保険医「うわ…、早速いるし…」
男「お邪魔してます」
保険医「始業式なんだし、心機一転して教室行きなさいよ」
男「嫌ですよ。腫れ物扱いされにいくなんて、…て言うか去年も言いましたよね?」
保険医「うん、何かデジャヴュ。つーかさー、まだ履いてんの?」
男「確認します?」
保険医「見せんな」
男「初なねんねじゃあるまいに…」
保険医「おっさんか君は…」
2: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:21:12 ID:JvSjQayFWw
保険医「君さー、進路とかどうするの?」
男「普通に進学するつもりですよ?」
保険医「なおさら教室行けよ…」
男「高校いってからでいいじゃないですか。来年から本気出します」
保険医「いや、明日から本気出せよ」
男「明日っていつさっ!?」
保険医「聞かれても…。私のセリフだし…。あと文面だけだとジョジョのパロってわかりにくい」
3: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:21:57 ID:GlzETAUq3E
男「ジョジョも守備範囲でしたか」
保険医「そうよ。今に万年筆持って襲いかかるかもしれないわよ」
男「じゃあズキュウウウンして、光るメロンを引きずり出さなきゃあいけませんね」
保険医「痺れないし憧れないわね」
男「まあ、メロンなんておこがましいミカンサイズですものね…」
保険医「黙れ」
4: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:22:34 ID:ALUchwkIf6
保険医「話し戻すけどさ、高校出た後の将来の進路とかは何か考えてるの」
男「いやー、別に」
保険医「やりたいこととかないの?」
男「何を先生みたいなこと言ってるんですか?」
保険医「いや、私一応養護教諭だし」
男「そういえばそうでしたね。保険医なんて名称だから歯科医師かと思いました」
保険医「まあ誤字というか誤用だってのはわかってるけども」
5: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:23:28 ID:x8fvXdBx1Y
保険医「そうだ。介護師とか目指してみたら?」
男「何でですか?」
保険医「君オムツの扱いに長けてるじゃん。オムツァーじゃん」
男「確かに僕はオムツァーですけど、安直すぎませんか?駒込ピペット好きが皆化学者になるとは限らないと思いますよ」
保険医「私も五捨六入して二十年生きてるけど、そんな特殊な嗜好の人は見たことないし、仮に駒込ピペット好きの人がいたなら、その人は何らかの形で科学に従事してると思うよ?」
6: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:24:05 ID:JvSjQayFWw
保険医「何の漫画読んでるの?」
男「漫画って決めつけないで下さい。図書室で借りた介護の本です」
保険医「考えなおしたら?」
男「何を仰いますやら。なかなかどうして興味深いですよ」
保険医「私は今、社会に対して取り返しのつかないことをしてしまった気がする…」
7: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:24:59 ID:djHVrpPO/c
男「先生は時々、聖職者とは到底思えない発言をしますよね」
保険医「私は聖職者である以前に、一人の良識ある大人なのよ」
男「先生は時々、一人の良識ある大人とは到底思えない発言をしますよね」
保険医「図書室で雑談を交えながら平然と本を借りてくる保健室登校者に、良識云々を説かれたくないわね」
男「見てたんですか」
保険医「たまたまよ」
8: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:25:46 ID:gz8cblfGU2
男「何をしているんですか?」
保険医「何をしてるように見えるというの?」
男「仕事中にDSしてるように見えます」
保険医「正解」
男「保険医って暇なんですか?」
保険医「そんなことないわよ。私が仕事早いだけ」
男「だからといってゲームはどうかと思いますよ?」
保険医「バレなきゃいいのよ」
男「文字通りの反面教師ですね」
9: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:26:38 ID:8ksx3rxlgY
保険医「そんなことより、こいつお気に入り登録出来ないんだけど、どうしたらいいの?このアイコン押しても何も起きないし」
男「ああ、それ画面に息吹きかけるのですよ」
保険医「ふぅーふぅー」
男(…かわいい)
保険医「あ、本当だ。こんな機能あったんだー」
男「というか、今さらDS版の2ですか」
保険医「新作が出ると、久しぶりに旧作やりたくならない?」
男「ちょっとわかります」
保険医「まあPSP持ってないのだけどね」
10: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:27:20 ID:gz8cblfGU2
保険医「暇ねー。疫病神がいるせいで客も来ないしー」
男「客って…。まあいいじゃないですか。亭主元気で留守がいいって言いますし」
保険医「何か違くないそれ?」
男「自分で言っててそんな気がしますけども、とりあえずコーヒーでも淹れましょうか?」っコーヒーメーカー
保険医「…勝手に私物を持ち込まないでくれるかな?」
男「飲まないんですか?」
保険医「飲むけどさ」
11: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:28:27 ID:IGTPMpoMfU
男「お茶請けに八ッ橋は如何でしょう」っ生八ッ橋
保険医「勝手に冷蔵庫を私物化しないでくれるかな?」
男「食べないのですか?」
保険医「食べるけどさ」
男「ええと、皿とフォークとマイカップと…」
保険医「何?ここに住むの?」
12: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:58:54 ID:ryJUKMU.ZA
(偉そうに申し訳ないけど、変換ミスってるお…保険医じゃなくて保健医じゃないかな…)
13: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 02:05:10 ID:Xv5pa7mzCw
おもしろいよー。
支援支援!!
14: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 18:31:33 ID:HZWQXcGV/Y
>>12
つ>>4
多分気づいてるんじゃまいか?
