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鬼「誰だ」少女「……鬼?」
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:04:38 ID:r38V7eQ/e2

鬼「お前は俺を怖がらないのか?」

少女「どうして?」

鬼「だって、ほら……俺こんなんだし」

少女「?見た目なんてほぼ人間だよ?ちょっと頭にいらないあるけどね」

鬼「……ありがとな」

少女「ううん」




2: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:07:58 ID:r38V7eQ/e2

少女「学校の帰りとか来ていい?てか、いつも来てるけどね」

鬼「こんな山奥にか?まあ…見つからないようにな」

少女「うん!」

鬼「もう日が沈む時間だ、帰れ」

少女「鬼さんは優しいんだね」

鬼「ふん」

少女「へへ、じゃあまた明日!!」

鬼「おう」

鬼(また明日、か…悪くないな)


3: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:13:31 ID:uxTCjHcEiQ

――学校

女1「おはよー!」ガラガラ

女2「おはよう」

少女「……」ガラガラ

女1「ねー!聞いてよ!」ドンッ

少女「痛っ…」

女1「あ、いたんだ?」

女2「女1ちゃんひどーい!でもウチも気づかなかった〜」

少女「……」


4: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:14:46 ID:r38V7eQ/e2

――体育

先生「じゃあ二人組作って練習な」

女1「女2やろー」

女2「いいよー」

女3「女4しよう?」

女4「うん」

ザワザワザワ

少女「……」ポツン

先生「ん?少女は相手いないのか?」

少女「……はい」

先生「全くいつまで友達を作らないつもりだ、おーい誰か入れてやってくれ」

女1「はーい!」

女2「少女ちゃんおいでー」


5: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:17:03 ID:r38V7eQ/e2

女1「ほら取って!こんなんじゃ練習にならないよ!」

少女「っ……ごめ」

女2「ウチらがいじめてるように見えんじゃん」ボソ

少女「……!」ビクッ

女1「せんせー、少女さんがやる気ないみたいでーす」

先生「少女!!友達がいないお前を入れてくれてんだ!ちゃんとしろ!」

少女「…」

先生「返事は!!!」

少女「はい……」

クスクスクス


6: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:18:45 ID:uxTCjHcEiQ

―――――
―――
――


鬼「何だ来てたのか」

少女「えへへ……」

鬼「この痣は何だ?」

少女「!?こっ転んじゃって」

鬼「ふーん」ジロジロ

鬼「…これで冷やしとけ」

少女「……ありがと」グス

鬼「そ、そんなに痛いのか?」オロオロ

少女「目にゴミが入っちゃっただけだよ」ゴシゴシ

鬼「そうか」ホッ


7: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:19:36 ID:r38V7eQ/e2
今日の更新は以上です!
ゆったりとやっていきます。
8: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 08:34:05 ID:g49bKJIrj.

少女「ご、ごめんね!」

鬼「俺が泣かせてないなら良い」

少女「そっか」

鬼「……」

少女「……」

鬼(こう言うときはどうしたらいいんだ?えっと……)

鬼「す、好きな食べ物は?」

少女「なめろう」

鬼「渋いな」


9: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 10:50:24 ID:nUnVxO.hmQ

少女「鬼さんは?」

鬼「そうだな……オムライス、とか」ボソボソ

少女「え?」

鬼「オムライスだ!!」

少女「最近の人なのね」

鬼「何百年と生きてきたが、一番うまかった」

少女「ふふふ」

鬼「笑うな」

少女「あ、はい」


10: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 10:53:27 ID:nUnVxO.hmQ

少女「(何も無さそうなのに)どうやって作るの?」

鬼「俺が作ってるわけじゃないんだ、この近くにある神社の巫女がご馳走してくれる」

少女(こんなところに神社なんてあったっけ……?)

少女「今度連れてって!」

鬼「聞いておく」

少女「ありがとう」


11: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 10:56:41 ID:0whE53kTBg

鬼「もう日が暮れるな、さあ早く帰れ」

少女「えーもう?もうちょっとだけ!」

鬼「駄目だ!!」

少女「…!」ビクッ

鬼「あ、す、すまない……ここはすぐ足元が見えなくなる」

少女「うん…ありがと、ばいばい」スタスタ

鬼「……あ………」

少女「?」ピタ


12: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 11:48:24 ID:ZxIN6RUJYk

鬼「また明日、な」

少女「……うん!」ニコ

鬼(あんなに喜ばれるとは思わなかった…)

――――
―――
――


少女(また明日って言われちゃった)

少女(……頑張ろう)

少女(早く帰ろっ…!)タッタッタッ


13: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 11:51:21 ID:ZxIN6RUJYk

鬼「腹空いたな…」

鬼「また巫女にご馳走でもしてもらうか」スクッ

鬼「……人間も悪くないもんだ」ボソリ







14: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 11:55:00 ID:8Ov6B9ua7.

