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保険医「いい加減教室戻ってくれないかな…」
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:20:17 ID:gz8cblfGU2

保険医「うわ…、早速いるし…」

男「お邪魔してます」

保険医「始業式なんだし、心機一転して教室行きなさいよ」

男「嫌ですよ。腫れ物扱いされにいくなんて、…て言うか去年も言いましたよね?」

保険医「うん、何かデジャヴュ。つーかさー、まだ履いてんの?」

男「確認します?」

保険医「見せんな」

男「初なねんねじゃあるまいに…」

保険医「おっさんか君は…」




2: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:21:12 ID:JvSjQayFWw

保険医「君さー、進路とかどうするの?」

男「普通に進学するつもりですよ?」

保険医「なおさら教室行けよ…」

男「高校いってからでいいじゃないですか。来年から本気出します」

保険医「いや、明日から本気出せよ」

男「明日っていつさっ!?」

保険医「聞かれても…。私のセリフだし…。あと文面だけだとジョジョのパロってわかりにくい」


3: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:21:57 ID:GlzETAUq3E

男「ジョジョも守備範囲でしたか」

保険医「そうよ。今に万年筆持って襲いかかるかもしれないわよ」

男「じゃあズキュウウウンして、光るメロンを引きずり出さなきゃあいけませんね」

保険医「痺れないし憧れないわね」

男「まあ、メロンなんておこがましいミカンサイズですものね…」

保険医「黙れ」


4: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:22:34 ID:ALUchwkIf6

保険医「話し戻すけどさ、高校出た後の将来の進路とかは何か考えてるの」

男「いやー、別に」

保険医「やりたいこととかないの?」

男「何を先生みたいなこと言ってるんですか?」

保険医「いや、私一応養護教諭だし」

男「そういえばそうでしたね。保険医なんて名称だから歯科医師かと思いました」

保険医「まあ誤字というか誤用だってのはわかってるけども」


5: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:23:28 ID:x8fvXdBx1Y

保険医「そうだ。介護師とか目指してみたら?」

男「何でですか?」

保険医「君オムツの扱いに長けてるじゃん。オムツァーじゃん」

男「確かに僕はオムツァーですけど、安直すぎませんか?駒込ピペット好きが皆化学者になるとは限らないと思いますよ」

保険医「私も五捨六入して二十年生きてるけど、そんな特殊な嗜好の人は見たことないし、仮に駒込ピペット好きの人がいたなら、その人は何らかの形で科学に従事してると思うよ?」


6: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:24:05 ID:JvSjQayFWw

保険医「何の漫画読んでるの?」

男「漫画って決めつけないで下さい。図書室で借りた介護の本です」

保険医「考えなおしたら?」

男「何を仰いますやら。なかなかどうして興味深いですよ」

保険医「私は今、社会に対して取り返しのつかないことをしてしまった気がする…」


7: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:24:59 ID:djHVrpPO/c

男「先生は時々、聖職者とは到底思えない発言をしますよね」

保険医「私は聖職者である以前に、一人の良識ある大人なのよ」

男「先生は時々、一人の良識ある大人とは到底思えない発言をしますよね」

保険医「図書室で雑談を交えながら平然と本を借りてくる保健室登校者に、良識云々を説かれたくないわね」

男「見てたんですか」

保険医「たまたまよ」


8: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:25:46 ID:gz8cblfGU2

男「何をしているんですか?」

保険医「何をしてるように見えるというの?」

男「仕事中にDSしてるように見えます」

保険医「正解」

男「保険医って暇なんですか?」

保険医「そんなことないわよ。私が仕事早いだけ」

男「だからといってゲームはどうかと思いますよ?」

保険医「バレなきゃいいのよ」

男「文字通りの反面教師ですね」


9: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:26:38 ID:8ksx3rxlgY

保険医「そんなことより、こいつお気に入り登録出来ないんだけど、どうしたらいいの?このアイコン押しても何も起きないし」

男「ああ、それ画面に息吹きかけるのですよ」

保険医「ふぅーふぅー」

男(…かわいい)

保険医「あ、本当だ。こんな機能あったんだー」

男「というか、今さらDS版の2ですか」

保険医「新作が出ると、久しぶりに旧作やりたくならない?」

男「ちょっとわかります」

保険医「まあPSP持ってないのだけどね」


10: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:27:20 ID:gz8cblfGU2

保険医「暇ねー。疫病神がいるせいで客も来ないしー」

男「客って…。まあいいじゃないですか。亭主元気で留守がいいって言いますし」

保険医「何か違くないそれ?」

男「自分で言っててそんな気がしますけども、とりあえずコーヒーでも淹れましょうか?」っコーヒーメーカー

保険医「…勝手に私物を持ち込まないでくれるかな?」

男「飲まないんですか?」

保険医「飲むけどさ」


11: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:28:27 ID:IGTPMpoMfU

男「お茶請けに八ッ橋は如何でしょう」っ生八ッ橋

保険医「勝手に冷蔵庫を私物化しないでくれるかな?」

男「食べないのですか?」

保険医「食べるけどさ」

男「ええと、皿とフォークとマイカップと…」

保険医「何?ここに住むの?」


12: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:58:54 ID:ryJUKMU.ZA
(偉そうに申し訳ないけど、変換ミスってるお…保険医じゃなくて保健医じゃないかな…)
13: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 02:05:10 ID:Xv5pa7mzCw
おもしろいよー。
支援支援!!
14: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 18:31:33 ID:HZWQXcGV/Y
>>12
>>4
多分気づいてるんじゃまいか?


面白い
つC
15: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:03:10 ID:IGTPMpoMfU
>>12
おぅふっ誤字った。指摘あとんす。
けどなおすの面倒だから、保険医っつーフィクションでファンタジーで未知な職業ってことで押し通すわ。気になる人は脳内変換よろ。
16: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:04:06 ID:djHVrpPO/c

女友「すいませーん」

女「………ウゥ」

男「どちら様?」

女友「誰ですか?というか保険の先生は?」

男「今席外してるよー、煙草でも吸いに行ったんじゃないかな?」

女友「えー。て言うか、あなたは誰ですか?何で保健室で勉強してるの?」

男「いきなり突っ込んだこと聞くお嬢さんだね。それよりもお友達の顔色悪いけどそっちが優先じゃないの?」

女友「あっ、そうだっ。女ちゃんベッドに」

女「うん…」

男「あ、待った」


17: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:05:57 ID:vkS06AncWo

男「ええと」ゴソゴソ

女友「何やってるんですか?勝手にいじっていいの?」

男「こんな危険人物おいて、軽々しく席を外す方が悪いんだよっと、はいこれ」っ体温計

女友「あ、どうも。女ちゃん、これ」

女「…うん」

男「あとこれも」っ上腕式血圧計

女友「それ素人がやっちゃ駄目なんじゃ?」

男「細かいことは気にしないの。はい腕出して」ベリベリ

女「…はい」

男「で、何があったの?」プシュプシュ


18: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:09:51 ID:CmdQzk9Fwc

女友「えと、体育の時間に急に女ちゃんの具合が悪くなって…、って何であなたにそんなこと言わなきゃならないんですか?」

男「ごもっとも。で、女ちゃんさんは朝ごはんちゃんと食べてきた?」プシュプシュ プシュー

女「…いえ」ピピピ

男「あ、鳴ったね。見せて。…36度ちょうどか。血圧も低めだし、貧血かなこれは?」

女友「最初の質問もはぐらかしているし、話を聞きなさいよっ」

男「病人の前では静かにね。とりあえず女ちゃんさんはベッドで休むといいよ」

女「…はい」


19: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:11:43 ID:vkS06AncWo

保険医「…何ぞこれ?」

男「お客さんです。具合悪いそうで、とりあえずバイタル測ってパンツの色を聞いておきました」

保険医「そうかわかった死んでいいよ」

女友「えと…」

保険医「…元気そうに見えるのだけど?」

男「へんじがない。ただのしかばねのようだ」

保険医「ザオリク」

男「その娘はただの付き添いで、患者さんはベッドで休んでもらってます。熱は36度0分、体育の時間に具合が悪くなったそうで、朝ごはんは食べてないそうです」

保険医「そうかわかったニフラム」


20: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:14:06 ID:GlzETAUq3E

保険医「とりあえず貴女は教室に戻りなさい」

女友「え、でも…」チラッ

保険医「大丈夫看ておくから」

女友「はあ…」

保険医「…それから君も教室に戻りなさい」

男「どさくさに紛れて何言ってるのですか?」

保険医「教育者として教育をしてみただけだが」

男「教室に戻るくらいなら、校舎の網戸を片っ端から破って、盗んだセグウェイで走り出します」

保険医「学校に網戸はないし、何でセグウェイ?」

男「十四の昼なんてこんなものです」


21: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 22:01:59 ID:HZWQXcGV/Y
そうかわかった二フラムwww

かわいそすwww


つC
22: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 18:04:05 ID:UnOQWjueGw
やりとりが面白すぎるwww

支援
23: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:02:51 ID:8ksx3rxlgY

女友「あの…、失礼しました」

保険医「ご苦労様」

男「……ふぅ。緊張したなぁもう」

保険医「流暢に喋ってたじゃない」

男「対人恐怖症でコミュニケーション障害からなる解離性障害なんです」

保険医「それはもう保健室登校してないで病院に行きなさい」

男「嘘ですよ。性癖の問題なので病院では治りません」

保険医「知ってるし。行くなら病院よりも警察だものね」


24: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:03:57 ID:sO.j3XTpmo

男「誰に迷惑かける性癖でもないでしょうに」

保険医「今目の前に迷惑してる人がいるのだけれど?」

男「それは、教員免許を取った己の不幸を呪って下さい」

保険医「おんさるはたたぎゃたはんなまんなのーきゃろみ」

男「本格的な呪いだっ!?」

保険医「あ、そうだ。髪の毛一本くれないかな?」

男「お断りします」


25: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:05:05 ID:GlzETAUq3E

保険医「それにしても、どうしてそんな性癖が目覚めちゃったわけ?」

男「たいして面白くない話ですよ?」

保険医「そこは話術でどうにかおもしろおかしくしなさいよ。多少モってでもいいから」

男「そうですか。あれは、そうですね。セカンドインパクトが起きて間もないことでした…」

保険医「はいダウトー」

男「多少モってでもという話だったのでは?」

保険医「その程度でおもしろおかしくなると思っているのなら甘く見られたものね」


26: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:09:38 ID:GlzETAUq3E

母『アンタたちオムツを履きなさいっ!』

男『……』

弟『…気が狂っとる』

保険医「何?何が始まったの?」

男「いわゆる回想編ってやつですね。横槍入れないで下さいよ」

保険医「いや、入れるでしょこれ?どうしたのよ?君のお母さんは?」

男「祖父の認知が始まって排泄が任意で出来なくなったから、オムツを導入することになったのですが、中々祖父が履きたがらないものですから、まずは息子に履かせて恥ずかしくないものなんですよと祖父に伝えようとした、母の浅はかな策略です」


27: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:10:29 ID:sO.j3XTpmo

保険医「中々ぶっ飛んだ思考の持ち主ね。君のお母さん」

男「否定はしません。あの時は、同じ部活の部長に『AV撮るわよっ!』って言われた部員の気持ちが、少し理解できました」

保険医「薄い本で度々あるけど、反応は多種多様じゃないのそれ?」

男「大体言われた直後に台詞のないコマが入るものだと思いますよ?読んだことないですけど」

保険医「今さらいるのそのフォロー?」

男「浅薄な知識をひけらかしていると思われるのは嫌ですから。回想に戻りますよ」


28: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 04:10:07 ID:vkS06AncWo

『』

男「……」

保険医「え、回想は?」

男「回想するほどの展開が、この先にありませんでした。その後は、オムツ渡されて自室にて、ものの試しだと履いてみたわけですが、なんていうか……その…下品ですが…ふふ……勃起………しちゃいましてね…………」

保険医「…なんでさ?」

男「さあ?僕の脊髄か海綿体に聞いてください。で、勃起したことに焦った僕はこれはきっと危険なものだとパニックになって、脱ごうと思ってちょっと触れただけで、なんていうか……その…下品ですが…ふふ……射精………しちゃいましてね…………」

保険医「とりあえずその殺人鬼な喋り方やめろ」


29: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 04:11:56 ID:dlQNzFl2N6

男『うっ…!』ビクンビクン

男『…………』ベチャア

男『……多い日も安心…』

男「自分で言って、本気で死にたくなりました」

保険医「いや、今の場面に回想いる?」

男「そして翌日、昨日のは何かの間違いだと改めてオムツを履いてみたわけですが、なんていうか……その…下品ですが…ふふ……案の定…勃起………しちゃいましてね…………」

保険医「次その喋り方したら、本気で脛蹴るから」

男「その後は開きなおりまして、オナ―いや、オムニーに味をしめまして、今に至るというわけですよ」

保険医「はしょり過ぎでしょうに…」


30: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 04:13:11 ID:CmdQzk9Fwc

保険医「自分の部屋でやってなさいよ。何で履いて学校来ちゃったのよ?」

男「若者とは常に新しい刺激を求める、そういう生き物なのですよ…」

保険医「で、悪ふざけでクラスメートにズボン下ろされてバレたと」

男「そういうことです。おかげで同学年からはムーニーマンと呼ばれています」

保険医「君のオムツ姿がトラウマになった娘のカウンセリングを受けたことあるんだけど…」

男「愛用はリフレなんですけどねぇ」

保険医「無視するな。そして極めてどうでもいい」


31: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 09:13:02 ID:UnOQWjueGw
クソワロタwww男バカ過ぎwww
32: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:28:41 ID:ALUchwkIf6