面白い
つC
15: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:03:10 ID:IGTPMpoMfU
>>12
おぅふっ誤字った。指摘あとんす。
けどなおすの面倒だから、保険医っつーフィクションでファンタジーで未知な職業ってことで押し通すわ。気になる人は脳内変換よろ。
16: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:04:06 ID:djHVrpPO/c
女友「すいませーん」
女「………ウゥ」
男「どちら様?」
女友「誰ですか?というか保険の先生は?」
男「今席外してるよー、煙草でも吸いに行ったんじゃないかな?」
女友「えー。て言うか、あなたは誰ですか?何で保健室で勉強してるの?」
男「いきなり突っ込んだこと聞くお嬢さんだね。それよりもお友達の顔色悪いけどそっちが優先じゃないの?」
女友「あっ、そうだっ。女ちゃんベッドに」
女「うん…」
男「あ、待った」
17: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:05:57 ID:vkS06AncWo
男「ええと」ゴソゴソ
女友「何やってるんですか?勝手にいじっていいの?」
男「こんな危険人物おいて、軽々しく席を外す方が悪いんだよっと、はいこれ」っ体温計
女友「あ、どうも。女ちゃん、これ」
女「…うん」
男「あとこれも」っ上腕式血圧計
女友「それ素人がやっちゃ駄目なんじゃ?」
男「細かいことは気にしないの。はい腕出して」ベリベリ
女「…はい」
男「で、何があったの?」プシュプシュ
18: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:09:51 ID:CmdQzk9Fwc
女友「えと、体育の時間に急に女ちゃんの具合が悪くなって…、って何であなたにそんなこと言わなきゃならないんですか?」
男「ごもっとも。で、女ちゃんさんは朝ごはんちゃんと食べてきた?」プシュプシュ プシュー
女「…いえ」ピピピ
男「あ、鳴ったね。見せて。…36度ちょうどか。血圧も低めだし、貧血かなこれは?」
女友「最初の質問もはぐらかしているし、話を聞きなさいよっ」
男「病人の前では静かにね。とりあえず女ちゃんさんはベッドで休むといいよ」
女「…はい」
19: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:11:43 ID:vkS06AncWo
保険医「…何ぞこれ?」
男「お客さんです。具合悪いそうで、とりあえずバイタル測ってパンツの色を聞いておきました」
保険医「そうかわかった死んでいいよ」
女友「えと…」
保険医「…元気そうに見えるのだけど?」
男「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
保険医「ザオリク」
男「その娘はただの付き添いで、患者さんはベッドで休んでもらってます。熱は36度0分、体育の時間に具合が悪くなったそうで、朝ごはんは食べてないそうです」
保険医「そうかわかったニフラム」
20: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 13:14:06 ID:GlzETAUq3E
保険医「とりあえず貴女は教室に戻りなさい」
女友「え、でも…」チラッ
保険医「大丈夫看ておくから」
女友「はあ…」
保険医「…それから君も教室に戻りなさい」
男「どさくさに紛れて何言ってるのですか?」
保険医「教育者として教育をしてみただけだが」
男「教室に戻るくらいなら、校舎の網戸を片っ端から破って、盗んだセグウェイで走り出します」
保険医「学校に網戸はないし、何でセグウェイ?」
男「十四の昼なんてこんなものです」
21: 名無しさん@読者の声:2012/11/16(金) 22:01:59 ID:HZWQXcGV/Y
そうかわかった二フラムwww
かわいそすwww
つC
22: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 18:04:05 ID:UnOQWjueGw
やりとりが面白すぎるwww
支援
23: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:02:51 ID:8ksx3rxlgY
女友「あの…、失礼しました」
保険医「ご苦労様」
男「……ふぅ。緊張したなぁもう」
保険医「流暢に喋ってたじゃない」
男「対人恐怖症でコミュニケーション障害からなる解離性障害なんです」
保険医「それはもう保健室登校してないで病院に行きなさい」
男「嘘ですよ。性癖の問題なので病院では治りません」
保険医「知ってるし。行くなら病院よりも警察だものね」
24: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:03:57 ID:sO.j3XTpmo
男「誰に迷惑かける性癖でもないでしょうに」
保険医「今目の前に迷惑してる人がいるのだけれど?」
男「それは、教員免許を取った己の不幸を呪って下さい」
保険医「おんさるはたたぎゃたはんなまんなのーきゃろみ」
男「本格的な呪いだっ!?」
保険医「あ、そうだ。髪の毛一本くれないかな?」
男「お断りします」
25: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:05:05 ID:GlzETAUq3E
保険医「それにしても、どうしてそんな性癖が目覚めちゃったわけ?」
男「たいして面白くない話ですよ?」
保険医「そこは話術でどうにかおもしろおかしくしなさいよ。多少モってでもいいから」
男「そうですか。あれは、そうですね。セカンドインパクトが起きて間もないことでした…」
保険医「はいダウトー」
男「多少モってでもという話だったのでは?」
保険医「その程度でおもしろおかしくなると思っているのなら甘く見られたものね」
26: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:09:38 ID:GlzETAUq3E
母『アンタたちオムツを履きなさいっ!』
男『……』
弟『…気が狂っとる』
保険医「何?何が始まったの?」
男「いわゆる回想編ってやつですね。横槍入れないで下さいよ」
保険医「いや、入れるでしょこれ?どうしたのよ?君のお母さんは?」
男「祖父の認知が始まって排泄が任意で出来なくなったから、オムツを導入することになったのですが、中々祖父が履きたがらないものですから、まずは息子に履かせて恥ずかしくないものなんですよと祖父に伝えようとした、母の浅はかな策略です」
27: 名無しさん@読者の声:2012/11/17(土) 22:10:29 ID:sO.j3XTpmo
保険医「中々ぶっ飛んだ思考の持ち主ね。君のお母さん」
男「否定はしません。あの時は、同じ部活の部長に『AV撮るわよっ!』って言われた部員の気持ちが、少し理解できました」
保険医「薄い本で度々あるけど、反応は多種多様じゃないのそれ?」
男「大体言われた直後に台詞のないコマが入るものだと思いますよ?読んだことないですけど」
保険医「今さらいるのそのフォロー?」
男「浅薄な知識をひけらかしていると思われるのは嫌ですから。回想に戻りますよ」
28: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 04:10:07 ID:vkS06AncWo
『』
男「……」
保険医「え、回想は?」
男「回想するほどの展開が、この先にありませんでした。その後は、オムツ渡されて自室にて、ものの試しだと履いてみたわけですが、なんていうか……その…下品ですが…ふふ……勃起………しちゃいましてね…………」
保険医「…なんでさ?」
