商人「はい、最近仕入れた極上の品でございますよ」
勇者「ほう?興味がある。見てみたい」
商人「いいですよ、しかし旦那も中々の二枚目なのに…隅に置けませんねぇ」
商人「こいつですよ」
勇者「ふむ…えらく露出してるな」
商人「なんせ水着ですからね」
勇者「だが…意外に防御力が高いな…」
商人「なんでも色々いじくり回したようですよ」
勇者「ふむ…これを貰おうか」
商人「え?本気ですか?」
勇者「俺は本気だぞ?」
商人「はあ…まあ、38000Gになります」
勇者「高いな…防御力相応か」チャリン
商人「毎度」
さっそく装備しますか?
はい←ピッ
いいえ
商人「え」
593: 1:2012/2/23(木) 21:30:33 ID:9T.4e7jXrM
銃士「まあ、ここまできて戦わないってのもおかしな話だしね」ジャコ
戦士「おいおい」
銃士「君らしくもない、隠密がお好みかい?」
戦士「そうじゃねーよ…」
戦士「スイッチ…入っても知らねーからな?」ニヤリ
賢者「いきますよ!!」
銃士「了解」
戦士「ああ!!」
594: 1:2012/2/23(木) 21:36:03 ID:9T.4e7jXrM
それから私達は山を登り続けた
襲い来る魔物を薙ぎ倒し、斬り倒し、撃ち倒し
時には危険が迫る時もあった
苦しくて、辛くて、挫けそうで、怖くて
それでも、私達は足を止めなかった
皆、目的は同じだから、勇者様に、会いたいから
何度目かわからない戦闘の末、私達は山頂にたどり着いた・・・そして
595: 1:2012/2/23(木) 21:40:17 ID:vjov.GZqPA
〜〜〜山頂〜〜〜
銃士「・・・ここか?」
賢者「その…ようです」
戦士「賢者…大丈夫か?」
賢者「戦士さんこそ…身体中傷だらけじゃないですか…」
銃士「でも…生きてる」
賢者「・・・」
戦士「・・・誰かいる!!」
銃士「!!」バッ
賢者「!!」スッ
賢者「!?勇者…様?」
596: 1:2012/2/24(金) 00:26:48 ID:9T.4e7jXrM
そこにいたのは紛れもなく、二年前生死を共にした勇者様がいた
服装こそまともなものの、髪型や後ろ姿、それに雰囲気で一目でわかった
賢者「勇者様…勇者様!!」
私は勇者様の元へ駆け出した
ドン!!
賢者「っ!?」ピタ
私の足元を弾丸が跳ねる
銃士「賢者!!そいつから離れろ!!」
賢者「何でですか銃…」
ズブリ
597: 1:2012/2/24(金) 00:35:09 ID:WdcfcM3W0U
勇者「・・・」
戦士「勇者!!てめぇ!!」
ガキン!!
勇者「・・・」
戦士「どうして賢者を刺した!?答えろ!!」
勇者「・・・」
戦士「何か言いやがれ!!」
勇者「・・・目障りだったからな…そいつも、お前たちも!!」
ギン!!
戦士「ぐっ!!」
銃士「戦士!!もう少しだけ耐えててくれ!!」
598: 1(投下終了、お疲れ様でした):2012/2/24(金) 00:41:55 ID:gWo5pRD/ec
銃士「賢者!!しっかりしろ!!」
賢者「銃…士さん」
銃士「すまない!!僕が撃たなければ…いま治療する」
賢者「ごめ…なさい…忠告…聞かなくて…ごめ…」
銃士「喋るな!!」ゴソゴソ
銃士「なんで…なんでだ!!勇者!!」
599: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 07:56:03 ID:1mgK1wytf6
はっ、はやく!!続きを!!
頼む、はやく続きを書いてくれ!!
600: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 09:24:16 ID:p3vEpZeNwk
つ、続き…続きを…ハァハァ
601: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 16:20:45 ID:H03.Cb48go
すまないをすまんこに変換してよんでる
602: 名無しさん@読者の声:2012/2/24(金) 18:45:39 ID:FM94wc4.O6
>>601www
おいておきますね
つCCC
603: 1:2012/2/24(金) 18:53:29 ID:LSTUsvET3o
>>599
お待たせしてすみません!!
>>600
すみま…興奮してる…だと?