女友「失礼しまーす」

保険医「いらっしゃい」

女友「どうですか?女ちゃんは?」

男「まだ寝てるよー。多分貧血だって」

女友「何であなたが答えるんです?というか先生、この人何なんですか?」

保険医「気にしないでいいわよ。ただの頭の悪い変態だから」

男「…先生、本当に教員免許持ってます?」

保険医「失礼ね。それに君が言ったことじゃない」

男「そんな自己紹介しましたっけ?」

保険医「初めて来たときに言ってたわよ」


33: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:30:44 ID:CmdQzk9Fwc

男『失礼しまーす』

保険医『どうかした?』

男『ええと…』

保険医『気分が悪いとか?恋の悩み?』

男『いえ、その、実は、頭が悪くて』

保険医『…それは教室で治して貰いなさい?』

男『いえ、そうじゃなくて、あの、変態なんです僕』

保険医『…待ってね。今パトカーと救急車呼ぶから』

保険医「って言ってたじゃない」

男「そんなこともありましたねぇ。というかよく出会いを鮮明に覚えていますね?僕にホの字なのですか?」

保険医「初対面で変態だと告白されるセンセーショナルな出会いは向こう十年は忘れられそうにないわよ。遺憾なことにね」


34: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:33:00 ID:JvSjQayFWw

男「ところで、養護教諭って教員免許必要なんですか?」

保険医「…さあ?」

男「『さあ?』って…」

保険医「やるおで学ぶシリーズじゃないんだから、SSに専門的なリアリティー求めないでよ。そもそも保険医も保健医だって養護教諭のことじゃないし」

男「それもそうですけど…」

女友「あの…」

男「おお…、モブキャラがこのメタな会話に割って入ってくるとは…」

保険医「何?」

女友「これ、女ちゃんの鞄です。いるかと思って」

保険医「ああ、ありがとう。ご苦労様」


35: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:34:11 ID:CmdQzk9Fwc

女友「……」ジー

男「……?」

女友「あの、“み”てて下さいね」

保険医「うん。看ておくよ」

女友「…失礼しました」

男「……あの娘今、看(み)てて下さいじゃなくて監視(み)てて下さいって言いましたね…」

保険医「中々良識のある娘のようね」

男「あんまりじゃないでしょうか。何で先生になろうと思ったのですか?」

保険医「少なくとも保健室登校の男子生徒との会話をSSにされる為ではないわね」

男「世界を全否定した…!?」


36: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 22:26:51 ID:aJ/URoXAUo
なんだこれ面白いなC
37: 名無しさん@読者の声:2012/11/19(月) 20:48:20 ID:vkS06AncWo

女「ん…う…?」

男「あ、起きましたよ」

保険医「おはよう」

女「…?…あ、おはようございます」

保険医「気分はどう?」

女「えと、普通です」

保険医「教室戻れそう?」

女「はい。大丈夫だと思います」

保険医「そう。じゃこれ鞄。お友達が持ってきてくれてたわよ」っ鞄

女「あ、はい。ありがとうございました」

保険医「うん」

女「えっと、あの、先輩もありがとうございました」

男「…え、僕?」

女「はい」

保険医「……」ニヨニヨ

男「うぇ。えと、どういたしまして」

女「はい。それじゃ失礼しました」


38: 名無しさん@読者の声:2012/11/19(月) 20:49:44 ID:vkS06AncWo

保険医「満更でもなさそうねー」ニヨニヨ

男「まあ、先輩と言われるのも悪くないですね」

保険医「普通な返答でつまらーん」

男「何を期待していたのですか」

保険医「勘違いして、鼻の下伸ばして、ダークネスにトラブっちゃえば良かったのに」

男「はいはい」

保険医「…?やけに反応が素だね。ひょっとして照れてるのかい?」

男「まあ、それなりに」

保険医「ふむ、そのへんが現実的な範囲よね」

男「何がです?」

保険医「あざとさのないリアルなツンデレって」


39: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:21:45 ID:djHVrpPO/c

男「またDSですか…」

保険医「暇なのだもの」

男「暇だからといって…」

保険医「真面目な話、君がいるせいで三年生の女生徒の多くは、余程のことがない限り保健室に来たがらないそうよ?」

男「ミニスのラックが一定値を越えるとパニック召喚でゲルニカしか出なくなるのですよ」

保険医「露骨に話そらしたわね。そして今はもう違うゲームだし」

男「ほう何をやっているのです?」

保険医「最初のガチャでジェネシックガオとバイオプテラが出ちゃったヌルゲー」

男「学園ですか。宇宙戦用のストフリとエターナルが出たら作業ゲーになりますよね」


40: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:22:45 ID:gz8cblfGU2

男「前といい、今といい、何で今さらそのチョイスなんです?」

保険医「3DSもPSPも持ってないからねー。ワゴンセールで適当チョイス」

男「なるほど」

女「失礼しまーす」

男「…うわ」

女友「今、うわって言いませんでした?」

男「空耳か幻聴じゃないでしょうか?」

保険医「何かあった?」

女「えっと調理実習でクッキー焼いたので、この前のお礼にと思って」

保険医「…、ですってよ」

男「…、えっ?僕にっ?」

女「はい。先生にもどうぞ」

保険医「あら、ありがとう」


41: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:24:22 ID:CmdQzk9Fwc

男「そしたらコーヒーでも淹れましょうか」

女友「え?保健室ってコーヒー出るんですか?」

保険医「たまり場になりそうなら撤去させるけど…」

男「そうですね。撤去してドリンクバーを設置しましょう」

保険医「コーヒーメーカーより先に君を撤去した方が良さそうだね」

女「あはは」

男「はい。入りましたよっと」っコーヒー

女友「えっ…」

女「ブラック…」

男「ああ、そうか。僕も先生もブラックだから気がつかなかった。ミルクとかないし、お子ちゃまたちにはお茶の方が良かったかな?」

女友「……」カチーン

女「……」コチーン


42: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:26:05 ID:IGTPMpoMfU

女友「ブラックでいいです」

女「私も」

男「いやいや無理して、背伸びしなくても良いのだよ?」

女友「無理なんかしてませんから」ズズッ

女「ふーふー」ズズッ

女友「…………にがっ」

女「…苦い」

保険医「茶道では、和菓子で口の中を甘くしてからお茶を口に含むのよ。クッキー貰うわね」パクパク

女友「へぇー」パクッ ズズッ
女「…、うん。飲める」パクッ ズズッ

男「…本当ですか?」

保険医「いや聞きかじりだから、真偽は定かでない」


43: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:27:31 ID:x8fvXdBx1Y

女「先生はブラックのコーヒーが似合いますよね」

保険医「そう?」

女友「大人の女性って感じがします。一方先輩は全然似合いませんけど」

男「一々引き合いに出さないでくれるかな」

女「白衣とコーヒーが凄く決まってると思います」

保険医「よくわからないけれど、ありがとう」

男「確かに、白衣とコーヒー、大きめのワイシャツとココアは鉄板だと思う」

保険医「納得と共感を覚えてしまった私は、ちょっともうダメかもしれない…」


44: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:29:10 ID:IGTPMpoMfU

「バスローブにワイン」

「ロッキングチェアにブランデー」

「グラップラーに炭酸抜きコーラ」

キャイキャイ

男「……(…何か女子会みたくなってきたな。正直居づらいぞ、この空気)」ガタッ

保険医「ん?席を外すのか?」

女「…?」

女友「……」

男「ちょっと外の空気を吸ってこようかと…」

保険医「……わざわざ君に持ってきてくれたのだぞ?このクッキー」

女「いえ、そんな……」

女友「……」

男「………、…やっぱりいいです」ストン

保険医「うむ」


45: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:06:15 ID:GlzETAUq3E

女友「あ、もうこんな時間。もうすぐ予鈴なるよ?」

女「本当だ。あの、コーヒーごちそうさまでした」

保険医「はいはい。こちらこそ」

女「また来てもいいですかね?」

保険医「忙しくないときならね」

男「……」

女「はいっ。失礼しました」

女友「失礼しましたー」

保険医「……」

男「…、…ぶへぁ〜」ダラーン

保険医「おやおや、だらしがないな」

男「酷じゃないですか?」

保険医「君が邪険に扱おうとするからだろう」


46: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:07:23 ID:8ksx3rxlgY

男「別に『じゃかあしい』とか言ってないですし、ロリ少女になったりしませんよ」

保険医「邪賢王ヒロシマとか誰がわかるのよ?」

男「これから人気でますよきっと」

保険医「で、どういう思惑があるのかしら?」

男「買い被らないで下さいよ。ああいう女の子らしい女の子とか苦手なだけです」

保険医「ふぅ…ん」

男「暗に先生が女の子らしくないと含んだのですが」

保険医「自分の歳くらい数えているわよ」

男「五捨六入で二十歳とかサバよんだくせに…」


47: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:08:49 ID:dlQNzFl2N6

女友「すいません。失礼しまーす」

保険医「あら、今日は一人?どうかした?」

女友「ちょっと相談があって来たんですけど」

男「僕は席を外しましょうか…」

女友「いえ、出来れば聞いてください」

保険医「ふむ?」

男「とりあえずコーヒーでも淹れましょうか」

保険医「お掛けなさいな」

女友「はい」

保険医「で、相談って?」

女友「あの、女ちゃんのことなんですけど…」

男「コーヒーが入りましたよっと」っコーヒー

女友「あ、どうも」

保険医「まあ君もお掛けなさいよ」


48: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:10:29 ID:djHVrpPO/c

女友「なにこれ!?甘いっ!?けど苦いっ!?」

保険医「本当だ。香りは凄い甘いのに味は普通のブラックだ」

男「フレーバーコーヒーというのを淹れてみました」

保険医「へー。こんなに香り強いんだね」

女友「なんか小洒落てますね。先輩なのに」

男「まあコーヒーはひとまず置いておいて、女ちゃんさんがどうかしたの?」

女友「えと、その前に、変態の先輩は何で保健室登校してるんですか?」

男「今さら何レスも前に終わった話を聞かれてもなぁ。と言うか他の先輩なんかに聞いたことない?」

女友「アタシ帰宅部なんで」


49: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:11:44 ID:dlQNzFl2N6

男「まあ、前にも先生が言った通り、頭の悪い変態だからだよ」

女友「真面目に答えてくれませんか」

男「真面目にって…。何でそんなこと聞くの?」

女友「……女ちゃんが、先輩に興味を持ってるようだからです」

保険医「ブッふ!ゲホッゲホッ!」

男「可愛くないむせ方…。で、女ちゃんはアレ?頭部を強く打ち付けたりでもしたの?」

保険医「あ、それ自分で言うんだ」

女友「いえ、そもそもまだ好意を持ってるのかすらわからないんですけど、とにかく興味を持っているようでして」

保険医「君、何かしたの?」

男「身に覚えがありません。単に保健室登校が珍しかったのではないですか?」

50: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:13:21 ID:JvSjQayFWw

女友「ちょっと世間ずれしているところもある娘なので。だから先輩が害のある人なのか先にリサーチしに来たんですけど」

男「へー。で、どうなのでしょう?」

保険医「え、何で私に聞くの?」

男「自分で答えても参考にならないでしょうに。身近な人に聞くべきかと」

保険医「んー。急に言われてもなぁ」

女友「本人の前ですけど、どんな人なんですか?」

保険医「…頭の悪い変態?」

女友「やっぱり…」

男「……」


51: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 22:53:30 ID:UnOQWjueGw
ひでぇwww
支援
52: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 23:15:22 ID:HZWQXcGV/Y
先生ぇ…僕も治療して下さい…ハァハァ

つC
53: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:28:59 ID:dlQNzFl2N6

保険医「冗談はともかく」

女友「えっ?」

男「失礼な後輩だなぁ」

保険医「私が同級生なら、なるべく関わりを持たないようにするかな」

男「でしょうね」

女友「……」

保険医「人柄的には、害はないし益もないけど、彼と親しくなろうとしたら色々と害はあるからね」

女友「どんなですか?」

男「保健室登校するような問題のある生徒と付き合おうというんだ。ちょっと想像したらわかりそうなものでないかい?」

女友「……」


54: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:29:48 ID:djHVrpPO/c

男「で、女友さんはどうするの?」

女友「どう、とは?」

男「女ちゃんさんはわざわざ火の粉の飛び交うようなところ、文字どおりに火遊びするタイプには見えないし、僕としても見知った後輩に煩わしい思いはさせたくない。で、リサーチしてみて君としてはどうするの?どうしたいの?」

女友「私は、…その、ごめんなさい。…出来れば先輩に関わって欲しくないです…。友達として女ちゃんが後ろ指さされるようなところは見たくないし」

男「まあ、そうだよね」

保険医「……」

女友「…ごめんなさい」


55: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:30:42 ID:sO.j3XTpmo

男「それじゃ、お節介な女友さんに免じて、女ちゃんさんとはなるべく関わらないように、親しくならないように配慮するよ」

女友「……」

男「とは言えど、基本的に保健室にいるし、他に逃げ場もないから、来られる分にはどうしようも出来ないんだけどね?邪険にしてこれ以上周囲からの不評買うような真似もしたくないし」

