶「光線槍雨!!」
ズガガガガガガ!!
ドラゴン「アンギャアア!!」
368: 1:2012/2/14(火) 23:38:37 ID:bTX/yIH.Mo
銃士「やれやれ…君達は手加減という言葉を知らないのかい?」ジャコ
勇者「そう言いながらその両手に持ってる奴はなんだよ?」
銃士「コルトパイソンと呼ばれる大型拳銃だ、これを使ったら腕がいたくなるんだがねっ!!」
ドンドンドンドンドン!!
勇者「えげつないな」
銃士「君達よりはマシだろ?」
戦士「そろそろケリつけんぞ!!」
勇者「ああ!!」
僧侶「はい!!」
銃士「了解!!」
369: 1:2012/2/14(火) 23:51:18 ID:bTX/yIH.Mo
戦士「力の解放!!」
戦士「狂神乱舞!!」
勇者「秘剣 十六夜!!」
銃士「銃式 秘奥義」
銃士「五月雨!!」
僧侶「疾風轟き雷雲翔る」
僧侶「疾風迅雷!!」
ドラゴン「グギャアアア!!」
370: 1:2012/2/14(火) 23:56:58 ID:T77F4lTOsc
戦士「やったか…?」
勇者「・・・そのようだな」
僧侶「はう…よかったです」
銃士「久しぶりに弾をばら蒔いた気がするよ」
勇者「皆、よく頑張ってくれた、後は宿を取ってゆっくり休もう」
戦士「(・・・なんだかいつもより力を出せた気がする…)」
戦士「(アタシ、強くなってんだな…)」
僧侶「(皆さんのお役に立ててよかったです…)」
僧侶「(私…もっと頑張れますよね?勇者様…)」
371: 1:2012/2/15(水) 00:01:43 ID:bTX/yIH.Mo
どうも、大量投下に定評がある1です
今回は完璧に中2前回でしたね、字が違うのは仕様です
作中で使ってるお恥ずかしい技名は全て私が考えました。多少引用したりはしましたが…まあ、オリジナルのはず(確証はない)
あ…それからここでぶっちゃけちゃいますと
このお話もクライマックスです
いきなりですみません
何しろ今日決まったんですから
とにかく、第一部のラストまで頑張っていきたいと思いますので温かく見守っていただけたらなと思います
1日遅れましたが
見てくださった方々に
つ感謝
つチョコ
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
372: 1:2012/2/15(水) 00:03:17 ID:T77F4lTOsc
>>371
前回×
全開○
何がしたかったんですかね(´・ω・`)
373: 名無しさん@読者の声:2012/2/15(水) 00:17:08 ID:gdsRLqBUn.
>>372
しっかりお休みなさいな
お返し
っチョコタルト
っC
こんなに続きを読むのが待ち遠しいSSがあるのは久方振りだ
いつも楽しませてくれてありがとう
無理せず書いてくださいね
374: 1:2012/2/15(水) 12:37:19 ID:U0P6p.FErc
>>373
ありがとうございます
しっかり休みましたとも!!(寝坊したのは内緒)
お返支援感謝です♪
なんか待たせてしまっているみたいで申し訳ない
更新はもうしばらくお待ちくだされ!!
チョコタルト美味しいです
375: 1:2012/2/15(水) 16:45:20 ID:hKOyz/u7wA
〜〜〜宿屋〜〜〜
勇者「・・・で、もう一度説明してもらおうか?」
受付「申し訳ありませーん♪生憎の満室でございまして、現在大部屋が一部屋しか空いてない状況でーす♪」
勇者「・・・」
僧侶「こ、怖い!!勇者様が怖いです!!」ヒソヒソ
戦士「ありゃー、爆発寸前だな」
銃士「嬉しいハプニ…いや、誤算だね」
勇者「・・・よし」
勇者「三人は部屋で寝てくれ、俺は外で…」
銃士「すまないがその部屋に僕達全員を通してくれ」
勇者「!?」
受付「かしこまりましたー♪」
376: 1:2012/2/15(水) 16:50:41 ID:hKOyz/u7wA
勇者「おい銃士!?」
銃士「なんだい?君なら間違いを犯す筈がないだろ?それともなんだい?君は僕達の寝込みを襲って体を余すことなく蹂…」
勇者「もういい」
銃士「わかればいいんだ。ちなみに君に拒否権はないらね」
勇者「・・・はあ」
銃士「君を外で寝かせたら僕が僧侶に怒られるからね」ヒソヒソ
勇者「・・・ああ」
僧侶「ふえ?なんで二人して私を見るんですか?」
勇者「いや…部屋にいくか」
377: 1:2012/2/15(水) 16:56:03 ID:ZwYLXgVxwU
〜〜〜部屋〜〜〜
僧侶「おおー!!」
僧侶「広いです!!大きいです!!」
僧侶「うわわ!!ベッドがありませんよ!?」
勇者「そこに布団があるだろ、それを床に敷いて寝るんだ」
僧侶「おおー!!」
僧侶「わー!!冷蔵庫が凄く高いです!!」
銃士「・・・ひょっとしなくても僧侶は大部屋は初めて?」
勇者「あのはしゃぎようならそうだろ」
僧侶「お風呂も大きいですよー!!」
銃士「!!」
378: 1:2012/2/15(水) 16:59:19 ID:hKOyz/u7wA
銃士「僧侶!!大体何人くらい入れそうだい?」
僧侶「ちょっとした浴場ですよー!!10人くらい余裕です!!」
銃士「わかった、それじゃあ後で皆で入ろう」
僧侶「はい♪」
銃士「もちろん勇者もだからね」
僧侶「は・・・へ?」
勇者「おいやめろ」
戦士「いいじゃねーか、減るもんじゃねーし」
勇者「いや…減りはしないが」
銃士「疲れが溜まってるのだろう?癒してあげるよ」
勇者「断固拒否する」
379: 1:2012/2/15(水) 17:03:34 ID:hKOyz/u7wA
ダダダダダダダ!!
僧侶「な、何を言ってるんですか!?」
銃士「突っ込みが遅くないかい?」
勇者「僧侶は風呂場にいたんだぞ、多少のラグは見逃してやれ」
僧侶「だ、駄目ですよ!!男の人と女の人が一緒に入るなんて!!」
銃士「なぜだい?」
僧侶「な、なぜって…」
僧侶「じょ、常識の問題かと…//」
銃士「僧侶、一ついいことを教えてあげよう」
僧侶「ふえ?」
銃士「常識はね、守る物じゃない、壊す物なんだ」
僧侶「駄目ですよ!!」
380: 1:2012/2/15(水) 17:07:39 ID:ZwYLXgVxwU
銃士「君ならわかってると思うんだがね…」
僧侶「な…何をですか?」
銃士「今日勇者は激戦続きで疲労困憊の筈だ」
僧侶「!!」
銃士「加えて言うなら勇者は深手も負った」
勇者「いや、それは僧侶が治し…」
銃士「もしも勇者に何かあった場合、誰かが側にいてあげないとフォローできないよ?」
僧侶「あ…あう…」
銃士「勇者を大切に想ってるなら…側にいてあげるのも優しさだよ…」ボソッ
僧侶「!!」
僧侶「そ、それなら…しょうがないですよね…」
勇者「陥落早すぎだろ」
381: 名無しさん@読者の声:2012/2/15(水) 17:22:33 ID:1t5Nfnd7FI
僧侶が可愛い過ぎて生きるのがつらい
382: 1:2012/2/15(水) 17:30:08 ID:hKOyz/u7wA
勇者「・・・!!」
勇者「銃士…残念だがお前の目的はは達成できそうにないな…」
銃士「何?」
勇者「風呂場を見ろ」
銃士「・・・っ!?」
銃士「男性用と女性用に別れてる…だと?」
勇者「その通り、加えてここは大部屋だ…かなりの人数が一度に寝泊まりする」
勇者「混浴なんてしたら風呂場が混雑すること間違いなしだ」
銃士「僕とした事が、別れてる可能性を見落としてたなんて!!」
勇者「残念だったな銃士。俺は一人でのんびり浸かって…」
ガチャ
383: 1:2012/2/15(水) 17:34:53 ID:ZwYLXgVxwU
清掃員「すいませーん、お伝えし忘れた事が」
清掃員「実はこの部屋の男性用浴場ですけど原因不明の水道管破損で使えなくなってるんですよね」
勇者「なん…だと」
清掃員「それでお手数をお掛けしますが、男性の方は女性用浴場にご入浴いただけると助かります。あ、鍵閉めちゃうんで」
ガチャガチャ
清掃員「それじゃあ、失礼しましたー」
バタン
勇者「原因不明の破損か…」
銃士「・・・」フイ
勇者「お前かぁ!!」
384: 1:2012/2/15(水) 17:53:26 ID:ZwYLXgVxwU
銃士「僕は自分の欲に忠実な女でね」
勇者「それは立派だがかく欲を間違っている」
銃士「君と混浴するのが僕の正義!!」
勇者「やかましい!!」
僧侶「銃士さんが珍しく熱くなってますね」
戦士「そこに突っ込むお前もスゲーな」
僧侶「結局どうなったんですか?」
戦士「アタシたち、勇者と、混浴」
僧侶「はあ…ああ!?」
僧侶「なんですかそれ!?」
戦士「なんでって…お前さっきの話聞いてなかったのかよ」
僧侶「勇者様をフォローするお話ですよ?」
戦士「あ、そこだけ聞いたの」
僧侶「とにかく!!混浴なんて不純です淫らです!!一言物申してきます!!」
戦士「・・・で、また陥落されるんだな」
385: 名無しさん@読者の声:2012/2/15(水) 18:06:12 ID:JPOJYwW2Gc
何だろう
勇者→変態だけど常識的なお父さん
僧侶→天然なお母さん(怒るとコワイヨ)
銃士→口達者でパパ大好きな娘@
戦士→悟りを開いた娘A
に見えてくる…
386: 1:2012/2/15(水) 19:38:30 ID:0YxcWEDMGI
>>381
僧侶ちゃんの人気に嫉妬
>>385
リアルに想像して吹いたwww
あるあr…ねー…よ?
387: 1:2012/2/15(水) 19:43:57 ID:0YxcWEDMGI
〜〜〜10分後〜〜〜
勇者「つまりこうだな…最初に俺が入り、お前らが入ってくる時に俺は5分だけ留まりお前らの相手をすると」
銃士「そういう事だね(浴場にいてくれさえすれば戦士と二人がかりで押さえ込めるし…)」
僧侶「ゆ、勇者様の具合が悪くならないように…//」
銃士「もう何も言わせないからね…これが最後の譲歩だ」
勇者「異論は多大にあるが…まあいいだろう」
僧侶「勇者様のお体が心配なだけであって…決してやましい事なんて…」
戦士「(こいつらおもしれー)」
388: 1:2012/2/15(水) 19:49:41 ID:qWiM/K5756
勇者「とにかく…少し休憩を…しよう」
銃士「賛成だ…」
僧侶「だから私は勇者様を看病する義務があるわけで決して弱ってる勇者様をどうこうしようってわけじゃなくて、それに私なんかが看病するのもおこがましくて…」
戦士「僧侶」
僧侶「ひゃい!?」
戦士「もう、終わってる」
僧侶「・・・あ」
僧侶「//////」
銃士「なるほど…僧侶を弄って遊ぶのも手だな…」
勇者「お前が言うと冗談に聞こえないから止めてくれ」
389: 1:2012/2/15(水) 20:26:20 ID:qWiM/K5756
〜〜〜浴場〜〜〜
勇者「なるほど…確かにこれは広いな」
勇者「とりあえず体を洗って…汗を流すか」
勇者「銃士達は時間を空けてから来ると言っていたし…」
勇者「どうせ慌てても仕方ないんだ、こうなったら腹をくくるしかないな」
勇者「しかし…たまにはのんびり浸かるのもいいものだな…」
勇者「最近は忙しくてあまりゆっくりできなかったからな」
勇者「普段頑張ってる自分へのご褒美といえば…」
戦士「なあああああ!?」
勇者「・・・やかましいな」
勇者「脱衣場で何かあったのか?」
390: 1:2012/2/15(水) 20:30:28 ID:qWiM/K5756
〜〜〜脱衣場〜〜〜
戦士「おい銃士!!てめぇ裏切りやがったな!?」
銃士「裏切る?なんの事だい?」
戦士「胸だよ!!」
銃士「胸…ああ、これか」
銃士「別になんて事はないただのCだが?」
戦士「くそっ!!お前は仲間だと思ってたのに!!」
銃士「とにかきタオルを巻きたまえ、みっともない」
僧侶「まあまあ」
銃士「僧侶は…大きくなったね」サワサワ
僧侶「ふひゃ!?や、やめてくださーい!!」
銃士「ふむ…E、かな」
僧侶「な、なんでわかるんですか!?」
銃士「ふふふ、なんでだろうね?」
391: 1:2012/2/15(水) 23:42:39 ID:MIZQN488hg
勇者「またあいつの悪い癖が出てるな…」
カラカラカラカラカラ
戦士「ほらほら、勇者様がお待ちだぜ〜?」
勇者「タオルを巻けよ」
戦士「サービスだよ」
勇者「・・・その胸でか?」
戦士「お前沈めるぞ」
銃士「戦士、入り口で止まらないでくれ、後がつっかえてる」
戦士「へいへい」
勇者「なんだ、お前の事だから何か拘束道具でも持ってくると思ったが…」
銃士「・・・しまった」
勇者「言わなきゃよかった」
392: 1:2012/2/15(水) 23:46:41 ID:0VQbs4Y8tE
銃士「しかし…」チラリ
勇者「?」
銃士「いつ見てもいい筋肉」ジュルリ
勇者「その舌なめずりを止めろ」
僧侶「(わ、わわ…勇者様の…裸…//)」
僧侶「(ちょ、直視できません!!)」
勇者「僧侶、顔が真っ赤だぞ?」
僧侶「あ…えと…その…」
ザバッ
勇者「大丈夫か?」スッ
僧侶「!!!!!!!?」
僧侶「だ、だい、だい、だい、大丈夫ででです!!///」
勇者「のぼせるまえにあがれよ」
ザブン
僧侶「(ど、ドキドキした…)」
393: 1:2012/2/15(水) 23:53:48 ID:0VQbs4Y8tE
戦士「銃士、桶取ってくれ」
銃士「はい」
銃士「まずいな…そろそろ5分経つが」ボソッ
僧侶「あう…前見えません…」
戦士「バッカ、石鹸髪に付けすぎだ」
僧侶「桶どこですかー?」ワタワタ
戦士「あー、今渡…」
勇者「ほら」ザバッ
僧侶「ぷはっ、ありがとうございました♪戦士さ…」
勇者「・・・」
僧侶「ゆ、ゆゆゆゆ勇者様!?」
勇者「じっとしてろ、洗ってやる」
僧侶「あう…はい///」
394: 1:2012/2/15(水) 23:57:25 ID:0VQbs4Y8tE
ワシャワシャ
僧侶「////」
勇者「・・・」
僧侶「あの…勇者様?」
勇者「なんだ?」
僧侶「その…5分経っちゃいましたけど…」
勇者「・・・別に」
銃士「!!」
勇者「たまにはこうやって皆で過ごすのも悪くないと思ってな…俺がいたら迷惑か?」
僧侶「そ、そんなこと!!」
勇者「じゃあ黙って洗われろ、銃士と戦士も後で洗ってやるから体温めとけ」
戦士「お、おう…」
銃士「・・・うん」
395: 1:2012/2/16(木) 00:01:59 ID:0VQbs4Y8tE
銃士「(君はどうやら集団行動をするうちに変わったみたいだね…もちろんいい方向に)」
銃士「(以前の君ならあんなことは絶対に言わなかったはずなのに…)」
銃士「(それも集団行動…いや、僧侶のお陰かな)」
銃士「(なんにせよ…君がいい方向に変わってくれて、僕は嬉しいよ)」
銃士「ふふふ」
戦士「何笑ってんだよ」
銃士「いや、仲間って凄いなぁ…って」
戦士「はあ?」
勇者「おい、早く来い」
銃士「今いくよ」
銃士「(まあ、下心無しでこんな風に過ごすのも悪くないかな)」
396: 1:2012/2/16(木) 00:08:03 ID:MIZQN488hg
どうも、1です
sage更新にしてましたけどエロとかは全くありませんのでwww
お風呂イベントだったけどほのぼのとしてよかったです
最近の悩みとしては…
戦士の影が薄くなってる気がしないでもない…
主要キャラが四人しかいないので動かしやすい反面個性を強くしないといけないですからね
そんなこんなで投下を
終了いたします
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
・・・誤字とかないよね?
397: 名無しさん@読者の声:2012/2/16(木) 00:19:22 ID:1a9ezyriWs
|ω・`)390で銃士が「とにかき」って言ってる。誤字違う?
|つCCC
|彡
398: 名無しさん@読者の声:2012/2/16(木) 00:45:56 ID:HPGj8KGTJE
いや、戦士は悟り開いてるから大丈夫
っ===C゙
399: 名無しさん@読者の声:2012/2/16(木) 12:14:24 ID:xH4/q9by/s
普段露出度の高い水着着用なのに、いい体と改めて言ったり直視出来ないのは何ぞ?
400: 1:2012/2/16(木) 12:39:12 ID:ss79KI2Bic
>>397
・・・私のログには何もないな
支援感謝です♪
>>398
悟りを開いたら影が薄くなるって…
支援感謝です♪
>>399
露出度が高いとはいえ布で覆ってるかどうかの違いですよ
一応腰にタオルを巻いただけの格好なんでwww
401: 1:2012/2/16(木) 19:28:36 ID:UavECGF.sw
〜〜〜朝〜〜〜
勇者「・・・」
僧侶「んー…」スースー
銃士「・・・」スヤスヤ
勇者「・・・なんだこれ」
戦士「おお、起きたか勇者」
勇者「戦士、これは一体どういう状況だ?」
戦士「みたまんま、僧侶と銃士に腕枕してる」
勇者「そうじゃない、確か昨日は」
勇者 僧侶 銃士 戦士
勇者「上の順番で寝てたはずなのに、朝起きたら」
銃士 勇者 僧侶 戦士
勇者「これは一体どういう事だ、なんで位置が変わってる?そして何故お前は動いてない?」
戦士「説明するから落ち着け」
402: 1:2012/2/16(木) 19:38:18 ID:YvuzyYVhZU
戦士「んーと、昨日のお前が寝静まった後だな」
戦士「銃士がお前の寝込みを襲おうとして馬乗りになってお前が起きてないのを確かめてから服を脱がそうとしたところ僧侶に注意されて自分の寝床にいった」
戦士「次に僧侶が寝ぼけてお前を抱き枕と勘違いして抱きついて、気づいて悲鳴をあげようとした時に素早く銃士が口を押さえつけてどったんばったん」
勇者「ああ…たしか振動があったな」
戦士「で、まだお前が寝ててスゲーなって思ってたら」
戦士「銃士がお前を動かして僧侶と二人で挟む形になった」
403: 1:2012/2/16(木) 19:44:08 ID:YvuzyYVhZU
勇者「なんでそうなった、僧侶は止めなかったのか?」
戦士「ああー、最初は止めてたんだけど…結局腕枕に落ち着いたな」
勇者「そうか…お前はその間ずっと起きてたのか?」
戦士「いや?アタシも眠かったからね、ちょうど起きた時にその場面に出くわしたって感じかな」
勇者「そうか…ところで銃士が俺に馬乗りしたのは本当か?」
戦士「ああ…お前が起きてないか確かめるために体重かけたり前後に動かしたりしてたな」
404: 1:2012/2/16(木) 19:48:32 ID:UYNYISK/jE
勇者「そうか…」
戦士「なんだよ?興奮してんのか?」ニヤニヤ
勇者「興奮…まあ、一部の奴らは興奮するだろうな」
戦士「なにがだよ」
勇者「穿いてないんだよ」
戦士「・・・へ?」
勇者「銃士は寝るとき穿いてないんだよ」
戦士「・・・」
戦士「はああああああ!?」
405: 1:2012/2/16(木) 19:51:07 ID:ukpSrCgcpI
戦士「え、いや、だって…え?」
勇者「・・・とりあえず二人を起こすか」
勇者「起きろー」
僧侶「ふにゅ〜」
銃士「う…ん、後一時間…」
勇者「・・・」ズルッ
僧侶「ふにゃ!?」
銃士「!?」
勇者「起きろ、朝だ」
僧侶「は…はい」
銃士「・・・」
406: 1:2012/2/16(木) 19:53:38 ID:UYNYISK/jE
戦士「忘れ物ないなー?」
僧侶「はーい」
銃士「大丈夫だよ」
勇者「・・・」
僧侶「(く、黒いです!?勇者様のオーラが黒いです!!)」
銃士「(流石にやり過ぎたかな)」
戦士「勇者〜、そんな朝から不機嫌になるなよ〜」
勇者「・・・別に」
戦士「うわーお」
勇者「いいからいくぞ」
僧侶「は、はい!!」
407: 1:2012/2/16(木) 19:58:24 ID:ukpSrCgcpI
受付「昨晩はお楽しみでしたね」ニヤニヤ
勇者「・・・あ?」
受付「一晩40Gになりまーす!!」
勇者「・・・」チャリン
受付「ありがとうございました〜」
スタスタスタスタスタ バタン!!