男「さあ?僕の脊髄か海綿体に聞いてください。で、勃起したことに焦った僕はこれはきっと危険なものだとパニックになって、脱ごうと思ってちょっと触れただけで、なんていうか……その…下品ですが…ふふ……射精………しちゃいましてね…………」
保険医「とりあえずその殺人鬼な喋り方やめろ」
29: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 04:11:56 ID:dlQNzFl2N6
男『うっ…!』ビクンビクン
男『…………』ベチャア
男『……多い日も安心…』
男「自分で言って、本気で死にたくなりました」
保険医「いや、今の場面に回想いる?」
男「そして翌日、昨日のは何かの間違いだと改めてオムツを履いてみたわけですが、なんていうか……その…下品ですが…ふふ……案の定…勃起………しちゃいましてね…………」
保険医「次その喋り方したら、本気で脛蹴るから」
男「その後は開きなおりまして、オナ―いや、オムニーに味をしめまして、今に至るというわけですよ」
保険医「はしょり過ぎでしょうに…」
30: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 04:13:11 ID:CmdQzk9Fwc
保険医「自分の部屋でやってなさいよ。何で履いて学校来ちゃったのよ?」
男「若者とは常に新しい刺激を求める、そういう生き物なのですよ…」
保険医「で、悪ふざけでクラスメートにズボン下ろされてバレたと」
男「そういうことです。おかげで同学年からはムーニーマンと呼ばれています」
保険医「君のオムツ姿がトラウマになった娘のカウンセリングを受けたことあるんだけど…」
男「愛用はリフレなんですけどねぇ」
保険医「無視するな。そして極めてどうでもいい」
31: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 09:13:02 ID:UnOQWjueGw
クソワロタwww男バカ過ぎwww
32: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:28:41 ID:ALUchwkIf6
女友「失礼しまーす」
保険医「いらっしゃい」
女友「どうですか?女ちゃんは?」
男「まだ寝てるよー。多分貧血だって」
女友「何であなたが答えるんです?というか先生、この人何なんですか?」
保険医「気にしないでいいわよ。ただの頭の悪い変態だから」
男「…先生、本当に教員免許持ってます?」
保険医「失礼ね。それに君が言ったことじゃない」
男「そんな自己紹介しましたっけ?」
保険医「初めて来たときに言ってたわよ」
33: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:30:44 ID:CmdQzk9Fwc
男『失礼しまーす』
保険医『どうかした?』
男『ええと…』
保険医『気分が悪いとか?恋の悩み?』
男『いえ、その、実は、頭が悪くて』
保険医『…それは教室で治して貰いなさい?』
男『いえ、そうじゃなくて、あの、変態なんです僕』
保険医『…待ってね。今パトカーと救急車呼ぶから』
保険医「って言ってたじゃない」
男「そんなこともありましたねぇ。というかよく出会いを鮮明に覚えていますね?僕にホの字なのですか?」
保険医「初対面で変態だと告白されるセンセーショナルな出会いは向こう十年は忘れられそうにないわよ。遺憾なことにね」
34: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:33:00 ID:JvSjQayFWw
男「ところで、養護教諭って教員免許必要なんですか?」
保険医「…さあ?」
男「『さあ?』って…」
保険医「やるおで学ぶシリーズじゃないんだから、SSに専門的なリアリティー求めないでよ。そもそも保険医も保健医だって養護教諭のことじゃないし」
男「それもそうですけど…」
女友「あの…」
男「おお…、モブキャラがこのメタな会話に割って入ってくるとは…」
保険医「何?」
女友「これ、女ちゃんの鞄です。いるかと思って」
保険医「ああ、ありがとう。ご苦労様」
35: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 21:34:11 ID:CmdQzk9Fwc
女友「……」ジー
男「……?」
女友「あの、“み”てて下さいね」
保険医「うん。看ておくよ」
女友「…失礼しました」
男「……あの娘今、看(み)てて下さいじゃなくて監視(み)てて下さいって言いましたね…」
保険医「中々良識のある娘のようね」
男「あんまりじゃないでしょうか。何で先生になろうと思ったのですか?」
保険医「少なくとも保健室登校の男子生徒との会話をSSにされる為ではないわね」
男「世界を全否定した…!?」
36: 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 22:26:51 ID:aJ/URoXAUo
なんだこれ面白いなC
37: 名無しさん@読者の声:2012/11/19(月) 20:48:20 ID:vkS06AncWo
女「ん…う…?」
男「あ、起きましたよ」
保険医「おはよう」
女「…?…あ、おはようございます」
保険医「気分はどう?」
女「えと、普通です」
保険医「教室戻れそう?」
女「はい。大丈夫だと思います」
保険医「そう。じゃこれ鞄。お友達が持ってきてくれてたわよ」っ鞄
女「あ、はい。ありがとうございました」
保険医「うん」
女「えっと、あの、先輩もありがとうございました」
男「…え、僕?」
女「はい」
保険医「……」ニヨニヨ
男「うぇ。えと、どういたしまして」
女「はい。それじゃ失礼しました」
38: 名無しさん@読者の声:2012/11/19(月) 20:49:44 ID:vkS06AncWo
保険医「満更でもなさそうねー」ニヨニヨ
男「まあ、先輩と言われるのも悪くないですね」
保険医「普通な返答でつまらーん」
男「何を期待していたのですか」
保険医「勘違いして、鼻の下伸ばして、ダークネスにトラブっちゃえば良かったのに」
男「はいはい」
保険医「…?やけに反応が素だね。ひょっとして照れてるのかい?」
男「まあ、それなりに」
保険医「ふむ、そのへんが現実的な範囲よね」
男「何がです?」
保険医「あざとさのないリアルなツンデレって」
39: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:21:45 ID:djHVrpPO/c
男「またDSですか…」
保険医「暇なのだもの」
男「暇だからといって…」
保険医「真面目な話、君がいるせいで三年生の女生徒の多くは、余程のことがない限り保健室に来たがらないそうよ?」
男「ミニスのラックが一定値を越えるとパニック召喚でゲルニカしか出なくなるのですよ」
保険医「露骨に話そらしたわね。そして今はもう違うゲームだし」
男「ほう何をやっているのです?」
保険医「最初のガチャでジェネシックガオとバイオプテラが出ちゃったヌルゲー」
男「学園ですか。宇宙戦用のストフリとエターナルが出たら作業ゲーになりますよね」
40: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:22:45 ID:gz8cblfGU2
男「前といい、今といい、何で今さらそのチョイスなんです?」
保険医「3DSもPSPも持ってないからねー。ワゴンセールで適当チョイス」
男「なるほど」
女「失礼しまーす」
男「…うわ」
女友「今、うわって言いませんでした?」
男「空耳か幻聴じゃないでしょうか?」
保険医「何かあった?」
女「えっと調理実習でクッキー焼いたので、この前のお礼にと思って」
保険医「…、ですってよ」
男「…、えっ?僕にっ?」
女「はい。先生にもどうぞ」
保険医「あら、ありがとう」
41: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:24:22 ID:CmdQzk9Fwc