――神社

鬼「よお」

巫女「また来たの」

鬼「相変わらず寂れてるな」

巫女「昔は賑やかだったからね」

鬼「……鬼は俺だけだしな」

巫女「もうそんな時代じゃないんだよ」


15: 名無しさん@読者の声:2012/6/19(火) 11:58:01 ID:8Ov6B9ua7.

鬼「そんなもんか」

巫女「そんなもんだ」

鬼「……」グゥー

巫女「…飯か」

鬼「飯だ」

巫女「すぐ支度する」

鬼「いつも悪い」

巫女「悪いと思うなら、すぐに出ていくんだな」

鬼「断る」


16: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 05:18:56 ID:NjvByQMtK.

――少女宅

少女「お母さんただいま」

母「あらおかえりなさい、遅かったのね」

少女「…友達と遊んでたから」

母「ふふ、そうなの」

少女「今日のご飯はなに?」

母「ハンバーグよ」

少女「やった!」


17: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 05:21:59 ID:NjvByQMtK.

母「早く手洗ってらっしゃい」

少女「はーい」スタスタ


少女(お母さんに嘘ついちゃった…)ゴシゴシ

少女(……でも心配かけかたくないし)ゴロゴロ ペッ

少女(仕方ない、よね)キュッ


18: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 05:25:05 ID:NjvByQMtK.



母「学校楽しい?」モグモグ

少女「楽しいよ」モグモグ

母「今度友達連れてきてちょうだい」ニコリ

少女「…気が向いたら」モグモグ

母「あらそうなの…」シュン

少女「ごちそうさまでした」

母「もう良いの?おかわりあるわよ?」

少女「もうお腹いっぱいだから」


19: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 05:36:15 ID:NjvByQMtK.

――学校

少女「……」ガラガラ

少女(まだ誰も来てない)スタスタ ストン

ガラガラ

少女「…!」ビクッ

少年「あ、少女さんおはよう」ニコ

少女「う、あ…おはよ!」ガタン


20: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 05:39:39 ID:ZDn.HiGgmU

少年「あはは、そんなに緊張しなくても」ニコニコ

少女「緊張してないよ…!」

少年「そうなんだ?」ニコニコ

少女「ほ、本当だからね!」

少年「うんうん、少女さんは面白いなー」ニコニコ

少女「……面白くないし」


21: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 05:45:01 ID:NjvByQMtK.

少年「そこは素直に"ありがとう"で良いんだよ?」

少女「……」

少年「せーの!」

少女「…あ、りがと」ボソリ

少年「どういたしまして」ニコ

ガラガラ

男友「あれ少年早くね?」

少年「いつも遅いみたいに言うなよー」

男友「てかあんま少年ちゃんに絡むなよ、嫌がってるじゃんか」

少年「そんなことないよねー?」

少女「……」

少年「あれ?」

少女「…///」カァ

少年&男友(純粋だなぁ…)


22: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 19:47:13 ID:eXVt7PA9SM

――帰り道

少女(ふう…今日は何事もなく終わった)

少女(早く鬼さんに会いに行こ!!)タッタッタ



少女「鬼さん、遊びに来たよ」

鬼「……」スゥスゥ

少女「あれ?寝てる?」ツンツン

鬼「…ん゛ー」

少女(楽しい)ツンツン

鬼「ん゛ーー」

少女「……」ツンツン


23: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 19:54:30 ID:eXVt7PA9SM

巫女「おい、鬼持ってきてやったぞ…ん?」

少女(可愛い人……)ジー

鬼「……変な夢見た…、何で巫女いるんだ?」

巫女「僕がいたらまずいのか」

少女「巫女?巫女って鬼さんが言ってた?」

鬼「あ、ちなみにそいつ男だから」

少女「え!?!」

巫女「これでも長年生きてます」


24: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 20:00:46 ID:LElTr3Vu4M

巫女「そうだ、持ってきてやったぞ」スッ

鬼「すまんな」

少女「それなーに?」

鬼「これか?オムライス」ガサゴソ

少女「ぶっ……!」

鬼「何故笑う」

巫女「笑いたくもなるだろうな」


25: 今日はここまでです。見てくださった方ありがとうさぎ!:2012/6/20(水) 20:06:37 ID:6iiaZ9p3Jo

鬼「……」モグモグ

少女「あの…お二人はいつから知り合いで?」ヒソヒソ

巫女「何百年前だったかな…忘れた」ヒソヒソ

少女(何百年前!?)

