商人「はい、最近仕入れた極上の品でございますよ」
勇者「ほう?興味がある。見てみたい」
商人「いいですよ、しかし旦那も中々の二枚目なのに…隅に置けませんねぇ」
商人「こいつですよ」
勇者「ふむ…えらく露出してるな」
商人「なんせ水着ですからね」
勇者「だが…意外に防御力が高いな…」
商人「なんでも色々いじくり回したようですよ」
勇者「ふむ…これを貰おうか」
商人「え?本気ですか?」
勇者「俺は本気だぞ?」
商人「はあ…まあ、38000Gになります」
勇者「高いな…防御力相応か」チャリン
商人「毎度」
さっそく装備しますか?
はい←ピッ
いいえ
商人「え」
573: 1:2012/2/22(水) 21:01:31 ID:DhzqO8ss.s
銃士「ふむ…一発使い捨てにしては中々の威力」
戦士「おい…お前今した?」
銃士「何って…これを撃っただけだけど?」
ガシャン!!
賢者「ば、爆発しました…よね?」
銃士「RPG7、まあ早い話が持ち運び式大砲かな?」
戦士「なんでんな物騒なもん持ってんだよ!!」
銃士「何があるかわからないから最大の装備をしただけだけど?」
戦士「最大って…」
銃士「安心したまえ、味方に撃つような真似はしない」
戦士「当たり前だ!!」
574: 1:2012/2/22(水) 21:54:55 ID:2ys.Ih6noA
賢者「なんだか…銃士さんがどんどん離れていっちゃう気がします…」
銃士「そうかな?まだ人間だと思うけど…」
戦士「大砲持ってくる時点で既に人間じゃねーよ」
銃士「まあ、他にも色々とあるんだけどね」
賢者「い、いいです!!いいです!!」
銃士「残念…」
戦士「全然残念がってないだろ」
銃士「まあ細かい事は気にしない気にしない」
戦士「お前は少しは気にしろよ!!」
575: 1:2012/2/22(水) 21:59:15 ID:2ys.Ih6noA
銃士「しかし…このメンバーでの旅も意外に新鮮だね」
賢者「そうですね」
戦士「なんだかんだで勇者がクッションになってたからな〜」
賢者「・・・勇者様、ご無事でしょうか」
銃士「彼は意外にしぶといからね」
戦士「そいやずっと前から気になってたけど、勇者とどういう関係なんだよ?」
銃士「あれ?言わなかったかい?剣の師匠だって」
戦士「そうじゃなくて、どのくらい前から勇者と知り合いなのかって事」
銃士「んーと、彼の国が魔王に滅ぼされてからだね」
賢者「そんなに昔からなんですか!?」
銃士「まあね、当時の彼はそれは悲惨だったよ」
銃士「死んだ目って言うのかな?とにかく生気が感じられなかったよ」
576: 1:2012/2/22(水) 22:33:39 ID:34aMYRyu/2
銃士「だがいつからか、本当にいつからか剣を振り始めてね」
銃士「それは凄かったよ…何千何万、とにかく振り続けていた」
銃士「最初はそれをただ眺めるだけだったが…動きにムラが見え始めてから段々と言いたくなって…」
銃士「つい口を出してしまった、それから僕は勇者の師匠さ」
賢者「そんなことがあったんですか…」
銃士「彼も人間だからね…天性の才能を持っていた訳ではないから…」
銃士「何千、何万の努力を繰り返してこそ今の勇者がある」
賢者「・・・」
銃士「まあ、今は関係ないけどね」
577: 1:2012/2/23(木) 01:24:19 ID:2ys.Ih6noA
銃士「さて、昔話もこれぐらいにして先にいこうか」
戦士「おう」
賢者「はい」
戦士「(やっぱり…あいつも最初から強かったわけじゃないんだな)」