>>601
ちょ…シリアスな雰囲気がwww
>>602
支援感謝です♪
いまから書いていきますね〜
604: 1:2012/2/24(金) 19:03:44 ID:LSTUsvET3o
戦士「だりゃあああ!!」
ズガン!!
勇者「・・・」ヒラリ
戦士「くそっ!!ちょこまか動きやがって!!」
勇者「一発一発が脅威だからな…当たりたくないのは当然だろう?」
戦士「ふざけんな!!」
勇者「しかし…大剣か…意外に厄介だな…」
勇者「少し危険だが…大丈夫か…」
605: 1:2012/2/24(金) 19:25:47 ID:LSTUsvET3o
戦士「訳わかんねー事を呟いてんじゃねーよ!!」
完璧な不意討ち、何かに気を取られていたらしい勇者に渾身の振り下ろしをお見舞いした
ドズン!!
戦士「なっ!?」
振り下ろした先には勇者はおらず、背後に気配
戦士「後ろか!?なめんな!!」
そのまま手首の力を利用して切り上げから背後に叩き降ろす
しかし、剣にはなんの手応えもなく…
勇者「ふむ、背後にも対応可能か…意外に多才だな」
そのまま勇者が剣を構え真っ直ぐ突進してくる
その刹那的瞬間、アタシはギリギリ剣を盾代わりにして防いだ
606: 1:2012/2/24(金) 19:31:25 ID:qf7Rx7Huy.
ギャリギャリ!!
戦士「くっ!!」
勇者「・・・」
戦士「はあ…はあ…」
勇者「そんなものを振り回してるからすぐ体力がなくなる」
戦士「うる…せぇ」
勇者「昔の方が強かったんじゃないのか?」
戦士「うるせぇ!!お前にわかるかよ!!アタシがどんな思いでこの二年を過ごしたか!!」
勇者「わかりたくもないがな」
戦士「っ!!」
勇者「見せてやる…お前の言う二年と…俺の過ごした二年の格の違いを」
607: 1:2012/2/24(金) 19:35:12 ID:qf7Rx7Huy.
銃士「・・・」
賢者「・・・」
賢者「銃…士さん?」
銃士「気がついたか!?」
賢者「あ…私…」
銃士「もういい…もういいんだ」
賢者「うくっ…」ヨロ
銃士「動くな、傷が開く」
賢者「戦士さんを…助けないと…」
銃士「僕がやる…だからじっとしてろ」ダッ
賢者「私も…何か…」
608: 1:2012/2/24(金) 19:48:00 ID:qf7Rx7Huy.
賢者「体が…重い…」
賢者「なんで…こんな重いの…?」
賢者「・・・もしかして、呪い?」
賢者「だとすれば…」
賢者「母なる…我らが神よ…我が身に…振りかかりし呪いを…解きたまえ」
スーッ
賢者「・・・よし、いくぶんか楽になりました」
賢者「・・・もしかして、勇者様にも?」
賢者「やってみる価値はありますね」
609: 1:2012/2/24(金) 22:25:54 ID:LSTUsvET3o
戦士「くそが!!」ブン
勇者「・・・」ヒョイ
銃士「仮にも女ならそんな言葉を使わない方がいいと思うぞ!!」ドンドン
勇者「・・・」チュイン
銃士「やはり弾かれるか…どうする?」
戦士「あれは駄目なのかよ!?例の大砲は!!」
銃士「そうしたいのは山々だが…」
銃士「最悪この山の一部を欠落させてしまうかもしれない」
戦士「ちっ!!」
勇者「お前達は何もしなくていい…ただ俺に殺されるだけだか…」
賢者「待ってください!!」
610: 1:2012/2/24(金) 22:59:49 ID:qf7Rx7Huy.
戦士「賢者!?」
銃士「怪我は?」
賢者「大丈夫です!!それより…」
賢者「勇者様を倒します!!援護を!!」
勇者「・・・お前が?」
賢者「神々の導きに定められし祝福…その輝きを我に…」
勇者「っ!?その詠唱を止めろぉ!!」ダッ
ガキン!!
戦士「さ、せ、る、か、よ!!」
銃士「戦士!!離れて!!」
カチッ、コロコロ
ドガーン!!
戦士「おまっ!?」
銃士「なりふり構ってられないだろう!?」
611: 1:2012/2/24(金) 23:17:27 ID:qf7Rx7Huy.
戦士「そりゃそうだけどよ…」
賢者「聖なる微笑み、永遠の安らぎと癒しを与えたまえ」
勇者「ちっ!!どけ!!」
戦士「うわっ!?」
銃士「行かせない!!」
ドンドンドンドン!!