女友「…なんか、すいません」

男「気にしなくていいよ。不用意に関わりを持った僕の過失でもあるわけだし」

保険医「……」

女友「意外と真面目な人なんですね」

男「薄々気付いていたけど、一言多い人なのですね」


56: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:31:40 ID:x8fvXdBx1Y

女友「それじゃ、失礼しましたー」

保険医「うむ」

男「さようなら」

保険医「……」

男「…何ですか?」

保険医「君も意外と考えているのだなと」

男「何をです?」

保険医「自分の立ち位置を鑑みた、他人との付き合い方とでも言うべきかな?悪役を買って出るなんてね」

男「嫌だな、保身ですよ。可愛い後輩の女の子とキャッキャッウフフしていたら満足に保健室登校出来なくなるじゃないですか」

保険医「…ま、そういうことにしておくよ」


57: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:39:25 ID:x8fvXdBx1Y

女「失礼しまーすっ」

女友「…失礼します」

男「……」

保険医「冷やかしお断りよー」

女「差し入れです。お家でマドレーヌ焼いてきたので」

保険医「ゆっくりしていってね」

男「…女友さん、コーヒー淹れるから手伝って」

女友「え?あ、はい」

男「どういうつもりですかと?」ヒソヒソ

女友「どういうって?」ヒソヒソ

男「昨日の今日なのだから、女友さんも女ちゃんさんを止めるとかなさいよ。僕にだけ働かせようとしないで」ヒソヒソ

女「言って止まるのなら先輩に話しを持ちかけませんよ」ヒソヒソ


58: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:40:35 ID:x8fvXdBx1Y

男「コーヒーと紅茶が入りましたよっと」っコーヒーっ紅茶

保険医「また持ち込んで…」

女「ありがとうございます」

男「嫌ですね、持ち込んでなんかいませんよ。職員室に落ちてたのを拝借してきただけです」

保険医「尚更悪いというか、本当に何でそんなにアクティブなのに保健室登校してるかな君は」

女「あ、それ私も気になります。何で先輩は保健室登校してるんですか?」

女友「そういえば、結局はぐらかされて聞けてなかったですね。何でなのですか?」

女「どこか悪いんですか?」

男「これが良識と思いやりを持ち合わせた模範回答というか模範質問ですよ?」

女友「悪かったですね」


59: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:41:31 ID:sO.j3XTpmo

男「簡単に言うと、教室に居場所がなくなったから逃げてきたってだけの話だよ」

保険医「はた迷惑な…」

男「身体のケアだけでなく、心のケアも仕事のうちでしょう?」

保険医「だったらせめて傷ついてから来なさいよ」

女「えと、イジメにでもあってたのですか…?」

男「いいや、イジメに遭いそうだったから逃げてきたのさ」

女友「どういうことですか?」

男「女ちゃんさんも帰宅部なの?」

女「いえ、家庭科部ですけど…」

男「それじゃ、先輩にでも聞いておくれ」


60: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:42:31 ID:vkS06AncWo

女「今教えて頂くわけにはいかないのですか?」

男「流石に自分の口から不名誉な話をするのは、いささか抵抗があるのさ。もっとも、貴方のその豚のようなお口からみすぼらしくはしたなく懺悔する様が見たいのとか言っちゃう嗜虐主義者だって言うなら、観念するというか吝かじゃないけど?」

女「いえ、結構です」

女友「理由の一端が垣間見えました…」

男「それじゃ閑話休題としましょ。あまり話し込んでると全部食べられちゃうよ?」

保険医「……」モッキュモッキュ

女友「早っ!?いつの間に!?」

女「もう半分以上なくなってる!?」


61: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:46:28 ID:UOc.wz7gCU
なんだかんだで好きだ、支援。
62: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 19:25:13 ID:vkS06AncWo

男「…市販の味がする」

保険医「……」モッキュモッキュ

女友「…先輩、それ誉め言葉だったとしてもどうかと思いますよ」

男「具体的に言うと、駅前の伊織屋の味がする…」

女「えー、本当ですかっ?伊織屋よく行かれるんですか?」

男「ん、母さんがあそこの洋菓子好きで、よく食べるよ」

女「いつもご贔屓にありがとうございます。叔父のお店なんですよー」

男「へー、それで、叔父さんに習ってるの?」

女「お店を手伝いがてら教えて貰ってます」

女友「……」

保険医「……」モッキュモッ!? ドンドンドン! ゴッキュゴッキュ プハー


63: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 19:26:40 ID:x8fvXdBx1Y

女「あ、もうお昼休み終わりますね。失礼しました」

女友「…失礼しました」ギロリ

保険医「しっかり勉学に励むのよー」

男「…何か物語と全く関係ないところで死にかけていませんでした?」

保険医「ちょっと安心院さんに会ってきちゃったわ」

男「軽く死んでませんかそれ?」

保険医「そんなことより、何やらいい感じの和やかムードだったんじゃなーいー?」

男「女友さんが悪鬼羅刹の形相で睨んでましたけどね」

保険医「もう付き合っちゃえばいいじゃない?」

男「冗談はよし子さんですよ」

保険医「君は本当に平成生まれなのかい?」


64: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 21:36:09 ID:HZWQXcGV/Y
君は本当に平成生まれなのかいwww

たまにそーゆーやついるよなw

つC
65: 名無しさん@読者の声:2012/11/25(日) 20:43:06 ID:djHVrpPO/c

保険医「冗談はよしおくんとしてさ、女友さんにはああ言っていたけれど、君はどうする気なんだい?満更でもなさそうに話していたけれど」

男「どうするもこうするもありませんよ。そのうち飽きるでしょ」

保険医「君に好意を持つようになったら?」

男「その時は、と言うかそうなる前に逃げますよ」

保険医「なんだかなぁ。『ただ、親切なだけで、人のことが本当に好きではないような友だちなら、いらない。自分がいやな思いをしたくないから、人に親切にしているだけの人もいらない』を地でいってるね、君は」

男「誰の言葉です?」


66: 名無しさん@読者の声:2012/11/25(日) 20:44:30 ID:x8fvXdBx1Y

保険医「ホムサ・トフト」

男「どちら様ですか?」

保険医「ムーミン谷の仲間だよ」

男「フィンランドの人って付き合いにくそうですね」

保険医「君には言われたくないだろうさ。それに、ムーミンパパですらパンツを履いているというのに…」

男「その息子はオムツはおろか、全裸じゃないですか」

保険医「彼は妖精だもの」

男「僕もオムツの妖精かもしれませんよ?」

保険医「君は妖精というか真性だもの」

男「失礼な。仮性ですよ」

保険医「何の話をしているのだい?」


67: 名無しさん@読者の声:2012/11/26(月) 21:43:44 ID:CmdQzk9Fwc

男「先生、何か突拍子もないことを言ってください」

保険医「烈海王てウケとタチどっちだと思う?」

男「…ふむ、相手がオーガの息子か、人喰いの息子かによりますね」

保険医「…暇なのかい?」

男「暇ですね」

保険医「校庭に行って参加してきたらいいじゃないか」

男「嫌ですよ。肌が焼けたらどうするのですか」

保険医「だったら黙ってプリントをやることだね」

男「そう言わずに、折角の体育祭なのだから、ご一緒に運動でもしましょうよ。ベッドの上とかで」

保険医「腹筋でもしてなさいな、そしてそっちの方がよっぽど突拍子もないと言うか、今訴訟起こしたら百パーセント勝てる発言ね」


68: 名無しさん@読者の声:2012/11/26(月) 21:45:00 ID:x8fvXdBx1Y

男「そもそも、プリントがもう全部終わってしまったのですよ」

保険医「あれ1日分あったよね?時間的にはまだ2時限目なのに」

男「あの程度なら30分あれば終わりますよ」

保険医「君は本当に残念なハイスペックだな」

男「なんなら全教科のプリントの裏に描いた4コマ漫画のベタ塗りとトーン貼りも終わってますもの」

保険医「君の学習用具の定義が甚だ疑問だよ」

男「ウケが良かったら花と夢に応募しようと思っています」

保険医「少女漫画なんだ…」


69: 名無しさん@読者の声:2012/11/26(月) 21:47:57 ID:8ksx3rxlgY

保険医「君は勉強も出来るし、普通にしていたらモテそうなものなのになぁ」

男「先生ひょっとして今、口説いてます?」

保険医「砕いてあげようか?」

男「遠慮します。そして、もともと勉強出来たわけではありませんよ」

保険医「ほう。それじゃ保健室登校で成績が上がったのかい?」

男「上がったというか、保健室登校するにあたって上げました。成績上位であればどこに登校しようと、それほどうるさく言われませんからね」

保険医「変なところがスれてるというか、君は意外と腹黒いところがあるよね」

男「オムツの白さが際立つというものでしょう?」

保険医「キメ顔で言われても…」


70: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 00:21:23 ID:3MiYLEePlw
保険医さんほんとジャ○プ好きだなwww

楽しく読ませてもらってます!!
つCCC
71: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 01:00:00 ID:gz8cblfGU2
おま…絵文字ェ…
72: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 22:35:41 ID:8ksx3rxlgY

男「先生、何か突拍子もないことを言ってくださいな」

保険医「…私たち、出会わなければ良かったね…」

男「本当に突拍子もありませんね」

保険医「君が言わせたのじゃないか。それよりも、新学期も始まったことだし、もう教室に戻ったらどうだい?」

男「え?あれ?嘘?もう8月も終わり?いつの間にか夏休みが終わっている…だと…?」

保険医「君は何を言っているのだい?」

男「たった1レスの間に一体何が…?」

保険医「ご都合主義のキングクリムゾンよ」

男「何ゆえに先生の水着シーンがカットされたのですか…?」

保険医「生憎だけど、そんなシーンはなかったわよ。引きこもって積みゲーやってたし」


73: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 22:36:49 ID:IGTPMpoMfU

男「寂しい話ですね」

保険医「君に同情されるとはね。そういう君はどんな夏休みだったのだい?」

男「家族で熱海旅行に行ってました」

保険医「へぇ、それはそれは」

男「…僕を置いて、親子三人で」

保険医「へぇ…、それはそれは…」

男「どうやら僕の居場所はここしかないようです」

保険医「君がオムツを脱げば改善されていく話ではないのかい?」

男「僕に死ねと言うのですか?」

保険医「…そうだね」

男「面倒くさがらないでくださいよ」


74: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:45:08 ID:gz8cblfGU2

男『おや、グッモーロン』

女友『?…あっ!』ダッ

男「ということが、あったのですよ」

保険医「他人以上知り合い未満の人間に、いきなりスウェーデン語で挨拶されたら、私も聞かなかったことにすると思うよ?」

男「無視されたならまだしも、完全に知覚されてから逃げられましたよ?」

保険医「んー、君なにかした?」

男「いいえ、僕は何も」

保険医「んじゃ、理解出来なかったのだね」

男「やっぱり、そういうことになりますかね」

保険医「まあ、あの年頃の女の子じゃ仕方ないさ。君も性癖を悔い改めない限りは、一々気を落としていたら身が持たないぞ」

男「知り合い未満に何かを期待するほど、人間関係上手くやれてませんから、心配しなくていいですよ」

保険医「……」


75: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:46:07 ID:IGTPMpoMfU

女「あの、失礼します…」

男「おや、グッダーグ。久しぶり」

女「えと、ヘイサン。お久しぶりです」

男「!?スウェーデン語で返してきおった…」

保険医「珍しく一人?」

女「あ、はい。先輩に聞きたいことがありまして…」

保険医「席、外そうか?」

男「駄目ですよ。こんな危険人物と生娘を二人きりにしちゃ」

女「先生も事情を知っている方だと思うので、良かったら一緒に聞いてください…」

保険医「ふむ。わかったよ」

男「とりあえず、コーヒーでも淹れましょうか」


76: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:47:29 ID:vkS06AncWo

男「はい紅茶」っ紅茶っコーヒー

保険医「ん」

女「ありがとうございます」

男「それで、聞きたいことって?」

女「えと、夏休み前の話になるのですが、部活の先輩に先輩のこと聞きまして」

男「何を?」

女「その、保健室登校になったきっかけとか…。あの、本当なのですか?」

男「ああ、うん。多分聞いた通り、本当だよ」

女「どうして…」

男「人の趣味にケチをつけられるほど君は高尚な人なのかい?いや、僕に比べたらほとんどの人は高尚な人なのだろうけどさ」

女「本当なのですね…」

男「あらぬ噂が立たないように、あまり僕と親しくしないことだよ」

保険医「……」


77: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:48:59 ID:x8fvXdBx1Y

女「では、本当に本当なんですね。学校にオムツを履いてきたのがバレた為に、半狂乱になって近くにいた女生徒に先輩の履いていたオムツを頭から被せて、等価交換だっ!て言って、その女生徒のパンツを脱がせて被ったというのは…」

男「……」

保険医「……」

男「…うん、ちょっと待って。整理させて」

保険医「…何か、ごめん。今まで軽い気持ちで教室に戻れとか言って…」

男「謝らないで下さい。余計に落ち込むので」

女「…違うのですか?」

男「学校にオムツを履いてきたのがバレたまでは当たってる。そこから先は事実だとしたら転校してる」


78: 名無しさん@読者の声:2012/12/1(土) 21:45:33 ID:.VYmSZzhnY
おもろいよ!
支援
79: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 15:58:04 ID:1F5QczKvnc
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|oCo
|―u'
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' C <モフッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ミ  ピャッ!
|    C

80: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 16:57:05 ID:TEFXytsk9o
紫煙
81: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 19:17:08 ID:RcljT0qZcw

女「やっぱり、先輩の口からちゃんと…、…先輩のその豚のようなお口からみすぼらしくはしたなく説明願えますか?」

男「……、説明って言っても、今ので大体全部だよ。僕にはオムツを履いて生活する趣味があって、クラスにそれがバレて、いじめに遭わないように、保健室に逃げてきた。それだけだよ」