戦士「(何千、何万の努力…か)」
戦士「・・・」
賢者「(私が知らない勇者様…)」
賢者「(きっと複雑な思いだったんですね…)」
賢者「(魔王討伐後に…一体何があったんですか?勇者様…)」
578: 1(おまけ、本編とは関係無):2012/2/23(木) 01:36:50 ID:2ys.Ih6noA
〜〜城下町にて〜〜
戦士「おっ、この盾いいな」
賢者「このローブ可愛いです〜♪」
銃士「僕にもあんな頃があったな…ん?」
銃士「・・・これは!!」
賢者「いい買い物しましたね〜」
戦士「ああ、そのローブ着ないのか?」
賢者「あ、えっと…これは…」
戦士「わかった、勇者に見せるためだろ〜?」
賢者「//////」
戦士「あり?図星?」
賢者「じ、銃士さんを探しますよっ!!///」
戦士「へーい」
銃士「二人とも!!見てくれ!!」
戦士「?」
賢者「?」
579: 1(おまけ、本編とは関係無):2012/2/23(木) 01:51:00 ID:34aMYRyu/2
銃士「こいつを見てくれ!!こいつをどう思う?」
賢者「凄く…銃です…」
賢者「じゃなくて!!銃士さん!!どうしたんですか!?」
戦士「顔が溢れんばかりに輝いてるから一瞬だれか分かんなかったぜ」
銃士「見てくれよ!!このM4とFAMASを!!」
賢者「・・・えっと」
戦士「アタシらはあんまり銃に詳しくないからな」
賢者「えっと…強いんですか?」
銃士「もちろん!!」
銃士「まずなんと言っても命中精度が両者共に高く、FAMASは高い威力を誇る!!」
銃士「M4は威力こそFAMASに見劣りするものの、信頼性と集弾性なら群を抜いている!!」
銃士「一見、FAMASの方が性能が良さそうに見えるが状況次第ではM4は携帯性に優れ…」
賢者「・・・銃士さん、輝いてますね」
戦士「普段あまり感情の起伏が少ない奴だからな…しょうがないだろ…」
580: 1:2012/2/23(木) 01:57:24 ID:34aMYRyu/2
( *・ω・)ノ1だよ〜
今日は趣向を変えて
本編とは関係の無いおまけを収録してみましたがいかがでしょうか?
ていうより今日はあまり更新してないような気がしてしょうがありません
すいませんでした…
今日の投下はこれで
終了となります
みてくださった方々
ありがとうございました
ここまでのご回覧
お疲れ様でした
581: 1(短くしたいdeath):2012/2/23(木) 17:03:47 ID:zrmPsL1RCc
〜〜〜ソードムラ〜〜〜
賢者「つきましたね」
戦士「結構な数の魔物がいたな」
銃士「まあ、前の時はあれだったからね」
戦士「…まあな」
賢者「とにかく、話を聞きにいきましょう」
戦士「おう」
「あれ?どこかでみたことある顔」
戦士「ん?お前は…」
鍛冶「やっぱり!!あの時の女戦士さんじゃない!!」
戦士「鍛冶じゃねーか!!」
鍛冶「どう?剣の方は大丈夫?」
戦士「お陰様で」スラリ
戦士「感度も良好だ」ニッ
鍛冶「!!…へぇ」
582: 1:2012/2/23(木) 17:09:00 ID:yMRb0gueNs
鍛冶「(完璧なまでの一体感…)」
鍛冶「(かなりの修羅場をあの剣と共に越えてきたんだね…)」
鍛冶「(くぅ〜!!鍛治屋やってて良かったー!!)」
戦士「おい、何ガッツポーズしてんだよ」
鍛冶「ごめんごめん、つい嬉しくてさ」
賢者「嬉しくて…!?」
賢者「(まさかあの鍛治屋さん、戦士さんの事!!)」
賢者「・・・戦士さん」
戦士「ん?」
賢者「良かったですね」
