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鬼「誰だ」少女「……鬼?」
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1: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 20:04:38 ID:r38V7eQ/e2

鬼「お前は俺を怖がらないのか?」

少女「どうして?」

鬼「だって、ほら……俺こんなんだし」

少女「?見た目なんてほぼ人間だよ?ちょっと頭にいらないあるけどね」

鬼「……ありがとな」

少女「ううん」




89: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 17:01:34 ID:fqcL.KG2s2


鬼「さて、そろそろ少女も帰る時間だな」

巫女「えー!まだ遊びたい!」

鬼「勝手に遊んでろ」

少女「うん、帰るね」スクッ

巫女「また遊ぼうな」

少女「はい」ニコリ

鬼「途中まで送ってく」

巫女「カッコつけんなよロリコン」

鬼「黙れよ」


90: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 17:04:41 ID:fqcL.KG2s2

鬼「本当に草生えてきたなー、歩きにくい」ガサガサ

少女「ここで切っちゃったんだよ」ガサガサ

鬼「次来るまでには怪我しない程度に片付けておく」ガサガサ

少女「私も手伝うよ!」

鬼「その気持ちだけもらっとく」ポンポン

少女「むむ」ムス


91: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 17:08:10 ID:vFRPYtFYaE

少女「もうっ…て、また切っちゃった」

鬼「……」ピタッ

少女「鬼さん?」クルリ

鬼「……」

少女「…っ」ゾク

――ウマソウダナ

――スコシダケ

――スコシダケナラ

鬼「――ユルシテクレルヨナ?」

少女「え?」


92: 名無しさん@読者の声:2012/7/19(木) 23:48:48 ID:wbmvmi.Dv6

鬼「……」スッ

少女「…!?」ビクッ

鬼「どうした?早く行くぞ」

少女「……え…」

鬼(そろそろやばいかもしれない)

鬼「…行くぞ、足元気を付けろよ」スタスタ

少女(さっきのは…?やっぱり私がおかしいのかな)

少女「う、ん」スタスタ


93: 名無しさん@読者の声:2012/7/20(金) 00:12:56 ID:EvAzpROGN6
不定期過ぎ申し訳ない、そして読み返すと誤字ばかり、おうふ
今日の更新は以上です

また更新が不定期になるかもしれませんが、お付き合いして下さると嬉しいです!おやすみなさい!
94: 名無しさん@読者の声:2012/7/20(金) 01:10:26 ID:KgzQHlTql2
楽しみに見てます!
支援!
95: 名無しさん@読者の声:2012/7/20(金) 19:45:14 ID:E4mGsN8p.g
続き楽しみに待ってます!
つCCCC
96: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:14:45 ID:REVtjlG9dw
C
97: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:25:45 ID:UFaqZLRQeo




少女「じゃあ、鬼さんまたね」

鬼「気を付けてな」

少女「うん」




98: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:29:48 ID:EvAzpROGN6


鬼「ふぅ…疲れ」

巫女「遅いぞ!!!」

鬼「!!!?」ビックゥ

巫女「貴様手を出そうとしたな」

鬼「……」

巫女「答えろ、僕に誤魔化しは通用しないぞ」

鬼「あぁ…」

巫女「やはりそろそろ限界だな」

鬼「かもしれない」

巫女「どうする?」

鬼「……大切な人を殺めるくらいなら、


――いっそ死んでしまった方が楽だろうな」


99: 名無しさん@読者の声:2012/7/22(日) 22:45:05 ID:xZdXCOmvGQ

巫女「……」

鬼「恐がられて避けられて、」

巫女「おい」

鬼「また昔みたいに一人は嫌だ……」

巫女「…おい!」

鬼「早く殺してくれよっ……もう…、苦しい…」ポロポロ

巫女「っ…」グッ

鬼「早くっ!!!!」





100: 名無しさん@読者の声:2012/7/23(月) 13:39:12 ID:REVtjlG9dw
どうなる…
っC
101: 名無しさん@読者の声:2012/7/23(月) 14:06:07 ID:2TFT4mDCRU