勇者「ぐっ!!」キンキン
戦士「だりゃああ!!」
ドゴン!!
勇者「くっ!!」ヒョイ
賢者「神々の祈り、天使達の微笑み、如何なる厄をもかき消す!!」
賢者「災厄滅消救済照光!!」
勇者「ぐわあああ!!」
612: 1(投下終了〜お疲れ様でした):2012/2/25(土) 00:00:56 ID:LSTUsvET3o
戦士「なっ!?勇者!?」
銃士「これは…?」
賢者「勇者様は呪いのようなものに掛けられていたんです…その剣によって!!」
戦士&銃士「!?」
勇者「ぐ…貴様ぁ…」
賢者「諦めなさい!!私達の勝ちです!!」
613: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 09:52:55 ID:9b5/3BfUwM
続きが気になる。
四円あげるので頑張って……4¥じゃ辛いか…
614: 1:2012/2/25(土) 10:40:13 ID:EgOrOssl86
勇者「ぐっ…」ヨロヨロ
銃士「勇者!?」
賢者「銃士さん!!剣を奪ってください!!」
銃士「剣を…わかった!!」
ドン!!チュイン!!
勇者「ぐぁ!!」
カランカラン
戦士「おい!!大丈夫か!?」
賢者「大丈夫です!!それより気を付けてください!!まだ終わってません!!」
戦士「!!」スッ
615: 1:2012/2/25(土) 10:44:33 ID:EgOrOssl86
銃士「な…」
戦士「勇者が…二人」
賢者「その勇者様は偽物です!!こっちが本物です」ギュー
戦士「おまっ!!いつの間に!!」
賢者「細かい事は気にしない!!」
戦士「…はい」
銃士「その通りだ、今は」
銃士「この偽勇者について対応をするのが先なんじゃないかい?」
偽勇者「・・・」
616: 1:2012/2/25(土) 10:54:49 ID:dM0NqCm5NY
偽勇者「お前達は何もわかっちゃいない」
偽勇者「俺がどんな思いでこいつと一緒にいたか…こいつがこの二年間何をしていたか…」
賢者「どういう事ですか?」
偽勇者「知りたいか?教えてやろう」
勇者「止め…ろ…」
偽勇者「こいつが何故消息を絶ち、この山に入ったか」
勇者「止めろ…」
偽勇者「それは…」
勇者「止めろぉ!!」
偽勇者「こいつが助けた筈の世界に、忌み嫌われたからだ」
勇者「!!」
617: 1:2012/2/25(土) 11:02:42 ID:dM0NqCm5NY
賢者「忌み、嫌われた?」
偽勇者「簡単な事だ」
偽勇者「人間は力に憧れると同時に力を恐れる」
偽勇者「魔王が存在していた頃はこいつは人間達にとって希望だった…だが魔王を倒した力を…人間は恐れた」
偽勇者「いつ自分達にその力が振るわれるか…」
賢者「そんなこと!!」
偽勇者「そんなことない、か?一緒に旅したんだからありえないか?」
偽勇者「いい加減認めろよ、これが現実だ」
偽勇者「命をかけて救った世界に、裏切られたんだからな」
618: 1:2012/2/25(土) 11:07:18 ID:EgOrOssl86
偽勇者「そいつは日々囁かれる根も葉も無い噂に疲れていた」
偽勇者「それでも耐えていたさ、お前達の存在がいたからな…」
賢者「勇者様…」
勇者「・・・」
偽勇者「だが…限界というものがある」
偽勇者「ついに仲間の事まで流れ始め…こいつの限界を迎えた」
偽勇者「この山の別名を知ってるか?」
銃士「死神の住まう山、じゃないのか?」
偽勇者「この山の別名は」
偽勇者「勇者達の墓場だ」
戦士「!!」
銃士「!?」
賢者「!?」
619: 1:2012/2/25(土) 11:17:47 ID:EgOrOssl86
偽勇者「何故不思議に思わない、神話やおとぎ話に出てくる歴代勇者のその後を」
偽勇者「皆同じ末路を辿ったよ…世界に裏切られ、自分が命を賭けてまで守ったこの世界に意味はあるのかと葛藤し」
偽勇者「そしてこの山に辿り着き…最期を迎える」
偽勇者「ここは呪われてるのさ、歴代勇者達の強い呪いが蔓延るな」
偽勇者「わかったなら早くそいつを離して山を降りろ…呪いに当てられても知らんからな…」
620: 1:2012/2/25(土) 14:15:50 ID:HUyNmpQ.3E
賢者「・・・勇者様」
勇者「・・・」
賢者「あの話…本当なんですか?」
勇者「・・・」
賢者「勇者様!!」
勇者「本当…だ」
賢者「・・・何故」
勇者「お前達に…迷惑をかけたくなかった」
勇者「大切な仲間だから…傷つけたく…」
パン!!
