商人「はい、最近仕入れた極上の品でございますよ」
勇者「ほう?興味がある。見てみたい」
商人「いいですよ、しかし旦那も中々の二枚目なのに…隅に置けませんねぇ」
商人「こいつですよ」
勇者「ふむ…えらく露出してるな」
商人「なんせ水着ですからね」
勇者「だが…意外に防御力が高いな…」
商人「なんでも色々いじくり回したようですよ」
勇者「ふむ…これを貰おうか」
商人「え?本気ですか?」
勇者「俺は本気だぞ?」
商人「はあ…まあ、38000Gになります」
勇者「高いな…防御力相応か」チャリン
商人「毎度」
さっそく装備しますか?
はい←ピッ
いいえ
商人「え」
623: 1:2012/2/25(土) 14:37:14 ID:HUyNmpQ.3E
勇者「簡単な事だった」
勇者「俺はいつも逃げていたんだ…何もかもから…」
勇者「辛いのが嫌で、悲しいのが嫌で、傷つくのが嫌で、怖いのが嫌で」
勇者「そんな自分に嫌気がしても…中々抜け出せなかった」
勇者「周りに迷惑をかける…確かにそうだ」
勇者「自分が命を賭けた意味は…ひょっとしたら無いのかもしれない」
偽勇者「そ、そうだ!!その通…」
勇者「でも…例え世界に嫌われようと、自分のしたことに意味が無かろうと、俺には仲間がいた」
勇者「どんなときでも一緒にいて、助け合った…仲間が」
勇者「・・・もう、終わりにしよう」スラリ
偽勇者「っ!!」
勇者「賢者、銃士、戦士」
勇者「一緒に…戦ってくれ」
戦士「そうこなくちゃっな」
銃士「支援は任せたまえ」
賢者「全力を出します!!」
勇者「行くぞ!!」
624: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 15:05:40 ID:H03.Cb48go
勇者「イクぞ」ビクンビクン
に見えた。自分の頭の中が腐ってやがるwwCCC
625: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 17:25:19 ID:A36.rRUHjU
>>624
うっ
ふう
626: 1:2012/2/25(土) 18:47:32 ID:tII4jXRnG2
>>624
あの…自分の被害妄想だったら非常に申し訳ありませんが、>>601の書き込みも貴方ですよね?
その…支援は感謝していますし、お読みになってもらえて凄くありがたいんですけど…
やっぱりそういう発言は思ったままの方がいいと思うんです
出過ぎた事を申し訳ありませんが、>>625のような掛け合いが発生しないとは限らないので…
すみません、少し頭冷やしてきます。ごめんなさい
627: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 19:12:06 ID:89gvyHE3LQ
お前ら反省しろ
見てるよガンバ!
CCCCC
628: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 20:01:27 ID:MkT8PRPnPE
勇者も賢者も戦士も銃士も大好きだ!!
っCCCCC
629: 1:2012/2/26(日) 01:56:00 ID:ucuJBTcCFk
すいません、取り乱しました
言い方はどうあれ、応援してくださったのには変わりないですよね
本当にすみませんでした。
今までの遅れを取り戻すために少しですが投下いたします
>>627
すみません、ありがとうございます
支援感謝です
>>628
そういってもらえると凄く嬉しいです、ありがとうございます
630: 1:2012/2/26(日) 02:01:52 ID:9OlYbe6a82
ガキン!!キン!!
偽勇者「くそっ!!」
勇者「はあああ!!」
ギィン!!
偽勇者「ふん、俺はお前なんだからお前の動きなんて…」
ドン!!
偽勇者「くっ!!」チュイン!!
銃士「流石に三対一じゃ分が悪くないかい?」ニコ
戦士「おらああ!!」
ドズン!!
偽勇者「ちっ!!」ヒョイ
偽勇者「何故だ!!お前もこの世界に絶望したはずだ!!命を賭けるにはあまりにも汚いこの世界に!!」
勇者「確かにな!!だが…今は違う!!」
勇者「俺には共に歩んでくれる仲間がいる!!支えてくれる仲間がいる!!」
勇者「だから諦めない!!例え恐れられようと、忌み嫌われようと」
勇者「俺は…生きる!!」
631: 1(投下終了〜お疲れ様です):2012/2/26(日) 02:07:43 ID:9OlYbe6a82
偽勇者「お前は間違ってる!!こんな腐った世界に希望を抱くだと!?無駄な話だ!!」
勇者「やりもしない内に決めつけるな!!」
偽勇者「わかるさ!!だってずっとお前と一緒だったから!!」
勇者「!!」ピタッ
偽勇者「!?」
賢者「勇者様!?」
勇者「・・・そうだな、間違ってるのは確かに俺かもしれないな」
勇者「純真無垢な少年も、いつかは現実を見る」
勇者「でも…人は変われるんだ」
勇者「だったら変わっていけばいい…一緒に」スッ
偽勇者「!!」
勇者「ずっと気がつかなかった…ごめんな」
ドスッ!!
632: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 12:19:43 ID:bZDAvpTHq.