女「…そうなんですか先生?」

保険医「私もここに来た経緯は、そうとしか聞いていないよ」

女「…良かった」

男「何が?」

女「こっちの話です」

男「まあ、いずれにせよ、女ちゃんさんはもうあまり保健室に来るべきではないね」

女「何故ですか?」


82: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 19:18:18 ID:m5ylV8s5k2

男「この場合、事実はどうあれ、そう思われていることが問題なのさ。特に僕らみたいな年代はね。事実はより面白い方がいい。事実よりも面白い方がいい。だから、僕が変態の言葉で片付けられない、その、何だ…。傾奇者に仕立てあげられるわけさ」

保険医「変態の延長線上に傾奇者はいないと思うわよ」

男「わかってます。他に言葉が思いつかなかったのです。で、そんな犯罪者みたいなのと付き合ってたら、君まで同じような目で見られるわけさ。事実がどうであれ、そっちの方が面白いからね」

女「さすがにいつもテストで一桁の順位にいる人は洞察力が違いますね」


83: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 19:19:29 ID:xpJaCVvKg2

男「何で別の学年の成績まで知ってるの?」

女「部活の先輩方が言ってました。だから学校側も切れないのだって」

保険医「完全に裏目に出てるわね」

男「何と思われていようといいですよ。箸が転がってもおかしいのでしょう。…とにかく、そういうことだから」

女「嫌です」

男「は…?」

女「先輩の言い分は理解できます。が、納得はできません」

男「おいおい…」

女「先輩から話が聞けて良かったです。一先ず今日はこれで失礼します」

男「あ、ちょっとっ」

女「何ですか?」

男「…何とかしようとか思わないでね。頼むから」

女「何のことです?」

男「知らばっくれないの」

女「約束は出来かねます。失礼しました」


84: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 03:26:51 ID:Q3gWl3oweo

男「う〜あ〜、面倒くさいことになった〜」

保険医「手強そうな娘だね。途中君がやけっぱちになっていたのも見透かしていたようだし」

男「露骨過ぎましたね。先生にも見透かされているくらいですし」

保険医「私だって伊達に君の1.5倍以上歳を重ねてないということだよ」

男「また中途半端にサバを読んで…」

保険医「倍以上と言っているのだから間違いではないでしょう」


85: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 03:27:47 ID:xi98/8Uzd6

保険医「ま、君はそうして頭を抱えているくらいの方が、可愛いと思うよ」

男「…口説いてます?」

保険医「メガンテさせてあげようか?」

男「砕いて散らさないでください」

保険医「コーヒーをブラックで飲んだり、世捨て人気取って背伸びしているよりも、そうやって人間関係に懊脳している方が、私くらいの年齢からすると魅力的に見えるものってことさ」

男「…ショタコンだったってことですか?」

保険医「子供は子供らしくしてなさいってことだよ」

男「……………ばぶー」

保険医「……」

男「……」

保険医「…引くわぁ」


86: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 22:31:40 ID:xpJaCVvKg2

男「先生、何か突拍子もないことしてください」

保険医「……」っホッチキス

男「…?」

保険医「…卍・解!!」っ業務用ホッチキス

男「……」

保険医「……」

男「…………」

保険医「………………ごめん。忘れて」

男「……」ポチポチ

携帯『…卍・解!』

保険医「今すぐその動画を消すか、君の存在、その何もかもをアカシックレコードから消されるか選ぶといいわよ」

男「五分待ってください。動画サイトにアップし終えるので」

保険医「とりあえず授業時間に携帯いじったから没収ね」

男「ああっご無体な」


87: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 22:33:25 ID:g5QT.HwQkA

女友「…失礼します」

男「おや、昨日は逃げたのに、今日は自分から来るとは」

女友「うっ…、その節は失礼しました…」

保険医「変調?」

女友「いえ、先輩にお願い事がありまして」

男「…これがモテ期というヤツでしょうか?」

保険医「そうだね。めでたいね」

男「主語は、モテ期がですか?頭がですか?」

保険医「君にとって都合の悪い方だよ」

男「やっぱりモテ期なのか…」

保険医「…やっぱりめでたいね」


88: 名無しさん@読者の声:2012/12/6(木) 22:43:36 ID:xpJaCVvKg2

男「はいどうぞ」っコーヒー っ紅茶

保険医「ん」

女友「ありがとうございます」

男「で、お願い事って?」

女友「あの…、女ちゃんから手を引いてもらえますか」

男「…これはもうモテ期なのではないでしょうか?」

保険医「そうだね。めでたいね」

男「……卍・解…」ボソリ

保険医「黙れ」

女友「真面目に話してるんですけどっ!?」

男「いや、マジレスすると、出してない手は引けないっていう」


89: 名無しさん@読者の声:2012/12/6(木) 22:45:11 ID:u5S2towxUE

女友「以前、なるべく関わらないようにすると言った割には、全然じゃないですか」

男「一学期の終わり頃は音沙汰なかったでしょ」

女友「それは女ちゃんが、女ちゃんの先輩から先輩の話を聞いて、そこから私の説得が功をそうしたからです。実質先輩は何もしていません」

男「それにしたって、来るものは仕方ないじゃない。僕はここにしかいられないし。僕から手を出す気は勿論ないし、向こうから手を出されるなら避けられるけど、ただ顔を合わすだけというなら避けられないよ」

女友「避けてくださいよ」

保険医「……」


90: 名無しさん@読者の声:2012/12/6(木) 22:46:40 ID:z38h1VTRk6

男「無茶苦茶言うなぁ」

女友「昨日、女ちゃんがここに来て先輩に噂の真偽を聞いたそうですね」

男「ああ、うん。想像の斜め上をいく噂が広まってるみたいだね」

女友「何で否定したんですか?」

男「…は?いや、だって事実無根だし」

女友「そこで先輩が肯定していれば、流石の女ちゃんだって身を退こうと思っただろうし、聞いたところによれば先輩だって退かせようとしてたのでしょう?」

男「……その手があったか…」

女友「……」


91: 名無しさん@読者の声:2012/12/7(金) 07:45:34 ID:VMIwaNwk2g
女友メンヘラじゃね?

つC
92: 名無しさん@読者の声:2012/12/7(金) 22:31:26 ID:u5S2towxUE

保険医「んー、正直そこまで仕事熱心じゃないし、生徒同士の問題に首を突っ込みたくないのだけど」

女友「…何ですか?」

保険医「フェアじゃないよね」

女友「何がですか?」

保険医「当人同士の問題でしょう。友達の出る幕は既に終わっているのよ」

女友「っ私は…!」

保険医「その上でそこに首を突っ込もうというのだから、何かしらの理由があるのでしょう?だったらそれを言わないと」

女友「……っ」

男「伊達に僕らの二倍以上生きてませんね」

保険医「未満よ。かろうじて」


93: 名無しさん@読者の声:2012/12/7(金) 22:32:53 ID:4ZDvLt9C2o

保険医「見返りなしで相手の善意のみを求めるというのなら、気を引きなさい、同情を誘いなさい、さすれば与えられん」

男「締まりきらないなぁ」

保険医「照れるのよ、こういう青い台詞。二倍未満しか生きていないとはいえね」

女友「……、女ちゃんはいい子なんですよ…」

保険医「…ガールズトークの限界を感じるね」

男「せめてアニメの方から引用しましょうよ」

女友「……私の家庭がちょっと複雑で、小学生の時にいじめられていたのですけど、そんな中」

保険医「助けてくれたのが黒き炎の神カンティード様という訳ね」

男「フリクリネタ引っ張りますね」

女友「やめましょうか、この話」

保険医「ごめんなさい」

男「すいませんでした。続けてください」


94: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 22:33:10 ID:AetLEjI1ak

女友「……」

男「それで、女ちゃんさんがいじめから助けてくれたっていうので合ってるのかな?」

女友「いえ、助けてくれたというのは、少し違う気がします」

男「というのは?」

女友「女ちゃんは私の味方をして、一緒になっていじめられていたんです」

男「いじめの規模は?」

女友「ほぼクラス全体です」

男「…女ちゃんさんはMなの?」

女友「Mの人が、いじめられていることに対して、一緒に憤ったり、一緒に涙したりするものでしょうか」


95: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 22:34:06 ID:m5ylV8s5k2

男「じゃあ、単に女ちゃんさんは空気が読めないだけか」

保険医「余程この美談がお気に召さないのね…」

男「そんなのじゃないですよ」

女友「女ちゃんを馬鹿にしないでもらえますか…?」

男「…自分だってわかってる癖に」

女友「何がですか?」

男「さっきの発言。助けられた訳じゃない。でも嬉しかった。救われた。同じくらい後ろめたさも覚えた。違う?」

女友「……」

男「雄弁な沈黙ですこと。もっとも、黙るしかないよね女友さんは。本来であれば僕に何かを言う権利すら持ち合わせていないはずだ」

女友「……っ」


96: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 19:18:27 ID:TkuyXAzHPc
続きはまだなのだろうか(´・ω・`)
97: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 20:51:53 ID:Xr9v0aaQxk
男は何気に好きだな
これでオムツさえ履いていなければ…
98: 名無しさん@読者の声:2012/12/13(木) 23:04:39 ID:lg4yga3b/M
二位だぜおめ!
99: 名無しさん@読者の声:2012/12/14(金) 00:08:45 ID:Q3gWl3oweo

男「ひっどいエゴイズムだねぇ。誰かのために傷つくようなことをして欲しくなかったのでしょう。自分はそれで救われたっていうのに」

女友「…私は、私が何と思われようといいです」

男「それを僕に言うのがズルいよね。本当にそう思っているのであれば、それを女ちゃんさんに言うべきだ」

女友「………」

男「まあ、エゴイズム云々を言うなら女ちゃんさんも中々のものみたいだけどね」

女友「…っ!」

男「睨まないでよ。ところでさ、もしもタイムマシンがあって過去に戻れるとしたら、女友さんはさ、女ちゃんさんに何て言う?」

女友「何ですか急に?」


100: 名無しさん@読者の声:2012/12/14(金) 00:10:01 ID:4ZDvLt9C2o

男「さっきの発言の後ろめたさの部分の話し。過去の自分を指差して、あの娘を助けてあげてって言える?」

女友「……」

男「言えないよね。辛さも葛藤も知ってるもんね」

女友「……」

男「善意のバランスって難しいよね。慮りがなければそれは偽善だし、女さんちゃんみたく自分を省みれなければ、ただの独善だものね」

女友「…女ちゃんがしたことは独り善がりなんかじゃありません」

男「本気で一片の疑いもなくそう思っているのなら、悪いけど女友さんのことを軽蔑するよ僕は」


101: 名無しさん@読者の声:2012/12/14(金) 00:11:32 ID:4ZDvLt9C2o

女友「…そこまで言われる筋合いはないと思うんですけど?」

男「そうだね、僕になんか言われたくないだろうね。でも言うよ?女ちゃんさんの善意を迷惑だと思ったことはなかった?自分の為に傷ついてる様を見て、ただ女ちゃんさんはいい子だなと思ってた?自分と関わらなければいいのにと思ったことは?」

女友「…っ」

男「反論があれば聞くよ?」

女友「……」

男「ま、当然そこまでお花畑ではないよね。だから助けられた訳ではないのでしょう?助けた側も助けられた側も傷ついているのだもの。言うほど救われてもいないよね」


102: 名無しさん@読者の声:2012/12/14(金) 00:12:47 ID:9DaI35Nldc

女友「それでもっ」

男「それでも救われたって?悪いけど別の傷を作って目を逸らしているようにしか見えないよ僕には」

女友「なんで」

男「なんでったって、わかるよ。わかるさ。似たような境遇だしね。女友さんはまあ運が悪かったのに対して、僕は完全に自業自得だけど。ちょっと推理すればわかるよ」

保険医「…坊や、一体?」

男「江戸川コナン、探偵さ。…ってのせないでくださいよ。そんな空気じゃないでしょうに。いや推理とか言っちゃった僕も悪いのでしょうけども」

女友「……」


103: 名無しさん@読者の声:2012/12/15(土) 00:24:05 ID:AetLEjI1ak

男「…あー、何だかいじめる空気じゃなくなっちゃったね」

女友「……」

男「まあいいさ。とりあえず女友さんの懸念は解決するようにするよ」

女友「とは?」

男「手を引けってやつ。これからはなるべくじゃなく極力女ちゃんさんには関わらないようにするよ」

女友「…言えた義理ではないのでしょうが、よろしくお願いします」

男「別にいいよ。畏まらなくて。一番は僕の心情が理由だから。好意を押し付けられるならまだしも、善意を押し付けられるのは、はっきり言って迷惑だしね」

保険医「ひねくれてるなぁ」

男「自分に正直なのですよ」


104: 名無しさん@読者の声:2012/12/15(土) 00:25:09 ID:9DaI35Nldc

女友「…失礼しました」

保険医「もう、あまり顔を会わせたくないでしょうけど、怪我したり、気分が悪くなったら遠慮なくくるのよ?」

女友「はい、ありがとうございます。それでは」

男「……」

保険医「…女の子をいじめるのは感心しないわね」

男「自己嫌悪中です。そっとしておくか、優しくしてください」

保険医「フバーハ」

男「…しかしMPが足りない」

保険医「バファリン飲む?」

男「どれだけ不器用なのですか…」


105: 名無しさん@読者の声:2012/12/15(土) 11:58:42 ID:FGq0e0WmdU
これ好きだ!
頑張って書いてください!

っCC
106: 名無しさん@読者の声:2012/12/15(土) 16:26:20 ID:KHnLFJkqx.
バーローネタに着地するまでの会話がスムーズ過ぎて、笑ったwww
続きが気になる!