勇者「・・・」
賢者「〜〜っ!!」
621: 1:2012/2/25(土) 14:24:54 ID:HUyNmpQ.3E
賢者「馬鹿です!!勇者様は大馬鹿野郎です!!」
勇者「・・・」
賢者「そうやって一人で背負い込んで!!私達に何も話さないで!!迷惑をかけたくない?それが迷惑なんです!!」
勇者「・・・」
賢者「私も!!銃士さんも!!戦士さんも!!皆さん勇者様の仲間なんです!!仲間でいたいんです!!」
賢者「だから!!勇者様は私達をもっと頼ってください!!仲間なんですから!!」
勇者「・・・」
戦士「おい、勇者よ」
戦士「てめぇが何考えんのかわかんねーけど…アタシはまだお前に勝ってないんだ」
戦士「アタシはお前に勝つまで絶対にお前から離れねーからな」
銃士「君は昔から変わらず、周りに気を遣っていたね…」
銃士「それも個性だと半ば諦めてたけど…今回ばかりは賢者に味方するよ」
銃士「なんでもかんでも一人で突っ走るな、直ぐ近くに歩んでくれる人がいるんだ」
勇者「・・・」
622: 1:2012/2/25(土) 14:29:22 ID:DS2DCCPo0c
賢者「私じゃ力不足かもしれません…足手まといかもしれません…それでも」
賢者「勇者様と喜びを分かち合いたい、悲しみを共有したい、苦しみを乗り越えたい」
賢者「勇者様の…お側にいたいんです…」
賢者「勇者様の事が…好きですから…」
勇者「・・・」
偽勇者「惑わされるな!!お前の決断でまたそいつらに迷惑が…」
勇者「黙れ」
偽勇者「っ!?」
623: 1:2012/2/25(土) 14:37:14 ID:HUyNmpQ.3E
勇者「簡単な事だった」
勇者「俺はいつも逃げていたんだ…何もかもから…」
勇者「辛いのが嫌で、悲しいのが嫌で、傷つくのが嫌で、怖いのが嫌で」
勇者「そんな自分に嫌気がしても…中々抜け出せなかった」
勇者「周りに迷惑をかける…確かにそうだ」
勇者「自分が命を賭けた意味は…ひょっとしたら無いのかもしれない」
偽勇者「そ、そうだ!!その通…」
勇者「でも…例え世界に嫌われようと、自分のしたことに意味が無かろうと、俺には仲間がいた」
勇者「どんなときでも一緒にいて、助け合った…仲間が」
勇者「・・・もう、終わりにしよう」スラリ
偽勇者「っ!!」
勇者「賢者、銃士、戦士」
勇者「一緒に…戦ってくれ」
戦士「そうこなくちゃっな」
銃士「支援は任せたまえ」
賢者「全力を出します!!」
勇者「行くぞ!!」
624: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 15:05:40 ID:H03.Cb48go
勇者「イクぞ」ビクンビクン
に見えた。自分の頭の中が腐ってやがるwwCCC
625: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 17:25:19 ID:A36.rRUHjU
>>624
うっ
ふう
626: 1:2012/2/25(土) 18:47:32 ID:tII4jXRnG2
>>624
あの…自分の被害妄想だったら非常に申し訳ありませんが、>>601の書き込みも貴方ですよね?
その…支援は感謝していますし、お読みになってもらえて凄くありがたいんですけど…
やっぱりそういう発言は思ったままの方がいいと思うんです
出過ぎた事を申し訳ありませんが、>>625のような掛け合いが発生しないとは限らないので…
すみません、少し頭冷やしてきます。ごめんなさい
627: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 19:12:06 ID:89gvyHE3LQ
お前ら反省しろ
見てるよガンバ!
CCCCC
628: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 20:01:27 ID:MkT8PRPnPE
勇者も賢者も戦士も銃士も大好きだ!!