僧侶「あ、えと…いいお部屋でしたよ!!」
銃士「一晩世話になった」
戦士「ありがとな」
受付「はい」
受付「ありゃ、視線で殺せるレベルだったわー」
408: 1(今日は更新少なめです):2012/2/16(木) 20:56:13 ID:dM0NqCm5NY
勇者「・・・」
僧侶「あう…」
勇者「・・・」
銃士「・・・」
戦士「重いわー空気が重いわー」
勇者「・・・」ギロリ
戦士「・・・」
僧侶「あの…勇者様…」
勇者「・・・」
僧侶「すみませんでした…」
409: 1:2012/2/16(木) 21:04:23 ID:dM0NqCm5NY
勇者「・・・あ」
僧侶「!!」ビクッ!!
勇者「僧侶」
僧侶「なななな、なんでしょうか!?」
勇者「料理出来るか?」
僧侶「え!?えーと…出来ないことはないですよ…?」
勇者「そうか…」
僧侶「えと…」
勇者「実は朝を食べるのを忘れていてな…しょうがないから持ってる食材でなんか作るぞ」
僧侶「は、はい!!」
410: 1:2012/2/16(木) 21:43:17 ID:EgOrOssl86
勇者「フォローは任せた」
僧侶「は、はい!!がんばります!!」
銃士「料理か…久しぶりに腕を振る…」
勇者「お前は食材に触るな」
銃士「昔はあんなに涙を流して僕の手料理を食べていたというのに…」
僧侶「え!?」
勇者「誤解を招くような発言は止めろ」
銃士「事実だろ?」
戦士「なんでもいいから早く作ろうぜ?」
411: 1:2012/2/16(木) 23:07:21 ID:Xsg4vDSHiM
僧侶「勇者様〜、お野菜はこの大きさでいいんですか?」
勇者「ああ、それをこっちにくれ」
僧侶「はい♪」
戦士「勇者〜肉はどれくらい焼けばいいんだ?」
勇者「ああ、ミディアムで頼む」
戦士「そんなミディアムで大丈夫か?」
勇者「大丈夫だ、問題ない」
銃士「・・・なあ、暇なんだが」
僧侶「火加減これでいいですか〜?」
戦士「よ〜し、このまま…このまま」
銃士「・・・見回りでもしてくるか」
412: 1:2012/2/16(木) 23:14:36 ID:Xsg4vDSHiM
銃士「皆が料理をしてる間に僕が皆を守らないとね」
銃士「それにそろそろ体を動かさないと鈍りそうで仕方ないしね」
銃士「そういえば…何を作るんだろうね、楽しみだ」
銃士「ふふふ、運動の後の美味しい食事は格別…」
魔物「キシャー」
銃士「おや、匂いにつられてやって来たのかな…でも」
ジャコン、ガシャン!!
銃士「残念だけど…ここを通すわけにはいかなくてね…」
413: 1:2012/2/16(木) 23:19:54 ID:aotAc0vzsc
魔物「キシャー!!」バッ
銃士「おっと、積極的だね」ヒョイ
銃士「でも…これでおしまい」
ドンドンドンドン!!
魔物「キシャー…」グタッ
銃士「さて…そろそ…」
魔物「ムー!!」ドン!!
銃士「くあっ!?」ドサッ
414: 1:2012/2/16(木) 23:26:32 ID:Xsg4vDSHiM
銃士「しまった!!…二体目か!!」
銃士「早く…体勢を…!!」
銃士「銃が…しまった」
魔物「ムー」ガシッ
銃士「くそっ!!離せ!!」
魔物「ムー!!ムー!!」
銃士「や…やだ…」
銃士「嫌だぁぁぁ!!」
ザシュ!!
415: 1:2012/2/16(木) 23:31:31 ID:Xsg4vDSHiM
無理ぽ(´・ω・`)1です
眠気があれがあれであれなんで中途半端で申し訳ありませんが投下を終了いたします
こんな切り方で大丈夫か?
大丈夫じゃない、問題だ
こんなSSで大丈夫か?
大問題だ
見てくださった方々
ありがとうございました!!
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
416: 1:2012/2/17(金) 17:21:35 ID:dM0NqCm5NY
銃士「・・・っ!?」
勇者「大丈夫か?」
銃士「勇…者」
魔物「ムー!!ムー!!」
勇者「・・・」スラリ
銃士「双…剣?」
勇者「すぐ楽にしてやる」
ザシュ!!
魔物「ムー!?」バタッ
勇者「・・・」
417: 1:2012/2/17(金) 17:24:55 ID:EgOrOssl86
銃士「・・・かっこ悪い所を見られちゃったね…僕も鈍ったもんだ、はは」
勇者「強がるな」
銃士「・・・った」
勇者「・・・」
銃士「怖かった!!怖かったよぅ!!勇者!!」ガシッ
勇者「よく耐えた」
銃士「うく…皆が…料理してるから…守ろうって…ひぐ、思って…」
勇者「ありがとう」ギュ
銃士「うん…うん…」
勇者「戻るぞ」
418: 1:2012/2/17(金) 17:28:09 ID:EgOrOssl86
僧侶「勇者様!!一体どうしたんですか?いきなり走りだして…」
勇者「すまん…」
銃士「な、なぁ」クイ
勇者「?」
銃士「そ、僧侶にはさっきの事を言わないでくれないか?…恥ずかしいし」ボソッ
勇者「・・・あれだ、散歩だ」
僧侶「料理してるのにですか?」
勇者「・・・」
銃士「君は嘘が病的に下手だな」
勇者「言うぞ」
銃士「ごめん」
僧侶「(な、なんかお二人の空気が違います!?)」
419: 1:2012/2/17(金) 17:33:16 ID:dM0NqCm5NY
銃士「すまない、僕のせいなんだ。迷惑をかけて申し訳ない」
僧侶「そうなんですか…って、銃士さん!?血が出てますよ!?」
銃士「え?ああ…さっき押し倒された時か」
僧侶「押し倒されたって、魔物に襲われたんですか!?」
銃士「い、いや…大した傷じゃないし…」
僧侶「駄目です!!見せてください!!」ガシッ!!
銃士「(は、速い!?)」
僧侶「少し擦りむいてますね…」
僧侶「神よ…銃士さんに癒しを与えよ」
僧侶「治癒術」
420: 1:2012/2/17(金) 17:37:48 ID:EgOrOssl86
銃士「ありがとう、助かったよ」
僧侶「これくらい当然です」エッヘン
銃士「ところで…鍋はいいのかい?」
僧侶「へ?…あ!?」バッ
勇者「・・・」カチャカチャ
僧侶「あ…」
勇者「ちょうどよかったから盛り付けといたぞ」
僧侶「す、すみません!!すみません!!」
勇者「別に構わない、お前は銃士を治療してたし」
僧侶「あうう…」
銃士「ふふふ」
戦士「なんかわざと感が否めないだけど」
421: 1:2012/2/17(金) 17:40:14 ID:EgOrOssl86
銃士「戦士、肉は余ってるのかい?」
戦士「んあ?ああ、人数分切ったら少ないが余ってるぜ」
銃士「ふむ…そうか」
戦士「?」
銃士「すまないが残った肉を使わせてもらうから」
戦士「構わねーけど…」
銃士「後はソースを作ればいけるな…」ブツブツ
戦士「?」
422: 1:2012/2/17(金) 17:49:09 ID:dM0NqCm5NY
僧侶「あの…言われた通りにシチューを作ったんですけど…」
勇者「どれ」ズズ
僧侶「あ!!でもあまり美味しくないかも!!」
勇者「いや、旨いぞ」
僧侶「はう…流石勇者様です」
勇者「何を言ってるんだ、いくらレシピを教えてもそれを作る奴が素人だったら上手くつくれないだろ?」
勇者「つまり、僧侶が作ったのと同じだ」
僧侶「で、でも途中までは勇者様が…」
勇者「そのあとはお前一人だろ?」
僧侶「あう…///」
戦士「初めての共同作業って訳か」
僧侶「!?」
423: 1:2012/2/17(金) 17:53:26 ID:EgOrOssl86
僧侶「せ、戦士さん!!」
戦士「なんだよ、事実だろ?」
僧侶「違…いやそうですけど…言い方が誤解を招きますから!!」
戦士「将来的にはそうなるんじゃねーの?」
僧侶「なななななな!?」
勇者「おい、早く食べるぞ」
僧侶「そういえば銃士さんは?」
戦士「確かあいつなら…」
銃士「すまない皆、待たせたね」
424: 1:2012/2/17(金) 21:19:06 ID:tII4jXRnG2
僧侶「あ!!銃士さん!!」
戦士「遅かったな…何持ってんだ?」
勇者「!?」
僧侶「美味しそうですね〜」
銃士「ふふ、久しぶりに腕を振るった自信作だからね」
僧侶「食べてもいいんですか?」
銃士「構わないよ」
勇者「待て」
425: 1:2012/2/17(金) 21:30:57 ID:tII4jXRnG2
僧侶「はえ?どうしたんですか勇者様」
勇者「それをこっちに寄越せ」
僧侶「なん…」
勇者「いいから寄越せ」
僧侶「は、はいぃ!?」
勇者「・・・」ツカツカ
僧侶「な、何を…」
魔物「キュー?」
勇者「・・・」スッ
魔物「キュー♪」パクッ
魔物「・・・」パタッ
僧侶「!?」
426: 名無しさん@読者の声:2012/2/17(金) 21:38:06 ID:nEMZTktllw
銃士は錬金術師でもあったのか((((゜д゜;))))
427: 1(深夜のテンションで更新崩壊有):2012/2/18(土) 01:24:50 ID:6WPIlMnLYs
僧侶「な…な…な…」
勇者「わかるか?これが銃士に料理をさせない理由だ」
銃士「何を馬鹿な、肉が傷んでただけじゃないのかい?」
勇者「ほう?肉が傷んでただけで魔物を昇天させられるのか、これはいいことを知ったな」
銃士「・・・」
勇者「大体味見はしたのか?」
銃士「してないが?」
勇者「しろよ」
428: 1:2012/2/18(土) 01:28:17 ID:tII4jXRnG2
銃士「料理というのは作った人が食べる人に美味しく食べてもらうために作るんだ、それを作った人が先に知ってどうする?」
勇者「その美味しい思いをさせる前に病院送りにさせないためにしっかりするのが作った人の役目じゃないのか?」
銃士「ぐぬ…」
僧侶「でも…すごく美味しそうでしたよね…」
勇者「見た目はな、お前も見ただろ?魔物が一発で昇天だ」
僧侶「・・・」
勇者「俺が泣いて食べたのも、一重にこれのせいだ」
429: 1:2012/2/18(土) 01:31:36 ID:6WPIlMnLYs
銃士「・・・わかったよ」
勇者「銃士…」
銃士「これからは気を付けるよ…勇者」
勇者「わかってくれた…」
銃士「さっきの魔物はたまたまステーキが苦手な魔物だったんだね。次から皆大好きカレーにしよう」
勇者「なんもわかってねぇ」
僧侶「ぽ、ポジティブなのもいいと思いますよ…」
勇者「フォローしなくていい」
戦士「(いい加減食えよ…)」
430: 1:2012/2/18(土) 01:34:36 ID:tII4jXRnG2
戦士「ほうひや、ふひはほほひふはうんは?」
僧侶「戦士さん!!口に物が入ったまま喋っちゃいけません!!」
戦士「なんだよ、いいじゃねーか」
僧侶「よくないですよ!!行儀が悪いです」
戦士「あーもー、僧侶はアタシの母親かっての」
僧侶「違います!!」
勇者「・・・次は魔王の城に向かう」
僧侶「!?」
戦士「!!」
銃士「・・・」
431: 1:2012/2/18(土) 01:36:33 ID:tII4jXRnG2
勇者「ようやくここまで来た」
勇者「最初は俺しかいなかったが…今ではこうやって皆と食を囲める」
勇者「・・・だから、絶対に魔王を倒す」
勇者「これが最後だ…皆、俺に力を貸してくれ」
勇者「頼む!!」
僧侶「・・・頭をあげてください、勇者様」
勇者「・・・」
432: 1:2012/2/18(土) 01:39:47 ID:6WPIlMnLYs
僧侶「ここまで来て今更勇者様をおいてこうなんて人は誰一人いませんよ」
僧侶「皆さん、勇者様を信じてここまでついてきたんですから…」
僧侶「だから勇者様はもっとどっしりと構えて下さって結構ですよ」
勇者「・・・すまない」
銃士「ほらほら、せっかくの食だ、もっと盛り上げていこうよ」
戦士「ああ、そうだな」
勇者「・・・魔王城ではこの装備の加護が受けられないかもしれんな…」
433: 1:2012/2/18(土) 01:43:18 ID:tII4jXRnG2
僧侶「(・・・元々加護なんて付いてない気が…)」
勇者「とにかく、腹ごしらえをして、休憩をしたら魔王城に向かう」
勇者「それまでは自由にしてていいからな」
勇者「移動するときは集合をかける」
僧侶「わかりました」
戦士「おう」
銃士「ああ」
戦士「銃士、その肉をくれ」
銃士「だが断る」
勇者「・・・」ザッザッ
僧侶「・・・」トテトテ
434: 1:2012/2/18(土) 02:08:32 ID:Ou70Vp7aU.
どうも/(^o^)\フッジサーン
深夜で無駄にテンションの高い1でございます
気づけばこのSSも500にてが届きそうな数に
これも皆様の支援のお陰でございます
早い気もしますが
こんな拙いSSをご覧になり支援して頂き誠にありがとうございます
感謝の気持ちでいっぱいですが、それを上手く伝えられないのがもどかしいところ
とにかく感謝感激でございます
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
435: 名無しさん@読者の声:2012/2/18(土) 11:36:33 ID:U57zGSwfSA
おもしろいC
436: 名無しさん@読者の声:2012/2/18(土) 12:51:29 ID:XUvetU6So.
(=・ω・)/C
437: 1:2012/2/18(土) 16:23:55 ID:KQAgxdxGac
>>435
そう言ってもらえると嬉しいです
支援感謝です♪
>>436
可愛いなこの野郎
支援感謝です♪
438: 1:2012/2/18(土) 16:29:26 ID:LBw8.eRCAE
勇者「・・・」
僧侶「・・・」
勇者「何か用か?」
僧侶「あ…いや、その…」
勇者「大丈夫だ、確かに魔王は国の敵だが…怒りに身を任せたりはしない」
勇者「遂にここまで来たんだ…」
僧侶「・・・」
勇者「魔王を…倒す」
439: 1:2012/2/18(土) 16:34:06 ID:LBw8.eRCAE
勇者「本当は皆をここで返して一人でいくつもりだった」
僧侶「そんなこと…」
勇者「昔の俺だったらそうしてだろう…だが今は違う」
勇者「皆についてきてほしい」
僧侶「・・・」
勇者「こんなことは微塵も思わなかったろうな…これも全てお前のお陰だ」
勇者「ありがとう、僧侶」
僧侶「お礼を言うのは私ですよ、勇者様」
僧侶「私は魔法がろくに使えないでいつも皆さんに迷惑ばかりかけていました」
僧侶「でも今なら自信を持って自分の力を使うことが出来ます」
僧侶「それは、励ましてくれる人が傍にいてくれたからです」
僧侶「私をこの旅に連れていって下さり、本当にありがとうございます…勇者様」
440: 1:2012/2/18(土) 16:39:53 ID:LBw8.eRCAE
勇者「・・・そろそろいくか、僧侶、皆を呼んできてくれ」
僧侶「はい」
僧侶「(勇者様…真剣な顔をなされてました…)」
僧侶「(やっぱり魔王討伐に力を入れてるんですね)」
僧侶「(お役にたてるかわかりませんけど…私、一生懸命がんばりますね、勇者様)」
僧侶「みなさーん、そろそろ出発しますよー」
戦士「おう」
銃士「わかった」
441: 1:2012/2/18(土) 16:44:57 ID:KQAgxdxGac
〜〜〜魔王城〜〜〜
僧侶「ここが…魔王城ですか…」
勇者「ああ」
戦士「(すっげぇ真剣な顔してんのな…まあわからんでもないけど)」
僧侶「入り口とか…見当たりませんね…」
勇者「別に戦争を起こしに来た訳じゃないからな…できれば静かに侵入したいが…」
銃士「だったらあれを使えばいいんじゃない?」
勇者「・・・搬入路か」
442: 1:2012/2/18(土) 16:48:12 ID:KQAgxdxGac
僧侶「・・・深いですね」
戦士「んー、空洞音は聞こえてるぜ」
銃士「問題はなんの搬入路かって事なんだけどね」
勇者「俺がいこう、先にいって見てくる」
僧侶「一人じゃ危ないですよ!!」
勇者「他に方法がないだろ」
勇者「じゃ、いったくる」
443: 1(いったくるってなんだよ…orz):2012/2/18(土) 17:51:58 ID:NA5BbxDVyU
ザザザザザ
勇者「よっと」スタッ
勇者「っ!?これは…」
僧侶「勇者様ー!!ご無事ですかー!!」
勇者「問題ない!!一人ずつ降りてこい!!」
僧侶「わかりましたー!!」
ザザザザザ
銃士「よいしょっと」スタッ
戦士「よっこらせ」スタッ
ズザザザザザ
僧侶「わ、わわっ!!きゃああああ!!」
勇者「・・・」ポスッ
僧侶「ううう…すみません」
勇者「降りてくる時には慎重にな」
戦士「なんだ…ここ」
僧侶「ほえ?」
僧侶「!?」
444: 1:2012/2/18(土) 19:19:35 ID:2wdwrIx/L.