戦士「はあ?」
鍛冶「残念だけど、その剣にこれ以上してあげられる事はないよ」
戦士「悪い、今日は違う用事だ」
鍛冶「・・・何?」
583: 1:2012/2/23(木) 17:14:08 ID:zrmPsL1RCc
戦士「勇者の剣を強化した鍛治屋に話を聞きに来たんだよ」
鍛冶「勇者…ああ、あの水着着用してた?」
賢者「ブフッ!!」
鍛冶「え!?彼女どうしたの!?」
銃士「いいから、続けて」
鍛冶「大丈夫ならいいけど…勇者の剣なら奥にいる鍛冶長が打ったはずだよ」
鍛冶「この町一番の腕を持ってるのは彼女しかいないからね」
銃士「鍛冶長…」
戦士「わかった…悪いな、わざわざ」
鍛冶「構わないよ」
戦士「じゃあなー」
鍛冶「うん」
賢者「あ、あの」
鍛冶「ん?」
賢者「ふ、ファイトです!!」
鍛冶「はあ…?」
584: 1:2012/2/23(木) 18:49:56 ID:vjov.GZqPA
〜〜〜鍛治屋〜〜〜
賢者「・・・っ」
戦士「どうした?賢者」
賢者「いえ…その…」
「誰かおるのか?」
銃士「!!」ジャコ
「出会い頭にいきなり銃を突きつけるとは…教育がなってないな…」
賢者「貴女が…鍛冶長?」
鍛冶長「そう呼ばれてるがな」
戦士「まだ子供じゃねーか!!」
鍛冶長「人を見かけで判断するな、これでもそなたらよりは何倍も生きておる」
銃士「不老長寿…まさか、巫女か?」
鍛冶長「巫女…懐かしい響きだ、かれこれ50年は昔かな…」
585: 1:2012/2/23(木) 18:58:18 ID:9T.4e7jXrM
銃士「魔力を武器に込める…そんな技法も確かに巫女の力なら可能だな」
鍛冶長「それもあるが…一重にここの奴らの腕が確かなのよ」
賢者「・・・」
戦士「まあいいや、早いとこ話を聞いて…」
賢者「待ってください」
戦士「賢者?」
賢者「後ろにある剣…一体なんですか…」
鍛冶長「・・・」
戦士「剣は剣だろ?何を」
賢者「言い方を変えます…一体何を込めたんですか?」
巫女「ほう…」
586: 1:2012/2/23(木) 19:05:29 ID:vjov.GZqPA
鍛冶長「意外にばれないと思ったが…まあ見られては仕方ないか…」カチャ
鍛冶長「この剣には…溢れんばかりの憎しみと怒りの念が込められておる」
鍛冶長「この剣で斬られたら、その体を呪いが蝕み、骨の髄までしゃぶりつくし、狂って死ぬ」
鍛冶長「この剣を受けた武具防具は同じ呪いを受け、次々に飛散していくじゃろう」
鍛冶長「しかし、この剣を持ち続ければ…どうなるんじゃろうな…」
鍛冶長「少なくとも真っ当な人生は送られんだろ…妾以外はな」
銃士「その剣は…いつから」
鍛冶長「かれこれ5年はここにおるな」
鍛冶長「製作を頼んだ奴が取りに来んのだよ、まあどこかで野垂れ死んでるか…」
587: 1:2012/2/23(木) 19:38:39 ID:vjov.GZqPA
賢者「勇者様と…ここで何があったんですか?」
鍛冶長「別に、奴に武器を強化しろと言われたから強化しただけさね」
賢者「勇者様は…剣に何を込めたんですか?」
鍛冶長「憎しみじゃな…魔王に対する強い強い憎しみを」
賢者「・・・」
鍛冶長「妾が話せるのはこれだけじゃ」
賢者「ありがとう…ございました」
588: 1:2012/2/23(木) 19:47:14 ID:vjov.GZqPA
戦士「結局なんも収穫無かったな…」
賢者「そうですね」
銃士「彼が失踪した理由が剣のせいだとしたら辻褄が合わない」
銃士「彼が剣に込めた憎しみは魔王討伐で果たされたはずだ…それなのになぜ?」