っCCCCC
629: 1:2012/2/26(日) 01:56:00 ID:ucuJBTcCFk
すいません、取り乱しました
言い方はどうあれ、応援してくださったのには変わりないですよね
本当にすみませんでした。
今までの遅れを取り戻すために少しですが投下いたします
>>627
すみません、ありがとうございます
支援感謝です
>>628
そういってもらえると凄く嬉しいです、ありがとうございます
630: 1:2012/2/26(日) 02:01:52 ID:9OlYbe6a82
ガキン!!キン!!
偽勇者「くそっ!!」
勇者「はあああ!!」
ギィン!!
偽勇者「ふん、俺はお前なんだからお前の動きなんて…」
ドン!!
偽勇者「くっ!!」チュイン!!
銃士「流石に三対一じゃ分が悪くないかい?」ニコ
戦士「おらああ!!」
ドズン!!
偽勇者「ちっ!!」ヒョイ
偽勇者「何故だ!!お前もこの世界に絶望したはずだ!!命を賭けるにはあまりにも汚いこの世界に!!」
勇者「確かにな!!だが…今は違う!!」
勇者「俺には共に歩んでくれる仲間がいる!!支えてくれる仲間がいる!!」
勇者「だから諦めない!!例え恐れられようと、忌み嫌われようと」
勇者「俺は…生きる!!」
631: 1(投下終了〜お疲れ様です):2012/2/26(日) 02:07:43 ID:9OlYbe6a82
偽勇者「お前は間違ってる!!こんな腐った世界に希望を抱くだと!?無駄な話だ!!」
勇者「やりもしない内に決めつけるな!!」
偽勇者「わかるさ!!だってずっとお前と一緒だったから!!」
勇者「!!」ピタッ
偽勇者「!?」
賢者「勇者様!?」
勇者「・・・そうだな、間違ってるのは確かに俺かもしれないな」
勇者「純真無垢な少年も、いつかは現実を見る」
勇者「でも…人は変われるんだ」
勇者「だったら変わっていけばいい…一緒に」スッ
偽勇者「!!」
勇者「ずっと気がつかなかった…ごめんな」
ドスッ!!
632: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 12:19:43 ID:bZDAvpTHq.
不定期支援
633: 1(支援感謝です♪):2012/2/26(日) 14:18:53 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「・・・」
勇者「お前は俺が絶望した時も側にいてくれた、そして励ましてくれた」
勇者「お前は剣が産み出した悪夢なんかじゃない…紛れもない俺だ」
偽勇者「・・・」
勇者「お前は俺で、俺はお前、そして側にいてくれた、仲間だ」
偽勇者「・・・」
勇者「おしまいにしよう、なにもかも…我が儘はこれで終わりだ」
勇者「これからも…よろしく頼む」
634: 1:2012/2/26(日) 14:21:35 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「ったく、反則だよな…そんなこと言うなんて…」
偽勇者様がそう呟いた後、徐々にその体が消えていき…
偽勇者「これからもよろしく」
穏やかな顔をして、消えていった…
勇者「・・・」
銃士「終わった…のか?」
勇者「ああ」
勇者「帰ろうか」
賢者「・・・はい」
635: 1:2012/2/26(日) 14:25:04 ID:Ix/8/HR8zU
それから私達はレイコール山脈を下山した。途中何度か魔物が襲いかかって来たが、その全てを勇者様が切り捨てた
下山するときには皆無言で…それでも、確かに勇者様が側に、ここにいるという実感があってか、戦士さんも銃士さんも安心しきったような顔をしていた
無事に下山し終えた私達は宿をとり、戦士さんと銃士さんは故郷へ、勇者様はまた王国へと戻っていった
そしてまた…日常が訪れる
636: 1:2012/2/26(日) 16:13:05 ID:Kwo9hE/z3E
〜〜〜酒場〜〜〜
客「賢者ちゃーん、ビールちょうだい!!」
賢者「はーい!!」
客「こっちにカクテルもー!!」
賢者「しばらくお待ちくださーい!!」
客「・・・賢者ちゃん、ずいぶんとイキイキしてるね」
主人「ま、愛しの勇者様が帰って来たからねぇ」
客「あれ?拳骨は?」
主人「・・・」
客「はは、あんな賢者ちゃん見た後じゃねー」
主人「なんかこう…娘が成長していくってこういうのかね…」
客「親心がわかるね」
カランカラン