107: 名無しさん@読者の声:2012/12/15(土) 18:52:04 ID:.sbLhdAGYQ
支援!支援!
108: 名無しさん@読者の声:2012/12/15(土) 20:53:29 ID:NJCyfgO5eY
気になる気になる支援です!

ときにSS絵スレで描かせて頂いてもよろしいでしょうか?
109: 名無しさん@読者の声:2012/12/16(日) 10:50:04 ID:.0s39HVBkk
>>108
よろしくてよ。
110: 名無しさん@読者の声:2012/12/16(日) 12:52:13 ID:FvNGXiEhMQ
>>109
ありがたき幸せ
111: 名無しさん@読者の声:2012/12/16(日) 23:35:14 ID:Q3gWl3oweo

男「あるスポーツ選手に襲われると、眠たくなります。何のスポーツ選手でしょうか?」

保険医「何?急に?」

男「昨日ネットで見つけて感心したなぞなぞです」

保険医「水泳選手、スイマーじゃないの?」

男「違います」

保険医「…正解は?」

男「柔道の内しb」

保険医「こら」

男「何ですか?」

保険医「面白いけど、感心しないわよ」


112: 名無しさん@読者の声:2012/12/16(日) 23:37:12 ID:RcljT0qZcw

保険医「そんなことより、さっきも来てたわよ?」

男「何がです?生理がですか?」

保険医「ノロウィルスにでもかかってしまえばいいのに…」

男「…もしや、ザキヤマさんがですか?」

保険医「エイリアンエンジンウィルスにでもかかってしまえばいいのに」

男「冗談はともかく、席を外しておいて正解だったようですね」

保険医「正解ねぇ…」

男「何ですか?」

保険医「卒業まで、そうやって女さんと顔を会わせないよう逃げ続けるつもりなのかい?」


113: 名無しさん@読者の声:2012/12/17(月) 00:44:03 ID:hp3zRKnfvU
支援
114: 名無しさん@読者の声:2012/12/17(月) 20:51:50 ID:xpJaCVvKg2

男「どうでしょう?れっといっとびーです」

保険医「それは、なるようにしかならないでしょうけども」

男「…まあ、健康というか、健全というか、自然でないのはわかっていますけど…」

保険医「だったらどこかで折り合いをつけないとね」

男「頭では、わかっているつもりですがね」

保険医「そうかい。君は、自分が傷つかないようにたち振る舞って、逃げているようだけどね。君が傷つけまいと大事に抱えている物が何なのかを見つめ直して、考え直す必要があると思うよ」


115: 名無しさん@読者の声:2012/12/17(月) 20:52:43 ID:m5ylV8s5k2

男「先生は、この状況をどうするのがベストだと思いますか?歳上としての意見を窺いたいのですが」

保険医「さあね。私は治すのを手伝うことは出来ても直すのは専門外だからね」

男「参考になりませんね」

保険医「ただ、君にも女さんにも悪いけど、教師としてはこれを機会に社会復帰してくれないかなと思っているよ」

男「ですか」

保険医「そして、一つだけ苦言を言わせてもらうと、ここは君の逃げ場所であって、居場所ではないのだよ」

男「…心に留めて置きますよ」


116: 名無しさん@読者の声:2012/12/17(月) 23:42:49 ID:hp3zRKnfvU
「逃げ場所であって居場所ではない」
か、、、
117: 名無しさん@読者の声:2012/12/18(火) 20:47:07 ID:u5S2towxUE

ザァーーーーーー

男「雨か…」

女「…あ、先輩っ!」

男「げっ」

女「露骨に嫌そうな顔しましたね。今帰りですか?」

男「それ以外に保健室から昇降口へ来る理由があるだろうか、いやない」

女「で、帰らないのですか?」

男「傘がないからね」

女「私のに入っていきますか?」

男「…いや、遠慮しておく」

女「そうですか」


118: 名無しさん@読者の声:2012/12/18(火) 20:48:16 ID:.0s39HVBkk

ドザァーーーーーー

女「やみませんね」

男「…帰らないの?」

女「遠慮しておきます」

男「何に?」

女「先輩に」

男「気にしなくていいのに」

女「お互い様です」

男「……、保健室で時間潰そうかな」

女「あ、じゃあ私も」

男「…やっぱり濡れて帰ろうかな」

女「じゃあ私も」

男「……」

女「……」

男「何なの?何がしたいの?」

女「お話がしたいんです、先輩と」


119: 名無しさん@読者の声:2012/12/18(火) 20:49:21 ID:.0s39HVBkk

男「何?」

女「被害妄想でなければ、私のこと避けてます?」

男「…誇大妄想でなければ、僕のことつきまとってます?」

女「プっ…」

男「何さ?」

女「いえ、邪険にしててもミラー話法なんだなと思って」

男「…癖みたいなものだから」

女「先輩らしいですね」

男「知った気にならないで欲しいかな」

女「突き放そうとしてても、優しいですよね」

男「…臆病なだけだよ」

女「その方が優しくもなれるし、慎重にもなれますよ。ただ、優しく突き放すだなんて、相手が自分のこと嫌いでないと出来ないと思いますけどね?」


120: 名無しさん@読者の声:2012/12/18(火) 23:53:47 ID:hp3zRKnfvU
しえん
121: 名無しさん@読者の声:2012/12/18(火) 23:54:48 ID:hp3zRKnfvU
支援
122: 名無しさん@読者の声:2012/12/19(水) 10:34:33 ID:9hcHD347TQ
C
123: 名無しさん@読者の声:2012/12/19(水) 23:17:55 ID:AetLEjI1ak

男「達観したようなことを言うね」

女「先輩にのせられているのですよ」

男「…もう単刀直入に聞くけどさ。何で僕に構うの?同情?」

女「先輩のことが好きだからです」

男「…何でまた」

女「そう卑下したものじゃないですよ、先輩も」

男「あれ、これは同情されてるよね」

女「いやですね。同情してるのではなく、小馬鹿にしてるのですよ」

男「失礼な後輩ばかりだな」

女「半分は冗談ですよ」

男「やっぱり失礼じゃないか…」


124: 名無しさん@読者の声:2012/12/19(水) 23:18:59 ID:g5QT.HwQkA

男「で、何で僕なの?」

女「優しい人が好きです。強い人が好きです。そして、優しくない人が嫌いです」

男「……」

女「何ですか?鳩がアクシズ落とされたみたいな顔して?」

男「驚く以上に絶望するよねそれは。…いやさ、女ちゃんさんからそういうネガティブな発言が出るのが、ちょっと意外だっただけ」

女「私のことを何だと思っているのです?」

男「独善天使、エゴイストヒーロー、エコノミックアニマル」


125: 名無しさん@読者の声:2012/12/19(水) 23:20:03 ID:xpJaCVvKg2

女「買いかぶり…というか、最後のは何ですか?」

男「語感が良かったから…」

女「はぁ…。そもそも買いかぶりというのも違いますね。誤解です。女友ちゃんから話は聞いているのですよね?」

男「どの話?」

女「小学校時代の話です」

男「ええと、普通に高校生してたけど、ある日彼氏と遊園地にデートしにいった帰りに小学生になったんだっけ?」

女「…どこの名探偵ですか。どちらかと言えば先輩のポジションですし、それ」

男「いやぁ僕は、下着は子供、頭脳は年相応だから」


126: 名無しさん@読者の声:2012/12/20(木) 01:02:56 ID:a0ea1D5.Ko
下着は子供www

つ支援
127: 121:2012/12/20(木) 13:36:23 ID:hp3zRKnfvU
エコノミックアイドルってなんだ、、、
っC
128: 名無しさん@読者の声:2012/12/20(木) 22:57:06 ID:g5QT.HwQkA
>>127
エコノミックアニマルな。意味合いとしてはワーカホリックと一緒、ここでは特に意味はない。アイドルの方が言葉としては面白かったな…w
129: 名無しさん@読者の声:2012/12/20(木) 22:57:43 ID:g5QT.HwQkA

女「まあコナンくんの話はどうでもよいです。女友ちゃんがいじめられていたという話です」

男「聞いてるよ。助けたんだってね?」

女「…助けてなんかいませんよ」

男「結果はどうあれ助けようとしたのではないの?」

女「いいえ。あれは先輩が言うように独り善がりで、エゴイスティックなヒロイズムです。助けたいだとか、救いたいだとか、そんな崇高な思想とは、結局はかけ離れたものです」

男「どういうこと?」


130: 名無しさん@読者の声:2012/12/20(木) 22:59:19 ID:z38h1VTRk6

女「私は単に、あちら側に行きたくなかっただけなんです」

男「どっち?」

女「いじめっ子側です」

男「…何も二分することはなかったのじゃないかい?関わらないという選択肢もあったはずだ」

女「私は、本音を言えば、助けたかったし、救いたかったんですよ。でもそれは無理です。私はヒーローに憧れるただの女の子ですから。そんな力がないことを知っています」

男「…なるほど、ね」

女「ええ、だからいじめっ子の敵になるでもなし、いじめられっ子の味方についたのです。善意を満たす為でもなく、後ろめたさから逃げるために」


131: 名無しさん@読者の声:2012/12/20(木) 23:00:36 ID:g5QT.HwQkA

男「…今度謝らなければいけないな」

女「何です?」

男「いや、こっちの話。女ちゃんさんは救われていたんだね」

女「…そうですね。結局は私だけが救われていました」

男「そう卑下したものじゃないさ」

女「…小馬鹿にしてます?」

男「いやだな。小馬鹿にしているのではなく、敬意を払っているのだよ」

女「何にですか?」

男「君たちの友情に。………」

女「…自分で言って照れないで下さいよ。私までここまでの会話が恥ずかしくなるじゃないですか」


132: 127:2012/12/21(金) 00:01:51 ID:hp3zRKnfvU
ありがとう>>128、そういや聞いたことあったわ
予測変換のバカァ!

支援

133: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 00:56:00 ID:xi98/8Uzd6

男「ま、後は独善天使って偶像を捨てれば、お互いがお互いに抱く負い目も消えるだろうさね」

女「どういうことですか?」

男「それは、僕なんかがどうこう言うことじゃないよ。時間が解決してくれるさ」

女「先輩が言うのならそうなのでしょうね」

男「そこまで買いかぶられるのもな…。ところで、ストイックアマゾネスというのを追加しようと思うのだけど」

女「うわー。嬉しくない」


134: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 00:56:55 ID:.0s39HVBkk

男「で、話を戻すけど、何で僕なのさ?」

女「改めて好意を説明するのは難しいと思うのですが…、そうですね、先輩はストイックだと言ってくれましたが、私は独善も偽善もエゴイズムもヒロイズムも中途半端な偽物ですから、先輩みたいな本物に惹かれたのだ思います」

男「本物の…、変態?」

女「そういうところです。先にも言いましたが、優しくて強い人が好きなのです」

男「…僕は、女ちゃんさんみたく強くも優しくもないよ。なにより僕は、女ちゃんさんに救いを求める立場でしょ?」

女「でも、先輩は救いの手をはね除けますよね?」


135: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 00:58:17 ID:z38h1VTRk6

男「……」

女「それも、自尊心などではなく相手を慮って」

男「買いかぶりだよ」

女「先輩は他人を侮り過ぎです」

男「……」

女「……」

男「初め女ちゃんさんを空気の読めない天然さんだと思っていたけれど、違ったね」

女「その呼び方にしてもそうですね。女友ちゃんをワンクッションに置いて私に接するためですよね」

男「…やっぱり、君は空気の読めない確信犯だ」

女「…それの意味するところは?」

男「お手上げってことと、女さんは男の趣味が悪いってこと。あと、一つ訂正すると、侮っていた訳じゃないよ。単に経験不足なだけさ」

女「ですか」


136: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 01:12:51 ID:hp3zRKnfvU
しぇん
137: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 01:38:58 ID:.0s39HVBkk

女「では、あらためまして…、先輩のことが好きです。つきあってください」

男「…考えさせて」

女「考えなくていいですよ」

男「えー」

女「ああ、いえ、語弊ですね。考える時間を与えないということではなく、そんなに難しく考えないでくださいということです。先輩はきっと、先輩とつきあうことで私が被るリスクのことまで考えてしまうのでしょうが、私は覚悟の上なので。ですから、先輩が私をどう思うか、先輩が私とつきあいたいかだけを考えて答えをください」

男「…わかった」

女「では、日も差してきたことですし、私はお先に失礼します。また明日」

男「うん。また…」


138: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 16:26:28 ID:RcljT0qZcw

男「ただいま…」

弟「………ちっ」

男「僕の弟がこんなに可愛いわけがないって態度…」ボソリ

弟「………?」

男(…まあ、これが正解だよね)

男(二年前に、オムツの件で学校に親が喚ばれてから、口も聞いていない。身内の恥)

男(普通に考えれば、友達になるどころか、話しかけるのも遠慮したいさね。こんな性癖の男…)

男(彼女のことを考えるなら、答えはノーだろう…)


139: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 16:29:08 ID:z38h1VTRk6

男「ふぅ…」ドサッ

男(…んだけど、そういうのを度外視した答えを求められているわけで…)

男(一つずつ整理していこう。まず女さんだな)

男(思っていたような娘ではなかったな。良くも悪くも、思っていた以上にタチの悪い娘だった。…いや、どちらかと言えば良い意味でだな)

男(見た目は可愛いと思う。間違いなく僕には勿体ないほど。中身は好きか嫌いかで言えば嫌いではない。聡いし。紛れもない善意を、偽善や独善じゃないかと葛藤するほどに善い子だし)

男(…やっぱり僕には勿体ないな)


140: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 16:31:15 ID:Q3gWl3oweo

男(二つ目は、損得勘定だな)

男(損はないな。例え壮大な釣りだったとしても、面白いなと思えるようになった娘との交流が消えるだけだ。それも今日できたばかりの交流だし、消えて傷つくようなものでもなし)

男(受験に差し支えることもないな。どうせ内申ボロボロだし、中の下くらいの学校になら苦もなくいけるだろう)

男(得はと言えば、可愛い彼女が出来るってことか。ピンとこないけど、多分人生に二度ある一度目のチャンスなのだろうな)

男(損得勘定で言えば、つきあうべきか…)


141: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 16:33:20 ID:m5ylV8s5k2

男「……」

男(それをさせない三つ目が、僕の気持ちか…)

男(女さんが最も尊重していた部分でもある…)

男(女さんは飛び付かない手はない格安優良物件だけれど、気乗りしないのは、まだ慮りを切り離すことが出来ていないということなのだろうか…)

男(違うな…。最初からずっと、断る理由を探してしまうのは…)


男「……」

チクタクチクタク

男「…………」

チクタクチクタクチクタク

男「……………………」







男「……そうか…」




男「先生のことが好きなのか、僕は…」


142: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 16:51:19 ID:hp3zRKnfvU
うおおおお
しえん
143: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 17:02:47 ID:VNqZF9gOsw
そういう展開かああああ!