賢者「アテがあると言っておきながら…すみません」
銃士「構わないよ、興味深い情報が聞けた」
戦士「またこれから振り出しか…」
賢者「そうですね」
「お三方!!ここにいらっしゃいましたか!!」
三人「?」
589: 1:2012/2/23(木) 20:57:59 ID:9T.4e7jXrM
伝令「自分!!大臣殿より遣わされた伝令でございます!!大臣殿からの言伝を預かってきました!!」
賢者「大臣さんからの…言伝?」
伝令「はい!!お三方出発後、王国も可能な限り人員を動員して勇者様捜索を開始いたしました!!」
伝令「その中の捜索隊がレイコール山脈の頂で勇者様らしき人物を見たとの情報を掴んだとの事!!」
賢者「レイコール山脈!?」
銃士「その情報、確かなの?」
伝令「申し訳ありません!!我々も流石にレイコール山脈に踏み込めず…」
戦士「そりゃそうだ、お前らが言っても死ぬだけだ」
銃士「情報が少なすぎる…とにかく提供感謝する」
伝令「新しい情報が入り次第、お知らせいたします!!では!!」
590: 1:2012/2/23(木) 21:10:06 ID:vjov.GZqPA
銃士「しかし、レイコール山脈ね…また面倒な所に」
賢者「レイコール山脈…別名死神の住まう山」
戦士「踏み入れたら最後、生きて帰ってはこられない…か」
銃士「しかし、情報を鵜呑みにして僕達が危険な目に会うのは避けたいが…どうする?」
賢者「・・・お二人は情報収集をお願いします」
戦士「お前はどうすんだよ」
賢者「レイコール山脈にいきます」
銃士「一人で?正気か?」
賢者「私は…勇者様に会いたいです、なんで黙って行ってしまわれたのか…」
戦士「無茶だろ、お前が行っても…」
賢者「無駄死するってわかってます…でも、私は知りたいんです」
賢者「勇者様が、何を考えているのか」
591: 1:2012/2/23(木) 21:14:54 ID:9T.4e7jXrM
戦士「お前なぁ…」
銃士「やれやれ、実に君は馬鹿だな」
賢者「なっ!?」
銃士「僕達は何のための仲間だ?」
賢者「で、でも…」
戦士「アタシ達はお前についていったんだよ、賢者」
銃士「だから…君がいくなら僕達もいく」
賢者「き、危険ですよ!!お二人は…」
戦士「チョップ」ビス
賢者「あう」
戦士「賢者のくせに生意気だ」
銃士「回りを置いていって一人で突っ走る…実に愚かだね…でもその愚か者についていって一緒に馬鹿を見る」
銃士「大好きだよ、そういうの」
賢者「お二人とも…」
戦士「いこうぜ、勇者様を探しによ」
賢者「はい!!」
592: 1(今日中に冒頭部分までいきます):2012/2/23(木) 21:25:42 ID:vjov.GZqPA
〜〜レイコール山脈〜〜
賢者「・・・」
戦士「やっぱり不気味だな」
銃士「好き好んで来るような場所じゃないからね」
戦士「わーってるよ、それより注意しろ」
銃士「見られてるね…しかもかなり複数」
戦士「アタシ達の実力を計ってんのかね、どうす…」
賢者「天より降り注ぎ光の裁き、仇なす闇を塵と成せ」
賢者「聖槍招来!!」
ズガガガガガガガガ!!
戦士「・・・」
銃士「・・・」
戦士「おまっ!?何やってんだよ!!んなことしたら!!」
賢者「すいません、でも私達は止まっている訳にはいかないんです」
賢者「邪魔するなら…容赦はしません」
戦士「お前…」
銃士「(目が本気だね…)」
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