少女「え、えっと、じゃあ何でそんな格好を?」ヒソヒソ

巫女「僕が可愛いからだ」ドーン

少女「確かに可愛いですけど」ヒソヒソ

巫女「と、言うのは冗談でもないが、本当は僕らの神社は女が継ぐはずだった」

巫女「だが男しか産まれなくなり、女の顔に近い僕が"女として"継いだ」

巫女「あと残りの兄や弟は殺された…」


26: 名無しさん@読者の声:2012/6/21(木) 22:54:51 ID:VQT2jNfdYk
おもしろいです
支援です
27: 名無しさん@読者の声:2012/6/22(金) 20:35:16 ID:/sMUnlgAqI

鬼「オイコラ、嘘つくんじゃねーよ!てか丸聞こえだ」

巫女「嘘じゃないだろ!弟は恋人と駆け落ち、兄は人妻と駆け落ち!"愛"という感情に殺されたんだ」ドヤッ

鬼「なにちょっと上手いこと言ったろみたいな顔!そして、お前らの家系はどうしょもないな」

巫女「良く言われる」ドヤッ

鬼「んで、女しか継げないのも嘘だろうが!」

巫女「ジョークだよ」

鬼「いきなり真顔になるな」


28: 名無しさん@読者の声:2012/6/22(金) 20:38:30 ID:vyymE7UZYg

鬼「ったく、お前はこんなヤツを信用するなよ…」

少女「う…うっ……」グスッ

鬼「……!!」

巫女「やっちゃったね」

鬼「え、な、何で泣いてるんだ!?痛いのか!?」

巫女「過保護だな」

少女「ちがっ……巫女さん…頑張ってるなっ、て」グスグス

鬼「いや、あのな?あれは……」

巫女「それ以上は言わせないよ!」

鬼「黙れよ」


29: 名無しさん@読者の声:2012/6/22(金) 20:41:37 ID:vyymE7UZYg

〜事情説明終了後〜

少女「な、なんだ…違うのか」ホッ

鬼「巫女謝れ」

巫女「…すまん」シュン

少女「ううん!でも巫女さんすごいね!」

巫女「そうか?」テレ

少女「カッコいい!」ニッコリ

鬼&巫女「…」キュン

鬼(な、何だ?)


30: 名無しさん@読者の声:2012/6/22(金) 20:43:56 ID:vyymE7UZYg

少女「…あ、そろそろ帰るね」

巫女「送っていこう」

鬼「あ、テメ!」

巫女「鬼だと目立つだろう」

鬼「そうだな…またな」

少女「また来るね」

鬼「おう」

巫女「僕も来るね」

鬼「お前は来るな」


31: 名無しさん@読者の声:2012/6/22(金) 20:49:08 ID:/sMUnlgAqI



巫女「鬼と少女は仲が良いんだな」

少女「そうかな…?」

巫女「そうだ」

少女「だと、嬉しい……な…」

巫女「あんな楽しそうな鬼を見たのは久々な気がする、ありがとう少女」

少女「…あの」

巫女「何だ?」

少女「巫女さんは鬼さんが好きなんですか?」


32: 名無しさん@読者の声:2012/6/22(金) 20:52:10 ID:vyymE7UZYg

巫女「……」

少女「嘘ですごめんなさい、そんな露骨に嫌な顔しないで」

巫女「ごほん…それはさておき」

少女「?」

巫女「…鬼には気をつけろ」

少女「え?」

巫女「おっと、もう道に出たか…またな少女、気をつけて帰れよ」ヒラヒラ

少女「……あ…はい」ヒラヒラ

少女(何だったんだろう)

少女(やっぱり…気になる)




少女「あの!……あれ?いない…」


33: 名無しさん@読者の声:2012/6/22(金) 20:55:06 ID:/sMUnlgAqI

少女(…もう帰っちゃったのかな)

少女(………あれ?そういえば、)

少女(何で名前知ってたんだろう?)


――――
―――
――


巫女「鬼」

鬼「んだよ」

巫女「……まだ人間を恨んでるか?」

鬼「……」

巫女「…恨むのは勝手だが、変な気だけは起こすなよ」

鬼「わかってる…」

巫女「ならいい」


34: 名無しさん@読者の声:2012/6/26(火) 12:37:21 ID:FtOu86OCIw
続きまたーり待ってます
つCCC
35: 名無しさん@読者の声:2012/6/27(水) 20:52:11 ID:OdtXJJI3gA

巫女「…お前が人間に手を出したら、わかっているな?」

鬼「……あぁ」

巫女「僕もそんなことはしたくない、鬼のためにも、あの娘のためにも」

鬼「努力しよう」

巫女「頑張ってくれ」

巫女「では僕は帰るとしよう」


36: 名無しさん@読者の声:2012/6/27(水) 20:56:39 ID:OdtXJJI3gA

鬼「わかった」

巫女「じゃあ」スタスタ



鬼(…最近体がダルいな)

鬼(……それだけはしたくない)


巫女(そろそろ鬼も我慢の限界だな)スタスタ

巫女(…嗚呼は言ったが、我慢出来るのだろうか)スタスタ

巫女(今は信じるだけだが…)


37: 名無しさん@読者の声:2012/6/27(水) 21:01:23 ID:R1/9kjJeRI

――次の日 学校

少女「……」ガラガラ

少年「少女おはよ!」ニコ

少女「!!(え、今…呼び捨てで……)」

ザワザワザワ

ナニアレ?
ヨビステデヨンデナカッタ?
アノヒトタチツキアッテルノ?