支援支援!
144: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 17:03:28 ID:hEBD84bf2Y
おもしれぇぇぇぇーーー
支援支援

145: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 17:04:44 ID:AWUbewOHxg
そうきたか…!

支援!
146: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 17:05:40 ID:TkuyXAzHPc
女「きをつけー、れいっ!
   こんにちはっ、とつぜんですがっ!
   いまからあたしとすーぱーせ○くすたいむ!   よーっし、じゃあいきなりおちん○んなめなめしちゃうぞー。
   ち○ぽふoらふoらみふoらふoら!
   あわせてふoらふoらむふoらふoら!
   すごーい、どんどんかたくなっておっきくなってるー……
   うあっ、やあっ、びくびくってしてきたぁっ!
   んほーっ、せーしでたっ、ぴゅーって、ぴゅーって!
   んああぁぁあっ、せーしのにおいかいだら、おまたっ!
   おまたがぬれぬれになっちゃってしゅごっ!   じゃあ、つぎはいよいよおま○こにずっぽしずっぽしっ!
   だいにかいせんもイケルよね? だいにじおま○こたいせんっ!
   だいにじすーぱーおま○こたいせんあるふぁぁぁああっ!
   あたしうえっ、きじょーいがいいっ!
   こち○こちんのおちん○んをもって、いれます、いれますっ!
   ちゅぷっって、はいった、ち○ぽがはいった!
   うあうあうあっ、ろでおっ、ちょおろでおっ!
   しんど7でしんどおおおっ! しんどおぱっくでしびれちゃう!
   うほっ、おしりゆびでぐりぐりしちゃだめっ!
   けちゅあなをほっちゃだめ!
   ほっちゃ、ほっちゃ、ホアーっ、ホアアアアアアーッ!   そのままぐんぐんつきあげて、したからうえにっ……
   んっ、したからつきあげるのしゅごっ、しゅごっ!
   ずんずんっ、げ、げ、げこくじょおおおぉおぅっ!」
147: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 20:22:36 ID:Y6EfLW9lr.
まさかの展開……しかし先生は……。
148: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 21:05:59 ID:hEBD84bf2Y
>>146は何なんだ……
149: 名無しさん@読者の声:2012/12/22(土) 22:16:11 ID:hp3zRKnfvU
>>146帰ってくれ、頼む
こういうことは書き手のモチベーションにも関わってくるんだ。

>>1 っ支援
150: 1:2012/12/23(日) 12:14:08 ID:RcljT0qZcw
>>146
つづきはよ
151: 名無しさん@読者の声:2012/12/23(日) 21:01:10 ID:ZM.QOHmkNg
おいこら1wwwww
152: 名無しさん@読者の声:2012/12/24(月) 00:17:06 ID:hp3zRKnfvU
騙されんな!そいつぁ1じゃねえ!
俺らが信じてやらなくて、、、だれが1を信じるって言うんだよ!!!
153: 名無しさん@読者の声:2012/12/25(火) 02:00:12 ID:SRCGK.4MQ6
>>146
こいつぁゲロ以下のにおいがぷんぷんするぜぇ!

1支援
154: 名無しさん@読者の声:2012/12/25(火) 22:03:20 ID:xi98/8Uzd6

男「ごめんなさい…」

女「…理由、聞いてもいいですか?」

男「他に好きな人がいます」

女「昨日言ってくれれば良かったのに…」

男「昨日告白されて、色々考えている内に気付いたから」

女「やっぱり考えさせずに即決即断で答えを聞くべきでしたね」

男「いや、気付いたのが遅れただけで、答えは最初から出ていたと思う」

女「…ですか」


155: 名無しさん@読者の声:2012/12/25(火) 22:04:07 ID:.0s39HVBkk

男「うん、申し訳ない」

女「…申し訳ないと言いましたか?」

男「うん」

女「申し訳ないと言いましたね?」

男「…何?」

女「申し訳ないと思うのなら、一つお願いを、いや、我が儘を聞いてください」

男「どんな?」

女「その、先輩が好きだという人に告白してください」

男「…何でさ?」

女「ですから、ただの我が儘です。先輩がつきあうことになるなら諦めもつきますし、先輩がフラれるのであれば、私が諦める必要もないと言うでしょう?」


156: 名無しさん@読者の声:2012/12/25(火) 22:06:23 ID:.0s39HVBkk

男「…僕、今他に好きな人がいるからつきあえないってフったばかりばかりだよね?」

女「こんなの、サッカーで言うならイエローカード、野球で言うならワンアウト、バスケットで言うならアンスポーツマンライクファウルを取ったようなものです。それで試合が終わるようなこともないでしょう?」

男「例えがどんどん自分に甘くなっていってない?」

女「先輩が言っていたようにお子ちゃまですから、コーヒーも恋愛も苦いのはご遠慮願いたいのですよ」

男「…女さんは、やっぱり強い人だね」

女「では、強い人のままでいさせてください」

男「どういうこと?」


157: 名無しさん@読者の声:2012/12/25(火) 22:07:16 ID:u5S2towxUE

女「もう行ってくださいということです。涙腺が持ちそうにないので」

男「そっか…。ごめんね。それからありがとう」

女「苦いのは駄目ですけど、しょっぱいのはまだ平気です」

男「確約は出来ないけど、善処するよ」

女「良い結果を待っています。どちらかにとっての」

男「はは。それじゃ、ね」

女「はい。では」


158: 名無しさん@読者の声:2012/12/26(水) 00:18:38 ID:hp3zRKnfvU
女、、、健気だ
嫁に来い幸せにしてやる
支援
159: 名無しさん@読者の声:2012/12/26(水) 23:18:01 ID:.0s39HVBkk

男「…………っと」

女友「……勿体ない」

男「覗いていたのかい?趣味が悪いなぁ」

女友「女ちゃん程じゃありません」

男「違いない」

女友「断った先輩もよっぽどですけどね」

男「…女さんのこと、頼むよ」

女友「言われるまでもないですよ。それに私がそうしてくれと言ったことですしね」


160: 名無しさん@読者の声:2012/12/26(水) 23:18:50 ID:AetLEjI1ak

男「一応言っておくけど、女友さんに言われたからじゃないからね」

女友「わかってます。見くびらないでください」

男「…ごめん」

女友「それでは私は行きます。女ちゃんもあれで泣き虫なので」

男「すまないね」

女友「あ、最後に一つ…」

男「何?」

女友「…私じゃ、ないですよね?」

男「自惚れんな」

女友「冗談ですよ。それじゃ」


161: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 00:39:02 ID:hp3zRKnfvU
うんうん、青春だねえ(違
162: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 04:56:00 ID:m5ylV8s5k2

保険医「難航しているようだね」

男「へ?」

保険医「それ。入試用の履歴書。かれこれ3日くらいにらめっこしているようだけど」

男「ああ、中々手がつかないのですよ」

保険医「ふぅん。そういうのでっち上げるの得意そうだけどね」

男「手がつかない理由は他にあるのですけどね…」ボソリ

保険医「…?何の項目に悩んでるの?」

男「しいて言うなら、趣味・特技ですかね…」

保険医「…唯一無二のがあるじゃない」

男「浪人しろと?」


163: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 04:56:43 ID:9DaI35Nldc

保険医「世の中には企業面接の履歴書に、コーラが趣味と書いて受かった人もいるらしいから大丈夫じゃない?」

男「駄目でしょう。コーラが趣味はまだわか…いや、わかりませんけど、オムツが趣味とか、えっと、傾奇者じゃないし…、サイコパスじゃないですか」

保険医「流石にそこまでは言わないけど…」

男「言いすぎましたと自覚しています。…というか、先生が面接官でしたら、趣味にオムツと書かれてあったらどう思います?」

保険医「ふざけているんだなと思う」

男「なら薦めないでくださいよ…」


164: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 21:26:32 ID:xpJaCVvKg2

保険医「お、コモンソードのレアリティ0きた。盗んで育てよう」ピコピコ

男「…先生」

保険医「んー?」ピコピコ

男「……」

保険医「何?」

男「ふふ♪呼んでみただけ」

保険医「…ダディクールのアスキーアートか、君は」

男「何故あえてダディクールなのですか。ムーミンでいいでしょうに」

保険医「片腹痛いわね。オムツを脱いで出直して来なさい」

男「ムーミンが絡むと途端に手厳しいですね」

保険医「勘違いしないでよね。本命はスナフキンなんだから」

男「…何ですか。そのツンデレの無駄づかい」


165: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 21:27:47 ID:RcljT0qZcw

保険医「…で、何なの?」

男「何なの、とは?」

保険医「何か悩み事か相談事があるのではないの?言いたくないのなら聞かないけどね」

男「隠し事が出来ませんね…」

保険医「生徒の心のケアも仕事の内だからね。年季が違うのよ」

男「では、悩み事や相談事とも違うのですが、聞いて頂けますか」

保険医「力になれるかは解らないけどね。時期的に進路のことかな?」

男「好きです。卒業したらつきあってください」


166: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 21:46:08 ID:CuVHVOZUd2
うぇえええ!!?支援
167: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 23:56:56 ID:VQ8BCulEy6
保健室登校で卒業なんて出来…
あぁ一生付き合えないフラグですねわかります


つC
168: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 00:21:43 ID:hp3zRKnfvU
男、、もーちょいシチュエーションってもんが、、、
しかしそれがいい、それでこそ男
今日も支援!支援!
169: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 00:46:45 ID:hEBD84bf2Y
オムツ履いて告白とか

いいぞもっとやれ
つ支援
170: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 01:47:21 ID:xi98/8Uzd6
>>167
中学校で原級留置はまず無いぜぇ。進学は厳しいけど、卒業は公立なら苦もない。
171: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 07:03:29 ID:VQ8BCulEy6
あれ?高校じゃなかたけ?
まあ関係ないか


つC
172: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 19:47:33 ID:u5S2towxUE

保険医「……」

男「……」






保険医「…無理」

男「…ですよね」









保険医「…今すぐつきあうのであればいいよ?」


173: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 20:35:01 ID:AetLEjI1ak

男「…………は?」

保険医「……」

男「えっと…、今なんて?」

保険医「…二度は言わない」

男「…ちょっと待ってくださいね」

保険医「…?」









男「エンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


174: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 20:36:47 ID:xpJaCVvKg2









保険医「まあ、三月には別れるけど…」

男「嫌ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

保険医「うるさいなぁ…」

男「…じゃなくて、どういうことですか?」

保険医「聡い君ならわかるでしょう?」

男「…………死ぬんですか?」

保険医「…少しは落ちつきたまえよ。今年度いっぱいで転勤するのよ。高校生と遠距離する気力もないしね。だから三月いっぱいまでならつきあうけど、どうする?」


175: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 21:55:31 ID:hEBD84bf2Y
えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
176: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 22:45:34 ID:kHGiBv2CBo
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
177: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 00:20:37 ID:hp3zRKnfvU
まぢかああああああああああああああああああああああああああああああああああ
178: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 17:31:44 ID:xpJaCVvKg2

男「……」

保険医「我が儘を言わないところは流石だね。で、どうするの?しばらく考えてみる?」

男「…その、三月までに、どこまでさせてもらってもよろしいのでしょうか?」

保険医「それは君のリード次第」

男「では、僕のリード次第によってはおっぱいを…、いえ、揉む胸がありませんでしたね。すいませんでした」

保険医「よーし、表へ出ろ」


179: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 17:32:38 ID:xpJaCVvKg2

保険医「まったく、欲が有るんだか無いんだか、らしいと言えばらしいけどね…」

男「断られる前提だったので動転しているのですよ。期間限定とはいえ、よくこんな頭の悪い変態とつきあう気になりましたね」

保険医「そこまで仕事熱心じゃないからね。憎からず思っていなければ、保健室登校なんてさせてないわよ」

男「…好意を持って頂いてると思ってもよいということですか?」

保険医「ンー、頭のおかしい弟分くらいには想っているわね」

男「辛辣ですね」

保険医「頭の悪い変態よりも大きく出世したと思うけど?」


180: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 17:33:50 ID:xpJaCVvKg2

男「…改めまして、不束な者ですが、どうかよろしくお願いいたします」

保険医「文字通り、短いつきあいになるけれど、よろしくね」

男「さて、ではちょっと放送室をジャックしてきます」

保険医「待て。わかっていると思うけどオフレコでね。もっとも、言う友達もいないのだろうけど」

男「…一人だけ、言ってもいいですか?」

保険医「誰?」

男「…女さんです」

保険医「…何で?」

男「実は…、かくかくしかじかちっぱいぱんでして…」


181: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 18:25:53 ID:0Ipfh8jXB2
パイパン…だと?!
182: 名無しさん@読者の声:2012/12/31(月) 00:05:58 ID:hp3zRKnfvU
ちっぱいぱんwwww
保険医、男、女、女友、読者の皆さん、そして>>1さんに明るい年が訪れますように!
今年も最後まで支援!
183: 名無しさん@読者の声:2012/12/31(月) 19:16:21 ID:z38h1VTRk6