銃士「これは…流石にあまり直視したくないね…」
戦士「食料…か?」
勇者「ただの食料じゃない、性的な食料だ」
僧侶「あ…あ…」
勇者「僧侶、見るな」
僧侶「大丈夫…です」
戦士「ざっとみて何人くらいいる?」
銃士「30人はいるね…向こうに扉があるけど…多分同じ構造だろう」
勇者「これが各地で女を拐っていた理由か…」
僧侶「で、でも…皆さんなんで逃げ出さないんでしょうか…あそこに扉があるのに…」
勇者「逃げたくても逃げれないか…もしくは」
銃士「逃げたくない…か」
僧侶「え?」
プシュー
445: 1:2012/2/18(土) 19:22:39 ID:2wdwrIx/L.
僧侶「な、なんですか!?むぐっ!!」
勇者「戦士、銃士」
銃士「わかってる」
戦士「嗅ぐな、だろ?」
僧侶「むー!!むー!!」
勇者「どう思う?」
戦士「女達の表情が徐々に熱を帯はじめてる…こりゃ」
銃士「媚薬…とりわけ人間の女に効果がある媚薬だろうね」
446: 1:2012/2/18(土) 22:44:21 ID:yCR8lNQFsc
勇者「もういいぞ」パッ
僧侶「ぷはっ、いきなりなにするんですか!?塞ぐなら塞ぐと言ってくださいよ!!」
勇者「お前の場合はびっくりして思いっきり吸いそうだったからな」
僧侶「そんなことありませんよ!!」
銃士「(あってる…)」
戦士「(絶対吸ってたな)」
勇者「とにかく、こんなところで無駄な時間は…」
銃士「誰か来る、隠れて!!」
ガチャ
447: 1:2012/2/19(日) 00:02:09 ID:Ob7w30XrzA
魔物「へっへっへ、雌豚共、いい子にしてたか?」
女「はいぃ…魔物様」
女「私達、いやらしい雌豚は魔物様をお待ちしておりました」
女「魔物様をお待ちになっている間は、地獄のようでした…」
女「お願いします…魔物様を私たちの中に…」
魔物「よーしよし、今楽にしてやるぜ、へっ…」
ドン!!
魔物「う、うぎゃああ!!」
勇者「・・・なにしてんだよ」
銃士「すまない、手が勝手に」
勇者「やれやれ」
448: 1:2012/2/19(日) 00:04:20 ID:Ob7w30XrzA
魔物「て、てめぇら!!一体何者だ!?」
勇者「知らなくていい…どうせ死ぬんだ」
魔物「お、おい!!魔王様に伝え…」
ザシュ!!
子分「お、おやぶ…」
ザシュ!!
戦士&勇者「すまん、手が勝手に」
銃士「君達らしいよ…」
449: 1:2012/2/19(日) 00:10:08 ID:Ob7w30XrzA
僧侶「神よ、この者達を蝕みし毒を浄化したまえ」
僧侶「解毒術」
女「う…」パタン
僧侶「ふ、ふあ!?」
勇者「落ち着け、気絶しただけだ」
勇者「・・・よほど乱暴にされたんだろうな」
銃士「この人達のような人が何人もいるんだろうね」
勇者「急ぐぞ、じきに気づかれる」
450: 1:2012/2/19(日) 00:23:59 ID:yCR8lNQFsc
銃士「さて…大分歩いたけど…ここはどの辺りかな?」
勇者「階段を三回上がったから三階だろ」
戦士「んなベタな」
僧侶「あ、3Fって書いてありますよ」
戦士「・・・」
勇者「・・・ふっ」
戦士「うるせーよ!!」
銃士「君の方がうるさい、魔物に気づかれたら…」
魔物「ギャピー!!」
魔物「プギャー!!」
勇者「・・・」ジー
銃士「・・・」ジー
僧侶「・・・」
戦士「アタシのせいかよ!?」
451: 1:2012/2/19(日) 01:07:19 ID:Ob7w30XrzA
戦士「あー!!もー!!わかったよ!!殺りゃいいんだろ!?殺りゃあ!!」
戦士「おらおらおらおらおら!!」
ザシュ!!ズバッ!!ゴシャ!!
戦士「どうだ!!」
僧侶「は、はうう…戦士さん凄いです…」
勇者「妙だな…」
銃士「ああ」
僧侶「ほえ?なんでですか?」
勇者「ここは魔王城だ、あんなに魔物が弱いとは思えないが…」
僧侶「戦士さんがお強いからじゃないですか?」
銃士「それも否定できないけど…あまりにも脆すぎる」
銃士「何か…嫌な予感がするな…」
452: 1:2012/2/19(日) 01:48:49 ID:Ob7w30XrzA
戦士「ぜー、はー、どうだったよ?アタシの力は」
勇者「ああ、凄い凄い」ナデナデ
戦士「ばっ!?頭を撫でるんじゃねー!!ガキじゃねーんだから!!」
勇者「褒めただけじゃないか」
戦士「っ!!もっと…他に方法があっただろ…」
勇者「そうか、すまなかった」
戦士「あ、嫌じゃなかったからな!?」
僧侶「(羨ましいなぁ…)」
銃士「ラブコメを開催するのは勝手だけど場所を考えてね」
戦士「てめっ!!」
勇者「わかってる…先に進むぞ」
453: 1:2012/2/19(日) 01:55:34 ID:yCR8lNQFsc
ズシャ!!ザクッ!!
勇者「ふー…」
戦士「ひっきりなしにやってくんな」
銃士「敵の本拠地だからね…まるでバーゲンセールのような数にも頷けるよ」
僧侶「か、回復はいりますか?」
勇者「大丈夫だ、それより僧侶は下がってろ」
戦士「お前守るのがアタシ達の仕事なんだから」
僧侶「・・・」
454: 1:2012/2/19(日) 01:59:17 ID:Ob7w30XrzA
僧侶「(・・・やっぱり私は非力なんでしょうか)」
僧侶「(力が無いから前に出れないっていうのは分かってます…でも皆さんが危険になっても私は助けに入る事さえ出来ない)」
僧侶「(自分の立場をわきまえてます…でも分不相応とわかっていても…皆さんの力になりたいです)」
僧侶「私だって…」ボソッ
銃士「・・・僧侶」
455: 1:2012/2/19(日) 02:07:56 ID:yCR8lNQFsc
僧侶「な、なんですか!?」
銃士「また君はそうやって自分のの非力さを嘆いているね」
僧侶「っ!?」
銃士「君ほどわかりやすい娘は他にいないんじゃないかな?付け加えるとあまり気にしない方がいいよ」
僧侶「何故ですか?」
銃士「彼らの戦いかたを見たまえ」
僧侶「・・・」
銃士「戦士はともかく…普段冷静な勇者がガンガン攻めているだろう?」
銃士「僕でさえあまり見た事が無い光景だからね…それもこれも全部君を守る為だよ」
僧侶「でも…私のせいでお二人が危険に」
銃士「やれやれ、わかってないな」
銃士「あの二人は知ってるんだよ、怪我をしても君が治してくれる事を、危なくなっても君が援護してくれることを」
銃士「だから君を一生懸命に守るんだ」
僧侶「・・・」
456: 1:2012/2/19(日) 02:12:09 ID:yCR8lNQFsc
銃士「まあ、見方を変えれば自分の利益のためだけに君を守ってるともとれるけどね」
銃士「でも、彼らがそんなことをしないのは君が一番よくわかってるだろ?」
僧侶「・・・はい」
銃士「人間には向き不向きがある。だから、君は君にしか出来ないをやればいいんだ」
銃士「何があっても僧侶は僧侶らしくあること…それがベストだ」
僧侶「はい」
銃士「と、言ってる間に終わったみたいだね」
457: 1:2012/2/19(日) 02:15:32 ID:yCR8lNQFsc
戦士「おい銃士、なにサボってんだよ」
銃士「サボってるとは心外だな、彼女を守ってたと言ってもらおうか」
戦士「アタシらだけで十分だっての」
銃士「ふふ、頼りにしてるよ」
戦士「・・・ちっ」
勇者「大丈夫だったか?」
僧侶「あ…はい」
僧侶「…回復…いります?」
勇者「大丈夫だ、問題ない」
458: 1:2012/2/19(日) 02:20:13 ID:yCR8lNQFsc
戦士「あり?確かさっき引っ掻かれてたよな?」
僧侶「!!」
勇者「かすり傷だ、問題な…」
僧侶「神よ、勇者様に癒しを与えよ」
僧侶「治癒解毒術」
勇者「・・・おい、無駄な魔力を使うな」
僧侶「無駄とはなんですか、もしも毒があったらどうするんですか?」
勇者「む…その時に解毒を…」
僧侶「手遅れになったら困ります、何かあってからじゃ遅いんです」
僧侶「皆さんを回復するのは私しかいないんですから」
勇者「…そうだな」
勇者「ありがとう、僧侶」
僧侶「い、いえ…」
勇者「いくぞ、魔王まではもうすぐだ」
459: 1:2012/2/19(日) 02:25:09 ID:Ob7w30XrzA
[壁]_-)・・・どうも
明日にはなんとか第一部が終わりそうです
無駄に長引かなくてよかったと安心しております
明日は終わらせる為に短い時間に集中して更新をしますので、ほぼ確実に読者様を置いていきます。まあ、いればの話ですけどね
とにもかくにも、今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
460: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 02:45:44 ID:gMBCdlvBpY
毎日見てるぜっ
461: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 03:06:05 ID:4HugyPYyJs
僭越ながら愛読してますよ(^^)
周りの声を聞くのは大事なことだけど、色んな考えがあるわけで。
どれも間違いではなくて価値があるものだから、気にしすぎるときりがない。
なんやかんやで、「らしく」あれば良いのではないかな。
…なんてね。
明日で区切りがつくのですね。
でも終わるわけでもない、と…☆
ちょっと安心。笑
更新楽しみにしてますヽ(・∀・)ノC
462: 1:2012/2/19(日) 10:26:49 ID:WpDpWV85XM
>>460
ありがとうございます
毎日ご覧になられているなんて感謝です♪
>>461
こんなのを愛読にしていただけるとは…
周りの声ですか…私自身なんやかんやで色々と皆さんからご指摘を受けていますからね…評価をいただけるのはありがたいです。ただ、豆腐メンタルなんでいまだに批評スレに持ち込めないチキン野郎ですがwww
「らしく」ですか…
なんと言われようと更新速度及び更新率は下げませんよ!!
第二部の方はあんまし期待できる内容じゃないかとwww
長々とすみませんでした。支援感謝です♪
463: 1:2012/2/19(日) 10:31:37 ID:nky3KnsThQ
勇者「かなり上がってきたな…」
銃士「うん…確かに敵も固くなってきているね」
戦士「いいだろ別に、倒せばいいんだから」
銃士「君のその短絡的思考をなんとかしたいよ」
戦士「んだと!?」
僧侶「皆さん!!扉がありますよ!?」
勇者「・・・」
464: 1:2012/2/19(日) 10:38:32 ID:nky3KnsThQ
戦士「壱?なんだこりゃ?」
銃士「なんだもなにも…番人だろうね…」
戦士「はー、この展開、ありきたりだろ」
勇者「それでも、いくしかない…」
ギィィィィィ
「現れたな!!魔王様に仇なす侵入者よ!!」
「ここに足を踏み入れたが最後!!魔王様にお目通り叶う事は…」
勇者「・・・」
「いやーー!?変態!?」
戦士「あ、このやり取り久しぶりだわ」
465: 1:2012/2/19(日) 10:42:18 ID:nky3KnsThQ
「き、貴様ふざけているのか!?そんな格好で!!」
勇者「別に普通だろう?」
「どこをどうみたら普通なのだ!!馬鹿にしてるとしか思えん!!」
勇者「む、挑発の効果もあったのか」
「くそっ!!しかも可愛い女の子ばかりはべらしやがって…」
勇者「キャラ変わってるぞ」
「私だって女の子にモテたこと無いのに!!」
勇者「やかましい」
「ええい!!ごたくはいい!!」
勇者「お前が始めたんだがな…」
466: 1:2012/2/19(日) 10:45:58 ID:WpDpWV85XM
ドルマ「魔王軍直属護衛騎士団長ドルマ!!いざ、尋常に勝負いたせ!!」
勇者「ふん、すぐ楽にしてやる」スラリ
戦士「おい待て勇者」
勇者「?」
戦士「アタシがやる」
勇者「・・・本気か?」
戦士「弱い奴らばかりで飽き飽きだよ、ここらで強い奴と戦わなきゃ」
勇者「そうだな…」カシン
勇者「いってこい」
戦士「おう!!」
467: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 11:30:43 ID:S72h6PC/2Y
もうちょっとでおわっちゃうのか〜
支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援支援
468: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 11:38:16 ID:7vN09aVDKU
っCC
469: 1:2012/2/19(日) 12:31:19 ID:WpDpWV85XM
>>467
支援感謝です♪
落ち着いてくださいwww
はい♪最後まで頑張りますね
>>468
支援感謝です♪
470: 1:2012/2/19(日) 12:52:06 ID:nky3KnsThQ
戦士「さて…いきますか!!」
ドルマ「かなりの実力者とお見受けいたした!!女性だが…容赦はしない!!」
戦士「紳士だねぇ…まあいいけど」
ガキン!!
戦士「ちっ!!」
ドルマ「見事!!よくぞ受け止めた!!」
戦士「こんなん朝飯前さね」
戦士「(とはいえ…かなり速かった…反応が遅れてたら殺られてたな)」
ドルマ「では…これはいかがですかな!?」
ドルマ「暗黒降魔剣!!」
ドーン!!
戦士「なっ!?ぐはっ!!」
471: 1:2012/2/19(日) 12:55:38 ID:nky3KnsThQ
僧侶「戦士さん!!」
勇者「いくな」
僧侶「なんでですか!?加勢しなくては!!」
勇者「これは戦士と相手の一対一の戦いだ、手を出すな」
僧侶「でも!!」
銃士「戦士を信じれないのかい?彼女が勝てないとでも?」
僧侶「う…でも…」
勇者「戦士を信じてやれ…まあ、何かあったら…」
勇者「俺も黙っちゃいないがな…」
僧侶「っ!?」
472: 1:2012/2/19(日) 13:03:18 ID:nky3KnsThQ
戦士「いつつ…」
ドルマ「ほう、私の奥義を受けてまだ立つとは…やはり私の目に狂いはなかった」
戦士「奥義?笑わせんじゃないよ…あんなんそよ風と同じくらいだ」
ドルマ「強がりはやめなさい、今の攻撃で貴女はかなり追い込まれてるはずです」
戦士「強がりじゃないさ…」
戦士「本当は、魔王まで残しておきたかったんだけどな…」
戦士「はぁあああ」
ドルマ「っ!?この闘気は、まさか!?」
戦士「そうさ…これがアタシの切り札」
戦士「力の解放 真打」
473: 1:2012/2/19(日) 13:10:01 ID:nky3KnsThQ
ドルマ「くっ…」ジリ
戦士「・・・」
僧侶「せ、戦士さんの纏う雰囲気が…」
勇者「武の真髄を極めた者のみが使える伝説の秘奥義…真打」
勇者「俺も目にしたのは初めてだな」
銃士「やれやれ…仲間にこんな化け物がいたなんてね」
勇者「全く…嬉しい誤算だ」
戦士「・・・こいよ」
ドルマ「くっ!!いきますよ!!」
ドム!!
ドルマ「ぐふっ!?」
474: 1:2012/2/19(日) 13:17:08 ID:nky3KnsThQ
戦士「・・・」
ドルマ「な、何故…剣を」
戦士「剣を使わないでも倒せるからね」
ドルマ「・・・その美しさ、凛々しさ」
ドルマ「敵でなければ…心酔して…いました…」
ドルマ「残念…です」
戦士「・・・ふぅ」
戦士「と、あぶね」ヨロ
僧侶「大丈夫ですか!?」
戦士「あー、フラフラするけど…大丈夫だ」
475: 1:2012/2/19(日) 14:28:16 ID:nky3KnsThQ
僧侶「回復しますか?ていうかしますね」
戦士「・・・頼む」
勇者「ご苦労」
戦士「露払いが精一杯だな」
勇者「よくやってくれた」
戦士「ああ」
勇者「えらい」
戦士「いいって」
勇者「エクセレント」
戦士「いいって言ってんだろ」
勇者「ブリリアント」
戦士「いい加減にしろてめぇ!!」
476: 1:2012/2/19(日) 14:31:49 ID:WpDpWV85XM
勇者「怒鳴れる元気があるならいいな、いくぞ」
銃士「本当に素直じゃないねぇ」
勇者「ほざけ」
銃士「まあいいさ、次は僕がいこう」
勇者「大丈夫なのか?」
銃士「まあ、危なくなったら君に助けてもらうかもね」
勇者「期待するなよ」
銃士「期待してるよ」
銃士「さあ、次は弐だ…いこうか」
ギィィィィィ
477: 1:2012/2/19(日) 15:06:25 ID:WpDpWV85XM
「オーホホホホ、よくぞいらしましたね!!魔王様に楯突く愚か者ども!!」
「ここに来たからには全身余すことなくわたくしに射抜かれて…」
勇者「次は射手か…」
「な、なんですの!?この変態は!?・・・やだ、美形///」
勇者「・・・」
「ねえ?あなた、今ここで許しを乞うなら…安全を約束しますわよ…///」
「そしてわたくしの飼い犬に…やだ!!わたくしったらはしたない///」
勇者「出会ったことのないタイプだな」
僧侶「あんな人は普通出会いませんよ…」
478: 1:2012/2/19(日) 15:11:53 ID:nky3KnsThQ
「わたくしも初めてですわ…///初めて同士気が合うのかもしれませんわね…」
勇者「そうみたいだな」
僧侶「勇者様!?」
「それならわたくしと!!」
勇者「せっかくのお誘いだが…遠慮しよう」
勇者「乗りたくても乗れそうにないからな」
銃士「・・・」
ジャコ、ガシュ、ガシャン!!
479: 1:2012/2/19(日) 16:27:16 ID:nky3KnsThQ
「あら嫌だ、そんな物騒な物をこちらに向けないで下さる?」
銃士「物騒なんかじゃないさ、引き金を引くだけでいとも簡単に命を奪うだけの道具だよ」ニコ
「貴女も女性なら女らしい優雅な武器にしたらどうかしら?わたくしみたいに…」
銃士「残念ながら僕は女らしさを追及するような向上心を持ち合わせていなくてね…この武器を選んだのも自分の手を汚さずに葬れるからさ」
「そう…だったら…ここでお死になさい」
トシュ!!
銃士「・・・」ジャコ
ドンドン!!
480: 1:2012/2/19(日) 16:32:47 ID:WpDpWV85XM
「あら…やりますわね…いいでしょう」
チェイス「このチェイス、全力でお相手しましょう」
銃士「奇遇だな、僕は君が嫌いだ。だから全力でお相手しよう」
ダダダダダダダ!!
チェイス「ふふ、あてっずっぽうじゃ…!?」
ドキューン!!
銃士「誰が、あてっずっぽうだって?」
チェイス「(完璧に頭を狙った射撃…かなりの動体視力に射撃能力)」
チェイス「これは楽しめそうですわね」
481: 1:2012/2/19(日) 16:45:47 ID:WpDpWV85XM
勇者「まずいな…銃士の奴、怒りで我を忘れてる」
僧侶「ええ!?それって危なくないですか!?」
戦士「戦況を見誤んなきゃいいが…」
勇者「違う、逆だ」
僧侶「?」
戦士「?」
勇者「あいつはぶちギレると見境無くなるんだよ…」
僧侶「・・・え?」
482: 1:2012/2/19(日) 16:53:59 ID:nky3KnsThQ
チェイス「どうしました!?さっきから逃げ回ってばかりですわよ!?」
銃士「・・・」ジャコン
チェイス「そーら、追い付…」
ドーン!!