  少女じゃ不釣り合いだよね

少年「……おい!お前らっ――」

少女「…」フルフル

少年「っ……!…ごめん」


38: 名無しさん@読者の声:2012/6/27(水) 21:05:24 ID:R1/9kjJeRI

女1「おい!テメェ少年くんに呼び捨てで呼ばれたからって調子乗んな!」バシッ

少女「…っ」

女2「なんか言いなよ」

少女「……」

女2「黙ってんじゃねーよ!!!」バンッ

少女「!!」ビクッ

女1「…ごめんなさい、でしょ?」ニコ

少女「で、でも…私」

女2「謝れよ」

少女「や、やだ……」


39: 名無しさん@読者の声:2012/6/27(水) 21:10:35 ID:OdtXJJI3gA

女1「は?口答えすんの?」

女2「謝れば痛いことしないのにねー」ニッコリ

少女「…」ゾクッ

女1「早く謝れよ!!!」ゲシゲシ

少女「っが、は…ぁ」

女2「そーれ!」ドス

少女「ぐっ…う…」バタン

ザワザワザワ
ナニアレコワー
カワイソー

少女「はっ…は…(どうして、助けてくれないの)」ヒューヒュー

少女(ずるい…ずるいよ)ヒューヒュー


40: 更新は以上です!ありがとうございました!:2012/6/27(水) 21:13:46 ID:OdtXJJI3gA

女1「〜〜〜〜〜!!!」

女2「〜〜〜〜!」

少女(何か言ってるけど…わかんないや)

少女(……それに…視界が悪くなって、)

少女(死んじゃうのかな………)ポロポロ



モウドウデモイイヤ。







41: 名無しさん@読者の声:2012/6/28(木) 06:26:08 ID:/0z50Z.FBw


少女「…ん」ゴシゴシ

養護教論「あら、起きたかしら?」

少女「保健室……?」キョロキョロ

養護教論「倒れているのを少年くんが運んできてくれたの」

少女「…そっか」

養護教論「まだ少し安静にしててね、私は少女ちゃんのお母さんに連絡しとくから」

少女「駄目!!!」

養護教論(……これはただ事じゃなさそうね)


42: 名無しさん@読者の声:2012/6/28(木) 06:29:40 ID:/0z50Z.FBw

養護教論(もしかして親に虐待されてる?)

養護教論(いやいやそんな……)

少女「お母さんに心配かけたくないから」グス

養護教論「そう……なの、」

少女「もう大丈夫です!ちゃんと帰れます!」

養護教論「で、でも…」

少女「ありがとうございました!」

ガラガラ

養護教論「一応は確認しないとね」ピッピッピ


プルルル プルルル


43: 名無しさん@読者の声:2012/6/28(木) 06:34:25 ID:ynGaeQyDgc

少女(お母さんに会いにくいな…)タッタッタ

少女(……鬼さんのところ行こ)ピタ タッタッタ

――――
―――
――

少女「鬼さん!」

鬼「おわ!ったく、驚かせんな……」ヒョイ

鬼(また痣…?それに前より増えてる)

少女「えへへ」ニコニコ

鬼(やはり何かあるのか)


44: 名無しさん@読者の声:2012/6/28(木) 06:38:05 ID:/0z50Z.FBw

鬼「お前なにか隠してないか?」

少女「ううん」

鬼「じゃあその痣は何だ?」

少女「…階段から、へへ……私ってドジだなぁ…」

鬼「へえ」

少女「…」



鬼「なら何でそんなそんな泣きそうな顔してるんだ?」


45: 名無しさん@読者の声:2012/7/1(日) 08:32:31 ID:.7VlUS1Pgg

少女「あのね――…」

少女は鬼に背を向け、小さな体を震わせながら、覚悟を決めたように話始めた。

頻繁にイジメをしてくる人達は元々が親友だったと。
いつも遊んでいたこと。
そして、ある日突然"裏切り者"として扱われたこと。

鬼はただ少女の話に耳を傾け、黙って聞いていた。そして、その話を聞く鬼の表情は複雑そうにして、眉間にシワを寄せる。

嗚呼、何だか似ている。
目を伏せ鬼は思っていた。


46: 名無しさん@読者の声:2012/7/1(日) 08:37:42 ID:sUngrJedTY

少女「鬼さん?」

鬼「!!す、すまん……」

少女「大丈夫?顔色が悪いけど」

鬼「大丈夫だ……大丈夫」

少女「ごめんね?こんな話しちゃって」

鬼「そんなことはない」

少女「……ありがとう」ボソリ

鬼「……」


47: 名無しさん@読者の声:2012/7/1(日) 09:36:59 ID:jzAkQ3LYKk

鬼「もう帰れ」

少女「え、でも、まだ……」

鬼「頼む、から」

少女「……わかった」

鬼「すまんなまた来てくれ」

少女「ばいばい」ヒラヒラ

鬼「……」ヒラヒラ


48: 名無しさん@読者の声:2012/7/1(日) 09:41:26 ID:jzAkQ3LYKk

巫女「あーあ、やっちまったな」

鬼「いたのか」

巫女「全部見てた」

鬼「……趣味悪いな」フッ

巫女「そういうお前もな」ハァ

鬼「何度でも言え」

巫女「にしても、あの娘は鬼と似ているな」


――『裏切り者!』

鬼「……」ドクン

――『お前らせいだ!』

鬼「……」ドクン


49: 名無しさん@読者の声:2012/7/3(火) 16:51:54 ID:atjzDgDINc
C
50: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 06:39:15 ID:LSStPKC926