不定期支援
633: 1(支援感謝です♪):2012/2/26(日) 14:18:53 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「・・・」
勇者「お前は俺が絶望した時も側にいてくれた、そして励ましてくれた」
勇者「お前は剣が産み出した悪夢なんかじゃない…紛れもない俺だ」
偽勇者「・・・」
勇者「お前は俺で、俺はお前、そして側にいてくれた、仲間だ」
偽勇者「・・・」
勇者「おしまいにしよう、なにもかも…我が儘はこれで終わりだ」
勇者「これからも…よろしく頼む」
634: 1:2012/2/26(日) 14:21:35 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「ったく、反則だよな…そんなこと言うなんて…」
偽勇者様がそう呟いた後、徐々にその体が消えていき…
偽勇者「これからもよろしく」
穏やかな顔をして、消えていった…
勇者「・・・」
銃士「終わった…のか?」
勇者「ああ」
勇者「帰ろうか」
賢者「・・・はい」
635: 1:2012/2/26(日) 14:25:04 ID:Ix/8/HR8zU
それから私達はレイコール山脈を下山した。途中何度か魔物が襲いかかって来たが、その全てを勇者様が切り捨てた
下山するときには皆無言で…それでも、確かに勇者様が側に、ここにいるという実感があってか、戦士さんも銃士さんも安心しきったような顔をしていた
無事に下山し終えた私達は宿をとり、戦士さんと銃士さんは故郷へ、勇者様はまた王国へと戻っていった
そしてまた…日常が訪れる
636: 1:2012/2/26(日) 16:13:05 ID:Kwo9hE/z3E
〜〜〜酒場〜〜〜
客「賢者ちゃーん、ビールちょうだい!!」
賢者「はーい!!」
客「こっちにカクテルもー!!」
賢者「しばらくお待ちくださーい!!」
客「・・・賢者ちゃん、ずいぶんとイキイキしてるね」
主人「ま、愛しの勇者様が帰って来たからねぇ」
客「あれ?拳骨は?」
主人「・・・」
客「はは、あんな賢者ちゃん見た後じゃねー」
主人「なんかこう…娘が成長していくってこういうのかね…」
客「親心がわかるね」
カランカラン
637: 1:2012/2/26(日) 16:17:21 ID:Kwo9hE/z3E
賢者「あ、いらっしゃいま…」
勇者「よう、賢者」
賢者「勇者様!!」
賢者「いらしてくれたんですね!!」
勇者「用事があってな」
勇者「主人、すまないが賢者を借りてもいいか?」
主人「別に構わないけど…」
勇者「ありがとう」
勇者「いくぞ、賢者」
賢者「ふえ!?ちょ、エプロン外させてください!!」
勇者「待てない」
カランカラン
主人「強引だね〜」
客「ところで勇者様が持ってたあの箱って…もしかして」
主人「・・・赤飯、炊いとくか?」
客「いいねぇ、今日はお祝いかな」
638: 1:2012/2/26(日) 16:54:58 ID:Ix/8/HR8zU
〜〜〜教会〜〜〜
勇者様に手を引かれ足を踏み入れたのは、母が生前勤めていた教会だ
私はここで毎日お祈りを済ませている。もちろん母への感謝、生を受けた事への感謝、今日も無事に過ごせるように…
最近は一つお祈りが増えたそれは横にいる大切な人の無事を祈る。しかもかなり長い
私が思いに耽っていると、勇者様が
勇者「俺は今まで神というものをあまり信じたことが無かった」
賢者「え?」
勇者「存在は信じたが、そこまで敬愛するというほどではなかった」
勇者「ただそこにいるだけの存在だと、そう思ってた」
賢者「・・・」
639: 1:2012/2/26(日) 17:02:31 ID:Kwo9hE/z3E
勇者「でも、今は違う」
勇者「悪戯か導きかわからないが、俺をお前達に引き合わせてくれた神に…感謝している」
賢者「勇者様…」
勇者「確かここはお前の母親が勤めていた場所だよな?」
賢者「そうですよ」
勇者「そうか…よし」
勇者様は息を短く吸い込むと
勇者「娘さんを俺にください」ペコ
そう神様に一礼して…って
え?え?
賢者「えええええええええええええ!?」
640: 1:2012/2/26(日) 17:05:47 ID:Kwo9hE/z3E
賢者「え?いや?はい?その?えっと?」
勇者「落ち着け」
賢者「はひ、その…えっと…つまり…」
勇者「・・・これが俺の返事だ」
賢者「返事?」
勇者「あの後はあまりバタバタしてて言えなかったからな…」
賢者「・・・あ//」
勇者「俺と…結婚してくれ」
賢者「・・・///」
641: 1:2012/2/26(日) 17:12:33 ID:Ix/8/HR8zU
どうしよう…なんて、自分の中ではとっくに答えは出ている。
ただ、嬉しい、凄く嬉しい
勇者様に必要とされているとわかると、なんだか妙にふわふわとした気分になってしまう
勇者「沈黙は肯定とみなすぞ?」
勇者様が私が黙っているのを見て話しかけてくる。私はそれに応えるように精一杯の笑顔で
賢者「はい!!」
勇者「・・・ありがとう」
そのままどちらからもゆっくりと近づいていき
唇が、触れた
【第二部】
〜〜〜fin〜〜〜
642: 1:2012/2/26(日) 17:23:16 ID:Kwo9hE/z3E
うん…リア充爆発しろ(ボソッ)
さて皆さん!!皆さんの応援、ご支援のおかげで
第二部が終了いたしました!!
月並みな言葉ですが
見てくださった方々
応援してくださった方々
支援してくださった方々
ありがとうございました!!
もしもリクエストや要望があればお答えしますが、無ければこのまま保管庫に入れさせて頂きます
それでは長くなりましたが、ここまでのご回覧
お疲れ様でした♪
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