チェイス「な!?きゃあああ!!」
銃士「よいしょ」
タタタタタタタタ!!
トトトトトトトト!!
チェイス「くうっ!!」
銃士「どうかな?UZIとイングラムの一斉射撃は」
チェイス「くっ!!地雷を使うなんて…」
銃士「しょうがないじゃないか、嫌いなんだから」
チェイス「そ、そんな理由で!!」
銃士「知ってるかい?恋する乙女は真っ直ぐなんだよ?」
勇者「・・・恋する乙女は地雷仕掛けたり笑顔で自動子銃を掃射したりしねーよ」
483: 1:2012/2/19(日) 17:00:20 ID:nky3KnsThQ
銃士「さて、そろそろ終わらせようか」ガシャン
チェイス「そ、それは…」
銃士「超電磁砲、レールガンと言えば良いのかな?」
チェイス「・・・最後に、一つだけいい?」
銃士「どうぞ」
チェイス「あの人は貴女を見てないわ…多分これからも」
チェイス「それでも貴女は彼を想い続けるの?」
銃士「・・・続けるさ」
銃士「僕は執念深い女だからね」
チェイス「・・・そう、ならいいわ」
チェイス「納得したし、しょうがないか…」
銃士「・・・さよなら」
ドン!!
484: 1:2012/2/19(日) 17:24:57 ID:JGzeeerFDo
僧侶「銃士さん!!大丈夫ですか!?」
銃士「大丈夫だよ」
勇者「最後、何を話してた?」
銃士「何にも…」
銃士「なあ…この戦いが終わったら…」
勇者「ん?」
銃士「なんでもないよ、先に急こうか」
勇者「・・・ああ」
485: 1:2012/2/19(日) 17:30:42 ID:JGzeeerFDo
僧侶「つ、次は参ですよね…」
勇者「いい加減魔王の元にたどり着きたいんだがな」
戦士「次で終わりにした…っ!?」
銃士「これは…今までの敵とは比べ物にならないね…」
僧侶「な、なんて強大な魔力…!!」
勇者「どうやら次で最後のようだな…いくぞ!!」
ギィィィィィ
486: 1:2012/2/19(日) 18:34:26 ID:JGzeeerFDo
「ようこそいらっしゃいました」
「この先に魔王様がお待ちですが…」
「ここから先を通すわけには参りません…お覚悟を」
勇者「お前は誰だ?」
側近「どこにでもいるような側近ですよ、ただのね」
勇者「全く…本当に難儀だな」スラリ
戦士「・・・」チャキ
銃士「・・・」ジャコ
僧侶「・・・」スッ
僧侶「ふむ…一斉にかかられたら面倒ですね」
487: 1:2012/2/19(日) 18:44:04 ID:VXxlo6gc.U
側近「緊縛術式 闇手」
勇者「な!!」
戦士「うお!!」
銃士「くっ!!」
僧侶「皆さん!!」
側近「貴殿方三人を束縛させていただきました、しばらく動かないでもらいます…さて」
僧侶「!!」ビクッ
側近「・・・まあ、放っておいても問題ないですね」
僧侶「!!」
側近「さて、誰から死にたいですか?」
戦士「ふざけんな!!今すぐ解け!!」
側近「それは無理ですよ、だって解いたら僕が危険になっちゃうし」
戦士「あたりめーだ!!」
488: 1:2012/2/19(日) 18:50:22 ID:JGzeeerFDo
勇者「一つ聞きたい、何故僧侶も束縛しなかった?」
側近「なんででしょうね…強いていうなら泳がせておいても問題ない戦力だからでしょうか」
僧侶「・・・」
側近「仮に彼女が何かしても十分対応可能だからですね、逆に彼女に注意を向けて貴殿方に不意を突かれた方が痛手になると判断いたしました」
僧侶「うう…」
側近「貴女も、せっかく自由なんですから逃げた方がいいですよ」
側近「これから貴女のお仲間を散々になぶり、殺すんですから」
僧侶「!!」
489: 1:2012/2/19(日) 19:46:25 ID:VXxlo6gc.U
僧侶「そ、そんなことさせません!!」
側近「止められますか?貴女に」
僧侶「そ、そんなの、やってみなきゃ…」
側近「動くな」
僧侶「っ!?」
側近「動いたら殺す、魔法を唱えたら殺す、詠唱したら殺す」
僧侶「・・・くっ」
側近「わかったらその場で動かないでください」
勇者「僧侶!!構うな!!こいつを倒せ!!」
490: 1:2012/2/19(日) 19:53:50 ID:JGzeeerFDo
側近「うるさいですね」
勇者「ぐあぁ!!」ギリギリ
僧侶「勇者様!!」
勇者「僧…侶、構…うな」
側近「大体なんですかその格好は、ふざけているにも程があるでしょう。ここ魔王城ですよ?理解に苦しみます」
側近「変態かなんかですか?こんな勇者についていくなんて…馬鹿としか言いようがありませんよ」
戦士「はっ、てめえにはわかんねーだろーよ」
側近「うるさい」グッ
戦士「あ…ぐ!!」ギリギリ
僧侶「戦士さん!!」
勇者「仲間に…手を出すな…」
側近「そんな息も絶え絶えな貴方に凄まれてもちっとも怖くありませんよ」
491: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 20:33:13 ID:yHp6xpyjuo
>>486で最後に怖いことになってます(´;ω;`)つC
492: 1:2012/2/19(日) 20:54:30 ID:ncjmZgKz..
>>491
\(^o^)/オワタ
すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみません!!
もう嫌…何やってんの自分
支援感謝です(つд;*)
493: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 21:01:12 ID:bZDAvpTHq.
フムン
とりあえず紫炎といこうか
494: 1:2012/2/19(日) 21:39:07 ID:ncjmZgKz..
銃士「・・・」ゴソゴソ
側近「・・・」
銃士「(おかしい…確かにこのあたりに)」
側近「そこのメガネ娘さん、お探しの物はこれですか?」
銃士「!!」
銃士「まいったね…いったいどういうカラクリを使ったんだい?」
側近「別に…闇手を通して僕の手の中に移動させただけですよ」
側近「闇手はいわば僕の手の延長、貴殿方が何をしているかなんてすぐわかります」
側近「しかし…美女二人が縛られている…中々そそる光景ですが生憎僕にはそんな趣味はありませんしね…」
側近「銃士と戦士は下層の魔物にあげますか…」
495: 1:2012/2/19(日) 21:50:29 ID:ncjmZgKz..
戦士「さっきから黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって…」
戦士「力の解…」
側近「おっと危ない」
戦士「むぐ!?」
側近「察するにそれはコンディションが正常の時にのみ発動できる奴ですね…じゃあこんな感じでずっと鼻と口を塞いでたらどうなりますかね?」
戦士「!?」
側近「まだ殺しはしませんよ、色々と使い道がありそうなんで」
側近「ああ…そういえばまだいたんですね」
僧侶「っ!?」ビクッ
側近「まあ…餌としは上玉かな」ツカツカ
僧侶「こ、来ないで」
側近「まあ、こういうのが好きな奴もいるしな、よくわからんけど」
僧侶「い、いやぁあああ!!」
ドスッ!!
496: 1:2012/2/19(日) 21:54:20 ID:ncjmZgKz..
側近「・・・あれ?」
僧侶「・・・な」
側近「おかしいなぁ…確かに縛ってあったはずなんだけど…」
側近「二本目…双剣か」
勇者「はあ…はあ…」
側近「しかし…無理しすぎましたね…無茶な動き体の骨が折れてますよ」
勇者「それが…どうした」
側近「加えて言うなら…よっと」ズボッ
カランカラン
側近「貴方が放った剣も僕に対してなんの効果も成さないんですよね、痛かったけど」
勇者「・・・くそ」
497: 1:2012/2/19(日) 21:58:30 ID:ncjmZgKz..
側近「とりあえず締め付け強くしてっと」ギュー
勇者「あがぁああ!!」
ギリギリギリギリギリギリ
僧侶「勇者様!!」
側近「全くもってわからない、何故自分を痛め付けてまでこの戦力外を助けるのか」
僧侶「っ!!」
勇者「黙…れ」
側近「・・・」
勇者「僧侶は…戦力外なんかじゃ…ない」
勇者「俺の…俺達の大事な仲間だ…仲間を助けるのに…理由なんていらない!!」
僧侶「!!」
側近「随分と仲間意識が強いですねぇ…ま、どうでもいいですが」
側近「では、そろそろ勇者には退場願いましょうか」スッ
僧侶「待ちなさい」
498: 1:2012/2/19(日) 22:05:39 ID:RAjJXVokS.
側近「もう…貴女に割いている時間は…」
僧侶「動かないでください」
側近「・・・」
僧侶「そのまま勇者様達を解放してください」
側近「断ったら?」
僧侶「攻撃します」
側近「やれるものなら…」
僧侶「大天使の断罪!!」
カッ!!ヒュンヒュンヒュン
側近「上位魔法詠唱破棄!?ぐあああ!!」
側近「しまった…闇手を切られた…奴らはどこに…」
ズブッ!!ザシュ!!
499: 1:2012/2/19(日) 22:14:52 ID:RAjJXVokS.
側近「なん・・・だと?」
ドサッ!!
戦士「・・・」
勇者「・・・ぐっ」
僧侶「勇者様!!」
銃士「勇者!!」
戦士「お前!!無理してんじゃねーよ!!」
勇者「はあ…はあ…だが、こうするしか手が無いだろ?」
銃士「しばらくは勇者を動かせそうにない…かといって置き去りにはできないし、ここでじっとしてたらいつ魔物がくるか…」
僧侶「大丈夫です、私に任せて下さい」
僧侶「癒し司る天使の息吹よ、勇者様を苦しめる苦痛を和らげ全治を届けよ」
僧侶「大天使の息吹」
勇者「傷が…消えた?」
500: 1:2012/2/19(日) 22:50:51 ID:RAjJXVokS.
非常に…非常に申し訳ない
今日で終わらせるとか言っておきながら明日に長引かせるなんてとんだ嘘つきですよね…
わがままだとはわかってます。もう1日下さい
明日には終了してるはずなので…
本当に申し訳ありません
今日の投下はこれで終了です
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
すみませんでした
501: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 23:23:38 ID:U0P6p.FErc
スマン
これだけは言わせてくれ
大天使の息吹ってHUNTER×HUNTER…いや、やっぱなんでもない!
つC
502: 名無しさん@読者の声:2012/2/19(日) 23:27:11 ID:AZN8vEPq8w
これすきー(*´∀`)つCCCCCCCCCCCCCCCC
503: 1:2012/2/20(月) 07:12:03 ID:1.PrppOx/o
>>501
ははは、そんなバナナ…
すいません。調べたら確かにありましたorz
どうしよう?大丈夫だよね?多分
うん、大丈夫な…はず
支援感謝です♪
>>502
ありがとうございます♪残りわずかですがお付き合いいただけると嬉しいです♪
支援感謝です♪
504: 1:2012/2/20(月) 08:07:00 ID:fLSctY7Zi.
僧侶「成功して良かったです」
勇者「いつの間に…こんな上位魔法を?」
僧侶「ほんとは…ずっと前から使えてたんです…でも、また昔みたいに失敗したらどうしようって…」
僧侶「でも…勇者様が仲間を助けるのに理由なんていらないって言って下さって…」
僧侶「私は…ずっと失敗するイメージしかできなかったんです…失敗したらきっとこうなるって…」
僧侶「でも…もう大丈夫です。私は皆さんを…」
僧侶「仲間を信じていますから」
勇者「僧侶…」
勇者「そうだな…いくか」
僧侶「はい♪」
505: 1:2012/2/20(月) 08:10:47 ID:eg2a1iEexU
勇者「・・・この先に魔王がいる」グッ
戦士「(力入ってんなぁ…)」
勇者「・・・」
僧侶「勇者様…」
勇者「大丈夫だ…怒りで我を忘れても…俺には止めてくれる仲間がいる」
銃士「安心したまえ、いざとなったら君に弾丸を撃ち込む覚悟はしてるさ」
勇者「・・・そうならないように努力する」
僧侶「いきましょうか…」
勇者「…ああ」
ギィィィィィ
506: 名無しさん@読者の声:2012/2/20(月) 12:38:43 ID:cSpAHp.McE
頑張って(=・ω・)/C
507: 名無しさん@読者の声:2012/2/20(月) 13:15:42 ID:khNUIlJKNY
さぎしたんか・・・
ちょっとだけだよ?
(´・ω・`)つCCCCCCCCCCC
508: 1:2012/2/20(月) 17:30:16 ID:eg2a1iEexU
>>506
支援感謝です♪
頑張りますね!!
>>507
分かりやすいのは長所なのか短所なのか…
(´-ω-`)
支援感謝です♪
多いなwww
509: 1:2012/2/20(月) 17:34:17 ID:fLSctY7Zi.
魔王「ククク…よく来たな勇者よ…」
勇者「魔王!!俺はお前を…!!」
魔王「皆まで言うな…わかって…」
魔王「いやさー!?変態!?」
銃士「さすがの魔王も驚くみたいだね…」
魔王「び、びっくりした!!マジでビビった!!」
戦士「おい、魔王のキャラ崩壊してんぞ」
510: 1:2012/2/20(月) 17:39:56 ID:fLSctY7Zi.
魔王「ふ、ふん!!妙な格好で我を攪乱させようとは…中々悪知恵の働く…」
銃士「そりゃあ、過去に水着で魔王討伐しにいった勇者なんていないからね」
僧侶「ゆ、勇者様が特別なんですよ…きっと」
戦士「特別じゃなくて異常な」
勇者「残念だが…俺達は漫才をしに来た訳じゃない…」
勇者「世界平和の為、国の敵をとるため…お前を倒す!!」
魔王「いいだろう…人間の分際でどこまで足掻けるか見物だな…」
511: 1:2012/2/20(月) 18:33:18 ID:fLSctY7Zi.
勇者「はああああ!!」
ガキン!!
魔王「ふん!!」
ポウ、ドシュドシュ!!
戦士「そらよ!!」
ギリギリ
銃士「結界か…やっかいだな」
魔王「ククク…結界を決壊させんと…いつまでたっても我に攻撃が通じんぞ?」
勇者「・・・」
戦士「・・・」
勇者&戦士「ぐはっ!!」
銃士「しまった!!あまりに寒すぎて、至近距離にいる二人にダメージが!!」
僧侶「今のでですか!?」
512: 名無しさん@読者の声:2012/2/20(月) 18:54:17 ID:QsZCryh2P.
側近までのシリアス展開どこ行ったwww
つC
513: 1:2012/2/20(月) 19:11:41 ID:eg2a1iEexU
>>512
よかった…シリアスに見られてました
あれでシリアスじゃないって言われてもおかしくなかったので…
そしてシリアスとはぶち壊すものだ
支援感謝です♪
514: 名無しさん@読者の声:2012/2/20(月) 19:14:28 ID:bZDAvpTHq.
魔王が一番残念じゃねーかwwwwww
515: 1:2012/2/20(月) 20:08:49 ID:FsedaSvsrA
僧侶「とにかく…結界をなんとかすればいいんですね?」
僧侶「神々の聖なる力よ…邪悪なる者の守りを打ち砕け」
僧侶「戦女帝の矛!!」
バリーン!!
魔王「ぬ、結界が」
勇者「終わりだ!!」
勇者「邪殺聖波衝!!」
魔王「ふんぬ!!」バチン!!
戦士「力の解放 真打」
戦士「はああああ!!」
戦士「裂界斬波!!」
魔王「そりゃあ!!」バチン!!
516: 1:2012/2/20(月) 20:29:58 ID:Zje4slNxzY
銃士「さて…防御に手一杯で正面がお留守だね?」
魔王「ぬ!?」
銃士「これでお仕舞いにしようか?」
ジャコン
銃士「銃式 秘伝式」
銃士「刹那時雨撃!!」
ドドドドドドドドドドド!!
僧侶「天の轟き地の躍動、神の稲妻火山冥動」
僧侶「風雷地神招来!!」
魔王「ぬぐああああ!!」
517: 1:2012/2/20(月) 20:38:55 ID:FsedaSvsrA
戦士「どうだ!!」
勇者「さすがの魔王もこれだけ与えれば…」
魔王「・・・ククク」
勇者「!?」
銃士「なん・・・だと?」
僧侶「そん…な」
魔王「やれやれ…これだから人間は困る…数で押せば逆境を跳ね返せるとでも?実に愚かだ」
魔王「仮にそうだとしても、それを上回る力で捩じ伏せればいいだけの話」
魔王「終わりだ…愚かな勇者一行よ」
魔王「暗黒魔導、終の太刀」
魔王「聖魔滅殺衝」
勇者「ぐあ!!」
戦士「くあっ!!」
銃士「ぐっ!!」
僧侶「きゃああああ!!」
518: 1:2012/2/20(月) 20:51:17 ID:FsedaSvsrA
勇者「・・・?」
戦士「なんとも…ない」
銃士「ハッタリか?しかし…確かに先程…」
僧侶「物凄い衝撃が…」
戦士「なんともねーんなら、攻撃再開だ!!」
戦士「いく…ぞ…!?」
戦士「あ、あれ…?」
勇者「どうした戦士!!」
戦士「力が…入らねぇ」
銃士「何を馬鹿な…っ!?」
銃士「銃が握れない…」
僧侶「み、皆さん、どうしちゃったんですかぁ!?」
魔王「ククク…教えてやろう」
519: 1:2012/2/20(月) 20:55:39 ID:FsedaSvsrA
魔王「我が放ったのは聖魔滅殺衝…即ち」
魔王「貴様らの正義を滅殺したのだよ」
戦士「わけ…わかんねーよ」
魔王「わかりやすく教えてやろう…そこの戦士は我を攻撃しようとしているから力が入らんのだ」
魔王「勇者を…殺すつもりで剣を構えてみろ」
戦士「くっ!!」チャキ
勇者「戦士!?」
戦士「か、体が、うわあああ」ダッ
ガキン!!
勇者「くっ…」ギリギリ
戦士「わりぃ…勇者…」
勇者「ちっ!!だああ!!」
バッ!
戦士「はあ…はあ…」
勇者「くそっ!!」
520: 1:2012/2/20(月) 21:00:07 ID:FsedaSvsrA
魔王「わかったか?そのうち貴様らは殺し合いを始めるだろう」
魔王「それまで我は、この余興を楽しむ事にしよう、ククク」
銃士「う…あ」ジャコン
僧侶「銃士…さん」スッ
銃士「すまない…僧侶…手が…勝手に」
僧侶「嫌…です…」
僧侶「皆で…殺し合うなんて…絶対に…嫌です!!」
魔王「もがいても何も変わらんがな…さあ、早く殺し合いを始めろ」
戦士「体が…勝手に…」
勇者「・・・」スラリ
僧侶「勇者…様」
勇者「・・・ふっ」
ズバッ!!