男「そしたらコーヒーでも淹れましょうか」
女友「え?保健室ってコーヒー出るんですか?」
保険医「たまり場になりそうなら撤去させるけど…」
男「そうですね。撤去してドリンクバーを設置しましょう」
保険医「コーヒーメーカーより先に君を撤去した方が良さそうだね」
女「あはは」
男「はい。入りましたよっと」っコーヒー
女友「えっ…」
女「ブラック…」
男「ああ、そうか。僕も先生もブラックだから気がつかなかった。ミルクとかないし、お子ちゃまたちにはお茶の方が良かったかな?」
女友「……」カチーン
女「……」コチーン
42: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:26:05 ID:IGTPMpoMfU
女友「ブラックでいいです」
女「私も」
男「いやいや無理して、背伸びしなくても良いのだよ?」
女友「無理なんかしてませんから」ズズッ
女「ふーふー」ズズッ
女友「…………にがっ」
女「…苦い」
保険医「茶道では、和菓子で口の中を甘くしてからお茶を口に含むのよ。クッキー貰うわね」パクパク
女友「へぇー」パクッ ズズッ
女「…、うん。飲める」パクッ ズズッ
男「…本当ですか?」
保険医「いや聞きかじりだから、真偽は定かでない」
43: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:27:31 ID:x8fvXdBx1Y
女「先生はブラックのコーヒーが似合いますよね」
保険医「そう?」
女友「大人の女性って感じがします。一方先輩は全然似合いませんけど」
男「一々引き合いに出さないでくれるかな」
女「白衣とコーヒーが凄く決まってると思います」
保険医「よくわからないけれど、ありがとう」
男「確かに、白衣とコーヒー、大きめのワイシャツとココアは鉄板だと思う」
保険医「納得と共感を覚えてしまった私は、ちょっともうダメかもしれない…」
44: 名無しさん@読者の声:2012/11/20(火) 20:29:10 ID:IGTPMpoMfU
「バスローブにワイン」
「ロッキングチェアにブランデー」
「グラップラーに炭酸抜きコーラ」
キャイキャイ
男「……(…何か女子会みたくなってきたな。正直居づらいぞ、この空気)」ガタッ
保険医「ん?席を外すのか?」
女「…?」
女友「……」
男「ちょっと外の空気を吸ってこようかと…」
保険医「……わざわざ君に持ってきてくれたのだぞ?このクッキー」
女「いえ、そんな……」
女友「……」
男「………、…やっぱりいいです」ストン
保険医「うむ」
45: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:06:15 ID:GlzETAUq3E
女友「あ、もうこんな時間。もうすぐ予鈴なるよ?」
女「本当だ。あの、コーヒーごちそうさまでした」
保険医「はいはい。こちらこそ」
女「また来てもいいですかね?」
保険医「忙しくないときならね」
男「……」
女「はいっ。失礼しました」
女友「失礼しましたー」
保険医「……」
男「…、…ぶへぁ〜」ダラーン
保険医「おやおや、だらしがないな」
男「酷じゃないですか?」
保険医「君が邪険に扱おうとするからだろう」
46: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:07:23 ID:8ksx3rxlgY
男「別に『じゃかあしい』とか言ってないですし、ロリ少女になったりしませんよ」
保険医「邪賢王ヒロシマとか誰がわかるのよ?」
男「これから人気でますよきっと」
保険医「で、どういう思惑があるのかしら?」
男「買い被らないで下さいよ。ああいう女の子らしい女の子とか苦手なだけです」
保険医「ふぅ…ん」
男「暗に先生が女の子らしくないと含んだのですが」
保険医「自分の歳くらい数えているわよ」
男「五捨六入で二十歳とかサバよんだくせに…」
47: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:08:49 ID:dlQNzFl2N6
女友「すいません。失礼しまーす」
保険医「あら、今日は一人?どうかした?」
女友「ちょっと相談があって来たんですけど」
男「僕は席を外しましょうか…」
女友「いえ、出来れば聞いてください」
保険医「ふむ?」
男「とりあえずコーヒーでも淹れましょうか」
保険医「お掛けなさいな」
女友「はい」
保険医「で、相談って?」
女友「あの、女ちゃんのことなんですけど…」
男「コーヒーが入りましたよっと」っコーヒー
女友「あ、どうも」
保険医「まあ君もお掛けなさいよ」
48: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:10:29 ID:djHVrpPO/c
女友「なにこれ!?甘いっ!?けど苦いっ!?」
保険医「本当だ。香りは凄い甘いのに味は普通のブラックだ」
男「フレーバーコーヒーというのを淹れてみました」
保険医「へー。こんなに香り強いんだね」
女友「なんか小洒落てますね。先輩なのに」
男「まあコーヒーはひとまず置いておいて、女ちゃんさんがどうかしたの?」
女友「えと、その前に、変態の先輩は何で保健室登校してるんですか?」
男「今さら何レスも前に終わった話を聞かれてもなぁ。と言うか他の先輩なんかに聞いたことない?」
女友「アタシ帰宅部なんで」
49: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:11:44 ID:dlQNzFl2N6
男「まあ、前にも先生が言った通り、頭の悪い変態だからだよ」
女友「真面目に答えてくれませんか」
男「真面目にって…。何でそんなこと聞くの?」
女友「……女ちゃんが、先輩に興味を持ってるようだからです」
保険医「ブッふ!ゲホッゲホッ!」
男「可愛くないむせ方…。で、女ちゃんはアレ?頭部を強く打ち付けたりでもしたの?」
保険医「あ、それ自分で言うんだ」
女友「いえ、そもそもまだ好意を持ってるのかすらわからないんですけど、とにかく興味を持っているようでして」
保険医「君、何かしたの?」
男「身に覚えがありません。単に保健室登校が珍しかったのではないですか?」
50: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 20:13:21 ID:JvSjQayFWw
女友「ちょっと世間ずれしているところもある娘なので。だから先輩が害のある人なのか先にリサーチしに来たんですけど」
男「へー。で、どうなのでしょう?」
保険医「え、何で私に聞くの?」
男「自分で答えても参考にならないでしょうに。身近な人に聞くべきかと」
保険医「んー。急に言われてもなぁ」
女友「本人の前ですけど、どんな人なんですか?」
保険医「…頭の悪い変態?」
女友「やっぱり…」
男「……」
51: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 22:53:30 ID:UnOQWjueGw
ひでぇwww
支援
52: 名無しさん@読者の声:2012/11/21(水) 23:15:22 ID:HZWQXcGV/Y
先生ぇ…僕も治療して下さい…ハァハァ
つC
53: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:28:59 ID:dlQNzFl2N6
保険医「冗談はともかく」
女友「えっ?」
男「失礼な後輩だなぁ」
保険医「私が同級生なら、なるべく関わりを持たないようにするかな」
男「でしょうね」
女友「……」
保険医「人柄的には、害はないし益もないけど、彼と親しくなろうとしたら色々と害はあるからね」
女友「どんなですか?」
男「保健室登校するような問題のある生徒と付き合おうというんだ。ちょっと想像したらわかりそうなものでないかい?」