保険医「…馬鹿じゃないの?」

男「何を今さら…」

保険医「いや、馬鹿なのは知っていたけども…。何断ってるのよ?間違いなく君にとっての人生に二度ある一度目のチャンスだよ?優良格安物件よ?3LDKロフト付きよ?」

男「それだけ真摯に先生を想っているのですよ。それに、高級分譲マンションよりも、消毒用アルコールの匂いのするこの教室の方が、僕の居場所という感じがするのです。先生は嫌がりそうですけどね」

保険医「はぁ、つける薬がないわね…」


184: 名無しさん@読者の声:2012/12/31(月) 19:17:17 ID:AetLEjI1ak

保険医「つきあうにあたって一つ条件をつけるわ」

男「何でしょう?」

保険医「卒業して私とわかれたら、女さんに告白すること」

男「何でですか?」

保険医「何でもよ」

男「その時に女さんに彼氏がいたら?」

保険医「それでもよ。その時はフラれなさい。何も好きだと言う必要はないわ。ただつきあって欲しいとだけでも言えばいいから」

男「善処します」

保険医「約束よ」


185: 名無しさん@読者の声:2013/1/1(火) 01:08:55 ID:iM2L5FqJfI
あけましておめでとうございます!
今年も支援!支援!
186: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 00:41:26 ID:BVm3jGTqBQ

男「…と言うわけで、告白してつきあうことになりました」

女「えっ!?」

男「そこまで驚かなくても…」

女「いえ、そうではなくて…、えっ、あれ?先輩の好きな人って、女友ちゃんじゃなかったのですか?」

男「……どうして、そうなった…」

女「何だか気が合っていたようですし、てっきりそうなのかと。他に先輩と付き合いのある女子も思いあたりませんし…」

男「…そうね、女“子”はね」ボソリ

女「ひょっとして私の知らない人に告白されたのですか?」

男「さあ、どうだろう?」


187: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 00:42:16 ID:Xn/UPBwDkk

男「とにかくそういうことだからさ。僕のことは諦めて…ってそんな大したモノでもないけどね。他にいい人を、釣り合う人を見つけてください」

女「…何か違和を感じますね」

男「何に?」

女「本当にちゃんとつきあうことになったのですか?」

男「…あ、こんな時間か。ごめん、これから初デートだから、この辺で」

女「待ってください。せめて相手の名前だけでも教えて頂けませんか?」

男「じきにわかるよ。それじゃ、ね」


188: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 05:08:53 ID:htxVXO/TZg

保険医「…で、冬休みに入ったというのに君は何故ここにいるのだい?」

男「先生と一分一秒でも多くいたくて…」

保険医「そういうのはいいから」

男「さて、何故でしょう?」

保険医「ぎぃぃぃぃぃバタァン!」

男「……」

保険医「……」

男「…何ですか今の?」

保険医「コナンのCMに入るときのアレよ」

男「あー…」


189: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 05:09:43 ID:gEEDxrx.Po

保険医「さ、CMあけて解決編よ。説明なさい」

男「自分で考える気はないのですね…。実は、担任と校長との約束でして」

保険医「何?どういうこと?」

男「先生との仲を黙認していただくためです」

保険医「…マジ?」

男「嘘に決まっているじゃないですか。課外授業やHRをろくに出ていませんからね。かわりに、冬休みに登校して校内の掃除をすることで、内申にオマケをつけてもらう約束なのですよ」

保険医「抜け目がないと言うか…。君は本当に社交性の生かし方を間違えてるな…」


190: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 19:23:08 ID:Xn/UPBwDkk

女「失礼しま、す」

男「うぇ…」

女「…何故、先輩がいるんです?」

男「そっくりそのままお返しします」

女「私は先輩ではありません」

男「一部改変してお返しします」

女「私は、失恋による傷心を慰めるべく、部活動に励んでいるのですが…」

男「家庭科部だっけ?冬休みも活動あるの?」

女「あまり人は来ませんけどね。ミシンを使いたい生徒が来ます」

男「へぇ。で、何故保健室へ?」

女「先生とお喋りしようかなと。先輩は何故いるのです?」


191: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 20:54:52 ID:Xn/UPBwDkk

男「そうだな。あえて言うなら、愛を育みに?」

保険医「……」

女「……」

男「二人してレイプ目で見ないで頂けませんか…」

女「…ということは、彼女さんは部活動されている方なのですか?」

保険医「えっ?」

男「……」

女「…?」

保険医「言ったんじゃなかったの?」

男「いざとなると気恥ずかしくて。てへぺろ」

女「先生は知っているのですか?」

保険医「知ってるも何も…―――」


192: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 23:04:14 ID:iM2L5FqJfI
支援
193: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 00:25:39 ID:Y50wrvQsq6

女「……淫行罪…」ボソリ

男「まだ童貞だよ」

保険医「えっと、他言無用でお願いね。彼の将来の為にも」

女「…それなら、せめて卒業まで待つべきだったのではないですか?」

保険医「ごもっともなのだけどね。今年で転勤だから、そんな時間もないのよね」

女「今年で転勤って…。では、そのあとは…?」

保険医「ないわよ。卒業でエンディング。桜の木か飛行機雲をバックにスタッフロールが流れるんじゃないかしら?」


194: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 00:26:38 ID:TCbWcTtVhU

女「そんな…」

男「不毛に思えるかな?」

保険医「これくらいが丁度いいと思うけどね。我が儘は言えないわ。彼も、…私もね」

女「…ごちそうさまです」

保険医「いいえ、お粗末様です」

女「…しかし、…くふふふ」

男「何?」

女「いえいえ、お気になさらず」

保険医「…敗戦処理でブルペンに上がったら、いつの間にか勝ち投手の権利を獲ていたってとこかしら?」

女「んふふふふー♪」


195: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 00:27:28 ID:zpwIKsLZ7.

女「棚からぼたもちというか、瓢箪から駒というか、藪からロンギヌスな話も聞けたことですし、私はこの辺でお暇させて頂きますね?」

男「三つ目はすべてが間違ってると思うけど…」

保険医「もう少しゆっくりしていってもいいのに」

女「そこまで野暮ではありませんよ。では蜜月をお楽しみください。失礼しました」

保険医「はいはい」

男「……」

保険医「…何さ?」

男「…僥倖とも言うべきツンデレぶりでしたね。オムツ一パック分に匹敵します」

保険医「…百年の恋もさめるわね」


196: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 23:37:11 ID:iM2L5FqJfI
支援
197: 名無しさん@読者の声:2013/1/5(土) 00:52:21 ID:Lz9AKYW0ys

男「……おかしい…」

保険医「当たり前のように日曜日に登校してくる君も大概おかしいからね?」

男「そんなことは些細な問題です。それよりも、いつの間にかクリスマスも大晦日も元旦も冬休みも終わって2月ですよ!?2月14日ですよ!?スキップボタン押した覚えはありませんよ!?」

保険医「綺麗だったわねイルミネーション」

男「え?」

保険医「人で一杯だったわね初詣」

男「そう、でしたっけ…」

保険医「ワックスがけまでしてたわね冬休み」

男「……」

保険医「ちゃんとイベントこなしてたじゃない」

男「そんな、三行で…」


198: 名無しさん@読者の声:2013/1/5(土) 00:53:06 ID:oianDec7jc

保険医「で、受験戦争真っ只中に、わざわざ登校してくるとか何を考えているの?14日が休みの年にたまに見るけども、そういう生徒」

男「言わずもがな先生からチョコを貰うためです。それに、この時期に慌てているようじゃお話になりませんよ」

保険医「正論だけどさ…。あったかなぁ?チョコ」

男「買い置きですか…。しかも多分先生のオヤツですよね、それ。女さんからは手作りのを貰ったのに…」

保険医「へー」

男「偶然ですよ。彼女も登校していたようで、部活仲間にあげていたのを貰ったのです」

保険医「偶然ねぇ…」


199: 名無しさん@読者の声:2013/1/5(土) 00:54:34 ID:Y50wrvQsq6

保険医「ああ、あったあった」

男「チロルチョコ…」

保険医「あむっ」パクッ

男「しかも、自分で食べングッ…!?」

保険医「…」ムグチュ

男「…っ」ムチャムチャ

保険医「…っは。お味は?」

男「…やや苦いです」

保険医「大人の味?」

男「いえ、ニコチンの味かと…」

保険医「…君は卒業までにあっちは卒業出来そうにないなぁ」

男「ムードがないのはお互い様ではないでしょうか?」


200: 名無しさん@読者の声:2013/1/5(土) 19:16:58 ID:EjdqTS60L2
口移しだと...

201: 名無しさん@読者の声:2013/1/5(土) 23:26:03 ID:iM2L5FqJfI
裏山椎茸
202: 名無しさん@読者の声:2013/1/7(月) 06:57:20 ID:9R5UfaPtTc
裏山舞茸
203: 名無しさん@読者の声:2013/1/7(月) 14:56:23 ID:Sb94hJq5/k
もはやイミフwww

C
204: 名無しさん@読者の声:2013/1/7(月) 16:16:24 ID:nuHVnDWKoE
裏山鹿根。
205: 名無しさん@読者の声:2013/1/7(月) 17:50:43 ID:xfxtp2XYRc
裏山椎名
206: 名無しさん@読者の声:2013/1/7(月) 23:23:34 ID:iM2L5FqJfI
おれの植えたシイタケがこんなに育つなんて、、、
裏山支援
207: 名無しさん@読者の声:2013/1/8(火) 06:43:34 ID:opEfTi/J.E

男「ふむ、なるほど…」

保険医「何を読んでいるのよ…」

男「いえ、先日先生にムード作りが致命的だと揶揄されたものですから、そのお勉強です」

保険医「百歩、いえ八千万歩譲っても、月野定規の漫画は、ムード作りのお勉強にはなり得ないと思うわよ」

男「でもほら、年上の女性を堕とすシチュエーションが多いですし」

保険医「君は私をどうしたいのよ…」

男「それと、先生の歩幅を足のサイズの2,5倍として、八千万歩譲ると元の位置に戻りますよね。譲ってませんよね」

保険医「百歩譲ったらなりえるかもしれないからね。配慮したのよ」


208: 名無しさん@読者の声:2013/1/8(火) 06:44:34 ID:zpwIKsLZ7.

保険医「しかし、君そういう気があったのね」

男「そういう気とは?」

保険医「そんなムード作りとか気にしちゃうくらいの性的欲求」

男「それは人並みにはありますよ」

保険医「男子中学生って、もっとガツガツしてるイメージあるから、てっきりオムツで満足しているのかと思ったわ」

男「それは別腹です。そしてそういうコトに至らなくとも、一緒にいられるのが幸せですから。なんて、子供っぽいですかね」

保険医「子供っぽいと言うか老成していると言うか…。それと、例え一割でも、その欲求がオムツで満たされることがあるかぎり、人並みからは外れていると思うわよ?」


209: 名無しさん@読者の声:2013/1/8(火) 06:45:38 ID:BVm3jGTqBQ

男「欲求不満なのですか?」

保険医「何よ?藪からグングニルに」

男「いえ、会話の流れから察してみようと励んでみたわけですが」

保険医「欲求不満てわけじゃないけどね。デートの時なんかに勝負下着で行って肩透かしを食らうことが頻繁だから、ひょっとしてまだ興味がないお年頃なのかと思ったの」

男「暗にもう少し積極的になれとほのめかしていますか?」

保険医「そうじゃないわ。私から無理強いする気はないし、君がしたくないというならそれでいいもの」

男「…ちなみに僕は毎日が勝負下着ですよ?」

保険医「どおりで私の不戦敗が続くわけだよ…」


210: 名無しさん@読者の声:2013/1/8(火) 07:59:14 ID:s1SFH9qbQY
男子中学生に勝負下着を着て来る教師、か……

凄く良いと思います
つC
211: 名無しさん@読者の声:2013/1/8(火) 08:30:09 ID:YpgjVMec3k
つCCCC
212: 名無しさん@読者の声:2013/1/8(火) 23:38:15 ID:iM2L5FqJfI
オムツって勝負下着の部類に入るのか、、
213: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 23:55:09 ID:Y50wrvQsq6

男「…おかしい。おかしいですよカテジナさんっ。これはもうキングクリムゾンってレベルじゃあないですよね。メイドインヘヴンですよね」

保険医「何の話?ってVと思いきやジョジョの話だってのはわかるけど、OVER HEAVENでも読んだ?」

男「読みましたけど、ジョジョの話ではないです。今が三月で、今日が卒業式だって話です。一巡するんじゃあないかってスピードで終わらせにかかってますよね?何ですか?飽きたのですか?一位とって満足してしまったのですか?」

保険医「エロシーン書きたくなかったから飛ばしたんじゃないかな?」


214: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 23:56:01 ID:opEfTi/J.E

男「…あったのですか?」

保険医「自分の胸に聞いてごらん」

男「…………」

保険医(本気で記憶障害なのかなこの子…)