637: 1:2012/2/26(日) 16:17:21 ID:Kwo9hE/z3E
賢者「あ、いらっしゃいま…」
勇者「よう、賢者」
賢者「勇者様!!」
賢者「いらしてくれたんですね!!」
勇者「用事があってな」
勇者「主人、すまないが賢者を借りてもいいか?」
主人「別に構わないけど…」
勇者「ありがとう」
勇者「いくぞ、賢者」
賢者「ふえ!?ちょ、エプロン外させてください!!」
勇者「待てない」
カランカラン
主人「強引だね〜」
客「ところで勇者様が持ってたあの箱って…もしかして」
主人「・・・赤飯、炊いとくか?」
客「いいねぇ、今日はお祝いかな」
638: 1:2012/2/26(日) 16:54:58 ID:Ix/8/HR8zU
〜〜〜教会〜〜〜
勇者様に手を引かれ足を踏み入れたのは、母が生前勤めていた教会だ
私はここで毎日お祈りを済ませている。もちろん母への感謝、生を受けた事への感謝、今日も無事に過ごせるように…
最近は一つお祈りが増えたそれは横にいる大切な人の無事を祈る。しかもかなり長い
私が思いに耽っていると、勇者様が
勇者「俺は今まで神というものをあまり信じたことが無かった」
賢者「え?」
勇者「存在は信じたが、そこまで敬愛するというほどではなかった」
勇者「ただそこにいるだけの存在だと、そう思ってた」
賢者「・・・」
639: 1:2012/2/26(日) 17:02:31 ID:Kwo9hE/z3E
勇者「でも、今は違う」
勇者「悪戯か導きかわからないが、俺をお前達に引き合わせてくれた神に…感謝している」
賢者「勇者様…」
勇者「確かここはお前の母親が勤めていた場所だよな?」
賢者「そうですよ」
勇者「そうか…よし」
勇者様は息を短く吸い込むと
勇者「娘さんを俺にください」ペコ
そう神様に一礼して…って
え?え?
賢者「えええええええええええええ!?」
640: 1:2012/2/26(日) 17:05:47 ID:Kwo9hE/z3E
賢者「え?いや?はい?その?えっと?」
勇者「落ち着け」
賢者「はひ、その…えっと…つまり…」
勇者「・・・これが俺の返事だ」
賢者「返事?」
勇者「あの後はあまりバタバタしてて言えなかったからな…」
賢者「・・・あ//」
勇者「俺と…結婚してくれ」
賢者「・・・///」
641: 1:2012/2/26(日) 17:12:33 ID:Ix/8/HR8zU
どうしよう…なんて、自分の中ではとっくに答えは出ている。
ただ、嬉しい、凄く嬉しい
勇者様に必要とされているとわかると、なんだか妙にふわふわとした気分になってしまう
勇者「沈黙は肯定とみなすぞ?」
勇者様が私が黙っているのを見て話しかけてくる。私はそれに応えるように精一杯の笑顔で
賢者「はい!!」
勇者「・・・ありがとう」
そのままどちらからもゆっくりと近づいていき
唇が、触れた
【第二部】
〜〜〜fin〜〜〜
642: 1:2012/2/26(日) 17:23:16 ID:Kwo9hE/z3E
うん…リア充爆発しろ(ボソッ)
さて皆さん!!皆さんの応援、ご支援のおかげで
第二部が終了いたしました!!
月並みな言葉ですが
見てくださった方々
応援してくださった方々
支援してくださった方々
ありがとうございました!!
もしもリクエストや要望があればお答えしますが、無ければこのまま保管庫に入れさせて頂きます
それでは長くなりましたが、ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
643: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 17:45:56 ID:bZDAvpTHq.
オツカレサマデゴザイマシタ
644: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 17:49:56 ID:CT7VV0836g
エンダーイヤーwwww
今後の話も見たいがこれで終わった方がいいかもとか色々考えるがとりあえず
>>1乙でした!
645: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 18:47:41 ID:.F.3lH/78g
よし、銃士はもらっていきます。
646: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 20:20:44 ID:cPyZimQKa.