女友「……」
54: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:29:48 ID:djHVrpPO/c
男「で、女友さんはどうするの?」
女友「どう、とは?」
男「女ちゃんさんはわざわざ火の粉の飛び交うようなところ、文字どおりに火遊びするタイプには見えないし、僕としても見知った後輩に煩わしい思いはさせたくない。で、リサーチしてみて君としてはどうするの?どうしたいの?」
女友「私は、…その、ごめんなさい。…出来れば先輩に関わって欲しくないです…。友達として女ちゃんが後ろ指さされるようなところは見たくないし」
男「まあ、そうだよね」
保険医「……」
女友「…ごめんなさい」
55: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:30:42 ID:sO.j3XTpmo
男「それじゃ、お節介な女友さんに免じて、女ちゃんさんとはなるべく関わらないように、親しくならないように配慮するよ」
女友「……」
男「とは言えど、基本的に保健室にいるし、他に逃げ場もないから、来られる分にはどうしようも出来ないんだけどね?邪険にしてこれ以上周囲からの不評買うような真似もしたくないし」
女友「…なんか、すいません」
男「気にしなくていいよ。不用意に関わりを持った僕の過失でもあるわけだし」
保険医「……」
女友「意外と真面目な人なんですね」
男「薄々気付いていたけど、一言多い人なのですね」
56: 名無しさん@読者の声:2012/11/22(木) 22:31:40 ID:x8fvXdBx1Y
女友「それじゃ、失礼しましたー」
保険医「うむ」
男「さようなら」
保険医「……」
男「…何ですか?」
保険医「君も意外と考えているのだなと」
男「何をです?」
保険医「自分の立ち位置を鑑みた、他人との付き合い方とでも言うべきかな?悪役を買って出るなんてね」
男「嫌だな、保身ですよ。可愛い後輩の女の子とキャッキャッウフフしていたら満足に保健室登校出来なくなるじゃないですか」
保険医「…ま、そういうことにしておくよ」
57: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:39:25 ID:x8fvXdBx1Y
女「失礼しまーすっ」
女友「…失礼します」
男「……」
保険医「冷やかしお断りよー」
女「差し入れです。お家でマドレーヌ焼いてきたので」
保険医「ゆっくりしていってね」
男「…女友さん、コーヒー淹れるから手伝って」
女友「え?あ、はい」
男「どういうつもりですかと?」ヒソヒソ
女友「どういうって?」ヒソヒソ
男「昨日の今日なのだから、女友さんも女ちゃんさんを止めるとかなさいよ。僕にだけ働かせようとしないで」ヒソヒソ
女「言って止まるのなら先輩に話しを持ちかけませんよ」ヒソヒソ
58: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:40:35 ID:x8fvXdBx1Y
男「コーヒーと紅茶が入りましたよっと」っコーヒーっ紅茶
保険医「また持ち込んで…」
女「ありがとうございます」
男「嫌ですね、持ち込んでなんかいませんよ。職員室に落ちてたのを拝借してきただけです」
保険医「尚更悪いというか、本当に何でそんなにアクティブなのに保健室登校してるかな君は」
女「あ、それ私も気になります。何で先輩は保健室登校してるんですか?」
女友「そういえば、結局はぐらかされて聞けてなかったですね。何でなのですか?」
女「どこか悪いんですか?」
男「これが良識と思いやりを持ち合わせた模範回答というか模範質問ですよ?」
女友「悪かったですね」
59: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:41:31 ID:sO.j3XTpmo
男「簡単に言うと、教室に居場所がなくなったから逃げてきたってだけの話だよ」
保険医「はた迷惑な…」
男「身体のケアだけでなく、心のケアも仕事のうちでしょう?」
保険医「だったらせめて傷ついてから来なさいよ」
女「えと、イジメにでもあってたのですか…?」
男「いいや、イジメに遭いそうだったから逃げてきたのさ」
女友「どういうことですか?」
男「女ちゃんさんも帰宅部なの?」
女「いえ、家庭科部ですけど…」
男「それじゃ、先輩にでも聞いておくれ」
60: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:42:31 ID:vkS06AncWo
女「今教えて頂くわけにはいかないのですか?」
男「流石に自分の口から不名誉な話をするのは、いささか抵抗があるのさ。もっとも、貴方のその豚のようなお口からみすぼらしくはしたなく懺悔する様が見たいのとか言っちゃう嗜虐主義者だって言うなら、観念するというか吝かじゃないけど?」
女「いえ、結構です」
女友「理由の一端が垣間見えました…」
男「それじゃ閑話休題としましょ。あまり話し込んでると全部食べられちゃうよ?」
保険医「……」モッキュモッキュ
女友「早っ!?いつの間に!?」
女「もう半分以上なくなってる!?」
61: 名無しさん@読者の声:2012/11/23(金) 20:46:28 ID:UOc.wz7gCU
なんだかんだで好きだ、支援。
62: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 19:25:13 ID:vkS06AncWo
男「…市販の味がする」
保険医「……」モッキュモッキュ
女友「…先輩、それ誉め言葉だったとしてもどうかと思いますよ」
男「具体的に言うと、駅前の伊織屋の味がする…」
女「えー、本当ですかっ?伊織屋よく行かれるんですか?」
男「ん、母さんがあそこの洋菓子好きで、よく食べるよ」
女「いつもご贔屓にありがとうございます。叔父のお店なんですよー」
男「へー、それで、叔父さんに習ってるの?」
女「お店を手伝いがてら教えて貰ってます」
女友「……」
保険医「……」モッキュモッ!? ドンドンドン! ゴッキュゴッキュ プハー
63: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 19:26:40 ID:x8fvXdBx1Y
女「あ、もうお昼休み終わりますね。失礼しました」
女友「…失礼しました」ギロリ
保険医「しっかり勉学に励むのよー」
男「…何か物語と全く関係ないところで死にかけていませんでした?」
保険医「ちょっと安心院さんに会ってきちゃったわ」
男「軽く死んでませんかそれ?」
保険医「そんなことより、何やらいい感じの和やかムードだったんじゃなーいー?」
男「女友さんが悪鬼羅刹の形相で睨んでましたけどね」
保険医「もう付き合っちゃえばいいじゃない?」
男「冗談はよし子さんですよ」
保険医「君は本当に平成生まれなのかい?」
64: 名無しさん@読者の声:2012/11/24(土) 21:36:09 ID:HZWQXcGV/Y
君は本当に平成生まれなのかいwww
たまにそーゆーやついるよなw
つC
65: 名無しさん@読者の声:2012/11/25(日) 20:43:06 ID:djHVrpPO/c
保険医「冗談はよしおくんとしてさ、女友さんにはああ言っていたけれど、君はどうする気なんだい?満更でもなさそうに話していたけれど」
男「どうするもこうするもありませんよ。そのうち飽きるでしょ」
保険医「君に好意を持つようになったら?」
男「その時は、と言うかそうなる前に逃げますよ」
保険医「なんだかなぁ。『ただ、親切なだけで、人のことが本当に好きではないような友だちなら、いらない。自分がいやな思いをしたくないから、人に親切にしているだけの人もいらない』を地でいってるね、君は」
男「誰の言葉です?」
66: 名無しさん@読者の声:2012/11/25(日) 20:44:30 ID:x8fvXdBx1Y
保険医「ホムサ・トフト」