銃士「!!」
戦士「!!」
僧侶「…あ」
521: 1:2012/2/20(月) 22:47:41 ID:FsedaSvsrA
魔王「ぐ、ぐわあああ!?」
銃士「何故…?」
魔王「何故だぁ!?何故攻撃されるぅ!?」
勇者「なるほどな…この技が発動している時はお前は無防備なのか…これはいいことを知った」
魔王「ぐぉぉぉ!!許さん!!許さんぞ!!」
勇者「技を解除をすればいさ…ただし、袋叩きだがな」
魔王「ぐっ!!」
僧侶「勇者様…どうして…」
勇者「単純な事だった…国を守るとか、世界平和の為だとか…そんな理想を掲げていたから…攻撃出来なかったんだ…」
勇者「ただ単純に、国とか、敵討ちとか、世界とか関係なく…魔王を殺す」
勇者「それだけを考えれば良かったんだ…」
522: 1:2012/2/20(月) 22:56:36 ID:Zje4slNxzY
勇者「魔王…お前には2つの選択肢がある…」
勇者「一つ目はこのままなんの理由もない俺に殺されるか…」
勇者「技を解いて袋叩きにされるか…」
魔王「ぐぬ…」
僧侶「でも…さっきの攻撃は…」
戦士「あまり…意味を成さなかったな…」
勇者「そうでもないさ」
勇者「この技を使うと魔王は無防備になる、しかしそれは自分が絶対に攻撃されないという自信があるからだ」
勇者「だが余力があるなら他の技でもよかったはず…なのにこれを選択した…」
勇者「つまり奴はもう…風前の灯火という訳だ」
523: 1:2012/2/20(月) 23:01:14 ID:Zje4slNxzY
勇者「選ばなければ…死ぬだけだぞ」
魔王「・・・」ブン
戦士「!?」
僧侶「体が!?」
銃士「自由に…」
魔王「ふぅん!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
戦士「っ!!」
僧侶「まだ…こんな力が…」
魔王「終わりにしてやる…こい」
勇者「・・・」スラリ
僧侶「勇者様!?」
勇者「・・・皆、今までありがとう」
戦士「おい!!勇者!!」
銃士「勇者!!止めろ!!」
勇者「いくぞ、魔王!!」
勇者「うおおおお!!」
魔王「はああああ!!」
僧侶「勇者様ーーー!!」
524: 1:2012/2/20(月) 23:07:27 ID:FsedaSvsrA
〜〜〜王国〜〜〜
騎士「報告します!!魔物の凶暴化は現在沈静化しつつあります!!」
王「うむ…ご苦労」
大臣「ようやく…この国にも平和が戻りましたね…」
王「ああ…魔物に怯える日がまるでかなり昔のようだ…」
大臣「・・・しかし、かなりの犠牲も払いましたね」
王「うむ…」
銃士「失礼します」
王「銃士殿か、どうぞ」
銃士「ご報告に参りました。討伐軍は現在優勢、残党を相手に戦闘を披露しています」
銃士「つきましては指揮官の変更をお願いしたい」
王「うむ…今までの指揮、ご苦労であった」
銃士「・・・僧侶は?」
大臣「・・・病室でございます」
銃士「ありがとう…失礼しました」
525: 1:2012/2/20(月) 23:10:36 ID:Zje4slNxzY
銃士「・・・ふぅ」
戦士「なーにため息ついてんだよ」
銃士「戦士か…いや、あれから一週間だなって」
戦士「・・・ああ」
戦士「僧侶は寝ずに付きっきりだとよ」
銃士「そうか」
戦士「お前も大変だな…残党狩りの指揮してたんだろ?」
銃士「優秀な兵がたくさんいたからそれほど苦でもないさ」
戦士「休んでないんだろ?」
銃士「…まあね」
銃士「彼より先に休むわけにはいかないからね…」
戦士「病室…いくんだろ?ついてくぜ」
銃士「ああ…」
526: 1:2012/2/20(月) 23:47:29 ID:Zje4slNxzY
〜〜〜病室〜〜〜
戦士「おーい、僧侶いるかー?」
銃士「失礼するよ」
僧侶「だから、勇者様は怪我がまだ治ってないんですから!!安静にしてて下さい!!」
勇者「大部分は治ってるから問題ないだろ!!」
僧侶「駄目ですよ!!何かあったらどうなさるおつもりですか!?」
医師「しかし…勇者様の自然治癒力は本当にすごくて…」
僧侶「黙ってて下さい!!」
医師「・・・はい」
医師「銃士さん!!戦士さん!!」
銃士「やあ」
戦士「今日も懲りずにやってんなぁ」
医師「わ、私はこれで、では」
ガラガラガラガラ
戦士「…逃げたな」
527: 1:2012/2/20(月) 23:52:07 ID:FsedaSvsrA
勇者「よう」
戦士「全く、全身バキバキに折れてたのが一週間でこれかよ」
銃士「化物だね」
勇者「おい、それはどういう意味だ」
僧侶「お二人からも言ってあげて下さい!!出歩いちゃいけないって!!」
勇者「たまには体を動かさないと鈍るだろうが!!」
僧侶「鈍る前に何かあったらどうするんですか!?」
勇者「く…」
銃士「医師はなんていってるんだい?」
僧侶「明日には…動いてもいいらしいです」
戦士「なんだ、じゃあ1日前倒してもいいじゃねーか」
僧侶「よくありません!!」
勇者「はあ…わかった、じゃあこうしよう」
勇者「俺は絶対にここを動かない、だからお前は部屋に戻って休め」
528: 1:2012/2/20(月) 23:54:56 ID:Zje4slNxzY
僧侶「そ、その間に抜け出されたら困ります!!」
勇者「俺が信用出来ないのか?」
僧侶「あう…」
勇者「頼む…一週間もつきっきりなんだ…いい加減休んでくれ…」
僧侶「・・・」
僧侶「じゃあ…勇者様のお側で休みます」
勇者「は?」
銃士「おっと、僕達はお邪魔のようだね」
戦士「その通りだな」
勇者「おい待て」
銃士「じゃ、ごゆっくり」
パタン
529: 1:2012/2/20(月) 23:58:17 ID:FsedaSvsrA
勇者「あいつら…」
僧侶「・・・///」
勇者「まあいい…布団をここまで持ってくるのか?」
僧侶「し、失礼します!!///」
ゴソゴソ
勇者「おい、何してる」
僧侶「そ、添い寝です!!」
勇者「馬鹿止めろ」
僧侶「や、止めません!!」
ギューッ
勇者「引っ付くな、当たってる」
僧侶「・・・」カタカタ
勇者「僧侶?」
勇者「・・・わかった、安静にしてるよ、だから寝ろ」
僧侶「・・・はい」
530: 1:2012/2/21(火) 00:00:55 ID:FsedaSvsrA
〜〜〜朝〜〜〜
僧侶「う…ん」
僧侶「・・・ふぁぁ!!」
僧侶「あれ?勇者様?」
僧侶「手紙?」カサッ
勇者『少し城下に出てくる。すぐ戻る』
僧侶「・・・まあ、お医者様から解かれましたし…」
僧侶「ふえ…安心したら…眠気が…」
僧侶「寝ちゃ…いけな…」
僧侶「・・・すぴー」
531: 1:2012/2/21(火) 00:05:11 ID:Zje4slNxzY
〜〜〜城下〜〜〜
勇者「うむ…やはり賑わうのはいい事だな」
「旦那!!旦那!!」
勇者「む?」
商人「お久しぶりです!!覚えておいでですか?」
勇者「おお、装備を売ってくれたいつかの商人ではないか」
勇者「その節は世話になった、礼を言う」
商人「いやいや、あっしの売り物で魔王討伐だなんて、あっしも鼻が高いですよ!!」
商人「それでですね旦那…実は旦那のために極上の品物が」
勇者「ほう、興味がある。見てみたい」
商人「へい、これですよ」
勇者「シルクのビスチェ?」
勇者「あぶないみずぎ?」
fin
532: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 00:09:22 ID:YvGSKaKD7o
乙
大好きだったよ
また書いてね
533: 1:2012/2/21(火) 00:09:32 ID:Zje4slNxzY
・・・えーと、はい
勇者「あぶないみずぎ?」
これにて第一部はめでたく終了となります
約20日で終わるという異例の速さに私自身驚愕しています…まああの更新量ならしょうがないか
とにもかくにも
支援を下さった皆様
応援して下さった皆様
ご回覧になって下さった皆様
ありがとうございました!!
ここまでのご回覧
本当にお疲れ様でした
534: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 00:27:12 ID:bZDAvpTHq.
第一部ということは続きはあるとみたが
535: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 01:56:16 ID:aMwffahcKs
第二部もあるのか?
536: 1:2012/2/21(火) 07:06:09 ID:OXmxEE5H02
>>532
ありがとうございました!!お疲れ様でした♪
>>534
そうですね、魔王討伐のその後のお話となります
まあ、あまり期待はしないで下さいwww
>>535
That's right
537: 1:2012/2/21(火) 07:14:20 ID:oaV8sFVAmA
それは…突然だった
ズブリという音と共に私のお腹に深々と突き刺さる「それ」は凄まじい熱と激痛をもたらした
引き抜かれた「それ」は真っ赤に染まっていて、それを私の血だと認識した時には意識が霞んでいた
「〜〜〜〜〜!!」
戦士さんが何かを叫んでいるが…よく聞き取れない
薄れゆく意識の中、私が最後に見たのは
「勇者…様」
私の血で真っ赤に染まった剣を持って、冷たく私を見下ろす勇者様だった
538: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 12:43:30 ID:XUvetU6So.
えっ
539: 193:2012/2/21(火) 15:02:42 ID:SFi0c66N7.
通常板とSS板の違いが分からなくて、通常板を必死にさがしてますたm(._.)m
いつの間にかおわってるお。゜(゜´Д`゜)゜。
つ落書きは自由〜スレに
540: 名無しさん@読者の声:2012/2/21(火) 16:18:05 ID:FM94wc4.O6
面白かった!!!
第二部も期待しちゃうお←
541: 1:2012/2/21(火) 16:42:52 ID:ElWhNBG81s
>>539
拝見いたしました
即保存余裕でしたwww
ありがとうございました!!
>>540
期待をしたらとんでもないことになりますからね!!
542: 1:2012/2/21(火) 16:48:37 ID:ElWhNBG81s
〜魔王討伐から二年後〜
下町『グランバト』
決して大きくはないこの町だが、特有の賑やかさがあり私はこの賑やかさが大好きだ
道行く人達に挨拶を交わしながら酒場に向かう
今日も頑張って働くのと、主人に有給を貰うためだ
といっても有給を取ろうと決意したのはつい最近の事でそれまで日常を送っていた
だが、チャンスは今しかない事に気づいた私は着々と準備を整え(所要日数1日)実行に移しにきたのだ
「よし…いくらでも粘りますよ」
そんな固い決意を胸に、私は酒場の扉を開けた
543: 1:2012/2/21(火) 16:55:52 ID://Pq5MFqdI
カランカラン
主人「いらっしゃい僧…じゃなくて、賢者ちゃん!!」
賢者「もう僧侶じゃないって言ってるじゃないですかぁ」
主人「ごめんごめん」
あれから二年、私は僧侶から賢者へと職業を変えていた
世間では昇格と言われているらしいが、少しでも自分の力を高められるなら別になんでもよかった
客「よ、賢者ちゃん」
賢者「こんちには〜」
客「相変わらずいい胸してるね〜」ニヤニヤ
主人「こら、うちの看板娘にそんなエロい目を向けない」
客「なっはっは、そりゃ無理だよ主人さん」
客「賢者ちゃんに目を移らない男なんて数えるくらいしかいないんじゃないのかい?」
客「そりゃそうだ、賢者ちゃんを射止める男は現れんのかねぇ…」
544: 1:2012/2/21(火) 17:00:30 ID://Pq5MFqdI
主人「何言ってんだい、うちの賢者はとっくに勇者様にお熱だよ」
賢者「しゅ、主人さん!!////」
客「いいねいいね!!世界を救った者同士お似合いだね!!」
主人「そりゃもう毎日のように手紙のやり取りをしててそれを私に見せてくるくらいだからね…」
客「ヒューヒュー」
酒場が笑いと活気に包まれる、だが私は羞恥で真っ赤になるしかなかった
客「しっかしマジでいい体だなぁ…尻もしっかりして」スッ
ドン!!
客「いてぇ!?」
「この酒場では看板娘のおさわりは禁止じゃなかったかい?」
545: 1:2012/2/21(火) 17:07:42 ID://Pq5MFqdI
聞き慣れた声がしたので思わず入り口を見る
賢者「銃士さん!!」
銃士「やあ、賢者」
緑の髪を後ろで束ね、ゆったりとしたローブで体を隠し、時折覗く足には拳銃が収納されている
そして手には今しがた発射したであろう銃が握られていた
銃士さんはそれを慣れた手つきでしまうと
銃士「すまないね、ゴム弾だからそこまで威力はないと思うが…一応医者に見せてもらった方がいいよ」
客「へ、へえ…」
すっかり銃に怯えてしまったお客さんを無視して銃士さんは
銃士「さて…まずは久しぶりだね、賢者」
賢者「はい!!お久しぶりです!!」
銃士「しばらく見ない内に背が伸びたんじゃないのかい?」
賢者「ありがとうございます!!銃士さんは…」
銃士「ん?」
賢者「あ…えと…その」
546: 1:2012/2/21(火) 17:14:00 ID://Pq5MFqdI
銃士「ふふ、別に隠さずに言ってくれても構わないよ…あまり伸びてないって」
賢者「す、すみません!!すみません!!」
銃士「僕がそんなことを気にしない性格なのは君が一番よくわかってるだろう?」
賢者「あう…はい」
銃士さんは本当に気にしてない様子で私に笑いかけてくれた
銃士さんのこういう所に私はひそかに憧れていたりする。何があっても自分を見失わないその強さは私には無いものだった
銃士「ところで戦士は?見たところいないみたいだが…」
賢者「弟さんによりますと手紙をもらってすぐに出発しちゃったらしいです」
銃士「ああ…彼女らしいよ」
賢者「ふふ、本当ですね」
547: 1:2012/2/21(火) 20:13:54 ID:VtaVdMdf4E
賢者「喉乾いてませんか?何か飲みます?」
銃士「そうだね…カクテルでも頂こうかな」
賢者「良かったです、銃士さんのお話聞きたかったですし」
銃士「そんなに面白い事はないさ…賢者が作るの?」
賢者「え?あ、はい!!最近作らせてもらえるようになったんですよ」
銃士「そうか…それは期待出来るね」
賢者「あまり期待しないで下さいよ〜じゃ、ちょっとお待ちください」
銃士「ああ」
548: 1:2012/2/21(火) 20:20:49 ID:VtaVdMdf4E
賢者「どうぞ」コト
銃士「ありがとう」
銃士「・・・」
賢者「どう…ですか?おいしくないなら別に無理しなくても…」
銃士「賢者」
賢者「は、はい!!」
銃士「凄く美味しいよ」
賢者「あ、ありがとうございます!!」
主人「その子もう、私より上手いかもね〜」
賢者「しゅ、主人さん!!そんなことないです!!」
主人「あはは、まあ当然だけどね」
賢者「え…」
主人「冗談だよ、はいこれ、そのカクテルに合うラッカー、サービスだよ」
銃士「ありがとうございます」
主人「んじゃま、ごゆっくりー」
銃士「・・・主人とは仲良くなれそうだな」
賢者「主人さん、誰とでも仲良しですよ〜」
銃士「そういう意味じゃないんだけどね…」
549: 1:2012/2/21(火) 20:28:44 ID:VtaVdMdf4E
賢者「それより、どうなんですか?何かありましたか?」
銃士「ふむ…何かね」
銃士「大体の事は手紙に書いた通りの事かな…後は暴漢が襲い掛かってきたり、悪漢に待ち伏せされたり、つけ回されたり…」
賢者「い、色々はしょってましたね…」
銃士「手紙に書くのが面倒なだけなんだよ」
賢者「でも、特にお変わりなくて良かったです…心配するような事ばっかりでしたけどね」
銃士「僕がそんな奴らに遅れをとるわけにはいかないからね」
一瞬銃士さんの持ってる銃の安全装置の音が外れたような気がしたけど…気のせいという事にしておいた
銃士「ところで戦士は?彼女ともやり取りをしてるんだろう?」
賢者「実は…戦士さんじゃなくて戦士さんの弟さんなんですよね」
銃士「弟が?なんでまた」
賢者「戦士さん、ああ見えてかなり恥ずかしがりやさんなんですよ、だから手紙書こうとしたら何書いていいかわかんねー!!って真っ赤になって走り出しちゃったみたいです」
銃士「・・・実に戦士らしいシャイさだな」
「シャイで悪かったな、シャイで」
550: 1:2012/2/21(火) 20:36:24 ID:VtaVdMdf4E
賢者「戦士さん!!」
戦士「よっ、僧侶…じゃなくて、賢者だったか」
賢者「もー、なんで皆さん間違えるんですか?」
銃士「僧侶だった頃が懐かしいんだよ…」
賢者「・・・」
戦士「・・・なんだよ、この空気」
戦士さんが微妙に狼狽えているこういう所は変わらないでいて自然と顔が綻んでしまう
戦士さんはビキニアーマーと呼ばれる装備に金具を付けて、背には身の丈を越える大剣を背負っている。戦士さんは
戦士「片手だと力が上手くはいんねーから両手でぶったぎる事にした」
だそうだ。実に戦士さんらしい理論である…別に馬鹿にしてる訳じゃありませんよ?
551: 1:2012/2/21(火) 22:06:40 ID:29JW/UwDGk
銃士「君は未だに戦士なんだね」
戦士「ああ?悪いかよ」
銃士「いや、実に君らしいなと思って」
戦士「お、おう…」
戦士「そいや一週間前に騎士になんねーかって通知が来たんだけどよ」
賢者「それで…どうしたんですか?」
戦士「断ったよ、アタシはそんな固っ苦しいのは苦手でね」
賢者「こ、断ったんですか…」
戦士「それよりお前こそどうなんだよ、確か神官になるかならないかで悩んでたって」
賢者「今の私が答えですよ」
戦士「まあ…そうだわな」
銃士「二人とも、そろそろ本題に入ろうか」
戦士「おっといけね」
賢者「は、はい!!」
552: 1:2012/2/21(火) 22:09:47 ID:E41Ru0zsdI
そう…肝心の本題、それは
賢者「主人さん」
主人「どうしたの?賢者ちゃん」
賢者「勇者様に会いに王国に行ってきていいですか!?」
主人「いいわよ」
賢者「お願いし…え?」
主人「だから、いいって」
賢者「え、いや…」
主人「さては…私が止めるとでも思った?」
賢者「あう…はい」
主人「・・・まあ、確かに普通だったら止めるわね…でも」
主人「賢者ちゃんは最近いっぱい頑張ってるから特別だよ?」
賢者「あ、ありがとうございます!!」
553: 1:2012/2/21(火) 22:17:06 ID:E41Ru0zsdI
勇者様と魔王討伐を終えてから実に二年の歳月が経っていた
しばらくは毎日のように宴会が繰り広げられ私達は祭り上げられていた
だが…なし崩し的に私達は離れ離れになり、勇者様は王国に部屋を借りて、私は下町の自宅に戻り、銃士さんはまた情報屋に戻る生活を、戦士さんは強くなりたいと武者授業
それぞれが自分の道を進む中、私は勇者様と連絡取っっていた
最初は近況を軽く報告するだけだったが、次第にそれが楽しみになりいまでは手紙が来るのが待ち遠しくなるくらいだった
そんなやり取りを二年くらい続けていた私は勇者様をびっくりさせようとある計画を思い付く
といっても内緒で勇者様を訪ねるという幼稚な者だったが、それでも勇者様がびっくりする顔を思い浮かべると顔が自然とにやけてくる
ただ、一人では心もとないのでこうして銃士さんと戦士さんを呼んで、また三人で会いに行こうとしたのだ
554: 1:2012/2/21(火) 22:23:15 ID:E41Ru0zsdI
戦士「二年…ちょいか、勇者と会うの」
銃士「正確には一年と6ヶ月だね」
戦士「お前…細かいな」
銃士「すまない、職業病かな」
戦士「どうなんだよ、手紙での勇者は」
賢者「送られてきた手紙によると、今は新兵育成に力を入れてるようですよ」
賢者「国王が勇者様に頼ってばかりではいかん、自衛の意識を持たねば…とおっしゃったそうです」
銃士「その話を聞く限りでは元気そうだね」
賢者「はい♪ここに昨日貰った手紙がありますよ」
銃士「ちょっと見せてくれないか」
賢者「どうぞ」
銃士「・・・」
賢者「どうしたんですか?」
銃士「いや…なんでもない」
銃士「…いこうか」
戦士「おう!!」
賢者「はい!!」
555: 1:2012/2/21(火) 22:30:02 ID:29JW/UwDGk
どうも皆さんこんばんは
何がわからないまま第二部に突入してしまいました
冒頭のシーンでかなり
(´・ω・`)?となった人は多数いらっしゃると思いますが…ご安心を
安心と信頼の厨二設定で無事に繋げます
ともかく、第二部からはまた心機一転頑張っていこうと思います
第二部はおそらくかなり短いと思われます
単なる思いつきで考えた上に作者は書き溜めなんていうのをやらないので全部即興です
なのでかなりお見苦しいのお見せになってしまうのを先にお詫びします
今日の更新はこれまで
見てくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
556: 名無しさん@読者の声:2012/2/22(水) 07:33:29 ID:.F.3lH/78g
第二部も続きが楽しみです(*´Д`)つCCCCCCCCCCCCCCC
557: 名無しさん@読者の声:2012/2/22(水) 12:14:27 ID:EKSJzxcqmM
>>553
戦士のくだり…武者授業はもしかして武者修行?