――少女宅

少女「…ただいま」

母「……少女」

少女「?」

母「そこに座りなさい」

少女「え、何で…」

母「いいから!」

少女「っ…」ビクッ


51: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 06:44:25 ID:UhnBkjKWCI

少女「……」ストン

母「ねえ、少女」

少女「う、ん?」



母「――学校本当に楽しいの?」

少女「え、」

母「何か隠してない?」

少女「あ、ぅ……」ドクンドクン

母「少女、お願い、本当のことを言って」


52: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 06:52:57 ID:UhnBkjKWCI

――『お前なにか隠してないか?』

少女(あ、何で今思い出すんだろう)ジワ

――『なら何でそんなそんな泣きそうな顔してるんだ?』

少女(そんな顔っ…)ゴシゴシ

母「少女…お願い」

少女「っ、ひく、えう、」グス

母「よしよしゆっくりでいいから教えてくれる?」ナデナデ

少女「…」コクン


53: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 15:59:48 ID:1VeMiRM5eM

母親にも鬼と同じように打ち明けた。ぼろぼろと大粒の涙を流しながら、辛かったことを全て。
すると、母親は何も言わずにただ抱き締める。

「気づかなくてごめんね」と少女を強く抱き締めながら、少女と同じようにぼろぼろと泣き出す。
そして何度も繰り返した。

「気づかなくてごめんね」と――。
少女はその言葉に対抗するように「心配かけてごめんなさい」と繰り返す。


そしてしばらく無言のまま二人は抱き合っていた。


54: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 16:03:52 ID:k2Vp3TLy0A

――次の日

母「……少女平気?辛かったら休んでも良いのよ」

少女「ううん、大丈夫!行ってきます」ガチャ

母「気を付けてね

少女「うん!」


――ガチャン


少女(もう大丈夫)

少女(泣いてばかりはいられない)

少女(強くならなきゃ…!)ギュッ


55: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 17:04:47 ID:CuV/qras56




少年「あ、しょーうじょさーん!」ダダダッ

少女「!?え、な、え、な、ななな何事!!!」

少年「おっはよー!どうしたの?校門の前で立ってなんか…あ、待ち合わせ?」

少女(もう学校着いてたんだ)フルフル

少年「なら教室まで一緒に行こう!」ニコ

少女「あ……」

男友「おいこら!少年!置いてくんじゃねー!」ゼーハー


56: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 17:12:46 ID:CuV/qras56

少年「もう追い付いたの?」

男友「て、てめっ…」ゼーハー

少女「男友くん、だよね?平気?」

男友「少女…さん、はよ」ゼーハー

少女「うんおはよ」ニコリ

少年「じゃ、行こっか少女さん!」グイグイ

少女「え、でも、男友くんが……」

少年「大丈夫大丈夫」ニコ

男友「ちょっ!……また置いてくんじゃねー!!!」





男友「……くそぅ」


57: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 17:20:02 ID:JQxke9980w

――教室前

少女「……」ギュッ

少年「平気?」

少女「平気、大丈夫、強くなる」

少年「そっか」ニコ

少年「じゃあ入ろう」



少年「おはよーう!」

少女「……」

ザワザワザワ
ヤッパリアノフタリッテ………


58: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 17:26:04 ID:h6zy/VMndU

女1「は、何でアイツ少年くんと…」

女2「てか釣り合ってないしね」クスクス

少女(聞こえてるし…)