えんだいあ
楽しかったよ
647: 1:2012/2/26(日) 20:33:57 ID:34aMYRyu/2
>>643
何故に片言www
・・・気持ちはわかりますよ
>>644
末長く爆発して欲しいですねb
後日談は…まあ、需要があれば書いてみようかと
お疲れ様でした
>>645
下手したら火傷しちゃいますから気をつけて下さいね
>>646
もう爆ry
お疲れ様でした
見たところ要望は無さそうなので保管庫に入れたいと思います
648: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 23:08:53 ID:Ulc8AtnpHE
後日談気になるな・・・
乙
649: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 23:20:53 ID:bad939XkgI
おつかれさまでした 勇者、賢者ちゃんを幸せにしろよ
650: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 23:32:11 ID:Ams6nMNmjg
後日談も見たいけど・・・
>>1乙!!
651: 1:2012/2/27(月) 00:06:14 ID:34aMYRyu/2
あら…意外に後日談の需要が高いみたい?
>>648
惚気を延々と書くだけですぜwww
>>649
あの二人は天然のバカップルですから多分大丈夫かと
>>650
マジですか…
保管庫に送られるまでの間に、本当に短い後日談を書きますかね
多分10くらいでおわります
652: 1(後日談〜戦士編):2012/2/27(月) 00:14:31 ID:34aMYRyu/2
戦士弟「姉さん、ご飯出来たよ」
戦士「おう…いまいく」
戦士弟「全く、だらしないなぁ…髪の毛もボサボサだし、顔を洗ってきなよ?」
戦士「おう…いまいく」
戦士「それに女の子は身だしなみが重要なんだから、ちゃんとお手入れしなきゃ駄目だよ?」
戦士「おう…いまやる」
戦士弟「姉さん…人の話聞いてる?」
戦士「おう…聞いてる」
戦士弟「駄目だこいつ」
戦士「なんだと!?」
戦士弟「悪口は聞こえるの!?」
653: 1:2012/2/27(月) 00:19:43 ID:34aMYRyu/2
戦士「む…肉はどうした?」
戦士弟「姉さんが昨日全部食べちゃったよ」
戦士「ふざけんな、アタシは食ってねぇ!!」
戦士弟「食べたよ!!アタシの肉焼きを披露するとかいって全部焼いちゃったじゃん!!」
戦士「・・・ちっ」
戦士弟「思い出した?」
戦士「わかったよ…」
戦士弟「ごめんよ姉さん、僕がもっとしっかりしていれば…」
戦士「あほ」ゴン
戦士弟「いてっ」
戦士「お前じゃなきゃ…アタシの弟なんて出来ねーよ…」
戦士弟「姉さん…」
戦士「おら!!早く食うぞ!!」
654: 1(あげちゃった…orz…投下終了):2012/2/27(月) 00:25:00 ID:2ys.Ih6noA
戦士弟「全く…素直じゃないなぁ」
戦士「うるせぇ!!」
戦士弟「大好きだよ、姉さん」
戦士「な!?…あ、アタシも…好き…だぞ」
戦士弟「恥ずかしがりやさんなんだから」クスクス
戦士「うるせぇ!!」
戦士弟「はいはい、ご飯食べるよ」スッ
戦士「おう…ん?」
戦士「肉!!」
戦士弟「実は少しだけ残しておいたんだ」
戦士「流石アタシの弟!!」
ガツガツムシャムシャ
戦士弟「ちょ!?僕の分は!?」
戦士「全部アタシのだ!!」
戦士弟「・・・やれやれ」
655: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 00:47:29 ID:AeGjChQizg
本編お疲れさまでした(・ω・)ノ⌒CC
戦士さんうちにきませんか〜?
勇者さんたちにはチクタク音がする小包送っておきます
656: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 01:39:47 ID:bYbkJjNr/E
もしかして戦士は戦士弟とくっつくのか?
…まさかね
つC
657: 名無しさん@読者の声:2012/2/27(月) 03:20:05 ID:fVaxdanGF2
わかった、お詫びになるか分からないけど●●●してくる
ごめんね
最期のCCC
658: 1:2012/2/27(月) 15:32:52 ID:hKOyz/u7wA
>>655
ありがとうございます♪
彼女を養うにはかなり大量の肉が必要ですよwww
ちょ!?勇者達逃げて!!
支援感謝です♪
>>656
非常に仲睦まじい姉弟じゃないですか
ていうかこれ以上リア充を作り出したら精神衛生上悪いですねwww
>>657
いや、そんなにおきになさらず、ていうか私としては隠された部分が気になるんですけど…
支援感謝です
こんな拙い後日談で支援をいただけるとは思っていませんでしたので素直に嬉しいです
本当にありがとうございます!!