男「…無いなぁとは思っていましたけど、あそこまで無いとは思いませんでしたね」

保険医「…何の話かな?」

男「先生がスレンダーバデーだって話です」

保険医「うん、既成事実があったかを明確にしないためにノーコメントにしておくわ」


215: 名無しさん@読者の声:2013/1/9(水) 23:57:14 ID:opEfTi/J.E

男「それにしても、いよいよ卒業してしまいましたね…」

保険医「感傷にひたろうとしているところを悪いけど、私は修了式まではいるからね?」

男「感傷にひたるには充分な、不充分な猶予じゃないですか」

保険医「ま、ね」

男「……」

保険医「……」

男「…って言っても積もる話もないのですけどね」

保険医「君のその致命的なムードメイクは、結局どうにもならなかったなぁ…」


216: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 02:29:41 ID:Xn/UPBwDkk

保険医「にしても、卒業式にちゃんと出席するとはね」

男「学生としてのたしなみですよ」

保険医「…色々と突っ込みたくはあるけど、今日のところは素直に誉めておくよ。えらいえらい」ナデナデ

男「ムッ…」

保険医「その顔は結構好きだよ。子供扱いした時に見せる不貞腐れたような照れた表情」

男「やけにデレてきますね。何が目的ですか?富ですか?名声ですか?」

保険医「君にどんな力があるっていうのさ…。ただの、飴と鞭だよ」


217: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 02:30:44 ID:gEEDxrx.Po

男「…叩かれるのですか」

保険医「痛くしないから安心なさい」

男「何でしょうか?」

保険医「…今日で終わりにしましょうか」

男「……」

保険医「……」

男「…手痛い鞭ですね。理由を聞かせて頂いても?」

保険医「君に対して失礼かもしれないけれどね。まだ遊びで済まされるのよ。同じ学校の先生と生徒の恋愛なんてね」

男「それはまあ、知ってましたよ。先生がエロゲをプレイさせるくらいの感覚で、僕とつきあってくれていたのは」

保険医「いや、流石にそこまでは思ってないし。君のがよっぽど失礼だな」


218: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 10:19:43 ID:7FwZM..EWU
つCCCCCC
219: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 01:10:26 ID:gEEDxrx.Po

男「で、何ですか?良心が痛んだとかそういうことですか?」

保険医「違うわよ。君が今日で中学生という肩書きを使えないとなるとね、これ以上は未練が残るのよ」

男「どういうことです…?」

保険医「はぁ…。今のところは先生と生徒って垣根があるから、飛び越す気力もないし、遊びで済ますことが出来てるけど、垣根の方から消えてくれるなんてことになったら、なし崩し的に本気になっちゃうでしょって言ってんの。言わせんな恥ずかしい。遊びが不毛なのは当たり前で、あるべき形だけどね。不毛な恋愛なんていい歳してしたくないのよ。しかも半分ちょっとしか生きていない年下相手に」


220: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 01:11:27 ID:gEEDxrx.Po

保険医「…コーヒー淹れて。一息で喋りすぎた…」

男「あ、はい」カチャカチャ

保険医「ふぅ…」

男「…別れ話で愛の告白はズルくないですか」コポコポ

保険医「大人はズルいくらいが丁度いいって山ちゃんも言ってたわ」

男「言ったのは山ちゃんですが、考えたのは脚本家でしょうに…。…はい、コーヒーどうぞ」

保険医「ありがと。それで、どうする?」

男「どうするって…。嫌だ、別れたくない、先生は永遠に僕のモノだっ。って言ったらどうするのですか?」

保険医「全力で逃げる」


221: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 13:42:20 ID:JrgEVdGhFo
逃げるのwww先生と男は一生こんなやり取りしながら死ぬまで一緒にいればいいと思うwww
222: 名無しさん@読者の声:2013/1/13(日) 20:14:26 ID:z839VTXGp2
支援
223: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 01:24:29 ID:8rLrNdzDSE

男「逃げるのですか…」

保険医「いや、何かセリフに狂気を感じたし…。まあ冗談はさておき、言われてもどうもしないわよ。そして、君がそれを言わないこともわかっているもの」

男「そんなに大人じゃないかもしれませんよ」

保険医「そんなに子供でもないでしょう」

男「…かないませんね」

保険医「いつまでも子供ではいられないということよ。お互いね…」

男「まだ、その胸が大人になる望みを捨てていなかったのですか…」

保険医「あー、もう、死ね」


224: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 01:25:45 ID:htxVXO/TZg

保険医「せっかくいいこと言おうとしたのに台無しだわ」

男「ほう、どんなです」

保険医「この空気で言わせようと言うのか、と言うかあくまで空気を読まないフリを続けるつもりね。いいわ、ちょっとこっちおいで」

男「なんですか?本当に鞭が用意してあるのですか?」

保険医「違うわよ。最後くらい歳上らしくリードしてあげようじゃない」

男「……」ノコノコ

保険医「……」スッ

男「うわ…ちょ…」

保険医「意外と初だよね君も」ギュゥ


225: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 01:26:57 ID:Xn/UPBwDkk

保険医「…君がどう思っていようとね。やっぱり、ここは君の居場所じゃないよ」

男「……」

保険医「保健室を居場所にしていいのは養護教諭だけ」

男「……」

保険医「君にとって、ここは居場所じゃない。今さら逃げ場所だとも言わない。止まり木ってとこかな。充分に羽を休めたでしょう?いつまでもサボってないで羽を動かしなさい。いつか言ってた明日は今よ」

男「……はい」

保険医「よろしい。…卒業おめでとう」チュッ

男「ン…」

…………

………………


226: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 00:49:10 ID:BVm3jGTqBQ

女「何ですか?急なお呼びだしして?愛の告白ですか?」

男「ん、まあそんなとこ」

女「ええっ!?…あ、あれですか?ハーレムエンドを目指してるとかそういうことですか?」

男「ん、まあそんなとこ」

女「ええー。嘘でも本当でも否定しましょうよ…」

男「先生からの遺言でね」

女「…亡くなられたのですか?」

男「ん、まあそんなとこ」

女「いや、私今日普通に学校であってますからね。結局なんなのですか?」

男「…守れる約束は守ろうと思ってね」

女「…?」

男「あのさ――」





―――×年後


227: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 00:50:11 ID:Lz9AKYW0ys

男「お疲れ様でーす。お先に失礼しまーす」

男「うぅ…寒ぅ…息白ぉ…」

男「はぁ…。手当ては嬉しいけど、大晦日に当直っていうのは、ちょっと切ないものがあったなぁ…」

男「…さて、あまり待たすとまた拗ねちゃいそうだし、少し急いで帰るか」





男「愛すべき家族の待つ家に」


228: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 01:28:03 ID:zpwIKsLZ7.

男「ただいまー。あ、そうだ。あけましておめでとうございます」

犬「ワンワン」

男「ごめんなー。待ってたろー。今ごはん用意するからなー」

犬「ハッハッハッ」

男「今日は高価な餌だからなー。心して食えよー」っ高級ドッグフード

犬「ワンワン」

男「そうかー旨いかー」

犬「ハグハグ」

男「癒されるなー。お前という家族がいれば今日も頑張れる気がするよ。とりあえず当直明けで眠いから寝るけども」

犬「ワンワン」

ガチャ…


229: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 02:39:48 ID:TWKB/Ff3qI
ぬおあああああ!!
眠れないからSS巡りしてただけなのに(そんな理由でスイマセン)最初から一気に読んでこの先気になって眠れん!!
支援
230: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:50:25 ID:Xn/UPBwDkk

ガチャガチャ

男「…?」

ガチャガチャガチャン

男「え…、何これ、怖い」

犬「ワンワンっ!」

ガチャ…ガチャリ

男「鍵あいちゃった…。警察に連絡すべき?」

犬「ワゥン?」

女「あっけましておめでとうございまーす!!」バターン

男「…あ、警察ですか?あの不審な人が…」

女「おっ、新年早々飛ばしてますねー先輩」

男「女に言われたくない。というかどうやって入ってきたのさ?」

女「え?普通にドアからですよ?」


231: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:51:17 ID:opEfTi/J.E

男「…そうじゃなくて、合鍵とか渡してないよね?」

女「鍵穴に針金刺して、開けゴマって言ったら開きました」

男「…年々ストーカー性が増してきてるなぁ。僕が高校卒業して地元から出て就職するにあたって別れたのに、わざわざこっちの大学に進学してくるし」

女「私は、先輩や先輩の元カノさんみたく、諦めも物わかりもよくありませんから」

男「一応、女ももうその元カノにあたるのだけどね」


232: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:51:55 ID:TCbWcTtVhU

男「で、新年早々何しにきたの?」

女「御節を作ってきました」

男「はぁ」

女「復縁して御節食べて初詣に行きましょう」

男「さらっと重大なこと混ぜなかった?ていうか、当直明けで眠いから、僕は寝るよ。御節は犬と二人で食べて。お休み」

女「あらあら、姫始めが先ですか。私は構いませんけど」

男「…本当にキャラがおかしな方向にきちゃったよね」

女「先輩のせいですから、責任とってください」


233: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:52:49 ID:8r8cK3FEdQ

女「あ、そうだ。郵便受けにこれ入ってましたよ」っ年賀状

男「他人の家の郵便受けを…、いや、いいけどね」

女「結構きてますね。このご時世に。それも先輩宛に」

男「ああ、うん。ほとんどお店だね。…眼鏡屋、スーツ屋、会社の社長、今年結婚した同僚、と…」

女「…?」

男「へぇ…」

女「何ですか?」

男「先生から。第二子が産まれたんだって」

女「え、見せてください」

男「ほれ」

女「うわー、かーわーいー」


234: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:53:52 ID:opEfTi/J.E

女「…先輩に似てるとか、ありませんよね?」

男「もう何年もあってないよ。似てるとしたら下着くらいだ」

女「もう履いてないじゃないですか。それも高校生くらいから」

男「…何でちょっと不満そうなのさ?」

女「あの頃、動じないようにってイメトレまでしてたのに、先輩普通の下着履いていたのですもの」

男「どうかしてた格好の人が、普通に普通の格好していたのだから喜ばしいことでしょうに」

女「それはそうですけど…」


235: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:54:38 ID:opEfTi/J.E

女「でも、どうして脱いだのですか?こっちが僕の本体なんだぜと言わんばかりだったのに」

男「愉快そうに黒歴史を抉ってくるなぁ。ライナスだってハイスクールにも上がれば、毛布を捨ててストールを巻くさ」

女「それはそれで見てみたいですね。皆高校生になったピーナッツ」

男「…正式名称だと何の作品かわからなくなるね」

女「安心毛布だったのですか?オムツが」

男「さあね。今となっては定かじゃないよ」


236: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:55:47 ID:zpwIKsLZ7.

女「それで、やっぱり床に伏すのですか?」

男「いや、年賀状見てちょっと目が冴えた」

女「では?」

男「けど、御節食べたら多分眠くなるから、先に初詣に行こうか」

女「はいっ!あ、女友ちゃんも呼んでいいですか?」

男「いいけど。帰ってきて御節ちょっとつついたら寝るからね、僕は」

女「果たして寝ることが出来ますかね。いえ別の意味では寝ることになるのかもしれませんが。くふふふふ」

男「素直に女友と遊んでなよ。それじゃ行ってくるから、留守番お願い」

犬「ワンっ!」






       終わり
237: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 15:04:25 ID:iqCPsQL3wQ


いや、でも人生ってこんなもんだよなーって思う
238: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 15:12:16 ID:Xn/UPBwDkk
はい、終わりーっす。
最後まで読んでくれた方もそうでない方もありがとうございました。
後半の尻すぼみと駆け足は仕様です。
こんな中途半端な終わり方認めねぇ!って方がいたら、乗っ取っても全然いいよっ!

支援、投票してくれた皆さんありがとうございます。特に途中でID変わってしまったようですが、IDがhから始まる二人。完結までいけたのはお前ら二人の支援のおかげと自惚れちゃっても構わないんだぜ?
そして、何と初の一位などとらせて頂きまして、ランキングスレで結果見たときは、なんというか……その…下品ですが…ふふ……勃起………しちゃいましてね…………。うん、今確実に投票する気がなくなった人が三人はいるはずっ。
とにかくありがとうございました。

ご意見、ご感想、ご質問、乗っ取りなどがあれば待ってるぜー。


239: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 15:34:39 ID:xYyUpA7cFQ
乙!面白かった〜(´∀`)

>>1は男性?女性?
あと下着はムーニーマンとパンパースどっち派?
240: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 16:06:21 ID:KS1oVzK.WM
復縁してほしいなぁ
女が変態的にオムツを攻めたりしてるとこ見たいなぁ
幸せになってほしぃなぁ
241: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 16:28:07 ID:gEEDxrx.Po
>>239
パスポートにMって書かれる方。Mだけど入国審査とか大丈夫?って緊張しちゃう方。
ノーパン派。
242: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 18:41:14 ID:ik0jCv.Cks


面白かった
243: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 22:18:27 ID:N3/zXTY8GI
結局先生とは駄目だったかあ、残念だけどこれはこれで

お疲れ様でした!
244: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 23:08:52 ID:iM2L5FqJfI
Mって書かれる方、、、だと、、

元ID:hp3なんとかでございます
お疲れ様です。
二人のやり取りが見られないのは残念ですが、彼らはきっと、僕らの知らないどこかで幸せに暮らしているのでしょうね。
皆さんの幸せを願います。
245: エコノミックアイドル:2013/1/15(火) 23:33:03 ID:iM2L5FqJfI
連レス失礼
このssが始まったのがちょうど僕の誕生日なんですよ。

なんかすげえなー

とか。
素晴らしい誕生日プレゼントをありがとう。
246: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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sage:


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