少年「……」ポン

少女「!」

少年「どうするの?」ボソリ

少女「……戦う」グッ

少年「ははっ、やっぱり少女さんは面白いなー」クスクス

少女「ありがと」

少年「!素直だ…」


59: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 17:31:48 ID:h6zy/VMndU

少年「頑張れ」ボソ

少女「うん」コクリ



女1「ねえ少女さぁん?話があるんだけどぉ〜」ニヤニヤ

女2「ちょっと来てくれるかなぁ?」ニヤニヤ

少女「……」キッ

女1「っ!何その目!!」

女2「ねえ女1ちゃん、少年くん見てるよ」ヒソヒソ

女1「…」チラ ニコ

少年「……」ニッコリ


60: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 21:26:28 ID:/XXvX8TPkA

女1「いいから来なよ」グイッ

女2「ほらほら〜」

少女「っ…引っ張んなくても行けるから」バッ

女1「何その態度、ムカつく」

女2「せっかく親切にしてやってるのにね〜?」

少女「……」スタスタ



女1「何あれ」

女2「わからせてやんないと」


61: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 22:41:06 ID:qKSAyi3iEc

――ガラッ

――ドタドタ

男友「しょーうーねーんんんんん!てめぇ置いていきやがって!!」バンッ

少年「朝から騒がしいよ?男友くん」ニッコリ

男友「自分だけ爽やかですよってオーラーだすなよ!」

少年「何のことかな?」ニッコリ

男友「――あれ?そう言えば少女さんは?」

少年「……何でそんなに気になるのかな?」ニヤニヤ

男友「なっ!ばばばば馬鹿野郎!気にしてねーよ!ばばばばばばばば馬鹿野郎!」アタフタ

少年「動揺し過ぎ」


62: 名無しさん@読者の声:2012/7/8(日) 23:21:49 ID:eEfZqNrbHk

男友「で、でも、まあ、うん、気にしてないと言ったら嘘になる……」ブツブツ

少年「何?好きなの?」

男友「ち、ちちちちちちげーよ!///」カァッ

少年「図星か」ニヤリ

男友「もうお前喋んな!//」

少年(……なんだか面白くない)ムスッ

男友「黙んなよ」

少年「どっちだよ」


63: 名無しさん@読者の声:2012/7/9(月) 16:37:46 ID:FTnLo92jok

―――――
――――
―――

女1「ねぇーえ?最近調子乗りすぎじゃない?」ドンッ

女2「まじウザイんだけど」

少女「……」

女1「謝れよ」

少女「や、やだ」

女2「お前に決定権なんてありませーん」キャハハ

女1「まぁ、嫌でも謝らせてあげるけどね?」ガシッ

少女「!?や、やだ!止めて!!」ジタバタ

女2「暴れないでよー」バシッ

少女「っ……」


64: 名無しさん@読者の声:2012/7/9(月) 16:43:22 ID:FTnLo92jok

女1「どうしよっかー?」ニヤニヤ

女2「丁度トイレだしさ、掃除してもらおうよ」ニヤニヤ

女1「いいね、ただ普通に掃除じゃつまらないから………舌でしてもらおうよ」クスクス

少女「!」

女2「ほら早く〜」グイッ

少女「やだ!やだ!いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ジタバタ

女1「暴れんなよ!」

少女(やだ、やだ、やだ―――…)



―――バシャン


65: 名無しさん@読者の声:2012/7/10(火) 09:13:51 ID:1VeMiRM5eM

女1「なっなに!?」ビッショリ

女2「誰だよ!ふざけんな!!髪ぐしゃぐしゃじゃん」ビッショリ

少女(え、え……でも、今なら逃げられる…!)ダッ

ガチャガチャ ガチャン

女2「あ!」

女1「なんなの、まじ最悪ー!」


少女(た、助かった…)ホッ

少女(でも誰が?)


66: 名無しさん@読者の声:2012/7/10(火) 09:21:52 ID:dgdZ4ogqWk

今更ながら、支援や投票してくれた方々!本当にありがとうございます!そのお陰でランキングに入ることができました。
支援に返事はしてませんが、ニヤニヤしながら喜んで、感謝しています。
更新不定期で申し訳ありませんが、終りまでよろしくおねがいします!
67: 名無しさん@読者の声:2012/7/10(火) 11:10:42 ID:bmCpaf8QFU
マジ支援
68: 名無しさん@読者の声:2012/7/10(火) 11:43:49 ID:tLl2nVhgAk

養護教論「少女さん!平気!?怪我はない?!」ガシッ

少女「え、何で…」

養護教論「内緒って言われたんだけど、少年くんが教えてくれたの」

少女(少年くんが…、もしかしてあの水も?)

少女(でもあそこ女子トイレだし、そんなわけないか)

養護教論「少女さんは教室行ってて、あとは私がなんとかするから、ね?」ニコ

少女「はい」






少年「へくしっ!」ズズッ

男友「風邪か?」

少年「かもなぁ…」ヘラ

男友「てかさっきどこ行ってたんだよ?」

少年「さあ」ヘラヘラ


69: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 18:13:55 ID:.bMWHj9yPU



少年「少女さん!一緒に帰ろーう」

男友「あ、お、俺もいい?」

少女「う、うん」コクリ

少女「……あ、えっと」

少年&男友「?」

少女「名前……呼び捨てで良いよ?少年くんは一度呼び捨てにしてたけどね」


少年「少女少女少女少女少女」

少女「!?」


70: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 18:16:28 ID:.bMWHj9yPU

男友「俺はまだ慣れないから…少女、ちゃん……で」ボソボソ

少女「うん」ニコ

少年「少女少女少女少女少女」

少女「まだ呼んでるの!?」

少年「なんか仲良くなれた?」ニッ

少女「なれてたら嬉しいな」ニコニコ

男友(恐るべき少年)