男「どちら様ですか?」
保険医「ムーミン谷の仲間だよ」
男「フィンランドの人って付き合いにくそうですね」
保険医「君には言われたくないだろうさ。それに、ムーミンパパですらパンツを履いているというのに…」
男「その息子はオムツはおろか、全裸じゃないですか」
保険医「彼は妖精だもの」
男「僕もオムツの妖精かもしれませんよ?」
保険医「君は妖精というか真性だもの」
男「失礼な。仮性ですよ」
保険医「何の話をしているのだい?」
67: 名無しさん@読者の声:2012/11/26(月) 21:43:44 ID:CmdQzk9Fwc
男「先生、何か突拍子もないことを言ってください」
保険医「烈海王てウケとタチどっちだと思う?」
男「…ふむ、相手がオーガの息子か、人喰いの息子かによりますね」
保険医「…暇なのかい?」
男「暇ですね」
保険医「校庭に行って参加してきたらいいじゃないか」
男「嫌ですよ。肌が焼けたらどうするのですか」
保険医「だったら黙ってプリントをやることだね」
男「そう言わずに、折角の体育祭なのだから、ご一緒に運動でもしましょうよ。ベッドの上とかで」
保険医「腹筋でもしてなさいな、そしてそっちの方がよっぽど突拍子もないと言うか、今訴訟起こしたら百パーセント勝てる発言ね」
68: 名無しさん@読者の声:2012/11/26(月) 21:45:00 ID:x8fvXdBx1Y
男「そもそも、プリントがもう全部終わってしまったのですよ」
保険医「あれ1日分あったよね?時間的にはまだ2時限目なのに」
男「あの程度なら30分あれば終わりますよ」
保険医「君は本当に残念なハイスペックだな」
男「なんなら全教科のプリントの裏に描いた4コマ漫画のベタ塗りとトーン貼りも終わってますもの」
保険医「君の学習用具の定義が甚だ疑問だよ」
男「ウケが良かったら花と夢に応募しようと思っています」
保険医「少女漫画なんだ…」
69: 名無しさん@読者の声:2012/11/26(月) 21:47:57 ID:8ksx3rxlgY
保険医「君は勉強も出来るし、普通にしていたらモテそうなものなのになぁ」
男「先生ひょっとして今、口説いてます?」
保険医「砕いてあげようか?」
男「遠慮します。そして、もともと勉強出来たわけではありませんよ」
保険医「ほう。それじゃ保健室登校で成績が上がったのかい?」
男「上がったというか、保健室登校するにあたって上げました。成績上位であればどこに登校しようと、それほどうるさく言われませんからね」
保険医「変なところがスれてるというか、君は意外と腹黒いところがあるよね」
男「オムツの白さが際立つというものでしょう?」
保険医「キメ顔で言われても…」
70: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 00:21:23 ID:3MiYLEePlw
保険医さんほんとジャ○プ好きだなwww
楽しく読ませてもらってます!!
つCCC
71: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 01:00:00 ID:gz8cblfGU2
おま…絵文字ェ…
72: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 22:35:41 ID:8ksx3rxlgY
男「先生、何か突拍子もないことを言ってくださいな」
保険医「…私たち、出会わなければ良かったね…」
男「本当に突拍子もありませんね」
保険医「君が言わせたのじゃないか。それよりも、新学期も始まったことだし、もう教室に戻ったらどうだい?」
男「え?あれ?嘘?もう8月も終わり?いつの間にか夏休みが終わっている…だと…?」
保険医「君は何を言っているのだい?」
男「たった1レスの間に一体何が…?」
保険医「ご都合主義のキングクリムゾンよ」
男「何ゆえに先生の水着シーンがカットされたのですか…?」
保険医「生憎だけど、そんなシーンはなかったわよ。引きこもって積みゲーやってたし」
73: 名無しさん@読者の声:2012/11/27(火) 22:36:49 ID:IGTPMpoMfU
男「寂しい話ですね」
保険医「君に同情されるとはね。そういう君はどんな夏休みだったのだい?」
男「家族で熱海旅行に行ってました」
保険医「へぇ、それはそれは」
男「…僕を置いて、親子三人で」
保険医「へぇ…、それはそれは…」
男「どうやら僕の居場所はここしかないようです」
保険医「君がオムツを脱げば改善されていく話ではないのかい?」
男「僕に死ねと言うのですか?」
保険医「…そうだね」
男「面倒くさがらないでくださいよ」
74: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:45:08 ID:gz8cblfGU2
男『おや、グッモーロン』
女友『?…あっ!』ダッ
男「ということが、あったのですよ」
保険医「他人以上知り合い未満の人間に、いきなりスウェーデン語で挨拶されたら、私も聞かなかったことにすると思うよ?」
男「無視されたならまだしも、完全に知覚されてから逃げられましたよ?」
保険医「んー、君なにかした?」
男「いいえ、僕は何も」
保険医「んじゃ、理解出来なかったのだね」
男「やっぱり、そういうことになりますかね」
保険医「まあ、あの年頃の女の子じゃ仕方ないさ。君も性癖を悔い改めない限りは、一々気を落としていたら身が持たないぞ」
男「知り合い未満に何かを期待するほど、人間関係上手くやれてませんから、心配しなくていいですよ」
保険医「……」
75: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:46:07 ID:IGTPMpoMfU
女「あの、失礼します…」
男「おや、グッダーグ。久しぶり」
女「えと、ヘイサン。お久しぶりです」
男「!?スウェーデン語で返してきおった…」
保険医「珍しく一人?」
女「あ、はい。先輩に聞きたいことがありまして…」
保険医「席、外そうか?」
男「駄目ですよ。こんな危険人物と生娘を二人きりにしちゃ」
女「先生も事情を知っている方だと思うので、良かったら一緒に聞いてください…」
保険医「ふむ。わかったよ」
男「とりあえず、コーヒーでも淹れましょうか」
76: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:47:29 ID:vkS06AncWo
男「はい紅茶」っ紅茶っコーヒー
保険医「ん」
女「ありがとうございます」
男「それで、聞きたいことって?」
女「えと、夏休み前の話になるのですが、部活の先輩に先輩のこと聞きまして」
男「何を?」
女「その、保健室登校になったきっかけとか…。あの、本当なのですか?」
男「ああ、うん。多分聞いた通り、本当だよ」
女「どうして…」
男「人の趣味にケチをつけられるほど君は高尚な人なのかい?いや、僕に比べたらほとんどの人は高尚な人なのだろうけどさ」
女「本当なのですね…」
男「あらぬ噂が立たないように、あまり僕と親しくしないことだよ」
保険医「……」
77: 名無しさん@読者の声:2012/11/29(木) 07:48:59 ID:x8fvXdBx1Y
女「では、本当に本当なんですね。学校にオムツを履いてきたのがバレた為に、半狂乱になって近くにいた女生徒に先輩の履いていたオムツを頭から被せて、等価交換だっ!て言って、その女生徒のパンツを脱がせて被ったというのは…」
男「……」
保険医「……」
男「…うん、ちょっと待って。整理させて」
保険医「…何か、ごめん。今まで軽い気持ちで教室に戻れとか言って…」
男「謝らないで下さい。余計に落ち込むので」
女「…違うのですか?」
男「学校にオムツを履いてきたのがバレたまでは当たってる。そこから先は事実だとしたら転校してる」
78: 名無しさん@読者の声:2012/12/1(土) 21:45:33 ID:.VYmSZzhnY
おもろいよ!