しえんとおやつのオレオ
C●C●C●C●C●C
558: 1:2012/2/22(水) 13:58:49 ID:q2dqERqijw
>>556
支援感謝です♪
おおう、プレッシャー
>>557
・・・変換機能調子悪い
支援とオレオ感謝です♪
559: 1:2012/2/22(水) 14:27:33 ID:q2dqERqijw
〜〜〜王国〜〜〜
賢者「やっぱりいつみても大きいですね」
銃士「この国最大の規模を誇るからね」
戦士「・・・」
賢者「戦士さんどうしたんですか?押し黙って…」
戦士「いや…アタシ、こういう王国とか王宮とかの雰囲気が苦手なんだよ」
賢者「なんとなく…わかる気がします」
銃士「でも宴会の時はあんなに騒いでたじゃないか」
戦士「祭りは別だっての」
銃士「現金だな…」
戦士「あ!?」
大臣「おや?賢者殿に銃士殿に戦士殿、何をなさってるのですか?」
賢者「大臣さん!!」
560: 1:2012/2/22(水) 14:37:15 ID:3MT/HFyZ1E
賢者「ご無沙汰しています」
大臣「こちらこそ…今日はどういったご用件で?」
賢者「勇者様に会いに来ました!!」
大臣「!!」
大臣「あ…そうですか…」
銃士「・・・」
大臣「申し訳ありません、勇者殿は現在部屋におらず…」
銃士「じゃあ勇者の部屋で待たせてもらおうか」
ツカツカツカツカ
大臣「あ!!ちょっと、銃士殿!?」
賢者「銃士さん!?」
バン!!
561: 1:2012/2/22(水) 14:48:25 ID:3MT/HFyZ1E
銃士さんが勢いよくドアを開けた先には誰もいなかった…いや
何も無かった
賢者「え…これは?」
部屋の中には荷物らしい荷物が一つも無かったのだ
ジャコン!!
大臣「っ!?」
音のした方を見ると銃士さんが大臣さんの眉間に銃を突きつけていた。そして驚くほど低い声で
銃士「勇者はどこだ」
大臣「だ、だから今は外出中でし…」
ドン!!
大臣「!!」
銃士さんの放った弾丸は大臣さんの足元の床を貫き…そして
銃士「嘘をつくな…君は何か知っているはずだ」
賢者「どういう事ですか?」
562: 1:2012/2/22(水) 15:01:10 ID:q2dqERqijw
銃士「賢者に見せてもらった手紙の筆跡…似せていたがあれは勇者の筆跡じゃない」
賢者「ええ!?」
大臣「!!」
銃士「そして普段から書類作業を行っている職務に就いているのは大臣ただ一人…つまり」
銃士「賢者と手紙のやり取りをしていたのは大臣ということになる」
賢者「本当…なんですか?大臣さん」
大臣「本当…です」
賢者「なん…で…」
563: 1:2012/2/22(水) 15:11:13 ID:q2dqERqijw
大臣「申し訳ありません…私共もあまりに突然の事でしたので」
銃士「何があった?」
大臣「わかりません…勇者殿がいきなり王国を飛び出して…そのまま帰ってこないのです」
賢者「!?」
大臣「ちょうど一年前ですね…パニックでしたよ」
銃士「つまり…一年間君が賢者と手紙のやり取りを?」
大臣「はい…勇者殿からの手紙が途絶えたら賢者殿が不安になるだろうと思い、筆跡を似せました」
賢者「でも…なんで」
大臣「わからないです…面目ない」
銃士「いや、こちらこそ脅すような真似をしてすまなかった」
戦士「(脅すようじゃなくて、脅してなかったか?)」
564: 1:2012/2/22(水) 15:24:32 ID:3MT/HFyZ1E
銃士「勇者に会いに来たつもりがまさかこんなことになるなんてね」
戦士「しっかし何考えてんのかね?勇者の奴」
賢者「・・・」
銃士「賢者?」
賢者「私…勇者様を探します」
戦士「はあ!?」
銃士「どこに行ったかわかるのかい?」
賢者「わかりません、でもアテはあります」
銃士「・・・どうやら本気みたいだね」
銃士「いいよ、僕もいく」
戦士「おいおいアタシを忘れんなよ」
銃士「お二方!!」
戦士「アタシはまだ勇者に勝ってないんだ」
銃士「彼を殴らないと気が済まないね」
賢者「とりあえず…主人さんに許可とってきます!!」
565: 1:2012/2/22(水) 15:29:27 ID:q2dqERqijw
〜〜〜酒場〜〜〜
賢者「というわけなんです」
主人「ふーん、勇者がね…」
賢者「私、勇者様に会いたいんです!!」
主人「・・・」
賢者「お願いします!!」
主人「全く…こんな可愛い子に想われて、勇者が憎いね…」
賢者「え?」
主人「いいよ…行ってきなさい」
賢者「ふえ!?」
主人「あんね、私が賢者ちゃんとどれくらいの付き合いになるかわかる?もう考えてる事はお見通しなの」
主人「だから…しっかり捕まえてきなさい!!」
賢者「はい!!」
主人「あ、もちろん捕まえたらここに引っ張ってね、祝言と拳骨贈るから」
賢者「は、はい!!」ガタガタ
566: 名無しさん@読者の声:2012/2/22(水) 18:23:05 ID:ImZQ8qxWQY
いま全部読んできた!!
( ・∀・)つCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
頑張って俺をもっと楽しませてくださいWW
567: 1:2012/2/22(水) 18:35:00 ID:1.PrppOx/o
>>566
お疲れ様ですm(__)m
頑張るのを頑張ります!!・・・日本語むつかしいよ
楽しませるのは約束は出来ないですね…私の書いたもの=面白いでは無いので
とにかく、支援感謝です♪
568: 1:2012/2/22(水) 18:40:07 ID:DhzqO8ss.s
賢者「なんやかんやで許可もらえました!!」
戦士「お疲れ」
銃士「それで?具体的にどこに向かう予定だい?」
賢者「ソードムラにいきます」
戦士「ソードムラ…ああ、鍛冶町の?」
賢者「はい」
銃士「何か理由があるのかい?」
賢者「恐らくは…」
銃士「まあ、ここは賢者を信じよう」
賢者「すみません…」
戦士「構わねーよ、アホ勇者をぶん殴らないと」
賢者「ら、乱暴は駄目ですからね!?」
戦士「じゃあサクッと」
賢者「いけません!!」
569: 1:2012/2/22(水) 18:51:05 ID:1.PrppOx/o
戦士「しっかし…静かなもんだな…」
賢者「そうですね」
銃士「昔は魔物が蔓延る草原だったのにね」
戦士「前もあんまり戦わなかったけどな」
賢者「・・・あれは、その」
銃士「勇者の格好に問題があったとしか言い様が無いんじゃない?」
賢者「あ、でも…無駄な戦闘は避けられましたし…」
銃士「無駄な戦闘は避けられた…だが勇者の評判はがた落ちだね」
戦士「アタシ、未だに忘れられねーよ…勇者に町人が向けられるあの白い目を」
銃士「中には二度見した人もいたしね」
賢者「せ、精神を鍛える為にわざとあの格好をしたんじゃないでしょうか?」
銃士「賢者…無理しなくていいよ…」
賢者「・・・あう」
570: 1:2012/2/22(水) 20:29:15 ID:DhzqO8ss.s
銃士「話を戻そうか、なんでソードムラに行こうと思ったんだい?」
賢者「えっと…気になったのが、勇者様の剣なんです」
戦士「勇者の剣?確か双剣に変えてたが?」
賢者「そっちの剣じゃなくて、最初から持っていた剣です」
銃士「最初から…ああ、あれか」
賢者「その…鍛冶で強化してから…なんだか嫌な気しかしなくて…」
戦士「普通に強そうなだけじゃねーの?」
銃士「その可能性も否定は出来ないけど…賢者の言うことも素通り出来ないしね」
賢者「だから…勇者様の剣を強化した鍛治屋さんに会おうと思うんです…何か知ってるかもしれませんし…」
571: 1:2012/2/22(水) 20:46:18 ID:DhzqO8ss.s
銃士「なるほど、餅は餅屋というわけか」
戦士「よくわかんねーけど…とにかくソードムラにいこうぜ?」
賢者「そうですね」
ガサガサガサガサ
魔物「ギャピー!!」
賢者「魔物!?」
戦士「まだいたのか!?」
銃士「この辺りは騎士もあまり手が届かなかったみたいだね」ジャコ
魔物「・・・キャピー///」
戦士「・・・おい、あいつ」
銃士「賢者に熱い視線を送ってる…これは」
賢者「え、え?え!?」
魔物「キャピー///」
賢者「え…えと…」
賢者「ごめんなさい」
魔物「・・・ギャピー!!」
タタタタタタ
戦士「哀れだな…」
572: 1:2012/2/22(水) 20:50:06 ID:1.PrppOx/o
銃士「ちょっとまて…戻ってきてるぞ?」
ドドドドドドドド
魔物「ギャピー!!」
魔物「プギャー!!」
魔物「ブモー!!」
賢者「い、いっぱい来ましたよ!?」
戦士「ちっ!!数が多いな」
銃士「よっこいしょ」
ドシュ!!ドゴーン!!
魔物「ギャピー!!」
魔物「ブモー!!」
魔物「プギャー!!」
戦士「・・・」
賢者「・・・」
573: 1:2012/2/22(水) 21:01:31 ID:DhzqO8ss.s
銃士「ふむ…一発使い捨てにしては中々の威力」
戦士「おい…お前今した?」
銃士「何って…これを撃っただけだけど?」
ガシャン!!
賢者「ば、爆発しました…よね?」
銃士「RPG7、まあ早い話が持ち運び式大砲かな?」
戦士「なんでんな物騒なもん持ってんだよ!!」
銃士「何があるかわからないから最大の装備をしただけだけど?」
戦士「最大って…」
銃士「安心したまえ、味方に撃つような真似はしない」
戦士「当たり前だ!!」
574: 1:2012/2/22(水) 21:54:55 ID:2ys.Ih6noA
賢者「なんだか…銃士さんがどんどん離れていっちゃう気がします…」
銃士「そうかな?まだ人間だと思うけど…」
戦士「大砲持ってくる時点で既に人間じゃねーよ」
銃士「まあ、他にも色々とあるんだけどね」
賢者「い、いいです!!いいです!!」
銃士「残念…」
戦士「全然残念がってないだろ」
銃士「まあ細かい事は気にしない気にしない」
戦士「お前は少しは気にしろよ!!」
575: 1:2012/2/22(水) 21:59:15 ID:2ys.Ih6noA
銃士「しかし…このメンバーでの旅も意外に新鮮だね」
賢者「そうですね」
戦士「なんだかんだで勇者がクッションになってたからな〜」
賢者「・・・勇者様、ご無事でしょうか」
銃士「彼は意外にしぶといからね」
戦士「そいやずっと前から気になってたけど、勇者とどういう関係なんだよ?」
銃士「あれ?言わなかったかい?剣の師匠だって」
戦士「そうじゃなくて、どのくらい前から勇者と知り合いなのかって事」
銃士「んーと、彼の国が魔王に滅ぼされてからだね」
賢者「そんなに昔からなんですか!?」
銃士「まあね、当時の彼はそれは悲惨だったよ」
銃士「死んだ目って言うのかな?とにかく生気が感じられなかったよ」
576: 1:2012/2/22(水) 22:33:39 ID:34aMYRyu/2
銃士「だがいつからか、本当にいつからか剣を振り始めてね」
銃士「それは凄かったよ…何千何万、とにかく振り続けていた」
銃士「最初はそれをただ眺めるだけだったが…動きにムラが見え始めてから段々と言いたくなって…」
銃士「つい口を出してしまった、それから僕は勇者の師匠さ」
賢者「そんなことがあったんですか…」
銃士「彼も人間だからね…天性の才能を持っていた訳ではないから…」
銃士「何千、何万の努力を繰り返してこそ今の勇者がある」
賢者「・・・」
銃士「まあ、今は関係ないけどね」
577: 1:2012/2/23(木) 01:24:19 ID:2ys.Ih6noA
銃士「さて、昔話もこれぐらいにして先にいこうか」
戦士「おう」
賢者「はい」
戦士「(やっぱり…あいつも最初から強かったわけじゃないんだな)」
戦士「(何千、何万の努力…か)」
戦士「・・・」
賢者「(私が知らない勇者様…)」
賢者「(きっと複雑な思いだったんですね…)」
賢者「(魔王討伐後に…一体何があったんですか?勇者様…)」
578: 1(おまけ、本編とは関係無):2012/2/23(木) 01:36:50 ID:2ys.Ih6noA
〜〜城下町にて〜〜
戦士「おっ、この盾いいな」
賢者「このローブ可愛いです〜♪」
銃士「僕にもあんな頃があったな…ん?」
銃士「・・・これは!!」
賢者「いい買い物しましたね〜」
戦士「ああ、そのローブ着ないのか?」
賢者「あ、えっと…これは…」
戦士「わかった、勇者に見せるためだろ〜?」
賢者「//////」
戦士「あり?図星?」
賢者「じ、銃士さんを探しますよっ!!///」
戦士「へーい」
銃士「二人とも!!見てくれ!!」
戦士「?」
賢者「?」
579: 1(おまけ、本編とは関係無):2012/2/23(木) 01:51:00 ID:34aMYRyu/2
銃士「こいつを見てくれ!!こいつをどう思う?」
賢者「凄く…銃です…」
賢者「じゃなくて!!銃士さん!!どうしたんですか!?」
戦士「顔が溢れんばかりに輝いてるから一瞬だれか分かんなかったぜ」
銃士「見てくれよ!!このM4とFAMASを!!」
賢者「・・・えっと」
戦士「アタシらはあんまり銃に詳しくないからな」
賢者「えっと…強いんですか?」
銃士「もちろん!!」
銃士「まずなんと言っても命中精度が両者共に高く、FAMASは高い威力を誇る!!」
銃士「M4は威力こそFAMASに見劣りするものの、信頼性と集弾性なら群を抜いている!!」
銃士「一見、FAMASの方が性能が良さそうに見えるが状況次第ではM4は携帯性に優れ…」
賢者「・・・銃士さん、輝いてますね」
戦士「普段あまり感情の起伏が少ない奴だからな…しょうがないだろ…」
580: 1:2012/2/23(木) 01:57:24 ID:34aMYRyu/2
( *・ω・)ノ1だよ〜
今日は趣向を変えて
本編とは関係の無いおまけを収録してみましたがいかがでしょうか?