投下はもうしばらくお待ちください、多分今日で終わります。保管庫依頼しちゃたんでwww
659: 1(後日談〜銃士編):2012/2/27(月) 19:19:08 ID:u154Dzic7I
銃士「・・・」カリカリ
男「よう、情報屋」
銃士「・・・今はただの銃士なんだけど」
男「おっとそうだったな」
銃士「また懲りずにきたの?」
男「まあそう冷たくするなよ、ほらいつもの」
銃士「ん」
男「煙たがるくせにしっかり物は貰うのな」
銃士「くれるって言うなら貰わないと」
男「俺としては…お前を頂きたいな…」スッ
銃士「残念だけど」ピシッ
男「いてっ!!」
銃士「積極的なのは好きだけど…がっつかれるのは苦手かな」ニコ
男「ちぇ、またふられちまった」
660: 1:2012/2/27(月) 19:23:53 ID:u154Dzic7I
男「いいさ、また来るぜ」
銃士「そうか」
ガチャ…バタン
銃士「最近このやりとりが段々楽しくなってきたな…」
銃士「さて…職務に勤しむか」
銃士「・・・」カリカリ
銃士「・・・」パラパラ
銃士「・・・ふぅ」
銃士「駄目だな…何をしても君の事ばかりを考えてしまう」
銃士「全く…未練がましいにも程があるね」
661: 1:2012/2/27(月) 22:14:01 ID:9uEahCTKxM
銃士「君は今、何をしているのかな…」
銃士「どこの馬の骨かわからない女なら…手錠なり媚薬なりで君を籠落させる自信はあったんだけど…」
銃士「数少ない大切な友人を悲しませるわけにはいかないしね」
銃士「全く…恋心とはかくもややこしいな…ふふ」
銃士「まあ…あの二人を影から見守るのも…それはそれで楽しいかな」
銃士「さて…そろそろ会いに行こうかな…」
銃士「やっぱり僕は、君から離れられそうないみたいだ」
662: 1(後日談〜勇者、賢者編):2012/2/27(月) 22:23:54 ID:9uEahCTKxM
賢者「・・・」ドキドキ
勇者「・・・」パク
賢者「・・・」ビクビク
勇者「・・・」ズズ
賢者「ど、どうでしょうか?」
勇者「賢者」
賢者「は、はい!!」
勇者「上達したな、凄く美味しいぞ」
賢者「!!」
賢者「ありがとうございます!!」
勇者「やはり賢者は才能があるな」
賢者「そんな!!勇者様の教えがあってこそ…」
勇者「・・・賢者」
賢者「はい!!」ビクッ
663: 1:2012/2/27(月) 22:32:34 ID:wUf5zKLk5A
勇者「俺達は夫婦なんだ、いつまでも様つけはおかしくないか?」
賢者「え?いや、でも…」
勇者「いつも言ってるから慣れないとは思うが…それでも他の呼び方にしてくれると…嬉しい」
賢者「うう…わ、わかりました…」
賢者「ゆ、ゆ。勇者…勇者…」
賢者「勇者…さん」
勇者「!!」
賢者「だ、駄目です!!無理です!!言えません!!///」
勇者「まあ…今すぐにとは言わないからな」
664: 1:2012/2/27(月) 22:42:23 ID:9uEahCTKxM
賢者「あ!!ありました!!抵抗なく言えるのが!!」
勇者「む、なんだ」
賢者「い、いきますよ?」
勇者「おう」
賢者「だ、だ、だん…」
賢者「旦那様…///」
勇者「っ!!///」
勇者「お、押し倒すぞ!!」
賢者「ふえ!?」
ドッタンバッタン!!
主人「・・・昼間からお盛んだねぇ」
客「・・・盗み聞きはよくないよ、主人」
665: 1:2012/2/27(月) 22:58:18 ID:O9oYtu06ZI
1です
いえー、後日談終了でございます
うん、駄文の連発申し訳ない
支援くださっry
本編で言ったので割愛させていただきます
ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
次回作でお会いしましょう!!
666: 1(反省):2012/2/27(月) 23:01:52 ID:O9oYtu06ZI
えー、これは本編とも後日談ともまるで関係のない事ですが
まあ、見破られたので今更隠す必要もありませんので
かなり早い段階で正体がわかってしまったようなので次からはなんとか隠していきたいと思います
でも書き方に特徴あるってことは…隠しきれない…のかな?
次回の改善点にしていきたいと思いますm(。_。)m
667: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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