71: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 18:21:10 ID:gnbnkKGQ4M

――――
―――
――

少女「あ、私こっちだから!」

男友「そっか」シュン

少年「また明日ー!」ブンブン

少女「うん!少年くん、男友くんバイバイ」




少女(…鬼さんの所は明日行こう)トコトコ

少女(友達出来たって言わなきゃ)トコトコ

少女(鬼さんなんて言ってくれるかな〜)ニコニコ トコトコ


72: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 20:01:31 ID:wbmvmi.Dv6



鬼「……」ボー

巫女「おい」

鬼「……」ボー

巫女「おいっ!!!」

鬼「ん?あぁ、何だ、いたのか」ボー

巫女「全く」ハァ

鬼「そうだな、やっぱりそうだよな……猫って可愛いよな」ボー

巫女「そんなこと言ってないんだが」


73: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 20:06:25 ID:2TFT4mDCRU

巫女「少女が一週間来ないのが心配なのはわかるけども」

鬼「どうしたのだろうか」

巫女「大丈夫だろう」

鬼「そうか?」

巫女「多分だが」

鬼「信用ならねぇな」

巫女「はっはっはっ」

鬼「俺が普通の人間なら会いに行けたのにな……」


74: 名無しさん@読者の声:2012/7/12(木) 20:10:44 ID:2TFT4mDCRU

巫女「なれないことはないが、鬼と人間じゃ力が違いすぎる」

巫女「なれたとしても鬼に戻れずそのまま死ぬだけだ」

鬼「……ふむ」

巫女「まぁ、気長に待とうや」ポン

鬼「そうする」

鬼(きっと明日は来るよな……)


75: 名無しさん@読者の声:2012/7/13(金) 17:26:12 ID:2TFT4mDCRU



巫女「――あれからまた一週間経った訳だが」

鬼「そんなに経ったのか」

巫女「現れないな」

鬼「やはりこんな化け物と、変な趣味持つやつの所になんか来たくないよな」

巫女「変な趣味ってなんだ、変な趣味って」

鬼「……」ハァ


76: 名無しさん@読者の声:2012/7/13(金) 17:30:30 ID:2TFT4mDCRU

鬼「暇だな」

巫女「暇なのが日常だったはずなのだが」

鬼「そうなんだよな」

巫女「やはり変わったな」

鬼「…ふむ」

巫女「まだ待つのか?」

鬼「どうするかな」

巫女「どっちにしろ得するのは僕だけどね」

鬼「そう言われると意地でも待ちたくなる」


77: 名無しさん@読者の声:2012/7/13(金) 17:38:31 ID:wbmvmi.Dv6



女友「少女ちゃんまたねー!」

女友2「またねー」

少女「うん、またね」

少女(あれからいじめられることはなくなったけど、)

少女(あの人たち学校で見なくなったなぁ……)

少女(それに友達が出来てから、鬼さんの所にも行かなくなったし、鬼さんどうしてるかな)

少女(…久しぶりに行ってみよう)


78: 名無しさん@読者の声:2012/7/17(火) 21:39:20 ID:z7sgiJ79xM
支援支援支援
79: 名無しさん@読者の声:2012/7/18(水) 18:38:05 ID:L5zMYeNLkc

少女「あれ?こっちで合ってるよね……」ガサガサ

少女「ふぅ、こんなに草生えてなかったのに」ガサガサ

少女「いっ……、切っちゃった…」

少女「鬼さんっ…どこ」ガサガサ


80: 名無しさん@読者の声:2012/7/18(水) 18:42:40 ID:2EhyZ4mXbI


鬼「……」ピクッ

巫女「なに?どうしたの?」ボリボリ

鬼「聞こえる」

巫女「誰の?」

鬼「アイツだ」

巫女「少女?」ボリボリ

鬼「そうだ、そして何してる」

巫女「ポテチ食ってる」

鬼「1枚くれ」


81: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 11:20:28 ID:SZEVTH1fAU

鬼「……」ポリポリ

巫女「……」ボリボリ

鬼「……」パリ ポリポリ

巫女「……」ボリボリ

鬼「何でそんな音出るんだよ」

巫女「歯の構造じゃない?鬼は鋭いから」

鬼「そういう問題なのか?」

巫女「知らん」


82: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 11:22:57 ID:SZEVTH1fAU

――ガサガサガサ

鬼「!敵か……?」ジロリ

巫女「……」ボリボリ

鬼「お前ってやつは」

――ガサガサガサ

鬼(近いな…)

巫女「あ、ポテチ無くなった」

鬼「雰囲気ぶち壊すなってば」

巫女「うん」


83: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 11:33:36 ID:0/Xtkukn0U

少女「っ…鬼さん!いた!」バッ

鬼「!?」

巫女「少女!!!!」

少女「また来ちゃった」ヘラ

鬼「お前、手怪我してるじゃないか」

巫女「絆創膏持ってくるね!」

少女「これくらい平気…巫女さん行っちゃった」

鬼「良かった……」

少女「え?」

鬼「また来てくれてありがとう」ナデナデ


84: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 11:36:19 ID:SZEVTH1fAU

少女「えへへ」ギュウ

鬼「うおっ…!」

少女「私ね友達出来たんだよ」

鬼「ん」ナデナデ

少女「強くなったんだよ」

鬼「そうか」ナデナデ

少女「うん」ギュウ


85: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 11:39:39 ID:SZEVTH1fAU

鬼「それにしても巫女遅いな、手見せて」

少女「大丈夫なのに」

鬼「怪我して大丈夫なことはないだろ」グイッ

少女「う〜」

鬼「深くはないな」

――ウマソウ

少女(……え?)