ていうより今日はあまり更新してないような気がしてしょうがありません
すいませんでした…
今日の投下はこれで
終了となります
みてくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
581: 1(短くしたいdeath):2012/2/23(木) 17:03:47 ID:zrmPsL1RCc
〜〜〜ソードムラ〜〜〜
賢者「つきましたね」
戦士「結構な数の魔物がいたな」
銃士「まあ、前の時はあれだったからね」
戦士「…まあな」
賢者「とにかく、話を聞きにいきましょう」
戦士「おう」
「あれ?どこかでみたことある顔」
戦士「ん?お前は…」
鍛冶「やっぱり!!あの時の女戦士さんじゃない!!」
戦士「鍛冶じゃねーか!!」
鍛冶「どう?剣の方は大丈夫?」
戦士「お陰様で」スラリ
戦士「感度も良好だ」ニッ
鍛冶「!!…へぇ」
582: 1:2012/2/23(木) 17:09:00 ID:yMRb0gueNs
鍛冶「(完璧なまでの一体感…)」
鍛冶「(かなりの修羅場をあの剣と共に越えてきたんだね…)」
鍛冶「(くぅ〜!!鍛治屋やってて良かったー!!)」
戦士「おい、何ガッツポーズしてんだよ」
鍛冶「ごめんごめん、つい嬉しくてさ」
賢者「嬉しくて…!?」
賢者「(まさかあの鍛治屋さん、戦士さんの事!!)」
賢者「・・・戦士さん」
戦士「ん?」
賢者「良かったですね」
戦士「はあ?」
鍛冶「残念だけど、その剣にこれ以上してあげられる事はないよ」
戦士「悪い、今日は違う用事だ」
鍛冶「・・・何?」
583: 1:2012/2/23(木) 17:14:08 ID:zrmPsL1RCc
戦士「勇者の剣を強化した鍛治屋に話を聞きに来たんだよ」
鍛冶「勇者…ああ、あの水着着用してた?」
賢者「ブフッ!!」
鍛冶「え!?彼女どうしたの!?」
銃士「いいから、続けて」
鍛冶「大丈夫ならいいけど…勇者の剣なら奥にいる鍛冶長が打ったはずだよ」
鍛冶「この町一番の腕を持ってるのは彼女しかいないからね」
銃士「鍛冶長…」
戦士「わかった…悪いな、わざわざ」
鍛冶「構わないよ」
戦士「じゃあなー」
鍛冶「うん」
賢者「あ、あの」
鍛冶「ん?」
賢者「ふ、ファイトです!!」
鍛冶「はあ…?」
584: 1:2012/2/23(木) 18:49:56 ID:vjov.GZqPA
〜〜〜鍛治屋〜〜〜
賢者「・・・っ」
戦士「どうした?賢者」
賢者「いえ…その…」
「誰かおるのか?」
銃士「!!」ジャコ
「出会い頭にいきなり銃を突きつけるとは…教育がなってないな…」
賢者「貴女が…鍛冶長?」
鍛冶長「そう呼ばれてるがな」
戦士「まだ子供じゃねーか!!」
鍛冶長「人を見かけで判断するな、これでもそなたらよりは何倍も生きておる」
銃士「不老長寿…まさか、巫女か?」
鍛冶長「巫女…懐かしい響きだ、かれこれ50年は昔かな…」
585: 1:2012/2/23(木) 18:58:18 ID:9T.4e7jXrM
銃士「魔力を武器に込める…そんな技法も確かに巫女の力なら可能だな」
鍛冶長「それもあるが…一重にここの奴らの腕が確かなのよ」
賢者「・・・」
戦士「まあいいや、早いとこ話を聞いて…」
賢者「待ってください」
戦士「賢者?」
賢者「後ろにある剣…一体なんですか…」
鍛冶長「・・・」
戦士「剣は剣だろ?何を」
賢者「言い方を変えます…一体何を込めたんですか?」
巫女「ほう…」
586: 1:2012/2/23(木) 19:05:29 ID:vjov.GZqPA
鍛冶長「意外にばれないと思ったが…まあ見られては仕方ないか…」カチャ
鍛冶長「この剣には…溢れんばかりの憎しみと怒りの念が込められておる」
鍛冶長「この剣で斬られたら、その体を呪いが蝕み、骨の髄までしゃぶりつくし、狂って死ぬ」
鍛冶長「この剣を受けた武具防具は同じ呪いを受け、次々に飛散していくじゃろう」
鍛冶長「しかし、この剣を持ち続ければ…どうなるんじゃろうな…」
鍛冶長「少なくとも真っ当な人生は送られんだろ…妾以外はな」
銃士「その剣は…いつから」
鍛冶長「かれこれ5年はここにおるな」
鍛冶長「製作を頼んだ奴が取りに来んのだよ、まあどこかで野垂れ死んでるか…」
587: 1:2012/2/23(木) 19:38:39 ID:vjov.GZqPA
賢者「勇者様と…ここで何があったんですか?」
鍛冶長「別に、奴に武器を強化しろと言われたから強化しただけさね」
賢者「勇者様は…剣に何を込めたんですか?」
鍛冶長「憎しみじゃな…魔王に対する強い強い憎しみを」
賢者「・・・」
鍛冶長「妾が話せるのはこれだけじゃ」
賢者「ありがとう…ございました」
588: 1:2012/2/23(木) 19:47:14 ID:vjov.GZqPA
戦士「結局なんも収穫無かったな…」
賢者「そうですね」
銃士「彼が失踪した理由が剣のせいだとしたら辻褄が合わない」
銃士「彼が剣に込めた憎しみは魔王討伐で果たされたはずだ…それなのになぜ?」
賢者「アテがあると言っておきながら…すみません」
銃士「構わないよ、興味深い情報が聞けた」
戦士「またこれから振り出しか…」
賢者「そうですね」
「お三方!!ここにいらっしゃいましたか!!」
三人「?」
589: 1:2012/2/23(木) 20:57:59 ID:9T.4e7jXrM
伝令「自分!!大臣殿より遣わされた伝令でございます!!大臣殿からの言伝を預かってきました!!」
賢者「大臣さんからの…言伝?」
伝令「はい!!お三方出発後、王国も可能な限り人員を動員して勇者様捜索を開始いたしました!!」
伝令「その中の捜索隊がレイコール山脈の頂で勇者様らしき人物を見たとの情報を掴んだとの事!!」
賢者「レイコール山脈!?」
銃士「その情報、確かなの?」
伝令「申し訳ありません!!我々も流石にレイコール山脈に踏み込めず…」
戦士「そりゃそうだ、お前らが言っても死ぬだけだ」
銃士「情報が少なすぎる…とにかく提供感謝する」
伝令「新しい情報が入り次第、お知らせいたします!!では!!」
590: 1:2012/2/23(木) 21:10:06 ID:vjov.GZqPA
銃士「しかし、レイコール山脈ね…また面倒な所に」
賢者「レイコール山脈…別名死神の住まう山」
戦士「踏み入れたら最後、生きて帰ってはこられない…か」
銃士「しかし、情報を鵜呑みにして僕達が危険な目に会うのは避けたいが…どうする?」
賢者「・・・お二人は情報収集をお願いします」
戦士「お前はどうすんだよ」
賢者「レイコール山脈にいきます」
銃士「一人で?正気か?」
賢者「私は…勇者様に会いたいです、なんで黙って行ってしまわれたのか…」
戦士「無茶だろ、お前が行っても…」
賢者「無駄死するってわかってます…でも、私は知りたいんです」
賢者「勇者様が、何を考えているのか」
591: 1:2012/2/23(木) 21:14:54 ID:9T.4e7jXrM
戦士「お前なぁ…」
銃士「やれやれ、実に君は馬鹿だな」
賢者「なっ!?」
銃士「僕達は何のための仲間だ?」
賢者「で、でも…」
戦士「アタシ達はお前についていったんだよ、賢者」
銃士「だから…君がいくなら僕達もいく」
賢者「き、危険ですよ!!お二人は…」
戦士「チョップ」ビス
賢者「あう」
戦士「賢者のくせに生意気だ」
銃士「回りを置いていって一人で突っ走る…実に愚かだね…でもその愚か者についていって一緒に馬鹿を見る」
銃士「大好きだよ、そういうの」
賢者「お二人とも…」
戦士「いこうぜ、勇者様を探しによ」
賢者「はい!!」
592: 1(今日中に冒頭部分までいきます):2012/2/23(木) 21:25:42 ID:vjov.GZqPA
〜〜レイコール山脈〜〜
賢者「・・・」
戦士「やっぱり不気味だな」
銃士「好き好んで来るような場所じゃないからね」
戦士「わーってるよ、それより注意しろ」
銃士「見られてるね…しかもかなり複数」
戦士「アタシ達の実力を計ってんのかね、どうす…」
賢者「天より降り注ぎ光の裁き、仇なす闇を塵と成せ」
賢者「聖槍招来!!」
ズガガガガガガガガ!!
戦士「・・・」
銃士「・・・」
戦士「おまっ!?何やってんだよ!!んなことしたら!!」
賢者「すいません、でも私達は止まっている訳にはいかないんです」
賢者「邪魔するなら…容赦はしません」
戦士「お前…」
銃士「(目が本気だね…)」
593: 1:2012/2/23(木) 21:30:33 ID:9T.4e7jXrM
銃士「まあ、ここまできて戦わないってのもおかしな話だしね」ジャコ
戦士「おいおい」
銃士「君らしくもない、隠密がお好みかい?」
戦士「そうじゃねーよ…」
戦士「スイッチ…入っても知らねーからな?」ニヤリ
賢者「いきますよ!!」
銃士「了解」
戦士「ああ!!」
594: 1:2012/2/23(木) 21:36:03 ID:9T.4e7jXrM
それから私達は山を登り続けた
襲い来る魔物を薙ぎ倒し、斬り倒し、撃ち倒し
時には危険が迫る時もあった
苦しくて、辛くて、挫けそうで、怖くて
それでも、私達は足を止めなかった
皆、目的は同じだから、勇者様に、会いたいから
何度目かわからない戦闘の末、私達は山頂にたどり着いた・・・そして
595: 1:2012/2/23(木) 21:40:17 ID:vjov.GZqPA
〜〜〜山頂〜〜〜
銃士「・・・ここか?」
賢者「その…ようです」
戦士「賢者…大丈夫か?」
賢者「戦士さんこそ…身体中傷だらけじゃないですか…」
銃士「でも…生きてる」
賢者「・・・」
戦士「・・・誰かいる!!」
銃士「!!」バッ
賢者「!!」スッ
賢者「!?勇者…様?」
596: 1:2012/2/24(金) 00:26:48 ID:9T.4e7jXrM
そこにいたのは紛れもなく、二年前生死を共にした勇者様がいた
服装こそまともなものの、髪型や後ろ姿、それに雰囲気で一目でわかった
賢者「勇者様…勇者様!!」
私は勇者様の元へ駆け出した
ドン!!
賢者「っ!?」ピタ
私の足元を弾丸が跳ねる
銃士「賢者!!そいつから離れろ!!」
賢者「何でですか銃…」
ズブリ
597: 1:2012/2/24(金) 00:35:09 ID:WdcfcM3W0U
勇者「・・・」
戦士「勇者!!てめぇ!!」
ガキン!!
勇者「・・・」
戦士「どうして賢者を刺した!?答えろ!!」
勇者「・・・」
戦士「何か言いやがれ!!」
勇者「・・・目障りだったからな…そいつも、お前たちも!!」
ギン!!
戦士「ぐっ!!」
銃士「戦士!!もう少しだけ耐えててくれ!!」
598: 1(投下終了、お疲れ様でした):2012/2/24(金) 00:41:55 ID:gWo5pRD/ec
銃士「賢者!!しっかりしろ!!」
賢者「銃…士さん」
銃士「すまない!!僕が撃たなければ…いま治療する」
賢者「ごめ…なさい…忠告…聞かなくて…ごめ…」
銃士「喋るな!!」ゴソゴソ
銃士「なんで…なんでだ!!勇者!!」
599: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 07:56:03 ID:1mgK1wytf6
はっ、はやく!!続きを!!
頼む、はやく続きを書いてくれ!!
600: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 09:24:16 ID:p3vEpZeNwk
つ、続き…続きを…ハァハァ
601: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 16:20:45 ID:H03.Cb48go
すまないをすまんこに変換してよんでる
602: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 18:45:39 ID:FM94wc4.O6
>>601www
おいておきますね
つCCC
603: 1:2012/2/24(金) 18:53:29 ID:LSTUsvET3o
>>599
お待たせしてすみません!!
>>600
すみま…興奮してる…だと?
>>601
ちょ…シリアスな雰囲気がwww
>>602
支援感謝です♪
いまから書いていきますね〜
604: 1:2012/2/24(金) 19:03:44 ID:LSTUsvET3o
戦士「だりゃあああ!!」
ズガン!!
勇者「・・・」ヒラリ
戦士「くそっ!!ちょこまか動きやがって!!」
勇者「一発一発が脅威だからな…当たりたくないのは当然だろう?」
戦士「ふざけんな!!」
勇者「しかし…大剣か…意外に厄介だな…」
勇者「少し危険だが…大丈夫か…」
605: 1:2012/2/24(金) 19:25:47 ID:LSTUsvET3o
戦士「訳わかんねー事を呟いてんじゃねーよ!!」
完璧な不意討ち、何かに気を取られていたらしい勇者に渾身の振り下ろしをお見舞いした
ドズン!!
戦士「なっ!?」
振り下ろした先には勇者はおらず、背後に気配
戦士「後ろか!?なめんな!!」
そのまま手首の力を利用して切り上げから背後に叩き降ろす
しかし、剣にはなんの手応えもなく…
勇者「ふむ、背後にも対応可能か…意外に多才だな」
そのまま勇者が剣を構え真っ直ぐ突進してくる
その刹那的瞬間、アタシはギリギリ剣を盾代わりにして防いだ
606: 1:2012/2/24(金) 19:31:25 ID:qf7Rx7Huy.
ギャリギャリ!!
戦士「くっ!!」
勇者「・・・」
戦士「はあ…はあ…」
勇者「そんなものを振り回してるからすぐ体力がなくなる」
戦士「うる…せぇ」
勇者「昔の方が強かったんじゃないのか?」
戦士「うるせぇ!!お前にわかるかよ!!アタシがどんな思いでこの二年を過ごしたか!!」
勇者「わかりたくもないがな」
戦士「っ!!」
勇者「見せてやる…お前の言う二年と…俺の過ごした二年の格の違いを」
607: 1:2012/2/24(金) 19:35:12 ID:qf7Rx7Huy.
銃士「・・・」
賢者「・・・」
賢者「銃…士さん?」
銃士「気がついたか!?」
賢者「あ…私…」
銃士「もういい…もういいんだ」
賢者「うくっ…」ヨロ
銃士「動くな、傷が開く」
賢者「戦士さんを…助けないと…」
銃士「僕がやる…だからじっとしてろ」ダッ
賢者「私も…何か…」
608: 1:2012/2/24(金) 19:48:00 ID:qf7Rx7Huy.
賢者「体が…重い…」
賢者「なんで…こんな重いの…?」
賢者「・・・もしかして、呪い?」
賢者「だとすれば…」
賢者「母なる…我らが神よ…我が身に…振りかかりし呪いを…解きたまえ」
スーッ
賢者「・・・よし、いくぶんか楽になりました」
賢者「・・・もしかして、勇者様にも?」
賢者「やってみる価値はありますね」
609: 1:2012/2/24(金) 22:25:54 ID:LSTUsvET3o
戦士「くそが!!」ブン
勇者「・・・」ヒョイ
銃士「仮にも女ならそんな言葉を使わない方がいいと思うぞ!!」ドンドン
勇者「・・・」チュイン
銃士「やはり弾かれるか…どうする?」
戦士「あれは駄目なのかよ!?例の大砲は!!」
銃士「そうしたいのは山々だが…」
銃士「最悪この山の一部を欠落させてしまうかもしれない」
戦士「ちっ!!」
勇者「お前達は何もしなくていい…ただ俺に殺されるだけだか…」
賢者「待ってください!!」
610: 1:2012/2/24(金) 22:59:49 ID:qf7Rx7Huy.
戦士「賢者!?」
銃士「怪我は?」
賢者「大丈夫です!!それより…」
賢者「勇者様を倒します!!援護を!!」
勇者「・・・お前が?」
賢者「神々の導きに定められし祝福…その輝きを我に…」
勇者「っ!?その詠唱を止めろぉ!!」ダッ
ガキン!!
戦士「さ、せ、る、か、よ!!」
銃士「戦士!!離れて!!」
カチッ、コロコロ
ドガーン!!
戦士「おまっ!?」
銃士「なりふり構ってられないだろう!?」
611: 1:2012/2/24(金) 23:17:27 ID:qf7Rx7Huy.
戦士「そりゃそうだけどよ…」
賢者「聖なる微笑み、永遠の安らぎと癒しを与えたまえ」
勇者「ちっ!!どけ!!」
戦士「うわっ!?」
銃士「行かせない!!」
ドンドンドンドン!!
勇者「ぐっ!!」キンキン
戦士「だりゃああ!!」
ドゴン!!
勇者「くっ!!」ヒョイ
賢者「神々の祈り、天使達の微笑み、如何なる厄をもかき消す!!」
賢者「災厄滅消救済照光!!」
勇者「ぐわあああ!!」
612: 1(投下終了〜お疲れ様でした):2012/2/25(土) 00:00:56 ID:LSTUsvET3o
戦士「なっ!?勇者!?」
銃士「これは…?」
賢者「勇者様は呪いのようなものに掛けられていたんです…その剣によって!!」
戦士&銃士「!?」
勇者「ぐ…貴様ぁ…」
賢者「諦めなさい!!私達の勝ちです!!」
613: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 09:52:55 ID:9b5/3BfUwM
続きが気になる。
四円あげるので頑張って……4¥じゃ辛いか…
614: 1:2012/2/25(土) 10:40:13 ID:EgOrOssl86
勇者「ぐっ…」ヨロヨロ
銃士「勇者!?」
賢者「銃士さん!!剣を奪ってください!!」
銃士「剣を…わかった!!」
ドン!!チュイン!!
勇者「ぐぁ!!」
カランカラン
戦士「おい!!大丈夫か!?」
賢者「大丈夫です!!それより気を付けてください!!まだ終わってません!!」
戦士「!!」スッ
615: 1:2012/2/25(土) 10:44:33 ID:EgOrOssl86
銃士「な…」
戦士「勇者が…二人」
賢者「その勇者様は偽物です!!こっちが本物です」ギュー
戦士「おまっ!!いつの間に!!」
賢者「細かい事は気にしない!!」
戦士「…はい」
銃士「その通りだ、今は」
銃士「この偽勇者について対応をするのが先なんじゃないかい?」
偽勇者「・・・」
616: 1:2012/2/25(土) 10:54:49 ID:dM0NqCm5NY
偽勇者「お前達は何もわかっちゃいない」
偽勇者「俺がどんな思いでこいつと一緒にいたか…こいつがこの二年間何をしていたか…」
賢者「どういう事ですか?」
偽勇者「知りたいか?教えてやろう」
勇者「止め…ろ…」
偽勇者「こいつが何故消息を絶ち、この山に入ったか」
勇者「止めろ…」
偽勇者「それは…」
勇者「止めろぉ!!」
偽勇者「こいつが助けた筈の世界に、忌み嫌われたからだ」
勇者「!!」
617: 1:2012/2/25(土) 11:02:42 ID:dM0NqCm5NY
賢者「忌み、嫌われた?」
偽勇者「簡単な事だ」
偽勇者「人間は力に憧れると同時に力を恐れる」
偽勇者「魔王が存在していた頃はこいつは人間達にとって希望だった…だが魔王を倒した力を…人間は恐れた」
偽勇者「いつ自分達にその力が振るわれるか…」
賢者「そんなこと!!」
偽勇者「そんなことない、か?一緒に旅したんだからありえないか?」
偽勇者「いい加減認めろよ、これが現実だ」
偽勇者「命をかけて救った世界に、裏切られたんだからな」
618: 1:2012/2/25(土) 11:07:18 ID:EgOrOssl86
偽勇者「そいつは日々囁かれる根も葉も無い噂に疲れていた」
偽勇者「それでも耐えていたさ、お前達の存在がいたからな…」
賢者「勇者様…」
勇者「・・・」
偽勇者「だが…限界というものがある」
偽勇者「ついに仲間の事まで流れ始め…こいつの限界を迎えた」
偽勇者「この山の別名を知ってるか?」
銃士「死神の住まう山、じゃないのか?」
偽勇者「この山の別名は」
偽勇者「勇者達の墓場だ」
戦士「!!」
銃士「!?」
賢者「!?」
619: 1:2012/2/25(土) 11:17:47 ID:EgOrOssl86
偽勇者「何故不思議に思わない、神話やおとぎ話に出てくる歴代勇者のその後を」
偽勇者「皆同じ末路を辿ったよ…世界に裏切られ、自分が命を賭けてまで守ったこの世界に意味はあるのかと葛藤し」
偽勇者「そしてこの山に辿り着き…最期を迎える」
偽勇者「ここは呪われてるのさ、歴代勇者達の強い呪いが蔓延るな」
偽勇者「わかったなら早くそいつを離して山を降りろ…呪いに当てられても知らんからな…」
620: 1:2012/2/25(土) 14:15:50 ID:HUyNmpQ.3E
賢者「・・・勇者様」
勇者「・・・」
賢者「あの話…本当なんですか?」
勇者「・・・」
賢者「勇者様!!」
勇者「本当…だ」
賢者「・・・何故」
勇者「お前達に…迷惑をかけたくなかった」
勇者「大切な仲間だから…傷つけたく…」
パン!!