支援
79: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 15:58:04 ID:1F5QczKvnc
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|oCo
|―u'
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o ヾ
|―u' C <モフッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ミ ピャッ!
| C
80: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 16:57:05 ID:TEFXytsk9o
紫煙
81: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 19:17:08 ID:RcljT0qZcw
女「やっぱり、先輩の口からちゃんと…、…先輩のその豚のようなお口からみすぼらしくはしたなく説明願えますか?」
男「……、説明って言っても、今ので大体全部だよ。僕にはオムツを履いて生活する趣味があって、クラスにそれがバレて、いじめに遭わないように、保健室に逃げてきた。それだけだよ」
女「…そうなんですか先生?」
保険医「私もここに来た経緯は、そうとしか聞いていないよ」
女「…良かった」
男「何が?」
女「こっちの話です」
男「まあ、いずれにせよ、女ちゃんさんはもうあまり保健室に来るべきではないね」
女「何故ですか?」
82: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 19:18:18 ID:m5ylV8s5k2
男「この場合、事実はどうあれ、そう思われていることが問題なのさ。特に僕らみたいな年代はね。事実はより面白い方がいい。事実よりも面白い方がいい。だから、僕が変態の言葉で片付けられない、その、何だ…。傾奇者に仕立てあげられるわけさ」
保険医「変態の延長線上に傾奇者はいないと思うわよ」
男「わかってます。他に言葉が思いつかなかったのです。で、そんな犯罪者みたいなのと付き合ってたら、君まで同じような目で見られるわけさ。事実がどうであれ、そっちの方が面白いからね」
女「さすがにいつもテストで一桁の順位にいる人は洞察力が違いますね」
83: 名無しさん@読者の声:2012/12/2(日) 19:19:29 ID:xpJaCVvKg2
男「何で別の学年の成績まで知ってるの?」
女「部活の先輩方が言ってました。だから学校側も切れないのだって」
保険医「完全に裏目に出てるわね」
男「何と思われていようといいですよ。箸が転がってもおかしいのでしょう。…とにかく、そういうことだから」
女「嫌です」
男「は…?」
女「先輩の言い分は理解できます。が、納得はできません」
男「おいおい…」
女「先輩から話が聞けて良かったです。一先ず今日はこれで失礼します」
男「あ、ちょっとっ」
女「何ですか?」
男「…何とかしようとか思わないでね。頼むから」
女「何のことです?」
男「知らばっくれないの」
女「約束は出来かねます。失礼しました」
84: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 03:26:51 ID:Q3gWl3oweo
男「う〜あ〜、面倒くさいことになった〜」
保険医「手強そうな娘だね。途中君がやけっぱちになっていたのも見透かしていたようだし」
男「露骨過ぎましたね。先生にも見透かされているくらいですし」
保険医「私だって伊達に君の1.5倍以上歳を重ねてないということだよ」
男「また中途半端にサバを読んで…」
保険医「倍以上と言っているのだから間違いではないでしょう」
85: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 03:27:47 ID:xi98/8Uzd6
保険医「ま、君はそうして頭を抱えているくらいの方が、可愛いと思うよ」
男「…口説いてます?」
保険医「メガンテさせてあげようか?」
男「砕いて散らさないでください」
保険医「コーヒーをブラックで飲んだり、世捨て人気取って背伸びしているよりも、そうやって人間関係に懊脳している方が、私くらいの年齢からすると魅力的に見えるものってことさ」
男「…ショタコンだったってことですか?」
保険医「子供は子供らしくしてなさいってことだよ」
男「……………ばぶー」
保険医「……」
男「……」
保険医「…引くわぁ」
86: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 22:31:40 ID:xpJaCVvKg2
男「先生、何か突拍子もないことしてください」
保険医「……」っホッチキス
男「…?」
保険医「…卍・解!!」っ業務用ホッチキス
男「……」
保険医「……」
男「…………」
保険医「………………ごめん。忘れて」
男「……」ポチポチ
携帯『…卍・解!』
保険医「今すぐその動画を消すか、君の存在、その何もかもをアカシックレコードから消されるか選ぶといいわよ」
男「五分待ってください。動画サイトにアップし終えるので」
保険医「とりあえず授業時間に携帯いじったから没収ね」
男「ああっご無体な」
87: 名無しさん@読者の声:2012/12/5(水) 22:33:25 ID:g5QT.HwQkA
女友「…失礼します」
男「おや、昨日は逃げたのに、今日は自分から来るとは」
女友「うっ…、その節は失礼しました…」
保険医「変調?」
女友「いえ、先輩にお願い事がありまして」
男「…これがモテ期というヤツでしょうか?」
保険医「そうだね。めでたいね」
男「主語は、モテ期がですか?頭がですか?」
保険医「君にとって都合の悪い方だよ」
男「やっぱりモテ期なのか…」
保険医「…やっぱりめでたいね」
88: 名無しさん@読者の声:2012/12/6(木) 22:43:36 ID:xpJaCVvKg2
男「はいどうぞ」っコーヒー っ紅茶
保険医「ん」
女友「ありがとうございます」
男「で、お願い事って?」
女友「あの…、女ちゃんから手を引いてもらえますか」
男「…これはもうモテ期なのではないでしょうか?」
保険医「そうだね。めでたいね」
男「……卍・解…」ボソリ
保険医「黙れ」
女友「真面目に話してるんですけどっ!?」
男「いや、マジレスすると、出してない手は引けないっていう」
89: 名無しさん@読者の声:2012/12/6(木) 22:45:11 ID:u5S2towxUE
女友「以前、なるべく関わらないようにすると言った割には、全然じゃないですか」
男「一学期の終わり頃は音沙汰なかったでしょ」
女友「それは女ちゃんが、女ちゃんの先輩から先輩の話を聞いて、そこから私の説得が功をそうしたからです。実質先輩は何もしていません」
男「それにしたって、来るものは仕方ないじゃない。僕はここにしかいられないし。僕から手を出す気は勿論ないし、向こうから手を出されるなら避けられるけど、ただ顔を合わすだけというなら避けられないよ」
女友「避けてくださいよ」
保険医「……」
90: 名無しさん@読者の声:2012/12/6(木) 22:46:40 ID:z38h1VTRk6
男「無茶苦茶言うなぁ」
女友「昨日、女ちゃんがここに来て先輩に噂の真偽を聞いたそうですね」
男「ああ、うん。想像の斜め上をいく噂が広まってるみたいだね」
女友「何で否定したんですか?」
男「…は?いや、だって事実無根だし」
女友「そこで先輩が肯定していれば、流石の女ちゃんだって身を退こうと思っただろうし、聞いたところによれば先輩だって退かせようとしてたのでしょう?」
男「……その手があったか…」
女友「……」
91: 名無しさん@読者の声:2012/12/7(金) 07:45:34 ID:VMIwaNwk2g
女友メンヘラじゃね?