女友「少女ちゃん聞いてる?」

少女「え、…何だっけ?」

女友「もう!だからここの近くに新しいお店出来たから行かない?」

女友2「食べ放題あるんだー!少女も行くよね?」

少女「……」

女友2「少女?」

少女「ごめん!私今日用事あるから!本当にごめん!」

女友「なら仕方ないかー、また今度行こうね」


102: 名無しさん@読者の声:2012/7/23(月) 14:17:42 ID:2TFT4mDCRU

少女(あれからまた行ってないや…)

少女(何だか怖いし)

少女(でも会いたいな)

少女(少しだけなら、大丈夫だよね)スタスタ






103: 名無しさん@読者の声:2012/7/23(月) 14:53:00 ID:0CncDXXLC.


少女「鬼さん……いる?」ヒョコ

少女「あれ?」

少女(巫女さんの所に行ったのかなー)キョロキョロ

少女「待っててみよ」

少女「いつもならいるはずなのに……」

巫女「なにしてる」

少女「うああああ!?」

巫女「色気がない悲鳴だな」

少女「い、いいいいつからそそそこに!」

巫女「ついさっきだ」


104: 名無しさん@読者の声:2012/7/23(月) 14:57:07 ID:yNzGmcFMN2

少女「そいえば…!」バッ

巫女「ん?」

少女「鬼さん、知らない?」

巫女「……さあ」

少女「そっか、どこ行っちゃったんだろう」

巫女「気になるか?」

少女「うん、大切なお友達だから…でも私が勝手に思ってるだけなんだけどね」

巫女「……少女、少し昔話をしよう」

少女「…?」

巫女「聞き流してくれても構わない」


105: 名無しさん@読者の声:2012/7/26(木) 08:59:41 ID:cG3pS4Wp8I
紫煙
106: 名無しさん@読者の声:2012/7/26(木) 11:38:21 ID:hsxByxJUlA


人里離れた場所に小さな村があった。
小さな村ではあったが、住人全員仲良く暮らしており、争いも起こることはなかった。

その村の子供たちが、ある日海岸へ行ったときだった。岩場の影に村では見かけない顔を見た。

一人の子供が言った。

「そんなところで何をしているの?」

相手は小さな声で言った。

「なにもしていないよ」

また違う子供が言った。

「一緒に遊ぼう」

相手は嬉しそうに目を細め、笑って頷いた。
107: 名無しさん@読者の声:2012/7/26(木) 11:41:25 ID:2ggFDejXpI

それから村の子供たちは内緒で海岸に行っては、その相手と遊んだ。
日に日に相手に似た容姿が現れるようになった。

名前を聞いていなかった子供たちは、思いきって聞いてみることにした。
相手はただ一言「おに」と答えた。
そして、遅くまで遊んでは「また明日」と言って帰っていく。

いつも遅く村に帰る子供たちに、親は「いつもなにしてるんだい?」と、訊ねる。
遅くと言っても、今で言ったらまだ5時前だが……。

子供たちは首を振り何度も「ないしょ」と言っては、黙りしてしまう。
親は不審に思ったんだろうな。
108: 名無しさん@読者の声:2012/7/26(木) 11:44:08 ID:2ggFDejXpI

次の日になり、また遊びに行く子供たちの後をつけることにした親。

海岸は、村から結構場所が離れていた。子供たちにとったら楽々に進める道でも、親にとったら厳しいもんだ。
その日は諦めて、親は素直に家に帰った。

また何日かすると、親はまた後を着けた。今回は帰ることはなかった。

海岸につき、子供たちはいつものように遊び始める。
泳いだり、貝殻を集めたり、走り回ったり。
そして、一人の子供が「おに」と呼んだ瞬間、親の表情が強張る。



その村は鬼が災いとされていたんだ。鬼は人間に化け、人間を喰い、力を得る。
確かにそうなんだが、鬼だってそうそう人間を食べたりしないさ。

さて、話を戻そうか……。
鬼と遊ぶ子供を見て、その親は何を思ったんだろうね?
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