勇者「・・・」
賢者「〜〜っ!!」
621: 1:2012/2/25(土) 14:24:54 ID:HUyNmpQ.3E
賢者「馬鹿です!!勇者様は大馬鹿野郎です!!」
勇者「・・・」
賢者「そうやって一人で背負い込んで!!私達に何も話さないで!!迷惑をかけたくない?それが迷惑なんです!!」
勇者「・・・」
賢者「私も!!銃士さんも!!戦士さんも!!皆さん勇者様の仲間なんです!!仲間でいたいんです!!」
賢者「だから!!勇者様は私達をもっと頼ってください!!仲間なんですから!!」
勇者「・・・」
戦士「おい、勇者よ」
戦士「てめぇが何考えんのかわかんねーけど…アタシはまだお前に勝ってないんだ」
戦士「アタシはお前に勝つまで絶対にお前から離れねーからな」
銃士「君は昔から変わらず、周りに気を遣っていたね…」
銃士「それも個性だと半ば諦めてたけど…今回ばかりは賢者に味方するよ」
銃士「なんでもかんでも一人で突っ走るな、直ぐ近くに歩んでくれる人がいるんだ」
勇者「・・・」
622: 1:2012/2/25(土) 14:29:22 ID:DS2DCCPo0c
賢者「私じゃ力不足かもしれません…足手まといかもしれません…それでも」
賢者「勇者様と喜びを分かち合いたい、悲しみを共有したい、苦しみを乗り越えたい」
賢者「勇者様の…お側にいたいんです…」
賢者「勇者様の事が…好きですから…」
勇者「・・・」
偽勇者「惑わされるな!!お前の決断でまたそいつらに迷惑が…」
勇者「黙れ」
偽勇者「っ!?」
623: 1:2012/2/25(土) 14:37:14 ID:HUyNmpQ.3E
勇者「簡単な事だった」
勇者「俺はいつも逃げていたんだ…何もかもから…」
勇者「辛いのが嫌で、悲しいのが嫌で、傷つくのが嫌で、怖いのが嫌で」
勇者「そんな自分に嫌気がしても…中々抜け出せなかった」
勇者「周りに迷惑をかける…確かにそうだ」
勇者「自分が命を賭けた意味は…ひょっとしたら無いのかもしれない」
偽勇者「そ、そうだ!!その通…」
勇者「でも…例え世界に嫌われようと、自分のしたことに意味が無かろうと、俺には仲間がいた」
勇者「どんなときでも一緒にいて、助け合った…仲間が」
勇者「・・・もう、終わりにしよう」スラリ
偽勇者「っ!!」
勇者「賢者、銃士、戦士」
勇者「一緒に…戦ってくれ」
戦士「そうこなくちゃっな」
銃士「支援は任せたまえ」
賢者「全力を出します!!」
勇者「行くぞ!!」
624: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 15:05:40 ID:H03.Cb48go
勇者「イクぞ」ビクンビクン
に見えた。自分の頭の中が腐ってやがるwwCCC
625: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 17:25:19 ID:A36.rRUHjU
>>624
うっ
ふう
626: 1:2012/2/25(土) 18:47:32 ID:tII4jXRnG2
>>624
あの…自分の被害妄想だったら非常に申し訳ありませんが、>>601の書き込みも貴方ですよね?
その…支援は感謝していますし、お読みになってもらえて凄くありがたいんですけど…
やっぱりそういう発言は思ったままの方がいいと思うんです
出過ぎた事を申し訳ありませんが、>>625のような掛け合いが発生しないとは限らないので…
すみません、少し頭冷やしてきます。ごめんなさい
627: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 19:12:06 ID:89gvyHE3LQ
お前ら反省しろ
見てるよガンバ!
CCCCC
628: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 20:01:27 ID:MkT8PRPnPE
勇者も賢者も戦士も銃士も大好きだ!!
っCCCCC
629: 1:2012/2/26(日) 01:56:00 ID:ucuJBTcCFk
すいません、取り乱しました
言い方はどうあれ、応援してくださったのには変わりないですよね
本当にすみませんでした。
今までの遅れを取り戻すために少しですが投下いたします
>>627
すみません、ありがとうございます
支援感謝です
>>628
そういってもらえると凄く嬉しいです、ありがとうございます
630: 1:2012/2/26(日) 02:01:52 ID:9OlYbe6a82
ガキン!!キン!!
偽勇者「くそっ!!」
勇者「はあああ!!」
ギィン!!
偽勇者「ふん、俺はお前なんだからお前の動きなんて…」
ドン!!
偽勇者「くっ!!」チュイン!!
銃士「流石に三対一じゃ分が悪くないかい?」ニコ
戦士「おらああ!!」
ドズン!!
偽勇者「ちっ!!」ヒョイ
偽勇者「何故だ!!お前もこの世界に絶望したはずだ!!命を賭けるにはあまりにも汚いこの世界に!!」
勇者「確かにな!!だが…今は違う!!」
勇者「俺には共に歩んでくれる仲間がいる!!支えてくれる仲間がいる!!」
勇者「だから諦めない!!例え恐れられようと、忌み嫌われようと」
勇者「俺は…生きる!!」
631: 1(投下終了〜お疲れ様です):2012/2/26(日) 02:07:43 ID:9OlYbe6a82
偽勇者「お前は間違ってる!!こんな腐った世界に希望を抱くだと!?無駄な話だ!!」
勇者「やりもしない内に決めつけるな!!」
偽勇者「わかるさ!!だってずっとお前と一緒だったから!!」
勇者「!!」ピタッ
偽勇者「!?」
賢者「勇者様!?」
勇者「・・・そうだな、間違ってるのは確かに俺かもしれないな」
勇者「純真無垢な少年も、いつかは現実を見る」
勇者「でも…人は変われるんだ」
勇者「だったら変わっていけばいい…一緒に」スッ
偽勇者「!!」
勇者「ずっと気がつかなかった…ごめんな」
ドスッ!!
632: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 12:19:43 ID:bZDAvpTHq.
不定期支援
633: 1(支援感謝です♪):2012/2/26(日) 14:18:53 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「・・・」
勇者「お前は俺が絶望した時も側にいてくれた、そして励ましてくれた」
勇者「お前は剣が産み出した悪夢なんかじゃない…紛れもない俺だ」
偽勇者「・・・」
勇者「お前は俺で、俺はお前、そして側にいてくれた、仲間だ」
偽勇者「・・・」
勇者「おしまいにしよう、なにもかも…我が儘はこれで終わりだ」
勇者「これからも…よろしく頼む」
634: 1:2012/2/26(日) 14:21:35 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「ったく、反則だよな…そんなこと言うなんて…」
偽勇者様がそう呟いた後、徐々にその体が消えていき…
偽勇者「これからもよろしく」
穏やかな顔をして、消えていった…
勇者「・・・」
銃士「終わった…のか?」
勇者「ああ」
勇者「帰ろうか」
賢者「・・・はい」
635: 1:2012/2/26(日) 14:25:04 ID:Ix/8/HR8zU
それから私達はレイコール山脈を下山した。途中何度か魔物が襲いかかって来たが、その全てを勇者様が切り捨てた
下山するときには皆無言で…それでも、確かに勇者様が側に、ここにいるという実感があってか、戦士さんも銃士さんも安心しきったような顔をしていた
無事に下山し終えた私達は宿をとり、戦士さんと銃士さんは故郷へ、勇者様はまた王国へと戻っていった
そしてまた…日常が訪れる
636: 1:2012/2/26(日) 16:13:05 ID:Kwo9hE/z3E
〜〜〜酒場〜〜〜
客「賢者ちゃーん、ビールちょうだい!!」
賢者「はーい!!」
客「こっちにカクテルもー!!」
賢者「しばらくお待ちくださーい!!」
客「・・・賢者ちゃん、ずいぶんとイキイキしてるね」
主人「ま、愛しの勇者様が帰って来たからねぇ」
客「あれ?拳骨は?」
主人「・・・」
客「はは、あんな賢者ちゃん見た後じゃねー」
主人「なんかこう…娘が成長していくってこういうのかね…」
客「親心がわかるね」
カランカラン
637: 1:2012/2/26(日) 16:17:21 ID:Kwo9hE/z3E
賢者「あ、いらっしゃいま…」
勇者「よう、賢者」
賢者「勇者様!!」
賢者「いらしてくれたんですね!!」
勇者「用事があってな」
勇者「主人、すまないが賢者を借りてもいいか?」
主人「別に構わないけど…」
勇者「ありがとう」
勇者「いくぞ、賢者」
賢者「ふえ!?ちょ、エプロン外させてください!!」
勇者「待てない」
カランカラン
主人「強引だね〜」
客「ところで勇者様が持ってたあの箱って…もしかして」
主人「・・・赤飯、炊いとくか?」
客「いいねぇ、今日はお祝いかな」
638: 1:2012/2/26(日) 16:54:58 ID:Ix/8/HR8zU
〜〜〜教会〜〜〜
勇者様に手を引かれ足を踏み入れたのは、母が生前勤めていた教会だ
私はここで毎日お祈りを済ませている。もちろん母への感謝、生を受けた事への感謝、今日も無事に過ごせるように…
最近は一つお祈りが増えたそれは横にいる大切な人の無事を祈る。しかもかなり長い
私が思いに耽っていると、勇者様が
勇者「俺は今まで神というものをあまり信じたことが無かった」
賢者「え?」
勇者「存在は信じたが、そこまで敬愛するというほどではなかった」
勇者「ただそこにいるだけの存在だと、そう思ってた」
賢者「・・・」
639: 1:2012/2/26(日) 17:02:31 ID:Kwo9hE/z3E
勇者「でも、今は違う」
勇者「悪戯か導きかわからないが、俺をお前達に引き合わせてくれた神に…感謝している」
賢者「勇者様…」
勇者「確かここはお前の母親が勤めていた場所だよな?」
賢者「そうですよ」
勇者「そうか…よし」
勇者様は息を短く吸い込むと
勇者「娘さんを俺にください」ペコ
そう神様に一礼して…って
え?え?
賢者「えええええええええええええ!?」
640: 1:2012/2/26(日) 17:05:47 ID:Kwo9hE/z3E
賢者「え?いや?はい?その?えっと?」
勇者「落ち着け」
賢者「はひ、その…えっと…つまり…」
勇者「・・・これが俺の返事だ」
賢者「返事?」
勇者「あの後はあまりバタバタしてて言えなかったからな…」
賢者「・・・あ//」
勇者「俺と…結婚してくれ」
賢者「・・・///」
641: 1:2012/2/26(日) 17:12:33 ID:Ix/8/HR8zU
どうしよう…なんて、自分の中ではとっくに答えは出ている。
ただ、嬉しい、凄く嬉しい
勇者様に必要とされているとわかると、なんだか妙にふわふわとした気分になってしまう
勇者「沈黙は肯定とみなすぞ?」
勇者様が私が黙っているのを見て話しかけてくる。私はそれに応えるように精一杯の笑顔で
賢者「はい!!」
勇者「・・・ありがとう」
そのままどちらからもゆっくりと近づいていき
唇が、触れた
【第二部】
〜〜〜fin〜〜〜
642: 1:2012/2/26(日) 17:23:16 ID:Kwo9hE/z3E
うん…リア充爆発しろ(ボソッ)
さて皆さん!!皆さんの応援、ご支援のおかげで
第二部が終了いたしました!!
月並みな言葉ですが
見てくださった方々
応援してくださった方々
支援してくださった方々
ありがとうございました!!
もしもリクエストや要望があればお答えしますが、無ければこのまま保管庫に入れさせて頂きます
それでは長くなりましたが、ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
643: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 17:45:56 ID:bZDAvpTHq.
オツカレサマデゴザイマシタ
644: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 17:49:56 ID:CT7VV0836g
エンダーイヤーwwww
今後の話も見たいがこれで終わった方がいいかもとか色々考えるがとりあえず
>>1乙でした!
645: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 18:47:41 ID:.F.3lH/78g
よし、銃士はもらっていきます。
646: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 20:20:44 ID:cPyZimQKa.
えんだいあ
楽しかったよ
647: 1:2012/2/26(日) 20:33:57 ID:34aMYRyu/2
>>643
何故に片言www
・・・気持ちはわかりますよ
>>644
末長く爆発して欲しいですねb
後日談は…まあ、需要があれば書いてみようかと
お疲れ様でした
>>645
下手したら火傷しちゃいますから気をつけて下さいね
>>646
もう爆ry
お疲れ様でした
見たところ要望は無さそうなので保管庫に入れたいと思います
648: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 23:08:53 ID:Ulc8AtnpHE
後日談気になるな・・・
乙
649: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 23:20:53 ID:bad939XkgI
おつかれさまでした 勇者、賢者ちゃんを幸せにしろよ
650: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 23:32:11 ID:Ams6nMNmjg
後日談も見たいけど・・・
>>1乙!!
651: 1:2012/2/27(月) 00:06:14 ID:34aMYRyu/2
あら…意外に後日談の需要が高いみたい?
>>648
惚気を延々と書くだけですぜwww
>>649
あの二人は天然のバカップルですから多分大丈夫かと
>>650
マジですか…
保管庫に送られるまでの間に、本当に短い後日談を書きますかね
多分10くらいでおわります
652: 1(後日談〜戦士編):2012/2/27(月) 00:14:31 ID:34aMYRyu/2
戦士弟「姉さん、ご飯出来たよ」
戦士「おう…いまいく」
戦士弟「全く、だらしないなぁ…髪の毛もボサボサだし、顔を洗ってきなよ?」
戦士「おう…いまいく」
戦士「それに女の子は身だしなみが重要なんだから、ちゃんとお手入れしなきゃ駄目だよ?」
戦士「おう…いまやる」
戦士弟「姉さん…人の話聞いてる?」
戦士「おう…聞いてる」
戦士弟「駄目だこいつ」
戦士「なんだと!?」
戦士弟「悪口は聞こえるの!?」
653: 1:2012/2/27(月) 00:19:43 ID:34aMYRyu/2
戦士「む…肉はどうした?」
戦士弟「姉さんが昨日全部食べちゃったよ」
戦士「ふざけんな、アタシは食ってねぇ!!」
戦士弟「食べたよ!!アタシの肉焼きを披露するとかいって全部焼いちゃったじゃん!!」
戦士「・・・ちっ」
戦士弟「思い出した?」
戦士「わかったよ…」
戦士弟「ごめんよ姉さん、僕がもっとしっかりしていれば…」
戦士「あほ」ゴン
戦士弟「いてっ」
戦士「お前じゃなきゃ…アタシの弟なんて出来ねーよ…」
戦士弟「姉さん…」
戦士「おら!!早く食うぞ!!」
654: 1(あげちゃった…orz…投下終了):2012/2/27(月) 00:25:00 ID:2ys.Ih6noA
戦士弟「全く…素直じゃないなぁ」
戦士「うるせぇ!!」
戦士弟「大好きだよ、姉さん」
戦士「な!?…あ、アタシも…好き…だぞ」
戦士弟「恥ずかしがりやさんなんだから」クスクス
戦士「うるせぇ!!」
戦士弟「はいはい、ご飯食べるよ」スッ
戦士「おう…ん?」
戦士「肉!!」
戦士弟「実は少しだけ残しておいたんだ」
戦士「流石アタシの弟!!」
ガツガツムシャムシャ
戦士弟「ちょ!?僕の分は!?」
戦士「全部アタシのだ!!」
戦士弟「・・・やれやれ」
655: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 00:47:29 ID:AeGjChQizg
本編お疲れさまでした(・ω・)ノ⌒CC
戦士さんうちにきませんか〜?
勇者さんたちにはチクタク音がする小包送っておきます
656: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 01:39:47 ID:bYbkJjNr/E
もしかして戦士は戦士弟とくっつくのか?
…まさかね
つC
657: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 03:20:05 ID:fVaxdanGF2
わかった、お詫びになるか分からないけど●●●してくる
ごめんね
最期のCCC
658: 1:2012/2/27(月) 15:32:52 ID:hKOyz/u7wA
>>655
ありがとうございます♪
彼女を養うにはかなり大量の肉が必要ですよwww
ちょ!?勇者達逃げて!!
支援感謝です♪
>>656
非常に仲睦まじい姉弟じゃないですか
ていうかこれ以上リア充を作り出したら精神衛生上悪いですねwww
>>657
いや、そんなにおきになさらず、ていうか私としては隠された部分が気になるんですけど…
支援感謝です
こんな拙い後日談で支援をいただけるとは思っていませんでしたので素直に嬉しいです
本当にありがとうございます!!
投下はもうしばらくお待ちください、多分今日で終わります。保管庫依頼しちゃたんでwww
659: 1(後日談〜銃士編):2012/2/27(月) 19:19:08 ID:u154Dzic7I
銃士「・・・」カリカリ
男「よう、情報屋」
銃士「・・・今はただの銃士なんだけど」
男「おっとそうだったな」
銃士「また懲りずにきたの?」
男「まあそう冷たくするなよ、ほらいつもの」
銃士「ん」
男「煙たがるくせにしっかり物は貰うのな」
銃士「くれるって言うなら貰わないと」
男「俺としては…お前を頂きたいな…」スッ
銃士「残念だけど」ピシッ
男「いてっ!!」
銃士「積極的なのは好きだけど…がっつかれるのは苦手かな」ニコ
男「ちぇ、またふられちまった」
660: 1:2012/2/27(月) 19:23:53 ID:u154Dzic7I
男「いいさ、また来るぜ」
銃士「そうか」
ガチャ…バタン
銃士「最近このやりとりが段々楽しくなってきたな…」
銃士「さて…職務に勤しむか」
銃士「・・・」カリカリ
銃士「・・・」パラパラ
銃士「・・・ふぅ」
銃士「駄目だな…何をしても君の事ばかりを考えてしまう」
銃士「全く…未練がましいにも程があるね」
661: 1:2012/2/27(月) 22:14:01 ID:9uEahCTKxM
銃士「君は今、何をしているのかな…」
銃士「どこの馬の骨かわからない女なら…手錠なり媚薬なりで君を籠落させる自信はあったんだけど…」
銃士「数少ない大切な友人を悲しませるわけにはいかないしね」
銃士「全く…恋心とはかくもややこしいな…ふふ」
銃士「まあ…あの二人を影から見守るのも…それはそれで楽しいかな」
銃士「さて…そろそろ会いに行こうかな…」
銃士「やっぱり僕は、君から離れられそうないみたいだ」
662: 1(後日談〜勇者、賢者編):2012/2/27(月) 22:23:54 ID:9uEahCTKxM
賢者「・・・」ドキドキ
勇者「・・・」パク
賢者「・・・」ビクビク
勇者「・・・」ズズ
賢者「ど、どうでしょうか?」
勇者「賢者」
賢者「は、はい!!」
勇者「上達したな、凄く美味しいぞ」
賢者「!!」
賢者「ありがとうございます!!」
勇者「やはり賢者は才能があるな」
賢者「そんな!!勇者様の教えがあってこそ…」
勇者「・・・賢者」
賢者「はい!!」ビクッ
663: 1:2012/2/27(月) 22:32:34 ID:wUf5zKLk5A
勇者「俺達は夫婦なんだ、いつまでも様つけはおかしくないか?」
賢者「え?いや、でも…」
勇者「いつも言ってるから慣れないとは思うが…それでも他の呼び方にしてくれると…嬉しい」
賢者「うう…わ、わかりました…」
賢者「ゆ、ゆ。勇者…勇者…」
賢者「勇者…さん」
勇者「!!」
賢者「だ、駄目です!!無理です!!言えません!!///」
勇者「まあ…今すぐにとは言わないからな」
664: 1:2012/2/27(月) 22:42:23 ID:9uEahCTKxM
賢者「あ!!ありました!!抵抗なく言えるのが!!」
勇者「む、なんだ」
賢者「い、いきますよ?」
勇者「おう」
賢者「だ、だ、だん…」
賢者「旦那様…///」
勇者「っ!!///」
勇者「お、押し倒すぞ!!」
賢者「ふえ!?」
ドッタンバッタン!!
主人「・・・昼間からお盛んだねぇ」
客「・・・盗み聞きはよくないよ、主人」
665: 1:2012/2/27(月) 22:58:18 ID:O9oYtu06ZI
1です
いえー、後日談終了でございます
うん、駄文の連発申し訳ない
支援くださっry
本編で言ったので割愛させていただきます
ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
次回作でお会いしましょう!!
666: 1(反省):2012/2/27(月) 23:01:52 ID:O9oYtu06ZI
えー、これは本編とも後日談ともまるで関係のない事ですが
まあ、見破られたので今更隠す必要もありませんので
かなり早い段階で正体がわかってしまったようなので次からはなんとか隠していきたいと思います
でも書き方に特徴あるってことは…隠しきれない…のかな?
次回の改善点にしていきたいと思いますm(。_。)m
667: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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