つC
92: 名無しさん@読者の声:2012/12/7(金) 22:31:26 ID:u5S2towxUE
保険医「んー、正直そこまで仕事熱心じゃないし、生徒同士の問題に首を突っ込みたくないのだけど」
女友「…何ですか?」
保険医「フェアじゃないよね」
女友「何がですか?」
保険医「当人同士の問題でしょう。友達の出る幕は既に終わっているのよ」
女友「っ私は…!」
保険医「その上でそこに首を突っ込もうというのだから、何かしらの理由があるのでしょう?だったらそれを言わないと」
女友「……っ」
男「伊達に僕らの二倍以上生きてませんね」
保険医「未満よ。かろうじて」
93: 名無しさん@読者の声:2012/12/7(金) 22:32:53 ID:4ZDvLt9C2o
保険医「見返りなしで相手の善意のみを求めるというのなら、気を引きなさい、同情を誘いなさい、さすれば与えられん」
男「締まりきらないなぁ」
保険医「照れるのよ、こういう青い台詞。二倍未満しか生きていないとはいえね」
女友「……、女ちゃんはいい子なんですよ…」
保険医「…ガールズトークの限界を感じるね」
男「せめてアニメの方から引用しましょうよ」
女友「……私の家庭がちょっと複雑で、小学生の時にいじめられていたのですけど、そんな中」
保険医「助けてくれたのが黒き炎の神カンティード様という訳ね」
男「フリクリネタ引っ張りますね」
女友「やめましょうか、この話」
保険医「ごめんなさい」
男「すいませんでした。続けてください」
94: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 22:33:10 ID:AetLEjI1ak
女友「……」
男「それで、女ちゃんさんがいじめから助けてくれたっていうので合ってるのかな?」
女友「いえ、助けてくれたというのは、少し違う気がします」
男「というのは?」
女友「女ちゃんは私の味方をして、一緒になっていじめられていたんです」
男「いじめの規模は?」
女友「ほぼクラス全体です」
男「…女ちゃんさんはMなの?」
女友「Mの人が、いじめられていることに対して、一緒に憤ったり、一緒に涙したりするものでしょうか」
95: 名無しさん@読者の声:2012/12/8(土) 22:34:06 ID:m5ylV8s5k2
男「じゃあ、単に女ちゃんさんは空気が読めないだけか」
保険医「余程この美談がお気に召さないのね…」
男「そんなのじゃないですよ」
女友「女ちゃんを馬鹿にしないでもらえますか…?」
男「…自分だってわかってる癖に」
女友「何がですか?」
男「さっきの発言。助けられた訳じゃない。でも嬉しかった。救われた。同じくらい後ろめたさも覚えた。違う?」
女友「……」
男「雄弁な沈黙ですこと。もっとも、黙るしかないよね女友さんは。本来であれば僕に何かを言う権利すら持ち合わせていないはずだ」
女友「……っ」
96: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 19:18:27 ID:TkuyXAzHPc
続きはまだなのだろうか(´・ω・`)
97: 名無しさん@読者の声:2012/12/12(水) 20:51:53 ID:Xr9v0aaQxk
男は何気に好きだな
これでオムツさえ履いていなければ…
98: 名無しさん@読者の声:2012/12/13(木) 23:04:39 ID:lg4yga3b/M
二位だぜおめ!
99: 名無しさん@読者の声:2012/12/14(金) 00:08:45 ID:Q3gWl3oweo
男「ひっどいエゴイズムだねぇ。誰かのために傷つくようなことをして欲しくなかったのでしょう。自分はそれで救われたっていうのに」
女友「…私は、私が何と思われようといいです」
男「それを僕に言うのがズルいよね。本当にそう思っているのであれば、それを女ちゃんさんに言うべきだ」
女友「………」
男「まあ、エゴイズム云々を言うなら女ちゃんさんも中々のものみたいだけどね」
女友「…っ!」
男「睨まないでよ。ところでさ、もしもタイムマシンがあって過去に戻れるとしたら、女友さんはさ、女ちゃんさんに何て言う?」
女友「何ですか急に?」
100: 名無しさん@読者の声:2012/12/14(金) 00:10:01 ID:4ZDvLt9C2o
男「さっきの発言の後ろめたさの部分の話し。過去の自分を指差して、あの娘を助けてあげてって言える?」
女友「……」
男「言えないよね。辛さも葛藤も知ってるもんね」
女友「……」
男「善意のバランスって難しいよね。慮りがなければそれは偽善だし、女さんちゃんみたく自分を省みれなければ、ただの独善だものね」
女友「…女ちゃんがしたことは独り善がりなんかじゃありません」
男「本気で一片の疑いもなくそう思っているのなら、悪いけど女友さんのことを軽蔑するよ僕は」
104.47 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】