――ウマソウダ

少女(な、に…?鬼さんの、声?)


86: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 16:48:23 ID:fqcL.KG2s2

少女「お、にさん?」

鬼「……」

少女「鬼さん!」

鬼「――あぁ、どうした?」

少女(あれ?いつもの鬼さんだ……)

少女(さっきのは幻聴?)

鬼「巫女遅いなー」

少女「そ、そうだね」

鬼「全くどこまで言ったんだか」ハァ


87: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 16:53:00 ID:vFRPYtFYaE


巫女「絆創膏持ってきたぞー」ピラピラ

鬼「おっせーよ!」

巫女「すまんすまん!消毒液持ってきた」

少女「ありがとう、ございます」

鬼「俺がやってやるよ」

巫女「やめろよロリコン」

鬼「しばくぞ」ギロリ


88: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 16:57:41 ID:fqcL.KG2s2

鬼「完璧」

少女「…」グチャア

巫女「これは酷い、どうしたらこんな貼り方が出来るんだよ」

鬼「うるせぇ!」

少女「ふふ、鬼さんありがとう」

巫女「良いんだよ?やり直しやがれ、このロリコンとか言っても」

鬼「お前はさっきから喧嘩売ってんのか?」

少女「ふふ」クスクス


89: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 17:01:34 ID:fqcL.KG2s2


鬼「さて、そろそろ少女も帰る時間だな」

巫女「えー!まだ遊びたい!」

鬼「勝手に遊んでろ」

少女「うん、帰るね」スクッ

巫女「また遊ぼうな」

少女「はい」ニコリ

鬼「途中まで送ってく」

巫女「カッコつけんなよロリコン」

鬼「黙れよ」


90: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 17:04:41 ID:fqcL.KG2s2

鬼「本当に草生えてきたなー、歩きにくい」ガサガサ

少女「ここで切っちゃったんだよ」ガサガサ

鬼「次来るまでには怪我しない程度に片付けておく」ガサガサ

少女「私も手伝うよ!」

鬼「その気持ちだけもらっとく」ポンポン

少女「むむ」ムス


91: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 17:08:10 ID:vFRPYtFYaE

少女「もうっ…て、また切っちゃった」

鬼「……」ピタッ

少女「鬼さん?」クルリ

鬼「……」

少女「…っ」ゾク

――ウマソウダナ

――スコシダケ

――スコシダケナラ

鬼「――ユルシテクレルヨナ?」

少女「え?」


92: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 23:48:48 ID:wbmvmi.Dv6

鬼「……」スッ

少女「…!?」ビクッ

鬼「どうした?早く行くぞ」

少女「……え…」

鬼(そろそろやばいかもしれない)

鬼「…行くぞ、足元気を付けろよ」スタスタ

少女(さっきのは…?やっぱり私がおかしいのかな)

少女「う、ん」スタスタ


93: 名無しさん@読者の声:2012/7/20(金) 00:12:56 ID:EvAzpROGN6
不定期過ぎ申し訳ない、そして読み返すと誤字ばかり、おうふ
今日の更新は以上です

また更新が不定期になるかもしれませんが、お付き合いして下さると嬉しいです!おやすみなさい!
94: 名無しさん@読者の声:2012/7/20(金) 01:10:26 ID:KgzQHlTql2
楽しみに見てます!
支援!
95: 名無しさん@読者の声:2012/7/20(金) 19:45:14 ID:E4mGsN8p.g
続き楽しみに待ってます!
つCCCC
96: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:14:45 ID:REVtjlG9dw
C
97: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:25:45 ID:UFaqZLRQeo




少女「じゃあ、鬼さんまたね」

鬼「気を付けてな」

少女「うん」




98: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:29:48 ID:EvAzpROGN6


鬼「ふぅ…疲れ」

巫女「遅いぞ!!!」

鬼「!!!?」ビックゥ

巫女「貴様手を出そうとしたな」

鬼「……」

巫女「答えろ、僕に誤魔化しは通用しないぞ」

鬼「あぁ…」

巫女「やはりそろそろ限界だな」

鬼「かもしれない」

巫女「どうする?」

鬼「……大切な人を殺めるくらいなら、


――いっそ死んでしまった方が楽だろうな」


99: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:45:05 ID:xZdXCOmvGQ

巫女「……」

鬼「恐がられて避けられて、」

巫女「おい」

鬼「また昔みたいに一人は嫌だ……」

巫女「…おい!」

鬼「早く殺してくれよっ……もう…、苦しい…」ポロポロ

巫女「っ…」グッ

鬼「早くっ!!!!」





100: 名無しさん@読者の声:2012/7/23(月) 13:39:12 ID:REVtjlG9dw
どうなる…
っC
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sage:


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うpろだ
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